
総合評価
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powered by ブクログ恵まれた環境に生まれながらも優秀すぎる兄弟達に対する劣等感から自己評価が低い主人公ですが、客観的に見て思いやりのある優秀な人だと思えました。もう一つの話も、結婚間近に別の男と逢瀬を繰り返して、何やってんやろ、と思いつつ、本当に惹きつけられてしまうのはこういうことやろうな、と、思いました。
0投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ先月ようやく長編小説「大地」を読み終わったことで、小説枠が空き、こちらの一冊を読んでみることに。以前、目当ての本と一緒にメルカリで売られていて、たまたまついてきた。どうやら直木賞を獲った作品でもあるということで、内容もわからず読み始める。結論、結構好き。とても落ち着いた大人な内容だが、人との関係性についてハッとさせられる。本のタイトルでもある「ほかならぬ人へ」と、「かけがえのない人へ」という2つの物語がある。最後にふと「ほかならぬ」と「かけがえのない」はどう違うのかなと考えた。「ほかならぬ」は自分主語、「かけがえのない」は運命主語なのかな。あと、編集者の作者に対する愛に溢れたあとがきがとても良かった。
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題「ほかならぬ人へ」と、「かけがえのない人へ」の、二編の小説。 「ほかならぬ人へ」 最初は、明生の妻なずなが酷い女のように感じたが、そうとも言いきれない。 仕方がないこと。人を好きになるのは、理屈じゃないから。 自分にとってベストだと思っていた相手は、実はそうではなかった。勘違いだった。 ただそれだけのこと。 匂いが好きだと思う人とは相性が良いと言うけれど、それは間違いないと思う。 「かけがえのない人へ」 みはるが黒木から離れられないのも、わかる。 黒木は結婚してくれそうもないから、みはるは真っ当なエリートと婚約したわけだけど、黒木といる時の自分の方が自分らしくいられたんだろうな、きっと。 黒木は黒木で、みはるの元から立ち去ったのは彼なりの優しさだったんだと思う。 あと、真面目で几帳面な黒木が一切避妊をしなかったのは、生殖能力が無いってことなのかなと。 私の思う黒木と、全く避妊しない黒木が、なんだかちぐはぐに思えて違和感を感じたのだけど、考えすぎかな。
0投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログ直木賞作品。明生にはあまり共感できませんでした。お互いの気持ちがうまくいかずじゃんけんみたいだねという渚の言葉が印象に残りました。
31投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ恋愛って怖い 大人になるにつれてする恋愛はどこかで誰かが傷ついてしまうような だから妥協してはいけない、自分の気持ちに最初からみんな正直であるべきなんだなと 最後の解説の作者の言葉が1番沁みた
3投稿日: 2025.09.18
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◼️2025/09/09 ほかならぬ人へ 読了 短編集と知らなかったため残りのページ数にワクワクしたところで終わってしまい残念だった。 物語は、予想つく人が多いと思われる構成。 しかし、身に浸透するその文体は読むのが遅い私でもページを捲る速度いつもより高くさせてくれた。 物語では無く、各々悩みながらの生き方が心地よい。 しかし真ちゃん。お前はダメだ❗️ その後改心してくれてたら嬉しいけど。 ◼️2025/09/13 かけがえのない人へ 読了 私がこのような人間の感性を理解するには、いい子すぎてしまっている。 本当にこのような人がいるのだろうか。 存在していた場合、それは本人たちを含めとても悲しいだろう。 黒木が去っていたのはどこまでが自身のためで、どこまでがみはるのためなのだろう。 執着が生まれ始めていたかもしれないために去ったのだろうか。 もぬけの殻で語るには規模が大きすぎる。 やはり読みやすくて面白いと思える作品でした!
0投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ■参加者の感想をピックアップ■ ・先の気になる展開で面白く読みすすめることができた。 ・登場人物それぞれの行動に説得力がある。 ・明生と東海さん、なずなと真ちゃんなど、渚と次兄など、いろいろな愛し方があることを書いていると思う。 ・結婚に対する考え方が綺麗事すぎると思った。20代だったらこんなものなのか?なので東海さんと関わり始めてからは良い意味で人間臭くなってきたと思う。 ・東海さんのキャラクターが好きだったので、不倫にならなくてよかった。 ・家族への反発心のみで結婚した主人公の明生が自分と似ていてドキッとした。 ・恋愛に入れ込む登場人物達を見て、もう少し落ち着いて!と突っ込んでしまった。自分の経験の範疇を超えている。 ・(なれないキンドルで読んだからか)全く入り込めなかった。主人公が男性なので特に感情移入もしにくかった。 ・東海さんの描写が「ブス」のみや、ほかならぬ人を探すのは「ベストな人と合うまでベストをつくす」など、表現が単調に思えた。 ■読書会後の私的感想■ 「たまには恋愛小説でもどうですか?」との提案から、私が独断で選んだ課題です。少し目線を変えて男性作家の恋愛小説で直木賞受賞作でした。 メンバーの感想としては主に「先の気になる展開だった」「ぐんぐん読み進めた」など好感の持てたものが多かったです。また主に5名の男女の恋愛表現が個々様々書かれていますが、主人公の明生の先輩で以後妻となる東海さんが人気でした。 キャラクターの描写が少なく思い描くことが大変で、私は読むのに苦労したのですが、会を進めるうちに「それは作者の意図なのでは?」という案になりました。確かに、キャラクター表現以外にもあえて多くを語らずに、読者の想像に委ねるような文体だったと思います。 また主人公の明生は特に表現が少なく、顔などは今でものっぺらぼうです。逆にこうすることで、周りのキャラクターが引き立ったり、映像化の際にはビジュアルに縛られずその時人気の俳優さんを使えるので、そこまで視野に入れているのかもしれません。 また、様々な恋愛模様を書いた作品ではありますが、東海さんと明生は共に真摯な性格でありまた最後まで道を外さず「クリーン」なイメージですが、なずなと真ちゃんは情熱が迸るままに世間のルールなど無視する「汚い」イメージと対比になっています。こういったクリーンな主人公たちも、敵を作らず万人に受ける大衆小説になっているのが直木賞受賞の理由かもしれないですね。 ■参加人数■ ・3人 ■今月の課題本■ ・白石一文著『ほかならぬ人へ』 ■開催日時■ 2021年12月
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ直木賞。 かけがえのない人へ 「足元の地面が固まれば固まるほど、その硬い地面をほじくり返したい衝動に駆られるのはなぜだろう?」 恋愛において、自分と違うタイプの人に惹かれるのはとても分かる。 でも、自分と似ているタイプの人といるのが自然なような、決められたことであるような気がして逆らえない。 どっちと一緒にいても自分を肯定しなきゃいけないから、自分の中で、言い訳を並べて 自分を騙して、これは正しいことなんだと思い込んで。 地面は固くなればなるほどほじくり返したくなるよね〜それってすごく自然なこと。 悪なんだけど、悪ではない!って正当化してあげたい。 正当化してあげたいのに、最後アンハッピーなのがとってもよかった。
2投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログオトナの恋愛事情。 結婚した相手がベストの相手ではない。 結婚しようとする人はベストではなくベターな相手。
0投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東海さんがすごく好きです。明夫が感じた東海さんのいい香りを想像してはときめきました。 東海さんが明夫にとって、ほかならぬ人である。その証拠に彼だけが感じた香りがあるって、すごく素敵だと思いました!
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ自分にとっての“ベストな人”って? 元彼を忘れられない妻との関係に悩む明生、結婚目前にして元彼とのアブノーマルな関係を続けるみはる 不倫もので(傷害事件に発展するなど)どろどろした内容のはずなのに、さらさらとろとろと読めて不快な感じはまったくしない、好き
0投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログインパクトの強い表紙から、もっとガツンとした内容なのかと勝手に想像してしまっていたので、最初の方は拍子抜けでなかなか頭に入って来なかった。 「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」の2話収録。 どちらも、その時はこれがいい結果だと思って結婚or婚約をしたけど、やはり心から愛する人を選んだ(選び直した)ラブストーリー。キーとなるのは「性」と「死」なのかな?死を目の前にして…離れられない肉体どちらも、決断のキッカケになるとは思うけど、ちょっと軽すぎる内容で、読み飛ばしてしまった(笑) 途中『誰と結婚したって別にたいして代わり映えしないし、その結婚がうまくいこうがコケようが、別に何てことないんじゃないの。』というところで、昔の自分と同じだと笑ってしまいました。結婚して20年過ぎた今、誰でも良いわけではないんだろうな。っと漠然と思うけど、言い切れない自分がいる(笑)
0投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログこの作家さんの書く小説は、しっとり具合と恋愛への切り込み方がとても好み。「一瞬の光」が好き。2つのストーリーが入っていて、どちらも言ってしまえば不倫がテーマなのだが、ただの略奪愛の話ではなく、自分にとって1番大切な人を追い求めもう少しそれにハマっていく人たちの内面を丁寧に現実味を帯びて描いている。すごく好きなのだが、説明もなく新しい登場人物が出てきて、解説が後に入るケースが多かったのが個人的に読みづらい。
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ大人の恋愛。淡々とした感じで展開されていく。 「毎回自分に裏切られながら生きていくしかないんだよ」という言葉がとても印象に残った。
0投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログベストの相手の証拠...難しい。 ほかならぬ人 かけがえのない人 に出会えるってとても素晴らしい事だと思う。 出会うまでに試練?苦労があるかもしれない。しかしそんな人に出会えれたら苦労も乗り越えて笑えるようになるのかも。 ほかならぬ人のお話で、主人公がその人に出会えた事 本当に嬉しく思った。まさかの最後にとても悲しみを感じた。 もう一つのお話には最初とても嫌な気分だったけれど、読み進めるうちに二人の関係性に引き込まれていった。 最後の展開にはどう気持ちを治めたらいいのか‼︎と登場人物になりきってしまっていた。
6投稿日: 2024.07.27
powered by ブクログみんな自分の思う自分を持っていて、自分はこう生きていくはずだという信念がある。信念と現実のずれや歪みは、人との深い関係性の中で如実に現れる。つまりそれは恋愛で、この歪みは一人でいるより孤独を感じさせるようだ。小説に含まれる2篇は、ずれた恋愛に不満を感じながら、本当の恋愛なんてあるのか、あるならどんなものなのか、じわじわと探っていく。主人公たちの行動には眉をひそめるようなものもあったが、学ぶところも多く、特に東海さんが素晴らしいキャラクターだった。あと解説が秀逸で、白石さんの他の作品も読みたくなった。
1投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
白石一文好きだなって改めて思う。自分が美しいと思う考え方ではないけど、この人が書くと綺麗だと感じる。 特に前編の方が好き。運命の人って言い換えがこんなに綺麗になるのが良いかもって思う。
1投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ本当に出逢えてよかった。 ベストの相手を見つけられることは宝探しのようなんだ。納得。 「たからさ、人間の人生は、死ぬ前最後の1日でもいいから、そういうベストを見つけられたら成功なんだよ。言ってみれば宝探しとおんなじなんだ。」 今の自分に言われているようで、共感するたびになんとも言えない感情が押し寄せてきた。
1投稿日: 2024.05.08ちゃんとした組み合わせとは?
直木賞受賞作。 選評では、渡辺淳一と林真理子が強く推選したようだ。 「男女間の恋愛の虚無がリアルに表現されている」とのことだが、そうかなぁ。 それより浅田の「直木賞作家の冠名はその受賞作とともに語られるが、本当にこれが著者の代表作か」という懸念の方に賛意を寄せる。 いくつか読んできたが、『神秘』や『道』のような少し奇妙で現実離れした話に展開していく作品の方が、著者の持ち味のような気がする。 中短編2作とも主人公は上流階級の人間たちだ。 名家の生まれで「自分は生まれ損なった」「どうして人は自分を大事に思えるのか」「自分なんてあってもなくてもいい」と思っている明生。 資産家の出で、夫婦や家庭を信用せず、「生きるなんてバカみたいなこと」「楽に生きるのが基本」と語るみはる。 「自分を大事だと思えないから、他人も大事に思えない」明生が、上司である東海さんには「人間はたとえ人のために死んでも、自分のために死んではいけないんです。だから、自分の方が死ねばよかったなんて絶対に言っちゃいけない。赤ちゃんは死んで本望だったんですよ」と熱弁する様は違和感しかなかった。 ただ、みはるの言行も合わせて考えると、作品の中で両者の行動がいかに自身の信条を反映していないかもよくわかるので、その辺りは著者が慎重に描き込んだ部分のような気もする。 「結婚なんてのは、とりあえずいまの自分で○と思ってるときにするもんだ。何かを変えようとか、違う人間になろうとか思ってしちまうとろくなことはない」という黒木の言葉も、著者独特のシニカルな視点が透けて見える。
0投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログ一つ目の話は途中からしんどくて何度か読めなくなりました。久小説読んでて久々にこんな涙流したー。心にずしんと響いてくるものがたくさんつまってます。
1投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログ初読みの作家さん。 「ほかならぬ人」と「かけがえのない人」の2篇の小説。 とても深い。 「自分にとってのベストな他人は誰なのか?」という命題がテーマとなっている。 この人に違いないという証拠とは、何なのか? 考えると途方も無い空間に投げ出されるような、心がざわざわする感覚になりました。 東海さんや黒木さんが格好良く、恋愛というよりも、人生における真意を突いたセリフの数々にとても共感できました。
2投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ内容自体は特に珍しいものでもないと思う。 ひとが誰かのことをほかならぬ特別なひとだと裏付けるものは何なのか、それは定量的なものではないのかも。 好きな人の香りや匂いは、その香り自体は実は何の意味も無い情報でしかなく、好きな人そのひとに依存しているんだろうなと思う。
1投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ『ほかならぬ人へ』 華麗なる一族の中で「生まれそこなった」と思っている、宇津木明生。先祖は巨大財閥で、父は大学教授、母は大病院の創業家の長女、伯父は宇津木製薬グループの社長である。長兄も次兄も成績優秀で大学の研究者。 ところが、明生だけが、小学校時代から成績が振るわなかったが、先祖が日大の前身の学校の創立者であったという縁で、日大の附属中学から日大へ進み、大手スポーツ用品メーカー、YAMATOに就職した。側から見れば「大企業に就職した」と言えるのだが、普通のサラリーマンになったのは宇津木家では初めてだった。 明生は兄達のように優秀でなくてもおおらかな家族に包まれ、優しく何不自由なく、育ったのだが、彼自身にとっては華麗なる一族である実家での暮らしは劣等感と悔しさと無念さに苛まされた暗黒時代であった。 「普通に暮らしたい」ということが夢であった明生が結婚相手に選んだのは池袋のキャバクラで出会った「ブクロのミキティ」と呼ばれた元キャバクラ嬢のなずなだった。いくら、華麗なる一族が重かったとしても、客観的に見れば、そんな結婚は上手くいかないことが一目瞭然。案の定、なずなには二年で裏切られた。それでも、納得出来ず、なずなと、話し合おう、やり直そう、とする明生。ストレスでげっそり痩せて。本当にお坊ちゃんだなあ…。けれど、人を信じて真っ直ぐな所は本当に育ちの良さが感じられて、そういう真っ直ぐなところは案外偉大な先祖から受け継いだ魅力なのかもと思った。 そんな時、明生の相談に乗ってくれたのが、会社の上司である東海さん。相当なブスらしいが、仕事はバリバリ出来る人。なずなとの離婚で打ちひしがれている明生に適度な距離を保ちながらも親身になってくれ、突き放しながらも甘えさせてくれた。なぜ、東海さんがそんな人であったかというと、離婚、自身の癌、中絶、前の夫の死などを経験し、「自分なんか死ねば良かった」と一度は考えた人であったから。 誰からもブサイクと言われた東海さんだったが、明生は東海さんのことをブスだと思ったことはなかった。その理由は東海さんの放つ匂いだった。 明生が一年間の中国研修に行っている間に東海さんは癌が再発し、入院した。そして「退院したら一緒に暮らしませんか」と明生はプロポーズした。退院後、二人は結婚し、それから東海さんは仕事も家事も全力投球で生き、二年後、癌が再再発して、亡くなった。 付箋を付けた箇所はいくつかあるのだが、いちばん響いたのは次の箇所 「やがてこの部屋にしみついた彼女の匂いも少しずつ薄れ、いずれは完全に消えてしまうに違いない。 自分はもう二度とあの匂いを嗅ぐことはできないのだ…」 『かけがえのない人へ』 みはるは聖司との結婚を控えているが、会社の元上司の黒木と浮気を続けている。 みはるは電線や通信ケーブルを製造する会社の創業者の孫で、現在は社長の娘。小児科医の母に似て頭が良いがあまり美人ではない。会社員としてバリバリ仕事をし、結婚は一つのキャリアとしか考えていない。会社の幹部であり、みはるの家とも釣り合いのとれた婚約者である、聖司のことは嫌いではないが、心の底では「あんな男どうでも良い」と思っている。経済的には恵まれていたが不仲であった両親を見て育ったので、結婚に夢を抱いていなかった。 一方、浮気相手の黒木は、施設で育ち、大学も中退したが、バイト中に正社員に抜擢され、会社の中で目覚ましい業績を上げてきた雑草のような男。「自分はまっとうに生きられない」と信じている黒木にみはるは訳も分からず手繰り寄せられる。 みはるの父が愛人の家で心臓発作を起こし、母親の病院に担ぎこまれた日はみはるの誕生日だった。婚約者の聖司を会った後、どうしても黒木と会いたくなり、突然黒木のマンションを訪ねた。前もって行くと連絡していなかったのに、誕生日には婚約者と過ごすことが分かっていただろうに、黒木の部屋の冷蔵庫からは「Happy Birthday Miharu」と書かれたケーキが出てきた。「どうして用意してくれてたの?」と聞くと「習慣だから」と。毎年、もしかして誕生日にみはるが来るかもしれないと思い用意してくれていたのだった。荒々しくオスの匂い放つ男だが、そういうところに愛を感じてしまう。 結婚式前日にもこっそり黒木に会いにいく、みはる。そんなみはるに気付いていない聖司にみはるはいらついている。そして、知っているのに知らないふりをしているのだったらサイテーだと思っている。だけど、黒木のマンションはもぬけの殻だった。 作者の白石一文さんの考えの根底には「(お金や才能や恵まれた境遇を)持っている人が幸せとは限らない」というのがあるらしい。「持っている」といえば、白石氏自身もある意味「持っている人」で、お父様も直木賞作家。双子の弟さんも作家で、白石氏は文芸春秋の天才編集者だったらしい。 さすがだなと思った。最近はやりのほっこりするする小説や多様性小説、元気の出る小説………。これを読んだ後ではもの足りなく感じられると思う。大人の小説。
96投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログかなり読み進めた後に「あれ?この本前に読んだことあるような……?」と思わせる本がある。 それが、これだった。あるシーンだけ記憶に残っていた。正直に言うと、全体の印象はちと薄い。だけど、記憶に残るシーンを描けるのはすごいと思う。
0投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログ白石さんの最新作「かさなりあう人へ」を読んで、もう少し深くこのテーマを読んでみたいを思い借りてみたが、小説の面白さ云々というより、この手の登場人物にうんざりする。どうにも引きずりまくった登場人物しか出てこず、この世はこんな話ばかりを求めているのか?と疑問に感じる。 イヤミスという言葉が作られているが、ミステリーばかりではない、日常の物語程鬱蒼とした物語ばかりじゃんと思えてしまう。2部形式で男主人公物語と女主人公物語とあったが、どっちも冴えない主人公過ぎてもうおなか一杯。 白石さんは人物の設定と細かな描写は卓逸だと思うけど、話がどろーんとしたものが多い。 みんながみんな、悩みを抱えているもののそんな鬱々とはしてないよ?
0投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ白石 一文は、日本の小説家。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟は小説家の白石文郎。2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞。 親子で直木賞だけあって、文体は素晴らしく、読み応えがあり、展開も早く、吸い込まれそうに読み応えある。 NHKのドラマ「一億円のさようなら」の原作者。 1.「ほかならぬ」とはどういう意味ですか? ほかの人ではない。 まさにその人である。 特別な関係にある。 ほかならぬ。) 「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」…妻のなずなに裏切られ、失意のうちにいた明生。半ば自暴自棄の彼はふと、ある女性が発していた不思議な“徴”に気づき、徐々に惹かれていく…。様々な愛のかたちとその本質を描いて第一四二回直木賞を受賞した、もっとも純粋な恋愛小説。 2. 「かけがえのない人」というのはこの上なく大切な人ってことですね。
4投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログ人間関係の複雑さと迷い 男と女、恋と愛、結婚と離婚、そして死別など人生にはそれぞれの出会いの選択と別れの選択がある。結婚相手となれば悩まない訳がない、だが「本当にこの人で良いだろうか」は自分自身が決めるしかない。他人の一言や、一時的で気休め的な判断は後々後悔する事は間違いない、だが、それがベストだと誰も言えないのだ。「一大決心」は全て自分が決めることで自分が全て招いていることを忘れてはならない。
9投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞受賞作。 2編の短編が収録されています。 ・ほかならぬ人へ ・かけがえのない人へ ■ほかならぬ人へ 都内の名家に生まれた宇津木明生は、優秀な両親や2人の兄とは違い、凡庸に生まれ育ってしまった。そのコンプレックスから、就職を機会に家を出て一人暮らし。仕事の接待で行ったキャバクラのなずなと結婚。もちろん、両親や親族には反対され、ほぼ縁を切った状態。 ある時、なずなが昔の彼氏とよりを戻し、すったもんだの末離婚に。 両親が決めた許嫁の死や、離婚騒動を相談していた、上司の東海の存在に気付く。 「ほかならぬ人」…赤い糸のような…結ばれるべくして結ばれる人が、いるのかな。そんな、淡い思いを彷彿させられる物語。 ■かけがえのない人へ 母が、優秀な小児科医で、父は資産家の社長の主人公、みはる。彼女は、東大でのエリート社員と3カ月後に結婚を控えている。 しかし、結婚が決まってから、数年前に不倫していた上司との関係が復活。 みはるが、結婚は誰とでもよくて、とりあえず結婚というキャリアのためにする。と。ちょっとわかるかな。 結婚を前に、黒木との関係を続けて、自分の父が、浮気を重ねていた心情がわかる気がすると。 結婚式の前日、みはるは家を抜けだし、黒木のマンションを訪ねるが…引越した後。 みはるにとって、黒木が、かけがえのない人だったのか…。 何でしょう…色々なことを思い出させる小説です。 小説読了197冊。ブクログ内で。
0投稿日: 2023.08.10
powered by ブクログ恋愛に関する中篇2作が収められた作品。 一作目の男性主人公がとにかく好きになれなかった。恋愛へのウジウジ具合、理想の持ち方に分かり合えないものを感じる。 二作目の女性主人公は悪くはないものの、相手役の男性のリアリティのなさが気になってしまう。
0投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ中学生が書いたのかな? というのが正直な感想。 これでもかの偶然の劇的な悲劇が盛りだくさんで、 食傷気味になりました。
0投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログ損得とか、利害とか、打算とか、そんな事は考えない。純愛からの ほかならぬ人との結付を追い求める人達がいる。 申し分のない結婚間近に、昔の男とよりを戻した女性。男の本能の部分を知っても、離れる事はできない、かけがいのない人。 困ったなあ。たぶん、2作共、無垢の愛みたいなものを読ませるんだろうけれど、主人公達の設定が、家柄とか資産とか、充分な設定で、それだけ恵まれているんだったら、純愛でも不純にも、生きれるんだろうねえと、気持ちが入らなかった。
53投稿日: 2023.03.10
powered by ブクログ内容が暴走してる感じがした。ありえない感じというか極端な設定の登場人物。 唯一、再婚相手の女性は普通なイメージだけどあとの人たちはかなり変わり者だったなぁ。特に胸を打つ感じもなく終わりはあっさりでだったイメージ。男性の描く恋愛だからかわからないけど、じょせいがかく恋愛の話よりも男性の描く恋愛って淡々としてるんだよね。
5投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
*ネタバレ 気に入ったセリフ抜粋 ▼「とにかく私としては一度結婚というキャリアを消化しておきたいの。ー失敗したところで結婚という経験をすることができた、というのが大きいのよ。自分でもいやになるような、この訳の分からない結婚願望のようなものを私は私のこの身体のなかからはやく追い払いたいの」 まさに今の私の心境が言い当てられたようでびっくりした。 本当に結婚したいかと言われれば分からない。 結婚のメリットが分からない。 でも1人で生きていく覚悟はない。 だから、自分の人生経験において、結婚というキャリアを消化しておきたい。 ▼「人間の人生は、死ぬ前最後の1日でもいいから、そういうベストを見つけられたら成功なんだよ」 ▼「ベストの相手が見つかった時は、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」 この小説で「ベスト」は何かを教えてくれる。 この小説の主人公たちは「匂い」と「初めて」だったのだ。 ▼「宇津木、生きていたらいろいろあるよ。でもね、何年か経ったらどんなことでも大したことじゃなかったって分かるから。人間はさ、そうやって毎回自分に裏切られながら生きていくしかないんだよ」 思い出したくない過去がある。 “どんなことでも大したことじゃなかったって分かる” 時がたった今、本当にその通りだと思う。 このセリフのおかげで励まされた。 個人的に、思い切り泣いたとか、感動して心揺さぶられたとか、そういう話ではなかった。 ただ、上記に挙げたように、小説の会話の中でハッとさせられるような言葉が刺さった。 しっかり心に残るような、登場人物からのそんな言葉のパワーが感じられた。
1投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログ今年のベスト5 著者の作品の中で1番好き。 読了後、心が震え泣きました。 賛否あるでしょうが、人の数だけ愛の形があるんですよ。
0投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログ221028 約10年ぶりに再読。愛とは、必死でも切実でもなく、性急でも衝動的でもなく、かつ自分へも相手へも執着のないところに、穏やかに存在するものなんだろう。
0投稿日: 2022.11.01
powered by ブクログタイトルに吸い寄せられて、購入。 久し振りに電車の中で泣きそうになり(と言うか、実際泣いて、本を閉じ)心を揺さぶられた一冊。 表題作の「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」の二作。 私が泣いたのは、「ほかならぬ人へ」。 良家の御曹司として生まれた明生は 「断りもなくこんな自分として生まれさせられ、断りもなくその自分を奪われてしまう。 だとしたら、生きている間のわずかな時間だけでも自分を守り抜き、 自分をこの世界におくりだした何者かに対して抗いつづけなければ」という一心で、「自殺しない」でいる人間(解説より)。 その明生が出会い、結婚した妻・なずながかつて恋人であった幼馴染みと、自分を裏切ったところから話は始まります。 明生の台詞に 「ベストの相手に出会った時、この人で間違いないという証拠がある」 というものがあり、その証拠を話中、明生は見つけるので、そこに焦点が向きがちですが、その証拠の持ち主の気持ちが一切描かれておらず、だから一層、彼女の気持ちが気になり、想像し、引き裂かれるような想いになりました。 作中には、フィクションならではの非日常的な出来事がいくつか発生し、登場人物らに襲いかかります。 けれど、万人に共通する感情に帰結し、「あぁ、そうか」と思わせてくれるところが素晴らしい。 偶然にも「死なない理由」に触れた作品に続けて触れることになり、ふぅむ と思いました。 「ほかならぬ人」 ベストじゃなくても、パートナーとして選ばれなくても、こう表現されたいです。 そして。 この文庫の解説、今まで読んだ解説の中で1番好き。 この方に恋しちゃいそうなほど、好き。 ☆4つなのは 「かけがえのない人」の主人公の女性がかつての自分と重なる幼稚さを備えていたことと、相手の男性の黒木の想いが見事なほどに伏せられていたため。 要は、私が女であるための、マイナス☆です。 おすすめ。
2投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログほかならぬ人へでは、人が亡くなっても、自分の日常は滞りなく流れ続けるが、その「死」がどことなく漂っている、というような、とてもリアルな描写だった。 かけがえのない人へでは、女性目線からの結婚やセックスの概念が記されていたように感じた。
0投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつもは解説は飛ばしてしまう私だけど、今回は解説まで含めて、とても面白い小説に出会えたと思う。 『見えない確かなもの』から愛を感じとる主人公たちには共感しかなかった。 私もそれをどんなに時が経っても大切にしたい。 匂い。初めて。 大人になればばかばかしく感じるようなものを、私たちはこの先社会に翻弄されずどれだけ大切にできるだろうか。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログこの本を読んで、ある人のことを思い浮かべた。 その日がベターだったのか、ベストだったのか解らない。 でも、ベストである確証が得られなかったのだから、ベターだったのだろう。 それでも彼女が僕にとってほかならぬ人であり、かけがえのない人であることは疑いようのない事実である事を教えてくれた一冊だった。
0投稿日: 2022.04.21
powered by ブクログ「恋愛」って、ドキドキしてキュンとして切なくて・・・って単純に思うけど案外それはホンモノではないのかもと思わされた一冊。 読み進めるほど、自然に馴染むように共にいられる人ほど自分にとってのホンモノなんだと思わされる。 結末に関してはどちらもちょっとつらすぎて。初めから素直な自分で出会えてたのならもう少しだけ運命もかわったのかも。
10投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ信頼や信用や尊敬や尊重がなくて一緒に生きていく意味があるのかな。徐々に無くなるのでもなく最初からないのに。長い夫婦は歴史で情が生まれてそれで一緒にいられるかもしれないけど。
1投稿日: 2021.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
白石一文さんの小説の中で、一番好きな作品の一つ。他のサイトでレビューを書いた気がするけど、見つからないので、もう一度読み直しました。 表題作で直木賞受賞の「ほかならぬ人へ」は、主人公の宇津木明生が、”この人かな…”という相手と結婚するも、違って(!)、最後に「ほかならぬ人」にたどり着く物語。その相手がほかならぬ人である証拠が実はあったのに、なかなか気づけなかった…。幼馴染の渚は、明生の次兄に想いをよせ、その次兄は長兄のお嫁さんに想いを寄せている。誰もが、「この人こそ、自分の”ほかならぬ人”」と思っている相手がいるのに、お互いに結びつくのは難しい。その場合は、その相手は ”ほかならぬ人”ではない、ということか。 文庫に「かけがえのない人へ」が一緒に収録されているところが、深い!どうちがうの!?(笑)「ほかならぬ人」とは、最終的に結びつくべきだけど、「かけがえのない人」の場合、相手のことを想って身を引く、ということもあり、みたいに読める。 主人公のみはるは、本気で異性を愛したり、信頼し合って家庭を築こうとどうしても思えない、ちょっと心が壊れてる感じの女性。結婚なんて、どうでもいい。でも一回は通過しといた方がよさそうだから、可もなく不可もない相手と婚約している。が、どうにも縁が切れない相手がいる。彼にとって、みはるは「かけがえのない人」なのかもしれない…が、それは「ほかならぬ人」ではないのだ。 一度しかない人生で、ベストの相手とめぐり会い、お互いに「この人に間違いない」と思えるなんて、奇跡的なこと…明生が勢いにまかせて渚に語った言葉だ。 ちなみに私は… いや、やめとこう(笑)。
6投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログ本当に大切な人を失った時に 初めて人は、そのかけがえの無かったことに気づく。そして もう二度と取り戻す事の出来ない現実を突きつけられる。 悔いても 泣いても 想っても どうしようもない。 どうしようも無くても それでも生き続ける。 生きることは 本当に哀しい。
1投稿日: 2021.09.04
powered by ブクログほかならぬ人へ かけがえのない人へ どっちもよかった!! かけがえのない人へは、あの後どうなったのか気になるなぁ。。。 ほかならぬかけがえのない人と巡り会いたいね。
0投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログ人間だもの。 間違うこともあるし、 歪んだところもあるよね。 内包しているからこその 深みがあるんだろうなぁ。
0投稿日: 2021.07.07
powered by ブクログ小説の内容も素晴らしかったけれど、編集者の解説を読んだら白石一文さんのお人柄が伝わってきてファンになってしまった…!
0投稿日: 2021.06.21
powered by ブクログうーん…………… といった感じ(笑)しっくりこなかったね。 中編小説なんだけど、どっちも独立しててあれれ?ってまま物語が終わっちゃった感じ。自分の読書体験が浅いのか知らんけど、完全に起承転結の転結に期待しすぎたパターン。どっちかていうと純文学の作家さんだね。正直エンタメ要素が感じられなかった。まあ、他の作品も見てみないとわかんなさそう。記憶の渚にて、が作者的にめっちゃ押してた力作だと聞いてるからそれ読んだらまた変わるかもね。
1投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログ2作目などは所々飛ばして読み進めてしまうくらいに面白い!とは思えなかったものの、心の片隅をくすぐるような感触を残してくれて、読後は色々と考えさせられた。 編集者の解説が尚良。 「こういう自分でありたい」「自分をこう変えていきたい」というものではなく、「ありのままの自分」が心地良くいられて、その姿が自然で、「今の自分で〇」と思える相手と出会える事が「幸せ」なのだろう。 自分と近しい感性を持った人と出会い、どんな形であれ一生を共に出来たら、それはもうこの上なく幸せな事だと思う。
5投稿日: 2021.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほかならぬ人、がどうしても消えなくて自分も苦しんで周りの人も傷つけてしまっているなずな。 一方で、そんな人に出会えていることへの幸せもどこからか感じてくる気がする。 ーベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだー 2作品とも、ベストな相手の証拠とは何なのか?を問いかけてくれている。 ほかならぬ人へ この世界の問題の多くは、何が必要で何が不必要かではなく、単なる組み合わせや配分の誤りによって生まれているだけてわはないか。 かけがえのない人へ 「結婚てのはな、とりあえず今の自分で○と思っているときにするもんだ。俺やあの女みたいに、何かを変えようとか、違う人間になろうとか思ってしちまうとろくなことはない。そういうことだ。」
0投稿日: 2020.12.26
powered by ブクログほかならぬ人へとかけがえのない人への二つのストーリー 最初の元キャバ嬢と結婚→上司の東海さんと結婚→病気で奥さんを亡くしたあきおの話 こっちはあんまりハマらなかった 次のそんな好きじゃない相手と婚約中のみはるが元上司で元恋人の黒木と浮気してる話のほうがすきだった
4投稿日: 2020.10.29
powered by ブクログ細胞レベルで惹かれ合う - 白石一文「ほかならぬ人へ」 ★★★★☆ 運命が二人を導くのではなく、細胞が二人を近づけるのだ。ミツバチが花に導かれるように、その人にしか感じられない匂いがあるのだ。それを人は相性と呼び運命と感じるのかもしれない。 全体的にしっとりとしておりしみじみと心に落ちてきます。 個人的に2作目は主人公が好みじゃないかな。 #引用 ・人間はたとえ人のために死んでも、自分のために死んではいけない ・人は同情や悲しみ、失望なんかでは相手に対して迷惑をかけたり、その人を傷つけたりなんてできやしない。
0投稿日: 2020.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
愛ってどうしようもないな 好きになってしまったら、、、たとえそれが悪でも、どうしようもないなって思った。 愛って難しいと思った。 好きで、必要としてる人同士が結ばれるのって 難しいなぁ 好きっていう恋愛感情ってすごいなぁって思った。 自殺未遂とか人に刺されたりとか なずなも客観的に見たら明生といた方が幸せに思えるのに、、、愛の力すごいと思った。 賭けみたい。好きな人同士になれる確率って 100%じゃないし、本気でその人を好きになるのって勇気がいることだと思う。その人に時間を費やすことだから。 証拠、、、なんだろう 自分にもあるのかな 裏切られる側と裏切る側 悲しむのは裏切られる側のケースが大半だと思うけど、仕方ないことかもしれない。 結果的に裏切ってしまったけど、どうしようもないことだと思った。 本当に愛し合う同士が結ばれるのって難しいなって思った。
0投稿日: 2020.06.05
powered by ブクログ久しぶりに再読してみました。 愛とはままならないもの、手に入らない? 辛い恋愛ばかり〜 こんなだった? 純粋な恋愛小説もたまにはいいものだわ。 読んでて悲しかった みんな不幸、しあわせになるのは難しい 福岡の作者で この作品ではないけど、やたら知ってる場所天神とかいろいろでてきて身近に感じてた。 親も直木賞、親子二代の直木賞作家!
7投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
単純な恋愛とも取れますが、大学生の私にとって少し大人な恋愛だったので共感できることがあまりなかったので星3つです。2つ話が入っていて、1つ目の話はあやふやな、終わり方で心にモヤモヤが残ってしまいました。そのため2つ目の話を読む気が起きずやめてしまいました汗 もう少し大人になってからまた読みたいと思います。
0投稿日: 2020.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分に裏切られながら生きる 自力ではどうしようもない理不尽な出会いと別れの前では、過去の自分の決断は突如不毛なものになり得るし、今の自分の感覚もいつ不確かになるか分からない 確固たる自分なんていれなくて、一生、降り落ちてくるものとの関係の中で生きていくのかなと思った
0投稿日: 2020.04.16
powered by ブクログ2020.02.21 天気の良い午前中 ほかならぬ人への根拠 それは 香りだったんだなー。 東海さんが運命の人だったんだよ。 でも お互い最後に一緒にいることができて よかった。ほんとよかった。 東海さんが、ただただ好きでかっこいい。 ま、いっか。で結婚するのではなく この人だ。 で結婚したい。 かけがえのない人へ 優良物件との結婚が待っているのに 上司と浮気する女 なずな 会社に関する説明文が長く よく頭に入らなかった とりあえず黒木さんが言う ちょうどいい関係に関しては 同意見。 会いたい時に会って 関係を持って 後腐れなく 嫉妬もなく さっぱりした関係は無敵。
0投稿日: 2020.02.21
powered by ブクログ白石作品は2冊目。 2冊読んでちょっと分かったことがあった。 この作家さんの文体は私を飽きさせないみたい。 文章のスタイルがリズムが私にはしっくり来るようで読み始めからすぐに惹き込まれてしまう。(1冊目もそうだった。) 恋愛小説も実はそんなに好きではないのだけど本作は二作品とも掴まれた。 なんか新しい感じだわ。 白石作品もっと読もう。
1投稿日: 2020.01.15
powered by ブクログ初めての作家だし、直木賞というので読んでみた。題名が優しそうで、内容も楽しみにしていた。 それが余り読まない恋愛小説の形で、マァそれでも構わなかったのだが。いささか深みのない小説だった。 「ほかならぬ人へ」 生まれも育ちも恵まれた明生が、「ほかならぬ一人の女性」を求める話で、自分は家族や係累の優秀さの中で、自分は生まれそこなった凡庸な人間だと思っている。それでもコネで、世間に知られた会社に入り、真面目に仕事に精を出している。 だが、初恋の相手には「普通の生活がいい」と言って振られ、次に美人だと評判のキャバクラ嬢と結婚する。だが明生の思いとは別に彼女は初恋の人のところに逃げてしまう。 結局、頼れる上司と一緒になるのだが、彼女も肺がんで逝ってしまう。 文章も明生の言葉にすれば相応の単純さだが、直木賞作家の作品なら、少し浅すぎる。 ぴったり来る相手と結婚したというのはよくわかるが、家庭を持ち生涯を共にするという展望はない。目先の出来事を安易に受け入れ、それに振り回される様子は、読み応えがない。仕事を通した出来事も、特に必要も感じられないくらい長く挿入されておるが、社会情勢に敏感な作者の関心のあるところを述べたのだろう。 えもいわれないいい香りがするという、年上の上司と落ち着くが、先立たれてしまう、このあたりでは明生は落ち着きが感じられていい。 残された明生の悲しみが素直に伝わってくる。 この年上の、上司がさっぱりとした人柄で仕事もでき、明生を引き立てている。 、 「かけがいいのない人へ」 主人公の「みはる」も裕福な家の出である、頭はいいが顔立ちは平凡なのだが、社内でも人気の男性と結婚の約束が出来ている。 しかし、野生的な上司と付き合っている。彼は「みはる」に結婚相手がいることを知っているが、リュック一つで転がり込んできたり、夜になってふいに部屋に来たりする。彼はバツイチで結婚の意志はない。 ただ仕事は出来る男で、社内の主流にいたが、引きであった役員の退職で、立場を考えなくてはならなくなっている。 ここでも社内の力関係などが挿入されている。業績が不振になり赤字に転した末、吸収合併という選択をしなくてはならなくなってしまっている会社の事情が、役員の異動や進退問題、それにつながる部下の行く末などページを割いている。 こういう、男女の微妙な関係や、結婚を控えた年頃の女性の気持ちを書くのなら、相手の男性の仕事には深入りしなくてもいいように思う。背景としてあっさり書き流して欲しい。 まして、結婚相手でない男性とのアダルトまがいの性描写は、繊細さを感じさせる題名には全くそぐわない。悪趣味に感じられた。 作者は書きたいことをまとめるのに苦労したのではないか、この題名に沿ったもう少し深い男女の心境を掘り下げ、何か別のものを作り出そうとしたのではないかという気もする。 先入観があったのもしれないが、、題名にふさわしくない、手ごたえのない作品だった。
0投稿日: 2019.12.28
powered by ブクログ表題作「ほかならぬ人へ」に加えて「かけがえのない人へ」が収められているが、どちらも、現在のパートナー以外ところに本当の相手がいるというテーマが共通している。前者は、がんで失うまでの短い期間だったが結ばれることができた。後者は本当の相手だと分かっていながらも、選ぼうと思った時には手遅れだった。読んだ上での感慨は特にない。 文章はあまり上手い方ではないと思う。
0投稿日: 2019.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」の2つの物語。「ほかならぬ人へ」主人公は明生(男)、男性視点からの純粋な恋愛小説。 妻であるなずなの裏切りによって彼の人生は大きく変化しする。 だが、その結果として彼は運命の人と短くも幸せな時間を過ごす。 兄弟や幼馴染も含め、多くの人の心と心がすれ違う中、明生が見つけた運命の人である証拠(徴)は素敵な匂いであった。 儚く、切ない物語。 「かけがえのない人へ」結婚を控えたみはる(女)の物語。 ほかならぬ人へがあまりにも切ない物語であったが、本作はその対局にあるような恋愛物語。 結婚相手の中に自分を見つけられず、かつての恋人である黒木との関係を続けていく。 ようやく自分にとっての黒木の存在に気づいたみはるが結婚式前夜に黒木を訪ねるも、そこに彼はすでにいない。 読んでいる間は気づかなかったが、ここに書き込みながら本作の中に込められていた切なさにこのタイミングで気づいた。 説明 内容(「BOOK」データベースより) 「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」…妻のなずなに裏切られ、失意のうちにいた明生。半ば自暴自棄の彼はふと、ある女性が発していた不思議な“徴”に気づき、徐々に惹かれていく…。様々な愛のかたちとその本質を描いて第一四二回直木賞を受賞した、もっとも純粋な恋愛小説。
5投稿日: 2019.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛小説だが人間関係においての印象的な台詞がたくさん出てきて、頭の中で反芻しながら読んだ。感覚としては混乱に近い。人には見せられないような、痛いところを突かれたという思いがどこかある。 自分はこの選択で間違っていないといつ判断すればいいんだろう。これを完全に消化しきるのは死ぬときなんだろうかと思える。
1投稿日: 2019.07.25
powered by ブクログたまにテレビやなんかで最初に会ったときにこの人と結婚するって直感したとか聞くけれど、実際そういうのってあるのかもなぁと思う。 でも その人 に会えてもその自分とぴったり合うその人はいなくなるかもしれない、 そのあと違う人と出会うって結ばれるかもしれないし、その人以外はありえないからずっと1人でいるかもしれない。 運命の人が自分の前からいなくなってしまっても、自分はあり続けるし、一緒にいるかいないかはまた別なんだなと思ったり。 好きな作品でした。
1投稿日: 2019.03.09
powered by ブクログこの本、まず解説がよい。たぶん白石さんの担当だった編集者だとおもうが、ロックのような文体が少し心を踊らせる。編集者は色々壁にぶちあたり、何度か白石さんに「言葉」をもらう。この文面は、正直泣ける。背中を押されるものだ。 さて、内容だが、「ベストな相手には明らかな証拠がある」がテーマの二編。それぞれ相手がいながら、証拠を持った他の人に心を置く、本当の純愛なのかな、これが。2人とも、その証拠と離れてしまうが、その後が心配になってしまう。白石さんの本はそんなによんでないが、読者に考えを委ねるものが多い気がする。
1投稿日: 2018.10.19
powered by ブクログ夫婦、あるいは婚約者ではないところに、かけがえのないひとがいる。 あるいは、結婚した(する予定の)相手は本当に正しい相手ではないのかもしれない、ということがベースにあったうえで、結婚とか大切な人について考えさせられるようなお話。 初めて読む作家さんなので、時系列の行き来に馴染めなかったり、性描写の過激さに疲れたり、ちょっとおなかいっぱい感はあるけれど、表題作に出てくる「東海さん」はとっても魅力的だった。こんなふうに人を包み込める強さをもちたいなぁと。
0投稿日: 2018.09.14
powered by ブクログ大好きな作家さんの一人、白石さんの本を久々に読みました。 第142回 直木賞受賞作 ということで気になっていたのですが、 やはり、とてもステキな恋愛小説でした。 名家の御曹司として育った秋生は、 二人の兄のように優秀ではなく、これといったとりえもなく、 自分はきっと、生まれそこなったんだ。。。と悲観していたが、 家族に愛され、結婚もし、それなりに幸せな日々を送っていた。 しかし、妻の心が別の男性に向いていることを知り、落ち込む。 そんな時、身近にいたある女性に、不思議な感覚を覚える。 そして惹かれて行く。。。 恋愛において、ベストの相手はどうやって見つけるか? 「最初に会ったとき、ビビッときた」とか、 「なんとなく、この人と結婚するような気がする」とか、 人それぞれ、感じ方が違うだろうけど、 ベストの相手には、何らかの「証拠」「しるし」があるらしい。。。 それが何かは、それぞれに違っているので、 これまた難しいのだけれど。。。 読み終えて、ふと思った、 さて?私は?何かを感じたのだろうか? 夫は、ベストの相手だったのだろうか?。。。と。 今頃考えても、もう遅いのですけどね(笑)
0投稿日: 2018.08.31
powered by ブクログ【あらすじ】 「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」…妻のなずなに裏切られ、失意のうちにいた明生。半ば自暴自棄の彼はふと、ある女性が発していた不思議な“徴”に気づき、徐々に惹かれていく…。様々な愛のかたちとその本質を描いて第一四二回直木賞を受賞した、もっとも純粋な恋愛小説。 【感想】
0投稿日: 2018.07.08
powered by ブクログ2話あるにゃ 1話目の東海さんと 2話目の黒木さん 味があったにゃ まぁ この本が気になっていた自分に 遡ってアドバイスが出来るなら 購入するならブックオフ 借りれるなら図書館 をお勧めしたいにゃ
0投稿日: 2018.05.01
powered by ブクログ駄作ではないが凡作。 主人公の心情の深さを描き切っていないので、何とも薄味なお話になっているのが残念。 文学好きの大学生が妄想を膨らませて書いたようなお話。
0投稿日: 2018.02.06
powered by ブクログ読了日2011/08 ほかならぬ人へ、かけがえのない人へ 2本収録 「ほかならぬ人へ」は男性目線で 「かけがえのない人へ」は女性目線で描かれています。
1投稿日: 2017.10.20
powered by ブクログ宇津木明生 元麻布 製薬 なずな ブクロのミキティ 南浦和のパン屋 真一 川口 錦糸町 東海さん 横浜港北区 レベッカのフレンズ 硝子の少年 3月9日 香水 イメージキャラクター 小春 チベット 中国からの工場撤退 渚 ベストの相手 明らかな証拠 四条河原町 青山通り 榎田さん 体良く厄介払い タイ 新潟 癌再発 箕輪さん 再々発 37 福澤みはる 電池 JFEスチール 上野毛かみのげ 直人 小児科 心筋梗塞 悪魔払い 黒木信太郎 ミーコ やくざ者 鳳凰 ラディカル過激な 匂いと初めて 嗅覚 神楽坂 ベッドの下 結婚はキャリア お好み焼き 藪本 水鳥聖司 市川隼人 三浦春馬 コーヒーミル きっと自分のこころを試したかったんだろうな どうして僕は自殺しないねだろう それぞれの修羅に生きるのが人間である 人生は復習だ 赤羽 川口 ベターな相手 プルースト現象 お前の考えるこの俺がいるだけだ 恋愛原理主義のテロリズム 直木賞 一人きりの孤独なんてたいしたことない 本当の孤独は、誰かと一緒にいるときに感じる
0投稿日: 2017.09.25
powered by ブクログオーディオブックで。 人生のパートナーというのは、良きにしろ悪きにしろ、自分の人生の中でとても大きな存在だと思うのだが、真のパートナーを見つけるにあたって、最短距離なんてないのかもしれない。 主人公のように、紆余曲折あったとしても、自分の心の声に真っすぐな気持ちで耳を傾けていけば、自分にとってほかならぬ人が誰なのか見えてくるのだろう。 そしてそれは紆余曲折あったからこそ。 なんとも切ないけど、でも半面、それが真の人生なんだ・・・なんてことを感じた。 読み終えた後「私という運命について」の作者と知った。 なるほど・・。他の本も読んでみたい。 パートナーについて悩んでいる人にお勧めの一冊。
1投稿日: 2017.06.25
powered by ブクログ自分にとって“運命の人”は果たして存在しているのだろうか。存在するのだとして、それはどんな風にして見分ければいいのだろうか。 様々なカップルや夫婦を見ていて、凹凸がぴったりと当てはまるような組み合わせもあれば、多少無理をして一緒にいるような組み合わせもある。 そして一度はくっついたものの、離れてしまう組み合わせもある。 離れてしまう。それは“運命の人”ではなかったからなのだろうか。そうだとしたら、ベストではない、ある意味では間違った組み合わせもこの世の中にはきっとたくさん存在する。 そんなことについて、じっくり考えてしまうような小説だった。 「ベストな相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」 …妻のなずなに裏切られ、失意のうちにいた明生。半ば自暴自棄の彼はふと、身近にいたある女性が発していた不思議な“徴”に気付き、徐々に惹かれていく。 この小説で描かれる、とある“徴”。人と人の相性の良さって、話が合うとか価値観が似てるとかそういうことだけじゃなく、生物学的な部分にも現れるものなのかもしれない。人は自分とは離れた遺伝子を持つ人に惹かれやすい、という話も聞いたことがあるし。 結婚は勢いも肝心。と、結婚経験のある人はよく言うし、実際そういう面もあるのだろうけど、それがベストな相手であるとは限らない。 この小説の主人公・明生も、成り行きと勢いからくる感情で、深く考えずに結婚を決めたけれど結局それは破綻する。そして彼にとってベストな相手は、そういう勢いとは真逆のところに存在していた。 出逢いって不思議だ、と思う。なだれ込むように訪れたり、自分で選び取ったり。 とても幸福な結末とは言えなくても、そういうベストな相手と出逢ってほんのひとときでも傍にいられたのなら、それはやはり幸福と呼べるのだと思った。 2本目の「かけがえのない人へ」も似たようなテーマ。「ほかならぬ人へ」よりも生々しい“徴”が登場するのだけど、それは人間にとってきっとすごく大事な部分。 自分にとってのベストにどこかで気づいているのに、それを掴み取ろうとせずに離れてしまうのもまた運命のひとつなのかと考えさせられる。それとも物語が終わった後、また何か変化が訪れるのか、とか。 「まぁ、こんなものかな」で相手を選び結婚する人もいる。それ自体間違ってるとは言い切れないし、そういうのを幸福だと思う人もいるのだろう。 何を以て“ベスト”とするのか。第六感に近いようなものなのか。 いろんな“徴”に目を向けてみたいと、そんなことを思った。
3投稿日: 2017.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
得意なんだか、苦手なんだかわかんない白石さん作品。 たまに読みたくなる。 今回は、ピンクな表紙に誘われて。 直木賞だしね! 今までのよりは、読みやすかったし、 そこが賞を獲った理由かしら。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・どうやったらそれぞれが「ちゃんとした組み合わせ」になれるのだろう?p91 ・「宇津木、生きていたらいろいろあるよ。でもね、何年か経ったらどんなことでも大したことじゃなかったってわかるから。人間はさ、そうやって毎回自分に裏切られながら生きていくしかないんだよ」p111 ・ぼくは、自分と関係を取り結ぶほとんどの人たちに対しては、やはり寛容であたたかであればいいと思っています。その方がずっと豊かな人生になるのですから。 ただし、自分と本当に深々とした縁を結ぶ人を選ぶときはかなり厳しい目で臨むべきだと思う。妥協は禁物だし、もし、その人のいやなところも含めて受け入れようと思ったときは、その欠点を一生許しつづける、という誓いを立てるくらいの気持ちで思い切り許すべきだと思っています。 (中略) 本当の孤独は、誰かと一緒にいるとき感じるんですよね。 恋人同士や「夫婦がうまくいかなくなると、そういう死ぬほどの孤独がやって来る。だから、ちゃんと選ばないと実はエライ目に合うし、みんなそういう目にあっているんです。」p314 解説の白石さんお手紙より。
0投稿日: 2017.03.20
powered by ブクログ『流れで』って感じで人生を進めていくことの寂しさをぼんわり味あわせてもらえる本でした。人生にはなんらかの『熱』がないと、恋愛という至高のデザートもなんと味気ないものかと思った。
0投稿日: 2017.01.19
powered by ブクログ「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」の2作品。 どちらのお話も、いわゆる彼氏と彼女、夫と妻というような(一般的に)正式の関係ではない人たちを描いた作品でした。 全体的に描写や台詞が丁寧過ぎるというか、説明くさくて、登場人物に感情移入するために大切な描写かもと思いきや、そういう風にも思えず、なかなか入り込めなかった。 2作品を通して登場人物の誰にも共感できず。 そして、どちらのお話も、えっ、これで終わり?というような唐突な終わり方で、すっきりしない。 世間的には批判されてしまうような関係でも、本人にとっては(本人も気付かぬうちに)ほかならぬ人、かけがえのない人ということなのかな? 明生もみはるも、何か、世間や証拠というような、"ちゃんとしたもの(?)"にとらわれすぎて、気付けなくて、気付いた時にはもう遅かったり、気付いてもすぐ別れが来たり...うーん。 そういう関係に寛容な方だけど、この本は「そういうのもありだよね」とは思えない後味の悪さがあったように思う。 主人公たちが中途半端でもどかしい感じがしたから? でもそういう時って、はっきりできる人の方が少ないか。 自分も数年前にそういうようなことがあって、良くも悪くもつかみどころのない関係だと感じていたことを思い出した。 全体的な評価は今一つだけど、なるほどと思う描写もあり、星は3つです。
0投稿日: 2016.10.10
powered by ブクログドロドロ不倫・恋愛2編。ほかならぬ人への方が好きだったかな?でも、大切な人や尊敬する人達が沢山亡くなっていくので切なかった。2編とも、身勝手な女性が登場する。けれど、恋愛の衝動には逆らえない…という事なのでしょうか?2016.06.24読了。
0投稿日: 2016.07.13
powered by ブクログややドロドロとした恋愛物2編。 わたしにとっては苦手なタイプの登場人物とストーリー。 それでも引き込まれてしまうには白石さんの力でしょうね。 でも、やっぱりもう少しスカッとした話が良いなぁ。
0投稿日: 2016.05.17
powered by ブクログ「結婚なんてのは、とりあえずいまの自分で○と思ってるときにするもんだ。俺やあの女みたいに何かを変えようとか、違う人間になろうとか思ってしちまうとろくなことはない。」 登場人物の微妙な心理の揺れが数多く見られ、その際彼/彼女が発する言葉の一つ一つに引き寄せられる。
0投稿日: 2016.04.23
powered by ブクログ標題の「他ならぬ人へ」より「かけがえのない人へ」の方が、私は引き込まれた。 主人公が女性だし、境遇が似ているからかも。読了後に「恋愛と結婚とは別物」という言葉が思い浮かんだ。 もし、「恋愛」 は身を焦がすような不安に近い思いだったり、肉体的な快楽が入り混じるもの、そして「結婚」は安らぎとか安定感であると考えるなら別物だ。 「恋愛」にも安心を求めるのであれば同じもの。 私は前者のタイプだし、主人公もそうなのではないかと思う。「恋愛」の気持ちよさを知っているから、結婚生活が不安で仕方ない。でも、この「恋愛」の苦みを抱えて迷って生きていくのも味わいの一つなんじゃないか。なんて負け犬の遠吠えか。。。
0投稿日: 2016.04.21
powered by ブクログ「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」の2編からなる恋愛小説。 昔の彼と不倫したり、浮気したり。 過去を断ち切れず、前を向いたふりしてる女性たち。 それ、ズルいでしょ〜と正直 イラッとしつつ。 それでも、 報われない想いや、傷ついた過去を語る 登場人物たちのセリフが、じんわりと心に染みてゆく。 あとがきの白石さんの手紙には、もう 参りました >_< 「物語 」というより、「語り 」が胸に突き刺さるなぁ・・・。
0投稿日: 2016.04.21
powered by ブクログベストの相手、かぁ。 サインがあるの? この人だと信じて、相手を深く想っていても、ベストじゃないということ。 明生→なずな、なずな→真一、渚→靖生、靖生→麻里。みはる→黒木。 明生にとっての東海さんがベストだと気付いたのは、初めて出会ってからずっと後のこと。ということは、やっぱり自分が気づくというか、確信を持つことで決まるのかな。 この「ベストの相手」というテーマを、すごく印象づけていたのが、後書きの白石さんの手紙の一文。 「本当の孤独は、誰かと一緒にいるときに感じる」 それを踏まえての、彼の 「厳しい目」 「妥協は禁物」 「欠点を自分は一生許し続ける、という誓い」 という言葉は、少々厳しすぎる気もした。というのは、欠点を受け入れようという気持ちは、一緒に過ごす中で育てていくものだと思ってるから。 でも、それが甘いのかな。 そういうことを考えさせられる作品だった。
0投稿日: 2016.02.19
powered by ブクログ第142回直木賞受賞作。 もう少し、何か引っかかりがほしい。かゆいところに手が届かない感じがして、もう少し揺さぶられる何かがほしかった。そんな作品。読みやすいし、悪くないとは思いましたが。 表題作と「かけがえのない人へ」
0投稿日: 2016.02.12
powered by ブクログ幸せになれる条件は揃っているのに 幸せを選べない 執着する相手でないとわかりながらも手放せない 生きていたいと願っても叶わない なんとも歯がゆい物語ですが これが生きる事の難しさなのかなと なんとなく感じる作品でした
2投稿日: 2016.01.30
powered by ブクログ「ほかならぬ人へ」名家の3男でありながら、自分は兄ほど頭脳明晰でもなくどうしてこの家に生まれてきたのかと思いながら生きてきた主人公。幸せになるためにした結婚は明らかに失敗であり、そのじくじくした思いを上司に相談するうちに信頼を超えたものが芽生える。それでもラストは穏やかな静けさが漂う上質な小説である。 「かけがえのない人へ」恋愛と結婚を別にとらえドライに生きてきたつもりの主人公。彼女が男の本性に触れたとき、何かをせずにはいられなくなるが、その熱い思いとは裏腹に現実は静かに物語の終わりを告げる。 2本とも人物の心情が豊かに浮かび上がる作品である。
0投稿日: 2016.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「執着」ってワタクシあまり感じたことないんです。そりゃね、友達は失いたくないし、好きな人とは付き合いたいでしょうよ。 ただね、たまにいるじゃないですか。好きな人の自宅まで行って刺殺しちゃうみたいな。好きな人が何しても許しちゃうみたいな。オーストラリアで愛を叫んじゃうみたいな。 僕はたぶんそこまでできないんですよ。で、彼女らはそこまでしてるわけですね。彼ら。もちろんこの本のキャラクター達です。 一人は人を刺してしまい、一人は自殺を図る。 彼女らを動かすものは何なのか。 それは自分に対する自信ではないのだろうか。自分に対する、というのは語弊があるかもね。でも、とりあえず「自信」だとか「期待」だとか。こういう風になるはずだ、そうなってほしい。という思い。 そうならない、わけがない。という思い。「そうならない」ことが「自信の欠如」につながる。 もしくは逆に、自分に自信が決定的にないのかもしれない。彼をなくして、生きられない。執着。どちらだろうね。 ただ、どちらにしても自分に対して諦めてはいないよね。「自分はこの程度」という諦めがあれば、一人の男に執着しない。というより、去っていくものに対しての執着はないんじゃないかな。あるのは、同情や、憐みの心。主人公はそういう人間だったと思う。 「執着心の塊」と「諦念」が、やっていけるわけ、ないのかしら。
0投稿日: 2016.01.18
powered by ブクログ自分にとってのほかならぬ人、かけがえのない人、見つけたと思っても違っていたり、一方的な片想いだったり、改めて考えてみると、世の中本当にベストな相手と巡り合って両想いで幸せに暮らせるなんて奇跡のようなものなのかもしれないと思えた。 なずなや、渚の執着心はちょっと怖いくらい。 せっかくベストな相手に巡り合ったのに明生くん、気付くのが遅かったみはるは、これからどうするんだろうと、読んだ後も余韻が残った。
0投稿日: 2016.01.06
powered by ブクログ二話で構成される。 一話目は、妻が元彼の事忘れられないと家を出て行く夫を描いている。 二話目は結婚前の女性を描いているが、彼女は会社の上司と不倫を続けている。 それぞれ、人生や人間というのは先が見えないけれど、その先に待っているのが闇だけではない事を描いていると思った。
0投稿日: 2016.01.02
powered by ブクログ色々な感情の中で恋というのはなんであんなに制御が難しくて、過ぎてしまうと懐かしいだけで、それほど重大事だったのか分からないものも無いですね。今過ぎた恋を思い返すとほぼ物欲に近いようなものだったような気がします。 そんな事を思い返しながら表題作を読むと、主人公の周囲の人々の求めて止まぬ物欲のような恋と、主人公が最終的に手に入れそして失っていく愛の違いが今となっては良く分かります。若かったら良く分からなかったかもしれません。
0投稿日: 2015.12.17人から勧められて読んだ本
白石一文さんの本には登場人物の男性に゛純文学感゛を感じる事が多い気がします。 他人には見せないココロの深い傷からくる人生観や、一見不可解に思える言動や行動の理由などを持っている人に理解を示せる程今の時代は優しくも余裕も無いですが、小説ならばあってもいいのかな?って思って読むには良い作家さん。 なんで芥川賞じゃなくて直木賞受賞なんでしょうね?
0投稿日: 2015.11.18
powered by ブクログまた嫁に逃げられる話やった(笑) しかし、あっさり描く。 あっさりじゃないかもだけど あっさりに感じる。 普通あまり経験しないかも っていうような人生の話を 冷静に、客観的に淡々と描くが それがかえって心にしみる。 男女の愛の話だけど、 こう言うのを文学を感じると言うのかな 白石一文 凄い。 2編からなっているけど どちらも残る話だ。
0投稿日: 2015.11.01
powered by ブクログ3・4年前に初読し、今回再読。 『みんな徹底的に探してないだけだよ。ベストの相手を見つけた人は全員そういう証拠を手に入れているんだ』 結婚する相手は、深くわかりあえる最愛の人がいいと思っているし、いつか見つかると信じている。 しかし、“ちゃんとした組み合わせ”でなかった故、“どうにもならない不和”が生じ、毎度「この人じゃなかったんだ」と自分に裏切られながら生きている。 『ほかならぬ人へ』の魅力的な“匂い”や、『かけがえのない人へ』の“はじめて”の経験は惹きつけられる要素だと思うけど、証拠と言うにはちょっと難しい。 けど、匂い、わかるなぁ。 解説を読んで、白石一文さん自身に興味が湧いたし、解説を書いている宮川直実さんの事ももっと知りたくなった。 最後に、私にとってのほかならぬ人へ一言。 私も適齢期ですし、そろそろ一歩前へどうぞ。
0投稿日: 2015.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
白石さんの書くお話は、少し苦手。 みんなすごく淡々としてて。 でも、私にもいるなー。 ほかならぬ人。 かけがえのない人。
0投稿日: 2015.09.22
powered by ブクログ「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」 「そうじゃなきゃ誰がその相手か分からないじゃないか」 「だからさ、人間の一生は、死ぬ前最後の一日でもいいから、そういうベストを見つけられたら成功なんだよ。言ってみれば宝探しとおんなじなんだ」 そして、そう言っているうちに人は死ぬ。 もしかしたら死ぬ時までわからないんじゃないかと、ふと思った。 ★5ヶ月後にこの時、この本が自分に与えた影響の大きさを改めて感じることになった。
0投稿日: 2015.08.05
powered by ブクログ本当に好きな人と一緒になるのは難しい。 うまくいかない恋愛を繰り返して傷ついて本当に好きな人がわかるんだと思う。
0投稿日: 2015.04.30
powered by ブクログネタバレです。 私はこどもの頃から結婚するなら生涯で最愛の人、がいいなあと思っていた。適齢期にたまたまつきあっていた人と良いタイミングだから…という理由で結婚する、『前につきあっていた人の方が心の底からすきだったなあ』と密かに思いながら。なんてことだけは避けたいと思っていた。 この、私が「こどもの頃から」なんとなく信念としていたことに近いかんじの内容であることと、「ベストの相手」という若者ことばのような表現に、少々稚拙さを感じてしまった。 「ベストの相手」のみに見られる徴が、自分にだけが感じられる「いい匂い」……というオチも割と王道な視点で新鮮味がない、というか途中で読めてしまって意外性がなかった。 と、散々批判したけれど読みやすかったし、次々頁をめくりたくなる跳躍感のようなものを感じた。 もっと他にもこの作者の作品を読んでみたい、と思える。
0投稿日: 2015.04.26
powered by ブクログぅーん、なんか不思議な話だったぁ。。 不倫を清らか若しくは別にただそこにある事実としての何かに見せる感じの?話。 実は短編2編だった。なんか通ずるテーマはあるような気はするけど。 解説を読んで、へぇ、そこまでの意図があったの?と思うような感じもしますが(笑)。 真実の愛とは何か?と問う(いや、問うのとは少し違うな…なんだろ…ただ叙述する感じの?)作品。 本当に好きな人、っていうのは、どうやったらわかるんだろうね。
0投稿日: 2015.03.30
powered by ブクログ表紙と題名に惹きつけられて読みました 白石一文さんのファンになりました 物語の強弱は感じられず、少しでこぼこの道を進んでるみたい 感動、衝撃、そういうのじゃなくて柔和、安堵、そういうやわらかい言葉が似合う作品でした 素敵だなぁ
0投稿日: 2015.02.26
powered by ブクログ直木賞ということとタイトルに期待し過ぎてしまった。 出会えないかもしれないとわかっていても、ベストな相手は絶対いると信じていたいです。
0投稿日: 2015.02.22
powered by ブクログ様々な愛のかたちとその本質を描いて第一四二回直木賞を受賞した恋愛小説。 リアルな感じ好き、ちょっと物足りない。
0投稿日: 2015.01.24
powered by ブクログ恋愛小説 そう呼んでしまうにはもったいないくらい、きっちりした恋愛小説 最愛の人に気付く物語 手遅れなこともあるだろう、すれ違うこともあるだろう でも、そうやって生きるしかない、精一杯に 料理の描写がすごく印象的
0投稿日: 2015.01.04
