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ザ・ゴール
ザ・ゴール
エリヤフ・ゴールドラット、三本木亮、稲垣公夫/ダイヤモンド社
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総合評価

534件)
4.2
202
206
79
7
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説の体裁をとっているが、実はビジネス書。 企業の究極の目的とは、金儲け。 そのために生産性革命だ、働き方改革だと国を挙げていろいろやっているのが今の日本。 この本は1984年にアメリカで出版され、ベストセラーになったらしい。 日本で出版されたのは2001年。 この、金儲けシステムについて書かれた本を日本語で出版しようものなら、日本の経済黒字が止まらなくて大変なことになると危機感を覚えて、日本語の翻訳権を与えなかったらしい。 曰く、部門ごとの最適化が全体の最適化につながるとは限らない。 曰く、効率を求めすぎるとかえって生産性が落ちる。 曰く、家庭を顧みないビジネスマンなんてくそくらえ(とまでは言っていないが) 主人公アレックスの妻ジュリーにはイライラさせられたが(「私と仕事とどっちが大事なの?」としつこい。挙句、小学生の子供二人を置いて一人実家に帰る)、ビジネスベースの小説部分が意外にも面白く読めた。 あとがき、訳者あとがき、解説の50ページが結構退屈で、あと5ページで読了というところで力尽きて昨日は寝落ち。 おかげさまでブログを書きそこなってしまったよ。

    1
    投稿日: 2019.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上司に薦められて読んだ本。工場の生産工程の問題をどう解決するかの思考プロセスについてかかれている。 自己啓発本の類かと思ったら、中身は小説でストーリー展開も面白く、550ページを一気に読み終えた。 工場所長のアレックスが、 納期に間に合わないのが日常になっている、閉鎖目前の工場を建て直す話。 偶然再開した物理学者の先生や、工場の仲間とともに、 工場の生産プロセス改善に取り組み、無謀と思われていた3ヶ月で黒字回復を達成した。 自分の工場で成果をあげた後アレックスは昇進し、 他の工場でも同様に成果を上げるため、 皆で、どうやって改善できたのかをじっくり分析しているシーンがあるもがよい。 読み手も一緒に振り返ることができた。 また、アレックスには家族がいて、ストーリーの中に多く登場する。 特に奥さんのジュリーは、 アレックスが毎日非効率に働いていた時は、一緒に過ごせないことに不満を抱いて、家出をしたり、 疲れて帰ってきたアレックスの前で拗ねて見せたりした。(読んでいて若干イラっとした) しかし、ストーリーの終盤になると、アレックスの工場がうまく回り始め、ジュリーとの時間を取ることができ、夫婦関係も改善している。 ジュリーと向き合って話すことにより、ジュリーがよきアドバイザーということも判明する。 工場の生産プロセスを改善することは、夫婦仲の改善にもつながるのかもしれない。 そして、この本はストーリーだけでなく、本を取り巻く背景も面白い。 著者は経済学者ではなく、物理学者。 工場を経営している友人から相談を受けたのをきっかけに、生産スケジューリングソフトを開発販売するようになり、 高価な生産スケジューリングソフトを買えない人のために、本書を出版したら、 ソフトの売り上げが落ちてしまったらしい。 訳者は元証券マン。米国へMBA留学した際に本書と出会い、日本語版が無いことを知り、自ら翻訳したという。 日本語に15年近く訳されていなかった理由は、 著者が、「日本人が本書を読んだら日本の工場の力が強くなり経済摩擦が起きてしまう」と懸念したそう。 (もう訳されたということは、日本の力が落ちてきたのかもしれない) 分厚い本だが、見た目に反して読みやすく、問題に取り組むための思考プロセスに重点を置いているため、 生産業以外の業種にもためになる、そんな本。 「ザゴール2」も読みたい。

    2
    投稿日: 2019.05.09
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    製造業の話なので、企業に普遍的に適用できる、フィードバックできるものがあるかと言われると難しい。部分最適と全体最適という考え方は分かっているようで理解していなかったので、これを知るにはいい本だと思う。小説仕立てなので、ボリュームはあるが読みやすい。

    1
    投稿日: 2019.05.05
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    ある生産工場の所長・アレックス・ロゴは、3ヶ月で以内に工場の経営を改善させなければ、工場を閉鎖すると通告された。 慢性的に溜まっている在庫、常に納期が遅れている出荷品。工場をに転がる様々な問題を前に、半ば諦めに似た感情を感じるロゴ。 ある日、偶然にも、かつての恩師である物理学者・ジョナに再開する。ジョナは、新しく導入したロボットは、工場にまったく貢献していない、とロゴに告げる。 製品にかかるコストも、製造能力も遥かに向上したはずなのに、なぜ、工場は再生しないのか。ロゴは仲間と共に工場再建に乗り出した。

    1
    投稿日: 2019.04.27
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    ・部分最適ではなく全体最適が重要 ・目的は利益を増やすことでありコストを減らすことではない ・人も機械も、常に稼働しているのが正しいわけではない …言葉で聞くとそうだよな、と思うことでも、目の前の仕事に一生懸命になればなるほど、気がつけばこの罠にはまっていることがあるのかもしれない。 小説を読んでいるうちに、「TOC理論(制約理論)」が学べるようになっているこの本は、生産現場で働いている人以外にも多くのことを教えてくれる。 500ページ以上あるのでもっと読むのに苦労するかと思ったけど、サイコロのゲームと、ハイキングでの列になって歩く話はめちゃくちゃ分かりやすくてその辺りから一気に読み終えることができた。 一つ一つのプロセスではなく、全体のフローを見ること、ボトルネックに注目すること、忘れずに仕事に取り組みたい。

    3
    投稿日: 2019.03.30
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    小説形式で読みやすい。 製造工程について、コスト削減による改善ではなく、スループット(売上)拡大を軸にした改善の有効性が書かれている。 「何を変えるか」「何に変えるか」「どうやって変えるか」の問いを持って改善を図る。

    1
    投稿日: 2019.03.17
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    物語調で組織運営のポイントを解説している。読者が飽きない要素として物語にしたのは上手いが、蛇足があるようにも思えた。企業の究極の目標というところから入り、「スループット」を増やすにはどうするか、ボトルネックに対してどう対処するかを考え抜く主人公が印象的。

    1
    投稿日: 2019.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    製造業の問題を小説風に説く。 「鎖の強度は最も貧弱なひとつの輪に依存する」という考えのもと、ボトルネックの効率を高める(解消する)ことにResourcesを集中させるべきだと主張する。 一言で言えば「弱点を克服せよ」ということ。 「リービッヒの最小律」や「ドブネックの桶(樽)」とも言われる。桶の中の水量は、重ね合わせた板の中で最も短い板の高さまでしか溜めることができないということだね。

    1
    投稿日: 2019.02.05
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    製造業の工場を舞台にして、現場の課題と企業の目的を考えるビジネス小説。職種柄・業界柄こういった生産管理には全く明るくないが、話の展開がとても面白いので、それで惹きつけられる。また、現実世界で多くの製造業者が直面している収支の計算式と部分最適の弊害、企業の目的との矛盾を解決していく様がそのまま物語の筋になっているので、日々課題解決に奔走する一ビジネスマンとしても考えさせられるし、その思考がまた知的好奇心を刺激する。 MBA等の副読本になるぐらいだし、きちんと熟読してもっと正しく理解すれば、より思考が深化するとは思いつつ、今回は斜め読みに近いレベル、全体最適の重要性と適切な指標設定には究極的な目的を突き詰める必要がある点を一旦の理解とした。いずれ再読してみたいと思う。

    1
    投稿日: 2019.01.04
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    採算悪化を理由に閉鎖を宣告された工場の所長である主人公アレックス・ロゴが、かつての恩師ジョナの助けを借り、工場の存続を賭けた再建に挑むストーリー。読者は主人公と一緒になってTOCの基本を学ぶことができる。 製造業だけでなく、あらゆるビジネスのトレーニング本として有用なだけではなく、小説としても十分楽しむことができる。

    1
    投稿日: 2019.01.03
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    これまで読んだことのあるビジネス書とは異なり、ストーリー仕立てでTOC(theory of constraints 制約条件の理論)が学べる実用書。 一般論や常識にとらわれず、何が目的なのかを見定めて、それに対してアプローチしていく様子が描かれている。徐々に核心に迫っていくので、読者も一緒になって考えることができる本。 p.519 『何を変える』『何に変える』『どうやって変える』 これがマネージャーとして求められる最も基本的な能力 シンプルで、わかりやすい表現だと思った。 一読の価値のある本!続編もぜひ読みたい。

    1
    投稿日: 2019.01.01
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    全体最適と部分最適の違い、ボトルネック、スループットの話。工場で仕事をしている人は仕事に直結すると思います。そうでない人はこの本で言おうとしている原則を自分の仕事に置き換えることを考えないといけません。 1.この本をひと言でまとめると 全体を俯瞰する目で常識を疑え 2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度 ・企業のゴール(目標)は「メイクマネー(金儲け)」である   ⇒目の前にあることに囚われて大きな視点を忘れてはいけない。 ・バッチサイズが小さくなるほどリードタイムは短くなる    ⇒仕事のアウトプットも小出しにしたほうがいいということ。 ・全体最適の指標は「スループット(流れ速度)」「在庫」「経費」   ⇒自分に置き換えると、仕事のアウトプットのスピード上げる、仕事を抱え込まない、残業せず定時内で終わらす ・質問するだけで解答をいわない   ⇒教育に使える手@「・仕事がうまくいかないと家庭がうまくいかなくなる   ⇒仕事の壁を乗り越えることと人生の壁を乗り越えることは同じ。 3.突っ込みどころ ・振り返ってみるとごく当たり前の事を言っている ・納期遅れが当たり前なんて考えられない 4.自分語り ・この本で示されている原則を自分の仕事、自分の人生に置き換えてどのように適用させるかが今後の課題

    1
    投稿日: 2018.12.30
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    Vol.197 反映し続ける企業にあるものとは?効率の意味をはき違えるな!http://www.shirayu.com/letter/2013/000398.html

    1
    投稿日: 2018.12.20
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    久しぶりの分厚い本、購入から3ヶ月以上経ってから読み始めました。 主人公が閉鎖寸前の工場を教授のアドバイスを実践していくことで黒字化、同時に主人公の夫婦生活の苦悩や変化が書かれていた。 ストーリー的にはサクセスストーリーで、どのように成功に導くのかに主題を置いていて、読み始めると止まらなくなる、そんな本でした。

    1
    投稿日: 2018.11.25
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    TOC理論のハウツー本?みたいなもの。会社の本棚より。 わたしの単純な理解は、直接原価計算で限界利益を求めて、それを制約条件となる資源と関連付けて管理するということ。 普通は市場=販売がまずもって制約条件なんだろうなと思うが、日本経済が長期停滞に陥いる前はそうでもなかったのかな?何にせよ、ある程度まで軌道に乗った企業ならば、手持ちの資源が制約条件になってくるのは当たり前。そこをどうするかの本。

    1
    投稿日: 2018.11.05
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    ・ボトルネックがある場合、工場の能力はボトルネックの能力に等しい ・非ボトルネックの工程でボトルネックの工程よりたくさん生産しても、余剰在庫を作り出すだけで、生産性は向上しない ・ステップ1:制約条件を見つける。2:制約条件をどう活用するか決める。3:他のすべてをステップ2の決定に従わせる。4:制約条件の能力を高める。5:ここまでのステップでボトルネックが解消したら、ステップ1に戻る ・企業の究極の目的は「現在から将来にかけて金を儲け続けること」。企業が金を儲けるには、スループットを増やすか、在庫を減らすか、経費を減らすという三つの方法しかない。TOCでは、このうちスループットを増やすということが最も重要なことで、次いで在庫を減らすことであり、経費節減は重要性が低い。スループットとは販売を通じて金を儲ける割合のことで、売上から資材費を引いた金額に等しい

    1
    投稿日: 2018.11.04
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    経営の改善は、金をかけなくても、もっといろいろなことができることを教えてくれます。特にコスト会計の危険性についての警鐘は非常に参考になります。お金をいじっている人は、TOCは必須です。

    1
    投稿日: 2018.10.23
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    難しいけど面白かった。物語としての構成もしっかりしてるし、 仕事のことを家庭や家族から気づきを得るなど、ビジネス小説的な面白さあり。 内容としては製造業の話ではあるものの、ボトルネックを中心とする生産性向上、 そもそも生産性とは何か、など、KSFの考え方、単純なコストダウンや、直感的な 人員の手待ちの削減のために物を作らせることの害悪など、示唆に富む内容。 店舗業務のボトルネックと何か、考えてみよう

    0
    投稿日: 2018.10.21
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    TOC(制約条件の理論)について。 「製造」について 企業が最終的に目指すものは? 物語仕立てで問題を一つ一つ解決していく主人公達の「思考プロセス」が示されることで、我々もこの物語を読んでいくうちに、同様の思考プロセスをたどることができる。 細かい部分で応用が利く利かない、という業種の差はあるだろうが、 「目的を明確化しそれを達成することから道筋を立てる」 という思考はどのビジネスにおいても有用ではないだろうか。

    1
    投稿日: 2018.10.09
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    ビジネス系統の書籍の中では今まで読んだ中でも1番面白かったです。 全体最適がいかに重要か、という話が、閉鎖間近のひとつの工場を舞台にして語られています。 小説形式なのも、とっつきやすくて良かったです。 TOCについてもう少し学んでみたいなという気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2018.07.15
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    ・スループット:販売を通じてお金を作り出す割合のこと(入ってくるお金) ・在庫:販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金(製造プロセスの中に貯まっているお金) ・業務費用:在庫をスループットにかえるために費やすお金(スループットを実現するために支払わなければいけないお金) ・ボトルネックを通過するフローを市場からの需要にあわせる ・欠陥をボトルネックの前に発見することで、ボトルネックの生産性を最大化する ・ボトルネックでの損失影響は、全体への損失影響(スループットの影響から割り戻して考える) ・一部の作業効率を下げて、工場全体の生産性は逆に増える場合もある ・評価尺度をコスト削減からスループットに変えることはカルチャーを変えること ・TOC改善のステップ 1)制約条件を見つける 2)制約条件をどう活用するか決める 3)他の全てをステップ2の決定に従わせる 4)制約条件の能力を高める 5)個々まででボトルネックが解消したらステップ1に戻る ただし、惰性を原因とする制約条件を発生させてはならない ・マネジャーとして求められる最も基本的な能力「何を変える」「何に変える」「どうやって変える」

    1
    投稿日: 2018.05.20
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    小説のように、一旦、読み始めるとスラスラ読める。 ジャストインタイムやトヨタ方式など、よく聞くが、 詳しくはよく知らなかった。 少し違った目で生産工場を見てみたい。

    1
    投稿日: 2018.05.05
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    メーカーの人が言ってたTOC「制約理論」、こらのことだったんだー。面白かった。子供の遠足が仕事に役立つ。

    1
    投稿日: 2018.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スループット 入ってくるお金   在庫 中に溜まっているお金   作業経費 出ていくお金

    1
    投稿日: 2018.01.21
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    中小企業診断士で運営管理を学習して以来、ずっと読みたいと思ってた本。500ページ以上のなかなかの分厚さだが、TOCに関する基本的な考え方が具体例を交えて非常に分かりやすく書かれており、読み応えがあった。 部分最適ではなく、全体最適の重要さが分かるし、工場の管理以外にもこの制約条件に合わせた考え方っていうのは役に立つと思う。

    3
    投稿日: 2018.01.14
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    分厚い本だが、とても読みやすい。1984年に書かれたビジネス書が、現在でもベストセラーというのがすごい。日本企業に読ませたくなかったので、翻訳が許可されなかったというのは本当だろうか? 小説になっていて、工場長のアレックスが、3か月以内に業績を改善しないと工場閉鎖になると言われて、奮起する話。アドバイザーとして登場するのが、イスラエル人の物理学者(この本の著者もイスラエル人の物理学者)。製造業ではTOCという言葉は一般的なようだ。Theory of Constraintの略らしい。売り上げの上昇に枷となっているボトルネックを見つけだし、そこに合わせて他の生産ラインを調整していくという理論。 アレックスは同僚に恵まれ、皆でアイデアを出しながら問題を解決していく。一方、仕事にのめりこむあまり、妻からは愛想をつかされ…。 トヨタの「Kaizen」はすでに英語にもなっているが、本書でも改善し続けるにはどうすべきかがテーマにもなっていた。軽快で読みやすかった。

    1
    投稿日: 2017.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    企業の目標はお金を稼ぐこと。 生産性とは目標にたいしてどれだけできたか、だから目標を定めよ。 部分的最適化は意味がない。スループットがたいせつ。 統計変動と変動 ボトルネックと非ボトルネック スループット販売をつうじた売上の割合 ボトルネックに対しては、能力強化、負荷の分散、最大限稼働とする。 順番を入れ換える ボトルネックが工場の能力をきめるため、需要にボトルネックへの仕事量を合わせる。

    1
    投稿日: 2017.10.18
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    『ザ・ゴール』(エリヤフ・ゴールドラット) 製造現場における改善のプロセスをそこにのみて止めるのではなく、より普遍的なものに高めていくという問いを投げかける小説。 工場に限らず、経済活動を営む組織体にあっては幾つもの制約条件が存在する。だが、組織の中で業務に従事しているとその制約条件が見えなくなってしまう。それは何故なのだろうか。①業界としての慣習的ものの捉え方(いわゆる常識)に縛られてしまって、それを疑うことができなくなってしまっている。②組織体のもつ伝統(成功体験)をあらゆる生産・営業の「評価基準」に据えてしまっているために、「市場の変化」・「市場での競争」に勝ち抜く新たな「評価基準」を検討することに臆病になってしまっている。ということが想像できる。 そして、これらの想像を更に抽象度を上げて俯瞰すると、客観的に「自らの組織のあり様」を捉える視点を持つ力が欠けていることに行き着く。 この小説でもアレックスが自分の工場の成功をもとに副本部長に昇進するわけだが、その立場に身をおいて見つめる眺めからは、「工場の所長」の立場で見つめていたものとは違った「制約条件」が見えてくる。 それに対しアレックスは自らの成功体験を再現性のあるものにするために、かつての部下たちとその思考プロセスを議論しながら確立する試みをする。ーーー 私はこの行為自体に大きな意味を感じた。「再現性の確立」ということだけでなく、「部下の主体的成長の姿」を感じたからだ。ーーー そしてアレックス自身はこの“思考プロセス”を育みだした過去の経験を踏まえて、決意するに至る。『どんな環境下にあっても、問題の核心を的確に把握しありとあらゆる問題解決する方法を構築できる。ジョナの様な存在にならねば』と。 ある時代、環境において成功を収めることのできるシステムは存在し、それの拡大や模倣もある期間、ある程度まではその後恩恵に預かることができるが、時の流れは一定ではなく、世の中を支配する風は一変する。その時にも存続する核心は「思考プロセス」を有効に活用できるチーム(組織)であり、そのリーダーの存在である。「何を変える」、「何に変える」、「どうやって変える」を描けるリーダー(マネジャー)は属人的な存在だ。 そういった人材を育てる土台を築いた組織、感染して志を、人材を引き上げるメンターを抱えた組織、そして何よりあり方を模索し続ける組織。(リクルート、マッキンゼー) 組織としての永続性を求めるならそこを見つめなければならない。(そうでなければ、属人的リーダーが組織の繁栄の請負人として、あるいは新しい価値を提供するリーダーとして活躍する時代が続く、それはそれで良いのだが) 小説として読み応えがある様に、家族が並行して描かれているが、これが実に良い。妻ジュリーの眼差しはリアルでもあり、良き理解者、新しい視点の提供者でもあった。

    1
    投稿日: 2017.09.14
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    10年近く前に部下なし家庭なしの平社員の立場で読んだときと、部下あり家庭ありの今読んだときで印象がまったく違かった。10年前は非常に単純な理論で学ぶものが少ないと思ったが、いま読み直した結果、学ぶことばかりの良書であることがわかった。また非常にわかりやすく理解できるよう小説自体への工夫もすばらしかった。

    2
    投稿日: 2017.07.11
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    シリーズで読み返してみた。著者の発想の革新性は初めてシリーズを手に取って読み耽った頃から15年経った今でも全く色褪せない。本書を再読して改めて気づくのは如何に我々がコストワールドに慣れ親しんでいるのかと言うことである。自分が勤めている会社のみならず多くの会社は未だに評価の基準はこのコストワールドの基準に則して作られており、経営されているのが実状である。本書が卓越しているのは、会社の目標を利益の最大化の一点に絞り、縮小均衡以外の場合は、スループット(市場での売り上げ=消費者への売り上げ)を最大化することが肝要であり、そのために何を優先的に為すべきかを示している。コストワールドの発想では生まれてこない気付きが満載である。本書を生産管理の指南書としてバッファマネジメントに精を出すことも大切であるが、著者が最も言いたかったことは世の中で当たり前とされていることに縛られず、本質に向き会って考えることの重要性ではなかろうか。TOC理論はその道具であると思うがいかがであろうか。

    2
    投稿日: 2017.06.12
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    製造業のマネージャーにはバイブルのような本なのであろう。 中国時代いくつもの工場を訪問していたので、情景が目に浮かぶようであった。 もっと組織のマネージングの話に次作はなるといいなと思いながら2へ読み進めることにする。

    1
    投稿日: 2017.05.25
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    読んだのは、発売当初。内容は、当たり前だと感じ、特に参考にはならなかった。但し、物語としては、楽しく読めた。

    1
    投稿日: 2017.04.09
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    ある企業の工場が抱える問題を物理学者のジェナの助言を受けて改善する話。ポイントは、工程全体の中でボトルネックはどこかを見つけ、スループットを向上させるプロセスを考えるというもの。職種は違うが、自分の業務を進める上でも大いに参考になりそうな一冊です。

    1
    投稿日: 2017.02.22
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    自社工場ラインを思い浮かべながら、何か真似できないかと積極的に読めた。分厚いのにすぐ読み終わってしまう。

    1
    投稿日: 2017.02.18
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    本書は著者考案のTOC(Theory of constraints・制約条件の理論)を小説仕立てで紹介した本です。 TOCとは全体最適化のための理論であり、部分的な効率化ではなく全体における生産性の向上を目指します。そのためにはまず目標を明確にしなければなりません。企業であればお金を儲けることです。それをふまえた上で目標達成を阻害するボトルネック、すなわち制約条件に対して以下のようにアプローチします。 ①制約条件を見つける ②制約条件をどう活用するかを決める ③他のすべてを②の決定に従わせる ④制約条件の能力を高める ⑤ここまででボトルネックを解消したら、①に戻る。ただし、「惰性」を原因とする制約条件を発生させてはならない 要注意なのは従来の評価指標が間違っている場合があるということです。この場合は評価指標を正す必要があり、それを自分だけでなく他者に納得させなければなりません。そして、それは往々にして大きな抵抗に会います。この変化への抵抗に関しては著者も苦労しているらしく完全な回答はありません。 原書は1894年発行の書籍ですが、最近になってワークライフバランスを考え始めた日本には学ぶべきことが多いと思います。またTOCは応用の効く思考プロセスなので企業だけでなく他の領域でも当てはめて考えることが出来ると思います。私の生活習慣に当てはめるとブクログのレビューをついつい読み過ぎてしまうことが制約条件です。(笑) 500ページを超える長編ではありますが、最後に解説ページがありますので時間のない方はその部分だけ読むといいでしょう。とはいえ問題解決にあたって必要になるのは自分の頭で考える力です。最初のページから主人公のロゴと一緒になって考えながら読み進めることをオススメします。

    1
    投稿日: 2017.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚く、最初読み始めるのに覚悟が必要だったが、小説仕立てで読みやすかった。 内容はマンガ版でも十分に把握できる。 http://booklog.jp/item/1/4478039399 小説の中に家族の問題を入れるのは、どんなに忙しくてもプライベートの時間を取ることを意識する米国の文化か。 内容は理解できるが実際に自分たちの企業にルールを変えて導入する方法は各社状況によってバラバラだと感じた。 TOC Theory of Constraints 指標は ・スループット ・在庫 ・作業経費 p464 継続的改善プロセス 1、ボトルネックを見つける 2、ボトルネックをどう活用するか決める (昼の休憩でも、ボトルネックとなりうる機械を動かし続けるために人を休憩しないように調整する) 3、他の全てを2の決定に合わせる (制約条件のペースにすべてを合わせる) 4、ボトルネックの能力を高める (旧型の機械を持ち込んで効率の下がるような生産をする場合もある) 5、4でボトルネックが解消したら1に戻る

    1
    投稿日: 2016.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚い本ですが ビジネスだけの話ではなく 家族や夫婦の在り方もバランス良く 描かれていて楽しくいっきに読み終わります 会社にとって最も重要な事と、あまり必要のないもの 効率ばかり重視したやり方を考え直すきっかけになると思いました! 今の日本の夫婦生活を考えると この主人公は離婚に至ると個人的に思います

    1
    投稿日: 2016.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ビジネス書です。えへ。 とある読書会の課題図書でしてん。 前回、「罪と罰」でお邪魔して面白かったので、 うーんビジネス書かあ、と思いつつ。 勢いで読み始めたらば! 普通のビジネス書と違って、物語仕立てになっていて めっちゃ読みやすかった。 また、この回が主催者さんの詳細レジュメ付きでびっちり三時間語りでわかりやすかった〜 こういうところです(紹介していいよとの承認を頂きました)↓ http://www.prosecute.jp/keikan/index.htm ちなみに次回は『峠』(司馬遼太郎)。 読みでありそう・・・・

    1
    投稿日: 2016.11.04
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    潰れかけの工場を立て直す話し。システムのアウトプットを最大化するにはどうしたら良いかという考え方に小説を読みながら触れられます。初心者にはちょっと難しかったです。

    1
    投稿日: 2016.10.02
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    TOC Theory of Constraintsというキーワードを覚えるために読んだ本。 とある破綻寸前の工場を建て直すため、TOCを導入するという小説仕立ての話。 サイドストーリーの、主人公の工場長が働き過ぎて家庭崩壊になりそうになるのも建て直すというのも面白かった。まあ、アメリカ的な意識の高さが鼻につく場面もあったけど。

    1
    投稿日: 2016.09.28
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    550Pくらいあるので、結構時間がかかったが、小説なので読み進めるのは楽。 ・管理会計(評価指標のコスト会計からの変更) ・KGI、KPIの設定(スループットを増やすためにボトルネックを見つける) ・組織を動かすためのマネジメント(プロセス、何を、何に、どうやって変えるか) などの概念を登場人物の対話を通じて解説している。

    1
    投稿日: 2016.09.11
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    今更ながら、他人に勧めたので自分も内容を把握すべく読んだ本。読みやすかった。500ページ以上もあるのに一気に読んでしまった。 制約理論についてある程度(?)の理解をしたところで、自分の仕事にどう活かすかが悩みどころ。同じ著者の別作品に手を出してしまいそう。

    1
    投稿日: 2016.08.17
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    機械メーカーの工場長であるアレックスは不採算を理由に工場閉鎖を告げられる。猶予は3ヶ月。アレックスは藁にも縋る思いで学生時代の恩師・ジョナに助言を乞う事となる。アレックスは工場の危機また、自身の家庭崩壊の危機から脱すつ事は出来たのか!?キーワードは「生産性」と「愛」かな。

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    投稿日: 2016.08.02
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    一年くらいかけて、読んだり読まなかったりを繰り返してやっと終わった。 飛び飛びで読んだので、真髄をわかってないかも。仕事の考え方の片鱗が少しわかった気がする。 恒例の図書館でなく買った本なので、いつでも読み返せる!仕事で悩んだ時に、また手に取ってみよう。自分の置かれている状況によって、必要なものが得られる気がする。

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    投稿日: 2016.06.19
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    ひとつひとつは最初から知っていれば、どうってことはない当たり前のこと。けれども、それを製造ライン全体の生産性という視点で最適化するには、具体的に何をどうすればいいのか。答えが出るまでの試行錯誤はそんなに単純ではない。 出版は1980年代だし、日本で翻訳版が出たのも2001年で、内容も目新しいわけではない(私が無知なのかもしれませんが)し、TOCの考え方自体、難しい話ではない。けれども、これを現場に導入しようとする時の難しさは、今も昔も、そしてこれからも変わらないでしょう。つまり、理論自体に目新しさはなくなっても、これがドラマ仕立てになっているのが、今も読まれる大きな理由ではないでしょうか。 著者は日本語に訳されるのを当初は嫌がっていたようで、これ以上日本が強くなっては困ると思っていたようですが、解禁したのは、バブル崩壊で日本が経済的に弱体化したからでしょうか?ハーバードで日本を研究するのはアメリカの国益のためだという話(『ハーバードでいちばん人気の国・日本 』)に通じる話ですね。

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    投稿日: 2016.05.27
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    ボトルネックの効率は全体の効率。 すぐに「局所最適」に走ってしまう自分たちにはとっては、定期的に開いたほうがよい本。

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    投稿日: 2016.05.02
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    ページの厚みに最初圧倒されたけど、ストーリーが結構面白くて途中から加速度的に読み切った。何度か読み返したい本。

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    投稿日: 2016.05.01
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    TOC(Theory Of Constraints、制約理論)について小説形式で書いた本.閉鎖寸前の工場に対してTOCを適用.コスト削減重視の各工程個別最適の追求から,資材調達~製造~販売のスループットの最大化を目指す全体最適化にパラダイムを変え,工場の経営を建て直す. 序盤から製造現場の不十分な5S,各工程の個別最適によるちぐはぐな工程間連携などの課題が散見され,結果として納期遅れが常態化しているなど,運営管理をかじっていれば思わず笑みがこぼれてしまう. 優先すべき管理指標を経費からスループットに変えることで,部門の意識がガラッと変わるところが印象的だった.経理は経営の羅針盤. 小説形式をとっていることもあり,本文にはTOCの体系だった説明はない.巻末の解説に簡単に収録されている.後半部の思考プロセスの部分はやや分かりづらいが,全体的に読み易い.ストーリーでスッと頭に入ってくる良書と思う.

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    投稿日: 2016.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々と目から鱗だった。多くの人が当たり前だと思っている考え方が真っ向から否定されて、それはほとんどの仕事が失敗するよなという感じ。 以下、ざっくり。 ■生産性の向上とは何か  生産性の向上≠効率の向上(効率とは、人や機械のアイドルタイムを最小限にし、稼働率を最大限に高めること)  生産性の指標  (従来)1. 純利益      2.投資収益率      3.キャッシュフロー  (真実)1.スループット …販売を通じて生み出されるお金。(生産を通じてではない。生産しても売れなければスループットではない)      2.在庫…販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金。仕掛品などの在庫、投資。      3.業務費用…在庫をスループットに換えるお金。労働時間、人件費等々。      売れるものが在庫で、売れないものが業務費用。付加価値は考慮しない。減価償却は業務費用、売れれば在庫。 ■スループットを上げながら、在庫と業務費用を減らさなければならない  (従来)工場全体の能力は個別工程の生産能力の総和である。  (真実)工場全体の生産能力はボトルネックの生産能力に依存する。それ以上は上がらない。      よって、個別工程の生産能力を100%に高めることは、工場内の在庫を増やすだけでスループット向上に寄与しない。      ロボットの稼働率を上げて部品コストを下げても、スループットが上がらないので仕掛品が増えて在庫の維持コストが上がる。   よって、改善すべき順に  (従来)   1.コスト   2.スループット   3.在庫(在庫は資産)  (真実)   1.スループット   2.在庫   3.コスト  スループットこそが最重要評価基準。改善とは、コスト削減ではなくスループットの向上。 ■スループットを上げるためには、ボトルネックに対処する (従来)ボトルネックの1時間の損失は、その工程の1時間の損失 (真実)ボトルネックの1時間の損失は、システム全体の1時間の損失(ボトルネックがシステム全体の生産能力の最大値なので、ここが上がればスループットが向上するから)  ボトルネックはスループットと在庫の双方を決定する。  生産工程のみではなく、市場や外部にもある。(需要が足りない、サプライチェーンにおける部品メーカーの部品供給が少ないなど)  なぜボトルネックが生まれるか  生産を左右する2つの組み合わせ  ・依存的事象(ある作業の開始の必要条件が前の作業の終了だったりすること)  ・統計的変動(物事が平均通りにいかないこと。平均生産量は10だが、ある日は8個、ある日は12個。)  →よって、向上を運営するために必要な情報のほとんどは事前に正確に決定できない ■ボトルネックへの対処法  ボトルネックを制約条件と呼ぶ  1.制約条件を見つける  2.制約条件をどう活用するか決定する(ボトルネックを休ませないように休憩をなくすなど)  3.他の条件を2の決定に従わせる  4.制約条件の能力を高める  5.制約条件が解消したら1に戻る  何を変えるか、何に変えるか、どう変えるか ■生産を管理する リソースを使用すること≠リソースを活用すること (従来)生産能力と需要のバランスを取り、フローを保つ (真実)フロート需要のバランスを取り、余剰生産能力は必要 (従来)労働者のインセンティブは個々の能力 (真実)非ボトルネックのリソースでは、稼働レベルは個々の能力ではなく生産工程における他の制約条件による依存性を考慮する必要がある  生産の4つの時間  ・セットアップ…機械や装置のリソース準備  ・プロセスタイム…処理時間  ・キュータイム…機械の前で(今の処理が終わるまで)処理待ちしているいる時間  ・ウェイトタイム…機械の前で(他の必要部品が来るまで)処理待ちしている時間  →バッチサイズを小さくすると、プロセスタイム、キュータイム、ウェイトタイムは同じ分だけ小さくなる   ボトルネックに合わせて小さくする   ボトルネック工程の前以外の在庫はスループットに寄与しないのでなくす

    1
    投稿日: 2016.03.06
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    全体効率化という考え方は冷静になれば当然のことなんだけど、どうしても人間は目の前のことだけを見てしまうから難しい。 制約条件の理論はわかったようなわからないようなで、自分の仕事に落とし込めるような理解度には達していません。 終盤の追加部分が、とってつけた感があって残念。

    1
    投稿日: 2016.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと前のビジネスバイブル。スムーズな工場経営をするには、考え方を根本的に変えなければならない。人生もね。  人はやはり手をつないで生きていくことが大事なのである。手をつなぐスキルの低下が問題である。  基本的には小説としてストーリー仕立てで、順に読めば理解できる簡単設計の本だが…  経済の用語というか、特殊な用語が頻発するので読むのには資質が必要かも。社会人じゃない人には非日常的過ぎてつまらなくなるかも。  他にも続編みたいなのがいっぱいあって、読みたいけれど疲れそうだから嫌気が差している。

    2
    投稿日: 2016.02.23
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    制約条件の理論めっちゃおもろい スループットとボトルネック 本質はスループットをいかに増やすか、 それを忘れるとセクショナリズムにつながる気がする ここ大事

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    投稿日: 2016.02.17
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    社内のキャリアアップ研修の課題図書。 工事長の主人公が科学的な分析と手法で、閉鎖寸前の工場を立て直す物語。 主人公自身も物理学者の恩師に教えを請いながら、部下と共に必死に工場再建のために試行を繰り返す。 この本が教えてくれた、私にとってのポイントは「自分自身で考えることの大切さ」 いまひとつピンとこなかった「コーチング」の重要性を理解することができた。

    1
    投稿日: 2015.11.30
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    TOC理論を小説ベースで紹介する本。閉鎖間近の工場責任者である主人公が学生時代の恩師と再会し、そのアドバイスをもとに経営改善していくストーリー。ボトルネックに目を向け、業務フローを改善していくドラムバッファーロープの考え方は非常に面白い。

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    投稿日: 2015.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読完了! 岸良さん※のセミナー参加のために5年ぶりに読んだ。 いや~やっぱり読み易い!! ※岸良さん⇒The Goalの著者に請われ、TOCを普及させるコンサルティング会社の日本代表の人。 導入部の2時間セミナーを2015/10/23に無料で実施してもらった。

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    投稿日: 2015.10.24
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    閉鎖しかけの工場の効率を上げようとする工場長のストーリー。 読みやすかったが、残念ながら特に新しいことはなく。。、 ①ある部品を1台の機械で14分で作る。 ②同じ部品を3台の機械で工程を分けてそれぞれ5分かけて作る ①の方が生産性が高いと思う人は読むといいと思う(そんな人いるのか?

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    投稿日: 2015.10.22
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    様々な問題が発生している状況で、個々をそれぞれ解決しても、もぐらたたき的に次から次へと問題が湧き上がってくるだけだ。本当に実現したいこと、すなわち真のゴールを再定義することで全体を俯瞰して捉え、ゴールの妨げとなっている根本問題を探し、それに焦点を当てて解決していく。他の問題は根本問題との関連性に従って、根本問題に影響を与える部分を見直せば良い。 このように、物事の表層にとらわれず本質に切り込んでいくアプローチこそが、本書の説くTOC(制約条件の理論)の真髄である。本書のモチーフである工場の収益改善だけでなく、様々な問題解決に普遍的に使える理論である。 言われてみれば至極当然のように感じられるこのルールは、物語風に書かれた本書を読み進めるうちに、引きこまれ、洗脳され、主人公たちと一緒になって悩み、考え、問題解決をしようと現状を疑い、本質を求める自分がいることに気づかされる。読後は自分の問題に当てはめようと動き出すであろう。まさに名著である。

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    投稿日: 2015.10.16
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    本書が伝えている全体最適化という考えは、日本人にはあまり馴染みのない思想である。日本人は全てをキッチリ行い、積み上げていったときに全体としての効果が最大化すると考えるが、本書が説いているのは一部の効率を下げることにより全体としての効果が最大化するという、部分最適とは逆の論理である、

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    投稿日: 2015.10.13
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    漫画を手に取り「面白そう」から始まった本 今測ってみたらまさかの36mmと分厚い本だったんだけど 物語仕立てで内容は非常に濃いものであり、サラッと読めたはいいんだけど頭の回転や すさまじいものだった。 ものをつくる企業の一員としてゴールとは何なのか? 改めて考えさせられ、通常やっている業務の意味を問い直さないと評価の仕方から考えなおさないといけないと そんなことを思ってしまう本だった。 企業の究極の目的とは何か 表題の通りで、しっかりと考えなおすことが大事なんだと思う。 サラッと読んだけど、じっくりで読み直す必要がある。 どうしよう 分厚い(笑)

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    投稿日: 2015.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上司にすすめられた本。 なるほど、世界中のビジネスマンが読んだ本を読んでおくことは、教養としてはいいのかもしれない 気にくわない上司同僚を打ち負かし、家族との関係も修復でき、ハッピーエンドで良かった。

    1
    投稿日: 2015.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本書は、小説仕立てのビジネス書です。 物語を通し、制約理論(TOC theory of constraints)による、全体最適化について学ぶことができます。 本書は、アメリカで1984年に発行されましたが、日本のものづくりに脅威を感じていた著者の意向により、17年間日本での出版が認められませんでした。 著者はイスラエルの物理学者。 本書のほかに、『ザ・ゴール2』、『クリティカルチェーン』などのビジネス小説を発表し、新しいビジネス理論を生み出しています。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ストーリー: 主人公、アレックス・ロゴは機械メーカーの工場長。 最新の機械を導入するなど、様々な努力をしているにも関わらず、納期の遅れが頻発し、赤字が続いてしまっている。 ある日、会社の本部から、経営状況が悪いことを理由に、収益改善しないと工場を閉鎖にすると言い渡されてしまう。 工場閉鎖まで、残された期間は三ヶ月。アレックスは偶然再会した学生時代の恩師、物理学教授ジョナに助けを求める。 ジョナの助言は、これまでの工場経営の常識を外れたものばかりだが、次第に効果が出始める。 悪いことは重なり、家庭を顧みないばかりに、妻が家を出て行ってしまう。 アレックスは工場を立て直し、家庭を修復することができるのか……。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 本書のポイントとなる“制約理論”は、“ボトルネック(流れ作業の効率が最も悪い(詰まりやすい)箇所。)”を発見、効率化することにより、全体を最適化する理論です。 ①ボトルネックとなっている工程を発見する。 ②ボトルネックとなっている工程を改善し効率を上げる。 ③ボトルネック工程の効率を最大化するため、ボトルネック工程に非ボトルネック工程を組み合わせるように、全体のフローを見直す。 本作でアレックスは上記の流れを行い、工場の生産性を高めることに成功します。 ちなみに、アレックスの工場のボトルネックは、効率を上げるために導入した意外なものでした。 本書では、企業の究極の目的を「お金を儲けること」と定義しています。 また、目的に背く行動は全て、非生産的であると言っています。 すべての行動は、目的を達成する手段であり、目的に向かっていなくてはならないのです。 本書は工場を舞台としていますが、工場勤務でなくても、たくさんの学びを得ることができます。 自分の仕事にも、ボトルネックはあるはずです。 仕事のフローを、工場の生産ラインに例えて考えると、自分の仕事のボトルネックが見つかるかもしれません。 また、本書では様々な問題の対処法を学ぶことができます。 「部分的な最適化の結果、全体の効率が落ちていた」など、本書で取り上げられる問題は、普段の仕事でも起こりえることばかりです。 本書は、国語辞書くらいの厚さがあるため、読み始めるのに気合が必要ですが、小説として面白いため一気に読んでしまいます。 読み応え十分で、いたるところに仕事のヒントが散りばめられています。 たまにはビジネス小説はいかがでしょうか。 読む価値がある一冊です。 ちなみに、舞台を日本に置き換えてコミカライズされた『ザ・ゴール コミック版』なるものもあるようです……。 (著名なビジネス書のコミカライズが流行っているようですが、省略されている部分も多いので、個人的には活字で読むべきだと思っています。)

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    投稿日: 2015.08.03
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    企業の究極の目的、つまりゴールとは。 何を変える、何に変える、それから どうやって変える。 分厚いし、仕事のジャンルは違えど 企業に勤める末端までこの本を読むような組織なら血が通った集団になるのかなーと思いました。

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    投稿日: 2015.07.06
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    ・組織を同じゴールを持った一つのシステムとみなす。複雑なように見えるだけで実は簡単なフロー。 →フローをいかに早められるか。ボトルネックをいかに改善するか。 業務改善を模索する中で、納得する部分だった。 私の仕事では、フロー全体の流れを認識し、積極的に改善、フローに介入することが大事だと改めて思った。

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    投稿日: 2015.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本書は、苦境にある工場の工場長が、大学時代の教授に教えを請いながら工場を立て直す小説であり、読者は、主人公とともに、立て直しの過程で、TOC (= Theory of Constraints; 制約理論)を学んでいきます。 本書は20年以上も前の著作であり、2015年の現在において、TOC自体は特段目新しいものではないようです。 しかし、個人的には、改めて気づかされるというか、学ぶべき点は多かったです。 一つには、自らの職務・役割を定義し直すことの大切さ。 工場長ほか工場のメンバーは、工場はコストで管理・評価される、ということに慣れきっていましたが、改めて、「工場はお金を儲けるための場所」である、と、定義し直すことで、苦境を脱する糸口を掴んでいきます。 もう一つは、一見関係ないもの同士を関係付ける思考力の大切さ。 主人公は、ボーイスカウトの保護者役を任されているところ、隊列が伸びたり縮んだりするところを見て、工場の「ボトルネック」に気がつきます。 いずれも本書のメインテーマであるTOC自体とは少しズレますが、個人的には印象的でした。

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    投稿日: 2015.05.29
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    ビジネス本の紹介では常連で、診断士試験の生産管理分野の勉強でおすすめされていた本。受験していた時には、読む余裕がなくて合格してから読みました。 分厚い書籍ですが読みやすく、ボトルネックや生産工程についての概念がなんとなく理解できました。 実際の工場の現場ではどうなっているのか、のぞいてみたいなぁと感じました。

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    投稿日: 2015.04.20
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    「日本で出版されると世界経済が崩壊してしまう」ということで、しばらく翻訳が許可されなかったとさえ言われるビジネス書。 赤字続きの工場を立て直すストーリーが小説形式で描かれており、読み進めるだけでTOC(制約条件の理論)の原理が学べるようになっています。 こういったスタイルの書籍には「ビジネスを扱った小説」と、「小説スタイルのビジネス書」がありますが、本書は後者ですね。 しかしながら、小説として読んでも十分面白くて、以前読んだ『戦略プロフェッショナル』を思い出しました。なんだかんだで、ストレートなストーリーが分かりやすくて面白いんです。 本書は生産管理を題材としてはいるのですが、組織や企業全体にも考え方は適用できます。今、自分が取り組んでいるプロジェクトの問題や、これからのマネジメントにも応用できそうだと感じました。 TOCで生まれた余裕を家族のための時間として使いましょう、というサブメッセージがまたイイですね。自分は失敗したけど、自分の仕事に対する思いとも似ていて共感できました。 仕事に対して前向きに頑張ろうと思わせてくれる良作だと思います。

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    投稿日: 2015.03.03
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     改善プロセスを生み出していく過程、そして、アプローチに興味を感じた。異なった部署との連携により、目標を達成させるその手法に感銘を受けた。

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    投稿日: 2015.02.22
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    かなり古い本ですが、古さはありませんでした。仕事にも通じるものがあり、読みやすさもあってよかったです。終わり方が続きをかんじさせて、中途半端でした。

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    投稿日: 2015.02.20
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    ボトルネック工程のアウトプット最大化とバッファー。 それ以外の工程での在庫ゼロ化。 自分の仕事に活用してみよう。 この本を読んでトヨタのカイゼンをちゃんと知りたくなった。

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    投稿日: 2015.02.09
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    慣習や惰性によって忘れがちなことを改めて認識させられた。 利益を求めるという目的にもブレが生じがち。 現場で実際的に役に立つというよりも、基本的概念を学べる。 小説形式であることで、要旨をつかみやすくなっていると思う。本当の意味で理解できる。

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    投稿日: 2015.01.31
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    最近、また話題になりつつあるホワイトカラーエグゼンプションにおびえる前に、この本を読んで「働くこと」とは「何かを考え生み出すこと」なんだと考え直そう。

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    投稿日: 2015.01.17
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    TOC. 聞いたことなかったけど、大まかな枠組みがわかった。小説で読み進めていく、ビジネス書で読み易い。 2015.1.15

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    投稿日: 2015.01.15
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    分厚い本ながら、意気込んで臨んだが、途中からは吸い込まれるように、読み続け、あっと言う間に時間が経っている事もあった、工場での問題点を次々にみんなで解決する様は、感動物。 自分の仕事にも当てはまる部分があり、大変励みになった。 2015年、年頭に読むことができ、パワーをもらいました。

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    投稿日: 2015.01.11
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    大変面白く読むことが出来ました。 友人からは、 「今となっては、こんなことは常識」 という感想をもらいました。 確かに製造業というところで考えると 今となっては、ちょっと・・・ と思うところはありますが、 実際の今の仕事場では、本当にボトルネックが 多いなぁと思う今日このごろです。 製造業じゃないけど。 いくらでも、改善できそうなのに 改善しない。 この本は製造業でしたが、 自分の職場に置き換えて考えてみると すごく考えさせられました。 でも、今の職場の話なんですけど、 結局変わらないんですよね。 かなり非効率なところもあるのに、 見えない人には見えないんだなぁ と思いました。 ゴールを明確に決めて、それに集中する。 古いけど、もう一度再確認できる 本でした。 本当に面白かったです。

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    投稿日: 2015.01.06
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    大分前に読んだ本。 工場の最適化の話だったと思う。 読んでて面白かったんだけど、小説的な部分はいらないというか、でもそのおかげで頭に入ってきたのだろうか、と考えさせられる。 仕事自体は工場とか関係ないので、物事を考えるプロセスとして捉えたい。そう思うと大部分は必要ない要素となってしまうけれど・・・

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    投稿日: 2014.12.21
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    アメリカ版「もしドラ」。 著者自身が書いているが、本書の中の方法論には普遍性があるとは思えない。後に続く本の中で、より一般化されるのだろう(?)。 自分の思いを小説にせずに学術本的に発表したらこの程度では相手にされないが(これもまた最後で著者自身が言っている)、小説にしたことがビジネス的には、慧眼と言うべきか。

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    投稿日: 2014.12.20
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    たしかに名著だった。ただ、当時は斬新だったのだろうか?そこまで革新的ではないように思う。私生活にTOCを用いるというのはより有意義ではあるだろうけども。小説としてはひたすら長すぎる。こんなに長いのに家庭不和編は必要だったのだろうか。

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    投稿日: 2014.11.17
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    かの有名な! THE GOAL、分厚さから敬遠していましたが、かなり読みやすいです。 TOCというシリアスなテーマで、 あと3か月で閉鎖の危機に陥る工場の問題解決プロセスをわかりやすく描いています。 そこにプライベートの問題(妻との不和)が並行で進んでいくことによって、小説としての読みやすさが加わっているのだと思います。 しかもすぐれているのが、 たとえばボトルネックについて、 子供と行ったハイキングで列から遅れちゃう子供を見ながら思いついたり、 子供に説明してみたり、 妻に説明してみたり、はたまた先生から教わったりするので、小難しい言葉を知らなくても想像しながら読めるようになっている。 うーん、すぐれている(二度目) 極論、ただの小説として読んでも面白いですからね。 企業にとっての本当の目的とはなにか? それを測るにはどうしたらいいのか? ということを、工場という例を使いながら視点の示唆を行っている本でした。

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    投稿日: 2014.09.06
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    小説風に工場のボトルネックをどう上げていくかとか生産性をどう全体最適化するかといったテーマを掘り下げている。アメリカの風景がよく浮かび読みやすい。工場/製造業の人ではなくても応用を考えながら読める

    1
    投稿日: 2014.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     本は分厚いが小説仕立てなので非常に読みやすく、すいすい読むことができた。マネジメントする上で評価指標を誤ると会社にとって誤った方向に現場のオペレーションを方向付けてしまったり、余計な作業をさせてしまったりするという弊害がよくわかった。ここで出てくるストーリーでは効率という名目で意味もなく機械や労働者の稼働率を上げさせ、結果余計な在庫を生みだすだけでなく、顧客への納期にも影響が出てしまったりなどである。またコスト削減のために本来必要な生産能力まで落としてしまったり。  紹介されている指標は「スループット(販売を通じてお金を作り出す割合)」「在庫」「作業経費」の3つとなる。従来はコスト削減が目標になりがちだが、スループットの向上が本来の目標とされる。そのためのステップは 1.制約条件(ボトルネック)を見つける 2.制約条件をどう活用するか見つける 3.他のすべてを2の決定に合わせる 4.制約条件の能力を高める 5.ボトルネックが解消したら1に戻る おそらく管理会計の教科書でいうところの全部原価計算vs直接原価計算にも似たような話であると思うが、現場のマネジャーもオペレーションの中で従来の考え方が刷り込まれてしまうのでなかなか問題に気付かないのであると思う。

    1
    投稿日: 2014.08.20
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    効率というのは何なのか、自分は上手く働けているのだろうか。そのように感じたときに読み返すようにしています。 工場での生産管理を例に、小説仕立で書かれていますが、問題は何なのかに注目することから始めるということを再認識させられます。 読んだからといって、簡単に実行出来ないのですが、日々の仕事の中で本書の内容に思い当たることは多数あるはずで、その都度読むことで、近づいてはいけると思っています。

    1
    投稿日: 2014.08.06
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    TOC(Theory of Constraints)の考え方を、 小説をベースに分かりやすく綴った内容。 TOCの考え方の基礎が学べることはもちろん、 主人公アレックスの公私ともにわたる悪戦苦闘を描いた内容は、 小説としても大変楽しめるものになっている。 ただ500Pを超えるボリュームが読み手を選んでしまっている点は残念。

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    投稿日: 2014.08.03
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    多くの経営者が読んでいる本(愛読書)として10位以内のランキングに必ず出てくる本「ザ・ゴール」。かなり分厚いほんではあるが、ストーリーじたてでぐいぐい引き込まれ、 一気に読み終えてしまえる内容だ。米国のMBAでも副読本として「ザ・ゴール」を推奨しこれについて議論をする授業もあるほどである。

    1
    投稿日: 2014.08.03
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    自宅ソファーで読了(38) お客さんの現場を思い浮かべながら。 原理原則は不変。 日本語訳の違和感が気になって、スピードあがらず。

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    投稿日: 2014.07.27
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    ○内容の要約 小説風に経営学の「制約条件の理論」を説明するもの。一般的な前提として、企業内の運動は「効率」をベースにしたものが普通らしい。労働者の行動やお金の管理もそれを基軸としている。 しかし、それではなぜか業績はよくならない。なぜか? 効率をよくするという当たり前の前提を疑い、立ち止まることを要求するのが本書だ。まず、そもそも企業とはなんのために存在するのか?それは効率ではない。 「お金を儲けるため」である。そして、企業にとって、お金を儲けることとはスループットをあげ、在庫をへらし、作業経費を減らすということだと新しい3つの概念を使って、それを捉え直す。また、効率をいかによくするかではく、いかに儲けるかという視点からボトルネックをコントロールする(なくすのではなく)という当たり前ではあるが新しい発想が生まれるのである。  そして、この本、作者の面白いところはさらにその先に進み、「この新しい理論で他者を動かすとはどういうことなのか?動かすにはどうしたらいいのか?」について思考していることにある。物理学などの「物」を対象とした理論の場合は、他者を納得させる力、いわゆる説得力は論理に依拠するであろう。しかし、経営(経営学ではなく)の場合は、多様な他者を説得する必要があり、そこには論理とはまた別の力が必要だ。それは、疑いようのない良い結果をだす行動力であったり、巧みな比喩を使うなどしてわかりやすく相手に伝える力通称コミュ力であったり、はたまた高貴な人格であったりするのである。もはやこれは理論というよりは、信仰というものに近いかもしれない。 信仰にはもちろん「聖書」が必要である。本書が物語の形式をとっているのはそのためであろう。

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    投稿日: 2014.07.19
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    小説仕立てになっており、読み進めていくうちに自然と知識も身についているという本なのだろう。 仕事に応用できることも多々あるかと思うが、接客や営業の仕事をしている方たちにはどのように応用が利くのだろうか。読み方が浅かったのか、分からなかった。 けれど、マネージャーに必要なことは、何をかえるか、何に変えるか、どうやって変えるか。部下に指導していくときに役に立つ指針だと思った。

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    投稿日: 2014.07.05
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    いつか、こんな仕事がしたいものだと心から思った。知識をつけるためというより、結果として、理想の働き方をこの中に観た。

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    投稿日: 2014.05.31
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    生産管理において、部分最適にならず会社全体としての全体最適をもたらすためにはどうしたらよいか。物語と一緒に楽しみながら気づきを与えてくれる1冊ということで、かなり前に評判になりました。 ボトルネックを探して、ボトルネックの稼働を最大化することが重要との指摘は、なるほどと頷かされます。ただ、いかんせん、物語が長すぎる。もう少しコンパクトな内容にしても、十分に同じメッセージを伝えられるのではないかと。本書自体の効率化を考えてはどうかという印象も持ちました。

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    投稿日: 2014.05.26
  • 仕事と家庭、どっちが大事なのよ!

    現状をどうにか変えていきたい、日本で言う「カイゼン」に苦しんでいる方には大変参考になる小説です。 工場閉鎖の危機にさらされた工場長が、TOC (theory of constraints) の思考プロセスを、チーム一丸となって試行錯誤で実践して行き解決していく姿が描かれていますが、そこに本部と部下との間にある工場長というポジションの苦悩と、2児の父という家庭でのポジションの苦悩、二つの物語が同時進行して行く様は、多くの家庭を持つ男性の皆様に「あるある」と共感を呼ぶのではないでしょうか。 思考プロセスの固いお話と思いきや、そこにラブコメディーの要素が詰まった異色の小説で、ストーリーの展開も早くて面白いです。 工場長(=アレックス)のその後が気になるので、続編も間違いなく買いです。

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    投稿日: 2014.05.18
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    物語形式で読みやすいのだが、そういう本の欠点は最終的に理論的な部分が記憶に残りにくいところ(まぁ、そういう本に限らないのですけど…)

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    投稿日: 2014.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去に読んだことがあり、当時の細かい感想は覚えていないのですが、非常につまらない印象がありました… ところがどっこい!今回は非常に楽しんで読めました。 前回はどうやら理解が追いついていなかったようです。。。 さて、内容は、小説になっており、主人公は「制約条件の理論」を使って、工場と家庭の危機に立ち向かっていきます。 大事なところは引用に回して、本論からは逸れますが、ここの嫁、自分にはちょっと無理。。。 主人公にも悪いところは多いんですけどね(-_-;)

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    投稿日: 2014.05.07
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    全体最適化の手法、TOCを小説形式でわかりやすく解説。 プロダクト制作販売では非常に有効そうだけれど、 デジタル系の販売の場合は生産/販売プロセスが異なるので直接関係はなさそう。 ただ、このTOCの根本にある「if...then...という仮説を立てて検証する」というプロセスの重要性を再認識した。

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    投稿日: 2014.05.05
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    数々の雑誌やサイトで優良本として紹介されていたこの本。とうとう読んでみた。 内容は工場の生産管理の話であるが、一つの物語として書かれており、詳しい知識がない私もわかりやすく、楽しく読み進めることができた。 工場は常にすべてが稼働していることが正しいものと思っていたがそれでは原価がかかるだけで儲けにつながらない。。。 このあたりが難しくもあり面白いところであった。 私は物作りにかかわる仕事ではないものの、こういった原理を理解することは必ず今後にも生きてくるだろう。 ストーリーがしっかりしており、しっかり読める本でありお勧めの一冊となった。

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    投稿日: 2014.04.30
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    TOCの概念を小説スタイルでまとめた本。 理論をまとめるのではなく小説スタイルというのが面白いアプローチ。・・・だが分厚い。読みやすくはあるが。 若干都合のよい展開ではあるが、そもそも仕事でも大変なのに奥さんが実家に帰るなど、なかなかに厳しい状況に追われる主人公には同情せざるを得ない。 (メモ) ・会社の目的とは何か。それは利益を出すこと ・目的である利益を得たことを示す指標を  スループット、在庫、業務費用の3種類で示す ・バランスを整えることや部分最適は利益に繋がらない ・バランスをとるのは生産能力では無くフロー ・ボトルネックを探す ・フローは需要より小さめにする。需要が下がった時に損をしないように ・ボトルネックを先の工程に配置すると全体がコントロールしやすい。子供のハイキング。 ・何を優先して処理するか。小説ではラベルを貼って、その色で優先順位を判断した。 ・非ボトルネックが遊ばないように仕事をさせると、ボトルネックで在庫が増える。また次の工程に材料が来ず、一度に来ると在庫が増える。ボトルネックが移ったようにみえる ・ボトルネックの前は余剰リソースが必要  ボトルネックを遊ばしてしまうリスクが生まれるため ・スループットをあげるとボトルネックが移ることはある ・全体最適をすると部分的に生産コストがあがる  余剰リソースが増える、在庫が減る(資源が減る)

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    投稿日: 2014.04.07
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    ずっと自己啓発ビジネス書だと思っていたのだけど、中身は生産管理の新理論を解説するためにわざわざ物理学者が小説仕立てに仕上げたものだった。 小説仕立てという面では『もしドラ』と同じだけれど、「理念」ではなく「理論」を解説しているところが大きく異なる。 工業に携わったことがない立場からすると、ただ稼動すれば利益が出るという管理会計システム自体が不自然に思えるけれど、本書のメインテーマであるスループットやTOC理論は、商業・サービス業でも活用できる部分が多いと思う。

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    投稿日: 2014.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説として楽しみながら、TOC(制約条件の理論)が学べる本。 要はボトルネックの箇所を見つけ出し、そこの生産量を最大化しつつ、ボトルネックを中心にスケジュールを考えるっていうのが肝? 結構詳細に書かれてると思うので、TOCを使う人と書いたら導入としてとてもいいんじゃないかなと思う。 少し興味が湧いてきたので読みなおして内容まとめようかなー

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    投稿日: 2014.03.24
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    生産管理における、ボトルネックのへ考え方がわかりやすく書かれている。企業の目的は利益を上げることである、という基本に忠実なのが良い。「何を」「何に」「どうやって」変えるか、は常に考えて行動したい。

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    投稿日: 2014.03.23
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    260319読了。 製造業における全体最適について書かれた本。製造業ではないが分かりやすく理解できた。製造業以外にも応用できる内容である。ただし、個人的には製造業ではないこともあって、いまいち入り込めなかったのも事実。

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    投稿日: 2014.03.19
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    昔読んだのだがOperetionsを少し学んだので改めて読みなおした。生産管理とは何かを理解するためにもっとも良く書かれた名著だと思う。

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    投稿日: 2014.02.08
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    制約条件に基づいた全体最適化手法 工場の生産プロセスを最適化し、最終的に思考プロセスまで最適化した。 何を変える 何に変える どうやって変える 元々従来の会計手法などを知らなかったので、とても素直に理解できた。目標を定め、制約条件を見つけ、それを中心に全体最適を行う。耳にたこが出来るほど、本質を見極めろと言われるが、その本質が一体どういうことなのかを具体的に理解する事ができた。

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    投稿日: 2014.02.08