
総合評価
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powered by ブクログ言わずと知れた大人気ベストセラーの7作目。 前作を読んでからだいぶ間が空いてしまったので、複雑な人間関係を理解するのに苦労してしまいました。 まあ、そもそも7作目なので、この書籍から読む読者はいないとは思いますが、それでも思い出せる程度の間隔では読まないと厳しいかも。 6作目までで人間関係を複雑にしすぎてますよね。。それがストーリーの重要なポイントでもあるのでしょうがないのですが。 ただ、読み進めての後半は、いつもの読み味に戻りました。 ストーリーですが軸となっている海外古書のテーマが重く一本道だった感じがしました。人間関係における結末も、そういう部分に振り切って書かれた小説と比べると新鮮味がない感じで、中途半端だった感じ。 『ビブリア古書堂の事件手帖』への期待は手軽に読める「日常ミステリ」だったのですが、今回は、全体的に中途半端感が残ってしまったかな。 本編ストーリーはいったんの完結で、スピンオフやシリーズ2が何作か出てるようですね。 厳し目の感想を書いてしまいましたが、なんだかんだで楽しみにしています。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ太宰治自家用の「晩年」をめぐって大けがをしてしまい入院をした、五浦大輔。 退院しだいぶ回復してきたころ、ビブリア古書堂のバイトに復帰した。 取引に訪れた道具商の男が、買い取った太宰治自家用の「晩年」を売りに、 訪れたが・・・。売買に応じた際に渡された別の一冊が元で、洋書の古書 に対する謎と運命に対峙することになっていく。 今回は7巻で 前作のあとがきを読んだ人ならわかる通りの、最終巻。 とはいえ、今頃読めば、分かり切った第2期があることは明白なので、 そこには触れず、五浦大輔と篠川栞子、そして篠川智恵子の生い立ち、 ビブリオ古書店の事件手帖の総決算と言ってよいのかな。 とんでもない、賭けに出るビブリア古書堂とその店主と従業員の 成長?を見届け!!
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ<目次> 略 <内容> いちおう完結編です。シェークスピアとは大きく構えたものです。調べも苦労したようです。話は母娘の確執は終わったようではなく、続編を期待する終わり方でした。大輔くんと栞子さんの結婚は決まったようで何よりです。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ今回は洋書。面白くてつい読んじゃうんだけど、シェイクスピアの本の謎の説明が、文字だけではちょっと想像しにくかった。。。 でも昔の本の作られ方も知れて面白かった★ 最後の方は私もちょっと予想できて楽しかった♪ やっぱ悪はつぶされるべきだなぁ。 栞子ちゃんと大輔くんの覚悟が良かった!
1投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログシリーズ最終作かつ最高のカタルシスを得た作品だった。シリーズを通して語られる『晩年』を巡る取引を発端としたウィリアム・シェイクスピアの古書に纏わる謎と栞子さんの祖父が仕掛けた罠、五浦くんと栞子さんの関係の行く末など最終作の名に恥じない魅力的な要素が沢山で、一抹の寂しさがありつつも満足した読後感だった。新シリーズも楽しみ。
1投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログ6を読んでから5年以上経っていたので内容を理解できるか不安に思いながら読みましたが、最初のぺージにある家系図でなんとかなりました。 このシリーズは取り上げられる古書の方にも興味が湧く描き方が好きです。 今回のシェイクスピアの話は、昔は本自体を大切にしていたことや所有者のこだわりなど、デジタル本が普及してきた今では想像できないお話でした。私もデジタル本はいくつか読んではみましたが、本は実物派です。 実物には作者の思いだけでなく、所有者の思いもこもる良いものだと改めて感じました。 ※これで完結だと思っていたので、新シリーズがあると知り、続きが楽しみになりました。
1投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何処まで智恵子さんが思惑通りなのか。 栞子さんの吉原さんがファースト・フォリオを手に入れた事に関する憶測は的外れではないんだろうな。 智恵子さんと栞子さんを手のひらの上で踊らしてたつもりが踊らされていた吉原さん。 というか吉原さん、智恵子さんの眼中に無いような。 眼中に無いと言うかファースト・フォリオを確実に手に入れるための手段のような。 振り市の緊張感は凄かった。 大輔さん自身が奥の手。 大輔さんが智恵子さんのお眼鏡にかなったの確実にここですよね。 栞子さんのお祖母さん、ずっと気にしてくれていたんですね。
1投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ 著者:三上 延 --- **あらすじ** 驚異のミリオンセラー、ビブリオミステリ第7巻 ビブリア古書堂に迫る影。 太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく――。 奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。 青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった……。 人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。 --- **感想** ついにシリーズ第7弾にして最終巻。夏目漱石に始まり、今回はシェイクスピアまで登場するという、まさに古今東西の文学を巡る旅が完結しました。古書という独自の軸を持ったミステリーというジャンルの中で、知的好奇心をくすぐられながらも、家族や人とのつながりに深く触れられる物語に仕上がっていて、非常に満足のいく読書体験でした。 北鎌倉という静かで趣のある舞台設定も、この物語にぴったり。物語の進行とともに登場人物たちへの愛着が増していき、特に栞子と大輔の関係性の変化には胸を打たれました。彼らの物語がどのように締めくくられるのか、最後まで見届けたことで、清々しい読後感を味わえました。 シリーズを通して一気読みしたことによる没入感の高さと、その後に訪れる喪失感は、良作シリーズに共通する“幸福な悩み”ですね。幸い続編もあるようなので、少し時間を置いてまたこの世界に戻ってこようと思います。 アニメ化の告知はあったものの、まだ実現していないのが残念です。実写映像化もされているようですが、個人的にはキャストのイメージが合わず、やや距離を感じてしまいました。やはりこの作品は、アニメ化のほうが世界観をより丁寧に描けるのではないかと期待しています。
23投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ2017年出版。シリーズ第7作、一応の完結編。かなりの話題作を2025年にやっと読み終えました。サクッと終わりましたね。確かに面白くてハッピーエンドで。中心人物の母親は、その人本人としては特に何かが変化したと云う事は無いのだなぁ…と、少し意外。中心人物とその相方への評価が変わっただけ。栞子さんは大分自立して来たけれど。という訳で、更に別に出ているシリーズ作も読んでみたいと思いました。
0投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログビブリア古書堂の7作目。 とりあえず第一部と言っていいのかわからないがこれが最終巻のよう。 今回はシェイクスピアに関する本の物語で、本の内容に関してはちんぷんかんぷんだったけど、ラストに相応しい壮大な展開となっていた。 新シリーズも気になるところだ。
24投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終わっちゃいましたね。 古書のお話しとゆうことで読み始めましたが、途中難しく感じることもあったシリーズでしたが、最後は集大成と言った感じで満足した終わりでした。 吉原喜市を最後にやり込められたのには大変スッキリさせてもらいました(笑)いい気味だと正直思いましたね。古書の話しでこんなに嫌な人が出てくるとは初めは思ってもいませんでしたし。でも、最後に2人が篠川智恵子にも認められて一緒になれそうで良かったです。ラストシーンはホントに容易く想像して読めたのでホッコリしました。これぞ2人の関係だな、と。 まだ続きもあるみたいなのでゆっくり読んでいきたいですね。
7投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ7作目の最終巻はシェイクスピアの古書の話。シェイクスピアは学生時代何冊か読んだけど内容良く覚えてないなぁ。今読むと当時とはまた違った感想だろう。古書の振り市では落札出来たものの高額な出費、文香ちゃんの学費がなくなるーとヒヤヒヤしたが、最後は吉原をギャフンといわせることが出来スッキリ。 古書を題材にこんなに面白い作品が出来るには多くの参考文献からも分かるように大変な苦労と時間、労力が必要だっただろう。本書のおかげで益々本が好きになりました。ブビリアシリーズまだ続いている様なので、これからも楽しみです。
3投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ7冊読了です 別の方の感想にもありましたが、ほのぼの謎解きから悍ましい悪意との対決に移っていったことが少し残念でしたけど、それでも最後まで楽しく読ませていただけました。 作中に登場した本も読んでみたいですし、続きも気になる。 楽しかった。
3投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
栞子は吉原喜一からシェイクスピアのポートフォリオ3冊の真贋を依頼され、セリで本物を落札。しかし喜一は全て偽物と指摘。実は本物の隠し場所を栞子は見抜いており、最後に謎解きが解決して爽快感を得た。
48投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログ'24年12月21日、AmazonAudibleで、聴いていましたが…第一章の途中で中断しました。 とても、聴いていられなくなってしまいました。 古道具屋?のヨシワラが「晩年」を売りに来るシーンが、とても気持ち悪くて。 邪悪な人間は、なぜ過剰にお金を求めるのか?人を踏みにじって、脅迫まがいの交渉までして。あの世には、金は持っていけないのに。 もちろん、フィクションなのはわかっですが…耐えられなくなってしまいました。 振り返ると…何巻くらいから?おかしな、邪悪な人間が出てくるようになって…正直、聴いていてゲンナリしてしまう事が多くなりました。もちろん、全体的には面白く、楽しく聴いていましたが。 最初の頃のような、ホノボノとした話に、戻って欲しいなぁಥ‿ಥ
8投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログとうとう完結してしまいました。 最後の競りはドキドキしました。そんな金額いけるの⁈とこちらが心配になってしまって…笑 一瞬、偽物かもしれないというフリからの真実がわかった時はとてもスッキリしました! もう少し大輔と栞子さんの日常も見て見たかったけど、良い感じで収まって良かったです!
1投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
買って積読になっていた本書、大好きだった「ビブリア古書堂の事件手帖」7完結編を読んだ。何年も前に読んでいたシリーズを懐かしむ間も無く、本に引き込まれた。栞子も大輔も魅力を失うことなく頭の中に残っていた。 何とも素晴らしい登場人物が古書の世界で成長する。作者は大変な努力でリサーチしたらしいが、おかげでずいぶんと学ぶこともできた。本ってやつはほんとに面白い。 栞子の娘が登場する続編もあるらしいが、まあそっとしておこうと思う。
2投稿日: 2024.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最終巻である本作では、シェイクスピアに関連する話が展開される。シェイクスピアが活躍した時代、舞台女優は存在せず、女の登場人物は全て声変わり前の少年が演じていた。また本の出版、流通過程においても現代と異なり、同一の本でも、誤植で多かったり少なかったりと、内容に統一されていなかった。そして先ほど述べたように、本作は最終巻であるので、終盤で大輔と栞子の関係がどれほど発展するのかがとりわけ見ものである。
1投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログ完結編。良かったです。やはり本好きには堪らないシリーズですね。さて、扉子でしたか。この二人の子供が出てくる新たなシリーズが刊行されていますが、読むのはいつになることやら。
0投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ1回読んだだけだと腑に落ちないところもあるけど、このシリーズはなんか読み疲れたとゆーか、やっぱり読み終わって苦い感じが残って読み返す気力がやっぱり出ない… ザックリした感想として言えるのは・・・ 自分は決して読書狂でも古書マニアでもない、いたってフツーだなぁと実感できたことですかねぇ
0投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ遂に母と娘の対決。古書の振り市は読み応えがあって最終巻に相応しくドキドキ感を味わえた。 そしてなんともスッキリとしたエンディング。シリーズを読み切った!という充実感を覚えた。第二シリーズもまた読み進めたい。
45投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感想 栞子の周りの家族関係が明らかになってくる。そこにまた悪徳な吉原という古本屋が出てくる。 最後のディールはシビれた。吉原の爺さんにも一杯喰わせてスッキリ。大輔と栞子も無事に結ばれて一件落着。 あらすじ 久我山家にあった晩年を取り戻すために、吉原という久我山の弟子だった古本屋が訪ねてくる。吉原は、栞子の弱味につけこんで法外な値段で晩年を売る。 その後、栞子の母方の祖母と会う機会があり、家族から吉原に取られたシェークスピアの本を取り戻して欲しいと依頼を受ける。 久我山は、何億もするファーストフォリオの可能性があるシェークスピアの本とそのファクシミリを糊付けして中が見えないように細工し、どれが本物かを当てる趣向を凝らして死んでいった。吉原はどれが本物であるかを知りたく。智恵子と栞子にオークションに参加するように呼びかける。 栞子は青、白、赤の本のうち、赤い本を5千万円で落札する。吉原は、紙の分析結果から全てが偽物であると公表するも、赤い本は実は外側で中に本当の本が入っていたのだった。
14投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ眠いのを我慢して、怒涛の3冊イッキ読みでした。ラストの駆け引きに惹き込まれました。母親の手のひらの上感、何でもお見通し感が強くありながら、ほのかに変化の兆しも…?
8投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログシェイクスピアのファースト・フォリオを巡り、久我山尚大の弟子・吉原喜市が師匠に代わり智恵子への復讐を目論む第7巻。吉原は相変わらず正気を疑いたくなるほど強欲な悪党だが、題材が『ヴェニスの商人』なのでシャイロック役かと納得。ストーリーも『ヴェニス〜』に寄せてあり、楽しく読了できるのがグッド。シリーズ最終作に相応しく、ハラハラドキドキと痛快さが味わえ、栞子と大輔の関係もハッピーエンドで綺麗な終わり方。ただ、最終的に助けてはくれるが、智恵子は結局どっちつかずで得体の知れなさが面倒臭くなってきた。
6投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「あなたを好きなわたしが、わたしという人間」 いい言葉だな。栞子さんにこんなセリフを言わせる大輔さん、良かったですね。 文香ちゃんの大学進学資金の目処も経ちめでたしめでたしなんだろうけれど、もう少し2人のラブラブな結婚生活とかも読みたかったところですが、ここで終わりなのですね。 最後の母との対決は、勝ちを譲られた感も否めませんが、一定程度、2人を認めたのは間違いないのだろうとは思います。 この本は、他の本を読書したくなる良書だと思います。
0投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ栞子さんシリーズ最終章。 今回は、かなりハラハラドキドキの展開でした。 栞子と大輔の仲も気になります。 祖父が所持していた幻の古書を巡って、栞子と母親が対決します。 結末は、ぜひ手に取ってご覧ください。 長かったシリーズも7冊目。 どれも楽しく読ませていただきました。 さらに、続編として扉子シリーズもあるので、そちらも楽しみです。
0投稿日: 2023.12.01
powered by ブクログついに終わった… 直前まで緊迫したシーンが続いていたから、ラストに初心に帰ってもまだドキドキしたまま終わった。 実家の近所に古書屋があるけど、店の外にまで本がそのまま置いてあって、汚い本ばかり、雑然と置いてある印象だった古書が、億単位の価値を持つなんて衝撃。 江戸川乱歩とか、太宰治とか、今回はシェイクスピアだったけど、そういう有名どころの著作が当時発刊された原本だとしたら、やっぱりそのぐらい価値は上がるんだろうな。 本読むの好きだけど、また知らない世界をひとつ覗き知れたようでおもしろかった。 次は扉子さんシリーズでも読もうかな。
0投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログ今回はシェイクスピアに関係したお話しで、栞子の祖父母や母の謎も解き明かされていて、フムフムそうだったのねという感じでした。 吉原が本当は良い人なのか、悪い人なのか、最後までわからずハラハラしました。 大輔と栞子の関係も良い方向にいっていて、栞子の本の説明で終わっているのが、ほのぼのしていて良い感じで良かったです。
0投稿日: 2023.07.18
powered by ブクログいい結末を迎えたと思います。 まだまだ続きそうな雰囲気で、そして、爽やかな感じで終わって、読後の爽快感が良かったです。 数年振りにこのシリーズを読み返しましたが、やっぱりビブリア好きです。また何年か後に読み返したいです。
6投稿日: 2023.07.15
powered by ブクログやれやれやっと終わった。事件手帖というわりには内々の話しで、敵対するやつがなんだか皆似た様な嫌なやつだし、なんだか全体的にすっきりしない。
0投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログシェイクスピアの稀覯本を巡るお話。 凄く手の込んだ父からの復讐、対する栞子母と巻き込まれる栞子・大輔。 壮大でした。シェイクスピアも読んでみたいし興味が広がりました。
1投稿日: 2023.05.25
powered by ブクログあー完結しちゃった(泣) 7巻まで一気読みしちゃいました。 扉子シリーズやセレクト本もあるようなので、続けて読みます。
0投稿日: 2023.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
安心感のある結末だった。最後はハッピーエンドだろうと信じてはいたけど、どういった展開になるか分からずドキドキしながら読みすすめた。二人がゴールインしたあとのラブラブぶりも読みたい。
0投稿日: 2023.03.31すごい迫力でした。
クライマックスの振り市のシーンは、すごい迫力でした。金額の大きさにドキドキしました。この迫力に星5つです。それにしても、この物語を電子書籍で読みましたが、さすがに電子書籍は、いくら古くなっても古書とは言えず、価値が上がることはないですね。古書にならない電子書籍で古書の物語を読むというのも、なんだか面白い。
0投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ#読了 ビブリア古書堂シリーズ完結。1巻から一気に読んできたのでもう読めないのか……と思うと寂しい。大輔と栞子さんの娘、扉子ちゃんの第二シーズンがあるとのことで、引き続きそちらも読もうと思っている。 題材は洋書「シェイクスピアのファースト・フォリオ」。シェイクスピアは何にもわからなかったので、栞子さんの解説になるほどなるほどと相槌を打ちながら読み進められて楽しかった。 古書へ執念を燃やす人たちが続々と現れるシリーズだけれど、シリーズが進むにつれその執念の濃度が増していってもうドロドロ。古書はいろいろな人の手を渡ってくるからか、人間関係が複雑に絡み合っているなあと改めて思い知った感じか。オークションの駆け引きなども手に汗握る展開で、大輔の切り札には内心拍手喝采だったけど、借金を背負った未来も想像して他人事ながら頭を抱えそうになったり。 最後は大輔と栞子さんの少しずれたいつも通りのやりとりにほっこりしながら終われてよかった。
0投稿日: 2023.01.19
powered by ブクログ堂々完結❗️ いやー良かった良かった❗️ ラスト付近の緊迫感といい大輔と栞子が収まるところに収まり、智恵子との蟠りも多少解けと良いラストだった 古書に読み慣れていない点はあったので難しい部分はあったが逆に興味が湧いてこれから読んでみようと思った これが本から本へと繋がっていくんだなと思う 正に本というものの良い点だと思う この勢いのままに扉子シリーズへGO❗️
1投稿日: 2022.12.20
powered by ブクログシリーズを読み通した充実感的なものを得ましてが、やはり短編の集合体のほうが好みだなと思いました。扉子シリーズにも手を出そうと思いました
0投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ久しぶりに読み返しました。 古書を扱ったフンワリした世界観は素晴らしいのですが、ストーリー展開の緊張感が薄く感じられ、少し残念に思いました。 でも、本に対する愛情はヒシヒシと伝わってきましたのでそれだけで大満足。
4投稿日: 2022.10.13
powered by ブクログ一応これで本編ストーリーは終わりらしい… 古書ってあまり関わりがないけど、このシリーズのおかげでとても興味を持てた これからも楽しみ
1投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ 三上延 ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱ ウィリアム・シェイクスピア編 ★「歓び以外の思いは」 ★「わたしはわたしではない」 ★「覚悟がすべて」 シェイクスピアは何となくあらすじ知ってるものもあるけど読んだことがない。でもタイトルは意外といっぱい知ってた。 シェイクスピアの悲劇や歴史劇は人名がタイトルだとか、この時代の舞台は男性しか上がれなかったとか、勉強になったことがいくつもある。ほとんど複写と製本の話だった気もするけど。 前巻で栞子さんの母方の祖父が分かり、母が家を出て行った理由は、祖父が手に入れたけど売ってしまったシェイクスピアのファースト・フォリオを見つけるためだった。 祖父も母親も非情な人だなとは思ったけど、吉原はただただ不愉快きまわりなかった。 価格を競りあげてくとこがすごく盛り上がるんだけど、一方で「何で母娘で競ってるの?仲良く一緒にし払えれば競らずに510万くらいで落札出来たんじゃ?」って思った。 ここまで読んでて、本の内容と栞子さんと大輔くんの周りのことを絡めて、すごくよく出来てるお話だなと改めて思った。 2022/07/26 読了(図書館)
1投稿日: 2022.07.26
powered by ブクログ一番惹き込まれた内容かもしれない。よかったねえ本当に。文面で惚気るのはやめてほしいって途中まで思ってたけど今はなんとも思いません。
0投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログシェークスピアのファースト・フォリオをめぐり 新たな人の繋がりが明らかになる。振り市で手に入れるのは栞子さんなのか、智恵子さんなのか。手に汗握る場面が読んでいて楽しかった。これからの大輔と栞子の関係も応援してあげたいと思えた。
1投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ7冊目の本書で物語は一区切り。 1巻を読み始めた時、 「本が読めない体質の青年が、古書店の店主との出会いから読書の楽しさを知り、本が読めるようになっていく。」 といった物語なのかなと思っていたが、そうではなかった。 大輔はやはりあまり本を読めないままだけど、栞子さんと出会って、本を知り楽しむことができるようになった。 一人では困難なことも二人一緒なら立ち向かえる。 お互いに助け合い、分かち合える人に出会えて良かった。
0投稿日: 2022.06.20
powered by ブクログ物語はいよいよクライマックスへと向かいます。 今回は、世界で最も有名な劇作家シェイクスピアの稀覯本に関する謎解きです。 有名とは言っても、海外の古典で、戯曲など読んだこともなく、題名は聞いたことがあっても、どの作品が喜劇か悲劇かも知らないという読者にも分かりやすい説明がされていて、安心して読むことができました。 シェイクスピアの没年は、徳川家康と同じだそうです。 およそ四百年前の作品には、数々の名台詞が残されていて、言葉の偉大さに驚かされます。 母智恵子が家族をおいて家を出た理由や、出生の秘密が明かされていて、それらがシェイクスピアと絡んで、とても読みごたえのある一冊でした。 栞子さんとの母娘対決は、臨場感あふれていて、青白赤の三冊のシェイクスピアの稀覯本の謎に思わず釘付けになってしまいました。 最後は何とも微笑ましい終わり方で、本の話をする栞子さんと、それを傍らで一生懸命聞く大輔の姿をいつまでも見ていたくなります。 『ビブリア』はこの先もまだまだ続いているようですが、十周年たった今、第一巻から七巻までを一気読みできて良かったです。
30投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログ2022/05/30読了 #三上延作品 古書にまつわる日常の謎解き。完結。 シェイクスピアのファースト・フォリオ をめぐり栞子さんと母親の最終対決。 栞子さんに対するひたむきさが 五浦くんがみんなから愛される理由なんだな。 そして最後の覚悟がかっこいい。 シリーズ一気読みしたけどなかなか良かった。
17投稿日: 2022.05.30
powered by ブクログビブリア古書堂完結の7巻。 古書に魅せられ囚われた人間の業の黒さを凝縮したかのような久我山尚大。彼の残滓だけを受け継いだかのような吉原喜市が持ち込んだ古書をめぐる事件が、栞子さんと五浦の二人の最後の物語となります。 函入りのギミックは、尚大の良心のかけらの比喩なのかな、と思いました。篠川母娘が気づくことができて、吉原に気づくことができなかったのは、そういうことなのかと。 ただただ、古書に対する情熱の差だという気もしないでもない。吉原は古書に向ける情よりも、人に向ける情が上回ってしまったから。異様なまでの古書に対する熱量をもつ人々が登場した作品で、行きすぎた思いは黒色を想像させるものだったけれど。それが人に向いてしまった吉原の老醜は無様でありました。 自分の中にある情熱が、黒で表現されるものであるということを感じながら、それに染まってしまった存在を知り嫌悪しながら、それでも魅力から遠ざかることができずにいた栞子さんの碇となった五浦。 それぞれの物語はここで終わり、ここからは二人の物語を歩んでゆきます。 物語の期間が一年という短さに驚く。濃密な一年。 その短さもあって、最後の古書はシェイクスピアにしたのでしょうか。
0投稿日: 2022.05.27
powered by ブクログ太宰治自家用の『晩年』の取り引きに訪れた、道具商。 彼が残していった古書に導かれた、シェイクスピアの謎。 店員と店主は、祖父の巧妙な罠へと嵌っていきます。 物語に幕引きは、どのように? 終に物語の終わりが訪れます。 このシリーズ、面白かった。
0投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログ完結編となる第七巻。シェークスピアがモチーフです。栞子さんと五浦君の物語も大団円。これで完結となります。第一巻で示された様々な謎は、暗い影が見え隠れするスタートでした。巻を追うごとにダークさは増して行きましたが、主人公二人の関係を縦軸に据えた事で、暗黒面ばかりにならなかったのが、このシリーズ成功の要因だと思います。
7投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ栞子のもとを久我山書房の 番頭だったという老人が訪ねて来る。 高額で『晩年』の古書を売りつけたあと 彼が一緒に置いていった古書は シェイクスピアの希覯本だった。 そこに悪辣だった祖父からの 謎めいた罠を感じた栞子は 古書の謎を解くとともに 自身の家族の過去に向き合おうとする。 老人の真の目的は、栞子さんの母親との コンタクトなのだろうか…? おお、一応これで本編終了なのね。 よく考えたら一年かそこらの物語だったんだ。 シリーズ読み通してみて 古本をめぐる事情をいろいろと知れて面白かったです。 でも、こんな性格悪いマニアばかり 「ではない」ことを祈りたい。
2投稿日: 2022.04.04
powered by ブクログ今までの日本の純文学テーマも難しくてわぁわぁ言ってたのに、今回最終巻にして洋書(シェイクスピア)だったから特に難しすぎて・・・苦笑 でもその難しさを吹き飛ばすくらい、一冊を通して内容と謎が深くて読後すっきりしすぎた!!! 栞子さんくらい何かに熱中できると毎日楽しいんだろうな~(古書に限らず笑)これだったら誰にも負けない!っていう何かを身に着けたい! てかビブリア読み通して古書に興味持った!古書店行ってみたいな。 終始面白い話でした!!
1投稿日: 2022.03.25
powered by ブクログおめでとう〜!! 長いようで短いシリーズ物でした! 栞子さんと大輔くんのこれから先の妄想が滾ります^^
1投稿日: 2022.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まずは大輔君と栞子さんおめでとう!!!!物語はハラハラする場面が何度もあり、お爺さんや母親からの言葉も悪質だったり鋭かったりでしたが、そんな中でも二人の思いを確かめ合って強く向き合っていく様子が、恋人以上の関係性を思わせました。なので物語の最後は本当に綺麗な終わり方だなと、、、!シェイクスピアにも強く興味が湧き、志田さんの言葉もズシリと心に響きました。本の中でまた違う本に惹かれるのもこのシリーズの素敵な魅力だなあと感じます。 また、三上延先生のあとがきを読みやはりこれ程のお話を作り上げるには並大抵の知識や技術ではないのだな、としみじみ感じました。続編も読むのが楽しみです。このお話を読めて良かったです。
0投稿日: 2022.02.21
powered by ブクログビブリア古書堂シリーズ。栞子さんと大輔くんの物語完結編。トリを飾る話のメインはシェークスピアのファーストフォリオ。知らないことばかりで勉強になりました。それにしても本の隠し場所がすごい。栞子さんと大輔くんらしい終わり方がよかったです。おもしろかった。後書きにてスピンオフなども考えているそうで、そちらも気になります。
1投稿日: 2022.01.13
powered by ブクログなんとなく読んでてなんとなくシリーズ読みきったなー。古書の取引とかが特殊すぎて、いやいや、もっと力業に出たらええやん!とかは色々あったけど、全般的に興味深い話やったな。キャラもあんな感じやのにイライラさせへんつくりはなかなかでした。お疲れ様!
1投稿日: 2022.01.12
powered by ブクログシェイクスピアの古書をめぐる話、やっぱりちょっと海外物の話だとなんとなく難しく感じるけど、面白かった。最終的にハッピーエンドで終わってほっこり。
0投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログシリーズ7作目・完結編。終わってしまったー、と思うくらい好きなシリーズだった。番外編もあるようなので楽しみ。 あとがきにも書いていらっしゃるけれど、古書をテーマにしながらも古書に詳しくない読者(私)が読んでも楽しめる、というのが本当にすごい。 最後は案外あっけなかったなーというのが正直なところだけど、幸せな終わり方で良かった。今後、栞子さんと大輔が智恵子の仕事を手伝いそうな気配があるのが気になる。
8投稿日: 2021.12.23
powered by ブクログ3冊の本に関する競売と謎解きのシーンは緊張感があって楽しめた。登場人物のキャラクターにも愛着がわく。続編のシリーズがあるようだが、ここでひとまず大団円。
0投稿日: 2021.08.21
powered by ブクログようやく栞子さんと大輔くんの物語がひと段落だなあっと思って読んだら最後の最後に凄い古書(?)が題材になっていて驚きました。 このシリーズで古書の世界の深さの一端を見れたなあと思います。 こういう色んな世界を気軽に覗き見できるのが、読書の醍醐味の1つな気が。 栞子さんが大輔くんとどんどんきちんと向き合って行く、成長を見れました。 きっと大輔くんが真摯に向き合ったからだろうな。 本を介して、どんどん絆が深まっていって、2人で本の世界を楽しめるなんて憧れます! 次の2人の子供の話も楽しみです。
1投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最終巻はシェイクスピアの ファーストフォリオがテーマ。 得体のしれない爺さんに振り回され、 登場人物たちの駆け引きや謎解き、そして 恋愛模様、栞子の母親が家を出た理由も わかる等々内容盛りだくさんでした。 色んなことが巻き起こりましたが なんだかんだと栞子と大輔、いいコンビです。 途中ある人の言う「覚悟がすべて」の 部分はすごく共感できる内容でとてもよかった。 シリーズ最終巻であぁ~ビブリアシリーズ 読み終えてしまったと思ったら続編が 出ているようなのでそちらも そのうち読みたいと思います。
0投稿日: 2021.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
えっこれで終わり?!という感じがしなくもない。急速に何もかもが終わった感もあるけれど、ちゃんとまとまって終わっていた
0投稿日: 2021.06.30
powered by ブクログシリーズ最終巻。お題の本は、シェイクスピアのファースト・フォリオ。世界史級の作家である。最終巻にふさわしい壮大さというか、風呂敷を広げすぎたというか。 超人的な母親の強さの設定が、この結末を招いた。本を巡っての親子喧嘩が〈刃牙〉化してしまったのである。
0投稿日: 2021.05.21
powered by ブクログ栞子の服装って女のファッションに詳しくない男が着せたがる感じだな。 また大輔が読書能力を回復する道から遠ざかったよう。大輔が本を読めない方が栞子にとって都合がいいのかしら。 尚大と吉原、本を愛していない二人が本を使っての復讐を目論んで、敗れ去るお話。 このネット時代、シェイクスピアの稀覯本が市に出るとあっては、海外からも買い手が殺到しそうだけど、元々日本の古書店限定の市なのかな。
0投稿日: 2021.03.11
powered by ブクログ今回はシェイクスピアのファースト・フォリオを巡り物語が進む。 老獪で芝居じみた態度を崩さない老人を、やり込める様は痛快だった。 非凡な栞子さんの隣にいていいのか悩む大輔さんに志田がかけた言葉がいい。 「もっと自信を持てよ。お前自身の覚悟がすべてなんだ。残りの人生なんてどうせ誰にも分かりゃしねえ」 覚悟が全てーシェイクスピアの言葉らしい。 このシリーズは、読みたい本が増えてくところが辛い(嬉しい)
0投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログシリーズ7話にして完結編。 ビブリア、並びに篠川家に訪れた最大の危機。 シェイクスピアの古書を巡り広がる家族の因縁。罠。 今回はより切迫した物語でした。 エピローグでも物語は大きく動き…。 全体を通して面白くいいシリーズでした。
15投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログ最後はシェイクスピアで、夢広がるうっとりするストーリーだった。真相に行き着いた時、わくわくしたし、栞子さんと大輔さんとの愛も素敵だった
0投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログ面白かった。 古書の世界には全く興味はないのですが、なかなか読み応えがあります。ハッとするような展開があり、シリーズものでありますが、最後まで楽しむことができました。よかったです。
0投稿日: 2021.02.16
powered by ブクログハラハラしながら一気に読んだ。それにしても母の家出した気持ちが全く共感できなかった。つかみどころのなくて怖いところがまた良いのかも知れない。
4投稿日: 2021.02.15
powered by ブクログついに完結…。ほっこりとした気持ち。しかしシリーズ物が完結してしまうと寂しい気持ちもある…。まだまだ浸っていたい。
0投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログとうとう完結。栞子ファンとしては、少し寂しいです。 最後の競りの話では、読み手のこちらまで緊張感を感じられて良かったです。百戦錬磨の栞子さん側がまさか負けてしまうのでは、、と不安すら感じましたが、さすが栞子さん。というか大輔の愛の力? シリーズを通して、物語に登場する本にとても興味をひかれました。この機会に太宰治の晩年を購入したのでこれから読もうと思っています。
0投稿日: 2020.11.30
powered by ブクログ遂に最終回を迎えてしまった。 巻が進むごとに主要人物が増えて関係も複雑になるので、今回ははじめに相関図が付いていた。前回読んでから暫く期間が空いてしまったので有難い。 栞子さんには今までたくさんの本や作家を紹介してもらい、初めて古書店業界のことも知ることができた。 栞子さんの説明はとても丁寧で、本が好きな気持ちが伝わってくるのでとても興味を惹かれる。 大輔くんと一緒に、毎回わくわくしながら話しを聞いていた。 紹介された本で実際に読んだものもある。私にとっては新しい世界を広げてくれる先生のような存在だった。 このシリーズは終わってしまったが、続編も出ているのでそちらも読んでみよう。 どういう物語かはわからないが、また栞子さんの話しが聞けるかもしれない。
5投稿日: 2020.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
縺れ、絡まった糸が解け、新しい結び目が紡がれる。そして、これからの未来へ続いていく。そんな感覚を抱いた7巻だった。 全7巻を通じて、古書の謎と、その古書自身が巡ってきた人生には様々なものがあった。その古書にまつわる謎と人生を解きほぐしていくたびに、栞子さん自身と五浦を取り巻く絡まった糸も次第に解けていった。そして、この巻では、栞子さんの母親の過去の糸も解けたのだろう。 ビブリアを読み進めていくなかで、ビブリアの話自体も好きだが、取り扱っている古書にも興味がわいて、読みたくてたまらなくなった。もっと読書が好きになった。 願わくは、栞子さんと五浦がこれからも幸せであるように、そして、これからもこのビブリアの世界が続き、読み続けていきますように。
0投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログビブリア完結となる第7巻の題材はシェイクスピア。 毎度のことながらも、今回はさらに取材が大変だっただろう。 なにしろ希少価値は日本どころか世界レベルだ。 様々な分析がなされており、その情報を集め、まとめ、1つの物語を仕立てるにはどれだけの苦労があったことか。 あとがきでも触れられていたが、小説家とは本当にすごい。 物語全体としてはエピローグ。 大輔と栞子の恋の行方は既に明らかになっているし、その先はどうなるか?という程度。 第7巻だけで見れば、栞子の母が家を出る原因ともなった稀覯本はどれほどのものなのかというのが見どころ。 本そのものの謎に加えて、複雑な人間関係と個々の人間性が絡み合って、いつも以上に謎が多く、深い。 しかし、1つずつ丁寧にほぐされていくのでわかりやすく爽快。 バッドエンドが思い浮かばないので、結末と本物のフォリオの行方には気づいてしまったが、ラストの競りは最終決戦!!という感じがして熱かった。 本編はこれで終わりでも、番外編・スピンオフが出るそう。 3月には『ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌』というのが出る。 番外編だったら、篠川智恵子は家を出てから、どんな本に出会って、どんな取引をしてきたのかとか見てみたい。 実写とアニメでの映画化も決まっているが、原作をそのまま映像化するのだろうか? 衝撃的な謎があったり、迫力あるシーンがあったり、情景豊かだったりする作品ではないので、原作を読んだ人が楽しめるようになるのかだろうか。 人気作だから人は来るだろうけど。 どうせならオリジナルでやってほしい。 ただ、どちらにせよ剛力彩芽はイメージに合わないのでナシで。
0投稿日: 2020.10.07
powered by ブクログ何というか、ぬるっと終わったなという印象。題材が地味だけにもうちょっと起伏があるストーリーでも良さそうだけど。起伏の付け方がいけすかない人間を出すパターンばかりなのも気になる。
1投稿日: 2020.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シェイクスピアの古書を巡る話し。 突然、数百万円が出てきたと思った数千万、最後は一億越えと今までにない展開にびっくり。 結末としては、卑しい人物を見返せたためよかったかなと思った。 最後に2人のプロポーズもありそっちの方でも展開があってよかったと思う。
0投稿日: 2020.09.16
powered by ブクログシリーズ完結編。とても面白かったです。 シェイクスピアの戯曲を題材にした物語。 栞子さんの母親が何を探し求めて家を出たのかが 明らかになる。完結編に相応しくこれまでに出会った人達(虚貝堂の杉尾さん、滝野ブックスの蓮杖さん、ヒトリ書房の井上さん、せどり屋の志田さん)がとても良い役回りで登場して嬉しかったです。 五浦くんの視点で見ることが多いですが、父親のような存在の志田さんから五浦くんへのアドバイス『覚悟がすべて』がとても刺さりました。シェイクスピアから引用されたこの言葉が最後の結末にとても重要な役割を果たしたと思います。 発売日に購入してシリーズ最後のこの本を読んでしまうのが勿体なくて約2年半ほど書棚に保管していたのですが、鎌倉の旅のお供として本を持ち出して完読。鎌倉の地で思いを馳せながらこの小説を読めてとても楽しい一時を過ごせました。
1投稿日: 2020.09.02
powered by ブクログシリーズ完結! 本作では劇作家のシェイクスピアについて。 すぐに物語に引き込まれました。 古書にまつわる謎、駆引き、人間模様や脈々と続く家族の縁。 栞子さんの様に本を見ただけでその本の時代背景、受け継がれてゆく持ち主やその思考、様々なことを読みとってしまうなんて… すごく面白かった!! 読後の爽快感と二人の行く末に大満足♪ この後のスピンオフも楽しみです。
0投稿日: 2020.08.17
powered by ブクログ面白かった!!!最終巻で悪役らしい悪役が出てくるところとか、智恵子さんが最後まで良い母親にならないところとか、文香ちゃんの肝が座っているところとか、本当に面白かった!栞子さんと大輔さんが自然と2人でいる未来を考えているのも好き。
1投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログシリーズ完結。今回のテーマはシェイクスピア、400年以上昔の古書が登場。2017/7に第一巻を手に取ってから3年間、楽しませてもらった。短編から始まったが、シリーズ化され、長編をどうやって組み立てるか、など苦労も多かったらしい。
3投稿日: 2020.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何とか大団円。巻を追っておもしろくなっていった印象だけど、このシリーズ、古書の知識がある人が読むと、謎解きの楽しみもあったんだろうか? 最後の本物を当てるところは、智恵子さんが赤だと判断した根拠も同じだったのか、知りたかった。 そして、実は入れ子になったという種明かし、年単位の時間があったんだから、吉原さんもその可能性くらいは思い付けたのでは? あと、栞子さんが気分が悪いと言ってトイレに駆け込むところ、こんなウブい二人なのにいきなり妊娠かと焦った(笑)。
0投稿日: 2020.08.03
powered by ブクログめでたしめでたし。振り市の場面はそれなりにシビレた。シリーズ通して多数の作家や本に出会えたことに感謝です。
0投稿日: 2020.06.12
powered by ブクログシリーズを通して、古書にまつわるミステリーを様々なトリックを用いて繰り広げてくれます。 今まで古書=中古の古本という安易なイメージでいましたが、とても価値ある素晴らしいものだと考えさせられるシリーズです。 その集大成とも言える一冊。
0投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログ異色の古書ミステリーで大人気のビブリア古書堂シリーズの最終巻。テーマはシェイクスピア。最後にふさわしい題材ですね~。シェイクスピアの没後作成された全集『ファーストフォリオ』を巡って物語が展開していきます。この本、作中では6億円の値段がついたとありましたが、実際にググって見るとこれ本当…。本のことになると前が見えなくなる栞子さんと活字恐怖症の大輔くんが謎に挑みます。そこに立ちふさがるのは因縁の母、智恵子。紙質や印刷方法など古書の知識、更に、ロミオとジュエリエット、リア王、ベニスの商人のうんちくも散りばめられて、本好きの心をこれでもかとくすぐってくれます。古書の情報量がとにかくすごい。さて、二人はファーストフォリオにたどり着くことができるのでしょうか。智恵子との関係は!二人の恋の行方は…。内容はしっかりとしたミステリー。本好きは必読。
0投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログわかりやすく、読みやすく、展開が飽きないのでこのシリーズは大好きです。 とても面白かったです。古書も少しですが、興味を持ってきました。 シェイクスピアの貴重な本が、母校にあったなんて・・・ そういえばシェイクスピアのことばかり言っていた授業があったような・・・
0投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログ前述の通り、上司(の息子さん)にお借りしている本…。 ウソン…。シリーズ、完結しちゃったよ…。 うわー、もう、めっちゃ寂しい!! なんだかんだいうて、相当面白かった、この本!! 最初に読んだのはもう4年前? ぐらいになるの? 最初っから 「面白いな」 と、思ってたけど、じわじわくるわー。 何、アニメ化? 映画化? それこそ、まだ1巻か2巻しか出てなかったころにドラマ化してたよね? (栞子役の女優さんが意外すぎたので覚えてる…) 今度は違うテイストでやらはるんかな。 アニメ化でも実写化でもなんでも、やるなら、古書の描写を丁寧にやってほしいー…。 この本の何が楽しかったって、栞子はじめとする「本好き」によるうんちくやんね? 私は大輔くんのような「本を読めない体質」ではないけれど、このシリーズに登場したほとんどの本は未読やった。 たぶん、この先も近々に読むことはないと思う…(なんでやねん)。 だって、これだけの本を読めるだけの読解力って…。ある? 私は、ないわー。 本は好きやし、読書も大好きやけど、だからって何でも読めるかっていうたら、そうでもない。 辛うじて、今年は「こころ」ぐらい挑戦してみる…? って思ってる程度…。 本を読めるって、いいなあってしみじみ思う。 その内容だけでなく、書かれた時代や作者にまで思いを馳せるって、すごいすてきなことやなあ。が好きに 今、出版技術が格段にあがって、私らは昔に比べると本を読みやすくなってるのはとてもありがたいけれど、そのぶん 「この作者がこの作品を書いた背景」 っていうのは、ここまで深いものじゃないのかな? それは、私は作家ではないのでよくわからん(笑)。 ただ、本を読めるというのはありがたいなあと思うだけで、いろんな作家さん方がいろいろ書いてほしいなあと思うだけで! 「三日月堂」を読んで以来、活版印刷を一度は体験してみたい! と、思ってる。 それが今年の年初か…。おお…。 私はもう、コピー機がふつうに出回ってる時代の人間なので、輪転機すら知らんねんけど、活版印刷って見てみたい。 いつか。それも、いつか。 誰かが作った物語を形にする仕事やろ…。すごいやん…。 (夢。夢入ってますよね) 文字のミスがあるとか、使える活字に限りがあるっていうのはわからなくもないけど、活字を拾う人の手癖で文章が変わるっていうのは、ええのかそれ~、と、なった。 そんな、ざっくばらんで、ええの(笑)? 昔の人の書物を印刷しているということで、たしょうの手直しや解釈の相違とかは作者側からの物言いとか、つかんのかな。 そのあたりの余白も、すんごい面白い…。 エピローグも、とてもよかった。 1巻では 「こいつ…」 と、思った田中敏雄も最後はこんなふうに、善人になるわけではないけど、「どこかで元気にやってればいいと思う」と、言える程度には人となりを理解できて、中盤では 「こいつ…」 と、思った篠川智恵子も、彼女なりに家族を思っているのか、と、思うと、それはそれでそういう生き方かもな、と、思えたし…。 でもきっちり、欲にまみれた人も登場してた。 今回の吉原氏なんて(あれ本名?)イラッと具合が救いようもないな! 強欲具合がいっそ、潔くて、エエわ!! そして当然、読んだことはないがなんとなく知っているシェイクスピアの話は、とてもとても興味深かった…。 そんな昔の人やったとは、知らなかった…。 知らなかったけれど、作中でチョイチョイ引用される言葉は、 「あ、聞いたことがある…」 ちゅう具合。 ほんまに、私らは知らず知らずのうちに、過去に誰かが紡いだ言葉の中で過ごしているのね…。 それにしても…。 とうの栞子と大輔が若干煮え切らないところがあるせいか、大輔母といい、文ちゃんといい、志田さんといい、滝野さんといい、彼らをとりまく人たちはもれなくスパッとした気持ちのいい人たちばっかりやったなー。 大輔母と大輔の関係なんて、ちょううらやましい。 「なんにも予定がないのが大人の贅沢」 っていう恵理さんの名言はすごい頷けた。 (ちゅうことは私も大概な大人なのか…) (大人やろ) あーー、うちもムスコとの距離感をこんなふうにしたいよー。ちゅうか、大輔くんがお婿になってほしい。笑 大輔くんなら腐女子でも受け止めてくれそう。 ちゅうか、栞子さんはええ風に書いてるけど(大輔目線ゆえのマジック)、志田さんのいうとおり、かなり変わったただのおたくさんなんやもんね…(笑)。 おたくさんここに極まれり。 ちゅうか、おたくさんなら極めるべし、かも。笑 私も男性で尊敬できる人にはあまり縁がないので(特に年長者では)、志田さんはすごい、いいなあと思った…。 井上さんだってすてきだよもう…(ファーストインプレッションはあまりにも、あまりにもやったけど)。 本好きに、悪い人はいない…わけではないか。笑 いや、あれは本好きというより、コレクター? コレクターはどんな分野でも、執着するよね~。だって、「手に入れること」が目的やもんね~。 「寺町三条のホームズ」も積読中で、あちらもこういった古物を取り扱う話なので、できれば、日々のキャイキャイしたことよりも古物メインの筋にしてほしいなァ…。って、それは今回、関係ないか。笑 あー…。 それにしても、何やろうか。 ビブリア古書堂が黒字経営なのも 「そうなんか!」 と、思うし、栞子さんが終盤に用意した資金の多さに 「うへえっ!」 と、なった。 すごいな。すごいな、篠川家…。 智恵子さんもなかなかの儲けがあるみたいやけど、こちらはべつに篠川家に送金したりしてへんのよね…? なんだよー…。ベースがオカネモチなのか…。 でも、大輔の貯金額を見てちょっとほっとした。 マトモな金銭感覚の人も、いてた…(笑)。 自分の作品についてダラダラ語るのは、プロアマ問わず私はあんまり好きじゃないのだけど、今回の著者のあとがきはなんでか、じーんとしてしまった。 そうか、このシリーズにそこまで気持ちを込めて作りはったんやな…、と、作り手の情熱を感じて、またそれがここまで具体的な形になって、私らの手元に来たのかと思うと、じーんと…。 また、次の作品もこうやってすてきなものを書いてほしい…。 …けれど、まずはその、スピンオフ? 後日譚? 番外編? うんもう、ものすごいいきおいで楽しみにしてる!! 読みたい!! ぜひ、読みたい!!! 番外編等々で最低でも3冊ぐらいは書いてほしい…。いやその倍でもおおいに結構よ…。 (2017.07.02)
0投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログこの物語も、いよいよ大詰めです。 佳境に入ってきました。 まず、今までと違って、最初に登場人物表がついています。 そして、相関図まで載っています。 相関図は、栞子さんの家系図と、大輔の家の家系図の二つあります。 栞子さんは自分が、父のライバルの古書店主、久我山尚大の孫であるということを、知ってしまいます。 そして、脇役の坂口夫妻には男の子誕生。 志田は行方不明。 田中は服役中。 文香は受験生です。 大輔と栞子さんは結婚を前提に付き合っています。 この回では久我山尚大のところで、昔働いていた、舞砂道具展の吉原喜市が登場して、栞子さんに今度は振り市で、シェイクスピアのファクシミリの赤、白、青の三冊の中からファースト・フォリオの本物1冊を、中身を見ないで母の智恵子と争ってせり落とすようにという無理難題をふっかけます。 文香の学費が欲しい栞子は受けてたちます。 智恵子は、大輔のことを栞子にとって存在価値のない人間だと大輔に告げます。 7巻も引っ張ったのだから、一体どういう結末が待っているのかと思いました。 今まで登場した、古書店の店主たちも一堂に会します。 本、一冊がもの凄い値段で取引されていきます。 圧巻! どのくらい凄いかというと、ネタバレですが、家が2軒は買えるくらいの値段です。 大輔も、最後に、大活躍します。 そして大輔と、栞子さんは…。 もう、おわかりですよね。
31投稿日: 2020.03.16
powered by ブクログシェイクスピアにまつわる古書の話。 これまでと比べてもかなり高額の古書を巡り、栞子さんの身内や関係者が絡まります。 洋書というのがロマンがありますね。 どれが本物か見分けなければいけないハラハラ感、心理戦に長けた相手との駆け引き、これまでのお話の中で最も緊張感があるお話。 大輔くんが意外な活躍をしたときにグッときました。 栞子さんがゾッコンになるのもわかるほどの度胸と思いやり。 電子書籍では味わい得ない本そのものの魅力、本によって紡がれる物語を、このシリーズはずっと追ってきました。 本によって見えてくる人と人のつながりのあたたかさや、本によって発見される人柄が見えてきて、とても面白いシリーズでした。 もっともっと本にまつわるお話を読みたい。 続編もあるようなので楽しみです。
0投稿日: 2020.03.12
powered by ブクログよくぞここまで仕上げました。 洋書で古書という難しいお題を見事に処理していて、 登場人物とシェークスピアとの接点も巧い。 最終巻にふさわしい出来。感服。
1投稿日: 2020.02.19
powered by ブクログ前作からかなりの間があいての読書開始だったので、読み進めながら思い出す(たまに思い出せない)感じでしたが、一気に読了してしまった。 1作目からの謎も回収出来たし、イヤな感じのしない幸せなまとまりかたで良かった。 前作までは主に想いや絆等の物語だったのに、今作はお金…しかもかなりの金額でちょっと「えぇ…」とは少し思いましたが、そういう人間もいるだろうしそこまで引っかかることもなく、私はするっと飲み込めました。 発売からも読み始めるのも遅くなりすぎましたが、ちゃんと読み終えられて良かったです。
1投稿日: 2020.02.13
powered by ブクログシリーズ完結編。智恵子が家族を捨ててまで探していた本の存在が明らかになります。 それはシェイクスピアのファースト・フォリオ。 3冊並んだシェイクスピアのファースト・フォリオのうちの1冊が本物か、もしくは3冊とも全て偽物かを見分けられるか。 オークションに出品された3冊のファースト・フォリオを、会場に姿を現した智恵子と栞子が取り合います。 互いに知恵と推理で本物を見分けて競り落とす戦い。 ただものがものなので、手に入れるには莫大な資金が必要。 ビブリア古書堂の資金難について、これまで以上に語られ、全財産をかけてオークションに臨む栞子。 クライマックスまで息をつかせぬ勢いで話が進みます。さらにどんでん返しもあり、シリーズの締めくくりとしては満足の終わり方。 ラノベとくくるには専門的な、古書についてのあれこれを知ることができたシリーズでした。 あとがきを読むと、番外編やスピンオフはまだ出るとのこと。 作者にもファンにも愛されている作品ならではでしょう。
0投稿日: 2020.01.21
powered by ブクログ栞子さんの感じが、とても好きでした。 きっと結婚後も旦那様と良い関係を築ける事でしょう。 続きも読んでみたいです。
4投稿日: 2019.12.22
powered by ブクログ完結。あれだけ仲が悪かった母子が案外あっさり戻ったような?あと、どうしても「俺」が「信頼する人」を褒めちぎる描写がどうしても受け付けないんだよな〜(~_~;)こっちが納得してないと「えー、そんなに凄いか〜?」って思っちゃう(´-﹏-`;)あと、表紙の絵の栞子がいつも胸強調し過ぎる服着てるの見ると、ほんとに恥ずかしがりなの?って思うのよ( ´Д`)=3
3投稿日: 2019.11.27
powered by ブクログ前作から今作を読むまでに間が空いてしまったので、登場人物の関係とかもろもろ忘れてて、ちょっと複雑になりすぎていまいち乗りきれなかった.......なんとなく話の本筋は理解した。吉原が絵に描いたような悪役だった。
1投稿日: 2019.11.12
powered by ブクログ今回はシェークスピアのファーストフォリオ。母親が栞子さんたちを捨てた理由、祖父や祖母などの関係性も明らかになる。本の蘊蓄やシェークスピアの時代。17世紀の舞台の常識、出版の歴史等もわかり面白い展開で、ラストは母子対決という凄いラストになっています。当然、大輔と栞子の恋の行方も明らかになります。前作から、この本が販売になるまでの時間が長く、完全にその存在を忘れてしまいました。当時ほどの熱もなくなり、「ああ、こんな感じだった・・・」という感じになってしいました。
7投稿日: 2019.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3巻から短期間で一気に読みました。いや~最終盤の振り市のシーンはハラハラしながら読みました。落札した本が本物かどうかについても二転三転する展開で思わず力が入るというか、気持ちが上がり下がりしてしまいました。 それにしても物語のはじまりから最後までキレイにつながっており、特に軸となる登場人物の相関について著者さんは相当練り上げたのでしょうね。ムダな人物がひとりもおらず、皆なにかしらの関わりや意味があってそこに登場しているという感じ。また古書を通じて解き明かされる謎についても、随所にそこはかとなくヒントがちりばめられており(とはいえ古書素人の自分にはそのヒントから先の展開を見通せないのですが)、ラストでキレイに回収されていく感じもスッキリとした読後感を味わえる要素だと思います。ということで全巻通しての評価ということで5つ星にしました。
1投稿日: 2019.09.21
powered by ブクログ【内容】今回はシェークスピアで、とりあえずの最終巻らしい。 【感想】さすがに今回の古書は馴染みがなさすぎて本そのものへの興味は抱けなかった。ので、キャラクタたちの動くさまを楽しむだけ。装丁ってものには興味あっていろいろ本も持ってるのでその辺もうちょっと細かく描いてくれたら個人的にはよかったかも?番外編にも期待。
1投稿日: 2019.09.10
powered by ブクログ前回からかなり時間が経っているのと、引っ越しに合わせて6巻までを手放してしまったので、読むのを諦めていた最終巻。 図書館で見つけたので借りてきました。 記憶が曖昧なところが多くて残念ですが(読んだ本の内容はけっこうすぐ忘れるタイプ)楽しく読めました。 ライトノベルというくくりにするには読みやすいシリーズだなあ、というのが最後まで読んだ感想(笑) 無駄な文章が少なくて、適度な描写、適度なセリフ。バランスがいいなぁ。 内容も興味深い。ファーストフォリオなんて聞いたこともなかった。シェイクスピアも読んだこともない。 でもなんとなく雰囲気を味あわせてくれるのはさすが。 一区切りはついたけど、まだまだ色々描けそうなキャラたちなので、また続編を見かけたら読みたいな。
1投稿日: 2019.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近は完結させないでズルズルと続いているライトノベルもあるので、完結させたことは良いことだと思う。 だが、前巻を読んだのがかなり前なので、家族関係や以前の事件のことを思い出すのに時間がかかった。 現代の価値観らしく、同性愛を当たり前にあることとして出したのは良かった。が、一方で結婚がすんなり進んだのは違和感があった。 栞子さんは会社勤めではないけど、もう少し考えるものではないか? また、いくらなんでも人生が破滅するかもしれないのに古書に何千万円もつぎ込むのは驚くし、心配した。 終始篠川母娘をニタニタと笑っていた吉原が最後には栞子さんに一泡吹かされたのは痛快だった。 他の奴みたいに、栞子さんと大輔に復讐しに来そうなのが心配。 それでも、シェイクスピアの古書を通じて篠川母娘が少しずつでも和解している感があったのは良かった。 ただ、同じ娘なのに古書に詳しくないからとずっと蚊帳の外だった文香が可哀想に感じた。
0投稿日: 2019.08.11
powered by ブクログシェイクスピアの幻の稀覯書ファースト・フォリオの真贋を巡る篠川智恵子と栞子の母娘対決と五浦大輔の恋の決着を描く「ビブリア古書堂の事件手帖」7冊目大団円の完結編です。シリーズのラストを飾るのは世界的規模の億単位の価値がある書物という事で、まあ鳥肌が立つ人生を賭けた一世一代の大勝負ですが、勿論フィクションならではの夢物語みたいな出来過ぎ感はある物の私には荷が重いとても無理なスケールの恐るべき大博打でしたね。8百万円の損失が1億円の利益で吹っ飛ぶなんてアンビリバボー!大輔と栞子さん夫婦よどうか末永くお幸せにね。 まさに金の亡者の老人・吉原喜市の最後の運命には一抹の憐れみも感じますが、でも守銭奴の性格を貫いた事で因果応報の報いを受けたと言えるでしょうね。最後のオークションの場面では大輔も必死でよくがんばって栞子さんを助けましたね。驚愕のどんでん返しも鮮やかで鳥肌物でした。でも篠川智恵子は全てを折り込み済みだったのだと思えてなりません。娘に残酷な仕打ちをしない人間らしさを持ち合わせていた事を見直しましたが、でも彼女はもっと巨額の夢を狙っているのでしょうね。副題「果てない舞台」から「ハナミズキ」の歌詞を連想しましたね。
1投稿日: 2019.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
栞子さんの物語最終回。 まさか地元の図書館にあるとは思わなかったので、ラッキーでした。 今回は祖父(にあたる人)が所有していた「晩年」の初版本の謎を軸に、祖父の付き人、母などの思惑が入り乱れ、最後は古本屋らしいラストでおしまい。 母親とのオークション形式に一騎打ちなかなか読みごたえあり。 最後には大輔くんも母親に認められ、さてどうなるのかしら? サイドストーリーがまだあるようなので、もう少し楽しめそうです。
1投稿日: 2019.08.01
powered by ブクログシリーズ完結巻。今回はスケールも大きく、シェークスピアのファースト・ファリオとファクシミリ。このシリーズを読み進めるたびいろいろな勉強をさせてもらっています。このシリーズはお金が絡むからでしょうか、本当に嫌な人も多いですね。今回の骨董屋なんかあまりに嫌な奴で読んでいて頭痛がしてきました。こういうものに興味がなくて良かった…。完結巻らしく、栞子と母親、栞子と大輔の関係も落ち着き、ほっとしました。スピンオフがあるようですので今までの事件の他視点なども楽しみにしています。
0投稿日: 2019.06.14
