
総合評価
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powered by ブクログ岡島二人さんの作品は初めて読みましたが、面白かったですね。 ずっと引き込まれる内容で読みやすく、一気に読んでしまいました。 真保裕一さんのホワイトアウト以来のスペクタクルな展開でした。 傑作です。 今では通用しない犯罪ですが、当時のインフラだと今よりリアリティーがあったと思います。 父の手記の伏せ字部分と手記の中の誘拐事件での犯行時の犯人の役割分担が、今でも気になっています。
1投稿日: 2016.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2016年19冊目。 読みたかったのは別の作品だったんだけど、図書館にあったのはこちらだったので借りてみた。結果的には大正解、めっちゃ面白かった!これが20年前に書かれたとは思えない。実際にこういうことが可能かどうなのかは別として、もし実際に起きたらどういう風な操作になるのかなーとか考えてしまった。 スピード感があって中だるみすることなく一気に読めた。他の作品もぜひ読んでみたい。
1投稿日: 2016.03.15
powered by ブクログ昭和63年に刊行され、当時の最新テクノロジーを組み込んだ鮮やかな物語の誘拐劇。当時読んだ人はたぶん分からない単語が多かっただろうし、それから30年近くが経った今、逆の意味、既に失われたという意味で、若い人には分からない単語が多いかも。構成は、後から後から畳みかけているジェットコースター展開で、特にもっともメインの三章は中だるみもせずに最後まで引っ張って行かれる。そして、基本公開捜査のできない「誘拐事件」の捜査の難しさも表現され、何かと考えさせられる。
0投稿日: 2016.03.07
powered by ブクログ犯人に肩入れしたくなる誘拐事件。 初めから最後まで、パソコンや人口音声を使用して、犯人は全く表に出ず、まんまと10億を奪おうとする話。
1投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログ1980年代ということはまだまだコンピュータ黎明期なはずなのですが、今読んでもそこまで違和感がないのが凄いところです。当時ここまで考えられる岡嶋さん(というか井上さん)流石。かつて誘拐事件の被害者となった男が、誘拐を目論みます。その手際の良さ…。凶悪事件とジャンル分けされるべき類のはずですが、死傷者が出ない上、軽めなので読後感最悪ということはないかと。むしろ、主人公が過去と向き合い前に進みだす姿に心地良ささえ感じます。完全犯罪、99%の誘拐。どこで1%の過ちを犯したのか…。うん面白い。
1投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログこれが20年以上も前に書かれた小説だなんてびっくり。 今読んでも全く古くない。 スピード感のある文章で面白かった。 うん、スタイリッシュ。
0投稿日: 2016.01.28
powered by ブクログ【答えがあって、式を語る】 どうやってよりも、なぜが面白い作品。わかってる答えを、どうやって導くか、それは一つの物語になる。しかし、母親が何億も手にし、息子も何億も手に入れるとなると、なんとなく笑ってしまう。
1投稿日: 2015.12.01
powered by ブクログ面白かった!誰の命も殺める事なく、妙なお涙頂戴も盛り込まれず、物語は淡々と進むのにぐんぐん吸い込まれる勢いがあった。
2投稿日: 2015.11.26
powered by ブクログ緊迫というよりも愉快な誘拐 19年という時を隔てた2つの誘拐事件は、犯人vs警察といった構図ではなく、犯人がどのように身代金を奪うのかに焦点を当てている。技術は急速に進歩し、コンピュータ制御された犯罪としての魅力は半減している。それでも、犯人の手のひらで踊らされる様は見ていて気持ちがいいし、綿密な計画性には感心した。 エンターテイナーである著者の代表作。
1投稿日: 2015.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
推理小説ではなく、犯罪小説という感じの内容。 文章は読みやすくて面白かった。中盤までどのような展開になるのかわからず、ハラハラしっぱなしだった。名探偵のような者が現れる可能性もあるなぁ、バッドエンドだったらどうしよう、などと思いながら読んだ。 前半は犯人に肩入れしていたが、後半は犯人の自己主張が強すぎて共感できなくなった。過去の犯人が懲らしめられるというわけでもなく、格好よく完全犯罪が成立するわけでもない。誰に同情することもできなくなったところで、話が終わってしまった。また父親の手記の伏線も、特に回収されないままだった。 面白いとは思ったが、他の方の辛口のレビューを読み、気持ちが変わってしまった。この作品はほとんど井上夢人の作品であるらしいが、彼の作品は皆こんな感じなんだろうか。
0投稿日: 2015.10.22
powered by ブクログ天藤真の『大誘拐』に並ぶ誘拐もの。誘拐の話と行ったらこの二つしか知らないという人もいるくらい誘拐の鉄板。 さすが誘拐の岡嶋と呼ばれているほどなので作品の質は高かったが、岡嶋二人の作品だったら『焦茶色のパステル』のほうが個人的な評価は高いです。 身代金の受け渡し方法はかなりよかった。 タイトルの99%の意味って何?
1投稿日: 2015.10.20
powered by ブクログ最後の最後で主人公が負けてしまう展開にならないかとハラハラしました。 一応、なんとか勝利していますが、試合には勝ったが勝負には負けた感じになっています。 トリックとしては読む側は分かっているので気持ちいいですが、もし自分がやられている側だったら確実に騙される自信があります。
1投稿日: 2015.10.15
powered by ブクログすごく面白かった。 僕が生まれるか生まれないかの頃の話なので、携帯電話もなければインターネットも黎明中の黎明期。 そんな時代に書かれたとは思えない、ハイテク犯罪。 父親の遺言ノートでの、お前は強い人間になれ。やり遂げろ。的な重めな内容からの、スタイリッシュ犯罪。 秘められた思いはそこまで語らず、あくまで面白くかっこよく読めるストーリーだった。
1投稿日: 2015.07.10
powered by ブクログ末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして十二年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第十回吉川英治文学新人賞受賞作
0投稿日: 2015.06.28
powered by ブクログ二十年前、誘拐事件の被害者となった少年が成長し、通信やデジタル音声技術を駆使して復讐ともいえる誘拐事件をやってける。 最後のほう、過去の誘拐事件の犯人である間宮に気づかれるが…そりゃあそこまで完璧にやっちゃったら気づかれるでしょ、と思った。あと動機とか心理面の掘り下げが少ないと感じたのは残念。 ただ、誘拐事件を完遂していく展開は面白かった。
1投稿日: 2015.05.26
powered by ブクログ面白がった(*´∀`*)99%の誘拐とのタイトルなので、1%は何なのだ?と思いつつ一気に読みました。成る程そういう事か。終わり方も私好みでよかった(*´ω`*)2015.05.15読了
0投稿日: 2015.05.15
powered by ブクログ会社を再生するための五千万円と引き換えに誘拐された息子。 犯人は捕まらず、会社再生の夢も消え、父は無念を残した。 それから12年後に再び誘拐事件が起こる。 最先端のコンピューター技術を活かした手口に皆が翻弄される。 2015.5.3
0投稿日: 2015.05.03
powered by ブクログある中小企業の社長子息が誘拐された。子息は無事に解放されたが身代金は奪われ、事件も迷宮入り。それから12年後。今度はある大企業の社長子息が誘拐され・・・。 当時出始めたばかりのパソコン通信(注 インターネットではない)の知識が駆使された誘拐物。疾走感のある作品で、最後まで楽しく読めました。ラストも私好みでした☆ 設定を現代に直して、ドラマか映画にして欲しいなー。
0投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログ友人からのオススメ。 サクサク読めて面白かった! ストーリーがドンドン展開していくのに引き込まれて、久々に電車を降り過ごしそうになった。 どうもわたしは頭がいい人が出てくる本が好きらしい。
0投稿日: 2014.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犯罪に手を染めることは間違っている。 当の本人だからこそ説得力がある言葉かも知れませんが、そんな言葉は道を踏み外した人に言われたくありません。 ましてや身の保身のために家族を自分を不幸にした人間にならいわんやおや。 慎吾が復習したくなるもの頷けます。 話は変わりますが、読んでいたら現在の日本で身代金目的の誘拐事件を成功させることはできるのか? というのが気になりました。今度、現代を舞台にした誘拐事件を扱った本も読んでみよう。
0投稿日: 2014.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幼少期に誘拐事件にあった青年が当時の誘拐事件の真相に気付き、今度は自分がプログラムを駆使して誘拐事件をおこすという話。 プログラムやインターネットの初期のころに書かれたものなので懐かしいネット用語が多い。 今読んでも意味がわかる世代なので楽しめたけれど、できれば昔に読みたかった。
0投稿日: 2014.12.03
powered by ブクログかつて起こった誘拐事件とその20年後に起こる誘拐事件。前代未聞の完全犯罪がスピード感のある形で描写されており、読みやすかった。 この作品が刊行されたのは1988年だと記されているが、実現可能か否かは別にしても、この時代にここまで最先端のハイテクなトリックを考えついたのは驚かざるを得ない。
0投稿日: 2014.12.02
powered by ブクログ作品の内容は、主人公の幼少期に起きた誘拐事件の真相が、ある出来事をきっかけに明らかになり、主人公が復讐?のために新たな完全犯罪の誘拐事件を引き起こすというものです。ITを駆使したトリックがなかなか面白く、ストーリーにスピード感があり読みやすかったです。
0投稿日: 2014.10.23
powered by ブクログ井上夢人さん関連で「ラバーソウル」「クラインの壺」に続けて読了! その中でこれが断然、面白かった。 井上さんの本では、貫井徳郎さんの本の中の 登場人物にある人間臭さみたいなものがあまりないので 物足りない感じがあるが この本ではそれが逆によかったような気がする。
1投稿日: 2014.08.26
powered by ブクログ誘拐を題材にしたものは初めて読んだ。 当時最先端の情報技術が 描かれているようで、 出版当時に読んだ読者には その辺の衝撃も大きかったはず。 緻密な設定、スピード感のある展開、 事件に関わる人間達のドラマ どれを取っても素晴らしい一冊だった。 ラストはもう少し 極端な流れになって欲しいという 思いがあったので、穏やかに幕が降りた ところが残念だった。
1投稿日: 2014.07.07
powered by ブクログ誘拐事件の被害者が起こした次の誘拐事件。 血生臭い描写がなく、物語はスピーディーに展開していきます。
0投稿日: 2014.06.26
powered by ブクログ犯人と捕まえる側の描写が交互に描かれていて、緊迫感があって小気味よいです。それぞれが事情を抱えた人間模様が中心にあって、物語に引き込まれます。
1投稿日: 2014.06.06
powered by ブクログ誘拐犯の指示通りに動く場面が多く、変化に乏しかったので盛り上がりに欠けた。また、誘拐された子や蔵王でのスキーヤーの描写もなんだかちぐはぐな印象を受けた。
0投稿日: 2014.05.19
powered by ブクログ★★★★★ もしもSiriが誘拐事件を起こしたら 【内容】 ある会社社長の孫が誘拐された。その誘拐は12年前の事件を模倣しているようであった。 【感想】 これほど凄い誘拐モノの小説を私は知らない。見事だ、ただただ見事だ。 iPhoneに搭載されている、音声システムのSiriちゃん。 今作ではそんなSiriちゃんチックなシステムが犯人となる。 誰も居ないのに誘拐ができる。まさに驚愕だ! 「犯人がなぜ知り得たのか」って部分の説明が無いのが残念でならない。 著者の岡嶋二人は日本の推理作家であり、井上泉と徳山諄一によるコンビのペンネーム。 どうやら、かなり昔に火サスで映像化されたようですが、時代を現代に変えて映画化したら面白そうです。
1投稿日: 2014.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
99%は1%足りない。完全にはほど遠い数値である。つまり、この誘拐劇は失敗なのだ。何故ならば……。 若干の年代を感じる。 生まれた時にインターネットが存在していた世代には理解が難しいテクノロジーも使われている。それなのに年代が感じられない。ちっとも古さがない。ストーリー上には、ご都合的な展開もある。技術的に上手くいくはずがない。 いろいろと文句を言う人間はいるだろう。だが、そんなことを感じさせないほどの疾走感がある。グイグイと引っ張られていつの間にかラストまでたどり着いている。 これは、技術的な上手さだと思う。設定は飛びぬけて新しいものではないはず。それなのに、3億円事件を結びつけながらの導入で、巧みに読者を導いている。 興味を引かせながら、話にのめりこませる手法は、簡単に真似できるようなものではない。 ひとつだけ読了後に気になるのは、ダイヤってそんなに簡単に売りさばけないだろうな。そんなことだけだった。
1投稿日: 2014.04.18
powered by ブクログとても読みやすく息もつかせぬ展開でラストまで持ってくのは流石は岡嶋二人といったところ。 誘拐ミステリと言うよりかは誘拐サスペンスと言った方がいいかもしれません。ミステリ部分は如何にして身代金を奪取したか…という所だけなので。 とは言っても、そこも良く考えられていてやはり流石だなぁと… ミステリを期待するなら本作より『そして扉は閉ざされた』の方がいいかと。 誘拐を扱ったものの中では群を抜いて面白いのは確かです。
0投稿日: 2014.03.31
powered by ブクログ面白かった! ミステリとしての謎解き部分は少ないが、ワクワクしながら読めた。 最初の手記の黒塗り部分が何と書いてあったのかが気になるところだ。
0投稿日: 2014.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一度読んだはずだがすっかり忘れていて、面白く読んだ。執筆時期を考えると、当事の最先端のエレクトロニクス事情がふんだんに使われていたのだろうと思うが、今はちょっと気のきいた大学生であれば この中に出てくる仕掛けの大部分は(犯罪に使うかどうかは別として)作れてしまうのかな。 物的証拠はないものの状況証拠では他に犯人はありえない、という内容なので、警察はもっと動いてもよさそうに思う。 ブックオフで30円で売却
0投稿日: 2014.03.28
powered by ブクログお見事としかいいようがない、鮮やかな作品。誘拐ものというのは、煎じ詰めれば幾つかのパターンにおさまってしまうと思っていたけれど、こんな作品を読むと、本当にいろいろなことができるのだなと驚いてしまう。 2つの誘拐事件が描かれているが、僕には、プロローグ的に使われる最初のもののほうが興味深かった。流れも面白かったし、結末も意外性があった。また、解決にいたる手がかりがぽんと投げ出されている感じも、本格ミステリの匂いを感じさせてくれていると思う。 それに比べれば、もうひとつの方はやや技術的なものに寄りかかりすぎている風がある。また、あまりにも計画が繊細過ぎて、結局これはムリでしょうと読みながら思ってしまった。これなら、計画が思わぬことでほころびていくような物語のネタにしたほうが説得力があったように思う。 とは言え、後者だってすばらしいトリックと発想の連続で、犯人の立場から読むからいいものの、捜査側の視点だけから物語を追っていたら、すごいサプライズがラストにあったはず。また、作品としての魅力は個々の事件にあるのではなく、ふたつの誘拐事件の結びつきにあるわけで、比べてどうこういうのは意味がないのだろうと思う。 というわけで誘拐ものとしてはまさに傑作。ただし、そもそも誘拐というのは弱いものをもてあそぶ極めて卑劣な犯罪だ。どんなに飾りをつけたとしても犯人に感情移入していけないのが最大の欠点だと思う。
0投稿日: 2014.03.24昭和時代のハイテク犯罪
12年前に起きた事件で誘拐された子供が、新たな誘拐事件の身代金の運搬役を指名される事から始まり、 前回の事件との関連が次々と・・・。 時代設定が昭和62年頃ですが、コンピュータなどのハイテク技術がふんだんに使われてます。 この時代に、こんな犯罪が出来るのかが少し不思議でした。 一番印象に残っているのが蔵王スキー場での場面。 何度か行った事があるので、スキー場での描写が手に取るように分り結構面白かったです。
0投稿日: 2014.03.15
powered by ブクログ過去の誘拐事件に絡んで、現在に起きた誘拐事件の進行が題材。文章が読み易かったので、スーっと読んでしまった。
0投稿日: 2014.01.26
powered by ブクログ第10回吉川英治文学新人賞受賞作! ストーリーとしては面白く、楽しく読めます。 物語としては二部構成。 前半は手記が語られます。末期癌に冒され、その死を迎える前に息子に残した手記。その手記の内容は、息子が5歳のときに誘拐され身代金を支払い、息子が解放されながらも犯人が捕まらなかった話。 そして、後半は、その息子が大人になって仕掛けたITを使った誘拐事件の話。こちらも、ITを駆使して見事に完全犯罪を実現します。 前半の誘拐事件の真犯人が誰なのかが、後半の誘拐事件から明らかになっていきます。 後半の事件の完全犯罪が実現できるのかも読みどころのポイントかと思います。 さらに、本書は1988年に書かれていますが、そのIT技術を使った誘拐方法の描写も読みどころです。この当時に、よくこんなストーリを考えたなぁっと思う次第です。 こんなにうまくいくかぁっと思いつつ、あちこち突っ込みどころがありながらも、あれよあれよと話しに引き込まれ、楽しく読み進めることが出来ました。悪人も殺人もないストーリ展開で、かつ人物描写もそれほど深くないので、淡々とした感じが否めませんが、スピード感あって楽しかったです。 99%の誘拐。残りの1%は何?どんな言葉がマッチするのか、ちょっと考えてしまう作品でした。 ちなみに、私の答えは「復讐」
2投稿日: 2014.01.25
powered by ブクログ死期の近い元会社社長の男が、息子の生駒慎吾に向けて手記を残す。そこには、8年前に息子が誘拐された時のことが綴られていた。 そして12年後、かつての誘拐事件と関連した新たな誘拐が…。今度の誘拐の指示は全て合成音声で、ハイテク技術のコンピュータを駆使した完全犯罪を企むもの。生駒慎吾はその時24歳となっていた。 これは発想がすごい!よくこんなプロット思いつくなあ。犯人が全く予想外だったわー。後から考えてみれば候補は一人に絞れるのに。 身代金を渡すまでの緊迫感も良く出ててページをめくる手がとまらなかった。この物語より現実の警察は優秀だろうし実行はまず不可能でリアリティはあまりないと思うけど、発想の斬新さに感心しました。
0投稿日: 2014.01.23
powered by ブクログパソコン・ネットを使った犯罪ネタは 時間が経つにつれ古くなってしまうとは思うが それでも面白い作品は面白い。
0投稿日: 2014.01.11
powered by ブクログ『そして扉が閉ざされた』『クラインの壺』とならび、岡嶋 二人の後期三部作と言われている(らしい)『99%の誘拐』 昭和43年と昭和63年の誘拐事件(フィクションね)。 息子を誘拐され、大きく人生を変えてしまった父の手記から始まる物語は、20年後の昭和末期のコンピュータを駆使した完全犯罪につながる。 物語は、犯人が既に明かされた状態ですすんでゆくのだけども、犯人と犯人を追うものとの駆け引きに、読んでいてグイグイと引き込まれてしまう。 そう 今回読んで、思い出したのは『DEATH NOTE(デスノート)』! まさにあの感じ! てか、時系列的には、『99%の誘拐』が早いから、『DEATH NOTE』はこの物語から着想を得たのではないかと思ってしまう(全く違う物語なんだけどね)! ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして十二年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第十回吉川英治文学新人賞受賞作。 ——————— 【目次】 第一章 第二章 第三章 第四章 解説(西澤保彦) ----------------
2投稿日: 2013.12.29
powered by ブクログちょっとあらすじを知ってしまったから面白さ半減…期待しすぎもあり。 だけど、サクサク読めて、トリックもかっこ良く、更に解説まで読むとちゃんと人間がしっかり描かれていることに感心。 ホントに、トリックは何十年も前の小説とは思えない。今でさえあまり違和感を覚えず…当時はかなり衝撃だったんだろうな、と。 元はといえば井上夢人さんの作品が面白かったのが記憶に残ってて知った、岡嶋二人さんなんだけど、あらすじとか口コミからして期待!読み漁ろう♡
0投稿日: 2013.12.18
powered by ブクログすごく面白かった!展開の進みがスピーディ過ぎてぐんぐん引き込まれてあっという間に読み終えた! ただ、心情面の描写は弱い……はじめの手記はよかったんだけども、犯人の味わった想いとかもっとぐっと来て欲しかったようなら気がしなくもない……。、
0投稿日: 2013.11.23
powered by ブクログ描写がリアルでノンフィクションかと思わせる感じだった。 ‘犯人目線’の題材に初めて出会ったので新鮮。「どうしてどうして?もういいじゃない。どうしてそこまでするの」と思ってしまった。 最後、間宮さん目線の真相も明らかにしてもらえると期待していたので、残念でした。
0投稿日: 2013.11.22ちょっとレトロなミステリー
昭和の時代の完璧な誘拐ミステリです。 スマホやネットが浸透している現代では、ちょっとレトロな計画ですが、 たまには、こういうのもイイかも・・・
0投稿日: 2013.10.29
powered by ブクログ2つの誘拐事件の話。そのどちらも、はらはらしながら読めました。最近本ではないのに古さを感じません。 種明かしもよかったです。この作家のほかの本もぜひ読みたい。
1投稿日: 2013.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
井上夢人は2〜3冊読んだけど、そういえば岡嶋二人、読んだことないなぁと思って。 で、どれを読むか悩んだ末に、解説者が西澤保彦だというので、この本に決定。 で、大正解。 めちゃくちゃおもしろかったです。 ふだんはあたし、推理小説を読むことが多いので、犯人がばれるシーンが楽しみなのだけど、今回に限っては、計画が成功しますように&犯人がばれませんように、って始終ドキドキしっぱなし。 なんかよくわかんないけど(犯人に感情移入する要素は一見なさそうなのに)、知らないうちにどんどん引き込まれてく感じ。 あたしの中ではひさびさのヒット作品。 そのうち岡嶋二人の他の本も集めようかな。
1投稿日: 2013.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
パソコン通信時代の、PCなどを使った 誘拐のお話しでした。 細かい設定が、少し難しかったけれど、 最後の方は、スピード感があって、止められずに読み切りました。
0投稿日: 2013.10.05
powered by ブクログ末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。 そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。 そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。 その反抗はコンピューターによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作。
0投稿日: 2013.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまり集中力のない私ですが、続きが気になって一気に読めました☆ 古い作品のようですが、全然気にならない!!! そして、岡島二人さんにハマるきっかけともなった1冊です。
1投稿日: 2013.10.02
powered by ブクログ二つの事件を軸に、身代金の奪取方法や両者の関係が明らかになっていく過程は非常にサスペンスフルです。ハイテクを駆使した脅迫方法や、スキー場を舞台にした身代金の受け渡しなどのアイデアも素晴らしく、完成度が高い作品に仕上がっています。 ただ、事件の全体像があまりにも早い段階で明らかになるので、やや盛り上がりに欠ける印象でした。
0投稿日: 2013.09.26
powered by ブクログ面白かったです。現実には誘拐はほとんど成功しないと言われていますが、こちらは2件とも成功してしまいます。 単なる金銭目当てでは無い犯行。 1件目は父親の手記という形で、息子に語りかけるように書かれていることから、誘拐は成功してしまい、被害者は無事に家に帰ってこられたことが分かった上で読みますが、2件目は誘拐が成功するのか、途中で犯人がばれてしまうのか、ハラハラしながら読みました。 トリック云々というよりは心情的なものを読んだ印象です。
0投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログ最近純粋に誘拐を描いたものというのはなくなって、誘拐と見せかけて実は…というのばかり読んでる気がする。タイトルから想像したものでなく、1%の誘拐と99%の復讐というのが正解の気もしてきた
0投稿日: 2013.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えた後にもう一度読みたくなる本。 だけど、読めば読むほど粗(納得いかないところ、気になるところ)がありそうで結局読まない本。どっちやねぇーーん! 父親が遺した手記から復習を思い立ったんだろうけど、どこをどう読めばそうなるのか?それともそこには暗号化された何かがあったのか? そこに謎があるのか?やはりもう一度読んでみるか(笑 誘拐という題名で思い出したのが、天藤真の「大誘拐」。岡嶋二人さんとはまったく違った路線で誘拐を描いていてそれはそれで面白い。
0投稿日: 2013.08.22
powered by ブクログ末期ガンに侵された男が病床で書いた手記には、息子が誘拐された時の記憶が綴られていた。そして12年後、再び誘拐事件が起こる…
0投稿日: 2013.07.02
powered by ブクログ井上夢人さんの本がおもしろかったので、コンビ時代のこちらも読んでみました。 20年くらい前にでた本なのに、今読んでも割とパソコンの機能とか違和感ない!すごい! きっと当時は最先端だったんだろーなー。
0投稿日: 2013.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二つの誘拐事件。 厳密にいえば、つっこみどころ満載ですが!!小さい設定にはめをつぶり、犯人と心は一つで、誘拐事件に携わる気持ちに。 極悪人がおらず、一気に読めて楽しかった。
0投稿日: 2013.06.12
powered by ブクログ1990年頃の話。25年前に起きた誘拐事件が、時を経て25年後に再び実行されるストーリー。90年当時の最先端機器を駆使し誘拐を実行する為、時代を感じる。ただし、トリックや人間関係の描写は細く書かれており90年代の知識が無くても読める内容になっている。
0投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
過去に誘拐された子供が20年後の誘拐事件の犯人に。 冒頭から父親の無念の手記にぐっと引き付けられます。 犯人側から誘拐事件を描くことによって、 20年前の誘拐事件の真相や、 2つの誘拐事件をつなぐものが見えてきます。 パソコンを使ったトリックは実現可能かどうかはさておき、 テンポ良く進むので最後まで一気読みが可能です。 犯人やトリックが分かっているのでミステリとしての要素は少なく、 誘拐がテーマなのにおどろおどろしい部分が無いので、 エンタメ小説として面白く楽しめました。
0投稿日: 2013.04.27
powered by ブクログ完全犯罪対完全犯罪。とにかく面白く読めた。 25年も前に書かれたものなので、当時としてのハイテク技術は今は古いのだけれど、今読んでも楽しめるのがすごい。携帯電話とか出てこないところが逆によいのかも。ラストはじわじわと感動。 それにしても、警察にはいいとこなしでちょっと気の毒かな。
1投稿日: 2013.04.20
powered by ブクログおお、これが25年も前に書かれたもんとはやりよるよ・ 25年前つぅとおれが大田区民になった中学生だよ。 それが今じゃ妻子もちだよ!人生っておもそろかったです。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログうーん…面白かった!後書きも含めて面白かった(^_^) 読後感も良かった! 古い作品なのに、ここ迄ハイテクを駆使してるのが凄い。今読んでも新しい!と感じました。
1投稿日: 2013.04.13
powered by ブクログ20年以上も前に書かれたものなので、今読むとIT部分に。。。という感じがありました。また、正直な所、自分の中では気持ちが盛り上がる部分がなかったです。
0投稿日: 2013.04.09
powered by ブクログ生駒真吾が自身の誘拐被害の復讐でコンピューターを使って誘拐をする 当時は5千万を金の延べ棒に、それを模して10億円をダイヤに換えさせてスキー場で受け渡したと見せかけて、仙台支社の植木の土の中にダイヤを隠した。
0投稿日: 2013.04.08
powered by ブクログ今に比べて作品が出た当時はパソコン関係の技術はまだまだ一般的でなかったのでしょう。そこの時代の古さは感じますが、あくまでその時代の事件を伝える文章は古くなく読んでいて楽しい。 大好きなのは第3章で前代未聞の誘拐がスタートした瞬間。ここのワクワク感にはさすがといわざるを得ない。
0投稿日: 2013.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一昔前(15年くらい前)の本なので、今読むと対してすごさを感じない。当時は、こんなことできないだろう、と思っていた。 完全犯罪が2回行われている。死人どころか一滴の血も出ない。犯人も最初からわかっているので、盛り上がりに欠ける。それでもどのように完全犯罪を成し遂げていくのかが気になって、つまらないわけではない。 20年前だったら☆5個でもいいかな。
0投稿日: 2013.04.03
powered by ブクログ2013年2月28日、電子書籍にて読了。 簡単にいえば、コンピューターが人を誘拐する、というお話しなのですが、なんというか……発売から相当の年数が流れているはずなのに、トリックが少しも古古臭くないことに思わず溜め息です。 願わくば、現代の警察がIT犯罪に対してもっと進歩していてほしいなぁと。
0投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログおもしろかった! 今となってはパソコンを駆使するデジタル犯罪ってトレンドだけど、この当時はすごく目新しかったのでは。パソコン通信とか、掲示板とか懐かしいワードもちらほら。 とても読みやすいエンターテイメントです!
0投稿日: 2013.03.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて岡嶋作品を読んだけど読みやすかった。誘拐の仕掛けはとても面白かったけど、主人公の生駒の感情の描写が少なかったせいか、少し終わり方に物足りなさを感じた。
0投稿日: 2013.02.18
powered by ブクログかつて誘拐の被害者となったものが、今度は犯人となる。話の筋は面白く、またコンピューターを使ったアイデアも良い。でも、全体的に御都合主義な感じが否めない。
0投稿日: 2013.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり昔の作品なので、現在のテクノロジーと比べると古臭く思えてしまうのは仕方がない。特に本作はコンピューターを使っての犯罪なので尚更だ。 しかし、そんなのは些細なことで、当時のハイテクを駆使した誘拐の方法と、身代金受け渡し迄の緊迫感は流石。
0投稿日: 2013.02.10
powered by ブクログタイトルどおり誘拐事件もの。 書かれたのが10年以上前なのに、今の時代でも考えられないような方法を使って誘拐が行われた作品。 第一章は主人公の父親から主人公である息子への手紙なのだが、その手紙がまず面白い。 主人公が過去に誘拐されていたことが分かるのだが、その時の状況と事件後に判明した事が書かれており、これから何が起こるのかとワクワクする。 第二章から現代へとなるのだがここでまた誘拐事件が起こる。 犯人は早い段階で明らかになるのだが、誘拐することに使う方法。また、誘拐してからの被害者への接触方法。 全てが斬新的だった。 ぜひおすすめする。
0投稿日: 2013.01.03
powered by ブクログ「99%の誘拐」 末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして十二年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。 88年に徳間書店から刊行され、90年に徳間文庫に収録された、第10回吉川英治文学新人賞受賞作「99%の誘拐」は、男が背負わされた孤独、88年では考えられないほどのハイテクを導入した警察捜査の裏を掻く多種多様な装置の遠隔操作や誘拐の標的を己の手を汚さずに、自らの罠に仕向けるシステム、そして、効果的且つ高性能なトリックなど、読みどころは沢山。 末期ガンに冒された生駒洋一郎が残した手記には、彼が自ら背負ったのではなく、背負わされた孤独を生んだ誘拐事件の一部始終が綴られています。彼が誘拐犯に翻弄され、引きずられ、全人生をかけた資金を奪い去られてしまった忌まわしき事件が、一体12年後の事件にどう繋がっているのか、その伏線も残しながらの序盤は、ほとんどクライマックス。 しかし、本当のクライマックスは、12年後の事件でした。とにかく、当時では思いつかないんじゃないかと思われるテクノロジーを結集した事件には、興奮しました。今の作家が書くならばともかく、88年でこれを書き上げるんですからね、びっくりだし、作家とはこういうものかと思いました。 また、この事件は事実上単独による完全犯罪ですが、単独で成し遂げてこそ意味があるものだ、と私はおもいます。ここで、「共犯者云々がいたら楽だろう」という見方をしちゃあ、小説の楽しみを損していると思いますし。ちなみに、犯行過程にわざと実行不可能な手順を紛れ込ませるのは、ミステリー作家の良識であるというのは、初めて知りました。 最後に、著者をご紹介。この面白い作品を書き上げたのは岡嶋二人。実は、岡嶋二人は、徳山諒一と井上泉(現夢人)による合作ユニットです。日本では、珍しいですよね。
0投稿日: 2012.12.27
powered by ブクログ子供の頃に誘拐された経験のある青年が計画した犯罪は・・・ 今さら読んでみた。当時のハイテクを駆使したトリックが、読ませドコロなのかもしれないけれど、私には、父親への一途な思いが良いなと思えた。
0投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログなんだか最初から最後まで、7割くらいな感じでした。 感情移入具合も、盛り上がりも、スピード感も。 動機が弱いとまではいかないけど、それぞれの関連性にいまいち納得できないまま読み進んだからかな? ま、時代が変わってしまった「先端」とされていた技術がいまや当たり前になったから、いちいち刑事さんの言うような驚きがなかったのも原因のひとつかもしれません。 やっぱり小説っていうのは、きっと、出版されて瞬間が一番生き生きしているもんなんでしょう。
0投稿日: 2012.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誘拐のお話. 昭和の終わりごろに書かれた小説なので時代を感じる. インターネットがパソコン通信なんてよばれてた頃もあったんだなー すらすら読んでいけて面白かった. これをリアルタイムで読んでいたらどうだっただろ. 最後までトップスピード駆け抜けていった印象だった.
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログ1988年の段階でこんな『いまどき』の言葉や世界を理解してる事に驚嘆。 当時は『マイコン』が主流だった気がする。 内容もスムーズで分かりやすく面白い。
0投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログコンピュータートリックを使った誘拐の話。 やや古臭く映らないこともないが、このトリックが1988年出版の作品に使われたということが評価すべき点。こんな犯罪を当時しでかされたら、警察もてんてこ舞いになってしまうのは無理もない。寧ろ、現在でも解決の糸口は簡単に掴めないのではないか(それ以前に、実現性が低いが)。 これだけのプロットが組める作者ならば、技術革新が進んだ現在では、もっと複雑なトリックが組めるのではという期待すらしてしまう。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログ誘拐ものといえば身代金の受け渡し。ハイテクトリックがすごく好み。ご都合主義といわれてもこの緻密さとスピード感はすごい!
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログ今ならもっと違うトリックを組み立てたりできるのだろうなぁと思いつつ、十数年前の誘拐事件と絡めたストーリープロットは秀逸。とはいえちょっと犯人はうまくやりすぎている感が否めないが、エンターテイメントとすれば一級でしょう。それにしても推理小説を2人で書くってどういう役割分担になるのだろう?この後コンビは解消されているようだけど、そこが少し気になったポイントではありますな。(プロットと執筆で分かれているということがWikiに書かれてありました)
0投稿日: 2012.08.21
powered by ブクログずっと読んでる間緊張しっぱなしで読み終わった後は脱力・・・ 個人的には心理描写がもっと欲しいと思ったりもしたけど、スピード感があったので面白かったです。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ最後の著作リストまで含め、444ページの作品だったが、そんな長さを感じさせないスピード感と文章の読み易さ。 20年前に誘拐事件で誘拐された生駒慎吾が、今度は誘拐事件の犯人になる話。あらすじで書くと犯人もわかっちゃってるし、あんまりかなーって思ってたけど、全てを電子機器でやってしまう犯罪に驚嘆。見事な完全犯罪だった。 タイトルが『99%の誘拐』なのは、たった一人にだけ全部バレてたからなんだろうな。しかし、犯人が目の前に現れない誘拐事件なんて、末恐ろしいな。今後こんな犯罪が増えることがなければいいなと。 面白かったけど、何か不完全燃焼。 なので評価は低め。 でも楽しかったー!
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログコンピューターで誘拐っていうテーマが面白い。最後のスキー場での受け渡しはちょっとあり得ん~!と思いながらも、著者の見事な筆運びに乗せられサクーッと読んでしまった。 もっとSF要素強くして映像化したら面白い作品になりそう。
0投稿日: 2012.08.02
powered by ブクログ20年前に書かれたのに、今読んでもハイテクすぎてついていけない!笑 むずかしいとこは理解したつもりで読むと・・ ロマンがある誘拐の話。 海に沈んだ金塊とかゲームに誘われて誘拐されるとか。結局犯人はどっちもつかまらなかったし。 愛憎絡みあうドロドロした殺人事件よりすき。 終盤の受け渡しのとこはすごい臨場感でのめりこんじゃった!
0投稿日: 2012.07.30
powered by ブクログもう一気読み! 何も考えずにただひたすら夢中になって読んで、楽しむことが出来る本ってなんて贅沢なんだろう。 あらすじ; 五歳の時誘拐された生駒慎司。その真相を二十年後のある事件をきっかけに、今は亡き父の手記を読むことによって知ってしまう。そこで彼が取った行動は――完全犯罪。完璧な不在証明を用意した慎司は果たして計画を遂行できるのか――。 初刊行が1988年と言う事は、Windows旋風が巻き起こる前なのよね。それなのにこんなメカを駆使した犯罪を考えて、それが今でも色あせないってすごい。勿論本の中では慣れない警察たちが翻弄され後手に回ってばかりだけれど、今でも発想が新しいと思ってしまう。気持ちい疾走感と堅実な計画。読みながらワクワクしてしまった。犯罪者側の視点からの本だけれどとても楽しかった。 ただね、これもし「彼」の「子供」を誘拐していたら――。果たして結末はどうなったのだろうか。うん、そう考えると怖い。 とにかく面白かった!
0投稿日: 2012.07.04
powered by ブクログ26年前に出版された時は、あっと驚く仕掛けだっただろうな。 でもなんだか伊豆のシーンにやたら既視感があったんだけど、そのあとの下りは全然思い当たらなかったから気のせいなんだろうな。
0投稿日: 2012.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
99%の誘拐って何⁈あと1%は何なんだ‼、と手に取った本。 誘拐事件なんだけど、どこか違和感がある。 犯人がわかってるから間宮が慎吾をいつ疑い始めるか緊張感あるし、馬場刑事が間宮を疑ってるような描写もあり、何よりどうやってダイヤを盗み出すのか楽しめる。うん、面白かった。 被害者宅で子供を心配してアタフタして、緊張感が張り詰めている空間に犯人がいるんだからゾッとする。 子供を助けてやっとほしいと犯人に説得しているのを高みの見物。 おお~誘拐ってだけのテーマじゃ収まりそうもない。でも、なんと言えばいいか…。 なんだか悲しいな、この話。説明できないけど。 (くそぉ…もっと語彙力・読解力が欲しい…………。)
0投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログおもしろかった! 誘拐ものはいいね!これはちょっと古いから時代を感じることができるのもよかったね。 読みやすいし、割りとわかりやすくてよかったよ。最後は割とストンって終わるけど。
0投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み始めたら一瞬でした。 松本清張的な匂いがする前半から、後半のコンピューターを使った誘拐事件までのつなぎがなかなかおもしろかったです。 今みたいに通信が発達していない中でのパソコンを使った完全犯罪。おもしろいです。
0投稿日: 2012.06.01
powered by ブクログ結局、20年前の事件の実行犯とか提案とか準備とか、リカードのどの辺り迄が事件に関わってたのかとかそこらへんの詳細が明らかにならないのね……。なんでこれ3章を倒叙形式にしたんだろう。それで面白いものになるんならわかるけどたいして盛り上がりもせず……。なんだろうこれ。単に無線通信やらパソコン通信技術でこんなことできますよってやりたかっただけか?今から見るとカナダにいたからアリバイあるとかちゃんちゃらおかしいんだけど。マジ受けるー。兼介君がパソコン通信に詳しいだけの馬鹿ゲーマーで良かったね。
0投稿日: 2012.05.25
powered by ブクログどこかで読んだことがある感じのする物語。それだけたくさんの作品に影響を与えてきたのではないだろうか。 書かれてから20年余りが経った今でも、コンピュータを使ったトリックにはワクワクさせられた。 もし、現代のテクノロジーを駆使した物語を再構成したら、どのような物語になるのだろうか。 それはそれで読んでみたい気がする。
0投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログ過去の誘拐事件を喚起させるような誘拐事件が起こる。 しかも当時考えうる最先端のコンピュータを利用した犯罪。 今読んでも色あせない、冴えた視点。
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログ話は8年前に起こった誘拐事件の手記から始まり、中盤からはそれからさらに12年後に起こった新たな誘拐事件の顛末が描かれます。 書かれたのは20年近く前の作品なので、パソコンの基本用語を刑事がほとんど知らないなど時代を感じさせるところもあるのですが、それでもあまり古臭さは感じませんでした。逆にパソコンの基本用語が今では普及しているので犯行の様子が想像しやすいかもしれません。 展開は非常にスピーディーで淡々とした描写も相成ってどんどん読んでいけ、徐々に完全犯罪に近づいていく感じもおもしろかったです。 少し残念に思ったのは、新たな誘拐事件の方で犯人の視点で話が進む中、警察側が終始翻弄され続けていたため、犯人の慌てるシーンなどが無かったので少しハラハラ感に欠ける感じがありました。 第10回吉川英治文学新人賞
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログ末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして十二年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第十回吉川英治文学新人賞受賞作。 (BOOKデータベースより) *** 物語後半、犯人の気持ちに寄り添って読んでいたから、バレやしないかとドキドキしてました。 結末は予想通りだったけど、面白かった。 やっぱり生駒洋一郎の手記が切なかった。 不安を与えられ、夢を潰され。 どんなに無念だっただろう。 事件そのものよりも、背景が良いなと感じる一冊でした。 でも、もう少し人物描写があっても良いかな。 このままでも気持ちはわかるけど。
0投稿日: 2012.03.30
powered by ブクログ20年前に起こった誘拐事件。 イコマ電子はリカードに吸収合併された・・・ 人質となった慎吾の父洋一郎の手記から物語は始まる。 そして、新たに起こったリカード社長の孫の誘拐事件。 真相は?そして、20年前の事件との関係は? 物語の展開が早く、次々にページを捲ることはでき、 実に気軽に読めるミステリー。 しかし、最後まで読み進める楽しみにはやや欠ける。 犯人が初期段階で分かってしまう点がいいのか?悪いのか? 最後に明かになるのが、身代金の受け渡し方法だけというのも残念。
0投稿日: 2012.03.28
powered by ブクログ12年前の誘拐事件。犯人に事業の資金を奪われた生駒洋一郎。生駒の残した手記。生駒の会社を吸収したリカードの社長・武藤の孫・葛原健介が誘拐される。ネットゲーム・アスカに誘われ生駒の元部下・間宮の別荘に監禁された兼介。身代金の受け渡し役に指名されたのは12年前の誘拐事件の被害者・生駒慎吾。10億円分のダイヤを持って犯人の指示に従う慎吾。サービスエリアに隠された秘密。雪山のリフトにのせられ消えた身代金の謎。
0投稿日: 2012.03.20
powered by ブクログとある企業の社長の息子が誘拐される。まんまと身代金は奪われその企業は大手に買収される。 そんな社長の手記で始まり、事件から19年後その時の身代金がみつかる。その大手に就職した息子は報道でそのことを知りコンピュータを駆使して同じ手口を始める。 19年前と息子の起こした誘拐劇の対比は面白いが、スピード感はそこまで感じられるものではない。まあまあ。
0投稿日: 2012.03.09
powered by ブクログ大胆かつ現実には実行不可能なトリックが素直に面白かった。 特にネットワークゲームを使って被害少年をおびき出し監禁する手口は、非常に新しく感じた。 一方、背後にある動機は冷たい機械的トリックとは対照的に深く書き込まれ説得力を持っていて好感が持てる。 ハイテク武装にオロオロする警察の姿がとても滑稽で、おそらく実際にこういう事件が起きてもこんな後手後手の対応になるんだろうな、と想像したら可笑しかった。 文章は非常にスマートで淡々と書かれている。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『スペース・シャトルだって完璧に計算されている。 それでも落ちる時は落ちる。』 あと1%はなんだろう?と思いながら読んだ。 二つの誘拐の動機は自己防衛と復讐のためなんだけど そこらへんの心理描写が十分だとは思えなかった。 というか、人間ドラマを敢えて不十分に描いて、 最先端のツールを使った鮮やかなトリックに読者の視点を誘導するのが狙いのはず。 そして読み終えてタイトルの深い意味に気がつくと。 完全犯罪に達していない理由は 間宮にとっては慎吾、慎吾にとっては間宮の存在なんだと思う。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
はじめて読んだ岡嶋二人さん。 はまりました。。。 だまされます!! 読み終わった後、すっきりしましたー
0投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログもっと早く読んどけば良かった! 吉川英治文学新人賞は栗本薫「絃の聖域」が獲って以来「?」と思ってたがあなどれませんね。あの時は例外だったのか。(乱歩賞作家の筆禍事件とかスキャンダルの相殺フォローだったのかと)。 西澤保彦の解説もすごくいい。
0投稿日: 2012.01.29
