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ナチュラルボーンチキン
ナチュラルボーンチキン
金原ひとみ/河出書房新社
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総合評価

255件)
4.1
83
100
43
9
1
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    図書館の本73 登場人物のキャラクターが濃い且つ愉快で、エネルギッシュで軽いフットワークが主人公のルーティンを崩壊させていく様子が爽快だった。 「付き合っていない体のお付き合い」という関係も良い距離感だと感じたし、まさかさんとの会話やラインのやり取りがほのぼのしていて暖かい気持ちになった。

    8
    投稿日: 2024.12.10
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    パーティーが終わって、中年がはじまる 男はなぜ孤独死するのか 俺はこのままひとりぼっちで、いつかおかしくなってしまうんだろうか 今年は「オトナと孤独」それに紐付く「他者との関係構築」の本をよく読んでいて、奇しくもそれに連なる一冊だった。 誘いがないのは誘わないからで、ナチュラルボーンチキンだろうがなんだろうが宇宙人みたいな他人と交わることってまだまだこんなに面白いんだ。自らの孤独をきちんと引き受けることは、他者を拒絶することを意味しない(むしろ逆。ちゃんとひとりだから他人に触れられる)ということ。

    5
    投稿日: 2024.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    離婚歴あり,日々のルーティーンをただこなすだけの主人公がひょんなことからランチ友達ができライブに誘われたことから新しく人生が開けていくお話.45歳で人生の終わりしか見ていなかった主人公が現在を楽しめる様になっていく様子がぐるぐるうだうだしていて,それでもかさましまさかという愉快な名前のボーカルの優しさで解けていくところが良かったです.

    2
    投稿日: 2024.12.09
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    上下にかなり振り切った生き方で揺れ動く主人公。 惰性で生きる主人公が、他人との距離がかなり近い同僚と出会って徐々に変わっていく。そして過去。 ちょうど良いとこで止まれない不器用さを抱えながらどう生きていこう。過去を悔やみながら、怯えながら、それでも人と繋がりたいと願う。

    15
    投稿日: 2024.12.08
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    もっと変な主役かと思ったら ちゃんとバツイチで恋愛もする女の人だった ヒラキナオリにカサマシマサカ。わらっちゃう

    2
    投稿日: 2024.12.07
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    良かった。とても良かった。 思っていても言えないことを代弁してくれているような気持ちよさ。 帯に書かれていた "この物語は中年版『君たちはどう生きるか』です” とてもしっくりくる。 誰の目も気にせず誰の価値観にも左右されず、こんな生き方があってもいいのだと。 何か背中を押されるような作品。

    5
    投稿日: 2024.12.04
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    社会人で当てはまる人多いんじゃないですかね。 仕事して決まったメニューのご飯食べて、動画ばっかり見て、また次の日を迎えて… ルーティン化してる毎日送ってませんか? こんな人に出会えたら人生楽しすぎる。 これはある意味勉強本というか人生ハッとさせられる本でした。 年齢を重ねればそれだけリスクを回避しようとしたり知らないことに足を踏み入れるということをしなくなるのに、不安だけが増えていくが自然ではあるけどまだ何十年生きていくにはつまらないなと思いますよね。 楽しいとかチャレンジしようとか、周りの目を気にしないとか、大人になったら蓋をしてしまったことをこじ開けていく姿が生まれ変わる感じで好きです。 年齢がある程度上になってきた時に、結婚や出産という難しい問題に対する精神的なリアルな感情が描かれていて彼女は本当にリアルにどこかにいる一人の女性なのかもしれないし、それが私だったかもしれないと思うと他人事に思えない。 そして新しい人と新しい世界を歩んでいく今後を楽しみだと感じられます!

    5
    投稿日: 2024.12.04
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    装丁の印象をいい意味で裏切られる、とても暖かい本だった。 何も楽しまずルーティン生活を送る浜野が、自分と真逆の同僚と友達になったことから人生が変わる。 そして、そんな風にルーティン生活をこなす生活を始めるきっかけになった結婚不妊治療離婚の過去が語られるところで、胸がギュッとなった。そして、そんな彼女の過去を知っていたのに何も言わずに優しく包み込み、解していくまさかとの出会いと、これからの二人の人生に、最後は心が暖かくなった。 「ネット見てると大体のことは分かるけど、ここはうまい、ここはまずいなんて好みでしかないしな。常識、普通、定説、っちゅーのは自分が試してみるまでは人様の普通でしかないっちゅうことやな。」 「でも、やり切ったじゃないですか。浜野さんは。これが欲しいって心に決めて、ちゃんと叶わなかった、って言えるところまでやり抜いたんじゃないですか。」

    6
    投稿日: 2024.12.03
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    子供の欲しかった女性。 この女性を愛するバンドのボーカル。 この周りの同僚たち。 みんな普通の人とはちょっと違うけれど、他人に優しい。 他人に優しいのは、深い悲しみを味わったからだろうか? 人間の愛と優しさ、 そんなに簡単には語れない。 小説として語っている。

    10
    投稿日: 2024.11.29
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    2024年ベスト本。語りが最高。中年の心に刺さりまくる。まさかさんが最高すぎる。優しすぎて、可愛いすぎてこんな人ほんとにいる?ファンタジーかもとも思う。浜野さんの一人称語りと登場人物の問答を巻き込まれるように夢中で読み進めた。久々の至福の読書時間だった

    6
    投稿日: 2024.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わかる〜〜〜わかりたくないけどわかる〜〜〜!!!っていう気持ちでいっぱいですが、でも、友情が、約束が、遠くでかすかに明るくて、少しだけ救われた気持ちになった。

    4
    投稿日: 2024.11.25
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    読み始めから面白い!一気に読了。 共感するところが沢山あって、最後は感動できて、とても良い作品です。

    4
    投稿日: 2024.11.24
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    そんなに分厚い本でもなく、読みやすい文章なのに、なぜ進まないんだろうと思っていた。 ふと頁をみたら、余白がほぼなく、ああ、それでか、と納得した。 主人公は出版社で労務管理をしている四十代の女性、浜野文乃。 彼女をこっそり撮影したら、月曜と金曜でどこに違いがあるか分からない、同じ繰り返しの毎日で、それは本人が意識して作り上げた世界。 それが、社内の編集部勤務の、浜野さんとは考え方も生活スタイルもひとつもかすらない平木さんと知り合い、ルーティーンがなし崩しに崩れていく。 そしたら頁に余白が生まれたのだ。 浜野さんが心の中で考えること、思い出すことは余白がない。がちがちに固定されている。 それはいいとか悪いとかではなく、そうする事でしかしか生きてこられなかったんだろう。 けれど、自分以外の人間と会話し、交流するということは、何かを揺さぶられ、疑問をもち、ん?まって?と余白を生み出すのかも。 その過程が心地よかった。 思い出したくない過去、やり直せないけど、なぜあんな事したんだろう、言ったんだろうと振り返りたくもないこと、無意識に蓋をしていた出来事、私にもたくさんある。 もはや、本当の出来事なのか、夢なのか、あやふやな過去。 してしまったことはどうしようもないけど、それを抱えたまま、歳を重ね、今を自由に生きても、誰も責めないよと肯定したくなる。 この小説を読んだ後、そんなことを感じ、ふわっと心が温かくなった。

    8
    投稿日: 2024.11.23
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    一言が長いわけではないが、会話の1ターンがダーッと続く。以前に何かの賞を取った作家で固定ファンがいるのだろうか、読者の評価はかなりたかいようだ。自分はダーッと読了。

    2
    投稿日: 2024.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書店で目に留まったポップな装丁と、 元気をもらえそうな帯文にひかれて、 初めての金原作品を思わず購入。 45歳事務職の浜野は毎日の決まりきったルーティンを愛する女。 そんな彼女が職場の若手社員・平木を家庭訪問したところから、生活が一変。 平木に連行されたライブでは、そのバンドの独特な音楽やファンの熱狂に翻弄され いつの間にかバンドの打ち上げに参加。 先ほどとは打って変わって物静かなボーカル・かさましまさかと会話を交わしていくと… 序盤は金原さんの文章に慣れずに、「ん?これは誰がしゃべってんだ」と戸惑ったりしていたが 中盤以降はどんどんページが進んで3日ほどで読み終わってしまった! 面白かった。 帯にある通り「中年版 きみたちはどう生きるか」だね。 浜野さんは何があってこんなに一人を守ってるのだろうと思ったら、そうか。なかなかしんどかったね。 まさかさんとの本当の馴れ初めが判明したクライマックスは、一番しんどい時に寄り添ってくれようとした存在だったことがわかって胸がギュンとした。 よかったね。 平木さんとランチに行き始めた時は12~13時を厳守しようとオドオドしていたのに 後半は(タコスの店だったかな)昼から飲んでたねw 会話のやり取りとか独特で笑えたな。 オーディブルは未経験だけど、こちらでもまた違う面白みがありそうだ。

    5
    投稿日: 2024.11.19
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    陰キャを発見してからの金原ひとみは本当に面白くなった。『ミーツ・ザ・ワールド』以降、停滞する主人公と新しい世界に引き入れてくれるヒロインという構図と、軽やかでユーモラスな文体と、美味しそうな食の描写で一気読みさせる力がある。 とは言え、昨今の日本の女性作家にありがちなのだけれど、Xで見掛けるような単語を使った男性批判みたいなものはあまり見たくなく(名誉男性とか…)、そういうシーンがあって「うっ」となった。Xは無料で見られるSNSだから仕方ないかなと思って流すけど、お金を払って読んだ文章にそういうのがあるのは嫌だなと思った。 あと、「人生に挫折したバツイチ中年が職場のアルバイトの歳下の異性に見初められて生きる意味を再び見つける」という筋立ては、性別が逆だったら見向きもされなさそうではある。(それこそグルーミングだ!とか何とかフェミニズム的な観点で批判されそう) 色々書いてしまったが普通に楽しめたし一気読みしてしまった。

    6
    投稿日: 2024.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生まれ持ってのチキンか。潔く自分のことをチキンだって認めるところ、いいな。浜野がまさかに魅かれる理由がちょっとだけ分かる様な気がする。オチのないどうでもいい話をし合ったり、付き合ってる体で付き合うという傍から見たら意味の分からない関係も、中年の2人だからこそできるのかなと思う。 浜野は自分に何の希望も持っていない女性で、生きていても無駄みたいに思っている節もあるが、まさかや平木と出会ってからは生命感に溢れてて良い感じである。 ちなみに浜野が感じている「自分は何も面白い返しもできないつまらない人間」は、私も心当たりがあって刺さったな。面白かったり、絶対思いつかないような発想をするような人間が近くにいると余計自分をつまらなく感じる。 でも、そんな自己肯定感の低い浜野をちゃんと見ていて、好きになったまさかがいた。世の中捨てたもんじゃないなと思った。 もちろん、この2人が上手く行くかなんて分からないが、何だか安心して見てられる。 ほっこりして読み終えた。

    5
    投稿日: 2024.11.18
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     内容は忘れましたが、『蛇にピアス』が尖った印象で、それ以来ずっと金原作品に食指が動きませんでした。でも、20年ぶりの金原作品で、認識が大きく変わりました。それほど揺さぶられました。  自分も金原さんも歳を重ねたから‥などと、何様的な発言は傲慢ですが、ある程度は人生経験のある人ほど刺さるような気がします。  出版社の労務課に勤務する浜野文乃(45歳)は、一人暮らし。無欲で自らの意思で「つまらない」と同居し、ルーティン生活で充足しています。  文芸編集部の平木直理(え、開き直り?)との出会いがきっかけでルーティンが崩れ、文乃の生活が変化していきます。  前半は、文乃と平木の性格の対比が際立ち、後半は、文乃と"かさましまさか(え、嵩増しまさか!回文?)"との関係から、文乃のこれまでの葛藤や苦悩が描かれます。  本書の素晴らしさをキーワード的に挙げると、語彙の豊富さと使い方の巧みさ、絶妙な人同士の距離感と会話の心地よさ、テンポのよい筆致、などでしょうか。  世の中を穿った目で見つつも、毒を吐くより許容してエンタメにしてしまう芸当には恐れ入りました。  「ナチュラルボーンチキン」て「生まれながらの臆病者」くらいの意? 考えてみると、固定観念で凝り固まり、その枠から抜け出せない者、とも受け取れますね。とすると、誰にも当てはまる気がします。  本作は、オーディブル用書き下ろしと、後で知りました。確かに会話が多いので、少し興味が湧きました。平木直理の声なんかは、耳から入った方が衝撃度は強いかもしれませんね。ただ、文字を追う視覚情報でも、十分によさは伝わりました。

    83
    投稿日: 2024.11.17
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    本のおびを見て、私も浜野さんみたいにルーティンで生きてるな、刺激が欲しいなぁと思って手に取った本。 読むたびにワクワクさせられて、面白くて一気に読んだ! 何歳になっても、自由にワクワクすることに忠実に生きたいなと思った! 大きな事じゃなくても、食べたいものを食べに行く、 会いたい人に会いに行く、そういう事からでもワクワクできるな、と平木さんを見てて思った!

    3
    投稿日: 2024.11.16
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    もうおもしろい 食器一つでこんなに悩む人が恋愛などできるのだろうか。いやでも、恋愛とはそうしてどうでもいいことにいちいち悩むものであったような気もする。 落花さんがすき

    2
    投稿日: 2024.11.15
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    毎日が平穏に過ぎることを良しとして、少しずつ色褪せてゆく日常から目を逸らす心情には現在進行形で身に覚えがあります。そんな穏やかといえば聞こえは良い世界にネオンカラーなペンキをぶちまけたようなパッションと、やってやった爽快感をもたらす読後感でした。 タイプが違うように見える二人が親友だったり、反発し合っているようでお互いが良き理解者だったり…人間は一筋縄ではいかない性分なのだと思います。 自分と同じような人とつきあうよりも全く違う人とつきあう方が人間として成長があるとも思います。 「心が動かない平穏な状態」をぶっ壊す平木さんとの出会いは刺激的で、平木さんの言動に捏ねくりまわされると自分の心まで気持ちよくなってきました。 平木さんから紹介されたまさかさんとの未来と希望(でも40代の落ち着きが安心する)、では歳をとればとったなりの人間関係が築けるのかもしれないと穏やかな気持ちになりました。 歳を重ねても新しい人と出会ったり知らない場所に飛び込んでみたり、疲れることって実は気持ちが良いのかもしれない、こんな生き方もあるのだと楽しくなりました。

    5
    投稿日: 2024.11.13
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    仕事と動画とご飯(ほぼ同じメニュー)というルーティンで、それを崩すことのないバツイチ45歳の私が、彼氏がいるのにホスクラ通いの20代の同じ職場の女と出会ったことで、ちょっと変わった⁉︎ ランチを共にし、騙されたように行ったところがチキンシンクのライブで、そのあと飲みに行くとメンバーの打ち上げで、何故か妙な具合に会話してしまった相手がかさましまさかで。 ルーティンなど、何処へ…。 自然な流れで無理無駄がなく付き合う流れに。 ルーティン女とイレギュラー男、けっこういいじゃないかと思っていたら。 2人にまさかの繋がりが、過去にそんなことあったんだと…驚き! 松阪牛雄(かさましまさか)純粋で良い奴。 ルーティンを崩さずにってことは楽だし落ち着くってこともあるんだけど、たまにイレギュラーなことがあるとそれはそれで楽しめる。 誰かに無理矢理じゃなくて、自然とそういう流れですって感じがいい。 それでこういう関係もありだなと思う。 楽しめながら読めた。

    60
    投稿日: 2024.11.10
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    初 金原ひとみ作品でした。 おもしろかった! 毎日地味に同じルーティンをこなす浜野さんが、同じ会社に勤める真逆の性格の平木さんと出会うところから始まる。 平木さん繋がりで知り合ったまさかさんとの出会い。 偶然ではなく、必然なんだな。人の縁って。 途中、不妊治療の過去を話す場面が少し重くなったけど、それ以外は読んでて笑いが出る場面、しばしば。 浜野さんが殻を破ったこれからの新しい人生の続きが気になります。

    12
    投稿日: 2024.11.09
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    長年のルーティン生活で築き上げた心の安寧と平穏な毎日。しかし、突如なだれ込む非現実によって生活が一変する!オブラートに包まない剥き出しの言葉に打ちのめされて救われる不思議な感覚。変化を受け入れ一歩踏み出した浜野さんにいいねを押しまくりたい!

    17
    投稿日: 2024.11.08
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    結構ダラダラとした語り口調なので最初はまらなかったんだけど、まさかさん出てきてから一気に吸い込まれて、最後ちょっと泣いちゃうかと思った。いっぱい辛い事あった中でこうして昔から自分を知ってくれてて見守ってくれてた人と一緒にいることができてよかったよ、よかった。あぁ、これ書いてるだけでまた涙出てきた。金原さんは心がどこか壊れてる人を描くのが本当にうまい

    9
    投稿日: 2024.11.08
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    ルーティンを愛する45歳事務職とホストクラブ通いの20代編集者との交流を描く。45歳事務職の浜野さんの心のうちが訥々と語られていて、魅せられた。20代編集者の平木さんとの交流から、バンドをやっているまさかさんと知り合い、意気投合して、恋愛する。心の交流が美しく、ルーティンから抜け出して、どんどん新しい世界がひらかれていくスピード感ある展開が素晴らしかった。

    4
    投稿日: 2024.11.08
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    平木さんのような人と対面しても、そそくさとできるだけ関わらないように避ける人はいると思うけど、浜野さんはなんだかんだ、関係を築いた。それは浜野さんの中での平木イズムへの憧れがごく僅かにあったのかもしれない。それとも自分を変えてくれる期待をしてたのかなぁ。平木さんと浜野さんは結局、相性が良かっただけで、まさかさんともそれが良かっただけな気もしなくはない。

    32
    投稿日: 2024.11.03
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    深刻な話もあるのになぜか全体にポップ! 後半は読むのを止められず秋の夜長を共にしました 終盤で金原ひとみさんのイメージががらっと変わった もっと金原さんの作品読みたい! かさましまさか

    1
    投稿日: 2024.11.02
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    浜野さんとまさかさん、かわいすぎ。 ハチャメチャすぎるかと思いきや、なかなかに奥が深い。 ちょっと苦手だった著者に最近の作品にどんどんハマっていく。 浜野さんの気持ち、よくわかる。 はじけさせてくれる陽キャラ平木ちゃん、私も欲しい(笑)

    13
    投稿日: 2024.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者自身が「この物語は、中年版『君たちはどう生きるか』」と表現していて、それだけでもう面白いことが分かってしまうのだけど、案の定面白い作品でした。 金原さんてキャッチコピーつけるの上手い。 主人公は、不妊治療と離婚を経験して、あとの人生は余生のように過ごしているだけの浜野文乃、四十五歳。 趣味もなければ特技もなく、仕事への矜持もなく、パートナーや友達、仲のいい家族や親戚もペットもない。 毎日の夕飯は、鶏、豚、牛のいずれかと、もやし、キャベツ、にんじん、玉ねぎの内の二種か三種の組み合わせを炒めたものに、シャンタンかほりにしか焼肉のたれのいずれかで味付けしたものと、パックご飯一つ。そう決まっている。 そんなルーティンだけで構築された日々が、平木さんという闖入者が現れたことでみるみる破壊されていくさまは痛快だった。 浜野さんと私とでは立場がまるで違うけれど、余生のような気持ちで生きているのは同じだなと思っていたので、読みながら身体中のあらゆる枯渇がエネルギーで満たされていくような感覚がした。 止まっていた時間が動きだすときというのは、往々にして波紋の広がり、いや閃光の炸裂あるいは爆発のようなことから起こるのかもしれない。 そして平木さんから紹介されたバンドマン・かさましまさかの登場で、浜野さんはその日常にさらに大きな変化を迎え入れることになる。 この二人の関係性は私のほぼ理想! 「大丈夫です。僕ら、もちろん浜野さんは美しい人ですし、年齢がどうこうとか考えたことはないんですけど、僕らあとはもう自分にできることをして老いていくだけです。家のことも子供のことも義実家のことも考えなくていい。渡り鳥が渡り鳥に出会って、ちょっと疲れたから死ぬまで一緒に飛ばない? ってナンパしたみたいなもんです。この歳の僕らにできることはあんまり多くはないかもしれませんけど、死ぬまでまだ、結構時間はあるはずです。美味しいものを食べたり、お酒を飲んだり、深夜目が覚めちゃった時に電話することも、僕らにはまだまだできます。そのうち脂っこいものとか、辛いものはめっきりだめになっちゃったり、お酒はお茶とか、白湯とかになっちゃうかもしれないし、毎日四時とかに目が覚めるようになるかもしれないけど、今は今できることを、していきましょう」 一緒に生きていくのではなく、一緒に老いて死んでいく。 これぞ中年版『君たちはどう生きるか』の真髄だと思う。 爽快感&安心感を同時に得られる、なんとも不思議な読み心地の小説でした。 近ごろの金原ひとみ作品は、私にとって点滴のような、いやそんなお行儀のいいものでもなく、ほぼ覚醒剤(やったことないよ)のような強烈なエンパワメントみを感じさせてくれる。

    9
    投稿日: 2024.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中年に差し掛かった孤独な女性が出会ったファンキーな人たち。 その彼女、彼らに接してゆくことで過去を思い出しながらも良い意味で消化してゆく。 食事に関する記述が豊かでそこここに魅力あるれるすっかり大人になった金原ひとみさんの人間的厚みまで味わえる一冊でした。 豊かになったのは人物表現も、言葉の選び方にも。 ベタ褒めになってしまうけれど、芥川賞受賞の本、若過ぎて評価できなかったため。

    11
    投稿日: 2024.10.31
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    これぞ金原ひとみ。 毒もあるが愛と救いもあって読後の爽快感は半端ない。 ルーティンを愛する45歳事務職・浜野文乃が、ホスクラ通いの20代パリピ編集者・平木直理と出逢った事で生まれる化学反応から目が離せない。 クセ強めの人物も登場するし、なんなら主人公の文乃が発する辛辣な言葉に眉を顰めたくなる場面もあるが、それを上回る超強力ボキャブラリーの数々に圧倒される。 刹那的に生きて来た文乃、心の奥深い部分に隠していた彼女の苦悩を知ると、その生き方を全肯定したくなった。 ロックだけど優しい。 己の存在価値を認めてくれる様な作品。

    11
    投稿日: 2024.10.29
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    読んでて現代的で未婚女性には刺さる部分も多く、自分と共感できる考えもたくさんあり、わかるー!という感じでどんどん読み進めていけました。 進んでいくと主人公の過去の話で不妊治療の経験の話があり、三十代半ばの私にとっては近い話で、でもどこかまだ現実的ではないような、漠然としたイメージでしかなかった不妊治療。 実際治療中の話はなかなか聞きづらいしどこかすべてじゃなくオブラートに包んだ説明をされがちですが、ずっしりと胸にくるものがあり、私の中での今後子供欲しいか問題に大きく影響を与えた部分でもありました。 あと、自由人だけど周りに気が使える平木さんが好きでした。気が使えるから友達も多いし、敏感な主人公でも心が開けた。それをさらっとできてしまう技を身に付けたい。そして誰かの支えになれたらと思った。

    6
    投稿日: 2024.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「一緒に生きていくと思うと重いけど、一緒に老いて、潰えていくんだと思うと気が楽になります。何も成し遂げなくていいんだ、って。」 ルーティーン生活は波風から心を守る包帯。 元夫との夫婦生活に終始つきまとった違和感と不妊治療でズタボロになった心に、もうこれ以上、少しの傷もつくことのないよう幾重にも巻きつけて蛹のようになっていたのを、平木さんとまさかさんが少しずつほどいていってくれたのだな。 + + + 「なんだかもう殺されてしまっても良いような気もするのだ。だって私がこのまま惰性を貪ったところで、なにが生じるの、という感じだし、長生きしたとしても私は結局延々ルーティーンをこなすばかりで何も生み出さないのだ。」 文乃のルーティーン生活と価値観に同じ匂いを感じ聴き始めたものの、自分のは単なる省エネで、そのベースとなるものは全然違った。でも、全然違っていても、合理化、簡素化で、日々を”こなしてゆくもの”、として過ごしていると、ふとした拍子にこの同じ虚無感に陥るのだ。 「中年版『君たちはどう生きるか』」、肝に銘じる!

    25
    投稿日: 2024.10.28
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    オーディブル書き下ろしと知って納得した文体。地の文にかなり会話が混ざり込んでたり、会話文に地の文のような例えが挿入されていたり。金原ひとみ作品を読むのは初めてだから、オーディブルとか関係なくこういう作風、という線は消えてないけど。 主人公の中年女性はルーティンに徹し、ペースが乱れることを嫌う。イレギュラーのない生活で人生を垂れ流している姿は、癖のある数々の登場人物の中で最も穏やかに常軌を逸している。でも、どれだけ生活をルーティン化したって、定期的に何かしらの更新を挟んでいないと心が動かなくなることもある。そういう意味では、主人公は交流を深める機会に恵まれていた。 なんだか、ハッピーエンドの下地のような物語だったと思う。それこそリハビリのような。ずっと、あなたはどうしますか、と間接的に問われていると、ナチュラルボーンチキンは私のことを言っているのかな?とも思った。

    3
    投稿日: 2024.10.28
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    感想 自分の中に閉じこもっても。周りは手を差し伸べる。その手を取ってしまえば。どうなるかわからない。結局そのワクワクが生きるガソリン。

    3
    投稿日: 2024.10.25
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    初めて金原ひとみさんの作品を読んだのですが 読みはじめすぐに ときめいてしまいました 私の好み ド真ん中ーーー!! 辛い経験から保身的に人生を歩む浜野 自分に正直に人生を楽しむ平木 全くタイプが違うふたりのやり取りが 最高だった!! 特に破天荒な平木には 笑える笑える そして私も浜野と同年代なので どの台詞も 心にグサグサ刺さって 応援したくなりました ふたりの化学反応で 凝り固まった浜野の心が次第にとけ… そして自らの傷に向き合い 人生を楽しもうとする過程が とても良かったです!! そしてバンドボーカルのまさかさんとの出会いで 浜野が肩ひじはらず 誰かといたいと願うように…♡ まさかさんの滲み出る 優しさに私も癒されました 今年のベストナイン候補作にランクイン!!

    6
    投稿日: 2024.10.22
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    浜野文乃さんに結構共感できるところがあって(毎日のルーティンを乱されたくない)、自由に生きたいと思いながら結局…なところがあるあるだった。登場人物みんなそれぞれ個性的クセが強くてそれが良かった。

    2
    投稿日: 2024.10.22
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    人生を消費するスタンスに回った40代事務員の人との出会いによる変化と再起の物語。人は幾つになっても意思とは裏腹に変化を求められるし、周囲の人間によって人生が変わっていくことを突きつけられた。過去にあった(変わろう→失敗→諦め)の流れを自分自身は容認しても、社会はそれを諦めてくれない。その後の出来事に救いを見出すのか、再失敗に繋がるのかは本人次第になる。時に過去に対して無責任になってみるのも、好転するきっかけになるのではと思わせてくれる1冊。私もナチュラルボーンチキン寄りの思想なので、“やり残したことを残して置くのが怖い”を握りしめて生きていこうと思った。

    6
    投稿日: 2024.10.22
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    ある時から人付き合いを止め何の楽しみも持たず生活の全てをルーチン化してしまった浜野文乃が、少し変わった人たちと出会い関係性を持っていく中で人間性を取り戻していく物語だと思います。 登場人物がそれぞれ個性的で違っていて、それらがそれぞれ独立しながら共鳴するような展開に興味深く読了しました。 星3つです。

    3
    投稿日: 2024.10.22
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    この本のあらすじを説明するのはすごく難しい。文章のテンポが半端なく良くて、濁流に飲み込まれたような、何が起きてどこへ行くのかわからないまま最後まで連れて行かれた。不思議と気分がいい。とてもいい。

    10
    投稿日: 2024.10.19
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    攻めた文章と、なんだかほっこり笑えるする2人の会話。 すごくよかった! まさかさんの滲み出る優しさが、ライブ中の様子と正反対すぎてそこがまた笑えた。

    18
    投稿日: 2024.10.17
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    長めのレビュー書いてる途中で、アプリから少し離れて再度開くと、レビューが全部消えてた 自動で一時保存出来るようになったら嬉しいです to 運営

    1
    投稿日: 2024.10.17
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    ●読前#ナチュラルボーンチキン 待ってました!、前作から1年ぶりの、シン・金原ひとみさんの新作。以前の暗めのイメージがまだ完全払拭できていないので、「なんか笑いもあるエンタメ作品?」と思ってしまうことに違和感。本作も面白そう! https://mnkt.jp/blogm/b241003a/ ●読後#ナチュラルボーンチキン 期待を裏切らないおもしろさ! 単に笑えるとかでなく、深く考えさせられる仕込みを自分の感性で味わえたおもしろさ。過去作が生み出されたからこそこの著作も生まれたことが感じられ、シン・金原ひとみワールドを堪能! https://mnkt.jp/blogm/b241003a/

    13
    投稿日: 2024.10.16
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    金原ひとみ、こんな爽やかな読後感の作品も書けるんじゃん!とほっこり笑ってしまった。 オーディブル書き下ろし作品ということもあるのか、会話のテンポが軽妙で、ところどころ吹き出しながらポンポン読める。重いエピソードもいきなりぶっこまれるけど、登場人物に嫌な人がほとんどいないので陰鬱な気分には陥らない。 まさかさん、どんなビジュアルをイメージしたんだろう〜勝手ながらななまがりの森下さんで脳内再生されました笑

    3
    投稿日: 2024.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現実ではこんなに上手くいかなくてまさかさんのような人は現れなくて浜野さんのように丁寧に生きることもできなくてでも話し合ってもぶつかり合っても分かり合えない部分も嫌いな部分もあってでもこの二人のようにお互いを補い合って生きていきたいと思える希望の話だった モンスターはいなくならなくても戦う勇気がなくてもこの世はモンスターの世界でないこと

    5
    投稿日: 2024.10.15
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    同じ食材のパターンを変えて作った惣菜とパックご飯を、スマホでVODを見ながら毎日の夕飯に食べる。昼はコンビニのおにぎりを2つ。毎日をルーティン化し、そこから外れることを厭う。出版社の労務課で働く45歳の浜野文乃さんが主人公の、おかしくって泣ける小説だ。 スケボーで転んで捻挫したという理由で2週間の在宅勤務を申請した編集部の平木さんが更なる延長を申請してきたため、部長命令で様子伺いに自宅を訪れたことから浜野さんのルーティンが狂っていく。 今回は主人公が中年設定なので、安心して読めた。 Audibleのために書き下ろされた作品だそうで、そちらも楽しそうだ。

    9
    投稿日: 2024.10.14
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    厭世的な40代の主人公が徐々に、世間と関わりを持ちたいと望み、変わっていく様子が純文学的に描かれており、とても面白い作品でした。 本作はVUCA時代を生きることに疲れて、毎日ルーティンを繰り返す厭世的な40代の主人公と破天荒な気質を持ち、自由に生きる20代女性の交流を描いた作品。20代女性の価値観に刺激を受けるだけでなく、交流を深めたことで新たな出会いが訪れて…というお話。 とにかく文章が良いなと思いました。比喩表現や地の文にある主人公が自分の感情を捉えるシーンなどは読んでてとても心地よさがありました。もともとオーディブル用に描かれた作品ということで、そこは作者の拘りがあるのかなとも思います。 内容としては、少しシンデレラのようなハッピー感もある気はしましたが、そこに連なるまでの心のモヤモヤだったり、辛い過去を通し自分を見つめ直す過程があった中でのエンディングであると思うので、好みとは言わないまでも、自分としては納得できた感じがありました。

    76
    投稿日: 2024.10.14
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     辛い経験から保身的に人生を歩む文乃と、自分に正直に人生を楽しむ直理、全くタイプの違う二人のやりとりが面白かった。二人が交流を深めるうちに凝り固まった文乃の心が次第に解け、自らの傷に向き合い人生を楽しもうとするところが良かった。  オーディブル先行作品だったが、ナレーターが上手すぎて、心から楽しめた。

    17
    投稿日: 2024.10.12
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    なんかめっちゃ好きだったな〜。 金原さんいわく、『中年版「君たちはどう生きるか」』なんだそうです。 うんうん、ほんとそうだった。 ⁡ 金原さんと言えば、もっとどキツイというか(←褒めてる)パンチのある感じのイメージだったけど、今回はクスッとしてしまう所も多く、なんだか温かみのある作品だった。 ⁡ 色々あって、今は、ただただ同じルーティーンで毎日を過ごすだけの日々をおくる45歳の浜野文乃。 そんな彼女の世界が、同じ会社の自由奔放女子、"ひらきなおり"(←名前な笑)と関わる事で、少し開けていく。 ⁡ フワフワ〜としたゆるい読み心地なんだけど、なぜだかおもしろくて引き込まれた。 それはやっぱり金原さんのワードセンスの良さによるものなんだろうな。 ⁡ ある程度の年齢になって、しかも何か過去に心折れる出来事に遭っていたら、私も浜野さんの様に人との関わりも最低限に、単調な毎日を過ごしてたかも知れない。 そしてそこに過不足を感じる事もなかったんだろう。 だけど面倒に感じる人との繋がりは、時に思いもよらない変化や幸せを見つけるきっかけになる事だってあるんだな〜と感じた。 ⁡ どう生きるかは自由だけど、あまりに狭い視野になりすぎず、出来れば心豊かに生きたいな〜。 やわらかく、穏やかな読後感だったけど、響くとこもあり、個人的には大好きでした\♡︎/ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡

    84
    投稿日: 2024.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容はなかなかグロい。 流産はかなり気持ちが暗くなる けど、まさかさんに会って、少しでも主人公の気持ちが前向きになれてよかった。

    5
    投稿日: 2024.10.08
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    オーディブルで。小説ももちろんめちゃくちゃおもしろかったが、朗読がめちゃくちゃマッチしてて聴き始めたら止まらなかった。登場人物すべてが愛しくて躍動的で架空のバンドやホストなのに思わず検索してしまった。こういう小説に出会えることがすごく嬉しい。感謝。

    6
    投稿日: 2024.09.21
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    オーディブルで 45歳バツイチ浜野さんはこの世に何人もいるだろうけど平木さんはいるところにしかいない そしてほとんどの確率で2人は出会わないしかさましまさかは存在しない それ故に人間関係は完全にフィクション、でも不妊治療などの話はかなりリアルでそういう世界線として小説自体は楽しめた 面白かったけどなかなか重いので表紙みたいなイメージではないし書籍まではいいかなー

    5
    投稿日: 2024.09.20
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    題名からしてナチュラルボーンキラーズをイメージしていたが全く違った。話をする相手により対比させたり、同調させたりと会話を楽しめた。文字でも体験したいと思い購入しようと思ったらaudble オリジナルでガッカリした。別の金原作品を探そう。

    4
    投稿日: 2024.08.15
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    Audible書き下ろし。序盤はポストコロナの今どきの職場の雰囲気を上手く捉えたコメディ的な展開かと思いきや、10年前に主人公が経験した人生のトラウマの振り返り。そしてそれを乗り越えて現在の時間が粛々と進行していく展開。金原ひとみのストーリーテリング能力がとても高い上に朗読の日笠陽子さんが巧い。

    6
    投稿日: 2024.08.11