
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだか浜野さんの早口口調面白いな〜 まさかさんといい感じでおかしいのに微笑ましいなって思ってたらどんどん浜野さんの元旦那との日々やすれ違い、不妊治療、流産に対する辛さや心の葛藤、子供への渇望が出てきて過去編は読むと抉られる、苦しい気持ちになったけど。 走って走って走り切って、手に入らなくてパキンと心が折れてしまって、、それでそこから10年、同じ日々で自分の心を守ってきていたのかなとか思ったりして、、そんな10年越しに浜野さんとまさかさんは意外な形で再び出会って。 今は、つかず離れずのほどよい距離感、何かに焦らされる事もなく自分以外での不安要素も考えなくていい。 お互いにちょっと寄り添いませんか?っていう穏やかな形で寄り添え合えた浜野さんが本当に本当に良かったねって思ったし。 大恋愛とか激情とかではなくて巡り巡って、出会えた2人の距離感に読んでる自分も安心した。 過去編から終わりまで読むページが止まらなくて、眠たいし寝ないといけないのに読み切ってしまった。 辛い所も読んで浜野さんの過去を知ったからこそ今の巡り合わせがあったのかなって。 ああ、、辛かったんだな浜野さん。真面目すぎて、それ故に子供を産まないと欠落していると思ってしまう考えが自分と似ていて苦しくなる。 でも今はむしろ子供が嫌い、なんであんなに欲しかったのか。 人間はその時のホルモンや立場や環境で欲しいと思うものが変化する。 その言葉にちょっと納得して救われた気がした。
0投稿日: 2026.10.09
powered by ブクログ〇十年ぶりの金原ひとみ。 おもしろい、読みやすい。 句読点が極限まで少なくて、息継ぎをするのが難しく感じられる文体は〇十年経っても健在なんですね。だけれど、面白い。そして主人公と同じ40代として、人生の希望と気軽さをこの本から受け取りました。
0投稿日: 2026.10.05
powered by ブクログ金原ひとみワールドを楽しめる一冊。奔流するような文体に揺さぶられ、何かが脳に刺さってくる快感。 極端な登場人物を描いているようでいて、普遍的なことを伝えていて、読者の共感を得る。 多少の毒や棘がある表現や内容があっても、作品全体としては人間やいろんな生き方を全肯定しているので、嫌な感じは全く無く、好きだった。
0投稿日: 2026.09.30
powered by ブクログ主人公が同年代なので共感できることが多くて一気読み。登場人物が全員魅力的で、テンポもよく楽しく読めた。文章が長くて読みにくいそうかなと思ったけど、会話も多いしするする読めたしラストも爽やかでとてもよかった。
7投稿日: 2026.09.30
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とにかく「中年版『君たちはどう生きるか』」がついてまわる。つまり一言でいって仕舞えば、これは「ロスジェネ小説」だ。主人公は仕事がつまらないようだが、それでも一種「トレンディ」な職種をしている。「中年版『君たちはどう生きるか』」のベースだ。ある意味では「トレンディ」後の世界が語られている。 そして20代の同僚がいて、多くの場合はそこに目が行くようだが、そこは構成のうまさ、つかみのうまさに感じた。 もう一人男性の登場人物がいて、彼こそ「中年版『君たちはどう生きるか』」の核になる人物だと思った。彼はぼくのイメージでは、山⚪︎被告のifだ。現実の彼は、カルト宗教によって家族を奪われ人生を奪われ、いたはずの妻子も奪われた哀れな男でもある。その⚪︎上被告のあったかもしれないやり直し人生が描かれている。これはロスジェネ世代にはグッとくるだろう。またSNSなどで被告に同情的な発言が炎上したことから、彼に向けた憐れみの表現手法とか、彼の魂を救おうとする日本人らしい表現形態なのだと感じた。 一応言っておくが、犯罪者を英雄視はしない。すべて情報からしかわからないが、そこから知れることがあり、ひとつのレイヤーには哀れで同情を禁じ得ない人生が見えてくる。そこに目を向けている。そして著者が書いたものも、このようなものだったのではないかとぼくにはそう見えた。 これを書いてしまったらもう書くことがない。ともかく、不思議な読書体験だった。実をいうと、途中まではそこまで惹きつけられる話ではなかった。しかし文章はぼくに合っていて読むのが苦痛ではないし、内容もまあ他人の世界のようでピンとは来なかったが理解はできた。なので脱落せずに読み切ることができた。終わり頃になって、このようなイメージがやってきた。印象がひっくり返った。 やはり同時代・同世代小説は面白い。あったかもしれない人生を感じることも面白い。やり直すことは面白い。やってみることができることは素晴らしい状態だ。
0投稿日: 2026.09.27
powered by ブクログ2026.9.27 読了 45歳の私は 変化を好まず、 食べるものも、着回す服も 生活も仕事も 毎日同じ ルーティンでよくて、 むしろ それがいいと思っている。 それがある時 ひょんなことから 会社の違う部署の女の子と知り合い、 その子は真逆の子。 楽しみを追求し、変化を恐れず どんどん突き進む。 あれよあれよという間に巻き込まれ、 微妙に変化してゆく。 ラストはココロがあったかくなりました!
2投稿日: 2026.09.27
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読んでいる途中も読み終わったあとも、 『なんて優しい世界』とおもってじーんとした。 まさかさんが浜野さんに対しては王子様みたい。 きちんと好意を示してくれるけど、グイグイは来ないし、 けっして浜野さんの世界を荒らそうとしない。 何を言っても否定しないし、寄り添ってくれる。 なんなんですか、このAIみたいに完璧に優しくキュートでエキセントリックなおじさんは…。 少女漫画みたいなんだけど、でも二人共奇妙なおじさんとおばさんで読んでいてムズキュン…。 浜野さんもまさかさんのことを気にはなってるんだけど、 なんかあからさまに恋愛って感じではなくて ベタベタしていないし、思い詰めてもいないし、 どこか抜けてて、読んでてじれったくて、 こんなカップルいたら推すが!!!と思った。 まさかさんと浜野さんが付き合ってる(厳密に言うと付き合う形は取らないが)のを知りながらも、今までと変わらず4人で会おうとしてくる平木さんも好きだし、結局4人でバカなことしながらも途中で2人でしっぽり残され、『やっぱりこの人大丈夫な人だ…』 って安心感を噛み締めていく浜野さんに、心がじわっと暖かくなる。 恋愛小説とはとてもじゃないけど言いきれない。 恋愛では無いのかもしれない。 でも恋愛よりももっと高尚なところで、 天使がパタパタ羽ばたいて恐らく愛のような暖かい光を ふんだんに照らして与えている。 そんな画が思い浮かびました。 その人を尊重して寄り添って、どんな状態でもその人を受け止める、嫌いにならない。でも家族でもない。 これは金原ひとみさんが描きたかった、 新しい理想の人と人との関わり方なのでしょうか? セックスとか独占欲とかに支配されない こんなに落ち着いて静かであたたかな関係が築けるようになるのなら、年をとることは怖くないなと思いました。
0投稿日: 2026.09.22
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他人に程よく興味がなくて、あけっぴろげで 楽しい人間関係だなと思えた 傷ついた過去を知らなくても、目の前の人を見て信じることができる 素敵な人との距離感で、接し方だと思う 理解できない人にレッテルを貼って、外れると怒るというの、あるよなあと思った わからないけど、受け止められるような人になりたいと思う
0投稿日: 2026.09.20
powered by ブクログ半分以降から面白くなった。前半は若干ぶっとんだ会社の後輩とのやり取りでバタバタしている印象。後半は主人公自体にフォーカスが当たって、それこそ30代後半から気になる結婚、出産の話が深ぼられて面白かった。
0投稿日: 2026.09.09
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読みやすい中に、大事なこと・伝えたいことがさり気なく記されていて、こんなにも入りやすいということに心が動きました。 過去の経験は辛く重いことなのに、読者を深く傷つけずにフラットに読ませる構成と文体だな、と感じました。サラッとしていて、ベタつかないけど保湿効果のある化粧水のようでした。
0投稿日: 2026.09.08
powered by ブクログすごかった、言葉の洪水みたいだと思った 1文がすごく長いんです。主人公の台詞や心情の描写が。思考を巡らせながら色々感じてかんがえて生きていることの表れだなあと。 重要なシーンじゃなくて普段の会話の中でぐっとくるような台詞が多々あったりして、すごい量の付箋を貼った 本の至る所に金原さんの人生観や大切にしてることが散りばめられていた よしもとばななさんぽいなと思った 他の金原さんの本はどんなかんじなんだろう 金原ひとみの本、これが初めてだったのですが物語の合間合間で見える教養というか雑学的な部分も面白かった 若手でフレッシュな社員が数年でおじさん化する場合・しない場合の話は特に面白かった 序盤の中華ビュッフェも終盤の551パーティもどちらもすごく美味しそうで、どうしても中華が食べたくなって先週末行ってきた あっちあちの北京ダックや肉まんをはふはふと頬張るところがもうたまんなかったです 「食」がメインのエッセイや小説も良いけど、媒介物として描かれる「食」は、日常の中にあってリアルだと思うしより幸福な気持ちになるなあ
15投稿日: 2026.09.08
powered by ブクログ心を閉ざしてしまうようなときにも、どこかに味方はいる。たわいもない人との繋がりが主人公の閉ざされた心を少しずつ溶かしていく流れが心温まる。
0投稿日: 2026.09.07
powered by ブクログオーディブルで!流れるような語り口が良かった。どんな展開になるんだろう、と浜野さんを見守っていた。 あえてジャンルを決めるとしたら恋愛小説かな…?と思うけど、色んなテーマが混ざり合っていて、その混沌さが良かったな〜。わたしも平木さんみたいな人に振り回されたい。
0投稿日: 2026.09.04
powered by ブクログ句読点が少なく、流れるような文体が印象的で、平気な顔してさらっとドぎつい言葉が出てくるあたり、ふっと吹き出してしまうくらい好きでした。ルーティーン命の40台の女性がキャラが濃い人たちと交わることで人生が変わっていく様が本当におもしろかったし爽快な気持ちになりました。
0投稿日: 2026.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
月並みの感想だけど、浜野さん、まさかさんと出会えて良かった。中年女性、もう一回、恋してみようってちょっと小っ恥ずかしい感じだけど、それで世界がAI感じゃなくなって、息が吸えるようになることもあるんだな。 まさかさんの、絶対温かく寄り添ってくれる感じ。私少し変ですよって言ったら、一緒に変のその先を体験してみましょうって微笑みながら言ってくれる感じ。何でかは分からないんだけど、絶対私を不安にさせたりしない感じ。 これはもう、どうしようもなく安心して大好きになってしまうじゃないか。まだまだそこに全ベットするには勇気がいるんだけど、負けてしまいそうな感じ。圧倒的だ。この世の全てを認めるように頷くまさかさん。 平木さんの宇宙人感、だけど心地よい「違和感と違い」もほんといい感じ。 とんでもぶっ飛び小説かと思いきや、最後はしっかりポロポロと泣いてしまった。怖いくらい分かるところと、絶対的に私と違うところがあって、だけど、同じ空間できっと同じように大好きになってる私がいるんだろうな。
9投稿日: 2026.08.31
powered by ブクログ向上心なんてないなんでもない日々も時には心が荒れることも肯定された気持ちになった 泣けたから素晴らしい話とかは言わない性分だけどめっちゃ良かった泣いた 551食べたい
1投稿日: 2026.08.31
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なんとなくシスターフッド的な小説なのかなと思っていたら、思った以上に恋愛小説になり、主人公の重い過去から妊活の苦しみについて考えさせられ、思いもよらないところに連れていかれたなという読後感。 離婚していたって、四十代だって、子供がいなくたって、ルーティンからはみだす勇気さえあれば新しい世界を見られる、まだまだ驚ける、恋愛だってできるというのは希望でしかない。 モッシュピットを作るというのはそんなに面白いのか?そういう系のライブは危険で怖いと思っていたけど、やってみたいかもとむくむく興味が湧いた。中華ビュッフェも行きたいし、蟹の甲羅酒も飲んでみたいし、メキシカンも食べたい。とにかくいろいろ楽しいことがしたくなる。 私も年甲斐ないとか思わずに、いくつになってもガンガン新しいことに飛び込んでわくわくできる自分でいたい。
36投稿日: 2026.08.28
powered by ブクログ過去の出来事により心に傷を負った主人公の浜野さんは日々の生活をルーチン化し、心を無にすることでさらに傷つくことを避けている。または過去に行ったことや行動をなきものにしたいのだろうか。 そんな主人公と今を全力で生きる同僚たちとの出会いが主人公を変えていく。 みんなで食べるカニの茹で方の浜野さんの念入りなリサーチ、まさかさんのフラットな感じ、人生楽しすぎて不安がっている余裕がない平木さん、この本に出てくる人たちは、なんだか純粋でやり取りが心地いい。浜野さんとまさかさんが出会えて本当に良かったと心が温かくなった。
0投稿日: 2026.08.27
powered by ブクログ文体が現代をひしひしと感じて楽しかった。 とめどなく思考が溢れる感じは身に覚えがあるので親近感が湧いた。 ただ、悲観的で夢見がちな主人公は結局自分から幸せを勝ち取ったんじゃなくて、幸せにさせてくれる人に出会えただけというのが、好きになれない。
0投稿日: 2026.08.27
powered by ブクログどん底にいるとき、上から引っ張られるのではなく底から掬い上げてくれるような作品。胃のキリキリとする苦しみが織り交ぜられながらも人の愛を感じられる。金原さんの作品は逞しく、でも人間らしく生きる登場人物が多くて本当に気力がもらえる。
0投稿日: 2026.08.21
powered by ブクログ「どん底にいさせてください」 Instagramで見かける丁寧な暮らしに憧れなくても良いし、TikTokで有名なカフェに行けなくてもいいし、土日に予定が詰まってなくても、明日に特別な希望がなくてもひっそり生きててもいい。 いつの時代も「明るく前向きに楽しい人生」が推奨されがちだが、底の方で沈んでても良いよ、と寄り添ってくれる一冊。さすが金原文学!
4投稿日: 2026.08.20
powered by ブクログ好き嫌いが分かれると思うけれども、私はむっちゃ好き!! 読んで欲しいなぁ〜、できれば♡ 改行少ないことが、読みにくさハンパないけど(笑) ルーティン重視で生きる浜野さんを表しているかのように読み終えて思えるし 金原ひとみさんの作品のもつ、パワフルさ全開で、振り回されて振り回されて、、快感♡ そして、しあわせいっぱい 愛溢れていてどーしましょ!!ってな感じの読了感だったので… 意味不明ですよねぇ~、読んだら分かります(笑) 金原ひとみさんの作品って私のなかで好きなんだけどいつも不思議、、 どー言語化したらいいか、戸惑うんです(笑)
89投稿日: 2026.08.14
powered by ブクログ40歳を過ぎたOLが 新しい世界に触れていく という ありそうな物語設定なのだが 描写力というのか さすがの作家だなと思った。 例えば 「その旦那は社会性も意思も主張も倍念もない 藻屑みたいな、 無意味を体現したような男だった」 藻屑って… 行間が無く単行本にしては 読みづらく感じるのは オーディブルの書き下ろしでも あったのです。
17投稿日: 2026.08.12
powered by ブクログ初めて金原ひとみさんの作品を読む。登場人物、会話の内容が個性的。過去の傷、自分の弱さ、知られたくない事など、些細な迷いはふっとばす豪快さがあった。
1投稿日: 2026.08.10
powered by ブクログなかなかに、ありそでなさそな話だったな。 40代同士の恋愛の始まり、みたいなお話なんだけどそれは要素の一部で、自分の殻を少し破るお話、なのかなぁ。 ぶっ飛びの方向が私の得意な方向ではないんだけど、年齢的なものかそれなりに寄り添えるような箇所もあり、不思議な感覚。 2026.8.9 124
7投稿日: 2026.08.09
powered by ブクログわたしがアラフォーだから? ルーティンが落ち着く性分だから? 子どものことであれこれ思い悩んだ経験があるから? とにかくドップリはまってしまった。くらってしまった。おもしろかった!こんなふうに四十過ぎて人生動き出したっていいよね!現在の浜野さんを見守る人たちが優しさに溢れていてたまらない。めちゃくちゃなストーリーだけど、わたしもがんばろうって思える。不思議。笑
2投稿日: 2026.08.01
powered by ブクログルーティン化をこよなく愛し、イレギュラーを恐れる主人公。彼女の過去がその今を作っているが、平木さんやましかさんと出会うことで変化と過去の振り返りにに繋がった。振り返りって自分が安全な立場になってからでなくてはできないんだろうな。 自分にコントロールできないものが怖い。 どんな個体が当たるかも分からないのに少なくとも18年くらい一緒に過ごすことが確定している子供を持つなんて恐ろしいことこの上ない。平均して3千万くらいの課金をどんな性格で情緒や体や性癖の持ち主かも分からない存在にベットできる人々は狂気に突き動かされているようにしか思えない。 おじさん化とは、この間まで普通に話の通じる人だったはずの男性が、同僚に対しても、新人に対しても、結婚相手に対してもめっちゃ偉そうな態度を取るようになる現象。権力欲の強い男性が教育係になったり、名誉男性としての権力者側に認められた女性が教育係になった場合も、おじさん化が激化していく。つまり弱者の気持ちを鑑みる必要に、駆られたことのない人ほど、おじさん化しやすい。おじさんとはつまり話の通じない人。自分とは価値観がかけ離れ過ぎた人。
0投稿日: 2026.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
凄く面白かった 45歳バツイチ女と、20代パリピ女がふとした表紙に友達になる 真反対の性格の2人に、さらに40代の売れないバンドマン達が加わり、恋愛に発展していく ストーリーとしてはメチャクチャだが、インキャ通しのバンドマンとバツイチ女の恋愛が清々しくて応援したくなる感覚は新鮮だった 金原ひとみはこんな作品も書けるんだなっと凄みを感じた
2投稿日: 2026.08.01
powered by ブクログ劇的に人生が変わる話ではないところに読んでて心地の良さを感じた。 まさかさんが浜野さんに 「僕にはいつでも勇気を出してください」 って言ったところに自分も包まれたような感じがして泣きそうになった。 長く同棲してる彼氏はいるけど長すぎて結婚したいを通り越してべつにいいや〜って思ってたところだったから子どももいないけど、何も成し遂げなくてよくて好きなことしてただ朽ち果てていくだけの人生もそれなりに楽しそうだなって思った。 子供いない後ろめたさとか結婚してない焦燥感とか日々感じるけど「今のままじゃダメだ」って背中を押さない、責められない感じが好き。 ルーティン女の浜野さんが少しずつ世界を広げていく姿を見て「このくらいでいいかもな」って思わせてくれる
0投稿日: 2026.07.28
powered by ブクログ主人公がずっと頭の中で喋って考えててやかましい感じが好きで金原さんよく読む。 こんな理解のある彼くんは現実ではほぼ現れないけど
1投稿日: 2026.07.26
powered by ブクログ途中まではちょっと突飛で何が面白いのかわからない本だな…と思っていたのだけど、主人公とまさかさんの出会いから一変。二人の掛け合いが実に面白く、テンポよく、思わずクスクス笑ってしまう。展開で魅せる本と、文章で魅せる本とあると思うのだけど、これは文章で魅せる本だなと思う。 主人公のどろっと深い過去を、ようやく手放せる、かもしれないまさかさんとの出会い。これまたまさか。現実味のある小説ではないかもしれないが、文章の小気味の良さが心地よい痛快小説だった。
0投稿日: 2026.07.25
powered by ブクログ慎ましく、謙虚に、目立たない人生を求め、ひたすら、日々ルーティンをこなしていく40代独身女性の浜野さん。 同じ会社に勤めているホスクラにハマっている20代の女性編集者。 2人は意気投合とまではいかないものの、渋谷のライブハウスに行き、浜野さんは、そこから人生が変わっていく。 登場人物がみな愛らしく、素敵だ。そして、最後には感涙となる。非常に素敵な作品。
0投稿日: 2026.07.22
powered by ブクログ金原ひとみさんは、「蛇とピアス」の印象から、ダークでドロドロ、不良の恋愛という偏ったイメージがあり、今まで手に取ってきませんでしたが、図書館でポップなタイトル、カラフルな表紙に惹かれ、読んでみることに。 とても驚きました。 優しくて温かい言葉を使う方なんだな、と。 登場人物たちも皆愛らしく、人間味豊か。 大人の恋愛にきゅんとする場面もありつつ、臆病な主人公が変化していく姿に勇気ももらえます。
0投稿日: 2026.07.16
powered by ブクログどんな変人たちの話が始まるのかと思ったら疲れた心の癒やされる恋愛の話だった。成敗されない主人公の元夫や父親へのもやもやは残るが、この引っかかる感じもまさに人生だと思った。主人公とまさかさん、お互い素敵な人に巡り会えてよかった。
0投稿日: 2026.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
浜野さんの不妊治療でも子供に恵まれなかったのも、毎日がルーティーンのような生活も、まさかさんと出会い、幸せになるための試練だったのかも。
0投稿日: 2026.07.13
powered by ブクログ私はきっと、まさかさんみたいな人を好きになる 経理部の業務のために押し入った平木さんの家はワンダフル。バルコニーにワイン、ホスクラの領収書。でもそんな人が会わせてくれた人が 「かしましさか!」という訳が分からない人 私は妊活にも悩み離婚もした身だから主人公の気持ちが凄いわかりました まさかさんみたいな人に私も涙を拭ってもらいたい これは平凡な日常を打ち破った話ではない 本来凄いパワーを持つ、妊活に死ぬほど力を注ぎ男をビビり散らかせるほどのパワーがあった女が 何もかもを諦めて生活をルーティーン化した女になってしまった屈辱を晴らす物語。
0投稿日: 2026.07.11
powered by ブクログ主人公の年齢やこれまで起きたことがらで疲れ切ってしまった感じ、日々ルーチンワークをただひたすらこなす毎日、自分にもあてはまるところが多かった。新しい出会いに恵まれ、少しずつ変化していく様がうれしい。ふたりはこのタイミングで再会したからこそ、と思えた。
0投稿日: 2026.07.11
powered by ブクログ狂った精神状態の人の思考を描くのがうますぎる。今まさに自分が全く同じ狂い方をしているから、怖さと惨めさと滑稽さが痛い。 自分は正しいはずだという視野狭窄、他責思考、被害者意識の暴走。苦しみから、立ち直るためには、どうしたらいいのだろうか。 ルーティンから決してはみ出さない女と、ルーティンなんて辞書にないような女、そしてそこから繋がるクセ強バンドボーカル なんでこの人たちが一緒にいられる?と不思議ではあるものの、それでもメンタルボロボロ激重思考の私が読んでも最後は何故か笑って軽やかな気持ちになれるからとても救われた。 付き合っていない体で付き合うわけだから、別れることもないし終わることもない。だから不安になることはないという発想の転換。そんなことで人って気持ちが変わるのか。 私、今ならなんだかすごく軽い気持ちで生きられる気がする。
0投稿日: 2026.07.05
powered by ブクログ帯の「大人の『君たちはどう生きるか』」という言葉、納得しかない一冊。 自分で自分をガチガチに縛ってきた浜野さんが、まさかさんとの真夜中の電話を通して少しずつ自由になっていくシーンでは、出勤途中のバスの車中だったけどうっかりウルウルきてしまった。 夜にほろ酔いで読んでたら間違いなく号泣してたと思う。 前半、平木さんの強烈なキャラと清々しいまでの無邪気さに圧倒されながらグイグイ話が進んでいくけど、いつの間にか自然に浜野さんとまさかさんの2人の世界にシフトしていくのが見事!
0投稿日: 2026.07.05
powered by ブクログ最高! 浜野さんの、ルーティンをこなすだけの毎日から極彩色の世界に色付いていくのがワクワクした。食と非日常の楽しみって紐づいてるよね! そしてまさかさんの素敵さが過不足なく描かれていて、どんどん好きになってしまった。久々のときめき摂取。かさましまさか。いい名前だ。 カニをベランダで食べながら甲羅酒をまわし飲みするのが、美味しそうすぎて楽しそうすぎてよかった。浜野さんも、ルーティンを受け入れていそうながらも蟹への周到な用意してしっかり楽しみにしているところに、つまらない日常が剥がれて行ってる感じが出ていてとても良かった。 不妊治療のところはつらかった。 一度命が来てくれたところから、また失うことで執着が強くなるのはわかる。自分もその時が人生史上1番弱っていておかしくなっていて子に執着していた気がする。 平木さんと出会えて、まさかさんと出会えて、生きてきてよかったね。 私も美味しいものをいっぱい食べて、ワクワクする楽しい人生送ろっと!
0投稿日: 2026.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったー! 毎日のルーティーンを愛する主人公が、ふと自分とは違うタイプの人(バンドのボーカル)と出会い、人生を重ねていく描写が非常に良かった! 恋愛したくなった〜
0投稿日: 2026.07.04
powered by ブクログ愛情が向けられるほど、自分には価値がないと感じて、幸せになることが怖かった。 失くしたら耐えられないから、最初から求めない。 そんなふうに自分を守ってる気がする。 だけど、まさかさんみたいな人に出逢える未来が、わたしにもあるなら素敵だなと思った。
0投稿日: 2026.07.01
powered by ブクログ「ナチュラル ボーン チキン」は、「生まれながらの臆病者」というスラングらしい。 金原ひとみさんの本は、日常生活の言葉にできない思いを見事に言語化している、って思う。 なのに、私は、読んだ感想をうまく言葉にできない。 主人公は、他者と出会い、自分のルーティーンを変えていく。それが幸せそうにも見えるんだけど、でも、ルーティーン生活も良かったのにな、とも思ったり。 他者と関わることは、楽しいこともあるけど、辛いこともあるから。私もかなりの臆病者なのかも。 以下メモ ・浜野さん楽しいが分からないって言ってましたけど、その後も毎日つまらない感じですか? まあ毎日つまらないですね。でも私は敢えてつまらないを選び取り、つまらないを志し、つまらないを極めているので、全く問題ありません。私はこのつまらないと自らの意志で同居しているんです。このつまらないだけが、私を傷つけず私を愛さずとも容認し、放っておいてくれるからです。 ・じゃあお付き合いしていませんという体の、お付き合いをするのはどうですか?付き合わなければ、お別れとかもないわけですよね。 ・何か止まっていた時計が動き始めたような、再開を感じて、これは何だと訝る。つまり私は、一人で生きていくと決めた瞬間から、思考を停止させていたのではないだろうか。つまり私は、世界中にほとんど一人きりだったのかもしれない。生活の中で顔を合わせる部長も同僚も仕事で対立する社員たちも、コンビニ定員も宅配業者も全部モブキャラで、仕事に必要な会話か、買い物に必要な会話、挨拶や天気の話だけをする。それがAIであろうとなかろうと気にしない、そんな存在だったのだ。そしてそういう人とだけ付き合うのであれば、私もAIで、モブで良かったのだ。でもその殻が、AIとして被ってきた、あるいはモブとして被ってきたマスクが、まさかさんによって剝がされたのだ。だから今、こんなにヒリヒリして、恥ずかしい気持ちになるのだろう。
19投稿日: 2026.06.29
powered by ブクログ日常生活での心の動きが丁寧に描かれていた。 昔みたいに次の日を気にせずに飲みに行くのもだんだんと億劫になり、 生活の平穏さを求める気持ちすごくわかります。 良く転ぶかどうかは置いといて、 凝り固まった日常を壊してくれるのは新たな 人との出会いなのだと改めて感じた。 心地良いと思えば続けたらいいし、 やっぱり違うなと思えば距離を置けばいいし。 主人公は、結果的に人生を変えるような出会いにつながったことはいいことですね。 人を見た目だけで決めないことも大事。
4投稿日: 2026.06.25
powered by ブクログ著者によると中年版君たちはどう生きるからしい。毎日をルーティン化して過ごしてしまう主人公の気持ちはめちゃめちゃわかる。そうした方が心が落ち着くからね。
4投稿日: 2026.06.21
powered by ブクログおもしろさ、軽快さがありながら、現代のあれこれにも触れられていて、とても面白かった。重い内容もあるのだけども、それが重すぎて考えられないほどでもなく。欲しいのは、不確実な揺さぶりと温かさなのかなっと思ったり。とても面白かったです。
2投稿日: 2026.06.19
powered by ブクログとても面白い。短めなのでテンポもよく、どんどん話が進むのもいい。 ずっとコメディ感ある話なのかなと思ってたら、主人公の過去が重くて 自分の体験と重なり、ずーんと来てしまった。 でも 現在はハッピーな毎日が送れているので救われるなと こちらもハッピーになります。 難しい文体を使うだけが文学じゃないよなあと思う。(会話劇で話がすすむシーンも多いので)
1投稿日: 2026.06.17
powered by ブクログとにかく文章が上手い。ずーっと最初から最後まで読ませる魅力的な文章で綴られる、とある女性の物語。人の人生を変えるのは、やっぱり人だ。
1投稿日: 2026.06.08
powered by ブクログルーティンから抜け出さずに毎日を淡々と生きる文乃が自分であるかのようで、物語に入り込みながら読む進めることができた。自分にはこんなパリピ編集者と仲良くなることは決してないのだろうけれど、夢を少し見せてもらったような気がして、もしかしたら、生き続けていたら何か特別なことが起こるんじゃないか、そんな風に希望を感じた。自分は考えることが苦手。だからイレギュラーなことに挑戦することができず、ルーティーンを愛しているのかもしれない。イレギュラーなことが起こると、先が読めず「もしかしたら〇〇になるかもしれない」そんな風に先読みをして行動をすることが必要になる。その先読みは思考力を伴うもので、普段から考える癖が身についていない自分にとって、その状況はすごく苦痛に感じるから決まった通りの行動をいつもしているのだろう。だけどそれは固定観念に絡め取られ、凝り固まった思考になってしまう可能性もある。だからこそ「常識、普通、定説、っちゅーのは自分が試してみるまでは人様の普通でしかないっちゅうことやな」という言葉にハッとさせられたし、胸にぐさっと刺さるものがあった。ルーティーンから抜け出して様々なことに挑戦し、多様な価値観を身につけていきたい。
3投稿日: 2026.06.07
powered by ブクログ相変わらず登場人物の会話ややり取りが面白かった。だけど自分を変えるためには周りの環境、もっといえば影響を与えてくれる人が大事なのかもなぁとどうしようもない気持ちを覚えてしまったりした
1投稿日: 2026.06.03
powered by ブクログキャラクターたちが魅力的で、テンポ感の良い会話が全部面白くて笑っちゃう 金原ひとみさん節全開という感じで楽しめた! ルーティン生活は身も心も安定して良いように見えるけれど本当にそれだけで人生の終わりへ向かっていっていいのか。 イレギュラーなことが舞い込んだ時、面倒くさがらずに楽しめるのか。 食事に関しては私もルーティン化しつつあるので結構大共感してしまったなあ。
1投稿日: 2026.06.02
powered by ブクログルーティン化された生活を継続するのか、恋愛というイレギュラーを生活に取り込むのか。 ぶっとんだ登場人物ばかりの中で、自分のルーティンが破壊されていくことに戸惑う主人公がかわいい。
1投稿日: 2026.06.01
powered by ブクログ仕事と動画とご飯以外、自分には何もないという浜野さんの「ルーティン生活」は生々しくて気に入った。離婚しないことを延々と続けた両親の頑なさもがっちり書かれていて、こちらでもヒリヒリした気持ちを味わった。不妊治癒のしんどさとか、辛いのに妊娠にこだわってしまう心理、夫との様々な気持ちのすれ違いも息苦しくなるくらい細かく書き込まれている。こういう所が金原さんの得意分野なんだろう。同僚の平木さんの開き直りっぷりも生き生きしていてカッコいい。女性の描写は気に入ったし、流石だなと思う。 一方で、男性陣の描写を読むと納得いかない感じが残ってしまう。「まさか」さんって、浜野さんにとって都合のいい人過ぎないかな。途中までは付いていけたのに親密になるほど、彼の出来過ぎた人柄が気になってしまった。また、浜野さんの目を通しているからだけど、元夫さんの描かれ方もちょっと一面的で、それまで素敵に見えていた「まさか」さんがちょっと胡散臭く見えてきてしまったし。 なんだろう、この違和感。この長さの小説で前半のルーティン生活を壊す話と後半の不妊治癒の話の両方を入れるのには無理があったのかも。短くて読みやすいけれど、素材の良さが活かしきれてない気がした。バンドの設定は面白かったし、ルーティン生活(特にご飯)は目に浮かぶようで、惹かれる部分はあれこれあったのだけど。だって、私もナチュラルボーンチキンだから。
4投稿日: 2026.05.30
powered by ブクログいい意味で思っていたのと違う話で、浜野さんの話すことが共感できる部分が多かった。 一人でいたら傷つかず期待もせず楽だけど、そうしてたいかと言われたら即答出来ない日々の中で、なんだか外に出てみたいなと思わせる話だった。 まさかさんの存在はずっと優しくて、何故か涙が出てくるような気持ちになるところもあった。 みんなそれぞれが自由で、ルーティンに縛られるのが本当は一番楽なんだというのもわかり、否定もせず受け入れるという場所はみんな探しているのかもしれないと思った。 どうしても本を「今日はここまで」と出来ないタチなので、じっくりと休みの日に読みたかった本だったが、この本と向き合うことができて良かったと思った。
81投稿日: 2026.05.30
powered by ブクログかさましまさかさんの優しさに終始癒されっぱなしのお話しでした。自分のことをこんなにもさらけ出して話せる相手にめぐり逢えて本当によかった。人生は最後まで何が起こるかわからない。少しの変化で平凡な毎日がわくわくドキドキに変わるんです。
3投稿日: 2026.05.28
powered by ブクログ愛犬の徹夜が続いた看病中に読んだ二冊。 これとマザーアウトロウ(金原ひとみ) この二作に出てくる(脇役の立場にいる)女性たちは強くて、読んでいるとすっきりする。 嫌なことを忘れられる。 元気をもらえる。 そんな本が必要な時期だったから、意識して手に取った。 あまり深く読み込む必要がない本は、後から大きな余韻が残るわけではない。 けれど、心のしんどさを逸らしてくれるいい薬になるんだよね。 愛犬、元気になりました。
9投稿日: 2026.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった。 読み進めるほど主人公の過去の辛さに触れてつらかったけど、ずっとそうすることを待っていたかのようなまさかさんが現れてよかった。人は誰かと生きていきたい生き物だとやっぱり思った、私だけが誰かといることを望んでるわけじゃない気がする。 結婚や子供とかとは距離を置いた、付き合ってないていで付き合うこと、私もしたいなと思った。それくらいの温度で一緒にいられたら健康的だろうなと思った。 この小説を読んで不妊治療の大変さを少しだけでも学べた気がした。子供がほしいって感覚が自分にないせいでどんな治療なのか興味を持ててなかったけど、いろんな針を刺したりいろんな痛みに襲われるのも大変そうだし、そんな痛みを経験してもほしいものが絶対に手に入るわけではない、周りにはなんの苦労もせずに授かる人もいるのに、ってメンタルにもくるだろう。不妊治療してる人にやさしくしたい。
2投稿日: 2026.05.25
powered by ブクログaudible☆再読 何度聴いても…最強だ‼︎‼︎早く本が欲しい…♡ 付箋を張りたいフレーズがありすぎて困った。 ナチュラルボーンチキンという題名だけど、登場人物達は皆んな自分を持っている芯のある人ばかりだと思った‼︎自分の人生を守っているとゆーか。 "でも実際に個人的に本当にほしいものなんて人にはないのかもしれない。その時々におかれている環境、自分の立場、ホルモンなども含めた体のバランスそういったものが合わさった結果として 恋人が欲しい 子供が欲しい お金が欲しい 権力が欲しいとなるのであって、結局のところ許せないものはあったとしても、手に入れなければならないものなど人間にはないのかもしれない。 あるいは許せないものを許さない為になにかを手に入れたいと思うことはあるかもしれないけれど。" んーんーんー。人間ってなんなんだ⁇ややこしい生き物過ぎないか⁇っと思ってしまった。 内省好きにはたまらないメッセージがたくさんあった♡
25投稿日: 2026.05.25
powered by ブクログ金原ひとみさんで、内容と装丁をみて面白そうだなと思って手に取りました。登場人物の名前がちょっとふざけてると思いましたが、実際に変わった人々を描いているので、あまり違和感なく読めました。後半の浜野さんの人生を語っていくところ、まさかさんが何でも受け入れるところがよかったです。ありのままで過ごせる相手が誰にでもいるといいなと思いました。いってみると、現代的人間関係やり直しのお話、でどうしょうか。ぶっ飛んだ設定の割に、読後意外と優しい気持ちになれました。
25投稿日: 2026.05.21
powered by ブクログ金原先生の作品はちょっと苦手だったが、久々におもしろかった。決して交わる事のない2人が同僚の誘いをきっかけに出会い、恋に発展していく。 めちゃくちゃ金原先生らしいテーマと描写だった。
18投稿日: 2026.05.20
powered by ブクログ「生まれながらの臆病者」、まぁまぁ面白かった。好き嫌いは別れると思う。 40歳ぐらいの登場人物の言葉、 「この歳の僕らにできることはあんまり多くはないかもしれませんけど、死ぬまでまだ、結構時間はあるはずです。美味しいものを食べたり、お酒を飲んだり、中略、僕らにはまだまだできます。」 に、私もそう思っていると思った。
13投稿日: 2026.05.17
powered by ブクログ最初はあり得そうで面白かった。途中からは現実離れしてて引き込まれると言うよりも冷めてきた。後半は離婚、不妊治療のくだりだけ面白かった。私がリア充、恋愛に遠いところにいるからなのか… 人生そんなに甘くない、的な。(アラフィフ) つまらない人生を送るつまらない中年女だと思ってたのにちゃんとした自分軸があってしかもなんだかんだで自分を大事にしてくれる彼氏までできたり、自由奔放な可愛い女の子、でも考えが意外としっかりとしてて仕事もできたり… まぁ単に私にはない物を持っていて、ただの物語の登場人物に嫉妬で素直に読めなかったのかなw
2投稿日: 2026.05.17
powered by ブクログ金原ひとみさんの本はあまり読んでいなかったのだけど、すごく読みやすかった。 食べ物や食べ方、食への意識が人の心の持ち様や生き方にまでいい影響を及ぼすことにすごく共感できた。日々口にするものもなんとなく食べていたり、スーパーで食材を選ぶのも半分惰性で、レパートリーが広がらないと自分にぼやいていたが、そこにもう少し意識を傾けてみたら、変わることがありそうと思えた。 心をさらけ出せる相手が見つかることは貴重な経験だ。心がほぐれていく感覚を味わえた。
2投稿日: 2026.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3.8 おもしろかった! ただ単に普段交わらなそうな2人の友情かと思いきや、そこに主人公の過去やらなんやら入ってきて、言うならば再生の物語のようやった 不妊治療のところがリアルだったなぁ、男女の考え方がリアルで、多くがこうして不妊治療ですれ違うんだろうなと思った
1投稿日: 2026.05.13
powered by ブクログ着地点は不妊に傷付いた女性が今を再生(恋愛)するって感じで、その相手は過去会ったことある人だった。 そうかぁ、なるほど、という感想だけだった。 ただ女性の心の動きはよく表されてると思う。
0投稿日: 2026.05.11
powered by ブクログ結局のところ、許せないものはあったとしても、手に入れなければならないものなど、人間にはないのかもしれない。あるいは、許せないものを許さないために、何かを手に入れたいと思うことはあるかもしれないけれど。 という描写の部分がひっかかった。 不妊治療していた描写を読んでいて苦しくなった。
2投稿日: 2026.05.05
powered by ブクログ中年女性の平凡な日常を少し自分気ままに生きている若い女性との出会いから、ある男性と知り合い、楽しい日常を得る。 少し勇気を、出してみるのもいいなぁと感じる一冊です。
2投稿日: 2026.05.04
powered by ブクログ精神的引きこもり系の主人公浜野さんが、正反対の性格の女性平木さんと巡り会うことで世界が広がっていくというお話し。えそれって「ミーツ・ザ・ワールド」と同じ設定ではと思われてしまうかもですが、もちろん違います。 浜野さんは無気力な省エネ生活を送る45歳の女性。でも、友達となった平木さんへのキレの良い返しなど見ていると、とてもナチュラル・ボーンなチキンとは思えないなぁと思っていたら、やはり原因となった出来事がありました。 浜野さんはまさかさんとの出会いで人生リスタート出来そうで良かったのですが、まさかさんが浜野さんに惹かれる背景がどうもしっくりこないんですよね。気になってた人に会ってみたらウマがあったってことで良いのかな。まさかさん自身によると「僕は生まれてから今までで一番美味しかったものが、蜂蜜漬けのナッツをかけたハーゲンダッツのバニラアイスだったんですけど、そういう感じの好きです」ってことでしたけど。 まるで初恋のような40代中年のラブストーリーはなかなか新鮮でした。 そして、蟹を食べる描写が最高でした。加能ガニと香箱ガニ、食べたいです。
29投稿日: 2026.05.04
powered by ブクログもっと、はちゃめちゃするのかと思いきや、中年の恋愛話で拍子抜け。同年代の女性が読むと良いのだろうか。
1投稿日: 2026.05.02
powered by ブクログ読もうと思いつつ、積み読になってた。 それにしても、凄いね、題名が。 ナチュラルボーンチキンって。どういう意味? そして、表紙カバーも気になってしまい借りてしまった。意外と評価も高い。当たりかな、、 40代半ばの女性が主人公。 あ、私と同世代。共感出来る部分多々あり。 淡々と同じ毎日をやり過ごす女。 まさに、私かと思った。 主人公、全く違うパターンの人との交流にワクワクする様子が伝わってきた。読んでいる私も、もちろんニヤニヤ! 45年も生きていると、もう半分生きたも同然。そして、変わり映えのない人生でもういいやと思ってしまう先の人生。 過去の辛さ、今置かれてるつまらなさを一気に解放されたそんなストーリーでした。 私も、こんな人生のときめきに出逢いたい! 登場人物、元夫以外、みんな素敵!
15投稿日: 2026.05.02
powered by ブクログおもしろかったです! 作品紹介をみますと、金原ひとみさんが「この物語は中年版『君たちはどう生きるか』です。」とおっしゃったとか。 わたし『君たちはどう生きるか』よく知りませんから。なんのことやら、よくわかりませーん。 (T_T) だから、わたしの知っているもので例えましょう。ズバリ、中年版『アナ雪』でした! 二人の女性の絆、そして中年版『Let It Go』ですわ。まあ、メジャー作品はだいたい同じだから、どっちでもいいですけどね。 この本は、本書とオーディブルのために書き下ろされたものみたいです。 そのため、金原ひとみさんは「聞くこと」を意識して書かれたのでしょうか。 主人公の頭の中を流れる言葉(何というのかな?)と、会話文が多めです。どんどん流れてゆきます。 しかし、ただの流れではありません。けっこうな情報量でした。 金原さんのすばらしい文章で、この物語と『現代用語の基礎知識』がみごとに合体、したみたいです。 読んでいるとだんだん、主人公の思考の流れと、会話の流れの区別があいまいになり、わたしのなかで混然としてきます。 そうなると『アナ雪』的ファンタジーでありながら、なんだか金原ひとみさんの日記を読んでいるような感覚になりました。 日記って、記録であるだけじゃなくて、気持ちのアウトプットだったりしますよね。 アウトプットは大切です。頭のなかのモヤモヤをため込んどくのはよくないです。話したり、書いたりして外に出さないとです。 そんな本ありました。 『新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。』 https://booklog.jp/item/1/4763136038 このなかの「モーニングページ」です。 この物語は、40代女性の日記だったり、「モーニングページ」みたいに感じました。 自分のなかの不安やモヤモヤを外に出せば出すほど、書けば書くほど、新しいものがどんどん入ってきて、元気になってゆきます。 それが、同じ時代を生きるわたしも元気にしてくれました。 豚まんだけじゃない! 551の魅力が書かれているのもよかったですよ!
91投稿日: 2026.05.01
powered by ブクログ主人公にめっちゃ共感した。 平穏を求めて生きてる。眼科がちょうどいいイベント(笑) それを包み込んでくれる人に出会える。 一歩踏み出すのに勇気がいるけど、それでいろんな出会いがあり、世界が広がるかもしれない。
3投稿日: 2026.04.26
powered by ブクログ『蛇にピアス』で芥川賞受賞歴のある、金原ひとみさんの作品。彼女の作品を読むのは初めてだった。 冒頭は主人公の独白から始まり、生々しく臨場感のある文体で物語が進んでいく。一つの文章が長いのに句読点が少なく、感嘆詞が多くて口語的で、会話なのかそうでないのか境界が曖昧な箇所がある…。私には没入しづらく、途中で挫折しそうになったけど、後半やっと慣れてきてストーリーを楽しめるようになった。 過去のトラウマから『心の波風が立つこと』を極端に避け、他人とほとんど関らず、1人静かにルーティン生活を送る『ナチュラルボーンチキン』な主人公が、運命的な人と人との巡り合わせによって少しずつ心の殻を破り、ラストには幸福に包まれて終わったので、諦めずに読んでみて良かったと思った!!
2投稿日: 2026.04.26
powered by ブクログあーーーすごく救われた! ただの恋愛本じゃない、アラフォー版「君たちはどう生きるか」(らしい) ルーティンを愛し心に波風立たせたくない重たい過去を背負って生きていく人生に希望をもたらすキーパーソンたちが現れてハッピーエンド最高! 平木さんみたいな天真爛漫で無邪気な友達に、まさかさんみたいな過去も今も未来も全てを受け入れてくれるパートナーに出会えて救われただろうな。 押し付けがましくなくて丁寧な言葉選びを自然とかましてくるまさかさん、こんな人、、周りになかなかいないぜ、、? 不妊治療に悩む様を魚グリルに残された魚の炭に例えるのとかさ、、、秀逸。 金原ひとみさんの言葉選びが脱帽の嵐でした〜
52投稿日: 2026.04.22
powered by ブクログ人生帳尻あわせって、嘘だ 偶然の出会いなんてなくて いま誰と一緒にいるのか このときを大切にしたい ワクワク9 展開8 読後9 再読8 構成8 学び8 文表現8 人物9 深み8 余韻9 合計:84/100
0投稿日: 2026.04.21
powered by ブクログ上手い、うますぎる。泣けた。 なんで金原ひとみ先生の本ってこんなに救われるんだろう。 ラストの過去と行き来する構成がうますぎて唸った。 とりあえず周りの誰か一人には購入してもらえるほどおすすめして来ます。 最近忙しすぎてメモ取るだけで感想を投稿できてなかったけれど、これはせずにはいられない。
18投稿日: 2026.04.19
powered by ブクログ大好き大好き大好き!!!!!!!!!!!! 心地よい温度感と見開き2ページに及ぶセリフ量を永遠に愛すると決めた。 始まりと終盤の差がエグいので人に勧めづらい。でも好きなんだとっても。
1投稿日: 2026.04.14
powered by ブクログ少し前に読んだ金原ひとみ作品『ミーツ・ザ・ワールド』『マザーアウトロウ』でも見たモチーフやシチュエーションにこれはなんか知ってる空気感だ、とニヤニヤした。フラットな視点を持つ派手な服装のパワフルな人、癖のあるホスト、謎メンツでわちゃわちゃご飯を食べる場面など。ストーリー現在軸において明るいテンションが漂っているという点で、本作は上記2作品と同じ方向性を持っていると思った。特に『マザーアウトロウ』と同じく読んで元気になれる作品だ。 尋常ではない執着と徐々に追い詰められていく従来の自分、その過程を書くのが上手いなぁ。浜野さんの過去の傷からもう血も流れなくなったこのタイミングだからこそ平木さんやまさかさんとの出会いによってルーティン生活から一歩外に出れたのだろう。負った傷も傷つけた事実も全部は消えないけど、浜野さんの人生や生活はこれからきっともっと鮮やかさが増すはず。 一緒に飛ぶ渡り鳥、一緒に老いて潰えていく関係というのが羨ましい。希望とか明るい未来を大手を振っては語れなさそうな言葉だけど、あたたかさや安心感がある。私もそれくらいの距離感で誰かと一緒にいれたら良いのになと思う。
11投稿日: 2026.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読後感が清々しい。 主人公と同じく40代に読んで欲しい。 ルーティーンが落ち着く 予測できないものは怖い 主人公と似た感覚を持っているので深く共感して読めた。 特に『一緒に生きていく』のは重い、でも『一緒に朽ちていく』のであれば気が楽。 この部分が刺さった。 タイトルの意味がわかったときにはスッキリ。
2投稿日: 2026.04.09
powered by ブクログ自分の人生のちょっと先の、違った結末を覗き見ているような浜野さんの人生。生活の流れも食事もリズムもルーティンに乗せるのって、心が波立たないから楽な心地なのはよくわかる。どこか全てを投げ出し諦めてしまっている様な危うさを感じていたけど、後半にかけて元旦那さんとの生活や不妊治療、モンスター嫌いの所以が見えてきてだからか、、と合点。 平木さん経由で知り合った人脈、新しい環境、体験や感情に触れて少しずつリハビリしていく過程には少しホッとしました。かさましまさかさん、浜野さんと出会ってくれて、浜野さんのことを忘れずにずっと覚えていてくれてありがとう。 悲しい時に声が聞けて、落ち込んだ時に励ましてくれて、嬉しい時に報告したくなる様な誰かと人生を共存して歩んでいきたい。けど、もう失うことに耐えられそうにもない。大人になってからのお付き合いはきっともっと自由で、本人たちが納得してさえいればどんな形でもいい。そう思えたお話でした。
2投稿日: 2026.04.05
powered by ブクログとても好みで面白かった!毎日同じような生活を送ることに何の不満もなく過ごしていて平穏を求めるところに共感。普段と少しでも違うことをすると自分にとっては一大イベントなのに、平木さんやまさかさんにとっては非日常が日常なんだなとギャップを感じるところにも共感した。自分よりも下な女が好きという夫とのじんわりしんどい結婚生活と、身も心もボロボロになっていた不妊治療、両親との冷め切った関係性などの過去の話を全て受け止めて肯定してくれるまさかさんの存在が唯一無二で羨ましかった。付き合うとなるとその先のことを考えなければいけない風潮があるし、結婚はもう懲り懲りで45歳という年齢の主人公にとってまさかさんと決めた関係性は理想的で憧れた。子どもとおじさんが嫌いな理由が、どんな理由でキレ出すかわからないモンスターみたいな存在だからという理由にすごく納得してしまった。平木さんみたいに周りの目を気にせず自由に過ごしている人って見てるだけでも刺激を受けるし楽しいよなぁと思った。金原ひとみさんの作品をもっと他にも読んでみたい!
25投稿日: 2026.04.05
powered by ブクログ金原さんの著書を初めて読みました。もっと重い感じの小説を書かれるのかと思ってましたが、案外軽い感じででも軽くない小説でした。 ストーリーは特別何も無く進んで面白味は無いがアッという間に完読しました。
0投稿日: 2026.04.02
powered by ブクログ初の金原さんの作品 蛇にピアスは切り取りで知っているので ちょっとどろどろしい、 不安な気持ちで読み始めましたが 結果、読んでよかった!と思えました なぜ自分がこうなっているのか 少しずつ理解する話、解釈をしていく話 いろんな世界を見せてくれる人との関わりを 改めていいものだと思った
2投稿日: 2026.04.01
powered by ブクログはじめての金原ひとみさんの作品 一文が長めだけど、読みやすかったし面白かった 主人公が白黒思考なところとか、傷つきたくなくてルーティンを好むところとか共感できた 平木さんやまさかさんと出会って、世界が広がって面白いことに出会えたのは羨ましいな 頑張って傷ついたからこそ閉じ困ってしまった世界を、人との出会いによってまた癒されていってる様が描かれていた 平木さんやまさかさんたちは一見派手で自己中に見えるかもしれないけど、人への許容力が大きくて、自分の意見を押し付けてないから、主人公も接しやすかったんだと思う 妊娠とか、結婚とか、全部とっぱらって、一緒にいれるまさかさんみたいな人って現実にはいるのかな まさかさんの見た目とライブ中と実際の性格のギャップもいいし、まさかさん自身も過去に傷を負ってきた人なので、優しいのかな。
16投稿日: 2026.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
完全直感ジャケ選択本。私の直感本当いい仕事した!そしてこんなにボロボロ泣くとは思わなかった。カタルシスがつよすぎる。重い話を気軽に聞ける話せる笑いあえる人って色々乗り越えてきた過去があるからこそであって本当貴重人類だよなと思いました。
3投稿日: 2026.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中盤のまさかさんが浜野さんを口説くシーンは、好意を言語化し過ぎている点が、ある種滑稽だったりフィクションたらしめていると感じた。相手に好意を伝えるとき、全てを語らないことは多々あると思うし、人の気持ちは変わりゆくもので事前にこれだけ言葉を尽くしたとて、と思ったからだ。浜野さんがまさかさんからの好意の表現をあの手この手で翻すようにするのも、防衛線を張りすぎているように思えて、もしや作家の自意識が投影されている?と勘ぐりながら読め進めた。 でも、後半にどんでん返しがあった。浜野さんの過去が明かされることで、中盤の過剰なやりとりは浜野さんの心(喪失感の深さなど)を表すために必要だったと理解できた。 とても読み応えのある作品。自嘲や皮肉をキャッチーな言葉で添えることでメリハリが出ているし、作者の人間考察もさりげなく織り交ぜていて楽しめた。
3投稿日: 2026.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初はゲラゲラ笑いながら読んでいた 近年の金原ひとみ作品は昔の繊細で陰鬱さのある作品とは異なり、基本的には明るい作風が多い その中でも私が大好きな「マザーアウトロウ」と同じ作風の作品か!と思いながら読んでいたらまさかの展開。 最後は泣きながら読んでいました。 幼少期、私の母も不妊治療をしていたがこんなに辛いものなのかと、当時の母と重ねて読むと涙が止まらない。 そしてそんな主人公に寄り添うまさかさん。 渡り鳥と渡り鳥が出会って一緒に飛ばない?そんな関係でいられるパートナーが私も欲しいなと思いました
2投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログ野菜と肉を、タレで炒めたものとパックご飯を交互に口に運び、スマホでドラマを見る生活を毎日続ける浜野は、自らとは何もかもが対照的な、平木と出会う。ホストに通い、ノリでタイまで行っちゃう彼女との生活は、浜野の虚無な日常に変化をもたらす——— 浜野さんは、子供という存在に対して愛おしさなどは一切持ち合わせておらず、寧ろ反吐が出そうになる程嫌い。そしてその嫌悪感は、彼女が日常で、おじさんに対してのものと似ている。彼女がいうおじさんとは、年齢でなく属性を指す名称として使っており、トキシックマスキュリニティを獲得した人や、熾烈なヘゲモニー争いに参加しているような、とにかくくだを巻くような人間のことである。彼女がおじさんに対して抱く嫌悪感の正体は、話の通じない、生態がわからない、キレるポイントがわからないということからくるストレスであった。そう見れば、赤子もおじさんも同じようなもので、何を考えているかなんて他者からはわからないし、相手の頭の中を覗くなんて傲慢な真似はしたくないし出来ない。 この考えが本当に理解できる。 自分の理想としては、訳のわからない人がいても理解しようとせず、棚に上げて腐るまで放置したいし、なるべくそうしている。だけども、理想とはかけ離れた想いに至ってしまうことも少なくない。それは、いわゆるおじさんに対しての方が多いと思う。アルバイト中につかれた悪態や、ナチュラルにヒトを見下す言葉。基本的にはどうでもいいし、理解する必要も価値もないと思っているので無視出来ているけど、それでも少しはストレスになってしまっている。もしかしたら私は、本当に性善説を信じているのかもしれない。ヒトとヒトが互いを尊重し合うのは当たり前。そういった思いが心の奥底で蠢いているのかもしれない。それが悪いとは思っちゃいないけど、社会に迷惑をかけない程度で、自身が崩れてしまわない程度でなら理想を追い求めたいから、はやいとこ治したい。 凄く面白かった。 浜野さんと平木さんの関係を含む、登場する人たちの関係は、変であると思う。だけど、確かに羨ましいかもしれない。
15投稿日: 2026.03.13
powered by ブクログガツンと響く良さでした。 もう私は金原ひとみ中毒なのかもしれない。と2作しか読んでないのに思えるほど。 ヘビーな内容をこんなに面白く描けるのすごくない? 中年て誰しも、傷ついたことと傷つけたことを織り重ねて形成されてて 肝心なのは、それを今の自分がどう考えているかだと思っている。 どの時点からでも、生きたいように生きればいいと。 オーディブルで、日笠さんのナレーションすごくよかった…!
23投稿日: 2026.03.12
powered by ブクログめちゃくちゃ良かった。 新聞のコラムで文章うまいなと思った人が金原ひとみで、小説を初めて読んでみた。 中年の話で、妊活の話で、親子関係や恋愛の話で、読んでてしっくりくるし、読後感も温かでよかった。主人公のルーティンに埋没して心を動かさないようにする生活に共感するし、その誠実さも伝わってきて好感をもつ。他のも読んでみたい。※オーディブル
3投稿日: 2026.03.11
powered by ブクログ屈折した精神構造と表面的行動としては繰り広げられるドタバタ喜劇が同居しています。この感覚がとても気持ち良いです。 お話は過去の(直接的な理由は)結婚、不妊を機にこじらした40代女性が同世代やや歳下?バンドマンと出会い変わっていく話。 コメディ基調でも彼女の闇はかなり深く、人生の山谷の高低はどの程度が幸福の折り合いかは、なかなかに難しいと考えたりしながら読んでた。 出会いは必然的なクライマックスなのが、いい意味で意外。とても読後感が良い。
1投稿日: 2026.03.10
powered by ブクログ読書会の人に勧められて読んだ一冊。 私にすごく刺さる話だった。 ただ、チグハグ感はあった。両親への思い、カサマシマサカとの出会い、離婚した元夫や結婚生活の思い出。きっとつながっているのだろう。まさかさんとのアレコレと苦しかった結婚生活にはつながりを感じるが、長く割いた両親についての話は何につながっていたのだろう。 前半はなんの面白みもなくルーティンを繰り返すだけの日常。アクティブな母と、冷え切った仲なのに絶対離婚しない父。恋人がいるが離婚してもらえないので再婚できない母。自分に関心も愛も抱かなかった父への思い。そんなことが無気力なタッチで描かれている感じ。 後半はそんな生活の中で出会った破天荒な平木を介して、ものすごくぶっ飛んだバンドのボーカルカサマシマサカとの出会いと二人の交流が丁寧に描かれていた。 嫌いじゃない。こういう中年の静かな恋愛。 ライブの時は悪魔のカリスマのようなマサカが、普段は物静かな穏やかな感じがまたいい。 夜中にコンビニに行ったことが事件になる浜野と、ライブで日本中を飛び回るマサカ。平木は真逆と言うが、私にはペースというか時間の流れ方がすごく似ているのではと思ってしまった。 金原ひとみさんの他の本も勧められたので、ぜひ読んでみたい。
10投稿日: 2026.03.08
powered by ブクログ若い頃に妊活でボロボロになり、ただただ平穏な生活を求めていたミドフォー女性が新たな出会いに翻弄されていくお話。 長回しみたいな文章は新感覚ですごく面白いし共感する部分も多かった。 ストーリー展開はかなり無理がある感じなのでファンタジーとして読めば良いのですが、周りの人の「ホスト狂い」とか「宗教にハマった家庭」とか過激な設定がいまいち物語に活かされていなくて持て余した感じがした。 「皆多かれ少なかれ、三十代後半くらいになってくると楽しいことがちょっと重くなってくるんだと思いますよ。霜降り牛みたいに、少々過剰すぎますねって感じで、 心が動かない平穏な状態を求めている人は少なくないはずです。」 p22
1投稿日: 2026.03.07
powered by ブクログ今の、私に、刺さった文中の言葉。 個人的に本当に欲しいものなんて 人にはないのかもしれない。 その時々に置かれている環境、自分の立場、ホルモンなども含めた体のバランス、そういったものが合わさった結果として恋人が欲しい、子どもが欲しい、お金が欲しい、権力が欲しいとなるのであって結局のところ、許せないものはあったとしても手に入れなければならないものなど人間にはないのかもしれない。 渡り鳥が渡り鳥に出会って、ちょっと疲れたから死ぬまで一緒に飛ばない?ってナンパしたみたいなもの でも私はこうとしか生きられない人生を送ってきて、その結果としてある今を、否定的にも肯定的にも捉えていない。夏になって何で暑いんだと言われても、冬になって何で寒いんだと言われても困るように、こうとしかあり得なかったんだと言い切れる。
3投稿日: 2026.03.06
powered by ブクログ『ナチュラルボーンチキン』を読んで、自分と全く違うタイプの人間とは仲良くなれるのか、と考えた。 自分の殻の中にいた主人公が、タイプの全く違う同僚・平木さんと仲良くなり、さらにバンドマンのまさかさんと出会うことで、少しずつ世界が広がっていく物語。 私はどちらかというと主人公タイプだ。だからこそ、世間に忖度せず自分の気持ちに正直に行動できる平木さんは眩しい。ああいう潔さを、私はまだ持てていない。 複雑な家庭事情を抱えながらもデスボイスでバンドを率いるまさかさんも、最初は「違う世界の人」だった。 それでも距離が縮まっていくのは、相手のコミュ力のおかげなのか、それとも主人公の中に眠っていた魅力が引き出されたのか。 主人公の周りにいる尖った、でも何故か心地よい人たち。やりとりから伝わる優しさが、読んでいて心地よかった。そして少し、羨ましかった。
2投稿日: 2026.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心に傷を負ったたために無気力にルーティンで過ごして生きる主人公。そんな主人公を自由に生きる平木が連れて行ったライブで「ナチュラルボーンチキン」のまさかに会う。彼との出会いで無理に前向きに生きなくていい。この人となら頑張らなくていいと思えるようになって心の傷を癒していく…無理に成長やポジティブになる作品ではないので人を選ぶかもしれないけれど、心の傷を持つ誰かを包み込んで救う作品になるかもしれない。
2投稿日: 2026.03.03
powered by ブクログ私が最低で病んでるだけだけど、最初の浜野さんがつまらなすぎて浜野さんよりは私マシかもって思って安心したんだけど、結局壮絶な不妊治療の末の離婚でめちゃ大変だったんだな全然すごいわって思って結局落ち込んじゃった笑 結局恋愛かよって思っちゃって、やっぱ恋しないとダメなのかよとも思っちゃった。まさかさんみたいな柔らかい人ってだんだん自分の意見はないの?って浜野さんはイライラしちゃうんじゃないの?とか思って、これまた最低な感想を抱いた。そして浜野さんのめちゃくちゃ脳内で喋る所は私と似ているなとも思った。自分の中で色々逡巡して結構客観的に考えられてるかなって思ってたけど、まさかさんと話して人間に戻ったって言ってるシーンがあって、私もAIになってるのかもと思った。私も人間に戻りたい。 平木さんは色々ぶっ飛んでるように見えるけど、アクティブなのに人を気遣ってるし否定しないし最高だなって思った。4人でいるのに浜野まさかペアにする平木金本ペアが学生みたいに扱われてた気がしてちょっと笑った
1投稿日: 2026.02.25
powered by ブクログ初めての金原ひとみ作品 食わず嫌いをしていたつもりはなかったけど、なんとなく食指が伸びなかった 一昨年の新譜の書評で面白そうだったので購入したまま積読になってた 前半は村田沙耶香作品のような気持ちで読んでた いるいる、周りに関心がなくて自分のルールを守る人が大切な人 少しずつ過去が語られて、柔らかい優しい雰囲気に 「ボーカルはかさましまさかさんです」 「スパイが作戦を練るように小声で聞いてくる」 あの時のは私は、魚グリルの中で焼かれて炭になった魚みたいな感じの気分」 自分では思いつかない表現がとても心地よい 気持ちがクサクサしてきたらまた読み直そう
3投稿日: 2026.02.23
powered by ブクログ久しぶりに金原ひとみさんの小説を読みました。ついつい綿矢りささんと比較してしまうのはあるあるだと思いますが、僕は綿矢さん派かな・・・。 そんな訳でちょっとだけ金原さんは食わず嫌いをしていたのですが、そんな気持ちを楽々ひっくり返すようなめちゃくちゃ良い小説でした。 GoogleのAI検索結果では、金原ひとみ著『ナチュラルボーンチキン』は、ルーティン化した味気ない日々を送る45歳の事務職・浜野文乃が、奔放な20代の編集者・平木直理との出会いを機に、人生の煌めきを取り戻す爽快な物語。真逆のタイプの二人が織りなす、笑えて感涙する現代の物語です。と紹介されます。 ・前半はパリピで自由奔放、強烈な平木の性格や、無理やり連れて行かされたライブに、主人公が心の中で突っ込み続けるという完全なクレイジーコメディー。この時点では、バンドマンとの恋愛も変な男と真面目な主人公のおもしろいかけ合いがメインの話かと思っていました。 ・中盤から後半にかけては、主人公が人との交流を断ち、味気ない日々を送るに至った経緯となるハードな生い立ちや辛い結婚生活など、過去のトラウマが描かれ、軽やかでバグった前半から重力が上がっていく。平木のクレイジーさは良い感じで軽さを継続しながらも、なんか、思っていたのと違うヒューマンドラマ系に変わっていく ・最後は40代バンドマンと主人公との過去が明らかになり、こんなにもピュアで暖かく、やさしい恋愛ドラマで終わるのかという印象的な終わりを迎える 本当にジェットコースターの様な話でした。クレイジーなコメディーとラブストーリーがこんなにも美しく融合されるとは、全く想像していなくて、圧倒されました。 会話のワードセンスも秀逸で芥川賞作家の力を感じました。これは文句なしでみんなにおすすめしたい作品です。特に40代以上には響く内容なんじゃないかと思います。
27投稿日: 2026.02.22
powered by ブクログ40代の生き方に色んな可能性を感じる。 前半は浜野さん(主人公)の代わり映えのないルーティン生活に、平木さん(職場の女性)のお見舞いに行き仲良くなります。 今までとは違う生活を送ることになり、チキンシンクのライブに行くことに…!! ルーティンを外れることを、ここ10年してなかった浜野さんですが恋愛に踏み出すことが出来るようになります。 色んな考えに共感できる部分と共感できない部分があり、同世代の人に読んで欲しいと感じました。 少しだけ心の荷が下りた感じがする物語でした。
1投稿日: 2026.02.22
