
総合評価
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powered by ブクログまさかさん、なんて素敵な人なの! 私がまさかさんと お付き合いさせていただきたいです(切実)。 まさかさんに惚れすぎて、後半全然キスシーンとか欲しかった人ですが、雰囲気的にまあないだろうなあ、と。(笑) この先の、まさかさん×浜野ライフが まだまだ見たいよ〜、という気持ちです・.。*・.。* 元旦那みたいな人、絶対にいるよなあ。めちゃくちゃイライラするけどそこら辺にいそうで、それも含めてイライラ!(笑) そして最後まで自分の過ちに本気で気付いてない感じ、こっちが悪者として消化されていく感じ…!コノヤロウ過ぎる。
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ登場人物が魅力的なのも、一定の層に人気があるのもなんとなく理解できるが自分には合わなかった。 台詞部分での作者の「この言い回し面白いでしょ?個性的でしょ?」みたいなのが透けて見える度、現実に引き戻されてなかなか入り込めなかった。
0投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログルーティン人生を送る文乃が直理との出会いをきっかけに生活が開ける話。なんかめちゃくちゃ好き、すごい良かった。直理ちゃんの開けっぴろげ感というか今が一番感というか、私にはなさすぎて憧れる。文乃の変化も嬉しくて、皆自分の好きな形で生きてってほしい
11投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ毎ページマーカーを引いてしまいそうだった。でも読み終わって、一番好きなページはというと「見てくださいよこれ、楽しくないですか?」と呼びかけから広がるあの楽園のようなバルコニーのシーン。その序盤のこれからヒラキナオリとハチャメチャとワクワクがはじまる!!と思いきやそこから知り合う男性カサマシとの話にシフトしていく。もちろんカサマシとの話が積りに積もるからこそマーカーを引きたくなるページが増えて行くのだけれど、このつまらない世界から引っ張りあげたヒラキナオリがだんだんモブ化していったのが物足りない…やっぱりもっとヒラキナオリとのデコボコ友情を読んでいたかった。 というのも、別に異性の恋人ができようが出来まいが本来の自分というのは実質的な所何も変わらないし、それを変わったんだ、私!とする主人公。寂しかったのを埋めるのは異性の恋人だとするのは45歳だからか「それって昭和的観点ですか?」と言いたくなるラストになるから。 もしかすると私は主人公に共感しつつも、本当はヒラキナオリの方の考え方に賛同しているから? 願うのならばヒラキナオリサイドのストーリーが続編として出たら迷わず買ってしまうだろう。 しかしカサマシの事をどこぞの馬の骨が!と言うつもりもなく。とくに「おじさんが嫌い」「差別の根源は恐怖心」「渡り鳥が渡り鳥に出会ってちょっと疲れたし死ぬまで一緒にとばない?」はもちろんマーカーを引きたくなるけれど、全てを受け入れ否定はせず肯定してくれる。ただの頷きではなく、しっかり意思をもって言葉にしてくれる意思疎通のとれた肯定だからこそ魅力的に見えるのであって、漫画の主人公にとっての都合のいい展開とおんなじ。 確かに前夫のような見下した態度の男は有り得ないけど有り得るが、カサマシのような男は有り得て欲しいけど有り得ない。このカサマシとの話を占めてるのはこの本が独身女性達の鎮魂歌として歌われている気がする。 でも出会えた事が奇跡、運命の人に出会いたい!とは思っていない独身女性が増えてきている。 誰かと求めあって生きていく事に越したことは無いんだろうけど、私は私としての自立しているからこそ、好きな事を好きなだけ、誰かにアテにするつもりもない 生きてる理由は祖先を残す事にも興味もないただ自分という自分をまっすぐ立っているのが嬉しくて楽しくて人生まだまだ時間が足りない!!と思っている節があるので このカサマシとの話より、それこそヒラキナオリとの話が読みたくなってしまうのかもしれない。 恐らく子どもを産みたいか産まないか産みたくないか産めないかで読む人の見方が変わるだろうけど。 別にヒラキナオリと同性愛を書いてほしいわけでも匂わせてもいらない ていうかなんで仲良くする事を性愛で結びつけようとするのか?人間と人間との話でよくない?? ってコメント見て思ったりして、言葉を借りるなら 「日本人とか女とか地球人とかじゃなくて、もうなんか自分のことは一つの世界ってかんじで捉えようと思って」思っている。 主人公の止まっていた時間が動き出したのは カサマシじゃなく、ヒラキナオリだから。 それだけは塗り替えてくれるなよと思ったりもした。 ただこの拭いきれないのは 「この憂鬱の皮膜が私を覆い始めている。未来への不安、お金と老後という何の面白みも斬新さもないどうしようもない虚しさが醸す、この恐怖。この恐怖に抗って生き続ける事など不可能。未来ある若者や生きたいと望む人の代わりに死ねたらどれだけ有意義だろう。そんな思いに時々強烈に駆られる」の一文がこの物語としての結末や起承転結よりも、大事で事実。 この事を書き記されたこの本は唯一無二だと思う。
7投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログvia Amazon Audible ルールに従わないホスト通いのしごでき後輩とか、ギャップ萌えな年下ミュージシャンとか不妊治療とか宗教親とか全部並列に並べた結果、何もかもが軽視されてるように感じた。 主人公の浜野さん、都合の悪いことは全部忘れていたのに、まるッと許されていくみたいだし、許されていいよね?と我々に同意を求める感じも嫌だったな。 美味しいもののシーンは良かった。お米入りのブリトー食べてみたい。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ女同士の友情もしくは百合物語かな、と思いながら読んでたら結構ちゃんと異性愛物語だった! 浜野さんは職場の人を、まさかさんのことはぺこぱの松陰寺太勇を想像しながら読んでいた。 まさかさんはもうちょっとガリガリな感じなんだろうな、甲本ヒロトみたいな、や団の本間キッドみたいな、と思いつつも、どうしても松蔭寺の顔が浮かんだし、松蔭寺の顔を思い浮かべながらまさかさんの台詞を読んでいても違和感がなかった。悪くないだろう。 体温のような小説だった。 最初らへんの「たまに体調を崩した時などが軽いエンターテイメントになる」という一文があったが、まさに恋なんていうのは熱のようなものだ。 軽いエンターテイメント。 しかし、子どもに関してのところは指先が冷たくなっていくような感覚があった。 体温だった。 私たち人間はたった1度2度体温が変わっただけで体調が一気に変わってしまう。環境によって簡単に変えられてしまう生活。性格。 めちゃくちゃ恋愛小説だった。 でもバンドやってるまさかさんの「派手なように見えて、まあまあ大きな箱がソールドしても物販が売れなかったら赤字になるような業界です」にグエーーーってなった。私はバンドが好きだから。好きなバンドの物販がやや平均より高めだな、と思うとき、ただでさえ「ここで稼がないといけないもんな」と思っていたけど、そうだよね、実際そうだよね、とか思うとなんかもうグエーーーってなった。売れてくれ~~~~~。大人気バンドになってくれ~~~。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな金原ひとみさんの作品。主人公の女性が型にはまった生活に安心を感じる性格できちきちしていていつも敬語。変わった人だと思っていたけどだんだんと事情がわかっていって現実味を帯びていく。感情的になる場面では、汚い言葉が出るのが本当の自分が見え隠れして面白い。 平木さん、まさかさんとの出会いで、ありのままの今の自分を肯定されてどんどんほぐれていく過程が見ていてほっこりする。まさかさんの本名には思わず笑ってしまった。2人のやりとりが長いのに面白くてもっと聞きたいと思わされる。
4投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中年版「君たちはどう生きるか」 まさにその通り。 主人公は45歳、独身で事務職の浜野さん。 先の見えない行動や非日常の日々が苦手で、仕事以外は人と関わらず、日々ルーティン通りに生活している。 ある日、上司の命令で20代のパリピ編集者・平木直理(ひらきなおり)と出会う。 ルーティンと平凡からはかけ離れた平木さんとの関わりの中で、日常が少しずつ変化していく。 ありきたりな感想ではあるが、登場人物のキャラクターが本当に良い。 破天荒で突拍子もない平木さんだが、彼女の言葉は明るく、真っ直ぐで、「そっか、これでいいんだ」と思わせてくれる。 平木さんの紹介で出会ったロックバンド「チキンシンク」のボーカル・かさましまさか。 ファンキーな登場とは裏腹に、実は寡黙で冷静に自分を見つめられる人。 浜野さんとの距離の詰め方や、付き合ってからの会話の温度感が絶妙で心地よい。 特別大きな事件が起こるわけでもなく、 最後にどんでん返しが待ち受けているわけでもない。 あくまで大人の男女の日常ストーリー。 だからこそ気負いなくすっと読めて、そっと温かい言葉と笑いをくれる。 「渡り鳥が渡り鳥に出会って、ちょっと疲れたから死ぬまで一緒に飛ぶ」 同意するにはまだ私は未熟だけれど、 恋愛を超えた“大きな愛の形”として、とても素敵な言葉だと感じた。
2投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルにて。 また好きな作家さんが増えた…! 決まった食事、同じような日常をなぞる私にとっては共感できた。 そして結婚・不妊などの話、全く同じ境遇ではないにしても、心が限界なときは思考までおかしくなることや、そこまでして求めていたものってそんなに価値があるものなんだっけ?ってなった瞬間に全てが揺らぐこと…とっても共感できた。 それを経ての今の自分なんだか、まさかさんと出会えた今があるのなら、その経験も間違いじゃなかったと思えてしまう良さがあった。 私もいつか同じように思えるのかな、思えたらいいな、と温かいような切ない気持ちになった。 ついつい自分と同じような性格の友達とばかり一緒になってしまうけれど、私も平木さんのような友達がほしいな、それもちょっと楽しいかもと思った。 ーーー死にたい人に出会って初めて、私は生きたい人なのだとわかった。
2投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ離婚してずっと人と関わらないように仕事をしてきた主人公。ひょんなことから同僚の見舞い?に行くことになった。そこから別の人生の扉が開き様々な人と出会い恋愛?をすることになる。人生どこでどう変わるか、何度でもやり直せると思わされました。
1投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ本屋さんで見かけて気になった。読んでよかった。 平木さんみたいになれたらなって思う一方、元夫との思い出が自分の今と重なって見えた。不妊治療の気持ちとか流産の気持ちがまるで自分が感じた気持ちのようで読んでいて泣いてしまった 希望
1投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ全女子はまさかさん的な男性を求めているのでは?!?! どんな自分でも受け止めてくれるまさかさんに惚れました!!! ちなみに30後半女です。 若い時に読んだら…つまんない恋愛だなぁとか思ってたかも! 予備知識無しで読み始め、表紙のポップさもあり、女の友情系?と思いきや…後半は苦しくて読むのが辛かったです。 最後は涙。涙。 なんか、映画グッドウィルハンティングのロビン・ウィリアムズを思い出しました。 全然内容とか違うんだけど、受け止めて、包み込んでくれる感じかな。
2投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ新しい世界を見せてくれーー。ルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者。同じ職場の真逆のタイプの女から導かれて出会ったのは、忘れかけていた本当の私。 感想 "20代の視点から40代の価値観を覗くような感覚が面白く、 恋愛経験の有無で感じ方は変わるが、 年齢を重ねるほど主人公の価値観がより理解できそうな一冊。"
6投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ蛇にピアスという本をずいぶん前に読んだことがあって、(この読書メモにないっていうことはほんとにずいぶん)しかもおもしろかったのかもそうでなかったのかも覚えていなくてドキドキしながら読みました。〜で〜で〜で〜でなどの繰り返しが多くて初めは暑苦しく感じましたがそれもだんだん慣れてきました。 終わりの部分での主人公の過去の思い出しはかなりびっくりで、え〜!そうなるの?という感じで、男性にとってはこれはトラウマになるような大きい経験だったのではないでしょうか。 小説としては読みやすい、そして筋書きもわかりやすいワタシ向きのものだったと思います。
1投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ私まだ20代前半。だから、共感できる事が少なかった。でも、20代前半の一般的とは少し違う私の今の人生にはグッとくるものもあった。1人を選んでしまう自分に、刺さる内容。また、年齢を重ねて、今の生き方を貫いていたら、読み直したい。
1投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ面白い 作家さんは、情熱大陸を見て興味を持ちこの本を買った。 読み終わってから、蛇にピアスを書いた人だったと、改めて思い出した(短期で忘れる天才か) 読み始め、スピード考えとても早くてジジイが読む本ぽく無いかと思ったけど、少し読み続けると太宰治の人間失格が浮かんできたのは何故だろう 軽めの感じから重めになって終わりはホッとさせられた。 この作家さんも好きかも!
18投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ人と関わることで傷つくと孤独を求めるけど、結局人は誰かと繋がることでしか生きていけないということを痛感した。
9投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログまず、主人公のものの見方や心情に深く共感した。 現在場面の主人公は、控えめに生きているものの、独特の感性をもって世の中や人を観察している。 軽快な現在の展開と対照的な回想場面は、己の過去を見ているようで苦しかった。 主人公がよき人に出会えてよかった。
8投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ中年版『君たちはどう生きるか』だとは上手く例えたもの。まさにその通りの作品。 歳をとるとルーティンに守られた生活はぬくぬく安心できる。できるけど全く退屈でつまらない。でも、そのつまらなさに自分が守られているような感覚になるのも理解はできる。 「アップデートできないということは、少しずつ死んでいくということに等しい。」 という一文にドキッ。 仕事に忙殺され毎日のルーティンに埋もれずに、老体に鞭打って、アップデートせよ、私!と勇気をもらえる作品でした。
2投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ情熱大陸で金原さん観る→ ミーツ•ザ•ワールド→蛇にピアス→ナチュラルボーンチキン 金原さんの文章好きだなぁ。綿矢りささんの文章と似た心地よさを感じる。次何読もうかな。
15投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ序盤、平木の裸ベランダレゲエロゼに猛烈に惹かれた。 途中から読んでいて少し胸が苦しくなった。うーん、読後もモヤモヤする部分もあり、どう昇華したらいいのか。 辛いことがないと気づけない優しさや繊細さや距離感の取り方ってあるよなって思う。でも繊細すぎたり優しすぎるとしんどい世の中だなとも思う。 2人でいると欠点を補ってもらえているように感じる人って大事だなと再認識した。そう思える人ってなかなか出会えないし。思いやりは距離感が近くなりすぎると忘れてしまうことあるなー。 やりたいことは、取り敢えずやろう。そして、周りの目は気にしすぎず、自分の心地いいことをして日々過ごしていこう。
3投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ出てくる登場人物にも文体にもストーリーにもなにも気持ちがひっかからなかった。心が動かなさすぎてなかなか厳しい本だった。
0投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ紆余曲折を経て、40代半ばにして老後のような波風立たない生活を送ってきた主人公がハチャメチャなバンドのボーカル(かさましまさか)と出会って、徐々に心の氷を溶かしていくような人間関係構築?小説。ジワジワと心に血が通って言い返っていく感じ。 まさかさんとだったら、結婚という形式にとらわれた関係でなく、一緒にいたいからいるという関係が保てそう! 特によかったところ そもそも皆多かれ、少なかれ、三十代後半くらいになってくると楽しいことがちょっと重くなってくるんだと思いますよ。霜降り牛みたいに、少々過剰すぎますねって感じで。心が動かない平穏な状態を求めている人は少なくないはずです。 ↑ 主人公と同世代だから分かる〜!感情のアップダウンが辛くなってくるのよね。 ネットを見てると大体のことは分かるけど、ここはうまい、ここはまずいなんて好みでしかないな。常識、普通 定説、っちゅーのは自分が試してみるまでは人様の普通でしかないっちゅうことやな。 ↑ 友人の平木さんがカニのエラの部分(毒ぽいところだからあまり食べない部分)を食べた後の、友人の感想。 本当にそう。普通ってないよね。人の言う普通を自分に当てはめるのは簡単かもしれないけれど、疑ってみることが大事なのかも。それをコツコツ試してみることで幸せになるヒントがありそう。 でも、やりきったじゃないですか。浜野さんは。これが欲しいって心に決めて、ちゃんと叶わなかった、って言えるところまでやり抜いたんじゃないですか。 ↑ 不妊治療をしていた主人公へのまさかさんの言葉。 私も不妊治療していたから分かるけど、不妊治療をしていると赤ちゃんができることが第一になってしまって、本当の目的である幸せになることが霧に包まれてしまって見えなくなるんだよ。そんなふうになって燃え尽きた主人公に対してベストな言葉✨️
6投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ最初は大人のおとぎ話かな?という感じで読み進めていくと、元夫との離婚までの経緯が明かされる終盤でガラッと雰囲気が変わる。 リアルな女性の辛い叫びが伝わる。 ただ、まさかさんと浜野さんが実は以前職場で会っていて、でも浜野さんは気づかなくて…など、ちょっと設定に無理があるかなと思う箇所もちらほらあった。
0投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めっちゃ好きだな。 金原ひとみさんの本は初めて読んだけど、めっちゃ好きだな。 これは図書館で借りたけど、家の積読で一冊あるんだけど、読まなきゃ。 こんなカップルも素敵だな。私も浜野さんのように、もう1人でいいって思ってるんだけど、まさかさんのような人が現れたらどうだろう。なんにせよ平木さんがいての浜野さん。また何年か後に読み返したい。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ作者の「この物語は、中年版『君たちはどう生きるか』です」に大共感。 今まで気づかなかった思いや、溜め込んでいた気持ちが一気に心に押し寄せてくる様子を表した文章表現が圧巻。表現の仕方を変えることで共感を喚起させられたのは、初めての体感でした。 人はみな、いろんな事を経験して今に至り、現在の自分が形成されている。見えているのはホント一部。 「一緒に生きていくと思うと重いけど、一緒に老いて潰えていくんだと思うと、気が楽になります。何も成し遂げなくていいんだって、ただ朽ち果てていくんだって思うと、樹みたいで穏やかに生きていけそうです」 凄く素敵な一文でした 【あらすじ】 ルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者。同じ職場の女から導かれて出会ったのは忘れかけていた本当の私―。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初聴。Audible。朗読:日笠陽子。女性の生きづらさを山ほど経験した結果として、ある種の単調さを獲得した主人公が、中年になっても新たな人と出会うことで少しずつ自由さに触れて自然に変わっていく。気持ちの良い読後感だった。子供を産もうとすることに苦しみ、傷つく具体的な描写は、ヒリヒリと痛ましく、周囲の人や社会に対して怒りさえ感じた。閉じた主人公も好ましかったけれど、開いていく主人公も嬉しい。朗読の日笠陽子さんによる登場人物の演じ分けが素晴らしすぎて、さすがの姉御と平伏しました。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ45歳事務職、独身女性の浜野さんが、20代自由な同僚編集者平木直理と関わるようになって、ルーティンになった日常が変わっていくストーリー。 平木直理のキャラクターがとってもいい! ホスト”鬼ヶ島キャツ”(笑)にハマってホストに通い、自宅のバルコニーで全裸で寝そべりながらワインと生ハムを食べ、家に来た友人に掃除をさせる。 「そもそも会社が私に来て欲しいなら、会社がもっと魅力的かつ快適、楽しい場所にならないといけない」とのたまう。 こんな人が身近にいたら、楽しそうで影響されちゃうに決まっている。 浜野さんが戸惑いつつも、「楽しい」を選択できるようになっていく様に、同じような日常送ってちゃもったいないよね、と思わせられる。 個人を尊重し、かつ一緒に楽しめる、そんなパートナーも見つかってしまうあたりも、物語としてはいいと思う。 浜野さんが幸せを掴んでいく感じがして、読後感がとても清々しかった。
2投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログルーティンを愛する40代の主人公。私に似てるなと思いながら読み進めるうちに、いや違う、この人は欲しいものを得るために奮闘した結果ルーティンを愛することを選んだ芯のある女性なのだ、ルーティンしか選べない私とは違う、私も彼女のように選んで、新しい世界を少しずつ拓きたい、と羨ましくなった。
11投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ初めて金原ひとみさんの作品を読んだ。淡々と生きる主人公とぶっ飛んだ同僚。あることを機に段々と仲良くなり、主人公の世界が広がる。主人公には結婚で辛い過去があり、離婚後の幸せは望んでいないような生き方だったが、真面目に生きていたからこそ、その姿を見ている人がいて、ハッピーエンドになりつつある。こういう寄り添った関係もいいものだ。
4投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログルーティン女(浜野文乃)とイレギュラー男(かさましまさか=松阪牛雄)、浜野の同僚(平木直理=ひらきなおり)らが織り成す、温かな関係性がいい。浜野の辛い過去を、ガッチリ受け止める松阪の包容力に、心が凪いだ。
3投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ感動。途中、不穏な予感がしたけど爽やかな終わりでよかった。不妊治療やモラハラ、毒親など耐えてきた主人公が歳をとると共に、自分の殻に閉じこもり最終的に無理せず付き合える友達や恋人に出会えてよかった
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログめちゃくちゃ素敵な作品でした!!!! 日々のルーティンをこなす主人公と、ホスト通いのぶっ飛んだ女性、真逆の2人が出会うことでコロコロと人生が変わりだす。 スピード感がありつつ心理描写は丁寧で繊細で、あったかい読後感で思わず泣きました。あっという間に読み終わった。 金原さんの小説は剥き出しで痛いほどの狂気性や退廃感が描かれることが多くそれがとても好きなのだけど、本作はそういった描写は抑えめ。でもやはり根底に希死念慮だったり、人生を俯瞰した諦念が感じられて、ぱっと見キラキラした小説のように見えてちゃんと地に足ついた現実味が噛み締められるなーと。 これは誰にでもなりふり構わずお勧めしたい作品!!特に20代後半〜の人生にある程度落ち着いてきたけど、どこか物足りなさや不安を感じてる人に勧めたい。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ『蛇にピアス』以来に読むかもしれない金原ひとみ。 Amazonオーディブルのために書き下ろされた作品というのも納得の、とにかく会話劇(会話の相手は脳内の自分も含む)。それと耳触りのおもしろさ。 4人舞台とかになったらおもしろいかもしれない。
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ前情報のないままに読み始めた本作品。私にとって初めての金原ひとみさんの作品。名前のない人物の目線で物語が始まる。わかっているのは45歳で独身の女性。毎日を同じように過ごして、変化のない日々を過ごすことに充足している感じが伝わってくる。何を幸せと感じるかは、人の数ほどあるのだろう。この人物にとっては、この同じことを繰り返すということがストレスがなく、平穏なのだろう。少しずつ、中心人物の状況が分かっていく感じが面白い。この人物の名は浜野。仕事は編集関係。登場する同僚たちは個性的で、浜野にとってはストレスのかかりそうな相手。毎日を同じように過ごす浜野の背景が少しずつ明らかになっていく。ストレスを軽減する方法は様々だろうけれど、浜野のように過ごすこともありかなとも想像する。私はやったことがないのだけれど。 浜野とは対照的な人物が登場する。同じ会社の平木。人生を楽しむことを目的として自由に生きている。それが浜野に色々な感情を沸き起こす。人が人によって影響を受けるって面白いなと思う。当たり前の日常とは違う日常に気づくところも新たな刺激を得ている感じがいいな。浜野の両親や両親との関係が明らかになる。それは、家族という形をなしていないのだろうなと感じるものだった。少なくとも、浜野自身が両親からの愛情を感じていないのが切ないな。子供の頃からずっと続いているそういう関係の中で大人になっていくとどうなるのだろう。浜野の心中は計り知れない。大人になるまでに、なかなか辛い時間を過ごしてきているなと思う。 その後、浜野と平木の関係はより近くなっていく。初めの頃とは違ってきて、浜野は平木との関係を楽しみにさえしているような感じがする。平木の明るさや無頓着なところは、熟考型の浜野にとっては心配する部分ではあるけれど、魅力にも映っているのかもな。見方や考え方の違いが、互いに眩しく感じることはあるだろうな。特にそれが特徴として際立っているような二人なので。読みながらそのズレを楽しく感じて微笑んでしまう。 平木に誘われるままについていく浜野。そこは渋谷のライブ会場。浜野にとっては縁遠い場所。戸惑う浜野の様子が伝わってくる。浜野の緊張感はすごいだろうな。まさかの展開だろう。読んでる私は楽しいけれど。ライブは独特の雰囲気の中、熱狂している観客達がいた。その状況を作っているのはバンドのメンバー達。個性的なメンバーが観客のボルテージを上げていく。それに全体が呼応していく。観客の熱量が上がっていく。平木と離れ離れになってしまうほどの熱狂ぶり。そんな状況にの中にいる浜野は周りに飲み込まれて流されていく。この後の展開が面白い。平木は浜野を居酒屋に誘う。そこに現れるのはさっきのバンドのメンバーやスタッフ達。すごいなこの展開と呟くほど面白く感じた。2人の宴会は9人の宴会に。さらに奇抜なファッションと歌で盛り上げていたボーカルの「かさましまさか」が浜野の隣へ。ここから意外なほど二人の会話が弾んでいく。浜野の硬さがとれていくような感じ。なんか不思議だな。それが自然に読めていく。飾らない人物像を描いている金原さんの描写が心地よいのだろうな。 ここからの展開は、二人が今までの経験や考え方を素直に真っ直ぐに伝え合うことに。それぞれの人物像が鮮明で、それが心地よい。飾らない人ってこうなのだろうな。他人に影響を受けずに生きている二人。だから通じ合うものもたくさんあり、そんなこと言って大丈夫とも思うけれど、安心して伝えている。二人だからこその会話が続く。二人の関係は、二人ならではの関係へと進んでいき、そこも面白い。何かいいなと心で思う。浜野とまさかの新たな関係が始まってから、平木と会う浜野。そのことに関する平木の素朴な感想が浜野にしっくりきている。平木も浜野にとっては、飾らずにいられる存在なのだろうな。平木の魅力が存分に伝わってくる。それは、浜野が引き出しているのかもしれないなとも感じる。それぞれの良さって、その関係だから見えてくるものもあるのじゃないかな。不思議な感じがする。 回想シーンは、浜野が結婚していた頃の夫との生活。浜野にとって苦しく辛い状況だった。結婚したからこその楽しい生活とは程遠かった。毎日を同じパターンで虚無的に過ごしていた浜野の背景が見えてくる。辛い状況を味わった浜野は、同じ状況に陥るのを避けていた。ある意味、自分を守っている。だけど、誰かと生きる楽しみも遠ざけてしまったな。だから、平木やまさかと出会えて本当によかったなと思う。浜野の回想シーンは妊活のことが大半だった。浜野と夫のギクシャクとした関係が浮き彫りになっていく。同じ方向で進んでいない妊活。それは、あるきっかけによって結婚生活をも破綻させていくことになる。結婚とは何なのだろうなと思う。浜野と夫にとっては子供を持つ家族をイメージしていた。授からなかった場合、このようになっていくのかな。二人の関係が壊れていくことに、私の中で色々な思いが駆け巡る。 浜野とまさかの関係は、ゆっくりとした時間の中で、互いを知り合っていく感じが心地よい。そこには、互いの思いや考えがストレートに表現されている。こんな風に飾らずに伝え合える関係は安心だろうな。そして、居心地がいいのだろうな。率直にそう感じる。そんな居心地のよさや互いを思う温もりを感じながら読了した。浜野にとって変わらない日常の中に訪れた変化。それはまさかや平木との出会いから生まれた。日常を変化させるような誰かといつ出会うかは分からない。また、出会わないかもしれない。それでも何か起こるかもしれないなという思いが生まれる作品だった。読めてよかったな。
367投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ朝の情報番組に出演していた作者を見て興味を持ち、そういえば今まで手にしたことがなかったなと思ったことと、中年版「君たちはどう生きるか」だと言われていることで読みたいと思った。 不妊や複雑な親子関係という深いテーマではあるけど、クスっと微笑ましく思えるところもあり、主人公達が清々しく飲み、食べる姿が爽快だった。 突然どうしようもない訳のわからない不安に襲われる「不安発作」は自分にもあることなので自分だけではないんだなと少しホッとしたりもした。
1投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ何となく、読み始めたけど、 とても面白かったです。 独り暮らしの主人公。 淡々と、毎日、 同じように、シンプルに暮らしている。 楽しみが何なのかもわからないと言っていた主人公なのだが。 仕事仲間など、 魅力的な登場人物が でてきて、その絡みが面白かったです。 だんだんと、深く、 つらい思いなども出てくるのだが 前半は、登場人物のキャラクターが 魅力的で、楽しかった。 後半は、不妊治療のこと、 主人公の心の痛みとかでてきて 深くなっていくけれども。 全体的に、良い感じでした。 ひとつ、自分が、 勝手に気になること。 自分の知らないところで、 誰かが 自分を見ていた、見守っていた というのは、一つ間違えると ストーカーだよね。 それを打ち明けられて、 嬉しく感じるのか、 怖いと感じるのかは 関係性にもよるのかなぁ。 それは、ちょっとだけ、思った。 こわいよねーって。 そう、思ってしまうのは 最近、刑事ドラマの見過ぎのせいかも?
7投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログあらすじや口コミを見て、これは私のための本かもという予感はしていた。やっぱりそうだった…!最初から最後まで、この今の時代の40代の女性のための本だった。なんて最高。何度も吹き出して笑ったし、最後まで何もかも良かった。推しに頭吹き飛ばされるような呆然としちゃうところも、平木さんのキャラクターも、若い子に思うこの気持ちも、差別に対するモヤモヤも全部、全部、私たちの話だった!!!
1投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ地味なルーティンをこなすことが心の安らぎ、と質素に暮らす45歳独身女性が、ひょんなことから真反対の人たちと親しくなって、生活が一変する。 傷つくことを避けるために、ひたすら地味に余生を暮らすことを選んだ主人公。同僚やバンドのメンバーたちの突拍子もない言動に戸惑いながらも、心地よさを感じて徐々に心を開いていく様が何とも愛おしい。かたくなな主人公の過去が少しずつ明らかになるにつれ、この後はすべてがうまくいきますように、と祈るように読み進めた。 金原ひとみの作品は、以前は私には尖りすぎて敬遠していたが、最近はいいなと思える作品が増えてきた。
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ金原さんらしい筆致で、とてもサクサク読めた。 ドロドロした性描写やバイオレンスがないから、ときどきクスッと笑いながらも、やっぱり40代女性の悲哀とか「わかってるなー」と唸らせる内容。。かと思ったら、、、 後半、離婚経験の話から流産の話がいきなり重すぎたけど、、、まさかさんが浜野さんを心の底から愛していて、浜野さんがそれを受け入れていく様子が、なんだか、とても良かった。
5投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結構好きだった! さすがにここまでじゃないけど、浜野が日々のルーティンを愛し平穏を求める気持ちは何となく分かる。 平木との出会い、チキンシンクとの出会いにより、常識を覆される浜野。 歳を重ねるごとに、こんな新しい人間関係を築くことって難しいから、戸惑いながらも少しずつ変わっていく浜野が、なんだか羨ましかった。 平木はまさにエネルギーの塊みたいな人、実際に近くにいたらしんどい気もするけど、あれだけ突き抜けられたら楽しいだろうなあ。 浜野とまさかの距離感が独特で、二人のやりとりが面白かった。 特に「好意」について二人が意見を交わすところ、二人とも真っ直ぐすぎて、そんな風に人と向き合えるって素敵だなと思えた。 共に生きていく、ではなく共に「老いていく」。 私はそこまでの境地にはまだ至らないけど、なるほど大人になるってそういうことなのかもなと感じ、凄く印象的な場面だった。 何となくハッピーエンドな感じで、ぶっ飛んでいるようでいて地に足の付いた平木や金本も含め、みんなが幸せそうで良かった。
1投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不妊治療で自分見失って通常な配偶者の方がおかしいと思って攻撃的なになってでも何がなんでも妊娠しなきゃと必死になるのわかる。私もなった。 ルーティンを好み、つつがなく日々が終わる日常を送るのもわかる。私もそう。 でもまさかさんとの出会いみたいなことが起きたら、人生がもっと楽しく動き始めるんだろうか。 まさかさんは十年前からちょっと想っててくれてたわけだけで、そんな人はいないけど。 40代の一緒に朽ちていきましょうっていう気楽な恋愛みたいなものもいいな。
1投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ途中まで動きがなくて少しつまらなさがあったけど、蟹が出てきたあたりからどんどん引き込まれた。無難な生活を送っている自分にとって、まさかさんや平木さんはすごく魅力的に映る。うちの親友はこんな人。こういう行動力?挑戦のエネルギーがある人と過ごすのは面白いだろう。
0投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ面白かった ・登場人物のネーミングセンス ・主人公と恋人?がLINEやりとりするときのいちいち細かい思考過程とふたりの距離感 ・恋人の人となりや優しさの種類が推しに似てて味わい深深い
0投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ金原さんの作品の中では、比較的カロリー低めなのでは。故にカジュアルに読める。 とはいえ浜野さんを媒介に 金原さんの世の中に対する怒りがひしひしと。 平木さんやまさかさんを配置することで、 物語として成立させている、そんな印象。 金原さんの怒りは 世の女性の生きづらさの根幹を掴んでいる気がする。 わたしもなんとなくもやーんと生きている一員だけど、ここまで言語化できていない。 がつーんと毎回突きつけてもらってるのに100%受け止めきれない。もどかしさが募る一方。 これが足掛かりになるかもしれないのに、わたしの読解力が低いばかりに、、、くやしい。
0投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログ作者がいうこの物語は中年版『君たちはどう生きるか』です。をまさに体現する1冊。結婚、不妊治療、離婚を経て全てを諦め、仕事とご飯と動画のルーティンだけの生活を送っていた女性の前に現れたパリピ編集者とバンドマンとの出会い。心揺さぶれる言葉の数々。
0投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログ抗えない不可抗力、自分とは切り離せない変わらない過去、出来てしまった心の傷やぽっかり空いた埋まらない穴、どうしようもない思いみたいなのが、これから癒えたらいいなとただただ思う。願う。 温かく心優しいパートナーとの出逢いというか巡り合わせをくれた著者はきっと優しい方なんだろうな。
1投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ全員愛おしい。 平木さんには憧れるし、まさかさんの安心感がすごい。浜野さんの人生が少しずつ色付いていく様子がとても素敵。知らない世界に飛び込んでみるって怖いけど大事なことなのかも。
2投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こちらの本の感想を見る機会が多くて、内容含めて気になっていましたが、なんせ「蛇にピアス」の作者である金原ひとみさんが書いたということで、若干尻込みしてしまいました( ´ー`)フゥー... 読んでみると、結婚→不妊治療→離婚の暗黒鬱々したところがあるぐらいで、あとは、ほっこりだった。 『自分には唯一無二性が無さすぎ、自分の人生には意味が無さすぎる、という事実の裏返しでもある。…まさかさんと蟹を食べることに異論はない。私はまさかさんと蟹を食べるだろう。何より蟹は美味しいし、何を差し置いても食べたいものの一つだからだ。』 着る服も食べるものもルーティン化して決めてしまえば、後は流されるように過ごすだけ。そうやって生きていく方が合理的だ、変化は嫌い、削ぎ落とした生活を送る浜野さんに、職場の後輩と、その御縁で新しく出会った人たちとがスパイスとなって変化をもたらす。もう1回読むなら、蟹も551豚まんも美味しそうな冬の時期がいいかなー(*´艸`*) 2025.8
32投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ金原ひとみさんの本を初めて読みましたが、他の本も読んでみたいくらいとっても好きになりました。 文章にとっても深みがあるけれど読みやすく不思議な体験でした。 希望をもらえる思える作品で、いま読めてよかったと思いました。
55投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ金原ひとみさんの著書は初めてだった。 ちょっと難しいのかな、と警戒していたところがあったが、案外読みやすかった。 生活の全てがルーティン通りに回っていて、ある意味無駄のない、そして何の楽しみもないような生活を送っている45歳の浜野さん。 労務課の仕事で欠勤が続いている平木さんを訪ねたことから、そのルーティンがことごとく崩れていく。 その崩れていく中でなぜこうなったかが明かされていく。 浜野さんの周りの人物が誰も彼も個性的で面白い。 そりゃそんな人達と付き合いだしたら簡素で面白みのない生活は一変してしまうだろう。 まさかさんというミュージシャンと付き合うことにもなる。 このまさかさん、浜野さんの今までにはいなかった存在なんだろう。だから心を許してしまう。 しかし、このまさかさん、浜野さんが壊れる前から知っていたなんてちょっと怖い存在。 まあ、浜野さんがどうしても抜け出せなかった過去から救い出してくれたのかもしれないと思えばいいのかもしれないが。 人は皆、色んな過去を背負って生きているんだなぁ、その過去の経験の上に今の人格が形成されているんだよね。 良くも悪くも色んな経験が人生を豊かなものにするんだろう。 穏やかな、何の波風も立たない人生は人を薄っぺらくするのかもしれない、と私は思った。
1投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ楽しみとか生活の余白を全部否定して真面目に生活している45歳のOLの物語 風変わりなバンドマンをパートナーとするまでの話だけど、今の世の中の生きづらさや、人との距離感とか女性の立場などをスッキリと言語化していてなかなかに深い。 好きに生きてる同僚の平木はじめ、とても魅力的な登場人物が主人公の心を溶いてゆくのがとても清々しかった。 金原氏の本は、前回何かを読み始めてどうにも合わずに途中離脱したが、こちらはとても好みで心に残る1冊となった。
5投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ止まってた時間を動かす原動力 圧倒的人間力に感動した! 10年前から毎日同じルーティーンを愛す主人公と ほす狂いの仕事サボりがち編集社員と そこから広がる人脈 活字読んでてワクワクした そうだよな 人生誰よりも楽しまないといけないよな って思い出させてくれるいいストーリーでした^^ なんといっても会話のリアリティさとゆるさが好き
11投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語は、平穏なルーティンを守って生きている浜野文乃が、自分と正反対のパリピな後輩・平木直理と出会い、人間関係や生活に変化が訪れるというものです。 この本を読んで一番驚いたのは、自分が日々抱えている不安やもやもやが、まるで自分の頭の中をそのまま言葉にしたように綺麗に描かれていたことです。心理描写があまりに的確で、頷きが止まらず、読んでいて「これはわたしの思考かも?」と錯覚するくらいでした。重たいテーマも扱いながら、笑える瞬間や愛おしい場面があり、登場人物全員に親しみを感じて、最後は読み終えたくないくらい大切に読み進めました。 浜野さんは、内向的で変化を避け、つい深く考え込んでしまうところがあり、自分と重なる部分が多く共感しました。平木さんは、常に人生を楽しむ姿勢や、自分で試したことしか信じない強さに惹かれました。「ふーん」で流せる軽やかさや、「蟹のエラを食べてみてから判断する」という行動力は、自分にはないものとして強く印象に残りました。そして、まさかさんの優しさやあたたかさ、どんな話も重くしすぎない受け止め方は本当に魅力的で、浜野さんが惹かれるのも自然に思えました。 特に共感したのは、浜野さんの「何もなさ」に対する不安や、人間関係の難しさに悩む姿です。 印象に残った言葉は、 •とにかく自分にコントロールできないものが怖い」 •「人間って、計り知れないから嫌なんです。もちろん計り知れないからこそ魅力的かもしれないけど、わたしにとってはやっぱり恐怖なんですよね」 という部分でした。まさに自分の心そのものでした。 浜野さんは、結婚生活や不妊治療という辛い経験から、心を守るようにルーティン生活を選んでいましたが、平木さんやまさかさんとの出会いによって少しずつほぐれていき、本当に欲しかったものに気づいていきます。その姿に胸を打たれました。欠けたところも抱えた痛みもまるごと受け入れてくれる存在に出会えたことが何よりの救いだと感じました。 「まさかさんといるとどこか自分の欠乏してるところが満たされる感じがする」 「一緒に生きていくと思うと重いけど、一緒に老いて潰えていくんだと思うと、気が楽になります」 という言葉に、誰かと共に生きることの温かさを感じ、前向きな気持ちになれました。 帯には「この物語は中年版『君たちはどう生きるか』です」と書かれていて、本当にその通りだと思いました。数年後にまた読み返したい、大切な一冊になりました。
1投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ少しずつ硬い壁がとけて、独りぼっちより2人がいいよねって45歳の主人公が思えていく過程が丁寧に描かれていた。これは中年女性のハッピーエンド恋愛小説なのだろうか…。幾つになっても理解してくれようとする相手がいるっていい!
0投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
浜野さんつまらない人かなと思ったら平木さんと仲良くなり始めたあたりでこやつ面白いな…?と思い、そこからは美味しそうなごはんを食べる女同士の友情物語始まるな思ったら少し違う方に転がって面白かった。まさかさんのキャラが良すぎる。見た目と中身のギャップよ!星型のモッシュピット存在するならそんなバンドのライブ行ってみたいな。 長々と自分の考えを語るシーンが多くてページ数の割りに読むのに時間がかかったけど、言語化が上手だなぁと思った。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ10年ほど前にナチュラルに女を見下すような夫と不妊治療をきっかけに離婚してから色味のないルーティン化された生活を送っていた主人公45歳浜野さんが、同じ職場のエネルギッシュな若手社員平木さんと出会ったことで、自分でなんだかんだと理由をつけて挑戦とか新しい一歩とかを踏み出さない保守的なタイプ、ナチュラルボーンチキン、なハード系のバンドのボーカルのかさましまさかさんにも出会い、親しくなる話。老害と呼ばれるようなおじさんと無邪気な子どもは、自分に都合が悪いことがあると喚くという点で同じだというのは、たしかに!と思った。小説だからにしても、長々と自分の考えていることを伝えられる関係性というのは羨ましいな。
1投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヤブノナカで刺激されて昨年出された作品を借りてきました。これはあんなに紙も薄くなくてすらすら読めましたね。 それでも「トキシックマスキュリニティ」なんて言葉、初めて目にしました。勉強になります!このおじさんの下りが面白かったですね。「おじさんというのは年齢ではなく、属性です」なるほど!「行形事務所」とか「文律社」ってどの会社がモデルなのかなとか、そんなことが結構気になりました。 もちろん、浜野さんには幸せになってもらいたかったので、よかったです。 これから、男性はどうやって生きていくべきか、どうあるべきか、そろそろ男性側から主張してほしいですね。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログごめんなさい。本日は、レビュー冒頭からまずお詫びしたいと思います。 私は今までに1,000冊以上の小説ばかりを読んできました。感動に涙した作品もあれば、その対極にある作品もあります。これは当然のことだと思います。誰もが全ての小説に感涙することなどあり得ないからです。 そんな中で、読んでいてどうも気乗りのしない作品というものが存在します。ブクログのレビューを読んでいても途中で断念という記述を多々見かけます。私は、ブクログにおいて”(-_-)ウーム_読みづらいです”というタグを設定しており、そこには14冊が登録されています。宇佐見りんさん「かか」のように独特な言葉が使われているもの、湊かなえさん「カケラ」のようにグダグダした話の連続に集中力が切れてしまったもの、そして佐藤多佳子さん「明るい夜に出かけて」のように私にとっては理解不能な世界を当たり前に記されていることで読みづらいと感じる作品もあります。しかし、私は途中で読むのを断念したことは一度もなく、最後まで頑張って読み通してきてはいます。それは、こうしてレビューを書くためです。しかし、なかにはレビューを書くためという目的のために大変な苦痛を伴う作品もあるのです。 さてここに、読書をしていて強い拒絶反応に襲われた作品があります。ブクログでは高い評価がつけられているこの作品。”面白かった”、”読みやすい”という感想を見るにつけ、この世には必ずしもそうではない人がいることを思い知ったこの作品。そしてそれは、ほとんどギブアップ寸前で最後のページまで文字を追い続けた、さてさてには”生理的に合わなかった”物語です。 『まだ足が痛いので、今週も在宅にしようと思います!』と、『スケボーで転んで捻挫をして、診断書もあるのでと二週間の在宅勤務を申請してきた文芸編集部の平木さんから、在宅勤務延長を乞うメールが編集長経由で転送されてきた』のを見るのは主人公の浜野文乃(はまの あやの)。『捻挫で三週間在宅なんて聞いたことがない』と思う浜野は『管理系の部署は在宅をする人がいないため週一でも取りにくい雰囲気があるというのに、全くやりたい放題だ』と思います。『出版社、特に編集部には変わった人が多い』と思う浜野は、『スケボー通勤をしている』という今回の対象者の平木直理(ひらき なおり)のことを思います。そんな時、『あのさ浜野さん、平木さんの様子見に行ってきてくれない?』、『平木さん電話出ないし…もし本当に足が悪くて外に出られないとかなら、病院の付き添いも必要かもしれないよね』と、沖部長に言われた浜野は、『それは労務の管轄でしょうか。私は平木さんとは面識がありませんし』と返します。しかし、『じゃ浜野は午後平木さんの家寄って、チラッと様子見てきてもらったらもう直帰でいいよ』と言われ、『土日出社や有休取得もなしにほぼ半休がもらえるということだ』と思う浜野は、『今日こなす予定だったデスクワークは明日やろうと腹を決め』、平木のマンションへと向かいます。 場面は変わり、『部屋番号を確認してインターホンを鳴ら』すと、『誰ですかー?』と『中から声がし』ます。『一瞬悩んだ後に「労務の浜野と申します」と事実を伝え』るも、『ローンの取り立て、ですか?私、ローンは組んでないんですけど…』と話が噛み合いません。『違います。兼松書房、労務課の浜野といいます』と説明するとようやく『ドアガードがかけられたままドアが開』きます。『お怪我の経過が良くないとのことで、部長から平木さんの様子を見てくれるよう言われ、お伺いしました。こちら、つまらないものですがお受け取りください』と、『フルーツゼリーの詰め合わせ』を差し出す浜野。平木がやむなく『ドアガードを外してとうとうドアを開けた』タイミングで『足はまだ痛みますか?』と『ドア内に足を踏み入れ』た浜野は、『お部屋も荒れているようなので少し片付けを手伝わせてもらいますねと言いながら靴を脱』ぎ、部屋へと入ります。そして、『ローテーブルに置かれたレシート、領収書類に目をつけ、まとめて手に取るとさっと扇状に広げ、じっと目を凝ら』します。『平木さん、これは何ですか?』、『二十二万四千五百円…。このMONOROというのは、MONOが唯一の、ROは一郎二郎など、男性名に使われる郎という字をアルファベット表記にしたものと思われ、この金額とお店の所在地と店名からして、これはホストクラブの領収書ですね』と訊く浜野。『まあそうですね』と答える平木に『うちの会社では昨今キャバクラやホストクラブなどは落ちづらくなっています…経費として申請するのはかなり難しいと思います』と言う浜野。それに『や、落としませんよ。これは私一人で行った時の領収書です』と返す平木に『平木さん、太客なんですか?』と訊く浜野は、『ホスクラ』について話を聞きます。そして、『平木さんのホスクラへの愛と情熱は理解しました。ですがこれは昨日の領収書ですよね?ホスクラには行けるけど、会社には来れない、では道理が通りません』と追求する浜野。しかし、『在宅でも仕事ちゃんとやってますよ?』、『在宅定時で人並み以上の仕事量をこなせる私は、会社にとって非常に有益な存在です』と平木は『ドヤ顔』で語ります。そんな平木に『つかぬことをお伺いしますが、平木さんにとっての楽しいって何ですか?』と訊く浜野。それに『私は普通に皆が楽しいことが全て楽しいですよ』と言う平木は、『見てくださいよこれ。楽しくないですか?』と『1DKの敷地面積よりもずっと広大、恐らく四倍くらいはあるバルコニー』へと案内します。『ガーデンテーブルとチェア四脚のセットと、ホテルの屋外プールなんかによくあるデッキチェア二台とパラソルが並んでいて、なんとデッキチェアとデッキチェアの間に置かれた小さなテーブル上のワインクーラーにはワインが刺さっていて、皿には生ハムとサラミがスライスされた状態で並べられている!』という光景を見て『平木さん、あなたここで寝そべりながらワインを飲んで生ハムを食べていましたね?』と訊く浜野。それに『はい。全裸で』と答える平木に『思わず辺りを見渡』す浜野は驚きます。『これが楽しいかどうか、私にはよく分からないんです…』と言う浜野に『じゃちょっと楽しんでみたらいいじゃないですか』と答える平木は『スピーカーからレゲエを流して、バタバタと持ってきたワイングラスにロゼワインを注ぎ』『乾杯を求め』ます。そして、しばらく会話を続ける中に『裸になってもいいですか』と訊く平木に『部長へは、平木さんはまだ少し足が痛そうですと伝えておきます…一つ忠告ですが、ホストクラブに行く時は一回につき利用額の上限を決めておいた方がいいですよ』と伝えると『おけです!』と返す平木は、『オーバーオールの金具を外』しはじめす。それに『慌ててでは失礼しますと』言い、平木の部屋を出た浜野。そんな浜野が平木と関わりを持っていく先に更なる出会いが待ち受けている…そんな物語が描かれていきます。 “仕事と動画とご飯のルーティン生活を送る、45歳一人暮らしの労務課勤務・浜野文乃。趣味も友達もなくそれで充足した人生を歩む浜野は、ある日上司の命令で、在宅勤務ばかりで出社しない編集部の平木直理の家へ行くことになるのだったが、その散らかった部屋には、ホストクラブの高額レシートの束と、シャンパングラスに生ハム、そして仕事用のiPadが転がっていて ー”と内容紹介にうたわれるこの作品。2024年5月17日に発表されたこの作品は、”オーディオファースト作品”という位置付けでAmazonのAudibleでまず先行配信が行われ、その後、同年10月3日に単行本として刊行されたという経緯を辿ります。なかなか画期的な試みだと思いますが、後でも書きますが、言葉の洪水に溺れるような感覚を覚えるこの作品において、耳からの音声情報だけでこの作品に接するのはかなりハードという気がします。Audibleで読まれた方の感想を是非お聞きしたいと思いました。 さて、そんなこの作品は、本の帯に記されている通り、対象的な二人の女性の出会いによって物語が動きだします。まずこの点からご紹介しましょう。 ● この作品に登場する二人の女性について ・浜野文乃: 45歳、兼松書房の労務課事務職 → 『夕飯時にはVODを見るのが日課』、『仕事と動画とご飯というルーティン。それが私で、私の生活』 ・平木直理: 20代、文芸編集部の編集者 → 『ホスクラへの愛と情熱』、『在宅定時で人並み以上の仕事量をこなせる私は、会社にとって非常に有益な存在』と自身を理解 二人は生活の有り様も考え方も、とにかく何もかもが異なります。物語では、『捻挫』で長期間在宅勤務を続ける平木の様子を見てくるように浜野が指示を受け、平木のマンションへと赴くことから物語は動き始めます。 そんなこの作品はある意味では金原さんらしさに満ち溢れているとも言えるのですが、そのテンションの高さというか、文章の弾けっぷりに戸惑うというか、クラクラするというか、気持ちを集中させないと物語に入っていけない感覚に襲われるところがあります。その一つが、読点だけで繋げていく長い一文です。どんなものか、少し長い引用になりますが、『金本さんの声に、三人で声を上げて笑う』という文章の後に続く”一文”をご紹介します。 『笑いながら青空のもと人とご飯を食べる、そんなことが私にとっては珍しく、懐かしく、いやでも私の人生にこんな瞬間がかつてあっただろうか、と思うほど楽しく、もう綺麗に食べ切った香箱蟹の甲羅で甲羅酒をやろうとする金本さんを、皆でああだこうだと慰めて、これはうまい!とようやく甲羅酒を飲めた金本さんと甲羅を取り合いっこする平木さんを見てまさかさんと私は目を合わせてくすくすと笑ったりして、暗くなってきたため平木さんが灯した、一定間隔で置かれたキューブ形のライトでうっすらとゴールドに染まったバルコニーはまるで異世界のようで、これが現実である気がしないまま、揺蕩うように時間が過ぎていく』。 芥川賞系の作家さん、例えば金原ひとみさんと同じタイミングで受賞された綿矢りささんにもこのような表現がありますし、他の作家さんでも決して珍しいわけではありません。こういった表現も決して嫌いではない私ですが、どうにもこの作品では頭に入ってきません。本を読む中では、章区切りや段区切り、そして句点という形で、息継ぎのポイントがあると思います。しかし、この作品では、このような切れ目のない一文が大量に使われていて、読んでいて息苦しくなってしまいました。上記したようにこれはAudible先行の作品です。試しに声に出して読んでみましたが、私にはこれを一息で読むことができません。途中で息切れをしてしまいます。Audibleを担当された方がどのように読まれているのか、この調子で最後まで朗読できるものなのか?、本筋ではないところに興味が湧きました。また、そんな長い一文のことだけでなく、この作品はとっ散らかったさまざまな言葉が洪水のように押し寄せてくる感を強く受けます。これが、私には船酔いをするような気持ち悪さに繋がり、最後には耐え切れなくなってしまいました。 そんなこの作品は、平木直理に紹介される形で『かさましまさか』というミュージシャンを紹介された浜野が、そんな『かしましまさか』との交流を通じてその心持ちに変化が生じていく様を描いていきます。 『一人きりでご飯も仕事も過不足なく、波風の立たないこの生活を始めて十年が経つ。趣味もなければ特技もなく、仕事への矜持もなく、パートナーや友達、仲のいい家族や親戚もペットもなく、四十五にして見事に何もない』。 そんな風な思いの中に生きてきた浜野文乃の人生に少しずつ変化が生まれます。それは、こんな感覚に象徴されるものです。 『私は今、人間に戻った気がします。人間は久しぶりで、なんだか緊張します』。 ただ、その方向性は分かるのですが、兎にも角にも文章が頭に入ってこない苦読の時間が続きます。どこか他人事感が強く、もうどうでもいいや、という気持ちが優ってしまい、気づいたら、ただただ無心でページを先に送るだけ…という自分自身の姿に気づく、そんな時間がそこにありました。残念ながら、これ以上レビューを書くこと自体が苦痛ですので、筆を置かせていただきたいと思います。 “慣れきった日常に光を与える、爽快ミラクル・ストーリー!” そんな宣伝文句と、ブクログの他の方のレビューに、本来素晴らしい作品なんだろうということをとても感じるこの作品。しかし、私には読後まったく何も残らない、そもそもどういう本だったかさえ記憶に残らない実に虚しい読後がそこに待っていました。 人には、誰にだって、”合う、合わない”ということが必ずある。私にはハッキリ拒絶反応が起こってしまったこの作品。ブクログのレビューにマイナス評価がほぼ存在しないことに自分の感性が不安になってもしまったこの作品。 1,000冊以上の小説ばかり読んできた私ですが、ここまで強い拒絶反応に襲われた作品は記憶に全くありません。世の中にはさまざまな作品があることを改めて思い知った、ただただ苦しい思いだけが残ってしまった作品でした。 金原ひとみさん、ごめんなさい…。
273投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ歌で言うと西野カナぽい。女性特有のグチを自由自在に表現していて、本人は爽快だろうな。最後はハッピーエンドで終わり良し
2投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログとんがったイメージがあって食わず嫌いだった金原ひとみさんでしたが楽しめました。言葉の繋ぎ方や選び方が良かったです。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ45歳事務職員と20代のパリピ編集者が急に仲良くなったところは展開が急で少しついていくことが出来なかったが、45歳事務職員が少しずつ人生の楽しみを見つけていく姿は良かった。 不妊治療の描写がリアルで、きっと私も同じように精神崩壊していそうだな…と疑似体験しました。
3投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ初めて手に取った金原ひとみ作品。 タイトルからは想像もつかないほど、繊細でリアルな感情の機微に満ちた一冊だった。 物語は、中年女性の主人公が、自身のルーティンに守られるように生きている日々から始まる。安定と引き換えに少しずつ失われていく好奇心や柔軟さ。そんな彼女が、職場で出会ったある人から出来事を通じて、じわじわと、けれど確かに変化していく。 それは決して劇的な「再生」や「覚醒」ではない。けれど、読者としてその一歩一歩に、思わず胸が熱くなる。 特に印象に残ったのは、ある男性とのやり取りの場面。彼の語ったひと言が、なんとも静かでやさしく、まるで小さな灯のように心を照らした。自分が言われたらきっと、ぐっと来てしまうだろう。 そんな風に感じさせてくれるセリフだった。 日常の些細なきっかけが、どんな変化を連れてくるのか。何を大切にして、どう生きていきたいのか。年齢を重ねた今だからこそ、この物語に出会えてよかったと思う。 変わらなくてもいい。けれど、変わることもまた、悪くない。 そんな優しい余韻が、読み終えたあとにそっと残った。
2投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ私も主人公と同年代で、毎日の流れが決まっているような日常を送っていて大きなイベントは望まないという気持ちは少し分かると思ってしまった。まぁ、主人公がこの境地に至るまでには大変な出来事を乗り越えた訳なのだけど。 ただ、この気持ちを見事に掻き回してくれる同僚の『平木直理さん』、そしてそこから出会うバンドボーカルの『かさましまさかさん』。良い影響を受けていて、読んでいるこちらもワクワクした。このお二人との掛け合いが面白かった! 中年版『君たちはどう生きるか』、納得。 また少ししたら再読したい。
1投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ作者の言葉選びが好き 他の本も読んでみたい。 前半は面白く読んでたけど、後半から恋愛や主人公の過去の話が出てきて、私には合わなかったかもしれない。なんで主人公にこの過去を持たせたのかな
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ若い頃は自分は「デフォルトマン」であったと思う。なんの疑問も浮かばず、それが当たり前だと思っていた。まさに「トキシック・マスキュリニティ」だった。もう自分はそんな人間じゃないと思いたいが、どこかにその片鱗が残っていて、なにかの拍子でそれがむくむくと現れそうになり、顔が強張ってしまう。 この物語の快活なテンポに巻き込まれて、一気に読まされてしまう。そんな中に上記の「デフォルトマン」について語られる場面があり、胸が苦しくなったりするのだ。
1投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログやさしい気持ち ってな事で、金原ひとみの『ナチュラルボーンチキン』 金原ひとみさんの本にしてはヒリヒリ感がさほど無く、やんわりと言うのか優しい感じな内容。 まさかさんの全てを受け入れられる寛大さが浜野の閉ざした心をの蓋を開け放ってくれてのか。 まさかさんのような寛大な漢になりたいもんです。 他にも描きたい事もあったけど、中途半端なわしの知識じゃ上手く伝えられなさそうなんでここまでで 2025年19冊目
4投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ一人の女性の心情を深く深く描いていく作者の力量に感動した。 中年版『君たちはどう生きるか』 40代だからこそ、もうがむしゃらに望むのではなく、いい意味で諦めて、老いを受け入れて、目の前のことをただ愉しんでいく感じはとても納得がいくものだった。
3投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毎日をルーティンで過ごす浜野さんが平木直理さんと出会ってどんどんルーティンから抜け出していく。 文章が結構怒涛なので好き嫌いあるかもしれないが、そこがいっそ面白かった。表現も面白い。 付き合ってない体のお付き合いとか、どっちなんだ、みたいな。 かさましまさかさんの存在も浜野さんに衝撃と癒しを与えたけど、それ以上にルーティンから引っ張り出した平木さん、すごくないか。 こんなキャラの人が近くにいて憎まずに面白くて笑っちゃうような人生だったら楽しい。 “彼女の少し強引な誘い方には品があった" こんな人はなかなかいない。この少し強引が見極められる人っていいな。 チキンシンクがどんなバンドなのか、曲なのか、気になるところ。糞溜めみたいなところで育ったと言うまさかさんだけど、浜野さんへの接し方のそれは紳士以外の何者でもない。 浜野さんに新しい世界を見せてくれて、最後、全てを肯定するように頷くまさかさん。 浜野さんの過去も、それを知っていて行動したまさかさんも心苦しさと慈しみと。
1投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ読みやすいし、表現がいちいち面白いし、かなり良かった。 自分もどちらかというとコンビニに行くことがイベントになるようなルーティン人間なので、終始共感できた。 周りに無理やり環境を変えられるも、受け入れながら案外悪くない、と思えているところが可愛かった。 二人がいつまでも続くような、優しい終わり方もよかった。
2投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログ話題になっていたので図書館で借りました なんだろう私には少し読みにくかった 内容もそこまで入り込めなかった けど、多くの人にこの小説が読まれてるのは 何か惹きつけることがあるのだと思いました
31投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評価が高かったので読んでみたが、期待を裏切らなかった!日々のルーティンをこなすだけの40代女性が20代女性にルーティンを壊され、それでも嫌な気はせず、新しい出来事に心を動かされていく話。 主人公の女性は不妊治療の末に子供を流産していた過去が明らかになるのだが、その描写があまりにも切実で、はたから見ると異様で、でも追い詰められた人ってこうなるんだよな、と胸が苦しくなった。流産って一度は妊娠で大喜びした後に訪れるから急転直下で心が打ちのめされるんだよな。それが待望の妊娠ということなら心が壊れるのも無理ないと思う。不妊治療って本当に過酷だ。
1投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ一人でたんたんと生きることに慣れきり、花粉症や軽い体調不良はもはやエンタメ。 家族や友人、誰にも頓着せず、ただただ一人の時間を過ごすだけ。 無駄な生を、無駄に生きていると思う感覚。 しかしその毎日のつまらなさを愛するのは、つまらなさだけが自分を傷つけず、放っておいてくれるからだ。 そのルーティンをぶち壊しにかかってきた若き同僚と、図らずも推し的なものを見つけてしまった主人公の動揺。 どこでどうワクワクが始まるのかわからないのが、人生の楽しみなのかもしれない。 自分一人で完結していたことや、 自分一人で生きていくと思ってシュミレーションしていたことが動き出す。 知らない世界を見せてくれる存在が現れるというのはどんな気持ちだろうか。 過去の苦しみを、諦めを、嫉妬を、傲慢さをすべて受け止めてくれるであろう人と出逢えた偶然を、私は奇跡だと思う。 一生涯一緒にだなんて大げさな言葉ではなく、今日あったこんな出来事を話したい、そのくらいの小さな喜びや心の高鳴りの積み重ねが、人を好きだと思うということなのだろう。
13投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ独身アラサーには波長が合う物語だった。 毎日が同じ繰り返しだったはずなのに、少しずつ少しずつ変化があって、その変化の繰り返しで、ふと“これが幸せなんだ”って気づく。 この主人公に、「これが幸せなんだよ!」って寄り添ってあげたくなった。
2投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログルーティンをこなす浜野さん。前半は少し読みにくく感じました。過去の話を読んでいて辛くなったけど、平野さんやまさかさんと関わりだして、浜野さんも自分のペースでみんなとかかわりだした後半はサクサク読めました。
14投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初期の金原さんの作品は受け付けなかったので、期待薄で手に取った。そこからの大逆転、幸せになれる小説だった。そして、どこか哲学的でもあった。始めは淡々とした生活を送る独身女が恋をするくらいの話かと思ったけど(間違ってはないんだけど)そこからその背景が暴かれていく展開がミステリー小説のようでもあり。 全く同じではないにしても、結婚していたのに不妊治療で授からず離婚した友人がいるので、彼女の事を思い出した。更に仕事も辞めてしまったので今どうしてしるのだろうか、、、。私自身は結局大掛かりな不妊治療には至らず、それでも流産の経験は2度あるので分かる部分もあった。なんだか色々思い出して考えさせられる話だったな。
3投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ金原ひとみさんの小説は、読み始めはいつも、あ、ちょっと苦手かも、と思うのだが、いつの間にか引き込まれていく。想像力を掻き立てられるような行間が埋まってないような小説がどちらかというと好みなのだが、金原さんのは違う。違うんだけど、彼女の小説の饒舌さは、かゆいところに手が届いていて、スカッとする。いやまじ、そーなのよ、と首がもげそうになるほど頷ける一文に出会ったりもする。登場人物が愛おしくなるし、好きになるし、何より、いきなり笑っちゃうシーンやセリフもある。今回も、浜野さんとまさかさんの会話、浜野さんと平木さんの会話、何度か吹いた。(ホールデンも出てきた!)私世代の本好きさんには、主人公の初期設定がちょっと似ている『カフネ』よりも、断然こちらをお勧めしたい。(いいよね、カフネは売れてるから)
3投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログオーディブルで、はじめて最後まで聞けた。とても良かった。 読んでくれる人の落ち着いた声を聞くのが心地良かった。 前半、クスっとする所が多々あり、まさかさんの登場でぐんと盛り上がってきたが、 後半、急に話が変わってくる。重い。しんどい話。 まさかさんが重く受け止めてないのが救い、なのかもしれない。 そして急に本終わった。 目ぇ閉じてゴロンして聞いてたけど、 え?と言って起きて画面を確認した。やっぱり物語は終わっていた。
2投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ2人の空気感と掛け合いが素敵。前半の主人公の淡白さが後半になって苦労してきたものであると知り、そっと寄り添いたくなった。
1投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログオーディブルで鑑読させていただきました。 私はとんでもないバカなので、本自体に触れるのが前回読んだ同作家の「アッシュベイビー」なのだが今作は正直、刺激が無かった。 そりゃそうだ(笑) だって主人公は経理担当のルーティーン生活を愛する女だもの。比べてはいけない。 「コンビニ人間」みたいな主人公かと思いきや、自堕落でなく理路整然と合理的でAIみたいで説明が上手い。精神も健康そう。やや自分っぽくてつまんない。しかし子作りの回想からは人間らしく、突き抜けていった感じ。 まさか君かひらきさんにもっと痛ぶられるかと思っちゃった。でも、こんな女性も居るのかなって思うととっても癒やされた。 ありがとう金原さん。 後日談になるが、この小説のことが頭から離れない。他の本を読んでみても何故か入り込めない。 きっと同じような境遇でいきているからか、同志のようで孤独が紛れたんだろうか。続編が読みたい。今は、★★★★★星5つです。
9投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログわからない言葉がちょいちょいでてきて、言葉の意味を調べながら読みました。国語の勉強にもなりました。 恋愛とは程遠いかな、って感じの2人の純愛ストーリー的な要素もあって、面白く読み進める事ができました。
7投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ極彩色の光の洪水にまみれて、古い自分がどんどん脱皮していく。そんな感覚が味わえる小説。 主人公の浜野文乃は四十五歳。兼松書房の労務課に勤務している。普段はルーティンを愛し、ルーティンに固まった日常生活を送っているのだが、ある日捻挫で二週間の在宅勤務をしている二十代の社員の家に様子を見に行ったことから、だんだん彼女に感化され、新しい経験に飛び込んでいく。 とにかく、この二十代の社員、平木直理(ひらきなおり)の性格が破天荒で、でも他人の事情を踏みにじるようなことはないので嫌悪感は無い。前半は、付き合わされるライブのシーンや打ち上げで知り合ったそのバンドのメンバーと蟹を食べるシーンが怒涛のように描写され、ひたすらそのエネルギッシュな文章を読み込んでいくという経験だった。 物語の後半からは、文乃のつらい過去やバンドのボーカル「まさか」さんと静かに交わされる会話などもあり、ぐっと落ち着いた感じになる。久しぶりの恋愛や友人たちとのコミュニケーションにとまどう文乃を、そのつど平木さんやまさかさんが肩の力を抜いた言葉で肯定してくれる。 彼らは彼らで、自分の思う行動をしているだけなのだろうけど、圧を感じない引っ張り方というのが絶妙で、どちらかといえば文乃のタイプに属する私としては、読んでいてとても気持ちがよかった。 ナチュラルボーンは、「生まれつき」という意味。 生まれついてのチキンだけど、唐揚げになってみたくなる、そんな小説。
8投稿日: 2025.06.25
powered by ブクログ現代日本人女性の言いたいこと、不満に思っていることを「よくぞ言葉にしてくれました!」といった作品。 主人公は様々な経験を経て、昔風の表現をするならば“生ける屍”と化したにもかかわらず、結構語るね!と突っ込みたくなるほど、語る。饒舌に語る。他の作家さんなら地の文で主人公の背景を描くところを金原氏は会話文で描くので、登場人物はどれほど寡黙な人でも語るしかない。その分、文章に勢いがあるので最後まであっという間に読み切ってしまいました。 よく計算された作品だと思います。これでヒットしなければ、いったいどの本がヒットするのか?とすら思えてしまう作品です。
10投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ平木さんのマインド私も欲しい。 いわゆる陽キャだけど、品があって自分の大切にしてることの軸がしっかりあって、自分自身を幸せで満たしてるところとても惹かれる。 前情報なく読みはじめたけど、共感する部分も多く、読んでよかった作品! 途中でてきたおじさん化の話、とても興味深かった。おじさんだけでなく、おばさんにも言えることだけど、他人のことを思いやる余裕とか想像力のない大人にはなりたくないなと思った。 不妊治療は漠然と大変なものだとわかっていたつもりだったけど、より深く知ることができて勉強になった。夫の協力なく、一人で戦ってたんだと思うと、気の毒でならない。心が壊れてしまっても当然。エビのくだりとかそりゃトラウマだよね…最終的には、まさかさんの存在に救われて浜野さんの封じ込めていた辛い記憶が徐々に浄化されていって本当に良かったと思う。 それにしても元旦那が最低で、まだイライラするけど笑
12投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ45歳独居女性。生活のために生活してるみたいな、何も考えなくていいルーティーン生活。かたや自由に生きている後輩。面白かった!
8投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログ刺さる人には刺さりそう。まあ面白い。ルーティン化した生活を送ってるとこは面白くなかったけど、途中のまさかさんと出会って色々変わりだしたところや過去振り返ってるところが面白かった。おじさんは属性だし、老害は差別用語ではない。ナチュラルボーンチキンとかナチュラルボーンシットっておもろいなー言葉の使い方。まさかさんみたいな全て受け入れてくれる人ってどこにいるんだろ
1投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった 〃「これはこうです」と言われただけで「そうなんだ」と馬鹿正直に納得するのは止めた方がいいのかもしれないと思うに至り、〃 〃人はある時自分の予想を超えた理由で突然死んでしまうこともあるんだ〃 ルーティンで生きてる人間が人との関わりで、自分を取り戻していく。 まさかさんが全てを受け入れてくれる人で清々しい。
0投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログ女性向けの物語だとはわかっていたけれど、「多様性の時代だし、いいよね!」と自問自答して読んだ。内向的な主人公がこれまで経験してこなかった、どちらかというと避けてきた事を立て続けに初体験し、「意外と嫌いじゃない」という感情、また「うん、好きかも」という感情なんかを表した内容で、異性であるボクだけど、気持ち共感することができました。優しい世界でした。
1投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん…正直あんまりハマり込めなかった。 冒頭に主人公が平木さんの家を尋ねて、そこから何の描写もなく一気に二人が仲良くなってしまったから、なんかいまいちこの二人の友情が入ってこなかった。唐突がすぎないか?というのがずっと頭にあって。 まさかさんも一体どんなとんでもないキャラなんだろうかとドキドキしながら読んだら本当にいい人だった。最初主人公が平木さんと一緒にホストに行ってホス狂いになるのか?とかまさかさんがとんでもない性癖の持ち主で主人公がアングラへ落ちていくとか?とか色々想像してたら全然健全な話だった。ちょっと金原ひとみに偏見がありすぎだった。 結婚と不妊治療と流産とミソジニーでズタズタに傷ついてた主人公がハツラツとした若い女の子と口下手だけど優しいバンドマンたちと交流しながら己の傷と向き合い癒されていくっていう流れではあると思うんだけど、やはりいまいちハマり込めなかった。 なんか、自分には全然刺さらなかった。
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログレビューや評価が多いので読んでみた。後半は話の流れが見えてきてスッと読めたけど、深く入り込めない感あり。説明が多い会話も疲れた。 60近いオバさんの私には今更な話題で、新鮮さを感じられない自分の老いを感じた。
1投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログおじさんの定義づけに賛同。年齢ではなく属性。よくわからないことにキレ散らかすのがおじさん。おじさん嫌い。前半の虚無感生活の方がおもしろかったな。後半、大変な過去あるとは思うけど、普通の人になってしまった。
1投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログこの書籍を読んでいる間、まるでドラマ(特に予算をたっぷりと取ってくれている、と感じる最近のNHKの夜ドラ)をスラスラと観ているかの様に、登場人物の素ぶり、表情、過ごしている街の音、情景、…全てが私の頭の中に広がっていく…そんな創作の世界にどっぷりとはまり込むことができた。 もちろんそこには緻密な計算と取材に基づく金原さん独自の描写、レトリック、があるからにこそ他ならない。愛すべきキャラクター(私は特に平木直理さんが好きだった笑)、ひとりひとりの設定が、もうまるで1/6フィギアを見ているかのように、髪型、服装、表情、までもが精彩に私の頭の中に広がっていく… そんな愛すべきキャラクターたちに囲まれて主人公、浜野文乃、が実に真面目に毎日を過ごしつつ、実に素っ頓狂に羽目を外したり、自分を再発見、あるいは過去の自分…、あるいは新たな自分に出会っていく…そう、私の中で飾られていた「フィギア」たちが心を持って動いて、泣いて、笑って、いくさまは、本当になんて言うのだろう、読書をするからこそ感じられる頭の中の創作世界、それはまるで夢を観ているかの様な?、を感じることができたのである。 …私が直近で読んだ、金原ひとみさんの作品は、「fishy」「ミーツ・ザ・ワールド」だった様に思う。この作品は主人公の設定(客観的にイケてない、と感じられてしまう女性)が「ミーツ…」のそれに近かった様な気がする。ただ、主人公のバックボーン(年齢的にも30代と45歳で異なるわけだが…)が本作の方が濃厚、かつ重厚であり、またそこで語られている事実も、決して軽々しい事では無いと思うが虚飾が無く、学ぶもの、教えられること、が多いと思う。 また、著者自身が「中年版・きみはどう生きるか」だと今作を評している様に、実に真面目に、こと細やかに、決して後に尾を引くような不快感を残すことなく、さまざまな事実を書き上げている事からもなるほどな…と頷いてしまう。 もう、なんとも表現し難い。全ての世代に渡って、男女の別なく、お勧めしたい書籍である。そしてそこから学ぶこと、自身の生活に活かすこと、が実に多い内容であったと私は思う。
14投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログルーティンにそって毎日を過ごす。何も起こらない起こさない日常を生きていく浜野。仕事の一環で出会った平木。彼女の自由さに巻き込まれていくうちに少しずつ自分を取り戻す。 それぞれが話す言葉が面白い。自分はこう思うをはっきり言う。しかし、相手に受け取め方をゆだねる優しさがある。大人なので他人に踏み込む度合いが絶妙。
1投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログ中年版『君たちはどう生きるか』ということを知って気になり、読んでみた作品。 この本は、社会人になった後の暮らし方について考えさせられる話でした。 事務仕事で、ルーティンワークを私も普段していることもあり、共感できる部分もあった。 趣味をしながら、仕事を続ける生活をしたいなと改めて思いました。 もう少し、年をとった時に、改めて読んでみたい作品だなと感じました。
1投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんかめっちゃ胸熱の読後感、良かったー! 中年の恋愛を枯れたように描くのではなく、また一から、最初からちゃんとワクワクしたものに描いてくれて、今自分が新たな恋愛をするわけではなくても、もしそうなったときに新しい気持ちを思い出させてくれるような、そんな感じ。 歳をとって永年連れ添った相手がいて、この先恋愛なんて2度とないな、なんて思っていたけど、これは小説だけど、こんなことだってあるかもせしれないんだなと思えた。 とても可愛くてでもちょっと切なくて温かい気持ちになりました。 時々ふふっと声に出して笑えるので電車の中では注意が必要です笑
4投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログもっとルーティンをかき乱すような話の展開かと思ったら過去の自分を思い出したりと不妊の話かーと思ってしまった。ちょっと期待してたよりもあれだったかなー
1投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログ第5回みんなのつぶやき文学賞第3位 変化を避けて生きる45歳干物女が、20代のパリピ女子と出会い、ルーティンが崩れていく。 そして、まさかの出会い! なんか微笑ましくて、いい物語だった。 中年になってから世界が変わるような出会いなんてない訳で、若い友達や、親密に話せるパートナーができるなんてすごく羨ましい。 中盤から語られる文乃の辛い過去は、胸が痛んだし、とても共感できた。 文乃の内面を表す描写が上手いなと思う。 「欲しがりません、負けたので」という表現は一番印象に残った。 じんわり心が温まる、カジュアルに読める本。
37投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ初金原ひとみ氏。キンバラさんだと思ってたら、カネハラさんだった。それはいいとして、もの凄くいい読書タイムだった。現時点の主人公に関わる人々が、過去に関わっていた人々との対比もあり、とても清々しく、振り回され、とまどいながらも徐々に変化していく主人公にほっこりしてしまう。食わず嫌いせずに読んでほんとによかった
18投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ内容は重いはずなのに、痛快でニヤけが止まらない。カラフルな蛍光色で始まり、グレーが突如襲ってきて、あたたかい暖色で終わる。そんな小説だった。
11投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ句読点の少ない勢いのある文章 リズム感ある長文 中年以降の年上の人には読みにくいかも。 でもなんだか刺さる言葉も多くて、自分流を突き進んだあと、自分にピッタリくる人と交流できて幸せになれて羨ましい。 「理性とか言葉で説明できないもの、自分にコントロールできないものが、怖い。 あらゆる懸念を捨て去らないと、楽しいへ享受できない 私は敢えてつまらないを選び取り、つまらないを志し、つまらないを極めているので全く問題ありません。私はこのつまらないと自らの意思で同居しているんです。このつまらないだけが、私を傷つけず私を愛さずとも容認し、放っておいてくれるからです 自分でなんだかんだと理由をつけて挑戦とか新しい一歩とかを踏み出さない保守的なタイプで、それこそナチュラルボーンチキンなんです。」 こんな主人公浜野さんが平木さん、まさかさんと出会い、救われていく話。 浜野さんはひとつのことから幾つもの思考に飛び、こうなんじゃないか、ああなんじゃないかとものすごく考えるタイプ。私としては、沢山説明してくれてわかりやすいんだけど でも日常生活送る上では「ま、いっか」みたいな所がないと息が詰まって苦しくなるのかもしれない。 「私が求めていたのは、子供ではなくまさかさんだったかもしれない。」 激しい恋愛でもなく生ぬるいハッピーでもない、ただ相手がもはやこの世に存在してくれるだけで嬉しくなる、そんな風思えるのはやはり幸せだ。 楽しめて読めた。面白かった!
17投稿日: 2025.05.21
