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総合評価

2288件)
4.4
1113
776
259
30
8
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    カフネとはーーポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草。頭を撫でて眠りにつかせる穏やかな動作」のこと。 法務局に勤める野宮薫子は、夫からいきなり離婚を言い渡され、その上、溺愛していた弟にも死なれ、自暴自棄な生活を送っていた。 弟が遺した遺言書から弟の元恋人、小野寺せつなに会い、いつしか、彼女が作る料理に癒されていく。

    80
    投稿日: 2024.11.09
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    自分が愛しいと思う人に対して、自分が差し出したいと思うものは、思う存分差し出していきたい。後悔しないように。 相手がそれを受け取ってくれるかどうかはコントロールできないことをわかっていれば、多少は押し付けがましいくらいでもいい。

    12
    投稿日: 2024.11.09
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    主人公は野宮薫子41歳。法務局で働く公務員ですが、遅い結婚のせいか子宝に恵まれず、不妊治療を続け、思いがけず自然妊娠するも流産、その上浮気もしない真面目な夫公隆から一方的に別れ話が出て、一気に離婚、追い討ちをかけるように、仲の良かった弟春彦が謎の急死をするという、なんと声をかけたらいいのかわからないほど、憔悴しきった状態でした。 春彦の葬儀の後、彼が遺言書を残していたことが判明、相続人に以前薫子の実家に付き合っていると春彦が連れてきた女性、小野寺せつなの名前があり薫子は彼女と連絡を取り合う羽目になってしまいます。 とにかくぶっきらぼうで、遺産はいらないと跳ね除けるせつなですが、薫子は愛する弟の頼みだと思い、執拗にせつなと連絡を取ります。 夫と弟を亡くした悲しみから、仕事以外は自堕落な生活を送っていることをせつなに見透かされ、せつなは自分が働く「家事代行サービス会社カフネ」が行っている2時間無料の家事代行を手伝うことになります。 「カフネ」とはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表すそうです。 薫子とせつなは、無料でなければ受けられなかったさまざまな事情を持った家で家事代行サービスを2人で行うことで、お互いを必要として行く関係になっていきます。 自宅での老老介護、ひとり親家庭などいろいろなケースと共に、無料家事の目玉である料理がぐんぐん読者を引き寄せ、じんわりと温かいものが沁みてきます。 せつながある日体調を崩し、ぶっきらぼうな理由をサービス会社の社長常盤斗季子から聞き出した薫子が、決心したことには私も驚きました。皆さんはぜひ読んで確かめてください。

    2
    投稿日: 2024.11.07
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    自死なのか自然死なのか。弟を亡くした薫子はその他いくつもの不遇が重なる中でせつなと出会いその関係性の中で立ち直り成長していく物語でした。全体を通して出産や子育てに言及した内容と感じました。薫子の視点で、登場人物の事実や背景が徐々に明らかになっていく展開など大変興味深く読了しました。 星4つです。

    1
    投稿日: 2024.11.04
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    美味しそうな料理の数々。その表現にうっとり。登場人物は一緒にいて息苦しくなりそうな人々ばかりだが、話はスラスラと読めた。表紙も好きな感じ。

    7
    投稿日: 2024.11.04
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    一気読みで号泣。 バツイチ41歳の薫子が、弟を失くして出会ったせつなとカフネ。 私は私でいいんだと、どんな自分でも前を向いて生きていけるんだと、強く背中を押してくれるような本でした。 せつなの料理が生きる力をくれるように、物語が心に沁み渡る。

    10
    投稿日: 2024.11.03
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    主人公・薫子41歳 不妊で旦那にフラれた。 年の離れた弟・春彦29歳が突然死んだ。 死んだら遺産相続の書類が届いた。 遺産を元恋人の小野寺せつなにも渡したいとあったから会う。 せつなは遺産を断る 誕生日に弟からプレゼントが届き自殺を疑う。 結局、弟は紛争地域で働きたくて危険だから、遺産相続をかいた。 弟は愛されすぎて、愛を押し付けられて自分が出せなかった。少なくとも家族にそういうところで働きたいとは言えなかった。味覚障害だった。 小野寺せつな 生い立ち母が出てったシンパパで育ったけど、その父が自殺。家政婦的なので入ったが勤め先の会社をつくった常盤斗季子 今は依頼をもらった家に料理を作りに行く。掃除担当の人もいる。 目的は毎日の家事に溺れそうになっている人の助太刀 その会社名がカフネ。 愛しい人の髪に指をいれる仕草 ボランティアで薫子と組み、(薫子を立ち直らせるためもあり。)人助けをして、薫子はアル中になりそうだった状態から復活。毎週土曜いろんな家に行く。シングルマザーとか、虐待ぽいのも。老老介護とか。 薫子の旦那・公隆は実は子どもがいらなかった。そんな自分がいやになって別れた。薫子は一生懸命不妊治療してるのに…子どもいならいなんで… 春彦は同僚の男・港航一と付き合っていた。でも彼は家(金持ち)の都合で結婚したけど、春彦にそばいにてほしいと懇願。ようは愛人状態。自分のせいで春彦が自殺と思いたかった。 春彦が働くの新薬開発で、安楽死のクスリが盗まれたこともあり、より自殺を疑う。 それはほかの女子社員が愛犬が病気でかわいそうで安楽死させるために盗んだ せつなは病気・慢性骨髄性白血病だった。アルコールとグレープフルーツが食べられない 薫子の両親は春彦ばかり、可愛かったのに死んだら薫子に同居を求めてきて、薫子は拒否 春彦は一人暮らしはじめて、セルフネグレクトで港がカフネを紹介した。そして派遣されたのがせつな。 薫子はせつなに養子縁組か、パートナーシップ宣誓制度を使って家族になりたいと申し出る。 なんかあったとき、口出せる立場にありたい。 同情?!てなるけど結局外で泣くせつな。

    0
    投稿日: 2024.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1人で生きることは見方によってはかっこよかったり、自立しているように見えるのかもしれません。ただ社会に出ている人で真に1人で生きられる人はいません。 自分が辛い時、困っている時、今日はちょっと頑張れなさそうな時、誰かを頼ることの大切だということを学びました。 周りと比べて、私より困っている人がいるから、私より大変な人がいるからと、ついつい頑張ってしまう人がいます。そういう人ほど、本当は助けが必要になることが多いのに、助けを求められないでいます。 自分にも人にも甘いのと、人を頼ることは同じことではありません。人を頼ることは自分の弱さや過ちを認めているからこそ、できることだと思います。 自分以外の人が腹の底で何を抱えているか、何に悩んでいるかは分からはずはないけれど、分かろうと歩み寄る必要があるとこの小説を読んで感じました。 そして何よりご飯が美味しそうです。夜に読んだらお腹なりますよ?人とご飯を食べることの温かみや優しさも伝わってきました。

    2
    投稿日: 2024.11.01
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    家族であっても、どれだけ親しい間柄でも、本当の心の内は誰にも分からない。 人は誰かに頼らなくても生きていけるかもしれない。 それでもやっぱり、自分を受け止めてくれる人や、うんうんって話を聞いてくれる人、守ってあげたい人、離れていても幸せを願う人、そういう誰かがみんなにいたらいいなって思う。 春彦君の笑顔のように心に残る一冊になった。

    18
    投稿日: 2024.10.31
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    図書館で借りて読んだけど、内容が良すぎて これは手元に欲しいと思って近頃買いに行くつもり 人は言葉にしないと内側に秘めた事は何も分からないなと思った そして娘が最近産まれたから尚更心に響いた この先の未来がどうなるか分からないけど、言葉にして大切な人達と生きていけたらいいな

    1
    投稿日: 2024.10.31
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    愛するとは、愛されるとは、どういうことなのか? 考えさせられました。 やはり、誰だって愛されたいし必要とされたい。 でも愛し方を間違えると、愛された方は苦しくなってしまうこともあるのですね…… 初めは、おいしそうな料理を短時間でパパッと作ってしまう家政婦の志麻さんみたいだぁ(о´∀`о)なんて思って読んでいたけれど、読み進めていくうちに登場人物たちそれぞれの胸に秘めた寂しさが伝わってきました。 特に主人公薫子の苦しい気持ちか痛いほど分かる女性は多いのではないかなぁ? でも、ものすごく力強く前を向いて歩き始める姿がとてもカッコ良かった。爽やかな読後感でした。

    168
    投稿日: 2024.10.29
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    人間は、個人のものであり、親のものでも無い。 ひとつひとつ明らかになることが辛かったり、認められなかったり、納得したり出来なかったり。 姉弟の関係が尊いもので、個人を尊重していく育て方は、果たして間違いであったり、間違いでなかったりと中々結果の出ない事だと思った。 カフネの存在が、たくさんの人間模様をあらわにしていく様がのめり込んでいった。

    1
    投稿日: 2024.10.27
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    久しぶりにこの本を売らずに残そうか考えた。 描写が身近で綺麗で繊細だった。 ご飯も美味しそうだったし。 今どきのジェンダーレスな題材ではあるけれど押し付けがましくなく自然な描写。 特に弟の心情には共感できることがたくさんあった。 愛されているけどそれは自分が顔色を窺って周りの人たちが嬉しい気持ちになれるように自分を押し殺して生きてきたからだ。 とても自分勝手な考え方ではあるけれど実際そういうところがあると思う。 そんな私に寄り添った登場人物だった。 最後の方は色々真実が明かされる感じであんまりそこは必要なかった気がするけど、それでもどこかほっとできて心が軽くなる物語だった。

    1
    投稿日: 2024.10.26
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    最初のページから、グイグイ引き込まれて読むのが止まらなかった。いろんな社会問題も取り入れながら、主人公がどう再生していくのか。読んでる自分のことも合わせて考えさせられるお話しでした。

    56
    投稿日: 2024.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不妊治療がうまくいかず離婚したアラフォーの野宮薫子。薫子より一回り年下の弟で、急死してしまった春彦の恋人だった小野寺せつな。春彦が残した遺言書をきっかけに、2人を主軸にして、傷付いたり、蔑ろにされたり、頑張り過ぎたりしている人たちの、再生に向かう物語が紡がれる。 せつなが料理人として働いている、家事代行サービス会社が、カフネという。顧客から贈られたチケットで、2時間だけ無料で家事代行をするサービスがあり、掃除スキルを見込まれた薫子は、せつなと組んで活動するようになる。家事をしに行く家は、様々な理由で家事が滞っている。シングルマザー、介護、妻が出ていった、などなど。依頼先の家族には深入りしないのが原則だけど、人生の痛みを知る薫子とせつなは、料理と掃除を通して、困ったり弱ったりしている人たちに寄り添っていく。 真面目で努力家の薫子、そっけなくてぶっきらぼうだけど、卓越した料理の腕前と鋭い観察眼で人を救うせつな。年も性格も違う2人の距離が、徐々に縮まっていく過程がとても心地よい。最初は、すごく失礼な人だったせつなの印象が、話が進むにつれてどんどん良い方へ変わっていく。薫子に離婚を切り出した夫の、隠されていた理由も明らかになって、登場人物に嫌な人が居なくなってしまうのだ。春彦を溺愛し、薫子に冷たかったはずの両親でさえ、それだけで終わりにしない。確かに、冷たいだけ、優しいだけ、明るいだけ、なんて人間はいないだろうなと改めて思う。 いちばんの謎だった春彦の死、遺言書を残した理由、せつなの過去、薫子の思い、泣かずに読むのは無理だった。「カフネ」とは、ポルトガル語で、「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」のこと。 名付けたカフネの社長、トキさんの思いが心に沁み入る。 ラストは、薫子とせつなの2人のシーン。そこへ、このカフネという言葉が、しっくりと、ひっそりと、寄り添う。良い締めくくりだった。

    12
    投稿日: 2024.10.23
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    不妊治療の末に夫と離婚し弟を突然亡くしどん底だった主人公が、弟の元恋人との交流で少しずつ自分を取り戻していく物語。 いろんな問題が盛り込まれていてぐんぐん引き込まれて一気読み。めちゃくちゃ泣いてしまった。おすすめです。 一人では辛くても、誰かと一緒なら生きていける。 妄想実写化キャスト 薫子→山口紗弥加 せつな→橋本愛 春彦→吉沢亮 航一→山田裕貴 公隆→眞島秀和

    2
    投稿日: 2024.10.23
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    阿部さんは「金環日蝕」に続く2作目♪ 今作も、つかみが良いのか序盤から引き込まれてグイグイ読めた! 今の自分に刺さる言葉もたくさん。 心に沁みるとても良い作品だった♡ ⁡ 最愛の弟を亡くし、夫からも一方的に離婚され、生きる気力を失い荒れた生活を送っていた薫子。そんな薫子が弟の恋人だったせつなに出会い、家事代行サービス「カフネ」を手伝っていくお話。 ⁡ この「カフネ」を通して、困窮する人達の様々な苦悩が描かれていて、時折胸がつまりそうになった。 何かに絶望した時、気力を失い当たり前に出来ていた日常生活が送れなくなる事がある。 すっかり荒れてしまった生活の中で、カフネの様に居心地のいい空間とあたたかい食べ物をさりげなく提供してくれるサービスがあればどんなに心ほぐれるだろう。。 「食べることは生きること」とはよく言うけど、あたたかいご飯が心に沁みて、また歩き出すきっかけになったりもするんだろう。 ⁡ クソ真面目でちょっと面倒くさい性格の薫子と、無愛想でどこか投げやりなせつな。 相反する2人が少しずつ距離を縮めていく様子も良かった! ラストは予想しなかった展開でちょっとえぇ?っと頭ついてかなかったけど、、笑 ⁡ お料理小説の様なじわじわと心に沁みるあったかさもあるけど、ミステリーっぽい要素もあり、さらにはLGBTや介護、貧困、、などにも触れられていて盛りだくさん。 深くてなかなか考えさせられる内容だったな〜。 ⁡ ✎︎____________ ⁡ 『誰かの役に立つことができた。 ありがとうと言ってもらえた。 今、私はあの人を助けたのではなくて、助けてもらったのだ。』   カフネとはポルトガル語で 『愛しい人の髪に指を絡める仕草』だそう。

    150
    投稿日: 2024.10.23
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    新しい時代の家族のあり方を考えさせられた 突然弟を亡くした薫子。 不妊治療の甲斐なく子宝に恵まれず、夫には離婚を突きつけられ、1人になってしまう。 そして弟の元彼女"せつな"との再会から、家事代行「カフネ」のボランティアに参加することになる。 様々な家庭で清掃作業と調理の代行をする薫子とせつな。 2人のコンビネーションがテンポよく目に浮かぶのと、複雑な環境の家庭が終盤の伏線になっていく様がよくできている。 現代の家族の抱える苦しさや、子どもを持てなかった女性の心境、老いていく親。 決して皆望み通りの生き方は出来ていなくとも、前を向いて助け合い、手を差し伸べる…… 血の繋がりもない他人同士だけども、こういう家族とも友達とも違う、いい距離感で支え合って生きていくのはこれからの時代に必要なのだろうと思った。 作中の料理の数々がほんとに美味しそうで、付録でいくつかレシピが入っていました! が、1番気になった「卵味噌」がなかったのは残念…… ドラマ化して欲しいな。

    19
    投稿日: 2024.10.22
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    2024.10.22 不妊治療がうまくいかず夫と離婚し、最愛の弟を突然死で亡くした主人公、薫子。 弟の彼女として紹介されていた小野寺せつなと家事代行サービスを手伝うことになる。 その中で弟がなんで死んだのか、本当はどういう人だったかが明らかになる。 弟の本来の姿も悲しい過去をもつせつなも、みんなそれぞれ大きなものを抱えて必死に生きていた。 温かいご飯を食べたくなるなぁ。 卵味噌も久しぶりに食べたい。実家の味。 生きるのに精一杯な人たちがカフネのチケットを使っていて、こういうサービスに出会えてよかったと思った。 全部自分でやろうとせず、誰かに頼れる社会でありたい。 カフネはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」らしい。 とてもいい話だった。

    4
    投稿日: 2024.10.22
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    本屋さんの単行本コーナーで表紙と帯を見てビビッときました。 これはおもしろい。 間違いなく楽しませてもらいました。 薫子の弟が繋げた2人の出会い。 それは彼の祈りであり、必然なのでしょう。 薫子とせつな、2人の不器用だけど一生懸命なキャラクターが好きでした。 まあ、カロリー大爆発の悪魔の食べ物ですけど。 生きていくためには、たまに悪魔に魂を売る必要もあるわよ。 めずらしく気が合いますね。 こういうやり取りがたまりません。 善意百パーセントじゃないところが好きです。善意って油みたいなもので、使い方を間違えると、相手を逆にめいらせてしまうから。 このせつなの言葉は深く刺さりました。 大切な、愛おしい人の髪にそっと触れたくなりますね。 お勧めしたい一冊です。 We can’t change our past life, but we can choose how to live in the future. I will treasure the people who treasure me when I’m in the hard times.

    22
    投稿日: 2024.10.20
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    あまり本読んで泣くことはないけれど、気づいたら思わず泣いてしまってた。 弟を突如亡くした姉と、弟の元恋人が悲しみを乗り越えて支え合って生きていくみたいな話を単純に想像してたけど、読み進めていくうちに様々な問題も描かれていて、考えさせられる場面も多かった。でも重すぎる感じでもなく、ストーリーも文章も全体的に常にどこか温かさが感じられたし、主人公の成長や強さ、そして人と寄り添うことの尊さや言葉を伝えることの大切さを教えてもらった気がした。 ほぼジャケ買いで、重めの内容なのかなと思って積読してたけど、もっと早く読めば良かった!! 久しぶりに心に残る一冊に出会えました。

    3
    投稿日: 2024.10.20
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    図書館で予約したもののずいぶん待たされてやっと読めた本でした。突然夫から離婚を言い渡され最愛の弟も亡くしどんぞこ状態の薫子が弟の死から知り合った女性せつなと関わることから自分自身を見つめ直して自分らしさを取り戻していく。様々な現代社会の問題が取り入れられていてとても考えさせられる話でした。読み応えもあり面白かった。

    17
    投稿日: 2024.10.16
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    薫子と自分、似てるところが多々ありました 他人の気持ちを分かりきったように行動してしまったこと、何度もあり…反省 本当に大切な人を大切にできているか、傲慢になってはいないか考えながら読みました 定期的に読み返したい。そう思える1冊 せつなが作る料理、食べてみたい

    1
    投稿日: 2024.10.15
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    迷いなく満点を付けたい。誰からも好かれる、非の打ち所ない弟が突然亡くなる。弟の元彼女のせつなと薫子、生きるという事は何かというのを考えさせられる。時折、泣きそうになる。どんどん面白く、引き込まれる物語。素晴らしいものを読んだ。

    6
    投稿日: 2024.10.14
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    以前から『パラ・スター』『カラフル』が読みたいと思っていた、初めましての阿部暁子さん。 法務局に勤める野宮薫子・40歳。お見合いで結婚して4年になる夫から突然離婚を切り出され、しかも溺愛していたひとまわり年下の弟・春彦にも急死されてしまう。春彦の遺言により、弟の元恋人・小野寺せつなと会ったのをきっかけに、彼女の勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに…。 「カフネ」とは、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表す言葉なんだそうです。 前評判どおりすごく良かったです。面倒くさいくらい真面目な薫子も野良猫のようなせつなも、二人とも本当に愛しいし、カフネの活動も本当に素晴らしい。弟の死というちょっとしたミステリ要素もあり、ぐんぐん読まされちゃいました。 子どもを持つこと持たないこと、ワンオペ子育て、シングルマザー、介護、同性愛などなど、現代のさまざまな問題を織り込みつつ、食べること、誰かと一緒においしく食べることの大切さを伝えてくれています。

    7
    投稿日: 2024.10.14
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    とてもよい本と出会えました。ありがとうございます、ブクログ…! 読み始めた最初の部分からは、最後にこんな関係が形作られるとはまったく想像できない終わりでした。 〝カフネ〟ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表すとのこと。 そんな感情を持てる相手に出会えることって、奇跡的で幸せなこと。 薫子とせつなの2人が本当に、弱くて強くて、愛おしかった。

    100
    投稿日: 2024.10.14
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    初めての阿部暁子さんです。 亡くなってしまった弟、春彦の元恋人、小野寺せつなと待ち合わせしているところから始まる。 遅れてくるのに謝りもしない小野寺せつなにイライラする野宮薫子。もうここから面白い! 突然亡くなってしまった天使のような春彦。 遺言書に元恋人 小野寺せつなの名前が。 なぜ春彦は亡くなってしまったのか。 小野寺せつなには何があったのか? 公隆はどうして離婚したのか? 野宮薫子の離婚、弟の死、真面目で突き進む感じにイラッとしたり、共感したり。 表面には出さないが、人にはそれぞれ思っていることがあり、それはなかなか分かり合えず、難しい。 小野寺せつなの作る、美味しそうな料理。 レシピ本になったらいいのにとおもいました。 ミステリーではないが、真相がわからなくてハラハラドキドキでした。 でも、私もこんな風に少しでも助けていけるようになりたいなと思いました。 とても優しく心があたたかくなる一冊でした。

    29
    投稿日: 2024.10.13
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    良かった。 お料理が美味しそう。 コンビニでプリン買って来ちゃいました。 世の中、色んな家庭があり色んな考えの人が居る。 多様性って言葉もよく聞く。 でも、自分は本当に理解しているのだろうか。 自分以外の人のことは、想像するしかない。 想像は足りているのか? 振り返るきっかけになった。

    2
    投稿日: 2024.10.09
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    離婚,弟の急死。生きる事は大変だが,辛い時助けてくれる人がいたら何とかなる。薫子を救ったのは弟の元恋人せつな。彼女達の家事代行は仕事の枠を超える。亡弟やせつなの秘密に動揺。心揺さぶる本。

    23
    投稿日: 2024.10.08
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    「マジメな人ほど、誰かのちからを借りることが苦手」 これ本当にそうだと思う。 みんなもやってるし私もやらなきゃ みんなが出来るのに自分だけ出来ないなんて言えない 出来ない自分はゆるせない 出来ない自分はかっこ悪い 誰かに助けてって言えたらどんなに楽か、でも助けてっていう自分が恥ずかしい なかなか手放せないんだよね。 すごくよく分かる。 薫子も、せつなも、人のことをとても大切にできる人で、頑張り屋さんで、その分自分が後回しになる、苦しかった、読んでて。 でもふたりの関係、素っ気ないようで本当は気にかけていて、言葉も悪かったりするけど、掛け合いがなんだか心地よかった。 わたしは自分に正直に生きているか 自分が望むこと欲しいものを手に入れる生き方をしているか 選ぶのはわたしの心 わたしの人生もわたしの命も、わたしだけのもので、わたしが使い道を決められる 美味しいとおもうこと、楽しいと思うこと、嬉しいって思うことが、生きていくためにどれだけ大切か

    4
    投稿日: 2024.10.08
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    外で頑張る分、自分の事は後回しにで食事や家事が疎かにになるって事確かにあって、それに育児や介護も重なれば追い詰められて、やらなきゃいけないって分かってても、逆に何も出来なくなる気持ちよく分かるなあ。 薫子やせつなが抱える苦悩、訪問先の家族の切迫した状況を薫子のモーレツ努力とせつなの作る料理で中和されて、心温まる作品。

    45
    投稿日: 2024.10.05
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    主人公の薫子、結構好きだなー。かなり空回りするタイプだけど、何事も一生懸命で。 両親との関係や、不妊治療からの離婚など、自分の過去にトラウマがありつつも、特に結末に至る決断とか(詳しくは書かないが)、こうと決めたら突き進む潔さがいいなと思った。 「食」を通じて、主人公が癒され、気づき、前に進んでいく過程が穏やかに描かれていて良かった。

    17
    投稿日: 2024.10.03
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    家事代行とかパートナーシップとか 同性愛とか、今どきっぽい内容。 読む進めるとどんどん問題が出てきて、 長くも感じた。 弟さんの死を、 ミステリー的に突き詰めた内容なら もっと面白かったかな〜。

    5
    投稿日: 2024.10.01
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    幸せと不幸せって小さな粒で、それぞれ重さが違くって、それが透明なビンに入っていて、振るとそのたんび、幸せの方が濃く見えたり不幸せの方が濃く見えたりして、でもやっぱり重たい不幸せの粒は底に沈殿して、でも外から見たら幸せ色に見えたりして、だからといって幸せの粒が多いときもあって、人生ってそんなビンみたいなものなのかもなって思いながら読みました。

    0
    投稿日: 2024.10.01
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    ストーリーの中に、 美味しそうなご飯、心ほくざれる人との繋がり、現代の社会問題、少しずつ露わになっていく引き込まれる展開! 盛りだくさんで面白かったなー。 今年1番の一冊!

    6
    投稿日: 2024.10.01
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    王様のブランチで紹介されていたのがきっかけで読み始めたが、じんわりと心にしみ入る感じで、読めて良かった!他の著書も読みたい!

    0
    投稿日: 2024.09.30
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    おいしいと思える。 ただそれだけで、うれしい_ 素敵な物語で 胸がいっぱいになりました! 大事なものをそっと掬いとるような表現に 何度も心が揺さぶられました… 夕闇に沈んだ群青色のような物語から 最後は優しく導くような光が感じられ そして… 優しい風が心の中を通りすぎていきました 私はこの作品を読み終わった時に 生きててよかった…と感じました とても素晴らしい作品に出会えたのだから_

    0
    投稿日: 2024.09.30
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    初読みの作家さん。 一言に心を綺麗にしてくれる良き本だった。 言葉の使い方や所々の情景の表現が優しくて色んな一文に感動する。 そしてなにより薫子がかっこいい。 終盤のいいから顔貸しなは思わず声を出して笑いました。笑

    0
    投稿日: 2024.09.29
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    カフネ=愛しい人の髪に指を絡める仕草 (ポルトガル語) 法務局で働いていた薫子の弟がいきなり亡くなった とても仲良く誕生日をお互い祝うほどだったのに それも死因は自殺??一体なぜ?? 不妊治療の成果は出ず夫に離婚を言い渡され大好きだった弟が急死 自暴自棄になっていたそんな時に出会ったのが家事代行サービス「カフネ」だった そこで出会ったせつなとの出会いが薫子を変えていく 一緒にいるからってその人のことを全て分かるわけではない ちゃんと言葉にして伝えるって大切

    3
    投稿日: 2024.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族、恋人、友達、仕事相手。寄り添ってくれる人、笑っていてほしいと思う人がいるということ。人と人の繋がりが優しく暖かくて、心がほぐれるってこういうことなんだなと思った。 たとえ家族でも恋人でも、その人の全てなんて分かりっこない。だからこそ、相手に対する心配りを大切にしないと。気軽に「思いやり」と口にしがちだけど、相手に寄り添うことについて少し考えるきっかけになった。 せつなの作る料理がとても美味しそうで。手際が素晴らし過ぎてなんだか料理をしたくなった。 「美味しい」は生きることだなぁ。 卵味噌と豆乳にゅうめんを作ってみようかな。 最後に養子縁組の話が出てきた時は「ええ?!それはちょっと…!」と思ったけれど、なるほどそういう利用の仕方もあるのか、と納得。 〇今日は薄曇りだ。やさしい水色の空に粉砂糖を振りまいて、そっと脚毛で広げたような雲がかかっている この表現が優しくてとっても好き。頭の中にさっと空が広がる。

    2
    投稿日: 2024.09.26
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    一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添っている。法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。(e-honより)

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    初めての阿部曉子作品でしたが、言葉や考え方が優しい。阿部さん自身がそういう人なんだろうな。 人って、強く見えても弱いし、それでも土壇場では強い。出会うべき人とは、そのタイミングでちゃんと出会う。 だから自分らしく生きていけばいっか!と思わせてくれる本でした。

    15
    投稿日: 2024.09.24
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    読む前と読み終わった後で、こんなに印象が変わった作品は初めてかもしれません。 本屋さんで表紙を気に入って、ほっこりする話かと思って読み始めたら、全然違って。 むしろ心が痛くなるシーンが多くて、どうしてこんな辛いことばかり起こってしまうのかと、何度読みながら思ったことか… でもみんなそんな痛みを抱えながらも、なんとか生きていかなきゃいけないんだと、この本を読んで改めて感じさせられました。最近、悲しい出来事があったばかりなので、よりこの本が刺さりました。

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    初読みの作家さんでしたが、すごく良かった! 自分がよく知っていると思っていた人が、実は全然知らない顔をもっていたら──。 春彦に関する新たな事実が明らかになる度に衝撃で、先が気になってどんどん読み進めてしまいました。 愛の形っていろいろあるけれど、家族や身近な人への愛情がその人を縛って窮屈にしてしまったり、逆に他人であるが故に、その人を助けたい、守りたいと思う時に自分にできることがわからなくてもどかしかったり。 人と関わること、大切にすることって本当に難しいよなぁと読みながら改めて感じました。 それでもそこから逃げずに向き合い続ける薫子はとてもかっこいいし、タイトルの『カフネ』が回収されるラストシーンは美しいです。 重たいトピックを扱っている部分もありますが、薫子とせつなのやりとりに思わずクスッとしたり、せつなの作る美味しそうなお料理にほっこりしたりできる微笑ましい場面も多く、読みやすいところも良かったです。 「卵味噌」、どんな味なのか気になるなぁ。 心動かされる、温かく上質な人間ドラマ。 今、みんなにおすすめしたい1冊になりました(^^)

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    一気読みしてしまった。 幸せそうに見えても心の中は見えない。 豪邸に住んでいても、一目置かれる職業に就いていたとしても、実生活はわからない。 他人のことを全て理解することはできないし、理解する必要性もない。 別れは突然やってくる。そうなる可能性はある。 今目の前のことや自分のことを大切に生きていきたいと思える作品。 下記は、私がこの作品の中で、心に残った箇所。 『夫婦という関係に寄りかかり、甘え、時には感情の捌け口にした。家族なのだからそれが許されると思っていた。だが本当は、もっとも距離が近しく、長い時間を共有していく家族だからこそ、心を配り、大切にしなければならない。』 『私の人生、私の命の使い道は、私だけが決められる。』 『いくら先回りして将来のこと考えたって意味ないね。でも、今の自分の仕事はちゃんと好きなのよ』

    0
    投稿日: 2024.09.22
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    一気読みが出来る程心温まる物語。人の心の強さ、弱さ、温かさをこの小説の中で感じることができる。2人の主人公の言葉のやり取りも面白く受け取れる。年齢問わずおすすめの本。

    0
    投稿日: 2024.09.21
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    良いお話でした。弟を突然死でなくした野宮薫子。そして弟の元恋人であり、家事代行サービス『カフネ』で働く小野寺せつな。この小説はそんな2人の女性の物語です。 『カフネ』とはポルトガル語で「愛しい人の髪に指を絡める仕草」を表す言葉だそうです。読み終えるとこのタイトルがとてもしっくり来ます。 弱っている時の温かいご飯。せつなの作るご飯をきっかけに2人の距離が縮まって行きます。けんか腰だった2人の会話が相手を思いやる言葉に変わって行き最後には愛が溢れていました。 孤独感や喪失感を感じた事のある人ならきっと共感するはず。初読みの作家さんでしたが、他の作品も読んでみたくなりました。

    18
    投稿日: 2024.09.18
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    今読むべき本に出合った めちゃくちゃ良かった 愛情を注いで育ててきたつもりが自分のエゴを押し付けてきてしまったのかもしれない 子が巣立つ日を目前にした今、そんなことを思いながら読み進めた 薫子が、せつなが、春彦が、気づかせてくれた 読後感は清々しい その時々を真面目過ぎるほど真面目に、真摯に生きている結果、周囲の人を傷つけてしまうことがある 結果、大切な人に去られてしまうことがある 自分の過ごしてきた日々を全否定し、後悔しかない思いに埋もれてしまいそうな時、この小説は一筋の光を与えてくれた

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    阿部暁子さんの『カフネ』 表紙とあらすじから、食を通したほっこりストーリーかなと思ってました…が、 いい意味で私の予想したストーリーではありませんでした。 初めて知りました『セルフネグレクト』 家事代行サービス(主に食)を通して、取り巻く環境や社会から、心を救っていく。 『おいしい』は聞こえてきそうなほど。 『生きて』は心に染み込むほど。 薫子の言葉や心情はかなり刺さりました。 涙する場面もあり、 とにかく多くの人に読んで欲しいと感じました。本屋大賞⁈ 読んでよかった一冊です。

    3
    投稿日: 2024.09.15
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    家族のあり方を問う、現代社会を反映させたような現実的な一面と、登場人物の浮世離れした雰囲気によるファンタジーな一面とのアンバランスな感じが、私はとても好みでした。

    90
    投稿日: 2024.09.14
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    死んだ弟の元恋人は、の出だしでどういう事?と読み始め次第に物語に引き込まれていった。家族であっても分からないそれぞれの思い。夫婦なら尚更。 どうやっても一人では立ち上がれない時、温かな料理で救われる事がある。

    2
    投稿日: 2024.09.14
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    人生の迷子になっている時は、孤独で負の連鎖に悩まされることがあります。 人は案外、人を知らない。 だから誰かに理解されたい、誰かを理解したいと思っても上手くいかないことはあります。 しかも、真面目で頑張り屋な人ほどつぶれやすい。 どん底と思ってしまうような不安定な日々の中で、希望を見い出せることの尊さに気付けるか、悪い日なんて本当は無いんじゃないのか、そのキッカケになれるような物語でした。 誰かの役に立つことで助けてもらったと思える。 こういう考え方、私は大好きです。

    14
    投稿日: 2024.09.14
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    40代の女性は、家庭や子どもの有無で生き方や悩みはずいぶん変わるだろう。 それでもいろんな立場の40代の女性達の葛藤や醜さが凝縮されているようなスタートに、やけに惹きつけられた。 最近、離婚をしたことで自由を得たと笑顔で話していた同僚を羨ましく思っていた私。 この本には、身近な人達を傷つけまいと嘘をついたり自分を隠して生きている人達ばかりがたくさんでてくる。 私の同僚も、離婚したことで心配をかけたくない、惨めな自分を曝け出したくないと言う思いで自由だと自分に言い聞かせるように話していたのかもしれないと気付かされた。 そして、そんなことも気づかなかった自分を恨めしく思う… この本を読んで気づけて、ほんとによかった… 自分とは立場が全く違う40代女性の薫子。 悩みも葛藤も全く違うけれど、努力が報われない世界で藻掻き苦しみ自分を傷つけてしまう姿に自分を重ねてしまう。 せつなと再会し、カフネという家事代行で薫子が自分を取り戻していくのは想像通り。 最後は二人ともが未来に希望を持てるようになったと思わせるラストが、想像力を膨らませてくれる。 美味しそうな料理がたくさん出てくるのもいい。 やっぱり美味しいものを誰かと一緒に食べることは人生最大の幸せなのだろう。 そして、部屋が清潔で整っていることもやはり人に元気を与える要素なのだと痛感。 毎日の家事は大変だけど、家族が気持ちよく過ごせるために今日も頑張ろうと思わせてくれた。

    32
    投稿日: 2024.09.14
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    一気読み。私も愛しい姪の髪を梳きながら読んだ。その人にはその人にしか分からない痛みがある。だから外見だけで決めつけて何かを言ってはいけないな、と思うと同時に愛しいという気持ちはこんなに胸があったかくなるんだなと感情が揺さぶられた。

    1
    投稿日: 2024.09.12
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    最初の方で、薫子の言動が子どもっぽいというか過ぎたいらつきを感じて、う~んとなったものの、春彦はどうして亡くなったのだろうというミステリ要素もあって、あっという間に引き込まれた。 心揺さぶられる一方で、いろんな問題が盛り込まれ過ぎて何となくもやっとする気持ちも残った。 私にとっては、なんとも不思議な読後感だった。

    16
    投稿日: 2024.09.11
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    阿部暁子さん初読書。 人物描写が上手かった。メインの登場人物2人、冒頭では印象最悪でシンドイ読書になりそうだなーと思いましたが、どんどん印象が変わっていき、ラストには180度ひっくり返ったと言っても過言ではないです。 この2人だけでなく、当初考えがわからず謎だった春彦や公隆さん含め、相手への思いやりや優しさが余韻として残る。いい読後感でした。 あと台詞回しでちょくちょくクスッとさせられた。他の本も読んでみたいと思わされる作家さん。

    56
    投稿日: 2024.09.11
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    素晴らしい本。読んでよかった。  薫子さんもせつなさんも、弱くて強くてとても愛おしい。 食事の支度は面倒で苦手だけど、 また明日から子供たちがニコニコ伸び伸び生きられるようなご飯を作ろう!という気になりました。 装丁も素敵です。

    42
    投稿日: 2024.09.10
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    カフネ…ポルトガル語で「愛しい人の髪に指を絡める仕草」をあらわす言葉。 血のつながりとか、恋愛とか、夫婦とかそういうものを超えて、一緒にいたい、喜ぶ顔が見たい…そういう関係もあるのだと。 生きることは食べること たかがおにぎり、されどおにぎり!

    38
    投稿日: 2024.09.10
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    大変面白く、かなりスピーディーに読めた。印象深かったのは、関わりの中で人の生き方や関係性が変化し、最後には爽やかな生き様に変わっていたこと。

    0
    投稿日: 2024.09.10
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    人間は考える生き物であり、人生に意義を求め、それにより生きている実感を持つ。自分の求める人間像になれていない事に絶望した時に、存在意義を失い、死を欲する。 自分を大切にする事は、想像以上に難しい事だ。 だから支えになる存在が必要で、それでなんとか、この世にとどまれているんだろうな。

    1
    投稿日: 2024.09.08
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    重い内容なのに、薫子とせつなのやりとりが軽妙でユーモアもあり読みやすい。後半に進むにつれて薫子だけでなく、それぞれの苦しい心情も明らかになってきて‥。ちょっと春彦の死の真相が腑に落ちないものの、じんわりと心に沁みるお話だった。

    3
    投稿日: 2024.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    またカフェ系の話かと思いきや、全然違ったんだけど文中に書かれた料理をついつい作りたくなってしまうからやっぱりカフェ系ジャンルで笑 東北の郷土料理らしい卵味噌。もうこれに興味津々でネットでレシピを研究。次の休みには作ってみようと思う。この卵味噌が物語のキーになっているのもミソ! 訪問先で次々に現代抱えている問題の家庭サンプルが登場し、きれいな空間と明日を生きていく食事を提供する二人。そして謎の死を遂げた弟の謎。ずっと答えは何だろうと伏線も張られなかなか小賢しい著者だなぁ(笑)と思いながらも読み進め、ちょっと交換グダグダ感が拭えないもすとんと腑に落ちたって思わせる締めくくりで嫌いじゃない、でもなんだろう、なんかもやもやする、そんな物語。タイトルが優しくていい!

    1
    投稿日: 2024.09.06
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    法務局に勤める主人公薫子。最愛の弟が急死し途方に暮れる中、弟の遺言書が見つかり、弟の彼女であり相続人であるせつなに会うことに。 冷たくそっけないやり取りの彼女達が、せつなの勤める家事代行サービスのボランティアを通じて、少しずつ心が通うようになっていく。 弟は一体なぜ急死したのか、家族とは何か、自分とは? 悲しく切なく苦しい、そんな話であるけど、とても温かい。 読了感はじわーっとカイロを持ってるかのような心の温まり具合だった。 容姿端麗で一緒にいる人の心を優しい気持ちにする弟。 どんな人にも愛される弟を羨ましいとすら思っていた姉。 両親の愛を感じられなかった姉は、別の家族を求めて不妊治療をするも上手くいかず… 子供って幾つになっても親の愛情を感じたいのかもしれない。親に認められたいと思うのかもしれない。 でも空回りのことも沢山あって、やっぱりダメだったと思う時、胸が締め付けられる。 そんな薫子の気持ちが自分の胸にも浸透してきて、切ない場面もあった。 家族って何だろうな。 薫子とせつなの関係が変わっていく感じ、とても素敵だった。 血の繋がりなんて関係ないのかもしれない。 大切に思える人が家族なのかもしれない。 手元に置いて時々読み返したくなる話でした。

    48
    投稿日: 2024.09.05
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    突然弟を亡くした薫子。 弟の元恋人であるせつなと会い家事代行サービス『カフネ』を手伝うことに。 現代社会のあらゆる問題が詰まったような内容だが凄く読みやすかった。 優しさに満ち溢れた作品だった。

    51
    投稿日: 2024.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が薫子の立場だったらと思うと、本当に苦しかった。 不確かな世界、見えないものにこそ本質があるとすれば、 それを知ることって本当に難しい。 とても残酷で哀しいと思います。 ただその中で生まれる優しさや、温かさがこの物語では際立っていて、 心が澄むような美しいストーリーだと思いました。 不条理さや不都合な真実に直面しても、それを抱えてこれからも生きていく人々。 不確実な未来だからこそ、助け合って悔いのないように生きる決心がついた薫子の姿に、 とても頼もしさを感じました。 胸が詰まる想いで読み進めていましたが、手にとって本当に良かったです。

    0
    投稿日: 2024.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新しい家族のあり方なのだと思った。 血の繋がりもなく、まして夫婦でも恋人でもない。単なる友達とも違う。 薫子とせつな。性格も物事の捉え方も見事に噛み合わない2人だけれど、相手に対する愛情は溢れるほどにある。 一緒にいたい。いざという時力になりたい。美味しいごはんを一緒に食べたい。そんなシンプルな欲望が2人の関係を強固なものにしていく。 溺愛していた弟・春彦を突然亡くした薫子が、弟の元恋人・せつなと再会したことから物語は始まった。 世代も家庭環境も職業も何もかもが異なる2人は話も全く噛み合わず反発してばかり。春彦との思い出だけが2人を繋げる関係だった。 そんな2人だったけれど徐々に距離を縮めていく。美味しい料理を食べて会話することで2人の時間がどんどん色濃く変化していった。 せつなが薫子のために作る料理の美味しそうなこと。どんなに落ち込んでいても料理を美味しく思える内は大丈夫。美味しい、もっと食べたい、と思えたならば凹んだ気持ちもたちまち浮上する。 "カフネ"とはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」という意味らしい。 この言葉を聞いて、娘たちがまだ幼い頃よく娘たちの柔らかな前髪に指を通したことを思い出した。前髪からは不思議と甘ったるい香りがしたっけ。 柔らかで優しい気持ちを思い起こさせてくれる物語だった。

    45
    投稿日: 2024.09.04
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    真面目すぎてめんどくさいと言われる努力の人薫子と鉄仮面のせつな。薫子が短気に怒りがちだけどまぁ共感はできる。家事代行サービスの話だから色々な家庭事例が出てくるのは予想通りだが、大きな展開があり面白かった。料理がたくさん出てきて、食べるって大事って感じさせられた

    1
    投稿日: 2024.09.04
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    個人的に次の本屋大賞はこれに決定。 ってくらい最高だった。 優しさと愛に溢れた作品。 押し付けがましくない、むしろ無愛想な対応なのに、料理を食べれば"想われてる"ことを感じられるの、とても幸せだと思う

    2
    投稿日: 2024.09.01
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    ちょっと世話焼きおばちゃんっぽい薫子と、質実剛健っぽいせつな。初めはせつながとんでもない変人なのかと思ったが、彼女は料理プロでその腕で薫子を立ち直らせる。やがて薫子はせつなと共に家事代行サービスに同行することとなる。その中で薫子も彼女を支えてゆく。 薫子が「働く」わけではないことにちょっと引っかかった。せつなが無償で料理を作らないと言うのと同じ、家事代行のサービスを無償提供するのは違うんじゃないかと思ってしまった。 弟の春彦はアロマアセクだったのかな‥味覚異常で幸せを掴む手段を見つけられない人生だったのでは‥と思って切なかった。

    5
    投稿日: 2024.08.31
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    感動して涙が出ました。 映画化されそうな予感がする作品。 愛情がときに重く負担になるときもあれば、それで心底救われることもあって、答えなんてわかんないけれど、自分がやりたいようにやるしかないんだよなと生きる力をもらえるお話でした。

    14
    投稿日: 2024.08.30
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    しょっぱなはコメディっぽく 読むのやめようかと思ったが だんだんと登場人物達の背景がわかってくると 引き込まれていった。 凄く良かったのだけれど、 良く出来過ぎ感は否めない。

    2
    投稿日: 2024.08.30
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    世間一般的な愛情の形でなくとも、出会った人に精一杯の愛情を注いでいるんだな。 別に好きとか嫌いとかでなくとも、自分の使命として、相手を大切にしている。恵まれない環境や病気、不運な出来事も我が人生と受け止めて、目の前の相手に精一杯接していく姿は素敵だと思う。

    4
    投稿日: 2024.08.28
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    みんなそれぞれの苦しさがあるから愛すらもままならない 知られることが楽になることとは限らないが、知ることは優しくなれることの第一歩なのだと思う 

    1
    投稿日: 2024.08.26
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    シングルマザーでワンオペ育児をずっと続けてき、家事代行をずっと使ってきました。毎日何かに追われて生活する中で、家事代行さんが来てくれる日だけは本当に心がふわっとなって、子供に向き合え、かつお母さんが唯一気にかけてもらえるのが家事代行スタッフさんです。あまりのシンクロ率に涙なしには読めなかったです。 みんなみんなもっと手を抜こう!人に助けて欲しいて言おう?

    1
    投稿日: 2024.08.25
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    疲れた心と身体を美味しいご飯が癒してくれる⟡.·*. ってな本が苦手です が、春彦の残した数々の謎が気になり最後までちゃんと読めました ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。 (講談社BOOK倶楽部 あらすじより) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 可愛い弟 春彦の突然死 まだ若い弟の遺した遺言書の謎 そこからもしや死因は心不全ではなく自死だったのではとの疑念を拭いきれない 不妊治療も上手くいかず 寛容な夫から突然 離婚を切り出され 弟が元カノに遺した遺産も口の悪い元カノから受け取りを拒否られる そして弟ばかりを可愛がった両親との関係 次から次へと降ってくる災難にHPが0になりそうですが、弟の元カノ せつなとの出会いを機に立ち直っていく薫子が強いです 心や身体がクタクタになると ご飯も作れないし 部屋も片付けられない。 適当なご飯や 荒れた部屋で生活する毎日では 心が疲れてくる。 負のループになるのわかりすぎます。 そんな時 カフネしてもらえたら、どれだけ救われるか。 薫子がひょんなことから「カフネ」という家事代行サービスでボランティアをする事になるんですが、訪ねたご家庭で家事にまで手の回らなくなったお母さんを助けようと頑張ってる子ども達がもれなくみんな可愛くて健気でギューしてあげたくなります。 ということで 結果 毛の話でした。 血の繋がりも 男女の愛も超えてカフネれる相手を見つけた薫子とせつなってすごいと思う。 私も今すぐ カフネされたい とりあえず家中 綺麗にしてもらいたい 眠りにつく時に頭を撫でるのは片岡健太さまにしてもらいたい 出来れば歌も歌ってもらいたい あー、逆に眠れなくなるかーーー キャ───(*ノдノ)───ァ♡♡!(アホ) あと、冷蔵庫の中の材料で「適当に作るわ」って言える人 尊敬します

    70
    投稿日: 2024.08.24
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    なんとか生きていくために武装した人たちの、鎧を解いていくような。 辛い境遇にも救いはあると思えるような、心ほぐれる話でした。 ピーマンを克服する薫子の強さが、激しくはあるんだけど、頼もしくもあり、春彦やせつなのような人には灯台のようだったのだろうな… 気分が沈んだ時に再読したい本でした。

    44
    投稿日: 2024.08.24
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    心温まるお話し。 見えてるものが全てではない。 人は見えているものだけで分かった気になるのが大半。 凄く衝撃的なシーンは特にない。けど 散りばめられた伏線を少しずつ回収していくのが心地よい。 人との寄り添い合い方もそれぞれ違う所が見所。

    5
    投稿日: 2024.08.22
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    他人のために、ここまで優しくなれるものなのか。自分の人生をかけて。「望みがあるなら、ぐずぐずしていてはいけない。人間はいつどうなるかわからないのだから」伏線もいっぱい。推理小説読んでるようなワクワク感に、醜い人間の心を腑分けしていく洞察力にゾクゾク。そして優しさに涙。料理のレシピも気になり、忙しかった。

    3
    投稿日: 2024.08.22
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    「人間は自分以外の人間のことは何一つわからない。わかったような気がしても、それは思い込みに過ぎない。」かも知れないと思う。 そんなふうに感じていて人助けを求められない人や辛い状況で生きている子どもが、駆け込める場所、人の存在が広く知られてほしい。

    1
    投稿日: 2024.08.20
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    おいしいと思える。 ただそれだけで、うれしい。 何を食べるかって自分で自分を労るために本当に大切で、自分の足でしっかり立つためにも疎かにしてはいけない。 家事代行サービス「カフネ」の活動を通して日々に精一杯で自分で自分を労われない。そんな人達に「食べる」という根源的な欲求を思い出してもらう。そんなメッセージを感じた。 前半はヒリヒリ痛くて辛い。でもだんだんと主人公と一緒に立ち上がっていける、揺るがない強さを手に入れたようなそんな読後感。 カバー写真 N a n a 装幀 岡本歌織(next door design) おにぎりを作れるようになると、人生の戦闘力があがるよ

    11
    投稿日: 2024.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブクログのレビューによく登場し、 題名共々気になっていた作品。 作者は「金環日蝕」の阿部暁子さんだと知り さらに期待が増した。 前半はちょっとムカムカしながら読む。 お話自体はおもしろそうなんだけど、 主人公の41才の女性がなんていうか… 好きじゃないタイプで。。 真面目で努力家、固い仕事に就いている彼女は 苦しい不妊治療の果て夫から突然離婚を宣言され、 最愛の弟は突然死と、辛い出来事のオンパレード。 なのにわたしは彼女に同情も共感もできず。 だけど、弟の死をきっかけに出会った年下の女性と 家事代行サービスのボランティアを始めるエピソードを読むうちに、ホロっと涙がこぼれた。 誰かの役に立つという喜び。 ありがとう、と言う言葉をもらうこと。 そのことが彼女自身を大きく変えていく。 自分はその人を助けたんじゃない、 助けられたんだ、という台詞にじんとした。 前作でも感じたことだけど、 キャラクターの描き方が本当に良くて。 結局のところ、主人公にプンプンしたのも 物語にすっかりハマっていた証拠だったのかも。 登場人物の中では 毒舌だけど憎めない、小学生の鈴夏ちゃんが飛び抜けて良かった。 中盤から もしかしてこれは意外な方向へ向かうのでは? と感じたとおりの展開となり、 後味としては微妙なラストとなった。 深読みし過ぎかな??

    39
    投稿日: 2024.08.20
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    著者初読み。 カフネとはポルトガル語と知る。 子どもが小さい頃は、確かによくしたな。臭いも嗅いだり(笑)懐かしい動作。 さて、実は正直前半で挫折しそうになったが、後半から謎が解けてぐいぐい引き込まれていく。なかなかに衝撃的でもあり。 人は孤独だけど、こんな繋がりが出来ればもっと生きやすいだろうに。 読後、爽やかな気持ちになります。

    13
    投稿日: 2024.08.20
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    本屋大賞当選確実。 帯に読むとお腹が空いてくるとあったが、本当にそう。 家事代行サービスのせつなが生み出す料理の数々は文字が映像化されるぐらい具体的で印象的。 衣食住が大事だと言われるけど、この本を読むと心からそう思える。 色んな境遇の人たちが描かれ、一人一人、表現方法は違えど感じていることはあり。 自分の望む表現方法ではなかったとしても、人とのコミュニケーションを諦めちゃいけない。 一緒に住んでいても血が繋がっていてもわからないことばかり。 私はこの本から大切なことをたくさん教えてもらいました。全ての言葉が心に刺さりました。 多くの人に読んでもらいたい、素敵な作品でした。

    0
    投稿日: 2024.08.19
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    少し意外な展開でしたが、目が離せなくなりました。 言葉だったりスキンシップ、心のこもった美味しいものを食べることで救われる気持ちもあり、思っていてくれる人がどこかにいるだけでも違うんですね~ 優しさと美味しさが伝わってきました。

    1
    投稿日: 2024.08.19
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    無償で人のために奉仕する仕事、誰かのことを想い作る料理、血の繋がりではなくて心から寄り添いたいと思う気持ち、いろんな意味ですごく良かった。 号泣はしないけど、ジーンときてゆっくり涙が溢れてくる、心に温かいものが沁みてくる話だった。 人には言えないものを背負っている人たちがたくさんいる。 幼少期のつらい記憶とか、家族への想いとか、大切な人の死や別れ、描いた未来が思い通りにいかないこと、病に蝕まれること。 自分を縛り付けて思ったように生られなくて苦しんでいるのに、人には気が付かれないように装う。 そっと寄り添ってその荷物を少しでも持ってあげられたら、そんな優しい気持ちを思い出させてくれる。 せつなの作る料理がとても美味しそうで、冊子のレシピと写真を見ながら読めるのも嬉しい。 個人的にはプリンと卵味噌も載せて欲しかった。 薫子とせつながお互いの髪に指を絡める(ポルトガル語でカフネという)シーンで終わるが、そのあとの続きもいつかあるといいなと思う。

    24
    投稿日: 2024.08.18
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    #カフネ #読了 大盛堂書店さんでとても推されていたので購入 間違いなく読んでよかった一冊 料理が美味しいということの素晴らしさも伝わる そして伝えることの大切さも沁みる #阿部暁子 #講談社

    0
    投稿日: 2024.08.18
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    とても気持ちのいい読了感で読んで良かった。 読み始めたらあっという間に引き込まれて、 読みやすい文章にクスッと笑える掛け合いでスラスラ読み進められた。 主人公の真面目な感じが自分とリンクするところもあり、胸が苦しくもなったが、他人には分からなくてもみんな少なからず苦しいものを抱えながら一生懸命生きているんだ。 読んだあと、まわりの景色が少し変わるような一冊だった。

    16
    投稿日: 2024.08.18
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    「カフネ」とは、 愛する人の髪にそっと指を通す仕草。 頭をなでて眠りにつかせる穏やかな動作。 ポルトガル語。日本語に表すのが難しいことば…。 ポルトガル語、スゴっ!意味長っ! 導入からの展開、後半の第4章、終章が特に良かった。 主人公の薫子は、まじめな性格で、努力で人生を切り拓いて来たタイプの人。と言うより、努力をしないと認めてもらえないと言う強迫観念を抱いて生きてきた人。が肩の力を抜いて、存在するだけで認めたり認められたり全肯定していけるまでの物語。 著者の阿部暁子さんは、食べること、生きることをテーマに書いたとの事。 ネタバレ 一回り離れた弟の春彦が突然死ぬ。その死を、遺言書の執行役として、春彦の元婚約者の小野寺せつなに伝えるシーンから始まる。 なぜ、春彦は死んだのか…… この導入部により速攻で引き込まれました。 ちょっと批判的な点と言うか、個人的な意見。 港航一のマンションシーンが、今ひとつ納得できないと言うか…もう少し上手くできたような… 人物像が小説くさくなってしまった気がしました。 4章のせつなの家のシーンは、ジーンと来ました。 そして、終章の終わり方は、とても綺麗でスッキリとした読後感は、よかったです。 あと、せつなの人物像が、少しずつわかってくるところがよかったです。 食べ物のシーン。 せつなが作る料理がめちゃくちゃ美味しそうで、「食」は、癒しだと思いました。 著者の阿部暁子さんは、岩手県の花巻市出身、在住との事。くどうれいんさんに続き、岩手県の作家さん。 勝手に親近感。 他の作品も読んでみたいと思いました。

    59
    投稿日: 2024.08.17
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    何気なく読み始めたら止まらなかった。 人と人との心の掛け合いを、絶妙に書いていると思う。 最後は心が暖かくなりました。

    1
    投稿日: 2024.08.17
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    法務局に勤める41歳女性がイメージしやすい。 一度部屋をきれいにしてもらうと、維持するためにもう散らかさないことはできる、できない人もいる。

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    投稿日: 2024.08.17
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    うわー良かったぁ 読み終えて溜息が漏れた。もちろんイライラしてのため息ではなく、感嘆しての溜息。 前半は薫子の再生とせつなとの絆が生まれる物語、後半は春彦の秘密についての物語とでも言おうか… どこをとっても良かった。しんどさに向き合い、つまずき、悩み、そして再生していくような物語だった。 評判通り、本当に良い本だった。 途中でやめられなくて夜更かしコースになってしまった。

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    投稿日: 2024.08.16
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    何度トライしても、ミスってしまう、今日は厄日? 何度消した? もうイヤだ 追記 →『カフネ』のおにぎりhttps://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/00a96610d8a9c5065a735c46ad8f615e

    2
    投稿日: 2024.08.15
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    ・どの人物の優しさも心地よい。優しさにも個性が出ると気付かされる。 ・鈴香さんが薫子さんの申し出を受けておにぎりを握るシーンが好き。あと、薫子さんは子供にも敬意をはらい、相手の名前に「さん」をつけて呼ぶ。素敵な大人だな〜。 ・最後の数ページ、結末だけがあれ?って感じだったけれど、どんどん先が気になって読み続けた。

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    投稿日: 2024.08.13
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    おにぎりを作れると人生の戦闘力があがるっていうセリフが心に残った。人それぞれ戦闘力を上げられる手段を持っていくことが、生き生きした自分であり続ける為に必要だなって思えた。 愛とか思いやりのいうエゴが時には人を苦しめてしまうってことも心に刺さった。苦しめてしまう根本的な原因は、思っていることを受け入れてもらえないのでは?と思わせてしまう聞き手にあると思っている。僕は、人に何でも遠慮なく意見を言ってもらえるような寛大さを持ち合わせた人でありたいと思った。

    1
    投稿日: 2024.08.12
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    苦しいことって次から次にあって、家族でも分かり合えないこといっぱいある。逆に縛りつけられて苦しむことも。他人だからこそできることもある。 最後の提案は、ちょっと意味がわからなかった。 家族になってしまったら、また違ってしまうと思う。

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    投稿日: 2024.08.11
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    やっと読めた「カフネ」。 ポルトガル語の「愛しい人の髪の毛を梳く」という意味だったのか。 フォロワーの皆さんが「毛」の話題で盛り上がっていて、なんだろう?と思っていたけど、全然そんな話じゃなかった(笑) 物語全体に流れる優しさを、タイトルが見事に表していた。 優しく笑っている人、社会的に認められている人、一見冷たくて非常識な人。色々な人がいるけど、心の内はやっぱりなかなかわからないもの。 わかっているつもりの人が、そうでなかった時の衝撃はどれほどのものだろう。 自分自身も「つもり」になっていないかと怖くなった。ここぞという時は相手に踏み込んで、その人を知ろうとすることも大事なのかも。

    69
    投稿日: 2024.08.09
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    若干重めのテーマ。 妊活がうまく行かなかった主人公薫子が夫から離婚され、最愛の弟春彦が謎の突然死。打ちのめされてアルコールに依存し生活がままならなくなって行きそうなときに弟の恋人せつなと関わっていく。 薫子は両親が春彦ばかりを愛しているように感じていたけど、自分も愛されていたと気付くシーンにウルッときた。 貧困、ネグレクト、ジェンダー、病気、自死などモリモリな内容だった。せつなが作る料理に惹かれた。卵味噌が食べてみたい。

    7
    投稿日: 2024.08.09
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    あなたは心に苦しみを抱えていませんか? 人にはなかなか言えない、相談できない、頼ることができない、そんな苦しみで悩んでいませんか? もし、あなたが苦しんでいるのでしたら、そっと『カフネ』を手にとって読んでみてください 部屋を掃除してもらって、美味しい料理を作ってもらって、束の間の休息を取るだけ、それだけでもあなたの苦しみは和らぐかもしれませんよ 優しさに溢れたそんな一冊(*˘︶˘*).。.:*♡ 優しさに溢れているのに★3!? って言われそう、、、 言いますよ、★3です!w (★4でもいいんですけど) そこは、個人の問題です このジャンルが好きかどうかというだけのことです 間違いなく良作でしょ! ⚠ちなみに毛の話ではなかったです

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    投稿日: 2024.08.08
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    現代のありとあらゆる問題があちこちに散りばめられているのに、ストーリー運びの妙で互いに険悪な関係から少しづつ歩み寄り、分かち合い近づいていく様子にこちらも感情移入したり、共感したり、考えさせられたりしながら ついページをめくってしまうそんな1冊。カフネの意味がこの物語全体を優しく包みこんでいるような気がした。 ただ最終章だけが、私の中ではなんとなく不自然な気がして違和感が残ってしまった。

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    投稿日: 2024.08.07
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    図書館の本㊷ タイトルのみだとどんな物語か想像できないが、非常に優しさと切なさに溢れた本だった。 見えない深い傷に、そっとガーゼを当てるようなイメージ。 話の中心になる、41歳バツイチの薫子と、無愛想なせつなの掛け合いが姉妹のようで面白い。カフェで対面する場面での印象は最悪だったけれど、徐々に理解しあっていくところが微笑ましい。 最後のほうでは、様々な伏線も回収されるので読了後はスッキリした。

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    投稿日: 2024.08.06