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総合評価

2288件)
4.4
1113
776
259
30
8
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    食事を通した心温まる物語でした。伏線とも思っていなかったようなところが伏線となっており、見事に回収されていきました。序盤はこの物語の内容で、どういう風に面白くなっていくのか、些か不安はありましたが、終盤に差しかかるにつれ、尻上がりに面白くなっていき、もう一度記憶を消して読みたいと思えるほどの傑作でした。

    4
    投稿日: 2025.03.15
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    親の愛と子供を産み育てること、期待とそれに応えようとする想いの中の苦しさ、生きづらさの中で助けが求められること、手を差し伸べようとする想い。 弟の死の真相と自分が本当にやりたいこと。 きちんと食べること、生活を整えることの大切さ。 ポルトガル語で『愛しい人の髪に指を絡める仕草』というカフネの意味合いがじんわりとくるお話だった。 25-11

    4
    投稿日: 2025.03.14
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    評価は★5以上にしたい…。 それぐらい、とても素敵なお話でした。 まずこの作品を本屋大賞ノミネート作品として、 選んでくれた書店員さん達に感謝です! きっと、この作品に自分から出会うことはきっと難しかったと思う。今、このタイミングで読むことができて、本当によかったです! 登場人物みんな好きです!大好きです!! そして、家事代行サービス「カフネ」で働く、 主人公の野宮薫子と小野寺せつなの2人コンビ。 大切な人を失いつつも、一生懸命に生きている。 2人が仕事で関わる人達みんな一生懸命頑張って、もがいている姿にとても心を打たれました。 そして当時の薫子には見えていなかった、弟の過去や薫子の家族関係。せつなと弟の関係性。などなど… 登場人物みんなにそれぞれの背景があって状況が異なっても、一生懸命に生きようとしている。 読んでいる時、気がついたらあたたかい涙を流していました。 本当に、本当にこの作品に出会えて良かったです。

    27
    投稿日: 2025.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カフネはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」という意味。何の前触れもなく亡くなった弟。そして弟の彼女である小野寺せつこと遺産相続の話をするべくカフェで会う。初めは気難しい、よく分からない人間だと感じていたが毎週土曜日に家事代行のボランティアを一緒に取り組むうちに色々なことを知っていく。だんだん明らかになる弟や彼女の内情に影響され自分の中の考えも変わっていく。………… この作品は本屋大賞にノミネートされていたため読みましたが、家事代行サービスを軸に物語が展開していくので「料理」が印象的に描かれ温かい気持ちになりました。普段から周りの人を気づかい、自分の気持ちは二の次にしてしまう。そんなことを続けていては自分がダメになってしまう。また、子供は親のエゴで産まれてくるもの。大切に育てるのは当然のことだけれど行き過ぎた愛は子供の首を絞めてしまう。親の気持ちも子供の気持ちもよく分かる、読んでいるととても苦しくなりました。 1番心に響いたことはチケットを使うのが2回目のおばあさんの話です。「あなたの人生も、あなたの命も、あなただけのもので、あなただけが使い道を決められる。たとえ誰が何を言おうとあなたが思うようにしていい。」この言葉は現に私が2度目の大学受験を終え、合格発表を待っている状況に刺さりました。 これからどんな事があっても身近な人は大切にしようと、そしてその時大事なことは心の栄養をとる事だと思いました。

    3
    投稿日: 2025.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心に残る良作でした。 大切な人が自分の元からどんどん去っていく経験をしたせつなは、いつしか誰かと親しくなるのが怖くなり、薫子を遠ざけたのでしょう。そんなせつなの心をこじ開けた薫子。とても熱くてすてきでした。 料理の描写が秀逸で、読んでたらお腹が空きました。

    6
    投稿日: 2025.03.13
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    とても心に沁みる作品だった 当たり前のように近くにいる家族と、いつも通りの毎日。 私はちゃんと大切にしているだろうか。 『家族なのでゆるされると思っていた。だが本当は、もっとも距離が近しく、長い時間を共有していく家族だからこそ、心を配り、大切にしなければならなかったのだ』 この言葉にドキリとさせられた。 私は自分の気持ちをきちんと伝えている? 相手の話にしっかり耳を傾けている? 色んなことを考えてしまう。 最愛の弟を亡くした薫子は悲しみに暮れ、荒れた生活を送っていたが、弟の元恋人・せつなと出会い、少しずつ元気を取り戻していく。 せつなは家事代行サービス『カフネ』で働いていて、得意なのは料理。 作中にも美味しそうな料理がたくさん出てくるが、最初に薫子の為に作ったのは「トマトとツナの豆乳煮麺」 レシピも掲載されていたので、早速私も作ってみた。 ホッとする味でとっても優しい… 薫子の心が解けていくのが分かるなぁ。 『カフネ』とは、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表すらしい。 うちの娘も学校で嫌なことがあった時、心が疲れた時、「頭なでて」と寄ってくる。 もう高校生なんだけど。 でもいいよね… カフネしてあげる(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠♡

    102
    投稿日: 2025.03.13
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    美味しい食べ物と綺麗なお部屋。これがなければ心の健康は保てない。だけど、それを維持することが難しい人もいる。そんな人のお宅にお邪魔して、家事をこなす主人公達。お仕事小説であり、人間同士の絆にも気づかせてくれる、そんなお話。大切な人との別れ、子供の頃に負った心の傷、辛いことも抱えながら人生を生きていく。少し疲れてしまった大人に読んでほしい物語。

    17
    投稿日: 2025.03.13
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    弟の死をきっかけに、弟の元恋人と共に家事代行ボランティアを初めて色々な人と出会い、前を向いていく話。 ご飯が気力に繋がったり、人に居場所を認められる有り難さ、どんなときでも見守り味方してくれる大人の心強さなど、読み進めながら心が元気になっていきます。 主人公と相方は癖が強すぎるキャラで最初は読んでてしんどいなと思うが気付けばその性格と関係性がハマってしまうのが不思議。 ラストの選択だけは急すぎてちょっとついていけなかったが、今年の本屋大賞候補の中ではトップクラスの面白さでした。

    3
    投稿日: 2025.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後に薫子さんがせつなにした提案に、愛の対象って家族や親子、夫婦だけのものでも、恋人だけのものでもないんだなって感じた。 自分には子どもがいないから愛をそそぐことができないと無意識に思ってしまっていたことや、 それ以外の人に愛を感じてはいけない理由もないと気づいたこと、 はたから見て縁組や制度を結ぶ理由をみつけられない人だとしても、愛おしくて助けたいと思えるなら、してもいいんだってことに気づいて驚いた。 そんな人ができたことが幸せだなぁと思う。 そして、努力の薫子さん。 始めの方ではネガティブな印象だったその言葉が、後半では明るい言葉に変化していたのが嬉しかった!

    11
    投稿日: 2025.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    衣食住の、食に焦点をおいたお話(薫子の掃除術も、当たり前のようで凄技だから少し「住」も)。腹が減っては戦はできぬ、それは現代でも同じでお腹が空いたら心の余裕もなくなる。亡くなった弟・春彦の元カノのせつなが作り出す料理はどれも美味しそうで、後でレシピ検索しようと思わず付箋をつけた。手料理って、心がこもっていて温かくなる。温かいご飯ってそれだけでも嬉しい。どの人物も側から見たらわからない問題を抱えていて、でも一生懸命生きているのに尊さを感じた。春彦も懸命に生きて、ようやく本当の自分を見つけられそうだったのに…。でもまさかバイだったとは、これも多様性なんだろう。最後の薫子からせつなへの提案は、せつなの気持ちを思うとグッときた。 ただどの家庭も良い人しか登場しなくて、世の中こんな人間ばかりじゃないよなと現実的に考えてしまう自分もいた。とても綺麗な世界が描かれていた。でも本屋大賞1位取りそうだな〜万人受けしそう。 ★自分的順位7位 ★本屋大賞1位

    3
    投稿日: 2025.03.12
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    「どんなに辛くても死ぬまで生きなきゃいけない。」 この本を読んでご飯は戦闘力あげる武器であり、魔法だなぁって思えるくらい、いま何気なく食べれてる家族との食事にとても感謝した。 妊娠関係の話は本当にずっとつきまとってくる。主に自分が自分に対して考えてしまう。 黒い気持ちを抱えてしまう自分も、1人で済まないことだからお互いの価値観の探り合いのような歪な形をした感情がよーーーーくわかる。 この作品のようにやっぱりどこまでいっても、人の気持ちは分からない。そして、みんな見えない何かを抱えてるかもしれない。 わたしが感じ取ってその人の力になりたいって思えたなら、行動で、言葉で、示したくなった。 そのひとつが、ご飯と落ち着ける家なのだろう。

    10
    投稿日: 2025.03.12
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    綺麗な部屋と温かい料理。 自分を取り戻す一歩になり、人を救う一歩にもなる。 人を思うことって良いなー⤴️

    13
    投稿日: 2025.03.11
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    今年の本屋大賞は「カフネ」がとると思う。 まだ全部読んだわけではないけれども、圧倒的にいい作品すぎる。 ご飯がメインとなる本はいくつか読んできたが、ここまで上手く描かれてストーリー性を持たせる物語をかけるのは秀逸すぎる。来月の発表が楽しみ! せつなと薫子の関係が凸凹だけどそれがまた徐々にあってくる感じもいい。

    5
    投稿日: 2025.03.11
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    主人公の薫子は長きの不妊治療に失敗し夫に離婚を告げられる。弟の死をきっかけに、弟の元婚約者のせつなと家事代行サービス会社(カフネ)のお手伝いをすることに。ボランティアを通して、弟や元旦那、せつなについて意外な一面を知ることになる。 清潔な部屋と誰かに作ってもらった料理は、どんな時も生きる活力を与えてくれる。色々な愛の伝え方や受け取り方があるけれど、世間や家族の理想像が存在する。自分らしい愛の表現と理想にギャップはあっても、言葉で想いを伝えることは何より大切だと思いました。

    4
    投稿日: 2025.03.11
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    これは良かった。テレビ東京の「あの本、読みました?」を見て。本屋大賞決定かな。今年も「成瀬」が強いかもしるないけど。

    3
    投稿日: 2025.03.10
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    一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。 やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。 法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく ☆3つけてるけど3.5をつけたい! 『カフネ』とはポルトガル語で、子供、恋人、家族など、愛する人の髪にそっと指をとおすしぐさの様な意味らしく、読後感と同じような穏やかで温かみを感じた。 人との繋がりは本当に大切。

    22
    投稿日: 2025.03.10
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    評価としては3.5。 とても高評価だったので読んでみた。 確かに人間の温もりや優しさを感じることはできたけど、自分はそこまで刺さりませんでした。 女性がこういう話は好きそうだなって思いました。 カフネ。この言葉の意味、いい意味だな。

    3
    投稿日: 2025.03.10
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    感動できないこともないんだけど、あまりにマイノリティがてんこ盛りでちょっとうんざり。それにどうも薫子さんが嫌いやわ・・・

    8
    投稿日: 2025.03.10
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    これまで読んだ本屋大賞ノミネート作品で、この作品が1番です。(残りは山田、小説、恋とか愛とか) 図書館で借りましたが、読了後に書店にあったサイン本を急いで買いに行きました。 後半にかけて色々と明らかになっていく展開や、登場人物は全て不幸な過去があるものの、何かしらの救いがあり、私が好きなモヤザワとは正反対ですが、大変素晴らしかったです。

    9
    投稿日: 2025.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    弟の死後、弟の元恋人と関わることで見えてくる、弟の本来の姿。そして、自分自身。その元恋人の姿。 『でも、いつかちゃんと全部終わるから。裕福な人も、貧しい人も、うまくいってる人も、何もかもうまくいかない人も、死ぬことだけは全員同じだから。だから大丈夫だよ』p108 『未来は暗いかもしれないけど、卵と牛乳と砂糖は、よっぽどのことがない限り世界から消えることはない。あなたは、あなたとお母さんのプリンを、自分の力でいつだって作れる』p111 『仕事があり、家があり、いつか自分のもとに生まれてくる子のために貯めておいたお金もあり、きっとこれからも生きて行くことはできる。だけど、私はそれだけでは心をたもてない。おまえはそこにいてもいいのだと、誰かに認めてもらえなければ、自分が生きることを肯定できない』p139 さまざまな人が、家事代行のチケットを利用する。 どの家庭も掃除や料理を通して、その人たちの生活がみえてくる。置かれている環境はさまざまで、家事代行という立場上、できることは限られている。でも主人公たちは確実に、人々の救いになっていく。 また色々な事情を抱えているのは、家事代行のスタッフ自身もそうである。人とかかわり、料理に癒され、支え合いながら自分の人生を共に生きていく。 とてもあたたかく感動的な作品で、みなさんがおススメするのも納得でした。とても心地よい読書時間になりました。

    9
    投稿日: 2025.03.10
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    読書にはまった半年前からずっと気になってた1冊。 本屋大賞ノミネートを機に、今がタイミングだと思って読んだ。 分かりきってることだけど、人は他人に見せない苦しみを誰しも持ってて、どんなに大切な人でもどうしたってその人にならない限りその苦しみは分からないんだ、と悔しくなった。 薫子の苦しさも、元夫の苦しさも、春彦の苦しさも、せつなの苦しさも、読者としてだったら理解できるけど、当事者となったら自分のことで精一杯になりそうだと思った。 少しミステリーのような要素もあり、 食をそそられるところもあり、 何より心がじんわり温かくなる忘れられない本になりました。 誰が読んでも響いたり、共感できるところがあると思う。

    3
    投稿日: 2025.03.10
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    素敵な物語だった。家族でも恋人でも知ってるようで、分かってるようでそうで無いことはあるということを、再認識させられた気がする。本屋大賞にノミネートされるのも納得‼️

    11
    投稿日: 2025.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブクログユーザーの評価を信じ、今回も読みはじめましたが、本当に面白かった! ある方が、本屋大賞でしょ!と感想に書いてあったが、共感する。私も一位だと思う。ノミネート全部読んだわけではないけど。 私は、アルプスの席の母みたいな章立てでなく、カフネみたいな、くっきり別れてる章立てがやっぱり読みやすい。盛り上がりもわかりやすかった。 読みながら、色んな気持ちになった。まさかこんな展開に!という、ブクログユーザーの感想で多かった、「ミステリー」という意味もよくわかった。 八王子出てきて、最高でした。「あっ、たぶんここの場所かこのカフェのこと言ってる」と、地元民ならではのニヤニヤがありました。 特に⭐︎5の人の感想をずいぶん読ませていただいたが、自分の思ったことはあんまり書かれてなくて、この作品は色んな対比が見事だと思った。 薫子の産めない苦しみ。公隆の産んでほしくない苦しみ。 薫子は産みたいのに、子どもを産んで育てる苦しみを味わってる人もいる。さらにそんな親元に産まれて、生きる鈴夏の気持ち。 薫子の両親にとっては、41年間親をしてきて、育て上げたのに、先に春彦に死なれた苦しみ。しかも、実は自分達のやってきたことが、期待してただけで、結果的に追い込んでいたと知る苦しみ。 春彦は春彦で生きてるのに、同性愛や味覚障害になったり、自分のことを押し殺して生きる苦しみを味わい、せつなは、大切な人がみんないなくなり、病気も患ってしまう苦しみ。 何が幸せで何が不幸せか、一言で表せない。 だからこそ、生きるんだし葛藤する。 「今、私はあの人を助けたのではなくて、助けてもらったのだ」 と薫子が思う場面がある。 本当にそうだと思う。 人は、人との関わりから、生きがいや充実感を得るのだ。幸せとは充実だと言った方もいる。 カフネの「グレー」の話はとても共感できた。 この話は、トキさんがよく人間を繋いでくれている。 薫子が徐々に立ち上がる姿に成長のストーリーも感じられてよかった。本当に薫子は追い込まれていた。 女性の賞味期限の話がでてくるが、妻に「そんな風に自分のことを思う女性ってやっぱりいるの?」と聞くと、「わかる」と即答。 この話の前後で、自分の付加価値と表現する場面があるのだが、こうやって人って追い込まれていくのだと思った。資本主義が人間性まで入り込む毒。そうじゃないんだよ!と心で叫んでた。 その人まるごとでいいんだ。その人の存在感のまんまで。やりたいこと、言いたいこと、それでいいんだよって、ずっと読み進めてて、最後41歳のバツイチ社会人の強さを感じれて、痺れたし、スッキリしたし、かっちょ良かったー‼︎ 子宮の描写を通じて、薫子の気持ちを表現したりするのは、さすが女性作家だなと思った。 女性の人は子宮を意識して生活することはあるのだろうか。 薫子は、せつなに最後思いの丈をぶつけた。いや、後半は両親にも、航一にも、公隆にも言葉で伝えた。 でも最後はカフネだった。 言葉ではない、カフネなのだ。 その対比も凄いなと感心。 あとカフネ的な、おにぎり、プリン、ポップコーン、骨付き肉、激辛料理、せつなの料理の数々。 そして、「誰が作ったのか」という愛情。 鈴夏ちゃんありがとう〜、とあのシーンはよかった。 人は救われるし、救える。 両親ことも、薫子が立ち上がらなければ、少し悪者になるんだけど、薫子が変わったことで、薫子を育てた両親も救われる。 1人が変われればいいのだ。 だから、公隆に「離婚した選択を後悔しないで」とこれからの生き方で、「意味があった」と思える励ましの言葉を伝えられたのだと思う。 みんな一気には変われないけど、変わるためには1人から変われる。 薫子を中心とした成長に感動できた。 せつなさんの料理食べたい! 映画化してほしいなって、思いました!誰が役をするかなとワクワクして待っておきます。

    75
    投稿日: 2025.03.08
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    涙が溢れる、心の奥底にある感情をあぶりだしてくれるようなそんな1冊 生きることは食べること 誰かに心を込めて料理がしたくなります。

    12
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    法務局で働く薫子は最愛の夫と溺愛していた弟を失った。 弟の遺言執行者として最後の願いを叶えるため、元婚約者せつなに連絡をとり、カフネの家事代行の手伝いを始める。 ぶっきらぼうで無愛想なせつなが作った豆乳素麺から薫子の弟春彦が遺した遺言状、誕生日プレゼント、鉢植えの謎が紐解かれていく。 パワフルでお節介な薫子、無愛想でぶっきらぼうなせつな私は二人のことがとても愛おしいと思った。 生きることが苦しい、疲れた時に寄り添ってくれる一冊です。

    11
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品に本屋大賞獲って欲しい。素晴らしかった。 弟を亡くした主人公と、その弟の交際相手と思ってた女性の、友情を超えた繋がりの物語。 満点!

    4
    投稿日: 2025.03.08
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    読了後、私も髪を撫でてもらっているような気持ちになりました。 切ないけど優しくて、傷ついた気持ちをそっと包んでくれる小説。 大切な人におすすめしたいです。

    12
    投稿日: 2025.03.07
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    ぶっきらぼうでつっけんどんだけど温かい、そんな中心となる女性二人を巡る素敵な物語。序盤のたたみかけるような展開からの落ち着いた流れの後、後半は想定外の出来事が次々と・・・。二人の行き着く先は・・・。前半の出来事が見事に伏線として生かされていて、一気読み必至です。 「カフネ」、よくこんなことばを探しあてたなあと、胸アツでドキッな素敵な一語。

    6
    投稿日: 2025.03.07
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    読書備忘録900号。 ★★★★★。 備忘録900号に相応しい作品でございました! 物語は八王子のカフェで始まる。 主人公野宮薫子。41歳。 一回り年下、29歳の最愛の弟春彦が死んだ。 春彦は遺言書を残していた。 自分にもしものことがあったら、自分の遺産を誰々に残すと記して。 誰々の中に、春彦の元カノである小野寺せつなの名前があり、その話をするためにせつなをカフェに呼び出した訳だ。 約束の時間に遅れて登場したせつなはいきなり、受け取る理由が無いから受け取らないと言って店を出る。 いきなり何なんだ!と激昂する薫子。あまりのことに貧血で倒れる薫子! 図らずもせつなに介抱され、薫子の自宅まで送って貰った。 薫子の自宅は荒れ果てていた・・・。 せつなは賞味期限切れの素麺と冷蔵庫にあった腐りかけの食材を使って究極に旨い暖かい素麺を作って薫子に食べさせた。 そして冷蔵庫にあった大量のストロング系のチューハイは全部捨てられた・・・。 そう!薫子は自暴自棄になっていたのだ。 春彦29歳の誕生日を一緒に祝い別れたあと春彦は朝ベッドで冷たくなって発見されたのだった! なぜ?自殺?29歳のピチピチが自然死?なんで? 加えて薫子は離婚から間もない状況。長年の不妊治療の末、夫から離婚を切り出されバツイチになっていた。身も心も生活もボロボロ。 遺言書きっかけで接点を持った小野寺せつな。 家事代行サービス「カフネ」で働くコンバットブーツを履くなぞの女子。 自分の感情を一切排除してユーザに尽す。弱き者に寄り添う。 薫子はひょんなことから、カフネがユーザに感謝の気持ちを込めて配っている「2時間無料家事代行チケット」のボランティアに関わることになる。 せつなとペアを組んだ薫子は、様々な問題を抱えた家庭に寄り添う。 母親を介護して疲れきった中年女性・・・。 シングルマザーと小5の小生意気な女子・・・。 双子の育児でぼろぼろの母・・・。 中学生の息子と小学生の娘を働きながら育てる余裕ゼロの男性・・・。 実はせつな、春彦とペアを組んでいたという。 徐々に分かってくる生前の春彦。 自分の知らなかった春彦。 他人の幸せしか望まなかった春彦。 そしてせつな。いつまで経っても薫子と馴染まない。 どうしてもせつなに心を開いてもらいたいと思う薫子。 なんやかんやでやっと知ることになる壮絶な生い立ちと今。 「本当は自分こそが倒れそうなのに、傷ついた人を見ると放っておけない、でもそんな素振りを少しも見せずにふてぶてしく振る舞う、しょうもないこの子に。」 ぶわ~(´;ω;`)!涙が溢れるのはしゃあないでしょ!しゃあない! そして春彦の死の真相! 薫子の取った驚きの行動! 良かった良かった!ホントに! しかし、皆様が仰っているようにせつなの料理を食べたい。 そして、お毛毛のボリュームが足りないかもだけど、ジジイもカフネしてもらいたい!

    67
    投稿日: 2025.03.07
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    真面目に生きていた野宮薫子と、遺言書を遺して亡くなった弟の元恋人・小野田せつなの友情の物語。 泣きそうになりました。 どうして弟は亡くなってしまったのか。なぜ別れた元恋人に遺産を遺そうとしたのか。せつなは弟が亡くなった理由を知っているのか…などなど気になりながら、ページをめくる手が止まりません。 子供が欲しい、親からの期待が重い、子供から親への想いなどが描かれていて、薫子に『そんなこと思わなくてもいいのに…』と思いながらも、20代~40代のあるあるに共感を覚えます。 薫子の真面目さと、せつなのつれなさ(本当はいい人)のやりとりがおもしろいです。 この本を読む人が2人をとおして、家事を頑張りすぎなくていいんだ、とか、休んでもいいんだ、考えるきっかけになればいいなと思います。

    58
    投稿日: 2025.03.07
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    “カフネ”  ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」 薫子が最愛の弟の突然な死、そして夫からの離婚の通知、そんな人生最悪の時に再び出会うこととなった弟の元恋人せつな。二人の再会は 全く噛み合わない性格の二人の様に思えた。それがひょんなことから せつなが勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動をてつだうことに。 せつなの作る料理が二人の距離を縮めていく。 周りの人達に魔法をかけていく。 思いもしなかった弟の秘密が解き明かされていく。せつなの秘密も。 「人間は自分以外の人間のことは何ひとつわからない。わかったような気がしても、それは思い込みにすぎない。」 ラストのシーンには救われる。 わからなくっても、思い込みであっても 心にそっと寄り添うことは出来るはず。

    6
    投稿日: 2025.03.07
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    「カフネ」はポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表すらしい。ロマンチックで、薫子は好きだ。 お腹がすいていることと、寝起きする場所でくつろげないことはだめ。 おお、なんて良い作品、、。 果てしなくあたたかい、心をときほぐしてくれる。 後半、すべての言葉が優しく温かすぎて、どのシーンもどの言葉も、全部いい。 今までどんなことも、真面目さと不屈の努力で乗り越えてきた薫子。不妊治療に苦しんだ果てに夫から突然離婚をつげられ、最愛の弟が原因不明の急死。 部屋は荒れ、アルコール中毒一歩手前になっていた薫子と、弟春彦の恋人のせつなとの出会い。そこから始まる物語。薫子、せつな、春彦、それぞれの抱えていた苦しみや、つらさや、不安が、自分で気付いたり他人に気づいてもらったりしながら、少しずつ少しずつときほぐされていく。経験した苦しみや不安がなくなることはなくても、あたたかい人の優しさやおいしいごはんで、ほぐれるものってあるよなあ、と。 彼女に伝えたい。 とても、ありがたかったということを。あなたのしてくれたことが、きっとこれからも私を生かしてくれんだということを。

    3
    投稿日: 2025.03.07
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    家族の問題、健康の問題など、様々な問題を抱えた人たちを巡って、最愛の弟を亡くし、夫から一方的に離婚された法務局に務める薫子と、神がかった家庭料理の腕を持つせつなの2人が、家事代行サービスのボランティア活動を通して心を通わせていくストーリー。 せつなの料理のシーンや、ボランティアでで会う人たちとのお話はとてもよかった。 でも、ラストで薫子がとった行動にあまり共感できず…。

    9
    投稿日: 2025.03.06
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    素晴らしい作品でした。 食べることも、掃除などの家事も 崩れていくと他のものまで崩れていってしまう。 読んでいて涙した場面もいくつか… なぜこの人はこうなのか、見た目で決めつけない事ってすごく大事だと改めて思う。 薫子の両親がどうしても受け付けられなくて その年代の方たちは多いかもしれませんね。 想像していたより、面白く読めました。

    4
    投稿日: 2025.03.06
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    食べるって、毎日のことで蔑ろになってしまうこともあるけど、やっぱり大切なことで、体の面でも心の面でも人間の根幹だと、この物語で強く思った。 家事代行、素敵な仕事だと思った。きっと現実にもこのお仕事に心を救われた方がいるだろうと思った。最後は飛躍しすぎかな?っとも思った。でも大切な人がいて、それに「友達」「家族」といった名詞を無理につけなくてもいい、ただただ大切な人。 そして、季節や風景を表現する言葉の数々がきれいでとても好きでした。

    5
    投稿日: 2025.03.06
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    これはいい! 最初は薫子に対して、なんて攻撃的で自分勝手な人なんだと思ったけど、もう薫子さん最高。 お友達になりたい。 せつなもいいなぁ。 なんかままならない世界だけど、きちんとしてる大人はいて、きちんと生きてる人たちがいて悪くないなって思った。 良いことも嫌なことも全部当たり前にあるよねっとなぜか思えた。 春彦の死にもちゃんとすっかりとしたラストがありとてもよかった。

    25
    投稿日: 2025.03.05
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    薫子とせつなの関係性にずっとモヤモヤしながら読んでいったけれど、気付くとだんだんいいコンビになっていくのに少しずつ心がほぐされていく。その一方で、薫子の親や夫の公隆との関係、弟の春彦が家族と離れてから亡くなるまでどんな風に過ごしていたかなど、知るたびに悲しくなっていく。そんな時に心を落ち着かせてくれる料理や整った部屋の存在が、大事だということを教えてくれる。

    3
    投稿日: 2025.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薫子は、溺愛していた弟が亡くなり、最愛の夫と離婚し、子供も授かることが出来ず生きる意味を見失っていたが、弟がしていたボランティア活動を始め自分を必要としてくれることで逆に助けられている事に気づく。 本当にしんどい時寄り添ってくれる人がいるというのは心の支えになる。 あまりボランティアの事は詳しく知りませんがここに出てくるカフネというのが本当にあったら素敵な事だと思いましたし、自分もボランティアの事を詳しく知りたいと思いました。

    7
    投稿日: 2025.03.05
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    めっちゃ好き!私も美味しいものを食べることで気力を取り戻す人間なので、なるべく食事は大事にしたい気持ちはある…!できているかどうかは別として……! 人とごはんを食べるのは愛だよ。やっぱり。 私は、人には人の地獄があると思っているからこのお話の登場人物たちには共感できるところがそれぞれにあるし、それがよくも悪くも人間らしくて読みやすかった。 いろんなタイプの生きづらい人たちがでてくるから、誰かしらには共感できるんじゃないかな…? 嫌な感じの登場人物だなって思っても、その人のバックグラウンドを読み解けばなぜそういう言動をしてしまったのか、しなければいけなかったのか理解ができるから、つとめてその人を知ろうとした方がいいかなって思うし、こちらも想像力を持って人と接したいなって、改めて思ったな。 見えている部分だけがその人のすべてではないしね。 「グレーな人たちも受け入れた方がいい。そうすれば困っている人もグレーのなかに溶け込んで助けを求めやすくなる」 って春彦の意見、とても好きだな。 人間はどうしても、見栄とかプライドなどが邪魔をして、人に弱味を見せられないことが往々にしてあることだと思うから、人に弱味を見せてもいいって思える抜け穴があると気が楽になるよね~。 あと、私は日頃「無知の暴力」を奮ってしまっていないか、怖くなることがあるんだけど、4章の薫子はまさにその一面を描いているなっておもった。 でもそこに気がついて薫子自身が変化したところはもっと好きだった。

    3
    投稿日: 2025.03.05
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    『カフネ』 本屋大賞2025年ノミネート作品で、装丁がとっても美しかったので手に取った1冊。 法務局に勤める40代前半、バツイチ独り身の主人公 薫子の目線で描かれる物語。 最愛の弟を亡くした喪失感と自身の離婚によってドン底状態にある薫子が、ある1人の女性と関わることでメキメキ這い上がる!!いや、這い上がるというよりは、“回復” という言葉がいいのかな。 その過程では、薫子が知らなかった亡き弟の本当の姿が少しずつ見えてきて… まだ癒えぬ悲しみを抱え、後悔にもがきながらも、ひたすら続く現実を精一杯に生きる。 そしてやがて、自分が助けられたように今度は自分がそうする番だ、と手を差し伸べるまでに心を強くしていく。 とっても優しいお話でした。 これまで自分に見えていなかった(または違う風に見ていた)ものの真実を認識する衝撃と、その衝撃を受け入れる強さと忍耐、それを超えた先にある逞しさについて、人間臭くリアルに、でも軽やか描かれていました。 自分以外の人のことって、例え家族でも絶対に100%理解できるわけがない。 例え自分の子どもでも、親でも、兄弟でも、みんなそれぞれ1人の人間として心を持って存在していて、身体も違えば気性だって全部違うし、そもそも見ている世界も全然違うものね…と、改めて考えさせられました。 日頃の、自分の周りの人への接し方や言葉のかけ方について、思わず振り返る……汗 薫子は、ひょんなことから参加するようになったボランティア活動で「カフネ」という家事代行サービスのお試しチケット利用者さんの元へ足を運ぶのですが、その様子を読んでいて、どの家庭もそれぞれ色んな事情を持っていて、みんな毎日溺れそうになりながらも懸命に闘っているのだなって感じました。同時に、悩みの数だけ接し方もあるのだから、人を理解しようとすることや寄り添うことって、簡単じゃない。とっても難しいな…とも。 この作品を読んで、周りの大切な人が本当はどうありたいのか、何を考えていて何を伝えたいと思っているのか…、完全にわかるわけはないのだけど、これからは私ももっと、耳を澄まして目を凝らして、心を寄せて、周りにいてくれる大切な人との関係を続けていきたいなって思いました。 私は薫子に本当に元気をもらって、これから何かあっても、薫子も頑張っていたし!と思えそう。これからも私の心に存在してくれる、そんな心強さを感じています。 世の中のなるべく多くの人が、必要以上の無理なんてせずに、生きやすい人生がおくれますように。時には頼っていいんだよ、って手を差し伸べてくれる人がいて、全部は無理でもなんだか分かってもらえてるなって安心感を感じられる人がいますように。 薫子、ありがとう!

    15
    投稿日: 2025.03.04
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    これは共感できなかった。身勝手な主人公、ステレオタイプな登場人物たち。物語は面白いのだけど、読み進むにつれて違和感が増した

    6
    投稿日: 2025.03.04
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    色々な社会問題を扱いながら、家事代行サービス、料理を通して人間関係を紡いでいく話。心温まる話であった。

    4
    投稿日: 2025.03.04
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    とってもいい本!!!大好き。 全然ノーマークだったけどインスタで何回も紹介されてる方がいて気になって買ったらもう本当に何回も紹介したくなる気持ちがすごくわかる!と思った。 ”カフネ”可愛い言葉。意味もすごく良い。

    6
    投稿日: 2025.03.03
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     弟の死、離婚などなどで精神的に追い詰められた薫子。  そんなある日、亡くなった弟が生前に書いた自筆証書遺言が届く。  困惑する薫子。  そして亡くなった弟の遺言には、弟の元交際相手の名前が。  弟の元交際相手のせつなに再会をきっかけに、せつなが働いている家事代行サービス『カフネ』の土曜日の2時間無料サービスのボランティア要員として掃除サービスをすることになった薫子が、亡くなった弟など、人には見えない部分があることを知り、見えない部分と向き合う物語。  本屋大賞2025のノミネート作品で、あらすじを知って読みたくなった作品。  まず、読んでいて思ったのは、人には見せない部分を家事代行サービスが各家庭を訪問してサービスを提供することで知るという流れが自然で、これは分かりやすいなと思いました。  私もそうですが、人に見せる部分もあれば見せない部分もある。  精神的に疲れてる人は疲れを見せるのは他人ではなくて、家族等じゃなく、自分の住処に現れる。  部屋が汚くなったり、食べるものに手を抜いたり、酒等に逃げたり。  やりたくてもやれないし、いろいろと後回しになる結果、悪循環になる。  そして、本当に他人に見える時にはもはや手遅れになる。  他人に見える部分というのは、案外あてにならないということが、しっかりと書かれていて、心当たりがない人のほうが少ないのではないか?と思うくらいに刺さる部分が多い作品だと思います。  そして、他人が見せない様々な内側を見て思うわけです。  「幸せ」とはなんなのか、「生きる」とはどういうことなのか。  そして、私たちはどれだけ仲が良くても、信頼していても見せない部分があって、全てを分かって生きているわけではないということに。  そんな世界で、漠然と「幸せ」を求めながら生きているけども、私にとっての幸せとはなんなのか。  お金がある生活なのか、地位や名誉があってもてはやされる生活なのか、家族とあるいは好きな人と死ぬまで一緒に生きる生活なのか。  見せない自分を知り、そんなことを考えながら読み終えた作品です。

    7
    投稿日: 2025.03.02
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    家事代行サービスを軸にさまざまな社会問題が見え隠れしながら、人生とは。幸せとは。を深く考えさられる作品。登場人物のキャラが確立されていて良い。

    3
    投稿日: 2025.03.02
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    みんなみんな誰にも分からない悲しみ、苦しみを抱えている いっぱいいっぱいがんばって ある日突然崩れていく コップから水が溢れていくように… でもその溢れる水を掬ってくれる人がいるなら幸せだ それが誰であっても… 涙なしには読めなかった

    14
    投稿日: 2025.03.02
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    突然死した弟の遺言が巻き起こす姉の苦悩と解放。 一回りも年の離れた弟・春彦が突然亡くなり、遺言に婚約者の小野寺せつなへの遺産相続の依頼から、姉・薫子は連絡を取る。 家事代行を生業にしていたせつなは相続を放棄したが、弟の死と離婚から自堕落になっていた姉は、せつなに助けられる。 家事代行という視点から、生きにくい世界の人間模様を表現している。 弟の死の真相と真の姿を知ってて行くことに。 とても描写も上手で、書かれている人間臭さも好き。

    5
    投稿日: 2025.03.02
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    いやー、これは本当に素晴らしい一冊でした。 個人的には、今年の本屋大賞は、コレで決まりかなと思います。それぐらい良かったです。 色々なテーマを扱いながらも、キャラクターが立っていて、ホロりとさせられる場面もありながら、ミステリー要素まであって、言う事なしでした。 次回作も執筆中とのことで、楽しみで仕方ないです。

    102
    投稿日: 2025.03.02
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    面白かった!!! 結構色々な問題が盛りだくさんなんだけど、ごちゃついてる感じはないし、予想を裏切ってくる展開もあって一気に読めました。 みんなそれぞれ抱えているものがあって、表面上はわからないんだなあと改めて。憶測で相手を判断しないように気をつけようと思いました。 不妊治療のくだりは渦中すぎて辛かったけど、だからこそのめり込んで読めました。 みんな幸せであれ!!!

    9
    投稿日: 2025.03.02
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    優しく、せつなく、哀しく、そして美味しい香りが漂う作品。読む前に思っていたのは「料理に関する作品」ということ。外れてはいなかったけれど、もっとずっと深い物語が広がっていて、心を大きく揺さぶられました。今年の本屋大賞ノミネート作。納得! 登場人物は、みな悲しみの中で懸命に生きています。弟・春彦を亡くし、アルコール依存症になった姉・薫子。春彦の元婚約者・せつな。料理のプロとして働くせつなが携わるボランティア先では、様々な形の困窮のもとで暮らす人々が映し出されます。春彦も、薫子も、せつなも、彼らに関わる全ての人たちが、それぞれに心に深い悲しみを抱えていて、その悲しみが人を傷つけ、やがて癒しになっていく様子が愛おしい。 そして、この作品の中に出てくる美味しそうな料理の数々。材料、手順、出来上がる時間、音や匂いのリアリティに、思わずレシピをメモ、メモ、メモ。 失意の薫子が、せつなの作ったパフェと、リンゴ・蜂蜜入りのお茶を飲んだ時の描写が素敵。「人間はこんなに打ちのめされている時でさえ、美味しいと感じてしまうのだ。そして、美味しいと感じた途端、身体中の細胞が息を吹き返していく」美味しいと思うことが、人生においてどんなに大切なことか。美味しいと、人は笑顔になり、理屈抜きで生きることに前向きになれる。 登場人物の気持ちに、苦しくなったり悲しくなったり嬉しくなったり…。「私の人生、私の命の使い道は、私だけが決められる」深い闇の中から立ち上がった薫子が最後にたどり着いた驚きの決断。そして、そこでそっと閉じられる結末に、心がほっこり温められました。 (迷った挙句の付け足し:最後の二行、必要だったのかな? )

    63
    投稿日: 2025.03.02
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    本屋大賞ノミネートされるまで ぜんぜんノーマークだった ついでに読んでないのに 「これはたぶんないなー」と思ってた 思ってたのと全然違った 想像以上におもしろかった あの本読みました大賞なのも なるほどねって感じだった 主人公がかなり面倒くさいやつ そこがすごくよかった 嫌われるのわかるんだけど この人の気持ちも めちゃくちゃわかるし もしかしたら己もこうなのかも って不安にもなった けど面倒くさいまんまで 開き直って?ずんずん生きてくの 関わりたくないけど 好感はもてるなと思った ほんとの最後が ちょっと好みじゃなかったのと おもしろいんだけど ぜんぜん読めなくて 何回も寝ちゃったから 3つと4つで迷ったけど おもしろかったので 星は4つ

    4
    投稿日: 2025.03.02
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    生きていくということ、他者と関わるということを改めて考えさせられる話でした。 自分から見えている他者って一部でしかないから、全てを知り尽くすことはできないけれど、それでも見えている一部は確かにその人の一部なんだよなぁ。

    12
    投稿日: 2025.03.01
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    愛とは何かを考えさせられる素晴らしい作品だった。愛には様々な形があり、主人公の愛を全うしようとする姿に感動した。

    9
    投稿日: 2025.03.01
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    不妊治療がうまくいかなくて夫に別れを告げられたうえに弟が亡くなるってなかなかの不幸で始まる話。登場人物それぞれシビアな現実を抱えてるけどみんな優しい。優しいが故に切ない。みんな幸せになってほしい。温かい気持ちになるし美味しいごはんが食べたくなる。

    5
    投稿日: 2025.03.01
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    良い本だ…。良い本だったわ…。2025年の本屋大賞にノミネートされている10作品のうちこれを含めて4つ(成瀬は信じた道を行く/ 禁忌の子/ 恋とか愛とかやさしさなら)は読んだことがあるのだが、その中ではダントツにこれが好き。色んな要素がてんこ盛りになっている小説なので、あらすじの説明が難しい。主人公はアラフォー女性。溺愛していた弟が亡くなったことをきっかけに、弟の元恋人と知り合いになり、彼女が働いている家事代行サービス業者を手伝うことになる。その中で、弟の死の真相だったり、色んな家庭の事情だったり、そもそもその弟の恋人は何者なん?みたいなことが明らかになっていく話なのだが…。かなり色んなテーマを盛り込んでいるにもかかわらず、「これ何の話なの?」みたいなごった煮感はないし、読み終えて、「うわあー!そういう話なのかこれ。一本取られた…」という気分になった。読んで良かったと思える一冊。ありがとう作家さん…。これだから読書はやめられないのよな…。

    13
    投稿日: 2025.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    卵味噌って味噌味の煮卵を想像してました。 全然違ってた! おにぎりの具の場面で煮卵をご飯で包むの? 大き過ぎないか? 勘違いでした(^_^;)

    5
    投稿日: 2025.02.28
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    『カフネ』はポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表すらしい。言葉にならないものを伝えるこの仕草。 なんて愛おしくて優しい言葉なんだろう・・・ 本作を通じて、人を愛するということ、愛されるということを、深く考えさせられた。誰もが人に愛してもらいたくて、愛されたくて、苦しんだりもがいたりすることはあると思う。一方で、愛され過ぎることが、負担や重荷になり、人を追い詰めることがあるのだと気付かされた。 人と人との繋がり、関わり方を考えさせられる中で、何度も目頭が熱くなり、若くして急逝した薫子の弟 春彦くんに思いを馳せた。きっと、野宮薫子と小野寺せつな、この2人が深く関わって行くことこそ、2人を愛した春彦くんの願いなんだろう。 人は所詮他人だし、その人の思いや、胸に秘めた思いにはなかなか触れることが出来ない。知らないが故に、意図せず人を傷付けてしまうこともあると思う。 身近な人でも、家族だから、友人だからと知った気になるのは、傲慢なのかもしれない。 それでも、やっぱり私は人を愛したいし愛されたい。 知らずに傷付けてしまった時には、傷つけてしまった心に寄り添える人でいたい。 我を失うほど落ち込んだ主人公の薫子が、再び根を張り、力強く、逞しく駆け出す生き様に、そんなことを強く感じた作品だった。 余談だが、私も受験真っ只中の学生時代、親に猛反対されるのを承知で、裁縫用の針を使ってピアスの穴を開けた。今でも両耳を飾るピアスは、自分の意志を貫いた勲章のような存在だ。 それにしても、薫子の嫌いなピーマンの克服法とかカッコ良過ぎるだろ笑 真面目すぎて面倒くさい薫子みたいな女性、私は嫌いじゃない!というか結構好きだ。 阿部暁子さんの描かれる丁寧な人物像に、人と人とを結び繋ぐ展開がとても巧みで、その先に深い関わりが生まれる様子が心に優しく温かく響く作品だった。

    48
    投稿日: 2025.02.28
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    あらすじ 野宮薫子の弟が急死し、弟が遺した遺言書から 弟の元恋人、小野寺せつなと出会う。 2人は家事代行サービス会社「カフネ」で ペアとなり活動する事となる。 赤の他人2人が 料理を通じて関係が縮まっていく。 感想 作中の料理食べたくなるの初めて 出てくる料理全部美味しそうで、、、 しかもひとつひとつの料理に 込められた想いが素敵すぎる せつなの冷たいけど情がある感じの性格 多分一生見てても飽きへんしかっこよすぎ あれはツンデレなんかな?笑 『カフネ』面白かったって言う人が多いの 読んで納得した 料理だけの物語じゃなくて 色々な人の関係性が丁寧に描かれてて 人のぬくもりを感じれる作品でした

    5
    投稿日: 2025.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞ノミネートをきっかけに、阿部暁子さんの作品は初めて読んだ。 すごく好きな一冊だった。 個人的にはこういう人間味溢れるストーリーってそんなに好みじゃないのだが、なぜかこの本はすごくしっくり来た。 主人公薫子の真面目でまっすぐな性格、努力で乗り越えようとする姿勢に、どことなく自分と似たものを感じたからかもしれない。 近くにいるからこそ伝えられないこと、言葉にしないと伝わらないこと、人間誰しも色んな側面を持ち合わせていて、目に見えているものが全てではないこと。 色々気付かされた。 それから、せつな、こんなに最悪な第一印象から好きになれるキャラクターってそうそういないと思う。 こんな風に、自分に正直に生き、そして支え合って生きていける人に出会えたらいいなと思わされる素敵なお話だった。 物語としてきちんとしたラストがあるのですっきり、前向きな結末なのも良かった。

    8
    投稿日: 2025.02.28
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    忘れたくない言葉がいくつもありました。 まず、カフネ。とっても素敵な言葉ですね。 大切な人の髪の毛触る度に思い出しちゃいそうです。そしてそれが出来る幸せを何度も感じると思います。 読みながら薫子さん会いたいな〜、せつなさんのご飯食べたいな〜と思ってしまいました(笑)それくらい入り込んでしまってあっという間に読み終わりました。 なんて素敵な2人。そしてラストも最高でした。 図書館で借りたんですが、これは何度も再読したい本ですね!いつか本棚に追加しようと思います!

    20
    投稿日: 2025.02.27
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    久しぶりに涙が止まらない物語を読んだ。 今年の本屋大賞も『成瀬』かなぁ…と思っていたけど、その気持ちを吹っ飛ばすほど良かった。 主人公の薫子さん、最初はだいぶクセのある人かと思っていたけど、それ以上にクセのあるせつなさんのストレートさに、薫子さんが物凄くまともな人で、努力家で頑張り屋さんで、共感の嵐。 ぶつかり合いながら認め合っていく2人は似た者同士なんだと思う。2人には幸せになって欲しい。 生きづらさを抱えているたくさんの人に読んで欲しい。

    7
    投稿日: 2025.02.26
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    かっこいい 41歳、バツイチ、努力で人生を切り開いてきた女、かっこいい! 情報が多すぎる、という指摘もごもっとも。 自分の欲望が何かわからないまま、まわりの欲望に合わせ続けて砂のようにいなくなった弟。 子供がほしい、自分の愛情を注ぐ子供がほしい、という欲望に破裂してしまった自分。 嫌な女なのに本当は欲望に捨てられるのが怖くて不器用な弟の元恋人。 みんな本当の姿なんてわからない。 カフネを利用する人々の情報やマイノリティまで織り込んで確かに情報過多。 けれど最後に全部ぶったぎって「生きる」ことを選んだ薫子の根性がかっこよかった!

    20
    投稿日: 2025.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかったです。 前半の、薫子とせつなが口悪く言い合いながらも交流を深めていくところがとても微笑ましく、ずっとこの関係が続けばいいのに、と思っていました。そうはいきませんでしたが、薫子がせつなに救われたように、せつなと薫子がこれからどんどんいい関係を築いていければ良いなと思いました。 春彦の死後も、彼の愛情や優しさがいたるところに散りばめられていて、切ないような心温まるような気持になります。 最後のパートナーシップや養子縁組の展開はいささか唐突だなと思いましたが、二人が支え合っていくためには、選択肢として有りなのかな。 せつなが作る食べ物もおいしそう。 とても読後感のいい物語でした。

    5
    投稿日: 2025.02.25
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    あらすじからほんわかした物語を想像していたが キャラはたってるしみんなナチュラルに病んでるし 予想とは違う感じで良い意味で裏切られた

    13
    投稿日: 2025.02.25
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    人は自分以外の人のことなんてわからない。 何を思い、何を考えているか、 その人は本当はどんな人なのかも。 それでも誰かを愛おしく想って ただ切に何かをしてあげたいと願うその気持ちが 届いたその時に、救われることがある。 その愛を受け取った人も、 その愛を届けた人も。

    6
    投稿日: 2025.02.25
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    野宮薫子 42歳  法務局勤務 長年の不妊治療もうまくいかず、 夫に離婚を言い渡され、身も心も傷ついている。 そんな時、溺愛する弟の春彦(29歳)を失う。 遺言書を遺した弟は、元恋人の、小野寺せつな (29歳)へも遺産を遺していた。 せつなは、「カフネ」という家事代行サービス会社で働いている。 料理がとても上手く、訪問先でそれぞれの人、その場に応じて手早く美味しい料理を作る。 家の中を清潔にして、生活しやすくする事、 そして食事をきちんと食べる事、 皆、それで救われていく。 食事、ほんとに大事だ! 薫子には、心の闇がある。 せつなにも、深い事情がある。 外見だけでは、わからない本人が抱えている辛さや思い。 生まれて育っていく過程での出来事や、周りの状況。 心から自分を愛してくれた人の存在は、いるのか? きっと、そんな事、こんな事、でだんだん人間が出来上がっていくのかな、と思う。 辛い時、ちょっとした思いやりとか、優しいひと言に救われる事ってあるし。 読後感の良い作品でした。 カラーの薄い冊子が挟まっていて、本の中に出てくるメニューが4種類作り方も載っていて、つい 「トマトとツナの豆乳煮麺」を作ってみた! とっても美味でしたよ(^-^)

    41
    投稿日: 2025.02.25
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    うわーーー読んでよかった 帯の通りだった 本屋大賞でいいよこれ ご飯の描写で気持ち悪くならなかったの初めてかもしれない

    6
    投稿日: 2025.02.24
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    この本を読むまでは誰からも愛されている人は何不自由なく不満も悩みもないと思っていた。でも愛される人は人知れない所で苦悩があるし、自分じゃない人間をどれだけわかり合おうと思っても無理な話なのだと気付かされた。ただ、この小説はそれを諦めさせるのではなく、それでも寄り添い合う気持ちの大切さを教えてくれる。特に題名のカフネを完璧には日本語訳できないがこの小説を通して訳されているのでないかと思う。

    5
    投稿日: 2025.02.24
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    本当に素晴らしい良い本でした。 引用したい箇所も多い。感想を書くにあたってどうしても表層的になってしまいそうなので、諦めます。良すぎる。 児童虐待とか、そういう主題の小説は、正直だいたい「舐めやがって」というか、ひどい虐待描写で読者の関心を買ってるやんけ、と思うことが多いけど、この本はちょうどリアルというか。しんどすきないけど、けど誰しもが持っている疲れたという部分が嫌味なく表現されていて、それに対してもストレスを与え過ぎないかのようにご飯の美味しそうな文もたくさんあってあたたかくなりながら読めた。生きることは難しいけど、食べることは生きることで、その矛盾のようなものが心地よかった。

    9
    投稿日: 2025.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    泣ける! 薫子とせつなの徐々に心を許していくやりとりが面白かったです。そして、死んだ弟とせつなとの関係や、真相、せつなの病気や生い立ち、弟の本当の姿などが全て切ないのですが、それを経て、薫子とせつなの心がつながり合っていくラストはとてもあたたかい気持ちになりました。せつなの作る料理レシピが欲しい!

    17
    投稿日: 2025.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いい本なんだろうけど、わたしにはきっと刺さらない…と勝手に思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。 誰もいないところで読んで良かったと思うほど嗚咽でした。 当初から薫子のこともせつなのこともとても好きでした。そして、ひとつガラっと展開が変わったとき、もうひとつガラガラっと展開したときにこの人たちのいろんなことを知るにしたがって、さらにこころを奪われました。 そして、タイトル『カフネ』より『アガベなんちゃら』のほうが良い気がしていたのですが、それも最後に簡単に覆されました。 こんな風に抱きしめたい本に出会ったのは久しぶり。 読んで良かった。

    6
    投稿日: 2025.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか主人公が好きになれなくて導入部は苦労したけれどあとはスムーズに読み進められた。 自分にも思い当たることがある。と気付かされるよい小説

    4
    投稿日: 2025.02.22
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    読むのを楽しみにしていた本。 主人公は、離婚と溺愛していた弟を突然亡くしたことで失意の中にいる薫子。 弟の婚約者のせつなと出会い、カフネという家事代行サービスにボランティアとして参加し始める話。。 「カフネ」とは、ポルトガル語で愛しいひとの髪の毛にそっと指を通す仕草のことらしい。 この物語の終わり方には、なんか、柔らかな光を感じた。

    4
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このタイトルと表紙デザイン。素敵ですよね。 素敵すぎるので、勝手にイメージしてました。繊細な味の分かる系で、意識高い系で、オシャレ系の話なのかな。自分には合わなそうだな・・・って。 読んでみたら、ちょっと違ってました。 しかも初読みの作家さんと思っていたら、前に「カラフル」読んでました。随分雰囲気変わった感じがします。 さて本作、薫子さんがいいですよね。41歳、不妊治療したり離婚したり親にモヤモヤ抱えていたり突然弟さんなくなったりアル中に足つっこんでたり・・・ 弟が若いのになぜ遺言書を残していたのか、なぜ死ぬ前に誕生日プレゼントを手配していたのか? 最後は、かなり怒涛の展開。盛り込みすぎの感じもする。 同性愛の部分はいらないなぁ・・・ けれど、不屈の精神、努力でひたすら突き進む薫子さんがいい。

    4
    投稿日: 2025.02.22
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    個人的にはこの本と大きく繋がりが感じられる部分があり、他人事とは思えずにいました。 読んでいくうちに人の温かさに触れながら、それぞれの事情であったりもがく姿であったりが丁寧に描かれていていい作品だなと思いました。 阿部暁子先生の他の作品も読んでみたいと思いました。

    6
    投稿日: 2025.02.22
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    弟が亡くなった姉と、その亡くなった弟の元恋人のお話。 一体全体どんな話?って思いながら読んだら凄い好きな感じのお話でした。 生真面目な主人公、姉:薫子にだんだん心を開いていく元恋人:せつなの、最初は冷たいなって思った態度とか言動がストーリーが進むにつれて人間らしい不器用な甘え下手なところが愛おしい気持ちにさせてくれました。 せつなの作るご飯が美味しそうなのでぜひ作りにきていただきたい!

    16
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『カフネ』  初めまして 阿部暁子さん 第8回未来屋小説大賞 第1回「あの本、読みました?」大賞 阿部暁子さんは… レビューでよく見かけるので ずーっと 読んでみたいなぁ って  思っていながら… なかなか気が乗らなくって。。。 (本当にこの"食わず嫌い"嫌になるわぁ) でも、読みました! あぁ…何故もっとはやくに読まなかったんだろう …はい! 『カフネ』です。 溺愛していた弟が急死してしまい、途方に暮れてしまう薫子さん。弟の元恋人の「小野寺せつな」さんと会い、彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに…って入りです。 すごく 好きかも 「カフネ」という作品。 他の作品も気になってしまうほど✨ 薫子さんに急死した弟から、宅配便が届くシーンがあるんだけど… 宅配業者さんったら 『え、はい……すみません、俺あまり漢字が得意じゃないんですけど、ユーミンの春よ、来いの春に、スラムダンクの井上雄彦先生と同じ彦です』って…好きだなぁ♡ なんか…優しいでしょ。 あぁ…この作者さんって優しいんだなぁって感じました。 薫子さんは家事代行の無料のお試しパックの お手伝いをするんだけど… 薫子さんの弟の春彦くんの こんな台詞があります。 「目的が『本当に切迫して困っている人だけを対象にして力になりたい』ということだったら条件を厳しくするべきだと思う。でも『切迫して困っている人をなるべくとりこぼさずに力になりたい』ということだったら、グレーな人たちも受け入れたほうがいい。そうすれば困っている人もグレーの中に溶け込んで、助けを求めやすくなる。さり気なく、気安く、手を貸せるようになる」 …って、いうのなんですけど。 『うるうるポイント』です。 もちろん こればかりじゃないですよ! もっともっと あります! とても真面目な薫子さんは、面倒くさいって思われがち。でも惹かれるんだよなぁ。 別れた旦那さんとのお見合いの席での回想シーン 「会話の糸口に服を褒めたら、真顔で『これ、私の戦闘服なんです』って言われたのが強烈で。そのあと聞いた、幼稚園児の時に毎朝生ピーマンを齧ってピーマン嫌いを克服した話も面白過ぎたけど。あと、高校の時に水泳部の久野木くんに恋をして、彼に認めてもらうために練習に励んでいたらインターハイに出場した話も」 …って、すごいでしょ。 可愛い薫子さん❤️ 薫子さんったら… 真面目で一生懸命で強くて優しいの。 読めば読むほど うるうる きちゃう。 登場人物のひとりにすぎないんだけど… 抱きしめたくなるわぁ 『カフネ』 読んでいる時間が とても心地良い時間でした✨ 久しぶりに まだ 読んでいたい …って 思わせてくれる本でした。 本屋大賞ノミネート作品… うーーーん。悩む。 今のところ…暫定1位かも まだ…もうちょっと悩んじゃおうっかな へへへ

    59
    投稿日: 2025.02.21
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    苦しすぎるお話だった これでもかというほどの辛い展開 ただ、終わり方にはホッとした 『愛情』だと一括りには出来ない様々な心の移り変わり、感情 食べることは生きること 自分はこのままの自分でいいのだ、と思えたらたぶん人はちょっとだけ強くなれる気がする

    6
    投稿日: 2025.02.21
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    この本は、タイトルと表紙で『絶対私好み、絶対読みたい』そう思い続けていたやつです 初読みの著者さんだけど全く気にならないくらい読みたかった 手を出したら食を飛ばすほど一気読み 食は大切です 栄養が摂れていればなんでもいいなんて、そういうことじゃない 食事には栄養補給だけじゃない意味合いが沢山あって、そっちのほうが重要になることもある 私にはこんなに美味しい料理をぱぱっと作れるスキルはないけれど、心が疲弊してるときに誰かとご飯を食べて救われた気持ちになったことはあります カフネの意味合いも素敵です 愛おしい、という意味に気づく物語

    13
    投稿日: 2025.02.21
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    2025年本屋大賞ノミネート作品。 料理には想いが宿ること、それは食べる人にきちんと届くこと、それで救われる人がいること。 生き物の根源的な営みだからこそ、良くも悪くも強く作用するものであることを認識させられました。文句なしの良作。

    2
    投稿日: 2025.02.21
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    評判がすこぶるいいので、楽しみにして読んだ。 期待以上で楽しめた。 料理作りたくなるし、人に楽しんでもらいたくなる、とにかく読んだらいい人になりたくなる小説。 春彦や公隆みたいな人、身近にいるので、幸せにしてあげたいなと柄にも無く思ったりもした笑 こういう善意の小説は、安直になりがちだけど、そこは、易きに流れず、読者に阿ることもなく、誠実に書き切っている。なかなかの人ですね。 これ、本屋大賞獲るのではないでしょうか。

    42
    投稿日: 2025.02.21
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    春彦のようになった人が身近に居たので、共感し涙を流しながら読みました。 家事代行サービスが物語を動かしていく舞台となっていて、出会っていく人物たち各々の生活環境から、十人十色の人生が垣間見えます。 私達が普段職場や学校だけの姿しか見てない人たちも、カフネに出てきた人たちのように、見えない部分で苦しんでいる人は沢山いるんだろうなと気付かされました。 歯を食いしばって頑張りすぎる人、最近は特に多いと思います。 そういう人たちが「助けて」と素直に言えるような社会にアップデートしてほしいし、未来を担う子どもたちは家庭や地域、性差やしきたりの悪い業をいつまでも背負わせる国ではいけないなと思いました。 閑話休題 この物語は読みすすめていくと様々なことが明かされていきます。 ところどころにあるピースがどんどん繋がっていく展開が凄いなと感じました。 故に、個人的には物語のエンディング、最後のカフェのシーン、薫子の選択は薫子らしいと言えばそうなのですが…終着点が「そうなるの?」と少しびっくりしました。 確かに、物語終盤には登場人物たちの色々な部分が判明していき「では、主人公の薫子はどう生きていくことを選ぶ?」というアンサーをエンディングで明確にしていくのは終わり方としてとても綺麗ではあるのですが ぐっ、とのめり込むぐらいに二人が愛おしかったから もっと、もっと薫子とせつなのお話を読みたかった 終わらせてほしくなかった 二人だけじゃない 読者というポジションから、各登場人物の悩みや問題を見てしまったから情があるんですよね。 皆のその後だけじゃなく、書き尽くされなかった過去の部分、憶測でしかない春彦の気持ちも、凄く気になる。 何かしらの形で、続きやスピンオフのお話を読むことができたらいいなぁと思いました。

    3
    投稿日: 2025.02.20
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    本屋大賞ノミネート作品、ということで、 初めて手に取った阿部暁子さんの作品。 すんなり物語に入っていけた、 読みやすい作品。 ときどき涙しながら、 せつなの言葉をかみしめつつ読んだんだけど… うーん、 盛り込みすぎ、という印象。 不妊治療の末の離婚、弟の死、 それを弟の元恋人と共に ボランティアを通して心の隙間を埋めていく 元恋人とは、食事を通してつながりを深めていく、 ここまではよかったんだけど、 港くんとの同性愛問題、 自死なのか自然死なのか、 急にミステリーちっくになった弟問題、 味覚障害、 せつなさんの父、病気 そしてパートナーシップ、 展開に無理があるわけではないけど… なんかおなかいっぱい… と感じてしまった。 どこに思いを向けて読めばいいのか… ということで、本屋大賞ノミネート、ということで期待しすぎてしまったからの、⭐️3つ、かな。

    8
    投稿日: 2025.02.20
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    食のポテンシャルと人間愛。 特にせつなの他人に対する警戒心は凄くわかる。 薫子のような人がいてくれたおかげで救われた部分はあるだろうが、いなかったらずっと辛かったんだろうな。ただ、分かっていても人に踏み込むのが怖い。(自分が傷つくのが怖い) 読んでいて温かい気持ちになれる本はやっぱりいい。

    2
    投稿日: 2025.02.20
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    死んだ弟がつないでくれた薫子とせつな。 弟の死の謎を解き明かしながら正反対に見える2人が徐々に惹かれあっていく。 すごい素敵だった。 新しいタイプの物語でカテゴライズが難しいが、賞を取る本だということは腑に落ちる。 誰かに助けを求めていいということ、自分らしく生きること、いろんな愛の形を教えてもらえた。

    3
    投稿日: 2025.02.19
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    食べ物系の励まし系は、お腹いっぱいと思って、斜めから入ったけど、面白かった! 最初、なんて嫌な人なんだ、と思った主人公がなんともかわいい人に思えてきて。弟の謎の死があることで、緊張感を持って読めたし、その着地も無理がなく、すんなり納得。最後主人公が暴走してたけど、それもありなんと思わせる人物像。家族の問題を扱った重い話なはずだけど、主人公の成長で希望が見える話。読後感もよかった。

    9
    投稿日: 2025.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    その愛は相手に重荷になっていないか、愛し方を間違えてはいけない。 春彦が若いのになぜ遺言書を作成していたのか。本当に突然死だったのか。心に穴が空いたまま、春彦の元恋人のせつなと家事代行サービスを通じて交流を重ねる薫子だか、どんどん薫子が頼りがいある姉の姿を取り戻す代わりに、少しずつ傷ついて固い殻を纏っていたせつなの弱さが出てくるのが対比で引き込まれた。 とても面白かったし考えさせられた。

    3
    投稿日: 2025.02.17
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    ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」のこと。 この作品にずっと漂うのはそんな、たぶんやさしい(そして、少し切ない)トーンだ。 読み始めてすぐ、「この作品好きだなぁ」と思い引き込まれた。 最愛の弟を亡くした主人公野宮薫子は、ひょんなことから弟の恋人だった小野寺せつなが行う家事代行のボランティアを手伝うことになる… 読んで、誰かと一緒に生きることの意味を考えた。 「課題詰め込み過ぎ」感はあったけど、断然、心に響いたノミネート作品。 読み終わって今年の本屋大賞予想No. 1決定! と思ったのだが…

    76
    投稿日: 2025.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本で出会った素敵な言葉、ハッとする言葉。深く胸を突いた言葉をあげています。 “朝は希望ではなく絶望から始まり、夜眠る時には、自分のこれからには袋小路しかないという不安に叫びだしたくなった。” ”カフネはポルトガル語で愛する人の髪にそっと指を通す仕草を表す“ “まじめでがんばり屋の人ほど、誰かの力を借りることが苦手です。倒れる寸前か倒れてからじゃないと、助けてもらうのは怠慢みたいに感じてしまう。自分がどれくらいまいっているのか、自覚できない人も多い。” “それでも今、ありがとうと言ってもらえた。今、わたしはあの人を助けたのではなくて、助けてもらったのだ。” “朝起きてから夜に意識をなくすまで、一瞬も休むことなく自分が情けなくて苦しかった。眠ろうとするとすごく怖くなって、叫びだしたくなったり” “かわいそうな子にやさしくしてあげてる私大好きオーラあふれ出してて、ほんっと気持ち悪い。そういう人たち、大っ嫌い。” “もう未来終わってるじゃん。いいことなんか何もないよ。だったら生きてく意味ないじゃん。” “あなたは、あなたとお母さんのプリンを、自分の力でいつだって作れる。” “きっと、なんとか生きてはいけると思う。でも、どうしようもなくら寂しいのだ。” “おまえはそこにいてもいいのだと、誰かに認めてもらえなければ、自分が生きることを肯定できない。” “悔しさと、それよりずっと強い恥ずかしさとかなしさで居たたまれず、” “何ひとつ気づいていなかった。気づいた時にはもう、修復することすら叶わないところまで相手にとって自分は価値のない存在になってしまっていた。” “それでも黙って出ていくのは、無しだと思います。人間なんてただでさえ行き違うものなんだから、言葉で伝えることまで放棄したら、相手にはもう何ひとつわからない。“ “自分で自分を守るしかないんですよ。親を信じて、愛されたくて言うことを聞いて一生懸命いい子でいて、それでぼろぼろになっていく子供がどれだけいるんですか。” “あなたたちもお母さんも安心して暮らしていける方法なの。” “腹立ちやかなしみ、そんな感情が強まれば強まるほど、それを押し殺すのだ。どうしてかはわからない。でも彼女の顔から表情が消え去る時、彼女の胸のうちでは逆のことが起きている。” “私ね、わかり合えないって切り捨てるのがすごく嫌なの。” “穏やかさとかやさしかに頼り切って努力を怠っていた自分は傲慢だった。” “子供みたいだ、と思った。四十一歳にもなって親に褒めてもらえることが嬉しいなんて、いつまでも私は幼い子供みたいだ。” “人間は自分以外の人間のことは何ひとつわかるわけないんだよ。わかったような気がしてもそれはただの思い込みだ。” “私の人生、私の命の使い道は、私だけが決められる。望みがあるなら、ぐずぐずしていてはいけない。人間いつどうなるかわからないのだから。” “あなたのしてくれたことが、きっとこれからも私を生かしてくれるんだということを。” “おいしいって思うことが、楽しいって思うことが、うれしいって思うことが、生きていくためにどれだけ大事か、” “信じようと思ってもらえなければ、助けを求めてもらうこともできないんだ。” “ゆるさないという声があまりにも静かで、だから、その思いは公隆の中で凍土のように硬く残り続けているものなのだとわかった。” “胸は痛むのだ。何度も失望し、傷つき、あんなにももう諦めようと自分に言い聞かせたのに、父と母が泣いている、ただそれだけで、こんなにも胸は痛むのだ。” “私はこれからもあなたといたい” “彼女に言葉をかけ続け、彼女の言葉を聴き続けよう。何度でも、何度でも。”

    2
    投稿日: 2025.02.17
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    春彦にも、せつなにも、公隆にも何か 事情があるんだろうなぁと思いつつ読み進め 最後の4分の3くらいからわかってくる どんな人もいつか必ず死んで終わるけど 死ぬまでは生きようということですよね ところどころ泣きました

    8
    投稿日: 2025.02.17
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    せつなの「もし困った時は電話して」の言葉は、胸打たれ泪。そんな人を欲してる自分もいる。 スラスラ読める感動の一冊。 阿部暁子さん、可愛いです。

    5
    投稿日: 2025.02.17
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    2025年の本屋大賞にノミネートされたので読んでみました。 ストーリーがしっとり優しく、スルスル読めます。 主人公の最愛の弟の死。 彼はなぜ亡くなったのか。 生前の彼と付き合いのあった、せつなとの関わりの中で 生前の彼を見つけていきます。 まず、せつなが作る料理が魅力的で。 文章を読むだけで料理が目に浮かんできます。 彼女はパパパっと手際よく作るのですが、彼女の料理には相手を思いやる気持ちが料理に現れていて、食べる人の心をゆっくり満たしていくのです。 料理って栄養を摂るだけのものではないってことに気づきます。 薫子につくった豆乳のそうめん、、、あれが食べたくて仕方ない・・・。 弟を亡くした薫子と元彼女のせつな。 二人は家事代行サービスのボランティアを通して、関係を深めていきます。 ボランティア・・・。 つい最近まで、なぜ人はボランティアをするのか、理解が出来ませんでした。 無給で自分の時間と体を使って、誰かに奉仕する。 いったい何のメリットがあるのかと。 でも、この本を読んでいたら、自分の中に深く眠っていたものが起きてきました。 誰かを助けることで、自分が救われる。 誰かを助けることで、自分の存在に価値を見出すことができる。 こういう事なのではないかと思いました。 死んだ弟を通して出会った二人。 生立ちも考え方も全く違う二人が家事代行サービスを通して深くつながっていく。 薫子がボランティアを続けていくことができた理由は、先にあげたものの他に「せつなと時間を共有したいから」っていうのもあったと思います。 薫子はせつな自身に好感を抱いていったことは勿論、せつなを通して生前の亡き弟の生き様を見つけることもできました。 薫子は弟の本当の姿を知ることが出来なかった。 しかし、弟が亡くなった後、彼を知る人間から弟のことを聞くことができ、自分では知り得ない彼の姿を確認します。 薫子にとって、ボランティアとは自分を慰めるための活動でもあったのだと思いました。 亡き弟の過去をせつなと一緒に辿り、心に折り合いをつけていく。 春に降る霧雨のような小説だと思いました。 著者の他の本も読んでみよう!

    49
    投稿日: 2025.02.16
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    2025年私が読みたい本、第二弾 『カフネ』 ブク友さんの評価基準を拝借すれば、 鬼★★★★★ 本当は、昨年読みたかったが、行きつけの本屋に無かったり、タイミングが合わなかったりと、ご縁が無かったが、今回ようやく手にすることが出来ました。 鼻孔の奥がツンとする×3 クスクスっとする×3 お腹減る×4 ってな感じ。 ど根性ガエルよろしく “泣いて、笑って、喧嘩して〜”のような物語。 薫子とせつなのやりとりも、もう立派なお笑いコンビですやん!? 最後、中途半端で終わる作品が多い中、エンディングも最高です。 沢山泣いて、沢山笑った作品でした!!!

    44
    投稿日: 2025.02.16
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    2025年本屋大賞ノミネート作品 →改大賞受賞作品 おめでとうございます祝 正直言いますとジャケットの見た目、色合い、極めつけはタイトルの『カフネ』ときて、落ち着いたしっとりとした作品を勝手に想像して敬遠してました。今回ノミネートされていなければきっと読むことはなかったです。読み終えてみて、外見だけで決めつけちゃいかんなと改めて思うと共に、数多の作品からこちらを選んだ本屋さんは流石だなぁと思いました。 この作品、私は結構俯瞰して読ませていただきました。途中、涙もしました。でも、結論付けて作品を通してこれを伝えたかったんだよねっていうものはそれほど強く感じない。じゃあ私もこう生きていこう!みたいなものも特に。冷たいかな?でも、共感はできなかったものの一小説として楽しめたので満足してます。 地元八王子なので「わーい!」ってなりましたー!

    265
    投稿日: 2025.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても良かった。 不妊治療の末子どもは宿らず、理由も分からず離婚され、最愛の弟を亡くしたしっかり者の中年の女性と、ぶっきらぼうで強く冷徹そうな若い女性の物語。 子どもの頃は大人になったら強くなれるものだと思ってたけど、いざ大人になると意外と全然強くはなれていなくて、しんどいけど表には出せなくて、蓋を開けたらボロボロって人は結構いると思う。 虚勢を張りつつ必死に生きる人たちが、寄り添い合うまでの過程を描いてるんだけど、"誰かのため"でがんじがらめになってしまうほど優しい弟が、彼女たちを引き合わせてくれたんだと思うことにする。 家事代行で色々な家に訪問するんだけど、それぞれがギリギリで、そのギリギリに少しのあったかさや優しさを置いてくる感じも良かった。

    4
    投稿日: 2025.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一見冷たく人を寄せ付けないオーラを出している『せつな』と、人生での災難がいっぺんに襲いかかってきたような『薫子』。 二人が家事代行サービスに出向くとその先々でやはり生きていくことがどうにもならない状態になっている家族ばかり。その人達を少しでも気持ちを上げてもらおうと心を砕く二人。 そういうことを通して反発しあっていた二人がうちとけてくる様が温かい気持ちになれた。 薫子の死んでしまった弟が出会わせてくれた二人。これからはお互いを支え合って穏やかな愛に包まれて生きていってほしい。

    8
    投稿日: 2025.02.15
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    初めての、阿部暁子さん。 薫子と公隆が離婚。弟・春彦が突然逝去。 春彦の元恋人・せつなとの出会い。 そして一緒に家事代行ボランティアに参加。 せつなと春彦の関係、春彦がなぜ亡くなったのかを深堀りしていく。 読後感として… 薫子の不妊治療、家事代行で出会う人たちは自分自身への『ゆとり』がないし、春彦や公隆のように、自分自身が抱く希望を伝えられない。 息苦しく過ごしているのは、相手の顔を伺っているからだろうか。 それは人間社会・価値観・先入観の違いがフックなのかと思える。せつなのような人生を歩んでたらまた違うのかもしれないが、それでもせつなも『ゆとり』がないように思えたかな。 特に親世代の話で、親から(薫子とは同世代の)自分たちは価値観を押し付けられたようなものでもあるので…薫子の親から子どもの話をするシーンは、心を抉る内容で薫子に激しく同情。距離を起きたくなるし、気づいた薫子は素晴らしい。親のレールに沿って歩くのは子どもの人生をそもそも縛り付けているようなもの。 親のレールに乗ってて、愛想を振りまき『仮面』を被ってた春彦は本当に無念。 自分自身を立たせて生きていくことは簡単のようで難しい。 家族・友達・恋人・夫婦…人と人が繋がり合い支え合うこと。それが生きる術。 この世の中で、もがき苦しんでる人に支えていけたら…。 ちなみに★4。 正直にいうと薫子の言葉遣は違和感しかなく、40代でああいうふうにしゃべらないのでは…もう少しフラットでも良かった(笑)

    15
    投稿日: 2025.02.15
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    素敵な本が読めて幸せな時間でした。作中に登場する一部の人物に重なる状況を経験したことがあったので、文章を読みながら、背中を優しくさすってもらっているような気分でした。

    3
    投稿日: 2025.02.15
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    上から目線になってしまいますが文句なしの星5です。私の大好きなタイプの話でした。 あまり期待をしてしまうとハードルが上がってしまってがっかりしてしまうかな?と思ったのですが、期待通りどころか、軽く越えて来ました。流石すぎます。 「死んだ弟の元恋人は、すでに十九分遅刻している。」1ページ目の1行目でこの文です。面白い予感しかしないです。大体の小説は初めの20ページくらいは内容がぼやっとしたまま読み進め、中盤で物語に引き込まれて読むスピードが加速するタイプなのですが、この「カフネ」では最初から最後までどんどん引き込まれていって読む手が止まりませんでした。まず登場人物が良いです。みんな大好きです。せつなさんと薫子さんの性格は一見全く合わなさそうだけど、意外と1番相性が良かったりするんですよね。あのせつなさんが家族でもなく、幼い頃から知り合いだったわけでもない他人にここまで心を開けたのは薫子さんだったからこそだったと改めて思います。 私がこの本で特に好みだと思ったポイントは、完全なヒューマンドラマというわけではなく若干ミステリー要素があるところです。ヒューマンドラマも好きだし、ミステリーも好きだけどガチのミステリーはあまり得意ではない、という私にぴったり。思ったよりも伏線が多く、驚きの事実ばかりで読んでいて飽きがこないです。テンポもちょーーど良いです。あと誰かが作ってくれたご飯が食べたくなります。 間違いなくここ最近読んだ中でトップです。ぜひ多くの人に読んでほしい!

    41
    投稿日: 2025.02.14
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    様々な理由で、心身ともに疲れ果て、ボロボロになっている人のもとに家事代行として訪れる薫子さんとせつな。 最初は、家事代行と無表情で憎まれ口を叩く女性の物語だと思いましたが、それだけではありませんでした。 物語は最初から最後までギア全開で盛り上がり、まさに圧巻です。登場人物たちが抱える苦しみは、少し盛り込みすぎかと思うほどですが、それぞれの話がバラバラにならず、どんどん深みを増しながら訴えかけてきます。「今まで何を見てきたの?」「あなたの知っている事はその人の一部分だよ」と。「家族のこと、友だちのこと、全てわかった気でいるけどそれは傲慢だよ」。と。 「カフネ」とはポルトガル語で日本語に直訳できる言葉はないようです。その言葉は愛する人の髪にそっと指をとおすしぐさを表します。 「カフネ」の言葉とおりの優しさ愛おしさに包まれる読後感となりました。 初読み作家さんでしたが、他の作品も読んでみたいです。

    154
    投稿日: 2025.02.14