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落日
落日
湊かなえ/角川春樹事務所
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総合評価

348件)
3.7
60
152
106
16
3
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    主人公である売れない脚本家の真尋と姉の千穂、新進気鋭の長谷部監督の3人から浮かび上がる笹塚町一家殺人事件の本当の姿とは。 最後はそういうことだったか....と見事に全ての伏線が回収されますが、そこ迄のパーツパーツのエピソードが細切れ感があってイマイチ感情移入できず。 ストーリーとしては素晴らしいけど、感情的な面でもうちょっと....となってしまいました。

    1
    投稿日: 2022.10.03
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    面白くなかった。 今の私の望む本ではなかったからなのかも。 湊かなえさんの作品ですごく面白い!っと 感じたこともあったが、最近は相性が良くない。 次の作品を読むか迷いどころです

    0
    投稿日: 2022.10.02
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    イヤミス感なくすっきり読めてこれはこれで良。 繋がってるんだろうなーとは思いつつ、最後脚本のあらすじでまとめて教えてくれてすっきりできた嬉しかった

    0
    投稿日: 2022.10.01
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    胸が、いっぱい、なにを語ればいいのやら。 表紙のイメージがずっと頭にあって、 読んでる間とにかく重く苦しい場面もあるんだけど めちゃくちゃ綺麗な夕日が浮かんで、 じんわり安らぐ気持ちで読み続けることができた… ある事件を追うのは、警察でも記者でもなく "映画監督"と"脚本家"ってのがとにかく肝だと思う。 あんなに綺麗に、すんなり情景が浮かぶように 事件の真相が読者に明かされるのが!なんともまぁ魅せ方がうまい〜〜〜 本当に大好きな作家さんですよ…

    0
    投稿日: 2022.09.30
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    ごめんなさい。 感想を書くまでに日が経ち、内容を忘れました。 でも、切ない夕日の情景だけは心に残っています。 あ、あとメールの宛先のお姉さんが印象的だった。気がする、、

    0
    投稿日: 2022.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    章ごとに語り手が香、真尋、香、真尋で交互に進んでく。最初慣れるまでん?どっちの話?ってなる。 「笹塚町一家殺害事件」 立石家の両親と妹の沙良が、兄の力輝斗によって殺害される。責任能力有りで死刑判決済み。 ●人物メモ 長谷部 香 かおり 賞を取るような凄い映画監督。幼少期に教育ママにベランダに出される。 隣の部屋の手だけ見える相手と仲良くなる。 その相手は沙良(虚言癖)なのか、力輝斗りきと(ネコ将軍)なのか。 途中で父親が海で自殺し引越す→さらに母親も精神崩壊で父方の祖父母宅へ引越す。 真尋(ペンネーム千尋) 脚本家の大畠先生のアシスタント。香と同級生の世界を回る天才ピアニスト姉(千穂)がおり、よくメールを送っている。返信は見た事ない。従兄弟に医者の正隆がいる。正隆は香と幼稚園の同級生。 p.199 "知ることは救いになる。" これ、私は同意できる。 夢中になってどんどん読んだ。 満足だけど展開は分かっちゃうから答え合わせしてる感じだった。 力輝斗の言葉や気持ちをもっと聞きたかった。 沙良の両親は最後までいまいちよく分からない。 あらすじに書かれてる、 『わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された──』 この一文がよく分からない。どっちか自殺願望に取り付かれてたっけ?? 香も真尋も悩んでた時期はあるけど自殺願望に取り付かれてはいないような… あと時折取り付かれるっていうのもよく分からない。たまにだけど何かに取り付かれるように自殺したくなるってこと?

    2
    投稿日: 2022.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえはイヤミスという印象が強かったが、今回は主人公2人が「真実を知ること」で前に足を進める物語。 序盤は、全てが事件が想像、決めつけの上で語られていたのでどこかどんよりしていた。 ただ真実が明らかになるに連れ、登場人物の心情、姿勢の変化が垣間見えた。 たしかに知ることは怖い、知れること全てが良いことではないと思うが、知ることで前に進めるということを再認識させてくれた作品。

    0
    投稿日: 2022.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真相がわかって良かったけど、 なんだかスッキリして終わったように見えるけど 沙良の性悪さが結局消えなくてそこへのモヤモヤが残る〜、、、

    0
    投稿日: 2022.09.26
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    湊かなえさん=イヤミス…という思い込みが強すぎて、ここから何が起こるのかとヒヤヒヤしながら読み進めてしまったのでどこか拍子抜け。内容がつまらないのではなく、勝手にそう思い込んだ私が悪い。 引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。引きこもりの男性がヤバい奴だったという噂や、殺された妹に虚言癖があったという噂。様々な噂や憶測の影にある"真実"とは何か。 この事件の"真実"を「知りたい」と望んでいる新鋭映画監督の長谷部香と、"真実"を知ったところで必ずしも救われるわけではないと「見たいものだけを見たい」脚本家の甲斐真尋。 とある過去からそんなスタンスの真尋だが、香と共に行動する中で、次第に覚悟を持って"真実"に迫ろうと心を動かされていく。香もまた、"真実"を知ったことで自分の抱える過去にひとつの区切りをつけて先へと進む決意をする。 日が落ちた後にはまた日が昇る。前向きな終わり方でよかった。

    3
    投稿日: 2022.09.25
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    トップギアに入れないまま最終コーナーまで中速で走り続けて、最後もトップギアに入りながらも急激な加速ではなくて、ゆっくり登った先にあるゴールが、何とも言えないじんわり腑に落ちる。 出汁の効いた良く煮込んだスープのような小説でした。 自分は、こうだったら良いなあと結末を想像する、それを主人公2人と追体験するような感覚も、面白かったです。だからこそ、型にはめるような、多少強引な推測も、今回はそれはそれでアリで、湊かなえさんぽくないと思う人もいるかもしれませんが、私は良い作品だと思いました。

    1
    投稿日: 2022.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初、誰目線の話かわからない様な描き方をしていたから、さぞかし面白い伏線回収が待っているのだろうと思って読み進めたが、こんな感じのオチかな?が当たってしまった。 真尋と香があの事件をどんな風に映画化するのだろうとワクワクしていたけど、結局ほとんど事実を脚本しただけだったところには少しガッカリした。 “完成した脚本”を利用して事件の真相を明らかにしたようにしか感じられなかった。(私の洞察力が欠けているのかもしれないが…) 上記と同じような感想になるが、「映画を作る過程を利用して、事件の真相を調べている」だけにみえた。 私的に残念だったのが、力輝斗が板の向こうで何を思っていたのかが顕にならなかったところだ。 “真尋の見てきた事”と”力輝斗”の関係は明らかになったが、”香が見てきた事”と”力輝斗”がうまく関わっていないのが残念だった。 感想を書いていると同時に頭を整理しているが、結局ベランダでの出来事がどうしてあんなにも香を掻き立たせていたのかが理解できなかった。 ここまで整理してると、単に私の頭が悪いだけの様な気もしてきた笑笑 解説では「映画」と「裁判」と言うワードのみからこの物語を描いたと書いてあったので、そう言う点ではやはり湊かなえはプロなのだと尊敬した。 読書は最近始めたので読解力が乏しいのかもしれないが、現時点の私の評価としてはこのようなものです。

    1
    投稿日: 2022.09.22
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    似たような主人公が2人出てくるからなんか途中でワケわかんなくなってしまった。 最後はいろんな話がキチンと収斂してスッキリ(?)しますが、幾つか違和感も。 フラッと訪れて取材しただけで当時の事件の新たな証言や事実がどんどん明らかになるなんて、警察は当時何調べたの?とツッコミたくなります。 読んで損することはないですが、湊さん初めてなら他にもっといいのありますよ、ぐらいの位置ですかね。

    5
    投稿日: 2022.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真尋のお姉さん(千穂)が既に死んでいることがわかった辺りからどんどん真相が明かされていく。 香が撮った映画「一時間前」の3話目の話(下山兼人)。 千穂と立石力輝斗の関係。 千穂の事故死の真相と、笹塚町一家殺害事件の真相。 ただ色々盛り込みすぎて、最終的には尻すぼみ感、ぼやけてしまった感が否めなかった。 最後、香のお父さんの死が自殺ではなく事故死だったとわかったところには救いを感じた。

    0
    投稿日: 2022.09.19
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    うーむ。 沢山の点を集めて線になって、終いには全部ぐるぐる繋がって、スッキリというよりぐちゃぐちゃになって 作中の本人たちはさっぱりしてたけど、もやもやした。 全員闇落ち、病み体質。

    0
    投稿日: 2022.09.19
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    湊かなえさんの小説が文庫化されたので、 嬉々として読み始めた。 オチはなんとなく途中から分かっていたが 最後のにもう少しどんでん返しがあるのかと 期待していたが、そのまま終わってしまった。 もう少し盛り上がりが欲しかったなぁという 印象。 でもやっぱり湊かなえさんの物語の進め方とか、 物語にのめり込んでしまうところとか、 好きだなあ。

    2
    投稿日: 2022.09.19
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    予想できるストーリーではあったものの、あちこちにばら撒かれた伏線が最後には全て繋がった。 「事実」を知り、そこから「真実」を探す物語。「事実」をどう受け止め、受け入れ、「真実」と向かい合っていくのか。

    0
    投稿日: 2022.09.19
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    人間の醜いところをギュッと集めつつ、真実とは、事実とは何なのかというところに迫っていく。視点や場面がよく入れ替わるので混乱しつつ読み続けていったけれど、きっとこの物語の主人公たちも混乱の中から1つの解を見つけていったんだろうなと感じた。

    0
    投稿日: 2022.09.18
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    読みやすかったです。紗良さん、お兄さん、双方からは真実を聞く事はもうできません。また千尋?さんのお姉さんからも。 主人公は真実を探し、その後のストーリーを編集者として描いていく物語です。面白かったと思います。

    0
    投稿日: 2022.09.18
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    湊かなえさんの作品と思って読むと、結末がどうしても読めてしまう。 文章は読みやすく引き込まれるけど、 え、嫌な奴とはいえそこまでする??と腑に落ちない点もあって、妙にキレイに終わらせた感じだけどモヤモヤしてイマイチでした。

    1
    投稿日: 2022.09.18
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    大切な人が死んでしまった時に、思考が停止してしまうことは許して欲しいし、なぜ、という気持ちが湧き上がってくることもあるし、それぞれに事情があるし、ひとりひとりに考え方があるし、結局一人ひとりの中で解決というか、置き場所を決めていくしかないし、でも、思うよ、大切な人が死んでしまったことは、乗り越えるようなことじゃない、一緒に、自分の中で決めた場所に置いて、思い出したりしながら、一緒に生きていけばいいと思うよ。

    2
    投稿日: 2022.09.16
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     本書は、著者特有の、えぐり出すような心理描写、ドロドロした嫉妬感情などのイヤミスのにおいを残していますが、家族や人の生き方を扱った濃密な物語でした。  「事実」と「真実」はどう違うのか…。脚本家と映画監督の二人を並列した主人公に仕立て、その生育歴から職業への信条が交差しながら、描かれていきます。  過去の殺人事件を辿ることで、何が得られ、どう想像し、何が伝えられるのか、そして希望をもてるのか、と知らず知らず製作・想像する立場で読み進めていました。  改めて、湊かなえさんの物語を構成する力量と筆力に感心させられました。  身の回りには、誰もが共有できる「事実」があるのに、その背景にある「真実」は何が本当なのか、実にわかりにくい例は沢山あります。安易に分かったふうな物言いや憶測の域を出ない誹謗・中傷などへの警鐘であり、著者のメッセージでもあるのか、と考えさせられました。

    33
    投稿日: 2022.09.16
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    久しぶりに湊かなえさんの作品を読みました。 やはり引き込まれます。 ユーモラスな会話とは裏腹に話が進むにつれ、どこが心がザワザワしてくる感覚がありました。 知ることで救われるか。 方法は人によって違うけど、信じること知ることで救われることもあるのかな、と思えた物語でした。

    2
    投稿日: 2022.09.16
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    今回の作品は、イヤミスではありません。 主人公が駄目な自分を目の当たりし、そこから過去に向き合って、謎が解けた後には強くなっていた感じ。 色々な謎が、スッキリ回収されます。 湊かなえさんの文章はとても心地好く、あっという間に物語に惹き込まれ、大満足です。

    13
    投稿日: 2022.09.11
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    15年前に起きた『笹塚町一家殺害事件』の脚本について、新進気鋭の映画監督・長谷部香から、相談を受けた新人脚本家・甲斐千尋こと甲斐真尋。 引きこもりの兄・立石力輝斗が高校生の妹・立石沙良を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。 15年前に起きた判決も確定しているこの事件を、香はなぜ映像化しようとするのか… 真尋の生まれ故郷である笹塚町。 この事件の裏に何があったのか… 幼い頃、母から虐待されていた香。 幼い頃に父を亡くした香。 真尋の姉・千穂の存在。 虐待、いじめ… 被害者・沙良… それぞれが少しずつ絡み合っていく… 『真実』は… 香の父・裕貴の死の『真実』が明らかになる。 『落日』とはそういうことだったのか。

    2
    投稿日: 2022.09.11
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    推理小説というより主人公が自分と向かい合う作品。 初めは全く自分から距離が遠いものだと思っていたものがだんだんと自分に近づき、自分の心と向き合う様子が描かれてた。主人公はその近づいてくる事件から逃げずにとことん追いかけて前に進んでいく。 途中から結末は予想できたけど、でも面白かった。

    0
    投稿日: 2022.09.09
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    同じ人でも見る人によって人物像が変わってしまうし、見えてなかった部分が見えてくることによって、また違った真実が浮かび上がってきて、少しずつ広くなっていく主人公の視点に、引き込まれて一気に読みました。

    2
    投稿日: 2022.09.07
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    過去は取り返せないけど…。 幼少期を海沿いの街で過ごした映画監督が、ある殺人事件を映画化するために地元出身の脚本家に依頼する。事件を調べるうちに様々なパーツが繋がっていく。 陰惨な事件を調べるうちに人間関係が見えてくる。傍観者と思ったら中の人だったり。後半は一気に読んだ。 海に落ちる夕日がとても美しい。この街に行きたくなった。

    1
    投稿日: 2022.09.07
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    購入済み 2022.10.01.読了 いい作品だった。 ここのところ、湊かなえがおもしろい!と思った記憶がないし、むしろホントつまらない小説描くよな、もう手を出すのやめようかな。とさえ思っていた。だから、この作品でもう一度湊かなえ力(リョク)に賭けてそれを最確認できたことは素直にうれしい。

    0
    投稿日: 2022.09.07
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    新進気鋭の映画監督と脚本家の助手の2人の女性が主人公。イヤミス度はなく、ドキドキ感やスリルもない。 ぼんやりとしたテーマにファンタジー要素も詰め込み、結果、よくわからないまま終わってしまった。私には合わない。読み手を選ぶ作品だと思う。

    0
    投稿日: 2022.09.06
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    久しぶりの湊かなえ作品。 「告白」で注目を集めたものの、そのあとは何だかイマイチなイメージがあります。 私も2~3冊読んでいますが、作品自体はさほど印象に残っておらず、湊かなえ=微妙というイメージがあるのみ。 本作は直木賞候補作ということで少し期待しましたが、やはり楽しめませんでした。 殺人事件がテーマなのに登場人物がみんなふわふわしてる感じ。ファンタジーすぎるというか。 リアリティがないにも程があります。 ストーリーも先読みできるし、キレイに終わりすぎていて、これはこの登場人物達の自己満足のためにある小説なのかとすら思いました。 湊かなえはこのレベルが限界かしら。 この方の作品はもう2度と読まないと思います。 2021年11冊目。

    0
    投稿日: 2022.09.02
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    落日 どんな落日が待ち受けているのか想像しながら読み進む。うん? 落日 と聞くと終焉とか落ちるとか下向きのイメージなんだけど、なんだか違う気がしてくる。さりげなく 希望があると言うか……そう また日は昇る という気がしてくる。 脚本家にも監督にも、きらっきらのお日様の明るさには届かないけれど満月の静かな明るさくらいは今あると思える。

    1
    投稿日: 2022.08.31
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    ここ最近の湊かなえの中でも群を抜いて面白かったし、映像化も十分にありえそう。キャスティング案は浮かばないけれど。明るい希望を感じるラストはいいね。

    7
    投稿日: 2022.08.31
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    エピソードと章に分かれて描かれている。 エピソードは、長谷部香目線で、章は、甲斐千尋目線で描かれている。"虐待""死""家族"がテーマになっていると感じる。今回の作品を読んで"虚言"がもたらす悪影響について、深く考えさせられた。 印象に残っている場面 エピソード5 下山兼人(かねと)が長谷部香にとった行動

    2
    投稿日: 2022.08.28
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    感想 事実を掘り起こすことは時として痛みを伴う。複数の視点から見えていた事象が一つの真相へとまとめ上げられる。真実の解明は次への光明ともなる。

    0
    投稿日: 2022.08.28
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    2人の物語が時系列も別々な状態で章ごとに交互に出てきて、後半は徐々に真実と真実がつながっていく、湊かなえさんならではの構成のセンスがある、魅力的なミステリーでした。

    0
    投稿日: 2022.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの視点から描かれた物語が最後に一つとなり、救いとなって終わり、読後感は思いのほか、すっきりとしたものでした。 結末は予想通りでしたが、大切な人の死の真相に触れ、残された人にとっては、明日を生きる道がみえたからでしょうか。

    1
    投稿日: 2022.08.26
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    ‘22年WOWOWでドラマ化決定。配役が決まる前に原作を読んでみた。エピソード1の19枚程度を読んだだけで心が揺さぶられ、大変な本に出会ってしまったと、一瞬後悔し、すぐに思い直し、結末が知りたくて一気に読んだ。読み終わってもずっと考えている。この世には、生まれなかった方が幸せだったのでは‥と思える人がいるということ。虐待を受けた子である。それとは逆に、愛されて育ったのに人間関係で破壊を繰り返すクラッシャーもいる。その両方ともがこの本の登場人物として鍵を握る。冒頭にある“白い指先”‥これが誰なのか探っていく過程で想像を超えた展開が待っている。作者がインタビューで言っていた『日は沈むからこそ昇る』のだと。それを信じて読み進めてほしい。お勧めできる秀作である。

    1
    投稿日: 2022.08.25
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    湊かなえのミステリー小説ということでイヤミスを想定していたが、後味の良いものであった。 所々で、謎が明かされなかった部分もあるが、最終的には物語が1つにまとまった。 事実から段々と私情も交えた真実が明かされていく中で、力輝斗と千穂の関係性が明らかになり、そこから真尋の描いた事件の脚本はとても感慨深いものだった。

    1
    投稿日: 2022.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった後に全てが一つに繋がったので、登場人物の抱える過去の絶望が希望に変わったのがとてもよかった。 沙良の生い立ちや、両親からの力輝人との愛情の差も謎が残る。立石家の闇も知りたかったので、そこが少し残念。

    0
    投稿日: 2022.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死んだ人 ・監督の父親(事故)→知ってよかった ・監督の同級生(自殺) ・脚本家の姉(事故?)→知らなくていいかも? ・脚本家の姉の同級生の家族(他殺?)

    0
    投稿日: 2022.08.24
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    真実とは! 実際に起こった事は0距離にいる当事者しか分からない。 ゆえに、刑事は証拠を集め、メディアは情報を集める。 事実を知ろうとする側は、どうしても自分というフィルターを通すがために、証拠と情報の取捨選択を自動的に行なってしまい、発信力の強い人や機関の推論に振り回されて、自分が気に入った情報のみを信じてしまうのではないかと思ってしまいます。 自分の揺るがない物をもっている人達は何かしらの証拠を集める能力に優れているのかもしれません。 自分も自分の考えに近い情報だけを掴むのではなく、確固たる証拠に基づき考えられる人間になりたいと思います。 湊かなえの小説を読む時に思うことは、いやミスかいやミスでないか? 今回は題名的にいやミスか? 本作は・・・・・ とある、田舎の街での過去の出来事 幼き頃に課題を達成できない時にベランダに閉じ込められていた香の救いは隣の家のベランダから隔壁越しに出てくる子供の手であった。 家庭の事情で引っ越さなければならなかった香は隣の家の沙良の非業の死を知る・・・ 沙良は高校生の時に実の兄に包丁で滅多に刺され家に火を付けられ死んでしまう・・・ 映画監督となった香は沙良が殺された【笹塚町一家殺害事件】に興味を持つ・・・

    12
    投稿日: 2022.08.20
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    読み始めた印象としては、物語の輪郭が見えず、どう展開していくのか多少、不安な気持ちがありました。というのも、湊さんの作品の印象として、イヤミスのドロドロした展開が来るのではという、一種の危機感にも似た感覚があったからです。 しかし、話が後半に差し掛かったところで少しずつ、曖昧になっていたことが明かされ、話が繋がっていく感じは読んでてとても気持ちよく、清涼感のあるラストはとても印象に残りました。 また、作品のテーマである「再生」を情景描写を上手く絡めながら、主人公たちの心理的変化を表現しているのが素晴らしいなと思いました。

    17
    投稿日: 2022.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえさんの著作に持っている印象は、「読後が辛く心沈みがち」というものである。 ただ、この一冊は違ったかな。 映画を撮るため、その脚本を書くために、笹塚町一家殺害事件に向き合うことになった二人の主人公の物語。 その事件の真相・裏側を追う流れよりも、ふたりの主人公が抱える「問題」としてサイドストーリーのように展開していったものが実はメインストーリーだったというのも面白い。 でも、ミステリ色はさほど強くなかったかな。 どういう展開になるのかは比較的分かりやすかったし、ちょっともったいなさを感じるほどに「繋がり過ぎる」関係が不自然に思えた。 また、戸境壁を巡る物語は最初のインパクトに比べるとあっさり終わったかな。 もう少し掘り下げてくるものだと期待していたんだけど。 最終的にふたりの主人公にとっては救いのあるものだったので、ハッピーエンドを好む私もほっとした。救いに至るまでをもっと詳しく描いてもらえると個人的評価はもうひとつあがっていただろう。

    1
    投稿日: 2022.08.18
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    湊かなえさんの作品が好きで何冊か読んでいるが、今回は何となく先が読める内容だった。 最後の最後でどんでん返しがあるかと思いきや、いい方に終わっていった。 力輝斗との絡みや今後が気になってしょうがない。

    0
    投稿日: 2022.08.18
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    主人公二人のそれぞれの物語が、ぶわっと糸が解けるように展開し、ああここも、ここも繋がってたんだと絡まり合い広がってくのが見事。 伏線回収がすごい。 湊かなえさんの作品だし、読む前はイヤミスを想定していたけど、読後感は良い。

    0
    投稿日: 2022.08.17
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    イヤミス女王作品!と思って、ヒヤヒヤしながら読んだけど、意外に大丈夫でした。感動作かな。 今回は主人公が2人! 意地が悪い人は確かにたくさん出てきたので、腹立たしい思いにもなったけど、サクサク読めました。 解説にもあるけど、小説家さんの構築の仕方ってスゴい。伏線の繋がり方が半端ない。

    4
    投稿日: 2022.08.16
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    湊かなえというとイヤミスのイメージが強いので、最後の最後まで何かの一言でどんでん返しがあり地獄に突き落とされる展開になるのではとビクビクしながら読んだ。結果として全てすっきりまとまり、希望のある終わり方で良かった。 それにしても田舎の描写や家族親族との会話の書き方、雰囲気がものすごく伝わってきてすごいなぁ。

    0
    投稿日: 2022.08.16
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    何本も張り巡らされた糸が最後にひとつの束になる感じが、さすが湊かなえ作品!と思いました。 今回自分は、「知ろうとすること/知ろうとしないこと」の対比をテーマにしているのかなと感じました。 湊さんは、知ることが救いになるという情緒的な面と、知らないことが守りになるという現代性をそれぞれ提示されていました。そのうえで事実ではなく真実を追い求めようとする姿に共感出来たし、エピソード7はすごく心に残りました。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.08.11