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落日
落日
湊かなえ/角川春樹事務所
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総合評価

348件)
3.7
60
152
106
16
3
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    真相は切なくて結構好き。そことそこが繋がるのか〜て感じ。エピローグも救いがあっていい。終盤まで間延びして最後一気に早足で回収した感が少しあったかも。

    1
    投稿日: 2023.06.11
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    相変わらず人の暗い感情や嫌なところを描くことがとても上手い。正直展開が読める部分もあったが、全部読み終えた今、改めて振り返るに面白かった。 暗い話が好きな私でも気が滅入るレベルの、全体的にとても暗い話にも関わらず、読了後に爽やかな気持ちにさせられたことにとても驚いた。

    3
    投稿日: 2023.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イヤミスって個人的に苦手で、特に湊かなえさんの作品は読み終わった後いつも後悔してしまうものしかなかったけど、落日はすごいすっきりする作品でした。 千穂も力輝斗も可哀想な人ではなくお互いがお互いを想い合っていたっていう事実にすごい救われたし、2つの語り口が複雑に関係しあっていたのがわかっていく後半はまさに衝撃の展開で、読み進める手が止まらなかった! まさに事実と真実、コナンくんに真実はいつも一つって言葉を訂正してもらいたいと思ってしまう作品。

    3
    投稿日: 2023.06.03
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    湊かなえさんの作品で「落日」ときたらイヤミスだろうなーと思って読んだけど、所謂イヤミスとは違ったタイプの作品なんじゃないかなと思った。 人の人に対する感情とは自分の知っている事だけで構成されていて、自分の想像する彼/彼女と違う物を思考から遠ざけてしまう感じ、すごくよくわかるなーと思った。

    1
    投稿日: 2023.06.02
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    『知る』ことは大切だと学べる作品。 『見た』ものだけで完結してしまうことは、狭い世界でもったいないことなんだなと。 『知りたい』女性と『見てきた』女性が それぞれの視点で物語が綴られていく。 今までで読んできたミステリーの中で、 いちばん亡くなった登場人物の強い思いを感じられた作品でした。 これはまさに湊かなえにしか書けない作品。 あと ドキュメンタリー映画『1時間前』 めっちゃ観たいです!

    0
    投稿日: 2023.05.27
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    今更ながら、湊かなえさんにハマり、本作も人間の狂気や負の本だと思い、読み始めました。 本書は主に、エピソードという短めの章と、メインの章が交互に構成され、2人の主人公に近いです。 最終エピソードを除き、エピソードは過去を、本章が現在を、となっており、少しずつ真実が明らかになっていきました。 自殺、殺人、嘘・・・中盤までは湊さんらしい展開をみせるも、中盤のある事実を境に、後半は、良い意味で予想に反した展開に感動しました。 明るい湊かなえ作品、面白かったです!

    1
    投稿日: 2023.05.23
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    本編は2人の主人公の話を1編ずつ交代で読んで行く構成になっていて2つの側面から1つの事件を追う感覚。 同じ事件でも人によって見え方捉えられ方が全く違う。見たい物を見ようとする人。見たくないものも事実として捉えようとする人。見たくないものは見ないようにする人。 ある一方向から見えていた事件が章を追うごとに見え方が変わっていくような話の進み方は湊さんらしい書かれ方で好ち。

    1
    投稿日: 2023.05.17
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    とある一家殺人事件の事実に、そこからは見えない感情を探し出し真実を創り出す映画監督と脚本家の2人。最後は綺麗に纏まったけど中々感情移入できず驚愕や感動できなかっのが残念。

    1
    投稿日: 2023.05.06
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    人の数だけ真実がある。 それは、きっと見たい世界があるから。 事実を知ることが救いであるとは限らない。 だが人は事実を見て見ぬふりすることが出来ない生き物だ。 全てを知った未来にみえるものは、希望が絶望か。 ページをめくることに突きつけられる事実が心を掴んで離さなかった。

    3
    投稿日: 2023.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事実と真実の捉え方が興味深かった。 立石家等の事件当事者たちの心情は定かではないが、ストーリーが進むごとに分かっていく事実をもとに、真尋や香は事件当事者の心情を突き詰めていく。 真尋や香が自分たちなりの答えを見つけ、それが救いとなっていく点で、気持ちの良いお話と思った。

    2
    投稿日: 2023.05.04
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    イヤミスすぎない感じが良かった。 登場人物の整理が個人的には難しく、度々混乱してしまった、 実写化されたら絶対見たいと思う。

    3
    投稿日: 2023.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    駆け出し映像制作者の2人が主人公。 長くうだつの上がらない脚本家の甲斐真尋は、気鋭の映画監督長谷川香たともに地元の町でかつて起こった一家殺害事件について企画を進める。 事故で亡くなったピアニストを目指す姉、事件の犯人とされた死刑囚の長男、その妹、香が幼い頃に頼りにした戸境壁の向こうの子ーー。様々な人たちの過去と今が重なりつつ、「人間の想像力」の豊かさと非人道さを明らかにした作品。 『一時間前』も見たいし、真尋と香がこれから共作する映画も、見たい。 湊かなえ作品やし、タイトルもあまりポジティブなイメージの言葉ではないからどうなるのかと思ったが、希望のあるラストがよかった。

    1
    投稿日: 2023.04.24
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    「知る」には様々な種類がある。 ある事件の真実を求めて奔走する脚本家と映画監督が主役のお話。 それぞれが解釈をして、好き勝手なことを言って。でも、本人からなんて話は聞いてなくて。 出来事である事実に対して様々な感想を抱くのは自由。けれどそれに自分の感情を加えてあたかも真実のように話すことはしたくないと思った。  夕日もこのお話の場面でよくででくる。 真実を知ることによって前に進んでいき、また新しい1日を送ることができるようになると感じ、タイトルの落日もプラスのイメージを持つようになった。

    2
    投稿日: 2023.04.23
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    感動した。 「イヤミス」の要素はなかったが、序盤何も関係ないと思っていたことが、終盤で全て繋がった時、鳥肌が立った。特に監督の過去が悲しすぎて、最後すこし報われたようで感動した。 個人的には出番は少なかったが、大畠凛子先生の考え方が俯瞰した考えで好きだった。

    2
    投稿日: 2023.04.21
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    「落日」という題名、特に「落」という字を見てすぐに、落ちる、下がる、などのネガティブな印象を抱いた。蓋を開けてみるとポジティブで明るい物語だった!なんてことはなくて、ずっと夕暮れであるかような暗いストーリーだった。でも最後は日が昇った気がする。

    4
    投稿日: 2023.04.15
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    ある殺人事件のあった場所に、かつて住んでいた2人の主人公の話。 映画監督と脚本家の2人によって段々と紐解かれていく真相。 終わり方もかなり良かった。

    3
    投稿日: 2023.04.14
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    ベランダの男の子の正体はすぐに気づいたけれど、最後のお父さんが自殺ではなかったというエピソードがすごく良かった。

    1
    投稿日: 2023.04.09
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    ストーリーの展開や社会性がある点で、最近の小説という感じは否定できません。 ただ今作は、苦しさや重みが分散されていたと感じたのでテンポ良く、心地よく、物語や登場人物を楽しめました。 架空の情景や人物の人生を想像したり、こんな人が世の中にいるかもしれないと想像したり、自分の人生と重ねたり。湊かなえさんの本を読むとそんな時間が持てるので好きです。

    3
    投稿日: 2023.03.28
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    湊かなえが描く人物にはどうしたってえぐられる。知るべきこと、知らない方がよかったこと、知らないふりしてないで受け入れるべきこと…「知る」「知らせる」を考えさせられた。

    2
    投稿日: 2023.03.26
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    終盤まで先が気になり一気に読み進めた。 最後はホッとする思いもありながら、登場人物たちの関係性が綺麗に収まり過ぎていて、そんなに上手い話があるか?と思ってしまった。

    2
    投稿日: 2023.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    情景が浮かびやすく、読みやすかったです。クローズアップされている人物たちの関係性が瞬間に分かる一文がありました。あの時のドキドキする感覚はとても面白かったです。

    2
    投稿日: 2023.03.21
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    1エピソードずつ交互に2人の人生が描かれ、最後に交わる。 物語が進むにつれて登場人物の印象が徐々に変わっていって、まさに映画を見ているみたいな感覚。 まだ数冊しか知らないけど、今まで読んだ湊かなえ作品の中では一番スッキリした終わり方だった。多分。

    2
    投稿日: 2023.03.19
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    女性2人が主要人物。 読み進めると、なんとなーくジメジメした違和感を感じる。 状況が少しずつ明らかになるにつれて、違和感の正体がわかっていく。 最後に希望が少し見えるところが良かった。 あとは…立石沙良が周りが証言した通りの真実だとするならば… 「立石沙良みたいなヤツは伊坂幸太郎作品に登場してスパッと殺されて消えてもらいたい。」 という、自分でもわけわからん感想が読後すぐに出たのも印象的。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 新人脚本家の甲斐千尋は、映画監督長谷部香から、『笹塚町一家殺害事件』の映画の脚本を頼まれる。 引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死んだ事件を題材にするという。 1笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。 この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“事実”とは何かを探る。 ★そして、いつか、わたしの描いた景色で、次の世界に行くことができる人が、それを希望と感じる人が、一人でも多く現れてくれればいい。 そうなればわたしは、この世に自分が存在していることに、誇りを持つことができそうだ。 ★この認識が合っているかわからないけど、実際に起きた事柄が事実、そこに感情が加わったものが真実だと、わたしは認識している。

    3
    投稿日: 2023.03.18
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    “文字にするかしないかだけで、心の中で誰かに問いかけている人なんてたくさんいると思う。わたしもそうすればよかったのかもしれない。結局は自分で答えを出さなきゃならないのだとしても、誰かの顔を思い浮かべれば、自分の中にある別の答えが導き出せていたかもしれないのに。“

    4
    投稿日: 2023.03.17
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    脚本家の甲斐千尋は国際的な評価を得た新鋭映画監督である長谷部香から、次作の題材として千尋の故郷の町で起きた一家殺害事件を取り上げたいと連絡を受ける。 師匠に使える身である千尋町にとっては良い話だったが、小さい町で起きたそんなに有名ではない事件に香がこだわる理由がわからなかった。 しかし、香も一時期同じ町に住んでいて、その事件の被害者であり加害者である家族の隣に住まいがあったという。 そこから、その事件の家族について調べていくことになるが、その事件は思わぬ展開になっていく。 2023.3.13

    6
    投稿日: 2023.03.13
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    お見事。 久々に湊かなえ作品に触れ、切り取る場面と言葉のセンスが素敵だと再確認した。 読んだ文章を読み返してしまう。 『胸の中には幸せをためこむコップがある。その大きさは人それぞれ違って、コップが小さい人は、すぐに笑顔が溢れ出す。コップの大きな人は、幸せを蓄積するタイプなだけ。大きなコップがいっぱいになって溢れ出した時の笑顔は、安っぽいもんじゃない』 どんな私でもいいんだな。と思えた作品。

    3
    投稿日: 2023.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中で話が入って来ず、読み詰まることがありましたが、最後になるにつれ一気に伏線を回収していき、引き込まれました。 最後に不遇な環境で育った長谷部監督の父親が自殺じゃなくて良かった。。。 ドラマ化勝手にキャスト予想するなら、真尋が伊藤沙莉、長谷部監督が松下奈緒

    2
    投稿日: 2023.03.07
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    私の中のミステリ小説デビューの作品がこの「落日」でありこの小説に出会えて本当に良かった。 読み心地として、湊かなえさん特有の「イヤミス」感はなく、読後も一筋の希望の光を見つけられたかのような感覚だった。ただ2人の主人公の過去現在の内容が交差しながら物語が進み、且つ伏線も割と多く散りばめられているので読んでる現在地がわからなくなってしまう事もありますね。 伏線の回収に関しては後半たたみ掛けるように行われるのでとても爽快でした。 作中の大畠先生の言葉で「自分がダメ人間なのを理解してて、周りの人からの助けにも感謝してて、でもそんなのではプロにはなれないよ。最終的には自分で壁を越えないといけない。そういう厳しい世界だ」という言葉に長い作家人生を送ってきた湊かなえさん自身に言い聞かせているかのようにも感じることができ心打たれた。 また他の視点にも気付けてない気がするので期間を少し開けて熟読したい。

    6
    投稿日: 2023.03.06
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    中盤からサラさんの悪意とリキトさんの真意がわかりました!映画監督の願望はニュアンスがむずかい感じもしましたが、新人脚本家はお姉さんの死を受け入れるシーンはよく分かりました!

    1
    投稿日: 2023.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    しばらくの間、あれ?これ誰のエピソードだっけ?この人は何があった人だっけ?とそれぞれの登場人物を混同しまくり何度もページを戻っていた。序盤過ぎ,中盤すぎてもなお。 作者の書き方の癖というか、含みを持たせるような文章の配置にも慣れず,どこまでが誰の感情?と混乱した。 ストーリーは、こうなるのかな?こうかな?と予想する道をおおかた進んだけど、不思議と、色々なモヤモヤがサッとほぐれて心地よいままラストを迎えた。様々な登場人物たちがみんなそれぞれに救われたり、自分の落とし所を見つけたようで、私の心も救われた気がしました。

    4
    投稿日: 2023.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先が気になり一気に読みました。 湊さんの描く主人公はいつも特に際立った人の良さや明朗さなどがあるわけではないけれど、静かな心地よさがあり好感を持って読み進めることが出来て好きです。 主人公が要所要所である人物に語りかける箇所があるのですが、それに段々と違和感を感じ、それがじわじわと核心に近づき解かれていく様子が楽しめました。 悲しい事件ではあったものの救いのある結末であったのではと思います。

    4
    投稿日: 2023.02.21
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    悲しい過去もありましたが最後は救われた気分で読み終える事ができました。ちょっとホラー要素もあるとろころはさすがと思いました。

    2
    投稿日: 2023.02.18
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    2022/09/01 #落日 #湊かなえ 《感想》 章とエピソードに分かれて、 脚本家の真尋と監督の香の話が、 交互に展開されて行く。 脚本を書くことによって、映画を作ることによってお互いに向き合わなければならない事実に結びつく。 物語は、題名にもなってる落日(太陽が沈む姿)がキーワードになってます。 終盤からの結びつきが本当に堪らないんですよね、 湊かなえ作品は! え、こことここ繋がる?! 生きてる人じゃ無いの?とか! そして人間の闇の力! + 読んでて景色がパッと浮かぶ文章は毎度虜。 虚言癖は周囲を狂わせる。 心にきた一文はこれ

    2
    投稿日: 2023.02.14
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    ある小さな町での殺人事件を映画監督の香と脚本家見習いの真尋の2人の観点から紐解いていき、映画題材としていく物語。事件の一家である兄弟の力輝斗と紗良にそれぞれ少なからず関わっていて、幼い頃ベランダで手を取り支えを感じていた香と事故で亡くなった姉とつながりがある真尋。 真相は何かをそれぞれの過去を振り返りながら最終的に映画の題材となる脚本に描いていく。 2人の出来事が入れ替わり描かれていたり、精神鑑定やいじめの話などトピックがいくつもでてきたため途中頭の中で整理ができなくなった。 しかし最後では近そうで遠いと思っていた2人の関係性がつながり、死刑宣告されている力輝斗の本当の姿が明らかになっていくようだった。 途中にあるいじめや虐待、親との別れの記述はどれも心苦しく感じた。

    1
    投稿日: 2023.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半なかなか話が進まない感じが。 監督は「自分が知りたい」を追求、真尋は「自分が見たい」を、求める。 監督が何を撮りたいのか理解できず、今さらこの事件を追ったところで…と、書くことができないと思う真尋。 途中から「見たい」から「知りたい」にかわり、今まで簡単なことも調べなかったりしていた姿勢から調べる姿勢に変わる。 そこで、「知りたい」を追求することで怖さが生まれる。父親もそれ以上は調べなくてもいいんじゃないかというし、真尋自身も自分勝手な行為なのではないかと葛藤する。 感情が入った真実を知ること(実際に起きた事件を事実)、どんなに手を尽くしても、すべては当事者ではないから到底知れないこと、自分が調べたもので覚悟をもって脚本を作るに動いていく。 クラスメイト、近隣住民、マスコミ、雑誌、読者に面白おかしく歪められた彼らたちの事実と真実。 どこまで切り込めるか…。 立石力輝斗のシーンもっとほしかったな。 彼がどう思っているかは、あまり見えてこなかったから。

    1
    投稿日: 2023.02.13
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    私はイヤミスを好んで読むからいつもだいたい湊かなえに落ち着くけども、落日は意外と筋の通ったというか、湊かなえらしくは無いというか、この私にも推測できてしまうような終わり方だったナという感じ。その残念さは、次々とページを捲ってしまう面白さには叶わなかったけどね。2人の主人公のどちらの幼少期エピソードも双方の今の感情も、私の頭の中では最初少しぐちゃぐちゃしてしまって混乱したけれど、湊かなえの描くリアルな描写とか情景にやはり惹き込まれた。後半は点と点であったそれぞれの人生や家庭が全て結びついて繋がっていったところがとてもわたし的には面白かった。まあタイトルを一生「おちび」と読んでしまいますが…

    1
    投稿日: 2023.02.12
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    3つの家族、兄弟姉妹が気づかないところで繋がっていて、それを読み進めながら一緒に紐解いていくという感覚を味わった。 最後は、過去の痛みや悲しみからわずかながらでも解き放たれた文体になっていたのは救いだった。

    1
    投稿日: 2023.02.06
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    後半つながっていく展開に引き込まれました。私は、湊かなえさんを読むのが初めてでしたが、他のおすすめの作品も、ブクログで見つけたいと思います。

    1
    投稿日: 2023.01.31
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    幼少期、ベランダの衝立を挟んで励まし合ったはずのサラちゃん。彼女の死の真相を巡るミステリー。 中盤、主人公自身にも不穏な空気が流れ、一段と引き込まれる。真実には行き着くものの、そこに辿り着くまでに読む側も精神力がどんどん削られます…

    0
    投稿日: 2023.01.29
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    湊かなえに期待値が高まりすぎているのもあるとは思いつつ、若干宣伝詐欺感は否めなかった。死刑囚の精神鑑定という題材だけに突き詰めたらもう少しおもしろかったようにも思うけれど、いろんなことを一気にやりすぎてしまったのか、登場人物たちのバックグラウンドにリアリティーがあまりなく張り巡らせた伏線回収も少し強引に感じてしまった。

    0
    投稿日: 2023.01.26
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    中盤くらいまではだらだらと描写が続き、間延び感が否めない。 まさかそことそこが!? っていう予想してなかったところが繋がって、最後に伏線が綺麗に回収されていくのは良かった!

    0
    投稿日: 2023.01.26
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    二人の主人公の視点から、共通の故郷でかつて起きた事件を紐解いていく物語。 直接接点のなかった二人の記憶のカケラひとつひとつが徐々に組み合わさっていく流れが面白く、どんどんと読み進めました。 この物語にひとつのかたちが出来上がったことで前に進むことができるであろう二人の作り上げる作品を映像で見てみたいと感じました。

    1
    投稿日: 2023.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主役が2人。イヤミスで終わるんだろうと予想してたけど、どちらかというとスッキリで終われる作品だった。途中で何となく展開は読めたけど、気づけば読者の私も真実が知りたくて知りたくて堪らなくなっていた。 視点を変えると、こんなに見方って変わるんだなというか。一人一人の背景を知って、想いを知って、犯罪が起きても仕方なかった状況だと思ってしまった。勿論、何があっても人は殺しちゃいけないけど、妹がふっかけてきたんじゃないかと読んでいて腹が立った。 事実と真実、真実は感情が加わったもの、納得。 見落としている伏線もあるだろうから、もう一度読みたい。

    1
    投稿日: 2023.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと拍子抜け。 湊かなえを読んでもっとイヤミスを感じたいと感じたからだ。 今回の話も、よくある様々な角度から語られるパターンである。真尋と香の2人の時点から真実が明らかになっていく。 そこまではいつも通りだが、かなり真実が弱い。 まあそうなのかなとか、そこが繋がってもそんなにおぉ!とはならないなぁという気持ちになってしまった。 湊かなえが好きだからこそ、いつも通りを期待してしまった。

    0
    投稿日: 2023.01.19
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    イヤミスイヤミス言われるんだろうけど、どうせ言うならこれこそイヤミスの頂点なのではないか。イヤもミスもあるし、よくわからないまま進んで行く2人の話が、徐々に結び付いていく構成が凄い。各所での雰囲気で過去の作品が思い浮かんで来るし、現時点での湊かなえ集大成ではないかと思った。

    5
    投稿日: 2023.01.15
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    読む本が無くなってしまったので、ブックオフで数冊仕入れてきた中の一冊。 久しぶりの湊かなえ先生。何時以来だろう?? 本当はカケラを読んでみたかったのだが、古本屋さんには無かった。 この本は主役が2人。 まず1人は新人脚本家の甲斐千尋。 笹塚町出身、母は癌で他界しており、姉はピアニスト。 彼女の故郷で過去に一家殺害事件が起きていた。 もう1人の主役は、その一家殺害事件を映画化したいと考えていた映画監督の長谷部香。 彼女の母親は厳しく、幼稚園の頃、勉強が出来ないとベランダに出されていた。 何時ものようにベランダに出されたある日、隣の部屋からも人の気配を感じる。 ベランダの隙間から幼い手を見つけ、自分と同じ境遇なのかと感じる。 そして2人は言葉ではなく、その手だけでお互いを励まし合う。あくまで記憶の中の世界だが。。。 その相手が一家殺害事件の被害者と知り、香は映画化したいと考える。 香はその土地出身の千尋の存在を知り、彼女に直接脚本の依頼をする。 取材をするに従って、この事件の全容が明らかにされていく。 そこには千尋も全く無関係ではなかった。 前半30%くらい読んだところで、何となくこの本の落ちを想像していた。 ちょっとネタバレになるかもしれないので、これから読む人は読まないで頂きたい。 千尋の姉が最初から所々登場するが、実態が無い。 ミステリ読みからすると、一番怪しい人物。 いやでも、これはミスリードかもしれない。 なーんてモヤモヤ考えながら読み進めると、だんだん自分の考えていた方向に物語が動いてきた(^_^;) 今回は深層がかなり自分の想像と一致してしまった(笑) 細かい設定まではよみきれなかったが、ある程度想定内に落ち着いた。 しかし最後に一つ香に贈り物が。 これは流石に気づかなかった。 流石の湊先生。 やっぱりサクサク読めるし、面白いなぁ。 映画を一本見終わったような満足感。

    77
    投稿日: 2023.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まで湊かなえの本を何冊か読んできたけれど とても読み難かった。 くどくどしいというか、必要のない(と思った)描写を長々と続けていくので辟易してしまった。 「驚愕の事実」も読みながらだんだん想像できているのに思わせぶりな文章が続くのでちょっとイライラした。 ただ、自殺や悲しい死の中で、香の父親の死因が自殺でなかったところに救われた。

    10
    投稿日: 2023.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえ作品にしては綺麗で救いのあるラストだった。 主人公ふたりは立石力輝斗という過去の殺人事件の犯人を中心に事件の詳細を集めるが、それはあくまでも第三者ふたりによる客観的な情報でしかなく、被害者は既に亡くなっているため結局のところ真実は最後までわからない。 また、犯人である力輝斗も死刑が確定しているため、最後まで面会することすら叶わない。 どこまで行っても事件は憶測でしか語られず、最後に書かれる事件を元にした映画の脚本ですら、主人公たちの「こうであったらいいな」という願望が垣間見えるものになっている。 映画監督と脚本家という、警察でも探偵でもない、創作家2人の主人公だからこそのラストであったと思う。 中でも印象に残ったのは、被害者のひとりである沙良の性格について。 沙良は物語の中では一貫して「虚言癖の嫌な奴」として描かれており、最後の脚本でも犯人が殺人事件を起こす動機となる人物として描かれる。 しかし、力輝斗や他の事件に関わる人物については日記や手紙などの生前を知れる確実な情報があったのに、沙良については元友人の伝聞や世間の評価、主人公の思い込みなどからでしかその性格や行動を知る術は無い。 これは正に「死人に口なし」としかいえず、第三者から見た物語でしかない本作では、沙良が性格を歪ませてしまった原因も語られないし、沙良が当時何を考えていたのかもわからなければ、本当に虚言癖があったかどうかすらあやふやなのだ。 虚言癖があったと主張する人物はそもそも沙良に良い印象を抱いていなかったし、虚言癖があるという裏付けとして出たエピソードの「アイドルオーディションに受かったと吹聴してた」というものについては、言っていたと確かに証言する人はおらず、伝聞で聞いたからそうだと思い込んでいる人ばかりだった。 本作には作中で既に亡くなっている人が何人も登場するが、全員の真実は分からないまま、遺品からわかる情報と、遺された人達の想像だけで物語は完結した。 亡くなった人の真実はその人達にしかわからないということだけが一貫した事実であった。

    5
    投稿日: 2023.01.15
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    別々の二人の話が徐々に繋がっていくようすがきれいに描かれていた。ミステリというよりも未来の希望を描いた作品。

    1
    投稿日: 2023.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結末までノンストップで読んでしまったくらいストーリーがとまらんかった。 登場人物たちが希望になれるような映画、脚本をかきつづけたらいいのだけれども。 虐待とは一体なんやろうなって… 親世代がされたお仕置きにとっては当たり前のようなことでも今の子らからすれば虐待行為なんやろな。 ピアノを無理にやらすような行為とか一種の心理的な虐待かもしれんし。それってもう毒親以外の何者でもない。 自分はまだ独身やけど将来子育てするってなったら、無理に押し付けたりはしたくない

    1
    投稿日: 2023.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえの割にはイヤミス感が少ない印象。 伏線回収が秀逸ですっきりした!映画化できそう! 事実から目を背けて空想の世界を作り出す真尋と真実を知るために創作活動をする香の対比が面白い。 さ事実を一部だけ強調し煽り立てるマスコミ、あえて事実から目を背ける監督など周りの登場人物たちも良い味出してる〜 「実際に起きた事柄が事実、そこに感情が加わったものが真実だ」 という言葉は印象的だった。 両親があれほどりきとを追い詰めた理由、 沙良の虚言癖はもうちょっと深掘りしてくれたら良かったけど、読者の解釈に委ねられてる感じなのかな? 沙良は引きこもっている兄とは違い努力している自分にプライドを持ちつつ、努力でカバーできない容姿にコンプレックスを抱き、それを覆い隠すために嘘をついていたのかな〜と考察した。

    1
    投稿日: 2023.01.09
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    真実は自分が望んでいるものと違う。 救われるのか、知らなければよかったのか。 私は、知らなければよかった事も 知りたいタイプなので嘘をつかれるのが、とてもイヤだ。 虐待って難しい。 虐待なのかそうじゃないのか。 他人が介入するのは本当に難しい。 けれど介入されていれば助かった命もあっかも知れない。 一人で生きていけないって逃げ場がなくて恐ろしい。 どんなに辛くても他に行き場がないのだから。 そこで息を潜めて生きるしかない。 なんて過酷。 そのように生きてきた、生きる為に必要だった術は社会に適合できない。 本編とはズレてしまうけれど、私はこのような子ども達の話に触れると途方に暮れる。

    1
    投稿日: 2023.01.04
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    今回もイヤミスかな…と思いながら読んだら救いがあり、読後はなんと言うか、爽快感を感じた。 徐々に話が繋がっていくたびにこの物語に惹き込まれた。 個人的に湊かなえ作品の中ではかなり好きな作品かも。

    3
    投稿日: 2023.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少し期待しすぎたかな 姉の死も早くから予想が出来てしまった。 登場人物たちが繋がっていくのは、読んでいておもしろかった。

    0
    投稿日: 2022.12.16
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    新人脚本家の千尋が新進気鋭の映画監督の長谷部香から新作の相談を受ける。 15年前に起きた引きこもりの男性が、アイドル志望の妹を刺殺後、自宅を放火して両親とも殺してしまった「笹塚町一家殺害事件」についてだった。 その事件が起こったのは真尋の生まれ故郷であった。 香もまた幼い頃に笹塚町に住んでいた。 幼い頃、厳しい母に罰としてベランダに出された時に、同じようにベランダに出されていた子どもがいた。戸境壁を挟んで励ましあった子が殺された沙良ではないかと考えていた。 しかし真尋は沙良を調べていくと、沙良は虚言癖がありしかも人を陥れるようなウソをつく少女だった。 戸境壁の子どもは沙良なのか? そして真尋とこの事件の関係は?

    0
    投稿日: 2022.12.11
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    湊かなえの長編ミステリ。 十五年前に田舎町で起きた、引きこもり男性による家族殺害放火事件に隠された謎を、町出身の女性脚本家と、映画化を望む女性監督とで紐解いていく様子を描いています。 決してハッピーではありませんが、イヤミスでもない、ちょっと複雑な読後感・・・私的には楽しめました(^_^;)

    1
    投稿日: 2022.12.10
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    長かった〜!やっっと読み終えた。自分の気になるスイッチが入って読み進めるまで時間がかかった作品だった。

    0
    投稿日: 2022.12.08
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    小説家ってすごいな、としみじみ。そことそこが繋がるんだ。 ひたすら雰囲気の悪い展開で進むのかと思いきや、最後に明らかになるのは希望の光。 もちろん人が亡くなっていることには変わりないし、誰も還っててこないけれど、解釈が変わるとこんなにも光が差し込むんだなぁって物語の多面性に触れた気分。 湊かなえ作品やっぱり全部読みたい!

    1
    投稿日: 2022.12.07
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    ある映画監督とある脚本家、2人の主人公が過去の真実を知ろうとする話。始めの書き出しから、虐待をテーマとした話なのかと思ったけど、それは物語の一部でした。別の事象が繋がっていく様はさすがだし、脳内が気持ちいい感覚でした。楽しく読みましたが、湊かなえ作品の中ではあまり自分には刺さらずやったかな、、

    0
    投稿日: 2022.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに湊かなえ作品。 姉がこの世にいないかもな、というのは感じていて、それが殺人事件の兄妹と最終的に絡んでいくのは、そうつながるかーとは思った。 でも私は香自身のトラウマみたいなものの方が印象的だった。 このいじめられていた彼が自分のせいで自殺したかもという体験が一番壮絶な気がする。だって彼女は悪くないじゃないか。自己満で庇うことの何が悪いのか。

    1
    投稿日: 2022.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    虐待の話かと思ったら違ってて、違うのかと思ったらやっぱり虐待の話だった。 私は基本的にミステリーは最後のネタバレから読むんだけど、これだけは「ラストを読むのは最後!」と自分に言い聞かせながら読みました(笑) 監督と被害者の兄との繋がりは予想してたんだけど、まさか主人公の姉とも繋がってたとは! 私は最初、大畠先生は、主人公の才能を食い潰すやつかと思っていたけど、そうではなく、いい人だった。 死刑廃止みたいな簡単な話に収まってほしくないなあ、と思うくらいには面白かった。

    2
    投稿日: 2022.12.05
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    脚本家の甲斐千尋と映画監督の長谷部香の2人のストーリーが繋がっていく後半のストーリーが面白かった! 前半〜中盤までは話が頭に入ってこなかったのでこの評価。

    0
    投稿日: 2022.12.05
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    イヤミス要素は若干あるものの、愛と感動が畳みかける幕閉じで、どこか少し救われた気持ちになる。 彼が指でリズムを取り、幼少期の温もりを思い出すシーンがすごく印象的です。

    17
    投稿日: 2022.12.04
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    "実際に起きた事柄が事実、そこに感情が加わったものが真実" この言葉が印象的だった。 本当のことを知ることが救いになる。と言った長谷部香監督が自分の思い描いていた真実とは違う事実に向き合い事件の真相に辿り着いた結果、ラストで救いの光が差し込んだのが良かった。 私が今まで読んできた著者の作品は全て語り部が物語の鍵となる事件の中心人物だった。 今回、主な語り部である甲斐千尋は事件の起きた街に住んでいたもののほとんど関わりはない。 《読者と同じ目線で事件の真相を知っていく人物》という彼女の立ち位置が個人的に好き。 しかし終盤、真相が明らかになるにつれて彼女がこの事件に関わるべくして関わった人物だということが分かる。 終盤の畳み掛け、点の点が線になっていく爽快感が良かった。

    1
    投稿日: 2022.11.30
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    400ページを超える大作。各章のはじめにエピソードがあり、はじめはこのエピソードが物語より脱線した内容のため、本来の物語の内容がよくわかないと感じており、中盤は中だるみでしたが、最終章で全て解決されており、最後まで読んで満足でした。

    0
    投稿日: 2022.11.26
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    対照的な2人の主人公、「知りたい」の種類について、事実と真実について考えた。湊さんはひさしぶりに読んだけれど、こんなすっきりとしたエンドもあるんだなあと。WOWOWでドラマ化するみたいなので、あのシーンがどう撮られるのか楽しみ。

    0
    投稿日: 2022.11.24
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    登場人物の個性はあるものの、プロローグの内容の衝撃さ、引き込まれ方からこの本を手に取った自分は、もう少し内容がドロドロしているのかなと予想していたが、そうではなかった。 湊かなえさんのやりたい物創りを貫いている作品だと感じたが、自分が面白いかと思ったかというと、そうではなかった。

    1
    投稿日: 2022.11.24
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    ドラマで見たかな。いい話ですね!脚本科の卵のピアニストを目指していた姉、、映画監督の自殺していた父親が楽しく映画を見て夕陽を眺めて事故に遭った!閉じこもりの兄が姉と付き合っていた。

    0
    投稿日: 2022.11.23
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    湊かなえのイヤミス感は全くなく、すっきりと終わる作品でした。イヤミス感を求めて読み始めた湊かなえさんの作品でしたが、良い意味で期待を裏切られ平和な結末を受け入れることができました。すべての登場人物が点と点で繋がる瞬間かなりスッキリしました。

    2
    投稿日: 2022.11.23
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    読み進めるたびに引き込まれていき、ひとつひとつが繋がっていく中で、最後まで想像以上に細かなところまで繋げていく構築力に脱帽でした。さすが湊かなえさん!と思う作品でした。

    3
    投稿日: 2022.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤は、 登場人物どのひとも好きになれず、共感もできず (特に真尋と香の初対面のシーン) どうしようかと思ったが、 物語が進むうちに、いろいろな明らかになり さらに物語がつながっていく面白さがあり あっという間に読めた。 過去に辛い経験があり、 知りたいと切望する香と、 知ることが救いになるとは限らない経験がある真尋の 対比も面白く、 その二人が事件と向き合う中で互いに再生していく人間物語として良かったと思う。 ただミステリーとしては、立石家は 父親が違うという記述はあるものの なぜそこまで?という疑問は拭えなかったし ふわふわと、なんとなくハッピーエンドのような気持ちで終わってしまったとも感じた。

    1
    投稿日: 2022.11.16
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    わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった…令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。(e-honより)

    0
    投稿日: 2022.11.15
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    知りたい、という気持ちが映画を撮る原動力。 売れない脚本家である主人公が、有名監督の依頼で事件の事を調べていくうちに、ひとりの脚本家として書かずにはいられない物語を見つけていくストーリー。 幼い頃に近所で起こった殺人事件。 事件の真相はいかに!といった定番ミステリ仕立てとは全く違う展開でありながら、徐々に伏線が回収されていく。 ラストシーンも希望を感じる真相あり。隅々まで考え尽くされた筋書き、読み応えは期待を裏切る事なく、面白かった。

    1
    投稿日: 2022.11.13
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    湊かなえさんの作品は「告白」以来、めちゃくちゃお久しぶりの二作目。 イヤミスの女王と言われる湊さん。後味悪いお話は極力避けたい族の私ですが、今作は湊さんには珍しく読後感の悪くない作品というウワサを聞きつけて手に取ってみました。 ※※※ 鳴かず飛ばずの脚本家・甲斐千尋は、15年前に千尋の地元で起きた殺人事件をテーマに作品を作りたいと新進気鋭の映画監督・長谷部香から相談を受ける。 それは引きこもりの少年が高校生の妹を刺殺したあと、自宅に火をつけて両親を焼死させたというものだった。 すでに死刑判決が出ているこの事件で、香は何を撮りたいのか。そして、千尋はどう事件と向き合うのか── ※※※ 途中少し中だるみを感じる箇所はあったものの、それでも先が気になってページを捲らせる力量はさすがだな、と感じられる一冊。 特に千尋の描写が印象的だった。 それなりに重たい過去を持つ主人公ってよくカッコよく描かれたり特殊技能を持っていたり、何かしら魅力的に描かれることが多いですよね。でも千尋は特に才能があるわけでも性格が良いわけでも美人なわけでもない。小さなことで人を羨んだりもする、本当に圧倒的に普通の人。 最後まで変わることなく普通の人でいる千尋がそれでもいろいろ「知った」後に完成させた脚本は、普通の人だからこそ面白いものになったんだろうなぁ、と思わせられる。 というか、ここまで主人公をリアルな「普通の人」として書き切る湊さんの他作品にも興味を惹かれるものの、他の作品はぜんぶイヤミスなんだよね…? あと「事実」と「真実」の違いや、「見ること」と「知ること」の違いについての言及が興味深かったです。 「真実はいつもひとつ!」じゃないってことですな。 ほんとに後味悪くない…?とドキドキしたラストも清涼感ある希望をひっそりと感じられるものでひと安心でした。

    34
    投稿日: 2022.11.12
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    久しぶりに読んだ湊かなえの本。 今回は、今までのドロドロした感じの作品とは少し違う。 「知りたい」という気持ちをもつことによって、今まで知らなかった、気づかなかったことに気づける。 「そういう繋がりがあったのか」と最後の最後ですっきりする作品。

    0
    投稿日: 2022.11.08
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    ずっと不穏だなって感じてたものがちゃんと回収された 湊かなえの話は出てきたものが全部ひとつの結末に帰着するから読んでてスッキリする

    0
    投稿日: 2022.11.06
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    落日…再生に繋がる一日の終わり。 笹塚町で起きた妹と両親が殺された殺人事件。 犯人は兄、死刑判決を受けている。 過去の事件をきっかけに、 真尋が見たいもの、 香が知りたいもの、 そして2人が見たくなかったもの。 少しずつ解き明かされ、複雑に絡み合った謎がとけるとき、 一歩前に進める。 悲しくて、でもその先に光がある、そんな話。

    1
    投稿日: 2022.11.05
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    湊かなえ「落日」読了。幼い頃、壁越しに心通わせた白い小さな手。ピアノの上手な自慢のお姉ちゃんへのメール。張り巡らされた伏線が繋がり真相が明らかになったときの驚きと悲しみに暫し茫然となった。

    0
    投稿日: 2022.11.05
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    初めて湊さんの作品を読んだ。 こんなにいろんな事が複雑に進む話を初めて読み、初めて、小説に対して、文章に対して感動した。 複雑だが全てに理由があり、その理由は全て物語の中に隠されている。点々と。 それだけではない。物語に出てくる2人の主人公が今の考え方に至るまで、至った理由が物語の中に含まれており、その過程を辿ることもできる。 湊さんの文章を書く能力に脱帽、いや、唖然とした。他の湊さんの作品も読み、湊さんが伝えたい事や人物について深く深く感じたいと思った。 私はこの物語で、正直登場人物の状態を読み取ることに必死で物語に深く入る事ができなかったのか、物語に感動というより文章に感動してしまった。もっと多くの作品を読み、読解力をつけてからまた読みたいと思った。そしたらまた違う世界が見える気がした。そんな作品だった。

    2
    投稿日: 2022.11.05
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    冒頭から中盤まではダラダラとストーリーが続いていた為、どうなるんだろうと思っていた。 終盤にかけて全ての伏線が回収されて、ページを捲る手が止まらなくなった。 主人公それぞれの物語が実はリンクしており、圧巻。また最後の終わり方は良い意味で湊かなえっぽい後味が悪い感じではなく、読み終えた充実感があった。

    0
    投稿日: 2022.11.04
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    虚言癖の妹が腹立つ。こういう悪魔は現実に存在する。その人一人のせいで人生が狂ってしまう。 文字だけでこんなに胸糞悪くさせる湊先生はさすがです。やはり、悪女の書き方がめちゃ上手いですよね。ストーリーは意外とハートウォーミング。 兄貴が良いやつでみんな救われた。最後全ての線が繋がった時はスッキリ気持ち良い感じだけど、これまでの湊さん作品の中ではパンチは弱めなのかな?なので星3つ。

    0
    投稿日: 2022.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イヤミス本領発揮というわけではないですが、湊さんらしい作品です。 映画監督と脚本家の2人の女性が主役で、映画監督の香は父と母を亡くし、脚本家の千尋は姉を亡くしている。 人生の終わりが近いと自然と落日を見たくなるのか。たまたまそうなるのか。なんて考えながら読んでました。 香の父と千尋の姉の真相に辿り着くことで、最後は少しだけ救われたような気がしました。

    22
    投稿日: 2022.10.30
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    二つの視点から語られる物語 最後の怒涛の伏線回収、、 納得と感動もあったけど なんだか刺さらず 途中途中のお姉ちゃんへの手紙がずっと違和感だったけど やはり、という感じ 育児放棄とかそういうのが ほんとに辛くて 心に染みてしまう年代になってしまった、、、

    0
    投稿日: 2022.10.28
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    事実を深く掘り下げると、ドラマがあらわれる。ドラマの中には、人の感情が複雑に絡み合い、これが人の心を揺らし、感動を与える。 今後も感動を与えてもらう本に会いたいですね!テーマが私には、ちょっと難しかった感じでした。

    0
    投稿日: 2022.10.27
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    駆け出しの脚本家の甲斐真尋と売れっ子監督の長谷部香。 ふたりの過去の記憶を辿る中で、一家殺害事件の真相へと迫っていくことになる。 ふたりの人生に関わってくる、被害女性の沙良の人柄と本性が、物語の中で人によって捉え方が変わってくる。被疑者の、沙良の兄の見方も変わってくる。 久しぶりの湊作品。 ひとりの怪物の人の凶悪さや嫉妬が怖いくらい表に出ていたと思いました。 なぁ、真尋。乗り越えたからこそ得られる人生も、あるんじゃないか 沙良と出会ったことで、ジュニアオリンピックの夢を諦めなければならなくなったイツカ。裏切られて、絶望の縁にあっても、生きていかないといけない。絶望の先に得た未来が幸せであって欲しいと思う。

    1
    投稿日: 2022.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーは面白かったが、違和感が多数。 香の父親への尊敬がなぜ突然出現した? 精神鑑定医の実名が報道されるのか? なぜ兄が虐待されていたのか? サラの本当の心情は? 父親の事故について当時なぜ分からなかったのか? などなど。 なんか結論ありきの物語で、やや強引な印象。

    1
    投稿日: 2022.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。絡み合ったいくつもの謎解きと、創作への意欲や葛藤とが混ざり合って、読みごたえのある物語だった。

    0
    投稿日: 2022.10.22
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    15年前に起きた『笹塚町一家殺人事件』を巡り、新進気鋭映画監督の長谷部香の視点で語られる「エピソード」と、新人脚本家甲斐千尋の視点で綴られる本章とで構成される。 主人公たち以外にも人間関係が複雑に交錯し、話はどこに着地するのかとの思いを抱えたまま読み進めることになった。 長谷部香の「実際に起きた事柄が事実、そこに感情が加わったものが真実」という言葉に説得力がある。

    7
    投稿日: 2022.10.20
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    いくつも章が分かれ、急に視点が変わると読みづらい…後半はなんとか点と点を結んでいけたので、もう一回読み返してみたい作品かな

    0
    投稿日: 2022.10.19
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    面白かった。 人は新聞や週刊誌、噂によって性格や過程を決めつけがちだが、現実はそんな簡単なことではなく、複雑に絡みあってることが真実ということが多い。 サラちゃんが引きこもりの兄に殺されたと一言で言うことができても兄は妹が許せずに殺していたとわかり少し同情した。 今後この小説は映画化されると思う。

    1
    投稿日: 2022.10.16
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    おもしろかった。 「事実」、「真実」、「想像力」。 なるほど。 知ることで乗り越える。 素晴らしい作品でした。

    1
    投稿日: 2022.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中から話がわかってしまったけど、楽しめました。 ちょっと引っ掛かるところもあったけど。 事故を起こしてお姉さんが、過失とは言え亡くなってしまい、申し訳ありません、にたいして。 遺族の母親が「娘は留学したんです」って。 家族頭おかしくなったと、それほど辛いことだと思わない??? その嘘で許された、と思うところが私からしたら「いいひと」ではないのだけれど。偽善者になってしまう。 ほっとすることなんかなくて、子供が産まれたなら尚更。 どこかで、線引きが必要なのかもしれないけれどね。

    0
    投稿日: 2022.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    知ることによって、救いはあるのか。 長谷部香、千穂の2人が主人公。 知ることによって傷ついた千穂。 一方で全てを知ることによって救いを求める長谷部香。 相反する2人が交わりながら、一つの事件の真相が解明される。 印象的な文 ・当事者の言葉がないまま語られていることを鵜呑みにしてしまうようなバカになりさがってしまうところでした ・ゆず味噌餡の風味が脳天にじわりと溶け出すような大福の方に心を奪われる。 ・くだらない書き込みがわたしに届いていると思っているのなら、何様のつもりだと笑ってやりたい。 力輝斗から直接話を聞けるとこも見たかった。沙良の人間性の深掘りをもう少し見たかった。 立石家についてもっと知りたかった。 もう少しどんでん返しがあるのだと思った。

    0
    投稿日: 2022.10.13
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    イヤミスの女王湊かなえの新作。 この作品はイヤミスじゃなく、2人の主人公がそれぞれの過去を乗り越える、知る、作品。 「知りたい」から「調べる」 調べるうちに過去へと思いが移っていく、みたいな。 最後の伏線回収に「うん」となった。

    1
    投稿日: 2022.10.11
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    人には色々な顔がある。僕らは見えるその姿で人を判断してしまう。けど、その裏側で根の深い別の顔がある。そこが、人間の弱さでもある。真実は、そういう心情まで理解した上でわかる、深さの中に、ある。

    0
    投稿日: 2022.10.11
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    湊かなえは初めて読んだけど、ストーリーが進むにつれて明かされる事件の真相にミステリーとしての面白さを感じた。 作中にもでてくる事実と真実の解釈についてはとても考えさせられる。 あらゆるニュースや出来事の表面だけを知り、ついつい先入観をもって物事を見てしまうけれど見る角度が変われば印象はこんなにも変わるのかと驚いた。 ミステリーとしても面白かったし、不都合なことから目を背けずに、他者を知ろうとすることで本当にわかりあうことができる。といった教訓を得られた気がする。 人を自分の好きなようにしか見れなくなったとき、読み返したい作品。

    0
    投稿日: 2022.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「湊かなえ」「告白」→バッドエンドのイメージが強く、伏線をなんとか回収しようと思っていたが、いい意味で期待を裏切る結末でした。

    1
    投稿日: 2022.10.08
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    一つの事件に対して、色々な人の視点や感情が絡まり合っていたことがだんだんと解けていく。 2人の女性の視点を交互に章立てして、ゆっくりと進んでいく感じが心地よかったです。 知ることの意味とは?考えさせられました。

    0
    投稿日: 2022.10.08
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    主人公が章によって変わることと、物語の全体像がぼんやりしていたこともあり、掴みづらい話だと感じていた。 しかし、読み進めていくうちに点と点が繋がっていき、全容があきらかになっていく様が面白かった。 ただ色々と盛り込まれすぎて、少し置いてけぼりにされている気持ちになった。

    1
    投稿日: 2022.10.07
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    図書館で借りて通勤のおともに読んでみました。 エピソードと章に分かれて描かれていて読みやすかったです。 恋愛とミステリーが混ざった様な印象を受けました。 最後は伏線を回収して終えたのですが個人的に購入してまでは再読しないかなと…

    1
    投稿日: 2022.10.04