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22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる
22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる
成田悠輔/SBクリエイティブ
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総合評価

323件)
3.7
62
122
105
14
3
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    独特の言い回しで語られる、現状の選挙や政治の話題。随所の成田節が皮肉っぽく且つ言い得て妙。 本書で語られている題材は現状の選挙や政治についてだが、それらは様々な事柄にも置き換えて読めそう。 それこそ、古きを新しきへ。エッセンスを失わず、新時代を体現する仕組みへ。

    1
    投稿日: 2025.11.07
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    データ科学を応用して、今のいまいちな民主主義に対して次のスタイルを提案している。 素晴らしいのは、具体的な案を提案していることだ。 投票して代表を選ぶシステムではなく、未来の機械が人間の無意識を読んで自動で理想の政策を運用していく世界。 票の重さを変えるなど。 理想論を展開し、どれも合理的で良い方法だと思わせてくれる。 ただ、あくまで民主主義ではある。 民主主義自体の弱点として、衆愚政治のリスクがある。 特に民衆の考えをコンピューターが自動的に読んで、人々の想いを実現していく、つまり究極の民意の反映は、民衆は根本的に馬鹿なので上手く機能しなくなるんじゃなかろうかとは思う。 何よりも代表を必要しなくなるのは、利権をとっている人々に反対される。 人間の社会システムとして不平等は大前提で成り立っているので、やはり成立は難しいだろうと思う。 このあたりは、成田氏の22世紀の資本主義にも通じる。 ただ、そういった部分をなしにして、仮に民主主義で民意をダイレクトに反映させてくれるような政治体制を実現するなら、という前提で考えると、とても素晴らしい本だと思う。

    1
    投稿日: 2025.11.03
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    「AIが政治を動かす? そんなのSFでしょ」――そう思ってページをめくった瞬間、常識が静かに崩れていく。 成田悠輔『22世紀の民主主義』は、政治の未来を再設計する試みだ。 本書の核心はタイトル通り――選挙はアルゴリズムに、政治家はネコになる。 冗談のようでいて、冷徹に現実的だ。人間が担ってきた政治の意思決定を、アルゴリズムが補助し、偶然性を制度的に取り込む。政治家はいい感じのキャラ(ネコ)の役割を担う。そこには「民主主義を終わらせる」意図ではなく、「民主主義を再起動させる」構想がある。 反対意見は多い。 ──アルゴリズムはバイアスを固定化する。 ──誰がその仕組みを監視するのか。 ──価値の多様性を一つの数式にできるのか。 それらを理解したうえで、成田さんは“人間中心の政治”そのものを問い直す。 設計の民主化、透明性、確率的ゆらぎ――語られているのは、AI支配ではなく「開かれた再配分の新しい形」だ。 印象的なのは、語り口の軽さ。 ニヒリズムのようで、どこか温かい。上から教えるのではなく、「世界のルールを一緒に書き換えよう」と誘うような筆致だ。 読後には、政治や社会を“信じる”よりも、“設計し直す”視点が芽生える。 この本は未来を語るというより、すでに始まっている変化を見える化した一冊でした。

    64
    投稿日: 2025.11.02
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    今の民主主義の問題と新しい形を語る本 民主主義良くないところもあるから直そうという真っ当な本 テーマや本の目的はいいんだけど間の小話や語り口が無駄なのが多く本としては下手でもったいない 別の人に似たテーマでいい本を書いてほしい 資本主義の発展に遅れる民主主義、選挙で代議員を政策ごとに選べない仕組み、民主主義とはデータの変換である、ウェブ直接民主主義

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    読了。ユーチューブで知った人物である。うさん臭い感じがしたが、話を聞くとおかしなことを言ってないように感じた。本も難しいが、スルスル読めた。頭がいいんだと尊敬した。

    0
    投稿日: 2025.09.24
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    先に「22世紀の資本主義」を読んでから本書を読んだ。例によってBOOKOFFオンラインにて購入。副題の「選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」の意味が読み終わってよくわかった。 そもそも著者の成田悠輔という人をあまり知らなくて、そういえばフレームが右は丸くて左は四角い(あるいはその逆)変な眼鏡をかけている人がテレビに出ていたな…という程度の認識だった。 本の著者略歴を見て、学者であり実業家であり社会課題に取り組む人だとわかった。新進気鋭の、というところか。 そもそも選挙という旧態然とした制度が必要か?ということについて、テクノロジーが進んでいる現代においては「民意」というものをデータ化しアルゴリズムによって政策決定した方が的確では、ということが書いてある。 実際、他の分野ではデータとアルゴリズムによる分析が進んでいるという例に軍事分野や政策金利設定などが挙げられている。そういうテクノロジーの進化は着々と進んでいるようだ。 不完全な人間になんか任せないで、アルゴリズムによる民意を汲んだ方がよほどいいのかもしれないけれど、全てがデータ化された社会というのはなんとなく息苦しい気もするし、SFチックだ。 面白かったけれど、そんな未来には私はどこかデータ化の手が届かない国へ移住したい。

    19
    投稿日: 2025.09.22
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    22世紀の資本主義の後に読んだ。なぜか資本主義の方がしっくり来た。経済は(論理的疑問はたくさんあったが)アルゴリズムに任せることにそこまで抵抗感はないのだが、政治的判断を無意識にすることの抵抗はやはりまだ拒否感がある。今の政治よりはマシになるかもしれないけど… まさに火の鳥で手塚治虫さんが想像したディストピアに近づいていっている。 なんにせよ、何をよしとするかなどは哲学や倫理のような気もして、一周回ってこれからはそこが人間のフロンティアになる気もする。

    2
    投稿日: 2025.09.01
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    著者、成田悠輔さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 成田 悠輔(なりた ゆうすけ、1985年10月18日 - )は、日本の経済学者、起業家。 イェール大学アシスタント・プロフェッサー、半熟仮想株式会社・代表取締役。専門はデータ・アルゴリズム・数学・ポエムを使ったビジネスと、公共政策の創造とデザイン。 ---引用終了 で、本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 民主主義が意識を失っている間に手綱を失った資本主義は加速しているー私たちはどこを目指せばいいのか?人類は世の初めから気づいていた。人の能力や運や資源はおぞましく不平等なこと。 ---引用終了

    62
    投稿日: 2025.08.29
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    民主主義の終焉というのは、確かにそうなのかもしれないと思った。 個人的には、未成年にも選挙権を付与して、未成年の分は親権者が代理で投票していいとなったらまた違った結果にならないかなと思うのだけど、さすがに難しいのかな。 SNSは無料という慣習が崩れ、適度に閉じてそこそこ課金・課税されるのが当たり前という風土に変わっていくかもしれないというのは、確かにあるだろうなと思った。 有料のオンラインコミュニティに自分も入っているけど、Xと比べるとかなり平和だなと思う。 政治家や政党ではなく、争点・イシューへ投票できるようにというのは、本当にそうだと思う。投票しようと思った政党でも、この政策には反対ということもあるだろうしね。大阪都構想みたいに大きいことではなく、もう少し小さい単位でもそうなってほしいと思う。 『シーランド公国』という国(?)は初めて知った。イギリスの沖合にあるとのことで調べてみたら、せいぜい10km程度離れているだけらしい。思ったより近い。その距離って、領海外なのか。 政治家はネコになるというのは、ようはネコ駅長みたいな立ち位置になるということなのかなと思った。現実的ではないけど、ネコ村長とかならでてきそうだと思った。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    選挙の日に成田悠輔さんと民主主義について考えてみた 成田さんは「選挙に行って政治を変えよう!」というスローガンを真っ向否定 選挙に行っても何も変わらん!と断言します いや極論すぎひん?と思ったんだが、読んでるうちにちょっと納得させられちゃいましたw でも確かに「民主主義」というシステムが老朽化して腐り始めてるって意見は全くその通り だからって「専制主義」は勘弁願いたいので「民主主義」に革命的変革が必要! そして成田さんの構想とは…詳しくは読んでもらいたいのだが、感想としては「バカなこと言ってるなぁ〜」だ だが、そのバカなことが非常に面白く、まるっきり夢の話でもなさそうで、しかもなんだかそんな「民主主義」もありなんちゃう?と思わせる すげーな成田さん そしてそしてこの本を読みつつ選挙の日に思ったのは、改めて自分の思っていること望んでいることとまるっと一致する候補者や政党を見つけだすのは、やっぱり無理なので、どこで妥協するかってのが、今の選挙なんよな〜ってこと なのでなんかもっとこうグラデーションをつけた、政策ごとに投票できるようなシステムは無理なんかな〜?って 成田さんの言うアルゴリズムを使えば出来そうなんだけど 「黙ってる」みたいな意思表示とかできんもんかね? 例えばLGBTに関する制度とかさ わいはそういった本を読んだあとのレビューでもよく書くんだが、LGBTの人の気持ちは理解できんのよ、全く でもそういう人がいてもぜんぜんいいと思うし、そういう人もちゃんと幸せに暮らしてほしいな〜とぼんやり思うわけ で、そのためには今の制度では足りないところがいっぱいあるってことはそうなんだろうと思う じゃあどういう制度がいいの?ってなったときに、わいはそういう人たちが何を望んでるか分からんので、分かる人にお任せして「黙ってます」いいようにして下さいちょっとくらいのマイナスだったら引き受けますという考えなんだが、そういう細かいところまで反映させることできないかなぁ 成田さんの言ってることが実現したらできそうなんだよなぁ〜 アルゴリズムにちょっと期待してみてもいいかもな〜

    73
    投稿日: 2025.07.21
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    とても斬新なアイデア満載でしたが、この本に書かれてあるものは机上の空論ばかりではなく、既に実施されているものもあるということに驚きました。 ヘイトスピーチやポピュリズム的政治言動だといった民主主義の「劣化」に対し、人間の無意識に基づく「無意識民主主義」によって政策立案していくグランドデザインが描かれていました。 私達の無数の民意データからアルゴリズムによって意思決定するというものですが、そこまで日常生活を常時見張られているとなると、ちょっと怖い気もします。ただ、アップルウォッチなどはその一端を既に担っていると考えると、そう遠い未来の話ではないのかもと思いました。 民主主義も時代に合わせて変化していくのでしょうし、その変化を先読みした本なのかなと感じました。 良い頭の運動になりました。

    17
    投稿日: 2025.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本作『22世紀の民主主義』は、「既存の民主主義は故障しており、選挙に行くだけでは社会は変わらない」と断じます。その上で、民主主義再生のために「闘争(改革)」「逃走(民主ヘイブン)」、そして「構想(無意識データ民主主義=アルゴリズムによる意思決定)」という三本柱を提示。特に無意識データ民主主義では、膨大なデータとアルゴリズムで政策決定を自動化し、効率と公平性を高めようとします ・・・ 成田氏といえば、近頃テレビでもお見掛けをすることが多くなった若手の学者さん。 本作では鋭く(既存の)民主主義の終焉を宣言。 初めの1、2章を読んでいて氏の民主主義への絶望、人間への絶望を深く感じました。 ・・・ 民主主義と資本主義という対立するような主義の二本立てにあって、資本主義の先頭にいるいわゆる新自由主義的な人たちは独自の国家をつくろうという動きもちらほら。タレントが税率の低い国などに国外移住するはその一番分かりやすい形かと思います。 他方、民主の人たちは「下方に引っ張られる」方向。SNSの浸透により、政治家のレベルもまた下がる傾向。挙句は、なるべく優しい簡単な言葉でしゃべらざるをえない。いきおい、口当たりの良さ・ウケでしか政治家は選ばれなくなる。そうした中で、利害の異なる幾つかの世代の多数決にあっては、少数派の若者は負け試合をせざるを得ない。 こういう背景にあって、新たな民主主義の構築を模索するという話です。 ・・・ 私の理解するところでいうと、氏の提案するアップデート版民主主義とは、AIとビッグデータによる問題洗い出しと政策決定です。 例えばネット上のつぶやきだったり、動画だったり、そうした膨大なデータから世の中の人の不安や問題点・関心を洗い出し、それに対して適切なイシューの整理と優先順位、そして適切な政策を打つ、と。 具体的に想像してみます。 あるいはもう少し卑近なデータも収集されるかもしれません。例えばスマートウォッチから収集される睡眠データや体重・エクササイズのデータ等はあまねく国のストレージに送信され、ここから国民の健康状態とそれに対する政府の施策を決定。 あるいは、コンビニやスーパーのPOSのデータや各種の金融動向データから、今後の金利政策や通商政策をAIが決定。 このようにしてデータ至上的ではあるものの、意識した問題しか捉えられない人間とちがい、無意識の問題をもデータとしてAIがあぶり出してくれよう、というものだと思います。 まあ確かに、今の少数の支持を得ただけで当選するポンコツ政治家が一部の利害関係者の問題しか議論できないとすれば、このようなデータを背景にAIでハンドルした方が良いかもしれません。 少なくともマイノリティにとっての切実な問題も俎上に上がるでしょうし、握りつぶされることはないでしょう。問題は優先順位付けのアルゴリズムだけかもしれません。 ・・・ もちろん、私も読んでいて恐怖は感じました。 すわ、ビッグブラザー世界の爆誕だ、と。 選挙や民主主義とは話が違いますが、それこそ浮気なんかもうできない時代がそこまで来ている気がします。 ケータイやスマートウォッチやらのデータが常に吸い上げられて、それがスパコンで計算されるようになると、仮に異性の部下が悪い酔いしてしまい、終電間際に送っていくなんていうシチュエーション。政府から『終電30分未満。あなたは既婚者です。会社の異性と一緒に居る可能性があります。至急行動を変えてください』なんてLINEで来たりして。 パターナリズムと愚行権はAIとどう折り合いをつけるのでしょうかね。 あるいは、こうして政治もAIに取り上げられ、人間は人間にしかできないことをしてください、なんていうと一体人間にしかできないことってなんだろう?とか考えてしまいます。 人間同士で喧嘩でもしているか?あるいはセックスでもしまくるのか?というか若ければそれもあるのかもだけど、老人は? ただ、こうしたことは本作の本筋からは外れますね。 飽くまで不平等で欠陥の多い民主主義をアップデートしようとするために、データとAIによる開かれた政治を展開するという話でした。 ・・・ ということで成田氏の斬新な提言でした。 変わりゆく未来に一抹の不安はありますが、政治に限って言えば私は成田氏の意見は非常に面白いと思います。今のところ賛成。 自分の子どもたちの未来・将来世代の世の中を憂うる現代人ならば、一度読んでみてよいと思います。

    0
    投稿日: 2025.06.30
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    ^〇-□^ メガネの成田悠輔氏。 このメガネは、「主張したいことがある」という意志を示しているらしい。 ウケ狙いではなく、名前が売れる前から好きでかけていたそうだ。 好き嫌いはありそうだが、特定の組織や人物に肩入れすることなく、冷静に本質を捉えているように感じる。 論理的に整理されていて学術的と言うのかな? 現実的でないと思われる発言が記憶に残ることが多い人。 まあ、こんな印象を持っていたので、もう少し頭の中を覗いてみようと読んでみた。 実は本書のサブタイトル「選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」に違和感があり、読む気にならなかった。 机上の空論が展開されている本なのだろう、と思っていたから。 今の世の中、自分と違う思想を持った人は徹底的に叩き排除する。 自分と同じ思想を持った人の意見は繰り返し聞いて悦に入る。 こんな人が多いでしょ。 成田氏は、自分と考え方が同じとも違うとも思えない。 〇か×かじゃなくて、中間の△でもない。 ちょっと別の感じ。 でも、反発なく読めたので、考える方向性は似ているのかも知れない。 「今の選挙や政治の仕組み、民主主義は異常」に見えるのが本書を書いた理由だと言っている。 政治や選挙や民主主義をちょっと違った視点から眺め、無理やり考え直すことを楽しんでできた本らしい。 現在の複雑すぎる社会では、政治家が経済や医療や軍事など、あらゆる課題を理解して適切な判断を下すという建前には無理がある。 みんな薄々気づいているが、テレビの政治討論や政治家の言動を倦怠感と共に眺めている。 マクロ経済の適切な運用のために、税金がどのくらい必要か、金利の上げ下げをどの程度にすべきか、などは情報・データの分析から導き出せる。 つまり、政治家は別段必要ではない。 どんな処置を行うべきかが分かればよい。 これが「選挙はアルゴリズムになり」ということ。 政治家本人も、無数の課題に対する合理的判断をすることより「いい感じのキャラ」を演じることに務めている。 実際にマリオになったりして、笑いを取ったり、人間としてのゆとりを感じさせようとしている。 こんなキャラ作りの政治家を見て、「政治家はネコになる」と皮肉っている。 今の株取引なども電子化されてアルゴリズムの勝負になっている。 生成AIが仮想の政治家を作り、政治を任せてもあまり実害はないような気もする。 マルクスの「資本論」も実践が伴っていない思想だったが、結果として現在の社会に絶大なる影響力を与えている。 本書も実践するのはまず不可能な思想だが、民主主義を見直し修復するのに有用なアイデアが詰まっている。 今の社会の仕組みの選挙で当選した政治家が、社会の仕組みを変えようとは思わない。 そういう意味で、本書の提案を実践するのは不可能なので、「無力で口先だけの妄言を語る奴」と嘲笑してくださいと成田氏は言っている。

    48
    投稿日: 2025.06.27
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    1. 本の要約 本書は「民主主義と選挙制度を、現代日本にふさわしい形へ再設計しよう」という問題提起から始まり、具体的な改革案を示しています。著者は、明治以来続く選挙制度が高齢化や情報環境の激変に十分対応できず、「民意を正確に吸い上げる仕組み」として限界に達していると指摘します。そのうえで、複数投票制や報酬設計の見直しなど、実験的でありながら現実的なオルタナティブを提案しています。 2. 心に残ったポイント・考え方 所詮、選挙とは “多数派のお祭り” にすぎない。 この一文は非常に印象的でした。(ニコニコ以外でみることにも驚きましたが) 高齢者比率の高い日本で多数決を採れば、結果として高齢者向け政策が優先されやすい現実があります。古代アテネが衆愚政治に陥りソクラテスが死刑に追い込まれた例や、ナチスがデマゴーグ的手法で大衆を掌握した例が紹介され、「悪名は無名に勝る」という現代の炎上商法にも通じる構図が描かれていました。 著者は、現代の民主主義が「近視眼的で閉鎖的」になりやすい理由として、選挙サイクルに追われる政治家が “遠い成果” より “目先の世論” を優先せざるを得ない構造を挙げています。特に日本ではシルバー民主主義が顕著で、長期的な国家戦略を阻んでいると指摘します。なお、スイスではネット投票を導入しても投票率に大きな変化がなかったという事例が示され、テクノロジーだけでは民主主義の硬直性を打破できないことも示唆されていました。 3. 日常に活かせるポイント 最もシンプルで効果的な行動は「投票に行く」ことだと感じました。投票率が高いという “異常事態” をつくり出し、政治への無関心が通用しない空気を可視化することこそ、市民に開かれた民主主義を守る第一歩だと思います。 本書で取り上げられたシンガポールの成果連動型報酬制度や複数投票制などの斬新なアイデアは、すぐには導入されないかもしれません。それでも「制度は変えられる」という想像力を持ち続けることが、将来的な改革のエネルギーになると感じました。 最後に、著者が触れていた “AI が生活データをもとに民意を解析し、政策立案を支援する未来” にも大きな可能性を感じます。いつの日か、私たちの選択と技術の力が結び付き、より透明で持続可能な民主主義へと進化することを願っています。

    0
    投稿日: 2025.06.02
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    成田さんがどんなことを考えているのかが気になって読んでみた。 毒のある表現こそ成田さんらしいところなのかもで、そこはあまり好きじゃないけど、本の全体構成はとてもロジカルで、とにかくスケールがデカい。 超絶アタマいいんやろなーと思う、なるほどな本でした。

    0
    投稿日: 2025.05.28
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    民主主義が劣化していることを根拠をもとに解説しつつ、そこに対するアプローチを闘争・逃走・構想の3点の切り口で語られた本。特に構想の部分は、成田先生が思い描いた一種のアイディアで民主主義のやり方を抜本的に作り直す斬新なものだった。小難しい言葉も多いが、賢い人から見た民主主義が学べて総じて面白かった。

    9
    投稿日: 2025.05.17
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    同じデータサイエンスを学んでいる身として、成田さんの思想はとても面白かった。 最初のまとめの部分で話したいことは全て纏められていて、かつ主に前半と最終箇所に重要な見解が詰まっていたので、その他は肉付けの為の要素として飛ばしても問題はないかと。にゃーん。

    0
    投稿日: 2025.05.11
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    「それでも地球は回っている」これを別の意味合いとして使いたい。  無意識に押し込まれているものは、そうであるがゆえにメリットがある場合もある。それを取り出しすべて表にしていく無意識データ民主主義は、合理的であるがゆえに危険でもある気がする。 やってみないとわからない。ただ黙過は人類の知恵でもある。この点への敬意と遠慮は必要ではないか。 時に浮き彫りになるくらいがちょうどいい…そういうものも人の内面にはあるのではないか。急がないほうが良いこともある。 なぜなら、「それでも地球は回っている」のだから。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    「22世紀の資本主義」を読んだ後に、本作を読んだ。 「22世紀の資本主義」は自由な発想で、読者を置いていく覚悟を持ち、22世紀を想像させる世界観が面白いと感じたが、本作はそれほど唆られるワクワク感がなかった。読む順番を間違えた。 「22世紀の民主主義」というタイトルから、どうしても現在の政治批判が導入になってしまうことは想像できたが、ずっと耳にしてきたことを改めて注意喚起されているようで、そこに新たな出会いはなかった。 しかし、政治家がネコになる世の中はなんだか面白そうなので、そんな時代がきてほしいものである。

    1
    投稿日: 2025.05.02
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    後半はかなり同じこと言ってたので前半だけでいいと思ったが、前半はかなり参考になった。後半は成田先生独自の新しい民主主義の構想の説明。

    1
    投稿日: 2025.05.02
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    若者が選挙に行くと、世の中が変わると言われ続けてから昨今、政治参加したぐらいじゃ何も変わらないと言う人が出てきました(笑) 資本主義と民主主義、相反することを平気で並べ立てる世の中に、シンプルに疑問を投げかけ、一石を投じる… 新しい民主主義は、奇想天外ですが、めちゃめちゃ面白いwww

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    魅力的な論ではあるが、制度的にも完全実装の技術的にも人々の意識レベル的にもまだまだ机上の空論。しかし、単純に「AIに支配されたディストピア」みたいな先入観は除かれた。同氏による「22世紀の資本主義」も楽しく拝読させてもらったが、このようなアルゴリズムをつくることができるのなら、情報工学を学ぶ私の天命だろう。

    1
    投稿日: 2025.04.12
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    印象に残ったのは、政治家は必ずしも「人間」だけとは限らない。猫やゴキブリにだってなれる。妄想の話ではなくノンフィクションであり、実際に世界で動物が当選した事例も多々あり。 ただ、現実問題言葉も話せない動物が政治家になるのは不可能であろうと私は思うが、その考えを一変させる少し現実離れした内容ではあった。 政治家のデータやあらゆるデータをアルゴリズムというデータ管理に基づき管理して透明性を保持する。無意識的民主主義というものが近い将来訪れるかもしれないと頭の片隅に芽生えたお話でした。 莫大なデータから蓄積し、最適な答えを出せるようになれば、政治家は猫でもゴキブリでもなれる世界が訪れ、叩けば叩くほど味が出る、サンドバッグ政治家として機能し、実行者はアルゴリズム。サンドバッグは人間に限らず、仮想人となる世界が訪れる。そんな世界もワクワク感じながら今日も資本主義の最前線で生きる。

    1
    投稿日: 2025.04.12
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    表紙にかかれている一文からひきつけがうまい。読めばなるほどそんな考え方もアリだな、と思わず唸ってしまった。賛成反対のような思想の話ではなく、単純に読み物として面白かった。

    1
    投稿日: 2025.04.05
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    選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる この本の題名にも入っているが、民主主義のゴールはそこにある

    1
    投稿日: 2025.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【総評】 - インターネットの普及に伴う社会変容と、民主主義における意思決定の遅れとのギャップはますます深刻化している - この課題にどう向き合い、どのような未来を描くべきかを考えるための重要な視点を提供する一冊 - 著者が提唱する「無意識民主主義」は、現行の民主主義の限界を鋭く指摘し、興味深い構想を提示している - 100年後には、類似のシステムが実現する可能性があると感じさせる - 思考を更新したい人や、民主主義の未来に関心がある人におすすめ 〜以下、内容メモ〜 【0】民主主義の衰退 - インターネットの普及が民主主義を危機的状況に追い込んでいる - SNSがイデオロギーの分断を加速 - 社会の急速な変化に対して、従来の民主主義による意思決定が遅すぎる 【1】闘争 - 選挙のUI設計や液体民主主義導入など、民主主義を改善する動きが存在 - しかし、現行の制度内で当選した政治家が改革を進める可能性は低い 【2】逃走 - 民主主義に対する失望から、一部のエリートが政治から距離を置く傾向 - ただし、この個別的な動きでは社会全体の変革には繋がらず、根本的な解決には至らない 【3】構想 〜無意識民主主義〜 - 人間のデータをセンシングし、政策ごとの重要度を明確化 - アルゴリズムに基づき政策を決定し、社会の意識や行動データを反映 - これにより、従来の民主主義の遅れを克服し、社会の変化に即応できる可能性 - 結果として、民主主義の質と速度を向上させる可能性を秘めている

    1
    投稿日: 2025.03.24
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    最近成田悠輔さんが気になって仕方なくなって著書読んでみました 民主主義の劣化を指摘した後で考えられる提案を3つ提示 ⑴現存の民主主義と戦う ⑵民主主義から逃走する ⑶アルゴリズムで選挙と政策決定を管理するという新しい民主主義を構築する 提案の内最初の2つが機能しない理由、最後に残ったSF的提案の根拠 科学的根拠のあるSF小説を読んでいる気分でした 次世紀には実現してそう 時代遅れな参院選のお祭り騒ぎの中2022年6月に脱稿した、と書いてあったけど2024年の都知事選で5位だった安野さんはこの本を実現しようとされたのかな ご自身は政治学の専門家ではない、と言っておられるけど論文や書物の引用量が莫大 引用文献の紹介の仕方も面白かったです 魅力的な成田さんの文章のおかげなのか、最初に結論を書いて後で証明していく展開に引き込まれたせいなのか分からないけど一気読み 凄かった!

    5
    投稿日: 2025.03.15
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    読みやすかったけど、資本主義の本のあとに読んだら、またそのパターンかと感じてしまった。 要は人間が担うと色々物理的に制約ができて平等性とか公平性にかけるので、アルゴリズムで解像度が高いままのデータで自動化できるようにしましょうという話に聞こえた。 なんとなく言いたいことは分かったが、本書の中でも語られている、アルゴリズム化することの現実的な問題点について、もっと深く考察してほしかった。予想ではなく予測と言っていたが、夢物語のような内容にしか聞こえなかった。 とはいえ、読み物としては非常に面白くボリュームも程よいので気持ちよく中だるみせず最後まで楽しく読めた。 次回作に期待したい。

    1
    投稿日: 2025.03.15
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    現在の選挙制度のなかでいくら投票に行こうと呼びかけて頑張るより、選挙や政治、民主主義というゲームのルールをどう作り変えるかを考えるべきだ、という主張は強く共感できた。 一般庶民には少々難解な表現も多いが、鋭い着眼点や様々な参考文献を用いた説得力のある文章と、シュールなユーモアは流石だなと思った。 ⚫︎ インターネットやSNSの浸透により、民主主義の劣化は民主的な国であるほど加速している。 ⚫︎ シンガポールの大臣の給与は成果報酬型で、給与の30〜40パーセントはGDPなどの指標の達成度に応じたボーナスになっている。 ⚫︎ 教育の過剰によって、有権者は高学歴になる程独善的になり、議論と反省によって意見を修正していく能力を失っていく傾向がある。 ⚫︎ 私たちが選挙を受け入れているのは、数百年前の段階でギリギリ全国を対象に実行できたデータ処理装置が選挙だったからだ。今、ゼロから民主主義を制度化するなら、データ処理の方法はいくらでも改良の余地がある。その一例が、アルゴリズムを利用した無意識民主主義である。 ⚫︎ 調整者•実行者としての政治家は、ソフトウェアやアルゴリズムに置き換えられ自動化されていく。そして、政治•立法の顔になって熱狂や非難を引き受ける世論のガス抜きをする政治家は、ネコやVtuberに置き換えられていく。

    2
    投稿日: 2025.03.13
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    レベルが高すぎて多くの日本人には意味がわからないと思う。当然自分も。改行も不自然で読みにくい。図書館で借りた本でよかった。

    1
    投稿日: 2025.03.03
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    Kindle unlimitedにて読了。 既存の代議制間接民主主義をメタモルフォーゼしようぜという提言。 なぜ既存の民主主義が劣化しているのか。 それは政治がウェブやSNSを通して人々を扇動、分断する傾向が強まり、閉鎖的で近視眼的なものになっているから。多種多様な意見が汲み取られ公平に議論されるべきなところを、一致団結して声が大きい一部の課題しか相手にされない。政治家はマジョリティーに慮るよう人気取りの派手な演出や奇行に走る。 既存の民主主義に対する「闘争」、「逃走」では対処療法になりかねないし、大きな効果も期待できない。著者は「構想」への道を示し、「無意識データ民主主義」を標榜する。一見すると、データアルゴリズムに人間が支配されるディストピアを想起される。 しかし、選挙という古い手法一択で選出される政治家や全国民に関わる政策をゆだねているほうが、不平等で歪んでいるという見方は納得させられるものがある。 アルゴリズムによる様々なエビデンスを基とする政治目的の選定、それに対する政策手段の発案というサイクルは、一部の人間による判断よりはるかに平等で効果的な気もする。 専門分野がデータサイエンスである著者だからこそ、引いてくる実例が多岐にわたる。現代でももうそこまで進んでいるのかと驚かさせる。日本の政治は活動が不透明で、やれ選挙だなんだのお祭り騒ぎでしか存在感を示せない。この状況を打破するべく、アルゴリズムへの依拠は一つの選択肢に十分なりうる。気になるのは、一番最初にこのアルゴリズムを開発する人の恣意性は排除しきれないのでは?とう疑問はある。 いずれにしても、もう既存の制度には飽きている人は一定数いるだろう。著者のような構想を、どう実現していけばよいか市井の我々が日々考え続けることが大切だろうと思ふ。

    2
    投稿日: 2025.03.01
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    YouTube「出版区」に出演していた成田悠輔さんの天才っぷりに刺激を受けて、読んだ。アルゴリズムかあ。未来の民主主義がアルゴリズムで変わると、今よりも良くなるのかなあと思った。未来のアルゴリズムに期待したい。

    10
    投稿日: 2025.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    成田さんがメディアで発信している内容を更に詳しくまとめたもののように感じた。 中学生にも分かる言葉で噛み砕いて説明してくれているので、どの年代でも読みやすいと思う。 特に行政DXによる民主主義の再生のところは、かなり面白かった。 また、執筆に関して全て自身で完結されていることを知り、本の重みが強くなった気がした。

    1
    投稿日: 2025.02.23
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     作者の主張: 民主主義が劣化している。その原因は、現在の選挙制度は、数年に一回、すべての論点の判断を委ねる政治家を選ぶという極めて大雑把なものなので、各種の政治的判断についての人々の民意を汲み取り、実際の政治運営に生かす制度としての性能が低いからだ。 作者の提案は、選挙制度に代えて、SNSなどの人々の欲望、意向が反映されている社会内の情報をインターネットを使って汲み取り、AIを使って分析し、各種の論点・テーマごとに、民意を反映する制度を導入すること。 そして、人間の政治家に何が残されるかというと、政治家には運営がうまくいったときに誉めるためのアイドルや運営がまずく行ったときに責任を押し付けるスケープゴートとしての機能だけが残る。しかし、そういう機能なら、人間よりもアイドルには猫、スケープゴートにはゴキブリを採用した方が良いのではないかと言っている。 まともな議論ではないので、実現性はゼロだが、思考実験としては面白いと思う。

    1
    投稿日: 2025.02.14
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    失われた20年がもうすぐ30年になり、このままでは1世紀ごと失わんとする見事な停滞ぶり(笑)である。槍玉に挙げられるのは、少子高齢化問題であり、経済政策であり、労働環境である。著者の目の付け所は異なる。私たちの教科書的常識についにメスを入れ出した。そもそも、並列されがちな資本主義と民主主義は実は相対するものだという認識を突きつけられた。民主主義は凡人の傷の舐め合いであると。やたら教科書で礼賛された民主主義も、300年ほど変わってないものであるが、これからの技術進歩と共鳴して、マシになってほしい。

    22
    投稿日: 2025.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イェール大助教で経済・データ科学者の成田悠輔の著書。 ここ20年で民主主義的な国ほど経済が停滞しており、かつコロナのような有事にも弱い体制になってしまっている。 そんな中でどうすれば民主主義の腐敗を止め、改善できるのかについて考察・立案しているのが本著の特徴である。 手段としては下記の3つを挙げているが個人的に最も興味深いのは(3)だった。   (1)民主主義との闘争 (2)民主主義からの逃走 (3)まだ見ぬ民主主義の構想 (3)は街中・家の中での言葉、表情やリアクションなどの無数のデータ源から人々の自然で本音な意見や価値観、民意を抽出し、これらの民意からアルゴリズムが意思決定を行うという新しい民主主義の構想である。 この方法が実現すれば、政策をパックで選択するしかない今の選挙と異なり、各議題(社会保障、外交、子育て)などについて個別に適切な方針を個人が選択できるようになるためかなり良い考えだと思った。 この構想自体がすぐに実現することはないだろうが、現代の腐敗しきり増税ばかりし、減税には難色を示す政治家を一掃できそうな点はとても興味深いと思った。 また驚いたのはシンガポールでは政府の大臣の給料は成果報酬型で、給与の平均30~40%はGDPなどの指標の達成度に応じた金額、ボーナスは、所得中央値の成長率、所得下位20%の成長率、失業率、GDP成長率、といった多数の項目で決まるということだ。 企業のような成果報酬型が日本の政府にも採用されることを切に願わずにはいられない…(間違いなく無理でしょうが)

    1
    投稿日: 2025.01.11
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    成田悠輔による未来の民主主義について書いた一冊。 思想的な話は一切ない中で、未来の政治について述べているのは非常に新鮮で勉強になった。

    1
    投稿日: 2024.12.14
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    最近、発言内容に興味を持ち何か書籍でもあるかと探したのがこの本です。 前半に民主主義の劣化、限界の説明で後半はその解決方法とあるがアルゴリズムなどのソフト開発の専門家ならではの発想です。 具体的には選挙は要らない→投票せず日々の行動データから課題に対応する人を選出。 政治家は要らない→政治はアルゴリズムが行ない、政治家はネコなどの動物が行なう。 ある意味、ぶっ飛んだ内容という印象です。 本作は2年以上前の本ですが、偶然にも今週、韓国フランスそしてドイツと民主主義国が次々と没落?する報道が続き、アルゴリズムに管理される世界が近いのかと思いました。

    34
    投稿日: 2024.12.07
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    成田悠輔は、やはり現代の啓蒙思想家の一人なのかも知れない。「どうでもいいけど思ったことを喋ってます。」みたいな雰囲気を醸し出していているが、言いたいことはかなり強く持っていて、押さえているんだと感じる。

    2
    投稿日: 2024.11.28
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    民主主義について、今の形が当たり前と考えていたが、先端技術が発達した現代における選挙だけではない民意の汲み取り方や政治家の立ち位置について、斬新な考え方が示されていた。視野の広がりを感じ、興味深い一冊だった。

    6
    投稿日: 2024.11.26
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    無意識民主主義という発想自体は面白い。 インターネットやSNSの台頭によってポピュリズム政治家が幅を利かせ、民主主義の劣化が起きていることも、真実だ。 けれど、私たちの表情や会話からデータを抽出して、アルゴリズムによる無意識民主主義を実施するという未来については、ディストピア小説で語られる哀しい結末しか想像できない。 まず、著者も言っているように、 「民主主義という理念の背景には、「メディアや教育を通じてそれなりにきちんとした情報を持って、それなりにしっかりと考えて判断できる人々が、集まって議論した上で投票して何をやるか決める」という人間観・社会観がある。」 というのが民主主義の理念であり骨幹だ。 これを無意識に託すということは、私たち民衆はもはや自分たちで意識的に考えたり行動したりしなくて良い、ということになる。 政治に参加しているという「ボタン(選挙権)」がなくなれば、それを押そうと思っていなかったとしても関係なく、私たちは考えなくなるし行動しなくなる。 民衆が意識的に政治に参加しなくてよいなら、始めから政治的な教育は不要となるので、私たちは受動的に歴史や社会学を学ぶことになる。そこには何の意義も意味もない。 そして、政治を意識しなくなった私たちは、他者に無関心になり、他者性を理解することをやめる。 なぜなら、私たちは、外からの働きかけがなければ自己のことだけ考えるようになるからだ。 他者を理解するためには、社会でなにが起こっているのかに気を配らなければならない。 けれど、無意識民主主義の中では、社会について考えること自体が無意味になる。 なぜなら、困っている人がいても、その人の無意識もまたアルゴリズムで政策に組み込まれるのなら、すでにその人の考えはアルゴリズムによって折り込み済のはずで、その結果、なんらかの要因で弾かれて困っているだけだと考えるからだ。そうして他者を思いやること自体が無意味になる。 自分の都合だけ考えてアルゴリズムに判断してもらったほうが効率がよい。 人間中心の政策に偏っていくことが予想されるので、環境や人間以外の生物への破壊も進んでいくだろう。 人間は考える葦である。 考えることをやめたら、それは人間ではない。 ただ、本書で提案されている 成果報酬型の政治、若者やマイノリティへの投票の重みづけ、政策ごとへの投票、投票のデジタル化、などは良いアイデアだと思う。 SNSへの規制や、インターネット台頭時代に沿った新たな教育も必要だと思う。 とくに、マイノリティに対する政策を多数決で決めることへの批判、呆れについては同感。

    0
    投稿日: 2024.11.24
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    今の自分にはピンと来ずに、フィット感がなかった本。 この本の前提がそうなんだろうけど、荒唐無稽な感じが入ってこなかった印象。 ひょっとしたら、都知事選や兵庫県知事選の盛り上がりが無かったら読み切ってたのかもしれない。「既得権益にまみれた老害が世の中を回してる」だったら。 オールドメディアの腐敗が目にみえるようになり、それが結果として見えてきた世の中に光が見え始めた今、この本の内容とは異なる世界を期待する自分がいる。 次、世の中に呆れが出た時、改めてこの本を読もうかなと。

    0
    投稿日: 2024.11.19
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    押し付けがちになりそうな社会論を、口語やシニカルなブラックユーモアも交えつつ提起してそれに反論や論破したりしてブラッシュアップされていく問題意識が読みやすかった。重心も低いが軽やかで、逃走と言いつつも頭の中では闘争していて偏りなく読めた。読み飛ばす部分もなくはなかったが、概ね楽しく学べた。

    1
    投稿日: 2024.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以下生成AIでまとめました。。 ## 『22世紀の民主主義』総合分析 **著者プロフィール** - イェール大学助教授の成田悠輔(1985年生) - MIT Ph.D.取得、データとアルゴリズムを用いた社会システム設計が専門 - 半熟仮想株式会社代表、一橋大学特任准教授など多彩な役職を兼任 - 世界経済フォーラム(ダボス会議)ヤング・グローバル・リーダーズに選出[3] ## 本書の主要論点 **現代民主主義の機能不全** - 民主主義国家ほど経済成長が低迷し、政治的分断が進行[2] - メディアやSNSの発達により、世論の細かな動きに過度に反応する政治 - 若者の政治参加だけでは変革は不可能(30歳未満の投票者は全体の8.6%)[5] **提案される3つのアプローチ** 1. **闘争** - 政治家や政府のパフォーマンス向上のための改革 - メディアの規制強化 - 世代間格差是正のための選挙制度改革[1] 2. **逃走** - タックスヘイブンなどの既存システムからの離脱 - 新しい独立国家の構想 - ただし根本的な解決にはならない[8] 3. **無意識データ民主主義** - インターネット、監視カメラ、生体データなどから民意を収集 - 二段階の意思決定プロセス: a) エビデンスに基づく目的発見 b) エビデンスに基づく政策立案[4] ## 現実の政治状況との対比 **2024年の政治状況** - 自民党の政治資金パーティー裏金問題による政治不信の深刻化 - 衆院選での与党過半数割れという歴史的転換点[7] - 政治改革の機運の高まり[6] ## 実現可能性の検討 **障壁** - 既存の政治システムの強固な既得権益構造 - 改革に必要な莫大な資金(最低でも数億円規模) - 法的規制や地域コミュニティからの反発 **現実的なアプローチ** 1. 段階的な制度改革 - 政治資金規正法の改正 - デジタル技術を活用した透明性の確保 - 既存政党システムの活用 2. データ活用の段階的導入 - プライバシーに配慮したデータ収集システムの構築 - アルゴリズムの透明性確保 - 人間による監督機能の維持 ## 評価と課題 **肯定的側面** - テクノロジーを活用した具体的な解決策の提示 - 既存の民主主義システムの限界を明確に指摘 - データ駆動型の新しい政治システムの可能性を示唆 **課題** - プライバシーとデータ収集のバランス - アルゴリズムの透明性と説明責任 - 既存システムからの移行プロセス - 資金調達と持続可能性 ## 結論 本書は、現代民主主義の機能不全を鋭く指摘し、テクノロジーを活用した新しい政治システムの可能性を提示している点で重要な貢献をしています。しかし、その実現には多くの課題が存在し、短期的には既存システム内での段階的な改革が現実的なアプローチとなります。 特に2024年の政治状況は、本書が指摘する問題点の具現化と見ることができ、その意味で本書の先見性が証明されつつあります。ただし、提案される「無意識データ民主主義」の実現には、技術的・社会的・法的な課題の克服が必要であり、その過程では既存の政治システムとの調整や社会的合意の形成が不可欠となります。 引用: [1] [PDF] 成田悠輔 著 『22世紀の民主主義:選挙はアルゴリズムになり, 政治家 ... https://researchmap.jp/Kazuya_Sugitani/misc/42060499/attachment_file.pdf [2] 22世紀の民主主義 - 政治家はネコになる - Flier https://www.flierinc.com/summary/3083 [3] 成田 悠輔 - サイバーエージェント・キャピタル https://www.cyberagentcapital.com/team/%E6%88%90%E7%94%B0-%E6%82%A0%E8%BC%94/ [4] 書籍ご紹介:『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり https://blog.ict-in-education.jp/entry/2022/09/29/050000 [5] 必要なのは、若者の投票ではなく「革命」。政治停滞を覆す“独立国家”のレシピ|新R25 Media - シゴトも人生も、もっと楽しもう。 https://r25.jp/articles/928885030181797888 [6] 日本政治の「2024年問題」 =岸田政権、信頼回復が ... - 中央調査社 https://www.crs.or.jp/backno/No795/7951.htm [7] 衆院選、自民・公明与党の過半数割れ濃厚 主要メディアが出口調査もとに予想 https://www.bbc.com/japanese/articles/ckg779kw932o [8] 『22世紀の民主主義』の書評とサクッと要約|成田悠輔さんの忖度 ... https://sakudoku.com/review/sociologie/22nd_century_democracy

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    投稿日: 2024.11.03
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    内容が私には難しいと思っていたので、しばらく敬遠していた。しかし、読んでみるとそんなに難しいこともなく、もっと早くから読んでおけばよかったという感想。 私はこの本を読んで、真っ先に手塚治虫の「火の鳥 未来編」を思い浮かべたのだが、それは私だけだろうか?   火の鳥未来編では、 3404年地球は死にかかっており地表には住めないので、地下に5つの都市国家メガロポリスを建設して生活している。 それぞれのメガロポリスには巨大コンピュータ(電子知能)があり、人間の生き方を全て決めている。 朝の食事内容や恋人の選定から核戦争開始決定までなんでも判断を巨大コンピュータに委ねているのだ。 都市国家の1つであるメガロポリスヤマトではハレルヤという巨大コンピュータが全てを判断しており、最終的に他都市国家との衝突(めちゃくやくだらない衝突)で、核戦争を開始し、人類すべてが滅亡してしまうというストーリー。 この巨大コンピュータは、統計的にデータを処理して問題解決の政策決定しているというよりも、ただ感情的に意思決定をしているに過ぎない描き方ではある。 市長が「人間が自分の作った機械のために規制される、こんなことがこれ以上あってはならん、人類の尊厳への冒とくだ」と全うな意見を述べたとき、市長は危険な思想の持ち主だとして、易々と追放されてしまう世界である。   話がかなりそれてしまったが、ここから成田氏の本の整理をしてみたい。 成田氏は現代における資本主義民主主義がうまく機能していないことをまず初めに述べている。資本主義はパイの成長を担当し、民主主義は作られたパイの分担を担当しているイメージ。しかし、資本主義が加速する一方、民主主義が全く機能していないことを説明したうえで、この民主主義をなんとか治療できないかと3つの方法を提示している。 (1)  民主主義との闘争 政治家の直面するインセンティブを改造する ガバメントガバナンスや選挙制度の再デザインの提案がある。しかし、既存の選挙で勝って地位を築いた現職政治家がこうした改革を行うとは到底思えない。 (2)  民主主義からの逃走 既存国家を諦め、デモクラシー難民となった個人や企業を、独立国家・都市群が誘致したり選抜したりする世界。独自の政治制度を試す新国家群が企業のように競争し、政治制度を商品やサービスのように資本主義化した世界。今後、資産家たちは海上、海底、上空、宇宙、メタバースに新たな国家を作り上げてしまうかもしれない。 (3)  新しい民主主義の構想 成田氏は「選挙なしの民主主義は可能であり、むしろ望ましい」と主張している。無意識民主主義である。 無数のチャンネルセンサーから抽出された無意識の民意データをくみ取る。なるべく解像度を高くし、いろいろな民意データをとる。集めたデータから各論点・イシューについて意思決定を導き出すのは自動化されたアルゴリズムである。意思決定は各論点、イシューについて行われる。政党や政治家についてではない。 意思決定アルゴリズムのデザインには、人々の民意データに加え、GDP、失業率、学力達成度、健康寿命、ウェルビーイングといった政策成果指標を組み合わせた目的関数を最適化することで行われる。 民意データは価値基準の発見のために用いられる。成果指標データはその価値基準にしたがって最適な政策選択を行うために用いられる。 人間の主な役割は、アルゴリズムによる選択に身を委ねつつ、何かがおかしい場合にそれに意義を唱え拒否する役割。 そのため、無意識民主主義アルゴリズムの学習・推定と自動実行のプロセスは公開されている必要がある。   アルゴリズムが間違いをおかしたらどうなるのだと思われるかもしれないが、人間もしょっちゅう間違いを起こしているはず。叩かれてばかりの政治家や自分自身の日常を振り返れば明らかだ。アルゴリズムより人間が優れていると思い込まなければいけない理由はない。むしろ、なかなか変われない人間と違い、アルゴリズムは猛烈な速度で学習し進化している。   もちろん、無意識の民意データを集めることに危険もある。 人の無意識に備わった差別的な考えや偏見が炙り出されて増殖する危険があるからだ。 実際、人間の思考や行動のデータから学習する際、アルゴリズムは偏見や差別的思想・行動までも学んでしまうことがある。 アルゴリズムが偏見を学んでしまわないようアルゴリズムを変更していく必要がある。   ここでやっと火の鳥未来編の話と繋がってくる。成田氏のいうアルゴリズムがハレルヤなのでは?とわたしは思ってしまった。 アルゴリズムに常に修正を加えることで、アルゴリズムが暴走しないよう人間が管理することはできると思う(わたしは肯定派でも否定派でもないが)。 だけど、アルゴリズムに全て決定されるのではなく、人間自身が最終的に判断していくという強い意志を持ち続けなければ、いつかメガロポリスヤマトのようになってしまうのではと思わずにはいられない。となると、ここに来てもやっぱり教育の必要性を語ることになってしまう。 「政治」と私たちが呼ぶ表舞台が表面から顔を出した氷山の一角であるとすれば、その下に隠れる巨大な氷山は無名で素人の個人たちの感情と生活である。個人的なものこそ政治的である。 成田氏のYouTubeはたまに見たりしているから、この本の主張について理解できた部分もあるかもしれない。この本が初成田氏であれば、少し受け入れ難いかも。   以下、印象に残っている箇所の抜粋である。 【民主主義の失敗】 今世紀に入ってからの20年強をみると、民主主義的な国ほど、経済成長が低迷し続けている。コロナ下では、民主国家ほど人が亡くなり、経済の失墜も大きかった。 リーマンショックでも、危機に陥った国はことごとく民主国家だった。「民主主義の失われた20年」と呼ぶべき様相である。  なぜ民主国家は失敗するのか。 ヒントはネットやSNSの浸透と共に進んだ民主主義の劣化である。 この劣化と連動して民主国家の経済も閉鎖的で近視眼的になった。民主主義ほど未来に向けた資本投資が鈍り。自国第一主義政策が強まっている。輸出も輸入も滞っている。   今世紀の政治は勃興するインターネットやSNSを通じた草の根グルーバル民主主義を夢見ながら始まった。 日本でも、2000年代にはインターネットを通じた多人数双方コミュニケーションが直接民主主義の究極形を実現するといった規模に溢れた展望がよく語られた。 だが、現実は残酷だった。 ネットを通じた民衆運動で夢を実現するはずだった中東民主化運動「アラブの春」は、 一瞬だけ火花を散らして挫折し、逆流した。 むしろネットが拡散するフェイクニュースやヘイトスピーチや陰謀論が選挙を侵食し、 北南米や欧州でポピュリスト政治家が増殖したと広く信じられている。他にも、ネットと政治の化学反応はイギリスのEU離脱も引き起こしたと言われるのだ。   政治がテレビやSNS上のPVゲームに蝕まれ、むやみに過激化しているという印象は強い。 仮想的を仕立て上げて、こき下ろす言動や非科学的だが胸躍る発信で、大衆の耳目を集めると知名度が上がるので、選挙に勝ってしまう。何度も顔がメディアに映り続けることが大切である。 選挙によるお祭り的な意思決定が誘導や気分に弱すぎるし、その弱みがインターネットやSNSによって増幅されているという問題がある。 民主主義という理念の背景には、 「メディアや教育をとおしてそれなりにきちんとした情報をもって、それなりにしっかりと考えて判断できる人々が集まって議論した上で投票して何かを決める」という規範がある。 しかし、いまやメディアや教育がこの人間観・社会観を維持できていない。世の中の仕組みや環境が大きく変わっているのに、義務教育の中身はほとんどかわっていない。   【民主主義への典型的脅威】 (1)  政党や政治家によるポピュリスト的言動(2)  政党や政治家によるヘイトスピーチ(3)  政治的思想・イデオロギーの分断(2極化) (4)  保護主義的政策による貿易の自由制限   【投票行動】 日本では学歴や年収、世代、性別といった外から観察できる有権者の属性は、投票行動と関係が薄い。 関係しているのは「内面」である。 「努力が報われる社会であると思えるか」「未来の明るい社会を思い描けるか」といった主観的で内面的な問いへの回答が与党への信頼の決め手になっている。  

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    投稿日: 2024.10.31
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    結論から述べられているのでわかりやすかったし、日本の政治はどうなるべきなのか考えるきっかけになった。

    0
    投稿日: 2024.10.29
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    明日世界が滅びるとしたら もう少し違う本を読むかも。 でも今日はわたしはこの本を読んだわけなんだけど。 でも明日世界が滅びるとわかっているなら、宮沢賢治の詩集とか,もう少し違うものを読んでいるかも。 …人の無意識というのは人が思っているよりもずっと深いんでないかなという気がする フロイトさんを思い出すわけではないけど、文脈的に当然そういう含みもあって、無意識民主主義と言われても全然楽しい未来に乾杯できる気分になれはしない SF?のわりにはあまり良い気分にならず なんとなく直感的にはすでに現実になりつつあると思うところはあるけど(選挙に行かないのも無意識のなすところじゃない?)

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    1,政治家は猫でいい 2,老人は切腹すべし 3,頭打ちとなっている民主主義について、データを用いて批判している論文をさらに、思考実験的で突飛な解決策、代替案によってポップに仕上げている筆致の上手さにサービス精神を感じる。

    0
    投稿日: 2024.09.14
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    「民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば」 -ウィンストン・チャーチル この引用の通り、「民主主義は完璧ではないが、他の政治制度よりは優れている」という考えは、多くの民主主義下で生活する人々の間で意見が一致するところだと考えるが、現在、SNSの普及と共に劣化が激しくなっていることも多くの人々が感じているところであると思う。それにどの様に対処すべきかを「逃走」、「闘争」、「構想」の観点から選択肢を提示したのが本書である。 民主主義とは選挙で代表を決める制度であると漠然と考えていたのだが、以下の要素で成り立つ制度と定義したところが特に興味深かった。※()内は現在の方法 ① 入力される民意データ(選挙) ② 出力される社会的意思決定(政党/政治家) ③ データから意思決定を計算するルール・アルゴリズム(多数決) こう整理すると、民主主義に「選挙」や代表となる「政治家/政党」は絶対不可欠なものではなく、これら全てをどう再構築でき得るかを説明した「構想」の章が最も面白かった。最新技術を用いて意識的、無意識的な民意を汲み上げ、社会課題の抽出と、それに対する意思決定をアルゴリズムで計算する手法が紹介されており、技術的なハードルの高さは門外漢なので分かりかねるものの、確かにこれが出来れば、現在露呈してしている欠点を補えそうと感じた。 ただ一点、疑問を挟むのであれば、民衆の納得感だと思う。現在の選挙制度は民衆から最も多く票を集めた代表が社会的な意思決定をするというシンプルなもので、(細かい選挙制度は置いておき、)仕組みの原則は、ほとんどの人がが理解できるし、冒頭のチャーチルの言葉のように「これ以上ましな方法はないから」と納得させることが出来る点が優れていると思う。社会問題のような答えのない問いに対して意思決定する際には、この納得感が何より大切だと思うが、③のアルゴリズムをどれだけオープンにしたところで、それを(錯覚も含めて)理解して、出力された結果に納得できる人々は、社会全体の1%もいないのではないだろうか。ここを乗り越えるには、人々への最新技術や統計手法へのリテラシー向上が必要だと考えるので、民主主義をうまく機能させる為には、平均的な教育水準を如何に高めるかが重要という点は、やはり普遍なのだと思う。

    1
    投稿日: 2024.08.23
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    そういえば、確かに変だよなと思うことを綺麗に言語化してくれるので心地が良い。凝り固まった思考を時に鋭く解してくれるような作品。

    0
    投稿日: 2024.08.23
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    今の民主主義の限界と、民主主義の再生手段3つを論じた話題の一冊。 今の仕組みの延長線上で変えようとする「闘争」、逃げ出してしまう「逃走」、民主主義を再発明する「構想」の3つの手段が紹介されている。 「構想」パートが興味深い。「民意」をデータ化して政策パッケージをつくり、人間政治家はマスコットになってもらうというのは、実装方法がモヤッとするけどおもしろい。 単純な一人一票でよいのか?地域別の選挙区分けでよいのか?年齢や学歴で政策の方向性をカテゴリ分けできるのか?といった問いには考えさせられた。

    4
    投稿日: 2024.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現在の民主主義の不完全さをひしひしと感じた。人間の真の価値観や欲求を外部から汲み取るのは簡単ではなく、選挙という数年に一度しか行われないイベントでサンプリングするのはバイアスが大きい。そしてバイアスのかかった不完全な民意を国全体の価値観としてしまうならどんな政策も無駄となる。選挙だけでなく日常の様々な場面から無意識の価値観を収集し、政策の目的自体をアルゴリズムによって抽出することが重要である。 個人的にも自分が真に何を求めているのか考える時があるが、意識的に探してもそれが見つかることはない。自分を構成するほとんどの要素は無意識の中の自分であり、意識の中の自分が幸せを求めようとしても永遠に届かないのではないか。無意識の自分を理解してくれる自分以外の外部の存在の方が、意識の中の自分よりも頼りになる存在となる気がする。

    1
    投稿日: 2024.07.26
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    最近の政治経済への関心の高まりと、成田さんがどんな人なのかという興味とが重なり、読んでみた 近年のSNS普及などによる民主主義の崩壊に対して、それをどのようにして立て直すのかという話。現状のルールの中での改革(闘争)、現状のルールから外れて新しいものを作り出す動き(逃走)を検討するが、非現実的で根本の解決に繋がらないということで、最終的には選挙無しの「無意識民主主義」を構想するという流れで書かれている 情報通信技術をはじめとする急激な変化に対して、民主主義の手法は全然アップデートされていないという異常さには目を向けて、改善を必要があると思った。最後の方に述べていたようにこの構想している内容が実現するのは難しいのかもしれないが、納得感のある内容で想像するだけでも面白かった

    6
    投稿日: 2024.07.14
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    ニヤニヤしながら読み終わる、民主主義の本。成田節が炸裂で、いわゆる民主主義の一般論というよりは、痛烈に今の民主主義を批判するだけではなく、面白い解決策の提案まである。実現可能性、に触れるのはなんというか味気ない。都知事選もあったので、タイムリーにとても楽しく読むことができた。

    0
    投稿日: 2024.07.10
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    民主主義があるべき姿を失い機能停止に陥っている。わたし自身もそう思いつつ、無駄とは思いつつも行かねばと選挙に足を向ける今日この頃。 発想は突飛だし、本当に実現したらちょっと怖い…という思いもあるけど、新しいものの考え方というのは最初に出てきた時はきっとこんなふうに捉えられるものなのかもしれない。

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    投稿日: 2024.06.29
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    本の序盤で民主主義国家ほど2001-2019の経済成長が低迷していてることや民主主義の脅威が高まっているとの指摘がありました。 常にあらゆる情報が流れていて、フラットな世界となることで資本主義がどんどんエスカレートしている現代。 全国民の要求を応えることは土台無理な話です。 また政治も機能をしているとは言い難いです。 著者が書かれていた、無意識民主主義、という全ての決定をデータを収集することで決めてしまうのは極論筋が通っているように思います。 けど、そうなると私たち国民、国家というものはどうなるのでしょう。 この本を読んでいて今の閉塞した世界の行き場のないどうしようもなさとこの無意識民主主義という一見ユートピアにみえるシステムがやや映画【マトリックス】をみているようでとても不気味な読後感でした。

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    投稿日: 2024.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【民意は意識的に表現しないでいい民主主義】 公共政策の機械化、知能化にご関心のある著者が、 新しい民主主義の在り方について構想されている本。 民主主義を正面から研究されている政治学者さんや哲学者さんではなく、 かといって印象論だけではなく彼の専門とするデータを用いつつ、自由に話されている。 ・・・ 私の理解したところ、 彼の提示する次の民主主義のアイデアは、選挙行動が無意識データの収集に取って替わられ、政策の選択決定がアルゴリズムに取って替わられるもの。 政治家の今の役割がほぼなくなる、ってことで、 ネコが政治家にもなり得る。 データサイエンスとしては、 これはSFではなく、 意思と欲望を高解像度で分析することが実現可能となりそうな技術革新がすでに起きているとのことで。倫理的なひっかかりは差し置いていえば。 民主主義の根幹である民意について、 極論、著者が言っているのは、「人民を生体反応の塊に還元」すること。 政治に関することだけでなく、人々のいろんなデータを多く集め、平均をとる。 東浩紀さんは、ネット上の集団的無意識を一般意志2.0と論じられていた、その延長のようで、さらに膨大な生体反応データを収集して平均値をたたき出すのはまさにルソーが手段なく描いていた一般意思の実体化なのかもしれない。 でも一方で、政治家や政策を意図的に選ぶ必要がなくなれば、 政治への関心さえも必要なくなるかもしれない。(そもそも政治がなくなるのか?) 民主主義は、プロセスだ、お互いに議論したりする中で形成していくものが民意であり、参加の在り方だ、という考え方もある意味一掃することになる感じもしたり。 政治家については、 ネコになるっていうことは、 言葉さえももう発する必要がない可能性を示している。 実際に動物が市長などに選ばれた事例も紹介されていて、 民主主義社会も変わっていくものだなーと思いながら読んでいた。 昨日読んだ岡田さんの本ではスピーチはする、シンボル的なリーダーが話されていたけれど、やっぱそもそも政治の場がなくなる気がますますしてきた。 政策決定用のアルゴリズムツールがSaaSにより提供されるというお話は、 いつの間にかなっているのかなーと思ったりした。 近代政治制度についても。 民主主義制度生み出された当時から変化してきていて、 今の選挙を基本とした民主主義制度も近代のものであるから、 さらに社会も環境も変化している中で、 それがうまくいかなくなったら変形していくことが普通だと。 そしてそれをいうと、やっぱり近代国家、という制度が固定しているという前提が、 難しくなってきているようにも思う。 民主主義と一見対立する資本主義が、国家制度も飲み込むというアイデアについて、 実際に独立国家を民間セクターが作っているような動きも紹介されていた。 国家、自治体、政体の民営化、法人化、アイデアだけれどあまり明るく語れるものではないなー…。 22世紀はもっと個々人の知識や役割が分業化されてしまって、 社会がどう動いてるかもわからなくなってそう。 だから民主主義の形をより簡単に、いつの間にか変えられるのかもしれない。 一部の人間と、機械によって。そうなれば、政治については一般市民もネコ同然だなー。 データサイエンティストには明るい未来かもしれない。

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    投稿日: 2024.05.25
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    当たり前として受け入れてきた民主主義。 その社会の在り方は良き未来に繋がっているのか? 民主主義は詰みなのか? キーワードは、「無意識民主主義」 自動で無意識的に民主主義が実行されていく姿。 SFじみていると思わせといて、具体を見ていくと近未来の実現した姿として見えてくる。 ワクワクしながら読んだ。

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    投稿日: 2024.05.24
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    GWの部屋の片付けで出てきた本のレビュー書きは終わりましたが、その前に読んでいたものは、時間が取れたら書くつもりで、段ボール箱に詰めていました。年内にはそれらを全て処理したく思っています。 この本は記録によれば2022年9月に読破したことになっていますが、内容を忘れてしまっているため、読書時につけた付箋を中心に振り返りたいと思います。 以下は気になったポイントです。 ・インターネットやSNSを通じた草の根グローバル民主主義を夢見ながら始まったが、実際にはネットが拡散するフェイクヌースや陰謀論、ヘイトスピーチが選挙を侵食し、北南米や欧州でポピュリスト政治家が増殖した(p45) ・民主国家のほとんどは経済他停滞している、逆に非民主陣営の急成長は驚異的である、中国に限らず、東南アジア、アフリカなど(p48) ・ここ20年でアメリカの製造業が失墜して数百万人以上が失業した、その大きな部分は中国のWTO加盟と、その後の中国貿易の爆増によって説明されるという研究がある(p58) ・政治が劣化したのではなく、民主国家における民主市議の劣化に連動して、飲酒国家における事業活動や経済政策にも変化が起きた(p66) ・人類最大の発明は複利だ、知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う(p75) ・今やメディアはソーシャル・パーソナルであり、リアルタイムであり、そしてグローバルである、あらゆる人がグローバルマスメディアを所有している今では、あらゆる政治家がポピュリストにならざるを得ない(p82) ・若者の声をもっと反映する選挙の仕組みとして、例えば、ある世代だけが投票できる世代別選挙区を作り出す、投票者の平均余命で票に重みをつける、未成年など選挙権を持たない子の親に代理投票権を与えるである(p110) ・フランス、アメリカ革命が民主主義革命、ロシア革命が共産・社会主義革命だったとすると、次に来るべきは資本主義革命かもしれない(p150) 2022年9月23日読破 2024年5月12日作成

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    投稿日: 2024.05.12
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    (2024/04/07 3h) ざっくばらんの話し言葉で書かれていて、読みやすいけど癖がある。捻くれた物言いに反発したくなり、素直に評価するのが難しい本。 平均余命で票の重みを操作するっていうのが叶ったら良いな〜と思う。理想だなあ。

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    投稿日: 2024.04.07
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     当然のように、選挙に行くべきだという教育を受けてきたが、そもそもその選挙に意味はあるのかということを考えさせられた。  成田氏の提示した「無意識データ民主主義」は、現行の選挙制度の弱点をうまいこと突いた案だと思う。政治をコンピュータに任せるという前代未聞のやり方には、色々批判もあるだろうし、実現にはかなり時間がかかるかもしれないが。

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    投稿日: 2024.03.16
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    資本主義と民主主義の対比が非常にわかりやすかった。 この二つでバランスをっているという構造化は確かにと思った。 ・資本主義 vs 民主主義  →強者・異常値駆動 vs 弱者・中央値工藤  →排除と占有 vs 包摂と共存  →資本が権利 vs 一人一票  →富める者がますます富む vs バカも天才も同じ人だもの  →成長 vs 分配 ・民主主義がSNSなどのネットにより直接民主制に近づくことで機能不全に(衆愚化)  →GPD成長等と民主主義度の国家比較分析でもそう見えるというのは説得力あり。 ・問題分析はなるほどとおもったが、対処についてはアイデアはわかるし、面白いと思うが、それぞれ、当然だが簡単ではないと感じた(特に無意識民主主義は自分自身データ分析とかある程度わかるだけに) 本書を読んで、そもそも、民主主義が機能不全が問題の本質なのかと思った。一個人としては、政治/民主主義の健全化は望むが、人類や地球レベルまで視点を上げたときに、そもそも民主主義の停滞というよりもっと大きな人間の限界が問題なのではないだろうかと感じた。

    1
    投稿日: 2024.03.10
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    今の民主主義の衰退ぶりを描き、今後の民主主義がどう変わっていくべきか、成田さんの独特な言い回しで説明されていて面白かった。 無意識民主主義の説明は、思いもしなかった事ばかりだったが、本を読み勧めていくうちに何も外れたことは言ってないことだと理解できたし、読み終えたあと、具体的にどうその無意識民主主義を創り上げていくべきか、考えさせられた本だった。

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    投稿日: 2024.02.28
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     高齢化社会の中で、若者の意見は埋没しているどころか、若者が意見を言うのを諦めている社会なのだ。未来を決定する政治を未来のない老人が行なっているのだ。  日本はデータを生かすことをしない社会なので、いくら現実が変わっても政治や教育が変わらない社会なのだと言うことがよくわかった。

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    投稿日: 2024.02.24
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    選挙に関する記述がとても刺激的で面白かった。成田さんの発言はしっかりした根拠があって、納得できるものが多くて、痛快!! 実際に地元の選挙に関わったことがあるが、本当にね、若者の投票には意味がないと感じた。なぜなら、成田さんも言う通り、圧倒的に若年層の人口比率が低い!笑 奇跡的に30代が市議に立候補したとて、ジェンダーや子育て支援を叫んでも、高齢者は我関せずで投票しない。30代40代が束になってその人に清き一票を投じても、勝てないのよ…。人数少ないからね。 そして、未だに組織票なるものを遂行する愚かな思想が蔓延っている。 何にも変わらない。この街に住んで10年経つがいつまでも、70代、80代が市議やってる。その比率がエグい。市議の9割が70才以上。笑 狭い町に病院ばかり建って、毎日元気な高齢者がジャンクな食生活送りながら通いつめてるから、医療費は激高。若者のフリーランスはちょっとがんばって収入あがろうもんならあっという間に国保税マックスでそのしわ寄せを一手に引き受けている。 地方の政治家、本当にいい加減アップデートしないと限界だと思う。 こういう本、読んだことあるのかな??って思うぐらい脳みそが化石化している… 頼むから、無限に税金があると思わないで欲しい。

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    投稿日: 2024.02.23
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    現在の民主主義の閉塞感を分かりやすく解説し、その打開策を考えるための一石を投じた一冊。突拍子もない発想にも思えるが、選挙や政治に対して抱くモヤモヤ原因を示し、それに対して、闘争、逃走、構想と韻を踏んだキーワードで、対応策・打開策を示している。今すぐに新たな構想が実現することは考え難いが、改善策を考える際の発想の柔軟性を維持するために、心に留めて置きたい指摘が多数ある。

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    投稿日: 2024.02.23
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    民主主義と資本主義の組み合わせ、民主主義が著しく劣化しており、この問題には闘争、逃走、構想という取り組み方があると。 構想として取り上げたのが無意識民主主義で、確かに実現可能性が見えてきているし、これこそまさに一般意志の体現としてアリだと思うが、どういうタイミングで無意識の政治的な考えを抽出していくのかがイマイチ想像つかず。でも政策がパッケージで、選挙ででしか政治的な考えを表出できない現状に比べて圧倒的に民主的だと思う。いかに選挙という方法が民主主義の前提として自分の頭にあるのか気づけた。

    0
    投稿日: 2024.02.17
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    政治に興味がなかなか持てないモヤモヤした気持ちの理由が少しわかった。 産まれた時から絶対とされてきた民主主義と投票システム。しかし、その思想やシステムは完成形などではなく、今の時代に即さないまま続いてしまっているのかもしれない。 「何に投票してるんだっけ?」という問いは正にその通りで、論点ベースではなく政党や派閥ベースで投票してしまっている今、自分が政治家にでもならない限り自分の在りたい世の中になるはずもない。 アルゴリズムベースの無意識民主主義は小さなコミュニティからでも実験的に試して欲しい。web3周辺技術や高精度なAI、量子アニーリングマシンなど道具が揃ってきた今がそのときかもしれない。 一つ注意が必要なのは、力を持つものは在りたいアウトプット(人々の進む方向性)にするために、インプット(民衆のデータ)を誘導する可能性である。

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    投稿日: 2024.02.17
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    民主主義や選挙システムの欠点と、AIによる解決策を提案する本。 簡単に言うと、 ・今の政治システムって欠点だらけだよね。このままだと日本はヤバイよね。 ・だったら政治家なんて無くして、AIに政策を決めさせた方がいいじゃん。 という内容。 かなり挑戦的な内容で、つい「いやいやそれは…」と否定したくなってしまう。 しかし明確な反論は難しく、納得できる部分も多い。 確かに今の政治や選挙には、問題が多々あると思う。 それなのに、何かが改善されていっている気が全くしない。 そして無駄が多すぎる。テクノロジーの進歩が全く繁栄されてないのは大問題だ。 じゃあどうすればいいのかというと、AIに全部任せちゃえばいいじゃんというのは…うーん、やっぱり怖いものがある。 意外と人間よりずっと優れた政治をする気もするけど、でも何か不安だなあ、という恐怖心は拭えない。 フィクションに時代が追いついたことで、そういった未来をリアルに考えられるようになった。 作中でも指摘されている通り、大切なのは、今の政治システムの枠を外して考えることだと思う。 日本で過ごしていると、つい自由や平等が絶対の正義のような気がしてしまうが、そんなことはないはずだ。 民主主義は「手段」に過ぎず、本当に大切なのは、より良い世の中を作ることだ。 思考の枠を広げるのに、本書は役に立つだろう。

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    投稿日: 2024.02.15
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    今の民意を測ることについてを問うたような本だった。現在は民意を測るバロメーターとしての選挙があるが実際は機能不全を起こしてるよね…と始まって著者の主張が展開される。 今の世界ってのはあまりに物事が早く進みすぎているが、オフィシャルとみなされているものの動きが遅いため、以前より早めに時代遅れとなってしまうものが多数ある。そこから自分らはどうするかという視点を持つことが大事かなと思った。 それとは別に面白くて読みやすかった。

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    投稿日: 2024.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無意識民主主義いいな。私は政治の知識も乏しく、非選挙人のこともあまり知らない状態で、とりあえず投票しに行ってしまうから。 アルゴリズムが勝手に自分の民意を汲み取って、それが気がついたら実行されてるなんて世界があれば嬉しいな。

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    投稿日: 2024.01.28
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    書かれていることが正解かどうか分からないが、若者に読んでほしい一冊。現状の日本の政治に興味を持つきっかけにはなるはず。 ただ批判して終わりではなく、著者の専門分野から根拠を示しながら主張を形にしているのはさすが。

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    投稿日: 2024.01.24
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    Youtubeとかで見てて、面白いこと考える人がいるなぁ、と思ってた。無意識的民主主義。一般市民にとってはありがたい提案だと思うけど、どこまででも行き過ぎちゃうとそれこそネコと区別ができなくなってしまうし、何のためにやってるのか解らなくなってしまうような気がして不安。 「要約」と「おわりに」の部分を読むとスッキリ解るような気がする。今の民主主義、選挙制度に不満とか違和感がある世代からすると上手く機能して欲しいと思いながら読めたけど、まだ選挙などしたこともない将来世代にまで上手く機能するような設計、改善余地を残した導入を人間が考える、ってことかな。ん〜、よくわからん。 人間は一体、何をするんだろ?

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    投稿日: 2024.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まずまず。 言い訳が多い。どうとでも取れる。将来、ほら私の言った通りでしょ、てなるか、当たらず埋もれるか。なんか、賢い人に煙に巻かれたような気がする。データ分析は間違い無いが、捉え方が異なれば違う考えになると思う。 でも、今の民主主義は限界を迎えてきており、変化していくのはそうなんだろうなと思う。

    0
    投稿日: 2024.01.20
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    成田悠輔の図抜けた理系的センスと世間のお作法に忖度しない大胆不敵さはかつての浅田彰を思わせるが、それでいてYoutubeでお馴染みのなんとも言えない愛嬌には、こまっしゃくれたガキにはない無邪気な好奇心とともに、狡猾さとは無縁の誠実さが見え隠れする。 成田の提案は、政治にとって不可欠なシステム合理性とシンボルを、一方を人工知能に、他方をネコに担わせるものだ。人々の効用(選好)関数を政治的意思決定に変換するアルゴリズムは選挙に優る究極の民意反映メカニズムだ。アルゴリズムの演算式を公開しておけば、システムの暴走は制御できるというわけだ。荒唐無稽と言うなかれ。目的合理的に政治をとらえるウェーバー(さらに遡ればミルの功利主義)を信奉する政治学者(というより実務家たる政治家や官僚)は多いが、成田はウェーバー=ミル的な政治理念にデジタル技術を応用したまでのこと。ウェーバーが政治指導者に求めた「カリスマ」をちゃっかりネコに期待するのも忘れてない。実現可能性は未知数だか、技術的問題ならトライしてみる価値はあるかもだ。人間がやる政治的意思決定が合理的でも論理的でもないことは、オルセンの「ゴミ箱理論」がとうの昔に証明したことではなかったか。 だが経済学者の成田が見落としているのは、ウェーバーの言う目的に対する手段としての政治の限界だ。これは過去約30年(もっと遡れば50年)の政治思想の反省である。手段より目的としての政治、言い換えれば、政治のアウトプットではなく政治参加の再発見だ。ギリシャ的公共圏(アレント)、熟議民主主義(ハーバマス)、闘技民主主義(ムフ)、共同体(サンデル)といった現代政治思想のキーワードは全てこの点を巡るものだ。東浩紀のデジタル民主主義批判(『訂正可能性の哲学』)も、こうしたオーソドックスな政治学による功利主義批判と言ってよい。政治学は経済学のように最適解を解く技術学ではない。 いやそんな反論は百も承知で、政治家や官僚達の功利主義への執着、あるいは時代遅れのノスタルジーを振り切るために、敢えてその戯画的な姿を突き付ける過激な思考実験を仕掛けているのだとしたら?勿論成田の真意は知る由もない。買いかぶり過ぎかも知れないが、少なくともこの本はそうした問いに開かれたしなやかな感性を持ち合わせている。

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    投稿日: 2024.01.02
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    選挙はアルゴリズムで置き換えられるという主張。インプットとアウトプットを定めれば良いと。無意識に全てのデータを取得することが可能になれば、あながちできないことではないのかも。もちろん既得権益を守りたい政治家は誰一人賛成しないだろうけど・・。

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    投稿日: 2023.12.30
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    一見SFチックに感じられる内容に思えて、現在のテクノロジーの発展を的確に捉えているように感じられます。 そのテクノロジーと民主主義の延長にある解決策への言及も納得できるものでした。 それと同時に、既得権益による障壁などで、基本的に先進国の後追いとなる日本がどこまでついていけるか、あるいは、国力が落ちぶれてしまうのが先か、、、という悲観的な感覚も生まれました。

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    投稿日: 2023.12.29
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    映像で話を聞いていると面白いのに、活字になると読むのが一気に辛くなるのは何故? なので全然進めません。 最後まで行く気がしない… 結果、時間も有限なので途中断念しました。 この方の話は自分には文字より映像でないと何も入ってこない事がわかりました。

    0
    投稿日: 2023.12.24
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    民主主義って確かに多数決なのに、今の風潮は少数派も含めた多様性重視。そりゃ歪みも起きる。 無意識民主主義が中々面白い。が、やはり大多数の人間は専門性も無く自分の目の前のことしかわからないので民意が易きにながれそうではある。

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    投稿日: 2023.12.22
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    私が頭悪いから何も入ってこなかった。文字追ってただけ。だから⭐️一つは悪いんだけどね。正直、アルゴリズムの意味わかんないし。悲しい時ーのお笑いの人の体操しか思い浮かばない。

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    投稿日: 2023.12.15
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    現在の選挙に依存した民主主義はもはやぶっ壊れているということと、他にも民主主義を実現するための民意のインプット手法はいくつもあるというあたり、希望を感じつつ共感した。本書では、そうした民意データのとりかたについて、投票行動と有権者属性の分析による高解像度化と会議室や家での音声データ、街中の監視カメラ等が例示されているだけで少し消化不良であったが、ウェアラブルデバイスなども駆使すれば相当な無意識的な民意の吸い上げが可能になるだろう。 そして、アルゴリズムによりエビデンスに基づく政策決定が行われれば、生身の人間の政治家は不要になり、熱狂を受け止めるネコと非難を受け止めるゴキブリでもいれば済む。ネコやゴキブリに責任主体としての役割は務まらないとする反論に対しても、人類の歴史における責任主体の拡張(かつては奴隷にしていた別人種も今では権利において平等であることなど)や最近の人間以外への思い入れ(ビーガンは動物の苦痛を切々と語る)を考慮すると十分に可能性があることを示す。 納得感の高い内容だが、気になるのは、無意識的な民意データが果たしてより良い価値判断基準をもたらすのかどうかである。要するに我々人類の無意識の総意が、地球環境や我々の子孫の未来に対してどこまで貢献しうるのか、それらを強烈に阻害するような選択が機械的に行われる事態に陥るだけではないのかという不安がある。 ただし、数年に一回、いろいろごちゃ混ぜで不完全な特定の個人を選ぶ選挙という制度に依存した民主主義はもはや機能しないということについては完全に同意する。

    1
    投稿日: 2023.12.10
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    22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 著:成田 悠輔 私たちには悪い癖がある。今ある選挙や政治というゲームにどう参加してプレイするか?そればかり考えがちという癖である。だが、そう考えた時点で負けが決まっている。「若者より選挙に行こう」といった広告キャンペーンに巻き込まれている時点で、老人たちの手のひらの上でファイティングポーズを取らされているだけだ、ということに気づかなければならない。 本書の構成は以下の4章から成る。 ①故障 ②闘争 ③逃走 ④構想 非常に難しい。 日頃、総じて世の中の仕組みの手のひらの上で自己満足の頑張りをやりがちな自分からすれば、著者が投じる一手に対して、思考をひとつ変えないと入り込めない切り口が展開されている。 著者の一石は物凄いエネルギーの塊である。何事も信じてやまない人達に対して痛いところをつくその一石は反発を呼ぶ。しかし、感情ではなく、理論とデータと事実で積み上げられた一石が正しい側面を持っていることは誰しもがわかっている。それを理解して受け入れる、もしくは要素として取り入れるか。 全てをその一石に置き換えるのはこれだけ入り組んだ世の中では大人の事情として難しいことも多いが、それを理解してピエロとして取り組みながら少しずつ環境を変える方へと導いていけるか。 今の日本にはそのような今と今後を踏まえた、時間はかかるかもしれないが、誰しもが受け入れられる土壌を作ることも求められる。えいっと変える場面と上記を組み入れながら、淡々と自身の生き様に組み込みたい。

    0
    投稿日: 2023.12.10
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    提言というかアイデア自体は素晴らしい。実現の目処があるか不明、理想論を並べた本の域を出ない印象。実現の可能性は短期的に困難との意味合いがタイトルにも出ている。22世紀は2101以降であり、76年後なら本書のアイデアが実現されてるかも。

    0
    投稿日: 2023.12.06
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    逃げれるものなら逃げたい。けれどとてつもない資本家でも何でも無い私は逃げれない。 立ち向かえない大きさの問題が立ちはだかったとき、私は往々にして思考停止しちゃうから、「逃げれないんだよ〜」と丹念に説明してくれる構成で良かった。 逃げれない…ならどうする?を、かなり真剣にダイナミックに。「面白かったー!」という本では無い。

    1
    投稿日: 2023.11.23
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    現代の政治や選挙の在り方を問う。それ自体はとても有意義なのだが、その方法論についてはいまいち、ついていけなかった。 なんとなく学術論文風な構成で、読みにくさもありサラッと入ってこず、またこれも学術論文風で、造語のような単語がちょくちょく出てくるもので、とっつきにくい。無意識民主主義。意識されないデータを抽出し、政治に反映されること自体がよいことなのか悩む。今は体裁上はキレイゴトの主張があるからそこに賛同したり、あるいはそれ自体を知れるけど主張なしで、選択ではなく、フワフワとしたものをアルゴリズムで形にしてくれるのか、なんか一読ではよくわからなかった。

    0
    投稿日: 2023.11.14
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    何の疑いもなく当たり前だと思う選挙が、システム的にあまりにも古すぎて時代錯誤であるということ非常によくわかりました。  市民が政治参加するコストをいかに下げていくか、もしくは参加するイニシアチブが必要なのかなと思う。

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    投稿日: 2023.11.12
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    どこかで読んだことがあるような気がするけれど、選挙で一人一票投票するのではなく、課題ごとに票の持ち分を分配して投票する方法や、さらに先を行った、ビッグデータから自動的に政策が導き出せるアルゴリズムを導入する方法は、なかなか面白いアイディアだと思う。

    0
    投稿日: 2023.11.07
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    「著名人だから」と有り難がってしまう分を割り引いても、大変刺激に富んだ内容で面白かった。自分にはこんな発想は逆立しても出て来ない。 副題の「選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」がキャッチーで、やられた感が強い。内容はまさに副題通り。 昔の制約条件に引き摺られた制度(端的には選挙制度)が、今や有効でなくなっても100年単位で生きながらえようとしているものを、思考実験と比較的少なめのエビデンスで何とか切り拓こうとする姿勢に感銘を受けた。(伊達に変なメガネ掛けてないな。。) なお、著者はテレビにあれだけ出ているのに自分ではテレビは観ないらしい。

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    投稿日: 2023.11.07
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    選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる……。 おもしろくてびっくりΣ(°д°ノ)ノ!! 『日経テレ東大学』の成田悠輔著作。 この人好きだわ〜(*´艸`)♡ 成田の専門は「データやソフトウェア、アルゴリズムなどのデジタル技術と社会制度・政策の共進化」だそうで、民主主義や政治や選挙とは関係ないらしい。 冒頭で彼は「この本は素人の妄想」と言っている。 「夢見がちな素人感覚と、研究者としてちょっとは培ってきた推論力や分析力、そして様々な場所で触れた政治家の言葉や表情から得たインスピレーションを混ぜ合わせてみる。政治家や政治学者の本にはない謎の跳躍やアイデアをもたらせるか、実験してみたい。」(本文より) 選挙のたびに投票を促す意味がない。 若者少ないからね。 若者の投票率が上がった所で、超超マイノリティが超マイノリティになるだけ。 「民主主義の劣化」に関する世界的な統計や資料を元にした解説。 民主主義+資本主義という強者と弱者の組み合わせ。これ如何に? ひとつの案として、政治家を成果報酬にしてみる。実際、シンガポールの政治家の年金は成果報酬らしい。 メディア面では、 SNSでのコミュニケーションはだいたい公開で無料という慣習は崩れに閉じてそこそこ課金課税されるのが当たり前という風土に変わっていくかもしれない。(本文より) この本は2022.7に出版されたが、Xの有料化の事よね。 金持ちは、海や宇宙やメタバースに独自の国家を作り、貧民はいつまでも古い民主主義を続けている…。そんな世の中に変わっていく。 そして成田が考える世界は『無意識民主主義』 エビデンスに基づく目的発見+エビデンスに基づく政策立案 データ変換としての民主主義を加重平均をとってより適切な政策選択を予測する。 選挙はアルゴリズムになる。 民主主義を自動化する。 私たちはスマートウォッチやらスマホやらで勝手にデータ化された情報を収集されているので、選挙へ行く必要がない。むしろ、政治家いらない。 読みやすく、行き着いた結論が実現可能に感じる。 アルゴリズムの専門家が『無意識民主主義』を可能だと言う言葉に説得力があり、これはとても理想的な世界だと本気で思った。 様々な日常が急速に変化をしている。 生活にも以前の常識が覆る点も多い。 近い将来、本当に政治家はネコになるかも( ΦωΦ )♡

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    投稿日: 2023.11.03
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    たいへん面白かった! 自分は平均的な日本人よりは政治に関心が強いタイプだと思っていたけど、この本はさらに新しい示唆を与えてくれた想い。 選挙なんて意味ない!という書き出しは衝撃的。 だけど、そこから始まる現状の解説や、複数の提言はたいへん納得感があり、とても勉強になった。 一票の重み付けを変える、というのは自分でも分かる。 けれど、世代で投票を絞る、というのは確かに新しく、面白いと思った。 さらに、最後のフロンティアと呼ばれる公海。公海上に新しい国家をつくるというのも面白い。 タックスヘイブンのように、民主主義の、いわばデモクラシーヘイブンをつくるというのは考えたことがなかった。 それにしても、さすがの成田さん。とても読みやすく分かりやすい。クソリプとか上級国民とか、用語が若い!笑 後半の機械学習やアルゴリズムの話は少し難しいけど、それでも幅広い層にオススメできる一冊。 本書の中で紹介されたエピソードのいくつかはNetflixで映像化されているらしい。ぜひ観てみたい。

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    投稿日: 2023.11.02
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    今の選挙をとりまくシルバー民主主義。 総合や社会科の授業で探究したけど、私たち若者はシルバー民主主義の中で参政していかなければならない。 それを知らない若者が多すぎると思う。 また、それに加えてメディアによる民意の歪みも起こる。 これからの政治はどうなって行くんだろう⋯。そして、私たち自身国民として政治に関心を持っていかねばならない。

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    投稿日: 2023.10.29
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    成田悠輔さん『22世紀の民主主義』 これだけ急速に生活が変わって、今なお政治や制度その意味すら変わらないというのは事実おかしい事だ。 周りは変わっているのに、変わらないのか変えようとしないのか、良いと思っているのかむしろ考えてもいないのか。 旧体制という言葉も意味なく聞こえる程、動いてない現実を実感する。 そして現代だからこそ変えられる可能性の広さも。

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    投稿日: 2023.10.28
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    頭を柔らかくするには良い本だと思いました。民主主義の欠点は紀元前から指摘されてきましたが、技術革新により、やっと新しい民主主義が生まれようとしているのでしょう。

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    投稿日: 2023.10.26
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    未来の民主主義の形がわかった。 しかしこの話が実現するのが早いか、人類が取り返しの出来ないところまで行ってしまうのが先か。なかなか興味深い。 しかし日本の闇がここまで来てるとはな〜。わかってはいたけど。

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    投稿日: 2023.10.24
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    今の政治が機能していない事はよくわかった。 楽しく笑顔で生活したい人は政治家に近寄らないにこしたことがなさそうだ。には、共感。 ただデータやアルゴリズムを使った政治の部分は渡しに知識がないためよくわからなかった。 政治判断は技術に任せて、マスコットとしてネコでも政治家にしとけッテコトしかわからなかった

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    投稿日: 2023.10.23
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    民主主義は面倒臭い。でも、現在のテクノロジーを最大限活用して、この民主主義というシステムの面倒くささを解消していけばここまで行き着くしかないようね、というようなお話しかな。どこかで誰かが思い付きそうな内容ではあるが興味深いと思います。でも、文章が読みにくい。もう少し推敲してこなれた文章になっていると嬉しい。

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    投稿日: 2023.10.19
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    途中だれてしまったけど、テレビやネットでしか見てなかった成田さんってこんなこと考えてるんだーという感じ。 政治を変えるのってほんとに難しい。少しでも良い世の中になってくれー。

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    投稿日: 2023.10.09
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    2023.19th 著者に対してはなんか変なメガネかけた学者さん…くらいのイメージしかなかったんですが、果たしてどんな本なのか気になり読んでみました。 ざっくりまとめると、現在民主主義は危機的な状況。民主主義の質が劣化し、国家の政策も近視眼的になった。じゃあどうする?闘争?(つまり既存の民主主義を修正して不具合を是正)逃走?(デモクラシーヘイブン)構想?(民主主義の再構築) 闘争はムリがあるよね!だって、既存の民主主義選挙の枠組みで当選した政治家にそんなことをするインセンティブがないから!でも、逃走じゃ問題の解決にならないよね!そこで…構想!「無意識民主主義」 うーむ。荒唐無稽にも見えるけど、ここまで論理的に語られると真に受けるところもありますね(*´-`) アルゴリズムがどうやって価値判断をするの?透明性を確保っていっても私企業も関わるアルゴリズムを公開できるの?とか色々問題はあるみたいだし、仮に無意識民主主義が実現したとすればその法的な位置付けをどうするのか…とかも問題になりそうですね。 ということで、当面は現行の選挙民主主義が続きそうだけど、未来に向けた提言としてはほんとに面白い本だと思います。

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    投稿日: 2023.10.03
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    リーマンショックやらコロナやらで、民主主義国の経済状況は悪くなっている。 その現状について語るところから、どうすれば脱却できるかを考察する。 そして、アルゴリズムによる民主化を実現することの思考実験を行っている。 だいぶ前に読んだ本なので詳細はうろ覚えではあるが、「一般意思2.0」と同じ思想かなと思う。 方向性としてはいいが、問題があるとすれば、無意識を拾うとなると、禁止事項はどの程度に定めるのかとか、マイノリティが負けたりするのではないかとか。 建前(べき論)をどこまで抽出できるのか、できないのであれば、その重みづけをしなければならず、そのパラメータにどの程度重みづけをするのか、誰がするのかでまた人間(恣意性)が介在してしまう。そもそもアルゴリズムを構築する時点でそうなるのではあるのだけど。 もし、このような社会が実現したら、平和かもしれないけど、もはやAIの奴隷。アルゴリズムが吐き出す結論は、総意なんだから従えという空気がまん延してしまいそう。

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    投稿日: 2023.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    民主主義への革命。 残念なことに民主主義は既に上手く機能していないらしい。経済的な面、公衆衛生の面においても民主主義の国ほど政策に失敗したという結果が出ている。 そんな民主主義に対してこの本では、闘争、逃走、構想に分けて様々な角度からある意味作者の希望を含め述べられている。 個人的にはGDPや統計等の指標を用いて、政治家達にその成果に応じて保証や報酬を与えるという視点が面白いと思った。 途中出てくる様々な実例にも興味深い内容が多くあった。 第4章構想のパートにおいて選挙をアルゴリズム化し、様々な媒体で民意を集約し、合理的に最適な政治を行えるような制度について述べられる。 これにより民主主義は意識的ではなく無意識に行われることになる。 当たり前のように選挙で政治家に民意をのせる世界で生きているから違和感や政治と自分の意思が完全に乖離してしまうような少しの恐怖を感じるが、きっとこの本で述べられていることこそが合理的であるのだと思う。作者が述べていた多くのことが自分の中には無い発想で非常に面白いと思った。

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    投稿日: 2023.09.06