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漫画 君たちはどう生きるか
漫画 君たちはどう生きるか
吉野源三郎、羽賀翔一/マガジンハウス
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総合評価

752件)
3.9
205
257
200
34
9
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    人として立派な生き方とは何か、について考えさせられる作品であった。息子が大きくなったら読んで欲しい。 少年コペル君が学校であった出来事を深く振り返っているだけでなく、それを見てノートに残す叔父さんが良いメンターとなって、正しい道に向かっていく2人が美しく描かれていた。 個人的に "世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。人類の進歩と結びつかない英雄的精神も虚しいが、英雄的な気魄を欠いた善良さも、同じように虚しいことが多いのだ。君も、いまに、きっと思いあたることがあるだろう。" とい一節がかなりずっしりと入ってきた。 優しさと強さを兼ね備えた人でありたい。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    小学生の私も中学生の私も、高校生の私もみんな、これまでの自分と一緒に読んでいるような感覚だった。 強くて深い後悔は、忘れなくていいんだ、見ないふりをしなくていいんだ、その経験がこれから何度も自分を後押ししてくれる、と思ったら、 今まで思い出したくなかった後悔の記憶も、自分の心強い味方なんだって思えた。

    1
    投稿日: 2025.10.15
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    本作に登場する天動説と地動説が特に印象に残っている。 昔の人々は、天動説(地球を中心に他の天体が回転している)と信じていた。 それは、昔の人々が自分中心に世の中が回っていると考えたことに因んでいたのかもしれないと。 でも、人類は生きていくうちに地動説(中心になっているのは地球ではなく、地球自体が太陽の周りを自転しながら公転していたこと)に気づく。 私はこのことについて、これまでは地動説を発見することができた人類の科学的進歩に感動していた。 でも、本作を読んでからは、人間がモノや考え方を自分中心ではなく、俯瞰して見ることができるようになったという人類の心理的成長のようなもののも反映しているのではないか、と考えるようになった。 タイトル起用されているスタジオジブリ「君たちはどう生きるか」という作品も、こういう人の心理的な変化とか成長みたいなものを反映させている気がする。

    11
    投稿日: 2025.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の在り方を教えてくれる本。 内容は小学生でも分かるよう優しいストーリー調になっている。 ・物質の最小単位である分子のように、人はこの世界を作っている。 ・人特有の痛みは、自分が取り返しのつかない過ちをおかしてしまったという意識。 ・人は、自分で自分を決定する力をもっている。 ・自分が中心で回っていると錯覚してはいけない。

    1
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マンガも混ざりながらだったので読みやすかった。 コペルくんの気持ちもわかるし、私も同じ立場になったら声を出せないと思った。勇気が出せないし、コペルくんのように後悔して逃げてしまうと思う。だから、おじさんのような人が近くにいて、背中を押してくれてとても良かったと思う。私もなるべくは逃げずに、過去の後悔を考えないで受け止めて前に進むようにしたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.09.20
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    コペルくんの叔父さんがコペルくんと出会ってから書き始めたノート。コペルくん自身が見つけた法則や浦川くんとの関係、上級生にいじめられるガッチンを救うためにたくさんのことを考え、経験し、成長していくお話。 漫画の途中におじさんのノートが入っていて、文章と漫画の組み合わせが不思議だった。 話が哲学的で少し理解をするのに困難した。

    13
    投稿日: 2025.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    入院生活3周目(足首骨折)、病院の本棚から拝借して一気に読了。東大卒の児童文学者・編集者が80年前に出版した書籍だが、決して時代を感じさせない名作。 正しい生き方を強く求める中学生のコペル君と叔父さんのノートのやり取りを通して、我々人間は自分で自分を決定する力を持っており、あらたな一歩を踏み出すことができるという勇氣が出る内容。 地動説、ニュートン、ナポレオン等を通して進んで行く構成だが、著者が温厚な人徳者として知られ、各方面に知己が多かったということが垣間見え、背筋を伸ばし高尚な気分になった。 ~印象に残ったフレーズ~ ・君についての希望を僕に言いおいておかれた。「私はあれに、立派な男になってもらいたいと思うよ。人間として立派なものにだね」 ・人間が人間同志、お互いに、好意をつくし、それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにありはしない。そして、それが本当に人間らしい人間関係だと、ーーーコペル君、君はそう思わないかしら。 ・君は、毎日の生活に必要な品物ということから考えると、確かに消費ばかりしていて、なに一つ生産していない。しかし、自分では気がつかないうちに、ほかの点で、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それは、いったいなんだろう。しかし、お互いに人間であるからには、誰でも、一生のうちに必ずこの答えをみつけなくてはならないと、僕は考えている。 ・変えられないことを、考えるのをやめれば、余計な感情に足をとられない・・・いま自分がしなければならないことに、まっすぐ向かっていける。同じ間違いを二度と繰り返しちゃいけないよ。コペル君。こんなことでへこたれる、コペル君じゃないんだ・・・!! ・世の中を回している中心なんて、もしかしたらないのかもしれない。太陽みたいに、たったひとつの大きな存在が、世の中を回しているのではなくて、誰かのためにっていう、小さな意志が、ひとつひとつ、つながって、僕たちの生きる世界は動いている

    7
    投稿日: 2025.07.04
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    まず漫画なので読みやすい 立派な人間になってほしいというお父さんの思いが深くて心に刺さりました そして私はもう十分すぎる大人ですが(笑)、叔父さんの手紙には繰り返して読みたいと思う言葉が沢山詰まっていました 叔父さんの手紙を読んで、私の今までの人生を振り返り、残りの人生どう生きていきたいか考えたいと思いました そして原作も読みたいです

    1
    投稿日: 2025.06.04
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    5月18日 読了 金ローで同タイトルのジブリ映画が放送されたのを記念に読み始めた。噂通り、全く別物だった! 人生って考え方次第で幸せにも不幸せにもなるということを教えてくれていて、子供と大人の過渡期に、この本に出会えたら、必ず人生の大切な栄養として、心に刻まれていくんだろうなって思えた。 昔に書かれたものは読みにくい印象があるけど、これは漫画だから読みやすかった。

    0
    投稿日: 2025.05.19
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    漫画なので読みやすい。 勇気を持って主体的にどう生きるか。子供にも読み聞かせたい。ゲーテの言葉が心に残った。

    5
    投稿日: 2025.05.13
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    今となってはまぁそうだろなという考え 自分が本当に感じたことや心動いたことからその意味を考えるのが大事.自分の考えをごまかしてはいけない. 人間同士のかかわりが大事.

    0
    投稿日: 2025.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっと分かりやすい伝え方があるだろうけど 読者それぞれに考えさせるための敢えてなんだろうね。 変えられないことを考えるのをやめれば 余計な感情に足をとられない いま自分がしなければならないことに まっすぐむかっていける 当たり前な事が当たり前じゃなくなった時 人は不幸だと感じる だけどその時にその有り難みを知る 今いる環境で何ができるのか 何をしなければならないのか 私もコペル君のように地に根を生やして生きていきたい

    1
    投稿日: 2025.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近引越もあり、本を読む時間がなかったが、仕事にも役に立つかもと思い、一気に読破。 漫画と文章を織り交ぜていて、難しい内容を分かりやすく表現していた。 いじめに立ち向かう場面や、失敗を認める良心(コペル君)と、許す正義(友達)が描かれていて、感動する話だった。 特に、ゲーテの言葉「誤りは真理に対して、ちょうど睡眠が目覚めに対すると同じ関係にある。人が誤りから覚めて、よみがえったように真理に向かうのを、私は見たことがある」は覚えておきたい。 ただ、良心がしびれてしまっている人に対してはどのように対応するべきか、については、ヒントはあれど課題の解決にまでは至らなかった。 また「立派な人間ということは、人類の進歩に貢献できるかどうか」という節にはハッとさせられた。英雄になりたい訳ではないが、単なる社会貢献にとどまらず考えていきたい。

    3
    投稿日: 2025.05.04
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    人間にとって大事なことを説いているなと言う感じの本。 当たり前だけどそれを意識して生きているわけじゃないし、なかなかできないよねってことを書いてくれていて、こういきたいと思った。川の流れのところはとても良い考え方。 どう生きようか、読み終わってから考えはまとまらなかった。でも、自分にできることや自分の知識を人の役に立てたいと言う気持ちは常に忘れないようにしたいと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    ジブリ関連で読んでみました。 漫画だけれど、文字が多くて読み応えがあります。 小学校の時に受けた理科の授業と、人間関係で悩んだ日々も思い出した。あの時の自分に読んで欲しい物語でした。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    まず、知らず知らずのうちに自己中心的になっていないかという問いは、まるで天動説のように自分を中心に世界を捉えがちな私にとって、ハッとさせられるものでした。一方で、地動説のように自分を相対化して判断することの重要性を感じました。 自身の内から湧き上がる感情や考えは、本質に近いものかもしれません。それらを大切にすることで、本当に大切にしたいものが見えてくるのではないかという視点は、自己理解を深める上で重要な示唆を与えてくれました。 また、自身の存在が多くの人々によって支えられているという当たり前ではない事実に改めて感謝の念を抱きました。 同時に、私は世の中に何を生み出せているのだろうか、消費するばかりではないかという問いは、自身の行動を深く見つめ直すきっかけとなりました。 利他的な行動と利己的な行動は、同じ行為でも結果が大きく異なるというナポレオンの例は、そのことを鮮やかに示していました。 過去の行動に対する悔恨の念は、本来そうできたはずの能力が自分にあったからこそ生じる。正しい理性に従う力があるからこそ感じるのだという指摘は、自身の可能性を信じることの重要性を教えてくれました。 本書から得たいくつものヒントは、「いかにして善く生きるか」という普遍的な問いに対する探求を、今後も続けていく上でかけがえのない道標となるでしょう。

    0
    投稿日: 2025.04.30
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    「人間」としてこの世に生きるとは、どういう意味か。漫画でサクッと読めるが、心にスッと入ってくる言葉を多く吸収できる本。 人間が人間たる所以は、「感動」と「苦痛」を感じられることにある。感動したこと、その意味について考え抜くことで、新たな発見がある。この本では特に、「苦痛」への向き合い方について書かれている。人間であれば、人や自分を裏切り、心に苦痛を感じる時があると思う。だけど、心に感じる苦痛は、人間が人間として正常でない状態から生じ、僕たちはその苦痛から、人間が本来あるべき姿をしっかり心に捕えることができる。だから、心に苦痛を感じる貴方は、人間としてどうあるべきか分かっている証拠だ。その時の行動や考えを反省し、人や自分自身に謝ることができれば、その苦痛はこの先長い道のりで背中を何度も押してくれる存在となる。 一番心に残った言葉は、「いい心がけを持っていながら、弱いゆえにその心がけを活かしきれない、小さな善人が沢山いる。」という言葉。小学生から大人まで共通した言葉だと思う。社会に揉まれて自分の意見を曲げ、自分の正しいと思ったことを行動できない小さな善人にならないよう、自分を律していきたい。

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    ジブリ映画にもなったので、興味があって読んでみた。 1937年に書かれた、語りつがれる名作と言われる作品をマンガとコラムのような文章の形で書かれている。 マンガのところは読みやすかったが、文章で書かれているところは、同じようなことを繰り返し書いていて、くどいくらいに長かった。もっと短くまとめられるのではないかと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.22
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    人は人間社会の中で生きており、誰か1人を中心に世界が回っているわけではない。 自分が痛みや苦しみを感じるのと同じように、自分以外の誰かも痛みや苦しみを感じるということを知る。 誰かを傷つけてしまうような過ちを犯した時、人は強い後悔から心を苦しめるが、心が苦しむということは自分の過ちを理解しているということ。それはすなわち自分の過ちを正し改めることができるということでもある。 人としての根本的な生き方を諭してくれる大切な書 自分の子供にも将来是非とも読ませたい一冊

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    時代を超えた名著ですね。貧しさ、いじめなど、今にも通じるテーマの中で、胸に響くメッセージがあります。漫画のおかげでイメージができますが、小説をじっくり読んでみたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生き方について改めて考えさせられた。人生のなるべく早い段階で読んでおきたい本。個人的には中学生に読んでほしい。おじさんの噛み砕いた表現の仕方や言葉選びが哲学的でありながらも実践的でメッセージに深みがあった。目新しいことを言っているわけではないが、自分が教え諭す立場になった時にこんな風に話すことができたらいいなと思った。人は一人では生きていくことはできない。「網目の法則」で、当たり前だと感じることができていることに改めて感謝したい思った。 「ものの見方について」 昔の人はみんな、太陽や星が地球の周りを回っているという目で見たままの天動説を信じていた。これは、人間というものがいつも自分を中心として、ものを見たり考えたりするという性質を持っているためだ。自分ばかりを中心にして物事を判断していくと、世の中の本質を知ることができない。自分を広い世の中の一分子だと感じ続けなければいけない。天童説から地動説に変わったように。 「真実の経験について」 水が酸素と水素からできていること、それが1と2の割合になっていることは言葉で説明することができるが、冷たい水の味がどんなものかということは自身が水を飲んでみないかぎり、わからせることはできない。さらに芸術の面白さは、ただ目や耳が普通に備わっているというだけでは足りない。それを味わうだけの、心の目、心の耳が開けなくてはならない。それを開くためには、実際に優れた作品に接し、しみじみと心を打たれて、初めてそうなる。 肝心なことは、世間の目よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それを本当に自分の魂で知ることだ。いつでも自分の胸から湧き出てくる生き生きとした感情に貫かれていなくてはいけない。いろいろな経験を積みながら、いつでも自分の本心の声を聞こうと努めること。 「人間であるからには」 自分が消費するものよりも、もっと多くのものを生産して世の中に送り出している人と、何も生産しないで、ただ消費ばかりしている人間と、どっちが立派な人間か、どっちが大切な人間か。いつも自分の人間としての値打ちにしっかりと目をつけて生きていかなければいけない。 「偉大な人間とはどんな人か」 英雄とか偉人とか言われている人々の中で、本当に尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけだ。勇気、決断力、鋼鉄のような意志の強さ、弱音も吐かず、挫けずと、この毅然たる精神を学ばなければならない。 「人間の悩みと、あやまちと、偉大さとについて」 自分の行動を振り返って、道理の心からそうではなく行動することもできたのにと思うことは、正しい道義に従って行動する能力を備えていたから。自分の過ちを認めることはつらい。しかし過ちをつらく感じるということの中に、人間の立派さもある。正しい理性の声に従って行動するだけの力が備わっているから、こんな苦しみもなめるのだと。私たちは自分で自分を決定する力をもっている。

    1
    投稿日: 2025.03.23
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    物の見方について。 コペルニクス・自分中心の考え方から脱却する。自分は広い世界の一分子にすぎない。 周りに何を言われても自分の信念に従って生きていける立派な人間になる。 真実の経験。実際に体験してみてわかることがある。自分が本当に感じたことや、真実心を動かされることから出発して、その意味を考えていく。あるとき、あるところで、ある感動を受けたという繰り返すことのないただ一度の経験の中に、どういう意味があるのか、よく考えてみる。 誤りは真実に対して、ちょうど睡眠が目覚めに対すると、同じ関係にある。人は誤りから覚めて、よみがえったように再び真理に向かうのを、私はみたことがある。ゲーテ。

    1
    投稿日: 2025.03.08
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    図書館で見つけ、映画「君たちはどう生きるか」の原作か何かかと思い読み始めた。 最後の吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」のフレーズを読み、「難しい。」と感じたのが素直な感想。この本での学びを落とし込めていないため難しいという感想になったため、このメモで落とし込んでいきたい。 来年から社会人になるため、会社に入って会社色に染められる前に、自分自身について知りたい、自分の軸やマインドセットを確立したいと思っている時期であるため、コペルくんが起きた出来事から考えたことを記している点が自分と重なった。私も1つの出来事から10のことを考え、その都度自分のモノにしたいと思った。深く考えるにはコペルくんのおじさんのように、他人の意見も必要だと思った。 1番心に残っている点は、天動説と自己中心的な人間を重ねて表現している点。地動説のように考えることができている人間は少ない。子供から大人になるに連れて自分中心から自分は社会の一部だという考え方に変わっていく。私はまだ天動説の心を持っているため、地動説に切り替わってもいい頃だと思う。一方で、自分の人生なのだから周囲の意見や視線を気にしてばかりではいけない、やりたいことをやりたい時にやるべき、という考えも捨てられない。この本でおじさんは「自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、大きな真理を知ることができない」と述べている。こちら側の意見も心に留めつつ、他人に迷惑をかける天動説はよろしくはないが、自分を主人公にして人生の小説を書く勢いで人生を生きるのはいいことではないかと考える。 人間は分子構造のように網目状に広がっている。顔も知らない他人ではあるが関係を持っている人間たちと争うのではなく、お互いに好意を尽くし合うことが本当の人間関係。忘れたくない考えなので記しておく。海外で生活すると、日本よりもみんなフレンドリーで、周囲の人みんな友達であり、誰に話しかけてもいい文化であることに気づく。特にキリスト教徒の人は、隣人愛の精神があるため、たとえ他人でも親切に接する心構えに感銘を受けた。一方日本は良くも悪くもパーソナルスペースを大切にし、互いに干渉しない。この文化も素敵だし、日本で生きる上では同じ文化を持たないと生きづらいため尊重するが、心の中では他人を他人と捉えず仲間と捉えられるようになりたいと考える。 自分の生き方を決定できるのは自分だけ。「君たちはどう生きるか」に対して私は、「自己成長」と答える。 自分の価値を高めながら人生を歩みたいと思う。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に名作。 けど漫画にしたことで内容削ぎ落としてる分、おもしろさは半減している。人生のなるべく早い段階で全ての人が読んでほしい。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    古くからある名作と聞いていたので、図書館で見つけて読んでみた。 もっと若い時に読みたかった…! 主人公のように中学生の頃では早過ぎるかもしれないが、社会人になるまでには読んでおきたかったと思うほど、世の中のことや自分の生き方のことについてよく考えられる本だった。 社会人になってから自分の世間知らずな考え方に恥をかいたこともあったので、この本にもっと早く出会っていたらもう少しよかっただろうかと考えてしまうほど。 登場人物の叔父さんのように、子どもたちに世の中に対する様々な見方を与えたり、生き方について考えるきっかけが少しでも与えられたりするような人間に自分もなれたらと思う。 漫画で描かれている部分も多いのでとても読みやすいが、その後に文章で解説があるので、個人的には頭の切り替えをしなければならず少々読みにくさを感じた。 活字だけの方を読むのでも良かったかも。

    0
    投稿日: 2025.02.12
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    2025/02/12 •最後の章がよかった。 人間は正しい道に従って歩いてゆく力があるから、こんな苦しみもなめるのだと。 思ったより、ハッとさせられる言葉があった。 •誰かのためにっていう小さな意志が繋がって、私たちの生きる世界は動いている。 この言葉も素敵。 •私が日々生み出しているものってなんだろう。考えていきたい。

    1
    投稿日: 2025.02.12
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    歳を取ったから、仕事をしているから、子供を産んだから、立派な大人になったと思い込んでいたけれど、まだまだそんなことないと気付かされた。もう一度読んで、自分にとって「立派な人間」とは何か、言語化してみたいと思います。

    0
    投稿日: 2025.02.04
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    漫画の部分はすらすら読めるけど、おじさんの手紙の部分はなんだか、よくわからなくてやっと読み終わった。それで、もう1回読見直した。2回目は、コペルくんの行動とおじさんの手紙のつながりが、まあまあ理解できた。ナポレオンについては、英雄ということしか知らなかったので、おじさんの手紙を読んで、ふぅーん、そうなんだとわかった。おじさんの手紙は中身が深くて、読めば読むほどいろいろな解釈ができるんだろうなと思った。

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・コペルの子供らしい悩みに対する、おじさんのアドバイスが非常にタメになる点が多い ・すべては分子の集まり  ⇒自分は世の中の一部でしかない。中心ではないという視点を持つ  ⇒俯瞰的に自分自身を見る  ⇒「自分が正しい」と思い込みは避ける考え ・ガッチンを守れないコペル  ⇒アドラー心理学に通ずる、自分で自分を決定する   相手がどう思うか?という余計なことは考えないようにして決定する  ⇒ここのおじさんのアドバイス方法が良かった。相手に考えさせる発言

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    繰り返し読みたい本。 小さい時に抱えた経験やその時に感じた感情を コペル君が葛藤しながら、おじさんの考えを取り入れながら成長していく様子をみると なんだか懐かしい感情になった。 もっと早く読みたい本だった 要約アプリから↓ ・世の真理を学ぶためには、自己中心的な考え方だけでなく、自分を世の中の構成員の一人としてとらえるような俯瞰的な視点を獲得しなくてはならない。 ・過去の偉人の言葉や行動をなぞるだけでは、「立派そうな人」にしかなれない。自分自身の経験を重視し、そこから何を感じたかを深く考えることが、真に立派な人になるための道である。 自分自身の過ちを認め、そのために苦しむことができるのは人間だけである。人間は自分で自分の行動を決定する力をもち、それゆえ過ちを犯すが、だからこそ過ちから立ち直ることができる。

    0
    投稿日: 2025.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近ことごとく身につまされるストーリーにふれるのは、それだけ歳を重ねてきたからか。想像力の欠如は危機感を鈍らせ、後悔にぶち当たる。ただ、もうそれは変えられない。変えられない事実は考えても仕方ない。余計な感情にあしをとらえて本質を見失う。 同じ過ちをするものかと

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    ▼吉野源三郎さんの本を、もうかれこれウン十年「いつか読みたい」こころの積読だったんですが、ついコミック版を読んでしましました。 ▼おもしろかったです。油揚げ事件、など友人との間で自尊心が擦れ動く十代の自意識が良く描かれてる物語でした。絵柄も好きでした。

    4
    投稿日: 2024.12.27
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    中学生のコペル君とその叔父さん・元編集者現無職の対話、ノートを通して自分ならどうする?と自然に考えられる物語。押し付けがましくない。 コペル君の日常での気づきや悩み、苦悩を大人の視点で読んだ今のわたしでも、中学生の心のコペル君の気持ち、結構分かる。 漫画として絵も好みで、なんか昭和記念館のような場所にも行きたくなった笑 人間の始まりといわれてる時代よりもっと前、書物すらない地球の歴史として数万年あること 人間は分子のひとつであり、人類が誕生し時の流れの中ではほんのひとさしの命の時間であること、自分中心には回っていないこと、誰の中心でもなく、誰かのためにといった小さな意思がひとつひとつつながって自分たちの生きる世界がまわっていくこと、ナポレオンの話、消費者と生産者 そして浦川君の存在! なかなか感想まとまらない。 何回も読むべき本だとは思うさすがベストセラー

    6
    投稿日: 2024.11.17
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    さすがに、ベストセラーだけあって出来が良いです。マンガの部分と文章の部分がなかなかよいバランスとメリハリで構成されていて、よい出来上がりになっています。すべてが完全に網羅されていないにしても、エッセンス以上のものが得られます。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    僕たち人間は、自分で自分を決定する力を持っている。 人間が自分を中心として、物を見たり、考えたりしたがる性質は、根深く頑固なもの。 頭の中にだけ閉じ込めているものに意味はない。 自分が正しいと思ったことは、誤魔化したりせずに行動に移す。 常に自分の体験から出発して、正直に考えてゆけ! 世間の目よりも、何よりも、君自身がまず人間の立派さがどこにあるかを、本当に君の魂で知ること。 自分自身が、心から感じたことやしみじみと心を動かされたことを大切にする →忘れないようにして、その意味をよく考える

    2
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (要約)コペルくん(主人公)とその叔父さんが共に考え方や生き方などを考える物語。 昔の大多数の人が地動説ではなく天動説を信じて疑わなかったように、未成熟だと自分を中心にして色々なものがあるような考え方をしてしまう。特に損得が関わると、ものの真相がわからず、都合の良いことだけをみようとする。しかし、それを自分を離れて正しく判断することが大切なのである。コペルニクスのように周りの人にどれだけ間違っていると言われても自分の考えを信じ抜ける立派な人間が理想である。(主人公のあだ名の由来) そのためには自分が本当に感じたことや真実心を動かされたことの意味を考えること。また、平生、慎みをもつ(卑屈は謙遜じゃなく、軽蔑されるに値すること)。 ヒトは誤りを犯すが、自分で自分を決定する力をもっているため、誤りから立ち直ることもできる。 主人公のコペル君は世の中を回している大きな存在・中心なんてない。誰かを想う小さな意思が繋がって世界が動いているという結論に至った。 さあ、私たちはどう生きるか。 (感想)私が自己中心的な考え方をよくしてしまう為、ここまで周りが見れなくなっていたんだと気がついた。自分や誰かが中心なのではなく、一人一人の誰かを想う意思で世界が回っているという考え方は大事だと思った。 また、叔父さんは常に物事を俯瞰的に捉えていた。コペル君は叔父さんの助言と自らの発見により、短期間でどんどん心情・考え方が成長していると感じた。 但し、叔父さんの話(日記)が少し長いと感じた。

    0
    投稿日: 2024.10.31
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    話題の本。流行りに一足遅れて読了。多くの方々に読まれるのも長らく読まれ続けてきたのも納得できた。人生、人との関わりにおいて大事なことは数十年では変わらない。

    0
    投稿日: 2024.10.07
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     映画は観ていない。原作も未読で、読みたいなと思いつつ面倒がっており、だがどうしても気になって、漫画版を。漫画で楽々と読めるという有り難き幸せを噛み締めている。  もういい大人なので作中のコペル君ほど劇的ではないけど、近ごろ自分の行いについて、あれは良くなかった……と悔いていることがあり、いい大人で劇的でなくなんとなくやり過ごせてしまうからこそじわじわと苦い思いを味わっていて、そんな今これを読めて良かった。遅いんですけど。「いい大人」という言葉には「いい」が入っているけど、良くない大人だったときに使う言葉だな。  以下、備忘メモ。 ・コペル君という呼び方に込めた意味 ・苦しいのは、正しく生きようとしているから ・生産者と消費者 ・英雄的な気魄を欠いた善良さも、空しい

    11
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みたかったが読めていなかった名著。 漫画版と謳ってはいるが、体感半分くらいは文章であった。 舞台は東京、当時のエリート階級層である中学生コペルとその叔父さんを中心にストーリーが展開される。 当時の時代背景として、既に日本が世界から孤立し始め満州方面へ北進をはじめている時代となる。 読み始めて思ったのが元編集員の叔父さんの知識や教養の広さや深さである。 恐らく20代後半から30代の年齢かと思うが、同世代と思えないほど博識なのと一つの事象に対する深さが印象的だった。 私は宮崎駿氏の同名の映画を視聴してから、本書を手に取ったが 社会学的な生産論の話など、どこかジブリ作品との関連性を思わせることが多かった。特にもののけ姫は自然との共存をテーマに山を削って製鉄所で鉄ができるという話があったことから本書からインスパイアを受けた側面があったのではと思った。 20代ラスト転職前の有休消化というゆったりとした時間の中で本書を読むことができたのはとても良かった。 直近軽視していた自身の社会性を見つめ直すことができた。 ちょうど最近、困った人を見逃してしまうということが自身にもあったので同様のシーンがあった際は思わず天井を見上げて思い直してしまった。 社会との関わり物事の捉え方などこの年で学ぶことも多かった。 次は原文を読み直したいし、いつか我が子ができたときに薦めたい一冊。

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    話題作になってからずっと読んでみたかったので、ついに手に取ってみた。彼が直面する葛藤や考えは時代が変わっても普遍的なものだと思う。人間同士が本来は憎み合って生きる生物ではないこと、「ありがとう」という言葉に込められた意味、人間だけが感じる苦しさとそれを乗り越える方法など、現代を生きる私たちも、コペルくんの直面している状況から学べることが多くあると思う。コペルくんが自分なりに導き出した言動が自分自身の生き方にもヒントを与えてくれるように感じることができた。

    0
    投稿日: 2024.09.12
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    自分は多くのものや思考を受けて生きているが、自分はどうだろう。何か生み出して与えているのだろうか。 自分では気づかないけれど、何かを確実に生み出している。 少なからず誰かに影響を与えている。 それは何だろう?どう与えている?それは自分が望んだもの?それについてどう考える? 自分の生き方を決めるのは他ならぬ自分。

    0
    投稿日: 2024.09.05
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    話題になってる名著ということで手に取った。 原作は未読。他の方の感想を読むと原作を読んだ方が良いのか?と疑問に思ったが、機会があれば読んでみる。 現代にも通ずる普遍的な内容だった。 学問の頂上に1度登ってそこから、知的好奇心を忘れず人類に貢献するみたいな部分が印象に残った。

    0
    投稿日: 2024.09.01
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    巡り巡っていること もっと広くみること 自分はどうするかは大事 ただ、自分中心になってはいけない 社会で生きるうえで大切で当たり前だけど忘れがちなこと

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    差別用語とか言い方がトゲあったりするいいこちゃんのための本 もともとこういう本理解できるけど偽善を感じて素直に読めない と思いつつも何もしない善意より何かする偽善

    0
    投稿日: 2024.08.17
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    メタ認知 社会との繋がり 見えない人間関係も意識 富の過多で自他を評価しない ありがたい、感謝、ありがとう

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    投稿日: 2024.08.10
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    図書館でぱっと見たから借りてみた。 漫画化された時に、正直嫌煙してた。でもとても読みやすかった。 この作品がオリジナルなら批判される所はほぼなかったんじゃないかな。 私自身原作を読んだのは20年近いので、改めて読もうと思う。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    大事な部分が漫画化されていないのが残念だと思った。 原作の内容は素晴らしいと思った。 今の時代でも子どもたちに伝えていくべき内容だし、大人も定期的に見直すべきものだと思った。 ただ原作は読みにくいので漫画化するのは賛成だが、大事なおじさんのノートの部分は漫画化されていない。 他の部分が漫画化されている分、相対的により読みにくくなってしまっている。 この本で一番大事なメッセージはおじさんノートの部分なので、そこが理解されにくくなってしまっているのは残念だと思った。

    0
    投稿日: 2024.07.29
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    昔に書かれたとは思えないくらい(本の中の出来事は当時の状況だけど)、現代でも変わらない普遍的な内容だと思った。 昔から大人たちは子どもにエールを送り続けているのかもしれないと感じた。 個人的に一貫して「自分の頭で考えろ」というメッセージを感じた。深く考えなくても生きていけるし、考えれば考えるほど苦しいこともある。人に言われたことに特に異存はないし、考えないって楽だしめんどくさくないし。そう思うけど、本を読むと「だけど、考えることを辞めてしまったら?」「コペル少年が向き合っているこの時間はとてもかけがえないものなのでは?」という気持ちになる(圧をかんじる)。生きていく中で大事な何かができた時、向き合わずに流してきた過去や考える力を放棄してきたことを後悔するかも…それにすら気付けなくなっているかも…もしかしたら、今までにそういうことがあったかも、と思った。少しずつでも物事を考えていく力を使って鍛えていけたらいいな。 後半になるとちょっと手紙パートが長くて…長いと感じた。読書力も鍛えておかないと。

    0
    投稿日: 2024.07.27
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    原作を読んだ時に、とても感銘を受けた本。漫画が大ヒットしたとき、あの内容をどう漫画にできたのか不思議だった。図書館で漫画版を見つけ借りてみた。 おじさんからのノートは、やっぱり漫画にではできないよね。 宮崎駿の映画「君たちはどう生きるか」は、全く違う内容なのに、なぜわざわざこのタイトルにしたのか。その疑問はまだ残る。映画見てないから、何とも言えないけれど…

    3
    投稿日: 2024.07.22
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    原作は1937年、今から80年以上も前に書かれたものです。 それなのに現代を生きる私たちに刺さるのは、嘆くべきことなのかもしれません。 数年前に話題となった本作、気になりつつも先延ばしにしており、ようやく今回漫画版を読了しました。 漫画とはいえ、コペル君と叔父さんのお手紙だけで短編小説並の活字量。読む手を止めて考える時間も必要で思った以上に時間を要しました。 先に印象に残った部分を以下に抜粋。 「高潔な心を持ち、立派な見識を持っている人なら、たとえ貧乏していたってやっぱり尊敬すべき偉い人だ。だから自分の人間としての値打ちに本当の自信を持っている人だったら、きょうぐうがちっとやそっとどうなっても、ちゃんと落ち着いて生きていられるはずなんだ。」 「今の世の中には、からだをこわしたら一番こまる人たちが、一番からだをこわしやすい境遇に生きているんだ」 「世の中を回してる中心なんて、もしかしたらないのかもしれない。(中略)小さな意志がひとつひとつつながって、僕たちの生きる世界は動いている」 今も変わっていない。 貧しいだけで恥じねばならない。なんなら自己責任と責められる。 健康を保持しなければいけない人たちが、健康を犠牲にして生きている。 自らが世の中の中心になったような気持ちで政治を行う人、SNSの狭い世界で感覚がおかしくなっていく人など。 私自身に当てはまることもあり、読み終えてからレビューを書くまでに少し時間がかかりました。 もちろん現代に合わない部分もありますが、それを差し置いても尚、必読だとおすすめしたい1冊でした。 このところの自分は余計なことばかりに目が行って、大切なことや本質的なことを忘れていたようです。 心に響いた部分は全て手帳に書き写しました。折に触れて読み返すつもりです。

    15
    投稿日: 2024.07.19
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    あの池上彰さんが永遠の名作と紹介していた本を随分まえに叔父から貰っていてその時は全くそそられず放置していたが、2年前取り返しのつかない過ちを犯した事と自分のこれまで長年の傷つき飢えがセットで我慢の限界に達し、死にたいとまで考えた。そこから僕は本を読み始める事で大分調子を取り戻したがそこで得た経験を上手く言葉に表せないでいた。それが、この本には載っていた。自分はどう生きるか、しっかり研鑽していきます。

    8
    投稿日: 2024.06.30
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    漫画なのでスムーズに読了できた。本書を通じて「人間らしく」生きるために必要なことは、謙虚さと(見ず知らずの)誰かに「生かされている」感覚が必要なのではないかと感じた。

    1
    投稿日: 2024.06.22
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    話題になっていたので、本当は原作を読みたかったけれど とりあえず漫画で。 漫画なので読みやすかったですね。主人公の周りでおこる、中学生にとって重大で、でもこの時代から今現在まで数多く起こってきた事件たち。 いじめ、ヤングケアラー、上級生とのいざこざ、そして約束を破ってしまったことによる友情の亀裂。 今も昔も変わらない。でも、そこで主人公は「深く考えること」をして 大人でもハッとするようなことに気付く。 自己中心的に生きていないか? 排他的に生きていないか? 信念を持って生きているか? 色々なことを考えさせられる名作でした。

    4
    投稿日: 2024.06.14
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    (2020/2/5) 小学校に上がった時に、父にこの本の原作を手渡された記憶がある。 今回漫画版を読んでみて、、、 記憶は全くない。 しかし、この漫画に描かれている少年の心の葛藤、 人のつながり、貧困、差別、友情、裏切り、勇気、 こういったものは心の奥のどこかに染みついているような気がする。 子供の成長のために書かれたこの本だが、 今の大人が読んでも十分な内容。 質問者を嘘つき呼ばわりする某国の総理大臣に読ませたい。 漫画なのであっさり読めるのかと思いきや、 叔父さんからコペル君への手紙はおそらく原文のまま。 結構読みでがあった。 もう一度原作を読んでみようかな。 実家の本棚にあるはずだが、、、 1937年に書かれた本。 全く古びていない。 https://s.magazineworld.jp/books/kimitachi/ 1、へんな経験 ものの見方について(おじさんのノート) 2、勇ましき友 前編 3、勇ましき友 後編 真実の経験について(おじさんのノート) 4、ニュートンの林檎と粉ミルク 人間の結びつきについて(おじさんのノート) 5、貧しき友 人間であるからには(おじさんのノート) 6、ナポレオンと4人の少年 偉大な人間とはどんな人か(おじさんのノート) 7、雪の日の出来事 前編 8、雪の日の出来事 後編 9、石段の思い出 人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて(おじさんのノート) 10、凱旋 11、春の朝

    0
    投稿日: 2024.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1937年の作品を2017年に漫画化した作品。 人としてどうあるべきか… なかなか興味深いテーマだった。 最近人としてどうあるべきかを考えることが多い。 別に私自身たいそうな人間ではないけれど、 自分の意思で動き、考え生きてきたつもりだ。 コミュニケーション能力も別に高くはないけれど、 人の話に耳を傾け、敬意を払い、礼をつくしてきたつもりだ。 あたりまえの事だと思っていた。 でも違った。 人を蔑むことなく、敬意を払い、対話を繰り返していきたいと思う。 君たちはどう生きるか 私はこれからどう生きようか…

    0
    投稿日: 2024.06.02
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    大学生の息子が、『悩んだり躓いたりした時に読み返す本』と、私に紹介してくれた事がきっかけで読む事に。 主人公・コペル君が、『イジメにどう向き合うか』を軸に人間の悩みや過ちについて考え成長していく物語。中学生の話だけど、しがらみの多い大人の社会でも往々にしてある事で、生きて行く上で何が大切なのかを考えさせられる深い内容であった。 誰にでも失敗や後悔がある。それが明るみになった時どう向き合うかが大切。そして過ちをポジティブな勇気に変換する習慣が重要である事を学んだ。 読了後、息子と『どう生きるか』について語り合った。答えの無い問題に直面する息子の悩みや思いが、少し理解出来た気がして良かった。たまには親子で哲学的な会話もいいですね、笑。

    19
    投稿日: 2024.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間を分子だと思ったことはあったが、人間を地動説と天動説に置き換えいるのが分かりやすかった。 自分もついつい天動説のように考え、自分の課題を大きいものとしてとらえ、落ち込んだりしているが、自分中心の考え方を抜け、自分を正しく判断していきたいと思った。

    0
    投稿日: 2024.05.23
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    以前からタイトルが気になっていて、今回はマンガ版かあったので読んでみました。どう生きるのが良いのか、歳を重ねた今でもよくわかりません。毎日毎日考え続けてます。

    0
    投稿日: 2024.05.23
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    漫画とノートで区切られていて、とても読みやすくなっていた。 この本を作る過程を描いた作品だったのですね。 常に自分の体験から出発して正直に考えて行け。 原点はここで、これを行動にうつし続ける。 それがこの本で言う、立派な人間になる方法で さて、あなたはどうしますか?

    0
    投稿日: 2024.05.23
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    『立派に生きる』とは何かを考えさせられる作品。 大人になった今も、『君たちはどう生きるか』の答え探しを続けているなと感じた。 7月に産まれる子供にも読ませたい作品でした。

    4
    投稿日: 2024.05.19
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    古本屋でふと見つけて、買ってみた 読み終わるまでに半年くらいかかった そうだな…、自分が普通に育つ子どもだったらとても感銘を受けていただろうなと思うし、そういうひとたちのための話なのだと言うのが分かるので、それで良いと思う ただ、少し呑気だな、楽観的すぎやしないかと思ってしまうのは大人になったからだろうか? あるいは、自分がこのくらいの年齢の頃、あまり環境に恵まれていなかったので、どう生きるか以前に、どう生き延びることを考えなきゃいけないような状況(いじめとか、家庭の不和とかそう言ったもので割と精神疾患スレスレ?)だったから、だろうか? 罪の話はとても心を打たれた が、そういうわけで、そこまでは印象に残らなかったかな…

    1
    投稿日: 2024.05.05
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    子どもだけでなく大人も、いかに生きるか考えさせられる。コスパとかタイパとか、損得が選択の基準になる昨今だけど、立派に生きるには?と、あらためて自分に問い掛けたくなる。 大人の姿を見て子どもは育つから、身につまされるなぁ〜。

    1
    投稿日: 2024.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おじさんがコペル君に出した問題 「君は(省略)たしかに消費ばかりしていて、なに一つ生産していない。しかし、自分では気づかないうちに、他の点で、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それはいったい、なんだろう。」 今現在の私の考えとしては、「刺激」「希望」「成長」かなぁと。息子達を見ていると、コペル君のように様々な経験をして苦しみ楽しみ、日々成長する姿に、おじさん同様私自身刺激を受け、希望のエッセンスをもらいまくっています。

    9
    投稿日: 2024.04.30
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    池上さんの人生を決めた本。人格者たるものを生みだす、そんな著だなぁ。こんな漫画を読んで生きること、友達の事、家族のこと考えられる子供はいいなぁ。子供皆が読んだら、素敵な世の中になるなあ、って大人が子供任せに言うんでなく、大人もじっくり読む本だ。 貧乏で引け目を感じる必要ない、むしろぺこぺこする人間は軽蔑に値する、と言うのは厳しい言い方だけど、貧乏な人を蔑んだり自分が上と振舞う事を戒めるのメッセージが良い。 自分の人生、自分でとことん考えて決める。過ちを犯したら素直に認め謝る。他人も許すし自分も許す、これができれば世の中から諍いがなくなるのに。

    1
    投稿日: 2024.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1章 変な経験 ビルから、自分含め人間が分子のように見えた。これは天動説のように自分中心でなく、地動説のように広い世間を中心にした考えの元となる。それができている人は大人でも少ない。 2、3章 勇ましき友 芸術が素人に分からないように、人生についてもまた経験してみないとわからない。だから自分が感じたことや感動したことから出発するのがいい。 4章 ニュートンの林檎と牛乳 コペル君は牛乳から生産関係を思いついたが、これはすでに広く知られていることだった。このように、1人の人生では発見は限界はあるが、先人が集積してくれたものが学問である。このことから学問の重要性がわかる。 5章 貧しき友 貧しいとどうしても惨めな思いをすることも多いが、誇りを持って生きるべきだ。生産者は消費者より偉いのだ。そういう人のしている仕事は世の中になくてはならないものだ。また貧しくないものは、自由に勉強など力を伸ばしていけるのだから、生かさない手はない。 6章 ナポレオンと4人の少年 ナポレオンが英雄である理由として、行動力が挙げられるが、それ以上に大きな歴史の流れの中で封建制度の打ち倒しや学問の奨励といった爪痕を残して、自分の非凡さを人のために使ったことが挙げられる。 7、8章 雪の中の出来事 自分が王でないことを嘆くのは国王のみであるように、もともと持っているはずのものがない時に人は辛さを感じる。だから、人が惨めさを感じるのは、本来惨めでない存在のはずだからだ。このような辛さの中で最も大きいのは自分の過ちを認める時だ。しかし、そう思うということは正しく行動する能力があるからだ。自分で決定し、立ち直るべきだ。

    1
    投稿日: 2024.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いいことが沢山書いてあって普段同じ内容の本を2回読むことは滅多にないけれど立て続けに2回読んでしまった。 自分の汚い心に刺さる内容が多かったと感じた。 いろいろな発見ができるコペル君は天才だと思った。 自分を中心として物事を見ることがほとんどなので、全体像から入ると気づくことがあって面白いのかなと思った。 自分の体験を誤魔化すことなく考察するのは大事だけど難しそうだと思った。自分が感動したことや体験したことを忘れないようにしたい。 あたりまえのことを深く考えてみることで新しい気づきがある。 変えられないことを何度も考えてしまってやるべきことが何もできないことがあるので意識的に変えられないことは考えないようにしていきたい。 自分勝手な欲望や虚栄心を抱くことで苦しんだことが何度もある。恐らく自分中心であったり視野が狭かったりが原因だと思う。治せるものなのかわからないけれどこういう欲望や虚栄心から解放されたい。

    1
    投稿日: 2024.04.20
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    漫画と小説を合わせ読みやすく、この年になっても気付かなかった事に改めて気付かされた一冊です。 当たり前の事が当たり前に出来ず背中を押してくれます。

    2
    投稿日: 2024.04.10
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    失敗した時、誤ったことをした時、そこからどう動くのか。母親の寄り添い方も素敵だと思いました。 「僕たちは自分で自分を決定する力を持っている」 普遍的な内容で読みやすかったです。

    2
    投稿日: 2024.04.08
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    一冊の本とは思えないほどパンチラインが多すぎる。パンチラインのみで形成された本。足から根っこを生やすみたいに僕は地面を踏みしめた。表現として何も突飛なことはしてない。なのにこれほどまでに迫ってきて、そして頼もしい言葉があるのかな。素晴らしかった

    0
    投稿日: 2024.04.08
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    人間として立派に,"よりよく生きる"ためには,どのように考え,行動していくべきなのか。 登場人物たちの生き様,特に主人公であるコペル君とおじさんによるやりとり(言葉と心による交流)を通して,普遍的な倫理哲学における問いかけを登場人物に対してだけではなく,読み手側へも同時に突きつけてくる物語。 まず90年近くも前に書かれた物語が,今なお現在を生きる私たちの心へ強く訴えかけ,揺り動かしてくる熱情を保ち続けていることに驚嘆を覚える。 いや,むしろそれどころか,科学技術や交通網の発展,インターネットの普及といった,グローバリゼーションによる多様な価値観が人々の中に浸透し,その代償としてアイデンティティとか自身の軸とでもいうべきものを見失いやすい,そんな"今の時代だからこそ",深く突き刺さるような示唆に富んだ作品なのではないかと思う。 個人的には,コペル君が友人との約束を裏切る過ちをおかした時に,お母さんがコペル君を優しく諭すように言い聞かせた,お母さん自身の学生時代に経験した些細な過ち・苦い経験を,大人になった今ではどのように捉え,考え,人生に活かしているのかという部分の話が好きだった。 この作品が好きならば,雨瀬シオリの『ここは今から倫理です。』も是非読んでみて欲しい。

    0
    投稿日: 2024.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ娘の断捨離本をビニールひもで縛っていたら目についた。えっ?この本捨てるの?オレ、読んでいないよ!ということで手に取る。人間は失敗の繰り返し。小さい頃はその原因・理由をあまり考えず、なので失敗を繰り返すが、大人に守られている。大人になったらそうはいかない。自己責任だ!自分で考える必要がある。自分で自分を決定する力を自然と養ってきた。しかし大人だからって1人ではない。一番大切なのは子どもの時の失敗を忘れてはいけない。その反省と謙虚さによって、周りの人たちに支えられ、何度も何度も背中を押されているはずだから。④

    49
    投稿日: 2024.03.26
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    読み終わった後には自然に涙が流れるほど良著だった。何度も何度も読み返したい、おじさんの言葉。 人生まだまだ先がある。足に根っこが生えたように、一歩一歩踏み締めて、生きていこう。

    2
    投稿日: 2024.03.23
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    普遍的で、難解ではなくて、誰にも大なり小なり心当たりのあることばかりで、だからこそ心にずっしりと来て苦しくなる言葉もありました。サクサク読めるけど、自分と向き合いながら読ませられる力があるゆえに、結局サクサク読むなんて無理で呻きながら読みました。映画きっかけに読みましたが、出会えて良かった名著。

    5
    投稿日: 2024.03.03
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    だいぶ前に最後まで読んだには読んだけども内容まで完全には理解できていないから、またいつか読みたいなーと

    0
    投稿日: 2024.02.24
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    1937年初出版の吉野源三郎による日本の小説。コペルというあだ名の15歳の少年・本田潤一とその叔父が、精神的な成長、貧困、人間としての総合的な体験と向き合う姿を描く。 当初『日本少国民文庫』第5巻として編纂代表の山本有三自身が執筆する予定であったが、病身のため代わって吉野が筆をとることになったとされる。初刊は1937年に新潮社で出版、戦後になって語彙を平易にするなどの変更が加えられ、ポプラ社や岩波書店で出版された。新潮社版も度々改版され長年重版した。 児童文学の形をとった教養教育の古典としても知られる。 2017年には羽賀翔一による漫画化『漫画 君たちはどう生きるか』がマガジンハウスから出版され、2018年3月には累計200万部を突破した。

    2
    投稿日: 2024.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少し古風な叔父さんの優しく強い言葉一つ一つが終始刺さりました。 個人的に、最後のコペルくんの言葉から「みんな違ってみんないい」というメッセージ性を感じました。例えば心優しい浦川くんや気の強い北見くんは性格は全く違えど、それぞれの力がコペルくんにとってかけがえのないものになっていると感じるシーンがいくつかありました。もちろん水谷くんやそのお姉さん、コペルくんの母親もそうです。 ただ、どんな人間になってもよいのかというとそうではなく、叔父さんやコペルくんのお父さんがコペルくんに望んだような"いい人間"にみんながなれば、全ての人がお互いによい友達であるような世界になるのだと思います。 この作品は中高生のうちに読んでおけば良かったと本当に思いました。また、全ての中高生におすすめしたいです。

    2
    投稿日: 2024.02.18
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    情報に溢れ、自分で物事を考えることが少なくなった。 分からないことがあれば、すぐ調べて、わかった気になる。 深く考える力を取り戻したいな。 心に残った一節 人間が人間同志、お互いに、好意をつくし、それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにありはしない。そして、それが本当に人間らしい人間関係だ。

    1
    投稿日: 2024.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人は1人では生きれない。 けど、関わってくれてる人全ての顔を知って 繋がりをいつも認識している訳ではない。 それを理解した上で、 見返りや損得を考えず、 他者との関わりを大切することは出来ているか? そして、人に流されてばかりではなく、 自分の意思で、自分の生き様を選択する道を 突き進める人間に、自分はなれているのか? 子供だから、じゃなく 大人でも、出来ないことがいっぱい。 これを読んで、勇気をもらうというか、 当たり前を当たり前に思ってはいけない。 と、いい歳になったけど、改めて思った。 ありがとうが、いつもあり得る訳じゃないから 有難い、と理解して日々を過ごせているか。 きっと幾つになっても響く 大事なことがいっぱい書かれていました。

    3
    投稿日: 2024.02.15
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    漫画の方を先に読んでしまったけどとても大事なことがぎゅっとつまっていた。 人間の心の葛藤、成長、大人になってからも本当に大切にしていかなきゃいけないこと気付かせてくれることが書かれていた。 前を向いて真っ当に生きていくにはどうしたらいいのかその第一歩に必要な要素がここにはあるのでぜひたくさんの子どもたちに若いうちに触れてほしい作品。

    15
    投稿日: 2024.02.09
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    痛みや苦痛のおかげで正常を知ることが出来る。 だから苦痛はそういう意味では無くてはならないもの、という所が特に印象的だった おじさんがコペル君に託す言葉が全て人間の中に根としてあるべきもので、尚腐らないよう守っていくべきものばかりでとても良かった。 出会えてよかった物語 数年後また読んだ時に最後の、君たちはどう生きるかの問いに対して恥のない未来を見据えて真っ直ぐな言葉で生きるを語れたらいいなと思った

    9
    投稿日: 2024.02.08
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    イラストがあることでスラスラ読む事が出来ました。仕事に対する取組み姿勢を変えてくれた良本です。一歩立ち止まって何の為に働くのか、生きるのかを考えさせられました。

    3
    投稿日: 2024.02.08
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    コペル君の体験する一つ一つの出来事と、その体験を元にして語られるおじさんの言葉は、「人間」としての生き方を俯瞰的に捉えていてその本質を突いていた。 自分にも感じたことのある、後悔とか罪悪感、良心もすべて肯定して、善悪を覚えていいのだと、迷ってもいいのだと、強く一歩を進む背中を押してくれた。 「人間は自分で決定する力を持っている」 この言葉を胸に刻んでゆきたい。

    2
    投稿日: 2024.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2回目。 1回目のときよりは理解が深まった。 ・自分が感じたこと、心動かされたことを大切にする ・人間らしさとは ・生産する人と消費する人 ・誇りから真理に向かう

    1
    投稿日: 2024.02.07
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    重要な部分はほとんどテキストで説明されてしまうから、これだったら挿絵程度にイラストがあるくらいでもいいかなと思った。

    1
    投稿日: 2024.02.07
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    小説版よりも読みやすいかと漫画版を読了。 漫画と文章とが交互に構成され、小説版をどれだけ忠実に再現していたかはわからないが すらすらと最後まで読み進めることができた。 主役のコペル君を通して、「人生とは、人間とは」の一端を読者に掴みやすくしている。

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    投稿日: 2024.02.06
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    「人間が人間同士、お互いに、好意を尽くし、それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにありはしない。そして、それが本当に人間らしい人間関係だと、」 「僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている」 「太陽みたいにたったひとつの大きな存在が世の中を回しているのではなくて、誰かのためにっていう小さな意志がひとつひとつ繋がって僕たちの生きる世界は動いている」

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    投稿日: 2024.02.01
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    他人の目に立派に見えるように、見えるようにと振る舞っている人がずいぶんいる。そういう人は自分が人の目にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものなのかということを、ついお留守にしてしまう。 だから、きみには、、君自信が心から感じたことやしみじみと心動かされたことを、大切にしなければいけない。

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    投稿日: 2024.01.31
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    吉野源三郎の漫画僕たちはどう生きるかを読みました。 今、テレビでも取り上げられ話題の本です。コンビニでもまかけました。 かなり昔の本ですが現代でも少しも色あせない内容です。 子供たちに是非読んで欲しい本ですね

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    投稿日: 2024.01.31
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    君たちはどう生きるか 1人の人間として経験することには限りがある その代わり人間は言葉というものを知っている 自分の経験を人に伝えることもできるし、 人の経験を聞いて知ることもできる。 →だから読書ってすごい大事! (自分にはなかった経験や考え方が得られるから) 人間らしい人間関係 =人間同士(志)がお互いに好意をつくし、それを喜びとしている状態 →お母さんが自分に何かしても、その報酬を欲したりしないように。 「ありがたい」=「そうあることがむずかしい」        「めったにあることじゃない」 生産する人と消費する人の区別 →生み出してくれる人がいなかったら、消費することは出来ない。 心を打たれたことがあったら、それを思い返して意味を考えるようにする フランスは、自由・平等・博愛 →それなのに差別がすごい国と聞く →フランス人の平等は、フランス人だけ? ナポレオンは人間の進化に貢献したから偉大とおじさんは言うけど、 ナポレオンを偉大にしたのも、貧しい労働者のおかげ? じゃあ、貧しい人も偉大! ↓ 日本国憲法→ナポレオン法典→フランスの学者→学者が使う道具→それを生み出す人々 変えられないことを考えるのをやめる →余計な感情に左右されず、今自分がするべきことに真っ直ぐ向かえる 世の中は何かを中心に回ってるわけではなく、 一人一人が"誰かのために"を想い、それが繋がりあってる

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    投稿日: 2024.01.28
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    宮崎駿監督の作品が世界でも高評価、と聞き、図書館に予約。そうしたら、映画は別物と知り、あっ… でも、きっかけはともかく、読めて良かったです。 何よりナポレオンの考察が興味深かったです。 これまでコルシカ島で寂しく死んでいった英雄、ぐらいに考えていましたが、その生い立ちから成功、さらに失脚までの流れを知り、目からウロコ… だいたいふだん物事の一側面からしか物を見ることができない自分をあらためて思い知る… ところで、戦前に書かれたものですが、主人公は比較的裕福で、学校ではやはり(様々な)ヒエラルキー的なことによるイジメが存在している…おじさんの話の中でも、貧乏から抜け出すことは難しい、と暗に語られているように思うのです。 北見くん(ガッチン)がすごい。浦川くんもすごい。浦川くんは自営を支え、中学に通う。今ならエラいことになりますよね…でも、昔は当たり前だったのですが。 ま、山口くんは、やっぱりキライです(笑) おじさんは大人なので、すごくて当たり前。でも、普通はああできないし、考えることもできないかもなあ。 驕らず、高ぶらず、しかも卑屈にもならず…難しいかもしれません。 でもコペルくんたちよりも残りの人生が短いからこそ、少しでもそのように生きれたらいいな、と思わされました。 舞台となったのが、その時代のブルジョワ家庭の子どもたちが通う学校、しかも男子校。そういう背景も加味して、3.8点くらいでした。 でも、よい1冊でした。

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    投稿日: 2024.01.24
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     1937年初出版より度々改版されて今に至る大ベストセラー。 記憶に新しいところでは、2017年に漫画されて再ブレイク。 15歳のコペル君と叔父さんの物語を通して、人としてどう生きればよいのかを問うていきます。 これからを生きる子どもたちのみならず、多くの大人たちにも刺さる言葉があるはずです。 漫画編はお孫さんに、文庫本は自分へのプレゼントを想定して。(by Ariyoshi)

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    投稿日: 2024.01.13
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    心に残った内容 自然、宇宙を含めた大きな時の流れに役にたつことからそれると、偉大なナポレオンでも囚われの身になる。稲盛さんの本で覚えた、動機善なりや私心無かりしかと確認することが大切だと思った。 痛み、過ちを犯したときの後悔はなぜ起こるか。体の痛みにしても後悔にしても、本来体はどうあるべきか、人は正しい道を生きることができること教えてくれるシグナルになっている。

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    投稿日: 2024.01.12
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    タイトル通り、君たちはどう生きるかを問うた内容であった。 しかし、その中には教養といえるべきコペルニクスやナポレオンの話から、男子中学生の人間関係を流れの軸として話が展開されておりとても読みやすかった。 何かを成し遂げていく力を手にするために、思考を深める

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    投稿日: 2024.01.04
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    小説を先に読んでから漫画版を おじさんのくだりは端折らず コペル君の周りで起きた出来事を漫画で 漫画になってる分、読みやすかったし問われるところがイメージしやすかった おじさんがコペル君に問いただす場面なんて上手く絵で表現したなって思った

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    投稿日: 2023.12.13
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    若い子に読んでもらいたいと思った。 大人になった今でも気づきができる内容 「僕たちは自分で自分を決定する力を持っている」 君たちはどう生きるか。 何かにつまずいた時、立ち止まってしまった時、この言葉を思い出したいと思った。

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    投稿日: 2023.12.12
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    人間はたくさんの分子だ。お互いが何かをしようとしてる。 作る人は偉大 貧乏でも堂々とすべき。例ナポレオン 人間は正しくあろうとするから、辛い。 人間は過ちを犯す。だからこそその痛い経験が未来の背中を押す。

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    投稿日: 2023.12.09
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    自分は何を生み出しているのだろうか。 自分はこの先、どう生きるか。 おじさん、ありがとう。 正直に考えて、自分で自分を決定して、生きていきます。

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    投稿日: 2023.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものの見方についてが一番よかった。 よく周りを見ずに、自分だけを見ていると、自分の都合の良いようにしか行動しないというように、堕ちていき、最終的には、世の中の本当のことを知ることができない。それは自分を成長させないし、まわりも離れていっちゃうから、世界を大きく見て、その世界の中にいる1人なんだと実感していきたいと思った。 何年か前に読んだときは、何をいっているのか分からなかったが、今読むと、人間や生き方について書いてあるとても勉強になる本だった。

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    投稿日: 2023.11.25
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    おじさんのノートを読みながら、自分がコペル君になった感覚で読んでいた。 頁を進める毎に頭の中がすっきりしてくる感じ。 前時代から変化することの無い社会構造の本質を的確な視点で言葉にしてる。 もっと早くに読んでおきたかったな〜、でも昔だったら訳分からなくて積読してたな多分。

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    投稿日: 2023.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    僕たちは、 自分で自分を決定する力を持っている。 だから誤りを犯すこともある。 けど、 誤りから立ち直ることもできる。 人間の自分。どう生きるか。

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    投稿日: 2023.11.13