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イノセント・デイズ(新潮文庫)
イノセント・デイズ(新潮文庫)
早見和真/新潮社
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総合評価

898件)
4.0
256
377
179
27
6
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最良の選択は本人が決めること。 私たちが外野で「違う!」とか言う資格は無いのかもしれない。 彼女が初めて自分の意思で選んだのだから。 それでも人は必ず誰かの心に残っているということも忘れてはいけない。

    3
    投稿日: 2019.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんな孤独があるのかと…何とも言えない気持ちになりました。 理不尽な世の中だけど、救われることもあるはずで… 助けられなかった 幼なじみの気持ちを考えてほしかった。 傲慢だ!ホンマにその通りやと思う。 悲しかった。。

    8
    投稿日: 2019.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あぁこうなると分かっていながらたった今読み終えた。後味は悪く、ひたすら幸乃の人生が暗く悲しいものにしか思えない。 彼女の人生に小学生時代に少しでも明るい時期があっただけが救いになっている。 ありとあらゆる周囲の人間も結局は自分の人生を生きていて、誰か1人の為に生き抜くことは出来ないのかと思った。それが出来るのは親だけなのだろうか。 幸乃の母親が生きていたら全く違ったであろう彼女の人生がひたすら辛いものに思えて、読み終えた後もモヤモヤが残る。 小説として面白かったのは確か。

    6
    投稿日: 2019.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田中幸乃の視点がないから本当の気持ちはわからない。 けど、周りから見た、世間からみた、田中幸乃には差があった。しかし、最後に彼女の強さを私は感じました。

    4
    投稿日: 2019.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一人の少女の生い立ちから、関わった人たち目線で語られる壮絶な出来事に引き込まれて一気に読んだ。 結末には残念な思いは残るものの、、解説まで読んでまた思いが変わったり。幸乃ちゃん本人はは死ぬことを希み叶えるために最後の発作をなんとか持ち堪える。刑務官は最後にそのことを見抜く。慎ちゃんのことを考えると切なくなる。 幼い頃、姉と慕った人、中学時代の罪を身代わりした友、彼女に想いを残した人たちは彼女が亡くなった後も続く後悔。誰が一番罪深いのか…読み手によってもさまざまだろう。

    8
    投稿日: 2019.09.22
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    田中幸乃。 こんなにもうまくいかない人生ってあるんだろうか。 コレ吉高由里子主演で映画化しないかなぁ…。

    8
    投稿日: 2019.09.16
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    先が読めてしまってあまり面白くなかった。次々と入ってくる新しい情報も「へぇ〜」としかならなかった。結末が衝撃的なわけでもなく、あまりお勧めはできないなと思った。

    2
    投稿日: 2019.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田中雪乃。 小説を一冊読んで、架空にも関わらず、こんなに一人の名前が頭に刻まれることは少ないかもしれない。 彼女の生涯で少しずつ関わる人、良い思い出も作りながら少しずつ裏切って去っていく人、、その中で語り手を変えながら物語は最期に向かっていく。 語り手が変わると、それまで真っ直ぐで好感が持てた人物が、突如履き違えた正義感で動く浅慮な人間に思えてきたり、、 まさに、ニュースで容疑者段階の人の写真見て「確かにそれっぽい顔してるよね」と言ってしまう私たちを揶揄しているように感じた。その場の断片的な情報で全てをわかった風に決めつけてしまう。 そして、雪乃と関わってきた人達が、一様に、彼女と離れることにほっと安堵するのも胸が痛い。お見舞いの後、病院を出た時に感じてしまう安堵感や清々しさに近いかも。 執行の日が慎一でなく翔の誕生日だったのは何故だろう、、もしかすると幼い雪乃が本当に想っていたのは彼だったのか?ハッピーマンデーが無ければ、執行は祝日には行われないはずなので、この日じゃなかったかと。そして慎一は間に合ったのではないか。 でもきっとこの結末が最善だったのだろう、雪乃が刑務官にかけた最期の言葉で思うことができた。もう誰にも裏切られたくなかったんだね。 結局、つきまとい以外、何の罪も犯さないまま裁かれる雪乃。自分は冤罪で良くても、それによって本当に罰せられるべき人が罪を逃れる事態は許されない。事実、真犯人の一人はそれで自殺を遂げており、他はわからない。そして雪乃はそのことを知らない。やはり彼女の行動全てが自己中心的で肯定はできない。ただ、彼女を真正面から受け止めて理解してくれる人が、もっと早くに現れていれば、、と思ってしまう。 物語の最後で、満開の桜の中で小さな男の子と女の子が手を繋いで駆けてゆく場面が救いだった。

    6
    投稿日: 2019.09.10
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    2019.9.7 桃鉄で言ったらマイナスの目にばっかり停まってしまう人生。 1つサイコロの数字が違えば全然違うものになるはずなのに。 彼女にとってのハッピーエンドではあったのかもしれないが、自分にとってはバッドエンドでした。 幸せに気付けない位の幸せに浸って欲しかった。 慎一にも。 そう本気で願うほど、気高い魂の女性の話でした。

    9
    投稿日: 2019.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    間に合わなかったんだ…ずっと切なくて重い。 誰もハッピーにならない…だけど何か引き込まれるものがあった。 でも、幸乃にとってはよかった結末なのかな? 慎ちゃんの気持ちになってみると、 辛い…立ち直れないと思う。 読んだ後、すごい脱力感。

    8
    投稿日: 2019.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読めば読むほど辛くなって、同情とか、可哀想だとかいう感情の中にはない苦しさがあった。最後、桜の花びらを見つけた時点でも、本当に死にたい気持ちは変わらなかったのか、もし悔いがあるとして、それをひた隠しにして早く死刑になりたいと言って面会も拒否して、表情も変えずに執行を待つって、どんなに大変な、苦しいことなんだろう‥。幼い頃の他人からの何気ない悪意が、1人の人生をここまで狂わせることがあるし、それが自分だったかもしれないと思った。

    9
    投稿日: 2019.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先日読み終えた【店長がバカすぎて】を読んだ際に、帯に紹介されていて気になった一冊。 全然テイストの違う作品だったけど、とても楽しめた。 共感できるところが沢山あった。 田中幸乃が元恋人の家に火をつけて、妻と双子の子どもを殺害し、死刑判決を受けるところから物語が始まる。 田中幸乃の半生が徐々に報道で明らかになっていく。 「私生児として生まれ」、「幼少期に義父に虐待を受ける」、「母親が元ホステス」、「中学校の時に不良グループに所属」、「強盗傷害事件を起こして児童自立支援施設へ入所」、「元恋人に執拗なストーカー行為」… ここまで並び立てられた上、犯行の残虐性が相まって「死刑やむなし」と読んでしまうのが序盤。 しかし、徐々に色々なことが明らかになっていく中で、正に“ボタンの掛け違い”を目の当たりにしていく。 そのボタンの掛け違いを知る度に自分自身も如何にステレオタイプがしみついているかということを痛感させられた。 外野の何て無責任なことか。そしてそれは自分自身にも言えることで… 久々に心揺さぶられる作品に出逢えました。

    11
    投稿日: 2019.08.18
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    面白い構成の本。 判決文を各章のタイトルとしていて、田中幸乃に関わった人々を通して幸乃が描写される。 どうしようもなく悲しく、残る余韻が凄い。

    9
    投稿日: 2019.08.08
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    【感想】 ブクログユーザーの皆さんの感想をよくお見掛けする為、読んでみようと思った作品。 WOWWOWで妻夫木聡・竹内結子が出演しているドラマもあるようですが、この物語はドラマよりも書籍の方が映える作品だと思う。 読後の感想として、第一に思ったことが「理不尽さ」だった。 理不尽すぎる。。。こうやって冤罪で処分される人間がどれほどいるんだろう。 ただ、他の冤罪事件と少々毛色が異なるのは、冤罪の被害者である田中幸乃本人が、誰よりもその罪を回避しようとしなかった事。 その理由でもある彼女の人生全体に、この上ないくらいの孤独さが作中に溢れ出ていた。 色んな犯罪者が世間にいる中で、これほどまでに恵まれなかった人間が果たしているのだろうか? いや、彼女自身、周りに恵まれなかったわけでは決してない。 ただ、ボタンの1つ1つの掛け違いというか、募り募った小さな不幸の積み重ね故に、このような悲劇が生まれてしまったのだろう。 個人的には、幸乃の姉や中学時代の友人、そして元カレの友人など関係者たちが口を揃えて「これ以上関わりたくない」「背負いたくない」という気持ちが芽生えていることに、悪い具合で心にとても響いた・・・ 幸乃に対しての理解があり、不憫であると思った上で、やはり皆それぞれの人生があるからもう関わりたくない、終わりにしたいという気持ちが物凄くリアルだった・・・ 一人の女性の歩んできた人生が第三者目線ではあるがしっかりと描かれたこの物語。 読んでいてとても悲痛なモノではあったが、面白かったです。 【あらすじ】 正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはずです 田中幸乃、30歳。 元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。 凶行の背景に何があったのか。 産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。 幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は…… 筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。 【引用】 p24 「いい加減自分と決別したい。今日をもってノートともお別れだ。こんな価値のない女を好きになってくれてありがとう。さようなら、敬介さん」 幸乃の逮捕前から、放火殺人事件の概要は派手に新聞紙面を賑わしていた。逮捕後は一転、幸乃の生い立ちや容姿についての報道合戦が始まった。 私生児として出生した過去や、その母が17歳のホステスであったこと。 養父から受けていた虐待に、中学時代に足を踏み入れた不良グループ、強盗致傷事件を起こして児童自立支援施設に入所していたという事実。 そして出所後に更生し、真っ当な道を歩み始めたかに見えたものの、最愛の人との別れを機に再びモンスターと化していった経緯・・・ p41~ 第1章「覚悟のない17歳の母のもと・・・」 「ほら、お母さんにそっくりだよ」 丹下は感じたままを口にしたが、ヒカルは真顔で否定する。 「ダメですよ、絶対にダメ。こんな目つきの悪い私に似たらかわいそう」 そう過剰に反応した次の瞬間、ヒカルは瞳を潤ませた。赤ちゃんをおそるおそる胸に抱き、次第に声が大きくなる。赤ちゃんも釣られるように泣きじゃくった。 「ユキノ。生まれてきてくれて本当にありがとう」 p106 第2章「養父からの激しい暴力にさらされて・・・」 倉田陽子が妹の存在を忘れたことは一日もない。でも毎日がめまぐるしく過ぎていき、幼少の頃の思い出が少しずつ霞に捕らわれていくにつれて、どこかに存在するはずの幸乃という人間から現実味は消えていった。 だから最初にニュースであの事件を知った時も、不思議なほど動揺はしなかった。冷たい言い方かもしれないが、他に数多ある絵空事のよな事件にしっかりと紛れ込んでいた。 だがその中に二つ、陽子の心をざらつかせる報道があった。 それはあの優しかった母を無責任なホステスと、三年前に他界した父を酒乱の虐待養父と一方的に断じたものだ。 p109~ 第3章「中学時代には強盗致傷事件を・・・」 p178 「あなた、少年法って知ってる?」 笑いをかみ殺すのに必死だった。この顔だけは絶対に見られてはならないと、理子は再びうつむいて、さらに早口でまくしたてる。 「幸乃って三月生まれだよね?まだ13歳ってことだよね?だから大丈夫なんだ。絶対に捕まらないから」 気づいた時には理子は土下座し、額を床にこすりつけていた。 「うん、そうだよね。理子ちゃんには悲しむ人がいるんだもんね。それに理子ちゃんにはこれまでずっと助けてもらってたから。私を必要としてくれたから」 「いいよ、理子ちゃん。早く逃げて」 (中略) 何をしていても、何を実現しようとも、彼女の影に怯えていた。常に許しを乞い続け、もちろんその声はどこにも届かなくて、理子の気を滅入らせた。 p228 第4章「罪なき過去の交際相手を・・・」 「もう別れた方がいいよ。敬介に翻弄されるのはやめにしなよ、君の身体がもたないよ」 聡は懇願するように言っていた。しばらく不思議なものを見つめるようにしていた幸乃の瞳に、次第に怒りの色が浮かんでいく。まるで敵対するかのような強い表情に、聡はたじろぎさそうになる。 幸乃は諦めたように息を漏らすと、「ずっと一人だった私に彼は手を差し伸べてくれたんです。彼に甘えているのは私の方です」と、先ほどの言葉に付け足した。 「彼だけが私とつながろうとしてくれました。だって、これまでもいっぱい人に縋って、捨てられて、信じて、裏切られてを繰り返してきましたから。子どもの頃も、中学生のときも、施設時代も、出てからも。もう絶対に誰も心に立ち入らせまいとしてたのに。敬介さんがこじ開けてくれたんです」 p252~ 第5章「その計画性と深い殺意を考えれば」 p254 母を失い、父から「必要なのはお前じゃない」という言葉をかけられたとき、絶対に安全だと信じていた足場があっけなく崩れ落ちた。その直後、祖母を名乗る女が目の前に現れたが、はじめから幸せの香りはしなかった。母が懸命に自分に近づけまいとしていてくれたことも知っていた。 美智子との生活は生やさしいものではなかった。一番こたえたのは幸乃を女として対等な存在とみなし、冷ややかな視線を向けられていたことだ。 そのくせ、美智子が入れあげていた韓国人の男に、幸乃が陵辱されている場面は見て見ぬフリをし続けた。汚らわしいものを見るような目で「あんたもヒカルと一緒か」と吐き捨てられ、避妊具の箱を投げつけられた。 p277~ 第6章「反省の様子はほとんど見られず」 p292 父はさらに翔の目を見つめていたが、少しすると諦めたように息を漏らした。 「俺の尊敬しているある先生は、弁護士が自分の命を懸けて挑める案件なんて、生涯に一件あるかないかだって言ってたよ。人生に起きるすべての出来事がその日のための鍛錬だって。行く以上は成長して帰ってこい。お母さんを泣かせない範囲でな。いろんなものを吸収してこい」 父はほぼ一息で言い切って、なぜか誇らしそうに目を細めた。 p294 「この件は本当にお前が首を突っ込むべきことなのか?小さい頃の友人というだけで、名乗り出る理由になるのか?」 おそらくはそれが父の本題だ。ヴァナラシで事件の続報を知って以降、翔自身がずっと考えていたことでもある。 幼い頃の記憶を辿って辿って、ぶち当たった場面があった。それは当時の友人たち、幸乃を含む「丘の探検隊」のメンバーを前に、自分がこんなことを言ったときだ。 「誰かが悲しい思いをしたら、みんなで助けてやること。これ、丘の探検隊の約束な」 父にそれを説明しようとは思わなかった。 「これが俺にとって生涯で唯一の案件かもしれないからさ。たまたまそれが早く巡ってきただけかもしれないから、そのつもりで挑むよ」 p333 「田中幸乃の犯した罪を許すことは絶対にないよ。でもね、火を放った瞬間の彼女はたしかにモンスターだったかもしれないけど、生まれながらにしてそうだったわけではないことを僕は間近で見て知っている。じゃあモンスターにしたのは誰だったのかって、検証してみる必要があったんだ。彼女を見てきた時期を綴ることは、僕にとってはある意味では禊ぎだった」 p334 「ごめん、丹下くん。全然違うわ。本音を言うとね、僕はもうこれ以上何かを背負うことが恐いんだ」 「もっと言うとね、僕は早く彼女の刑が執行されないかとも思ってるよ。それがいかにひどい考えかってわかっているけど、どうしてもその思いが拭えない。彼女が今もどこかで生きていることが恐いんだ。毎晩のように夢に出てくる彼女から逃れたい」 p345~ 第7章「証拠の信頼性は極めて高く」 p391 「あのさ、佐々木くんって幸乃ちゃんにどんなイメージを持ってる?」 八田は照れくさそうに鼻をかいた。 「イメージですか?さぁ・・・ち、小さい頃は、明るくて、屈託がないっていう感じでしたけど」 「へぇ、すごい。世間のイメージとは見事に逆だね。僕には無垢っていう印象が強いけど」 (中略) 「ちなみに純粋とか無垢なとかって、英語でどういうか知ってる?」 「イノセントっていうんだ」 八田はさらに顔をほころばせる。 「でね、そのイノセントには、無実のっていう意味もあるんだってら、不思議だよね。どうして純粋と無実が同じ単語で表されるんだろうね」 p416 「あの事件の本当の犯人はあなたのご友人ではありません。浩明をはじめとする、あのグループの者たちです。田中幸乃さんではありません。」 全身の毛がざわりと震えた。老婆は慎一から目を離さない。 p419 「なぜ罪をかぶってくれるのかわかりませんが、身代わりになってくれる人がいたんです。それに縋るのっておかしいですか?田中さんに死刑判決が出たとき、申し訳ないのですがホッとしました。もうこれで怖がる必要はなくなったのだと、少なくとも私は安堵しておりました。だけど、浩明は違った。あの子はさらに追い詰められていきました。」 「それが判決の出た日の日記です」 老婆の言葉を聞き流しながら、慎一はページをめくる。変わるのは日付だけで、内容はほとんど同じだった。綴られているのは後悔の念ばかりだ。命を奪った家族への、一人残してしまった井上敬介への、アパートを半焼させられた草部猛への、必死に守ろうとしてくれた祖母への、そしてまた新たに自分が命を奪おうとしている幸乃への謝罪の言葉が、綿々と綴られている。 老婆は否定するが、それはやはり遺書と読めるものだった。 「せめてあの子が神様のもとへ行けますように。そう祈りながらも、真相を明かすことはできませんでした。ただ読み返してみたら、自分が一体何を守ろうとしていたのか、今更ながらわからなくなりました」 「一緒に来て頂けますか?」 慎一は、噛みしめるように語りかけた。そう、自分たちは間に合ったのだ。次の春には一緒に桜を見ることができる。きっと何かを取り戻せる。 老婆が毅然とうなずくのを確認し、慎一は拳を握りしめた。もう二度と大切なものを取りこぼすことのないように。 「たくさんの人の人生がこれから変わるんだと思います。多くの人にとってそれは望まないことかもしれません。あなたにとっても、ひょっとしたら幸乃ちゃんにとっても。それでも、僕はあなたを警察に連れて行きます。もう決着をつけなきゃいけません」 p423 エピローグ「死刑に処する」 p440 看守の瞳は、背後に隠していた手紙を幸乃に差し出した。 《僕だけは信じているから。僕には君が必要なんだ。必ず君をそこから出します。だから、そのときはどうか僕を許してください》 力なく見開かれていた瞳に、怒りがふっと宿った気がした。幸乃が慌ててそれをひったくった瞬間、長く燻っていた私の疑問は確信に変わった。 この人は罪なんて犯していない。 ただ死ぬことを強く望んでいた女のもとに、そのチャンスが舞い降りてきただけだ。 生きることに絶望し、でも薬で死ぬことに失敗した女が、直後にまったく違う形で命を絶つ方法を授かった。他人に迷惑をかけることを極度に恐れ、その日が来るのをひたすら耐えて待ち続けている。 そう考えれば、すべてのことが腑に落ちた。すべての疑問に説明がつけられる。 p442 「そのピンクの手紙、どこまで持っていくつもり?何を隠したまま逝こうとしているの?あなたが死ねばそれでいいの?私はずっと不満だった。あなたに言いたかったことがある」 幸乃は両手で耳を塞ぎ、聞きたくないというふうに首を振る。そのまましゃがみこんだ幸乃に寄り添うフリをし、私も冷たい床に膝をつく。 「傲慢よ。あなたを必要としている人は確かにいるのに、それでも死に抗おうとしないのは傲慢だ」 倒れて、倒れて、倒れて、倒れて・・・ 私は心の中で祈り続ける。それは、「生きて」と懇願することに等しかった。 p445 「もう恐いんですよ、佐渡山さん」 その声が全身に染み渡っていく。 「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです」 「それは何年もここで堪え忍ぶことより、死ぬことよりずっと恐いことなんです」 ロープが細い首に巻かれる。想像の中の幸乃は、初めて笑顔を見せた。 やっとここに辿り着けたと、ついにこのときを迎えたのだと、透き通った笑みを浮かべている。 少しずつ小さくなっていくロープの音は、そのまま田中幸乃の命が消えていくことを象徴していた。そして再び部屋が完全な静けさを取り戻した時、私は一人の女が呆気なくこの世界から消え去ったことを突きつけられた。 傍目には何も変わらない。冷たい空気も、立ち込める線香の匂いもそのたまだ。でも、彼女はもういない。 誰かに迷惑をかけることを何よりも恐れていた女は、決して最後に取り乱すことなく、その誰かたちによって裁かれた。

    44
    投稿日: 2019.08.06
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    見出しの裏には違った事実がこんなにも潜んでいる、というお話。 人の人生って本当にいろんな人によって歪められるものなんだなぁ。。。 2019.7.21 110

    8
    投稿日: 2019.07.21
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    しんどくてなかなか読めなかった。重たい〜〜 嫌な気持ちになるミステリー、といわれればそうだけど。嫌な気持ちというか、考えさせられるというか。 世の中にはこんなにも自分勝手な人はたくさんいて、自分を押し殺している人なんて少なくて。 そんな人が唯一望んだことが、死刑であるってとこに重たさを感じますよね。ああ重たい。 でもさ、死んで償われることなんて、本当に少ないと思いますよ。 死んだらそれで終わり、なんて都合いいと思う。 マスコミ関係の話は、白雪と同じ感じでしたね。 たぶんマスコミが書いてることなんて真実は10分の1なんだろうなあ。それはマスコミに限らずだと思うけど。 だから私は情報収集よりも会いにいってしまう。笑 決めつけることなんてできない、だから会いにいくし、会いたいと思う。 きっと、手紙ならまだしも、みんな同じように書くこと打つことのできる文字なんて伝わらないよね。 …手紙でも書こうかしら。(重い)

    4
    投稿日: 2019.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お昼休みに読み始めてから、仕事中も続きが気になり定時ダッシュし寝る間も惜しんで1日で読んでしまいました。 それくらい面白かったです。 以前から犯罪者は環境が作り出すと思っていたが、この小説を読んでさらにその気持ちが強くなった。 死ぬ恐怖より生きる恐怖が強い そんな時に来た死刑というチャンス… 死刑をチャンスと考える主人公は初めてで驚いた。 7章の緊張感でページを捲る手が止まらなかった。 間に合わなかった絶望感… 老婆の気持ちの向けどころ 冤罪だということを公表するのかどうか 慎ちゃんのメンタルと気になる終わり方ではあったがあれ以上説明すると蛇足なのかもしれないとも思う。 なので、慎ちゃんに会いに行く描写がないのであれば刑務官のくだりはなくてもよかったかなと… 映画版の幸乃が竹内結子なのもなかなかの違和感 彼女は気が強すぎる気が笑 とても面白かったので記憶が薄れてころにもう一度読みたい

    8
    投稿日: 2019.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田中幸乃。 死刑囚。 罪状からはじまり、過去からひとつひとつ明らかになっていく事実。 なぜこのようになったのか、なぜ幸乃は死刑囚になったのか。 最後…何故、そこまで自殺でなく死刑として人生を終わらせたのか。 誰も悪くない。 誰もが悪い。 田中幸乃は罪を犯してない。 放火していない、というまさかの事実。 最後、発作を起こすことが出来なかった… 発作が起きていれば… あのおばあさんがもっと早く慎一に連絡していれば… 警察に行っていれば… 田中幸乃が死刑囚として死んだことを受け入れたくない。 ただ、田中幸乃が無罪となって生きていく未来も見えない。 未来なんかない、ただ今があるだけ。 だれもが救われたく、救われず… 悲しい物語だった。 ただ、これは身近にある話である。 いつどこで自分が誰かの引き金を引いてるかわからない。 今を精一杯生きたい。

    6
    投稿日: 2019.06.22
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    元彼の妻子への放火殺人で死刑判決を受けた幸乃。彼女の生い立ちと犯行経緯が関係者たちの言葉で綴られます。控訴もせずただ時を待つ彼女。今の彼女を形作ったものは何なのか…悲しくて辛くてでも目が離せません。また、登場する関係者も皆印象的です。特に判決後動いた三人の男達の思いは彼女に届いていたでしょうか。女性刑務官が見た、最後に彼女が四つん這いになってまで抗う姿に並々ならぬ決意がにじみます。彼女は決して悪女なんかではなかった。彼女にそんな思いをさせるまでにどこかで歯車が一つでもずれていたら、と思わずにいられません。

    1
    投稿日: 2019.06.14
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    昨今の人間関係やら、事件を反映したような文庫でした。最初は暗いなとか思いながら読んでいたのですが、どんどん先が読みたくなる本。 感情の負の連鎖、嫉妬、妬み、憧れからのイジメ、約束、記憶、裏切り、依存、、、感情や関係性のバランスが崩れた際のしわ寄せ。 いろんなものが折り重なり、補完が出来ず、どこかにしわ寄せがいく。 私は最後の刑務官と感情が重なり、なんとかならなかったのかと言う気持ちでいっぱいでした。

    8
    投稿日: 2019.06.09
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    悲しい作品でしたが最後まで読んで良かったと思える作品でした。人は人生によって価値観や考え方が全く違うものになってしまうんだろうなと思ってしまった。でもそれを無視して本質を見極めようと葛藤する最後の方のしんちゃんが一番まともな人間に見えた。 人の常識を自分の物差しで測る難しさを考えさせてくれる作品でした。

    14
    投稿日: 2019.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幸乃の想いと友人たちの思いが錯綜する秀逸な作品。タイトルと作中の伏線から結末は想像できてしまうが、どのようにクロージングするのか気になり、一気読みしてしまった。おかげで寝不足...。 「お前が将来どんな仕事に就こうと、絶対に忘れてはいけないことがあるよ。相手が何を望んでいるのか、真剣に想像してあげることだ」は支援者側の論理。それができるなんて思っていること自体が傲慢だ。最終局面で幸乃に傲慢だと詰め寄る刑務官の姿が虚しさを醸し出している。その後の男たちを描かないのもいい。

    11
    投稿日: 2019.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品を読了して2つのテーマを感じた。 1つは人間の意志の美しさ。 これは辻村深月氏の解説にも書いてあった通りだ。 田中幸乃が最後に見せる強い意志。たとえほかのどんな人にとって悲しいことだとしても、彼女は彼女の選んだ生き方を最後に通した。絶対の意志を持って自分の道を切り開く姿が美しい。 物語中で複数の登場人物が矛先を失った怒りをもてあます描写がある。その怒りは結局当事者でありながら理想を実現できなかった自分自身への怒りなのだが、田中幸乃は最後に自分にとっての"理想"を実現しているところが対照的だ。 2つ目は、現代のメディアや、レッテルに踊らされがちな社会、いや、私たち一人一人への警鐘である。 文章の構成としても各章が冠する一行一行の判決文が、実際のところ全くもって事実と異なるということを仔細に説明している。 その中の止むに止まれぬ事情や、事実との食い違いを知らないまま、部外者は限定的な情報を元に安易に人を決めつける。そして知らず知らずのうちに人を傷つけることも多い。そうした描写は実際にSNSなどでもありふれた光景ではないだろうか。

    6
    投稿日: 2019.05.26
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    i have been. but i can't remember till last content. and so sad. what should she did?

    0
    投稿日: 2019.05.23
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    暗くて重くて読み終えた後嫌な気分になった。 自分は死ねたから良かったかもしれないけど、 本当に罪を起こした犯人は今も自由に暮らしているではないか。 自分が犯行を認めたおかげで、 亡くなった3人は浮かばれない。 また犯人たちは同じ罪を重ねるかもしれない。 死ねならもっと簡単に死ねただろう。 薬じゃなく確実に。 不幸な生い立ちのせいで辛く苦しい人生だったかもしれない。 だけどそれがどうした!って感じだ。

    11
    投稿日: 2019.05.11
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    読み応えはありました 田中幸乃の死刑判決から始まり 田中幸乃の過去を関わった人たち視点で語られ 死刑を待つ現在視点へ そして・・・ ドラマ告知の帯にある 「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました」 はさすがに言い過ぎだと思いました

    8
    投稿日: 2019.05.05
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    これは、読み進めるのが、相当にしんどかったです。 放火により元恋人の妻と子を殺した罪に問われた女性の物語です。 「十七歳ホステスの私生児」「養父からの虐待」「中学時代の強盗致傷事件で施設入所」、彼女を形容するキーワードから描かれるイメージは、決していいものではないはず。 一般論ではない個別の事象について、その背景も知らないのに。 知人が未遂ながらもニュースになるようなことをしてしまった際、うっかり目にしたYahooニュースのコメント欄は、それはもう酷いものでした。 もちろん犯した罪はいけないこと、ですが、「その年でアルバイトかよwww」から、人格否定までされると、「あなたに何がわかるんだ」と言い返したくなる。 実際のところ、普段私が目にするニュースも、似たようなものばかりと感じていながら、その背景にはそれぞれの事象がある。だからこそ、ステレオタイプ的に何かを断定してはいけないのだと思う。 と、脱線したけれど、話を本書に戻すと、私は彼女の境遇が不憫で、読むにつけ苦しかった。 人との出会いが人生を変える。 そんな人生の分岐点で、常に不運の道へ進んでいく。負のスゴロクのような人生。 幼少期に必要とされなかった経験は自尊心を失わせるし、性的虐待で傷つけられた心は諦めと不信を生む。 翔のように恵まれた人生と、そもそも土台が違うのだ。 だから仕方ない、という話ではない。 自力でどうしようもないこともある、からこそ、彼女が間に合う内に出会ってほしかった。自分のことを大事にしようと思える人に。 読んでいて、「連鎖」という言葉が連想された。 負も正も、連鎖する。 彼女にとっては救いを求めた光だし、彼女なりに願った「誰も傷つけない方法」を責められない。けれど、描かれなかったこの物語の先で、全てが明かされた暁には、彼女に関係した多くの人は重責を抱えて生きていくこととなる。 人が1人で生きていない以上、誰にも影響しない、なんてことはそうそうない。 一方で、翔の祖父が話した仕事論は、世代を超えて受け継がれる正の遺産だ。前向きに生きる、力を与えてくれる。 どんな人に出会えるか、どんな人の中で生きていくか。 幼少期こそ特に、運でしかない。 自分ももしかしたら、誰かの分岐点にいるのかもしれない。そんな時、その人にとって少しでもプラスな方向を示せる人でありたい。そんなことを思いました。

    14
    投稿日: 2019.05.04
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    かなり以前に読了していた本。 ひたすら重く暗く最後までほとんどそんな気持ちのまま読み終えて、後に残ったのは切なさ。 イヤミス…ではないけど、爽やかな読後とは真逆の、一人の(決して幸福とは言えなかったであろう)女性の人生について考えさせられる重い何か。 様々な関係者の証言から形作られる彼女の人となりと、最後の真実の熱さが印象に残った。

    3
    投稿日: 2019.05.03
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    悲惨な過去!いじめ・カースト描写!暴力! みたいな感じをただ出していただけの作品。ミステリーとして一切魅力がなく、登場人物の心理描写に関心が持てなかった。

    0
    投稿日: 2019.04.27
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    おもしろい! 一気読み! 私は最後も受け入れらたし 衝撃的だけど嫌な気持ちにはならなかった。 やっぱりミステリーが好き。

    8
    投稿日: 2019.04.20
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    ある人間の不幸と孤独を描いた作品。誰がこの悲劇の原因を作ったのか?ということを考えさせられる。 ミステリーと名打つには、謎解きの要素がなく、あっさりとしているため、肩透かしをくらいそう。

    0
    投稿日: 2019.04.13
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    前半しんどいが、後半一気読み。その人の本当の姿は、出会ってきて理解しようとする人と本人しかわからないと言う話。

    6
    投稿日: 2019.04.01
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    幼少期の彼女がどんなに恵まれなくても、学生時代がどんなに切なくても、成人になってからも悲惨な日々が続く彼女。 彼女に同情してしまう。救いようのない人生。 目を背けたくなったけど、幸乃の最期を見届けた。 幸乃の死刑執行を見るために、最後まで読もうと思った。

    6
    投稿日: 2019.03.31
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    最初に死刑執行の日を描いているので結末はわかっていつつも、もしかしたらと思いつつ終盤は先を急ぐよう読み進める。 中学時代のいじめの場面が理子と慎一で2回あるがいずれもここまでの描写が必要かと思う程痛々しい。一生付きまとう傷を背負うだけではなく犯罪者をも生む温床となっているのではと考える。 本書の展開とは少々違うが、犯罪者はその人の生い立ちに深く関わると漠然と思っていたけれど、極刑を言い渡させる犯罪者の周りにはそれと同等の罪を犯す複数人の人間が関わりつつ最悪の連携で起こるものでは考える。 田中幸乃が犯人の身代わりになるのが幸乃が必要とされていると感じる知人なら素直に納得だが見ず知らずの人の身代わりとなるところが多少疑問を感じる。また、子どもの頃の仲間である翔がそこまで入れ込む要因にも必然性を感じなかった。慎一は幸乃への思い入れに加えて冤罪では、と疑うことがきっかけになりうるかもしれないが。 中盤の中弛みはあったが一気に読ませる筆致を感じる。

    8
    投稿日: 2019.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の終わり方、やるせない気持ちと共に希望を感じた。 死ぬために生きる。 幸乃の人生。 一方方向でしか見てないと、沢山のことを間違える。 わかった気になって語ることほど怖いことはないと常日頃思ってはいるけど、こんなにもそのことを事実として怖いことだと実感させられるとは。 素直で無垢なあの子供の頃のまま、何もないまま育っていたらどうなっていたんだろう? 名前が変わったことで運勢も変わったのだろうか。 環境が人をつくる。 自分が必要とされているか否かは、人間性を形成する上でとても大事で、まさにそれだけで生きていく力になるよなぁ。。。 読み始めた頃の幸乃と、途中からの幸乃のイメージはまるで違う。 幸せになってほしかったな。。

    8
    投稿日: 2019.03.14
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    涼しくなるに従って読書量が増えてきた。季節的に読書量が増える秋だからということもあるが、スマホやPCから少し距離を置くようになったのも大きな要因だ。最近ではブログの更新もままならないが、その分大好きな読書に没頭する時間が増えているのは好ましいことだ。 先日は書店の平台に乗せられていた書籍を手に取ってみた。ヒット作品でありながら今まで読む機会のなかった一冊だが、読んでみると心を揺さぶられるような感動を覚えた。人は「必要とされること」が必要な生き物だということを痛感した一冊だった。 ドラマ化もされたベストセラー作品の「 イノセント・デイズ (新潮文庫)」。昨年文庫化されたので読まれた方も多いと思うが、個人的には帯に書かれた「読後、あまりの衝撃で三日ほど寝込みました」という大げさな推薦文に鼻白んで読んでいなかった。 それでも季節は読書の秋。目当ての本を買った後に平台を見ていて、この本がとても気になり購入した。読んでみるとさすがにベストセラー作品、息をつかせぬ展開にページをめくる手が止まらず一気読みしてしまった。 主人公は、元恋人の住むアパートに放火をし、元恋人の妻と幼い子どもたちを殺した田中雪乃。 放火殺人の罪で逮捕され、控訴しないまま死刑判決が確定した死刑囚だ。ストーカー行為と身勝手な復讐で狂気の殺人犯となった雪乃は、静かに死刑執行を待つ日が続きついにその日がやってきた。 物語は一転して、元恋人の話や友人の話、中が高時代の友人や産婦人科医など、彼女が関わってきた人々の話で徐々に雪乃自身の生い立ちや歩んでき道が見えてくる。そこには、孤独に苦しむ雪乃の人生や事件に関するマスコミ報道の虚偽、善人と思われていた人の真の姿など様々な人間模様が明らかになっていく。幼なじみの弁護士などが雪乃の無実を信じて奔走し、徐々に事件のあらましや真実に近づいていくが、死刑執行の日は着実に近づいてきていた。 物語は推理小説でありながらヒューマンドラマであり、人の心の脆さや風潮に流されやすい社会の在り方など様々な要素が盛り込まれている。事件の真相やそこに至る出来事なども非常に興味深くグイグイと引き込まれていくが、なによりも人の心の中にある「人として必要とされることの大切さ」をこの物語で再認識した。 読後に人の心の脆さや危うさ、そして清らかさを感じて感動する一冊。求める秋の夜長にじっくりと読んでいただきたい一冊だ。

    6
    投稿日: 2019.03.03
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    ・3/1 一気に読了.なんともやるせない物語だった.3日寝込むほどではなかったけど.BjorkのDancer in the Darkに似てなくもないかな.最後の主人公の死に気持ちが滅入るところは同じだけど.

    3
    投稿日: 2019.03.01
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    終始悲しい話であったが読みやすく、感情がよく描かれていて面白かった。 雰囲気としては宮部みゆきのミステリーと似ていると感じた。 終わり方に不満があるのは納得できるが個人的にはこれでもいい気もする…

    6
    投稿日: 2019.02.21
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     「主文、被告人をーーー死刑に処する!」  かつての恋人が住むアパートに放火し、結婚相手と娘二人の三人を焼死させた殺人罪で逮捕された女、田中幸乃。  犯行を否認することなく、一審の死刑判決にも控訴せず罪を認めた。  拘置所で死刑執行を待つだけの日々。  放火前に整形してばれないようにした。  中学生時代に強盗傷害事件を起こした。  酒乱の父親による暴行、ホステスの母親によるネグレクト。  報道にはセンセーショナルな犯人像だけが強調されていた。  放火殺人犯・田中幸乃の人生を産婦人科医、小学生中学生時代の友人、義理の姉、被害者の友人が、彼女について語る。    イノセントとは「純粋な」という意味のほかに「無実の」という意味も持つ形容詞だ。  覚悟を持った人間に対して、他人がどんなに声を上げようとも届かないのか。  真実を知る人が口を噤めば、真実は変質するのか。  流されるだけの人生のなかで死刑に救いを見出した彼女に、本当の救いはそれだけしかなかったのか。

    6
    投稿日: 2019.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    様々な視点から1人の女性が描かれている。 最後の場面、初めて死ぬということに執着を見せた主人公がいた

    4
    投稿日: 2019.02.11
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    こんなことがあってはならないと強い憤りを感じた。しかし、彼女にとってそれは“救い”だった。それがあまりにも重くずっしりと心にのしかかる。もし一人でも彼女を犠牲にしない選択をしていたら、きっと彼女には別の“救い”があったのではないかと思ってしまう。そう願ってしまう。

    13
    投稿日: 2019.02.08
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    重い。人に見捨てられるということは、死ぬより辛いことなのか。安易な行動で傷つけていることが、溢れている社会への警鐘かも。

    12
    投稿日: 2019.02.05
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    帯や他の人の感想を読んでもっと最悪の結末を想定していたが、私はどこか幸乃に救いがあった様に感じてしまった。 ただ、恐らくその他の登場人物も思ってた様に、「彼女(幸乃)をもっと幸せにしてあげたい!!」そう強く思わせる主人公でした。 世界感に引き込まれてあっという間に読み進められました。

    7
    投稿日: 2019.02.01
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    ひとつの事実に対して、人はこれだけ捉え方が違うのかと思い知らされた。 そして人は、良くも悪くも自分本位。誰かのためと言いながら、結局は自分のためなのだ、と。

    9
    投稿日: 2019.01.30
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    最後の章の一文で、なんかこう頑張れって思ってしまった。 なんかこうなにを考えさせられるのかわからないけど、色々かんがえる。 読みやすくてあっという間に読了。

    11
    投稿日: 2019.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本を読み終わった後に 表紙を見て改めていろいろ感じることが 多いのだけど今回も例に漏れず いろいろ感じました 本当の姿はひとりで 泣いている女の子なんだよね テディベアを取り合ってお姉ちゃんと 喧嘩をする普通の女の子 いろんなものを我慢して 背負わざるを得なくなってしまった女の子 慎ちゃん辛いだろうなあ あと一歩のところで ひらりひらりと滑り落ちていく "死ぬために生きようとする姿" 暗い気持ちになっちゃうー

    8
    投稿日: 2019.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田中幸乃の孤独に向き合うのが辛くて、なかなか読み進められなかった。 生まれてきて申し訳ありません……こんな切ないセリフ言わせたくない。 いくら間に合ったとして、新証拠を提出しても、彼女は再審請求はしない。誰の良心も、彼女を救えない。 …やっぱ死刑反対だわ。

    4
    投稿日: 2019.01.25
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    相手を想う気持ちは、上っ面だけの言葉や自己満足な行動ではなくて、想いの乗ったものでないと伝わらないのだと改めて思う。誰か1人でも人生の中に自分を必要と思ってくれる人がいる事は、それ自体が人として生きる事の意味のなのかなと思う。

    9
    投稿日: 2019.01.24
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    何度も何度も読み返す好きな本のひとつです。生き方が下手。 でも、あの事件を人生を終わらせる為にチャンスに使う勇気。 怯まない……最期まで死ぬ為に生きる。その場所に行くまでは生きる。 雪乃という人間に引き込まれたけど、周りの遅すぎる手助けには『人って、そんなもんか』みたいな気持ちになった。

    6
    投稿日: 2019.01.20
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    生きるとは何か。 信じるとは何か。 内容は特にラストは儚いが、ページをめくる手は止まらなかった。 重い感情をしばらく引きずりそう。。。

    6
    投稿日: 2019.01.20
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    色々な人目線の田中幸乃のエピソードが繋がっていき、続きがどんどん気になりページをめくる手が止まらなかったです。読み終わった後は、全てを知ったスッキリ感と、言葉にできないような複雑な気持ちになりました。

    6
    投稿日: 2019.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2019.1.13 はじめてこの作家さんの作品を読んだ。 慟哭のミステリーと書いてあり本の帯が辻村深月さんのコメントだったので手に取ったのですが、正解でした。 死刑判決が下されるところからスタート。幼い頃の印象からどうやったらその結末になるのかとドロドロ展開を想定していたのに、はじめ主人公に抱いた印象はずっと変わらず。衝撃のラストというわけではなく、かなしいけれどすとんと腑に落ちる感じ。

    4
    投稿日: 2019.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めてすぐは、裁判を傍聴するのが趣味の 女性が主人公かと思った が、読み進めていくと ここで死刑判決を受けた女性の話なのだと気づく そしていろいろな人が彼女について語るうち そのイメージが全く変わっていく 終盤、これはもしかしてもしかするのか? とずっと期待していたのに 結局何事も無く終わるのか どうせあそこまでやるならなんとか救って欲しかった 読後感がもや〜っとする

    4
    投稿日: 2019.01.12
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    事件前夜 判決以後 第68回日本推理作家協会賞受賞 著者:早見和真(1977-、横浜市、小説家) 解説:辻村深月(1980-、笛吹市、小説家)

    0
    投稿日: 2019.01.07
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    読みやすいだけの作品。人物描写、主人公の言動の理由、すべてが薄い。後味が良い悪いとかストーリーとか、そのような要素以前に小説家としての構想力、文章力に欠けている。

    1
    投稿日: 2019.01.05
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    章ごとに主人公(?)を取り巻く人のエピソードと、主人公本人のモノローグで進む。 ドラマ化記念の帯に、 「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました…」 って書いてあったけど、納得。 もしあのとき○○だったら……と何度も考えさせられる作品。

    2
    投稿日: 2019.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    会社の先輩にお勧めしてもらって読んだ。 元恋人の家に火をつけて、母子3人の命を奪った死刑囚の話。 冒頭で言われる判決理由が目次となっていて、その真相が周りの人や本人の目線で語られる。 マスコミの情報や判決理由で知る幸乃の人柄と、実際の幸乃が違いすぎた。真相がしりたくてどんどん読んでしまった。 これを読んで、人からきいた話だけで誰かの人間性を決めつけるのはやめよう!と思った。

    4
    投稿日: 2018.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p445 もし本当にわたしを必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです。 それは何年もここで堪え忍ぶことより、死ぬことよりずっと恐いことなんです 女が男に振られた腹いせに、男の住むマンションに放火。男の妻と、妻のお腹の子どもと、2人の幼い命を奪うーそんな凄惨な事件の報道から物語は始まる。裁判で出た判決は死刑だった。 女がこの世に生まれた時から、事件当日に至るまで、それぞれの時代にもっとも関わりが深い人物を主人公として、女の過去を辿る。次第に凶悪な女は「無垢な女の子」に姿を変えてゆく。 読み進めていくうちに、女の子は本当に犯罪を犯したのだろうかという疑念すら湧いてきて、終盤にその疑念は確信に変わる。しかし、時刻はすでに刑の執行後を指しており、間に合わない。無実の罪で、1人の命が奪われた。 いままで小説を読んできた経験では、無罪の発覚が先か、死刑の執行が先か、分からないように工夫されそうだが、もう救いがないことがはっきりと分かってしまうのは初めてだった。慎ちゃんが彼女がすでに亡くなっていたと知ったら、どう思うだろう。彼女の無実を知ったとき、皆はどう思うだろう。 彼女は、最期を迎えるときに、何を思っただろう。

    6
    投稿日: 2018.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長く読み進めることによって、最後に各人物の行動とか言動とか考え方とかの意味がわかるんだろうと、期待していたのが間違っていたかも。いろんな人物が出てくるのだから、それぞれの背景とかがもう少しわかればよかったのに、と少し残念。読み進めるには、結構面白かっただけに、残念。刑務官が一番なぞ。

    1
    投稿日: 2018.12.23
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    有吉佐和子の『悪女について』を思い起こさせるが、中心にいる女がまるで違う。 なんだろうもう。辛い。辛いとか、じゃないけど辛い。 慎ちゃんのモチベもいまいち読めないし、翔のはしゃぎっぷりも謎だし。もう一歩踏み込んで欲しかった。なんか、こう、もう一枚。

    2
    投稿日: 2018.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幸乃が四つん這いになって、死ぬために意識を途切れさせないよう生きる姿が、読んでいてつらかった。 死ぬことを望んできた幸乃が、この一瞬を生きようと抗う姿の先にあるものが死なんて、心が痛くなるなんて表現じゃ足りないくらい切なかった。 しかし田中幸乃という1人の女性の物語を読んできたから分かることだけど、彼女は死ぬことを強く望んでいた。 読者からすれば、彼女に生きていてほしいと、救われてほしいと思うけど(慎一間に合って!)、それこそ押し付けがましい傲慢なのかもしれない。 幸乃だけが死ぬことを望んでいて、その願いが叶う瞬間の笑みは、言葉では表せない美しさがあったんだと思う。 新しい何かを見た気がした。

    6
    投稿日: 2018.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ズッシリきた。人それぞれ自分の生き方があるんだよな、と思う。 早見和真 他の作品も読んでみたいです。

    3
    投稿日: 2018.12.02
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    とにかく重くて暗い。 でもページをめくる手が止まらない。 あぁ…そうだったのか…という鈍い衝撃。 読後の余韻がすごかった。 おもしろいという表現は正しくない気がするけど、人に勧めたい一冊でした。

    6
    投稿日: 2018.11.22
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    一言で言えば、救われない話でもあるし救われた話。 ハッピーエンドが好きな私は結末だけ聞いたらきっと読まなかったかもしれない。 だけど不思議と、読み終わった後の結末に不満や憤りはなかった。 被害者の行動が公にならずに裁かれないのはムカついたけど、これが現実なんだよな。 この理不尽さ、実際にニュース見てても感じることがある。 今後の生き方を考えさせられる話だった。 自分の中での正義を人に押し付けちゃいけないし(たまには立ち向かうことも必要だけど)、決めつけちゃいけない。 1つの事で他人の人生を狂わせるかも知れないし、逆に狂わされるかもしれない。 人に誠実に、真摯に生きること。

    2
    投稿日: 2018.11.19
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    淡々と重い。 死ぬために生きているような、そんな女性の話。 こんな生き方を選ばざるを得ない人もいる。 ただ、そんな雪乃を救おうと思う人、 雪乃を想って涙を流す人もいるって事が、救いだった。 途中でインターバルを挟んでしまったが故 次読み始めてから読み終わるまでが、 とっても体力のいる本だった。

    1
    投稿日: 2018.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元恋人の家に放火し、妻と双子の子供を殺害した罪で死刑判決を受ける田中幸乃。彼女を知る知人や友人達から語られる女死刑囚の本当の姿とは…。 “重い”や“暗い”、“救いがない”という感想では言い尽くせない“何か”が本書にはある。もちろん、“重”くて“暗”くて“救いがない”ストーリーなのだが、不思議と駆け抜けた感動というか、心が打たれてしまう。田中幸乃は、そういう人物で、彼女が選んだ生き方は、人にそう思わせるものだった。 彼女の友人達が尽力し、掲げた「正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはず」(421頁)の気持ちは、決して幸乃に届かなかったわけではなく、届いているからこその彼女の決断だったと思えば、佐渡山刑務官の「私は見届けなければいけないのだ。彼女が死ぬために生きようとする姿を、この目に焼きつけなければならなかった」(444頁)覚悟が理解できる気がする。「生きたいというかすかな衝動を、死にたいという強い願いで封じ込めた」(449頁)彼女は、これまでの人生の全てと引き換えに、自分に残された最後の権利=死ぬ権利を自らに課したと思うと、田中幸乃という人物の死が神々しく見えた。 彼女の死を見届けた佐渡山刑務官は、彼女の亡骸に「おめでとう」という言葉が相応しいと言うが、とても共感できる。田中幸乃という生き方を貫いた一人の死刑囚を、きっと我々は忘れない。

    6
    投稿日: 2018.11.13
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    何なんだこの本…冒頭から引き込まるけど、感情がザラザラするし、怒りなのか、悲しさなのか?複雑になる。読み終わるまで続いた。 人に必要とされたいという思いは、誰でもある。そして人が生きていた過程の中で何を求めるかも違うだろう。 主人公は、あまりに無垢で、身体も弱く表現力がない。周りの人々の環境も良くない。そんな中でも大人になり、やっと見つけた、たった一つの小さな希望を奪われたら…と思うとこんな風になってしまうのだろうか… 人の幸せって何なんだろ…本を読むと本人でしかわからない事が分かる… 他人の物差しで測れない境地が確かに全ての人に当てはまると思った。 私達からみたら主人公は不幸だが、所々で主人公が、それに対して怒りを見せる事が私も分からなかったけど読み終わると理解ができる…しかし悲しい…と思ってしまう。 この本は、落ち込んでる時には読まない方が良いと思います。私の中でかなり印象的な本になった… 最後に、色んな本を読んだけど、この本でマスコミの報道は表面上の事だけと思うようになった。

    12
    投稿日: 2018.11.03
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    最初と最後では幸乃の印象が全然違くなる。悲しい人生だ。もっと幸乃の人生にかかわった人が声をあげていれば結果は変わったのに。 とにかくやりきれないお話。

    4
    投稿日: 2018.11.02
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     ある若い女性死刑囚のことを振り返ってゆく物語。なぜに彼女はそんなに残酷な犯罪をすることになってしまったのか、ということを振り返ってゆく筋立て。そのあたりは「悪人」にも似ているような気がした。一気に読んでしまい、読後もいつまでもこの本の存在感が続く感じ。

    6
    投稿日: 2018.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の心はこんなにカサカサになってしまうのだろうか。 人間関係の希薄な幼少期を過ごした主人公、時に自分を慕ってくれる人に出会うが、結局それも長くは続かない。 それがゆえに、人に必要とされることを渇望し、けれどそれとは裏腹に裏切られることを恐れ、人との関係を持つことをしない。 なんとも切ない。 けれど、この切なさは客観的にしかわからなかった。 ほとんどの登場人物に感情移入できなかったからだ。 特に中学時代の友人に対する依存は、よくある話なのだろうが、読んでいて気分が悪くなった。 自分がどう見られているかに過敏になり、自分の価値は付き合う友達で決まると思っている。 くだらない。 けれど、本書が文学賞を取ったことも、多くの人に読まれることも、その理由はこの辺にあるのではないかとも思う。 皆、同じような経験をしているのかもしれない。 イノセント(無垢)であることは、時に害悪になりうることもある。 最後まで切ない内容だった。

    3
    投稿日: 2018.10.18
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    双子の姉妹とその母親を放火で殺した罪、主文から始まるエピローグ 彼女の何がそう行動させたのか?周りの人はなぜ違和感なく受け入れるのか?そんな心の引っ掛かりを持ちつつ、彼女の歴史を一つずつ、紐解いていく。伏線も多く、登場人物のワンエピソードに隠れる仕掛けがミステリーに相応しい。読了感は人それぞれあると思うが、私は良かったっと素直に感じた(^^)

    0
    投稿日: 2018.10.15
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    「生きる」とは? そんなことをずっと考えさせられる作品でした。 終盤は涙目で読んでたんですが、その涙はなんの感情なのか説明できません。いろんな感情が入り混じっていました。 賛否両論の作品かなと。読者の感覚にマッチすれば、ものすごくココロを揺さぶられると思います。

    1
    投稿日: 2018.09.28
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    育った環境によって徐々に転落していく主人公とそれを救おうとする旧友たちの話。 帯に書かれたコメントほどの衝撃はなかつた。

    0
    投稿日: 2018.09.28
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    重い話。 一人の女性の人生。 死にたかった女性。 彼女は最後の瞬間何を思ったのか。。 生まれ変わったら、、今度こそ幸せになってほしい。 小説上の人物だけど、そう思ってしまうほどのめりこんでしまった。

    4
    投稿日: 2018.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本を買った時の帯を捨ててしまったのだけど。確かに、最後の書評で辻村さんに書かれているように、救いがない、とか、数日寝込む、とか、そういうことが書かれていたような記憶がある。でも、正直な感想は、そうか?という感じだった。 確かに最終的には、慎ちゃんの望む結果にはならなかったかもしれないけど、読んでいる私自身、幸乃を信じ続けることができた清々しさがある。 そりゃ慎ちゃんが間に合って、世の中的に事実が開けっぴろげになったらスッキリはするのかもしれないけれど…これもまたエゴなのか、と。そういう意味では確かに、何が正義かわからなくなる、切なさはあるよなぁ。 よい本でした。

    1
    投稿日: 2018.09.22
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    ハッピーエンドになるようなどんでん返しがあるわけじゃない ただ淡々とある女の人の人生を垣間見ているそんな本 たしかに、正義とは法は、警察とはってことも重要なのかもしれない 私たちにとっては死刑囚、冤罪そうゆうラベルをはって見てしまう でもその本人にとって人生はこうゆうことがあってってゆうのが大事で、その結果、この話はわたしにとってはこうなるべき終わりであったし、これは不幸なんかじゃない 彼女が決めたことなんだから

    1
    投稿日: 2018.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暗い本だった。 何がいいたい本のかな…。 人は必要とされることで、 生きられるってことなのかな。 だとしたら、やり直せる話にもできたのに、どこまでも暗くしてるから、もっと違うことが言いたかったのかな。

    0
    投稿日: 2018.09.17
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    田中幸乃を取り巻く、様々な人間模様。 後味がなぁ…あんま良くないんだよなぁ。。 ここまで生きることを諦めている、本当はそんな事もなかったけれど、、それなのに気にかけてくれる、まあ、慎一の場合は自分の罪を被せてしまった罪の意識もあるだろうけれど監視役の彼女とか、聡とか…無罪を主張するために動く人がここまでいることに…。最後だけ彼女は生きることをあきらめないでいようとしたみたいだけど。。

    0
    投稿日: 2018.09.17
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    突然見知らぬ誰かが現れて「さあ、どうぞ」と勝手にトビラを開き、暗闇のなかをひたすら掻い潜るハメになってしまった、そんなザラザラとした錯覚に陥る。 精神的に滅入っている時は読まない方が良いし、 平常な時に読んでも「うう……」と唸りたくなる、でもそうしてひとの情緒を振り回しながらも、続きを読み進めたくなる洗脳的小説を「1人の人間」が書ききれる事に感動した。

    3
    投稿日: 2018.09.16
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    濃密かつ重厚。 ミステリーとしては驚きはない。 「そうだったのか!」ではなく「そうだったのか・・・」。 自分が希望する結末ではなかったが、これが正しい結末だとねじふせてくる著者の筆力は凄まじい。 きっとこれが幸せな結末なんだろう・・・

    6
    投稿日: 2018.09.13
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    オススメされたので読んでみたけど、私にはこの本の良さが分からなかった。けど、特につまらないって訳でもない。

    0
    投稿日: 2018.09.11
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    イノセントの意味は、純粋、そして無実…。被害者と加害者は密接な関係にあり、かつて被害者だった人が加害者になってしまう負のサイクルは珍しくない。しかし幸乃は、(傍から見たら)不幸であり多くの被害を受けつつも、最期まで無実だった。私はなんとか死刑から逃れてほしいと願うが、幸乃は死を望んでおり、しかし自分では死ねず、死刑という形で死ねることを望んでいる。幸乃にとってそれが幸せなら、それが最善の最期だったのだと、自分に言い聞かせるが、なんとも葛藤が残る。しかし、死ぬためとはいえ、幸乃が最後に見せた生きるために抗う姿はとても美しく、心に響いた。生きるためには誰かを信じなくてはならない。信じられる人がいることに感謝しながら、日々を過ごしたいと思った。

    5
    投稿日: 2018.09.11
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    生まれてきてすいませんと言い、死にたいと幸乃は願っていたけど、周りには、一時的でも確かに彼女を必要とした人がいた。 でも、人が人を必要とする時、そこには自己満足やエゴがある。子供の頃は純粋に楽しく過ごしていたのに、大人になると純粋な関係ではいれない。 幸乃は、大人になっても純粋無垢なままでいたばかりに、そんな周りの大人に振り回されていく。 正直言って、登場人物にはほとんど共感できなかった。 みんな誰かに依存し、みんな自分勝手すぎる。 でもこれは誰もが持ちあわせるところで、こういう環境にいたら誰もが同じ状況を招いてしまうかもしれない。 読みおわってすぐの今は、どんな感想が正しいのかわからない。この結末がよかったのか悪かったのか。 この後、ゆっくりと幸乃の人生の物語を反芻してみようと思う。

    2
    投稿日: 2018.09.09
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    主人公のキャラクターがとても興味深く、どんどん惹かれるものがありました。 切ない感情を揺さぶられる反面、最後この子はどうなってしまうのか?という結末がとても気になり、また、文中に出てくる様々な布石がその結末のヒントなのか?!と夢中で読み進めました。 個人的には、もっと布石が絡み合った末の波乱万丈の結末を期待していましたが、想像よりもシンプルだったところに少しだけ物足りなさを感じました。 ただ、読んでいるときのわくわく感はすごく味わうことができました。

    2
    投稿日: 2018.09.05
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    幸乃が不憫で不憫で。。 幸乃の人生は悲しいまま幕を閉じたけど、それぞれの視点で語ってた全員が間違いなく幸乃を必要としてたことに気付いて欲しかったな。。 このストーリーの結末としては完璧なラストでした! 早見作品、好きかもー。

    5
    投稿日: 2018.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく悲しい気持ちになった。 最初はどんどん堕ちていく幸乃の人生が悲しく応援したくなる。読みおわって何日も経ったけど今でも心がキュッとなる。 最後の慎ちゃんが頑張るところは長く少し退屈に感じた。

    4
    投稿日: 2018.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非常に切ない物語 死刑囚への刑執行という冒頭から、なぜそこに至ったのか? 関係者の視点で様々な角度から主人公幸乃の人生を紡いでいく。 こんなに不幸な人生ってあるんだっけ? でもそれは他人から見たらという事かもしれない。 本人にとってどうか?ということは本人にしかわからない。 人から必要とされたいという思いは誰しもが有するものすごく大事で自然なことだと思う。 ただ必要とされるのであれば、暴力を振るわれても一緒にいることを厭わず、一緒にいてくれることに感謝までするなんて事が自然とできるのか? 私には理解できないのだが、その人の過ごしてきた人生の中で培われてくるものなのかもしれない。 また主人公を取り巻く人々においても、気持ちを伝えることがうまくできないもどかしさを持っており、それが重なって表現されることでどんどん切なくなる。 勝手な第三者の何気ない一言がものすごく人を傷つけるし、マスコミのセンセーショナルな報道が世の中を捻じ曲げる部分もあるんだ。 それにより傷つく人もいるし、逆に守られる人もいる。 本当の真実を伝えられる人はいるのだろうか?

    1
    投稿日: 2018.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の嫌な弱い部分をつきつけられて追い詰められる内容なのに書き手の技量かとても読みやすく、引き込まれる本でした。ただ読み終わっても救いはなかったなー。どこかにもっていきようはなかったのか 不幸という言葉で片付けるにはあまりにも薄っぺらいけどやっぱり不幸な話でした。

    1
    投稿日: 2018.08.22
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     知り合いからのおすすめ本。自分の守備範囲の本屋大賞にもこのミスにもランクインされてないのでノーマークだったけど土漠の花とともに2015年の日本推理作家協会賞を受賞してるし、今年WOWOWの連続ドラマW でもやってたらしい売れてる本のもよう。  死刑執行目前の死刑囚の幼少の頃から事件が発生するまで、そして逮捕、裁判から拘置所の生活をそれぞれの時代で関連した人とのドラマを丹念に追っていき、何故犯罪を犯すに至ったのかや、本当に犯罪を犯したのかを追求していく話。  過酷な生活環境に身をおく主人公の過去の話はキツいけど、冤罪かどうかを調べていくところはミステリーっぽい。 登場人物の人物描写が緻密でリアル、心の動きにのめりこんでしまうのと、話の展開が読めなくて次が気になって一気読みする小説。同一人物が違う人物の視点で語られたとき、キャラが変わってしまう違和感が若干あるのと、いまいち、登場人物の心の動きに納得できなかったり共感できない部分はあるけど、全編興味が持続し最後は圧倒的な迫力で心が揺さぶられる。  基本的に読みやすいので、落ち着いてじっくり読めるし、ほんと久しぶりに途中で前のページを読み返して登場人物を確認したりして丁寧に読めた。

    5
    投稿日: 2018.08.21
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    元恋人をストーカーし、放火殺人を犯した女が死刑判決を受け、女の恵まれない境遇や元恋人つながりの人間模様や元親友達や、義母の生い立ちや義祖母らの人間模様から過去が掘り下げられていく。女が整形を受けていた事実や、慎一の過去なども掘り下げられ、事件の全容解明へと向かい、反省の弁を見せず、死刑判決は当然だと感じる女の様子が伺える。女の孤独の境地と人柄が災いして救いの手を差し伸べることがなかったという恵まれない境遇や悲しい人生を思うと切なさとやるせなさが残る読後感。慎一は新たな人生を踏み出し、今後が気になる。

    2
    投稿日: 2018.08.19
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    2018.08.14 元交際相手の妻と双子の子供を放火殺人の罪で死刑判決となった女性の半生 幼少期の友人 義姉 中学時代の友人 元カレの友人 判決文に沿ってこれらの視点で彼女生涯が描かれる 最後は死ぬために生きた?やっぱり救いがないと感じるのは浅いのかな。

    4
    投稿日: 2018.08.14
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    ある程度連続で読んでしまわないとダメですね またやってしまた 読み終わるまでに1ヶ月くらい費やしちゃったからね 最初の状況とか登場人物とか全部忘れちゃうんだな、コレが… なので、後半読んでて、この人誰だっけ? みたいな… 時系列も行ったり来たりするので更に困惑しました。 最後、よくわからんかったのが、何故、真犯人が分かったのに 死刑が執行になったのかという疑問もあるけど たぶん自分がぜんぜん分かってない気がする… ともかく時間がある時に読むのをお勧めします。 チョビチョビ読みはダメ、ぜったいっ!

    0
    投稿日: 2018.08.13
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    目の前で見えること聞こえることはどこまで真実なのか。したしい人の本当の気持ちってどこまで気づいてかるのだろうか。 あと数日違えば、彼女は幸せになれたのかな。それは周りの自己満足にはならなかったのかな。互いの想いが合致するって難しい。

    3
    投稿日: 2018.08.06
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    最初は幸乃が怖かったです。ですが読み進めていくうちに、幸乃が心配で、目が離せなくて、必ず幸せになって欲しくてページを捲る手が止まりませんでした。最後に幸乃は自分の願いを叶えるために自分と向き合い自分に勝ちました。その願いはとても悲しいもので、読んでいた私自身も幸乃の周りの人も誰も救われませんでした。幸乃の事を信じて待っている人の思いは彼女に届いたと思います。こんな結末の本もあるのだなと思いました。

    6
    投稿日: 2018.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの登場人物たちも皆、何かしら共感できない点を抱えてる。 そういった中でも、それそれの最後の行動は納得はできた。幸之が最後に自分の病に打ち勝つシーンは、短いながら何かを成し遂げたのだということをわからされる描写だった。

    2
    投稿日: 2018.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    店頭でなんとなく見つけて購入した本。 あまりの内容に2日かからず一気に読み終えてしまった。 なんだろう。読後感はさほど悪くない。 最後の最後、また倒れてくれと私も読みながら思ったけど、その瞬間を読んだときにこれで良かったのかなとも思ったり。 ただ、慎一や老婆のことを思うとやりきれないなと思ったり。 ちゃんと慎一に伝えてくれよと思ったり。 それにしても、警察小説が大好きな私としては、いくら犯人がするすると認めたからと言って、ほんとにやったのでなければ供述におかしな点が出るものではないのか?という点が不満。 目撃証人が出たことが決め手かなとも思うけど。 まあそんなことはこの話にはさほど重要なことではないか。。 でもおかげで、慎一が彼女はやっていないと最初に言ったときは、そう信じたいのはわかるけど、なんて思ってしまった。 本人の記憶をたどった時に初めてあれ?何もしてないの?と疑問が湧き始めた感じ。 しかししばらくは軽めの作品を読みたいなと思ったのは確かです。

    6
    投稿日: 2018.07.17
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    人はこんなにも孤独になれるものなのか・・・ 読み終わったとき、あまりの恐ろしさに鳥肌が立ちました。 人が生きようと思う力の源が 『人から必要とされること』ならば、 彼女を必要としていた人たちは いつも必ずいたはずなのに。 『必要な存在』と、便利な存在 利用できる存在は違うのだということを なぜ彼女はわからないのだろうと 読みながらイライラを感じていたのだけれど 最後まで読んで気付いたのです。 そんなことをわかった上で、それでも彼女は誰かに必要とされることを望んでいたのだと。 そのあまりの孤独感に私は身震いしたのです。 今の世の中は、マスコミが白いものを黒く見せようと思えば 簡単に黒い虚像をを作り出せてしまう世の中です。 こんなにも情報が溢れる世の中で、 私たちは何を信じ何を白だと判断すればいいのか・・・ 途方に暮れてしまうのでした。

    3
    投稿日: 2018.07.16
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    「イノセント・デイズ」 早見和真 やっと読みきった。。 終始暗いテンションで読んでる私まで気分が落ちてくるので、なかなか進まず。。 最後で何か衝撃を期待していたけれど、。 結果が想像ついてしまい、そのまま後半20ページ程残し放置してしまってた。。 何度も何度も人が離れていく辛さを経験すると、期待なんてできなくなるのだろうか。。。 闇の中に閉じこもってしまったら、救いの手が出されても、何も響かなくなるのかな。 とても悲しい。。(ノД`)

    3
    投稿日: 2018.07.14
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    ”本の雑誌年間ベスト”から。読ませるミステリかなと思って手に取ったけど、期待以上でした。アンハッピーエンドも含め、かなり自分のストライクゾーンど真ん中な感じ。なぜ、死刑受刑にこだわり抜くのか。それを突き詰めていく物語だけど、常軌を逸しているとも思える頑なな態度とか、それでも無罪を信じる想いとか、とても読まされます。チラッと頭を掠めたのは”永遠の仔”。でもこちらは一冊完結。凄いです。

    6
    投稿日: 2018.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰もが逆転劇を望む中、解説でも書かているように救いがないと感じるのは読者の心であり、幸乃にとってはこれが救いなんだという決定的な分岐を生み出していることが本書の核心なのだろう。

    4
    投稿日: 2018.07.08