
総合評価
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powered by ブクログ自らの生を証明するために死を選ぶ幸乃の姿が心に刺さった。彼女にとって死が救いであることを祈るばかり。とてももどかしさを感じる物語だと思う。
1投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなに不運なことってあるだろうか…とずっと思いながら、読み進めた。 お願いだから、再審して…って、思い続けた。 でも、最後は刑が執行されてほしいのか、ほしくないのかわからないような気持ちだった。 田中幸乃は刑の執行で救われたかもしれない…それでも、晴れ晴れとした気持ちには、どうしてもなれないな。
2投稿日: 2021.02.28
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信頼の新井見枝香さん推薦で購入。 「一見すると残忍で許せない事件だけど、メディアでは報道されない裏があって...」な話は好きなのでグイグイ読み進めた。 福田まさみの『モンスターマザー』『でっちあげ』などに似てるかな。 (ノンフィクションなので厳密には違うけど) 終わり方がハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、なんとも言えない... だけど読み終わった心に広がるのは、美しい満開の桜が散る光景で、不思議とイヤじゃない。 悲しい事件に向かっていくのを知っているからこそ、幸乃が産まれた時の描写や、幼い頃の無邪気な姿には泣いてしまう。 100歳まで生きようって約束したじゃん... しかし、あまりにも頑なに、信じるべき人の好意を拒絶し続ける幸乃には、もどかしくなった。 必死に働きかけている周りの人が不憫に思える。 救えずに一人残された、慎ちゃんの将来が心配だよ! 育ちに難あり...というのも分かるけど、 幼少期には、確かに実母に(義理の父にも姉にも)愛されていた訳だし。 産婦人科の先生が、産むか中絶かを迷う母に言った「誰か一人からでも、愛を注がれていたら子供は大丈夫」的な言葉が、このラストに虚しく響いた。 幸乃が真相を黙っていたのは、単純に死にたいのもあるけど、 優しい大家のおじさんが、事件の責任を感じないため、というのもあったのかな〜〜 それにしても、 大人になった翔くんの感じの悪さ(慎一目線だからなのもあるけど)、半端なかった。でもいるよね、こういうひと。
0投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログ放火殺人で死刑を宣告された田中幸乃。彼女が抱え続けた、あまりにも哀しい真実――極限の孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。
0投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログちょっと本屋の帯に期待はしすぎた、、かな まあでも、すごく良かった。のめり込むように読んでしまった。1人の人生を色々な側面から書く物語はよくあると思うんだけど、ここまで救いようがなくて、見ててもどかしくなる作品はなかなかなかった。
3投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログ読み応えのある本だった。登場人物の背景が丁寧に書かれてるのが良い。主文に沿って、真実が語られるのが良かった。
2投稿日: 2021.02.18
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出だしはよくあるような恨みからの放火殺人だと思っていたら、色んな人の視点から実は違っていたということが少しずつ明かされていく展開だった。 良くできてて、めっちゃ面白かった。最後まで気になって一気に読んだ。 最後は死刑執行に間に合うのかなとハラハラしながら読んだ。間に合わなくて悲しい。 死刑が執行されるまでの流れがリアルでぞわぞわした。 幸乃自身は誰からも必要とされてないって思ってるけど、何人も気にかけていた人が居た。本人には届かなくて残念。
5投稿日: 2021.02.15
powered by ブクログもう 辛い。 としか言えない人生 だった主人公 こういう結末で 良かったのかな と思う反面 きちんと裁かれるべき人は 裁かれて欲しい 死刑制度への 複雑な思い
2投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ『イノセント•デイズ』は、死刑制度について考え させられました。 以前、自分が抱いていた死刑制度についての考え が、真ん中(賛成•悩み•反対)になりました。 無罪なのに、ちゃんとした証拠がないまま、など 様々な事があります。 私は、すぐに決めつけるのではなく、しっかりと 知り、考えることの大切さを知る事ができまし た。
1投稿日: 2021.02.12
powered by ブクログ手で顔を覆い隠す表紙の文庫本を書店で見かけた時から、何らかのメッセージ性を感じていた。 それが自分の愛読書「ロイヤルファミリー」の著者早見和真さんなら読むしかないでしょ!ということで読了! 孤独を描き抜いた慟哭の長編ミステリー。 田中幸乃は元恋人の家に放火し、妻と子供達を殺害した罪で死刑を宣告された。彼女の人生に関わった人々が語る背景から事実と裏腹に世論に翻弄される人々。 とても暗い話なので、読むのを躊躇いそうになるのに読まないと…真実をこの目で見ないと…と一気に読んでしまう。そんな作品でした。 解説で辻村深月さんも語っていたが、転落した暗い人生を救いがないとは思わなかった。これまでの人生人に必要とされなく、自分がない彼女が死刑を生きることの一部として向き合う、自分の意思で決めたというように解釈ができた気がする。 最後を冤罪→ハッピーエンドという流れもありだが、そこを慟哭ミステリーとして貫き通したところもよかった。
20投稿日: 2021.01.31
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一人の人生を一緒に添い遂げた、、 誰にもその時に認識した悪意がないからこそもどかしくも感じる。何かひとつでもボタンが掛け直されていたら、と思ってしまうと同時に何気なく要約された文章で全てを知った気になっている日常の自分が恥ずかしく思えてきた。 純粋、無垢という意味のイノセント 無実という意味のイノセント
2投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ後味はなんとも言えません。それぞれの登場人物の過去が見ててしんどかった、、、。幸乃にとって何が幸せだったんだろう、これで良かったのかな、残された人たちはどうなっていくんだろう。全体的に暗くて重い話です。
1投稿日: 2021.01.26
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物語の結末はハッピーエンドなのかバッドエンドなのか…幸乃へおめでとうって言ってあげるべきなのかな。 最期を望んだ死刑台へ進む幸乃の姿はとても印象的だった。
1投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログ2021.1.23 読了。 とても面白かった。初めは登場人物の関係性がうまく追えず読みづらいと感じてしまったが、中頃からもう止まりませんでした。 最後の刑務官との場面が印象的です。最後にはかなり感情移入しながら読んでしまいました。 この終わり方は救いがあるのか、救いがないのかモヤモヤした気持ちで感想を書いています。まだしばらくモヤモヤしそうです。。。
2投稿日: 2021.01.23
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死ぬために一生懸命に生きた そんな彼女の生きた証なんでしょう 自殺を考える人の気持ちなんてわからないと思ってましたが、弱いから死を選んだ訳じゃないのだろうと思うようになりました。 みんな一生懸命生きてる!!
7投稿日: 2021.01.21
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ポップの謳い文句通り、読み終わったあと暫く気が重くなりました。 同時に、自分は物事を多角的に見ることが出来ているのか自問自答せざるを得なくなりました。 読み進め心が重くなる中、最後のテレビニュースの場面でハッとさせられました。こんなにも理不尽で過酷な生い立ちを余儀なくされた彼女も、世間から見ればただの「いかにも」な人。 現実でもただ与えられた情報の表面をなぞって感想を抱きがちですが、その裏に何があったのか、少しでも考えられる人間になりたいと思いました。
1投稿日: 2021.01.18
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田中幸乃はこれで幸せだったのか?? 「あの人は不幸だ。助けてあげないと。」 この考えって結局は自分のエゴなのかな?? それぞれ望むことは違うもんね。 田中幸乃への優しさとは?手助けとは?? この話はハッピーエンドなのかな?
0投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログ久々にこんな面白いミステリーに出会えたかも。面白いと言っては語弊がありそうだけど、何と表現すべきか分からない。死を渇望するがあまり、自ら生きようと必死になった最後のシーンは忘れられない。 身代わりてなんだろう。人のためなのか、自己満足のためなのか。きっと誰のためにもならないのに。
3投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ死刑囚の女性をその周りの人々の視点から描いたミステリー。 辻村深月さんの解説無ければ★3つ。込みで★4つ。 最後ハッピーエンドに終わってほしいと思いながら読み進める一冊。 内容は粗さが感じられるが最後の終わり方はいい。 偏った報道の多さ、死刑の是非などいろいろ考えさせられる。 このドラマの田中幸乃も竹内結子だったんですね。 いい女優さんでしたのに残念です。
11投稿日: 2020.12.26
powered by ブクログおもしろかった。内容から、そう言うのは不謹慎かもしれませんが、大変面白かった。 イノセントデイズ。読み終わってタイトルをみてとても良いと思いました。 帯に「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました」とありますが、寝込みませんでした。でも10分くらい放心してしまいました。
7投稿日: 2020.12.18
powered by ブクログ主人公が何とも切なさと儚さを感じるキャラクターでした。人が作り上げる人物像が自分本位のもので、薄いものかもと思いました。
1投稿日: 2020.11.17
powered by ブクログ3人を焼死させた死刑囚、田中幸乃の物語。 ネタバレになるので伏せますが なんとも悲しい結末でした。 巻末に辻村深月さんの解説が。 なるほど、そういう見方もあるのかあ。 いずれにせよ、そんな死ぬほどの苦悩か? とモヤモヤしたけど、悩みは本人しか 分からないからねー。 ところでこの小説、ドラマ化されてて 出演者を見て絶句しました。 本人しか分からない悩みで 今年亡くなった女優が2人も・・・ https://www.wowow.co.jp/dramaw/innocentdays/caststaff/
0投稿日: 2020.11.17
powered by ブクログよくある設定、想像を大幅に裏切らない展開ながらも、文章力と描写に引き込まれて、2日で読み終えた。 「死ぬために生きる」という最後の一文に意味を持たせるために、それまでの分厚い描写があったと言ってもいいくらい。 面白かったけど、東野圭吾ほどの引き込み力はないかな。。
0投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何とも表現しにくい読後感。 暗いといえば暗い。重たいといえば重たい。 でもきっと、バッドエンドではないのだろう。 主人公、田中幸乃の人生を見ているうちに、割と早い段階で『確実に冤罪だ』と気づく。 じゃあどうして控訴しないのか?何を、誰を守ろうとしているのか?その答えは本人の口から語られる。 「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです」 「それは何年もここで耐え忍ぶことより、死ぬことよりずっと恐いことなんです」 慎ちゃんがあと少しで真実を世間の目に晒してくれる。そうしたら2人で桜を見に行って…他にもたくさん、流星群だって…。 そう思うのに、それは幸乃の幸せにはならないのか。人生を終わらせることでしか、幸乃は救われないのか。 考えさせられる物語だった。
1投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログ読み終えてやるせない様な切ない様なこれで良かった様なこんな感情になるのは初めてでした。 色々な意味で考えさせられる作品だと思います。。
2投稿日: 2020.11.13
powered by ブクログ買ったのがしばらく前過ぎて、何に惹かれて買ったのかも覚えていなかった。 内容としては、普通の女の子だったはずの幸乃に救いがなく、どんどん状況が悪くなっていく様子が描かれていた。 真剣に助けようとしてくれた古い親友、無実を信じてくれた古い親友のことも拒んでいた。 救いがない、暗い、という感想は浅いと解説に書いてあった。筆者が描き続けたことで向き合ったし、最期に死ぬために持病に抗ったことで、初めて幸乃は意志を持つことができたと。 分かるけど、生きていてこそだと思う。 どうせなら楽しく生きる方法を探さないとね。 自戒を込めて。
0投稿日: 2020.11.08
powered by ブクログ本の紹介文を読んで、気になって読みました。 早見さんの本は初めて。 この本を読んで、私たちは実際に起こる事件や、誰かの人生を批評したり、断罪する資格はないのだと思った。 幸乃が特異な人格だとは思えなくて、たくさんのボタンのかけ違いでそうなってしまった、としか…。 自分で死ぬなよっていう、誰に言われたかも忘れたような言葉を忠実に守ろうとする幸乃。 一見正しそうなアドバイスであっても、それが受け取る相手の心にどう響くのか?深く考えずに言ってしまい、それで相手を深く傷つけたり、追い詰めたりすることもある。 慎一が頑なに幸乃へ会いに行かない、手紙を書くこともなかなかできなかったのは、そういう軽い気持ちでの行動をとることで、幸乃を追い詰めないように、幸乃の性質を慮ってのことだったのかも。 幸乃も、そんな慎一のことを察していたのだと思う。 幸乃の母親が、幸せになれるように、と名付けた名前。 幸乃は幸せだったのだろうか。 慎一に会いたいと思うと心が波立つから、希望を持たなければ絶望することもない、希望を持たずに逝きたかったんだろう…と私は解釈したけど…人が死の瞬間なんて想像もつかなさすぎて、しばらく茫然としてしまった。
13投稿日: 2020.11.02
powered by ブクログ人は誰かに必要とされなくなった時 何のために生きているのだろうと虚無感に苛まれるのだと思う 信じてみようと思った人に裏切られた時の悲しみ、切なさ、辛く怖いこの気持ちを絶とうと思う気持ちと 信じてくれる人とまたいつか裏切られるのでは無いかと思いながら生きていく気持ちを天秤にかけた時、どちらを選ぶのか
2投稿日: 2020.11.02
powered by ブクログ母に勧められ、早見和真さんの著を初めて読んだ。 私はもともと死刑廃止論に反対の立場だった。自分が被害者の立場であったとき、被告が同じ世界で生き続けていることに我慢できないだろうと想像するからだ。 田中幸乃は、本人が見えていないだけでまわりから必要とされていた。彼女のことを毎日考え、愛する人は何人もいた。それを知らず、わかりやすく彼女にもたれかかる敬介しか見えていなかった。彼女がもっと周りに目を向けていたら、そして周りがもっと彼女に手を差し伸べていたら、自ら死への道を選択することはなかったかもしれない。 罪を犯すことは決して許されてはならないことだけど、被告人の行為に至るまでの経緯が偶然の産物である可能性もある。たまたま家庭環境が悪かった、出会った友達に恵まれていなかった、不況で就職状況が悪かった。。。。いくつもの偶然が重なって事件を起こしてしまったのだとしたら、すべての責任と罪は被告人だけにあると言い切れるのか? 死刑廃止論に賛成なのか反対なのか自分の結論は正直出ていないけれど、少なくとも田中幸乃の人生はたまたま全て不幸の連続で、田中幸乃の性格ゆえに本当は罪のない人間が死んでしまうという、司法制度として絶対にあってはならない結果を導いてしまった。 暗ーい話だったけど、残り少ないお暇生活の中で裁判の傍聴に行きたいと思うきっかけになった。
3投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ読みやすい文章で、一気読み。 ハッピーエンドとは言えないが、バッドエンドとも思わなかった。ただ悲しく、無力感。
4投稿日: 2020.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説としては面白かったので★4つ。ラストは一気に読んだ。 娘が小遣いで買った本。面白いから読めと勧められた。もうこんな本を読むようになったんだというのが第一印象。確かに面白かったが、娘にはこういう世界に浸って欲しくない。明るい世界を楽しんで欲しい。 小説としては意外、というか想像の真逆の結末になり、そこが良かったといえばよかった。主役が救われる結末を想像して読んでいたのに救われずに終わった。全般的に暗くて陰湿なエピソードばかりで、最後も救われない。暗くて救われない。それが感想。 ところが、解説には「暗くて救われない」という感想は底が浅いとあった。もっと深く読めと。筆者は主役の女性を救ったのだと。「死ぬために生きる」ことで主役は病を克服し、ようやく自分を獲得したのだと。 確かにそうかも知れない。でも違和感がある。本当にそうなのか? 死んで花実が咲くものか。死なずに済めばもっと生きられたはずだ。死んだらそれで終わりだ。主役は死ぬことで自分を獲得したかもしれないが、それはあの世に持って行けぬ。無駄にもならぬ。生きた意味がないまま終わってしまう。それでいいのか? カタルシスはあったが、底は浅い。 いろいろ暗いエピソードが書かれているが、半分ほどがいかにも作り物っぽい。いろんな本からかき集めた上辺の言葉を組み合わせて書かれたという感じがいないめない。
7投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログこれを読んだら、竹内結子さんの出演している実写のDVDをレンタルしようと思い読みはじめました。 読み進めるほど苦しくなりました。残酷すぎる思春期の時代を回想してみたりしながら、どんどん引き込まれてあっとゆうまに完読しました。
1投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログ「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました」 との帯の言葉に惹かれ買いましたが、言葉通りの衝撃です。 誰かに必要とされたり守るべきものがあることは、人を大きく変えるんだなと知らされました。 事件の報道を見る目が変わりそう。
2投稿日: 2020.10.06
powered by ブクログ登場人物が物語の中で生きているかのごとく それぞれの価値観、それぞれの人生観を持っていた。 話自体は、やるせない内容だが、 人という生き物、そして価値観に興味のある私にとって、とても魅力的な作品だった。
11投稿日: 2020.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
事件がいかに歪められているのか、を徹底的に貶める。消費文化と化したマスコミ報道を序に、報じられたキーワードを章立ての軸として、関わる人たちと死刑囚との真実を描く。 小説は物語だし、想像だ。しかし、だからこそ現実では描かれない、表層に隠された真相を表現することができる。そうすることで、真実は再構築されていく。「いかにも」な人がいかに犯罪者のレッテルを貼られてきたのか。また、そのレッテルというバイアスは誰が作ってきたのか。 物語は、冤罪事件として悲劇的なフィナーレを迎える。「死ぬために生きる」幸乃を本当に知っていたのは、直に触れ合った人たちだけだった。そのことだけでも現在の状況に鑑みて問い返すべき主題である。
0投稿日: 2020.10.05
powered by ブクログ誰かを必要としたり誰かに必要とされたり、そんな希望を一切拒絶し、死ぬ為に生き、死ぬ事で救われる。 彼女はそう信じていた。 縋るものはそこしかなかった。 「見捨てられる不安」が「死ぬ恐怖」に勝ってしまう程に絶望してしまったのだろうか。 私達はたくさんの偏見と思い込みを持って、言葉や物事を都合良く解釈する。 人は弱くて脆い。 時に傲慢で、時に卑劣な部分が見え隠れする。 みな自分が可愛い。 自己保身から嘘をつき、他人を傷つける事に鈍感だ。 そこに責任は伴わない。 それぞれがほんの少しずつでも思いやりを持ってあげられたら、ほんの少しだけでも優しい世界になるはずだ。 「生まれてきてすみません」 そんな悲しい事を誰にも思ってほしくない。 上辺だけ、与えられた情報だけで判断する危うさを改めて考えさせられた。
14投稿日: 2020.10.03
powered by ブクログあまり期待せずに読んだら 一瞬で惹き込まれた。 死ぬことよりも怖いこと、辛いことがある世界。 この頃続いている 悲しい死に重ねて読んだ。
3投稿日: 2020.09.25
powered by ブクログ帯の宣伝文に惹かれ購入したが、期待ほどではなかったかな。彼女の孤独に、私はそれほど共感できなかった。
3投稿日: 2020.09.14
powered by ブクログ結末を読まずに本を閉じたくなるぐらい息苦しくなった。こんな読了は初めて。 寝る前に読むんじゃなかった。
3投稿日: 2020.09.08
powered by ブクログ小説としてはサスペンスやミステリーに属する内容になるかもしれません。ただ内容的には人生の辛さや壮絶さ絶望と言うようなストーリー内容を、読者側には生きる勇気そして熱意と情熱、自身に対して真摯にひたむきで実直でありたい、そのような象徴的シンボライズされた熱意を著者の文体から感じられる。ストーリーの流れは非常にしみじみとしたものでありながらも読みながら非常に生きる尊さと、勇気を与えられる本と言える。読書後、生きる大切さを考えさせられた。
7投稿日: 2020.09.06
powered by ブクログ第三者からみたゆきのの人生とそれぞれの後悔。 なのに当人は憎まない責めない受け入れる。 読んでるこっちがもどかしくて怒りを覚えるくらい。 そんな彼女が求めたものを否定するのも違う…のか…皮肉だなぁ… でもあぁなってほしかったなぁ…って思っちゃうよね。。
1投稿日: 2020.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は私も田中幸乃のことを極悪犯だと思っていた。 しかし物語を読み進めるに連れて彼女と関わりがあった者たちが知っている本当の"田中幸乃"の姿を知っていくうちに、本当に彼女がやったのかという疑念が芽生え始めた。最終章では生きて欲しいと思う反面、決して死んで欲しくはないのに、応援してしまっている自分が居た。きっと今まで彼女が流されて生きてきたのに、最後に自分の望みを叶えようと唯一抗っていた瞬間だからであろう。一読者として彼女の最後を見届けることが出来たことに何故か悲しくも嬉しくもある気持ちになり、今まで本を読み終えた後に感じたことの無い不思議な気持ちにさせる作品であった。 そして最終章末に書いてあるように何も知らないで他人のことを決めつけるべきではないと普段の自分に心当たりがあるのを思い出し、痛感したのと同時に気をつけようと思った。
3投稿日: 2020.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死にたいと思いながら生き続けることは地獄でしかない。たくさんの人が彼女に罪悪感を抱きながら、それでも行き続けている。幸乃はいつから生きることを辞めたいと思っていたのかな…。周りの思いなんかお構い無しで、頑なで、我儘だ。そうしてしまった周囲もまた悪だ。
1投稿日: 2020.08.30
powered by ブクログ田中幸乃に降りる極刑が、幸乃を取り巻いて様々な人を傷つけてきた不良や友達、彼氏に少しずつ分配されればいいと思ってしまった。幸乃はそれを望んでいないだろうけど、物語を読む立場としては生きて欲しいと切に願った。月並みやけど、誠実な人が救われる世の中になって欲しいです。
2投稿日: 2020.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
必要とされたいという誰しもが持っているであろう普遍的な感情、その想いをことごとく幼少期から大人になるまで踏み躙られてきた幸乃が選んだ結末は、あまりにも悲しく、胸を掻き毟られる想いだった。 恵まれない家庭環境で育った人と接すると、必要とされたい、愛されたい、といった感情を異常なまでに感じる事があるが、それが叶わないと諦めてしまった時、また幾度とない失望に晒されて、希望を抱くことすら恐怖に感じた時、人はこの世にいることを諦めてしまうのだと思うと、身の回りの人にも起こり得そうな気がして、言葉を失った。 様々な事情から、承認欲求や愛を渇望してる人たちに、自分は何をしてあげられるのだろう。 一生彼らを必要とし、愛を与え続けられるだけの覚悟が自分にはあるのだろうか。そう思うと、これまでの自分の軽率な行動に目を覆いたくなる。 またこの作品では、人がいかに表面的な所で他者を判断しているか、という事も思い知らされる。 マスコミの報道然り、外見しかり。これもまた、日常の中で気付かぬうちに多々おきているであろう事で、日々の自分の行動を鑑みずにはいられない。 他者や他者の気持ちに対する想像力を働かせる労力と時間を皆んなが少しずつ増やせば、もしかしたら周囲の目や見えない空気に押し潰されそうになる人も少しずつ減るのかもしれないと思った。
22投稿日: 2020.08.28
powered by ブクログ読み始めて間もなく、翌日・翌々日寝不足確定を覚悟したほど熱中し心揺さぶられた作品。 主人公・幸乃の激動の人生。取り巻く人々の生き様。 願うこと、救われること、叶うことで幸せと感じること。それは決して皆同じではなく、人それぞれ違うこと。 誰かにとっての幸せは違う誰かの不幸せ。 その逆も然り。 十人十色、それで良いと思った。
75投稿日: 2020.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋に行くたびに気になっていた本。 タイトルから、冤罪なんだろうなと思っていたけど、なんとも切ない結末だった。もう誰かに裏切られるのは嫌だと思って、それならいっそ死んでしまいたいと思ったんだろうけど、周りの人たちはしっかり関わり合えば支え合える人ばかりだった。
2投稿日: 2020.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
早見氏2冊目。なんの事前情報もなく購入。タイトルからなんとなく冤罪の話かなとは思った。 読み始めて、火事のシーンで背筋がゾッとした。幸乃はただただ残虐な殺人者ではないかと思った。この後どう話が進むのかと思えば、幸乃の周りの人達のたくさんの「想い」だった。睡眠時間を無視していたら一気読みだったと思う。 エピローグではもしかしたら助かるのではないか、と思ったが実際は違った。いや助かると言うのは我々他人の感情だ。幸乃は最期に自分の想いを成し遂げた、そう言う意味ではハッピーエンドだったのかもしれない。
9投稿日: 2020.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
会社の事務の女性からオススメされて、読んだ。 その女性の名前と、この小説にでてくる事件の中心人物が名前がにてて、ほぼ重ねて読んだ。大変失礼なことだとわかっていたが。 とても悲しい話だった。
1投稿日: 2020.08.20
powered by ブクログとても重たいお話だ。 読者が物語の中の人物の一人として存在し、彼女の隣にいるみたい。語りかけられている様だった。 彼女にとってはこれがハッピーエンドだったのだろうか。
34投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ「僕たちの家族」とは全く異なるミステリーでした 幸乃ちゃんの苦悩。周りがそういう風に作り上げてしまったのか…
0投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログめちゃくちゃ続き気なるとかはないけど すらすら読んでしまう 物語が淡々と進んでいって 主人公の女の子の目線なんて全然ないのに だんだん感情が主人公に囚われていく感じがした 刑務所で働いてる女の人の目線もよかった 最後も個人的にささった 解説が自分がささった部分を言語化してくれてて それ、そこがってなった よかった
1投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログこれは、軽々にお気楽な「読書感想文」など 書いてはいけない本である...というのが、 正直な読後感(- -; 正義とは、真実とは、生きるとは... 忙しい日常生活の中で、多くの人が 「見ない振り」している根源的な問いを、 これでもかとばかりに問いかけてくる(- - 本作の「主人公」は、一体誰だろうか。 一応は、一人の死刑囚の女を中心に、 過去から現在に至るまで様々に関わる人々が、 章ごとに「主役」となってストーリーは進む。 関係者同士に、それぞれ関係があったり無かったり。 その関係性も、深さや歴史の長さなど、様々で。 それぞれの視点から、件の死刑囚と、 彼女の抱えている(と考える)問題点に取り組む。 だが関係者間でも、それぞれの立場やら 「抱えている秘密」やらによって、 思うところはみな違ってきて(- - それぞれに言い分があり、それぞれの正義がある。 おそらく誰一人間違ってはいない。 「他人から必要とされる」ことだけにしか 「生きる意味」を見出せない女死刑囚。 そんな彼女にも、そんな生き方をせざるを得なかった それなりの「必然性」はある訳で(- - こうなるともう、個人の意志や努力を超えたところで、 生まれ育ち、環境、人間関係などなど... ひっくるめて運命やら宿命やら言うのかも、だが、 あまりにも悲しすぎるような気もする。 もちろん、逆境を跳ね返して立派に暮らす人もいるし、 境遇に恵まれてても、自堕落に暮らす奴もいる。 だが、抗いがたい「流れ」というものも、 口惜しいけれどやはり厳然と存在して...(- - とにかく、色々と考えさせられる一冊である。 ストーリーの他にも、登場人物がみなリアルだったり、 数多くはないが印象的な心象描写とか、 章分け・章タイトル付の妙とか、 とにかく緻密で隙がない一冊。 これは確かに話題にもなるし、賞も獲るわけだ、と納得。
1投稿日: 2020.08.07
powered by ブクログ死刑囚田中幸乃にかかわった人々を丁寧に描いていく。それぞれにシリアスな人生があり、不確かな正義感と悔恨、思いやり、断念、決断。そして本人も読者も、恐らく作者さんも突き詰められない心の最終点が、そのまま素直に不確定に描かれていて言葉が出てこない。答えなんて当然ないのだと知らしめられた。 幸乃が最後にいちばん幸せになったのか・・ やっぱり違うと思う。答えはないけれど。
5投稿日: 2020.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【救いを求めて…】 幸乃はずっと救いを求めてた。 あのラストで幸乃は救われたのか? もしそうだとしても 周りにとっては 救いのないラストだっただろうな。 読んでいた私も。 幸乃の気持ちはとてもよく分かる。 やっと必要としてくれた人を 失いたくないよね。 本当に必要とされてたわけじゃないとしても たとえ嘘だとしても その嘘が必要な時も、必要な人もいる。 あぁ、なんだろう。 上手く言えない。 慎ちゃん、間に合ってほしかったよ。
2投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログ読み終わってすぐ思い出したのが映画「ダンサーインザーダーク」見終わった後の胸糞感が全く同じ。 プロローグだけ見ると幸乃が凶悪犯にみえるけど過去を覗くと、そうさせたのはその周り。(幸乃の場合、凶悪とはちょっと違うんだけど) ワイドショーや週刊誌で見る事件の犯人も同じように凶悪犯に仕立て上げて表面的なところしか見てないんだと思った。 根っからの悪人はいないと思う。
4投稿日: 2020.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品を読んだ多数の読者が幸乃のラストにやるせなさを感じたと思うし、私もその一人です。 慎一によって真実が明かされてからは、死刑執行までこれで間に合うはずと期待感も生まれたし、間に合って欲しいという願いも加わって最後はどうなるかハラハラして読み進めました。 それだけに最後の展開は賛否あると思いますが、私には喪失感の大きいラストだったように感じます。 仮に冤罪だったことが明るみになって死刑執行を止めることが間に合ったとしても、それで幸乃が幸せだったかは分からないし、それによって苦しむひとも出てしまうのだろうけど、真実を知ってしまうと、やはり何とかならなかったのかという後悔のようなものが残ってしまう。 実際にも同じように誤認逮捕のようなものがあったり、メディアの報道や自分が知り得た情報だけで、誤った解釈をしている事件はたくさんあるのかもしれない。そんなことも感じた作品でした。 幸乃と慎一を繋ぐに至った幼少期のエピソードがもう少し強くてもいいかなと思いつつ、久々にラストが気になって夢中で呼んでしまった面白い作品でした。
8投稿日: 2020.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんとも遣る瀬無い気持ちになります… 様々な想いが交差して、でも当の本人はそれを望んでいなくて、何が正しいのか…自分が子供の頃親に教えられてきた事は本当に正しいのか? 考えさせられます… 唯一の救いは、最期に彼女が幸せそうだった事… でしょうか…(¬_¬) 命は大切。粗末にするな! 残された者の気持ちを考えろ! 本当に罰せられるべき人間が罰せられずそのまま終わるのか?! と外野はグダグダ言いたくなりますが、当の本人が納得のいく結果を手にできたのなら、それはそれでいいのかな… 最後ハッピーエンドとか、奇跡は起こるとか、そんなに世の中綺麗にできていないですものね… そんなの、作りものだけの世界…ととっくの昔に悟りました(-_-;) 止まない雨は無いのではなく、止まない雨も有るのですよ… 寧ろそっちの方が多いかな(苦笑) 人間は夢見たがりな生き物だけれど。。 どんなに願っても、手にできないものがある… それはこの世に産み落とされた瞬間に、最初から決まっているのでしょうか…(¬_¬)
7投稿日: 2020.07.15
powered by ブクログいろいろな観点があり、考えさせられる小説。 メディア、噂など自分が実際関わってない人を中傷する現代社会を描写しているようで、その力の怖さを改めて感じました。
3投稿日: 2020.07.07
powered by ブクログかつての恋人のアパートを放火し妻と子供2人を焼死させた死刑囚。動機も目撃証言などもあり、なによりも本人が罪を認めていることから死刑は執行される。 しかし、幼少時代、中学時代など彼女を知る人たちの追想によって明らかになる真実は、判決文や報道されていることとはかけ離れ、そのようにしか生きることができなかった彼女の真の姿、また事件の真実も明らかになっていく。 物語の終わり方としては救いがないが、死刑囚の彼女からする時救われたとも見れる。 本人は自覚はないけど側から見てる負のスパイラルに落ちちゃってる人って小説なんかではないよく出てくるけど、現実にも当然いると思うけど、どうにか救えないものなのだろうか。結局は周りの環境なんだろうが、ちゃんと生きていく意志を持つというのは案外難しいことなのかもしれない。
3投稿日: 2020.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間の悲しみや絶望を、よく表している。 何より、その人の過去を丸ごと無視する法律の無常さがひしひしと伝わってくる。そして、その法律を皆が正義とし、被告人の行動すべてを悪としていることも、描かれていた。
6投稿日: 2020.06.16
powered by ブクログ読み進める手をとめられなかった。 1つの事件にある様々な背景。 1人1人の歩いてきた時間。 この物語には多くの弱い人が たくさん出てくると思う。 そんな中できっと幸乃が1番強い人だったんだなと 読み終わって感じた。 良く頑張ったね。
27投稿日: 2020.06.12
powered by ブクログ暗い......。 話自体は面白い。 表面的には極悪犯罪をした犯人と そのかかわりのあった人目線で 話は進んでいく展開は、読みやすさもあり、読ませる。 面白いと思う。 ただなぁ暗いよ~。犯人が可愛そうだよ~。 ラストがどうしてそういうことになっちゃっうのか。 もう少し楽しいラストにしてほしかったなぁ。
3投稿日: 2020.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読むのがきつくなる時が何回かあった。死ぬために生きようとする姿は何とも言えんかった。この結末が田中幸乃にとって幸か不幸かはわからん。けど、本人の望んだ結末ではあったんやと思う。周りの人も強く生きてほしい。
9投稿日: 2020.06.06
powered by ブクログ解説で辻村深月さんが書いてましたが、 感動や失望、明るいや暗い、幸せや不幸といった言葉だけでは片付けられない、名付けられない感情や事柄、それらを超越した「何か」を確かに感じました。
9投稿日: 2020.05.30
powered by ブクログラストのインパクトが大きい。 物語は放火殺人の裁判から始まる。 波瀾万丈の人生を生き、放火事件で死刑宣告された田中幸乃。 優しい女の子がなぜ殺人事件を起こすモンスターになったのか? 丁寧にページ数を割いて、描く田中幸乃の背景描写が物語の衝撃度を増幅させている。 終盤は結末が気になって仕方ない。
3投稿日: 2020.05.29
powered by ブクログ読み始めたら最後まで一気読しなければならないほど引き込まれた。 何故、幸乃は死刑囚となったのか? 母親の死をきっかけに彼女の人生が狂い始める。 なぜ彼女は自ら辛い人生を選んでしまったのか?なぜ罪を被るのか? とうとう3人を殺めてしまう。 それは真実なのか事実なのか。 そして驚愕の事実を知ることになる。 その衝撃は計り知れないそんな一冊
9投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログこれでよかったのかと納得せざるを得ない反面、遣る瀬無い気持ちが残る作品だった。 誰かに期待したり依存したりすがったりすることと絶望は表裏一体なんだってわかってはいたけど、改めて突きつけられた感じがして悲しくなった。
2投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ暗くて切ない物語だけど、読まずにはいられない内容でした。自分が耳にする情報が本当に正しい事なのかを自問自答させられる本当に心に残る傑作。
3投稿日: 2020.05.19
powered by ブクログ「幸乃」と名前に幸せという字が入ってるのに…。 あまりにも悲しくて辛すぎる人生。 何がいけなかったんだろう。 どうしたらよかったんだろう。 最後に「頑張ったね」「よかったね」と言いたくなるが、別の幸せになれる選択肢がなかったのか考えてしまう。 人の数だけ真実はある、でも事実はひとつだけ。 関わる人々のずるさや情けなさ、自分かわいさからの行動で、事実が隠されて、誤った事実が広がることに怖さを感じた。
3投稿日: 2020.05.15
powered by ブクログ初めてのイヤミス作品。 ページを捲る度に、胃酸が込み上げてくるような 気持ち悪さともどかしさがあります。 愛情という目には見えないモノが 人間には大切なんだなと感じました。 そして、その方向を間違えるとヒトは壊れてしまう 呆気ないモノなのかもしれない。 最後は心のモヤが晴れずに終わりますが 読みやすく、面白かったです。
4投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログもしかすると人生で最も心が震えた本かもしれない。この本が「イノセント・デイズ」以外のタイトルを冠することは考えられない。 ときおり吉田修一の「悪人」を思い出しながら読み続けていたが、幸乃はその主人公ともまた違う。だって幸乃は、幸乃は、、。 横浜の桜の景色の描写が素敵で、外出自粛中の汚いベッドの上で読んでた自分のもとにも春風が舞いこんできたような錯覚が起きた。 今後肉じゃがを目にする度私はきっと涙ぐむだろう。
2投稿日: 2020.05.05
powered by ブクログすごいグイグイ感だ。最後の方とか、残りのページの厚さを確認しながら「マジか、終わってまうんか。」となった。巻末の辻村深月さんの書評が素晴らしく、グイグイ感とか言ってる自分が情けない。
1投稿日: 2020.04.25
powered by ブクログ死刑囚田中幸乃30歳。彼女の子供時代から死刑宣告される迄に関わった人達其々の主観から描かれる彼女には死刑に値する凶行を演じそうな人物像は浮かび上がらず、一方では幼馴染みが冤罪を晴らそうと真相に辿り着きそうな流れも併走して、「どうなるんだ?」と引き込まれる。報道される犯人像や犯行動機を見聞して「あ〜いかにも」と思い込んでる自分達も冤罪作りに加担してるよな、悪意なき思い込みは恐ろしい、なんて思わされました。
4投稿日: 2020.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一つの事実に対し、人の数だけ真実がある。マスコミの報道とか、人の噂話とか、そういうものって本当に怖いなあと感じた。例え、恣意的な情報であることが頭で分かっていたとしても、テレビで流れたニュースは、やはり一種の権威を帯びているし、極めて事実らしく感じられるからね。常に、引き算できる習慣を身につけておかないと。主観が電波にのって垂れ流される現代だからこそね。幸乃のタナトスの根源は、過去の凄惨な経験からくる、極限に達した自己否定なのかな。見ず知らずの犯した罪を被ってまで、死刑に処される必然性はあったのか。それってなんだか不自然で、裁かれることが目的だとしても、見当違いの罪だったからこそ反省は口にしなかったわけで、それって本人が望んでいた裁きとは程遠くないかな。死にたければ、死刑を待つ時間はあまりに無為だし。まあ、そんな合理性を持ち出せば、趣も何もなくなってしまうよね。不合理というか、非論理的なところが、おもしろいんだもんね。色んな人の「真実」の積み重ねが、唯一の「事実」へと向かう過程が、ワクワクしました。
4投稿日: 2020.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
彼女は最期に、 初めて「生きた」のだと思った。 ただ存在することを 自分のためだけに生きることを ようやく自身に許可したのだと思った。 丘の上の桜の下で遊んでいた子供の頃、 ただ存在するだけで愛されていた。 必要としてくれる他者がいて、 存在することが許される。 祖母からの呪いのようなもの。 祖母もまた、呪いをかけられてきたのだろう。 その呪いは、 どんなに尽くしたとしても 他者には解くことはできない。 最期に、 彼女はその呪縛から 自身の意志で脱出したのだ。
4投稿日: 2020.04.20
powered by ブクログスラスラと読めた。早見作品は初読み。日本推理作家協会賞受賞作品だけあって、ミステリーとしての完成度も高い。ラストは幸乃にとって幸せだったのだろうか? 罪悪感を持ちながらも、人はどこまで罪を他人に被せる事ができるのだろうか、考えさせられた。
2投稿日: 2020.04.19
powered by ブクログスタートから引き込まれるストーリー展開… でも私にとっては衝撃的なラスト…とは思えず、「良かったね…」と、主人公に共感してしまいました 信じるものに裏切られ、でも、自分を必要としてくれるひとをさがし続け、信じ続け…しんどい人生だっただろう… 真実はこうして関わる人々の少しのずるさ、少しの情けなさからここまで歪んでいくのだと怖さを感じた 「信じるものは救われる」その救いはどこにあるのだろう…それが自分の心のなかだというのなら、主人公は幼い頃信じた少年の真実を知らずに信じ続けられたことで救われたんだろうと思った
3投稿日: 2020.04.18
powered by ブクログなんかとても人間臭い小説だった。すらすら読めました。 いじめやゆがんだ家庭環境から全体は暗く感じる部分もあるけど、幸乃からはさわやかさすら感じる。彼女の青白さや華奢な描写からそうイメージさせられるのかもしれない。 すごい量の人物が時間軸をさかのぼりながら登場してくるので、この人どこで幸乃に関わった人だっけ・・?と思い出しながら読むのが結構大変で楽しい。 不思議なのは、誰が語るかによって浮かび上がる幸乃がちょっとずつ異なっていたり彼女に抱く気持ちがバラバラなこと。受け取り側各自の家庭環境や性格など背景の違いによって人はここまで別人になりえる。 死刑執行直前に、死ぬために生きることに執着したシーンがとても印象的。
3投稿日: 2020.04.16
powered by ブクログ面白かったが、もう少し物足りないかな。 それでも、全体としての展開と構成はとてもよかったです。 他の作品も読んで見ようと思います。
2投稿日: 2020.04.12
powered by ブクログ北上次郎氏あたりの推薦だと思うが、期待の高さと出だしの面白さからすると、次々と変わる語り手がみんな平面的で「動き出してくれない」感じで、最後まで盛り上がらずに終わってしまった。読み方間違えたのか…。2.8 しかも再読した 3.0(2022/2/5)
0投稿日: 2020.03.23
powered by ブクログめっちゃ暗い気分になりました。。 自ら命を絶つことを禁止されていた彼女にとって、放火事件は棚からぼた餅だったのかな。 にしても悲しすぎる。たとえ執行後であっても、彼女の無実が世間に知ってもらえることを願います。
3投稿日: 2020.03.18
powered by ブクログ「諦める」って悲しいなと感じた作品。 読み進めるにつれて、幸せを強く願うんだけど、だからこそその分暗くて切なくて重い。
5投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログ終盤に向けて、構成とか、描写とか、ストーリーが緻密さを増していく本はとても満足度が高いんですけど、どちらかというと本作はそのあたりが失速していったなあという印象です。 前評判がよかった分、ハードルが上がっちゃってたな。面白く読んだけど、最終的には可もなく不可もなく、っていう感想に落ち着きました。
3投稿日: 2020.02.22
powered by ブクログ「心温まる」が合ってる? すごくふわふわした気持ちに怒りが混ざってるような。 死ぬために生きている それがどんなに綺麗か。 早見さん好きになりました。
9投稿日: 2020.02.20
powered by ブクログ放火殺人の罪により死刑囚として収監されている田中幸乃。 彼女は刑が執行されることを望んでいたが、彼女と交流のあった人々は世間で噂されているような「いかにもやりそう」ではない幸乃を知っているだけに、彼女を救うため奔走する。 事件は何故起きたのか。何故彼女は刑をすんなりと受け入れているのか。 読み進めて間もなく多くの人が世間で認識されている"田中幸乃"と、人間としての田中幸乃のギャップを感じると思う。 きっと私たちの日常の中にもありうる、伝聞により歪められた真実があることが恐ろしい。 そして、救うということがいかにエゴに満ち溢れたものなのか。 仮に私の友人に本人は幸せと言い張っても周りから見たら不幸に見える人がいたら私はどうするかな。そう想像すると、本人が幸せと感じている以上は私から見ておかしいよって伝えることしかできないだろうな。 結局はそれぞれの人生自分が主役で生きてるんだしね。
4投稿日: 2020.02.08
powered by ブクログ最後の報いを受けるために、死ぬために生きようとする姿がとても印象に残った 早く読みたくなるような本だった
3投稿日: 2020.02.07
powered by ブクログWOWOWのドラマの予告を観て印象的だったので手に取りました。 雪乃の過去を辿っていくとあまりにも理不尽で、 可哀想でならなくて胸の詰まる思いがしました。 特別な持病を抱えただけでも大変だというのに、 家族にも恵まれず、学生時代の友達、 やっと出来たと思った恋人など 出逢う人々があまりにも悪い人ばかりで どうしたらここから抜け出せるのだろうかと思ってしまい ページをめくる手が止まりませんました。 彼女を取り巻く何人の人達からの視点で描かれていますが、 これが様々な視点になっているので 彼女に対しての思いなどもよく伝わってリアリティがありました。 ラストにかかり想像していた展開とはがらりと 変わっていったので、ここでまた身が引き締まる思いがしました。 それまでは少しは希望が持てるような展開を想像していましたが、 ラストは物々しく重いシーンとなってしまい 何故こんな事を臨んでしまったのだろうかと思ってしまいます。 ただ彼女が言いたかったことは、 人は必要とされて生きられる。 という言葉に尽きるかと思います。 そしてこの言葉に適する人がすぐ近くにいてくれたら もう少し明るい人生が送れたのかもしれないと悔やまれます。 このことは普段何気なく過ごしている私達の中でも 大事なことなのかと気付かされた気がしました。 表紙の帯に読後、あまりの衝撃で 3日ほど寝込みました・・・というのがありますが、 3日寝込むほどではないですがかなりの衝撃度はあり 心の中で何か沸々と湧くものがありました。 とにかくミステリー小説でこんなに切なくて やりきれないと思えた作品は初めてかと思います。 読む人によってはかなり印象が違ってくる作品かとも思いますが、 ストーリー性が良かったです。 早見さんの作品はこれが初めてですが、 情景などが細かく心理描写も割と細いですが、 読みやすいので他の作品も読んでみたいと思います。
0投稿日: 2020.01.30
powered by ブクログ人の罪や悪意をぜんぶ自分に取り込んでしまう雪乃の姿が悲しかった。関わる友達や恋人にいつだって尽くしてきたのに最後まで報われなかった彼女の人生。裁きを受けることが彼女にとっての唯一の救いだなんて、あまりにつらい。 死ぬために生きようとした最後のシーンは、衝撃が強くてきっとずっと忘れられない。
5投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログー 私は見届けなければいけないのだ。彼女が死ぬために生きようとする姿を、この目に焼きつけなければならなかった ー 読み出したら続きが気になって止まらんかった。 死刑制度や冤罪について考えさせられたなぁ。。。 こんなにも不幸な人生があるのか 出会う人や周りの環境で人生は良くも悪くも変わる。 彼女を救いたいと願う人がいるにもかかわらず、自ら死を選ぼうとする田中幸乃は傲慢に見えるかもしれない。 しかし、彼女に「生きていてほしい」と望む気持ちもまた傲慢でないとどうして言えるだろう。 だけど、読んでいくうちに彼女にはどうか生きていて欲しいと願ってしまう自分がいた。 2020年読了、2冊目
9投稿日: 2020.01.21
powered by ブクログ悲しい、辛い気持ちになる。 最後ハッピーエンドで終わって欲しいと おもったけど何がハッピーエンドなのかも よくわからなくなった。
4投稿日: 2020.01.11
powered by ブクログ店長がバカすぎてを読み、あまりに面白かったのでこの本を手に取ったが、同じ作者と思えなかった。 店長が笑劇なら、こっちは衝撃。 そして最後までほぼ一気読み。 後半幸乃の時間がなくなっていく中で 翔の動きに進展がないまま数ヶ月経過してやきもきしたり、 慎ちゃんもっと自信持って動いて!と思わずにいられなかった。 慎ちゃんが老婆と会ったあたりから手に汗握った。 幸乃の周りは大人も子供もみんな絶望の中生きていたんだね。 死ぬために生きるって、そういう選択肢もあるのか。
11投稿日: 2020.01.09
powered by ブクログ「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました」というコピーに惹かれて購入しました。長編ではあるけれど、あっという間に読み終えました。 田中幸乃がいかにして死刑囚となったかを綴ったミステリーです。ミステリーというほど解決しなければならない謎があるわけではないのですが、結末は衝撃的です。 ニュース番組で殺人犯として映し出された彼女は「いかにも殺人を犯しそう」な顔をしています。そんな彼女の人生に関わってきた人達が、それぞれの視点で彼女にまつわる真実を語ります。 彼女1人が凶暴なのではなく、関わった人達に少しずつ、幸乃を死刑囚へと導いた責任があります。 また、死刑囚と関わった人がこんなにもいるのか、という驚きもあります。 読み進めるごとに、死刑囚が、ニュースで報じられる遠い存在から、自分の身にも起こりうる存在に徐々に近づいてきます。 誰かに必要とされたいがために、人を傷つけていないか? 自分の言動にきちんと向き合って責任をとろうとしているか? 怒りの向き先を間違えていないか? そんなことを考えさせられます。 彼女が本の最後で、人生で初めて向き合って守ろうとしたものが何かを知った時に、衝撃を受けました。
1投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ評判がいいみたいだし、辻村深月さんの解説だし、知らない作家の慟哭ミステリか。 読んでみるかなと予約して待っていた。日本推理作家協会賞受賞作、なのだが。 ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。 多くの方が推薦しているので大っぴらには言えないがいってみる、期待外れだった。でもラストの衝撃で☆3を付ける。 冒頭から死刑判決が下されワオと度肝を抜かれる。 この薄幸の主人公、田中幸乃がなぜ死刑になるのか。控訴もしないでやすやすと死を受け入れたのか、というのがメインストーリーで、読みようによっては慟哭尽きないのだ。 ところが醒めて読めば冤罪臭はふんぷんだし、そう思うと仕組まれ感も顕著だし、純真無垢のマリア様だってもう少しは運命を受け入れ、祈りつつも正しく自分を大切にするでしょう。 これだけ書けば、本当に外れ感でがっかりしたかなと歯切れが悪くなってしまうが。 ストーリーは主人公側に肩入れすれば哀しくも美しい。 子供時代から恵まれず、人恋しさで出来た友達に裏切られ鑑別所に入れられる、親にも見捨てられ、不幸の深い穴の中で生きてきた。自分で死ねないなら死刑でもいいと思ってしまった、という救われない生き様で。 クズのような男に貢ぎ感謝もされず、ついにはよその女と一緒になるために無理やり引き離され、雲隠れされ、居場所を突き止めてみると男は双子の子供と妊娠中の女のいる家庭を持っていた。 悪意はないものの周りをうろつき、ストーカーにされる。 男のアパートが火事になり双子と妊婦が焼死した。世間は死んだ親子に同情し、周りをうろついていた幸乃が逮捕される。 意地悪い読みだろうかと思うのだが、やはりこの幸乃さん死ぬしかないかもと思ってしまう。 幸せだった子供時代の友達だけは理解してくれているようだが、弁護士になった男は、正義感も上滑りで事件から手を引いてしまう。このあたり不幸を際立たせるリアルな描写で現実にひき戻される。 不幸のせいで流れに逆らわず生きるのが楽なのか、そういう投げやりな生き方しかできなくなった女は、哀れだが流されていきつくところは自分で死ねないなら殺してもらうと思い詰めてしまって上告もしない。 イノセントなのか無智なのか、それが罪だったのだろうか。 死刑台に向かう途中で、持病の失神状態に陥りそうになる。女の看守は「倒れろ、倒れろ」と祈るように思う。心身喪失を理由にすれば彼女は助かるかもしれない。 だが幸乃は生きるより死に執着し、つよい意思で階段を上る。 意地悪くありきたり感を持ったが、この衝撃的なラストが受賞につながったのかもしれない。 奔走した幼馴染が無実の証拠をつかむが彼女はすでに柩の中、という幕切れも、いっそ助かっていればと思うが、生まれ変わらない限り幸乃の不幸が続きそうで、残酷この上もない物語だった。
9投稿日: 2019.12.20
powered by ブクログ読んでいて、とまらなかった。 でも、切なくて苦しくて、続きが、気になって、 いっそ、最後のページを、読んじゃおうかな、と、おもってしまうくらいでした。 この小説は、一生大切にしないといけない本だと思います。私の大切な人達に是非読んで欲しいです。 切なくて、絶望感の方が大きかったけれど、辻村さんの解説を読んで、納得した部分もありました。 小説を読んでいて、この一文を、読む為に、私、 この小説に出会ったんだなあ。と、思う事が、あります。イノセントデイズも、そう思える一冊です。
26投稿日: 2019.12.04
powered by ブクログ続きが気になって空き時間があると読んでしまった。 それぞれのキャラクターが深掘りされててよかった。 あと、各章のタイトルがプロローグの一部からなってる所がなんか好きだった。人生を一文で片付けられて悲しい。 終わり方はやっぱり好きではなかったです。
6投稿日: 2019.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんか、色んな思いが。。。 とにかく引き込まれて、すごく読みたくてあっという間に読んだ。 細かいところ色々気になるとこあったけど、 最後、回収されると思ってたのが、幾つも回収されなくて、敢えてなんだろうけど、もどかしかった。 でも辻村深月さんのあとがき読んで、死なないことより生きてることの方が彼女のためなんだとどうして言えるのかみたいな件があって、妙に納得した。 ただ真犯人は!? 何も罰せられなくて良いの? まあ、1人は自責の念に駆られたみたいだけど、他の人たちはどうなってるんだろう。 などなど、色んな思いが溢れた。 早見さんの本は初めて読んだけど、一人一人がそれぞれに良くも悪くも人間味があって、だからのめりこめたのかもしれない。
13投稿日: 2019.11.07
powered by ブクログこういう話大好き。 終始重く暗い話だったが、早見さんの巧妙な筆致で、家族愛や友情が巧みに描かれていた。 それらが適切に作用していれば、彼女の運命も変わっていたはず。 最後のエピローグでは、私も佐渡山と同じく「早く倒れろ!倒れろ!!」と願っていた。 それを容易く踏みにじり何が何でもハッピーエンドで終わらせないようにするのも尚いい。 この物語を読んで、改めて教育の大切さを感じた。 話の中には不良グループが何度か出てくるが、彼らのせいでたくさんの人の家族や友人の運命が狂わされたと思うと、憤りを感じた。 だが、きっといじめの加害者にも、家で虐待を受けていたり、何らかの問題があったとすると、この憤りはお門違いなのではないかと思った。 全ては彼らを教育すべき大人達に責任があるのではないか、そう思ってやまない。
15投稿日: 2019.11.04
powered by ブクログ読みやすくて長編だけど 一気読みした。 人生の一冊のうちのひとつになった 判決に沿っていろいろな視点で被告の人生をなぞっていくのがおもしろく次々ページをめくってしまった 救われないようでいて、 きれいに終わっていったと思った
6投稿日: 2019.11.03
powered by ブクログ確かに面白くてほぼ一気読みしてしまったんだけど、いまいち主人公に感情移入できなかったのはどうしてなんだろう。 なんであそこまで誰かを求めてしまうのかがいまいちピンと来なかった。 誰も信じられなくなるという方がまだ分かりやすかったように思う。不幸な時代の描写に過激さが足りなかったせいか?「その女アレックス」なんかは非常に分かりやすくて、読後感もずっと重かったんだけど。 あと、始めいい奴として描かれていた翔がどんどん嫌な奴になるのはどうして?この辺りもいまいち意味不明。
0投稿日: 2019.10.29
