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首折り男のための協奏曲(新潮文庫)
首折り男のための協奏曲(新潮文庫)
伊坂幸太郎/新潮社
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総合評価

326件)
3.3
24
89
151
37
5
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    面白かった。いくつか攻めすぎて理解できない話もありましたが、全体としては伊坂さんらしさが出ていてとても好きでしたね。「合コンの話」とてもよかったです。

    1
    投稿日: 2018.07.22
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    伊坂ワールド全開な短編集。首折り男は全編に渡り登場するのかと思いきやそうでもない。実質寄せ集め短編集なのに調和感があるのは不思議だ。しかし、どこか全編に感じる違和感。その正体は解説で暴かれる。丁度「ゴールデンスランバー」が刊行される直前に一度伊坂作品離れした為、伏線が綺麗に回収され終結する作品に慣れ過ぎていた。回収されない謎や神通力など、どこかモヤモヤも残して終わる本作。パズルのピースが全て揃うのも良いが、多少欠けても案外悪くないのかも。それでも「月曜日から逃げろ」なんかは流石だなと思った。

    1
    投稿日: 2018.06.20
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    依頼を受けてターゲットの首を折る殺人鬼。 でも、困った人を放っておけない憎めない存在。 面白かったけど、途中2編の短編の関連性がよく分からなくてもう一度読み直す必要がありそうです。

    1
    投稿日: 2018.05.20
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    久しぶりに伊坂作品を読んだ。長編かと思ったら短編で、必ず首折り男が出る訳でも無く、少々拍子抜け。嫌な人間を書くのは巧い。やっぱり変わったこと考えて面白いでしょ感が鼻に付く。

    1
    投稿日: 2018.05.06
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    難しいな、とは思った。 あとがきでこれは複数の短編作品をまとめたもの、と知りびっくり。 登場人物の1人が作中で語った、「神様は私たちのことを見守ってはいるが、いつも見ているわけではない。たまに気が向いて見ては、私たちに救いの手を差し伸べてくれるのではないか。」という考えにすごい惹かれた。

    5
    投稿日: 2018.05.04
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    久しぶりの読書! 連作短編集かと思いきや、首折り男とか探偵黒澤というキーワードでかすかに繋がっている短編集でした。 最後にあっと驚く展開を期待していただけにちょっと残念。 でも、『僕の舟』とか『月曜日から逃げろ』とかは面白かったかな。

    1
    投稿日: 2018.04.22
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    「首折り男の周辺」、「濡れ衣の話」、「僕の舟」、「人間らしく」、「月曜日から逃げろ」、「相談役の話」、「合コンの話」の7編を収めた連作短編集。 他の伊坂作品にも出てくる泥棒の黒澤と、殺し屋・首折り男がいくつかの短編に登場しますが、趣向もテーマもばらばらで、全編を通した完成度はあまり高くないように思いました。 あとがきによると最初から連作を想定していたわけではないようで、並べてみたら結果的に緩い繋がりができたということのようです。 なので、伏線回収の気持ちよさもカタルシスも無く、SF的な仕掛けもどこか消化不良感を残すだけで必要性が感じられず。 面白かったのは、「月曜日から逃げろ」。 構成がトリッキーで、読み終えた後にもう一度再読しました。 伊坂作品にしては珍しい恋愛話「僕の舟」。 ちょっと出来すぎな気がしましたが、たまにはこんな温かみのある話もいいかも。 切ない復讐話「濡れ衣の話」、ホラーだけどなんか笑える「相談役の話」も結構好き。 「合コンの話」は構成が実験的すぎてスベっている気がするし、テーマをそのまま文章中にがっつり書いてるのがダサい。 もうちょっとうまく処理した方がいいと思いました。 テクニックが空回ってる感がします。

    1
    投稿日: 2018.04.18
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    奇妙なつながりのある短篇集。 良くも悪くも「正義」の印象が強く残りました。これは伊坂幸太郎の作品ではよくある側面なのかも。社会で罰されない悪を私的に裁く。そこに生じる微かな悦び。この感情はなかなか否定できるものではありません。しかし、この所謂「私刑」が本当に正しいものなのか、答えは難しいところ。 …と、本作がそんな訴えをしているわけではありません。たぶん。「合コンの話」がなんだか好き。

    1
    投稿日: 2018.03.17
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    けっこう、別の短編集やyomyomなどで読んだことのあるストーリーが多かったけれど、そこはやはり伊坂幸太郎のこと、この作品集用にいろいろ手が入っているらしい。あとがきを参考に、部分的に読み返すのも楽しかった。変わった感触の作品もあって、読んだことのあるものも含めてじっくり味わえた。

    0
    投稿日: 2018.03.03
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    図書館で。面白かったー。短編かと思ったら繋がってる!仕掛けもニクいですね(ニヤリ)『僕の舟』すごく好きなお話しでした。

    4
    投稿日: 2018.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルにインパクトがあり、新作ということで読み始めたが、、、 伊坂ワールドというように、コミカルで続きが気になるのは中盤あたりまで、首折男が消えてからは趣旨が見えなくなってきて混乱した でもさいごは、なるほどといったところで終わった すこし作者に遊ばれた気分だ笑

    1
    投稿日: 2018.02.22
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    2018年 11冊目。 首折り男の周辺が面白かった。 僕の舟も好き。 でもそんな偶然ないよなーとw 初恋の人まではやり過ぎかなー。 だけど楽しく読めました!

    4
    投稿日: 2018.02.21
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    それぞれ短編に繋がりがなく、短編自体もあまり楽しめなかった。文章内の言い回しの妙はあるが内容的にはいまいちであった。本屋に平積みで置かれ、売れ筋3位とあったが、作者のネームバリューで売れているだけだと感じる。作者は他に良い作品を出しているのにこれは残念に思わざるを得ない。

    1
    投稿日: 2018.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3 首折り男をめぐる短編集。なんとなく微妙に各短編がつながっている。いじめだったり、盗みだったり、時空のねじれだったり色々テーマが出てくる。盗人の黒沢が出てきたり。僕の船の夫婦が疑う夫婦だったりとつながりなかなか面白い。僕の船の話は初恋の人が調べたら今の夫だった的な話でなかなか微笑ましい話。ふわふわしつつつながりつつ何となく含蓄あったりと伊坂っぽい感じ。

    1
    投稿日: 2018.01.21
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    評価難しい。 完全な連作短編だと思って、突入してしまった 自分もいけないが・・・。 次の短編をすぐ読みたい!!となる訳でなく、 かと言って面白くない訳ではない。 読後のページ 「作者の達成感と読者の楽しさとは 一致しないかもしれませんが。」 というのがまさに言い当てているような本・・・。

    4
    投稿日: 2018.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    首折り男の話が続くのかと思ったら、違うんですね。連作短編といいながら、繋がってたり、繋がっていなかったり。 相変わらず発想が面白くて、悪人なのに憎めないキャラで、いつも通りに楽しめました。

    1
    投稿日: 2018.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 連作短編集ではないのだが、各編に登場する人物が別の編に登場したり、別の編でその事件が身近で起こったりと軽く連作になるような編集と言うか、解説によるとこの文庫本のために何の関連もなかった短編を軽くつながるように書き直したとのこと。 謎ときはないけど、ちょっと不思議な話やホラー的なもの単に日常を描いたものとバラエティーにとんでおり、どれをとっても面白い。 面白く伊坂ワールドを存分に楽しめたのだが、まったく印象に残らないので、この評価に留まった。

    1
    投稿日: 2018.01.10
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    変わった趣向の連作集でした。 後書きによると、短編ずつだったものを加筆などして連作にしたらしい。なるほど、それでこの不思議な感じになっているのか! でも、その不思議な感じは心地よくて、なんとなく繋がってるので、繋がりを見つけて嬉しくなるるのが面白かった。 印象深かったのは「月曜日から逃げろ」。ところどころ違和感がありながらも読み進めていったんだけれど、最後の方を読んで、もう一度、最初から、というか、振り返りながら読み直してしまった。あぁ、なるほど!そういうことだったのね!と。

    1
    投稿日: 2017.12.22
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    短編集ですが、絶妙にそれが繋がっています。ストーリーそのものにおもしろさがあるというよりも、スタイリッシュな語り口を堪能する感じです。

    1
    投稿日: 2017.12.21
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    別々に書かれた短編を何となく繋がりのある連作短編集のようにまとめ直した本。 大正時代の売文短編作家のような趣きで非常に良い。

    1
    投稿日: 2017.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わたしはやっぱし伊坂幸太郎が好きだ〜! どれだけ不遇でも、最終的にはハッピーエンドだってわかるから辛い時にも気軽に読むことができる 表題作の首折り男は、最後のオチが秀逸だよね おどおどしていた似ている男が勇気をもらって変わって行く姿もじーんときた ひき逃げの女の話も、俺がもらって行くよっていう言葉がいい 僕の舟はちょっとできすぎでしょ〜と思ったけど面白かった笑 一週間は月曜日から始まるっていう人間の思い込みを利用した話も、最初わかったとき、ん?と思ったけどなるほどーと膝を打つ感じ! クワガタの世界は残酷だけど、神様についての考察は確かにそうだなーと思った、見ているときは勧善懲悪なんだよね、不幸なのは神様が見ていないだけ。 写真のお化けは、なんか急に非論理的な話ぶっ込んできたなーめずらしいなと思ったけど、スッキリ あと合コンの話!書き方に最初戸惑った! どんどん登場人物たちに愛着が湧くというか、 おい不細工って言う女の子が好きだった笑 あんな合コンだったらわたしも行きたい笑 不倫相手は、相談役の話のあの男かな!? なんだかいろんな伊坂幸太郎が見えて面白かった! 2017.11.19

    1
    投稿日: 2017.11.19
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    話題作を次々と発表している人気作家、伊坂幸太郎。 「しばらく作品を読んでいないな」と気づきました。 書店でチェックしたところ、この作品が文庫化されていました。 表題作を含め7つの作品から構成された、短編集です。 それぞれの作品が発表された時期や媒体は、作品によって異なるようです。 複数の視点から描き、長編小説のような重厚感のある作品もあれば、舞台の脚本のように、テンポ良く書かれた作品もあります。 それでいて、相互の作品の中で同じ人物が登場したり、エピソードが共有されていたりもします。 さまざまな表現を追求している、伊坂幸太郎らしいバラエティーに富んだ短編集だなあと感じました。 書かれているテーマとしては、”理不尽な暴力”、”救いはあるのか”、”時空のねじれ”、等々、他の伊坂幸太郎作品と共通するものもあり、今回も興味深く読ませていただきました。 ひとつ読むと、他も読みたくなってしまうのが伊坂幸太郎作品。 文庫化されている作品が他にもないか、探してみたいと思います。 『ガソリン生活』伊坂幸太郎 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B00OK3UTQS  .

    1
    投稿日: 2017.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルは不気味だが、「僕の船」「人間らしく」など内容はほほえましいものが多い。「相談役の話」だけ気味が悪かったが。特に「人間らしく」と「月曜日から逃げろ」は伊坂さんの発想がおもしろい。神の視点からみた人間と、人間からみたクワガタは似ている。月曜日→火曜日。曜日だけ書いてもそれが過去へ戻ったのか、未来へ進んだのか分からない。「合コンの話」は結末が伊坂スタイルだった。伏線たっぷり含んでて、読者に「やられた」と言わせる感じがたまらない。

    2
    投稿日: 2017.11.13
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    ・伊坂幸太郎といえば最後は皆の話がまとまるものだと思って読んでいましたが、こちらの勝手な思い込みだった。 ・解説を読んで納得しましたが、ゴールデンスランバー以降いかに風呂敷を広げて畳まずに楽しませるか挑戦していた模様。確かにゴールデンスランバーは面白かった。 ・無理にオチが必要な訳でもないし、一つひとつの話を楽しませてもらいました。私は「僕の船」が素敵な話で好きです。

    1
    投稿日: 2017.11.12
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    どの作品を読んでも、読書というものに幸せを感じさせてもらえる作家さん。 この本もやっぱり読終わって気持ちが暖かくなる。 読んでいる最中は「あぁっ!読終わってしまう!」と逆に残念な気持ちにもなってしまうんだけれど。 短編集だから、一作毎にどこで他の作品と繋がっているのかをページを行ったり来たりしながら楽しめた。 #福永信 さんの解説もいいなぁ。 解説がただのあらすじ列挙のものってせっかく良い作品でも台無しな気分にさせられるけれど、この文庫は最後の最後まで楽しませてもらえた。 まさか連作じゃなくて、元々は全部バラバラの作品だったことには驚いた。

    1
    投稿日: 2017.10.25
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    あれ…最後どうオチつけんのかと思ったら首折り男オチじゃなかった…。首折り男、宙ぶらりん…。 変な繋げ方せんといて欲しかったなぁ。一編一編は面白かったのに…不完全燃焼。 一番好きな話は『人間らしく』です。

    0
    投稿日: 2017.10.25
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    いくつかの言葉、何人かの人々がゆるーくつながる短編集。 いつもの伊坂氏の作品にくらべると、実験的な作風の作品集に感じた。

    1
    投稿日: 2017.10.12
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    短編集と知らずに読んだ。 面白いものもあり、普通のものもあり、でも伊坂作品はやっぱり読後感がいい。

    2
    投稿日: 2017.10.10
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    小気味の良い日本語。 こんなにうまく日本語を、言葉を操れるようになりたい、と思いました。 読後に爽やかな風が流れ入ってくる感じ、最高です。黒澤のように飄々と、周りに流されず、されど芯のある人間になりたいものだ。

    1
    投稿日: 2017.10.07
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    小説はあまり多く読んでなかかったころから、伊坂幸太郎さんの著書は、結構読んだと思う。 コミカルでテンポ良く進んでいく、読みやすさと登場人物が繋がっていたり、繋がりそうで繋がっていなかったりと、毎回伊坂幸太郎ワールドに魅了される。 首を折って人を殺す殺し屋が登場するのだが、その殺し屋の周辺で暮らす一般市民の生活、いじめにあっている中学生と、事故で殺された息子の復讐を遂げた父親は、殺し屋がふいに思い立つ人助けによって助けられる、隣人を殺人犯ではないかと疑う老夫婦、首折り殺人があったころ同じ街で、首折り殺人を話題にしながら合コンに励む若者たちと、場面は違えど首折り殺人犯が関わった話で進んでいく。 ただ今回の作品は、後になるほど登場人物が繋がっていくということがなく、あーあのときのあれがこれに繋がるんだとスッキリするような展開はなかった。短編集ではあるが、いささか不完全燃焼を感じた。

    4
    投稿日: 2017.10.04
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    長編だと思って読み終わってから、あとがきで短編集だと気づいた。書籍化にあたって加筆修正しているのもあり、発表された時期なども異なるのだが全体的に緩やかに繋がっている。テーマであったり、登場人物であったり、黒澤であったり。ジャイロスコープに近い感じだろうか。 内容は伊坂幸太郎らしく、テンポよく軽快で、気が利いていながら救いのなさもあって面白い。もう一度、短編集として最初から読みたい。

    1
    投稿日: 2017.09.27
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    伊坂ワールドがバリバリ。 これは好き嫌いわかれるだろう。 首折り男がもっと出番が欲しかった。 ラスト10ページにこの世の真理を書いてて共感。

    2
    投稿日: 2017.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂さんの作品は、なんだか読みたくなってしまう。手に取ってしまう。そんな中毒性があります。それこそが作家性、というものなのでしょうか。伊坂さんなら、信用できる。安心できる。楽しませてくれる。そんな期待を抱いてしまう存在。それだけで、こう、凄いよなあ、とね、思う次第です。 で、この作品なのですが、「首折り男」を主人公にした、或いは話の軸にした、長編小説なんだろうなあ、と思いつつ、一切の事前情報なしで読み始めたら、なんだか、良く分かりませんでした。どうやら、短編集だったみたいです。短編集?なのか?連作集?という分類になるのか?一応、首折り男が、全編にわたって関係している?ような気もしますし、、、むう。なんとも言い難い。難しい。 というわけで、全編通して、面白かったか?というと、何とも言えねえなあ、、、という感想になってしまうのですが、それでも、手に取ってしまうのが伊坂さんの小説なのだ。気になっちゃうんだよなあ。 なんといいますか、自分一人がどうこうしたところで、世界を変えることは決してできないが、でも、良き存在であろう、と努力することが一人でも増えることで、世界はちょっとでも良い方向にむかうんではなかろうか?というような、感じの内容?とでも言えばいいのだろうか。とりあえず、うん。エエ感じです。好きなんだよなあ、伊坂さんの、なんというか、ほわっとした考え方?みたいなのが。好きなんですよねえ。 歌で例えると、ミスター・チルドレンの「光の射す方へ」という曲は、なんだか伊坂さんの作風と近い気がするなあ、とか、思ったのです。なんとなく、ですが。個人的に。どうしても、こう、やっぱ、好きなんですよねえ。 この小説内の話でいいますと、「合コンの話」が、いっちゃん好きだった気がします。面白いです。小説なのか?と言われましたら、どうなんだろう?って気もするのですが、面白いという意味では、間違いなく、自分はそう思ったのですよね。こういう話、というか、こういう文体?が好きなのだろうか?実験的、ですよねえ。うん、好きです。

    1
    投稿日: 2017.09.12
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    連作の短編小説のようで連作ではないし、かと言って全くの関連性がない分けてはないし、不思議な短編集。伊坂幸太郎らしいかも知れない

    1
    投稿日: 2017.09.04
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    伊坂幸太郎さんの作品が好きなだけあって個人的には期待はずれでした。 短編集だとはわかっていたものの最後には全てスッキリするのかと思っていましたが、なんで?、みたいに思う節も多々ありました。 ですが、夫婦の結末は面白かったなぁと思います。

    1
    投稿日: 2017.08.29
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    面白いーぃーーー!!!!相変わらず泥棒の黒澤大活躍!!!! 短編なのにどこか少しづつつながっているストーリーつくるのは伊坂幸太郎の得意分野だけど今回は別々に書かれた短編らしく、全部が綺麗にリンクすることはなかったものの、その中に平凡な夫婦の短編のオチは面白かった! すごくジワーっときた!!!!ありきたりな展開といや展開だけど、なんかこんな愛情もいいな。と、思えた作品でした!!! 伊坂幸太郎ファンさらに増えるだろうなぁと、思うくらい読みやすい一冊です!!!!

    1
    投稿日: 2017.08.16
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    本編のテーマが一体何なのか…?繋がりそうで最後まで繋がらない、、各短篇。こういうのにモヤモヤしたりする人も多い。僕も評価は低め。ラッシュライフのような展開を期待していたのに…

    1
    投稿日: 2017.08.15
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    短編集だと気づかず読んだので 繋がってるようで繋がっていない感じを味わった。 でもそれぞれのストーリーは面白く、 読後感もさわやか。 あ!っと驚くような仕掛けは 著書の他の本ほどないので さらりと読むのがいい本。 帯に騙されてはいけない。

    1
    投稿日: 2017.08.06
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    今月の1冊目。今年の7冊目。 結構前に買ったやつを最近読み終わりました。 最初のほうはなんとなく伊坂氏らしい書き方だなーと思いましたが、読んでいくにつれて「?」と思いました。解説にもあったように本当に短編をつなげたような感じで、そこにつながりを見出すのが不可能な部分もあります。それを今日できるか否か。私は否です。

    1
    投稿日: 2017.07.23
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    ゆるやかに繋がる物語。別々に書かれた物だそうで。登場人物もばっらばらなのに違和感なく進む。すごいなー

    1
    投稿日: 2017.07.22
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    首折りの殺し屋であり、探偵であり、時空を超えて、時には善行したり、よく似た人がいたり。ゆるくつながる7編の短編集。神も仏もいやしない。 例えやあだ名じゃなく、ホントに首折り男。こんなに軽く普通に扱っちゃっていいのって感じ。

    1
    投稿日: 2017.07.16
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    まず、伊坂幸太郎さんの作品は「重力ピエロ」「グラスホッパー」「ゴールデンスランバー」「アヒルと鴨のコインロッカー」等読んでいますが。 どれも面白く、特に重力ピエロが好きな作品です。 久々に手に取った伊坂幸太郎作品の 「首折男のための協奏曲」につきましての感想です。 長編作品と思っていましたが、実は7つの短編の集まり! 各短編は全く別々の話なのですが、同じ登場人物が登場したり、物語がリンクする部分があったりと、7つの短編を繋ぎ合わせて一つの作品にしています。 各エピソードの繋ぎ方が非常に絶妙なんですよね!通して読んでみると不思議な感覚に陥りました。 伊坂幸太郎さんの作品の好きなところは、会話のテンポがよかったり、小粋で知的なエピソードや会話が好きなのですが、 どのエピソードにもそれが散りばめられており、各短編だけでも楽しめる作品です♪ 「砂漠」や「オーデュボンの祈り」等まだまだ読んでいない作品も多く。読むのを楽しみにしておきます♪

    1
    投稿日: 2017.07.14
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     いかにも伊坂さんらしい文章&構成の、長編に見せかけた実は短編集。いや、私が勝手に長編だと思い込んだだけですが(笑) ストーリーそのもの以上に、どの話も時間軸や見せ方を工夫してあって、新鮮で面白かったです。  特に好みだったのは「月曜日から逃げろ」。割と早い段階でカラクリは読めてくるのですが、最後には読者が「してやったり!」と思える展開で胸がスカッとします。  解説にもありますが、バラバラの話のはずの各短編がところどころに重なっているのが、一つの広くて狭い世界を、色々な時間や視点から覗き見ているようで楽しかったです。

    1
    投稿日: 2017.06.16
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    久しぶりに伊坂作品を読むと、エグ味が少くなって読みやすくなっているように感じました。 でも会話は軽妙酒脱でセンスがあっていいですね。

    1
    投稿日: 2017.06.11
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    短編として読んだら楽しめたと思うけど、帯や裏の文章読んで、短編らしきことは読み取れず、長編だと思って読んだから最後に、あっ短編の連作的なやつだったのか。と少し当惑

    1
    投稿日: 2017.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルから想像したのとは大分違う話だった。 繋がっているようなそうでもないような短編集。ちょっと不思議な読後感だった。

    1
    投稿日: 2017.06.08
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    『首折り男の周辺』『濡れ衣の話』『僕の舟』『人間らしく』『月曜日から逃げろ』『相談役の話』『合コンの話』 全7話の連作(?)短編。 共通の登場人物がいるので、微妙につながっているようないないような(加筆修正により変わっている部分もあるらしいので余計にね)。 ちょっと不思議な、意外だったり、ゾッとしたりするお話。 "時空のねじれ"については、あまり深く考えてはいけないのかも(笑)。 個人的には、『僕の舟』が好きかも。平凡なようでいて、実はね、っていう。

    4
    投稿日: 2017.06.06
  • 良い感じのすかされ方

    ハハ,お勧めです。 ただし,これを読む前には,少なくともこの作家の作品を2冊は読んでから にしましょう。 特に最後の「合コン」はいかにもという良い味が出ています。

    0
    投稿日: 2017.05.21
  • 2014年発刊のものと同じですよね?

    (はじめに、このレビューは作品自体の良し悪しとは全く関係がありません。) 文庫本化にあたって多少の手直しはあるかもしれませんが、基本的に同一の作品ですよね? 以前発刊されたものをReaderStoreで購入してあるのですが、今回のものは購入済みの本として扱われていないようで、重複購入ができてしまう状態になっています。購入済みの方は要注意です。

    3
    投稿日: 2017.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中まで読んでから、やっと短編集だと気がつきました。話を跨いで同じ登場人物が出てくるので続きかと思ってしまいました。

    1
    投稿日: 2017.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文庫本の帯を見たときはてっきり『死神の浮力』のような、泥棒の黒澤vs首折り男のバトルを読めるものと思っていたのに、まさか2人が最後まで交わらないまま終わるとは・・・。いや、正確にはゆる~い繋がりがおまけ程度に書いてはあるんだけど、正直物語の本筋と関係あるとは言い難いし。帯の裏にある「物語が絡み合う」というのは嘘ではないけれど、『ラッシュライフ』のような物語の連鎖の妙を期待すると拍子抜けすると思います。 というわけで連作短編としての良さはいまひとつ読み取れなかったのですが、一つ一つの作品を個別の短編として読むと、「首折り男の周辺」の構成、「月曜日から逃げろ」のトリック、「相談役の話」の脱力オチ、「合コンの話」のラストの爽快さ等、随所に作者らしい仕掛けや工夫が凝らされていて、まずまず楽しめました。それだけに何だかもったいない気がします。

    1
    投稿日: 2017.05.01
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    http://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65906499.html

    1
    投稿日: 2017.04.25
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    伊坂幸太郎の首折り男のための協奏曲を読みました。 オムニバス短編集Story Sellerに掲載された短編2編をふくむ8編の短編を収録した短編集でした。 気に入ったのは「僕の舟」という短編でした。 若い頃に「水平リーベ僕の舟」という元素周期表の言葉が気に入っていつも口ずさんでいたという女性の物語でした。 お見合いで結婚した夫と平凡な一生をおくり、老境に入った彼女は初恋の男性が今どうしているか知りたくなって探偵に調査を依頼するのですが... 若い時も老境に入ってもかわいい性格のその女性の物語が気に入りました。

    4
    投稿日: 2017.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

     結局どうなった。  短編集ならそう書いておいてくださいましね。首傾げながら読んで、結局傾げた首がまっすぐにならなかったよ。  なんだろう、ミステリっぽいんだけど、うーん、SF? っぽくもあるし。怪談みたいなのもあるし。同じ登場人物、モチーフをなんとなく共通にもつ短編を集めただけだったんだねっていう。  あとがき? とは書いてないけど、最後に短編まとめたよって書いてあって、だからそれを、帯なりなんなりに書いておいて欲しかった。  伊坂なので、さっくり読みやすく、一つ一つの話もそこそこ面白い。帯に「思わず「あっ」と声が出る。」ってあるけど、声がでたのは一編だけだったかな。「月曜日から逃げろ」。これが一番面白かったし好きです。  抜粋。「月曜日から逃げろ」より。 「俺には人の気持ちや善悪は分からない。ただ、せめて、フェアではありたいと思うだけだ。相手を批判するにしても、相手の事情は考慮したくなる」  やってることは空き巣と探偵なのにな。

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    投稿日: 2017.04.10
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    7つの短編集。それぞれ独立した話だが、首折り男が出てきたり、気配が感じられる。慣れないと消化不良を起こしそう。2017.3.19

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    投稿日: 2017.03.19
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    長編と思って読んでたが一向にまとまらず、短編でした。 かと言って全く独立しているわけでもなく、別に書いてたのを改変してまとめたもの。作者があとがきで「綺麗に並んだ作品集というよりは、謎の工芸品が出来上がった」と書いてあるが、感覚はまさしくそれ。 星2つかなぁと思ったが、作者が作品に対して感じてるのと同じ読了感なら、『素直に読めてたのか』と変に納得して星3つ。 伊坂さんの本は映像化するととても楽しそう。この本は文章で追うにはわかりづらい。最後の合コンの話が好き。

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    投稿日: 2017.03.18
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    首折り男やお馴染みの黒澤が登場する短編集。タイトルからすると各話を通して首折り男の謎が明らかにされそうに思えるけどそんなこともない。繋がってるような繋がってないような不思議な本。

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    投稿日: 2017.03.16
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    ちょこっとずつ繋がる、珍しい短編集で、面白く読めた。繋がるかと思ったら繋がらなかったり、協奏曲というタイトルが秀逸だと思った。

    1
    投稿日: 2017.03.07
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    今までの短編を集めて、首折り男というキーワードを中心に通らせた短編集といった感じのものです。明確にそれが主人公というわけでもなく、出てこない短編もあります。しかし全体として話が通っている、まさに協奏曲といった趣の、他に見ない小説だと面白く読ませていただきました。短編それぞれの完成度も高く、感動したり、あっと言わされたりしながら楽しませていただきました。著者の頭の中では、いろんな人物が勝手に生活していて、そこから短編を切り出していけば、こういった作品になるのだなと、なんとなく思いながら読ませていただきました。最後まで読んで、うーんすごい。と今はその組み立てに感動しています。

    2
    投稿日: 2017.03.04
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    短編集とは思わず買った、そして最後まで読んだおかげで、話ごとのつながりをあれこれ想像しながら読めました。(一度買ったことを忘れて2冊も買ってしまった。。)

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    投稿日: 2017.03.01
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    短編集なのに、それぞれのストーリーがどこかでリンクしあっていて、面白みがぐっと深まっている。伊坂幸太郎の真骨頂。

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    投稿日: 2017.02.26
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    移動中に読むのにちょうどいい短編。 伊坂氏のこの絶妙なかんじ、すきだなぁ。やはり短編のほうが好きかもしれない。

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    投稿日: 2017.02.22
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    伊坂氏お得意の短編集。あとがきに「綺麗に並んだ作品集というよりは、謎の工芸品が出来上がった」とありますが、まさに読了感がこれのそもの。首折り男やら時空のねじれやら黒澤さんやら色んなキャラや要素がそれぞれの話に出て来て、1つの入れ物に詰め込まれたような感じ。じわじわきます。合コンの話が好きでした。

    1
    投稿日: 2017.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「首折り男の周辺」ではテレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦の話。「人間らしく」ではいじめに遭う高校生が首おり男に助けられた。「合コンの話」では幹事が欠席した合コンの席で首折り殺人が話題に上る。そんな首おり男がでてくる短編集。いつものように短編がつながっていくのかなと思いながら読んでいたら終わってしまった。

    1
    投稿日: 2017.02.18
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    私のような年寄りが言うのもおこがましいですが、 最近の伊坂幸太郎の本を読んでいると、綿100番手ワイシャツが80番手のものになったような、 つまり目の粗いシャツが多いのような気がするのですが思い過ごしでしょうか?

    2
    投稿日: 2017.02.18
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    伊坂作品が好きなので読んでみた タイトルをみてグラスホッパーやマリアビートル系の話かと思っていたが、それらとは少し毛色が違う話だった 7つの短編がいくつかのキーワードで少しづつリンクしているのだが、 首折り男よりも別の登場人物でリンクしてる物も多く、 個人的にはもっと首折り男メインでも良かったかなという印象 とは言え、首折り男がメインでない「合コンの話」と「僕の船」が個人的に好きだったので、まぁこれはこれで良かったのかもしれない

    1
    投稿日: 2017.02.16
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    「そうですね」と佐藤亘が口を開く。「戦争や事件や事故や病気は絶えずどこかにあって、泣いている親たち、悲しんでいる子どもたち、こういった人でたぶん世の中は溢れているんですけど、僕たちは自分の時間を、自分の人生を、自分の仕事をちゃんとやることしかできないような気がします。もちろん、自分のことだけでいい、とか、よそのことなんて知らない、と開き直ってしまうのは違うと思うんですけど」「ねえ、不細工、じゃあどうすればいいのよ」と木嶋法子は相手を尊重するのか侮辱するのかわからない態度で訊ねたが、すると佐藤亘は嫌な顔一つせずに、「どうすればいいのかはわからないので、いろんなことにくよくよしていくしかないです」(418p) この少しづつ繋がっていて、離れている「伊坂節」短編集の構造に、読者の感想の多くは集中するだろうけど、文庫解説において、わりともれなくそれは「解説」されているので、私はそのことに言及しない。 その代わり、伊坂幸太郎の最初期から最近まで一つも変わらずある、はにかむような佐藤亘さんの呟きに代表されるような、伊坂幸太郎のスタンスだけは、またもや確認できた。 結局、彼の作品は、文庫本になったのは約9割は読んでいる。おそらく、このまま推移してゆくと思う。これほどの付き合いになるとは、10数年前の出会いの時には、思いもしなかった。 2017年1月読了

    8
    投稿日: 2017.02.13
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    2017年2月13日読了。今年8冊目。 後付けの短編集。長編かと思って読んだので、最後までストーリーが繋がらず。伊坂幸太郎の作品は初めてだったが、次はメジャーなものを読もうと思う。

    0
    投稿日: 2017.02.09
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    久し振りの伊坂、短編集と分からずに買ってしまい、期待せずに読んだけれど、読む価値はあり。たまたま遠藤周作の沈黙を読んだばかりだったので、神のテーマが被っていて、良い繋がりでした。

    1
    投稿日: 2017.02.09
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    伊坂幸太郎さんの最新文庫を読了しました。 最初は短編集と思わず読んでしまったので、 最後にそれがわかって拍子抜けしてしまったのが なんとも残念なところでした。 というのも、登場人物がそれぞれの編で 少しずつリンクしていて、 時系列的には少しずつ遡っていく、 そんな構造になってるんですね。 これは最終章で全部がつながって、 第一章で首を折ってた奴やそれに似てた奴が どうなったかがすべて気持ちよく明かされるんだろう、 なんていう予断を入れつつ読んでしまったのが 拍子抜けと感じた原因でして、 まぁ自分のせいっちゃぁ自分のせいなんですけど。 でもこれまでの伊坂作品だったら、 短編集だったとしても、 それを上手くまとめるようなラストを 書き加えてくれることが多かったような、 そんな気がしないでもないですけどね。 まぁ、読み応えとしては悪くない短編集でした。 ラストの合コンの短編などは ちょっと笑えて実験的な試みのある面白い話だと思います。

    3
    投稿日: 2017.02.09
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    『つながりすぎることの怖さ』を正に絶妙に外した協奏曲加減。野暮にならずに流石です。勧善懲悪を望んでしまう私は善良な一般市民です。だってそれって気持ちいいじゃない。

    1
    投稿日: 2017.02.08
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    あとがきより「この本はいくつかの雑誌のために書いた短編をまとめたものです。」 ■首折り男の周辺 ■濡れ衣の話 ■僕の舟 ■人間らしく ■月曜日から逃げろ ■相談役の話 ■合コンの話 長編かと思って借りてきたら短編集でした。 登場人物がかぶってたりなどはあるけど、そんなに繋がりは感じられず。 表題作にもある「首折り男の周辺」が一番面白かったかな。 道を歩くたびに誰かと間違われる。どうやらその男に自分は瓜二つらしい。 間違えられたが故に面倒なことに巻き込まれながらも、 そのもう一人の自分とよく似た男の存在を意識して変わり始めていく。 後半の話で伏線回収してくれるのかと思ったけど、ちょっと消化不良な気もしました。 あと「人間らしく」のカブトムシの実験も興味深かった。 いじめって人間だけの世界じゃなく虫にもあるんだ。 「合コンの話」は、合コンを成功させる秘訣や狙った子を異性にバレずに教えあう方法とか、前に誰かに聞いた話と似ていたので、もしかしてこれを読んだのかなと思いました(笑) サクサクっと読みやすかったけど、オチが弱いかな~。 なんだそっちか~って感じでした。 ほとんどご想像にお任せします的な終わり方でした。 もうちょっと上手い匂わせ方だったら評価高かったのだけど…。

    1
    投稿日: 2017.02.06
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    伊坂さんの小説は殺し屋とも言うべき人物がよく登場しますが、今回も然り。殺し屋と空き巣狙いの男、大藪さんと黒澤さんが時空を超えて活躍します。 ハードボイルドな彼らを何故か親近感を覚えるような存在に仕立てるのが、伊坂作品の醍醐味です。さらに伊坂さんは仙台在住なので近辺の地名も登場するので、余計身近な気分になります。 殺人事件の周辺の物語をオムニバス形式でまとめたこの作品は、それぞれの物語は繋がりがないようで、読んでいくうちにどこかで出てきたぞという思いに駆られます。 クワガタを飼う作家と黒澤さんのやり取りや、いじめられている少年の場面を扱う話は視覚に訴える作品で、鮮明にイメージできました。

    4
    投稿日: 2017.02.05
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    ”無味乾燥とした感受性しかもたない人間” 他者の気持ちがわからない、わかろうとも思わない。そんな人間は人生過ごしていれば、どこにでもいて、いじめや悪事、殺害は絶えず、被害者は後を絶たない。 一方で自分は合コンをしたり、夫婦仲睦まじく過ごしたり、穏やかな日常で生きているけれど、どこかでそんな非情な人間に苦しめられている人が今この瞬間にいるかものしれない。 会ったこともない遠い人の不幸を見て見ぬ振りをし、無事を祈ることしかできないことに嘆く人間も存在している。 そんな人間世界のケージに、神様が現れてぽいっと攻撃性のある人間をつまみ出してしまえば、どうなるだろう。 異なる短編小説からなる作品ですが、読み終わったあと、この本の髄をここに感じました。 怪奇的であり、爽快な物語です。

    1
    投稿日: 2017.02.03
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    油断しながら読んでたらぐるぐるしちゃって、なんだかんだと時間かかってしまった。淡々と、テンポよく、いろんな種類のテンポがあって。

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    投稿日: 2017.02.02
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    長編かな、と思って読んでいたので多少拍子抜けしてしまったところはあるけれど、とはいえザ・伊坂作品の短編集面白かったです。 もう何作も読んでいるけど、毎回わくわくしながら読んでるなあ。嬉しい。 【追記】気になったので最初読み返してみた。 マンションにミュージックが流れていたということは、やっぱりそういうことですよね。

    0
    投稿日: 2017.02.01
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    伊坂幸太郎の真骨頂。傑作短編集。学生の頃に読んだ『Story Seller』『Story Seller2』に収録されていたお話も収録されていて、そのときの面白さが再び蘇るような。そういう感覚。

    1
    投稿日: 2017.01.30
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    「さっきも言ったように、今回、俺はさほど大した調査をしなかった。難しい仕事ではなかったんだ。 せっかくだから、初恋のほうも調べようと思ったんだ」 ー〔僕の舟〕黒澤 単行本を一度読み面白かったので文庫本を購入。 どの話も面白い!! “月曜から逃げろ”の仕掛けはとても素敵。

    0
    投稿日: 2017.01.30
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    飛行機に乗るといつも、神様から見える私たちの世界はきっとこんな感じなんだろうなぁ、と思う。世界は広すぎて、私たち一人一人の悲しみや苦しみは、ほとんど見つけられる事はない。それでもたまに、ごく稀に、見つけてもらえたときは、助けてくれるかもしれない、悪いものには罰を与えてくれるかもしれない。そういう存在がいるかもしれないと思うだけで、少し救われるような気持ちになる。クワガタを飼育しながらそんな事を思うなんて、さすが作家先生!

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    投稿日: 2017.01.29
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    水平リーベ僕の舟、は読んだことがあったな~ どこかのアンソロに入ってたんだろうか。こういうちょっとした、でもなんかふんわり円を描いて出発点に戻る、みたいなストンとくる感じが伊坂さんは上手だなぁと思う。 時空のねじれと殺人者と泥棒探偵と。 キーワードは伊坂小説にちょこちょこ出てきたような気がします。ある意味ちょっとSFっぽい短編集のような気もする。 時々でいいから神さまが覗いてくれていて悪い人には悪いよ、って制裁をくわえてくれたらいいなぁとは思う。時々でいいから。

    4
    投稿日: 2017.01.24
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    微妙につながりのある短編集。 悪を制裁する神様のレシピのような考え方は好き。黒澤のキャラもいい。 暇なときにさっと読めるストーリー

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    投稿日: 2017.01.24
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    短編集。 首折り男や空巣探偵の黒澤が共通して出てくる。が、最終的に繋がりは発見できなかった。 「僕」と「おじさん」の時空のねじれの不思議は不思議のまま。 最後にあっと驚くような結末がほしかったな〜。

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    投稿日: 2017.01.20
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    なんだかダラダラとした感じの本。 短編集であるが、微妙につながっているので、話がどのように展開していくのかを最後まで掴めずに終わった。 伊坂幸太郎さんの本の中では、ちょっと微妙かも。

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    投稿日: 2017.01.19
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    バラバラの内容の短編だが、緩やかにつながっているようなそんな短編集。 解説に書かれていたが、やはり元々は全然関連のない短編を少し加筆することで、繋がりを持たせたものらしい。 個人的には、あまりにも謎が解けてなさすぎて、読者に解釈は委ねる、どころの話では無い気がして、少し白ける感じはあった。 とはいえ、いいセリフ等あり、つまらないわけでは無い。

    0
    投稿日: 2017.01.18
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    いろんな挑戦が散りばめられている贅沢な短編集。連作短編集かと思いきやそうでもなく、まったく繋がってないかと思いきやそんなこともなく。その辺の微妙な繋がりと、微妙な外しの絶妙さが伊坂さんだなぁと思う。主には首折り男・大藪と伊坂作品常連の泥棒の黒澤の2人がこの本の大きな軸だが、どちらの2人も決して世間に褒められないことを生業としてる。のに…何だろうなぁ。どうして伊坂作品の悪者はこう、ちょっと魅力的なんだろ。そこがいつも悩ましい。

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    投稿日: 2017.01.16
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    伊坂の、よく見えにくいけど、雰囲気がある、という特徴がよく現れている。なにか、ひとつのストーリにのった短編を集めたもの。

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    投稿日: 2017.01.14
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    本屋さんでパラパラめくってみたら、黒澤さんが登場してたので購入しました。繋がりがあったりなかったり…。

    1
    投稿日: 2017.01.11
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    長編と思いきや、それぞれ独立した短編。 帯の書き方に秀逸に騙されたといった感じ。 悪く言えばだが。 だが、それぞれ独立した話としては楽しめたかと。 最初の二編に関しては、首折り男という殺し屋を 中心とした話で、これがどう膨らんでいくのかと期待したほど。 ただ、黒澤が登場してからはガラッと話が変わり 正直戸惑ってしまった。 意識的に繋げた短編集と言うよりかは 何となく繋がっていった短編集といった感じ。 読んでいて心がほっこりする話もいくつかあり、 小説の醍醐味だなと感じた秀作ではなかろうかと。

    0
    投稿日: 2017.01.11
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    首折り男のための協奏曲 読み終わって響くこのタイトル 大須賀めぐみのWaltzリスペクトだと勝手に思ってる

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    投稿日: 2017.01.10
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    短編集だけど、全ての作品を繋げるよう意識していたわけではなく、たまたま少し繋がりがあるという作品なので、チルドレンのような繋がった短編ではない。しかし、妙な繋がりが1つの本としての面白みが構成されたように思った。 首折り男の話は謎が残るばかりだけど、これはあえてなのかもしれない。 合コンの話は、過去の作品の砂漠を思い出した。

    0
    投稿日: 2017.01.08
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    初の伊坂幸太郎帯に書いてあったような、思わず「あっ」と声が出ることはなかったけど、普通におもしろいとは思った。 伊坂ワールド、私はあまり好みではないかもなー… とはいえ、1冊で決めつけるのは良くないので、また機会があったら、他の作品も読んでみます。

    1
    投稿日: 2017.01.07
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    文庫にならないかと少し楽しみにしていたのだけど、読んでみたら、んー、といまいちだったような、おもしろかったような、複雑な感じ。

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    投稿日: 2017.01.06
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    連作短編かなと思いきやそうではなかった。統一感は無いが著者曰く”謎の工芸品”という表現はぴったりかも。 あらすじ(背表紙より) 被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

    0
    投稿日: 2017.01.05
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    時系列の魔術師、とでも言いましょうか。 しかし、ねじれすぎてちょっと私ところどころついて行けてないかも。 おなじみの黒澤さん登場のお話も、読み返したけどもはやループ! 首折り男はじめ、悪人が気まぐれでいいことしたりするので、 「勧善懲悪」ではないのだけど、なんとなく最後は帳尻が合うのがいいよね。 あくまでも、なんとなく。

    0
    投稿日: 2017.01.05
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    連作短編と見せかけてそうでもない。基本的には寄せ集め。解説によると単行本化にあたって色々芯を通すために加筆修正しているようで、そこをチェックするのが楽しそう。 月曜日から逃げろが一番面白かった。

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    投稿日: 2017.01.04
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    本書は複数の短編で構成されており、それぞれの話が最終的に一つにまとまるのかと思いきやそんなことはなかった。 各物語が一つになることを期待して読むと裏切られる。 それぞれの作品は面白かった。

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    投稿日: 2017.01.03
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    いろんな雑誌に書かれた物語を一冊にまとめた、連作風短編集です。 〝連作風〟としたのは、必ずしもすべてのお話が繋がっているとはいえないからです。でも、読む側としては、ここに散りばめられた伏線が、いつかすべて繋がるのではないかという期待を持ちながら、頭の中で物語を再構成しつつ読み進めるという、変な楽しみ方ができてしまう作品集です。伊坂ファンならご理解いただけますよネ。 それにしても、この世界はなんて生き辛いのでしょう。世界中のどこかで、いつも戦争や飢えや病気が蔓延しているのを知っていながら、素知らぬふりをして日々暮らしていくなんて、何か間違っているような気がします。もっと身近なところにも、不幸や苦しみはいくらだって見受けられます。そんな事いちいち気にしていたら、生きてはいけないのでしょう。だから、たとえどこかの誰かが大変な目にあっていたとしても、いま目の前にある出来事に一喜一憂しながら生きていくしかないのでしょう。でも、それでいいのかなという気がします。伊坂作品を読むと、ときどき神の沈黙という言葉を思い浮かべてしまいます。伊坂氏も、神の沈黙に切ない思いをされているひとりなのではないでしょうか? べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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    投稿日: 2017.01.02
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    2017/1/1読了。 短編集でありながらなんとなく話が繋がっている感じ。 いずれもふわっと、不思議な爽快感を感じて終わった。気持ちい。 若林夫婦のケーキがモンブランだった話と、合コンの話が爽やかでかつ上手いこと伏線も拾えててお気に入りです。

    0
    投稿日: 2017.01.02
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    私も短編集とは知らず、短編同士が繋がって最後に大きな結末を残す……のを期待してたので、ラストの合コンの話があっさりと終わってしまったことにはちょっと拍子抜けした。 ひとつひとつの短編自体は、さすが伊坂さんなので申し分なく面白い。 首折り男の死因は結局わからず。死んだと見せかけて実はまったく違う姿になって生きていたってのを想像してたのになぁ。 読後にどことなく爽快感があります。

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    投稿日: 2017.01.01
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    首折男や探偵兼泥棒の黒澤が出てくる伊坂ワールド全開の物語。 短編集だが伊坂さんらしく各話が微妙に繋がっていたり、かといって繋がりすぎてなくて。 クスッとする会話やオッと驚くオチがある。 人間らしく:虐められる少年の話とクワガタを飼う男の話が交互に続く。 これにも最後に小さなどんでん返しがあり、短編なのによくこんなトリックを使えるなあと感心させられる。「神様は時々、見ている」 月曜日から逃げろ: 泥棒の黒澤さんvsテレビマン久喜山。時系列を使った少しこんがらがりそうなトリックだが、伊坂さんらしくて面白い! 仕掛けを知った上でもう1度読みたくなるタイプのお話。

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    投稿日: 2017.01.01