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首折り男のための協奏曲(新潮文庫)
首折り男のための協奏曲(新潮文庫)
伊坂幸太郎/新潮社
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総合評価

326件)
3.3
24
89
151
37
5
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2人の男を軸に物語が絡み繋がり…とのことだったので、どこで繋がるのか?と読み進めていたけど、それぞれ別々の話では?と…笑 繋がるっていうよりすれ違いましたって感じ それぞれの話は短編集としては面白い ↑やっぱ伊坂幸太郎さんの作品って感じ ただ内容をしっかり理解できない部分もあったので星2に 空き時間で読むより一気に読んだほうがよかったかも

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 首を折って殺して回る男とそれに間違われる男の話。ロマンチックな恋愛話。珍しいホラー的なオチの話もあれば、合コンにまつわるハートフル(?)な話あり。バラエティーに富んでいる。 好みなのは、伊坂幸太郎的な騙し絵的短編である〈月曜日から逃げろ〉。珍しく黒澤が押されてると思ったが、まんまと騙された。 それはそうと、“彼”は何で死んだんでしょうね。

    3
    投稿日: 2025.10.13
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    機内用に手に取った一冊。ついつい題名にそそられて。 さて、久々の伊坂作品。 首折り男と泥棒の2人の主人公から成る短編集。と言っていいんですかね。 それぞれに主人公のエピソードは伊坂作品らしく、伏線と伏線が最終的に綺麗な一本の線に繋がる絶妙なタッチで描かれてますが、2人の主人公のエピソード同士がうまくクロスオーバーできていないかも?と思ったので星3つ。(単に私が読みきれてない可能性あり) それでも伊坂作品はいつ読んでものめり込みます。是非。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    首折り男とその周辺、黒澤さんの物語。 繋がっているようで、繋がっていないところもあって不思議な読後感。 首折り男の那覇市から徐々に黒澤さんの話になり、また首折り男に。 黒澤さんは自分を脅す新聞記者を逆に陥れる、時空のねじれを感じさせる不思議な構成の話。

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    久しぶりに好きなジャンルの本で、伊坂幸太郎さんのお話は大好きだから期待して読んだけど、見事に期待を裏切られました。やっぱり短編集はダメだわ。 各話、少しずつ繋がっているんだけど、その繋がりは意味があるのか?さっぱりわからない。 もう一度、読み直したら、新しい発見があって感動するのだろうか?読み直す気にならない。私はおもしろいと感じたら、イッキに読んでしまうタイプだけど、これは読み終わるまで時間がかかった。 伊坂ワールドは充分に感じられるけど、不完全燃焼で終わってしまった。 どの話が良かったとか、感想を書く気にもならない。

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    背表紙を見て面白そうだったので借りました。が、 二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る! は言い過ぎ。 絡まったのかすら怪しい。かすった程度では。 変に期待しながら読んでしまった。 短編と最初から分かっていれば見方が変わったかも。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    ―短編集― 正直、題名を見て、もっと首折り男が登場するのかと思ってたけど、そんなこと無かった笑 短編同士が少しだけ繋がってたり、視点が変わるけど同一人物が登場してたり。。 色んな仕掛けがあって面白い。 神様って、見てない時もあるんだねー。 黒澤さん魅力あるー!!!

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    まず、短編集だと思ってなかったからはじめのへんはん?ってことが多かった。後になって短編って気づいたけど他の短編ででできた人がこっちの短編でもでてくるみたいな感じ。だけどストーリー的には繋がらない。なんか焦ったい感じだったけど逆にそれに新鮮さを感じた。解説のところで繋がりすぎて平凡に陥ることへの対策らしい。それがわからないとなんだこれってなりそう。

    5
    投稿日: 2025.09.06
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    解説でへぇーとなったのが、「繋がりすぎる怖さ」。 それぞれの章を読みながら、あれこの人物前の章のあの人じゃないのかーってなって期待を裏切られたような気もややしましたが、繋がりすぎると逆に陳腐になることを恐れたんでしょうか。そういうことなら理解できる。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    よくある「別の話かと思っていたら、それぞれ少しずつ関係していて、最終章ですべてが繋がり伏線を回収して完結する」という話ではなくて、同じ登場人物の短編が少しずつ続いていく感じです。伊坂幸太郎の作風が好きな人は刺さると思います。 個人的には、内容は可もなく不可もなく。 伊坂幸太郎小説の特有の空気感だなという感想。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編集よりも、もっと緩い繋がりの短編集でした。 首折り男か黒澤さんがだいたい出てくる。 面白かったです。 掲載誌がバラバラだったからなのか、お話のテイストもバラバラでいい。 「似ている」と間違われまくってた男と、束の間のやり取りを遺して逝った首折り男の話「首折り男の周辺」、 おそらく月〜日と始めから順番通りに読むんじゃない気がする「月曜日から逃げろ」、 会社の状況などが山家清兵衛の逸話と似ている悪友の周辺で起こる不幸は怪異の仕業か…な「相談役の話」、 駆け引きしまくる合コンで爽やかな結末「合コンの話」、 この4作がが特に好きでした。 合コンのラストシーンで弾かれてたピアノに目を見開いて口を綻ばせてた人と、最初の話で借金取りの事務所にて流れるピアノの曲に耳を傾けてるように亡くなってた首折り男は同じ人だったのかな?

    2
    投稿日: 2025.07.23
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    首折り男のフレーズが気になって読んだけど、天道虫とは関係なかったんですね… でも、短編なのに、つながりが面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.07.21
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    伊坂幸太郎さんの文体や登場人物の対話が面白いのでファン的な加点を含みつつ、、 賛否コメントがありますが、あくまで短編集が前提で、無理くりタイトルに倣って首折り的なシーンが出てくるだけな一冊だと受けました。 ただ登場人物の時系列によるリンクはありますし、すんなり読めました。 コメントを見る限り、皆様オチに厳しいなと思いました笑

    4
    投稿日: 2025.06.04
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    初めての伊坂幸太郎さん。 長編小説かと思い込んで読み進め、盛大な伏線回収があるのかと期待してしまい、あれ、短編だった…と、勝手に肩すかしを食らってしまいました。 もう一度読み返しましたが、微妙につながっているところがおもしろいんですね。こうして世界はつながっているんだろうなと思ったり。 合コンのお話がほっこりして好きでした。若いっていいね。 他の伊坂幸太郎さん作品も読んでみたいと思います。

    8
    投稿日: 2025.05.31
  • 連作短編集なのかはっきりしない

    もともと独立した短編であったものを、加筆して連作短編集っぽくしたものらしい。そのせいか全体のまとまりがなく焦点がボケた あるいは焦点がないような印象を受けた。所々にこの作者らしいユーモラスな台詞があるが、他の作品と比べて控えめ。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    初めて伊坂さんの作品を読んでみました。てっきり長編作品かと思っていたので、「時空のねじれ」によって引き起こされるSF的展開みたいなものを期待して読み進めていたのですが、首折男自体が途中から登場しなくなり、あ、これ短編集だったんだと気づきました。 主要人物の再登場などで一応短編同士の繋がりが薄らとはあるものの、特にストーリー的な関係性があるわけではなく、淡白な印象を受けました。あとがきを見るに、元々1つの作品として作り上げることを意図していない作品群のようでしたので、その割にはまとまりがあるのかなとは思いましたが、肝心のストーリーがあまり面白くなかったです、、。 「月曜日から逃げろ」や「合コンの話」は文章の構成に工夫があり、やや面白かったです。 伊坂さんに初めて触れる作品としてはバッドチョイスだったかもしれないので、もう少し有名どころの長編作品も読んでみたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.05.11
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    雑誌のための短編をまとめたということで、確かに一貫性みたいなのはなかった。 しかし、車と、死と、神と、ちょっとクズな人間たちの愉快(?)な話が楽しめた

    0
    投稿日: 2025.05.05
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    ハードカバーで読んで、文庫でも読む。 いや、だって面白いもん。伊坂幸太郎だもん。 で、だ。 読み出すと、ああ、そうそう、こんな話だったよなと、思うがそれによって面白味が減るわけではない。 むしろ、2回目にもかかわらず初めて読むような気分だった。 こんなことなら伊坂幸太郎の作品を全て文庫でも読む直してみようかとさえ思う。 兎に角、幸せ。 最愛の妻は、「伊坂幸太郎とは肌が合わない」と、あたかも伊坂幸太郎と知り合いのような発言があったことをここに記す。 以下、ハードカバー読了時の感想。 図書館にて借りる、第276弾。 (神戸市図書館にて借りる、第85弾。) 久々の伊坂幸太郎。 流石、伊坂さんと言わずにいられない。何が流石なんですか?と問い返された場合、えへへといった笑いで誤魔化すことになるとしてもだ。 読んでいる間中幸せなのだから、首折り男でも黒澤でも良いのだ。 短編集を寄せ集め、一冊にしました感が出ていたとしても、だからといって伊坂幸太郎作品の読める喜びが薄まる訳ではない。 いっぱい感想を書いてしまった。

    0
    投稿日: 2025.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂節健在の連作短編集。短編をあとから加筆修正してつながりを持たせたと解説にはあるが、かすかな関わりてあり、全く独立した話ではあるものの共通点を探すのも楽しい。首折男はなぜどんな理由で死んだのかは謎のまま。死に方が不審なだけに惜しい。 合コンの話が一番楽しめたがどれものめり込めるし、台詞回しにくすりとさせられる。作者の作品はややコメディテイストのほうが好みです。

    3
    投稿日: 2025.03.30
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    首折り男、首折り男のソックリな気弱な男、イジメに耐える中学生、首折り男の隣に住む平和な夫婦、そして泥棒の黒澤、時空の歪みかなんなのか展開が面白くて読み進めたけど、途中で首折り男の話しは終わって全く違う話が入ってきて拍子抜けした。この本、短編を一冊にまでまとめた本のようです。首折り男は面白かったな。

    9
    投稿日: 2025.03.29
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    首折り男の周辺 5 既読 濡れ衣の話 5 僕の舟 2 人間らしく 5 月曜日から逃げる 5 相談役の話 2 合コンの話 2

    0
    投稿日: 2025.02.10
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    「人はそれぞれ、与えられた譜面を必死に、演奏することしかできないし、そうするしかない。隣の譜面を覗く余裕もない。自分の譜面を演奏しながら、他人もうまく演奏できればいいな、と祈るだけだ。」

    1
    投稿日: 2025.02.08
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    「なるほど、なるほど」 物語が一つにまとまっていくと思うと、不完全燃焼となる作品です。 繋がりが完全にないわけではないけど、だからといって物語にはさほど影響しない。 この、何とも言えない異質な文章の運び方で感銘しました。

    1
    投稿日: 2025.01.23
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    もともとバラバラだった短編に加筆修正してなんとなく連作短編に仕上げた本作。 「首折り男の周辺」 疑う夫婦と間違われた男、いじめられている少年が登場する。首折り男のストーリーは一旦終了したかな?と思わせる序章のようなエピソード。 「濡れ衣の話」 子供を事故で亡くした男が警察と話をする。ここで「首折り男の周辺」の中の「時空のねじれ」「キャッチボールの約束」のエピソードが登場して繋がる。 この話は本当にこの後どうなったか気になる話。 残念ながら後日談なし 「僕の船」 「首折り男の周辺」で登場した疑う夫婦が登場。 あの、黒澤が出てくる。とてもほっこりして好きな話。 「人間らしく」 不倫の調査を依頼される黒澤と、クワガタを飼育している作家の窪田、そして、学習塾に通う子供の話。 これが1番わかりにくい。 学習塾の話が、「時空のねじれ」が関係しているのか、それとも「神様のご加護」なのか? 「月曜日から逃げろ」 黒澤と制作プロダクションの男、久喜山の話。 月曜日から順番に語られるが、何か違和感がある。時間のトリックが面白い。 首折り男とは、無関係。 「相談役の話」 クワガタ飼育をしている作家(おそらく窪田)と同級生の話。山家清兵衛にまつわるホラー。首折り男と無関係 「合コンの話」 一つの合コンをいろいろな角度から描く。首折り男がちょっとだけ登場する。 そして、最後にピアノを弾いている場面では黒澤らしき人も登場。ここで「僕の舟」でも銀座で楽器屋に立ち寄った話しが出てきて繋がる。 単行本の裏表紙に全てが繋がってすごい結末になるような煽り文句があって期待しすぎた。 一つ一つはとても良い、でも、やっぱり所詮短編。いつもはそれを後半、連絡短編で補ってくれてスキルを感じさせるんだけれど、もともと本当にバラバラだったんだなぁと思うような作品(首折り男と無関係なエピソードもあるし)たちなので、そこまでの完成度は感じなかった。 結局解決しない謎が積もって終わる。 黒澤が出てくるのでファンには嬉しい。

    1
    投稿日: 2025.01.21
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    首折り男を中心に紡がれる不穏当な短編集(全然関係ないのもあったけど)不穏当に人がポンポン死ぬことと、心温るストーリーを両立させるのは流石

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思ったよりひとつひとつの話が独立していた気がする。逆再生の話をして時系列の逆転に気づかせるのおもしろかった。

    0
    投稿日: 2024.12.06
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    伊坂幸太郎はおもしろい。けど、普段以上によくわからない。 首折男から黒澤という空き巣の話になって、合コンの話になって…意味がわからなかったけど、多分短編で読んでると思えばまあ。いつもどおりおもしろい

    0
    投稿日: 2024.12.06
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    2人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!って裏表紙に書いてあったけど、思ってたより繋がらなかった。でも話一つ一つは面白かった。

    0
    投稿日: 2024.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂氏による2014年の発表作品。 殺人者首折り男のストーリが一つの流れ。もう一つが泥棒(探偵)黒澤の流れ。この二つの通底音が絡み合い、協和音を奏でます。 ・・・ 協奏曲ってなんなの?と、ふと思いました。 Wikipediaの解説を読んでもいまいちの納得感。誤解を恐れずに言えば「独奏楽器と管弦楽によって演奏される楽曲」ということのようです。独奏楽器というのはピアノとかバイオリンのことが多いようです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2 その意味では、「首折り男」と「黒澤」が独奏楽器ですね。そして彼らの周囲を彩る個性豊かなキャラたちが管弦楽という事になりましょう。 ・・・ なお本作は、「首折り男の周辺」「濡れ衣の話」「僕の舟」「人間らしく」「月曜日から逃げろ」「相談役の話」「合コンの話」の7話の独立した短篇の連作のなっています。 もし分けるのならば、「首折り男の周辺」「濡れ衣の話」は、どちらかというと首折り男が独奏をとる協奏曲。 そして「僕の舟」「人間らしく」「月曜日から逃げろ」「相談役の話」は黒澤が独奏をとる協奏曲、でしょうか。 また「合コンの話」はしいて言えば首折り男の話ですが、他のどれよりも独立した話だと思います。 ・・・ 今更ですが、伊坂作品、私は大好きです。 何度となく繰り返し述べていますが、洒脱な会話、個性的なキャラ、予想だにしない展開、時間・章などを跨いだ関連、こうしたところに面白みがあると考えます。 すべて短篇ですが、私は三つ、「首折り男の周辺」「僕の舟」「合コンの話」が面白かったと思います(以下ネタバレ)。 ・・・ 「首折り男の周辺」は、殺し屋大藪と元いじめられっ子小笠原がまさかのドッペルゲンガー的クリソツだったという展開。殺し屋大藪は、人殺しのくせに時々善意を振りまくという謎の性癖。殺し屋そっくりないじめられっ子小笠原が、眼前で自分(にそっくりな殺し屋)が息絶えているのをみて、じゃあ入れ替わってみるか、とふと思う(ふつう思わないよ!)シュールさ。 伊坂ワールドが凝縮した短篇だと思います。 ・・・ 「僕の舟」、これも驚いた。 そもそもこのタイトル、元素記号を覚えるときのアレですよ。水兵(水平?)リーベってやつ。そして、此処での主人公は、上記の「首折り男の周辺」で元いじめられっ子小笠原の隣に居を構えていた老夫婦若林純一・絵美夫妻の、絵美。 若かりし頃、絵美が四日間だけ落ちた淡い恋、その想いの君を探してもらうべく黒澤にお願いするという筋立て。これまたとんだ結論になります。 ・・・ 「合コンの話」は、もう文字通りの舞台。 3対3の合コンの話ですが、これもまた最後の落着がナイス。 ・・・ もう一つ、「人間らしく」で考えたこと。 本篇では黒澤の友人、作家の窪田ががクワガタを飼っているというくだりがあります。 「たとえば、ニジイロクワガタにぐいぐい苛められる別のクワガタは、こう思うはずです。『神様助けてください! どうして救ってくれないんですか』と。ひっくり返っているクワガタにしても、そうですよ。『どうして私がこのような目に遭うんですか。悪いことなどしていないのに。このまま動けず、死ぬなんて。何がいけなかったんですか』と」 「神も仏もいやしない、と嘆く」 「その通りです。でも、神様はいるんですよ。隣の部屋で仕事をしているだけです。気が向けば、ケースを覗いて、そこで気づけば、助けてくれますし」 (P.240-241) いやあ、これを読んで神の偏在みたいなことを考えたのです。 丁度、旧約聖書でヨブ記を読んでいて、ヨブが神様にイジられんばかりだった場景に愕然としたということもあります。 神はいるのかいないのか。いるとしても、実は自堕落で民思いでもなんでもなかったという可能性・・・。 ついでに言えば、今ちょうどニーチェの解説書を読んでいるのですが、ニーチェの「神は死んだ」というのはそもそも神様というのはユダヤ・キリストが作った弱者のための虚構だ、とい主張をしていました。つまり、そもそも神・絶対的存在などないのだ、と。まだ気づかないのか、と。 はてさて、実際にはどうなんでしょうねえ。 ・・・ ということで伊坂作品でした。 デビュー当初の奇想天外なエンタメ路線から、時が下るにつれて、ダークな風合い(ディストピア)・やや実験的な趣向が見られる気がします。それはそれで私は結構好きだったりしますが。

    0
    投稿日: 2024.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ”僕の舟“好き。 黒澤も好き。 勝手に最後に怒涛の伏線回収があるかと期待してしまった分ちょっと物足りない終わり方だったけど、ひとつひとつは面白かった。

    0
    投稿日: 2024.10.09
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    すべて完全に繋がっているのかと思いきや、そうではなかったり。 要所要所に登場する人物同士は糸のように絡み合い、どこかで繋がっている。 時空の歪み、自分によく似た人間…わからないままのこともある。

    1
    投稿日: 2024.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題通り「首折り男」なる人物が犯人と思われる何件かの殺人事件のお話…かと思いきや 実はいろんな文芸誌に投稿された短編を集めた本でした。 読んでいる間に登場人物(主要)も背景も変わっていきます。ほんの少し、本当にほんの少し要素要素が各話で登場するのでそれを拾うのが面白いかも。 後半は首折り男の行動描写もほぼなく、そのまま終わるという本の構成自体、そしてタイトルとの兼ね合いで好みや評価は分かれることでしょう。 ただし、各話を独立した短編として読んだとしても十分面白いので、私は満足しました!特に合コンの話が好きです。

    0
    投稿日: 2024.08.29
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    20240804 読了。 元々バラバラだった短編が何となくつながり合うように後から調整した本らしい。読みながらそんな感じがした。 どれも面白かったけど、『月曜日から逃げろ』と『合コンの話』が良かった。

    0
    投稿日: 2024.08.04
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    久方ぶりに読書再開 その一発目に首折男 前に積読になってたからだけど、復帰作としては伊坂幸太郎作品しかありえない。文字が流れるように入ってくる。 しかし経験値0からのリスタートの自分にはこんな展開かな?という予想能力が無さすぎた。一章からいろんな視点があって、いつもの伊坂作品ならこれ最高のタイミングで交差くるな〜と思ってたら、交わるような交わらないような。微かにかするんだね。っていう部分を噛むことで味を感じる作品だったとは… 口に物を入れた瞬間麦茶で流し込んでしまった。味覚を取り戻していきたいところ

    0
    投稿日: 2024.06.26
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    流し読みできなかった。 サラリと読んで数日経つと忘れる事多々な私が途中何度もページを戻し確認しながら読んだ珍しい1冊。 パズルみたいな本だった。 読んで戻って納得して進む、そんな感じ。 時間軸のズレた感じだったり、首折り男・探偵をはじめ登場人物の魅力だったり、読み応え十分。 個人的には首折り男の妙な魅力に取り憑かれた。 小説を満喫。

    0
    投稿日: 2024.05.30
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    連作短編と呼んで良いのか悩むところ。うっすら繋がってる短編集。 回収しきれていない謎は多いけれど、結果、どの話も面白かった。 首折り男もしくは黒澤が出てくる別の話も読みたいなあ。

    3
    投稿日: 2024.05.21
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    伊坂幸太郎だから最後色々繋がっていくのかと思ったら拍子抜け。結局、首折男の言う時空のねじれもよく分からなかったし。 最後に期待して読んだけど、微妙だった。 神様が隣の部屋で仕事しながら時々様子見に来てクワガタ助けたり懲らしめたりするのは、わからんでもないけど、自分でその環境作っておいて懲らしめるのも残酷だ。

    5
    投稿日: 2024.05.05
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    どのエピソードも好きだけれど、 『人間らしく』の「この腰巾着が」という窪田の発言と、神様は隣の部屋で仕事をしているという考え方、『合コンの話』の佐藤さん、がとくにお気に入り。 『月曜日から逃げろ』は、お洒落だなぁ。 チャップリンの『給料日』も観てみよう。

    0
    投稿日: 2024.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3分の2あたりまで読んで放置してたんで再度読み始めた時にはそれまでの登場人物の関係が分からなくなってた。まあ伊坂幸太郎なんで最後怒涛の如くすべての話が繋がるんだろうと思ってがんばって読んだのに…ある意味すごいどんでん返しくらったよ。当分伊坂幸太郎はいいや。

    1
    投稿日: 2024.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルを見て最初に思ったこと、、、 殺し屋の話! でもまあ読み進めていくと、殺し屋シリーズではないのか( ・∇・) 首折り男だからてっきり別の小説とかに出てくる暗殺部隊のメンバーとか自殺屋的な話かと思ってた\(//∇//)\ 今回は単話で書いてあるから首折り男がいろんな形で登場(゚∀゚) 途中出てきた?って思う話もあった( ゚д゚) あとこの本の前にホワイトラビットを読んでたからわかったけど、その本に出てきた人達が出てきてた(・Д・) いきなりの登場でびっくりよ!

    3
    投稿日: 2024.04.03
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    先日読んだフーガはユーガの中で、伊坂幸太郎さんの作品が苦手だと書いてしまったのだが、伊坂幸太郎さんの何が苦手なのかを突き止めたく、先ずは伊坂幸太郎さんの入門書と書かれたこの本を購入してみた。 会社の本社の方からもこの本を読んで下さいとメールを頂いたこともあったので。 彼女は何を思ってこの本を私に薦めたのだろう? 普通に長編小説だと思って読み始めた。 何となく、変な感じだなと思いながらも、最初に読んだ話と、次の話がやんわりと繋がっているから。 半分超えた辺りから???ってなるよね。 あれ?どんどん話変わってない??? 首折り男どこいったの?? あれ、なんだったの??? 交通事故で息子を亡くしたのおっさんの話、もう関係なくなっちゃってる? 時空のねじれの回答あったっけ?? で、あと数ページしか残ってなくて、超不安になるよね。 ええええーーー??? このままで大丈夫??? どっか落ち置いてきたの???って。 最後は合コンの話。 やっと首折り男出てきたと思ったら、あんまり関係なく終わりーーーー(^◇^;) さて、ここまで読んで頂いた方には私の伊坂幸太郎先生への苦手なところが何となく分かって頂けたかもしれないのだが、この本では、 ・暴力描写が私はとても苦手 ・誰のセリフか分かりにくい ・場所と展開が突然変わりすぎる  今回は短編だったので仕方ない。 ・カブトムシには発がん性物質が含まれています、と言い出さないだろうな とか、天網恢恢疎にしてそこそこ漏らす とかこういうセリフ?? セリフについては、こんなこと言わないよなーーーというセリフがいくつかあったが、村上春樹先生の方がそれは凄いか(^◇^;) この本は入門編ということで、まだまだ私は伊坂幸太郎先生のことを分かっていないので、更に読んで分析致します( ̄▽ ̄) 苦手だって書いているけど、読むのを放棄したくなるわけではなく、最後まで読むし、突然クスクス笑いもやってくる。 嫌いではなく、苦手なだけ。 また次も読みます( ̄▽ ̄)

    129
    投稿日: 2024.02.24
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    繋がる話や繋がらない話があり、自分が理解ができてないのかな?と思いつつ、本編読み終えて解説読んだら、短編の集合体らしく納得がいった。笑 個人的に「月曜日から逃げろ」と「僕の船」の話が好きです。

    1
    投稿日: 2024.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神様はいるけど、隣の部屋で仕事をしているだけ というフレーズは今後もわたしを勇気付けてくれそうです。 不公平や理不尽の偏りを直してくれて、バナナを与えてくださる神様万歳。

    2
    投稿日: 2024.02.10
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    短編集だとは思わずに読み進めたので、これがどう繋がるんだ?とワクワクしてたら…おや?様子がおかしいぞ?と。繋がる部分もあるにはあるけど、各々個々のお話でした。 話自体は面白かったです。伊坂幸太郎らしさに溢れてました。 でも背表紙の説明にも「ラストで繋がる」みたいに書かれてて勘違いしたので星-1で。

    2
    投稿日: 2024.02.01
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    伊坂幸太郎の小説に黒澤が出てくるだけで読むしかない。 個人的には『月曜日から逃げろ』と『合コンの話』が良かった。

    1
    投稿日: 2024.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編ということを知らずに最後まで読んでしまい、結局話のオチがわからないまま読み終えてしまった。どおりで繋がっていないと思った。伊坂マジックは随所に見られ、技巧的な部分はさすがだなと感じる点もあったが、長編の方が面白かった。

    1
    投稿日: 2024.01.27
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    不思議な短編小説。 (長編と思って読み進めてしまう痛恨のミス) 短編小説なのに長編としても気付かずに読み進められるという意味ではこれも伊坂マジックなのではと思った。 物語が変わったのに、前物語の登場人物が出てきたり、話が繋がっているようで繋がっていなかったり、不思議なトリックが隠されている面白い作品だった。 月曜日から逃げろ。は特に不思議で個人的には難解だった。 それでも、伊坂さんの試行錯誤とか思惑とかを考えると、面白い試みだと思う。 また少し時間を空けて積読したいと思います。 (次は短編集として読む!)

    1
    投稿日: 2024.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ただの短編集…とは行かないのが伊坂さん!繋がっていないようで繋がってる、そして空き巣専門の黒澤さんが登場!とても面白かったです。 個人的には、中島翔くんが山崎くんに「ごめん、幽霊って、いるのかも」といった物語が良かった!

    0
    投稿日: 2024.01.17
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    伊坂幸太郎さんの魅力がガッツリ詰まった作品で、読んでて「あー、これこれ!これが伊坂さんだよなー!」と嬉しくなるほどだった。7つの短編集。おなじみのキャラ、泥棒の黒澤が出てくるものもあれば、そうではないものもあり。あっという間に読み切ってしまうエンタメでした!久しぶりに伊坂さん読んで楽しい気持ちになったので、次も伊坂幸太郎の本を読もうっと。

    0
    投稿日: 2024.01.06
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    ギリギリ連作もと読めるが、もともとバラバラだった短編を繋ぎ合わせたというあとがきを読んで腑に落ちた。 カブトムシと神のの話はいままで読んだなかで、いちばんホラーをやってたし、神の存在の仕方の考え方としても面白かった。 合コンの話を読んで「文体練習」っぽいぞと察せた自分は誇りたい。

    8
    投稿日: 2023.12.30
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    エピソードひとつひとつは面白いけど、?となる瞬間が多かった。 あと物語と物語の繋がりをあまり感じることできなかった。

    1
    投稿日: 2023.12.21
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    視点を変えたり時を戻したり群像劇チックにしたり、、、さまざまな仕掛けが施されていて、さすが伊坂さん、短編集でも趣向を凝らしているなと感心いたしました。だけど、どのお話もラストは勧善懲悪で、ハッピーエンドで。そんな捻くれているようでまっすぐな物語の数々に、伊坂さんの人柄が滲み出ていたように感じます。

    0
    投稿日: 2023.12.20
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    伊坂先生の小説、ダークヒーロー要素で好きです。 それぞれ短編集。 短編集の中の出てくる人物に、それぞれストーリーがあって、ついつい読み進めたくなる。伊坂先生の、読者を読み進めさせ作戦に掛かってしまう。本当に面白い。 ただ、一気に読まないと頭が混乱するので要注意! 色々な人が登場。泥棒、幽霊、探偵、その他諸々。でも、その中でも、「僕の船」の高齢のご夫婦こ話が心に残ります! 次は、伊坂先生のどの本を読もうかワクワクします。

    8
    投稿日: 2023.12.20
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    個人的に伊坂さんの真骨頂を味わえる作品だと思ってます。だんだんと点が繋がっていくオムニバスはさすがの手際です。視点によって地の文の文体を変えてくるのは本当に器用だなぁと感心させられっぱなしでした。 お馴染みの黒澤、殺し屋シリーズみを感じる「首折り男」の存在などキャラクターも魅力的で読み応えがあります。

    0
    投稿日: 2023.10.28
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    オムニバス。黒澤の活躍目当てに購入。 月曜日から逃げろ。は頭の片隅に伊坂幸太郎を忘れていて、してやられた。 大薮の終わり方はすっきりしない部分がある。

    0
    投稿日: 2023.10.05
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    伊坂幸太郎好きならタイトルからめちゃくちゃ魅力されてしまうが、、、中身は短編、残念!! 繋がりも薄くモヤモヤ。。。 おもしろいけど、期待値が上まってしまったー。

    8
    投稿日: 2023.10.03
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    短編集。それぞれの物語は繋がっていたり繋がっていなかったり。 繋がっている話は「おお!ここが繋がるのか!」と嬉しく読んでいたが、衝撃は少なめ。 私の読解力の問題かもしれないが、最初の話の首折り男の死因が分からない。 他の作品に比べると物足りなさがある。

    1
    投稿日: 2023.10.01
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    短編集 短編同士の繋がりは薄くちょっとガッカリ。 首折り男の周辺 小笠原稔 弱気なでかい青年 大藪 そっくりな首折男でも良いやつかも 若林夫婦 いじめられていた中島 いじめていた山崎 濡れ衣の話 丸岡さん子ども車ではねられた女を殺す。 丸岡さんにけっこう同情。 大藪がかばってくれる。 僕の舟 若林夫婦のロマンチックな話 人間らしく いじめとかの不思議な話 クワガタを裁く人間は神のようで 人間を裁くのは神なのかな クワガタの様に人間をつまみ上げて罰を与えるものがいたんかな 月曜日から逃げろ 黒澤さん何者なん。 相談役の話 おもんない 合コンの話 なんか未回収だった感。 合コンの話自体は面白かったけど、、、

    1
    投稿日: 2023.09.20
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    短編集と思わず読んでしまって途中まで???の状態だった 最初から短編集と思って読んだらもっと面白く感じたかも クワガタに少し詳しくなった

    1
    投稿日: 2023.09.20
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    元々別の短編をまとめたものとのことだが、正直ひとつひとつの話をそこまで理解できず。。 一番クセになった話は「人間らしく」。同時並行で進む全く関係ない雰囲気の話が、虫の世界と人間の世界でリンクすることにゾッとした。 なんとなく、、真面目にちゃんと生きようと思わされた。

    0
    投稿日: 2023.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂さんの描く合コンってこんなに面白いんだ。 伊坂さんシリーズで出てくる首折男、そこにまつわる色々な物語。 暗い結末かと思いきや、ほっこりする話がたくさんありました。 中でも好きなのは、合コンの会。一人ひとりの思惑を感じながら楽しみつつ、その裏で事件の真相にはらはらしながら、元恋人との会話も楽しみながら、一度で色んな楽しみを味わうストーリー。 印象的なフレーズ。隣で人が死んだり、事件が起きていても、隣で楽しくご飯食べてる。けど僕たちができるのは、目の前のことに一生懸命になるだけだ(うろ覚え)。

    3
    投稿日: 2023.06.28
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    このタイトルに興味が湧く。短編集で実は繋がってたり繋がってなかったり…神様は時々見ていてたまたま見てる時に制裁を下す話になるほどな~と思いました。夫婦の話にほっこりしました。自分は自分の与えられた譜面を演奏するのに精一杯で隣の譜面を覗く余裕もない。自分の譜面を演奏しながら他人も上手く演奏できればいいなと祈るだけ。どこかで悲しい事が起こっても自分の仕事を人生を精一杯やることしかできない。

    0
    投稿日: 2023.05.28
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    群像劇やテンポのいい文章、ウィットに富んだ会話が好きな自分にとって、伊坂幸太郎は好きな作家の一人。久しぶりに読みました。短編集らしいのですが、でも微妙にそれぞれの話が繋がっているようにもみえる、という不思議な構成。というか、結果的にそうなってた、ということらしいですが。いろんなところで展開されたストーリーがつながって一つの世界を構成してるみないな構成はやっぱり好きですね。

    1
    投稿日: 2023.05.10
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    タイトルの物騒な印象とは違ってあたたかく、そして救われる(私にとっては)物語でした。他の伊坂幸太郎さんの作品と同様に、氏の考え方、優しさが感じられる言葉がたくさん溢れていて、また物語としても大変面白かったです(語彙力よ…)。 ますますファンになりました。

    9
    投稿日: 2023.04.30
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    短編小説を繋ぎ合わせたものだそうだけど、まったく違和感がなかった。 お馴染みの黒澤の登場もあり、久々に伊坂さんの言葉遣いに楽しませてもらった。(^_^)v

    0
    投稿日: 2023.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    つながりのない話を集めた短編集だと思って読んでいたところ、共通したテーマやキーワードがちょこちょこ出てくるので、繋がってるの?と逆に驚いてしまった。ゆるーく、繋がっているようだ。 多くの話に共通する「天罰」が印象的だった。以前、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んだとき、「神様ってこういう気まぐれなスタンスなんだ」「神は虫かごを覗いている人間のようなものだ」と発見したように感じて非常に腑に落ちたことがあったのだが、「人間らしく」にはまさにそのことが書いてあると思った。首折り男は、依頼により(依頼者にとって)天罰を受けるべき人間の首を折っていくが、自身も「首折り男の周辺」で謎の死を遂げることになる。首折り男も、「見ている時には、ルールを適用してくれる」神から天罰を受けたということなのだろうか。読み進めていくうちに、「月曜日から逃げろ」同様、この本自体が過去に遡っていることに気づく。首折り男の意外な若さに驚いたり、首折り男が他の人の罪を引き受けたり、著名なピアニストのピアノに興味を示したりと人間的な一面を見せて、はじめは読み流していた首折り男の死と、そのとき鳴っていたCDのピアノが静かに胸に迫ってくる。 伊坂作品には珍しく「相談役の話」のようなホラーテイストの話があったり、「合コンの話」のように様々な文体で書かれた話があったり、豊かな趣向を楽しむことができた。 どの話も面白かったが、特に「合コンの話」と「僕の舟」がよかった。「合コンの話」の、佐藤がピアノを弾くシーンがとても素敵で、また、「僕の舟」の写真を撮るときの表現もとてもよかった。以下そのシーンの引用。「シャッターを押すと、清冽な泉から水がはねるような音がし、室内の光景を掴み取る光が走った。」

    4
    投稿日: 2023.04.25
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    どうにかストーリーの繋ぎを考えながら読んでも、悲しくなるほどさっぱりわからなくて。3話目ぐらいで紹介読んでみました。ぐっとこらえれば、最後に繋がってくるんだと、文字を追いました。遂に、私の中では繋がらない。そして、最終ページに、雑誌に書いた短編をまとめたものです。と、多少手を加えて繋がりを持たせたようです。読み方を間違えてしまいましたが、再読はしません。

    55
    投稿日: 2023.04.05
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    初めての伊坂幸太郎作品。 首折りだの殺し屋だの謳ってるからてっきりミステリだと思って読んでたんだけど半分くらい読んだところであれ、ミステリじゃないのか…?って感じ始めて途端にそれ以降読む気なくなってしまった。 「人間らしく」までは何とか読んだ。 それ以前の話も特に面白い訳でもなく、へ〜これが今後どうなっていくんだろな〜くらいの気持ち… 他の人の感想見てると、ちゃんと最後まで読めばまた違った感想得られるんだろうけど、半分読んだところで特に何の面白味も感じなかったのでこれ以上読み進める気にはならないかな… しかも短編集だったんかい!わかりづら^^;笑 何かしら殺人事件が起こって、犯人がいてトリックが判明して…っていう王道な方が私は好きだな。 申し訳ないが私には合わなかった。

    0
    投稿日: 2023.04.05
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    わくわくして読んだのにまさかの短編集だった(笑) 内容はなんとなーく繋がってた。面白いけど、で、結局?なに?って感じで終わってしまった。。(笑)

    0
    投稿日: 2023.04.01
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    いろんな角度から俯瞰して見ることができる、というのが、私はとても好きなのかもしれない!たまにこんがらがるけど、繋がった瞬間の気持ち良さよ〜。全短編面白かった。

    1
    投稿日: 2023.03.29
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    「伊坂幸太郎」の連作短篇作品『首折り男のための協奏曲(英題:a Concerto)』を読みました。 『3652―伊坂幸太郎エッセイ集―』に続き、「伊坂幸太郎」作品です… 先月に読んだ『火星に住むつもりかい?』以来、6作連続で「伊坂幸太郎」作品ですね。 -----story------------- 殺し屋の名は、首折り男。 彼を巡り、合コン、いじめ、怪談……様々な物語が絡み合う! 被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。 殺し屋の名は、首折り男。 テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。 いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。 一方で、泥棒「黒澤」は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。 二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!  「伊坂幸太郎」の神髄、ここにあり。 ----------------------- 2008年(平成20年)から2013年(平成25年)に発表された短篇を加筆修正して一冊の作品として発表した作品、、、 初出の際は、それぞれ独立した短篇だったようですが… 並べ直して、手を加えることにより、緩やかな繋がりを持たせて連作風に仕上げられている、不思議な魅力を持った作品でしたね。  ■首折り男の周辺  ■濡れ衣の話  ■僕の舟  ■人間らしく  ■月曜日から逃げろ  ■相談役の話  ■合コンの話  ■解説/福永信 首折り男は首を折り、「黒澤」は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、初恋に惑って怪談に震え、昆虫は覗き見され、合コンでは泣き笑い、父は子のため復讐者となり… と、ミステリーもあれば、ホラー、青春、恋愛モノとバリエーション豊かな作品群でしたが、、、 そんな中でも白眉で強く印象に残ったのは『月曜日から逃げろ』でしたね… とんでもない作品というか、何というか、堪んないオチで、月曜日⇒火曜日⇒水曜日… ⇒日曜日と7日間続いていた作品を、思わず日曜日⇒土曜日⇒金曜日… ⇒月曜日 と、逆から読み返してしまいましたね。 だまし絵の小説版ですねー これまで見えていた世界が、急に違うモノに見える… 心地良い騙され感でした、、、 逆に読むと全く違う世界観が広がっているなんてね… 7日間と思っていたら36日間が描かれていたなんて! 好きですね、こんな作品… 本作を読むだけでも、この一冊を買った価値があるなぁ、と思えました。 あとは、、、 様々な人が首を折られて殺されるという事件の犯人「大藪」と勘違いされた小心者の男「小笠原稔」のことを中心に描いた『首折り男の周辺』、 癌が悪化してほとんど意識のない夫の介護をする70歳手前の女性「若林絵美」から、50年以上昔に銀座で出会った憧れの男性のことを調べるように依頼された「黒澤」… その調査結果は!? 静かな感動を味わえた『僕の舟』、 の二篇が印象に残りました。

    0
    投稿日: 2023.03.25
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    全体的に実験的というか、色々な型の物語が連なっていて楽しかった。 合コンの話、最初に物語の条件が明かされていて、伊坂幸太郎作品に多い隠れたリンクが限定されている。そうなるとリンクを暴くのも簡単になりそうなのに、最後まで謎の合コン参加者が何者か分からなかった。彼の真相が明らかになる場面が爽やかで好き。

    1
    投稿日: 2023.02.28
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    最後の合コンの話がすっきり終わって気持ちよく読めました。 昨日観たばかりのプライベートライアンが作中にでできて、不思議な感覚でした。やはり本は色々な世界を広げてくれていいなと思いました。

    0
    投稿日: 2023.02.21
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    ストーリーが繋がっているのか、関連があるのか不明のまま、休み休み読んだ。 結局、短編をまとめた作品ということがわかった。 首折り男から黒い衣装の探偵に繋がっているのか? 読み進めるのが、難しく感じた。

    0
    投稿日: 2023.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集のような一つの物語と言っても良いような小説。首折り男、というキーワードが主軸となって、さまざまな人の視点で展開されていく。が、中には首折り男と関係ない話も紛れており、そこもまた楽しかった。

    3
    投稿日: 2023.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとつひとつの話が実は繋がっていて最後の話でそれが明らかになる、という構成だと勝手に思っていたからそうではなくてあれ?って思いながら読み終わった。伊坂幸太郎にしては珍しく、あまりテンポ良く読み進められなかった。多分登場人物が多すぎてその関係性を考えながら読むのに必死で少し疲れちゃうからかなぁ

    0
    投稿日: 2023.02.03
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    世の中、バランスとるようになっている。いじめはなくならない。でも、ろくでもない奴にはきちんと天罰が下るようになっている。心のモヤモヤがわずかでも薄れていくのがわかる。 首折り男、しかしなぜ協奏曲なんだろう?と思ったら最後に納得。ラストの合コンの話は笑えた上に、冴えない佐藤くんに仕掛けが。もう一度読み直すと一回目と違く見える。 いじめっ子、いじめられっ子に読んでもらいたい一冊。

    1
    投稿日: 2023.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集なんだけど、それぞれの章の話や登場人物に繋がりがあって面白かった。 最後にそれまでの伏線が回収されるようなお話があったらもっと良かったかな。 どの恋愛ルートを選んでいたとしても結局旦那さんと結ばれる運命だった「僕の舟」はほっこりしたし、 「月曜日から逃げろ」は2度読み必須。(前からではなく、後ろの曜日から遡って読んでいくのが正しい時系列) 「合コンの話」は直接首折り男や黒澤は関わってこないが、これはこれで面白い。

    0
    投稿日: 2023.01.05
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    再読。短編集。でも繋がりもあって流石の伏線もあって面白い。実は逆再生の話やったり、神様って...たしかに...って思う話やったり、視点が面白い。

    0
    投稿日: 2022.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎さんの作品を読むのは初めて。 「首折り男の周辺」での、いじめられている少年の描写が辛くて躓いてしまい、少し頑張って読み進めていった。 大藪がどうして死んでしまったのか理解が及ばす、疑問が残った。 クワガタの話の窪田が言っていた神様の話がなにか関係しているのだろうか。 時空のねじれがうまく作用して、更新された良い未来が待っていたら良かったと思った。

    0
    投稿日: 2022.11.06
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    以前続いていた読書習慣の終盤に買ったもので、およそ6年かけて読了。 ちょっと行列に並ぶ機会があり、 スマホを延々眺めて過ごすのも芸がないため、 たまには本でも読もうと思い立ったのだ。 読み始めると、なかなか面白いやんけ! その日は完徹後という、絶望的なコンディションだったにも関わらず楽しめた。 ちなみに本書は短編集だよ。 首折り男が、絶えずひたすら首を折りまくるという話ではなかった。 それぞれの話のオチが、なかなかオシャレなコード進行。 協奏曲というよりは、ジャズ。 知らんけど。

    0
    投稿日: 2022.11.02
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    短編集でありながら全ての話にうっすらと繋がりが見える。 こういうところが現実っぽくて良い。 “首折り男”という不穏なワードにサスペンス感を漂わせといて、エンタメに極振りするところが伊坂ワールドの魅力だよなあ。 そしていつものことながら結末が予想できない。 お気に入りは『僕の舟』だけど、ロマンスの欠片も感じられない『合コンの話』も面白かった。

    0
    投稿日: 2022.10.27
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    繋がってるの?繋がってないの? そう思いながら読み進める感じも好き。 ん??って思い、何度か振り返って読んでみたり、あ〜なるほど!と重なり合う部分を探すのも面白い。 運命ってやっぱりあるんだな。 たとえ途中切れたとしても、時空がねじれて、また知らずのうちに始まっている事だってあるんだと感じました。 黒沢さん、やっぱり好きなキャラクター。 出てくると得られる安心感(笑)

    1
    投稿日: 2022.10.22
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    初めて読んだ伊坂幸太郎作品 長編小説だと思い込んで読んでました 伊坂幸太郎の小説は、最後に一気に伏線回収されるよということだけ聞いていたので、合コン編に入って少なくなる残りページと伏線回収いつ?いつ?がいちばんはらはらするという結果に ぜんぶ結末までいかないけどなんとなーく細く繋がってるような出来事たち クワガタのくだり、長くて飽きたけど会話劇を楽しむターンなのかな

    1
    投稿日: 2022.09.21
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    伊坂作品として初めて読んだ作品です。 色々な登場人物が登場して、話が進んでいくのですが、首折の話は面白かったのですが、合コンの話部分は少し退屈でした。 ゴールデンスランバー、グラスホッパーは、映画があるとしているくらいなので、今度は原作本を読んでみたいですね。

    7
    投稿日: 2022.09.20
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    短編集 それぞれの短編集に繋がりがあるようでないようで・・・ もう少し繋がりがあれば面白かった 人の生き様が自分にも影響を与える。その逆も然り。 良い意味で影響を与えられるような人間になりたいと思う 短編集の為、深く思うことはない

    1
    投稿日: 2022.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    注!内容に触れています 伊坂幸太郎は、ミョぉーに縁のない作家。 すごく有名だから、本が回ってきてもよさそうなのに、今までそれもなかった。 ていうか、個人的にも食指が動かなかったというのもある。 なんか、こう、巧すぎちゃうみたいなイメージがあって…。 小説なんだから、それはもちろん作り話なんだけど。 でも、ストーリー? プロット?が巧すぎちゃうと、小説って、逆にシラケちゃうんだよね。 今風の言葉で言っちゃうなら、“映え”本とでも言ったらいいのかなぁー。 読んでいて出てくるあれとそれが、最後にあれよあれよと繋がって。 「え? これってそういうことだったの!?」と驚いちゃうみたいな話って、今は腐るほどあるじゃない?w あー、また、その手の読者ウケ狙いの話?みたいな(爆) 小説ってさ。 ラストを読みたいわけじゃないわけ。 物語を読んで楽しみたいわけよ。 もちろん、面白い物語の結末としての“映え”ラストならいいんだけどさ。 今は、“映え”ラストのためのストーリーみたいな小説が多い気がして…。 伊坂幸太郎って。読んではいないんだけど、勝手なイメージとして、そういう小説を書く人って決めつけてたんだと思う。 そんな伊坂幸太郎だが、やっと縁付いたのか、回ってきたのがこの本。 とはいえ、「短編集かぁー」と、イマイチのらない(^^ゞ でも、最初の話、「首折り男の周辺」を読み始めたら、なかなか面白い。 面白いんだけど、短編だから、すぐ終わっちゃう。 そこが難点。 そんなわけで、次の「濡れ衣の話」にいったら、 まー、面白いのは面白いんだけど、前のやたら凝った構造の「首折り男の周辺」と比べて、なーんかミョーに普通でw ラストも、普通にありそうな短編のラストで、ちょっと拍子抜け(?_?) でー、3つ目が「僕の舟」。 最初の、“水兵リーベ僕の舟……”を見た途端、「あー、これ、前に読んだことある」と。 短編集っていうのは、短編だけに、話が盛り上がってきたところで話が終わっちゃうから、 読んだことのある話が混じっていると、読む気が失せちゃうとこがあるんだよね(^^; そんなわけで、ここでその日は終わりw 次の日、4つ目の「人間らしく」を読み始めたんだけど、日が悪かったのか(?w)、全然のらない。 のらないながらも、5つ目「月曜から逃げろ」、6つ目「相談役の話」を読んだんだけど、かなりイマイチで(←ヘンな日本語w)。 「相談役の話」なんて、たぶんかなり凝った話なんだろうけど、もはやそれを考える気持ちも湧いてこない…、みたいな(^^ゞ 「もうやめて寝ようかなぁー」なんて思ったwんだけど、次の「合コンの話」が最後なので。 「まー、読んじゃうか…」と読みだしたら、 “――物語のあらすじ”、“――肉付けしたあらすじ”にウンザリwしたところで、さらにページをめくって、“――肉付けしたあらすじ(氏名は省略し、性別+アルファベットとする)”を見て、即、本を閉じて寝た(爆) 3日後だったか、5日後だったか。 「そうだ。もう一話残ってたんだった。でも、つまんねーな。あの話…」と全然気乗りしないまま読みだしたら、“――補助的な情報”の、【広辞苑からの引用】で、即、別の本を読むことに(^^ゞ それから、1週間くらい放りっぱなしだったかな? 「そうだ。あれ、まだ最後の話が残ってるだっけ…」と読み始めたんだけど、もはや嫌々(爆) ところが、“――合コンの人数について”を読んでいて、「あー、なるほど。3対3か」とw 「3対3で合コンって、やったことないなぁー。たしかに、3対3だとやりやすそうだよなぁー」なぁ~んて思いながら読んでいたら、この話にハマった(^^♪ 自分は村上春樹の「アフター・ダーク」って小説がミョーに好きなんだけど、どこかそれに似た味わいがあるよーな? いや。全然違う話だと思うよw でも、読者をはぐらかすような展開が、なーんか「アフター・ダーク」を思い起こさせる(^^ゞ ていうか、「佐藤亘って、もしかして首折り男なんじゃない? なんてったって、最後の話だしねー」という読者の期待(?)を、「やっぱり!」と思わせておいて、佐藤亘本人が否定しちゃう、のほほーんとした展開がすごく好き(^^)/ 2次会に行かずに、みんなで地下鉄の駅に歩いていく地味ぃ~な流れもいいし(合コンなんて得てしてそんなもの。TVドラマや映画みたいなドラマチックな展開なんて、フツーの人には舞い降りてこないものだw) 佐藤亘がキーボードを見事に弾く、どんでん返し(爆)もワルくない。 その近所では人が殺されたりしてるんだけど、でも、そこにいるフツーの人たちにとって夜は優しいw そう。この話が「アフター・ダーク」に似たテイストがあるって思ったのは、その辺りなのかな? うん。 伊坂幸太郎。わるくないじゃん(^^)/

    5
    投稿日: 2022.08.22
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    久しぶりに読書したい!大好きな伊坂幸太郎さんの作品を読もう!…と意気揚々読み始めた本作。 うーーん、短編集だからかな、正直いまひとつでした! 時間軸が行き来したり、登場人物が悪人すぎないところは、面白く読みやすい印象です。 マイベスト!にはならなかった印象ですが、サラッと読めて満足です。

    0
    投稿日: 2022.08.19
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    安定の伊坂幸太郎。 めちゃくちゃ面白い。 短編集だけど、一つ一つの物語がどこかしら繋がってる系の短編集。 てか小説家って、文章で遊び出す人多いけど、そういう実験的な書き方した小説って読みにくいけど面白いよね。この短編集も、「遊んでるなぁ〜」ってのが分かるお話し多いからとても好感が持てた。 小説をエンターテイメントとして読者の為に書く、だけではなく、文章で遊ぶ、小説家としての実験に自分も参加してる感あって良い。 その割にはやっぱり伊坂幸太郎は読みやすくて面白いよね。

    0
    投稿日: 2022.08.05
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    「このエピソードがこのことだったのか」「この人物とこの人物が繋がってたのか」といつ伊坂ワールドを楽しみにしてたけど、そんなこと無かった。「え?」思ってたら、短編集だった。オムニバス形式みたいに語られて最後に繋がると思いきや、ただの短編集だった。 登場人物が被ってる話もあれば、「このセリフってあの話のオチを説明してくれてる…?」と思うものもあった。そんな感じ。うっすら繋がってるようなそうでもないような。

    0
    投稿日: 2022.07.23
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    題名だけ見て買った一冊。 短編集だった。 短編でもひとつひとつの話しに何かしら繋がりがあるから、最後に全部がまとまりスッキリするんだなと勝手に期待していたがどうも違ってた。 最初の方の話は面白かった。 短編の短い話の中にちゃんと伏線がいくつかあり、しっかり回収してスッキリ終わる話もあり読み応えがあった。 半分くらいから最後は、なんだか中途半端な終わり方の話や、なんか読みづらい書き方の話しがありつまらなかった。 結局首折り男はなんなのかよくわからない小説でした。

    7
    投稿日: 2022.06.29
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    伊坂さんは本当クロサワ好きやなー笑 でも盛り上がりには欠けたかなーと。 実験的作品だということは分かる。 でもオチも軽く予想ついたなー。 5 / 10点満点中

    0
    投稿日: 2022.06.04
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    首折れ男から黒澤、そしてまた首折れ男。脈絡がありそうでなさそうな短編集。黒澤ピンチ!かと思えばらじつは。。最後はそれなりに、幸せ(とまではいかないけど、不幸ではない)な話に落ち着くところも、伊坂幸太郎の好きなところです。ハッピーエンド好きなので。

    0
    投稿日: 2022.06.04
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    短編集。伊坂幸太郎は初めて読んだけど、セリフの言い回しが独特だなあと感じた。心地よいリズムを感じた時もあれば、少しくどいとも思えた。全ての話が同じ世界の話のようで読んでいて少しワクワクした。ただ、登場人物の性格がどれも似たかよったかになってしまうのは仕方のないことなのかなとも思った。(大藪などは別にして)

    0
    投稿日: 2022.06.02
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    いつもの伊坂作品みたいにいくつものピースが最後はピタゴラスイッチみたいにパタパタと組合わさる最後を想像してたけど、これは短編集なんだよね。首折り男という薄い繋がりはあるけれど。

    0
    投稿日: 2022.04.15
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    伊坂作品にしては珍しく期待はずれ。 タイトルが強いせいで、「死神の精度」を連想してしまい、私の期待値も不必要に上がってしまったか? 文章の切り方、テンポもにもいつもの心地よさが感じられず。

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    投稿日: 2022.04.12
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    微妙に繋がってるような繋がってないような短編集。 話の内容はそこそこ。相変わらず登場人物の会話が軽妙で面白い。

    0
    投稿日: 2022.04.05
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    タイトルに惹かれて購入。あと書店で推されてたから。読み終えて…うーん。。。 繋がってると思わせといて…?って感じ。 単行本として出すための無理矢理感も否めないというか。スッキリしない感じで終わる。 合コンの話は短編として普通に面白かった。 おしぼりの向きとか。気にしちゃいそう。全く行く予定もないけど( ¯•ω•¯ ) 伊坂さんのほかの小説も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2022.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    #読了 2022.3.23 著者が自身で言う通り、読後はまさに謎の陶芸品に触れた感覚。別々に掲載した話を後から加筆修正して一冊にしたと聞いて納得。 短編集なのだが、ところどころで共通の人物やワードや考え方が出てくる。他の短編と繋がるような雰囲気をずーっと持ちつつ、案外繋がらなかったり、唐突にコレってあっちの話と繋がってるのか!ってなったり。各短編の中でも語り手を頻繁に変えて別の話が始まったりするので、何がどの話やら(笑)その感じがおもしろい。 伊坂幸太郎作品は、見事な伏線回収や共通の人物がぐるぐるに絡み合っている作品なども多いため、それを期待する人はなにか物足りない感じがするかもしれない。でも個人的にはこの繋がるの?繋がらないの?ってソワソワする感覚や、それぞれのストーリーは毛色がまったく違ってどんな話かなかなか想像がつかないかんじや、「え、こーゆー終わり方?!」ってのもあって、脳みそを大きくしておかなきゃいけなくて、その感覚がすごく楽しかった。「こーゆー終わり方?!」ってのは一般的には悪い意味も多いけど、今回の場合は「これもまた乙ですな」ってかんじ(笑)たぶん素晴らしくエンターテイメントな伊坂幸太郎作品を既に読んでいるからってのもあると思う。ファッションでいうとこの、抜け感?ってかんじ(笑) 著者自身もストーリーとしてしっかりした収束をせず、それでいて読者が許してくれるギリギリを狙ってチャレンジしている的なことが書かれてて、まさにそんなかんじ。デビュー作の「オーデュボンの祈り」みたいな現実的でありながらのファンタジー感もある。「いや!なに?!こわ!」って話もあるけど(笑) あとクワガタ飼育してる男こわかった。自分で争いを仕向けておいて、いざしたら、罰を与える。哺乳類ならまだ学習能力あるから一理ある気がするけど(それも結局勝手だけど)虫に対して指導が必要だとか。自分が神的立ち位置を楽しんでる自覚がないのが狂気。 内容紹介にある「伊坂幸太郎の神髄」とは思わない。むしろチャレンジングな作品。でもだからこそ伊坂幸太郎の表現力の幅を感じる。こーゆー作品も書けるのかぁすげえ!って。「合コン」は特に文字でストーリーを伝えるいろいろな方法が出てきて、これを小説の中でやるのかと驚いた。 あと最近の作品ではないのでたまたまだけど戦争の話とかウクライナってワードとか出てきて、考えさせられた。もともと攻撃性をもって人間は生まれてるから、いじめが発生しないようスポーツとか祭りで発散するといいとか。なるほどーって。経済面でも確かに戦争ってコスパ悪いよね。今日本が戦争になって若者が徴兵されて死んでいったら、ただでさえ高齢社会の日本はどうなっちゃうんだろ。年金とか機能しないよね。 にしても伊坂幸太郎作品って表現がずっと現実的なんだけど、ところどころですんごい叙情的な表現してて良い。状況が分からない痛みの表現として「水もないのに溺れている心境」とか、不健康な人の表現として「健康が蒸発してるかのよう」とか。 ちなみに。解説に今回の短編2作品が「Story Seller」「Story Seller2」に出ているとあって、15年前くらいに読んだはずなのに一切覚えてなくて、慌てて本棚漁ったら確かに掲載されてたww再読してちゃんと感想を記録しておこw ジェットコースターのように安全バーをしながら激しいアップダウンやスリリングさを充分堪能させてもらって落ち着くべきとこに落ち着くような完璧エンターテイメントな伊坂幸太郎作品を何冊か読んだ後にぜひ読んでもらいたい。「伊坂幸太郎作品」という勝手な先入観に勝手に翻弄されると思う。 ◆内容(BOOK データベースより) 被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

    4
    投稿日: 2022.03.26
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    全ての短編が「首折り男」と絡んでいるわけじゃないけど、書き下ろしではないからそこんとこは気にしない。 "あの作家" がクワガタの観察日記を人間に見立てて執筆した、しょ―もない物語に出てくる、全身から健康が蒸発しそうな女性とか、分からん登場人物もおるけど、気にしない。 伊坂氏曰く、 作者の達成感と読者の楽しさとは一致しないことも多いかもしれませんが、謎の工芸品できました って♪ 黒澤が、全ての準備を成し終え、久喜山と対峙する…までの、時間を遡る。 あの用意周到さとポーカーフェイスっぷりは、是非見習いたい。空き巣テクニックも凄いけど。 『俺には人の気持ちや善悪は分からないが、せめて、フェアでありたい。相手を批判するにしても、相手の事情は考慮したくなる』 フェアやな― ええこと言うやんけ泥棒の分際で笑 改めて、合コンの話を読むと、合コン開催中の「会話」(と心理)の部分の表現方法が、今季のドラマ「ファーストクラス」で採用されてる「心の本音字幕」みたいでおもろいな! それとやっぱり、大藪には死んでほしくなかったなぁ。どっかの伊坂作品で出てきてほしかった― 作中に出てきた遡り映画 『メメント』『アレックス』『ふたりの5つの分かれ路』『ペパーミントキャンディー』いっぺん観てみよう 2014年08月02日 

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    投稿日: 2022.03.18