
総合評価
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powered by ブクログフェルマーの最終定理って…なに?というか数学かーとかなり苦手意識を持って読み始めたがおもしろい。日本人や女性が取り上げられているところも訳者の言うとおりよい。谷山豊氏、ガロアが印象的。
0投稿日: 2019.02.22
powered by ブクログタイトルの取っ付きづらさに反して内容の平易さはあの「罪と罰」と同等。 完全文系の自分でもツラツラ読める(後半はさすがにややこしい用語や数式が出て難儀したが) 緻密な数学世界の一端が垣間見えて面白い
0投稿日: 2019.02.13
powered by ブクログかなり面白い。 固い話ではなく、フェルマーの最終定理を取り巻く数学者達の人間ドラマ。 ピタゴラスの定理、など馴染みのある言葉も出てくるので取っつきやすい。へぇー!な事実もあって楽しめる。 嫌々やってた数学に、こんな背景があったとは想像しようともしなかった。 数学にはドラマとロマンが詰まっている。
0投稿日: 2019.01.29
powered by ブクログピタゴラスの数論の成り立ちからアンドリューワイルズがフェルマーの最終定理の証明に至るまでの様々な数学者の葛藤、苦悩、称賛、名誉など歴史的背景も含めて鮮やかに描いている。頭からお尻まで終始面白かったが、オイラーの凄まじい数学者人生と谷山志村のエピソードが特に印象的だった。
0投稿日: 2019.01.26
powered by ブクログ17世紀の数学者フェルマーが証明したと主張し、20世紀後半にアンドリュー・ワイルズが実際に証明した定理について記した本。 実際にはピタゴラスの三平方の定理や四色問題の計算機に依る証明など数学上の発見についても適宜説明されている。時代が進むにつれてほとんどの読者にとって到底理解できない水準の数学に話が及ぶが、それでもその歴史的重要性や当事者の心理について追体験できるような書き方になっている。
0投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログ読了。べらぼうに面白かった。フェルマーの最終定理というタイトルだけど、それだけを解説した本というわけではない(むしろ難しすぎるので途中からは詳しい説明を省いている)。ピュタゴラスからはじまってオイラーやニュートンなど著名な数学者・科学者が次々と関わってくるので、ソフィー・ジェルマンのくだりでついにガウスが出てきたときには思わず「キター」と叫んだ(心の中で)。基本的にはノンフィクションなので、出来事そのものが面白いということなんだけど、文章が読ませるので面白さが数倍になっている。なんどでも読みたい作品。
1投稿日: 2018.12.20
powered by ブクログ数学って単なる計算だと思っていたが、この本を読んでその考えが間違っていたことが分かった。 フェルマーの最終定理という簡単そうな証明が、幾重にも時代を超えて挑戦者をボコボコにしてきたのは大変面白く感じる。そういった諦めていった数学者の熱意を継いでくる人がいつの時代にもいるものだ。 人から人へ、巨人の肩に乗りながら最終定理に挑む姿は、ロマンを感じる。 あーでもないこーでもない、その何百回の繰り返しが最終定理の証明まで行き着くストーリーは大変面白い。
2投稿日: 2018.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これはすごいおもしろい…難しくてわからないところがいっぱいあるが… 個人的に9月19日が大切な日として出てきたのがちょいうれしかった
0投稿日: 2018.11.07
powered by ブクログ●フェルマーの最終定理だけでなく、ピュタゴラスの定理や数論、オイラーの関係式など様々な知見について知ることができた。
1投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ短い命のニンゲン達が、 ある天才の遺した化け物に挑んでは散り、挑んでは散り、 何百年の後に一人の少年が、 今まで散っていった英雄たちの力と武器を受け継いで その化け物に立ち向かう。 ファンタジーに見紛うほど美しくて重厚な、人間と世界の物語。
0投稿日: 2018.10.20
powered by ブクログ感 動 し た !! (゚∀゚) の一言に尽きます。 証明しきった後のワイルズの言葉は とってもベタなんだけど決して 軽くない言葉となって、 心に響くものがありました。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ32:三浦しをんさんのお勧め本だったし、「博士の愛した数式」副読本(帯より)ということで、恐る恐る読み始めました。評判はすこぶるよい本ですが、完全文系、数学Aまでしかやってない私で大丈夫かなあ、という不安がずっとありましたが、大丈夫でした。確かに、近代数学の話題はとても難しく、???という感じでしたが、全編通しての構成が非常に良く、わからない部分を読み飛ばしながらも最後まで読むことができました。一見単純に見える数式にまつわる多くのドラマを、順を追って体験できる大興奮の一冊。読みやすい訳ですので、未読の方はぜひ!
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログフェルマーの最終定理が証明されるまでを扱ったノンフィクション。単に数学的に解説しているのではなく、人間ドラマがあり、数学という学問の歴史や現状も描かれ、数学と人との関わり、数学に取り組む数学者たちについての逸話もあり、様々な読み方、楽しみ方ができる最高に面白い本。 ミステリーを読んでいるように興奮する展開だった。結末を知っていても楽しめる、何度読んでも楽しめる、マイベストの中の1冊。
0投稿日: 2018.10.02
powered by ブクログフェルマーの最終定理に日本人がここまで関わっているとは知らなかったので読んで驚きました。 数Bのテストの点数を40点以上取ったことがない自分でも楽しめたので数学嫌いの人でも楽しめると思います。
1投稿日: 2018.07.09
powered by ブクログ数学苦手だった私が、本書を手に取ったのは他でもなく、タイトルが気になったのと、レビュー評価が高かったから。 聞いたことはあるけど内容はわからない状態で、最終定理ってなんだろう、なんかかっこいいし人類の謎っぽくて気になる! しかも知らなかった、もう解けてたのね。 読んでみて素直に、数学の学問的面白さがわかったかも。やっぱり自分の好きな学問ではないけど、好きな人たちが何に面白さを見出しているのかはわかった気がしている。 この定理が解かれるまでにどれほどの人が果てしない結論が出るともわからない計算思索に時間をかけてきたか。 ほんとに覚えきれない人が出てきて、無駄ではないにしても遅々とした進みをしてきた。 でもその1つ1つがアンドリューワイルズに繋がっているんだとわかった。 そして、日本人の谷山、志村の二人が貢献していることはやはり嬉しい。 絶対に穴のない、完璧に論理的な証明を作らなければならないという数学者の仕事はあまりに情け容赦がないとおもってしまったけど、学問の性質としてはそうあるべきなんだろうなと思う。 そして手柄を横取りされることを考えると8年間ほぼ話さずに自分で考えてきたアンドリューワイルズのしたたかさ、情熱、忍耐強さには驚く。 どの世界にも偉人はいるもんだ。 今日の世界の全ての発見は、歴史上の名もない人々の地道な努力やひらめきの上にあるんだなと思った。
0投稿日: 2018.07.09
powered by ブクログ内容自体は昔の2chのAAで読んだことがあったので、知っていた。そのスレと本は大まかな流れは一致していたので、あのスレの出来はかなり良かったのだなと今更ながら思う。 フェルマーの最終定理を巡る人間ドラマが描かれていて、如何せん証明に360年かかっているために、そこに関わる人も非常に多く、また数学会のビッグネームがたくさん出てくる。個人的にはガロアやオイラーやソフィー・ジェルマンの生涯についての話が非常に好きだ。 私が理系だからというのもあるかもしれないが、非常に面白い本だと思う。数学がどうしてここまで人を惹きつけるのか、フェルマーの最終定理の問題自体が小学生でも分かる内容ということや、定理は一度証明されたら未来永劫使えるということもあると思うが、作中で志村五郎先生が仰っているように「それが頭の中で出来ること」だからだと思う。物理や化学は仮定を証明するためにどうしても実験設備が必要になる。しかし、数学は頭の中で構築され、証明ができる。これは人間だけに与えられた特権ではないだろうか。重力や炎色反応を理解する生き物は人間以外にいるかも知れないが、円周率やゼロを理解できるのは人間だけだと思う。ちなみに、この本を読む上で数学的知識は中学生レベルで良いはずだ。モジュラー形式や楕円曲線の話は分からなかったが、それでもこれらがフェルマーの最終定理を証明する上でどのように作用するかは理解が可能だ。 2017年はABC予想が証明されたとされ、そこからフェルマーの最終定理の証明も可能となった。ABC予想の証明も非常に難解なため、私には理解出来ないが、それでも数学の世界が着々と広がっていくことに感動を覚える。今後数学の未解決問題がどの程度証明されていくのかは分からないが、少なくともフェルマーの最終定理という偉大な問題が解決されたことを生きている間に知ることが出来たのは幸せなことだと思う。
2投稿日: 2018.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔から気にはなっていたのだが、後輩からオススメがあったので購入してみたところ、面白すぎてあっという間に読了してしまった。子供の頃にガウスやオイラーなどの人々やら、数学パズル好きだったオイラにとっては、好物以外のなにものでもない本でした。もっと早く読んでおけばよかったと後悔しきり。 あと、大学以来、数学についてすっかり忘れてしまったオイラでも非常にわかりやすく内容を伝えてくれた作者(および翻訳者)に感謝するばかり。それとフェルマーの最終定理を解くために多くの日本人が関わっていたという事実も非常に誇らしかった。ともあれ、こういう読んでいて非常に手に汗握る本をたくさん読みたいなぁ、とそんなことを思うなど。同じ作者の「暗号解読」も読んでみたい。
1投稿日: 2018.06.15
powered by ブクログ久々に面白い科学書を読んだ。でも科学書というよりはドキュメンタリーの要素が強いか。どっちにしても、学生の時に出会いたかった本。
0投稿日: 2018.05.27
powered by ブクログ伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」の参考文献にこの本があったので読んでみました。難しい本だと思ったら一般向けに書かれてとても読みやすかったです。
0投稿日: 2018.04.17
powered by ブクログ数論というどこよりも厳密な世界で、ただひたすら真理に向き合ってきた人たちの物語。自分のようなズブの素人が見ても、その定理の美しくシンプルな感じに多少共感できるところに、ロマンを感じる。ここまで理解しやすくまとめた著者もすごいと思う。
0投稿日: 2018.03.05
powered by ブクログ歴史上の数学者たちの物語を扱っている点でマーカス・デュ・ソートイの「素数の音楽」と類似しており、内容に重複もあるるが、同書がリーマン予想をストーリー展開の軸にしているのに対し、こちらは20世紀末に解決されたフェルマーの最終定理を主題としている。「素数の音楽」が数学上の多様な概念/考え方を比喩的表現を駆使して読者に感得させようとしているのに対し、本書の方が関連する命題の具体例や図解が適度に散りばめられていて(巻末の補遺も面白い)読み進め易い。そして何より、アンドリュー・ワイルズが長年の孤独な努力の末にフェルマーの最終定理の証明を完成させるまでの展開を、本の冒頭から伏線を張りつつ最終盤でドラマチックに描ききった著者の技量は見事というほかない。文句なしの最高評価。
0投稿日: 2018.01.21
powered by ブクログ3世紀に及ぶ数学者たちの挑戦を目の前にすると、身の回りに溢れている就職だの転職だの投資だのWLBだの、みたいな鬱陶しい主義主張が一層チープに感じる。 とても恥ずかしく乏しい領域に視界を遮られないようにしなければと思わせられる。
0投稿日: 2018.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
浪人時代に通っていた予備校の、土曜二時間目の数学の授業は面白かった。先生が熱血漢で、授業は厳しかったが、非常に分かり易く、質問に行っても飯を食いながらでも熱心に答えてくれたりした。 それで、その先生がある土曜の授業の冒頭で、 「おう、フェルマーの最終定理が証明されたな!」 と言われた。 フェルマーの最終定理? あれは1993年で、確かにこの年、イギリス人数学者のアンドリュー・ワイルズが、フェルマーの最終定理を、一時的に証明した。一時的に、と書いたのは、後の論文査読中に欠陥が見つかり、その修復に一年以上を経たからである。従って、私が予備校の先生から「証明されたな!」と言われた後、実は地球上の数学界は、正式にフェルマーの最終定理証明を承認できない状態が続いていたのである。証明が成立したのは1994年である。 フェルマーの最終定理とは、x^n+y^n=z^n(x^nはxのn乗を意味する)で、nが3以上の場合、この式を満たすx, y, zの整数は存在しない、と言うものである。因みにnが2の場合は無限に存在するが、これは三平方の定理と言うので誰しも中学校で習う筈で、証明自体はギリシャのピタゴラスが2500年以上前に済ませている。 その「フェルマーの最終定理」のフェルマーであるが、この人は日本で江戸時代が始まった直後くらいに生まれた、フランス人のピエール・ド・フェルマーと言う人の名前である。同時代にはパスカルやデカルトと言った巨人がおり、彼らとの交際もあったようである。フェルマー自身は道楽で数学をやっていただけで、本職は法律関係の仕事をしていたようだが、こういう人が中世の欧州にいたのは、結構例があるだろう。 それで、桜木町改札前の本屋で買ったこの本であるが、何と今年の「新潮文庫の100冊」の一冊であるらしい。こんな本が!?と言う感じである。その他、「こんな本が!?」と思ったのは、小林多喜二の「蟹工船・党生活者」。何か最近流行っているみたいだけど、明らかに蟹工船の方が今よりキツいだろ、と思うのだが。いくらなんでもあの状況に共感できるか?学生時代に読んだきりで、最近読んで無いけどさ。 さて、本書を読んで感じたことであるが、ズバリ、 「果たしてフェルマーは、本当にこの定理を証明したんだろうか?」 と言うものであった。 フェルマーはいくつかの「定理」を、後世に対して「証明したけど、証明の方法は教えてやらん。」と言う走り書きを残している。それらの定理は証明されたり、証明不可能であることが証明されたりと、一応の決着を数学界は見てきたが、唯一上述の「最終定理」だけが、20世紀も末と言う頃まで証明されて来なかったのである。という訳で、フェルマーの最終定理は、後世への幾つかの謎掛けに対する「最終」のものだった。 フェルマーは最終定理に関し、「画期的な証明方法を思いついたが、余白が足りないのでここには書けない。」と、自分の持っていた古代数学の数論翻訳書の余白に落書きして、以後証明を教えずに天界に召されてしまった。 以後、350年くらいに渡り、時代時代の温度差はあったものの、不断の「証明努力」が、数学界ではなされてきた。 と言う難問に対し、本当にフェルマーは証明できていたのか!?と言う疑問を持つのは誰しも抱くと思うし、本書でも筆者がこの点について少し言及している。 フェルマー没後、よしやってやろうと証明に取り組んだのは数多の数学者であるが、その中で、18世紀にオイラーと言う人がいた。「オイラの名前はオイラー」と、私もこの名前を大学時代に聞いた時、思ったものだ。オイラーは数学者・物理学者であるが、我が専門の土木工学においては、長柱の座屈式を残しているので、私も名前は知っている。「オイラの名前はオイラー。」と。冗談でなく、仕事で未だにオイラー座屈式は使っている。天才が残してくれたお陰で、今日も柱が座屈しなくて済んでいるので、人民はオイラーに感謝すべきである。 そのオイラーが証明している最中、フェルマーは「あれ?」と思ったような気がする(天界で)。おかしいな、このアプローチで証明できるはずなんだけど、出来ないぞ…的に。 以後、フェルマーは下界の数学の進歩に釘付けになっていて、最終的にアンドリュー・ワイルズが証明した際、そういうことだったのかあ、と得心した、とも俄かには思えない。果たして、フェルマーに理解出来たんだろうか。因みに私は、まず理解できないだろう。 大体、ワイルズは、フェルマーが(天界から)全く注目していなかったかも知れない、別のところからヒントを持ってきた。ワイルズがフェルマーの最終定理を証明するにあたり、用いたのは日本の数学者が発見した「谷山-志村予想」だったからである。おいおい、なんで楕円の理論が関係あるのよ!?と思うのは、まあ素人だけかも知れない。フェルマーは、日本人数学者の二人が到達した予想に関し、あ、これだ、と思ったかもしれないし。 ロマンを信じる人以外は、フェルマーの落書きは「ハッタリ」と見なしている感じがあるらしい。とは言え、真実はフェルマーしか知らない。フェルマーが違う方法で証明したという可能性は、全然ゼロじゃないし。ヤビツ峠から塔ノ岳にいたる人もいれば、私のように訓練所尾根から塔ノ岳にいたる人もいるのであるから。 全体的に淡々と楽しめた本であったが、最後のワイルズの言葉は熱い。 「自分にとって大きな何かに本気で取り組むことができれば、想像を絶する収穫を手にすることができるのではないでしょうか。」 熱いが、何か謙虚だな。
0投稿日: 2018.01.14
powered by ブクログイギリスは公式の賭け屋なんてあるんだ。 なかなかおもしろい。 簡単に言えば、すぐに結果やリターンがある投資みたいなもんだな(^^) そいや、薬に対する規制はだいたいどこも似た程度だけど、博打に関する規制って日本は強い気がする。 なんでだろう。 エレベーターに黒板(笑) 情熱って大事!(^^) 数に意味がある。 そうか、だからあんないろんな意義の数があるのか。 そしてたしかにそれは人間のことと違って完全なものだな。 「証明」の完全性は当時から感じていたけど、普遍性までは頭が回らなかった。 たしかにそうだよね。 だから、発見のようにそれができることは大きな意味を持つ。 まして、その内容が大事なら尚更。 幾何学が数学に含まれるんだとしたら違うけど、文字通りからすると別物な気がする。 で、数学的証明って、幾何学が含まれるものが多い。 幾何学的証明は数学的証明とは違うから、普遍性のある数学的証明とは別に、これまた普遍性のある幾何学的証明があるように思う。 簡単に言うなら計算ではなく、図形でもっと直感的なもの。 悪名高い問題(笑) そういえばだけど、数学と科学は違うんだね。 今じゃ文書、特に公のものが大量になくなるなんてことないけど、昔は結構あったんだな。 そして、原始仏教発祥の地、インド人頭良い。 パラドックス本の「マーチン・ガードナー」出てきとる!(^^) 今じゃいろいろあるのが当たり前だけど「数」にも歴史があるんだよな。 最初は自然数だけで「0」すらなかった。 しかも誰かが勝手に想像したわけではなく、自然を説明するのに必要な発明なんだよな。 前の歴史の点ではなく線で教えるのと同様に、そこから教えてくれたら数学がわかった人もいたかもね。 ただ飲みこめと言われても難しい。 特に子供は理由から入ったりするから(^^) 数学者って強いな。 て、情熱の成せる業で、数学に限らずそれ次第か。 音楽家とかもそうだもんね。 何かで情熱をもてるものがあるのは幸せなこととかもあったな。 自分が本当に求めているものは何か、自分を理解するのは大事(^^) 天文学者と物理学者と数学者の小話がうますぎる(笑) 真理、本質、事実を捉えるのは意外と難しい。 あと、各々が他人の主張も理解したり、その視点でも考えることができるか。 例えば数学者でも、数学的思考以外が必要だったり有効だったりすることがあるからね。 昔よく読んだパラドックスのことがこんなに出てくるのはなかなか面白い(笑) 当時は直感的に論理の矛盾がわかるという程度だったけど、こんなに深い意味を持ってたんだな。 何かを仮定なり定義することが逆に不確かさを生んでしまう(笑) 何故ってそのスタートが不確かだから。 行きつくのは、全て不確かになってしまう(笑) が、直感的には論理が存在している。 とすれば、「論理」とは人類外から見れば人類の感覚の一部かもしれない。 でも、人類の感覚もその論理と感覚的に合わない場合がある。 ということは、「感覚」でも「論理」でもない「何か」があるのかも。 「論理」は当然世の中にも人類にも成り立つものだと思ってたけど、もしかしたら違うのかもしれない。 実際、人類にとって、何故かわからないけどこうなる、ってのがあるよね。 それは人類にとっては論理ではない。 けど、人類外にとってはちゃんと論理があるかもしれない。 でも、人類が、説明できないものを真なのかホラなのかどうやって決めるんだ???(笑) スキューズ数、適当に創作した数ではない(笑) 過程や今を大事にするのもいいね(^^) 結果が出せない、存在しないかもしれないんだから。 前に羽生さんが、頑張ればできるなら誰でもする、難度は高くない。 高いのは、できるかわからないことを頑張れるかみたいなことを言ってたよね。 相応の戦い方がある(^^) 時には無謀さも大事。 無謀故に大事になりやすいのだ(^^) どんなにありそうにないことでも、論理の上に出されたのならそれが答えだ。byホームズ ちなみに日本人も登場するよ(^^) フェルマーの最終定理に橋を架けたのが「谷山-志村予想」。 数学界の「予想」は一般的な「予想」とは少し違うんだな。 閃き、1を膨らますのではなく0を1にする方法か。 今度この方法を試してみよう(^^) 「詳細があるけどあいにく。。。」の下り、いろいろ使えると思う(笑) 電車が来たからて(笑) ただ、限られた人間にしか通じない(^^; ついに発表! 今までがあったから、まさに今起ころうとしてるかのように超わくわくする(^^) 人口衛星から滝のように電子メールが(笑) プログラミングにも複雑な処理とかアルゴリズムがあるけど、何百の計算過程、何千の論理なんてそうない。 ま、業務だからもあると思うけど、それが大半だし。 それをアナログで行うんだから、数学者はすごい。 そして、数学は論理の塊。 いいね!(^^) 情熱によるところもあるだろうけど、数学者のタフさ。 スーパータフ!(笑) しかも、7年越しのゴールが振り出しに戻りかけた。 そこに閃きの復活。 おそらくその閃きも、不屈の精神が招いたものだろう。 問題がなくなっちゃったじゃないか、問題をくれ(笑) でもプログラミングのネタを探す身として気持ちがわかる。 プログラムはただの手段。 プログラミングしたくても目的がないと出番がない(^^; そうなんだよ、「素数」はほんと気になる。 こんなにわかりやすいものなのにこれでもかというくらい非論理的なもの。 未来は決まってて自然はわかってる。 けど人間ごときにはわからない。 そういうレベルのものな気がするんだよね。 論理的だが人間にはわからない(笑) ついに数学界にもコンピュータが。 しかも単なる計算の代理ではない。 作り手を超えたってのはどういうことなのかすごく気になる。 かなり目的が特化された最初のAIになるんじゃなかろうか。 証明したいことが有限であっても漸化式を作ってそれを証明する。 一方、有限ならば、汎化せず一つ一つ全てを証明するというアプローチがある。 人ができない量ならコンピュータにやらせる。 完全ではあるが、確かに何故か違和感がある。 厳密な「正しさ」ってのは確かに難しい。 自分が証明して自分が理解したものだけ。 誰かがやったものはそれを信じてるだけだから。 プログラムが自分の後を継ぐものを選別してそのプログラムに委ねる。 ほんとAIの原型みたいだな。 数学にとってのコンピュータはたしかに少しネガかもしれない。 けど、故にそこからプログラムの未来が見えやすい気もする。 プログラム的に証明した場合は過程によりおまけがない。 いや、違うか。 今はその程度かもしれないけど、自己変化する過程が見えるようになっていればプログラムが証明する過程で別の概念とかが生まれる可能性もあるか。 そう! フェルマーの証明を明らかにしたのではない。 真実がどうなのか、証明の正しさとは別に気になるね。
0投稿日: 2018.01.06
powered by ブクログ知的好奇心ビシビシ。 骨太だけど、フェルマーの最終定理を取り巻く数学者たちの努力の歴史が、門外漢の人間にもわかりやすく、ドラマティックに描かれている。
1投稿日: 2017.12.14
powered by ブクログ数学界最高の謎とされていたフェルマーの最終定理が、22年前に350年の時を経て証明された事のドキュメンタリー。私にとって一番興味の薄い学問それが数学。算数の時代からとにかく苦手で中学以降は完全にテストの為に一夜漬けする教科となり、方程式を見ると頭痛が出るレベルになりました。 そんな僕がなぜこのような本を読んだかというと、色々な方面から大絶賛されている本で、数字が嫌いでも人間ドラマとして滅法面白いという評判を聞いていたに他なりません。そうでなければ誰が好き好んで数学関係の本など読むもので有りましょう。 そもそもフェルマーさんときたら本当に酷くて、「すげえ定理発見したけれど、余白が無いのでどうやったかは書かないよん」と書かれた一文だけ、こんなのクイズ番組見ながら「知ってる」ってつぶやいて答え言わないようなもんでありましょう。なんでこんな事を真に受けるのやら数学界と門外漢は思いました。 無数の数学者たちが立ち向かって350年、誰も証明できなかったこの定理をアンドリューワイルズが解き明かすのですが、この本の主人公はこのワイルズではなく、数学の歴史そのもので、この本も綿々と紡がれてきた学問そのものについて描かれていて、無機質かと思っていた数学というものがいかに人間臭く、血と汗にまみれた結晶で有るかがプンプンと匂ってくるような熱い本でした。 読むに当たって自分が数学苦手な事が残念に感じました。少しでも素養が有ればさらに興味深く読めました。 マイケルファラデーの伝記を読んだ時にも科学に感じましたが、本当に興味を持つためにはその背景にある人間臭さを感じることが一番近道なんだろうなとつくづく感じました。この本は歯ごたえのあるかなりの強敵でしたが、読んでよかったなあと充実感の感じられる本です。
0投稿日: 2017.11.13
powered by ブクログ数学界の言葉を分かりやすく伝えてる点は素晴らしい。これ以上面白く書けない内容なんだろうけど、若干冗長的かな
0投稿日: 2017.11.08
powered by ブクログこれまた名作「フェルマーの最終定理」を読みました。 「3 以上の自然数nについて、X^n + Y^n = Z^nとなる自然数の組(X, Y, Z)は存在しない」という、300年以上幾多の数学者が証明できなかったフェルマーの最終定理の証明を果たしたアンドリュー・ワイルズの物語。 これだけ聞くと、この本ってすごく難しいこと書いてあるんじゃないかと思いがちなんですが決してそんなことはなく、中学校で習う三平方の定理(上記式のn=2の場合)さえ知っていれば読める本です。 過去の数学史に欠かせない有名人の逸話紹介にもページが割かれていて、ピタゴラスさんやオイラーさんやベルヌーイさんってそんな人達だったんだとか、 谷山=志村予想を掲げた日本人ふたり凄すぎじゃんとか、にしてもフェルマーさんってちょっと意地悪すぎじゃない?とか、 紀元前から築き上げられた数の歴史と数学者たちの偉業についても知ることも出来ます。 そして、いよいよアンドリュー・ワイルズがこの定理を証明するクライマックスのシーンなんか、自分も実際にワイルズの数論の講義会場にいるのではないかと錯覚するほどドキドキして感動します。 この本は、読んでいる内に「おれって数学極めたんじゃね?」と思わせてくれるほど作中の解説が分かりやすく面白く、 数学の歴史や数学の定理証明に必要とされる論理性や絶対性、そして何より数それ自身がもつ不思議な特徴について、ワクワクしながら知ることができるお薦めの本です。
2投稿日: 2017.11.06
powered by ブクログすげえ、面白い!読んでみたほうがいいよ。 「博士の愛した数式」にも少し出てくるんだけど、どんどん読める。S12
0投稿日: 2017.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
フェルマー絶対解けてない。 ヒカルの碁を読んで接戦に興奮するように、数学の詳しいことが分からなくても、歴史ドラマとして雰囲気を楽しめました。
0投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログポアンカレ予想『100年の難問はなぜ解けたのか』に続く数学難問伝記。本書も読メがきっかけで読むことができた良書だ。ピュタゴラスから現代数学の有名人が、私が知るだけでもたくさん出て来て、それだけでワクワクした。著者の筆致が流れるようで、分厚い文庫本でありながらすーっと読み進められた。フェルマーの定理を証明するために、日本人の立てた予想が重要なことを知り誇らしい。あとがきでは、近代数学の研究の場から遠ざけられていた女性の歴史を本書で読んだ上で、女性訳者だと知らされたこともドラマティック!
0投稿日: 2017.09.01
powered by ブクログピエール・ド・フェルマーが証明の全貌を明かさないまま残されたという、究極の定理。 xのn乗 × yのn乗 = zのn乗 上式においてn=2よりも大きい時、上式を満たす3つの数x、y、zは存在しない。 たったこれだけの定理に3世紀もの間、多くの数学者たちが熱狂してきたというそのドラマは本当に興味深いです。 物語は、最終定理を見事証明することになる、アンドリュー・ワイルズ氏を中心に描かれるのですが、フェルマーの最終定理だけでなく人類の歴史という大きなスケールの物語も含まれており、それがまた面白い。数学というものは、信仰、戦争、経済といったように、あらゆる人類の欲求を満たそうとする道具として進化してきたのだなぁと改めて感心しました。 もちろん、その推進力となってきたのは数学者たちの情熱なのだろうと思います。 本筋とは関係ないのですが、ティッチマーシュという数学者の言葉がとても共感できて印象的でした。 「π(パイ)が無理数だと知ったところで何の役にも立たないだろうが、知ることができるのに知らないでいるなんて耐えられないではないか」 好奇心だけで生きているような自分にとってぴったりな言葉だと思いました。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログクライマックス最後の数十ページに差し掛かると、読み終えるのがもったいなく感じる程に、おもしろい作品。一人の天才数学者が人生をかけて世紀の大問題「フェルマーの最終定理」を証明する物語。ノンフィクション。
0投稿日: 2017.08.13
powered by ブクログ数学者達の350年に渡る難問「フェルマーの最終定理」の挑戦を書いた本。 数論や数学に特に詳しくなくても読み進める事が出来た。 この一冊を読んで数学への興味が再沸騰した人も少なくないのではないだろうか。 アンドリュー・ワイルドが証明するまでの道のりは決して平坦ではなかった。 歴史的講義の終了の瞬間まで、まるでそこにいたかのような臨場感があった。 個人的にはやはり日本人なので、谷山志村予想の章は食い入って読んでしまった。 若くして自ら命を絶って谷山には残念でならないが、日本人がこの世紀の数論に一役買っていたのは嬉しい。 著者、サイモン・シンのこれが一冊目とは信じられない完成度で自作の「宇宙創成」なども是非読んで見たい気になった。
2投稿日: 2017.08.12
powered by ブクログ数学の知識が無くても、分かりやすく、フェルマーの最終定理を解くことの偉大さと感動が伝わってきます。 小学校の算数から、やり直したくなりました。
0投稿日: 2017.08.03
powered by ブクログ「博士の愛した数式」や河田直樹著の本を読んでから数学の本も意外と面白いことに気づき、手に取った一冊。解説にもあるように専門的な数学の知識はほとんどいらないのに、大事なところはつかみやすく物語の進行も捉えやすいような印象だった。自分も一応理系なので、ピタゴラスやエウクレイデス(ユークリッド)を始め、オイラー、ダランベール、ラグランジュ、ガウス、ベルヌーイ、コーシー、ガロアなどなど(それぞれ年代は把握しきれていませんが、、)登場するたび各偉人の人としての部分も少し知れてその点も面白かった。実話だけどまるでフィクションとして描いたように物語に起伏があってまさに「事実は小説より奇なり」と感じた。もっと数学に触れてみたいと率直に感じられたし、もう自分は大人になりつつあるけれどワイルズのように何か一つを追いかけることは素敵だなと改めて感じた。
6投稿日: 2017.06.25
powered by ブクログフェルマーが残したメモを巡る300年に渡る数学者たちの物語。アンドリュー・ワイルズが証明してみせるまでを、関連する定理を証明して来た数学者の物語も含めて描いているため濃厚な物語に仕上がっている。 人物描写が細かく、数学に詳しくなくても、のめり込みやすいと思う。ヤンゴン行きの機内にて読了。
0投稿日: 2017.06.21
powered by ブクログ大学の友達から教えてもらった本。フェルマーの最終定理を証明するまでの実話を記録している。紀元前やピタゴラスの時代からの数学発展に関する歴史は高校で学んだかも?というものもあれば、意味が全然分からないものもあるけど、知的好奇心を満たすという意味ではおもしろかった。フェルマーの定理を証明したいと熱中している人は興味深い。
0投稿日: 2017.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずーっと読みたいと思っていて読めていなかった本。ドキュメンタリーとしてまとめるサイモンシンの何という取材力。そして数学が苦手な人でも文句なしに面白く読み進められる。人生には寄り道も必ず役に立つということがわかる。ワイルズのコリヴァギン=フラッハ法や谷山志村予想からの証明方法ではなく、フェルマーが生きていたら彼の証明とは違ったものだっただろうからそれが知りたいロマンも残して終わるのがイキですね。
0投稿日: 2017.05.02サイモン・シン&青木薫に外れなし
X^n+Y^n=Z^n(^nはn乗のかわり)はnが2より大きい場合には整数解をもたないと言うのがフェルマーの最終予想。 n=2のピュタゴラスの定理に始まり、孤独なアマチュア数学者だったフェルマーが書き残したこの数式の発見からこれを証明しようとした人たちの物語。アマゾンの科学本上半期第3位でした。(2012年当時) 証明の話自体はまったくわかりません。説明不能。 作者のサイモン・シンはBBCで「ホライズンーフェルマーの最終定理」をドラマ化しその後この本をきっかけに作家に転身、暗号解読も一部この本と話が絡み合っています。 この本にでてくるいくつかの数式とクイズ π=4(1/1−1/3+1/5−1/7+1/9ー1/11+・・・・) へーっ 天秤を用いて1〜40Kgまで1Kg単位ではかるのに最低何個の分銅が必要か。 途中まで考え断念、惜しかった。 オイラーの予想X^4+Y^4+Z^4=W^4には自然数解が無い。実はあった。 X=2682440、Y=15365639、Z=18796760、W=20615673 200年かけて発見パチパチ。 そして謎の証明 a=b 両辺にaをかけると a^2=ab 両辺にa^2-2abを足す a^2+a^2-2ab=ab+a^2-2ab 簡単にまとめると 2(a^2-ab)=a^2-ab 両辺をa^2-abで割ると 2=1 はて? 最終的にフェルマーの最終定理を証明したのはアンドリュー・ワイルズでしたが、手法としては谷山=志村予想を証明できれば結果としてフェルマーの最終定理が証明できる。そのために岩澤理論を用いるなどと日本の数学者が非常に大きな働きをしており、谷山=志村予想は数学の発展に大きく貢献したそうだ。
0投稿日: 2017.04.14
powered by ブクログかなりベストセラーになったので読まれた方も多いと思いますが、私自身、実はずっと以前に単行本を購入し結局読まず引越しの際に処分をして、その後文庫版を購入したもののまた読まずに本棚に放置してあった本。 最初に読もうと思ってからもう10年以上も経ってから読んだ訳ですが、一言で言えば「こんな面白い本をなぜ読まないでいたのだろう!」という感想。 翻訳も良いのでしょう。読みづらいところは全くなく、展開に引き込まれてかなり一気に読んでしまいました。 「3 以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない」という文系の私でも理解できる内容ながら、17世紀のアマチュア数学者フェルマーが「私はこの定理について真に驚くべき証明を発見したが、ここに記すには余白が狭すぎる。」という言葉とともに残し、350年間も誰も解けなかった定理を巡る歴史が極上の「物語」とした描かれている。 文句なしの星5つのエンターテインメント・ノンフィクションでした。
1投稿日: 2017.03.12
powered by ブクログ「新しいアイディアにたどりつくためには、長時間とてつもない集中力で問題にむかわなければいけならない。ただそれだけを考える、それから集中をとく。すると、ふっとリラックスした瞬間、潜在意識が働いて、新しい洞察が得られる」(P323) これは天才物理学者の思考作業の方法らしい。わたしも熱帯魚の水槽をボーと眺めれるとふっと・・・無駄な考えを思いつきますもの(笑 17世紀に生まれたこの謎を解くために、20世紀の手法に頼らざるをえなかったワイルズだが、確かフェルマーは答の式はこの余白には書けないって書いていたはず、彼がその答えを持っていたのかいなかったのか永遠の謎である。
0投稿日: 2017.03.03
powered by ブクログ積読状態だったものを読破。 これはもう本当に素晴らしい一冊だった。 数学、数論という非常に難解な世界を、 その誕生から遡り、一般読者にも分かりやすいよう丁寧に説明しながら、 本書のゴールであるフェルマーの最終定理の証明まで、一切飽きさせることがない。 むしろクライマックスに近づくにつれ、益々読者を引き付けていく。 最初の証明から破綻、そして再証明まで、ワイルズの心情が真に伝わってくる。 本書、そしてフェルマーの最終定理証明までの物語は、 どんな人にも薦められる、素晴らしい人類の財産だと思う。 そして、物語の中核に多くの日本人が関わっていることが、 同じ日本人として非常に嬉しく誇らしい。
6投稿日: 2017.02.20
powered by ブクログフェルマーの最終定理が証明されるまでの過程を、数論の発展から証明を補完したさまざまな定理発見まで丁寧に描いた一冊。完全な証明の美しさと難しさ。ピタゴラスの定理の証明や、有名なディオファントスの年齢問題など基本的な証明解説も。
0投稿日: 2017.02.07
powered by ブクログ難解かつ専門的な概念や用語を極力使うことなく、高度な数学の世界で繰り広げられていた数々の偉業や試行錯誤を実にドラマティックに綴り、門外漢の我々にも充分呑み込めるように仕上げている技術の凄さたるや。 自身も、まだ今よりは脳味噌が働いていた10代当時の気持ちなどを想起し、なぜだか懐かしいような思いを抱いた。 本書にも、数学の分野で大きな仕事を成し遂げるのは実は若い時がほとんどだ、という趣旨のことが書かれているが、なるほど、物事の本質や根元に迫る直観的な着想は経験等で補えるものではなく、可塑性が高いフレッシュな脳だからこそできるのだな、とよく分かる。 老いさらばえ、錆びついた愚脳が恨めしくなる。 フェルマーの最終定理はかくして証明に至ったという事実は分かったが、著者も述べているように、それは20世紀のテクニックと知識を駆使した結果で、17世紀にフェルマーが考え付いたと主張するプロセスとは間違いなく異なる。 証明が成立したとはいってもその謎はまだ残っているし、これも書中で披瀝されているが、まだまだ数学には一見単純そうでも未証明の予想がいくつもあるという。 数学も物理学も天文学も哲学も生物学も文学も、突き詰めていけばその根っこは実は1つにつながっているのではないかという気がしているが、そんな世界で純粋な謎に挑み続ける学者たちの生き様は本当に価値あるものなのだと改めて感じる。 最後に、訳者の仕事も相当なものだと思う。
1投稿日: 2017.01.28
powered by ブクログ数学にまつわる熱い人間ドラマを描いた作品、と書いたら味気ないけど、これは本当に読んで良かった。 特に数学の素養が無くても読めるし、むしろ数学に興味が出てきた。細かい数式はうんざりですが、フェルマーの最終定理はすごいシンプルなのに奥深いんですよね。
0投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログ数学者の思考回路や判断基準が少し分かった気がする。 今後、このような証明問題はAI利用の最たるものと考えると、数学者はどこに活路を見出すのだろうか? 将棋の世界とは違って人間性とか美意識なんかは数学の論理には必要ないし、、、
11投稿日: 2016.12.30作者の苦労が偲ばれます?
単にフェルマーの最終定理の話だけでなく、古代からの数学の歴史的な話もあり、結構面白かった。 でも原作者も翻訳者も平易に説明するのは大変だったろうなぁ。
1投稿日: 2016.12.28
powered by ブクログ感動しました。 数学者の意地と根性。夢を追う姿に感動。 おかげで、数学マイブームで数学を再度勉強しはじめました笑
1投稿日: 2016.11.30
powered by ブクログ著者のサイモン・シン(1964年~)は、ケンブリッジ大学大学院の素粒子物理学の博士号をもつ、インド系イギリス人のジャーナリスト、サイエンス・ライター。BBC勤務中に手掛けたドキュメンタリー番組「フェルマーの最終定理~ホライズンシリーズ」で各種の賞を受賞し、本書はその時の取材を元に書き下した、世界的なベストセラーである。また、訳者の青木薫は京大大学院の理学博士号を持ち、サイエンス・ノンフィクションものの翻訳では定評のある翻訳家。 誰もが知っているピュタゴラスの方程式をほんのわずかに変形したにすぎない、「ある三乗数を二つの三乗数の和で表すこと、あるいはある四乗数を二つの四乗数の和で表すこと、および一般に、二乗よりも大きいべきの数を同じべきの二つの数の和で表すことは不可能である」というフェルマーの最終定理。 本作品は、この定理に関して、フランス人のアマチュア数学者フェルマーが最初に発見した1637年から、イギリス人数学者アンドリュー・ワイルズが最終的に証明した1994年までの約350年に亘る数学者の挑戦を、ピュタゴラスの生きた古代世界に遡って辿った記録である。更に、フェルマーの最終定理というテーマを中心に置きながら、ピュタゴラス、エウクレイデス(ユークリッド)、ディオファントスなどの古代西洋の数学者、ゼロを発見したインドの数学者たち、そしてフェルマーより後世の、レオンハルト・オイラー、バートランド・ラッセル、ダーフィト・ヒルベルト、クルト・ゲーデル、ジョン・フォン・ノイマン、アラン・チューリング、「谷山=志村予想」の志村五郎と谷山豊、エヴァリスト・ガロアらの数学的遺産を広く紹介することにより、ある面から見た数学の歴史にもなっている。 しかし、本作品を読んで最も強く感じたのは、数学者という人種が真理を追究するということはどういうことなのか、更には、彼らにととって真理を追究する(問題を解く)ということの喜び・楽しみとは如何ばかりのものなのか、ということであった。 ワイルズは以下のように語っている。 「新しいアイディアにたどりつくためには、長時間とてつもない集中力で問題に向かわなければならない。その問題以外のことを考えてはいけない。ただそれだけを考えるのです。それから集中力を解く。すると、ふっとリラックスした瞬間が訪れます。そのとき潜在意識が働いて、新しい洞察が得られるのです」 「みんな私にこう言うのです。きみは問題を奪ったのだから、その代わりになるものをくれ、と。もの悲しい気分が漂っています。時代を超えてわれわれと共にあり、大勢の数学者をこの道に引き入れた問題を失ってしまったのですから。しかし、それは数学の問題の宿命なのかもしれません。われわれは自分たちの心を捉える問題を、新たに見つけるしかないのでしょう」 素人の私にも数学の魅力を垣間見させてくれた、非常に優れたサイエンス・ノンフィクション作品である。 (2016年11月了)
0投稿日: 2016.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で借りたが難しすぎてとても読めそうにない。こんな本読む人は少ないと思ったのだが、3000人もの人が登録している。日本人って数学が好きなんだろうか。
0投稿日: 2016.10.04
powered by ブクログ最初は、堅苦しそうだなと感じたが、読んでいるうちに、新たな数学に関する発見が色々とあり、知らなかった数字の世界など、ためになることも多々あった。長い年月をかけて、数学の一つの解に段々と近づいていくこと、伝記の側面もあり、多くの人の手により、世代を超え、探究心を追い求め、完全証明に至ったことは数学の歴史、発見向上につながったものだなと改めて感じた。いつもは小説などのフィクションを読むことが多いが、ノンフィクションも新たな刺激となり、良い。
0投稿日: 2016.09.30
powered by ブクログ数学のノンフィクション小説。 とにかく分かりやすくするためかみ砕き方がすごい。最高にして唯一の数学者のノンフィクションでしょうなぁ。
0投稿日: 2016.09.26
powered by ブクログひとつの問題の背景とそれが証明されるに至った歴史が述べられている。 それだけなのに話は紀元前から現在まで続いている。 数学の全ての「当たり前」が数学者によって証明されてきた背景を知ると、敬意を表さずには居られない。
0投稿日: 2016.08.16
powered by ブクログ350年間誰も証明できなかったフェルマーの最終定理を、アンドリュー・ワイルズがついに解くまでの、数学者たちの挑戦の軌跡を描いた作品。天才たちが寄ってたかって、この難問に挑戦し、ついに頂に到達するドラマは感動的です。こういう話を読むと、人間ってやはりすごいもんだ、と素直にポジティブな気持ちにさせてもらえます。名作。
0投稿日: 2016.08.06
powered by ブクログ見た目はピタゴラスの定理とほぼ同じ、2乗がn乗に変わっただけ。中学生でも理解できる等式、それがフェルマーの最終定理。これを満たす自然数解はないとフェルマーは本の余白に書いた。そこから一流の数学者を悩ます長い350年が始まった。 これはある種、宝探しである。宝(自然数解)を見つけても、宝がないことを示してもどちらにしても名声を手に入れることができるはず・・・。 フェルマーの最終定理完全証明までの苦闘、諦め、誤り、協力、発見、挫折そして達成と証明者のワイルズだけでなく過去、現代の偉大な数学者、証明の大きな礎となる予想を立てた日本人数学者までその功績を証明の過程に合わせてわかりやすく説明している。 日頃、物理の世界については本なども多く読むが、数学の世界にも魅せられる部分があることに気付かされた。 中学生の時、角の三等分線を目盛りのない定規とコンパスでは作図できないと教えてもらい、それでも夢中で試行錯誤したことを思い出した。(鋭角を三等分できれば、どんな角でも三等分できることまではわかったが、肝心の鋭角の三等分線は結局というか当たり前のごとくできなかった) そんな無邪気な好奇心を持って、もう一度数学を勉強したくなった。
3投稿日: 2016.07.31
powered by ブクログ立ち読みでは「文系の自分では難しいな」と敬遠していたが、意外にも身近な例を挙げて数学に不案内な身にもわかりやすく(わかったつもりにさせる?)書かれ、なかなか知識欲を満たしてくれる面白い本だった。後半はちょっと読み進むのに時間がかかった。 数学って元々人が考え出した言語(私はいつも数学は物事を記述する言葉だと思っていた。)なのに、その世界の中に入り込むとミステリーに満ちており、宇宙と同じくらい不思議でわからない事がまだまだたくさんある世界。昔もっと真面目に勉強しておけば良かったな、と後悔するばかりである。
0投稿日: 2016.07.26
powered by ブクログ数学ノンフィクションで ドキドキするのは 初めて。私は 数学に慣れていない 文系読者だが、何とか 読み切れた
0投稿日: 2016.07.17
powered by ブクログこれを面白くないと言うと自分の無学をさらけ出すようで、若干恥ずかしいが敢えて言いたい。正直、まあまあだ、と。 やはり大前提として、数学に対して多少なりとも興味を持っている必要があると思う。そうしないと、作中に出てくる数学者たちの努力の素晴らしさがイマイチぴんとこないんだ(少なくと俺はってだけなんだけどね)。 例えば、若き日のジョン・レノンを題材にした映画「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」のラストのミミ伯母さんとジョンの台詞のやり取りで何故感動してしまうかというと、それは私がビートルズが大好きで、彼らの後の偉業を知っているからなんだ。 結局フェルマーの最終定理ってのは、非常に優しい文章で書かれているから、なんとなしには理解できるし、それを証明する意義ってのも分かるが実感としてそこまで持てずじまいだった。 とは言え、一週間ぐらいで読み終わったから、文句を言いつつ、結構面白かったんだとも思う。 本当につまらなかったら投げるもんね。
0投稿日: 2016.07.04
powered by ブクログものすごく面白い。フェルマーの最終定理を解き明かすまで、手法のひとつひとつを生み出す数学者の一人一人にドラマがある。数学に興味が持てると同時に、自分も何かに没頭したいと思う。数学についての本だからといって、尻込みせずに読んで欲しい。
0投稿日: 2016.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数学とはただ計算をしたり、図形やグラフの問題を解くだけではないし、自分が知っていないだけで身の回りには数学を応用した機械や仕組みで豊かな生活を送ることができている、さらに数学の問題や証明の際の考え方は、数学以外のことにも役に立つ…このような認識でいた。 この本は、予想以上だった。歴史、情熱、夢、絶望、好奇心、人生をかけて難題に取り組む人もいれば、思想や時代に妨害されて数学に専念できなかったのに、功績を残している人もいた。 数学的証明は、一つでも該当しないものがあれば真の証明にならない。かといって、無限にある数を一つずつ計算していってはいつまでたっても証明はできない。背理法、帰納法、それにワイルズが用いた、志村=谷山予想を証明することで、フェルマーの定理も真であると証明するように、別のものと組み合わせて考えていく方法もある。日常生活で悩んだり困難なことが起きたら、ずっとその悩みに正面から向き合うだけじゃなくて、否定してみたり、特殊の中から不変の要素を見つけてみたり、まったく別の分野の物事からアプローチしてみたり、そんな考え方は参考になるし、そんなことができる人間の思考も無限なんじゃないか。 目には見えないし二次元に表現すらできないけれど、確かに存在するものがあること、そしてその数学に情熱をかける数学者がいることに感動する。
1投稿日: 2016.06.28
powered by ブクログ数学の面白さ、人類の歴史を積み重ねることの尊さ、理論を統一することのロマンを存分に味わうことができる素晴らしいノンフィクション小説です。数学の知識がない人、数学が嫌いな人(私もです)にも数学って面白い!という気持ちを喚起させる著者の技量に感服です。数学の魅力は不確実性の一切ない純粋な論理の結晶であることだという説明に心から納得させられてしまった。そしてなにより時代を超えた多くの人々によって知識が受け継がれ深められていくことの尊さを実感します。たくさんの悲喜交々のドラマや運命が歴史として積み重なっていることに深い感銘を受けずにいられませんでした。人間には負の側面も多くありますが、本書には人類の営みの素晴らしさが詰まっています。 本筋から少し外れた部分ですが、コンピューターによる数学の証明に関する話は別の意味で興味深かったです。いまでは人工知能が広く一般の話題になり機械が人間の知力を超えるということが現実になりつつありますが、数学の世界では20年近く前にいち早くコンピューターが人間の創造力を超える事態を目の当たりにし、その強力さと不気味さに直面していたということに驚きました。コンピューターが行った数学の証明は人間の力では審査できず別のコンピューターで再現性を確認しただけで受け入れるしかなかった、という話は今後の人間と機械の関係を示唆しているようで恐ろしい。フェルマーの最終定理の証明は人類の叡智の結晶だったが、科学を含めた文明の発展の担い手は今後人間からコンピューターに移ることになるのだろうか。
1投稿日: 2016.06.28
powered by ブクログ昨年初めに購入していたのに、積読本の仲間入りをしていたもの。マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』が、思いのほか難解だったので、少し抵抗があった。やっと読む気になって、読んでみると・・・凄い!読み進むうちに加速度がついて話に引き込まれていく。もう、感動ものですわ。難しい数学の題材を、ここまで面白く書けるものだろうか?歴史、文化、人間性すべてを語りながら、数学の本質を伝える作者の力量に完敗。それを損なうことなく、翻訳した訳者の方も素晴らしい。私は、M.C.エッシャ―が大好きで、彼の作品を丸一日眺めていても飽きないのだが、数学の概念(双曲空間)を作品のなかで表そうとしていたという記述と、「サークルリミットⅣ」の挿絵を見て、それだけでワクワク。日本の数学者の名前が出てくるのも嬉しいし、その他逸話ももちろん面白い、。時々最先端の数学が出てきて「ん?」な箇所もあるが、読み飛ばしてもなんら問題ない。サイモン・シン氏の著書は、あと3作品あるようで、読んでみたくなった。
1投稿日: 2016.06.16
powered by ブクログおもしろい。 学術的な横書きの本として出てたら手に取らない(敷居が高くて手に取れない)本だけど、縦書きの文庫本としてあったんで読んだ。 フェルマーの最終定理が解かれるのと数学の歴史を辿っていくのが同時進行で読み進められるのが良いね。 数学に携わる人達がすごく真摯に問題に取り組んでいるのが素晴らしい。(フェルマーはどうかと思うが)
0投稿日: 2016.05.08
powered by ブクログ350年以上前に書かれたフェルマーの定理を証明する。 この証明にまつわる数学者たちの闘いの記録。 定理などというものは誰かすごい人が発見して、どういう理由かわからないけれど、絶対的なものだと思っていたので、 それを証明する必要性や理由、ひいては「学者ってなにやってんだろう」という疑問にこたえてくれる本でした。 そういえば東野圭吾氏の「容疑者xの献身」中で四色問題について書かれてました。 「それはもう証明されたのではなかったか?」の問いに「あの証明は美しくない」と答えた男。 当時は何かひどく気障で自己陶酔のようなものを感じていたのですが、この本で「そういうことか」と納得しました。 数学というものは、数というものは「美しいもの」であるべきで、数学に魅せられた人々は皆一様にそう確信しているのだーそう思いました。 自分はパズルが好きでその解答に「美しい」と感じることも多々あって、それは当たり前のことなのだと得心がいきました。 数学に詳しくない人にもわかりやすく書かれていて、それは個々の証明やなんかは適度に端折って数学者たちのドラマにスポットが当たってるせいでしょうが、興味深く読み進めました。 なんて純粋な世界なんだろう、こうあれたらよいのにと心洗われる一冊でした。
4投稿日: 2016.05.08
powered by ブクログ数学は苦手科目でしたが、数学者にフォーカスを当てた話は好きで、テレビ番組なども欠かさずチェックしています。 この本も予想通りの面白さでした! 『暗号解読』もぜひ読んで見たいです♪
2投稿日: 2016.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数学の世界で長いこと証明されてこなかった「フェルマーの定理」にまつわる物語である。500ページくらいの分量があり、しかも数学の本とくれば読者を選びそうなものだが、この本に関して言えばその心配はない。実際自分も休日1~2日くらいで読み終えてしまった。 まず、著者のサイモン・シンがこのテーマについて尋常ではないくらいよく調べている。膨大な情報収集の中で、内容と言葉の取捨選択をして、読者が飽きないよう工夫をしているのが見て取れる。サイエンス・ライターとしては稀有な存在と言わざるを得ない。 数学や科学に多少興味はあるが、専門的に学んできたわけではないし、数式も苦手で・・・という人にも是非本書をオススメする。本書を境として数学に興味を持ち、数学が好きになるかもしれない。それだけの可能性を秘めた本だ。
0投稿日: 2016.04.26
powered by ブクログ今までに読んだ本で一二を争う面白さ。僕らが学校で学ぶ算数や数学は人類の英知の塊なんだってことがよくわかる。数学好き(得意でなくていい)の人なら、のめり込む可能性高し♪
0投稿日: 2016.02.16
powered by ブクログ数学や数学者の生き方の面白さを存分に味わえるノンフィクション。面白いとは聞いていたが、こんなに面白い本とは思わなかった。 フェルマーの最終定理とは、3 以上の自然数n について、xn + yn = zn となる 0 でない自然数 (x, y, z) の組が存在しないとする定理。 リーマン予想とは違い、命題内容そのものは単純。17世紀にフェルマーという数学者が予想。しかも、フェルマーは「私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」という言葉を残している。しかし、3世紀を経ても、この問題は解決されず、1993年アンドリュー・ワイルズによって、やっと完全証明がなされる。本書は、そこに至るまでの幾多の数学者の数々のドラマを描く。 この命題の証明は、とてつもなくやっかいだ。命題が偽であるという証明は、この式が成立する解(反例)を示せば良い。しかし、この命題が「真だとすると、少なくとも反例を挙げるという明快な証明方法はなくなってしまう。つまり、フェルマーの最終定理が真だったとしても、それを証明する方法が存在するとはかぎらないのである」。 1980年代、イリノイ大学は n=4百万まで該当する自然数が存在しないことをコンピューターで計算したが、それだけでは証明したことにはならない。また、該当する自然数が有限数であることを証明した数学者もいたが、これも証明には至らない。 フェルマーの最終定理の証明には、日本人数学者の谷山=志村予想が重大な役割を果している。ワイルズは、この予想を使い背理法と帰納法で最終定理を完成している。ただし、残念なことに谷山=志村予想は難解。「すべての楕円方程式はモジュラーでなければならない」と書かれても、全く分からない。しかし、本書は敢えて、詳細な説明を避けている。要は、この証明がわからなくとも、本書の面白さは全く減ずることはない。 本書の主人公は、最終証明に成功したワイルズだが、3世紀にわたって登場する数学者たちの生き方、友情、運命は、フィクション以上のすごさがある。 また、フェルマー定理以外でも、数学の楽しいエピソードが紹介されている。青木薫さんの翻訳も素晴らしいと思う。 読み終えるのが、もったいないと思えるような稀有な本。絶対お勧めの★5つ。
10投稿日: 2016.02.12
powered by ブクログみんなご存知 x^2+y^2=z^2 はピタゴラスの定理 これには整数解があり、三角形の辺長を求めるのにも使いますよね。 では x^n+y^n=z^n (ただしnは2より上) の解は? 上記の数式には整数解がない としたのが、フェルマーの定理 面白いのが、フェルマーは本数式の余白に 「本定理の証明を発見したが、余白が少なすぎて記述できない」 という憎たらしい置き書きを残して世を去った。 それから300年以上。 様々な数学者が証明を試みたが、この定理が証明されることはなかった。 しかし20世紀。アンドリュー・ワイルズがついに証明を果たした。 その定理と数学者たちのロマンの物語。 数学の中でも実用性や応用性に乏しい「数論」という人の興味をそそりにくいテーマでここまで面白い本を書き上げた著者および数学者たちの情熱が素晴らしい。 とても面白い本でした。
1投稿日: 2016.02.10
powered by ブクログ数学者アンドリュー・ワイルズが証明した3世紀にも及ぶ数学の謎、「フェルマーの最終定理」。この謎めいた定理に魅せられた数多の数学者の生きざま、そして数学という学問がどのように発展してきたかをドラマティックに描いた傑作。 本書を読むことで、数学という学問の歴史を辿ることもできるし、3世紀もの間、数多もの数学者がこの難問にチャレンジし、少しずつ証明に近づきながら同時に数学の新たな発展に寄与し、最終的に一人の天才アンドリュー・ワイルズが証明を完成させる様は、決して数学に興味がある人間でなくても感動させられる何かがある。
1投稿日: 2016.01.31
powered by ブクログ数学熱が復活した!(*≧∀≦*)数学の証明問題が大好きで問題を証明し終わったノートを見て、うっとりしていた自分を思い出した(変態か!?(-_-;))この本は「フェルマーの最終定理」の証明に関わるドキュメンタリー番組を見ているようで、読んでいてワクワクドキドキ(*^^*)毎晩少しづつ読んでいたけれど、読み終わるのが惜しくなる作品だった(^-^)
0投稿日: 2016.01.30
powered by ブクログそこそこ厚い本なのだが、あっという間に読み終わった。数学界で長きにわたり難問とされた「フェルマーの最終定理」の完全証明に至るまで、が話の中心であるが、数学の専門的な単語や話題ばかりが並ぶのではなく、この難問に取り組んだ様々な人間の悪戦苦闘、積み重ねといった、汗と涙の人間ドラマがこの本を彩っている。 難問、そして、それはひょっとするとフェルマーの勘違いで、じつは証明不可能なものかもしれない。自分の努力、費やした労力、時間は一切無駄になるかもしれない。そんな不安、恐怖たるやいかほどのものであったであろうか。戦い抜いたワイルズの物語に感動したし、また、この解決には過去の数々の数学者の戦いの積み重ねがあった。それを完全証明に昇華したワイルズ。「厳密な証明」を要する数学とはなじまない感想かもしれないが、ワイルズが最後の試練を乗り越え完全に定理を証明したとき、きっとその先人たちも、草葉の陰でホッとしていて、自らの少しばかりの貢献に少し胸を張っていたのかもしれない。そんなことを妄想したりもした。
0投稿日: 2016.01.28
powered by ブクログ何を残して死にたいか 1.示唆 残せるものを考えると、①理論や思想②金や権力③事業④人の4種類位だろうか。著書では理論や思想を残すことに人生をかけた研究者たちが描かれていた。自分に置き変え、能力と関心の二軸で考えてみる。①②は外れる。③は少し関心あるが能力は不明。④は興味ありで少しは適性があろう。仕事柄、今後数年は③について考える時期だろう。 2.行動 事業観を養うため、毎週日曜には担当製品の基本情報を分析のうえ示唆を抽出する。 3.引用 ・ある者は富への愛によって動かされ、ある者は権力と支配を欲する情熱に盲目的に引きずられています。しかしもっとも優れた人間は、人生の意味と目的とを見出すことに専心するのです。 ・ピュタゴラスは紀元前五〇〇年に真である自分の定理が、永遠に真であり続けることを知っていた。そして彼はそのことに満足して死んだのである。 ・数学においては、年齢とともに積み重なる経験などよりも、若者がもつ直観や大胆さの方が重要であるらしい。 以上
0投稿日: 2016.01.09
powered by ブクログ初サイモン。数学の途方もない美しさを感じ、また数学者たちの人間ドラマも描かれた素晴らしい作品でした^^ 26はホント特別な数だ!・・・気になった方はぜひ本文をお読みください笑
0投稿日: 2016.01.06
powered by ブクログ20151231 まだあれから半日も経過していない。この感情が薄れつつある。「さもか細き決意の炎よ」 おそらくこのまま忘れて日々の喧騒に戻ってしまうのだろう。 人間にとって最も難しく継続困難なものに意志の継続性があることに疑いの余地はないだろう。 ワイルズの素晴らしい点は、その炎を絶やさず燃焼し続けたことにあるだろう。 考えてみると、成功者に共通するものにその炎の燃焼継続性がある。 「一度取り組んだら、死んでも離すな」という鬼十訓の言葉を想起するのは私だけではないであろう。
0投稿日: 2015.12.31
powered by ブクログ300年間、あらゆる天才達がその前で跪いた難問「フェルマーの最終定理」。その証明に至る道筋を描いたノンフィクションの傑作です。一見徒労に見えた数学者達の夥しい努力は、確かに1本の糸として紡がれており、それらの膨大な糸を織って証明を完成させたアンドリュー ワイルズの成果に帰結します。 「自然数であるnが3 以上である場合、x^n+y^n = z^nとなる 自然数 (x, y, z) の組は存在しない。」問いはシンプルですが解法が途方もなく難しいこの問題を巡るドラマに、鳥肌が立ちながらページをめくっており、本当に素晴らしく貴重な読書体験でした。
2投稿日: 2015.12.06
powered by ブクログフェルマーの定理のみならず、そこに至るまでの数学の歴史と、それらに立ち向かった学者達にスポットを当てた一冊。 難しい部分も出来るだけ伝えようと噛み砕いて説明してくれるのは良い(それでも一部難しいが…)。 数学者の人生をかけた戦いは、大いに感動させてくれるだろう。大傑作。
0投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログ350年前から数学者を悩ませてきた難問に立ち向かう、ある数学者の話。 数学の歴史や数学者の人物像を多く描き、フェルマーの最終定理がいかに困難な証明かがわかりやすく書かれていた。数学への専門知識がないのに、ここまで興奮して読めるとは思わなかった。 多くの人へ勧めたい一冊。
0投稿日: 2015.10.25
powered by ブクログ子供が読んでいた本。 「お父さんには無理」といわれ、奮起して読破。 理解するには少々きついところもあったが、作者がやさしく書いてくださっているので、数学会の持つ不思議な魅力を垣間見ることができ、印象に残りました。
0投稿日: 2015.10.01
powered by ブクログ約350年年前から数学界の難問に挑むある数学者の話。歴史からの側面があり、この難問がいかに困難かをわかりやすく説明されている。 難しいそうに見えるが読んでいくと引き込まれる。
0投稿日: 2015.09.30
powered by ブクログ数学界最大の難問「フェルマーの最終定理」が完全に証明されるまでを描いたノンフィクション小説。 以前、ネットか何かの記事で絶賛されていたため、いつか読みたいと思っていた小説、 正直、「フェルマーの最終定理」を証明すると聞いて、小難しい数式がいっぱい並んだ専門的な小説なのでは?と半信半疑だったんですが、証明がストーリーの軸なのではなく、「フェルマーの最終定理」に挑んだ(関わった)数学者たちのヒューマンドキュメンタリーでした。 作者であるサイモン・シン氏、訳者の青木薫氏の読ませる筆力に脱帽。 証明がメインテーマではないにせよ、小難しい数式なしに「フェルマーの最終定理」を語ることはできないわけですが、それを読者を悩ませない程度の表現で説明しつつ、ドラマを描いています。 分からない人に、分かってほしいことだけを分かりやすく伝える。自分はIT業界で働いていますが、これが如何に難しいことなのか、肌身で感じる毎日です。 どうすればうまく伝えられるのか、この作品には、そのヒントも隠されているような気がしました。 それにしても、数学という学問が人間に伝えていることは哲学的で奥深いですね。改めて「基本」の大事さを感じました。 この作品でも、証明の基本的な部分が崩れることですべてが崩れる、といったニュアンスの言葉が何回か出てきますが、学問はもちろん、大きくとらえれば人間にとっても同じだと思います。 何においても、AはB、BはC、だからAはC、のような積み重ねで存在しているわけです。 また、これを知っていれば、新しく出てきたDが、AかBかCかどれかと1つと一緒だと分かるだけで、全部一緒だと分かる(応用がきく)わけです。 このように、基本的な部分を押さえることの重要性が自分の理解で腹に落ちた気がしました(人にはうまく説明できないけど。。)
0投稿日: 2015.09.23
powered by ブクログ300年以上証明できなかった定理を証明した数学者の努力と感動のノンフィクションである。日本人がその証明に重要にかかわっていることはうれしく誇りに思う。証明の欠陥を埋め終えた時の部分は特に感動した。私も数学科にいた時は数々の定理の証明にかなり悩まされていた。数学科にいたことをうれしく感じた。
1投稿日: 2015.08.29
powered by ブクログ読んでて興奮した。何世紀もかけて世界のトップ数学者が証明しようとしてきた問題、そこから派生した歴史や数学の発展、更に人間ドラマ。フェルマーが性格悪くて良かった。日本人が最後の一歩手前で大きな役割を果たしていて、驚いたし嬉しくなった。
0投稿日: 2015.08.21
powered by ブクログこれはかなりの良書。 フェルマーの最終定理を核に、数学の世界観や歴史を綺麗に整理して、小難しい数学の講義らしい所もなく、一つの物語に仕立て上げているので、グイグイと引き込まれていく。 フェルマーの最終定理に、日本人数学者の予測が重要な役割を与えていたなんて、全く知らない世界だったので、かなり驚いた。しかも、それは数学における統一の流れを生み出しているなんて。 しかし、数学者の頭の中は、本当に凄いことになっていそうだ。^^;
0投稿日: 2015.08.12
powered by ブクログ少し前に話題になった本ですが、数字苦手でも全く問題なし。数学史をさらっと紹介しますが、これが秀逸。ライプニッツ、ガロア、オイラー…数字を作り上げて来た超天才達の魅力溢れる人物描写。読んで損はしません!
0投稿日: 2015.08.06
powered by ブクログ再読。素晴らしい物語。フェルマーの最終定理の有する美しさも然り、フェルマーの挑戦的な余白も然り、3世紀に渡り証明できなかった事実も然り、挑戦し敗れていく数学者しかり、ワイルズ氏の劇的な逆転劇然り、すべてがドラマチック。 物理学や化学などの実証主義ではなく絶対証明が求められる数学において、7年に渡りひとりで証明を検証し展開するワイルズ氏の気持ちはどのようなものであったか。ゆえに反論に対する最後の答えが見つかった様のくだりは感動的である。 正直、「すべての楕円曲線はモジュラー形式である」とする谷村=志村予想あたりから証明自体の内容はチンプンカンプンだが、それでも読者を惹き込む構成力と文章力はサイモン・シン氏のドキュメンタリー制作で培った能力の賜物であろう。 数学素人はもちろん数学嫌いの方は是非本書を読んでほしい。また著者の「宇宙創成」「暗号解読」もお勧めしたい。
0投稿日: 2015.07.09
powered by ブクログ17世紀から続く数学界の最大の難問「フェルマーの最終定理(最終予想)」に挑み見事勝利した天才数学者ワイルズの、波乱の挑戦と人生、さらには3世紀におよぶ数学者たちの苦難を描くノンフィクション。 何がすごいって、ウルトラ難しい数学の公式やわけのわからない証明の話が主体なのに、途中で投げ出すこともなくこの数学音痴が楽しく読めたこと。 17世紀の数学者フェルマーがメモに遺した「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」というあまりにも有名な定理。3世紀もの間、誰もできなかったこの証明を成し遂げたワイルズすげえってな話なのですが、とにかくこの最終定理、専門分野の数学者でも10%程度しか理解できないらしい。筆者も訳者も完全には理解できていないそうですが、なのによくぞ調べ、書き、なんて胸アツな物語に仕上げてくれたのか。それだけでも頭が下がります。 もちろん、資料として出てくる公式だの証明だのはさっぱりわからんのですが、それでも、うまく要約して読ませる内容になっているのが見事。数学嫌いはどうしても手に取りづらい作品ですが、伝記でも読むつもりでいたら入りやすいと思いますよ。
0投稿日: 2015.06.30
powered by ブクログ「素数の音楽」と同じく、この本も素晴らしかった。 ワイルズが果たした証明を理解できる数学者ですら、全体の10%に過ぎないというのに、どうしてこの物語がここまで心を高鳴らせるのだろう。 それは、リーマン予想もフェルマーの最終定理も、純粋そのものだからではないだろうか。 どちらもその思想の純粋さゆえに、積み重なる歴史の中で、戦争や無理解、貧困や悪意、あらゆる試練に晒されながら、それらの試練に屈しなかった多くの純粋な数学者の心の中に生き続けてきたのだ。 この本は、現実世界に広がるファンタジーを描いた名作だ。
0投稿日: 2015.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『驚くべき証明を得た』と提示しこの世を去ったピュタゴラス。彼が遺した「フェルマーの最終定理」が証明されるまでの、350年におよぶ数学者たちの苦悩と情熱のドキュメンタリー。 数学が大の苦手な私はこの本を手に取るまで時間が掛かりましたが、読んで本当に良かったと思える興奮の1冊でした。 “数学的証明”は確実性が重要。揺るぎない1つの答えを手に入れるために、長い歴史のなかで数学に憑りつかれそのまま答えを掴めないまま命を落とした多くの数学者がいる。そういった人たちを私はずっと純粋な悲劇だと思っていたけれど、そうではなかった。数学者たちが独自に導き出した多くの理論はその後、後世の数学者たちの土台となり、真実の解に辿り着くための橋渡しとなる。 その中でも「フェルマーの最終定理」の証明に日本人の功績が大きく関わっていたことも初めて知った。若くして亡くなった数学者・谷山豊の予想を発展させた志村五郎は「谷山=志村予想」を提起し、この予想を証明したことでワイルズは「フェルマーの最終定理」の証明に辿り着いた。同じ日本人として誇らしいと同時に、そういった偉大な数学者の存在を知れたことが嬉しい。 本文で「大きな証明をひとつ成し遂げることは、数学から大きな謎をひとつ奪うことにほかならない」という。心を捉えて止まない問題の答えを知るために奮闘しているはずなのに、行き着いた先にある開放感と同時に味わう大きな喪失感。まるで夢から覚めるのを嫌がる子どものような意見だけれど、目標を持っている人にしか抱えられない感情だと思うと敬意を表し、私自身触発された。 ある1つの解を証明するために、一見遠回りにも見えるような膨大な知識と時間をかけること。さらに、その分野の研究者たちを全員納得させるためには想像を絶する労力を必要とすること。証明を果たして終わりではなく、それを裏付けする新たな証明の始まりと言える。まるで終わりの見えない作業だが、なんて濃密な時間の使い方だろうと羨ましくも思う。 証明の中身や理論は正直さっぱりですが、数学に携わる人々の情熱に深く触れられる面白さはノンフィクションならでは。複雑に絡み合った個々の数学者たちの人生を大変読みやすく描いた著者と、分かり易い訳でまとめてくれた翻訳者の方に感謝したい。 星5つではおさまらない面白さ。 数学史でもありますが、濃密な人間ドラマでもあります。
0投稿日: 2015.05.12
powered by ブクログ300有余年に渡り誰も解けなかったフェルマーの最終定理を証明したアンドリューワイルズその人と、その小説よりも奇なる事実を凡庸たる一般の私たちにもその感動的な熱を体感させてくれるレベルで秀逸な文章に認めたサイモンシンがいてこその傑作。歴史的瞬間にほぼリアルタイムで生まれ落ちてこの本に出会えたことを感謝したい。 この本にのめり込むレベルで学校教育の数学に臨めたらどれだけ違っただろうかと思わずにはいられない。ただしそれは、経験や教養やそれなりの知的バックボーンがあってこそなのだろうか、私が大人だからだろうか。こればっかりはわからない。 自分たちが学んだものが、紀元前から築き上げられた、何もないところから人間の思考のみで生み出された宝であることをもっと実感できていれば幾分か違っただろうにと思うのである。 過去の歴史において、数少ないが偉大なる数学者が築き上げてきた思考の宝は、その時代の略奪や闘争において幾度も失われ、そこからまた再構築するということを繰り返してきたことなどつゆほども知らなかったし、数百年当たり前だとおもわれていたことに敢えて疑問を投げかけて証明を一からやり直すようなことをしていたことも知らなかった。 まさしく、数千年の歴史の中、数学に魂を燃やした人間が築き上げた、人類の大いなる武器なのだ。 数論、証明、というもののこれほどの奥深さ、そしてそれを追求するために費やす時間。何年もかけて、毎日毎日脳みそをフル回転させてようやく一つの真理にたどり着く、一つ一つレンガを積み上げる様に感動を覚える。 そしてこの数論という世界は、あらゆる困難や不可能だと思われることを超えて、新たな真理を得るということをとてもシンプルに追求していて、それは現代のビジネスにおけるイノベーションにまさしく通ずる点であると、サラリーマンの私は受け取るのである。 そのアナロジーの中で言えば、アンドリューワイルズがやったことは、現代におけるIT革命、さしずめGoogleくらい世界を変えることをやってのけている。 見事なまでにドラマチック、クライマックスに向かうにあたっては否が応でも目頭を熱くせざるを得ないこの本をぜひ、若い人たちに読んでもらいたい。
0投稿日: 2015.05.09
powered by ブクログフェルマーの最終定理が証明されるまでの、350年におよぶ数学者たちの苦悩の歴史物語。これまで失敗してきた挑戦者たちの仕事も数学的に意義のある開拓であったという解説があったり、日本人の貢献も紹介されていたり、すべての貢献者を好意的に扱っているのが読んでいて心地よい。ワイルズによる発表の瞬間、指摘された問題が解決された瞬間、なかなか感動的な描写です。大変難しい問題ですが、もう少し証明の内容を理解させて欲しかったです。
0投稿日: 2015.05.01
powered by ブクログ訳者が文庫版あとがきで書いているが、確かに読み終わるのがもったいないような作品だった。そして、次の「暗号解読」「ビッグバン宇宙論」も確かに読みたいと思った。本書を読んでいてわくわくする気持ちを誰かに聞いてほしいと思った。なかなか話せる相手はいないのだけれど。数学の良問というのは問題が分かりやすく、解答するのが難しいものだといわれる。たぶん、このフェルマーの最終定理がその最たるものだろう。定理「xn+yn=zn(nは3以上の整数・指数)を満たすx,y,zの整数解はない」n=2の場合が中3で学ぶ三平方の定理でもちろん整数解がいくつもある。ところがnが3以上になるとたちまち整数の答えは見つからない。絶対答えがないということを証明するのが数学者たちの夢だった。これが400年間にわたって数学者たちを魅了してきた問題なのだ。そして、それをとうとうアンドリュー・ワイエスという人物-本書の主人公-が証明したという。そこにいたるまでに、この問題にかかわったたくさんの人物について語られている。完成したかに思われた証明には不備があった。あきらめかけていた次の瞬間、解決法を思いつく。この証明に、日本人数学者もかなり貢献しているということがまたうれしい。とにかく、この一つの定理を証明するのに、数学全体がどんどん進展してきたというところがおもしろい。まだまだ未解決の問題はある。しかし、これほど魅力的な問題にはなかなか出合えないというのが、ワイエスの本心らしい。
0投稿日: 2015.04.30
powered by ブクログ日々少しずつ読んでいたせいか読了まで2週間ほどかかってしまった。 数学の知識はずいぶんと昔にすっぱり頭から抜け落ちてしまったので出てきた数式はほとんど理解できなかったけど、謎が証明されるまでの歴史を丁寧にわかりやすく書いているのでたいへん読みやすかった。 証明に至るまでの歴史の方はよくわかっただけでも自分としては収穫ありかな。
0投稿日: 2015.04.24
powered by ブクログ面白い、そして数学者ってかわいい。 本を手にとり、パラパラとめくり、あ…無理だ。今月の課題図書達成できない。 そう思いながらも、負けず嫌いの私は意を決してレジへ。 最初は図形のようなお話からスタートする。 もう無理だ。数学どころか算数もできない私。 y、x、√、二乗…この概念さえわからん。 正直、この本の中には数学者の生い立ちや人生だけでなく実際、数式のようなものも説明として出てくるがそれに関しては9割理解できなかったが読み進めていった。 数式は理解できないが、数学者の熱意がすごく伝わってくる。 なんでだろう。 とても夢中になってしまい本当に不思議。 そしてすべて読み終わったころ、カフェで友達にフェルマーの最終定理のすばらしさについて語る私。 フェルマーの最終定理については理解できていないが、それがどれだけ価値があり、どれだけ数学者が夢中になったかを熱弁した。 それを聞いている友達には伝わってないと思うが、熱弁した。 そしてこの本を読んでいるうちに私の興味や関心の幅が広がった。 まず、ゲーム理論についてもっと知りたいと思うようになった。 読書というのは未知の世界を知ろうとさせてくれるきっかけを与えてくれる。 文章がまとまっていないがとにかくステキすぎる本だ。 ボリュームがあり2週間ぐらいかかってしまったが出会えてよかった本!
1投稿日: 2015.04.20
powered by ブクログ数学ではなく、数学者がこんなに面白いなんて! なんとなく、「数学の一般書はおもしろくないから……」と敬遠していたが、この間真面目に立ち読みして、意外と数学の事がきちんと書かれている様なので、買った。これが、凄く面白い。数学がじゃなくて、数学者が。 数学がおもしろいもは自明のことじゃない……、と言いたいところだが、この書には数学のことも可成り詳細に記されている。それ所か、数学の明確なイメージをこれほど書けている本は、そうそう無いだろう。普通の一般書は「難解だから……」と意味の無い尻込みを見せるし、専門書は其んなものが自明とばかりに、書かないからだ。そして〈数学者〉と云うものは、数学のイメージと共に無い限り、面白くないのだ。 数学は証明が全てだと云う事が、もう幾度も書かれているし、フェルマー予想を証明するのに必要だった谷村=志村予想に関しても、楕円関数のL系列の事迄、判明なイメージで説明されている。 著者は、数学の問題がなければ〈数学者〉は存在しえないと云うことを知り尽くしている。更に、人間の、運命の面白さということも、よく把握しえている。 証明を宗教に組み込んで、宗教の迷妄に倒されたピタゴラス。趣味の数学パズルに沈潜し、謎だけを残したフェルマー。生きることが計算することだったオイラー。性別ゆえ、数学界に振り回されたソフィー・ジェルマン。盛んな血気で群論を開いたが、おなじ血気にて数学者に疎まれ、政治に倒れたガロア。夜を徹した計算で、綿密だった自死の決意など消し飛んでしまったヴォルフスケール。論理の完全性と、にも関わらず、数学証明の不完全性あるいは矛盾性を数学証明したゲーデル。楕円関数とモジュラー形式という、遠く隔たった領域の強い結びつきを予想したが、恋愛や友人関係から自己を疎外してこの世を去った谷村と、彼男の喪を引き継いで谷山の予想を魅惑的に、数学界を説得した志村。 何より一番取り上げられているのは、この本を書くきっかけになった証明を成し遂げた、アンドリュー・ワイルズだ。独りの中で数学が組み上げられてゆく様、それが明るみにされたときの周囲と本人の興奮や、どでんがえしへの感動的な邂逅により、子供時代からの夢を遂に叶えた様子は、本書を読んで悶絶するべきだ。 「数学が面白いってのはこういうことなんだ」と云う事を良くつたえている点で、すでに本書は貴重だ。その上、「〈数学者〉が面白いってのはこういうことなんだ」と見得を切れる本は、そうそう無いのではないか。 From: サイモン・シン『フェルマーの最終定理』 - 〈数学者〉が面白いってのはこういうことなんだ! http://c4se.hatenablog.com/entry/20100607/1275914505
0投稿日: 2015.04.16
powered by ブクログ”数学の本”というよりは歴史上の数学者達のドキュメンタリーという感じなので、理系でなくても気軽に読める。 というか数学が嫌い!という人でも問題なく読める。 こういったサイエンス分野の本は初めて読んだが、楽しく読む事ができた。 内容としてはピュタゴラスをはじめ、オイラーなどの著名な数学者達のエピソードがふんだんに盛り込まれている。 そしてこの本のメインテーマであるフェルマーの最終定理を中心に、それを証明して見せたアンドリュー・ワイルズの約8年間に及ぶ孤独な闘いの様子が詳細に書かれている。 誰もが問いがちな「数学が将来役に立つの?どうして勉強しなきゃいけないの?」の答えがちょっぴり分かりそうな本だった。
0投稿日: 2015.03.10
powered by ブクログ最高におもしろかった! 現実世界と解離しているように思っていた数学という学問に興味がわきました。純粋に数学に心酔する人々は美しいなと思います。
0投稿日: 2015.03.07
powered by ブクログ表題のことだけではなく、数学の歴史物語といった印象。専門用語も使いつつもそれを理解しなくても分かるようにしてあるので、シンプルに物語として楽しめる。
0投稿日: 2015.03.01
powered by ブクログ実に良いです!オススメ。 古い時代からの数学にまつわるドラマがぎっしり。 研究者たちの熱さが伝わってきます。
0投稿日: 2015.01.30
