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フェルマーの最終定理(新潮文庫)
フェルマーの最終定理(新潮文庫)
サイモン・シン、青木薫/新潮社
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総合評価

814件)
4.4
423
250
76
10
0
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    他の学問では三世紀も経てば問題そのものが姿を変えるのに、数学は三世紀前の問いがそのまま残り続ける。そして科学の結論が塗り替えられていく一方で、数学の証明は揺るがない。 数学をテーマにしており、数式も出てくるが、全然数学に詳しくなくてもわかるような作りになっている。 レオンハルト・オイラー ・「人が呼吸するが如く、鷲が空中にその身を浮かせておくが如く、傍目には何の苦労もなく計算をした。」 ・片手でゆりかごを揺らしているときでしえ、片方の手では証明のあらましを書いているのだった。 ・a+b/n = x、故に神は存在します。 (誰も理解できないが誰も反論できない) そんな天才たちでさえ突破できず、三世紀にわたり積み残されてきた問題。 その壁に挑み、ついに突破へ至る過程を描く実話物語。

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    わたしは、数論研究者をはじめ、著者、訳者への賛辞を溢れんばかり抱いているが、ここの余白が狭すぎて記すことができない。 私には覗き見ることすら難しいこの数論の世界を、フェルマーの定理をめぐるドラマを、知ることができて(残念ながら難解すぎて理解はできないけど)本当に幸運に思う。

    1
    投稿日: 2025.11.17
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    数学の問題を一つ解くのにここまでの驚きと感動があるとは読む前には思いもしなかった。数学の知識がない人でも理解できるような解説がされている点にも感動した。三百年間解かれなかった未解決の難問に挑む天才数学者たちの知恵と努力が現代人の生活を豊かにしていることにもはや感謝しなければならない。

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    フェルマーの最終定理なるものをよく理解できていないのだが、それでも苦なく読むことができたし、数学ってロマンですね。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    数論という分野の話で、性悪のフェルマーが約350年間解けない難問を残していき、ワイルズが証明を成し遂げるノンフィクション。 最高の理系のロマンとドラマに溢れた作品でした。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    無限と戦った数学者たちの物語。ど文系だが面白かった。 3 以上の自然数 n について、 x^n + y^n = z^n となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない。 ディオファントスの「算術」の余白が狭かったせいで、300年以上世界中の数学者たちを翻弄してきたこの問題。n=3の証明、n=5の証明、、、個別の証明はされていくが、立ちはだかるのは無限の壁。数多の天才たちが壁に挑むも完全な証明には至らない。もはや証明不可能とまで言われはじめたフェルマーの最終定理。 幼少期にこの問題に魅せられて数学の世界に入ったアンドリュー・ワイルズ。7年間屋根裏で進められた孤独な研究。ケンブリッジ大学での衝撃の講演。その後の致命的な欠陥の発見と苦悩。完全な証明に至る執念とインスピレーション。ワイルズ自身の物語だけでもかなりドラマティックである。 しかし彼の証明は、ピタゴラスの時代から先人たちが積み上げてきた膨大な証明、予想、方法などの上に成り立っている。この歴史の重みも相まって、フェルマー最終定理の完全証明にはとてつもないカタルシスを感じられる。 素人なので細かいことはよくわからないが、ワイルズの証明の根幹には、「谷山-志村予想」「岩澤理論」など日本人の研究が深く関わっていることもわかり誇らしくなった。 ソフィ・ジェルマンの活躍もとても印象的だ。当時は女性の地位が低かった。学問においてもそうで、科学、特に数学は男性のもの、女性が学ぶ機会などほとんどなかった。しかし彼女の好奇心と行動力でそんな逆境も跳ね除けて、フェルマーの最終定理やエッフェル塔の建造(弾性理論の研究)など、数学や物理の発展に大きな貢献をした。 彼女の知的好奇心と行動力は「チ。」のヨレンタを彷彿とさせて熱かった。 というかこの本自体が、「チ。」でオクジー君が書いた「地球の運動について」のように、難しい論理ではなく真理を求めることの美しさ、感動を伝えている。タウマゼインをひしひしと感じられてとても面白かった。 長々と書いてきたが、本書の感想はここで終わりにしたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.10.31
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    ワイルズのフェルマーの最終定理に至るまでの人類の数学史というべき進歩の過程を丁寧にかつ初学者にも分かりやすく解説している名著。古代ギリシアのピュタゴラスが学問として開祖したといっても過言では無い「数学」だが、その彼の名前を冠した「ピュタゴラスの定理」の派生系とも言える数式が、3世紀もの間人類を悩ませ続けてきたという点も非常に面白い。ピュタゴラス以外にも、ディオファントス、オイラー、ガウス、ガロア、そしてフェルマーという人類が誇る数学の天才たちについても、彼らの成し遂げたことに限らず人生そのものについて分かりやすく解説があり、各人に思い入れを感じざるを得ない。子供の時に読んでいれば数学者を目指したくなったかもしれないと感じた。老若男女すべてにおすすめです。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    フェルマーの最終予想が証明されるまでの数学者の格闘の歴史を書いたノンフィクション作品。 理系ならサイモン・シン作品は読み物として全てハマる。

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    フェルマーの最終定理という史上最強の謎に立ち向かった、ワイルズを中心とした数多の数学者たちの物語。 この書籍は大掛かりな証明が素人にも分かるように説き明かされているというものでは無い。しかしこの証明には、この証明だけでなくありとあらゆる数論には、膨大な時間と歴史とロマンが積み重ねられていることが分かった。その中には日本人の数学者も登場し、世界に多大なる影響を与えたことも描かれており、自分の知らないところで活躍していた日本人を知ることが出来たのも良かった。 サイモン・シンの書籍は常に、難解で抽象的な概念を、誰にでもわかるイメージに置き換えることで納得感を持たせるという素晴らしい力量で構成されている。たとえひとつひとつの数式が理解できなくても、その数式を巡るストーリーに人々を魅了する輝きが存在するのだと感じる。

    4
    投稿日: 2025.09.06
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    訳のわからない所もあり、さら〜っと読みました。 数学は様々な定理が結びつき、〜を否定したら〜も否定する、などつきつめるほど沼にハマる学問だなと感じました。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    面白かった! フェルマーの最終定理が解けるまで350年という途方も無い時間がかかっているわけだが、そこに至るまでがわかりやすく、面白く描かれていて、映画になりそう(笑) ワイルズ先生が証明を講義してから欠陥が見つかり、それを修正するまでがもハラハラした。 とうとう解けた時の美しい瞬間はワイルズ先生だけのものであり、本当によかった。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    今までフィクションを好んで読んでいたけど、この本を読んでノンフィクションもこんなに面白いんだと初めて思った。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フェルマーが証明を残さなかったことで350年間、数学者たちを悩ませ続けたフェルマーの最終定理を、1993年にアンドリュー・ワイルズが証明するまでの軌跡。一つ一つ積み上げていって、ワイルズが100ページ超の論文として発表することからは、後書きで訳者言っていた通りまさに、ニュートン曰くの「巨人の肩に乗った」というのがふさわしい。偉大な先人たちが少しずつ少しずつ証明していった知識を活用して一歩一歩進んでいく感じが、なんというか頭の中はサカナクションの「怪獣」だった。全ての楕円方程式はモジュラー方式である、という谷山=志村予想が最後の鍵になっていくように、この定理には実は日本人も寄与していたことも初めて知った。女性の数学者も古代からいたんだなっていうのも初めて知った。 数学苦手すぎるけど、補遺にあるピタゴラスの定理の証明は納得できた。数学きっと楽しいんだろうな。

    2
    投稿日: 2025.08.05
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    ゴリゴリの文系でも読み進められた。 歴代主人公達の総決算までの話って感じで面白い。 けど評判ほど面白いとは感じなかった。

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    フェルマーの最終定理を解いたこと自体もすごいけど、それをこんなに分かりやすく面白く書いた筆者がほんとすごい。 数学の面白さを改めて感じた! またゆっくり読みたい。

    3
    投稿日: 2025.07.31
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    とんでもない本だな。高校で数学が止まってる身としては詳しい内容はさっぱりだが一つの未解決問題に対して300年以上かけて天才たちが挑むプロセスは読んでてとても面白かった。誰かが証明を失敗してもそのアイデアを活かして次世代の天才が利用してく様が人間のすごさを感じた。この物語に日本人がしっかり関わっているのがとても誇らしい。

    0
    投稿日: 2025.07.30
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    ド文系でも大丈夫なように書いてくれててありがたい 読んだ上で数学の美しさとかは正直理解できないけどロマンはわかる気がする 立ち向かった人々のドラマがある

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    中学時代に数学を諦めてしまった自分に、数学ってもっと面白かったみたい、と伝えたくなる一冊。 文系のわたしにも証明過程の重要な部分は理解でき、それ以上に苦悩と熱意を持ち合わせた多くの数学者たちのドラマに圧倒されました。

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    3世紀以上誰にも証明できなかった世界的に知られるフェルマーの最終定理の証明に至るまでの経緯を、ルーツであるピタゴラスの定理にまで遡って様々な数学者の貢献、挫折を通してまとめている。 この話で一番心に残ったことは、定理を証明したアンドリューワイルズは小さい頃からの夢を追い続け、茨の道を進みつつも証明にまで至ることができた不屈の精神力を感じられたところ。 2018/8

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    おもしろいと聞いて、ガチの文系が挑戦してみました。 読めてしまった…これも筆者の筆力のおかげ。 たまにはこういうジャンルも読まないと、と思った。にしても新潮のサイエンス&ヒストリーコレクションはおもしろい! 読み終わって顔を上げたら、向かいに座っていた人が『ビッグバン宇宙論』を読んでいてミラクルでした。

    5
    投稿日: 2025.06.03
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    『私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない』と書き残した数学の天才、フェルマー。 あまりにも有名なフェルマーの最終定理という、数学最大の超難問へ挑んだ人類の苦闘が描かれた、数学ノンフィクション。時代ごとの天才が少しづつ証明を進め、数論を発展させ、350年かかって証明にこぎつける流れは感動的。数論のことは何もわからないが、ストーリーは感動的で、読んでいて熱くなった。

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/webopac/BB01890049

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校数学の単位が取れなくて留年する、と言う夢をいまだに見るくらい数学は苦手。そんな状況で、どうして「フェルマーの定理」の本に手を出したのか、正直なところ本人にもわからず。 ただ、読後の感想から言えば面白かったんです。今の自分が高校生なら、数学の単位が…と悩むことにならなかったかも。公式や定理が教科書に載るまでに、どれだけの苦労があったのかをこの本で知ったため。意味分からん、覚えられっかー!とか言いながら教科書ぶん投げてスミマセンでした。 客観的にいうと、やっぱり方程式とかに抵抗がある人にはなかなか難しいかと。式をみるだけで頭が痛くなる方にはオススメしません…。あ、これ高校の数学のテストで出たやつ…と思えるくらいであればいけます。(たぶん) 読んで自分の中にとどめておきたいなと思ったのは以下。(本文より抜粋) ・公理の集合としてどんなものを使おうとも、数学には答えることのできない問題が存在する。 ・ブラックボックスに質問を入れると反対側から答えが出てくるというのでは、知識は増えても理解できたとは言えないのだ。

    3
    投稿日: 2025.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素晴らしい作品だった。 数学に詳しくない者でも臨場感を持って読み進めることが出来る構成と文章力。 楕円方程式とモジュラー形式のE系列やらM系列やらがもう少し理解出来ていれば一層楽しく読めたのだろうなとも思う。

    2
    投稿日: 2025.03.05
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    常人には理解できない定理の証明について その歴史や困難さ、そして数学の美しさを伝えられる文章力に感動。

    0
    投稿日: 2025.03.04
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    フェルマーの最終定理が解かれるまでの数学者の苦悩を描いたノンフィクション いかに、フェルマーの最終定理が困難な命題だったかが読み進めていくうちにわかっていける物語 ここまで難しいとフェルマー実は解けていなかったんじゃなかったとも思えてしまう笑

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数学の知識がなくても理解できる構成と 読み易い翻訳文章。 数学の美しさとそれを証明する困難な道程の臨場感。 そして、数学者たちとその学問の包括力と孤独。 わたしが知るよりも 世界は温かく、深く、厳しい。 数学の定理の話で、ウルっと来てしまうのは歳を取ったせいだろうか。。。 また、読みたい。何度でも、読みたい、そんな物語。

    1
    投稿日: 2025.02.26
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    1600年代に生きたフェルマーからの挑戦状とも言えるフェルマーの最終定理と言われる数学の証明。 彼は「私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことは出来ない」と書き残して死んでいった。 この本は、これまでの数々の数学者がこの難問に出会い、証明するために人生をかけて戦うといったノンフィクション数学史で熱くなる物語だった。 それこそオイラーやガウスなど聞いたことある数学者もこの難問に挑み、一部は証明したりするも、完全なる証明には辿り着けず、証明できる代物ではないのではと言われるほどに難解で、証明が見つかるまで350年もかかったという、、、。笑 数学における証明とはいっさいの矛盾も許されるものではない上、フェルマーの最終定理というのは 「解が存在しない」ことの証明であるため、 永遠に続く数字の中で、存在しないという証明がいかに難しいかがとても難しく書かれている。 証明するのはアンドリューワイルズという数学者だが、これまでの歴史の中にいる世界中の数学者のあらゆる理論を交えて解を出していくというのはとても胸が熱くなる展開だった。 しかもこれがノンフィクションだとは、、、。 数学全然わからない自分で、途中専門的な内容に関してはちんぷんかんぷん、わけがわからないところも多々あったが、 歴史を通じて追体験するような感覚がこの本にあった。 フェルマーの性格のひねくれさや天才性、アンドリューのフェルマーの最終定理へ挑む背景や心情などは是非読んで体感してほしい。 この本の感想を書くには溢れる気持ちが多すぎて余白が狭すぎるのでここに記すことは出来ない。

    7
    投稿日: 2025.02.24
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     超大大大難問に挑んでは、撥ね返されてきた数学者たち。難しいからこそ証明したくなる、という気持ちを感じた一冊。

    8
    投稿日: 2025.02.22
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    2025.01.30〜2025.02.11 数学で最も有名な定理が証明されるまでの道筋を誰でも感動できる物語に変えた一冊。 この本の著者であるサイモン・シンさんは、物理学を学んだ後テレビ業界に転身、そこで培った能力で"フェルマーの最終定理"をとてもドラマチックに取り扱っている。 数学の話はもちろん出てくるが、そんなに詳しくなくても、フェルマーの最終定理の証明にいかに多くの人が携わっていたか、また、この定理を中心に数学がいかに発展したかがわかるだろう。その中で、日本人の編み出した予想がとても大切な場所に位置していることが誇らしい。 数学が好きた人であれば必読であるし、そうでない方でも雄大な歴史書を読むつもりでぜひ手にとって欲しい。

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかったです。 有名なフェルマーの最終定理について、数学史とともにわかりやすく書かれていました。 問題を提起したフェルマー その問題を証明したワイルズ氏 その問題の背景から証明にいたる話を、一般人にも理解できそうに書いた作者のサイモン・シン氏 そんな本を翻訳してくださった青木氏 天才方の仕事のおかげで素敵な時間が過ごせました。 興味深く素敵な話ばかりですが、読むのが辛い人には4章から読んでも楽しめると思います。 第5章にある、数学的にあまり意味のないとみられていたフェルマーの最終定理の証明が、実は20世紀における意義深い証明であったという箇所と、第8章にある志村先生の言葉がたまりませんでした。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    思っていたよりもだいぶ面白かった。面白いけど、寝る前に読むとすぐ眠くなり、睡眠導入剤代わりとして最適な本だった。 フェルマーの最終定理に関する話だけでなく、古代からの数学史が分かりやすく書かれていたのが良かった。訳者のあとがきにもあったが、日本人数学者や女性数学者の活躍貢献についてきちんと紹介しているのも素晴らしい。 学生時代に読んでいたらもっと数学が面白くなったんじゃないかと思う。いつだったかガウス記号を習ったが、習った時にはガウスが人の名前という認識はなかった。17年ゼミの話は素数を習う小学生の時に一緒に習うべきだと思う。 フェルマーの最終定理が証明されたあとのくだりは少し長かったが、四色問題の話は興味深かった。AIがさらに進化した今、知らないところで人間ではなしえない証明がどんどんされているのだろう。紙と鉛筆で問題に挑む数学者達は、AIに負けず頑張り続けてほしい。 この本を読み終えて、結局フェルマーは本当に証明ができたのか、できると思っていただけなのか、そこがとても気になります。いつかワイルズとは別の証明をする人が現れると期待したい。

    0
    投稿日: 2025.01.26
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    数学どころか数字が苦手だけど文字は読める、そんな私にも数学の魅力とロマンが押し寄せてきて夢中で読んでしまった。願わくば全てを理解できる頭脳が欲しいと何度思ったことか。 たくさんの人が挑戦し、挫折し、1歩1歩進んできた道のりと、生臭い人間すら感じさせる描写にページをめくる手が止まらなかった。 数学界の熱いノンフィクションを文学界にも連れ出してくれた作者にはとても感謝。

    2
    投稿日: 2025.01.15
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    フェルマーの走り書きした問題を解くために、命を燃やした人々の物語であった。証明完了の頂を目指して登攀して、志半ばで人生を終えた人々の轍を通って、さらに上を目指した数学者達の熱いストーリーに心打たれた。ワイルズは、この開拓された道を統合し、フェルマー最終定理証明の元に、数学界の頂に君臨した。道中の暗中模索の際に何を心の拠り所にしたかは本人しか知る術は無いだろう。それでも、7年も孤独に己の論を涵養し、証明にこぎつけたその精神力は私も見習うべき所がある。

    42
    投稿日: 2025.01.13
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    すごくよかった!人間ドラマとしてアツかった。数学がわからなくてもワクワクしながら楽しく読めました。 読み終わってすぐに最初から読み返した。数学は苦手意識が強かったけど補遺ふくめてわかりやすく楽しく読ませる工夫がたくさんあってよかった。また忘れた頃に読みたい

    0
    投稿日: 2024.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【ブログで紹介】 本書を読んだ理由は、 新潮文庫の100冊 2024 に選定されていたからです。 【本書のポイント】 300年以上かかって、 アンドリュー・ワイルズによる 「フェルマーの定理」 の証明が発表・確認されるまで、 多くの数学者の挑戦やその方法が描かれています。 アンドリュー・ワイルズは、 幼少時に定理を目にし、 数学者になり、 8年におよぶ本格的研究で証明しました。 その解決の瞬間は感動的です。 著者のサイモン・シンは 長い歴史のダイナミックな流れに引き込んでくれました。 また青木薫氏の訳はとても分かりやすかったです。 「フェルマーの定理」とは フランス人ピエール・ド・フェルマーが 主張した定理です。  x^n + y^n =z^n ※^nはn乗の意味   この方程式はnが2より大きい場合には整数解をもたない 1637年頃発見し、 死後に長男が1670年に発表しました。 これは「ピュタゴラスの定理」  x^2 + y^2 =z^2 ※^2は二乗の意味 の次元を上げたような定理です。 しかし正式には定理ではなく、 証明されるまでは謎解きのような位置付けと言えます。 本書ではこの発見が世に問われる以前、 ピュタゴラスの時代から、 定理の発表後300年以上かかって、 アンドリュー・ワイルズにより 証明が発表・確認されるまで、 多くの数学者の挑戦やその方法も描かれています。 定理を発見したフェルマーは、 数学書の余白に、 回答を分かっていると書き入れていました。 ただし回答は明記されていませんでした。 そのため、 この一見簡単な定理に対して 絶え間ない挑戦が行われてきたのだと思います。 実に多くの数学者たちが挑戦して、 諦めることになりました。 志し半ばにして、 政治的背景からギロチンにかけられた者もいました。 アンドリュー・ワイルズは、 幼少時に定理を目にし、 数学者になり、 8年におよぶ本格的研究で定理を証明しました。 1993年6月23日、大学の講演で定理の証明を発表しました。 そして論文が提出され、 6人の査読の間に問題が見つかりました。 その問題の解決に時間がかかり、 翌1994年12月にやっと解決策が見つかりました。 その解決の瞬間は感動的です。 アンドリューの証明には、 日本の「谷山=志村予想」が採用されていました。 しかし日本のこの予想については、 ほとんど報道されなかったそうです。 また、証明内容は本書には記載されていません。 論文は130ページにおよび、 詳細を理解できるのは専門家だけだからです。 なお、フェルマーが考えた証明内容とは 異なっていると思います。 日本の予想は当時ないし、 フェルマーの後 証明方法・思想は変わってきたからです。 誰が見ても分かる簡単な証明が いずれ発表されることを期待しています。 著者のサイモン・シンは 長い歴史のダイナミックな流れに引き込んでくれました。 また青木薫氏の訳はとても分かりやすかったです。 【Amazon紹介文】 言葉にしようのない、美しい瞬間でした。 数学界最大の超難問はどうやって解かれたのか?3世紀にわたって苦闘した天才数学者たちの挫折と栄光、証明に至るまでを描く感動の人間ドラマ。 17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが――。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション! (2025.5.4) ※2024.12.14古本をネットオフに注文、12.16到着  新潮文庫の100冊 2024:11冊目  2025.3.14読書開始、5.2読了

    1
    投稿日: 2024.12.18
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    夢というものはかくも美しい。 数学はまったくわからなくてもおそらく十分に楽しめる。安定のサイモン・シンである。 夢に対するロマンが溢れた本。自分もこんな夢を持ちたい。

    0
    投稿日: 2024.10.30
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    この問題を証明するには余白が足りない フェルマーのやっかいなメモ、これを解き明かしたのはワイルズ。でもそれは先人達が積み上げた数学の歴史の上に立って見た景色。そう思うと胸熱。 数学の偉大なる歴史を知って脱帽。感動した!

    9
    投稿日: 2024.10.12
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    数学も、この本のように歴史的ドラマを描いていたら、苦手意識も薄れるのではないか。とにかく内容がわかるわからないで知ることや考えることをやめてしまうのではなく、謎解きに挑戦するのはロマンがありそれは何においても言える。

    0
    投稿日: 2024.09.27
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    数学の難しい話かと思いきや、何世紀にも及ぶドキュメントを読んだ感覚。読み終わった後は自分まで達成感を感じた。 正直、数式の説明部分は難しくて理解できなかったけど文系の自分でも楽しめた。世界史で勉強した人物や出来事とともに話が進んでいったからなのかな。 数論、数学者という新しい領域も知れた。

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    読書をしながら、数学の問題に取り組む感じでした。とても面白かったのですが、唯一絶対の論理、真理でしか存在し得ない数学と実験や検証を繰り返して証明しようとする科学の違いがわかりやすく、とても面白かったです。 数字の概念や素数の自然界の中での存在など、とても興味深く読めました。

    5
    投稿日: 2024.09.22
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    めっちゃ面白かった。 文系なので全体の50%も理解できてないんだろうけど、とにかくアツかったのでOK。 日本人の数学者が貢献してたの全然知らなかった。

    0
    投稿日: 2024.09.08
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    ●フェルマーの大定理証明さる
高校の頃から気になっていた。当時、ついに証明されたという記事を今でも持っている。が、欠陥がみつかったというニュースの記憶もあり、自分はそこで記憶が止まっていた。
 あれ?証明されたんだっけか?
 引き込まれる物語であった。証明したワイルズはもちろん、作者、翻訳者ともに素晴らしい。フェルマーの大定理の証明に、歴史や人間模様がこんなにもあったとは。
 フェルマーの職業は役人。しかも仕事はとても忙しい人。数学が職業ではなかったことに衝撃を受けた。アインシュタインもそうであったように、有名な学者が必ずしも境遇に恵まれていたわけでないのだ。そんな境遇で数学してことに勇気をもらった。
ワイルズの鎖国模様が素晴らしい。何かをやる時は、周囲の情報などシャットアウトしてよいのだ。
査読の大切さはわかる。だが、出来上がったものに対して批判する、反例をみつけることは、証明を組み立てて成し遂げることよりはるかに簡単なことなのだ。誰でもできる。これを得意げにやってる人は大嫌いだ。どの世界も同じですね。
 数学に必要なのは紙と鉛筆と論理。コンピュータではない。計算方法に陥りがち、コンピュータばかり発展する昨今に、大きく感動した。数学者は、必ずしもコンピュータ好きではないことも衝撃であった。
フェルマーの大定理の証明に関しては、谷山志村予想、岩澤理論が大活躍する。関考和の和算、望月先生のIUT理論など、日本の数学はすごい。
フェルマーは、証明を書ききれないと言った。しかし証明されてみると、その内容は、フェルマー没後に判明してきた予想や定理を様々使っている。「数学の定理の証明方法は一通りとは限らない。」こんな命題を考えることが好きになった。


    0
    投稿日: 2024.09.03
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    天才とはこの人、と言う本。色んな数学者が出てきて楽しい。数学がわからなくてもオッケー。数学を学ぶ本ではなく、数学者とはどんな人かが書かれた本。

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    投稿日: 2024.08.29
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    現代数学の集大成であるフェルマーの最終定理の証明を軸に、数論の長い歴史を辿るノンフィクション。証明の詳細は到底理解できないような代物だが、この本は証明の内容ではなく、それを巡るドラマが主軸にあり、終始わくわくしながら読み進めることができた。登場人物が実在し、私たちの生活に少なからず影響を及ぼしている点もわくわくを加速させる。

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    投稿日: 2024.08.12
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    フェルマーの最終定理を解くために生まれてきたとも言うべき1人の数学者の嘘のような本当の話。 歩んだ人生が遠回りして全て繋がる。ノンフィクションなのにフィクションのような伏線回収。きっと神様が書いた物語なんじゃないかと思ってしまった。

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    投稿日: 2024.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数学の歴史書としても、フェルマーの定理に関わった数学者たちのバトンリレーを描いたストーリーとしても楽しめる。 何より著者の方の筆致が素晴らしすぎる。 もともと数学は好きだけど、それにしても難解なはずの内容なのにすらすら読める。 かといって一般向けに簡略化しすぎず、それぞれの数学者がどういった偉業を成し遂げてどう繋がっていったのか一般人にもわかるように書かれている。 この手の本にありがちな"目ばっかり進んで頭が追いつかず何度も読み直す"ことがほとんどない。 それまでに説明された定理や証明の伏線回収をしてフェルマーの定理を証明し、一度挫けかけても仲間の協力を得て再度成功するラストはバトルものの少年漫画ばりに感動するし面白い。 また、全体を通して数学のイメージが変わった。 数学は「人間が考えだしたもの」と漠然と思っていた。 確かに細かいルールや記載方法はそうだろうけど、科学と同じようにもともと自然界にあった概念を「人間が見つけ出していくもの」なんだとわかった。 「何パターンかあてはまったから」とか「ここまで同じ答えなんだからきっとこの先も同じ」とかの曖昧な理由では定理は正しいとは言えなくて必ず証明が必要で、でも証明があるからこそ揺るがない土台となって積み重なっていく数学は、きっと関わったらブラックホール並みに闇が深いんだろうけど、考え方的に理系脳とよく言われる私には合っていると思うし興味深い。

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    投稿日: 2024.08.02
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    約6時間で読み終わりました。 数学に情熱を捧げた人たちの物語でした。 数学の話というよりは、昔の数学の偉人の歴史小説を読んでいるような感じでした。

    0
    投稿日: 2024.07.08
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    あまりの面白さに3度読みしてしまった。 数学の苦手な人でも、このドラマチックな数学物語に一挙に引き込まれること請け合い。 フェルマー予想の証明の意義は、フェルマー予想の証明よりも、日本人数学者、志村•谷山予想の証明という点で決定的に重要だということを本書から知った。 何故なら、現代数学という高層建築は、志村•谷山予想という「予想」を基礎として聳え立っているからだ。 つまり、証明されざる志村•谷山「予想」の証明こそが、数学界全体の待望だったのだ。 では、何故、「志村=谷山の最終定理」ではなく、「フェルマーの最終定理」と呼ばれるのか? それは、フェルマー予想があまりにもシンプルで、キャッチーで、美しいからだ。 数学が苦手な者でも、その内の「三平方の定理」は知っている。 分かりやすさと知名度の差と言えるだろう。 シンプルで何の変哲もない予想に思われるフェルマー予想の証明は、簡単そうに見えて、誰も証明できなかった。 フェルマー自身は、自分は証明したが、書くスペースがないので、証明は省略すると走り書きしただけで、本当に証明していたかも定かではない。 それでも、数学者が本気で取り組むテーマとも思えなかったので、証明せずともよかった。 ところが、ある時、ある数学者が、とんでもないことを発見してしまう。 フェルマー予想の証明は、志村•谷山予想の証明に等しい、ということを。 こうして、俄然、フェルマー予想の証明が、数学界の超重要テーマとして浮上してくる。 最終的にフェルマー予想=志村•谷山予想を証明して、定理に仕上げたのは、アメリカの数学者アンドリュー•ワイルズだった。 彼は一旦証明出来た、と論文を発表するが、その論文の精査の過程でミスが発見される。 彼の凄いところは、もう一度、一から証明をやり直して、短期間に、今度は完全に証明してしまったところだ。 但し、この本にはワイルズによるフェルマー予想の証明の内容については何も書かれていない。 それが分かるのは世界に10人しか居ないからだ。 仮に書かれていても、一般の読者には分かりようがないのだ。 だが、ワイルズのおかげで、フェルマー予想(志村•谷山予想)は、定理となり、晴れて、現代数学の高層建築は、空中楼閣とならずに済んだのだ。 めでたし、めでたし。 追記 最近発表された日本人数学者、望月新一の「宇宙際タイヒミュラー理論」(「宇宙際」とはinter-universeこのことで、無際限の数学宇宙を想定する)は、フェルマーの最終定理を簡単に証明出来る画期的な理論だ、とされている。 理論に破綻のないことは確認されたが、依然として正しい理論とは認められていない。 数学の理論、定理の奥深さ、面白さを感ずる事件だ、と言える。 ヒトは知性の限界を求めて、どこまでも進んでいく。

    0
    投稿日: 2024.07.04
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    [感想(良かった)]   ・「数学」の本であるが、     ・世界史     ・伝記     ・恋愛史     もあり、     文系でも読みやすい啓蒙書   ・論理を追っかける理系の人    には、読みやすいだろう。   ・訳者も    「あとがき」で書いているように     専門用語を出来るだけ避けて     書かれている。   [総論]  ◯・「数学」を     "食わず嫌い"     している人への、     啓蒙書

    1
    投稿日: 2024.06.03
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    フェルマーの最終定理を証明したのはワイルズ個人の功績だが、証明するのに使われた数理それに関わった数学者のストーリーが面白く、それを駆使して証明されたのが凄くエモい。難解な数論が出てくるが、一般読者の心を折る程には詳しく説明せずに読み易い。 第1章、原文なのか和訳なのかは分からないが、本来の意味と違って「和音」という言葉を使用している。本書で書かれている音の調和は「和音」ではなく、本書での記載通り同じ音の倍音(オクターブ違い)なのでは?

    1
    投稿日: 2024.04.24
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    アンドリューワイルズが羨ましい。 フェルマーの最終定理の証明するというロマンに満ち溢れたことをやってのけた時の脳汁を味わってみたい。 この本を読んでいると、自分は数学を知った気になっているだけで、本当の数学は知らなかったのではと思ってしまう。 大学で数論の初歩の初歩をかじったが、退屈で自分の畑ではないと思い専攻を辞めてしまった。 この本は数学の魅力がふんだんに伝わってきて、自分の知らない世界を知れる大好きな本。

    0
    投稿日: 2024.04.21
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    300年以上解かれなかったフェルマーの最終定理について、生まれた経緯やいろいろな数学者の挑戦の歴史、アンドリュー・ワイルズが証明するまでの苦難、その他の数学会の謎や論争をまとめた一冊。数学の知識がなくてもドキュメンタリーとして楽しめる。

    1
    投稿日: 2024.03.20
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    ああ面白かった。 積み重ねとしかいえない歴史が、過不足なく回収されていてとてもよかった。 中世にいたっては赤裸々すぎて多少血の気を引く描写もあったけれど。 とても学びのある時間でした。

    1
    投稿日: 2024.03.14
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    数学や定理のロマンをわかりやすく解説していく、長編ロマン小説。読むのにかなりの体力を要するが、読み終わったときの達成感がある。

    1
    投稿日: 2024.03.11
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    いろんな人の熱意と苦しみの物語が描かれており、何かに一生懸命打ち込むことの楽しさと苦しさを感じた。 ワイルズの発表から完結まではとてもハラハラした。 証明は誰が見てもわかるように証明することで、みんなの爽快感にも繋がるので、コンピューターでの計算ゴリ押しをよく思えない数学者の心もわかる気がした

    3
    投稿日: 2024.02.12
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    感想なんて書けない! 大学生の頃に読み、いま再び読了。 古代ギリシアから現代まで。 人類ってすごい。 ワイルズ、10年近くもこの問題に取り組み、 しかもそれを「最高の日々だった」と言えるなんて、これまたすごい。 スマホいじって時間浪費してる自分の生き方を改めようと思いました。

    0
    投稿日: 2024.01.30
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    プロジェクトX・・・? 面白かったけど蛇足が長えずら。 関係ないけど私が1番好きな数学の未解決問題はリーマン予想です。

    4
    投稿日: 2024.01.16
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    長い間、手に取れていなかった一冊。本書は、数学の専門家でなくとも、理解できるように専門的な用語や数式を可能な限り使わずに、フェルマーの最終定理の証明に向けた、道筋や歴史を解説しており、数学の専門家ではない私にとっても、読みやすく感じた(公理•定理や無限、集合などの数学用語に馴染みがあったため読みやすかった点はある)。 加えて、フェルマーの最終定理にとどまらず、ラッセルのパラドックスやゲーデルの不完全性定理をはじめとした数理論理学の発展など、当時の数学界の流れにも触れる形で個人的にはより満足した。

    2
    投稿日: 2024.01.03
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    数学本というより数学史本という感じ。色々なアプローチからフェルマーの予想へ向かって進んでいくさまがドラマチック。ただフライが指摘した (p.307) という楕円方程式の異常さとか、所どころ飛躍が大きすぎるのが残念。

    0
    投稿日: 2023.12.24
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    数学のという世界の一面を垣間見ることができる一冊。個人的に、科学的な証明と数学的な証明の違いに関する説明を読むことができてよかった。

    0
    投稿日: 2023.12.10
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     誰もなし得ない偉大なことを成し遂げるには、子供の時の好奇心を持ち続けること、積み重ねた歴史や今起きていることを柔軟に吸収できる能力が必要なのだと感じた。そんなことが出来る人でも、誰もが感じるような苦悩や葛藤を持っていて、家族への愛情も大切にしてたことが知れたのは勇気づけられました。また、日本人の関わりも大きな要素だったことも誇らしく感じました!  生きている上で必要ないだろうと思っていた数学がどれだけ自分たちの生活を豊かにしてくれているのか、当たり前に使っている数字が実は大発明の上に成り立っているものだと分かり、知り合いに言いふらしたい!!

    2
    投稿日: 2023.12.09
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     数論の難問“フェルマーの最終定理”--「xⁿ+yⁿ=zⁿ n>2のとき、この方程式を満たす整数解x・y・zは存在しない」--をめぐる壮大なノンフィクション。フェルマーの最終定理と証明を発表した数学者アンドリュー・ワイルズの証明の経緯を中心に、古代ギリシャから中世・近代・現代まで連綿と続く数学の歴史が綴られている。  著者サイモン・シンは数学科出身ではないらしく、それ故か全体的に門外漢にも解り易い表現が用いられている(訳文も然り)。私は本書で扱う数論はおろか数学全般について全然明るくないが、「もう一度少しだけでも勉強してみようかな」と思わせるような魅力溢れる文章だった。ページを繰る手が止まらない読書で心地良かった。

    0
    投稿日: 2023.11.30
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     3世代に渡って数学の難問を、その時代の大天才達が生涯をかけて取り組んだストーリーになっています。最後はアンドリュー•ワイルズが証明を成功されるが、それまでに出てきた大天才も主人公クラスの人生を精密に記されているので、とても読みやすい本でした。  数学と聞くと苦手意識を感じる方にこそ、是非手にとって読んでもらいたいです。

    1
    投稿日: 2023.11.19
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    ノンフィクションゆえに心に響きます!この何百年かにわたる壮大な挑戦の中で、日本人の数学者が大きな役割を占めていることは全く知らなかった。谷山さん、志村さんのこと、ぜひ知ってほしいですね。

    1
    投稿日: 2023.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてつもない情報量。古代ギリシャに遡り、数学の天才たちのこれまで歩んできた道のりが分かりやすくまとまっていて、大変興味深く読めた。 何年もかけて取り組むという粘り強さ。これだけ一つのことに人生をかけて没頭できること自体がとても凄い。 世の中のこと、元を辿れば数学に行き着くのかと果てしない気分になった。数学者の目には世界がどう見えているのか。 日本人の名前が出てきた時はやはり注意を引いた。戦争中の勉強ってあまりにも困難な道に思えて想像できないけれど、数学は本さえあれば進められる(実験設備などが必要ない)という話にはなるほどと思った。 様々な数学者のドラマチックな人生を読むのが楽しかった。ロマン溢れる一冊。

    1
    投稿日: 2023.10.18
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    数学者って幸せな人たちだなと思いました。読んでるこちらも心が洗われるようです。こんな素晴らしい本を読める私たちも、本当に幸せ者です。

    0
    投稿日: 2023.10.16
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    ずっと読んでみたかった本、背伸びして読んでみた。 何人もの人が難題に挑戦し、少しづつ解決のヒントを掴んでいく様子は、歴史小説、ミステリー小説でもある。

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    投稿日: 2023.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数学にあまり興味がない人にとっては読みづらいページも多々あるかと思うが、フェルマーの最終定理というあまりにも巨大な壁をぶち破るために、数世紀に渡り、数々の数学者がアイデアを編み出し、そしてそれらが受け継がれていき、最終的に一人の男がそれらを繋ぎ合わせて証明を完成させる様は圧巻。人間の一つの物事のために全てを賭けて挑み続ける信念の偉大さに驚嘆した。

    2
    投稿日: 2023.10.02
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    何気なく立ち寄った本屋にて中古価格で購入。嬉しいことに想像以上の大当りを引いた。 そもそもフェルマーの最終定理とは何ぞやということから説明すると、かの有名なピタゴラスの定理を少しばかり変形したものであり、命題としてはすごくシンプルに見える。 【ピタゴラスの定理】 直角三角形の直角を挟む2辺の長さの2乗の和は、斜辺の長さの2乗に等しい。 x² + y² = z² 【フェルマーの最終定理】 下記の数式を満たす2より大きい自然数nは存在しない。 xⁿ + yⁿ = zⁿ ピタゴラスの定理が簡単に証明可能だったため、フェルマーの定理も簡単に証明可能だと思われたが、これが難攻不落の要塞だった。 世界中の数学者が挑戦するも、証明のどこかに論理の破綻が見受けられて失敗を繰り返してきた。また、最新のコンピューターによる総当りを駆使したとしても、無限大に続く数の中でひとつでも成り立つ数が存在した時点でその命題は真では無くなってしまう。(実際これ以上ないと思われる数まで総当りで調べて真だと考えられていた命題が、覆された例も本書で紹介している。) 最終的には、フェルマーの死後(フェルマーは18世紀フランスの数学者)、約200年後に1人の数学者によって証明されることになる。 証明論文は100ページ以上にもなり、これまで数多の数学者達が試行錯誤の末、導きだした数式や予想などが駆使されており、最先端の数学理論をフルに活用しつつ証明されたものである。 本書はこのシンプルな命題のために多くの人達がたどってきた道のりがありありと描かれており、最後の証明完了に至ったときの感動は計り知れないものだった。 でもやはり不思議なのは、18世紀の数学者が現代の最先端数学に通じていないにも関わらず、何故この命題について証明することができたのか、それともその証明自体に穴があったのか、それも今となっては検証することもできない。 (フェルマーは他人に自分の証明方法をほとんど見せることもなく、この命題に対してもメモ書きのようなものしか残していないとのこと) ※本書の所々に出てくる補遺についてもパズルを解いていく快感が得られるので、解答をすぐには見ずに挑戦してみることをオススメする。

    2
    投稿日: 2023.09.02
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    友人に勧められて読んだ本。数学苦手すぎて、「苦手なのにこの厚さ耐えられるかな?」と不安でした。でも、数論と人との関わりの歴史から始まり、フェルマーの最終定理との関わりの流れがわかりやすく、グイグイ読んでしまいました。数学ってキッチリはっきりしてるものでちょっと冷たいイメージがありましたが、証明してやるぞと頑張る研究者達の熱い思いがすごく伝わりました。とても面白かったです。

    1
    投稿日: 2023.09.02
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    最後まで興味深い数論と人間ドラマ。 巧みな構成でテンポよく進む、 よい訳も助けになり、誰にでも人類の長く深い数の世界に触れることができる秀逸なドキュメンタリー。 おすすめ!

    0
    投稿日: 2023.08.19
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    フェルマーの最終定理をめぐる数々の有名な数学者のお話が描かれてます。 全然数学が苦手な人でも読めます!!! 3世紀以上にわたる数式の証明。。。ロマンが詰まった作品です!!!!! 数々の天才の武勇伝が覗き見れますので、私も少し賢くなった気がします!!!!!!笑

    3
    投稿日: 2023.08.16
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    数学の苦手な私でも感動した!! 天才と呼ばれる人たちはそれ相応の死ぬような苦労と努力をしていることを認識させられた。同時に、成果や過程が未来に残るような仕事をしている人たちがこんなにいるのに、私は社会に何か残せるような生き方をしているだろうか。

    2
    投稿日: 2023.08.05
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    フェルマーの定理がどんな内容なのかは文系の私にはさっっっぱり分からないけれど、数学がロマンと葛藤と冒険に満ち溢れた熱くて激しくてロックな学問なことだけはわかった。 数学なんて学生時代に冷や汗しかかいたことなかったのに、まさかこんなに手に汗握るとはな〜

    0
    投稿日: 2023.08.04
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    評判通りのおもしろさでした。私のような数学が苦手な人にも、意味がわかるように書かれているのが、すごいと思います。 数学の歴史を知ると、日常で数字を見る感覚がちょっとだけ変わります。

    0
    投稿日: 2023.07.30
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    #読書記録 2023.07 #フェルマーの最終定理 ノンフィクションなのに、ページをめくるのが楽しみで仕方ない。頭に汗かく貴重な読書体験。 2000年を超える人間の知的好奇心の旅の記録。自分は数学は全く分からないけれど、定理という先人の知恵と自身の閃きを武器に、未知の扉を一つずつ開く数学者の執念に、ただただ畏敬の念だった。 #新潮文庫の100冊に入ってるのも納得だよ。 わたしのハンドルネームのstoriaってイタリア語で「歴史、物語」という意味なんだけど、『歴史』ってやっぱり『物語』なんだなと強く感じた一冊だった。 #読了 #読書好きな人と繋がりたい

    4
    投稿日: 2023.07.29
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    翻訳だからかなーまぁつまらんことはないけど。似たような本だと100年の難問はなぜ解けたのかの方が面白かったな

    0
    投稿日: 2023.07.16
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    この難解な定理が生まれる歴史、その解法を求めて人類史の名だたる天才達が挑んだ経過、そしてそれらの叡智を結集してこの謎が解き明かされる、そして最後に巨人の肩の上に立ち壮大な景色を眺めるという流れに感動した。その中で日本人数学者が重要な役割を担っていることも何とも誇らしい気持ちになった。

    0
    投稿日: 2023.07.10
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    数々の歴代数学者達の偉業が語られている 普通に気分が高揚しながら講義の部分なんてそこにいるかのように聞き入ってしまった 数学の勉強をもう一度してこちらの部分を全部理解できるようにしたい

    1
    投稿日: 2023.06.09
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    難しかったしもちろん理解は出来ていないが、数学の難問を解くまでの人々の動きや努力が見れてとても面白かった。

    1
    投稿日: 2023.05.09
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    小学校の算数で躓いた私にとって、こうした数学ドキュメンタリーは、惹かれつつも手に余してしまうことが多いので、今回も、序文の読みやすさにうっかり購入したものの、読み終えることができるか不安だった。 しかし、同じような気持ちで、読む前から断念している人がいるとしたら、とてももったいないので、はっきりと伝えたいが、分数や、二桁の掛け算で躓いて、その後一切起き上がらないまま、今現在にいたるまで倒れ続けているような私でも、最初から最後まで熱中して読めましたよ! まず、この本を読んだからといって、アンドリュー・ワイルズによる、フェルマーの最終定理の証明がすっかりわかるわけではない。 それは、ごく一握りの数学の天才にしか理解できないものであり、この本の中でも、証明について、仔細に解説されたりはしていない。 けれども、この本に書かれた、その証明に至るまでに、数学界の中で、どれだけ多くの、興味深い発見があり、数学者ひとりひとりの活躍があり、挫折があったかについて、知るうち、そして、解き明かすことがほとんど不可能と言われたこの問題が数学者に対してどれほどの輝きを放つか知るうち、たとえ数学の授業にこれまで一度たりとも興味を感じたことが無い私のような者であっても、この証明に至ったワイルズの、その興奮と、恐怖と、歓喜を、ありありと感じることができた。 そして、数学が持つ、神秘性を肌で感じ、そこに惹きつけられている数学者たちに、霊感を全く持たない身としては、羨望の気持ちが湧き起こってくる…。 私も数式を見て美しい…と涙したりする感性を持ちたかったな…。 とにかく面白いので、もしまだ読んでいない人がいるならば安心して読んでほしい。 理解できない数式や、図が出て来たとしても、怯まずに、作者の解説に耳を傾ければ、ちゃんと、「なんかとにかくすごいことが起こっているぞ!」くらいのことは理解できるし、それぐらいの理解があれば、きっと終わりまで楽しむことができるはずだ。

    3
    投稿日: 2023.05.07
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    文句なしに面白い。難問が解かれる、というだけでなく、解く過程でもたらされた副産物が数学界を豊かにしたという事実や、いくつもの時代を超えてこの問題に関わった人たちの人間模様も面白い。 ヴォルフスケールの賞金が発表されたときに押し寄せたアマチュア数学者や、それらのアマチュアを首尾よく扱おうとする努力なんかはちょっと笑えてしまうけど、ただ雑にあしらうのではなくて、一応そこに解が埋まっている可能性があることを認めつつ大学院生たちに処理させているというのが、適切な手続き論に則ったやり方である気もしてよかった。 訳者あとがきでも触れられていたが、西洋の男性だけでなくて、この問題に貢献した、(当時は肩身を狭い思いをせざるを得なかった)女性数学者や、日本人の数学者の物語も厚く記載されていて、この点も素晴らしかった。 色んなサイドストーリーもあるので、ぜひ映像、できれば映画じゃなくてNetflixとかの連続ドラマシリーズみたいな感じで観てみたい。

    1
    投稿日: 2023.05.07
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    サイモン・シン「フェルマーの最終定理」読了。すごい本だ!難解なはずの数学の物語にこんなに引き込まれるなんて。数学の美しさや歴史が巧みにプロットされ、その中で数多くの数学者が純粋に論理を構築いく様に感銘を受けた。とりわけアンドリュー・ワイルズの証明の礎となった谷山志村予想の貢献に。

    3
    投稿日: 2023.05.06
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    数学的に難しい内容はほとんどなく、紀元前から現代までのフェルマーの最終定理に関わる全てが書かれていた。古代ギリシャでのピタゴラス教団の成り立ちや、ガロアの悲劇的な結末など、読み物としてとても面白かった。

    2
    投稿日: 2023.04.24
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    動画でこの本の名前をみたので記録として 本当にあった出来事が書かれていて 達成..成功..が書かれている本は 心が躍る この本は数学の難しいことが 書かれているけれど.. わからないところは わからない塊として軽く流し.. 読み進めた (本は楽しむ為のものだと思うので) 自分の時間の殆どを使い 取り組んでいたこと.. その答えがわかった時の嬉しさ 何百年も多くの人が 挑んできた答えが 見つかった時の感動.. (それに過去の日本の人達が関わっている) それが今生きている時に味わえる 読み終わった後 立ち上がって拍手したくなる(拍手した)本 本当にあったことが書かれていて 達成..成功..熱い思いが書かれている本は 凄く好きで 良い本だと思う

    1
    投稿日: 2023.04.23
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    "フェルマーの最終定理"という数百年にわたる謎への数学者たちの取り組み、情熱に惹きつけられる面白い物語。 前々から読みたいと思っていたけれど、数学を題材にしていることもあり、なかなか嫌厭していた。 実際読んでみると、数学理論の話は難しい。 けれど、特に後半はほぼエンターテイメントですね!笑 やや捻くれたピエールドフェルマーが残した命題。 それに取り組む歴史に名を刻む数学者たちの人間ドラマ。 最後にアンドリューワイルズが孤独にこの謎に立ち向かう。 一見して実用的には見えない謎に純粋に取り組むその信念や姿には、数学と無縁の私たちも学ぶことができる点だなと思った。 理系でわりかし勉強好きというのもあって、 ・学問の面白さ ・数学というか無限にある数を相手にしたワクワク感 ・数学の知らない話 などを学べて知的好奇心を満たすこともできた。 なにしろ、とっつきづらい数学問題をここまで読者を惹きつける物語に変えれた作者はすごいなあと思う。 学校教育もこういうふうに上手く人間ドラマを混ぜて興味を引き出せると、理系の若者が増えていくのかな。 時間はかかります。 集中できる時間を持って読むことをお勧めします!!

    2
    投稿日: 2023.03.12
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    数式だけ並べても答えを出す手段でしかないけど、定義を生み出すまでの学者の人間模様にはドラマがある。 もはや、数学はただ解くだけの手段ではなく、論理的な思考で臨んだ結果生み出された人間の知能の賜物なのだ。 そう思うと、今まで真逆だと思ってた文学における論理的思考とも実は親和性が高い。 文学も数学も実は、表裏一体を為す事を教えてくれた名著。

    1
    投稿日: 2023.03.07
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    数学に興味が持てる本。完全数や友愛数などは単純に面白いなと感じたし、フェルマーの最終定理の証明に向けて、点と点が繋がる感じは読んでいてわくわくした。

    2
    投稿日: 2023.03.01
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    10年以上積読になっていた文庫本。 部屋の整理で奥から出てきて読んでみたら、面白い! 数学は美しい。

    2
    投稿日: 2023.02.26
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    BBCのドキュメンタリー番組が下敷きになってるだけあり、情報がしっかりしてる。 まるで映像作品を見ているような感覚で読了することができた。 フェルマーの最終定理に限らず、他にも人類が解を見出すことのできない数論があることにも驚いた。

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    投稿日: 2023.02.22
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    17世紀発表の本定理は多くの数学者の挑戦を阻んできました。1995年のワイルズによる証明はモジュラー形式と楕円方程式の関連性という理解不能な領域へ。専門家でも理解が難しいそうですが、物語としてよく出来ており数学が苦手な私でも楽しめました。

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    投稿日: 2023.02.18
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    YouTubeほんタメチャンネルの紹介動画に惹かれて、単行本で昔読んだ本書を文庫版で再読。あらためて読んでみて、以前よりも感動した。何世紀にも渡る数学の歴史とフェルマーの最終定理の絡み具合が何ともドラマチックだ。

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    投稿日: 2023.02.13
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    フェルマーの最終定理そのものだけでなく、それが生まれるに至った歴史や数学者たちの奮闘が書かれていた。 東洋人がこんなにも深く関わっていたとは思っていなかったし、数学に関する本を読んで人生の過ごし方まで考えさせられることになるとは予想外だった。 数学の知識があまりなくても楽しめる内容だった。数学に全く触れたこともありませんという人でなければ苦痛なく読み進められると思う。大学数学までやっていればほぼ理解できる。

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    投稿日: 2023.02.10
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    半分くらいしかわからなかったけど、結構おもしろかった。数学界は、世界中の数学者が情報を共有し合って前に進むべき方向を模索する。日本人がこれほど頑張っているとは、知らなかった。

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    投稿日: 2023.02.09
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    17世紀、「私はこの命題を証明したが、余白が狭すぎるので記せない」というメモ書きを残して死んだ奇人フェルマー この定理がついに20世紀末に証明されるまでのノンフィクション。後半はイッキ読み 人間はすごい。まさに” 巨人の肩に乗る”だ! AIなら一瞬で解いちゃうのかもしれない。しかし、AIのように経緯がブラックボックスのままで結果だけ求めるのは長期的に見れば間違っているのかもしれないと、この本を読んで思ったな

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    投稿日: 2023.01.09
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    ページ数も多く非常に読み応えがありました。 数学が特別好きなわけではないのですが とても楽しめました。 個人的に23人のサッカー選手についての話が興味深く 誕生日の割合について、あまり考えることは なかったので意外にも同じ誕生日の人が いる確率の高さに驚きました。 数学が好きな方でしたら、かなりお勧めできる作品で 読んでみて損はないかと思います。

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    投稿日: 2022.12.27
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    評判が良いせいか、読み終わった時の満足度は低かった。 幼少期にこの本を読むと自然と数学に興味が湧きそう。 小さいお子様がいらっしゃるご家庭の本棚にあると面白いかもしれない。

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    投稿日: 2022.12.12
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    数式もほとんど使わず、数学を全然知らない読者でもここまで楽しめて感動すらさせるというすごい本。 サイモン・シンは『ビッグバン宇宙論』も面白かった。今度は『暗号解読』も読んでみよう。

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    投稿日: 2022.12.04
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    最初にこの本を手に取ったとき題名から難しい本だと思ったのですが、話の中身は数学についてあまり知らない人にもわかりやすい数学史が描かれていました。様々な数学の分野において多くの業績を納めた偉人たちが登場し、人生をかけて一つの問題に取り組む姿にとても感動しました。数学が好きな人はもちろん、数学にあまり関心、興味がない人でも楽しんでいたたける作品でした。 数学は、この世界な存在する学問の基礎で最も合理的を追求した学問かもしれないと感じた。

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    投稿日: 2022.11.03