
総合評価
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powered by ブクログ非科学的な社会通念を否定してくれる意味で本書は有意義なものであることを前提に言いたい。 子育て中の親として。 才能がほぼ遺伝で決まっているなら、親の不得意なことを習わせる意味がないと思った。自分のようになって欲しくないという親心や何か才能に芽生えてほしいという親心は無駄なのだろうかと思うと寂しい。 親がどう子育てしようが子供の成長に関係ないというのは親の肩の荷が下りるという面ではありがたいとは思う。 犯罪を起こす確率を脳検査でスクリーニングし、陽性だった人を収容するというのはなんというディストピアであろう。自分はサイコパスというアニメを想起した。 顔の特徴で攻撃かどうかが判断できると聞いて、町中ですれ違う人の顔を見るようになってしまった。今後本書の学説に該当する人との人付き合いに恐怖を感じるようになるだろう。自分のような感化されやすい人間にとっては呪いである。
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログなるほどと思わされることが多く、分かりやすく書いてあるので、サクサク読めた。 だからだめなんだ的な作者の主観みたいのに導かれて、嫌いな人を思い浮かべてしまうので、 我に返り、いやいや、自分も。と反省したり。 下手したらこの本で知ったふうになり、マウントを取るような人間になりかねないので、気をつけなければと思った。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ読んでよかった!いつの研究か明示されてない所がたまにある点だけ気になった。 メモ ◆白人のIQを100とすると黒人は85(社会階層が同じ母集団でも)、同IQの人の収入等を比較すれば人種間の格差はないどころか逆差別に繋がる。身体能力や音楽的才能の高低を肯定的に捉えるように知能の違いも捉えるべきでは。 ◆子の心は遺伝と非共有環境(外部環境)で決まる。親がどう育てるかは関係ない。親ができることは、できるだけ良い環境(友達関係)を与えること。ただしどんな友だち関係を選びどんな役割を演じるかに親が介入することはできない。
0投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログ遺伝と環境の影響についてエビデンスを示しながらわかりやすく解説してくれる本です。 本書には、誰しも都合のいい解釈で世界を観ているという厳しい指摘があるのですが、確かにその通りと思えるほど世界には欺瞞が溢れていると気付かされました。 著者の手のひらで踊らさせてる感もありましたが、納得するしかないという気持ちになりました。 この欺瞞についてこれからも日々考えることになりそうで、考える習慣に影響を与えてくれたという意味で良い本だと思いました。
6投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
★★★☆☆星3 とても賢い人たちが行った調査と結果と解釈が極端すぎるように感じたが、最後まで興味を持って惹きつけられた。美男美女が得をする、頭の賢さは遺伝するなどなんとなく知っていた内容もあったけど、依存症、精神病の遺伝についてや、反社会性パーソナリティ云々その他知らないことも多く、勉強になりました。最後のページの、不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。きれいごとをいうひとは、いくらでもいるのだから。という締めくくりが一番印象的でした。
0投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ納得することも「えっ?」と戸惑うことも様々なデータを根拠に説明されている。差別では…と思い込んでいたことも遺伝の影響も大きく関係する。遺伝だからと決めつけることも差別につながる。 重いと感じる内容もあったが面白かった。
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログガチ現代で言っちゃいけないことだらけだけど、まあ科学的な観点?とか、エビデンスによりこの人類という現時点のデータがいろいろと書かれている。これを見て、そうなんだ、活かそう!にもならんしできないけどね。でも、当たり前だけど世の中はそんな綺麗事だらけの世界ではない。←これだけは真実であり、誰しもが真に幸せを享受してるとは言えないし、人それぞれいろんな悩みやコンプレックスがあると思う。なので、読んだからどう、とかにもならんけど(笑)、ただ、今あなたが抱えているその悩みはあなた1人だけじゃないよ、とは言えると思う。たぶん悩みのない人なんてそうそういないんじゃないかな、。たまにはこうやって、真実を知るってのも悪くない。知ったからなにかとかでもないけど、現実を知る、傾向を知るってのも別に損ではないね。著者の、「不愉快なものにこそ語るべき価値があると考える。」これには同意だね。だいたい、今の世の中綺麗事で語られてることばっかだよね。不愉快な現実を知るのもいい機会なんじゃねえかと思う。※活かせるかは別。あと、普通に軽い気持ちでこの真実喋り散らかすと人は消えてくと思います笑。
0投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ2025/08/28読了 マネーロンダリングの著者橘玲の著書。 不愉快なので、公にはあまり語られない受け入れ難い世の中の真実について赤裸々に書かれている。 世界は、平等とか努力といった類の「きれいごと」以外が多くを占めているのだという事を改めて認識した。
0投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログハリスの「集団社会化論」が最も興味を引いた。 非共有環境である友人関係は、個人にとって大きな影響力を持つ。 ある集団は他集団と異なる性質になろうとする。 個人はその集団で認められようとする。 また、集団内で役割を演じようとする。 どれも身に覚えがある気がする。 これは、移民問題の解決が如何に難しいかも物語っていると思う。 ある国の中に移民集団が形成された場合、彼らは元々の国民集団とは全く違う性質(元の国の性質)を維持しようとする訳だ。 対立が生じるのは必然だと分かる。 こう考えると、ただ移民を攻撃して排除するより、いかに元の国民集団に受け入れさせ、同一化させるかを考える方が有意義ではないだろうか。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログこの世は不都合なことや、倫理的に正しくないことを世の中に発信しづらいと思っている。 この著書を通して、人間学の真実を少しでも触れることができた。だから、これから不条理なことや納得できないことがあっても、真実の情報を集めて、少しでも自分が納得して解釈した世界をつくりたい。
4投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログおもしろいテーマや、それに関連する研究やデータがあったので、そこから自分なりにいろいろと考えることができた。仲間や所属ってやっぱり大切だなー。
0投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ遺伝が半分 育ちは半分 (ただし、家庭環境より同年代の環境による影響のほうが圧倒的に大きい。その中で、相対的に得意な子供自身の特性に沿って戦略的に行動を選択していく。 家庭環境は、宗教、食事など、子供集団で関与されにくいことの影響が大きい
0投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログ氏より育ちなのか、育ちより氏なのか。 領域によってどちらが正しいかは変わるが、幼少期の人格・能力形成において友達>親の教育なので、孟母三遷的なことをやってあげてあとは見守るしかないのかなと思った。平常時・ストレス時心拍が低い人は興奮を好むので非行に走るというのは医学的を学ぶものからして興味深かった。
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログまがいなりにも大学院で研究してた側の人間としては、批評する部分も多かったけど、実体験に基づく傾向としては納得できる部分が多かったです。 個人的には性差の記述が面白かったです。 やっぱり当たり前ですが性が原因で生じる格差を是正するような施作は本質的ではなく、生物学的な性差を受け入れた上でそれぞれの幸せを最大化するような施作を考えることが重要ですよね。 それから子育てのタームは、愛に言及してほしかったなと思いました。大体その通りなんだろうな、という感想を持ちましたが、、、
1投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログみんなが気づいているけど言わないことをあえて言っている本。人種によって能力に差はあるし、美貌によって収入に差はある。まあそりゃあそう。 あとがきの最後に書かれていましたが、不愉快なことこそ言うべき書くべき必要があるというのは、その通りだよなあと思いました。きれいごとや正論はAIにでも言わせとけ。生まれつき人間には差があることを認識しないまま生きることの方が地獄な気もします。 大事なのはその後になにをするか、です。 説教くさ。。
50投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログデータなどが多く、しっかり説明されている。 ただ少しくどいかな。同じような話が延々と説明されていると感じてしまった。 遺伝や生物学的、人種の優劣など今の世の中で憚れる内容を裏付けを元に説明している。 決して否定などしているわけではなく、そういった事を認めた上で対策するべきだと真っ当な事を伝えている。 女性活躍、黒人を異常に保護する活動などが逆差別に繋がっているのでは。無理に社会が地位を押し上げようとすることで乖離されていると感じた。 こういった話をしっかりと堂々と議論していくべき。
0投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログ「悪いこと言える俺カッケー」っていうテンションではなく、タブーとされる事柄に、データと事実をベースに躊躇なく踏み込みつつ、慎重さを持ちながらひとつの見方に偏ることもなく、結論として真に必要な事は別のところにあるのではないかという考察もあり、全体を通して筆者のバランス感覚が非常に良い。 不愉快だからと目を背け、その差をイデオロギーで否定して、見かけの差別を減らすだけでは、全ての人が幸せにいられる世界は成立しない。綺麗事だけでは、タブーを利用した既得権益を増やすだけ。我々は違いを認める勇気を持ち、全ての人が幸福な人生を送れるようになることを考えるべきと思った。
0投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
姉から借りて。 面白かった。 なんでも遺伝するって話で、精神病は8割遺伝あたりはとても興味深かった。 ほんとに言ってはいけないw 幼児教育なりいろんなビジネスがいろいろ破綻しちゃうw
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ日常生きてるだけでは得られない情報ばかりで興味深かった。 特に、子供の「こころ」に影響する要因や、学校やコミュニティによる要因のところが面白かった。これまでの経験や考えから、合致する納得感も得られた。
1投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・知能(IQ)は遺伝の影響が8割、2割が環境。→直接的な認知能力教育ではなく、生活習慣や性格など、非認知能力をのばす環境におくべき ・精神障害は遺伝率が8割、身長と体重の遺伝率は7割 ・ユダヤ人は知能が高いと言われるが、検査でわかったのはアシュナケージ系(ドイツの)ユダヤ人だけで、スペイン系のセファルディや中東のミズラヒムなどは平均的。アシュナケージはヨーロッパの厳しい差別があり禁忌の金貸しで生計を立てていたり、婚姻も制限があり数十世代で遺伝的変異があった可能性がある。その裏付けで遺伝病率が高い。一方でイスラム圏のユダヤ人は人口も多く金融業に特化するわけではなかった。 ・心拍数が低い、発汗しないなどの子どもは自律神経系に問題があり、恐怖や刺激を感じにくい。結果犯罪者やベンチャー経営などに振れていく可能性が高くなる ・テストステロンが多いほど競争を好み、野心的冒険的で攻撃的、性欲強くなる。また幅の広い顔になる。少ないと逆になり面長の顔になる。テストステロンは遺伝の要因もあるが子宮内でのホルモン環境に大きな影響をうける。 ・男女は網膜の構造的な違い(厚いと動きに反応しやすい、薄いと色や質感に反応しやすい、男は厚く女は薄い)で、動くものや人の顔など注目するポイントが違う。→だから男子は車や電車が好きなのか ・授乳や養育をするとオキシトシンというホルモンがでて幸福感がある。オキシトシンは分娩やセックスでも分泌する。→ホスト依存や恋愛中毒が深刻になるのはこの体内ドラッグの禁断症状ではないか ・メスとオスは子ども1人に対するコストが違う。メスは胎内と授乳などが必要で大きいが、オスは射精するだけ。従ってメスは優れた遺伝子を吟味し、オスはたくさん交尾する。この条件下では優れたオスがメスを独占する一夫多妻が自然。実際に動物界では多い。 ただし、ヒトは子の養育にコストがかかるため、遺伝子の優劣のみで選ぶわけにはいかない。オスを複数のメスで共有したのではオスの資源が分散して合理的でない。従ってヒトは一夫一妻が広まったと説明できる。 ・しかし、ヒトの本質は一夫一妻ではなく乱婚という説がある。霊長類のうちゴリラは一夫多妻、チンパンジーとボノボは乱婚、テナガザルは一夫一妻だが、睾丸とペニスに特徴がでる。ゴリラのペニスは3センチで睾丸は大豆ほど。交尾の前段階で他のオスと競争するから身体はでかいがそこで競争は終わるから、発達の必要がなく、体にしまいこまれている。一夫一妻のテナガザルも同じ。対してボノボやチンパンジーは体格はゴリラの5分の1だがペニスは3倍、睾丸はでかい卵くらいある。でかいから放熱のため身体の外にある。競争が精子レベルになるため発達している。ヒトはどうか?睾丸は中間のサイズで一夫一妻に近い証明と言われてきた。しかしペニスは他より長く亀頭は特有である特殊な形であり、理由をうまく説明できなかった。 ・女性が清楚貞淑というのはキリスト教的イデオロギーの反映に過ぎない。16世紀、コロンボは女性患者の診察でクリを発見したが大学に揉み消された。17世紀の魔女狩り時代はクリは悪魔の乳首と言われ火あぶりの対象となった。このように女性の性衝動は抑圧されてきた。 ・霊長類の進化からするのヒトとボノボチンパンジーが一番最近であり、テナガザルが一番遠い。それなのに一夫一妻なのか?しかもボノボは交尾をコミュニケーションとしても使う、実はヒトの本質はボノボと同じ乱婚ではないのか。 ・歴史的にどこの部族もハーレムばかりで乱婚ははないが、人類の歴史は200万年あり、たかだか何百年を取り出して本質は説明できない。200万年にわたる長い狩猟時代から一万年前の農耕開始で変化があったのではないか。旧石器時代は人も少なく狩猟だから土地を争う必要がない、女の奪い合いについても乱婚であれば周辺部族は新しい血の供給源となる。女にとって乱婚のメリットは子の父が死んでも他の父から支援が期待できることにある。では男はどこで競争するかというと女性器である、他の精子をかきだすために亀頭ができた。 ・女性がエクスタシーで大声を出すのはなぜなのか?自分の居場所を知らせるのは安全面からも合理的でない。それを上回るメリットは他の男を呼び寄せ、多数の精子を競争させること。 ・以上の仮説では男と女の性戦略は対立していない。モテるモテないの競争もなかった。しかし農耕の登場がエデンを終わらせた。狩猟社会は独占や所有に意味はなかったが農耕社会では重要になった。それに伴いヒトの性行動と変わっていった。ただし現代において乱婚の復活は破壊的すぎて戻ることはないだろう。 ・子どもの能力や性格は遺伝か友達関係、子育ては大した影響がない。子どもの世界は友達であり親ではない。親ができることはシンプルで環境(友達関係)を与えることだけ。だけどどんな友達を選び、コミュニティでどういう役割をするかに親は介入できない。そういうもの。
1投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ近代以降、世界各国は平等な権利と差別の撤廃を声高に叫んできた。一方で、人というものは(ヒトに限らず生物一般では)、個体差があり、性差があり、遺伝による差も存在する。生物学的には全く平等でないのに、平等を目指そうとするこの矛盾を押し殺して、私たちはこれまでモノを語ってきたと感じた。みんな平等だって言っても、イケメンはモテるし、親が金持ちだったらより良い教育だってあけられる。こう言った社会の不条理はいくらだって存在することに、私は目を背けたかった。そうもいかないことを知られてくれた。
20投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ研究結果に基づいた正論なんだろうけど、組織の中で正論として言いにくいことばかり。 一般知能(IQ)は遺伝が約80%で決まる。 勉強しなくても東大に入れる人もいれば、どんなに努力しても東大に入れない人もいる。 美人とブスの「美貌格差」は約3,600万円等等。 本の帯より i 努力は遺伝に勝てないのか ii あまりに残酷な「美貌格差」 iii 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
1投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログまさに言ってはいけない、だけど知っておきたい事実。根拠が明確に提示されており、とても興味深い、ただし若干残念な気持ちにもなる本。
0投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログまえがきに不愉快な本だと断言されていたが、 他では書かれていないことをここまでしっかりと書かれていることに驚き、コアな内容にどんどん浸っていく感覚に陥ってしまった 性的なことも書かれていた。 しかしそれは読むことを躊躇させるような書き方ではない。 一夫多妻制やレイプ等は、より良い子孫を残すための行動であり、理にかなった行為であるらしく、とても考えさせられた。 浮気や不倫を肯定するわけではないけれど、この本を読めば少しは相手の浮気心も許せるのではないか?と思った
0投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログこの社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――だが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ! 「不愉快な現実」を直視してみました。 まぁ、そうなんだろうなぁと うすうす考えてはいたけど 読んでいるとやはり不快に感じる部分があったな。 9年前の本なので 遺伝子レベルの話はさらに詳しいことがわかっているんだろうな。 でも、だからと言って努力は無駄とは思えないかな。 子育ての部分は 子育てしている時に読みたかったなと思った。 もう、何度も書いてると思うけど 男の子の子育ては本当に難しかった。
12投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ一言要約:他者に対する「コントロール幻想」の認知が一歩め 行動遺伝学から進化心理学、それを基にした経済や教育、より応用的には組織論や人材育成にも繋がる考察と読み深めたが、本質は「(実子を含めた)他者をコントロール出来るというのは幻想である」との認知からと心得る 人生はあらゆる場面で選択と集中であり、コントロール出来ないことに精を出しても無駄が多く、その対象に「他者」があることは、受け止めなければならない残酷な真実である 実子が出来良く育ったら親の成果、落ちこぼれたら友人や周囲のせいと捉えがちだが、真には逆なのだろうと思慮 親として「やるべき事」を見間違えず、わきまえ、かつ子に対しても謙虚であること、逆説的にはこうした務めを果たす事で「親になる」のかも知れない そんな風に考えさせられた
4投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒頭で著者が述べているように、かなり不快に感じる部分もある本 構成としては、様々な人間の生物学的な特徴について、仮説と研究結果を元に著者が自身の意見を述べている。 項目によっては、それはちょっとその結論にはならないんじゃないか??と感じるものもあった。 ただ、自分が普段なんとなく思ってることを、研究結果で裏付けていて、読んでなるほどと腑に落ちる項目も多かった。 犯罪を起こす人の特徴、子供の成長に影響する因子などの話は面白かった。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2016年 再読 はじめて読んだ時は 「これは一部の人から 批判反論されまくるんだろうな..」 と思ったけれど 今回も同じ様な感想を持った (忘れていた話も多かった 読んだつもりでも忘れている..) 遺伝子はやっぱり遺伝子で 性差はやっぱり性差なんだな.. 男女の脳や体の違いとか.. こう言う話知っていると 無駄な時間や労力使わずに 済むかも..と思った 目の角膜の厚さが違うと 見るもの(注目するもの)が 違って描く絵も違ってくる.. などの話...本当なのかな? 同じ接し方すれば 同じ性質や性格の人間 出来る(皆が穏やかになるとか) わけではない 不愉快な部分もあったけど 改めて思い出した方がいいな と思うことも多かった
1投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ本当に不愉快な事実ばかり明らかになりますが、すごく面白いです。 霊長類とヒトの婚姻の比較とか、人種による知能の違いはあるのかとか、出自による差別をなくそうという流れにおける真実とか、論理的に説明している辛い内容もあるのですが、ある種の希望もあり人の可能性ってなんだろうと思いました。 私は人の親なので「子供はなぜ親の言うことを聞かないのか」いうテーマが面白かったです。 続編も読もうと思います。
14投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ1章では知能・病気・犯罪傾向・障害等の遺伝的性質を残酷に、明確に示している。また、そこからの経済格差や性差別等の話題も展開していて、事実と現象の繋がりが非常に分かりやすい。 「親のせいにするな」や「努力でなんとかなる」といった言葉がいかにナンセンスであるかが、多くの根拠を持って立証されている。 2章はルッキズムに基づく経済格差や幸福度等について書いている。さらに、生物学的観点や経営学的観点から男女の性戦略もいるされており、「哺乳類としての人間」の本能の起源を知ることができた。 3章は発達心理学や集団社会学などの観点から、子どものアイデンティティ形成やパーソナリティの根拠となる事象を検討している。 社会的な生物である人間が、集団から排除されないために結託関係を築き、同じ敵に対してみんなで共同体意識・帰属意識を醸成していく過程は、いじめや戦争など、「内と外」の性格を持つ人類的現象にも反映できると思った。 「神話」を廃して、「遺伝」という確実な真実を映し出すことを試みている。本書を自らの生活や意識にいかに生かすかが重要だと思う。
2投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ本書を一言でまとめると、「遺伝は通常思われている以上に私たちに影響を及ぼしている」といったところだ。 【1】努力は遺伝に勝てないのか 【2】あまりに残酷な「美貌格差」 【3】子育てや教育は子どもの成長に関係ない 本書は上記の3章からなっている。しかし、章ごとのテーマを突き詰めているわけではない。それは、本書が月間「波」連載されていた「残酷すぎる真実」に加筆・改変したものだからだ。便宜上、章立てにしているが、実際はそれぞれが独立したテーマで、以下の13からなる読み物である。 I 努力は遺伝に勝てないのか 【1】遺伝にまつわる語られざるタブー 【2】「頭がよくなる」とはどういうことか――知能のタブー 【3】知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人 【4】進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか 【5】反社会的人間はどのように生まれるか II あまりに残酷な「美貌格差」 【6】「見た目」で人生は決まる――容貌のタブー 【7】あまりに残酷な「美貌格差」 【8】男女平等が妨げる「女性の幸福」について 【9】結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実 【10】女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか? III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない 【11】わたしはどのように「わたし」になるのか 【12】親子の語られざる真実 【13】「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実 一つ一つが完結しているので、どこから読んでもいいし、興味のあるところだけ読んでもいい。そういう点で読みやすい本である。 私は、橘玲氏の本は割と読んでいる方なので、いつもの橘氏らしさを感じる読みやすいものだった。同著者の『「読まなくてもいい本」の読書案内』も読んでおり、既知のことも少なくなく、「残酷すぎる真実」というほどのものではなかった。 まえがきには、「本書で述べられていることはすべてエビデンスがある」と書いてある。 ただし、そのエビデンスが必ずしも正しいとは限らないところが、科学的であることを標榜している読み物の注意点である。エビデンスにはレベルがあり、たった一人の専門家の意見でもエビデンスになるからだ。「エビデンスあり=真実」ではない。 その辺を考慮して読めば、誰もが楽しめる本である。先に挙げた目次のうち一つでも興味が沸くものがあれば、一読する価値はあるだろう。
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ「馬鹿な親から馬鹿な子どもが生まれる」のなら、努力は無駄になって「教育」が成立しなくなってしまう。だからこそ、自然科学の研究成果とは無関係に、「負の知能は遺伝しない」というイデオロギー(お話)が必要とされるのだ。p20 異常な犯罪がなんの理由もなく行われる、という不安にひとは耐えられない……p28 「非共有環境」 「相関関係があるからといって因果関係があるとは限らない」 税金を投入して高等教育を無償化したところで、教育に適性のない最貧困層の困窮はなにひとつ改善しないだろう。 心拍数と犯罪の相関。 「ほっそりとした顔の男性が幅の広い顔の男性に殺されている」テストステロン値、攻撃性。 p145 ジャック・ウェルチ(ワイの父親に似てる……) オプトアウト 「女の子は生まれつき人間の顔に興味を持ち、男の子は生得的に動くものに興味を持つのだ」p152 男性は言語機能を左脳が司っているが、女性は両方。 脳の生理的な違いによって好きなことが違う。 「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」 キブツ 社会実験 キブツでの生活が長いほど性別役割分業の傾向が強く見られた。p156 クーリッジ効果p170 焼灼 人間……乱婚説p192 子供が親の言う事を聞かない理由p222 アイデンティティというのは集団への帰属意識のことだ。
0投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログタブーを直視するときのざわざわ感や気まずさが自分は好物なのだと思った。 集団や社会からあぶれないように(投資に見合った成果や報酬を得るために)進化してきたというのは納得。 でも、ついつい集団からはみ出たい欲が勝ってしまう自分って、遺伝的に何か外れてるのかな?とか、そもそも集団から得られるリターンを期待して生きてないのかな?と考えた。 たぶんこの現代社会では後者を生存戦略として選んでるってことだろうな。
0投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログ自身の子育てや友人関係の経験から、なんとなくそうなんだろうなと思っていた事を、改めてまとめてもらった本と言う印象です。 ただ、環境だけでは説明できない事例があったとしても、自分や子供の遺伝子がどうだなんて分からないですし、分からない事にくよくよと思い悩んでも自分自身も子育てもどうにもならないので、自分は自分が正しいと思った事をやりたいと思います。 へーそうなんだ。よりも、まぁそう言う事もあるだろうな。と言う感想の方が大きかったです。
0投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ犯罪(起こしやすさ)、精神疾患、頭の悪さこれらは遺伝する。こう言った不都合な事実を晒してくれた本。 あとがきに書かれた不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。きれいごとを言う人はいくらでもいるのだから。この一言が強烈に突き刺さる。
1投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ「親ガチャ」という言葉はあまり好きではないが、本当にここまで遺伝しているのであれば、そのような言葉があっても仕方がないのかな。 とも思った。
0投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ小難しく感じてしまい、あまり頭に入ってこなかった。 男性ホルモンの影響で、 顔の横幅が長い男性は、嘘をつく回数が面長の男性より3倍上がる・支配的・交戦的・性欲が強いなどの記述は、とても面白かった! 自身の体験談から納得できることもあり、モラハラをする男性の顔型が似ているなと思っていたので、知れてとても納得しました。
6投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログ知能は遺伝する。バカはバカ。 環境(子育て)に左右されない。 犯罪も遺伝する 人間は狩猟時代のまま変わってなどいない
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ戦争など人類の繁栄や生存を脅かす出来事が起きないように、人は理性から平和を築き上げた。そのためには、不都合な事実を隠してきたが、現代の科学の発展でその不都合が露になってきた。その不都合を闇に葬らず、事実として受け止めていかなければならない
1投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ・一回通読。ほんまでっかTV感のエンタメとして面白い。人によって不快に感じる部分が含まれるのは確かだけど ・他の分子生物学や進化論の本では不自然に避けられていた話題、例えば人種間の知能差などにも言及していて、そのまま鵜呑みにするのは危険だけど、多角的な視野を持つには有効 ・子どもたちは友達グループの中で、グループの掟に従いつつ、自らが目立つようなキャラクターを演じる、という説は目から鱗かつ腹落ちするものだった。他にはアシュケナージ系ユダヤ人、最貧困女子、ロンブローゾ・プログラム、あたりが印象に残った ・欲を言えば、各主張に対して複数の立場や説を比較解説してほしかった。エビデンスに基づく分かりやすいまとめ方は巧みだけど、見方によっては自分の主張に都合の良いエビデンスだけ集めてきたようにも捉えられるので、勿体ない
1投稿日: 2024.07.23
powered by ブクログ人は身長や体重など一般的な事項に対しては遺伝による影響を認めるが、知能や暴力性、精神疾患など、タブーとされる分野に対しては遺伝による影響を考慮していない。しかし、現実はそちらの方が影響は大きく、平等な社会の実現は極めて困難である。本書はそんな残酷な現実を突きつけている。 努力は報われる、といった考え方は綺麗事であると改めて思った。自分の知能を顧みず子供に英才教育をしても無駄になるだけなので、過度な期待を寄せないように気を付けたい。
1投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログ遺伝子学は人間のタブーの世界に入り始めており、その研究、分析など生まれ持った知能、生活、神経疾患など解読可能となっている。その中には寿命、病気なども解析から読み取れるという次元は驚異でもあり見逃せない学問になりそうだ。更に見た目でも面長、幅広い顔、笑顔などからも知性や性格がわかるという。前も書いたが今後人間のDNAの編集次第では改造人間になる可能性も高く、同じ人間ばかりの社会は脅威となる。
10投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ進化論、遺伝学、脳科学といった視点からの切り込みはなるほどと思う反面、すっきりしない不愉快さが生まれる。読んでいて胸糞悪さを感じるがついつい読んでしまった。現代の進化論が突きつける不愉快な真実は、歪んだ理性を暴走させないための安全装置、っという著者の言うことはそうかもしれない、と思わせた。
0投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログ面白かった。心拍数の低さと反社会的・攻撃的行動の相関関係が興味深い。ある程度の犯罪は治療可能な病気。本書で取り上げられた例のように、小児性愛が脳腫瘍によって引き起こされているなら、本人の意思ではどうにもできず、更生を説くのは無意味ということになる。問題解決のためには原因に正しくアプローチすることが重要なので、不愉快な真実としても直視すべき。個人的には本書で紹介された真実は、どれもさほど不愉快に感じなかった。子育てにしてもそんなに神経質になる必要がないとなると肩の荷が下りる。
1投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログ遺伝や外見など、生まれつきの基本的には変えられないものの影響が実は大きいという内容。 様々な大規模調査や実験データが紹介されており、その結果を元に考えられている仮説がその後に紹介されるが、仮説を読む前に自分自身で仮説を立ててから読むとより面白くなると思う。 中には仮説同士で矛盾が生じている部分もあり、確実なことはまだ分からないのだろうが、色々と考える余地があり面白かった。 不倫や離婚の多さから、ヒトは本当に一夫一妻なのだろうかと常々思っていたが、それについて理解できる内容があり興味深かった。
0投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログトリビア的なへぇーっちゅー感じで読むのがよきかな 〝美人は8%のプレミアムを享受し、ブスは4%のペナルティを支払っている〟 〝単にブスに生まれたというだけで制裁される〟とかいってまじうける 〝一生で考えると収入格差は3600万円〟 りある〜 こういうしょーもないのが1番おもろい ジュディス・リッチ・ハリス
1投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログ「不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている」 「きれいごとをいう人はいくらでもいる」 以上は2016年に書かれた本著の一節であるが、よりインターネット・SNSが普及してきた現代においてより肝に銘じておくべきことではなかろうか? 甘言や事実を捻じ曲げたようなメディアやポストで溢れかえっている現代において、こういった事実を真表に出してくれる本は貴重だと思う。 単純に読み物として面白く、不愉快な内容にしては興味をもって読むことができていたと思う。 今まで政治や社会学など小難しい本は避けてきたが、今後はこういったジャンルも新書などを漁って読んでいきたいと思う。
3投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ遺伝と環境要因に関する章(12、13)か面白かった。それまでは遺伝がほぼ全てを決定する、という流れで進んできただけに、親として何ができるかについてのハリスの集団社会化論は興味深い。子供にとっての環境(影響を大きく受ける)の大部分が学校など、家庭以外の環境であるなら、そういう環境を提供してあげることが親としての最善策だと思う。遺伝が決める部分は伴侶を決めた時点でもうどうしようもないものだから。そういう意味で、幼稚園時代の英語環境、インターナショナル・スクール、現在の自宅の環境など、その選択は親として良かったと思うし、救われた感じがした。
1投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログ人の知性や性格はほとんど遺伝によるものだという主張を露悪的に、極端な例を挙げて書いた本という印象。 子育てをしていると、生まれ持った性質によるものが大きい、と感じることが多く、遺伝対環境は8対2くらいの感覚がある。 そのため、筆者の主張は驚きはなく、だから何を言いたいのかが見えてこない。 生まれ持った性質が大きいなら、それを見極め、それに合った環境、活かせる場を探そうと親は真剣である。 それだからダメなんだ、やっぱり無駄なんだという発想にはならない。 事実は分かったから、それに対して何を提言するのか、それを問いたい
1投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログ事実かどうかはともかく、面白かった。 人間の本能と理性を、これまでの自分の人生と照らし合わせることで理解することができた気がする。
0投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログ面白かった 平等が大事!と思ってきたけれど、男女や個々人で生物学的・遺伝的に違うことを認識して認めた上で捉えなければならない 都合の悪い真実も目を逸らしたり投げやりにならずまっすぐ受け止めて対処する方がずっといい
0投稿日: 2024.02.07
powered by ブクログ面白い本だった。タイトルから下世話な話かと思ったが、遺伝的な人間の本質に光を当て、人間の本質を解く本だった。人間とはなんなのだろう。親のできることは、環境を与えることと言うのは大変参考になった。教育には限界がある。
1投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ遺伝がどのような影響をもらしているか、また、進化の過程で人間は無意識にどのような考えで行動してきたのかを、世の中で考えられている定説、常識は本当にそうなのかと、現代科学の実験結果を元に語っている。また、遺伝がメインテーマなので、子育てしている人に参考となる話があるので、小さな子供がいる方にオススメ。頭の片隅に置いておいても良いと思う。
4投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログ橘玲氏は『臆病者のための株入門』で投資信託積立を決意するきっかけとなったという経緯がある。 吉川浩満氏の著作で対談があり進化生物学、進化心理学方面にも言及しているとのことで、まずはベストセラー本書を手に取ってみた。 率直に、これはセンセーショナルな内容だわ。ご自身で述べているが不快な論旨が学術的根拠をもとに述べられているが、心情的には信じるのが難しい点もある。しかし、臭い物に蓋をするの出なく真摯に向き合うことでより良い社会の形成を目指すという一点に、集約する。そこに自分が試されておる緊張感とまだまだ学び視野を広げることの意義をまざまざと突きつけられる。 後、ドーキンスの『利己的な遺伝子』はどこでも引用されますね。未読ですので、そろそろ手を伸ばしてみようかと。些細なことですが、『Humankind』で取り上げられていたオクラホマ大学のサマーキャンプ実験がここでも挙げられ、また違う観点からこの実験の意義を説明している。読書経験が繋がった感じがして、一人で盛り上がった。(本書は人間の集団帰属意識と外部環境との必然的対立。ヒューマンカインドはそこに研究員の介入があったことを暴き、人間生来の優しさにフォーカス) 巻末に参考文献をまとめてくれているのが、自分好み。こういったとこから次の読書へと誘われる、あぁ、抗い難し。積読祭りわっしょい。
2投稿日: 2023.10.26
powered by ブクログ音楽の才能は8割、運動は5割、性格は5割、障害と依存は5割遺伝する。 それ以外は、家の教育ではなく外で触れた環境。 どんなに親が熱心でも、影響はない。 あまり神経質にしてもしょうがないと思った。 持つべきものは、生まれた時に与えているのだから。
0投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログ副題にある「残酷すぎる真実」が正しいかはさておいて、普段は触れない、積極的に考えることもない物事の捉え方ではあると思う。好みの問題を横に置いてもやや偏重さが過ぎ、サブカルの延長のような新書に感じた。上手い例ではきっとないが、「内閣の支持率が30%に下がったという局面を捉えて日本人の7割は左派である、と言っているかも・・・」と勘繰りながら読んだ。
0投稿日: 2023.10.14
powered by ブクログ遺伝に大きく依存する 知能。 知能と貧困との明白な 相関関係。 そしてそう、美貌格差。 膨大な証拠を示される までもなく、 私たちはわかっている。 私は遺伝によって私に なった。 環境によった後天的な 影響もあるけれど、 その環境さえ遺伝した 性質が導いているなら、 全てが遺伝に帰結する。 ・・・ と言い切るのは暴論と 思いますが、 遺伝の影響が広範囲に 及んでいることは事実。 父母からそれぞれ半分 ずつ受け継いだ遺伝子。 人間関係など、うまく いかないあれやこれに ついて、 自分を責めるのはお門 が違う。 自分が享受した性質を 冷静に受け止めて、 その短所に気をつけて 長所を活かしていく。 つまり配られたカード で最善を尽くすという こと。 けっきょくそれ以上も それ以下もないんです よね。
62投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログ要約できない、散漫な本。 科学的事実の積み重ねではない。羅列。 筋道がない。 したがって読むのが苦痛。 主張もはっきりしない。 読了50分
0投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ9章くらいまで頑張って読んだけど新鮮さがなく飽きた。 このくらいの内容ならYouTubeの要約動画とかで良い気がする。 遺伝での傾向の結果に著者の思想によるリベラル批判が無理やり展開されていて辟易した。
0投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログタイトル「言ってはいけない」は非常に刺激的なものだが、内容についても期待通り、あまり表立って「この辺り」の話をする人はいないと、すぐに感じることができる。あまり深く触れないが、副題にある「残酷な真実」の通り、そのまま残酷さをまざまざと見せつけられる一冊になっている。 軽く構成中心に触れると、人の遺伝、知能指数(IQ)と所得の話、特にそこから発生する最貧民層について、後半は子孫を残す人間の動物的な面と行動について鋭く突いてくる。また子供の教育に関しては、どんなに頑張っても遺伝的な要素が大きい点は否めず、頑張って我が子を一流大学に入れようと努力・支援している親からすれば、まさに「言ってはいけない」事を繰り返し記載している。一貫して「誰も表立って」言ってくれなかった事を、あえて伝えていくことが主旨なので、まさに「残酷」そのものである。読者の置かれた状況によっては、筆者が冒頭で警告するように不快な気分に感じるだろう。 あくまで書かれた内容について自分はどうか、というチェックをしながら、勿論完全にそうだとは言わないまでも、確かに納得感と共に受け容れられる点が多数ある事に気づき、今後の人生に少しでも参考になれば、程度で考える事を勧める。 なお残酷で言われてこなかった事なだけで、読者の大半は薄々もしくはかなり断定的に考えていることと内容は一致する。少し例を挙げるなら、美人の女性が経済的に裕福である事、一流大学を卒業した親からは頭の良い子に育つ事などである。また性に関する記載もかなり刺激的で、少子化を爆走中の日本の政治家にもまず読んで政策に活かせることがないか考えて欲しくなる。あくまで考えていただくだけで、政策にそのまま活かせない内容なのだが。 筆者が本書を読むと1日がスッキリ終わらないような事を冒頭警告してくれるが、まさにその通り、頭の中で何とも複雑な心境に陥り、対人関係にもどうやっても多少の影響を与えてしまいそうだ。読むには少し覚悟がいるが、単なる一つの考え方・例示だと割り切れる方にしてみれば、逆に大して面白く無いものに終わるかもしれない。ベストセラーになった事から考えると、大半の方は前者のような何とも言えない感情を抱いたに違いない。
2投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブル この本は炎上しそうな話題も様々な文献ベースで書いてあって面白かった 子育てと遺伝の部分が特に面白かった。 子供が親の言うことを聞かないのは友だちとの関係の方が生きる上で大事。それは農耕時代に子育ては親ではなく同じ集落の他の子どもが担っていたからだと書いてありなるほどなと思った。子育て中の身としては活かしていきたいと思った。 また、環境の影響も大きいらしく、昔、祖母に言われた『友だちを選びなさい』と言う言葉に反発していたが、祖母は間違ってなかったんだなと思った。 遺伝については影響が大きく身長や性格は納得されやすいが、肥満や精神疾患、有罪件数なども遺伝するとはあまり語られない内容だと思った。
2投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログ「親ガチャ」という言葉があり、度々小説では どうしても抗えない絶望の意味合いで使われている そんな中この本に出会う 伝えたいことは3点: 努力は遺伝に勝てない 知能は50%遺伝 精神病も遺伝 容姿が人生を左右する「美貌格差」は存在 格差3600万円の損失 特に女性は辛い 子育てや教育は子どもの成長には関係ない 友人や環境に強く依存 親から学ぶことはほぼ無し 結局は親ガチャやん… 教育だけは自己管理で抗えるかどうか位でしょうか? 皆さん上記を知って使ってるのか? 人種も得手不得手があり、ヒトは自身と類似するヒトと群れを作り、異人を排他する 歴史を学ばず、ひたすらオブラートに隠し 人前では決して公言をしない美徳感は 違和感を感じてたので納得 今後の人生の考え方を変える ショッキングだが知っとくべき事柄かと感じた マクロ統計なので一概にいえないが ニッチな選択を回避するデリスキングを学ぶ
51投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
兄のお勧めの本で、暇つぶしにと思い読んでみたが、なるほど、兄が勧めた理由が分かりました。 アメリカで子育てしている私にとっては、子育てと教育に関する部分はとても参考になりました。 ・人種差別に対応するためのアファーマティブアクションと、人種による能力の違いにより、アジア系がアメリカの大学を目指す場合不利になってしまう可能性があることは知っておいて損はない。 ・海外へ幼い頃に移住した子供は、母国語を捨て、移住先の国の言語を話すようになる子が多いということは他の本を読んで知っていたが、それが子供がそこで生き残るための本能的な戦略である、というのはなるほどと思った。 ・子供達が同じ人種の子とグループを作るようになるのは自然なことだが(自分に似ている人といると安心する)、違う人種が多数のところに1人放り込まれても、子供はそこで生き残るために適応していく、という内容もなるほどと思った。 この本をアメリカで学校を選ぶ前に読んでいたら、もしかしたら違う人種比率の学校を選んだかもしれないと思った。 ・「子供集団のルールが家庭でのしつけと衝突した場合、子供が親のいうことをきくことは絶対にない」というのも納得。結局は子供がどんな友達を選ぶのか。問題が生じたら思い切って引っ越しや転校しないと解決できないこともありそう。 ・親が子供にしてあげられることは、子供の能力を活かせる環境に入れてあげること、というのはその通りだと思った。 この本の内容の全てが真実かどうか分からないが(論文やデータがっても反論する論文もあるだろう)、そういう説もあると知っておいてもいいと思う。
7投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログ犯罪分野の実務家としては非常にためになった。エビデンス的には、家庭環境よりも遺伝とか仲間関係の方が重要、というのは覚えておきたい。
1投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログ読み終わってスッキリする!といったような内容ではない。むしろ読み始めは怖ささえあった。 まさにタイトルの通り、こんなこと言っちゃっていいのかな?という内容が多く示されている。 生活において、すごく参考になるような内容ではないけれど、一説としては興味深い内容である。 犯罪や男女、美貌格差、教育といった、身近なテーマだけれど、誰もそんなこと言わなかったよね!でも一理あるかも!と思わせる内容で、触れにくいテーマにどんどん切り込んでいく辺りは見事だった。 何度も読み返しはしないけれど、一度読んでみることは、おすすめします。
1投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ人種による能力の違いや、性による違いなど、差別として非難されることの多い話題を、統計や科学を用いて論理的に説明していて勉強になりました。
1投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログ性格や知能の遺伝の割合が大きいことや性欲についての本能的なことなど、ある意味タブーと言われそうなことが書かれている。けど結構面白い。 性善説?とは違うけど、道徳的にこうあるべきだよなって思うのが否定されそうなのが少しつらい。
1投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルにて 主に遺伝が人生に与える影響について書かれている。 2章の「美貌格差」については聴きながら多少のストレスを感じたが、それ以外は様々な実験を元に多くの驚きを与えてくれて楽しく聴けた。
1投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログ親からの遺伝として、犯罪やこころの病気は非常に遺伝しやすいというのは驚いた。また逆に共有環境とも言われる、育て方や学校での生活のようなものはほとんど学力やスポーツ、美術などには影響しないのは少しショックだった。ある程度相関が高いものとして、親からの言語性知能ということで少し納得いくようないかないような気持ちになった。アルコール依存症や喫煙も遺伝しやすいが、近年ではそういった傾向も規制や教育で薄れている。黒人の知能や人権問題についても、あまりに残酷だが生まれ持っての差があるため、法で無理矢理無くそうとするとかえって異なる差別を生んでいる。
1投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログ海外の報告が並んでいたけど、日本の文化に合っていないのか、しっくり来ない話しが多かった。全体的にゴシップな話題が並んで、自分は関心が持てなかった。話題作りにはいいと思う。
3投稿日: 2023.07.08
powered by ブクログ何となく思い込んでいたことが、数々の実験や研究によってそうでは無いことが判明してきている。各方面の方々にとっては都合の悪いことだろうが、そこが痛快である。
2投稿日: 2023.06.16
powered by ブクログバカと無知を読んで、面白かったというか刺激的だったので、ベストセラーだったこの本も読んでみた。 バカと無知を読み終えてから、そんなに期間が経っていないせいもあるのか、今回は刺激さを感じることはすくなかった。
3投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログこういう人間をとことん1つの動物のように分解する本が好き。 一卵性で別の環境で育った子がまったく同じような人生送ってるとか、性にたいすることとか、それを言ったらおしまいじゃないですかーのてんこ盛りで痛快
1投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログ『言ってはいけない 残酷すぎる真実』は、社会問題についての過激な主張が目立つ一冊。著者が取り上げるテーマは、社会に根付く偏見や差別、虐待など、耳を塞ぎたくなるようなものばかりである。一方で、問題について正面から向き合い、問題解決に向けた提言やアイデアを示す姿勢には、読者として共感を覚えた。ただし、あまりにも過激な主張が続くため、物議を醸すこともあるかもしれない。過激な内容に抵抗がある人には、読むのを躊躇うかもしれないが、問題に対して積極的に取り組むためにも、一読しておくべき一冊だと思う。 私の遺伝についての感想。 遺伝は人間の性格に一定の影響を与えるとされています。遺伝子には、人間の身体的特徴だけでなく、行動や性格にも関連するものがあります。たとえば、親から遺伝した遺伝子が、感情の調整やストレス耐性、注意力や集中力などに影響を与えることが知られています。しかし、遺伝子が完全に性格を決定するわけではなく、環境や教育、経験などの要因も影響を与えます。また、遺伝子の影響は個人差があり、同じ遺伝子を持っていても、環境や経験の違いによって、性格が異なることもあります。遺伝が性格に与える影響は複雑であり、明確には解明されていないと思う。
1投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログ遺伝とか子育てとか差別とか貧困とかセックスとか美貌格差とか所謂言ってはいけないタブーにどんどん触れていく本書。残酷すぎる真実は不愉快な現実なのか未来に向けた真理なのか?
1投稿日: 2023.04.27
powered by ブクログあーやっぱり、そうだったんだー。とか、えーそうだったんだー。そう言われれば、そうかもなー。と思いながら、読みました。 以前から私は世界平和のためには世界中の国のトップを女性にした方が良いのでは?と思っていたのですが、この本を読んで、その思いが強くなりました。でも、選挙戦を戦ってトップになるわけだから、戦うのが好きな人がトップになるんだよねー。世界平和への道は遠いかも。 子育てに関する話は、もっと早く知りたかったな。すでに我が子は成人してしまいました。今、子育て中の方に教えてあげたいですね。クヨクヨ悩んでもなるようにしかならないし、親の教育のせいじゃないって。でも、良い環境を探してあげることが大事なんだって。
0投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログこの本は読んだからと言って今すぐ役立つ、というわけではなく、読んだ人全員に役立つというわけでもない。読み手によっては、結構絶望的な内容にもあると思う。 毒にも薬にもなる本。 ただ、刺さる人には刺さると思う。 この本で言いたいことは、「あなたの能力は遺伝で(大体)決まっている」ということである。 しかし、このことは現代で言及することは許されない。 なぜなら現代は「努力至上主義」(努力さえすれば解決できる)に支配されているからだ。 できない=努力不足⇒サボる奴 というレッテルを一方的に貼られて苦しんでいる人は多くいると思う。 そして、現代は知識社会であるが故、その苦しみはさらに大きくなる(中世のような肉体的労働力が優勢だった時代なら、そんな問題は今よりは少なかっただろう) 世の中には努力しようとしてもできない人だっている。 宮口幸治さんの「どうしても頑張れない人たち」は、そんな人たちにスポットを当てた本だ。 綺麗ごとでは人は救えない。 自分も子どもの頃から人付き合いが苦手だった。今でも苦手。 しかし、人と満足なコミュニケーションが取れない奴は悪、という風潮でひたすら苦しんだ。 大人になって子どもが生まれたが、やっぱり対人関係が苦手だった。何のことはない、遺伝なのだ(自分の父も酒の力を借りなければ人と話せないという、ある意味コミュ障だった)。子どもには苦手なところは苦手なところとしてある程度までできればOKというようにし、得意なところに力を注げる環境を作っている。 この本をもっと早く知っていれば、私は苦しむことはなかった。でも、子どもを救えたのはそれだけでも、幸運だった。 じゃあ、この本をどう生かせばいいのか?について私は以下のように思う。 ①自分のが努力しなくても人より少しでも高い成果が出せるところを見極める ②それを探すために、様々なことにチャレンジしたり本を通して知識を得る。 ③最初は深く突っ込みすぎない。広く浅くやって、いけそうなら追加投資する。 ④自分が苦手なところは限界まで避ける。 ⑤そんな自分を受け入れてくれる環境を探す。 という感じ。
2投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間の能力の(ほぼ)全ては遺伝によるもの、という話。 ただ、努力は無駄だ!という意味ではなく、自分の得手不得手をきちんと理解して、その上で得意なことを伸ばす努力をしなさい、という主旨だった。 なんとなく印象や耳触りが良いから、「何でも努力するのは良いこと」とされてきた考えに一石を投じる本書は、体感的には受け入れがたい部分もあるけれど、あらゆる研究結果が載せられているので、納得感をもって読めると思う。
2投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログ不都合な真実がデータとともに盛りだくさん。盛りだくさんすぎて、「つまり…?」なところが多く、私には正直読むのが大変でした。 とはいえ興味深い事柄は多く、テレビのコメンテーターが行ってしまったら炎上しそうなことまで、実験やデータとともに詳しく説明してくれるのが、この本の魅力。
0投稿日: 2023.03.05
powered by ブクログ一般知能の8割、論理的推論能力の7割が遺伝で説明できる、つまり知能は遺伝の強い影響を受ける。この事実は、教育という後から育て、開発すればいいという社会の基本的な概念を覆す、不都合な真実ではないか?というのが本書のスタートだ。犯罪を犯す可能性すら、遺伝子で説明が可能という。IQと人種の関連性にもまたタブーがあるが、本書ではエビデンス含めて、白人が黒人と比べた時にIQが高いこと、一方でアジア人はもっと高いこと、実の親と比べて義理の親の場合は虐待の可能性が高まること、などを詳しく説明している。心拍数の低さとサイコパスがリンクするというのも非常に興味深い。サイコパスが環境や遺伝だけでなく、心拍数というものとリンクしているとすれば、早期にサイコパス候補を示すことが出来る。犯罪係数がわかるとすれば、あなたの子は犯罪を犯す可能性のある子供である確率が○%ですということを告げられることになる。まさに、アニメのサイコパスが描き出した未来である。 当然ながら美貌格差がそのまま収入格差となるのは、一般的にそうだろうと思うのだけど。 宗教性(どの宗教を選ぶか)は、遺伝とは関係ないことがわかっている。つまり環境だ。 子供は、子供のグループの中で排除されないように生きる、つまり親の言うことを聞かないということだ。子育て神話(親の努力は報われる)は間違っていることになる。子育ての中で唯一意味があるのは、友達という環境を作ること、ということになる。政治家などに女子高出身者が多いのは、バカで可愛い女を演じる必要がないからとする。ちょっと強引だが。 私はなぜ私になったのか、それは遺伝と環境によって私になった、である。
0投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログ面白い。感情論ではなく、客観的なデータに基づく事実は説得力がある。そしてポジティブな遺伝とネガティブな遺伝、どちらも同じ遺伝なのにそこに生まれる差別に言われるまで気づかなかった。
0投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログ後半あたりから興味深い内容で面白かった。 人にとって遺伝の影響力の大きさを改めて考えされられました。 自分も周りの人も遺伝と環境の影響で人格形成されているのかなと考えながら見てみると面白いかもしれませんね。 こういう研究がもっと進めば、自分をより知れたり、もっと生きやすい社会を作れる可能性が広がるかもなと思ったりしましたね。
1投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログ遺伝・美貌格差・教育に関する残酷すぎる真実集。 北九州地方に拠点を持つ某予備校は、「努力は実る」というスローガンを掲げてのスパルタ式教育で知られる。 私自身も一時期お世話になった。 しかし、この本は、そのような日本人好みの努力論を、身も蓋もない言い方で全否定する。 知能や反社会性は、遺伝に大きく左右されるものだそうだ。 結婚やセックスについても、進化心理学や進化生物学の見地からアプローチし、一夫一妻ではなく、乱婚こそが人類の本性だと喝破する。 また、家庭教育は言語能力の面では大きな影響を与えるが、それ以外の人格形成に関しては、遺伝と友達関係の方が影響力が強いのだそう。 ついつい蓋をしたくなるきな臭い内容も多いが、目を逸らしてはならぬ真実であるからこそ、必読の書であるのだ。
0投稿日: 2023.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
難しい~~ ここに書かれていることはきちんと調べた事実なんだろうけど、知っていたはずだけど、改めて突きつけられると重い 遺伝や犯罪癖、美貌格差…特に犯罪癖なんかは映画やドラマの中だけだと思っていた差別やいじめが本当に起こってしまうかも(知らないだけかも)しれないし、知らない方がいい事もあるんだな 「ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない」
0投稿日: 2023.02.06
powered by ブクログ日本人の大半は、幸せホルモンであるセロトニンを運搬するトランスポーター遺伝子が伝達効率が低いSS型であり、不安に駆られて勤勉・優秀であると言った利点がある一方、自殺・鬱が多い遺伝子的な特性である。 ヒトは理想として一夫一妻制を掲げてはいるのものの、遺伝子的に最類似するボノボは乱婚制であり、ヒトの性事情を踏まえると実は乱婚制であることを否めないのは不都合すぎる
5投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ科学的に証明されているから正しい と決めつけるのは本当に正しい事なのか? 著者は他人を惹き付けるために都合のいいデータのみを抽出しているように感じる。 科学的な根拠、ではなく、傾向の数字ばかり並べている。 その傾向はどのようにして抽出された数字なのか、その数字があるから事実だと言えるのか 因果関係はあるのか 全く検討されていない内容だと思う。
3投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログ日本人はPIAACでは世界トップで優秀のように見えるが、3分の1は日本語が読めず、学力・年収・老後の生活まで遺伝が影響する。東アジアにうつ病が多いが、日本人の大半は特定の環境では大きな幸福感を得るもののそれ以外ではあっさり枯れてしまう「ひ弱なラン(蘭)」であり自己家畜化が進んだムラ社会で培った民族。幸福になるためには咲ける場所に移ること。 20冊目読了。
4投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログ最新の進化論や心理学系の学問を根拠に、人種や格差や性や教育についての解説 男女別の浮気の仕組みや 犯罪者と実業家の違いや 遺伝と子供の集団としての環境など 世間一般的には認めたくないような内容だけど 説得力があって非常に興味深い
0投稿日: 2023.01.13
powered by ブクログ著者が気遣うような「読むと気分を害する」のとは全く違う。 これはとてもずる賢い言いようで、 この本に反論するのはこの残酷な真実を受け入れることが出来なかった人。 反発されるのは最初から分かっているのだと。 誰も反論することは出来ない仕組み。 これから耳を覆いたくなるよう真実を語るよ。 と筆者は冒頭から読者を気遣い、途中も何度となく同じ気遣いを見せる。 しかし読んでみて分かる。 これはエビデンスという名前の証拠の為の証拠を筆者が自分の都合の良いように集めた書。 論理の飛躍。 比較にならない比較。 本論とは全く関係無い興味をそそるためだけのストーリー。 これがベストセラーになることの方がよっぽど怖い。 エビデンスを素直に受け入れ、まやかしを簡単に信じてしまう。多くの人が「いいね」と言えば良いのだと思い込んでしまう。 …筆者の真の狙いは其れを暴くこと?
1投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログ人間の本性とは、考えさせられる本だった。 遺伝、持って生まれものの強さの影響力について他の本も読んでみたい。
0投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間の性文化の起源は乱婚であり、女性がエクスタシーを感じると声を上げ、何度もオーガズムを感じられる理由は多数の男性と性交渉するため…
1投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログ学力や見た目など、遺伝によりある程度決まってしまうものの、努力は裏切らないといった風潮により、あまり公にされていない事項について、歯に衣着せぬ語り口で説明していく本作。 こうした遺伝系の話を他で読んだことがある人は、大枠知っている内容ではあるが、こうした新書形式で真実が広まっていくことは良い気がする。 一方で、本作で触れられている数々の科学的実験結果を改めて眺めてみると、いまは正しかろうと思われているが、やや根拠が不足している点など、いつひっくり返されてもおかしくないことは認識しておかなければならない。あくまで今は正しいと思われている事であり、必ずしも真実ではないという点に留意が必要。
0投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
言ってはいけない 残酷すぎる真実 橘玲 ∞----------------------∞ ❶努力は遺伝に勝てないのか タイトル通り。 環境もある程度は関わるけど、犯罪者も高い率で遺伝する。精神疾患は身長や体重の遺伝率より高い。 人種格差と言われるが、同じIQであれば白人より黒人の方が優遇されており、黒人には知能の低い層が多いということ。 赤ちゃんがかなり多く殺されていることも知った。 心拍数の低さと反社会的行動の関係性(喫煙と肺癌発症率の関係より強い)。しかし、恐れを知らないからこそ、ベンチャー企業を立ち上げるなどの大きな成功の道もある。 脳スキャンと遺伝子テストで5年以内の犯罪の予測が出来る。 ❷あまりに残酷な美貌格差 裁判では童顔は有利に、アフリカ起源の顔の特徴を持つ人は不利になる。 美人は生涯で2400万円(8%)得をし、不美人は1200万円(4%)損をする。差額3600万円。男性の場合は容姿が優れていても4%の得しかないが、劣っているとペナルティは13%にもなる。 テストステロン値(男性ホルモン)の高いジャック・ウェルチのような顔の人が所謂リーダー顔(顔の幅が広い人は、攻撃的で暴力的な傾向があるが、冒険心があり競争で勝つことに執着するという面もある)。 生まれながらにして男女で見えているもの、脳の作りが違う。 オキシトシンはドラッグと同様。性交や出産、授乳で分泌される。 ヒトは一夫一妻ではなく本性はボノボのような乱婚?石器時代はそうだったかもという説。 ❸子育てや教育は子どもの成長に関係ない 穢れた血が引き継がれるという話はタブーだが、高貴な血の神話は信じられている。 一卵性双生児はちがう環境で育てられても、知能や性格、精神疾患などの「こころ」はよく似ている。ということは遺伝が大きく、人格形成としてのしつけは役に立たない。 子供には親よりも「友達の世界」が全て。子供たちはその集団の中で自分の役割を持つ。 2022/12/18 読了 (図書館)
2投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログ前書きで「これは不愉快な本だ」と筆者が語っているが、特に不愉快にはならなかった。 そもそもそういうものなのだ。 驚いたのは、育った環境が人の性格や特技等を形成するものだと今まで信じていたが、どうやら遺伝に寄るところが大きいとのこと。 遺伝に寄るものが大きいと考えると、もし自分に子どもがいたらその子の能力はたかが知れている。(配偶者の能力が影響してくればまた違うものになるが。) それでも皆が子を産むのは、何故なのだろう。好奇心に寄るところもあるのではないだろうか。 本来人間の脳は子孫を残すため生殖行為を行うようにできているから、一夫一妻制の日本ではなかなか子孫を残せない。それでもこの制度が続いているのは不合理にも感じられる。(決して一夫多妻制に賛成な訳ではないが。) 10の能力を持つ男を10人の女で分け合う(なんだかモノみたいな言い方だ笑)より、5の能力を持つ男を1人の女が独占する方が良いとされている。 まあ100の能力を持つ男だったら、分け合っても十分だが、そんな人は限りなく少ないだろう。 女性は子を産むのに時間も体力も投資しなくてはならないので、どうしても助けてくれる存在が必要になるから仕方がないのだ。 とりあえず無難に社会人になれた私は、親に感謝。
0投稿日: 2022.11.08
powered by ブクログ実証やデータによって、遺伝がもたらすことについて残酷までに教えてくれる。そのまま受け取ると、結構気持ちがやられる。どう活かすか。それを踏まえた上でどうする?って考えないといけないなと思わされた。
1投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログタイトルがすごいな。中身は微妙。なんだか上手く言いくるめられている感じがしてしまう。でも、世の中にはヒドいことがあるけれどきれい事でうやむやになっていることがある、のはわかるな。
2投稿日: 2022.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルから想像してた内容とはちょっと違ったが、まぁ読んで悪くはない本。 一般的にはタブーとされている教育や性の「格差」の問題などを、脳科学、遺伝学の観点から論じており、「それを言っちゃ身も蓋もない」的な議論ではあるが、個人的には本質的ではあると思うので面白いと思った。著者の言わんとしていることは、差別だと言ってタブー視するのではなく、「遺伝」や「本能」といった根本的本質を「存在する」という前提で問題解決の方法を論じた方が建設的である、ということであり、基本的に同意できる姿勢だ。 ただ、専門家でもないわりに、遺伝学的には「こうである」と決めつけているところが若干マイナス。「こういう可能性もある」「こういう風に考えられる」というニュアンスで書かれていればもう少し同意できたかも。
1投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログわたしを作るのは遺伝と環境で有る。 たしか文中にはこの一行で本書の主旨を表す文言があったと思う。ほぼ今生きる95%の人はこの言い分に反対を投じるだろう。が、僕はその95%の気持ちはわかるが、5%としての動きにこれからの未来を投じると思う。 何故、このような結論を得られたのか。 知りたければ本書を読んで見てほしい。 我々人間は今かつてない大変革の地点に立たされているのだが、これまでの識者と呼ばれる人々に先導を任せ。泥舟旅行をしているのだから誠由々しき事態なので有る△ この由々しき事態を無事円満に乗り過ごすのには我々人間に限らず全ての生物は静かに真の船頭に身を委ね、未来へと進んでいかなければならないのだから。視野を広げ真理を見つめ遠い未来に目を凝らしてみよう◎そんな気持ちにさせてくれた刺激的な書
0投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ不細工な男が1番損する?目から鱗でした。それにしても、遺伝子とは強いなぁ、と。その遺伝子に私達は必死で抗って毎日努力してたり、させてたり…でもだから人間って面白いのかも。人がますます愛おしくなれました。
0投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログベストセラーになってからだいぶ時間が経っているのでわりと知られるようになっている説もある。でも差別とわけて考えるのが難しい部分があるので実証するのは困難だろう。遺伝についてはそういう可能性もあるのかなぁと思っておくぐらいしか素人にはできない。読み物として面白いです。
0投稿日: 2022.08.04
