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守り人シリーズ電子版 6.神の守り人  下  帰還編
守り人シリーズ電子版 6.神の守り人 下 帰還編
上橋菜穂子、二木真希子/偕成社
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総合評価

32件)
4.2
15
10
6
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    上に書いたのと同じくやはりテンポが悪くなっていて後半の読書が苦しかった…。 ストーリー自体は悪くないけど、シハナの残酷さは闇の守り人で出てきた悪人と遜色はなかったのだけど、同じ語り口だなと感じてしまった

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ーでも、他人をあっさり見捨てるやつは、自分も他人からあっさり見捨てられるからね。」 名言でた!しかもこんな端的な名言。いや、今までもたくさんいいセリフ、あったんだけど、メモをするのももどかしく、先へ先へ進んでいた。でも、なぜかこのセリフは今の私にささった!野獣のような闘争心を持つバルサが、結局、誰よりも人間的に温かいのは、こういう考えを持っているからなんだ、とすっと心にささった。 シハナ、なかなかの戦略家。シハナとアスラは昔から関係があったとは・・・。 シハナの罠にはまるバルサ。この戦いもすざまじい。上巻からサルが気になっていたので、おぉ、やっと出てきたか、と。傷を負ったバルサの元にタンダが駆けつけてくれてどんなにほっとしたか。 シハナのロタ王国を思う気持ちは熱く、一見筋が通っているように感じる。が、やはり極端な考えはどこか危うい。王弟イーハンが賢明な判断をしたのに、そこを仕者であるシハナが覆してはいけないなぁ。シハナの考えに一瞬こちらまで説得させられそうになってしまった。そうか、そうか、シハナもいいやつだったんだな、と。単純。 この上下巻にわたる「神の守り人」では、ロタ王国に、偶然にしては大きすぎるたくさんの波が押し寄せる。スファルの思惑とシハナの思惑が違うことに加え、南部の大領主たちの思惑、北部の氏族の思惑、そして王家の思惑。さらにさらに異界ノユークからの神の再来・・・。それぞれの立場の者が、どのように自分の信念にそって立ち回るのか。とても興味深く読めた。中でも、アスラは最後、自分の意思で行動したことが素晴らしかった。 アスラが目覚めること。そして、「絶対的な神の力」に頼るのではなく、「対話」を通して国を治めていく、というロタ王国が平和に繁栄していくこと。これらを願うような気持ちで読み終えた。

    7
    投稿日: 2022.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021.02.07.読了 バルサは益々素敵な人になっていく。 アスラをどこまでも守ったバルサ 目覚めないアスラに 生きていていいもと思えるようになるまで長くかかるかもしれないけど、目覚めるようささやくバルサ

    0
    投稿日: 2021.02.07
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    シリーズはじめての上下巻、の下巻。思わず一気読みしてしまった。 最後まではらはらどきどき。虚空の旅人が、必ずしも完全に解決して終わったわけではないので、今回も必ずしもハッピーエンドではないだろうという予感が働き、どっちに転ぶのだろうかと思っていたが、やはりという面も、そうはいってもという面もあった(笑) しかし異世界の干渉力、はんぱないな!各国の神話・伝説は国によって異なるのは当然だとしても、それぞれ異世界からの干渉が強すぎる。まぁもちろんそういう世界観であり、だからこそのハイファンタジーなのだけれども、これだけの突出した力があれば、世界を制覇してしまいそうだ。 うーん、この壮大な世界観をどうまとめていくのだろうか。そんな期待でまた次の巻を手にとってしまうのだろう。

    0
    投稿日: 2019.12.27
  • タルハマヤ神

    バルサが人の命を奪うことの重さをアスラに語る場面がとても切なかったです。 チャグムを救った時のようなラストにはならなかったけれどシリーズに戻って読んだらまたちょっと違う場面に出会えそうな気がするので、次へ進んでみます。

    0
    投稿日: 2017.06.14
  • 緊張感ある

    第6作、緊張感のあるストーリーでした。 読んでいる最中も、読んだ後も、 兄妹の将来も心配。

    0
    投稿日: 2016.07.18
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    じっくり読もうと思いつつも、いつも一気読みしてしまう。 大きな力を持った時、どう考えどう振る舞うか。 児童書にしておくのは勿体無い。 もっと大人の目にも触れ手に取りやすい棚に置いておいて欲しい。

    0
    投稿日: 2016.07.03
  • 「だれかが、伝えなければ・・・・・」バルサの思いはひとつ。

    誰が味方で誰が敵か。 何が真実でどれが嘘か。 確かなものなんてあるのだろうか。 信じられるのはバルサとタンダだけ、だけど。 上巻の冒頭よりずっと最後まで、ジワリジワリとバラバラにされるような不安と、 逃げ場のない張り詰めた緊張の連続の中で、 バルサとタンダの、チキサ、アスラへの思いや、語りかけることばのなんともいえない温もり暖かさ。 そして、兄のチキサの目。それこそが・・・! 覚えていて欲しい、アスラ。 いつか、チキサとアスラ、しっかり手をつないで、マーサさんのところへ行って欲しいな。 上巻・下巻を揃えてから一気に!異界と人の世界が交錯する世界を存分に。

    6
    投稿日: 2016.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タンダはバルサを助けようと隠密と手を組むが、バルサは罠にかかる。アスラを狙う隠密の一味が分裂したのだ。 アスラは「神」としてあがめられ、その力を利用されることとなる。 神、言い伝え、民族、人種。フィクションだけれども、現実世界にも十分に通用する話なので重みがあった。 無理にハッピーエンドにもちこんでないところが自然でいい。 小さな針の穴が広がるのか、また閉じてしまうのか。

    0
    投稿日: 2016.02.05
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    物語としてはむろん 哲学書としても読めたり 武道術の本としても読めたり 人生指南の書としても読めたり 歴史書としても読めたり 現代の社会問題を読み解く書としても 読めたり 百人の人が 百通りの読み方を することができる そんな「守り人」シリーズ ですね

    0
    投稿日: 2015.08.18
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    (2015年1月12日 再読) 「ホビット」の完結作を見に行かねばと思って、1,2作目を見直しているのだけど、なんだかちょっと「ホビット」や「ロード・オブ・ザ・リング」と重なるところのあるお話だよね。 恐ろしい神力を得た少女アスラめぐって、様々な追手から逃れ、罠にかけられ、それでもタルハマヤに魅入り蝕まれていくアスラを救おうとするバルサ。 ずっと息苦しくて、心が重く沈むようなお話ですが、きっとアスラはマーサの下で一生懸命生きていってくれると思います。

    1
    投稿日: 2015.01.12
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    11月-6。4.0点。 ロタへ戻るアスラ。シハナの恐ろしい計画。 神は舞い降りるのか。 非常に面白い。バルサ、タンダ大活躍。 幼い兄妹の絆も、感動。

    0
    投稿日: 2014.11.12
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    今までで1番、絶望感があるというか、どうしようもない感じがして、少し苦しかった。無垢なアスラに巣食うものが強大過ぎて。ラストもちょっと悲しい。今までのような、読後感すっきり!がなくて、それはそれでいいんだろうけど、この物語はすっきり終わって欲しかったなぁ。

    0
    投稿日: 2013.05.06
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    2013.1.13読了。 ひょんなことからその身に異国の破壊の女神をとりつかせることが出来る少女を巡り、日かげで生きてきた一族を復興させようとするもの、その力で分裂しそうな国をまとめようと目論むもの、依り代を殺そうとするもの達が入り混じり、バルサとタンダは幼い兄弟を助けようとするが…という話。

    0
    投稿日: 2013.01.12
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    ロタ王国の王弟イーハンである。この人物がなかなかの人物であることが非常に好感をもてる。アスラとの関わりも実は深い。 最後「アスラはこれで大丈夫なのか?」という終わりで気になるのだが、大団円を迎えたといっていいと思う。 カシャルが暴動しすぎ。勝手に行動しすぎ。テロリズムである。これにはイーハンも困るんじゃないかと。しかし、シハナという女、有能すぎる。チェスで相手を追い詰めるように作戦をひとつひとつ実行していく、という説明はテンプレート的でいささかうーむと思ってしまうが、有能で行動力にあふれていれ面白い人物だと思った。

    1
    投稿日: 2012.11.30
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    上下巻の下巻です。 相変わらず深いです。児童書と呼んで良いのだろうか? 本作を読んだ子供たちがどういう風に感じるのか 一度、聞いてみたいような気もします。 守り人シリーズを読んでて毎回思うのだけど、 食べ物が超おいしそうに感じる。 何か匂ってくる感じ。

    0
    投稿日: 2012.08.31
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    ハードカバーで読了済でしたが、ポッシュ版のこの巻には CLAMPいがらし先生の解説が掲載されているので。

    0
    投稿日: 2012.05.25
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    タンダによく似た男の子を知っている。 このシリーズを読んでいると、 いつも彼を思い出します。 タンダが活躍すると、 彼が活躍しているような気持ちになってね。 なんだか嬉しいんです。   これからも彼の活躍を楽しみにしてる。 それだけじゃなくて…  この「神の守り人」は勇気の物語だった。 アスラの勇気がとくに、 私にも勇気をあたえてくれました。

    0
    投稿日: 2012.04.28
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    物語の世界が広くなったので、話に深みがでてとても面白くなってきた。いろんな国を舞台にしたいろんなお話を読みたい。バルサやチャグムが主人公でなくてもいいので。

    1
    投稿日: 2011.11.04
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    一気に読み終わってしまいました。 無邪気の邪気、とでも言うのか。 いろいろと、身につまされる… バルサとタンダの関係は、私の理想。 深い愛情ほど、穏やかで信頼に満ちたものはない。

    0
    投稿日: 2011.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2011年5月25日読了 なんというか、例えるなら狂神的というべきなシハナの行動。 帰還編になって狂気にも似た姿を現して、彼女暗躍する。おそらく、スファルの考える通り、シハナは自分のしていることを遊戯程度にしか思ってないのかもしれない。自分の意のままに相手が動くことを楽しんでいるだけなのかも。そう考えると、情がないシハナはバルサにとって非常に強敵だったわけで、崖から落ちた時はハラハラしました(;一_一) タンダと再会した後のバルサは怪我を負っていたのもあるけど、どこか弱い女性の面を出していたなーと思いました。勿論、アスラのこともあるけれど、やはりタンダの存在はバルサにとってとても大きいものなんだと思いました。きっと、彼女の帰る場所はタンダの元なんでしょう。 アスラは最後、ようやく自分の行ったことに気付き、向き合い、そしてバルサやチキサの言葉を思い出して神と決別する。とても短い時間だけれども、彼女の決意と行動は並大抵のことではないなと思った。 終章、花の揺れる場所でバルサとチキサとアスラが3人で風に吹かれているシーンは印象的。きっと、最後の2行はアスラの心情なんじゃないかなと思う。 彼女が早く目覚めて、彼女らしさを取り戻せればいいな…。

    0
    投稿日: 2011.05.25
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    悪役が悪役っぽくない。国の為を思ってということろが感慨深いわ。色々な視点で考える人がいるってことですよね。

    0
    投稿日: 2010.07.31
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    この物語を読み進めているとき、KiKi の心にはずっとある出来事が去来していました。  それは「9・11同時多発テロ事件」でした。  そして読了して、あとがきを読んだとき、この物語があの事件の1ヶ月前には書き上げられていたことを知り、著者上橋さんの心に浮かんだ物語と呼応するかのようにあの事件が発生したかのようなタイミングの妙に舌を巻きました。  とても残念なことに現実の世の中で発生したあの事件では「アスラ」のように「最終破壊兵器」を封印してしまえる勇気と胆力を持つ本当の意味で賢い人間はあらわれなかったけれど、この物語でははかなく幼い少女がそれをやってのけました。  深い物語だなぁと思います。 (全文はブログにて)

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    投稿日: 2010.04.16
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    神の守り人の下巻です。 物語はなんだか、ちょっと不完全燃焼かな、という感じ。 あんまりめでたしめでたし、ではないですね。 確かにタルハマヤに関する出来事は、一応の解決を迎えているわけですが、ロタ内部のごたごたはこれからもっと悪化する気がします。王の手腕が試されますね。 うっかりすると内乱になるんじゃないかな、という感じ。 シハナもどこかに行方眩ませてますしね。今までの巻は、続きが出なくてもまぁおかしくは無い感じはしていたのですが、今回は続きを出すぞ、というのが見えますね。 ちょっと後味の悪い終わり方だったなぁ、というのが感想です。 読みやすいんですけどね。

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    投稿日: 2009.11.07
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    逃走、隠し子、神との闘い 神の守り人 完結編 神様を抱えたアスラちゃんはどんな結末を迎えるのか? 異世界ファンタジーなのに、違和感なく物語りに入っていけます。 こういうファンタジーは珍しい。

    0
    投稿日: 2009.07.26
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    はー… シハナのことを、そんなに嫌いではないな。 不満を漏らすばかりの男たちにとは違い 自分から行動に出たわけだし。 守り人シリーズの女は、強い。 人を殺すのはいけないことだと口に出すのは簡単だけど アスラの決断は、なかなかできるものではない。 正しいってなんなのか、分からない。 タンダとバルサは早く付き合っちゃえばいいと思う。

    1
    投稿日: 2009.07.15
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    前回のお話の続きで。アスラという少女が危険に追い込まれるとき、どこからともなく風がふいて神が降りてきて人を殺してしまう。下巻は離れ離れにされていた兄チキサにやっと会えるが、そこはロタ王国で、シハナのわなにまんまと嵌められてしまう。その罠とはタルの民は隠れるように暮らしていかなければならない!それに納得できないシハナとイアヌは命をかけての大勝負に出る、アスラにカミサマが宿るように・・・アスラはまんまとその罠に嵌ってしまい最後は意識はあるものの目覚めなくなってしまった。この話はこれで7巻まできているけれど本当に面白い。児童書とは思えないほどの内容となっているのが凄くよい!!

    0
    投稿日: 2009.06.10
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    子供向けの本ながら、大変よくできている。深い世界観は作者が文化人類学を学んできたせいだろうなと思いました。押しつけがましくない母性を感じさせる点もよいかな。

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    投稿日: 2009.03.08
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    「だけど,まあ,あんたが,この娘を見殺しにできなかった気持ちは,わからないでもない。あんたも,孤児だったわけだしさ。似たような境遇の子を,ほっておけなかったわけだろう?あまいよねぇ,あんた。一見こわもてだけど,そういうところはさ……。」  アスラは,その言葉を聞いて,はっとした。ジグロという養い親がいたことは聞いていたから,そうではないかと思っていたけれど,やはりバルサも孤児だったのだ。  あまいといわれて,バルサは肩をすくめた、 「たしかにね。――でも,他人をあっさり見捨てるやつは,自分も他人からあっさり見捨てられるからね」  カイナがにやっとわらった。 「名言だね。」 (本文p102-103)

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    投稿日: 2009.01.27
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    バルサとタンダにはまだまだイライラ!?させられます(笑) でも、話が進みだしたらとまらない!! 次へ次へとページをめくってしまいます。

    0
    投稿日: 2008.10.13
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    守り人シリーズ4作目下巻。このシリーズが持つ力と深さに、本当に感服しました。単にハッピーエンドではなくて、でもすごい。アスラのこの後も気になります。児童書と一言で言ってしまうのはもったいなさ過ぎる!

    0
    投稿日: 2008.06.17
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    自分の幼い頃を思い出しアスラとチキラの二人を守るバルサ。上下巻になり、ボリュームも増えた分物語の見所も多いです。

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    投稿日: 2008.04.24