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狐笛のかなた(新潮文庫)
狐笛のかなた(新潮文庫)
上橋菜穂子/新潮社
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総合評価

380件)
4.3
157
133
54
3
1
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    憎しみや怨みが取り巻く中で、野火と小夜の真っ直ぐな心が温かく切ない。 上橋さんの他の作品も面白いけど、昔を感じさせる和風のファンタジーもまたいい。 一気に読みたくなる勢いがあって、最後まで面白かった。 先にレビューをみてたから、最後は悲しい終わりかたなのかなと想像していたけど、多分あれは彼らなりのハッピーエンドなんじゃないかなと思う。 私には幸せそうにみえました。

    0
    投稿日: 2012.05.25
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    上橋さんの和風ファンタジー。 守り人シリーズとも、獣の奏者とも違う世界観。 作品的には両作より古い物になるが、惹き込まれる面白さは既に顕在。 のちに敵対する事を知らずに出会ってしまった小夜と野火。 特に、呪術によって使い魔として使役されている野火の葛藤が切ない。 最後は期待した形とは違っていたが、種族を超え、互いに求め合う二人の想いに胸を打たれた。

    0
    投稿日: 2012.05.22
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    奥さんからの推薦書。 「守り人シリーズ」で人気の方らしい。 ファンタジー・児童文学というジャンルになるのでしょうか。 日本という国の原風景での物語が美しくかなしく描かれています。 「欲」というものは生きていく動機として必要なものだと思うけど分を超えると身の破滅とたくさんの不幸を生み出すというお話。 娘達が中学生くらいになったら読んだらいいかもです。

    0
    投稿日: 2012.05.20
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    この物語全体が、言葉の魔術にかかっているとでもいいましょうか、読みながら目の前で、頭の中で3Dで物語が進行しているように感じてしまう、だからこそ物語に引き込まれておりました。 もったいないなぁと思いながら、2日ほどで読んでしまいました。また、いつか、もう少しゆっくりとした速度で読みたい作品です。

    0
    投稿日: 2012.05.09
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    きれいなお話。幻想的で、はかなくて、でも血生臭く、かなしい、透明なお話。 こういうお話を読みたかったのだなあ。 日本を舞台にしたファンタジーは民俗的過ぎる感じがしてあまり好まなかったけど、こういうものはとても好きだ。 自分の気持ちを押さえて、未来に一番よいと思われる方法をとれるのかしら。恨みを解決するのは許すことだけ、とはこのことだ。 辛いことだのう。でも小夜が幸せであればそれでいいや。

    0
    投稿日: 2012.04.16
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    はじめての上橋さん作品でファンタジーなストーリー。 ラストは賛否両論かもしれないけど私の中ではハッピーエンドだと思ってます(o^_^o)

    0
    投稿日: 2012.04.04
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    上橋先生の作品の中で一番好きです。 野火と女の子の心が近づいていくのがとってもきゅんときます。 そしてまた、結末が切なくて好きです。 描写もやわらかく、文章を読んでいるというのを忘れさせるくらいでした。 ほんとに大好きな本です。尊敬します! ただ贅沢言うなら、文庫の表紙はハードの表紙と同じものにして欲しかった……。

    0
    投稿日: 2012.03.26
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    “聞き耳”の才を持つ夜ノ森の外れに産婆の祖母と暮らす少女“小夜”はある日の日暮れに夜ノ森で鼻先に血を付けた子狐を野犬から助けようとし、夜ノ森の中にある“森影屋敷”に隠された少年“小春丸”に救われる。この一夜から関わりを持つようになった三者。 小春丸が夜に外に出て小夜と会っていることが屋敷の者に知られそうになった夜から、関わりは薄まってしまう。それがまた繋がり、物語が大きく動き出すのは数年後のことだった。国同士の呪い合い、憎み合う領主の兄弟、流されてきた呪師たちとその使い魔たちの血。暗く全体を覆う死の影の、その底から薄く感じられる人の思いの光。評判通りの素晴らしいファンタジー。“カミガミ”の使いであるのに人に使われる霊弧の少年の苦しみと哀しみと、それを自身の総てで救おうとした気高く優しい少女の愛の物語。

    1
    投稿日: 2012.03.19
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    この方の本はこれが初めてだったのですが、うーん? ストーリーはおもしろいと思うのですが、いまいちつかみ所がないなあという印象のまま読み終わってしまいました。 小夜と野火の恋模様と、ふたりを取り巻く大人たちのどろどろした思惑とのバランスが取れてないような。 一般向けで出すものとしては、些か読み応えがない気がしました。

    0
    投稿日: 2012.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生の時に出会った作品だったように思います。 繊細で、優しいお話。 いわゆるハッピーエンドではないかもしれないけれど、幸せの形はそれぞれなんだと教えてもらえました。泣いた。

    0
    投稿日: 2012.03.08
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    上橋菜穂子さんの初文庫本「狐笛のかなた」を読んだ。犬に追われる子狐の描写から物語が始まる。主人公の少女「小夜」は母から受け継いだ特別な能力がため、二つの国の争いに巻き込まれていく。屋敷に閉じ込められている謎の少年「小春丸」と小夜を取り巻く人々との美しいファンタジー。読み終わった後、しばらくの間、淡く柔らかい光の中にいるように感じた。 また、宮部みゆきの「児童文学」、金原氏による「日本ファンタジー」の解説も興味深い。 いろんな人にオススメしたい作品です♪

    2
    投稿日: 2012.03.07
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    和風ファンタジー。日本のような世界観で時代はあいまいだけど、民俗学が世界つくりの土台になっているからか世界観はしっかりしていた。呪者は陰陽師のなれの果てだろうか。 小春丸と小夜のエピソードがもう少しほしかった気がする。結局彼らは異母兄弟で、それが判明した後の兄弟としての小春丸と小夜の会話は…とおもってしまう。 最後は駆け足だったけどなんだかんだでハッピーエンドだったので、満足。奇跡は分りやすい希望の光、立ち向かう力。

    1
    投稿日: 2012.02.04
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    あらためて読了。 上橋先生の世界は幻想的で、実際の世界とは遠く離れているように感じますが、すぐ近くにもありそうな世界で、すぐに引き込まれます。 この作品は私が中学生のころに読んだのかな? 展開がすごくドキドキして、最後の結末にキュンってして、心に残る大切な一作となっています。 憎しみとか怒りとか。生きていくうえで決して手放せはしないけれど、消化して昇華して次に進むことはできるのかなって、考える作品でした。

    0
    投稿日: 2012.02.02
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    久しぶりに児童文学を読みたくて。満足です。欲しい気持ちが、しっかりもらえました。書かれてる、風景から匂いがするみたいな、温度が感じとれるような物語でした。普通に私たちが思うようなハッピーエンドでないところ。静かにじわじわとくる幸福感がありました。

    0
    投稿日: 2012.01.30
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    児童文学とあるが、大人でも楽しめる。 物語の絵を自分なりに想像しながら読むのがよい。 あまり登場しなかったが、個人的には木縄坊の飄々とした感じが好き。 読み終わった後、表紙を眺めると感慨深い思いがした。 幻想的だし、なにより狐の字の一部が三日月になっているのもいいなと思った。

    2
    投稿日: 2012.01.19
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    こういう静謐な作品、好きです。 憎しみと強い想いと、勇気。 ファンタジーは設定を理解するまで時間がかかるけど これはすんなり入っていけました。 小夜と野火と小春丸。 それぞれが孤独の中に見た暖かい光は、まぶしかっただろうな。 自分を守るため、きつく結んでいた紐が緩んでいく。 その変化が本当にうれしかったです。

    0
    投稿日: 2012.01.11
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    上橋菜穂子さんの時代劇の妖怪モノ。 と言ってもおどろおどろしい雰囲気は無く、最後は胸にジンワリ幸福感と切なさが広がって行くような、素敵な本です。 上橋さんは、きっと温かくて優しい方なんだろうなぁと想像してしまいました。

    0
    投稿日: 2012.01.09
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    和風ファンタジー。 森のはずれに婆と二人で暮らす少女・小夜。 祖母はよその土地から来て、お産の手伝いが上手いため信頼されてはいたが、村の中には住めなかったのだ。 そのほうが小夜にとっても良かった。 聞き耳の才があり、人が考えていることが聞こえてしまうため、人が多い所は苦手だったのだ。 ある日、追われている狐を助けて、ふところに抱えたまま犬に追われ、森の奥で少年に出会う。 その狐は実は霊狐だったのだが… 夜名ノ森(よなのもり)の奥の森陰屋敷に住む人は呪われているという噂があったが… 小春丸は閉じこめられていた少年で、実は塀の破れ目からたまに抜け出していたのだ。 再会した二人は短い楽しい時を過ごすが。 成長した小夜がある日、賊に襲われたときに、見知らぬ男の子に助けられる。 それはかって助けた霊狐の野火だった。 呪人に使い魔にされて、人の姿で、敵の館に忍び込んでいたのだ。 祖母を失った小夜の元に、思いがけない客が訪れ、迎えの馬を差し向けられる。 大郎(だいろう)とその妹・鈴、鈴の子・一太。 母の花乃や祖母をよく知るという一家に親切にされて、梅が枝屋敷で夢のような時を過ごすが… 大郎は小春丸を匿っている管理人のような存在でもあった。 小夜の才を見抜きつつ、深刻な事態に巻き込みたくはないと、里に帰す大郎。 領主の有路ノ春望(ゆうじのはるもち)は、隣国の湯来(ゆき)の一族と敵対していた。 小春丸は実はその息子で、敵の呪者の目をくらますために、匿われていたのだ。 だんだん事情を知った小夜は、小春丸を助けたいと願う。 だが閉じこめられた年月で小春丸の心は悲しく歪んでいた… 呪者に逆らってまで、小夜を守りたいと願う野火は? 呪者どうしの戦いはある意味、わかりやすい。 逃げ場がなさそうな苦しみと巻き込まれた者達の葛藤、立ち向かう勇気。 ファンタジックな世界で、どこかしっとりと切なく夢のように。 2003年11月、初版。

    1
    投稿日: 2012.01.06
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    人の心が聞こえる少女は、ある日犬に追われる霊狐の子狐を助ける。 やがて少女は隣国間の争いに巻き込まれる孤独でけなげな愛の物語。 ジャンルは児童文学だけど、やや大人向けの作品ですね。 霊狐や呪術とかなんてファンタジーだし。 でも少女の純粋さと、自分の命も省みずに少女を助けようとする子狐の真っ直ぐな思いが、とてもとても心が温まります。 純粋な愛の気持ちを感じたい方にオススメの作品です。

    0
    投稿日: 2011.12.30
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    例えば。もののけ姫だったり、バジリスクだったり。 似たような何かを思い浮かべることをできるんだけど。どれとも違って。 呪術。という、不思議な力をもった人と、霊狐という妖怪に似たものと。そういう、普通の人からずれたモノたちが交差して、紡いでいく感情というのが確かにあって。優しい気持ちになる。 恨みは何もうまない。逆らえない絶対の権力も存在する。でも、どうありたいかで変えられるものもある。

    1
    投稿日: 2011.12.28
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    YA世代の方が、初めて上橋さんの作品に触れるなら、この作品が一番入りやすいのではないでしょうか。 これもとても素敵な作品です。もちろん大人の方にもお薦め。

    0
    投稿日: 2011.12.28
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    誰もが心に抱いてる懐かしさを刺激される作品。野火や小夜が笑うと幸せそうなのにどこか切なくて…知らぬ間に静かに涙をこぼしてしまう。彼らが選んだ道を、最後まで見守りたい。

    0
    投稿日: 2011.12.18
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    日本を土台としたいいファンタジーでした。 でも、特に激しく共感したのは解説の金原瑞人さん。そこには連綿たる外国から日本に至るまでのファンタジーの流れを大まかに説明してあって、その通り!と思ってしまいました。私にとって日本の壮大なファンタジーの先触れは荻原規子さんなので。とにかく、ファンタジー作家さん盛り上がって欲しいです。

    0
    投稿日: 2011.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    児童文学となっているけれど、大人でも十分に楽しめる作品。 寧ろ児童向けと言う幼さは感じられず、真摯な作品だと思う。 登場人物の多さ、それぞれの立場、物語の行く末、 色々なものが詰まっているが1冊できっちり結末を迎えている。 内容がとても濃くて、とても満足感を得られる本だった。 物語の後、あれはこうなっただろうか、こちらはこうなっただろうか、と 幸せな想像の余地があるのも良い。 読みやすく、解りやすくいので人にお勧めもしやすい。 優しい、少し切ない、とても良い本だと思った。 久那についてもっと掘り下げられたろうとか、 木縄坊が凄く味のある人ではないだろうかとか、 物語の広がりを感じさせる。 作者が書ききれていないと言うよりは、 1冊の中に凄く贅沢に内容を凝縮させて詰め込んだと言う感じ。 入りきらずに漏れ出てしまったものが多そう。 それでいて筋道はスッキリしているので、ただただ贅沢を感じる。

    0
    投稿日: 2011.12.16
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    野火がかっこいい・・・! 小夜と野火の純粋さがすごく良かったです。守り人シリーズみたいな政治的なイザコザも描かれていて、深い作品でした。

    0
    投稿日: 2011.12.15
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    民話とか童話のようなイメージ。 切なさもあるんだけどあったかい気持ちになります。 少女と狐子の小さな出会いがたくさんの人や国をめぐる争いに 巻き込まれて翻弄する王道なストーリーです。 上橋さんの情景描写がすごく好き。

    0
    投稿日: 2011.12.04
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    ひとの思いが聞こえる「聞き耳」の才を持つ少女・小夜が幼い日に助けた子狐は、恐ろしい呪者に命を握られ「使い魔」にされた霊狐だった。森陰屋敷に閉じ込められた少年・小春丸、そして小夜と霊狐・野火。彼らの運命は? 04年野間児童文芸賞作。児童書だからマンガっぽいのは当たり前のことだが、上橋菜穂子の紡ぎ出すファンタジーの世界の魅力に抗えない「大人」が私だ。「獣の奏者」や「守り人」シリーズと違って、舞台が日本というのもよかった。結末には賛否両論ありそうだけれど、これはこれでいいのではないかと思う。 (B)

    0
    投稿日: 2011.12.03
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    上橋菜穂子さん、前々から気にはなってたのですが、意を決して購入(古本屋)。児童文学を書く作家さんで、たくさん賞を取っていますね。 呪者の血を引く小夜と使い魔である野火の二人を中心に、戦いに否応なしに巻き込まれていく人々の姿を描いています。テーマは「呪い」です。児童文学とは思えない、落ち着いた文体と厚みのあるストーリーで、大人が読んでもまったく違和感がないですね。 使い魔である野火の真っ直ぐさがかっこいいです。ひねくれた作品がどちらかといえば好きな私ですが、野火と小夜の二人の純粋さに心を打たれました。

    0
    投稿日: 2011.12.02
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    時代や国が限定されてない分、楽しめる可能性が広がってると思う。言葉の選び方や繋ぎ方もいい。これが児童文学とは。児童の頃に出会いたかった。今読んでも面白いけど。久々に時間を忘れて読んだ本。

    0
    投稿日: 2011.11.20
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    「新潮文庫の100冊」で紹介されていたので読みました。 童話を読んだみたいな、若々しい清々しい気持ちになれる。上橋菜穂子さんの他の作品も読んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2011.11.01
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    古い民話のような、幻想的で切ない物語。 氏族内の争い事に妖術的な世界が絡まっていき、翻弄される人物たち。 心の声が聞ける少女、小夜。彼女に助けられた異世界の狐、野火。禁断の想いの行方と家督をめぐる激しい抗争。 息もつかせぬ迫力だ。 それらは、どのような終末を迎えるのか

    0
    投稿日: 2011.10.30
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    上橋さんの本はどれも素晴らしけれど、これが一番好き。情緒にあふれ、美しく哀しい物語。何度も読み返したくなる。

    1
    投稿日: 2011.10.20
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    上橋菜穂子さんは本当に素晴らしい。小夜と野火の強さと優しさとまっすぐな心。非常に心温まるストーリー。

    0
    投稿日: 2011.10.04
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    以下で書評 【書評】狐笛のかなた http://d.hatena.ne.jp/kokurono/20110926/1316966767

    0
    投稿日: 2011.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    野火が好きだ。ほんとうに好きだ・・・。 上橋ワールド炸裂!! 舞台は中世。領地と領地の間の憎しみと陰謀の下での人間と獣の結びつき。 たとえば誰かを守りたいと思う気持ち。 たとえば誰かを心底いとしいと思う気持ち。 人間にも獣にも、きっとどこかで変わらずあるんだろうな、と。

    0
    投稿日: 2011.10.02
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    日本の戦国時代?を思わせる時代設定、人間と霊狐の恋物語、和風ファンタジー。 こういうキーワードが大好きなので、あらすじで心をグッと掴まれ手に取ってみました。 面白かったです。野火がいい。玉緒も好き。 ・・けど、、何かが物足りなく感じ、物語にかなり引き込まれた!という感じには残念ながらならなかった。。 なんだろう、レビューが良くて期待しすぎたのかな?? 折角いい設定なのに、あっさりファンタジーな感じがして。(特にラストがあっさり〜) もっと物語に深みがあったら最高に面白かったんじゃないかと。 でも言葉は綺麗で、今はなくなってしまった、日本の懐かしき良き風景を色々想像しながら読む事が出来ました。 中学の頃とかに読んでみたかった! 野火や小夜と同年代だからこそ、のめりこめたかも。 他の作品もちよっと読んでみようかな。

    0
    投稿日: 2011.09.13
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    こんなに切なくて、幸せなファンタジーは上橋菜穂子先生しか書けない。かも。 人の声が聞こえる小夜は、ある日手負いの子狐を助ける。その日から小夜の運命は変わり始めた。 登場人物全てに物語があって、正に、それぞれ生きている。 上橋菜穂子先生が描く、故郷や育った街の集合が蓄積され、抽出されたような世界で、それぞれ生きている。 ふふっと笑いながらくるみ餅を頬張る主人公や、むせ返るような草の匂いまで、すぐそこに広がっているようだった。 ラストは、主人公の小夜や野火が好き過ぎて、またさらに遠くなった2人が寂しかった。

    1
    投稿日: 2011.08.27
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    隣国の呪者の使い魔である霊狐・野火と、敵対する側の人間 である小夜の恋物語。 ラストはインパクトがあり、こうきたかぁ~って思いました。

    0
    投稿日: 2011.08.19
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    『獣の奏者』の上橋菜穂子さんの書かれたファンタジー作品です。 ひとの思いが聞こえる「聞き耳」という力を持った少女・小夜と、この世と神の世の“あわい”に棲む霊狐・野火。 隣り合う二つの国の争いが、からみあい物語は進んでいきます。 不思議な力と不思議な生き物、そして権力争い…理解しあえるはず無いであろう者達の間に芽生える思いはどうなる。 文章がとても素晴らしくて、どんどん物語に引き込まれていきました。 結末は、悲しいような、でも良かったのかな。 読んで絶対に損はしない、日本の正統派ファンタジーだと思います。

    0
    投稿日: 2011.08.18
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    中学生の時に大好きだった本をまた読み返しています。 ページを開くと蘇ってくる日本の美しい情景。また野火たちに会えて嬉しい。懐かしい気持ちで一杯です。忘れていた記憶を呼び起こす魔法のような一冊です。

    0
    投稿日: 2011.08.15
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    お友達が絶賛しているので、気になって皆さんのレビューを読ませていただきました^^ 切ないお話のようで、めっちゃ読みたくなってますw 明日にでも書店で探そうかと♫

    0
    投稿日: 2011.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!野火イケメン。酔ってる時に読んだり寝不足で読んだりしてたから家族構成がごっちゃになった時もあったけど笑。こういう時代物ファンタジー好き。

    0
    投稿日: 2011.08.06
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    文字が読めるようになってからだと、何千冊もの本を読んでいます。 その中でももしかしたら、一番好きな小説です。

    0
    投稿日: 2011.08.05
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    小夜と野火の思いが澄んでいて、とても綺麗な作品だった。 物語は呪いという暗く醜いものが中心となって進んで行くので、それに純粋な二人が翻弄されるのがなんとも切ないけど、最後は幸せそうなので読了後あたたかい気持ちになれた。 やっぱり上橋さんはすごいなぁ。

    0
    投稿日: 2011.08.01
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    自分が上橋 菜穂子さんの作品に引き込まれる原因となった一冊。 児童文学という肩書ながら、読み応えがあった。 野火の揺れる思いに共感しつつ、繊細な言葉運びにも心を打たれた。 お勧めの一作です。

    0
    投稿日: 2011.07.29
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    解けない糸のように憎しみや怒りが絡み合い誰も彼もが辛い思いをする。誰かを思いやる心も真っ直ぐには伝えられない、もどかしくて悲しい。 だからこそ、憎悪を超えて誰かのために、野火や小夜が身を投げ出していく様は尊くて美しい、そしてとても温かい。 すべてを許したり許されたりできるわけでもなく丸く収まったわけではないのだろうけれど、それすら抱えて生きていくであろう姿に読後すっと心がすくわれるとても良質な物語。

    0
    投稿日: 2011.07.27
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    舞台や時代がはっきりされてないことで、想像力をたくさん働かせることが出来ました。内容も引き込まれてすらすら読めてしまうくらいおもしろかったです^^

    0
    投稿日: 2011.07.22
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    すらすら読めておもしろかった。 引き込まれてわくわくした。 でも最後が駆け足な印象だった(^o^;)

    0
    投稿日: 2011.07.16
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    人の心が聞こえる少女・小夜が助けたのは、隣国の呪者に仕える妖狐・野火だった。 次第に争いの渦中へ巻き込まれていきながらも、小夜と野火のまっすぐな思いが通じ合っていく。 小夜のかなしい過去と野火を苦しめる呪縛、これらから解き放たれた狐笛のかなたで微笑む二人の姿が目に浮かぶ。

    0
    投稿日: 2011.07.11
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    女性のファンタジーもの、久々に読んだ(直近が宮部みゆきの「ドリームバスター」)。 しかも実は有名な作家さんと知らず、先輩Wさんから借りて読む。 さくさく読める! 小春丸のやんちゃさにドキドキ、 野火のクールさにドギマギ、 そして小夜のひたむきでまっすぐな心に、共感。 最初は小春丸と…? と思ってましたが、ラストを見ると、 幸せそうでよかったぁ☆と、ついついホロリ(笑) ほっこりハラハラさせられる作品でした。

    0
    投稿日: 2011.06.20
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    展開としては、異界の者のと闘い的な雰囲気もあったのですが、エピローグに至り、めでたし、めでたしって感じの昔なつかしい民話となりました。

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    投稿日: 2011.05.29
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    児童書分野のようですが、充分堪能できました♪小夜、野火、小春丸の関係性が嫌みなく描かれていていいですね。三者のもつ哀しい運命を哀しいだけに終わらせず救われました。和の世界のファンタジー、たまに読むと原風景が広がるようで癒されます。

    0
    投稿日: 2011.05.12
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    何時の何処とはっきりさせないものの、かつて在った国なのだといわれればすんなりと受け入れてしまえるくらい、現実味のあるような世界観。でも、どこかやんわりと靄のかかった夢のような存在。 上橋さん独特の世界観なんでしょうか…。 切なくて、でも心地よいようなこの物語は大好きです。

    0
    投稿日: 2011.04.26
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    しっとり読ませる、美しい和物ファンタジー。 上橋さんならではの力強い描写、そして作品全体に漂うほのかな色気がたまりません。 最初の1ページを読めば、きっとこの世界の虜になってしまうことでしょう。

    0
    投稿日: 2011.04.14
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    奇麗な世界観。 細かい策略を練って遂行するっていう話じゃなく、練る間もなくどんどん話が進んでいく。 悪くはなかったけどココ!という盛り上がりが最後の最後くらいしかない気がする。ハラハラどきどきっていうのは少なかった。

    0
    投稿日: 2011.03.31
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    日本の自然を舞台にした物語。 美しい情景が自然と脳裏に浮かんでくる表現が多く取り入れられているので、そういうのが好きな方はとても楽しめる作品です。

    0
    投稿日: 2011.03.29
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    登場人物について描写不足な気がした。小夜のことも野火のことも、もう少し色々と知りたかった。 2人とも大人しいので、感情が伝わりづらいのかも。 設定は好きです。

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    投稿日: 2011.03.27
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    この物語の書評を新聞で見『読んでみたい』と思ってから早8年が過ぎていました。野火の純粋な想いと小夜の美しくも強き心に胸を打たれ、読後はまるで夢を見ていたかのような心持ちです。静かな夜にひとりの部屋で読みたい本。

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    投稿日: 2011.03.18
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    獣の奏者で上橋菜穂子さんを知り、興味津々で購入した一冊です。こちらの作品は日本が舞台になっていて、少し雰囲気に戸惑いましたが、読んだ価値はありました。ラストは若干ありきたりかな? という印象を受けましたが、世界観や雰囲気に評価すべき点(なんていったら偉そうですけど)がたくさんあって、馴染める小説でした。

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    投稿日: 2011.02.28
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    読まなくてもよかった。気懸りだったのは、なぜ主人公は霊孤に惹かれたのか。駆け足で読んだので、いろいろ細かい描写について、ちょっと読み飛ばしてしまったのかもしれない。

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    投稿日: 2011.02.22
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    うーん。 わたしは先に守り人を読んでしまっているせいか、ちょっと話しが薄い気がする。もう少し小春丸との絡みを出してほしかったし、せっかくなら三角関係もみたかったかもなぁ。 野火も小夜にたいしてもうちょっと積極的になって欲しかった。 最後は一緒になったからまぁ良いのだけれど、もうちょっと二人をイチャイチャさせてあげたかったなぁ。 やっぱり私の中での純愛は虹色ほたるだなぁ あれは誠の純愛であった。 結論★守り人には勝てない作品でした

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    投稿日: 2011.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上橋菜穂子の作品中、あとのほうになって読んだ。 彼女の作品は登場人物が不幸を背負っていて、物語を通して暗い空気が纏う。それでも読みたい、読み進めたいと思わせるのは、登場人物は、不幸だけど、でも、先に進もうとしている、あるいは今、その瞬間を生きようとしているからだろう。 彼女の作品のなかで、一番好きだなあと思ったのは、最終章があったから。 久しぶりに、物語をよんで「ああ、よかった」と心底安堵し、報われた気になり、ほんわかとした空気に包まれた。 文中の比喩の秀逸さもさながら、作者の芯の強さが伝わってきた。

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    投稿日: 2010.12.11
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    人と霊狐の、種族を超えた心の交流に引き込まれる。 真っ直ぐな気持ちを持った、小夜と野火は互いに惹かれ合うのも無理はない。 隣り合う国の領土争いに、それぞれの信念を持って正しいと思う道を歩む人々(と使い魔)も魅力的に描かれていて面白かった。 結局憎しみは憎しみを呼ぶだけで、それを解決出来るのは過去の遺恨を水に流し、全てを受け止めることの出来る深い愛なのだろう。そんなことを思ったりもした。 ハッピーエンドなのに、胸に染み入るような切なさと寂しさに少し涙した。

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    投稿日: 2010.11.20
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    読んでて鳥肌立つシーンが何度もありました。 上橋菜穂子さんの書く世界観とお話がとても好きです! 読み終わっても何度も読み返しています。

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    投稿日: 2010.11.19
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    守り人シリーズでファンになったものの、設定的に物足りない気がして読まなかった本書。 やっぱり、食わず嫌いはダメ、というのが正直な感想です。 児童書という括りになっていますが、大人にも十分楽しめるしっかりした物語です。 特殊な能力を持っていることを封印されて生きてきた小夜と人間を凌駕する圧倒的な力を持った霊狐でありながら呪術で人間に操られる野火、呪いから守られるために10年間も幽閉されてきた小春丸。 小春丸を助けるべく二人の命をかけた活躍からラストにかけてまで息をするのを忘れるくらい一気に読んでしまいました。さすがです。

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    投稿日: 2010.11.17
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    霊狐と人間の少女のお話。 読み終わった後、ほっとして心が温かくなります。 上橋さんならではの世界観あふれるファンタジーに満足!

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    投稿日: 2010.11.07
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    呪者の血を受け継ぐ少女小夜と、使い魔という呪いに縛られる霊狐野火が、心ならずも、隣国同士ののろわれた戦いに巻き込まれ、はぐぐむ、切なく一途な恋物語。 異種族であり、しかも、敵味方の立場で、悩み、疑い、後悔し、それでも諦められない一途な気持ち。せつないです。

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    投稿日: 2010.10.16
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    和風ファンタジーですよ。なんか本屋のポップに「掘り出し物」みたいなこと書いてあったけど、まさにそんな心境ですよ。 なんと言ってもね、狐の精霊の野火の健気さが…!まさに健気!!一途!! 適うはずない恋なのに、寡黙に守り続ける精霊…!(見た目は好青年! 笑)いいわあ… はじめは幼いころ小春丸と小夜がまた出会ってラブラブになるのかなとか思ってたけど全然違ったし。それからどんどん好みの展開に…! あと、天狗(半天狗だけど)の木縄坊も好きだなあ。天狗ってのもいいですよね、ファンタジーな感じで。

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    投稿日: 2010.10.10
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    架空の世界を舞台にしたファンタジー。 優しい言葉と、丁寧な心理描写で、するりと気持ちよくファンタジー世界に入り込める本でした。

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    投稿日: 2010.09.16
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    和風な世界(室町時代な雰囲気?)を舞台にした、少女とお狐さまが主人公の和風ファンタジー。 陰謀に巻き込まれていくストーリーなのに優しい雰囲気の漂う世界観は、この作者の特徴のようで。気持ちよく読んでいられます。 クライマックスでは、主人公二人の切ない気持ちに泣けて泣けて仕方ありませんでした。

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    投稿日: 2010.08.29
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    ファンタジーなのに、懐かしいと感じる、ステキなあたたかさのあるお話。懐かしいと感じたのも、一度どこかで読んだことが本当にあるからかもしれない。読んだ後、また読み返したくなる。子供に読ませたくなる。純粋で暖かい物語。

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    投稿日: 2010.08.29
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    上海出張のお供2。文庫一冊ではもったいない位の世界観。(あ、続編あるのかな・・)ぐいっと引き込まれました。野火が切なくて、なんかうるっときました。ハッピーエンドでよかった。

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    投稿日: 2010.08.29
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    人の心が聞こえるという不思議な力を持つ少女と霊狐の恋物語。 世界観もしっかりできていて、結構すんなり読めるファンタジー。 少女と霊狐のまっすぐで素直な心に癒されます。 子供のころに読んだら、とても面白かっただろうな。 少女と霊狐の物語を進めるため、その他の登場人物の設定にちょっと納得しかねます。描写が唐突すぎるのか、腑に落ちなかった。

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    投稿日: 2010.08.24
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    とても良かった!と思える作品でした。 小夜や野火のように、こんなにまっすぐで、純粋に命をかけて相手を思いあえるなんて、あり得ないでしょう・・・と、普段なら大人の深読みやひねくれた読み方をするわたしですが、今回はそんなことは考えず、素直に物語に夢中ではいりこんでしまいました。 霊狐や呪者としての運命の悲しさも玉緒や久那のセリフからも伺え、勧善懲悪な物語だけではないのも深みがあって良かったと思う。 最後に、鈴の子どもの一太の父親は誰だったの?という疑問が残るのはわたしだけだろうか???

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    投稿日: 2010.08.15
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    読んだのは二年前ほど?中々難しかった覚えが。でもとても心に響いたことはしっかり記憶している。近いうちにもう一度読む予定。

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    投稿日: 2010.08.10
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    上橋菜穂子さんのファンタジー小説。 これまでに獣の奏者を読んだことがあったんですがこちらの方が個人的には好みにあいました。 主人公は人の心の声を聞くことができる不思議な少女で、その子と霊孤が話の主人公です。 あの世とこの世の間<あわい>が出てきたり、霊孤の悲しさなどが描かれておりかなり良かったです。

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    投稿日: 2010.07.30
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    上橋菜穂子の作品は初めてやってんけど、単純に面白かった。マンガの様にサクサク読めた。キャラ、ストーリー、共に王道といった感じのファンタジー。

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    投稿日: 2010.07.19
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    小夜は12歳。人の心が聞こえる<聞き耳>の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の<あわい>に棲む霊狐・野火だった。隣り合う国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる・・・ひたすらに、真直ぐに、呪いの彼方へと駆けていく、二つの魂の物語。 (裏表紙紹介文より) *** 再読です。 たぶん、上橋さんが今程には有名でなかった頃に、表紙に惹かれて購入したんだったと思います。 その頃はジャケ買いならぬ表紙買いがマイブームだったんです。 そして初読の頃はそんなに好きじゃなかった気がします。 古い時代の日本のような雰囲気だったのに、中華系か?と思うくらいに(個人的には)やたら漢字が多く感じられて、それらを読むのがちょっと億劫だったという記憶が。 でも、今回読んだら楽しめました。 とりあえず、野火が可愛いですよね。 中盤あたりから、野火の小夜への想いに切なくなって。 ラストは、良かったねぇ、野火や。とほっとしました。 まぁ単純に狐が好きなだけかもですが。 小夜は、最初●●●とくっつくと思ってました。 まぁそれは良いんですが、この話は基本小夜視点で、小夜が不安がっていたりぼーっとしているときが多かったので、なんだかどよ~んとした雰囲気をたくさん感じました。 産んだらその子が大変な人生を送るだろうとわかっていても、母親は子どもを産みたいと思うものなのでしょうか。 生まれない“楽さ”より、生きることで得る“喜びや悲しみ”か。 私は子どもを産んだことがないので、どうなのかしら。と考えました。 きっと正解なんてないんでしょうけど。 今は、「精霊の守り人」を読もうか迷ってます。「獣の奏者」は好きだし、系統問わずファンタジーは好きなので大丈夫だとは思うんですが、なかなか手が伸びないんですよねぇ。。。 アニメをちらっと見たんですが、バルサが思ってたより美人さんでびっくりしました。

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    投稿日: 2010.07.13
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    古本屋でたまたまみつけ購入。 「獣の奏者」にあんなに感動したのに、この作者の他の作品を全然読んでいなかった・・・! 感想は・・・とてもよかった!「ファンタジー」って得手な分野じゃないのに、それでも一気に読めたのは、作者の作る世界が嘘っぽくないから。ハッピーエンド?でよかったなぁ。

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    投稿日: 2010.07.03
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    さすが上橋さん!ってうなるような素敵なファンタジーでした♪守人シリーズとは違って和風な感じでしたけれどもそれもまた良かったデスよーーーvvv小夜と小春丸の恋物語かと思いきやそっちか!っていう。笑。でも野火可愛いーーーー!ふさふさの野火を抱っこしてみたいデスよー。可愛かったv まぁ壮大なのに1冊で終わらせないといけないためか微妙に色々尻切れトンボでしたけど。。。

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    投稿日: 2010.06.30
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    ものすごく、切なくて、美しい話でした。 小夜と狐の決して叶わない恋。 最後は泣いてしまいそうになりました。 もう一度ゆっくり読みたいと思います。。

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    投稿日: 2010.06.23
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     人の心が聞こえる少女は、ある日追われる子狐を助けた。  「精霊の守り人」の上橋菜穂子の和風ファンタジー。  「精霊の守り人」も思ったけど、この人の話は、とにかくテンポが速い。  多分、こういうところが今日的なんだろう。  ストーリーは、ある意味ステレオ。  が<あわい>という、この世とあの世の堺をもってくることで、上橋菜穂子独自の世界をきっちりと表現している。  うむ。世界を描くのが上手いのかな。  「精霊の守り人」も世界が堅牢に構築されていて、だからこそアニメになってもその世界はゆるぎなくて、もう無条件にのめりこんでいったからな。    これも、アニメ化するといいかもね。

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    投稿日: 2010.06.17
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    昔の日本を思わせる世界を舞台としたファンタジー。大いなる運命に巻き込まれるが運命に流されるのでなく、きりりと顔を上げ自分の進む方向を定める勇気ある少年少女の物語。面白かった。読書の楽しみを幸せを改めて感じさせられた作品です。呪術師や使い魔など少年まんが的娯楽性にも富み、登場人物の心情も丁寧に書かれているため読み易いです。敵方の使い魔の霊狐である野火と、主人公・小夜との相手を思いやる気持ちが物語を盛り上げ、切々と心に響きます。

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    投稿日: 2010.06.07
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    この物語の登場人物達はキャラが薄い。 小夜は単に優しい女の子であるというイメージであり、野火は一途でカッコいいが素朴だ。 特にファンタジーにおいて、登場人物の特徴的な個性付けは、読み手を引きつけるのに手っ取り早いと思う。だからこそ、それに頼らずに読み手を魅了する作品が輝く。 オレはアホなので、なぜ好きなのか分からない、という作品が結構あるのだけど、これもそんな作品のひとつ。墓場まで持ってくほど好きなのだが・・・。

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    投稿日: 2010.05.23
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    ■少女と霊狐の孤独で健気な愛。野間児童文学賞受賞。 小夜は12歳。人の声が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森林屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の孤独で健気な愛が燃え上がる……愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。 第42回野間児童文学賞 第51回産経児童出版文化賞推薦

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    投稿日: 2010.05.14
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    守人シリーズからずるずると(笑。 呪術師の家系にありながらそれを知らない少女と、敵対する家の使い魔との恋物語。 筋書きは王道ながら、登場人物の心理描写に惹き込まれます。 主人公だけじゃなくて、たくさんいる登場人物をもっと個々に掘り下げて欲しかったような…という若干物足りなさもあったりしたので★3つ。 1冊完結で無茶言うな?

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    投稿日: 2010.05.12
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    純和風。 序盤から中盤の設定でもうどうやったって悲劇です。これでハッピーエンドだったら憤慨してやろうと思って読んでいったら案外すっきりまとまっちゃったりして。 なんだか手塚治の『火の鳥・太陽編』を思い出しました。

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    投稿日: 2010.05.12
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    これって「精霊の守り人」なんかと同様、「野間児童文芸賞」の受賞作ということなんだけど、「精霊の守り人」は辛うじて児童文学っていう感じがするものの、この「狐笛のかなた」は児童文学とは呼べないんじゃないのかなぁ・・・・・。  幻想的な世界を描いている ≒ 夢物語 ≒ 児童文学 というある種のヘンテコな括りの中で「児童文学扱いされている文学」っていう感じがしました。 この物語、そこかしこに「死」とか「霊魂」みたいな空気が漂っているんだけど、子供時代ってものすご~く「生」に執着していて「死」っていうのはある種の状態を表す言葉に過ぎなくて、「霊魂」が抱え続ける想いの深さみたいなものとは無縁なんじゃないかと思うんですよね。  あ、それは現代の子供に関してであって、古い日本でもっと「死」が日常的だった世界では違うと思うんですけど・・・・・。 じいさまやばあさまと共に暮らし、子供も家族の中でそれなりの役割(概念論的な役割ではなく、実際の労働力としての・・・・という意味ですが)を担っていた時代、じいさまやばあさまに会うのは「夏休みに遊びに行くとき」だけ、老いを間近に見ることもなく、その死を看取ることもなく、お葬式でようやく久々のご対面な~んていう今の時代にはこの物語の底辺に流れている「生命の連鎖」とか「あわい」とかっていう世界観は自分の「死」を意識し始める世代でないとなかなか読みくだくことができないような気がします。 (全文はブログにて)

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    投稿日: 2010.05.03
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    どうしてこんなにも、あったかい気持ちになれるんだろ。 人間の哀しさと、優しさと、いろんな想いにこころが揺れる。 だけど、最後にはすごくすごく、あったかくなれる。 野火と小夜のように、あたたかく想い合えるようになりたい。

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    投稿日: 2010.04.30
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    大好きな和風ファンタジー。確か読書感想文の指定図書でした。 ハッピーエンドなはずなのにすこし切ない。

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    投稿日: 2010.04.06
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    壮大過ぎず、本当に身近で起こった話という感覚で読める 少女と、妖狐の少年との恋の話 狐と人との関係が良い

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    投稿日: 2010.04.01
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    守り人シリーズの上橋菜穂子さんのファンタジー。 どことなく守り人っぽい舞台設定、お話全体としては詰めが甘い。

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    投稿日: 2010.03.10
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    少しもの悲しくきれいな空気感が良いです。 ファンタジーだが歴史小説のようでもあった。守人シリーズもそうですね。 一見普通なようで無理がない納得の設定は緻密に吟味された結果で、しかも実は使い古されていない意外な設定もちりばめられているのが上橋さんの特徴だと思う。

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    投稿日: 2010.03.08
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    こんな素敵な本を読まないでいたなんて・・・。最初の2行読んだだけで、この物語の虜になりました。魅力的な登場人物、先が気になる展開。ファンタジーが好きな人には絶対に読んで欲しい本です。

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    投稿日: 2010.02.24
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    情景や、その場の空気が伝わってくるような作品。とても暖かいけれど、どこか悲しい、どこか切ない感じの物語でした。系統的には空色勾玉かな。読んで損はないです。読めばぜったい、野火に恋します。

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    投稿日: 2010.02.19
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    なにかこう、いつも揺さぶられる。ぱっと明るい気持ちにはならないけれど、どこかがほんのり照らされるような。上橋さんの物語はほんとうにもう、なんといったらよいのか。ため息がもれる。 26.01.10

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    投稿日: 2010.01.26
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    タイトルと表紙が気になって手に取った。とても面白かった。先が気になってどんどん読み進めて、あとがきまで一気に読んでしまった。 結末はもしかしたら人によるかもしれないが私は好きな終わり方だった。読後感もとても良い。 著者の他の作品は読んだことがないのでぜひ読んでみたいと思う。

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    投稿日: 2010.01.24
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    あまずっぱいおとこのこおんなのこと にがーい大人の恨み妬みがうまい具合に混ざってておいしかったー 最後は狐になったっていうのがなんかきれいだなあ

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    投稿日: 2010.01.23
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    母親が超プッシュしてきたので、読んでみました。 不思議な能力を持つ少女と、使い魔とされた狐の話。 読後感がよいです。いい話だったー!っていう感じ(笑 大朗(郎?)がステキです。婿にほしい。 すごく楽しく読めたんですが、カップリングに不満が……小夜は小春丸とくっつくんじゃないの!!?(爆 いや、野火はいい子なんだけど……だけど……!! ゆえに★−1です(笑

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    投稿日: 2010.01.20
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    引き込まれる世界観 こころが洗われる気がします いくつになっても やっぱりものがたりがすき!

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    投稿日: 2010.01.15