
総合評価
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powered by ブクログ就活で 自分は何者かをずっと探して、 誰かじゃなくて、私にしかできないことが あるはずと信じてもがいていた かっこ悪い私じゃない何者かになりたくて、 何者かがはっきりした他人が眩しくて 居場所があるその人を羨ましく思って 自分はやっと内定もらえても、 何も変わらなくて、 働きながらも20代はずっと何者かを探していて、 ボランティアとか転職に挑戦してみたけど うまくいかなくて 今ようやく 自分はちっぽけな存在であることを認めて 誰にでもできる仕事を、 がむしゃらにやって ちっぽけなやりがいを毎日感じて 働いてる 自分の人生の主役は自分だ フォーカスを他人に向けずに 自分を生きるしかできないのだ 少しでもかっこよくなるように。 就活独特の、牽制のし合いになる嫌な空気感と、 就活生のもがき苦しむ姿がリアルに描かれてて、 当時を思い出して苦しくなった 「本当に大切なことはSNSには書かれない」 って 忘れがちだけどほんとそう。 SNSに飲まれないように、利用したい。 私も拓人たちと同じように 人より「上」であることを確認したり 劣等感に襲われたりした 汚いって分かってるけど こんな気持ちを大多数が抱くものなのかな 読み終わって何かがスッキリ解決するものではないけど 最後の拓人のかっこよさ。 人間は、もがいて成長した姿が美しいと思った
4投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ自分はまだ学生で就活というものを体験したことがないのだが、人間がどうしても感じてしまうプライドが原因で生じる嫉妬心や、どんなに仲良くとも自分より上手くいっていると疎ましく思ってしまう心がすごく上手く表現されてて、リアルな人間関係を描いた傑作だなと思った。美化されていない、だからといって暗い心の部分が過度に強調されていないところがすごいなと思った。
1投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログこの本は就活をテーマにしながら人間誰しもが持つ自意識について扱った小説であり、snsや友人関係に腐心していた当時の自分にぴったりな一冊であった。話は主人公である拓人と同じ視点に読者が立ち、周りの俗にイタイと言われる部類の友人に本音を隠しつつも関わりながら展開が進んでいくのであるが、そのイタイ部類の人達と自分に通ずる部分が話の序盤〜中盤に多々あり、自分を省みさせられた。その人物は主に隆良であり、隆良に対する拓人の本音は自分にも刺さるものであった。最初の自分は隆良同様に、snsや会話において自分が気に入らない、理解出来ないものに関しては誰にとっても悪だという視点で批評し、まるでその人物たちと違う自分は優位であるかのように呟いたり、話したりすることで共感を欲していたのだと気付かされた。そうすることで自分を肯定したかったし、そうすることでしか何者かになれないからという拓人の分析は御名答であった。 その事もあってか、本文の「本当に大切なことはtwitterにもインスタにもどこにも書かず、本当に訴えたいことはそんなことで反応され返信をもらって満足するようなことでないがそういうところで見せている顔は常に存在するから現実とのギャップが生まれ、自分のアイコンだけが元気であり続ける」や「手軽に、気軽に伝えられることが増えた分、本当に伝えたい事を伝えられなくなっていき、snsの敷衍により短く簡潔に自分を表現しなくちゃいけないのなら、そこに選ばれない言葉の方が圧倒的に多いわけで、選ばれなかった言葉の方がよっぽどその人を表している」という箇所がすごく刺さった。また、自分だけでなく結構誰しもがsnsは自分を取り繕った虚偽の姿に近いものであるのかなとも思った。snsでの姿だけを見てその人の全てを批評したり、ましては否定するようなことは今後しないようにしたいと強く思った。高校時代の自分はそれに気づけず、同級生だからという理由で沢山の同級生をフォローして、その中にはほとんど関わりがない人やたいして関わってみたいと思えない人たちも含まれていた。確かにsnsで繋がったことで趣味が合うといったことから仲が深まるということはあるかもしれないが、大抵はその人のsnsをあたかもその人全てだと思い込み、他の人との会話の材料にすることがほとんどであろう。まさに高校時代の自分もそうであったし、逆に自分は取り繕い周りを気にしにまくるといった窮屈な生き方をしていたと思う。気づけていればもっと楽観的に過ごせたのではないかなと感じた。 また、解説にもあったがずっと主人公の立場で感情移入し安全な場所で傍観していた読者がいきなり当事者になり変わる最後のシーンは本当に驚かされた。最後までずっと客観的な視点でいたと思われた拓人でさえ何者かになったふりをしていて、周りの人のことを小馬鹿にして笑っていたのを知り、他人を卑下した時点で根本的には大差ない、互いに程度の低い存在であることを思い知らされた。 この小説を読んでダメージをくらわなかった人がどのくらいいるのかとても気になる。作者の朝井さん自身も書いていてイタイと思ったとインタビューで述べていて少し安心した。 今後人との新しい関わりが増えていく前にこの一冊に出会えてとても良かった。
2投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログ就活という自分と向き合う活動をテーマにして人間の内面を書く朝井リョウの天才ぶりを感じた。 読んでいたら人間って結局こんな感じだよな。って思った。極限まで追い詰められる就活って本性出やすそう。 瑞月さんの隆良に対する説教?と理香の拓人に対する説教が刺さりまくった。 「もう誰も同じ目線で自分の線路を見てくれない」 「かっこわるくても頑張っていかないといけない」 本当にその通りだなと。 もうすぐ就活が始まるからこそ刺さった。と共に就活怖すぎて無理。内定出る気しない。こっわ。
1投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログ何者。張り巡らされた伏線とそれを暴くラストスパートに没頭してしまいました。就活をしていた時を思い、大変考えさせられるところも多く、すごいな朝井リョウという感想です。想像力を張り巡らせること、人として大事なことを改めて教えてもらった、自分自身気をつけなきゃと思うことばかりです。
1投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログツイッターでこういう人いるよな〜って感じの人たちが出てくる(笑) 自分を大きく見せようとしてしまったり、他人の成功を受け入れられなかったり、 私にもそういうところあるなーと思いながら読みました。 でもそういうのって、結局、自分が苦しむことになるんですよね。
1投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
にのみやたくと 二宮拓人。光太郎と同居。学生サークル【劇団プラネット】で演劇の脚本を作っていたが、就職活動を機にやめる。 コータロー 神谷光太郎。大学でバンドOVERMUSICで活動。拓人と同居。 田名部瑞月 一年間アメリカに留学していた。二宮の片思いの相手で、理香の友人。光太郎に片思いしており、一度告白して振られている。アメリカでインターンシップを経験。 RIKA KOBAYAKAWA 小早川理香 拓人・光太郎の部屋の上の階に住む大学生。外国語学部国際教育学科。留学生交流会で瑞月と知り合う。アメリカ留学を経験。 宮本隆良 二宮と神谷の上の部屋に住む大学生。理香の彼氏。創造集団【世界のプロローグ】所属。理香と同棲している。 烏丸銀次 大学、【劇団プラネット】を辞めて新しい劇団【毒とビスケット】を立ち上げ活動している。 サワ先輩 沢渡。拓人にバイト先を紹介し、【劇団プラネット】の先輩。大学院二年。
1投稿日: 2022.09.14
powered by ブクログ個人的には滅茶苦茶ぶっ刺さった一冊 小説としてデフォルメされているのを感じさせない登場人物のリアルさが凄い こういう奴いたなぁ、というのが一挙手一投足から伝わって来る 自意識と自己開示の狭間でもがく登場人物たちに、様々な感情を抱きながら読み進めていくと、 突然予想外の角度からぶん殴られる…痛い痛い… テーマは就活ですが、SNS時代の自己表現についても考えさせられる傑作です 最後は朝井さんらしく少し前を向いて終わる感じも非常に良いです
1投稿日: 2022.09.08
powered by ブクログ第三者目線で俯瞰して考えてるようなセリフが、全部拓人の心の中の声だったりツイートだったりしたなんて…そして皆が5年生っていう描写に気づけず最後にびっくり。まぁ拓人以外の人達はわからなくもなかったから、やっぱり拓人にびっくり。 人間ってやっぱり裏表あるんだな~。私も拓人派な気がして最後のりかさんの言葉がグサグサささった。就活怖い。
1投稿日: 2022.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感情移入しすぎて上の階の2人のキャラクターと 言い回しに少しもやもやしたり イラッとしてしまうほど、入り込みました 最後、あれほど冷静に人を分析していたと 思っていた拓人の黒い部分が見えた時 結局皆就活を前にすると色々な意味でカッコ悪くなってしまうんだなと感じた。 就活の怖さとか、焦りとか、そういうものを全体を通して強く感じた作品で就活前に見なくてよかったなあと思った
1投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ自分を見つめ直す、考えさせられる作品 現代×就活という作品 誰もが通る就活という一大イベントのためのめり込みやすい 嫉妬、自己顕示欲、など様々な感情が渦巻いて物語が展開されていく 各人の考え方がまさに自分に投影されたかのように「分かるわー」と思った 斜に構えたような者、自分を大きく見せようとするもの、俯瞰し冷静に構える者等々 その一人一人が自分や周りにいた者のように思えた SNSの発展により表現の仕方も多様化したのも大きいと思う ミステリー要素としてはほぼ皆無 就活生の者、そうではない者、どちらにもオススメだが読むなら内定もらった後の方がいいかな
1投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本当の「頑張る」はSNS上のどこにも転がっていない。すぐに止まってしまう各駅停車の中で、寒すぎる二月の強すぎる暖房の中で、ぽろんと転がり落ちるものだ。 ほんとうに大切なことはツイッターにもフェイスブックにもメールにも、どこにも書かない。ほんとうに訴えたいことは、そんなところで発信して返信をもらって、それで満足するようなことではない。 瑞月との電車での会話後の拓人の言葉。 観察者を演じて自分に酔っている拓人と、自分のことを知って欲しくて、毎日必死に言葉を探している自分が重なり、刺さりました。 自分は何者にもなれない。それでもあがく。当たり前に大切なことを、思い出させてくれる話でした。
1投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログヒリヒリした内面をリアルに表現した就活生の日常。 主人公に気をつけろ! ①演劇部をやってた、普通に就活を始める主人公 ②バンドやってた、要領良く世の中を渡れる友達 ③留学経験あり、切羽詰った状況の②の元カノ ④肩書きいっぱい、意識高い系の女子 この4人を中心に物語は進みます。 皆ひと癖あるけど、よくいる就活生ですよね。。 ④の子とか、名刺まで作って痛いな〜と思いながら見ちゃう。 私も主人公に似てるかもしれません。 でも、みんな自分なりに必死なんです。 就活で、自分は何者なのかを表現しないといけない。 じゃあ、そもそも自分は何者なんだ? 就職したら何者かになれるのか? 著者の朝井リョウさんが同い年ということもあり、SNS事情や就活事情が、よりリアルに思えました。 こんな時期あったな…。 最後はネタバラシ的な展開に。 意識高い系女子、思ってたより性格悪!笑 黒いものが、ドーっと流れてきます(笑) でも、最後の一文で少し光が見える。 自分は何者でなくても良いと肯定してもらえる気がする作品。
18投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ初めて浅井リョウさんの作品よんだが、さすが。 就活をリアルに体験した後だから描ける作品。 リアルでドキドキした。 何様も読みたい。
0投稿日: 2022.08.27
powered by ブクログ読む前は、若い人が書いている小説なので読みやすいと思っていたが、かえってそれが小説の面白さを感じさせにくいものとなった。しかし最後の方で理香が拓人のことを観察者になって他のものを笑っていると訴えた場面が圧巻であった。
0投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログ新卒2年目の人がお勧めの本を紹介するときにこれを推薦して「僕らの年代の考えとかがよくわかるのでぜひ上の人たちにも読んでほしい」と言っていて、早半年。Kindleアンリミテッド無料本になっていたので読んでみた。 彼がいうほど「僕らの年代」だけじゃない、のが意外だった。 ・仕事柄、今の会社では、前提を外して考えろ、そもそもから考えろ、目的から考えろ、と言われることが多いが、そんな会社に入るためにも、ここに書かれているような、やっぱり古くからあるような儀礼的な道を通ってきている。 ・子どもの頃はだいたいの子が「前提は知らず、そもそもの始まりに興味を持ち、なんのためにそれやるの?」から入っているはずなのに、日本の学校に入って、社会に参画していく中で枠にはめられ、並ばされ、その集大成が就活。その後で会社に入ってやっと(一部の会社に限るが)そもそもから考えることを許可される。それって遠回り。
0投稿日: 2022.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに読んだ 理香が拓人に畳み掛けるラストのシーンは何回読んでも頭をがつんと殴られるような感じがするというか、私の心のどこかにも、拓人のように自分を特別だと思いたがる自分がいることに毎度気付かされる 前回読んだ時よりも就活や将来のことを真剣に考えるようになったからか、人生を線路に例える瑞月の言葉だったり就活を逆上がりやピーマンに例える光太郎の言葉だったりが今まで以上に響いた
0投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログ最後ドキッとした。。そして、なんだか苦いものを感じながら読み進めた小説。ああ、いるいるこういう人・・・と斜めに見ておきながら、そんな人の発言や考えの中に自分自身の一部を見つけてしまったり。何かが抉られる。Twitterをやめた理由は、こういう人の嫌な面を見るのにうんざりしたからだったなあ、、と振り返って思い至る。共感生羞恥心が刺激された。 昔、こういう小説すごく好きだったなあ。
2投稿日: 2022.08.12
powered by ブクログ登場人物の気持ちにすごく共感できた どこかで新たな自分を信じて、今の自分から逃げているけれど、もうカッコ悪い姿をひたすら成長させていくしかないことを実感させられた
2投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログ就活が題材だけど、いまでも何者かになりたくてカッコ悪いくらい足掻いてもがいている私にはとても苦しい小説だった。 でも、最後まで読んで思う。だれかに認められなくても自分が自分にグッドサインを出せる人は自分が何者か一番見えているのだと。 わたしはわたしにこの人生で自分を認められたことが一度でもあるのだろうか。
2投稿日: 2022.08.08
powered by ブクログあー学生時代こんな人いたいたと懐かしくなるほど登場人物のキャラクターがリアルだった。と同時に自分も今思うと結構痛いとこやってたかもと居た堪れない気持ちになった。
4投稿日: 2022.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活が舞台。 大人になりたての大学生のいやらしいところが上手く表現されていた。「意識高い」の典型的な悪い例だったと思う。 最後に観察者気取りを指されるところ、キツかった。 でも全体的に共感が持てる部分が少なかった。
0投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログ「何者ってこういうことかぁ…」というのが読み終わって最初の感想。ところどころで、えぐられているような感覚のところもあったけど、終わってみるとなんとなくミステリー小説っぽい感じもした。
1投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログはじめての朝井リョウ作品。 就活の経験がある人に、グサグサ刺さる内容だったと思う。 俯瞰して、何でも分かった気になって一生懸命な人を小馬鹿にしてる人が一番ダサいのかもね。
1投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める。他の人間とは違う自分を、誰かに想像してほしくてたまらないのだ。(P.53) 「百点になるまで何かを煮詰めてそれを表現したって、あなたのことをあなたと同じように見ている人はもういない」(P.216) 「就活がうまくいくと、まるでその人間がまるごと超すげえみたいに言われる。 〜それなのに、就活がうまくいかないだけで、その人が丸ごとダメみたいになる」(P.248) 「私たちは何者かになんてなれない。」 「自分は自分にしかなれない。痛くてカッコ悪い今の自分を、理想の自分に近づけることしかできない。みんなそれをわかってるから、痛くてカッコ悪くたってがんばるんだよ」(P.264) 「心の中で思ってることって、知らず知らずのうちに、相手に伝わっているもんだよ。どれだけちゃんとスーツを着てても、どれだけもうひとつのアカウントを隠しても、あんたの心の内側は、相手に覗かれてる」(P.270)
2投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログ就活のリアルとその中で成長していく学生の青春小説。 読みながらも読み終えた後も、この先の就活がさらに不安になりました。 いろいろ心に残る印象的な言葉も多く、特に213ページからの瑞月さんの言葉は良かったです。 厳しさも感じましたがその中に優しさも感じました。 光太郎の存在がこの小説にあって良かったと思いました。 TwitterやFacebookなどの存在でよりリアルだなと感じたし、自分をよく見せたいとか、肩書きが大事だとか、他人への感情とかがよく伝わってきました。 頭の中で想像すると何者かになれそうでも現実とのギャップに苦悩する感じも、なんとなく分かる気がします。 就職活動に悩んでる人には特にオススメです。 「十点でも二十点でもいいから、自分の中から出しなよ。自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから。これから目指すことをきれいな言葉でアピールするんじゃなくて、これまでやってきたことをみんなに見てもらいなよ。自分とは違う場所を見てる誰かの目線の先に、自分の中のものを置かなきゃ。何度も言うよ。そうでもしないともう、見てもらえないんだよ、私たちは。百点になるまで何かを煮詰めてそれを表現したって、あなたのことをあなたと同じように見ている人はもういないんだって。」
4投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログ承認欲求むき出しなのはイタイ。 イタイイタイ言って笑って傍観してるのもイタイ。 どう生きたってイタイ。 そんな世の中で、君たちはどう生きるか。 そんな問いかけがこの小説にはある気がする。何回読んでも面白い。
1投稿日: 2022.08.03
powered by ブクログここ最近でわたしが感じているもやもやした感情が、就活というテーマを通してしっかり言語化されていてドキッとしました。全員ではないけれど、刺さる人には刺さります。正直期待していたほどのストーリーではなかったけど、読んで良かったと思います。
2投稿日: 2022.08.01
powered by ブクログ何社も落ちてしまうとかesとか面接の感じとか就活思い出してしまうな 朝井リョウ言語化上手すぎて毎回脱帽する
2投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ就活はずいぶん前にやりましたが、最近は情報があふれている分キャッチアップするのに大変。最後まで各々の心理戦が繰り広げられて楽しめました。
2投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ就活していた頃が懐かしく思えました。こんな人いるな〜と思ったり…。 最後の展開は予想できませんでした。
2投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ個人的に共感というのはなかったけど、就活ってこういうことなのかなと思った。 達観したつもりなのか、どこか冷めた目で人を観察していたり、"その他大勢ではない自分"こそが自分の道を拓いているのだと主張したがったり。カッコ悪くてもがむしゃらに全力に生きる姿は実はカッコイイのかもしれなくて、それを認められない弱さに打ちのめされる。 相手も同じように観察しているし決断しているという想像力は大事。 6人ともあまり好きにはなれないけど、とても人間的な葛藤や暗い部分が描かれていて伝わるものがあった。
1投稿日: 2022.07.22
powered by ブクログ朝井リョウさんの紡ぐ言葉が面白くて。もちろんストーリーも良いんだけど、小説でしか味わえない色があって面白いなぁって感動させられます。
2投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログ楽しく読んでいたら、いきなり首根っこ掴まれて物語の中へ引きづり込まれた感じ。人間の恥ずかしい所が、浮き出てくるような作品。
14投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログ『桐島部活やめるってよ』の後にこの作品を読んだが、こちらの方が遥かに読み進めやすいと感じた。自分が読書初心者だからそう感じただけかもしれないが登場人物の数が少なくまとめられていて、「あれこいつ誰だっけ?」っていうことが起きなくてよかった。 自分は一応若者に属していると思いますが、SNSで自分の個人的なことを書き込んでいる同じような年頃の人たちが何がしたいのかわからないでいました。正直今もよくわかりません。世の中の多くの人たちは他人に評価されたくてしょうがないんだろうなとなんとなく考えていました。この作品の登場人物たちも活発にSNSを利用していましたが、自分はそういうことはしないし、上記のようなことを思っているのでどこか自分とは違う人たちの物語として読み進めていました。 最後のシーンで主人公が裏垢を特定され公開処刑されていましたが、私は「そんな誰にもバレたくないようなことをSNS上に公開するのか。少しでもバレるようなことをしていたからこそ、最悪のシナリオになったんでしょ。」と思っていましたが、そこにはリアルな人間関係から隔絶されていて自分の痛いかもしれない姿を周りの人に絶対に見せたくない主人公がそれでも誰かの共感を得て評価されたいという秘めたる思いが込められていることに気がつきました。これは私自身が今ここで書いている本の感想文にも言えることで、自分の恥ずかしい姿をリアルな環境に晒すことなく本の感想を書くことである意味何者かになろうとしている今の私とよく似ているなと思いました。こうして他人事だったこの作品の物語が一気に自分のことのようになって読むことができたように思います。 衆目に晒されながらも必死に何者かになろうとしている周りに対し、晒されることを酷く恥じるあまり何者にもなれないのに必死に自己の存在を肯定しようと匿名の世界で暗躍する自分。この綺麗な対比がが終盤になって一気に表面化していくところはとても楽しめました。続編の『何様』や実写化されたこの作品もあるみたいなのでこの後楽しみたいと思います。
1投稿日: 2022.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心にグサグサ来る作品だった。 大学1年の、この時期に読んで心から良かったと思う。 自分がどれだけ第三者ぶってるか。どれだけ自分をよく見せようとしてるか。考えさせられた。
1投稿日: 2022.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後に主人公がリカにTwitterの裏垢について指摘され、読者も主人公と同様、傍観者から突然当事者にされる瞬間が衝撃だった。 結局、時に「カッコ悪い」現実を一歩一歩積み重ねることでしか「自分」を形作ることはできないのだと思った。
1投稿日: 2022.07.03
powered by ブクログ最初は面白いと思わなかった。 途中からグイグイ引き込まれ、ラストで受ける衝撃!!! 10年違うけど、自分が就活してた時代を思い出して、あまり小説に共感は求めないけれどもうっかり共感してしまった。 面白いです。
1投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画見てから読んだけど、あのキャストがほんまにしっくりきすぎてびっくりした。光太郎とかほんまそのままですごいなと思う。 ライブで「イェーイ」って声出したものの耳赤くなるっていうのがほんまに爆笑した。 まぁでも思うのはツイッターってそういうもんやんって感じ。
1投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログこれは学生さん向きの本なんだろうな。 もう読むべき年代を過ぎてしまった印象。 会話主体でスイスイ読めるのですが、なかなか心に刺さってこなかった。老いたか。
0投稿日: 2022.06.21
powered by ブクログ初の朝井リョウ作品。桐島、部活やめるってよ。の作者。直木賞を獲った作品なので、かなり期待して読みました。でも…終盤まで就活をする大学生の青春話しみたいに感じて私にはあまり響きませんでした。終盤からの人間推理、心理描写はさすがと思った。他人の言葉で語るのではなく、自分の中から何かを出す。映像でみたらまた感想が変わるかも。
5投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
乱暴なまとめをすれば「中二病死すべし」という感じで、誰しもが思い当たる[心の闇]的な部分を拓人に凝縮して詰め込んで、スーパー理香タイムで奈落の底に突き落とす感じでどんな人間もコレ突きつけられたらもう何も書けないじゃないかうわぁぁってなったけど、寝る前にふと「いや理香ずるくね?」って我に返ったので無事に僕の足場は崩れなかった。年を食った人間の足場は簡単に崩れないのだ。 そうは言ってもツイッター然り掲示板然り、何らかに書く時に評論家的な非当事者的な傍観者じゃないかと言われるとやっぱりそうだし、自分の努力を実況中継するし、一歩前進とか感謝とか人脈とか言っちゃうんだろう。何かを書くとき、何者かが憑依するのだ。だからしょうがない。 印象的なシーンがあって、サワ先輩と光太郎と後輩が飲み終わって後輩が去っていくところ。全員がその場における一通りの役割を終えた、という感じで、場があるとき、人は何かを演じなくてはいけないんだろうな。じゃあ演じない自分はというと多分「存在しない」んだろうし、そういう意味で人間の精神は「スタンド(1人1体)」ではなくて「ペルソナ(付け替えられる、ナシには出来ない)」なのだ。 ふと思ったのだが、仮にこの話の指弾する側とされる方、性別が逆だったとしたら読者に受け入れられていたのだろうか。
2投稿日: 2022.06.18
powered by ブクログ初の朝井リョウさんの作品。 『正欲』が気になってたところ、見かけて購入した作品。 桐島が部活辞める話もこの方だったんですね…。 有川浩さんを彷彿とさせる読みやすさ。 いい意味で漫画っぽいというか…。 結構な速さで読み切ってしまった。 登場人物もほぼ5人とわかりやすく、あっさり読み終わって、あー楽しかったーパターンかな… と思ったら意外と心刺してくるのね。 心情に訴えかける系苦手と前回の投稿で言っておきながら、珍しく刺さりまくった。 もうグサグサ、穴だらけの体。 毒にも薬にもなりかねない作品ですわ。 俺が就活してた時代は本作とリンクしてるわけではないけど、フレーズや登場人物の感性が凄い共感できるのよね。 まだまだ俺も他の人から評価されないと何者にもなれない未自立なおっさんなのかもしれん。 心見透かしてくる感じがとても良かった。 作者が若いからこそできる作品だとおもう。 他の作品も期待できそうだ。 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ 映画化もしてるので、そちらも楽しませていただきますかね。 豪華俳優陣なのだが、これは映像では伝わらん気がしてる。
3投稿日: 2022.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分は一般企業の就活とは無縁の人生を生きているから共感はあまり出来なかったけど、自分を他人にさらけ出すのって大変なんやなって読んでて思ったし、お互い内定もらった友達の就職先の粗探ししてるのがバレたところなんかリアルやった。
0投稿日: 2022.06.15
powered by ブクログ後半から怒涛の追い込みでメンタルが沈みました... とりあえずSNSに何でもかんでも書くもんじゃないなと思いましたね。
1投稿日: 2022.06.13
powered by ブクログ面白かったー。 一気に読みました。しかも、読んでいるあいだ、これほど自分の感情がかき回された小説はまれと思います。おそらく、多くの読者がそういう読書体験をされたのではないでしょうか? 就活を控えた5人の男女。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺などのさまざまなツールを駆使して就活に臨み、それぞれの思いや悩みが吐き出されるSNSが現実とは別の舞台になり、物語が展開します。 SNSは140文字制限。登場人物のひとりが「選ばれなかった言葉のほうがきっと、よっぽどその人のことを表してるんだと思う」と語っているようにSNSの発言と、登場人物の現実や自意識の齟齬によって、5人の関係が次第に変化していきます。 この小説は就活が主題ですが、中盤以降の展開はサスペンス小説並に激しいという印象でした。物語の終盤に(おそらく)2箇所のクライマックスがあります。しかも、そのクライマックスは突然やってきます。詳細は書けませんが、忘れられないシーンでした。 著者の朝井リョウさんが本書で直木賞を受賞したのは2013年。24歳という年齢は社会的には熟成されていない年齢と思います。24歳でこれを書いたのがすごいのか、24歳だからこそこれが書けたのかはわかりませんが、これからどんな作品を出してくれるのか楽しみな作家さんです。 お勧めの小説。ブックオフの110円コーナーに何冊も置かれていたので甘くみていました。以前に買ったことすら忘れ、合計3冊買ってしまい、うち2冊は行方不明になっています。本当に申し訳ありません。
5投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログ学生の頃の、会社とはまた違う、限られていて、でもわりと多くの塊で。そんな集団の煩わしさを思い出して、息苦しさを感じながら読み進めた。 ちょっとだけ救われるのはほんとに最後の最後だけ。 大半は、表の自分と裏の心の探りあいを見せられているようで。。すっきりしない話だった。
0投稿日: 2022.06.07
powered by ブクログ学生にお薦めという本。年を重ねるごとにだんだん達観してくると、そういう時代もあったねぇとなる内容かな。
0投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログ私も拓人のように観察者ぶって他人を見下していた時があったから読了後は誰に対してかもわからないけどすごく申し訳なくなって、悲しくなって、泣きたくなった。読書を始めてからは自然とインスタもツイッターもしなくなったけど、それでも捻くれた心は相変わらず健在していた。そんな時この本が自分の目の前に鏡を置いてくれたような気がする。私は私以外の何者にもなれないけど少しずつ変わっていこう、そう思えた。
1投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログあ〜いるいるこういう人 イタイよねカッコ悪いよね 不意に後ろから肩をぽんぽんと叩かれて 「お前もな。」 想定内の「人材」になるために必死。 シューカツの現状がこんなで 大勢の人がそこをゴールにしているとしたら そりゃつまらんな。
0投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログ途中まで完全に主人公の気持ちに共感してたのに、最後のどんでん返しで一気に大ダメージ食らいました。 自分は比較的就活上手く行ったからよかったけど、実際の人間関係やとこういうドロドロした感じがあるから怖い。
0投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログ『正欲』がセンセーショナル、深く考えさせられる内容だったので他の作品も読んでみたいと思い手に取りました。 『正欲』では作品の最初と最後で同一の内容が全く違う印象になることを実感させる構成でしたが今回も最後のどんでん返しで「結局こういうこと」と作者から突きつけられたようで、でもそれが心地よかった。 自分が何者か。 自己分析から始まる就活の真っ只中にいる学生だって結局自分のことは客観視出来ない。客観視することの難しさ。でも客観視ってなんだろう。人によってその人をどう見るか、感じるかは違うのに。 「光太郎なら許される」という雰囲気を持つ光太郎ですら場の雰囲気と相手によって出す自分を使い分けている。 当然光太郎の印象も大なり小なり人によって違うはず。 「客観的」に見られた光太郎像も異なる。 そう考えると結局は客観的にどう見えるか、を考えるよりも「こうありたい」理想を持ってそれに近づけるための努力をすることが自己満足につながる気がする。 そしてそのための第一歩としてその理想からほど遠い「カッコ悪い自分」を認知すること、受け入れることがあるように感じた。
0投稿日: 2022.05.25
powered by ブクログ就職活動中の友達の間での探り合いが凄く怖かった。。 最後、ホラーかと思うほど私は怖かったです。 メアドからTwitterの裏垢見られるとか怖すぎるし、みんな裏で何言ってるかわからない。。 みんなそれぞれ必死なのを、陰で妬んだり引き摺り下ろそうとして、でもそれは自分に自信がないからの行動で、何者かになろうとしてもがいているんですよね。
2投稿日: 2022.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の二宮拓人の目線で語られるこの物語。読者は必然的に彼の目線になって、彼の思考を追うようにして就活と周りの環境に対峙していくことになる。だからこそ、後半の流れによって読者は打ちのめされる。かっこ悪くても、馬鹿らしくてもそれを自覚した上でやり続けなければならないというメッセージを感じた。心にズンと来る言葉が多々あったので又読み直したい。
5投稿日: 2022.05.23
powered by ブクログ2回目。尚1回目に読んだ記憶はほぼ無い。 拓人に同意していたら後でギャフンと言ってしまう展開になりそうだと思って、拓人の意見を「まぁそういう意見もあるよね」くらいにしていたのは正解だった。ギャフンと言うのも良い経験になるとは思うけど。 私も就活をしない組だった。今とは考えが違うが、当時は就活が大変そうだなぁと思うことで、自分は一般とは違うセンスを持っていると自負していた。恥ずかしいことである。それでしかアイデンティティを守ることができなかったということかもしれない。年齢的に仕方がないことだが恥ずかしい上にかわいそうだ。 自分を守るために人よりも自分の方が立場が上だと知らしめる行為は慎んだほうが良い。人と人は比較なんてできない。そもそも同じように生きていない、生き方が違う。今の自分は絶対的に素晴らしい。どうせ夢中になるならその事柄は選んだ方が良いね!
0投稿日: 2022.05.23
powered by ブクログ終盤のりかさんが拓人にたたみかけるシーンは、最初爽快感あったんですが、途中から自分に言われてるような気がしてきて辛かった。 自分自身、就活がとても嫌ですごく苦労しました。それがこの本を読むことによって思い出された。 自分もりかさんや隆良のこと痛いなぁと思ってしまっていた。 人は、カッコ悪いことはしたくない。でも、人にカッコ悪いと思われても、それを受け入れることで、人間としての可愛げみたいなものが出てくるのだと思う。 これからsnsなどの自分が発言することに慎重になるそんな本でした。
1投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログ生活しているなかでみせる外面、 実際に自分が考えている内面、 自分自身にも当てはまるところがあり、日々生活の感情を考えさせられる。
0投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログ実写を観た記憶があり、原作を読んだ めちゃくちゃ面白かった 自分の胸にグサグサ突き刺さるフレーズやエピソードがてんこ盛り いつもダメだダメだと、自分に言い聞かせるけど結局、相手に対して、マウントをとるような発言をしてしまう 凄くない?偉くない? 誰も俺の事なんか興味無いのに笑 自分のカッコ悪い部分を再確認させてくれる一冊 カッコ悪い自分を受け入れながら、 より良い人生を歩む為に、抗い続けていきたい 実写の配役はあまりにも合いすぎだと思うのですが…
1投稿日: 2022.05.18
powered by ブクログ面白かったです。 クライマックスがまさかの展開でした。衝撃です。 また、この作品はすごいリアルだなぁって思いました。登場人物の心情や、行動など自分・他人が思っていそうな事、やっていそうな事が描かれていました。本を読みながら主人公はちょっと自分に似てるかもと思いながら読んでました。 次は何者のアナザーストーリーである『何様』を読んできます。
0投稿日: 2022.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
共感する点が一杯だった。就活のためだけに集まったという悪く言ってしまえば浅い関係だからこそ、他人の欠点が見えやすいのもリアルに描かれてた。 うわ〜いるよね、こういう人。と、読者に思わせて拓人と同じ視点から読み進めていくとラストまさか自分に矛先が向く、というもう巧妙すぎる...。 点数化されない不透明な面接、自分を経験値や肩書きで示すエントリーシート、大学から就職という人生の大きな分岐点に立った時人はどう蹴落とし合うのか。自分の何をどう語るのか。知りたい。本心を。そんな風に思いながら一気に読み進められる本だった。 就活に限らず、朝井さんの表現している他者と関わったときに出る人間らしさというものは誰しも共感し得るものなのではないかと感じた。 朝井リョウさんの作品は初めて読んだが他も是非読んでみたい。
1投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログはじめての朝井リョウさん。重い小説を読みすぎたので、ここで少し息抜きを…と思って、有名だしと、手に取った作品。二日間であっという間に読み終わった。ひと言でいうなら、「突然突き落とされた感覚」という感じ。少し大げさに感じたけど、実際突き詰めれば、こういう感情を誰しもが抱えて生きている。読んだ人はそのことを炙り出されて、少なからず自分を重ね、同じく突き落とされるのだろう。もう少し他の作品も読みたくなった
2投稿日: 2022.05.06
powered by ブクログ“何者”かになりたい若者たちの話。その痛々しい姿、自分にも心当たりがありすぎて胸を刺されまくり、ヤ、ヤメテー!!ってなりながら読みました。 コレ読み終わったあとは、まず自分のツイッターの設定を確認してしまうよね。
0投稿日: 2022.05.06
powered by ブクログかっこ悪い自分と向き合うのを諦めて何者かになって発言している。友人の悪口を真正面から声に出して言う勇気はなく、アカウント名「何者」にしてTwitterで発言。 誰かに認められ、共感して欲しくてたまらない。 本当は自分が一番Twitterの中の何者かにすがりついている。 過去の栄光にしかすがれない自分。 その肩書きがないと壊れてしまう自分。 それが一番かっこ悪い。 本当にかっこいいのは、かっこ悪いまま他人の前にさらけ出す。 他人に自分の裸をみせるのが、一番カッコイイ。
0投稿日: 2022.05.02
powered by ブクログ誰にでも裏表はある。 国家試験のように一定の成績をおさめたら何人でも合格、というわけではなく、人を蹴落としてなんぼという、就活というテーマが、もろい人間の裏表が分かりやすく良いテーマだった。 抜け駆けはもちろん、嫉妬、相手の失敗を願う気持ち、自分だけは普通と違うという勘違い。 テスト勉強めっちゃしてるのに「全然勉強してないよー」みたいなバレバレの嘘のような。SNSで本音を吐きだし、それを盗み見る。 これって友情なの?と思ってしまうけど。 きっとこの登場人物たちは社会に出てそれぞれの道を歩きだすとあっという間に音信不通になる友だちごっこの一味に思えてならなかった。
2投稿日: 2022.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
はあ就活控えてるからすっごく不安になった。それぐらい人間のリアリティがすごい。 主人公はかなり拗らせてるけど誰もが持ってる感情で人間の汚い部分全て凝縮されてる 最初は主人公に感情移入してそういうやつ嫌だよなあとか鼻につくよなあと共感してただけに最後のりかちゃんの言葉がダイレクトに響いた。 誰もが全てを否定することはできない気がする。人間の心って本当に厄介ですね。 嫌いな人のこと検索して同じ気持ちの人を見つけてやっぱそうだよなって自分納得させるのマジで友達が有名人になったら自分もやってしまうかも。 これから目指すことをきれいな言葉でアピールするんじゃなくて…の言葉は胸に刻みつけたい。
0投稿日: 2022.04.26
powered by ブクログやってくれたなぁ。 そんな感想!笑 就活、友情、恋愛、青春。 いやいやいや! そんな展開あんの⁉︎ 面白ろかったです。
34投稿日: 2022.04.25
powered by ブクログなかなか人の内面に迫った怖い話だった。 こんな感情みんなそれぞれ大なり小なり持っているだろうから怖いよね。 就活、仕事、結婚、妊娠、出産、子供の成長… ずっと周囲と自分との比較は続いて行く。 すごく醜い部分だけど、みんなが持ってると思うなー。 身近なライバルが幸せそうだと、そのうち来る苦労や不幸を期待するってやつ。 SNSがない時代だってあったんだろうけど、きっと今の方が妬み嫉妬が昔の比じゃないだろうなー… 『人生が線路のようなものだとしたら、自分と全く同じ高さで、同じ角度で、その線路を見つめてくれる人はもういない』 ってなるほどなぁと思った。
3投稿日: 2022.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活を友人たちとしていながら、周りを俯瞰して観察していた主人公。学生のくせに名刺作ったり、頑張ってますアピールをする友人を小馬鹿にしたりする気持ちを秘めていた主人公はSNSの裏アカウントにその思いをひっそりと書いていた。しかし最後にはそんな風に思っていたはずが、同じように見られていた、、、なんて当事者にもなってしまう物語。SNSや就活で何者かになりたかった人物たちからありのままの自分で生きていきたいと思わせてられた。
0投稿日: 2022.04.23
powered by ブクログリアルな就活の話で最初はちょっと入り込めないなと思ったけど、主人公の拓人がどう思ってどう行動していくか気になり始めてくる。冷めた目で周りの人を分析したり観察したりしていた拓人が理香にそれを指摘されると、読んでいた自分も同じ様に理香たちを見ていたんだと気付かされた
0投稿日: 2022.04.23
powered by ブクログ就活期に限らずSNSと隣り合わせの日々を過ごす現代人にズカズカと刺さる話だと思う。何者でもない自分のことを、周りとは違って一歩先を歩む「何者」であるかのように演じてしまう、さらに事あるごとに自分と他人を比較し、勝手に傷つき勝手にニヤリと笑う。きっと人生を深く考えている人ほどそうした人間になっていくのだろう。受験や就活を経験する前はそんな事なかなか考えないものだ。考えたとしても裏アカに書き込むほど心のコントロールができなくなる、なんてことにはならない。 自分もまた、人前で見栄を張ることが少なからずある。話題の映画を勧められても「原作が好きだから。」とあからさまに拒否してしまう。そんな風に一生懸命着飾るのではなく、カッコ悪いことを認めて今できることをに全力を注げる人でありたい。 目で見たものが全てだと思い込まないこと。話し手の言葉がクリアなものとは限らないということ。SNSで人を判断しないこと。これから先、人と関わる時にはこれまでの自分よりも良い意味でカッコ悪くありたい。 主要人物6人の中では理香さんが1番印象的。幸せになってほしいと直感的に思った。理香さんのような人は毎日会うには面倒だが定期的に話してみたい。恐らく自分にも似たところがあるからだと思う。
2投稿日: 2022.04.23
powered by ブクログ映画化もされとても有名な作品だったので、ずっと読みたいな〜と思っていた作品でした。 正直に言うと、あまり内容を理解できず…ただ拓人の視線で読み進めて、拓人が1番まともだなぁと思っていたにも関わらず、突然こちらに非難の矛先が向いてびっくり))))でも、そうだよな、誰だって裏垢作って己の真実を創り上げたいよな…と納得している自分もいました。
1投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログ何かよく分かんないんだけど何回も見ちゃう。 映画も見た。 焦りと不安で人間関係も少しドロドロしてて。 でも皆頑張って足掻いてるんだよな、と思って安心するんだと思う。 泥臭くいきたいものです。
0投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログサワ先輩の言葉 「選ばれなかった言葉のほうがきっと、よっぽどその人のことを表してるんだと思う」 は、本当にそうだと思う。 読んでいて胸がモヤモヤ、ヒリヒリするのに最後は不覚にもホロリとする。 考えてみれば、こんな主人公にもずっと応援してくれてる人がいる。のに、それを忘れてしまうように本人目線で描かれているのが凄いです。
0投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SNSの怖さを感じました。 就活に限らず、人の成功を喜べなかったり、人の行動に揚げ足を取ったり、自分の方が優位だとマウントをとったりする人はどこにでもいるということに気づき、自分はどうだろうと考え直すことができました。そのような人を見ると、ついつい悲しくなってしまいますが、果たして自分はそのような人になっていないだろうか、背中に銃口を突きつけられたような気持ちになりました。 就活というデリケートなテーマを扱っていて、読むのにエネルギーが必要でしたので、就活中に読むのはオススメできません(笑) 進学先を決める際には、基本的に偏差値などのわかりやすい可視化された数値が参考になりますが、はっきりと倍率がわからない、何が正解なのかわからない就活ならではの難しさがあるなと改めて思いました。 読了後、何者というタイトルの意味の深さに気づかされます。
6投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何者というのが就活を通して自分が何者になるか、なれるのかを自問自答していく話だった。 主人公は他人を俯瞰し、観察し自分で答えを出してカッコ悪いとsnsに書き込んでいた。 だか1番カッコ悪いのは自分で、自分も就活をしている当事者なのにカッコつけていた結果2年経っても内定がもらえなかった。 それを肯定する為に人を俯瞰でみて解説していた。 自分に置き換えるとがむしゃらに頑張ってそれでも結果出ないことがあるがその時にカッコ悪くても再び立ち上がらないといけないと考えさせられた。 傷つかない為に頑張ってないからできていないだけど自分を保護するほうがカッコ悪いと感じた。 最後主人公が面接の際に長所を 「自分のカッコ悪いということを認めることが出来たところです。」 これが本当にかっこいい人であると刺さりました。
60投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログ◯ 胸の奥を突き上げられるように、思う。 きれいな黒髪を載せたその頭を、たった一回でいいから、撫でてあげたい。(139p) ★カッコ悪くてもいいから、当たって砕けろってことかな。 ★現在進行中の演劇のシーンと、回想シーンがオーバーラップするの良かった。
1投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログ心の中で思ってることは知らず知らずのうちに相手に伝わってるもんだよっていうセリフがすごく印象的。サワ先輩がとことん素敵な人憧れる
2投稿日: 2022.03.31
powered by ブクログ映画は公開当時に観ていたけど、原作を読んだことがなかったので、ふと思い出して読みました。 映画を見た時は、学生だった事もあり自分も若かった(?)ので、「うわっ…就活こっわ…」みたいな感想しか持たなかった。 けど、今この作品を読むと、これはただ就活の怖さを書いた物語という訳では無いんだなと分かった。 「頭の中にあるうちは傑作なんだって」 「10点や20点でもいいから自分の中から出しなよ。出さないと点数さえつかないんだから」 という言葉は、誰にだってどこかで刺さるんじゃないかなと思った。 学生の頃物を作る学部だったため、「口だけで全然行動しないよね」と周りの人に何度も思ったことがある。 けど、社会人になった今、自分にこの2つのセリフはとても刺さる。 「みっともない、かっこ悪い」と思われるのが怖くて、発信や行動をするのが慎重になった。そういう自分の変化を俯瞰して見れた。 また、大変恥ずかしいことに、私自身もタクトのように、TwitterなどのSNSの文章だけでその人を観察して判断してしまうところがよくあった… 全ての事を、その人がわざわざSNSに書き込んでる訳では無い。むしろ、「本当のその人」は書かれていない言葉の中にある。 表面的な部分で勝手に人を判断するという寂しいことを、しないようにしたい…など… 登場人物の中で誰が自分と似てるかと言われると、残念ながらタクトなんだけど、他の登場人物の事も何か分かる。こういう子居たな…とか、私もこういう所あるな…とか… 読む度に感じ方が変わる作品なのかもしれない。 映画を観た時には所にグサグサと刺さった。また数年後に読み返したい
1投稿日: 2022.03.29
powered by ブクログTwitterで色々呟いたりヤフコメでコメントする人達って、見知らぬ人にいいね!を貰ったりリツイートをしてもらうことによって自己肯定感を高めてプライドを保ってるんだな~ということに納得した。 所詮ネットの中の世界でしかないのに、ツイートしてる自分かっこいい、とか認めて貰えたって思うんだろうな。 あれ、もしかしたら自分もそうかもしれない...笑
0投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ就活に限ったことじゃないけど、いつかどこかで何者かになる未来をひっそり夢見てる。他人が想像できないこと自分だけは想像できてて、第三者のように俯瞰できてて、カッコ悪さから逃れられた気になってる。 そういうの言い当てられて晒されて急に恥ずかしくなる感覚。 就活の苦手なことが詰まりすぎてて、心底就活嫌いだったなと思い出される。しかもド直球に抉られるし読後全然いい気持ちじゃない。けど朝井リョウはやめられない不思議。
4投稿日: 2022.03.20
powered by ブクログなりふり構わず何かに必死になる人、それを離れたところから見て馬鹿にして笑う人。どちらもいるなぁ。就活生に限った話ではないなと感じた。 裏アカって、怖いなー。
48投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ就活中の今だから刺さるし苦しいし、しんどかった。社会にとって何も意味のない自分と初めて真剣に向き合う期間、自分の、人間の嫌な所も見える。早く大丈夫だと思いたいなー自分の弱さ、カッコ悪さ、何者かの一人でしかない自分。
3投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ分析系男子の拓人、天真爛漫な光太郎、実直な瑞月、意識高い系女子の理香とその彼氏である空想クリエイター系男子の隆良。5人の人間関係が、現実世界とSNS上を行き来しながら語られる。 初めてこの作品を読んだときはちょうど就活生だった。拓人と自分が重なりすぎて、ヒリヒリしたことを思い出す。 周りが就活に一生懸命になっている中、変にプライドが高くてカッコ悪い自分を出せずに一歩引いた場所から冷静に分析しているように見せる自分。 "何者"かになりたい。なれるはずと信じていたあの頃。 理香は言う。 「いい加減気づこうよ。私たちは、何者かになんてなれない」、「自分は自分にしかなれない。痛くてカッコ悪い今の自分を、理想の自分に近づけることしかできない。みんなそれをわかってるから、痛くてカッコ悪くたってがんばるんだよ。カッコ悪い姿のままあがくんだよ。」と。 拓人は、やりきってない段階で周囲に"がんばってるアピール"をするギンジや隆良に対して「頭の中にあるうちは、いつだって、何だって、傑作なんだよな」と批判した。打ち合わせ、ワークショップ、人脈。それらしい言葉で自分の頭の中のものをいつか形にする、その過程を見てほしがっている彼らを否定する。 だけど、140字という制限の中で取捨選択された言葉は似ていても、根本的なところでふたりは違う。 毎月公演をして今の自分を見せることで誰かに点数をつけてもらっているギンジと、百点じゃないものを見てもらうことなんて出来ないからと頭の中で完結させてしまう隆良。 なりたいものになれるのはなろうとしたものだけ、である。 それにしても、拓人って本当に良い名前だ。 切り開く人。 理香との衝突で自分を見つめ直せたであろう拓人は、自分のカッコ悪さを知り、それを認めることができた。まだ続く就活の中で、彼はきっと"理想の自分"になろうと足掻き、自分の人生を切り開いていくに違いない。
3投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ朝井リョウさん、天才すぎる!! 拓人の抱くモヤモヤした黒い感情はこれまで気が付かないようにしてたけどどうしても共感できてしまう感情で、後半それを真っ向から断裁される感覚
1投稿日: 2022.03.17
powered by ブクログ大学生の就活を描く青春群像。88ページで初めて「何者」とカッコ付きで示された単語は、終盤の318ページで【何者】と表現されるように、彼らの中の変化を表現したようだ。ここに集った4人の大学生は、いや本当は彼らだけではないだろうが、就職することに夢と希望、そして野望を持っている。公開しているSNSのアカウントでは仲間を肯定し、裏アカウントで酷い本音をツイートする。そして、その裏アカをこっそり盗み見るなんて今時だよなぁ。最後の最後に理香に図星を指された拓人の苦悩は消えない。直木賞受賞作。
2投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログ就職活動をしていく中で自分や他人の考えのいざこざを描いた物語。この物語で登場する主人公を含めた5人は就活対策としてアパートに集まるようになる。就活をした身としてとても面白い物語だった。  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ たいしたものではない自分をたいしたもののように話し続けなければならない。 「ひとり暮らし」という星座。 webテストは協力してくれる友人がいるかどうか調べるテスト。 いつでもどこでも第一志望の顔をしなきゃいけない。
1投稿日: 2022.03.14
powered by ブクログ拓人は人間味に溢れていて、自分はこんなふうにはならないようにしたいと思いつつもきっと同じなんだろうと思う。自分はこの本を読んで今後どうやって生きていったらいいんだろう。
0投稿日: 2022.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分は読んでてモヤモヤが溢れて、最後にどっと解放するような感じがした。 多分タクトの性格にあまり共感できなかったからだと思う。読んでて「こいつ細かいし性格悪いな」ってイライラしていたので、最後で「やっぱ自分は正しかったんだ」って思った。
1投稿日: 2022.03.10
powered by ブクログ自分は「何者」なのか「何者」になれるのか、苦悶する若者達。 就職活動というリアルな側面から、彼らの本音や自意識を掘り下げる。 若者の多くは、SNSでも自分を粧飾する。朝井リョウ氏の巧さは、短文のTwitterの中でも冴える。 飾られた発信の中に ギンジの本音をも交える。 【何者】と【備忘録】の痛ましさまで感じる本音。 なんだろう、作品が完成度が高くて感想がない感。 「何者」にもなれなかったけど、本読んでます。
40投稿日: 2022.03.08
powered by ブクログ自分が意地悪になった感じがして、あまり楽しい内容では無かったけど、、 文章のリズムや、終盤のスピード感など、、文章ならではの表現を初めて感じる事ができた本だった。映画では表現できてないから、映画を楽しめた人は本も読んだ方が良いと思う。
0投稿日: 2022.03.03
powered by ブクログ朝井リョウさんはいつもお前は普通の人間、調子乗んなって伝えてくるから辛いけど事実だから何も言えない。
0投稿日: 2022.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
団体戦でみんなでがんばっていたのに、いつの間にかひとりでがんばっていたみたいな、SNSでも現実でもお互いが微妙にすれ違っているというか、拗れているというか、そんなリアルな人間関係とか感情とかにとてもドキドキした。
7投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
それぞれの登場人物が実際にいそうにリアルで、面白かった。 就活やSNS、そしてお互いの交流などが登場人物たちの内面を浮き彫りにしていく。自分のことも顧みさせられた。
0投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ「現実のツイッターにもこういう痛いヤツいるよなー。実績と肩書をスラッシュ区切りで並べて、暑苦しいことしか呟かないやつ」などと思いながら読み進めていたところ、最後の数ページで殺されました。まんまと作者の罠にハマった感。
0投稿日: 2022.02.26
powered by ブクログ面白かった! 就活生のちょっと痛いツイートが取り上げられていて、こういうやついるな〜って感じで面白い反面、自分も、自分を良く見せようと必死だったなって思うところもあり、恥ずかしくなる。 自分が就活してた頃を思い出して懐かしくなった。 朝井リョウさんの小説、まだ2冊しか読んでないけど、全部面白い!
0投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログ心に刻みたい言葉ばかりでとても身に染みた… 痛いところをつかれるむず痒さがあったけど、この人間臭さがクセになって面白かった。
0投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログここ5年で一番刺さった小説。鼻につく人物の描写にひっくり返りそうになった。ちょっと高みから他人を見下ろして俺はそんな大多数の普通とは違うんだぞ!ってスタンス。いるいる。中盤〜終わりにかけて怒涛の展開。偶然手に取ったのにすっごく面白かった。
1投稿日: 2022.02.21
powered by ブクログ「就職活動をしない」と同じ重さの「就職活動をする」という決断。 就職活動をしないという決断をした人だけが自分の道を歩んでますというのは違う。 人生が線路のようなものだとしたらら、自分と全く同じ高さで、同じ角度でその線路を見つめてくれる人はもういない。生きていくことは自分の線路を一緒日見てくれる人数が変わっていくこと。 Twitterのたった140文字。選ばれなかった言葉の方がよっぽどその人を表している。ほんの少しの言葉の向こうにいる人間ってそのものを、想像することが必要ではないのか。
1投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだか少し難しかった。哲学のような。 . でも就活のリアルが詰め込まれてると感じた。 去年就活をして、就職活動って わたしはこういう人です! って伝えることができる人は内定取りやすいのかなって感じた。でもやっぱり少しだけ自分を大きく見せようとしたり、自分のいいところだけを切り取ってしまうよね。それで落ちて、自分が否定されてるように感じて落ち込んでしまう。そんなときに、就活仲間が上手くいってると心から祝うことってなかなかできない。 . きっとみんな誰かに肯定してもらいたくて頑張ってるんだよな。瑞月さんの線路の話はすごく納得した。 新社会人でわかりやすいモノサシがなくなって、いつも味方でいてくれる両親とも離れて暮らすことになる。新社会人になることへの漠然とした不安の要因は、自分が何者かわからなくなっちゃうかもしれないってことなのかなと思った。
0投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラスト数十ページが怒涛の展開でページを捲る手が止まりませんでした。 傍観者でいい気になるなよと釘を刺された気分です。笑 ただ、SNSで「意識高い」人を見ると何だか合わないと思う気持ちも事実です。各人が自身を表現する媒体が増えて、その人のことがより見えるようになった気もしますし、本質が埋もれていっている気もします。(選ばれなかった言葉に目を向けろ) とにかく考えさせられる小説です。さすが直木賞。
2投稿日: 2022.02.19
