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powered by ブクログお笑い芸人・松本ハウスのハウス加賀谷氏の統合失調症発症についての著書。 相方のキック松本氏が章毎、最初に文書を添えて本題を加賀谷氏が語るような構成。 ボギャブラ天国などテレビ出演で注目されて人気上昇中の最中、ハウス加賀谷氏が統合失調症を発症し全ての芸能活動を休止せざるを得なくなったこと。 家族の中で起きた事、幻臭や幻覚に長年苦しまれていた事、入院中の話など経験したからこそ語れる内容となっている。 キック松本氏の加賀谷氏に対する眼差しが優しいし、何より加賀谷氏の自分の病識に対する客観的な視点に驚かされる。お笑い芸人らしく笑える部分もあったが、総じて心に優しくおだやかな読後感であった。
0投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ「松本ハウス」というお笑いコンビは、全然知らなかった。 統合失調症について、詳しくはわからなかったが、壮絶なのは伝わった。 加賀谷さんに、お笑いという場があって良かった。 松本さんという相方がいて良かった。 加賀谷家は、高度経済成長時代の家庭だった。
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ精神科のお薬を自己判断で増やしたり減らしたりするのはやめましょう。当たり前のことですが、ハウス加賀谷さんはこれができなかったせいで、長期の療養を余儀なくされてしまいました。 加賀谷さんの療養中も含め、常に松本さんが加賀谷さんを気にかけているところに、胸が熱くなってしまいました。松本さんも加賀谷さんの復帰を慎重に慎重に考えていたことがわかります。
0投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ私は、松本ハウスのことはあまり知らない。 統合失調症のことも、あまり知らない。 今回、この本を読めてよかったと思う。 母親の気持ちも、加賀谷さんの気持ちも、どれもわかる。 うまくかみ合わない。 理解しあえない。 本音が言えない。 そんなずれが、どんどん広がり、深くなっていく。 昔の私なら、「親が悪い」と切って捨てていたが、不完全な自分を痛感し、人の親となっている今の私には、彼らの弱さを頭ごなしに批判することは出来ない。 それとともに、ここに書かれていない感情や出来事の存在も感じる。 ここに書かれていることは、かなりソフトで善良な部分が大半で、もっと黒くてどろどろした感情も存在していたのだろう、と思う。 ここに書かれたことは、綺麗すぎる。 もちろん、筆者のプライバシーや意図を越えた本になるわけはないのだが、そういうかくされたものの手触りを感じた。
0投稿日: 2023.08.22
powered by ブクログ2022/10/22 いい本。ほんとにいい本。娘が挫けてしまったとき渡してあげよう。がんばらなくてもいい、がんばってもいい。とりあえず食べて生きていよう。
0投稿日: 2022.10.22
powered by ブクログ自分の人生を振り返る本を、誰かと連名で出す。それってすごく珍しいことなんじゃないか、幸せなことなんじゃないかと後半読みながら思っていました。そしてその相手が肉親でも伴侶でもなく「相方」だということ。コンビというものの絆。なんとなく知ってる気になってたけどこれはとんでもない関係性だぞと目が醒めた。芸人・ハウス加賀谷の闘病記、統合失調症の一例が具体的に知れる本でもあるけれど、私は芸人ってコンビっての入門書のようにも感じました。 加賀谷の療養からコンビ復活まで十年。その間の相方松本キックの日々を思うと途方もないなと思って。後になれば十年後復活!拍手!だけど、最中は永遠の濃霧じゃん。そのなかをひとり歩き続けたキックさんの精神力と体力と、他人を信じる力……想像の域を超えてる。この本に書かれてることだってすべてじゃないし、すごいなぁすごいなぁと目を潤ませることしかできませんでした。 統合失調症のこと知りたい方はまぁ読むかもしれないけど、個人的には芸人を志す方、コンビ組みたいと思ってる方にオススメしたいですね。まぁそんな知り合いいないけど。
0投稿日: 2020.09.28
powered by ブクログボキャブラ天国大好きでいつも見ていました。今でも生き残っている人たちもいれば、長らく姿も見ていないのですっかり忘れてしまった人たちも沢山います。 そんなすっかり忘れてしまった人たちの中に「松本ハウス」がいます。 エキセントリックな動きとパツパツの格好、坊主頭で印象深かったハウス加賀谷は、当時統合失調症で幻聴や幻視に悩まされ、大量の薬を飲みながらスケジュールをこなしていたそうです。 そして1999年活動を休止して治療に専念。10年後に再度「松本ハウス」として復活するまでの道を書いています。 松本キックとの絆にぐっときますが、それ以上に統合失調症の凄まじさが分かる本です。 クラスの皆が自分を臭いと言っているという幻聴が聞こえる。窓の外で、相方が自分を見張っている姿が見える。これが四六時中起こるわけですから神経が休まるときは無いでしょう。本当に気の毒だと思います。
1投稿日: 2020.03.16
powered by ブクログhttps://youtu.be/H0nZcQ2CM0A ボキャブラ天国で大ブレイクした お笑いコンビ「松本ハウス」。 その1人、ハウス加賀屋の闘病記。 そんな病歴があったとは知らなかったです。 心の疾患って、繊細な人間がなるのかも、 この本をの読んでそう思いました。 コンビ復活の裏に、支えてくれる相方や 家族の愛があることを知りました。
0投稿日: 2020.02.22
powered by ブクログ生い立ちから現在に至るまで、統合失調症と悩み、戦いながら生きていく日々のストーリーの記録。 これぞ、本の醍醐味が味わえるという本。他人の人生を、文字上だけではあるものの、追体験できる。 統合失調症というものがどういう病気なのか、どういう症状が現れるのか、どのように苦しいものなのか...少し理解を深めることができたように思う。 誰にかは分からないが、突然訪れる病気。 周囲からもなかなか理解してもらえず、自分さえもその病気なのかどうか、どこがどう悪いのかよく分からない。なんて大変な病気なんだろう。 一時期は自殺を考えるほどに仕事に追い込まれたことも。 どんなつらいことがあっても、病気にあっても、希望を捨てず、前向きに歩んでいきたい。統合失調症への理解が少し深まるだけでなく、そんな前向きなエネルギーももらうことのできる本だった。
1投稿日: 2019.04.28
powered by ブクログレポートのために書いたけど、読みいってしまった。 体験談だからこそ、幻覚の感じが生々しく伝わった。 精神疾患を抱えながら夢を叶える、そして芸人に復活する著者は本当に強いと思った。 母親に対して、親孝行のハードルを下げてくれたという言葉に親に対しての申し訳無さを感じるし印象的。 相方や友人の一言や行動に込められた優しさが、考えるほどステキだった。出てきた人すべてに人間として尊敬する。
1投稿日: 2019.04.10
powered by ブクログ幼少期、発病、売れっ子芸人時代から廃業、復活までの闘病記、半生記 まず、吾妻ひでおの「失踪日記」によく似ていると思った。 同じ、専門職(マンガ家、お笑い芸人)の精神疾患の発症、隔離病棟を含めた闘病エピソードが半生記と一緒に盛り込まれている構成だ。 本書は、共同著者である相方の松本キックの構成が落ちついた書きっぷりで、周囲の人々の愛情がより強調されているようだ。 母親の描写が、冒頭の教育ママから終盤の愛情を込めて息子を見守る母とまるで別人のように変わっているなあ。 絶頂期の転落の原因は、多忙(電波少年はやりすぎ)、自己判断の服用調整に尽きる。 復活準備期にバイト時代に妙に職場があたたかかったのは、芸人時代の実績のお陰かも(バイト先のひとつは高円寺の桃太郎寿司らしいが)。 復活後、往年の人気には戻らないと思われるので、無理をせず頑張ってほしい。 精神疾患の啓蒙活動を並行しているとのこと、万人に当てはまるケースではないだろうが、シンボリックな存在を目指してほしい。
0投稿日: 2018.10.29
powered by ブクログそう「である」ものがそう「でない」ものに対して経験や世界観を提示する。本を読む醍醐味とはつまりはそういうところに集約されると思うのだが、その点においてよく書けている。書き手が芸人であるからこそ自分のことを突き放して描写できている部分もある(病状によって薬の量を減らしたり増やしたりしているところとか)し、描写“せねばならない”ところの取捨も実に正確だと読んだ。 統合失調症でない者が読んで”わかった気になる”いいテキストだ。
0投稿日: 2018.06.26
powered by ブクログ一言の重み、空白の奥にある思いやりの深さ。人としてこんな風にありたいと素直に思った。二人の姿は心に残り続けると思う。新聞連載時すでに刺さりましたが、やはり刺さりました。描写が細かく症状についてもよくわかり勉強になった。
0投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログ内容は非常に重い。でも症状についての理解が進むし、とても分かりやすく描かれているのでこの人は根っからの芸人なんだなあと思った。
0投稿日: 2016.12.08
powered by ブクログ芸人で統合失調症のハウス加賀谷さんの本。 芸人としての活動休止から復活までの話だけでなく、その前の子供時代に統合失調症の症状が出たところから書かれている。 芸人さんということを知らず統合失調症の理解のための一冊として読んだが、体験者が実際に感じた感覚を軽めに伝えてくれるので入口の一つとして良い一冊と思う。実際はここで語られるようなものよりもっともっとしんどかったろうことは想像に難くないけれど、つらさアピールではない形で統合失調症を知ってもらおうとする姿勢に心打たれる。さすが芸人さん! この本を読んでからネタを拝見したけれど、統合失調症と付き合いながら芸人をやっていたこと、闘病期間を経て復活されたことは本当にすごいことで、勇気をもらえた。 そして、精神疾患の薬の合う合わないというのがどういうことか、垣間見れたのもよかった。合う薬に出会えるということは人生を変えるのかもしれない。そう考えると、新薬の認可の遅い日本の問題は大きい。
0投稿日: 2016.09.21
powered by ブクログ芸人ハウス加賀谷による統合失調症闘病の記録と、見守った相方松本キックによる共著。周囲の理解、見守り、受け入れが、いかに大切であるかが感じられる。加賀谷には松本キックがいたことが、幸運だったのだろう。
0投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログおともだちにいただいて読んだ本。 障害や病気を持つ方の本を読んでいて、幼少期のエピソードはいつも悲しくなる。自分も、小中高の時はこんな障害があることを知らなかったし、知らずしらずに悪気もなく誰かを傷つけてしまっていたかもしれないな、と。
0投稿日: 2016.05.11松本キックさんの立場から考えてみます。
コンビを組んで、それなりに売れて、そして売れて忙しくなったからこその相方の発症(再発というべきか)で一度コンビがダメになった。 再起の可能性はあるともないともいえない。 もう二度と関わらないで生きていく、その選択肢だってあったはずである。 にもかかわらず、コンビとしてつないでいるその手を放すことはなかった。 ハウス加賀谷さんが退院してから年に4回程度、電話でやりとりする。 そんな関係が5年続く。 そののちに再びコンビとして再起をかけることになる。 ちょっと、なにこれ。 ヤダ。すごいじゃない。 普通そんなに待てません。 そんなにやさしくできません。 なぜそうしたのか。 松本さんにある種の負い目があったから。 誰に。 自分自身に対して。 相方である加賀谷さんに対して。 だからその手を離さなかったのかもしれません。 この本はもちろん当然に加賀谷さんの本ではあるけど、それと同時に松本さんの本でもあります。 なかなか真似のできるものではありませんが、病気をかかえる人のそのかたわらに立つ者、立つことになった者としてのありようの一例を示しているものだと思います。 ものの本によると統合失調症は100人に1人がかかる病気と言われています。 ってことは、理屈で考えれば、統合失調症を発症した者を家族・友人にもつ人は100人に1人以上、必ずいるってことですよね。 そうであるなら、もっと病気を抱えて苦しんでいる人のかたわらに立つ、その立ち方を語る本がもっとあってもいいと思います。 それは統合失調症に限ってのものではなく、様々な苦しみを抱える人のそばにいる人、そばに居続ける人にとっても、意義のあることだと思うのです。 そういう意味で、この本は松本さんの本として読むことに、意義があるなものだと思うのです。 おまけの感想として、あるいは自分の読み込みが浅いからこう思ったのかもしれないけど。 エピソードとしてお笑いコンテストで審査委員長から「障害者を舞台にあげてもいいのか」と言われたことにたいする憤りを述べる箇所があります。 ん~、これはむずかしいよ。 様子のおかしい人、これは精神障害に限らず知的障害や身体障害等、障害をもつ人全般に対して、その様子のおかしさを笑うことへのためらいがあります。 これはある種普遍的なものでしょう。 「障害者的ななにか」が見え隠れしていたりすると、笑いに対するブレーキがかかるというか、なんというか。。 それを考えると、この審査委員長のいっていることにも一理あるのでは、そんなに怒るなよ、とも思ってしまいますです。
0投稿日: 2016.05.01
powered by ブクログお笑いコンビ「松本ハウス」のハウス加賀谷さんの病気について、相方のキック松本さんが聞きとり綴ったもの。私は彼らを知らないので、統合失調症を理解するためだけに本著を手に取った。薬を常用しながら社会で生きていく姿を読みたかった。 統合失調症という病気を扱っている本であるが、あえて重い本ではないと紹介したい。なぜなら相方キックさんをはじめ理解者に恵まれ、加賀谷さんは自分を生きているからだ。後半にかけて加賀谷さんと相方のキック松本さんの友情に泣きっぱなしだった。うらやましいほどの友情だ。 これからも理解者が増えていくことを願っている。
1投稿日: 2016.04.11病いを笑いに変えて
くりぃむしちゅ~、爆笑問題、ネプチューンといった著名なお笑い芸人を排出したテレビ番組、「ボキャブラ天国」。中でも、異常なまでのハイテンションで突き進むハウス加賀谷と、冷静なツッコミを繰り出す松本キックの2人コンビ、「松本ハウス」は絶大な人気を誇っていました。 しかし、その活躍ゆえに忙殺される日々が続き、統合失調症を患っていたハウス加賀屋の病状は悪化。そのまま芸能活動を休止しなければなりませんでした。本書では、当事者であるハウス加賀谷本人が自身の生い立ち、そして芸人を休業しそこから復帰するまでの道のりを語っていきます。 もともと、中学校時代から幻聴に悩まされていたという加賀谷。親の言いつけをしっかりと守り、「良い子でいよう」と自分の気持ちを押し殺し続けた結果、自分自身を追い詰めてしまったそうです。 肉体的な病と異なり、偏見を持たれやすい統合失調症という症状。芸人を休んでからも、彼はゆっくりと舞台に立つ日々を願います。そして、「松本ハウス」は10年振りに活動を再開することに。単なる闘病記ではなく、栄光と挫折を共にして歩んだコンビ愛を感じられる1冊です。
7投稿日: 2016.03.16
powered by ブクログ松本ハウスのハウス加賀谷が、文字通り自らの症状を記録した一冊。 当然ながら統合失調症の話なので、非常に重い。。 この手の本は比較的読みなれてる自分でも衝撃だったのは、彼が取り立てて不幸な境遇の家庭環境でなく、それでも重度の精神疾患にかかってしまったこと。 しかも親族にそういう人がいたわけでもなさそう。 この手の病気に対する偏見を完全に拭い去るのは難しいものの、少しでも理解することが大事だと感じた。
0投稿日: 2015.12.07
powered by ブクログ私はテレビを殆ど見ないので、この著者のことは全く知らない。統合失調症の患者の体験記として読んだ。 統合失調症になぜなるのかはまただわからないところが多いとは思うが、草間彌生や著者のように、かなり若い内に発症し、本人も家族も病気と気付かず苦しむことを考えると、、こうした読みやすい本でどんな病気か知らしめることは、非常に意義があると思う。 偏見が根強くあるものの、いつ、誰がなってもおかしくない病気だから。 幻覚や妄想は、肉体的苦痛より耐え難いと推察する。 相方のキックさんの深い優しさに感動。 加賀谷さんには無理して病気を悪化させないで、できれば活躍して、統合失調症の希望の星となってほしい。
1投稿日: 2015.10.18
powered by ブクログ実際の患者が書いているエッセイは非常に興味深かった。どういう風な症状が出ていて、どういう風に病気に陥っていって。。こういう病気は寛解が非常に難しい。そのひとの性質でもあるから、うまく病気と付き合えるように折り合えることが、大事なんだと思う。 それに社会も一つの個性として受け入れる余地が必要だと感じた。
0投稿日: 2015.10.04
powered by ブクログ著者は、お笑いコンビ松本ハウスのハウス加賀谷さん。p139保護室エピソードには、著者自身の経験が記されています。 ・・・1年生の後期より精神看護学の授業が始まります。 精神看護学のテキストに照らし合わせながら、読んでみて下さい。
0投稿日: 2015.08.19
powered by ブクログ「松本ハウス」の加賀谷さんが精神疾患にかかっていることは割と最近知ったんですが(コンビ復活のニュースで、だったかな?)、あの落ち着きのなさ、テンションの高さは芸風だと思っていたのでびっくりしました(もちろん、キャラとして演じていた部分もあると思いますが)。 芸人としての全盛期(ボキャブラ天国のあたり)も、裏では大変なことになっていたんだなぁ。そしてその後も。病気は色々なものを奪っていきますね・・・。 でも、加賀谷さんは諦めなかった。浮いたり沈んだりしながらももがき続け、ついに芸人として復帰するところまできた。これは本当にすごいことだと思います。 それから、キックさんも。壊れてしまった相方を何年も見守り続けるなんて、愛情がなければできませんよ。二人の間に強い絆を感じました。 精神疾患は特に偏見が強いけれど、頑張って生きている人が受け入れられるような、優しい世の中になっていくといいな、と思いました。
1投稿日: 2015.07.13
powered by ブクログ第3回20150620(リリース:邦雄さん) キャッチ:たま屋さん 第12回(リリース:たま屋さん) この本の流れを見ると 本ブクブクの歴史と思いが伝わる。
0投稿日: 2015.06.21
powered by ブクログ上司に借りた本。 発症から治療、社会復帰までを当事者の視点で連続して知ることがてわきる点は貴重。症状や治療、生活など、見落としていた考え、感じ方をもらえた。
0投稿日: 2015.05.17
powered by ブクログ一気読み。精神科医から見て正しいとの書評も読んでいたので期待していたが、それ以上だった。お笑いは興味ないが、彼らがずっと活躍しますようにと応援する気持ちになった。
0投稿日: 2015.03.16
powered by ブクログ統合失調症の治療には薬は必要!正しい服用も必要!でもそれ以上に、本人の芸人を復活させたいっていう意思、周りの人たちの理解と協力が大きな力になる、と感じた。 あとがきまで素敵だった。とても前向きな気分になった。加賀屋さんがんばれ、超がんばれ。
0投稿日: 2015.02.14
powered by ブクログハウス加賀谷よかったなあ 病院は選ばなくちゃだし、薬は勝手に減らしたらダメなんだよなあ 心を石にして、身体も石にして、さぞ辛かっただろうなあ 社会復帰をあせる姿が共感しまくる あせるよ、 年老いていくだけだし、親に申し訳ないし、友達にも悪いし でもいまの自分からスタートすることはできるんだよね
0投稿日: 2015.01.14
powered by ブクログ統合失調症はかつては精神分裂病と呼ばれていた症状である。松本ハウスは、一昔前にボキャブラ天国などTVのお笑い番組で活躍していたお笑いコンビだが、突然いなくなったのは人気がなくなったからだと思っていた。 実はそうではなく、ぶっとんだ方のハウス加賀谷がこの統合失調症でこの仕事ができなくなったからだったのだ。幻聴、幻覚、落ち込んだり、と子供のころから症状があり、薬や治療でようやく復帰したという話である。 この症状や罹患者に対する理解を深めるのには、読みやすくていいと思う。一番つらいのは本人で、周囲の理解がなにより必要なのだ。
0投稿日: 2014.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
統合失調症への理解が少し深まった。彼らから見えている世界がどのようなものなのか、少しわかった気がする。 また、加賀谷さん自身の精神的なアップダウンに、統合失調症の症状自体も影響を受けてきたことが分かった。 両親への恨み、離れていった友人への恨み、そういった負の感情から頑張ってきたことが、彼自身を傷つけてきたこと。そのことで統合失調症が悪化してきたこと。 一方、このような病気であっても芸人として復活できたのは、芸人の相方(松本キック)と加賀谷さんの母親の力であったことが印象に残った。 僕自身、仕事柄精神に課題を抱えた方々に接する機会が多いが、そういう困難な状況であっても人が生きていけるのは「他者」の力が大きいと改めて思った。
0投稿日: 2014.12.23
powered by ブクログハウス加賀谷が統合失調症と闘ってきた手記と、松本キックの回想。焦らず見守ったキックさん、カッコいいなあ……。加賀谷さんの孤独な闘いには、心が締め付けられます。
0投稿日: 2014.12.04
powered by ブクログ当事者による体験記としては興味深い。が、病気がそのまま芸になっているという側面は否定できず、病気だから芸人でいられるとも言える。ある種病気である事がウリでもあり、本人に苦しみはあるのだろうが、病気である事の良し悪しの判断は難しい。相方もその辺は十分承知しているハズ。 完治したら芸人としての面白さはなくなってしまうだろう。それは本人の望む事なのか?たまたま薬が効いて復帰できたが、薬の力によって絶妙にバランスが保たれている現状が本人にとっては幸福なのかもしれない。 それにしても白紙答案で麻布に合格という話はちょっと信じ難い。ここはリアリティーがなく内容全体が疑わしくなる材料になってしまっている。本人の記憶が曖昧で白紙で出したと思い込んでいるだけかもしれないが、なら他の内容も記憶がデタラメの可能性があり、本書全体が本当の話か否かがわからなくなってくる。よって当事者語りの信憑性の問題が出てくる結果となっている。
0投稿日: 2014.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分で薬の量を調節するのは駄目なんだなぁ ※前に読んだ鬱の本では、自分判断で捨てていた 体臭恐怖に幻聴、廊下がうねる幻視 家族にも心の薬 グループホーム 銘柄指定ができない「カップ麺」 スナイパー登場 エビリファィ、薬がよく効く ※えびふりゃーみたい チェーンの喫茶店 オーダー来るとカウンター内のモニターが カウントダウン、規定時間すぎると赤色で時間表示
0投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログこの疾患は改めて周囲の理解が大事なのだなぁと思う。相方さんは本当に素晴らしいなと思った。最後のあとがき「社会の偏見は根深く、なかなかなくならない。だけど、ぼくは、偏見がなくなることを期待するより、自分がどう生きるかが大事だと考えてるんだ」が心に残った。
3投稿日: 2014.10.19
powered by ブクログ壮絶。 統合失調症。 努力や根性でどうにかなるものではないと思っていた。 「芸人になる」 「どうしても芸人に復帰したい」 強い思いがこれほどまでに人を強くするのかと。 「生きる道」を見つけた人間は強いんだ。 寛解したことは本当に喜ぶべきことやけど、 この病気はこれで終わりじゃないところが怖い。 まだまだ苦しみもあるやろうけど、純粋に応援したいと思う。
0投稿日: 2014.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もう1度、お笑いの舞台に戻ってきた著者は、そのときの気持ちをこう綴る。 【楽しい。感動的に楽しい。 ぼくはここに戻ってきたかったんだ。 ぼくの居る場所じゃやっぱりここなんだ。】 また、後書きにはこう綴られている。 【社会の偏見は根深く、なかなかなくならない。 だけど、ぼくは、偏見がなくなることを期待するより、 自分がどう生きるかが大事だと考えているんだ。】 泣いた。涙ぼろぼろ。 「どう生きるか」を見つけられた人間のたくましさを思い知る。
0投稿日: 2014.09.30
powered by ブクログ統合失調症が未完治でも、重度時の状況が思い出せ、当時の感情が表現できるというのに驚き。精神病棟の主治医さんと、運命的な出会いができたのも大きいのだろうが、ハウス加賀谷さん自身による相当な努力での症状改善も大きいのだろう。
0投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログありのままに生きることはむつかしいし、そもそも『ありのまま』を決めることも出来ないままここまでやって来ましたが、ハウス加賀谷さんを知らないので普通のホンとして読みました。生きやすく生きようとして自分を追い詰めていくというのが理解できなくって、でもそういう人がいるというのはわかりました。回りの雰囲気は自分に影響を与えるモノで、良い子でありたいというのもわかります。そこそこの優等生的こどもになってましたので・・・一言で打ちのめされたのですが、そこで回りと折り合いを付けてしまったんですよね。そんな風に自分を守るある一線は誰にでも備わっていると思っていました。だってこの世に生まれてきたんですから・・・ しんどい人の有り様を読むことが出来ました。
0投稿日: 2014.08.21
powered by ブクログお笑い芸人である著者自身の統合失調症との戦いが事細かに記述されている。 統合失調症の患者自身の気持ちの動きなど、体験者ならではの記述に、引き込まれ、一息に読んだ。 病気とはいえ、著者の生きる力や行動力、ガッツは見習わなければと思った。 漫才ふうのインタビュー形式で書かれている項は、お笑い芸人ならではで、非常に面白く声を出して笑ってしまったほどである。 病気だからと、悲観せず、前向きに努力する姿に胸を打たれた。 人に薦めたくなる一冊だ。
0投稿日: 2014.08.19
powered by ブクログ芸能界に疲れて発症されたのだと思っていたけど、もっと根深いものだった。お利口さんの子供が抱えてしまう心の負担は本当に怖いものだ。親としては良かれと思ってやらせてしまう早期教育はその子の性質をきちんと見極めた上で進めていかないといけない。昔では考えられないような子供の精神病や犯罪などはやはり無関係ではないと思う。
1投稿日: 2014.08.15
powered by ブクログ統合失調症について、本当にわかりやすく書いてある本。 学生向けの精神科の本としても良い位だと思います。松本ハウス、復活おめでとうございます。 キックさんの視点が挟まれている所が、より病気への理解を深めてくれました。
0投稿日: 2014.07.19
powered by ブクログ「ぼくは自分の正直な気持ちを口にしたことがない子供だった」。「母さんにとって良い子であり続けるために、ぼくは仮面をかぶっていた」。1990年代に人気絶頂だったお笑いコンビ「松本ハウス」の1人であるハウス加賀谷は、幼少時代をこう振り返る。彼は1999年にそれまで長く患っていた統合失調症が悪化し、テレビから姿を消した。本書は、病気によって引退を余儀なくされた加賀谷の幼少期から、2009年にカムバックを果たすまでを、相方の松本キックが加賀谷からの聞き取りを基に書き起こした記録だ。 世間から強い差別にさらされている病名を本人がカミングアウトし、病状の進行(一時はかなり深刻だった)やその時々の気持ちを素直に、ありのままに語っていること、その語り口が明るくしかもポジティブである点を含めて、本書を魅力あふれる一冊としているのは、加賀谷に伴走した松本をはじめとする周囲の人間の、「統合失調症は加賀谷の個性」という理解だ。その理解の上に復帰を果たした加賀谷の物語は、日本に80万人いると言われる同病の患者や家族たちにとって、何よりの福音となるのではないだろうか。
0投稿日: 2014.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
"簡単なことをするな。俺もしない"このフレーズに思わす号泣。飛行機の中で読んでいたので、涙がボロボロ出て恥ずかしかった。松本ハウスを応援したい。
1投稿日: 2014.05.23
powered by ブクログあまりテレビを見ない僕でも知っていた「松本ハウス」。芸風が特殊だったので、見なくなっていたのは世間が距離を置いたためと勝手に思っていた。こんな事情があったとは。関連の本を読んだわけではないが、こんなに症状を上手?に活字化されたものをはじめて読むような気がする。新聞などでは紙幅のせいか、どうもわかりづらくて。結構好きだったので、今後の健闘を祈念したいです。松本キックも筋が通っていて結構格好いい。
1投稿日: 2014.05.16
powered by ブクログ1時間で読んでしまうほど、夢中になって読みました。ご本人をほとんど知らない私としては、今週のAERAの記事が契機となり、普段、仕事で統合失調症の薬を揃える身として、勉強させていただきました。患者さんに寄り添えるほどの理解できるわけではありませんが、せめて、もう少し疾患を理解できるだけの知識を持ちたいと思いました。
0投稿日: 2014.05.15
powered by ブクログ統合失調症怖い。 病名の通り、ありとあらゆる事柄が失調していく様が怖い。しかし、これはあくまでも口にすることが出来た一端なのだろうなぁとも思う。 世界が壊れていく様を見ながら、それでも生き抜くのは尊いなぁ……。 しかし生活環境から発病したのか、(心理的な問題なのか、肉体的な問題なのか)と考えると、毎日の規則正しい生活と、(本人にとっての)健全な生活環境っていうのは大事だなぁと思う。
0投稿日: 2014.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
目的地にすんなり到着したわけでは、もちろんなかった。 自分はこの言葉に救われた気がする。うん、目的地にすんなりいく人生ってあるのだろうか。きっとあるだろう、むしろうらやましい。 だけど、自分はふらふら、ぷらぷら、つまずきながらやっていくのだろう。目的地もいろいろ変わるだろうし、そんな自分に掛けられた言葉としては、いいもんだ。
0投稿日: 2014.04.14
powered by ブクログ一読して度肝を抜かれた。これは凄い本だ。ハウス加賀谷が患った統合失調症の発症から快復までを綴った本書は、薄っぺらいエンタメ本でもなければ、お涙頂戴的な安っぽい感動押し売り本でもない。これは至って真面目で真摯な本なのだ。 そもそも、テレビでおなじみの著名人がこういう本を出したこと自体が画期的なのだ。ともすれば、親友にすら打ち明けることが躊躇われるような繊細な事柄を、不特定多数を相手にここまで赤裸々に公表することに対しては、内心相当な葛藤があったものと想像するが、勇を鼓して出版に踏み切ったその決断に対して真っ先に敬意を表したい。 ここには一人の人間の精神崩壊の過程が克明に記されている。しかし、筆舌に尽くし難い苦悩と懺悔の数々が語られているにもかかわらず、不思議にも全体的な明るさは失われていない。救いを求めてカントやドストエフスキーを読んでみたけれどサッパリ分からなかったというようなエピソードにもいちいち笑わせられたが、何よりも母親と戦友松本キックの献身的なサポートと、ハウス加賀谷のそれらに対するユーモアを交えた感謝の念が本書に明るい彩りを与えている。統合失調症についての理解が深まるだけではなく、読み終えたときには何とも言えない幸福感に包まれてしまう。もう一度言おう。これは凄い本だ。 統合失調症によって芸能界から姿を消した松本ハウスが、むしろそれを逆手に取って、統合失調症ネタで芸能界に反転攻勢をかけるという、青魔導士もビックリの芸当をやってのけた新生松本ハウスに幸あらんことを願う。
0投稿日: 2014.04.04
powered by ブクログ統合失調症を少しでも知ってもらうのに多くの人に読んでもらいたい。ここまで書くのはさぞ辛かったろうと想像できたが、ほんとうに吐きながら紡ぎあげたらしい。感謝の気持ちでいっぱいになった。
2投稿日: 2014.03.30
powered by ブクログタレント本、しかもお笑い芸人ということで、ちょっと斜に構えて読み始めましたが…、ご自身の当事者としての体験が、変に脚色されることなく淡々と綴られており、とても好感がもてました。文章も読みやすいし、構成もよかった。自己臭恐怖が孤独感や被害妄想に繋がっていくところとか、幻聴や幻覚のリアルな描写とか、病気であることを受容できない葛藤とか、グループホームで癒されていくところとか、怠薬に流れてしまうところとか、薬と体の相性の良し悪しとか、『当事者にしかわからないであろう感じ』が、すごく的確に表現されているような気がして、とても勉強?になった。特に一般就労をめざす『アルバイト物語』の章は、仕事をするうえでの難しさ、大変さがよくわかって興味深かった。 あとがきに出てくる『あなたが充実した人生を送っているなんて、そんなに親孝行なことはありません。』というお母様の言葉がいい。病気の有無に関わらず、それがいちばん大事なこと。
0投稿日: 2014.03.22
powered by ブクログ『統合失調症がやってきた』一気に読み終わった。幻聴や幻覚の描写がリアルでこりゃつらいわなぁってなる。さらに負の力で生きている辺りの描写も心苦しい(´Д`でも笑いもあり、周囲の人からの愛にはじんわりしました…!
0投稿日: 2014.03.14
powered by ブクログ読みやすかったし、分かりやすかった。 加賀谷さんが見た世界ってのが興味深い。 両親の勉強漬けが原因のように思えるけど、両親を責めてないし、そういう風になれたから書けた本なんだろうなー。 キックさんがいい人。 加賀谷さんも色々あっただろうけど、良い人たちにも巡り合えている。 行間が空いてて読みやすいし、中身もそんなに濃く詰まってる訳じゃないけど、 薬の量を自分の判断で増やしたり減らしたりしてはダメ、とか 医師によって薬の処方が変わる、 から、良い医者に出会う事も大事だって事とか、 大事なことが書いてある。 あと、人を怨む、世間を呪う『負の力』は自分に返って来る、とか。 病気になると、誰かを恨んだり、何かのせいにしたくなるけど。 電波少年、や、ボキャブラを見てた世代なので、 当時の加賀谷さんの事もテレビでは見てたけど、 テレビに映らない部分で大変な思いしてたんだ、って知った。 また今、コンビ復活してテレビに出たり、講演をしたりしてるけど、頑張りすぎないで欲しいな。
0投稿日: 2014.03.10
powered by ブクログ実際にどういう病気なのかイメージできなかった統合失調症というものが、この本に書かけた加賀谷さんの生々しい話のおかげで多少なりとも理解できたような気がする。 それにしても、精神医療って、かなりの部分が薬でカバーされているが、それが合うかどうかは人によって違っていて、ただし、自分に合う薬でもその副作用がハンパなく大きいってことがよく分かった。
0投稿日: 2014.02.25
powered by ブクログほぼ同年代の芸人さん。テレビに出ていたあの頃よりずうっと前からだったとは・・・。 あとがき、本当に今の気持ちなんだろうな、と感じます。 応援し続けよう。
1投稿日: 2014.02.20
powered by ブクログ卯月妙子さんの『人間仮免中』と共に、統合失調症と生きる当事者の視点からの貴重な著作だと思う。ハウス加賀谷さんのことは単なるお笑い芸人としか認識していなかったけれど、こうして読んでみるとその壮絶な闘いにほとんど呆然とする。そしてまた、相方である松本キックさん。本作を読んである意味この人にも度肝を抜かれた。加賀谷さん、相方に恵まれましたね。これからも元気でいてほしい。
0投稿日: 2014.02.18
powered by ブクログ松本ハウスのハウス加賀谷の、統合失調症の発症と治療、病気を抱えながらの芸人デビューと症状の悪化、そして現在。統合失調症の患者自身が綴るリアルな体験を読むことで、患者さんの心の支えになってくれたら。そして一人でも多くの人がこの病気を知り、理解者になってくれたら嬉しい。
0投稿日: 2014.02.18
powered by ブクログ『自分の存在意義を見いだせる仕事。嫌いな自分が認められることへの抵抗。』この二つに潰される葛藤と、踏ん張った心の戦いの記録。
0投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログ当事者としての苦悩や戸惑い、自分も周りの人もありのままを受け入れることの難しさとありがたさが伝わってくる内容でした。 「家庭として機能していない」と言われてから、ハウス加賀谷さんの母親に変化が見られ、閉鎖病棟の入院での様子に心が温かくなりました。その気持ちは、当時伝わっていなかったようですが、のちに振り返って受け入れられたのではと思います。 松本ハウスお二人の今後を応援していきたいです。
0投稿日: 2014.02.13
powered by ブクログとてもよくできた一冊です。 キックさんのやさしさ、格闘技好きなところも 素晴らしいです。 復活ライブに乗り込む最後の場面は、 結構感動しますよ。
0投稿日: 2014.02.11
powered by ブクログボキャ天世代なので、この本の広告を見たときから「うわ、懐かしい!」と思って気になっていた。Amazonのレビューでも結構評価高くて、本当かよ~と思っていたけど、読んでみたら本当に良い本だった。 加賀谷さんが当時のことを思い出して話をし、それをキックさんが文章に書き起こしたものだそうで。コンビでいい仕事してるなあ、という印象。 私も一時期同じ病名で似たような症状が出ていたので思うんだけど、加賀谷さん、よくこんな詳細に当時のことを思い出して語ってくれたなあ、と思う。しんどかっただろうな。 そして、恐らくほとんどまとまらない状態で吐き出されたであろう加賀谷さんの話を、相方のキックさんがとても読みやすい文章でまとめてくれている。 また松本ハウスのネタ、見たいなあ。
0投稿日: 2014.02.05
powered by ブクログ最近、精神障害の人のカミングアウトの本が多いような気がするが、ある意味もっとも重い病気の1つの統合失調症が悪化したハウス加賀谷の自伝的な面を含んだ、闘病記という位置づけだろうか。 内容は、ハウス加賀谷の幼少期からの生活、病気の発症と闘病から芸能人へ、自分が薬の量を勝手に調整することで悪化、入院、そして復活となっている。 ハウス加賀谷の母子の愛情、相方の松本キックが見守る姿など、さらっとした文体なのにぐいぐい引き込まれた。これからも大変だろうが、お笑いの道を二人で極めていってほしいと切に願った。
0投稿日: 2014.01.19
powered by ブクログ松本ハウスってコンビいたなあ。ボキャブラ天国あったなあ。加賀谷さんは印象に残ってる。まさかそんなことになって見なくなったとは。著作を読んで改めて本当に大変な病気だと思った。お二人には統合失調症の方にもそうでない人たちにも笑いや勇気を与えて行けるよう頑張ってもらいたい。
0投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログわたしたちが目の前で見ている人の、抱えていること、背景等は、本当にわからないものだなぁと思いました。そしてすべてわからなくても、理解しようと寄り添うこと、物質的な距離ではなく、気持ち的な距離として、寄り添える距離にいること、大切です。
0投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろいろな要因が重なり、統合失調症を発症した、お笑い芸人だった加賀谷潤。 そういえば、松本ハウスというコンビがいたっけ。過ぎ去ってしまうと忘れられてしまうものなのですね。 患者の立場から見た統合失調症の症状がとてもわかりやすい表現で描かれている。 今思えば、このときから幻覚や幻聴がはじまったんだ、ということや、症状を悪化させてしまった要因が薬の飲む量を自分勝手に変えてしまったことだったということなど。 精神科の医師が患者本人がどのように感じて症状が悪化してしまうのか、など内容について、とても参考になると書いていた。 加賀谷さんはどんなに自分がつらいときでも、他人に対して、悪く言ったり、そもそも悪く思うようなこともしないところが好感がもてた。 育った環境については子ども時代不満はあったようだが、母親の愛情によってなんとか今の生活を送れるところまで回復することができた。 親は本当にありがたいね。 そして、相方のキックさん。いままで10年も加賀谷の事を気にかけていてくれてありがとう。 私、「カッ・ガッ・ヤッでーっす!!」を忘れちゃっててごめんね。 これからは応援しますね。
0投稿日: 2014.01.09
powered by ブクログブクログさんの懸賞で。サインも。ありがとうございます。 ブクログさんの対談でも書かれていましたが、ハウス加賀谷の追憶も全て松本キックが聞いて、書いています。相手の(ハウス加賀谷)の立場に立って相手の状況を汲むのはとても難しいと思いますが、全く違和感なく心情が描かれていました。 高校で書初めに「愚」と書いて自分もみんなも愚かだと達観していた様子が書かれています。早熟な人だけれど、その判断とか頭の回転の速さは今ある情報だけで判断するというある意味狭さがあって暫定的に得られるものだと思います。 その特性は相手の立場を汲むことには向いていないのではないかと感じていましたけど、全く苦にしていないようで(あるいは大きな努力で克服していて)素晴らしいです。 対談で松本キックが言うには、普通にインタビューをしたのでは客観的に理解してもらえるように語ろうとして、状況だけを説明するようになってしまう。そこをなるべくハウス加賀谷の心情を聞き出して書いた、そう。 昔は精神分裂病と言われていた、統合失調症。それを専門に診ていたある精神科医(中井久夫)の言葉を思い出しました。ケアする医師に求められるのは、自分が少しでも動けば世界が粉々に崩れてしまうというような劇的な体験を患者がしていても、そこに注意を向けるのではなくて、少し近くの喫茶店に出かけられたとか、散歩ができた、野球を見たといったようなちょっとした日常の嬉しさにどれだけ患者と一緒になって喜んであげられるかだ、と。 ノンフィクションとして絶妙の距離感でした。長年連れ添った奥さんでも、経験をアウトプットするときは、こうは出来ません。何冊かそういう(偉人の奥さんが書いたような)本も読みましたけど、本当に。 ・そして、時間の概念が破壊され始めた。 仕事に行く時の準備は「靴」と「衣装」と「薬」。最低この三点さえあればこと足りる。ところが、荷物をすべてカバンに詰め、さあ出ようという時に、「あれ?」と玄関で立ち止まるようになった。 「あれ?何か忘れてるな。あれあれ?なんだっけ?」 忘れ物がなくても、気になって考えてしまう。なんだろう、なんだろうと、同じことをぐるぐる考えてしまう。ふと我に返り、時計を見ると、一時間半が経っている。ぼくはその間、微動だにせず、玄関先で突っ立っていたようだ。 →重症患者は何年も入院病棟で何年も微動だにしないと読んだ。どうなっているのだろうかと思っていたが、思考というか意識が無いんだ。 ・保護室という現実がそこにあった。 部屋のスペースは六畳ほど。床は緑色のシート貼りで、両脇が白いペンキでコーティングされたコンクリートの壁。奥は上から下まで一面が白い鉄格子。 その白い鉄格子の向こうにようやく一人が通れるほどの狭い通路があり、そこに荷物置き場がある。自分の荷物は見ているが、鉄格子で阻まれ勝手に取ることができない。危険防止のため、必要なものは看護士さんに言って取ってもらう。 部屋の中にあるのは、布団一式とむき出しの便器のみ。 …保護室を一通り見渡し、ぼくの心は混沌としてきた。 これから先のことなど分からない、怖さがないと言ったら嘘になる。もう二度と外の世界に出ることはできない、という思いも頭をもたげる。でも、良くはなりたい。幻覚や幻聴から解放されたい。保護室に入ることは、ぼくが良くなるための最善の策なんだ。 錯綜するいろんな気持ちを抑え込もうとした時、母さんが明るい口調でこう言った。 「素敵なとこじゃない」 母さんは、好みの引っ越し物件でも見つけたように、部屋の中にあれこれと目をやっていた。 「床の緑もいいじゃない。トイレもあるし」 安心させようと努めて明るくぼくに語りかける母さん。ごめんなさい。申し訳なくて、ぼくは返事もできなかった。 看護師さんが着替えの説明をし始めた。ジャージの紐やスニーカーの紐、自殺の道具に使用できそうなものは、すべてその場で没収された。そのためぼくは紐の抜けた、ちょっとずるずるのジャージを着用し、しまりのないブカブカのスニーカーを履くことになった。 着替えが終わり、ふと白い壁に目線がいった。 いつの間にか草の絵のシールがペタペタと貼られていた。一枚あたり、横十五センチ、縦五センチくらい。うさぎが跳ねて出てきそうな緑の草の絵。 母さんだった。母さんが黙々と草のシールを貼っていた。ちょうどぼくが座って目に入る高さに合わせられている。床から九十センチくらいに、保護室の壁に緑のラインができていた。 おそらく母さんは、ぼくがどんな部屋に入るのかを知っていたのだろう。でないとシールを準備できないし、常識のある母さんが、部屋に入るなり無許可で貼るはずもない。殺風景な保護室で、少しでも息子の癒しになればいい。そう思ってしてくれたはずだが、あの時のぼくは、そこまでくみ取れなかった。 →お母さんは、保護室がひどいと思ってもそれ以上そのつらさに感情移入を表現できなかったんじゃないだろうか。全くそうじゃなくて、単に希望にフォーカスしたい、何か治療のためにも前向きのイメージを探したいっていうだけだったかも知れないけど。改善する力を持たずに苦しい状況に感情移入するというのは、僕にはとてもつらく、努力が要ることなので。 ・加 調理場から板場は見えるんですけど、声がよく聞こえないんですよ。何かいってるなあと思っても分からない。そこでぼくは考えました。 キ 何を? 加 職人さんの唇の動きを読めばいいんだ。読唇術だ、と。 キ そんなことでけへんよな。 加 できません! キ そしたら無理やないか。 加 でも、人間っていう生き物は、追い込まれると、とんでもない能力を発揮するんです。職人さんの唇の動きを見ていたら、「みりん」と言っているのが分かったんです。 キ 分かっちゃったんや。 加 急いでみりんを持って行ったら、職人さんがパッと受け取り、ぼくのほうをくるっと振り向いて、「バカヤロー!アジだよ!」って。
1投稿日: 2014.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お笑いコンビ・松本ハウスの闘病記。なぜコンビか…ハウス加賀谷の闘いを、遠くから近くから松本キックが支えてきたから。 「社会の偏見は根深く、なかなかなくならない。 だけど、ぼくは、偏見がなくなることを期待するより、 自分がどう生きるかが大事だと考えているんだ。」 (あとがきより) 自分にはここまで言い切る強さはない。だけどこの言葉肝に銘じたい。
0投稿日: 2014.01.07
powered by ブクログこんな言い方良くないと思うのだけど・・・心の病って可哀想だな・・・って思う。体もそうだけど良い薬が出来て苦痛ってものが無くなればいいな。
0投稿日: 2014.01.06
powered by ブクログ実際に統合失調症になった人の立場でこの病気を知りたいと思いよみました。 想像以上に辛い闘病生活に圧倒。そして本人だけでなく彼のすぐ傍らにいてこの病気に対峙していた相方さんから見たこの病気も書かれているので、より統合失調症と言うものを理解しやすかったです。 ただ、この病気は脳の神経が原因とされるけれど、加賀谷さんの場合はストレスが原因で発症したようにも思えるので、発症原因について少しでも触れてあると誤解がなくていいように思いました。
0投稿日: 2014.01.04
powered by ブクログブクログの懸賞で戴いた。ありがたい。 この病について、概要は知っていたが、具体的な症例はわからなかった。自分の生活の中で、たまにこの病の人にであるけれども、何を考えてどう苦労しているのか、私は深入りしてこなかった。 この本を読んで、ひとつの事例ではあるが、当事者と支援者がどんな症状に苦労し、どう考え、どのように乗り越えようとしているかを知った。だいぶイメージできるようになった。投薬と無理のない生活によって、かなり順調に暮らしていけるのだと思う。その状態を維持できるような努力と周囲の理解が必要だけれど。 ハウス加賀谷さんて、壊れてるだけの人かと思ったけど全然違うんだな。特に小・中学校時代の彼に、辛かったねと声をかけてあげたい。
1投稿日: 2013.12.29
powered by ブクログ1999年、人気絶頂だったお笑いコンビ松本ハウスは突然テレビから姿を消す。 小学生の頃、ハウス加賀谷は自分を臭いと罵っている周囲の声が聞こえ始める。 脇の皮膚を切除する手術を受けてもその声は聞こえ続け、ハウス加賀谷は精神科でグループホームへの入居を勧められる。 グループホームで立ち直り、芸人になりたいと強く思い事務所の扉を叩いたハウス加賀谷は、松本キックとのコンビ松本ハウスとして人気がでていく。 しかし、多忙な生活はハウス加賀谷の精神を蝕んでいく。 お笑いほとんど見ないので、松本ハウスの事はよくわからないのだけど、壮絶な統合失調症の症状や薬の副作用など、闘病の大変さがよく伝わってくる。 ハウス加賀谷さんの相方、松本キックさんが、自分も辛い経験をしていたからこそこのサポートが出来たのだろうと思うし、読んでいて涙が出てきた。 本当に二人がコンビを組んだのは必然なんだと思う。
0投稿日: 2013.12.28
powered by ブクログ何もかも全然知りませんでした。ハウスの由来とか。 泣いちゃうわい。キックさんかっこええな。 ライブ観てみたい。
0投稿日: 2013.12.25
powered by ブクログがんばったね、おかえりなさ~い よく聞く病名だけど、踏み込んではいけないものと 思い込んでました。 読むのを少し躊躇うようなタイトル。 思ったよりも、さらりと一気に読めた。 読んでよかった、ありがとう!
0投稿日: 2013.12.15
powered by ブクログ涙、涙、笑い。読んでるこちらも感情がぐちゃぐちゃになって、泥臭くて、生きようと思える。加賀谷もキックさんもメッチャ好きや。好き。好き。くぐり抜けたもんだけが語れる言葉。病に関しては適切で、そこも凄い。
0投稿日: 2013.12.07
powered by ブクログ2013.12.6〜12.15 病気になった当事者が書いた本に興味があり、ブクログのプレゼントに応募したら当たりました。サイン本でありがとうございます! 松本ハウスという芸人さんは知らないのだけれど、相当有名だった人みたいだし、その人がテレビから消えたというのは大きいことだったんだろうな。でもとにかく、その経過こまかく書かれていて、親のせいとは言わないけど、親が子どもにどう関わるかということもとても大切なんだと幼少期の様子を読んで思った。そんな大変な状況から抜け出して頑張れるというのは、希望、夢、目標があるからなんだなと。大事なんだね。ここまで上がれて、ほんとに良かった。みんながんばれ!と思いながら読んでたと思う。 読み物としても、素晴らしい作品だと思います。
0投稿日: 2013.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ブクログの献本企画に応募したら当選したようで、サイン本が送られてきました!嬉しい。さっそく読んでみました。 統合失調症の症状への驚き。働く面でも障害者、精神障害者への偏見は大きく、再就職もままならないという話を聞いたことがある。加賀谷さんの話を見ていると、これが現実なんだとわかった。気持ちの浮き沈みだけでなく、薬の副作用で生活のリズムや、体の震え、眠気、いろんな部分がコントロールできなくなる。しかし、加賀谷さんは良い薬に出会えた。薬の進歩は、患者にとっては大きな希望なんだ。それが、もう一度芸人に!という夢への前進になった。だから、完治しないと言われても希望を失ってはいけないし、夢を持って生きてほしいと思った。 加賀谷さんの正直な気持ちが語られている。過去を振り返って、わからないことはわからないとちゃんと言っている。苦しさも、嬉しさも伝わってきました。辛い辛い思い出す作業を経て、今思い出せることは全て書きました、という感じで、過去に向き合ってこれから未来へ進んで行くんだという意志を感じ、仕事に一生懸命で真面目な加賀谷さんを応援したい気持ちです。 加賀谷さんは突然辞めることになり申し訳ないという気持ちを持っているけれど、キックさんもまた追い詰めてしまったと申し訳ないと思っている。お互い想い合っていることが伝わってきました。この本が出来上がったことも、コンビ愛ゆえだなと。そして、キックさんの表現力。ちょっとした情景や、感情の描写が小説家のようでした。これからの2人の活躍が楽しみ。2人を見てたくさん笑いたいです。がんばりすぎず、がんばって!
0投稿日: 2013.12.06
powered by ブクログ俺も好きだったよ〜、ガダラの豚。 っていう感じで、時に他にする事がなく、時に明確な意図を孕んで、加賀谷さんがむさぼるように本を読む描写が個人的にはなんだか、胸が熱くなる感じをさせたなぁ。 そんで退院後に久々にキックさんと電話で話した辺りからはもう、ウルウルしながら最後まで一気に読みましたよ〜。
0投稿日: 2013.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
キックさんの加賀谷さんへの優しさ、お互いの信頼感が詰まった一冊でした。 終盤、キックさんへお笑いをやりたいと伝えてからトークライブに出演するまでのくだりは、大川興業のファンクラブに入って熱心にライブに通っていた1ファンとしては、泣けて仕方ない展開でした。 今また再び(事務所は変わったけど)松本ハウスをみられることがとても嬉しく、楽しいです。 当事者でなければわからない症状の細かなことや病院や治療の様子など、加賀谷さんが話すことをキックさんが聴いて書かれたとのこと。 状況が浮かんで見えてきそうなほどの細かな筆致で驚きました。 また、煽ることもなく淡々とした流れなのに、一気に読まずにはいられない「読ませる」本でした。 キックさんは大竹まことさん等にも書くことを勧められてるとのことなので、また著書を出されないかしら…と期待しています。 そういえば、加賀谷さんが本公演ですごく浮腫んでいて滑舌も悪くてビックリしてたところ、しばらくして休業したと知りました。 この本を読んで、あの浮腫は統合失調症のお薬の副作用だったんだろうなと今さらながら思いましたが、休業理由は確か肝臓(腎臓だったかな?)が悪くなったからという話でした。 あとがきで加賀谷さんが「社会の偏見は根深い」と書かれていたけど、そんなこともあっての休業理由だったのかな…
0投稿日: 2013.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさかあのハウス加賀谷がこんな状態だったなんて知らなかった。 ボキャブラを見て彼のハイテンションな芸に爆笑して小学校でもみんな真似してたあの加賀谷さんがこんなに辛く苦しい闘病生活を送っていたなんて… 松本ハウスが復活できて良かった。本当に。
0投稿日: 2013.11.16
powered by ブクログ人に借りて読んだんですが、序章で落涙。松本さん、本当に人を思いやれる良い人だなあ。そして思慮深い。 そして加賀谷さんの病。とても壮絶なものであることは想像に難くない。でも芸人としてユーモアを忘れず、統合失調症を知らない人でもどん引きしないよう配慮して書かれているのが優しいと思った。
0投稿日: 2013.11.11
powered by ブクログ凄いなぁ、もうその一言に尽きます。 ハウス加賀谷さん、いい相方松本キックさんに出会ったね。うらやましいよ。偏見や差別が大きくて挫折してしまうけど、偏見がなくなることを期待するより、自分がどう生きるかが大事だと考えてるんだ、という加賀谷さんが素敵だなと思いました。キックさんや加賀谷さんの周りの人たちの本当の優しさも身に沁みました。
0投稿日: 2013.11.08
powered by ブクログ心のアンテナの数が多くて、それぞれの感度が高い人なのだなぁと思った。そして、そのアンテナの感度を下げる向精神薬のことも少しわかった。水の中にいるっていう表現のしかたは、分かり易く、感覚的に理解できた。
0投稿日: 2013.11.04
powered by ブクログろくに知りもしないナイーブな問題については私の軽々しく薄っぺらな意見を人目にさらせないので割愛。 ■ ■ ■ ■ ■ キックさん 男前やな~。 ■ ■ ■ ■ ■ あとがきにあったお母さんのことば 「あなたが充実した毎日を送っているだなんて、そんな親孝行なことはありません。」 加賀谷さんは親孝行のハードルを下げさせた って言ってるけどそれは親の本音。 親孝行にハードルなんてないんだもん、きっと。
2投稿日: 2013.10.12
powered by ブクログ近い人間が統合失調症だったので興味深く読みました。既に離れて暮らしていたので、書かれている幻聴幻覚についても本人から話も余り聞けず申し訳なかったと思います。悔やまれます。薬の副作用についても世間には余り知られて無いと思うので、書かれていて良かった。この本は飾らない言葉で書かれており、読みやすいです。一つ、言及して欲しかった点は統合失調症になる原因。私の身内が発症した当時は原因不明と言われていたので。
0投稿日: 2013.10.09
powered by ブクログハウス加賀谷が、中学の頃から付き合ってきた統合失調症のことを赤裸々に綴った本。幻覚や幻聴のあたりの特に話は読んでいて辛かった。本中にはないけど、TBSラジオで松本キックが「むやみに病の前知識を入れるのではなく、加賀谷と一緒に学んでいこうと思っていた」と話していて、コンビ愛を感じた。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログおかえりなさい!テレビ番組で好きなコンビだったがお二人とも横浜に縁があったとは。そして加賀谷さんの芸名の由来は…。
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログ統合失調症の理解が深まる。閉鎖病棟のことや、著者の体験が身近に感じられる。待ってる場所があること、信じてくれる場所があることで、生きる希望をもてるのか。 希望を持てるようにするには本人の気持ちもあるが、繋がりが必要だと思う。
0投稿日: 2013.09.22
powered by ブクログ統合失調症と言えば「人間仮免中」の元漫画家の壮絶人生が思い浮かびますが、こんなふうにメディア露出していた人もいたんですね。テレビに出て、みんなが楽しめる統合失調ネタってどんなものか想像できません。 ハウス加賀谷と松本キックが組んだ漫才コンビ[松本ハウス]。見たことも聞いたこともありませんでした。 中学生時代から統合失調症を患っているハウス加賀谷を相方にして、「芸人として面白ければなんの問題もない。逆に、それもまた面白いんじゃないか、と思った」という松本キック。 「障害者を舞台に出すな」という声に負けず、出続けた松本ハウス。 加賀谷の病気が悪化して活動休止。復帰までに要した時間は10年。 コンビ復活を決めるポイントは、「どれだけお前が『本気でやりたいのか』ってとこだけ」だったという松本キック。 ぶれない相方に恵まれてよかったね、加賀谷さん。今度ぜひ松本ハウスの出演番組を見てみたいと思います。
0投稿日: 2013.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テレビで見る松本ハウスが大好きだった。 ボキャブラ天国で見るハウス加賀谷の言葉、動きは完成されていてすべては芸風だと思っていたのだが、当時から薬を服用しており病気もカミングアウトしていたとか。病気でもそうでなくてもとにかくあの芸はすばらしかった。 当時、私は小学生か中学生くらいで、ライブ行くということができなかったが、あの頃の松本ハウスのネタを生で見ておきたかったなぁと少し思った。 加賀谷が統合失調症と知ったのはつい最近のことだった。少しだけ予備知識があった私は「あのころは本当にギリギリだったんだ」と妙に納得し、そんな状態でも真剣にお笑いに向き合っていた加賀谷を尊敬するようになった。そして以前より少し太って目の焦点が合っていて穏やかに笑う彼を見て、復活して本当によかった!今のネタが見てみたいと心から思ったのだ。 あとがきのお母さまの言葉が胸にじんときた。 統合失調症の理解が深まり、松本ハウスの成長もわかるすばらしい1冊。
1投稿日: 2013.09.21
powered by ブクログアパートの外にいるスナイパーに暗殺される!と怯えていた日々。そこから脱するために、売れていたお笑い芸人が精神科閉鎖病棟に入院する決意をする。社会復帰には10年という気の遠くなる時間が必要だった。 本人の努力と自分を笑い飛ばせるユーモアもさることながら、支えた両親や、遠くから見守っていた相方もすごく素敵だ。 発症の過程はとても生々しかった。 映画化、希望!
0投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログ久しぶりに寝る間を惜しんで一気読み。加賀屋さんの素直な文章。繊細な心が伝わってくる。相方のキックさんの関わり方も素晴らしい。統合失調症の患者と向き合うのでなく、加賀屋さんと向き合おうとしたからだろう。他の人にも勧めたい。
0投稿日: 2013.09.17
powered by ブクログ辛い病気と向き合う苦悩が発症に至るプロセスを丁寧に記述して読者に伝わってくる。この本を読んで僕も統合失調症になりました!それは言い過ぎか。実は僕も統失。これは事実。
0投稿日: 2013.09.16
powered by ブクログあのハウス加賀谷が統合失調症だったなんて、そういえば消えていたことさえ知らなかった。しかも、少年の頃からずっとなんて。 テレビで見てた頃から普通じゃないな〜とは思っていたし、でもそれが面白かった。その面白かったのが、こんなに苦しんでいる中で生み出されていたとは・・・そう思いながら読むと、その病の恐ろしさがひしひしと伝わってきた。たぶん罹患している人は周りにもいると思うんだけど、病気への理解ってのは全然進んでないし、偏見とか蔑みとか、たくさんあると思う。その中で生きていくこと、生きにくい世の中ってのは、どうにかしなきゃいけないと思う。 でも、それと同時に、生きる力の、生きようとする力の強さも感じた。どうにもならない中でもどうにかしよう、自分にはやりたいことがあるんだ!って、病気に負けそうになりながらも思い続けられたからこそ、この復活があったんだと思う。本人が言うように、社会がどうのこうのよりも、自分がどう生きるかが大事って。それって、病気じゃなくても誰にでも当てはまることなんだ。そう気づかせてくれた。 病気もなく健康に毎日を過ごせていることの幸せと、ちょっとのことで諦めてしまうことへの罪悪感。こんだけ生きるのに必死な人がいる中で、簡単に毎日を諦めて過ごしてちゃだめだよ、って言われてるような気がして、本当に心が動いた。
0投稿日: 2013.09.13
powered by ブクログ大変興味深い話でした。 松本ハウスに関しては既知でしたが、最近はあまりコンビ名を聞かない印象で、統合失調症をカミングアウトすることによって、商売の武器にするのかななんていう穿った目もあったんです。この本を読んで売れていた頃から統合失調症であることを隠しているわけではなかったことを知りました。 そして、最後に統合失調症であることよりも、自分の人生をどう生きるかだと思っているという言葉には感銘を受けました。統合失調症患者として病気を意識しすぎるよりももっと大切なことがあるのではないでしょうか。 統合失調症患者ですら統合失調症患者を差別することが少なくない中で、患者自身がハウス加賀谷さんのように自分の人生をどう生きるかと考えることが出来るなら、何かが変わってくることもあるかもしれません。
0投稿日: 2013.09.05
powered by ブクログいつの間にか消えていて松本ハウスを思い出したのがこの本がきっかけ。ショッキングな内容であるが、漫才と同じような文才で一気に読めた。
0投稿日: 2013.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本の構成からして泣ける。 この本は統合失調症に襲われ再起を果たすハウス加賀谷の軌跡が描かれているのだが、この物語を綴るのは相方の松本キックだ。 ハウス加賀谷の叫びをここまで心揺さぶる物語にまとめた松本キックの文章。これは間違いなく文章を超えた“想い”が降りてきてる。 物語は読むと本当に辛い。加賀谷がいかに辛い人生を送ってきたかが痛いほど伝わる。病気への無理解が如何に人を追い込むか、勉強にもなる。 しかしその物語を通じて私の心を離さなかったのは松本の想いだ。 我々は病の当事者になる可能性と、病と闘う大切な人の伴走者になる可能性と両方を常に抱えている。 松本の文章には伴走者としての愛に溢れている。2人がコンビの復活を決める場面は涙なくしては読めない。 自分もこんな伴走者でありたいと想う。構えなくて構えている。これは愛がなければ出来ない。 あのハチャメチャな芸の裏にこんなに辛くて苦しい物語があったとは。しかし、それと同時にこんなに熱い想いに溢れていたとは。 この胸いっぱいの感動に、ふたりの漫才はとても面白く心を動かしてくれる。 松本ハウス、おかえりなさい。 めっちゃ笑わしてな。
0投稿日: 2013.08.29
powered by ブクログハウス加賀谷が統合失調症だったというのは何となく知ってたんだけど、テレビで見なくなってから発症したのかと思ってたから、中学時代からすでに症状が出てたというのに驚きでした。 そんな状態で、あのボキャブラの舞台に立ってたのか。まだ小学生だったと思うけど、彼のキャラクターはインパクトがすごかった。 幻聴や幻覚の描写はほんとに目の前に迫ってくるようで、特にキックさんが看板のとこから見てる!という幻覚?妄想?は、加賀谷が部屋で這いつくばっている図を俯瞰で見ているような気持ちになった。 色んな妄想があるんだろうけど、狙われてる妄想ってきっとものすごく怖いよね。もちろん妄想がある時点で脳の状態は「普通」ではないんだろうけど、その妄想による恐怖で更に、心の他の部分が壊れてしまうのかな、と思った。 そして相方のキックさんに惚れた!キックさんはすごく頭がいい人、という印象。そして、冷めてるという表現がされていたけど、本当はものすごく熱いものを持ってて、色んなことを感じてしまう人なのではないかなーと勝手に思った。 人に恵まれて、という表現があるけど、人は自分が引き寄せるものなんじゃないかなと思う。だから芸人になった加賀谷が相方をはじめいい人たちに恵まれたのであれば、それは加賀谷の生き様が引きつけたものなんじゃないかな。 一番ぎゅっと心にきたのは、あとがきのこの部分。 「社会の偏見は根深く、なかなかなくならない。だけど、ぼくは、偏見がなくなることを期待するより、自分がどう生きるかが大事だと考えてるんだ。」 人生がうまくいかない時、誰かのせいとか社会のせいとか環境のせいにするのは楽だし、誰かを貶めるのは自分が優位に立ったような気になるけど、そうじゃないよね。 松本ハウスのライブ、見に行きたい!
0投稿日: 2013.08.21
powered by ブクログ加賀谷さんの今までの想いや辛さも伝わるが藝人として生きたいという想い、彼を支えた母の献身や相方キックさんとの関係。 想いが人を傷つけることもたくさんあるけど想いが未来に繋がるということを。 アルバイト漫才が面白くて笑ってしまった。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ帰還兵による手記と、相棒の慈愛溢れる解説と。痛々しくも感じるが、戦記?が一冊にまとめられたことはよき事に間違いない。生き辛さが中和出来ますよう。 少年期の事例があまりにも典型すぎて「うわぁ!」ってなった。必ずしもそれが原因とは限らないけれど、厳格な家庭でひとりっ子とは、いろいろと荷が重かったのではないかなぁ。
0投稿日: 2013.08.14
