
総合評価
(513件)| 191 | ||
| 197 | ||
| 73 | ||
| 9 | ||
| 0 |
powered by ブクログああ、また好きなキャラクターが増えてしまった、と読み終えたときに思った。 自分の楽しみを、一人でできる趣味を、誇りに思えるようになりたい。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだか辻村さんの新しいジャンルを垣間見たような気がした。 こういうお仕事小説とかって有川さんのイメージが強かったりするけど、辻村さんらしい辻村さんの紡ぐ言葉で表現されていて、 仕事に誇りを持って働く女子ってかっこいいわぁ…と、感動した。
0投稿日: 2014.09.06
powered by ブクログ2014.09.06(土) あれー?いつー? いつ王子監督はプロポーズした?? 記憶が… 本が大きいからあまり持ち歩けず時間開けて読んだからかしら。。できれば一気読みしたかった。 コウちゃんに懐かしさを感じて、辻村さんの小説を、やはり、読まなくてはとおもった。 V.T.R.も、もちろん。 王子監督が斎藤監督に尋ねた「つらかったこと」にへの斎藤監督の返事が。 「今、こうやって作品が形になって、無事に放映が終了してしまうと、そういうことも、みんな乗り越えられた後なので、今、取り立てて思い出せることはありません。つらい側面ばかりが取り上げられがちな、私たちの業界ですけど。」 「それでも私は、この業界の仕事を楽しい、と言いたいです。つらくても取り組む価値のある、とても楽しい仕事だと。この業界に憧れて欲しいし、新しい人にどんどん入ってきてもらいたい」 ほんとうに、これ。 そりゃあ自分の仕事はこういうアニメの世界みたいに世間をあっといわせるようなものじゃないけど、楽しいがすべてじゃないけど、つらくてもつらくても、乗り越えて、そうおもえるように、仕事をしたいと、おもった。 めんどくさいとか、仕事を行きたくないとか、思うこと、そりゃああるけど、また月曜日からやってやるかぁ!っておもった。 この小説に感謝する。 また、読むときがたぶんくるとおもう。読むたびに、こういう気持ちになれれば、この本は、じぶんのなかで覇権なのだとおもう。ありがとう。
0投稿日: 2014.09.06
powered by ブクログ子供のころ以外でアニメを好きになった記憶はあまりない。 「アニメ」というと好きな人が見るものというイメージ。でも、この本を読んで、アニメを見たくなってきた。 ここまで夢中になれること、それを仕事にできること。 本当に大変な仕事だとは思ったけれど、少し羨ましくなった。
0投稿日: 2014.09.06
powered by ブクログ冒頭─── どうしてアニメ業界に入ったんですか。 という質問をされる時がある。 さあ、どうしてでしょうね、と首を傾げる。アニメが好きだからですよ、と答えることもある。 もう少し熱く、答える時もある。 大好きだったからです。昔から。アニメが、キャラが、あの声優が、あの作画が、設定が、監督が、音楽が、主題歌が、世界観の、それこそ、すべてが。 この作品にはいろいろな愛があふれている。 アニメそのものに対する愛。 アニメ作画家に対する愛。 アニメ監督に対する愛。 アニメ声優に対する愛。 アニメのキャラクタに対する愛。 そして、アニメを愛する人間すべてに対する愛。 アニメ業界の中では、『覇権』と称するそのクールのアニメでトップを取るために業界内での争いが繰り広げられる。 そこでは、アニメに対する愛と情熱が試される。 オタクと呼ばれ、リア充でなくとも、彼、彼女らの情熱が冷めることはない。 そのなかでの人間模様。 アニメへの愛を媒介にして、人間同士の愛も生まれる。 前半は、アニメ制作の構造や、業界の内幕の説明など、初めて知る世界が多すぎて、物語に入りにくくやや読みづらい。 “スロウハイツの神様”のような展開------。 だが第三章『軍隊アリと公務員』から一気に人間くさくなる。 そして、ところどころの著者独特の仕掛けで、ほろりとする場面が。 “白辻村”の本領発揮だ。 最後、作中で話題になる『ハッピーエンドで終わるべきか、否か』の論争と異なり、この作品自体は、ハッピーエンドで終わったと言っても問題ないだろう。 この『ハッピーエンド論争』は、辻村氏自身の“白辻村“と黒辻村””という二面性の自らへの問いかけではないのか? 私個人の見解で言えば、「ベタでもハッピーエンドで終わらせたい」と数年前に言った彼女の言葉を支持する。 たとえそれによって、文学的な作品の完成度が劣るとしてもだ。 彼女の爽快な終わり方は、本当に心が温まり、胸を打つ。 大の男が、憚ることなく涙を流すような終わり方だ。 そんな作品を書ける作家は数少ない。 ブクログのレビューを見ても、“黒”の直木賞受賞作「鍵のない夢を見る」と“白”の「スロウハイツの神様」や「名前探しの放課後」では、1点近い評価の差がある。 それだけ、“白辻村作品”が読者に評価されているということなのだから。 そんな彼女の最大限の長所を活かした作品を、これからもより多く発表してほしいと願うのみだ。
14投稿日: 2014.09.06
powered by ブクログアニメ業界で働く人々のお話。 勿論アニヲタ読者としての感動もあるんだけど、 業界は違えど、似たような仕事をしている身として 共感出来る場面が多々ありました。 何度も泣きそうになった… 「クリエイティブな仕事」って聞こえは良いけど 実際はすごく泥臭くて地道なんだよね、と改めて思う。 才能とか努力とか、愛情とか。 なんだかんだで人間同士の信頼だったりとか。 誇りを持って仕事をするひとはやっぱりかっけーよ。 行城さんほんと格好良くて。 ああいうひとになりたいなあと思いました。 あと、王子も格好良い(幾原監督を彷彿とする)! とにかく、全編に愛を感じる素敵なお話でしたー 辻村さんてアニヲタなのかしら。
3投稿日: 2014.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アニメ業界を舞台にした連作短編。私が属する業界とは異なるし仕事の手順なども全然違うけど、いろんな制限や制約、課題が生じる中で必死により良い作品(商品)を作ろうとする人たちの姿に共感しきりでした。 第一章は天才肌の監督に振り回されるプロデューサーが主人公。仕事はできるけど、行動は読めないし常識は通じないし……と、ウチの業界でもまれに見かける扱いづらい人=王子監督。そんな人を使いこなしてこそプロデューサー……と言うのは簡単ですが、それで生じるストレスは半端ない。 王子監督がまた好き放題に暴れまくるものだから、主人公の有科Pは方々に謝りまくり。謝るのが仕事とばかりに、部署間の関係修復にいそしんでいた自分の過去を思い出して、性別は異なれどいろんなことに共感しまくり。 普通だったら嫌悪感しか抱けないはずのそんな王子監督ですが、非リア充の僕らを代弁して言いたい放題のトークイベント場面で評価は一転。そしてビジネス的な成功だけが絶対的な価値観という司会の暴論を全否定するその姿に、そりゃ有科さんも(仕事人として)惚れるわと納得。 第二章は第一章でライバル視された斉藤監督と行城プロデューサーにスポットが当たります。有科さん所属のスタジオえっじと真逆の大手、トウケイ動画所属の彼らには彼らなりの苦労が。 トウケイ組は純粋にアニメが好きな監督と、ビジネス志向のプロデューサーという関係。最初は悪役的扱いのプロデューサーだけど、志向は違えど監督が「育てた子供」をより良い形で、より多くの人に届けようとする姿勢が少しずつ見えてきます。 はじめは私も少なからず嫌悪感を抱いてましたが、冷静に見ると行城Pの言動は至極まとも。私自身も似たような業界で彼らと同じような仕事をしていますが、行城Pのような人は目標となる人物像とすら映るようになりました。 対する斉藤監督。作品に対する想いが強すぎて、一緒に仕事をする声優達への気遣いがちょっとおろそか。でもね、アニメに限らずモノは監督やプロジェクトリーダーだけで作る訳じゃなくて、いろんな人が関わるんですよね。そして彼らは機械ではなくて人間。感情を持ったイキモノ。 だからモノ作りの責任者はそれを作るのに関わる「人」を見なくてはいけない。円滑に働けるよう、プロジェクトが良い方向に向かうよう、常に働く必要がある。例え人付き合いが苦手だとしても、作品への「愛」があれば成し遂げられるはず。 そんなことを思わせてくれる章でした。自分の仕事に照らし合わせて、いろいろ反省させられました。 第三章は「サバク」の神原画を手がけた並澤和奈が主人公。自らを非リア充と決めつけ、周囲のリア充たちを妬む姿は僕らの分身そのもの。 ただ、最初は共感しながら読んでいたけど、あまりの卑屈ぶりに少しずつ苛立ちを覚えるように。客観的に自分を見たら、同じような印象を受けるのかな、なんて思ってちょっと凹む。 アニメ作品を作る章ではなかったので、一・二章に比べて途中までリーディング・ボルテージ(?)やや低下……しましたが、辻村作品がただで終わるわけがない。 宗森氏の先輩が何かしら重要な人なんだろうと思っていたら、それはまさかの人物。芋づる式に「え、この人があの人の?あの人がこの人の?」と相関図がズバズバ繋がってくるとテンションは常に有頂天。 第三章の〆は大団円というにふさわしい内容で大満足。「この業界に悪い人はいない」そんな人物ばかりで清々しくもありました。 最終章。「リデルライト」「サバク」他、多数の良質アニメが放映されたクールの覇権アニメが明らかに。主要関係者の謙虚、かつチャレンジャブルな反応は予想通り。一番の驚きは、あの作家の作品のアニメ映画化かな? 「盲目的な恋と友情」サイン会で本人に聞いた、本作に登場する過去作品の登場人物については、題材が題材なのでほぼ二択だったので、あまり驚きはありませんでした。でもそんなことはどうでも良くなる(失礼)ほど本作の内容と登場人物達があまりに魅力的で、夢中になって読んだ本でした。 最近読んだ辻村作品が黒、黒と続いていたことも影響してるかもしれませんが、久々の自分好みな真っ白辻村作品だったこともあり、文句なしの最高評価です。ずっとこういう作品を読んでいたいと思わせられる、最高のエンタメでした。
1投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログ「ここで働けて幸せだ、と心の底から思う。」 愛がぎゅーーーーーーーーーーーーーーーっと詰まったお仕事小説。 もうめっっっっっっさカッコイイ。 アニメへの愛。 仕事に対する誇り。 仲間への信頼。 これでもか!という格好よさ。 くらくらしました。 「覇権アニメ」という言葉を初めて知った。 深夜に放送されるアニメが多いというのにも驚いた。最近アニメが減ったと思っていたら…。 そして、視聴率よりもDVDなどの売り上げが勝負ということにも。 最近のアニメ事情にただただ驚く。私が知らなかっただけで昔からそうだったのかもしれないけど。 プロデューサーと監督の関係性とか本当にすごい。 ここまで近いと合わなかった時最悪だよなぁ…とか考えてしまうのは、職場の人間関係にネガティブになり過ぎている証拠かもしれない。 危ない危ない。 アニメ制作の現場だけに限定せずにアニメ周りのこと全部(じゃないかもしれないけど)が登場している。 フィギュアとか、聖地巡礼とか。 この物語で描かれる大人達のほとんど(一部例外あり)は、ありとあらゆる困難を体当たりで蹴散らしている。 その力の源は「愛」だと描かれている。 それがもうカッコイイのだ。 こんな世界があると信じることは心の救いです。
13投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログ物語を作る人達がいて、絵を描く人達がいて、声を吹き込む人達がいて、それを売り込む人達がいる。 アニメは大勢の人達の手によって生まれる。 アニメが大好きな人達がいる。 「神様、私にアニメをくれてありがとう」 「監督は一人じゃ何もできないんだ」だから「いいものにしよう」。
1投稿日: 2014.08.31
powered by ブクログアニメ業界で働く人たちを描いたお仕事小説。連作短編集。アニメへの愛が深くて、一見嫌な思いをしても、結果的には悪い人はいない業界。 連作短編なのかなと思いながら、初めはアニメ業界の流れに戸惑いながら読んでいました。後半、3章の終わりからの展開にドキドキして、うならされました。すごく良かったです。仕事への、そしてアニメへの愛情、アニメに関わる人への尊敬など、様々なものが折り重なって素敵な結末だと思いました。意外な人のつながりにも驚かされました。 チヨダコーキや黒木さん、名前はないけれどお友達の名前も出てきて、そして最後の展開にうならされました。その当たりの話も加えて、続編として読みたいです。 この作品を通じて、辻村さんのアニメ愛を感じました。 アニメを大切にする人たちの仕事ぶりを垣間見て、とてもインパクトが強く、深い愛情にあふれた作品でした。
1投稿日: 2014.08.26
powered by ブクログ辻村さん、やってくれるなあああ!!!!と思いました。 夏に発売するのにぴったりな、熱い、熱い物語です。 アニメが大好きな思いと、仕事に対する熱い思いは人それぞれだから、時には衝突し合う。でも確実にそこには愛があって、一生懸命、愛を持って仕事をしている姿は、とてつもなくかっこいいんです。 かっこいいなぁ!って唸ってしまう場面がたくさんあって、ほんとに、手に汗にぎるし、涙が出るし、やられた!って胸が苦しくなって悔しくなって、ああ、わたしもやらなきゃ、生きなきゃって思わしてくれます。 ほんとに辻村さん、最高です。 そして辻村ファンならお久しぶりなあの二人も……! 王子千晴監督の次回作、見たくなりました。 辻村ファンの人ならもちろん、アニメ好きな人にもぜひ、読んで欲しい小説です。この夏が終わらないうちに読んで欲しい。 生きてることが辛くなってもその胸に、熱い炎を灯してくれる、どこまでも愛の物語です。 正義の言葉を思い出しました。 「あらゆる物語のテーマは結局愛だよね」 まさに。そのとおり。 神様、わたしに辻村深月をありがとう。
0投稿日: 2014.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻村深月さん作品の中での大好き順位がこれでまた変わるかも、ぐらいにこの作品はぐっと来た。 儲からない、きつい、いるいる、こういう尺度でしか仕事の価値を考えられない人。好きを仕事にして何が悪い。改めて、自分の仕事に誇りを持つことが出来た。 自分の立ち位置や、やるべきことをしっかりと見据えてただひたすらにひたむきに立ち向かう人の美しさ。お金も確かに必要だけど、私は仕事に必要なものは誇りだと思う。どんなにきつい時だって、仕事だもん、好きでやってる仕事だもん。その原動力があれば乗り越えられる。でなきゃ嘘だ。 さらに、どんな仕事も絶対自分ひとりでは成り立たない。その存在に気づくことが本当に出来てただろうかと自分自身振り返った。手を差し伸べてくれる人がいる、見守ってくれている人がいる、私の驕りに腹を立てている人がいる。自分だけの仕事じゃないから、きちんと周りの人に気づかなくてはいけない。 この作品は、アニメ制作をする人々のオムニバス。わあ、アニメってこんな複雑なシステムなんだ!?と、まず裏をたくさん知ることが出来る。 それから、誇りを持って働く人を知ることが出来る。 周りの人の支えを知ることが出来る。 さらにさらに、ここでこう来たか!という懐かしの登場人物に会うことが出来る。作中の意外な人の繋がりを見ることが出来る。 自分の好きなもの、やりがいのある仕事、仕事仲間、友達。 大事なものがたくさん詰まってる。 読みおえたあと、無性に走りだしたくなるようなパワフルな作品。 しばらくしたら、絶対読み返そう。もったいないからすぐには読み返さないでおこう。
2投稿日: 2014.08.25
powered by ブクログ辻村さんズル過ぎる…! と一章の途中で泣きながら笑顔になりました。 これだから辻村さんはやめられない。 また会えるから。 アニメ-物語-を愛する人達のお仕事小説。 その道のプロはどうしようもなくカッコいいんだって。辻村さんの何かの本に出てくるどこかの登場人物が言っていたのを思い出す。カッコいいんだ。みんな。 アニメを観る目が少しだけ変わる。 裏側の、作り手の事が気になるようになる。 多くの人に読んでほしい。 でもたぶん、本当に読んで欲しいような人達ってのは小説を必要とはしていないのだろうな。 過去作のあの本を思わず引っ張り出して見返して、鳥肌が立つ。こんなに前から、伏線が。 辻村さんを知れて本当によかった。 私にとっての神様は、辻村深月だ。
0投稿日: 2014.08.23
