
総合評価
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powered by ブクログ「人生ゲーム」がよかった。突然ミルクを飲み干す兄ちゃんは何となくわかる、いたような気がする。長い人生航路を振り返るゲーム、いいねぇ、でもゲームなら振り出しに戻れるから、、、
2投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ後半にいくに連れ、私の中の綿矢りささんらしさは消えていくエピソードになってるなあと感じた。 それぞれ一癖あるストーリーだったが、ズドン!とは来なかった。
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ「トイレの懺悔室」の後半、わー!怖い怖いっていう展開でガクプル((( ;゚Д゚)))「人生ゲーム」の世にも奇妙な物語みたいなストーリー展開。表題作の自殺未遂をした幼馴染みの病室を訪れる話の「憤死」の佳穂のキャラクターが秀逸!さわやかじゃない綿矢作品集
0投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ「こんなに可愛らしい書影に『憤死』とはまたミスマッチな……絶対、絶対綿矢さんが何か仕掛けてくるぞ……」と思いつつも迷わず購入。 結果、巻頭の「おとな」から絶句してしまう。 まさに「綿矢りさ版 世にも奇妙な物語」というべきホラーと不思議に誘われる短編集。
14投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ【トイレの懺悔室】 結局どういうこと?親父はお風呂場で生きてるの? 【憤死】 普通なら距離を置きたくなる子を客観視して純粋に「興味深い」と思って観察している感じが面白かった。 【人生ゲーム】 良い話だった。ちょっとSF? 最初は小学生時代の話で、平仮名や簡単な言葉で書かれており、大人時代は普通の小説としてしっかり書かれているところも良かった。
0投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評価3.8 迫る得体の知れない恐怖の正体が気になり、ページを捲る手が止まらなかった。 『憤死』はあんまり響かなかったが、『トイレの懺悔室』は非常におもしろかった。もしあんなサイコパスが自分の地元にいて、よく絡んでいた人物だったらその事実を認めるのを拒みたくなるほど恐い。親父はお風呂で動けない状態なのかそれとも既に…
0投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ読みやすく、面白かった。 あまり本のあらすじを見ずに読んだので、こういうタイプの本か〜!!がすごかった… どの短編も面白かったけど、トイレの懺悔室の破壊力が凄かった。 順に読んでいったので、その次の憤死もびくびくしながら読んでしまった… 綿矢さんの所々にある、彼女の目線のセンスや毒、文章の上手さを感じました。 また時間が経ってから読みたいし、人に勧めたい。
0投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ綿矢さんが書くまっすぐな女の人が好き。噴死の友達とは仲良くはなれないけどどこかで「あーいうふうに人の目より自分を大切にできたら」と憧れるんだろうな
0投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ読みやすかった。 貧乏性だから命を無駄に消費できないのなら、生きることにあまり執着できずにただ時を過ごしている私は「豊か」なのだろうか。
0投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ「世にも奇妙な物語」綿矢りさver.という感じで、短編集なので不気味さにぞくぞくしながらもさくっと読めた。どの話も、主人公たちの”興味”を皮切りに話が進んでいった感がある。特に表題作「憤死」は、佳穂のことを友人ではなく興味深い対象として見ていたのが怖いなあ、と。とはいえ、圧倒的にぞわっとしたのは圧倒的に最初のショート・ショート「大人」かな…。これは背筋に嫌な汗が伝った。
0投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ面白いけど、ちょいゾワっとする感じ 来るか?怖いの来るか! …って思ってたらそこまで怖くなかった(笑)
1投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒頭のおとなから、ゾワっとする トイレの懺悔室は最初全然怖くないし何がどうなって怖くなっていくんだろうと疑問だったけどしっかり怖かった。サイコパスが友人にいるとかめちゃくちゃ怖い。そいつの獲物になったオチが絶望的。 表題作の憤死 怒りで死ぬことを憤死か、この作品は怖いよりすごく現実的な近い話な気がした。 だれもが自分の中でカーストを作って、態度を変えたりするのはいつでもどこでもある話だなぁと。 最後の人生ゲームはファンタジーかな?それこそ世にも奇妙なら最後にこういう話くるよな〜と読み終わった後思った。最後いい終わり方でよかったな
1投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログ短編集。冒頭に収録されている「おとな」はかなり短い話だが、インパクトは一番強かった。というのも、幼い子供の無知な部分を利用して性的な悪戯を働く大人が登場するからだ。個人的には読んでいて不快感極まる話だった。ただ、現代と違って昔は子供に対する人権意識が薄かったと思われるので、こうした行為が一部の大人達によって日常的に行われていた可能性も否めない。それを思うとなんとも残念な気持ちになる。 「トイレの懺悔室」はまさにドラマ「世にも奇妙な物語」にありそうな不気味な話だった。解説の森見登美彦氏が「好きな感じの怖い話」と述べられていたが、わたしも同じ感想を抱いた。故郷で行われていたとある地域行事。それを運営している地元のおじさんから、「大人になるために必要な儀式、洗礼を行う」と呼び出された主人公たち。あれから数十年が経ち大人になった主人公の前に、幼き日に行った「洗礼」の儀式が再びやってくる……。逃げ場のない薄暗い密室で、狂ってしまったかつての友にジワジワと追い詰められるシチュエーション。……これは怖い! また「人生ゲーム」もそれっぽい話ではあったが、明るめの結末で終わるので、読了後は少しの寂しさもありつつ、心が温かくなった。本の末尾に持ってくるには相応しい話だったと思う。ただ、彼らの「人生ゲーム」中に唐突に現れた、主人公を含む3人の未来を予言した謎のイケメン男子高校生の正体は結局なんだったんだ……。しかも現れるたびに勝手に牛乳を飲み干していく。牛乳好きの神?人生ゲームの付喪神?うーん、わからん! 個人的にお気に入りなのは「憤死」。デブで傲慢ちきだけど実家は裕福。話すことは大体が自慢話で、周囲の人間に気まぐれでお小遣いやかわいい雑貨を配る。そして放課後には大して上手くもなければ、聞きたくもないリサイタルをわざわざ披露してくる女友達の「佳穂」。主人公は作中で彼女のことを「女版のスネ夫」だと揶揄しているが、どう考えてもジャイアン要素の方が強くない?と思う。これは綿谷さんが意図的にミックスしたんだろうなあ。ユニークな演出に思わず笑ってしまった。 この話は自殺未遂を起こし、入院している佳穂を主人公が見舞うシーンから始まる。ちなみに佳穂と主人公の仲はめちゃくちゃ良いという訳ではない。地味な主人公とその特徴的な容姿や性格から人に好かれなかった佳穂が、学生時代にクラス内カーストで同グループになったことがきっかけで始まった縁である。つまり、所謂「ぼっち」を回避するために仕方なくコイツとつるむか……という感じの、打算に満ちた関係なのだ。この二人の微妙な関係描写には「うわ〜!女社会あるあるだ!」と心の古傷がジクジクと傷んだ。こういうのって、利害関係から成り立つ友情なので本当に一時的なものなんだよな。それでクラス替えや卒業等で接点がなくなるともう一切連絡取らなくなったりして……。今までそうやって途切れていった数々の人間関係を思い出し、頭痛を併発した。ウッ。 自身の太ましいボディを「セクシーな巨乳で巨尻」と表現するし、金持ちだけど既婚者の男と不倫していることをさも本気の恋愛をしているかのように話すし、飲食店で案内された席が気に食わなければ何度でも席替えを要求するし、佳穂はとにかく自己肯定感とバイタリティが高い。だから、いざその本気の恋愛をしていた男にフラれたとしても、悲しんだり病んだりはしないのだ。ならどうするのかというと、彼女の有り余ったエネルギーは、そのまま怒りに変換される。 病室内の佳穂は、自身の内に渦巻くやり場のない怒りをとにかく発散したい思いで、自宅のバルコニーから衝動的に飛んだのだと語った。自殺未遂と聞いて(多少は)心配していた主人公だったが、その話を聞いたあとは、今もなおエネルギッシュな佳穂と、なぜか陸遜や菅原道真など怒り余って「憤死」したと言われる歴史上の強者を脳内で重ね始めるのがなんとも面白おかしい。多分、「そっか!このメンタル強い女が失恋くらいで病んで飛び降りる訳ないか〜!安心安心!」という感じなんだろう。 主人公はとにかく作中で佳穂の容姿や性格を失礼なくらいにこき下ろすのだが、おそらく本質的には佳穂のことを嫌ってはいないし、むしろ好いているのではないかと思う。その証として、この話を〆る末文を紹介したい。 「お姫様、死ななくてよかった。人には嫌われるかもしれませんが、いつまでも天真爛漫でいてください。」 これこそが付かず離れずで長年保たれてきた、二人の関係を示しているように思う。女友達は、付き合っていてもちろん面倒なところもある。けれど、居てくれたらやっぱり嬉しいし、楽しいし、誰よりも心強い存在だ。主人公と佳穂の友情がこれからも末長く、愉快なものでありますように。
1投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ解説にある通り『綿矢りさによる世にも奇妙な物語』だった。どの話もゾクゾクする。だけど読後感はそれぞれ違う。 表題作の『憤死』は、興味本位で自殺未遂をした同級生のお見舞いに行く話。綿矢りさ作品といえばこういうイメージを持っていたので、『トイレの懺悔室』『人生ゲーム』を読んで驚いた。どれも続きが気になってどんどん読まされた。すごい。
1投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログ可愛らしい装丁とはうってかわって、不思議で奇妙な、ちょっとゾワっとするお話、短編集。 綿矢さんもこういう話を書くんだなと新たな発見でした。
0投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログ綿矢りさってこういうのも書けるんだあ!って新発見。 世にも奇妙な物語にありそう。 人生ゲームが1番好きかな。
6投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ3篇(+1)からなる短編集。昔のアメリカのテレビ番組「トワイライトゾーン」を思い浮かべたが、どの話もそれよりもっと繊細なニュアンスの不思議さが漂っていて面白かった。
12投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんとなく図書館で手に取る。 「おとな」と、その言葉の影をかたどる「こども」がテーマの短編集。「ゾクゾク」が腹の底から湧いてくるような筆力で書かれていて非常に良かった。強い筆力と、物語に引き込むディティールとがある凄くいい本だった。 気に入っているのは「人生ゲーム」。人生の空虚で寂しく辛い面と、その最後の地点での救済をうまく書き出していて、悲しくも美しかった。
1投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログ不思議な世界観に引き込まれました。 “おとな” これを読んで、これからゾッとするような話が始まるのかな?と身構えました。 “トイレの懺悔室” “憤死” “人生ゲーム” 短編集だけど読み応えのある、人間の本質が見えるような物語でした。
4投稿日: 2022.12.03
powered by ブクログ「トイレの懺悔室」のうひー!って感じのラストがいい 憤死での考え方や楽しみ方、 人生ゲームは深くて、全体的に読みやすかった。
2投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログ「憤死」にめちゃくちゃ共感。自殺する人って絶望とか悲嘆とかの理由もあると思うけど、怒って憤ってその行き場がなくて死んじゃった人もたくさんいると思う。その死に方に一番共感してしまった。 読んでてハラハラする感じが楽しい!
0投稿日: 2022.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホラー系な感じが多かった。憤死が1番好きだった。怒りが原因で死ぬってすごく面白い。 ・「人生はゲームみたいなものなのさ、どれだけシンケンに生きても、結局運しだい。ゲームと変わらないほどにバカバカしいのさ」
0投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログ世にも奇妙な物語っぽさがあった。 人間のおかしさが、それぞれの短編で気持ち悪く、恐ろしく、面白く描かれていて楽しめた。 あんまり綿矢りさっぽくないかな?と思ったけど、憤死は綿矢りさの文章の面白さが出ていたかな。 トイレの懺悔室はまじでホラー。
0投稿日: 2022.10.03
powered by ブクログ明るい表紙とは対照的な短編集。 特に「トイレの懺悔室」は子供時代特有のじわっとした後ろめたさを感じながらも、最後の描写には思わず息を呑んだ。 「おとな」は実体験なのだろうか。 "彼らはいつも笑顔だった"という最後の一文は、映像で想像できそうなくらい気持ち悪かった。うわぁ。
3投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログ初めて読んだ綿矢りささんの本。 Kindleunlimitedで読ませていただきました。 うーんすごく好きかも。感覚が似ている。 子供の感覚を残して大人になった自分と。 小学校の頃のこと、すごく記憶に残ってる。 表題作はすごく素敵な話だったし、 他の話も全部良かった。ちょっと怖い感じが最高です。 他にもこういう話書いているのかな? 他の本も読んでみます。
1投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログいろんな意味でゾッとして楽しかった。 たしかに「憤死」ってすごい言葉。映像で見たわけじゃないのに怒りのダンスの映像が頭から離れない。
0投稿日: 2022.09.08
powered by ブクログ自分好みの全体的に少し後味の悪い、人間の負の部分に焦点を合わせた話が多かった。特に「トイレの懺悔」は人の狂気じみた一面が強調されていた。まるで実体験のように書かれた「おとな」も同様、消化不良な気分にしてくれた。もう少しポジティブな終わり方の「憤死」も好奇心とマウントで出来た表面的な友情の描き方が良かった。
0投稿日: 2022.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小気味のいい筆致がすき。処女作からずっと変わらずパンチとエッジの効いた文章を書く。ゾッとする話、救われない話、でも面白くてどんどん読み進めてしまった。流石だ。
0投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログ3.5 トイレの懺悔がぞっとしたーーー! 憤死については、うん、わかるわかると。そういうのに似た子いたなーっとか、悪いけどお菓子もらいに行く感じとかわかるなーっと
0投稿日: 2022.01.10
powered by ブクログ数ページ読んだだけで「綿矢りさ、恐るべし…。」ってなった。 すごく若く芥川賞取って話題になってたから名前は知ってたけど、著書読むのは初めてで。 文章が、めちゃくちゃ饒舌でもの凄く上手い。不思議とすんなり飲み込めるというか、似たような経験した訳でもないのに何故か分かる。とても分かる。 この短編集、ぞっとする話ばかりですごく好み。トイレの懺悔室なんてヤバいよ(←語彙力 笑) で、この表紙はウケ狙いかなにか? こんなに本の内容を表現してない表紙も珍しいな。可愛いもの散りばめてピンクの丸ゴシック体で「憤死」って…‼︎ 2021.5.28 読了 備忘録 この後、綿矢りささんの著書を何冊か読んでこの本は綿矢りさ的には異色の本なんだと気付いたけど、私の中ではいまだに綿矢りさの最高傑作はこれだと思ってる。今のところ。
0投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログ昔読んだ綿谷さんの本が 若い人のむき出しの狂気を孕んだ そんな感じの本だったから こういう形のお話もかくのか!と驚いた しかし、物語1つ1つに込められた なんとも表現しがたいパワーみたいな 奇妙なかんじはどれもある 力を感じる
0投稿日: 2021.10.17
powered by ブクログ綿矢りささんの恋愛小説以外に初めて触れたが、 やっぱりどこか狂ってて、 けど共感性はしっかり残していて、面白い
0投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログ綿矢りさのセンスが爆発している。いい意味で、もの凄く気味の悪い文章だなあと思いました。 解説より、 あのときの「こども」が置き去りにされた場所に今もなおぽつんと立って「おぼえていますよ」と永遠に呼びかけている まさにそんな感じ。奇妙すぎる。
0投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログ綿矢りささん、こういう系も書くんだ!が率直な感想。イメージからもっと女の子女の子してるのかなと思ってたから主人公も女の子ばかりかと思ってた。4つの短編のうち2つは男の子が主役。 品のあるサイコストーリー。 題名の憤死が1番好きかな。
0投稿日: 2020.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなーりよかった。 トイレの懺悔室は、常につきまとう不穏な雰囲気と、ラストの狂気になだれ込んでいく感じが良い。 表題作の憤死は、いかにも綿矢りさというかんじで、しかし語り手の、振り回されながらも自分の中にある佳穂のエネルギーに惹かれる気持ちに気付いた瞬間が、すごくよかった。 人生ゲームは、不思議なお兄さんがかっこいい。そして良い読後感だった。 森見さんの解説もよい。この解説があることでこの小説群がひとつにまとまって、完成している感すらあるな〜
0投稿日: 2020.12.04
powered by ブクログ2020.11.24 可愛い表紙からは想像できないレベルの怖さが詰まっている短編集。 冒頭、たった4ページしかない"おとな"で死ぬほどゾクゾクした。 そして"憤死"の最初の一文。 「小中学校時代の女友達が、自殺未遂をして入院していると噂に聞いたので、興味本位で見舞いに行くことにした」って。。 どうしたらこんなに怖い文章を思いつくのか。 大切にしたい一冊ではないが、確実に忘れられない一冊になってしまった。すごく面白かった。
0投稿日: 2020.11.24
powered by ブクログこの作品の特長は、主人公はみんなおとなで、そのおとな達が子ども時代を回想しているという点にある。 表題作「憤死」 「佳穂は金持ちの子で、自慢しいで、子どものくせに選民意識が強く、容姿は魅力にとぼしく、女版の太ったスネ夫といってよかった」 この軽やかな、爽やかな、毒。 誰しもが持っているであろうその毒を、サラリと描いてしまう。心の中にある自分の毒を、いとも簡単に取り出してしまうような。そんな軽やかさがあった。 「憤死」というそのタイトルは、その毒よりも強い印象があって、その毒をも突き刺してしまう針のような、強さがある。でも、その針は痛みというより、痛快だ。 そしてこう続く。 「しかし表向きは遠慮深く、おとなしかったので、クラスに一人はいる、伏字が似合うほどの変わり者ではなかった」 わたしが最近、女性作家さんに対して思うのは、スクールカーストを具体的に表現するのが非常に巧いということだ。読者にはそれぞれのクラスメイトがいたにも関わらず、特に容姿を、的確な言葉で印象づけ、それを表現できる。わたしはもしそれを表現しようとすると、失礼なんじゃないか、怒らせてしまうんじゃないか、とかいろんなことが頭を巡って、うまく表現ができなくなってしまう。 先日、テレビで嵐の大野くんが「ある程度人から見られることを想定して絵を描くようになる。それは仕方ない。来年少し時間をもらえるから、自分が描きたいものに向き合いたい」的なことを言ってて、わたしはここでレビュー載せているだけだけれど、それに大きく頷いてしまったんだ。 自分が描きたいものを書こうとすると、それを目にした時に相手がどう思うかを考えてしまってうまく表現ができない。でも、もっと鋭い言葉で伝えたいことは、訴えたいことはたくさんある。 だけどどうしても人の目を気にしたり、かっこつけちゃったり。とにかく、ありのままをありのままに表現したいのだ。 この感覚を大切にしたいと思い立ち、ずっとやりたかったエッセイを、ひそやかに始めてみた。難しいけれど、そこでは、忖度をせずに、鋭い言葉で表現することを大切にしている。 収録作「トイレの懺悔室」では、少しだけ変わった、でもありがちな学童期の体験から、いつの間にか恐ろしい世界に迷い込み、呑み込まれていく様子が描かれている。懺悔という言葉が持つ、自分の中から罪を引き出させようとする感覚と、トイレという、日常的でひとりぼっちで、解放的になるその空間。 誰にも邪魔されないその空間と瞬間は、時に自分自身の嫌な過去と向き合うことになったり、時に自分の味方になってくれたり。人に囲まれてストレスを感じる人にとっては、その空間と瞬間は、唯一自分を解き放ち、安心できる場なのかもしれない。 しかし、その空間が懺悔と結びついていると、トイレという場所に対しての罪悪感を彷彿とさせる。つまり、人に見られてはいけないものを、見られた時の恥ずかしさも同時に表現している。 今書き始めたエッセイでは、まさにこの、トイレのような日常的な場所でひらめいたり思い立ったり、ひとりごちたりするような内容を書いている。それで忖度をしないもんだから、ほんと、もう、トイレ覗かれてるような、そんな感覚ですわ。 わたしの背中を押してくれた、きっかけをくれた、大切な一冊になりました。
95投稿日: 2020.11.01
powered by ブクログ『トイレの懺悔室』 途中まで心温まる物語なのかと思っていたら、とんでもない…。ぞくぞくする感じがよかった。
0投稿日: 2020.10.01
powered by ブクログ憤死 (和書)2013年08月02日 16:11 綿矢 りさ 河出書房新社 2013年3月8日 久しぶりに図書館で綿矢りささんを検索したら読んでない本をみつけた。それで借りてみました。 最近、他者性と哲学の関係を考察していて面白いことに気づいた。他者性によってしか見いだせないものがある。それが弱者であり最下位の存在である。そういった最下位の存在につくことが哲学である。最下位の存在である弱者への姿勢が哲学の根幹でそれは人間の自然状態において弱者へつく姿勢であり、その自然状態が抑圧された文明において抑圧された自然状態が回復することを意味している。高次元に回復したという意味で哲学と云われる。 小説とか文学は哲学がなければ存在意義はないと思う。レトリック・追従・弁論術が駆使される小説において哲学がなければ全て愚作である。 綿矢りささんの小説は読みやすい。小気味良く琴線に触れるレトリックもある。そこで哲学があるかどうか考えてみたい。弱者を描いていることは確かだ。そして最悪の状態もよく描いている。最下位につく姿勢である。しかしこの作品集では哲学を感じなかった。なんだか軽すぎるテーマのように感じる。これで哲学足りえるのだろうか? でも僕は綿矢りささんの作品が好きだから他の作品も読んでいきたい。
0投稿日: 2020.09.27
powered by ブクログブクログさんのレビューをみて、断然、興味をそそられて、読んだ本。 綿矢りさ 著 「憤死」 タイトルは憤死だが、4つの短編小説 その短編集のどれもが面白い、そして、怖い。 着眼点の鋭さ、嫌味かユーモアか判断つかないような…しかし、類稀な才能を感じる。 なんとも短い”おとな”という話しから始まり… いきなり、ゾワッ。「ねえ、おぼえていますよ。」のこの物語の始まりの恐怖を感じ、 2編目の“トイレの懺悔室”は本当に怖い! しかし、この物語の おれの地蔵盆の思い出話から始まるのだが、最後は思い出なのか現在のおれなのか?何者?不気味な様相を呈しながら、 読み続けざるを得ないような恐怖の行方を追わずにいられない感覚 不気味を超え気持ち悪さが残る衝撃的なラストで終わる。 3編目は”憤死” 何という捉え方だろう 小中学校時代の女友達が、自殺未遂をして入院していると聞いて、興味本位で見舞いに行くことにした なんて始まって また、全然違う観点から切り込み始まる この物語にも興味を持たずにいられない「どんな性格なの〜?」と何だか嫌な感じの女性だなぁと思いながら、読み続けると、またもっと…いゃ、もっと違う嫌な女性現るって感じ。 しかも、その女友達を「女版の太ったスネ夫」と表現に、思わず吹き出した(笑) この作者の感性、只者じゃないなって確信させられる一撃!しかしながら、ひねくれた不快な感じの女友達の話しをラストには嫌味な部分を残しつつ、小気味良い、爽快さも残し締めくくっている。 4編目の”人生ゲーム”って… 兄きを持つ者に憧れを抱く子供時代の可愛い感じから始まり 暗い影を残す大人になるまでの人生の岐路を描いている ゲームが怖いのか?人間が怖いのか?ゲームに似た人生を歩む危うさと、やはり怖い感覚のまま、ラストは、寂しいような和むような、少し泣きそうな感覚になった。 それにしても、すごい作家だったんだね〜と、改めて感じた。 2003年頃かな〜? 金原ひとみ「蛇にピアス」(集英社刊)、綿矢りさ「蹴りたい背中」(河出書房新社刊)が、第130回芥川賞を受賞。金原20歳、綿矢19歳の最年少受賞で話題となった。 「蹴りたい背中」は、村上龍「限りなく透明に近いブルー」以来、芥川賞受賞作として28年ぶりに100万部を突破。 「蛇にピアス」も50万部のベストセラーとなった。という記事が出ていた。 あの頃、金原さんの「蛇にピアス」は読んだ気がする 痛い話しだ 心身ともに…。 「蹴りたい背中」は読んだような読んでなかったような…。 しかし、受賞の若い2人に驚いた感覚は残っている しかも、綿矢さんに至っては19歳の最年少受賞だよ(まだ、最年少記録は破られてないらしい) 綿矢さんの芥川受賞作品を読んだかどうか覚えていないのは、この頃の自分は海外小説(特にミステリー)の好きな作家ばかりに耽っていた時期だったからだ。 その前には日本の人気作家の本を読んでいたのだが、とにかく、この時期は人気で有名な海外小説の作家の書いた小説を読み漁ってハマっており、日本の小説家の本は読んでいない、読む時間もない時期だったったくらい…。 だから、今は新鮮な気持ちで、改めて才能ある日本の作家さんの本を(とっくに出版されていたもの)を新刊のような気持ちで読んでいる訳なのだが…こんなに沢山の新進気鋭な作家さんの作品に驚き、なんて才能を感じる事だろうか? 今後も、綿矢りささん始め、色んな日本の作家さんの作品を堪能したいものだと思います。
25投稿日: 2020.08.22
powered by ブクログ文庫カバーのかわいさとは裏腹に、こわい物語の短編集である。 人間のもつ悪意や残酷さは無邪気で、救いがたい。 表題作『憤死』、『トイレの懺悔室』なんかはまさに無邪気で残酷な物語と言える。 どの物語も、語り手は奇妙なほどに自己を客体化している。 語り手の行き様は空虚と言ってもいいだろう。 その空虚な語り手の人生に、悪意のある者、唾棄すべき俗物や変質者、妖怪然とした主体が関わる。 そこに、こわい話しがうまれる。 短編集として完成度が高いのは『人生ゲーム』という救いのあるこわい話しが最後に収録されていることかもしれない。 P.165『人生とは不思議なものだ。一生懸命働いているのに、なぜか充実感より、空虚さの方が強い時がある。また、反対に、失敗続きで、貧乏で、明日がまったく見えないのに、空虚さは感じず、自分の生を強烈に感じて充実している時もある。みんなと笑いあって、一人で泣いて。』
4投稿日: 2020.07.12
powered by ブクログ『激怒したからと言って、人は死ねるのだろうか。怒ったとたん、血管が切れるか心臓が止まるかして、急死するのだろうか』 …『憤死とはどのような死に方だろう』 悔しかったですよね、無念でしたよね。ミチザネさんのお気持ちはどんなに長い時間が経ってもみんな知ってますよ。でもね、ミチザネさんが無念の死を遂げられて1100年の年月が流れても、カイシャという組織の中では未だミチザネさんが巻き込まれたのと同じようなことが繰り返されているんですよ。 …数年前に訪れた太宰府天満宮。身内に入試祈願が必要な人がいなかったこともあって、御本殿の前で学問とは何ら関係のないそんなことを考えながらお参りをしている私がそこにいました。 『憤死とはどのような死に方だろう』と考えを巡らせる主人公。『晩年に敗戦や家臣の裏切りなど不遇の目に遭い、そのまま巻き返せずに、世を恨みながら死んで』いくことをいうのだろうか、菅原道真のように…と考える主人公。そして『だれが見ても悔しくて失意のうちに死んでいった人物を、憤死扱いにするらしい』、と考えるもののどうしても納得のできる答えにはなかなか行き当たりません。そんな中、主人公の身近に、とても身近に起こったある出来事をきっかけに『憤死』とは何かという納得の結論に至るその結末。そう、〈憤死〉という、この短編を含む4編から構成されるこの作品は綿矢さんの芥川賞受賞十年後に出された短編集です。 長いもの、短いもの、長短が極端な4編の作品から構成されているこの短編集。どの短編も甲乙つけがたい不思議な魅力をまとっています。特に長い2編はホラー小説っぽい雰囲気が漂うこと、そして書名の「憤死」という響きからも、作品自体とても暗いものという印象を受けますが、読後は人生の奥深さを感じる豊潤な余韻が残ります。 まずは、〈トイレの懺悔〉という作品ですが、 こ・れ・は、こ・わ・い です。結末に向かってどんどん背筋がひんやりしていくのを感じる恐怖の読書。そんなこの短編は主人公視点で展開していきます。『小学生のころの夏休みの思い出といえば、やっぱりあれだな、地蔵盆』という主人公。『小学校六年生の地蔵盆の思い出は奇妙だ』というその日。『おまえらこんなとこで遊んでないで、数珠廻しに参加しろ』と親父に声をかけられます。『親父といっても公園の近所に住んでいる赤の他人、妙な男だった。いつも昼間から酒臭くて、険しい目は赤くゆがみ、煙草の臭いが服にしみついてた』というその人物を『おれは好きだった』という主人公。数珠廻しが終わったあと『おまえら、年はいくつになった』と親父に問いかけられる主人公たちは、11歳、12歳と答えます。それに対して『よし。じゃあそろそろ、洗礼の時期だな』という親父。『ちんこの皮をむくんだろ』と冗談を返すも『情けねえ奴らだな、洗礼も知らないとは』。そんな親父は主人公たちを自宅に招きます。『みすぼらしい家の並ぶエリアだった。踏むと割れた音の鳴るトタンの橋を渡り、親父が鍵を開けた家に入る』主人公たち。そして、今度は『おまえらは懺悔を知っているか。犯した罪を告白して神に赦しを乞う、キリスト教の儀式だ』と言い出す親父。『トイレの壁際にある椅子に来い。おれはトイレのなかに入り、顔を直接見ずに開けた窓から聞こえてくる声を聞く』、それが懺悔だという親父。『正直に話せば神様はおまえたちが大人になるまえに、その罪を全部赦してくれる』という親父。『罪を話すってどういうことなんだろう』と思いつつも『多分これが罪って言うんだろうなという事柄』がすぐに思いついて息苦しくなる主人公。そして、そんな主人公の順番がやってきた…と展開していきますが、冒頭の『地蔵盆』を取り上げるどこかノスタルジックささえ感じる描写が、後半になって、一気に緊迫感を帯びていきます。『懺悔』という日本人には少し縁遠い響きのこの言葉。しかし、これを『相談』と置き換えれば一気に身近なものになります。『懺悔』の場も『相談』の場も基本的には一対一。そしてその『相談』の場を『普通、悩み相談は!相談される側が得をする』というまったく想像もできなかった考え方が、ある人物によって唐突に提起される後半。私には『洗脳(この言葉は出てきません)』という言葉がふっと浮かび上がるとともに、ゾクッとするまさかの結末への展開にとても恐怖を感じました。 こ・れ・は、こ・わ・い。 そして、最後の〈人生ゲーム〉。これは、最近はやる人も少なくなってきたかもしれませんが、ある世代より上の方はその大半が子供時代に必ず遊ばれたはずのあのゲームが鍵を握る作品です。『人生はゲームみたいなものなのさ、どれだけシンケンに生きても、結局は運しだい。ゲームと変わらないほどにばかばかしいのさ』、と語るのはこの作品の鍵を握る謎の『人物?』。人は長く生きれば生きるほどに、このある意味での『結局は運しだい』を感じるのではないでしょうか。『本物の人生はリフジンだらけで、どれだけ真面目にやっても、叶わない願いがあれば、どうでもいいと思ってちゃらちゃらやっていたのに、意外と良い結果に終わることもある』という、もう誰もが日々感じるこの『人生』というものの捉えようのなさ。そんな『人生』をゲームにしてしまった『人生ゲーム』。『このゲームは早くゴールについた人間ではなく、誰よりも多く金を稼げたプレイヤーが勝ちだ』というそのルール=人生の結果論から私たちが思うこと、考えること、そして学ぶこと。この作品もある種のホラー小説と感じる方もいるかもしれませんが、私にはどちらかというと大河小説を読んだかのような充実した印象の読後感を迎えました。そして、一見繋がりのない4つの短編をなんだかこの作品が全て包み込んで、一つの作品として感じられるような、そんな奥深さも感じました。 綿矢さんの短編集は初めてでしたが、短編集にありがちな無理筋の展開やそれによる消化不良はまったくなく、また、それぞれの短編は、まったく別の場で発表されたものであるにもかかわらず、〈人生ゲーム〉という最後の作品が存在することで、本全体としてひとつのまとまり感があるようにも感じられました。 なんだか短い時間の中でいろんなことを考えさせてくれた作品。人生ってそうだね、そうだよね、そんなものかもしれない、という思いに包まれた読後感。「憤死」。書名自体にはギョッ!とさせられますが、とても印象深く、そして読み応えのある逸品でした。
48投稿日: 2020.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集。 全体的に心が嫌な感じにざわつく読後感。 うまいな、と思うしイヤミス好きな人とか、ミステリじゃないけど楽しめそう。ただ、個人的に最近落ち込みがちだったので今読むんじゃなかった…と凹みました。 前半2編、心の隙間をえぐってくる邪悪さに落ち込みつつ後半も読み切った。後半2編、表題作「憤死」はコミカルさもありつつ、救いがあると読んでいいのか解釈に迷い、「人生ゲーム」はラスト切なくなったけれども、そこに至るまでの正体のわからなさが怖かった。
0投稿日: 2020.06.22
powered by ブクログ4作からなる短編集。 表題作「憤死」の中の一文が気に入りました。 「客が全員はけると、給仕していたときに浮かべていた、1ミリだけ上に吊った口角の微笑の透明な糸を、鋏でぷちんと切って、無言でテーブルに散らばったフォークやナイフを集める。……」 ここまでに読んだ彼女の作品(といっても、河出文庫の作品しかまだ読めていません)の中では、一番好きかも。
0投稿日: 2020.05.07
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掌編及び短編3編を収録。 綿矢りさからイメージする話は表題作「憤死」、全体的にホラーテイストな短編集だった。 掌編「おとな」予想がつくが衝撃的な話。 「トイレの懺悔室」ホラー、怖かった。 「憤死」は、「金持ちの子で、自慢しいで、子どものくせに専門行きが強く、容姿は魅力に乏しく、女版の太ったスネ夫」の話。面白かった。 「人生ゲーム」"しなければいけないこと"がなくなった時、何を思うのだろう。身につまされる話だった。
0投稿日: 2020.04.17
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少しヒヤッとするこわい短編集が4作入っています。 トイレの懺悔は一人で夜に見ていたのでヒヤッとしました。 憤死は主人公の友達が自殺未遂をしたという話でしたが、最後はクスッと笑ってしまうようなお話でした。 人生ゲームは、友人が次々と亡くなってしまい暗い話なのかなと思いましたが、最後は人生についてすごく考えさせられる、ウルッと来るお話でした。
0投稿日: 2019.10.17
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ポップな表紙とは裏腹にぞっとする話。 ぐいぐい引き込まれる世界観はさすが。 すべての話に共通してるのは、子どもの頃の記憶。 怪談の季節にぴったりの、「世にも奇妙な物語」で映像化できそうなお話4編。 最初の「おとな」という話が一番短いんだけど、一番ぞっとする。本当のホラーって幽霊とかじゃなくて人間の狂気だと思う。
1投稿日: 2019.08.24
powered by ブクログどれも面白かった! 文庫表紙の女子感あるピンクのデザインを見て、勝手に恋愛ありつつ、笑えるところありつつの楽しい話だと思っていたのに、全部こわいやつでした。 お化けがでてぎゃーとかではなくて、部屋の温度がすっと下がるようなやつ。 トイレの懺悔室は現実に起こる可能性もあるし、言葉が通じて同じ過去の思い出を持つ者同士なのに、全く理解しあえないだろう怖さ。 個人的に一番怖かったのは人生ゲームの後半。 昔幼馴染2人とやった人生ゲームのルーレットを一人で回し、黒い丸で囲んだマスに辿り着いた時のチャイムの音。 言葉も態度もあんなに剽軽なのに、“彼”があの時と変わらない姿で入ってきて、牛乳を飲み出すあのシーン。 その場を想像するだけで、心臓をぎゅっと掴まれるみたいに怖かった。 ひんやりしたい時に読むといいかもしれない!
2投稿日: 2019.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なるほど、森見さんの解説の通り、「おとな」という掌編により、この短編集は1つの作品として体をなすのだなぁ。特に好きだったのは、表題作の「憤死」。これまた森見さんの解説の通り、綿矢さんの小気味好いリズミカルな文章によって、このストーリーは不気味な雰囲気を漂わせながらもコメディチックでダイナミックなものに昇華される。トイレの懺悔室のぬらぬらした恐怖感といい、人生ゲームの得体の知れないゾクゾク感といい、その魅せる文章には脱帽です。
2投稿日: 2019.06.29
powered by ブクログ表紙に反してゾクゾクな掌編集。懺悔される側は得することばかり、というセリフになるほどと思った。自分の場合、懺悔することの方が楽になる性格であるため。
1投稿日: 2019.06.02
powered by ブクログ掌編「おとな」からはじまる、 こども時代を取り扱う全4編の短篇集。 三つ目の表題作「憤死」は喜劇だし、 最後の「人生ゲーム」もじんわりくるものがありますが、 二作目の「トイレの懺悔室」が、純文学調の文体で進行しながら、 内容がこれまたなかなかエグくて、 年末に読むには失敗したかな、と思ってしまったくらいでしたが、 全体を通してだと、おもしろい読書になったなあという気持ちです。 本書を読んでいると、 自分の子ども時代の悪いところや友人たちの悪いところ、 それもあまり意識していなかったり、 もうほとんど忘れてしまい相当薄らいでいる気持ちだったりが 薄いベールのように音もなくこころに降りかかってきて、 でも直視しようとするとふっと消えてしまうみたいな感覚になる。 綿矢さんは、用いるのはやんわりした感じの文章だけれど、 気骨というか敵を作る覚悟があるというか、 そういった気構えで格闘している感はありますね。 本書の表題作なんかは、 さっきも書いたように喜劇ですが、 作者の綿矢さんに対して、 こいつ悪いな、 と思いながら苦笑いしてしまうくらい踏みこんでいる。 その前の「トイレの懺悔室」も意地悪だった。 最後の「人生ゲーム」、これはよかったです。 これを書いた時の年齢で、 これだけのことがわかっていたか、と思うと、 すごいなあと吐息がもれる。 ある意味で、諦めがいい人なのかもしれない。 でも、執念深さはある人だ。 『憤死』は、 人間関係のなかで自然となあなあになっていく 人間のしょうもなく悪いところ、 それも無邪気に悪いところを、 書くことであぶり出すというのも近いのだけれど、 見逃さず忘れさせず野暮といわれようがしっかと捕まえる感じで書きあらわす といった姿勢のほうに真実味を感じる作風に思えました。 解説で森見登美彦氏が書いているように、 綿矢さんに本書の人物をあらわすような感じで自分を意地悪く描写されたら、 その華麗で上手な表現のために、 一年くらい立ち直れなくなりそうです。
0投稿日: 2018.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
標題作より”人生ゲーム””トイレの懺悔”の方が面白かった。著者らしい要素が満載で、ゾクゾク&ドキドキ感が”これでもか”と襲い掛かってきます。 大した理由はなくてもいい、ただひたすら純度の高いわがままと、神々しいほどの激しい怒りが巻き起こす死が、憤死だ。死は腹立ちのおまけに過ぎない...。納得です。
1投稿日: 2018.12.21
powered by ブクログ再読。綿矢りささんの作品はなんとなく苦手だったんだけど、これを読んだ当時すごくハマったのを思い出した。 ちょっとだけ怖くてめちゃめちゃおもしろい。ページをめくらずにはいられない感覚。「人生ゲーム」が一番好き。
2投稿日: 2018.12.03
powered by ブクログ短編全部がおもしろかった! 解説で森見登美彦が言ってたけど、どれも続々して続きが気になってどんどん読めちゃう。 よかった
1投稿日: 2018.11.08
powered by ブクログここ数年のかわいい表紙がすごく好きで。 あぁ、だまされた。 終始つきまとういやーな感じ。 青空が見えない感じ。 でもこれが綿矢さんって思った。
1投稿日: 2018.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作の『憤死』が一番好きです。 『おとな』からの『トイレの懺悔室』の流れがあまりに恐ろしくて気持ち悪くて、読みながらなんだかすっぱいものが胃からこみあげてきました。綿矢さんにホラーのイメージは全くなかったので、驚きました。
1投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログ「トイレの懺悔室」と「人生ゲーム」が好き。 綿矢りさの本は基本女主人公だから、男が主役で新鮮さがあった。 間延びしないし、短すぎもしない。さらに一つ一つの短編に満足できた気がする。
1投稿日: 2018.09.03
powered by ブクログ「命をかけてた恋が、終わっちゃったの!」 失恋して自殺未遂したと噂される女友達。見舞いに行った「私」に、彼女が語った恋の真相とは? 心の闇へと誘う著者初の連作短篇集。 森見登美彦が本作の文庫本のあとがき(「太陽と乙女」に収録)で褒めていたので読んでみた。綿矢りさは芥川賞作の「蹴りたい背中」を読んだとき「蹴りたい作品」と思ってから離れていたけれど、本作はそれなりに読み応えがあった。「心の闇」というほどではなかったけれど。 (Ⅽ)
1投稿日: 2018.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
綿矢りさの言葉のセンスがすきです 憤死と人生ゲームがすき 特に憤死の佳穂ちゃんの猪突猛進なところ、こんな人は人生楽しいだろうなーと思った わたしもショートケーキはいちごは最後に食べる女だから、一番最初に食べる佳穂ちゃん羨ましいな 人生ゲームはね〜一人目が死んじゃった時点で先に黒丸のところ読めばよかったのにって思っちゃった(笑) お助けマンにほっこり。 2017.12.24
0投稿日: 2017.12.24
powered by ブクログこの作品もとても面白かった。綿矢りさの作品は今作で5冊目だが、ハズレなし。どの作品もとても面白く、引き込まれる。今回の中では「人生ゲーム」が特に良かった。なんだが本当にありそうな話だもんね。
0投稿日: 2017.12.21
powered by ブクログ『憤死』今まで読んだ綿矢りさ作品でいちばん好きだった。綿矢りさが考えた最強のホラー集という感じ。表題作の「憤死」がいちばん好きだけど「トイレの懺悔室」怖すぎて綿矢りさ何も知らん人に読ませたらこの人ホラー作家?て言われそう。 「なんかいつももやもや漂ってるけど正体がよくわからない感情」が気を抜いて言語化される隙を作ってしまったところを見逃さないのが綿矢りさなんだなと感じた。自分への集中力。
1投稿日: 2017.12.14
powered by ブクログホラーは苦手だけれど、この本はゾッとする怖さだけではなくて自分のこどもの頃のことを思い出す懐かしさみたいなものがある。 懐かしさのなかには思い出したくない記憶も含まれていてそれが怖さにつながっているような気がする。
0投稿日: 2017.11.27
powered by ブクログ20170131 ねえ、おぼえていますよ。ほかのどんなことは忘れても、おぼえていますよ。 解説の森見さんが最後に言っていた言葉にもゾッとしました。 特に怖かったのは、人生ゲームですかね。中盤が特に。夜中外を歩いている時に思い出して怖くなるほどでした。気味が悪い。
0投稿日: 2017.01.31
powered by ブクログ「トイレの懺悔室」 なんと言う後味の悪さ。この前まで穏やかで心地いい本を読んでいたせいもあって、読了後の気の滅入りは半端じゃなかった。 寂しさから、誰かを支配したいという欲に囚われた老人と、青年。 「憤死」 綿矢りさお得意の女性の身の上小説。 お互いにお互いのことをどこか見下し、憐れみ、蔑んでいるのがわかる。 決して心から好いているわけでもないのに関係をきっぱり切れないのは自分が満たされていないからに他ならない。ということに本人たちは気づいているのかいないのか。 綿矢りさ、上手いなあと再確認させられる。 「人生ゲーム」 この短編の中で一番好き。世にも奇妙な、にありそうなお話。 不思議で、不気味で、結末は分かったような何もわからないような。 幼馴染の少年3人が、人生ゲームに呪われて一人また一人とこの世を去って行くお話。主人公だけはそれなりに人生を全うできたと思う。 人間3人いればそのくらい色んなパターンがあるよね。と思うと呪いでもなんでもないのかもしれないけど。
0投稿日: 2017.01.29
powered by ブクログ私のお気に入りは「人生ゲーム」。 「トイレの懺悔室」は途中からものすごく恐くなってくる。幽霊とかじゃなく。 読みやすくて、字も大きいので数時間あれば一冊読み切れる。
0投稿日: 2016.11.02
powered by ブクログホラーチックな4編 ・おとな 著者の実体験だったら一番怖いのではないかと思う話。 ・トイレの懺悔室 主人公がその後どうなったか心配。 ・憤死 確かに世界史に憤死した人出てきたなあ。憤死ってどんな死に方なんだろうと私も不思議に思っていた。 主人公は佳穂のことを好きではなくても認めているところが温かい。 ・人生ゲーム 謎の高校生は一体誰だったのだろう?悪魔か神様か? それぞれに余韻もあって、面白かった。 最近小説から遠ざかっていたけど、著者の作品を何篇か読んで、やはり文学っていいなあと思った。 上から目線の説教や、科学的事実が淡々と書いてある本も結構好きだけど、さまざまな個性が立ち上げられ、構築された世界で主人公と感情を共にする。読後に人間に対する気付きがもたらされるのは文学ならではの醍醐味。 今後の作品も楽しみ。
0投稿日: 2016.06.03
powered by ブクログおとな…なまめかしい夢。 トイレの懺悔室…ネバネバと糸を引くような陰湿で屈折した悪事。 憤死…勘違いの激しい人は勘違いに気付くのが遅い。そのまま気付かない方が幸せかも。 人生ゲーム…評価はこの作品。どんな結末かと案じたが、読み終えてみるとあっさりとしていた。人が一生で経験した記憶の重みをお助けマンが吸収して軽くしてくれるようだった。
0投稿日: 2016.05.26
powered by ブクログ16/04/05 ポップな装丁。でもよく見るとミニチュアなドーナッツやナイフやパンやらごろごろしてて狂気じみてるていうか気味悪いかんじ。中身もそんなかんじ。表題の「憤死」と最後の「人生ゲーム」がすき。「人生ゲーム」はさいごどんな恐ろしい結末があるのかとはらはらして猛スピードで読んでしまった。(身の凍る恐ろしい結末はありませんでした) ・客が全員はけると、給仕していたときに浮かべていた、一ミリだけ上に吊った口角の微笑の透明な糸を、鋏でぷちんと切って、無言でテーブルに散らばったフォークやナイフを集める。(P103-104 憤死)
0投稿日: 2016.04.05
powered by ブクログサイコホラー短編集。 以下四編を含む。 掌編「おとな」 「トイレの懺悔室」 「憤死」 「人生ゲーム」 「おとな」は、前書きと勘違いして読みました。 「ねえ、おぼえていますよ。」と語りかける下りは迫力があります。 「トイレの懺悔室」は怖いお話でした。よく出来たサイコホラーだと思います。森見登美彦による文庫解説の通り、男子小学生の夏休みの思い出から導入され「ジョブナイル小説かな?」と油断していると、ホラーが迫ってくる、効果的な構成です。やられました。 「憤死」は面白かったです。しかし、友達として、斜に構えた関係だけだと、人生苦労しませんか? ていうか、この二人の関係は、太宰治が「人間失格」で指摘した「相手を内心軽蔑しあいながら、表面的には仲が良いふりをする」荒んだ関係なんですよね。 友達として、どのような関係を結ぶか、はそれぞれの勝手だと思いますが。 「人生ゲーム」は、「リアル人生ゲーム」とでも言うべき、男の一生を短編で描ききった圧巻さがありました。 「この世には客として参った。」とは、伊達政宗の遺訓だそうですが、この男の人生は「この世には、人生ゲームをやりに参った。」と言うところでしょうか。誰かに「ゲームスタート」とさいころを振られて、この世に生を受けたのだ、と考えれば、日々の食事に「うまい」だの「まずい」だの言うことに意味などないし、ましてや、人生の意味など考えるだけ無駄。早い、遅いも関係ないし。哲学的な読後感がありました。
0投稿日: 2016.03.12
powered by ブクログ綿谷りさ版『世にも奇妙な物語』。人の心の奥の奥にある悪意や憎悪や嫉妬などを、ちょっとノスタルジアっぽく描く。綿谷さんの引き出しの多さと、クオリティーの高さに改めて感服する。 お気に入りは「人生ゲーム」。誰もが一度は経験したことある国民的ボードゲームが、こんなぞっとする話になることに驚く。少年の感情や大人になってからの男の気持ちを、なぜ綿谷さんはこんなに理解しているのか。
0投稿日: 2016.02.20
powered by ブクログ今までの綿矢りさの文体とは違う、落ち着い淡々とした描写で、帯文通り、「怪談」的な作品ばかり。冒頭の「おとな」はなんだか内田百間を髣髴とさせる怪しい怖さ。「トイレの懺悔室」が一番よかったかな。
0投稿日: 2016.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の「トイレの懺悔室」が怖かった。 単純な怖さではなくて凄く嫌な感じで。 ただ怖いもの見たさで読み進めたものの 分かりやすい話ではないし全て描かれているわけではないので 謎も多くもやもやが残りましたが読後感は悪くないという 不思議な話でした。 最初があまりにインパクトが強かったので 続く「憤死」や「人生ゲーム」もどこで雰囲気が変わるのかと びくびくしながら読んでいたのですがこの2作品は 意外とすんなりと終わっていく感じでした。 しかし綿矢りさは独特な人を見る視点を持っているなと 感じさせてくれる3篇でした。
0投稿日: 2015.10.22
powered by ブクログエピソードの中に人の命が入った「こわい」話が読めます。 「話を聴いてもらう」行為が、話す側、聞く側にどんな感情をもたらすかを思いながら読むと、何人分かの話を一度に体験したような感覚になります。
0投稿日: 2015.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな登美彦氏が解説を書いていると聞き、その部分だけを書店にて立ち読みしてみたのだが、なんだかそれはとても悪いことを行っている気がして、やっぱり読むことにした。 だって題が「憤死」ですし。憤死って。 しかも表紙ポップやで。なにこれ。 でも読んで後悔。なぜならわたしは怖い話が圧倒的に苦手だからである。 トイレの懺悔室なんてもう。文字だけで親父の家の床の質感が足に伝わって来るような。 こんなに怖い思いをさせられて逆に憤りを覚えるほどなのだが、★4つとしたのはやっぱりこの人の文章まじすさまじいんだもの。 「子どものくせに選民意識が強く、容姿は魅力にとぼしく、女版の太ったスネ夫」 「まだまだ新参者だったんだな、この世の中の。」 小学生の時のことを思い出そうとすると、不思議な感覚になる。夢なのか、本当にあった出来事なのか、わからなくなるような。頭がじーーーーんとする。この本を読むと、その感覚に陥る。
0投稿日: 2015.08.24まさに「世にも奇妙な物語」
背中がゾクゾクッとしました。 短編集なので読みやすいこと 「え??どうなってるの??」となることで一気に読んでしまいました。 「人生ゲーム」は人生の流れを感じるし 読了後の「妙な感じ」は悪くないものです。 どの作品も短編ドラマ化できそうですね。 是非、実写化が観てみたいな!と思いました。
0投稿日: 2015.08.16
powered by ブクログ綿矢りさの作品を読んだことは無かった。10年前のあのお祭り騒ぎ以降、意地悪な青春小説を書く文壇のネクラお嬢さまというイメージがあったのと、純文学に対しての苦手意識で積極的に手は出そうとは思わなかった。そんな彼女が「世にも奇妙な物語」風な作品を書いたという。新機軸に挑んだことに興味が湧いたので読んでみることにした。 結論から言うと、作品の出来としてはそんなに悪くはないけど、傑作とまでは言えないと思った。比べるのもアレだが文庫版解説の森見登美彦が書いた『きつねのはなし』のほうが間違いなく数段優れている。例えば4作の短編の中で一番面白かったのは「トイレの懺悔室」だけど、隠喩の対象が分かりやすすぎるせいで深みがあまりなく、せっかくの不気味な趣を削いでしまっている。 内容と直接関係ないが、本の表紙のピンク文字のインパクトが凄い(単行本ではもっと露骨)。ホラーでこんな装丁はあまりないのでは。綿矢りさって実はあまのじゃく?
0投稿日: 2015.07.12
powered by ブクログ『おとな』 『トイレの懺悔室』ぞっとする話 『憤死』語り手のひねくれた感じが読んでておもしろい 『人生ゲーム』途中ホラーだったけど読了後はすっきり 綿矢りささん作品は初だったけど、さくっと読めて内容もおもしろかった。他作品も読んでみたい。
0投稿日: 2015.06.07珍しい作品
短編集ですが,そこはかとなく人の心の残酷さがにじみ出る。 普通で平凡に見える人が,実は結構一物を抱えていたり。
0投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログ4つの短編が含まれているのだけども、その中でも『トイレの懺悔室』がオススメ。電車の中で読んでたんだけど降車する時に佳境に差し掛かり、あまりにも続きが気になるものだから降車後歩きながら読んでしまった。どうなるんだどうなるんだという高揚感を覚えたのが久しぶり。
0投稿日: 2015.05.14
powered by ブクログ可愛らしい装丁に似合わぬタイトル。 思わず、書店で手にとってしまった。 これで、タイトルが明朝体だったりすると 印象も違うのだろう。 似合わぬのは内容も。 この装丁ゆえに中身の気持ち悪さが際立ち、 ドロリと読み手に纏わりつく。 怖くて面白くて、目が離せなくなる。
5投稿日: 2015.04.28
powered by ブクログおもしろかった... 表紙の装丁はポップなことこの上ないのですが、内容はゾクゾク、、世にも奇妙なお話の短編集でした。 コワカッタヨ...! 綿矢さんの小説は、身近で起こっていること、と思わせてしまう力がすごいと思うのです。 読み進めるうちに他人事とは思えなくなってしまう。 そして終盤でページがとまらなくなる感じ。冴え渡っています。 巻末の森見氏の解説も読み応えがありました。 なんというすてきな作家さんの組み合わせ!
0投稿日: 2015.04.13
powered by ブクログわーい綿矢りさの文庫新刊出てるー!表紙かわいー!今回キュンキュンできる話あるかなー?って気持ちで買ったし読み始めたからまさかの展開にビッッックリしたわ。ホラーやんけ。がっつり裏切られたけどめっちゃおもしろかったです! トイレの懺悔室に至っては「えー!?えーーー!?」って言いながら読んだ。ゾッとする。人生ゲームは途中めっちゃ怖いけど読後スッキリ。憤死はあるある。嫌いな子ほどおだてて、調子のらせて、現実見せたくなるっていうか。でも無関心にはなれないあたりやっぱりその子のことが好きだし、だけど妬んでるんだと思う。難しいよ女の友情は。気味悪いよ。 でも一番怖かったのは森見登美彦の解説かな!自分が気付いていなかった恐怖に気づかされて「マジだ!!こわい!!」ってなった。ちくしょう…怖い…。
0投稿日: 2015.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『蹴りたい背中』を大学生の時に読んで以来の綿矢りさ作品。表紙とレビューを見ておもしろそうだなと思って購入。 「おとな」「トイレの懺悔室」を読み終わった時点で、完全にホラーだなと思った。夜に「トイレの懺悔室」に読んでしまったので、しまったと思った。霊的な何かが出てくるわけではないのだが、人間の闇が見える話でゾワッとした。 「憤死」は変わった友人が自殺未遂をし入院しているのを興味本位で見舞う話。個人的にはあまりピンと来ない話だった。こういう人もいるんだろうなーという感じ。 「人生ゲーム」はこどものころに友達と遊んだ人生ゲームに友達の兄の友人らしき人にマスに丸を付けられ、大人になってマス目に書いてある通りになっていくという話。 少しミステリーチック。 友達の兄の友人らしき人は死神か何かだったのか。他の友人のところにも最後に現れたのか。 行間が広く、文字が少なかったのですぐ読み終わった。
0投稿日: 2015.04.06
powered by ブクログ表題作「憤死」のラスト2行しびれました。 誰の記憶にも刺さるノスタルジックの中からいつのまにか心臓がひやっとするような展開に連れ出されてる感じにぞくぞくします
0投稿日: 2015.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「おとな」 つまらない変態おとなの話 「トイレの懺悔室」怖い話とは思わず読んでいたので最後のオチは楽しめた、流れもいい感じにできていた 「憤死」イタい友達の話。自分もこうゆう見てて楽しい友達は変人問わず好きだから共感した 「人生ゲーム」オチが読める奇妙な物語、たいして楽しくはない。 綿谷りさの書く爽快感が好きだったので読んだが、裏切られた感じ。
0投稿日: 2015.03.27
powered by ブクログ面白くない。私には。文章が頭に入って来ない。全部流し読み。 図書館で借りれてラッキーと思ったが、それより買わなくて超ラッキー
0投稿日: 2015.03.25
powered by ブクログ2015.3.11読了 全作品子供時代の描写があったなぁ。トイレの懺悔室はホラーかと思った。人生ゲームがいっちゃん好きかも。
0投稿日: 2015.03.11
powered by ブクログどの話も怖いよっ。 タイトルの「憤死」はなんとなく笑ってしまったけど怖いっ。ホラー小説のような『怖さ』ではないのだけど読んでて「あれ?これ怖くない?あれ?」って思いながらどっぷりはまってしまった。いやー怖かった。
0投稿日: 2015.03.10
powered by ブクログ自殺未遂したと噂される女友達の見舞いに行き、思わぬ恋の顛末を聞く表題作や「トイレの懺悔室」など、4つの世にも奇妙な物語。「ほとんど私の理想そのものの「怖い話」なのである。ーー森見登美彦氏」
0投稿日: 2015.03.09四つの短篇集
1話目の「おとな」は不可思議な夢の話。 2話目の「トイレの懺悔室」はへんなおじさんの話。 3話目の「憤死」は本のタイトルではあるが、同級生の自殺未遂の話。四編の中では、秀逸か。 4話目の「人生ゲーム」は盤上で遊ぶ”人生ゲーム”を絡めた話。 それぞれ、考えさせる内容ではあるが、中途半端のもある。
0投稿日: 2013.11.10
