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楽園のカンヴァス(新潮文庫)
楽園のカンヴァス(新潮文庫)
原田マハ/新潮社
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総合評価

1731件)
4.4
895
553
155
21
6
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    (あとがきによると)美術ミステリ かかった時間150分前後 評判の原田マハを初めて読む。日曜画家と揶揄されたアンリ・ルソーの魅力を知る、というか気づかされてしまった人たちの物語であり、ある一枚の絵画をめぐる謎解きでもある。比べていいのか悪いのかという感じはするが、漫画『神の雫』の雰囲気と似ているかもしれない。 ある伝説的な絵画収集家に呼ばれた男女が、互いをライバル視しつつ、互いの才能に惹かれつつ、七章からなる物語を読み解いて、レゾネにもないルソーの絵画の真贋を見極める。 個人的に美術はちょっと好きなので、絵画にどうしようもなく惹かれる、その感覚がよいと思うとともに、時間軸の絡まり?みたいなものを感じて、面白く読めた。 ところで、なぜ作者はこのように描けるのだろうと思ったら、絵画に精通した人だった。他の作品も同じ系統なのだろうか。であるならばちょっと読んでみたいなあ。 かつてよく読んでいた女性作家に、田口ランディとか中山可穂とか吉本ばななとかがいるけど、そういう、娯楽のためだけに書いているわけではない作家のもつ「何か」を、この作品にも感じた。

    2
    投稿日: 2019.07.23
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    2019/7/18読了。 1枚の絵を巡る対立構造や、「1日1章ずつ物語を読んでいく」という謎を小出しにする感じ。上手いなあと思いました。 読む手が止まらない。

    4
    投稿日: 2019.07.20
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    夢中で読んでしまった。 止められなかった。 パズルのピースが一つ一つはまっていく感覚。 素晴らしい! 素晴らしい世界にどっぷり浸れた尊い時間。 美術館に行きたくなった。 これまでの人生でまったく無縁だった絵画の世界。 新しい生活に連れて行ってくれて、感謝。 おもしろかった!!

    4
    投稿日: 2019.07.18
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    初めて読んだ原田マハさんの本。途中ドキドキハラハラ、一気に駆け抜けて読み終わってみると、なんともすがすがしい読後感。ニューヨークのMoMAに行きたくなりました!

    3
    投稿日: 2019.07.09
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    ルソーの世界観に引き込まれて、また、絵画の魅力的な描写が特徴的なミステリー!! 心も温まる最高の一冊!!

    3
    投稿日: 2019.07.07
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    2012年山本周五郎賞受賞作品。 アートミステリー。二人のルソー研究者が繰り広げる「ある作品」の真贋判定。著者が20年以上かけて培った美術史の知識がこれほどまでに情熱込めて描かれており、構成も展開もとにかく心踊る作品。

    3
    投稿日: 2019.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    美術ミステリーとカテゴライズされると敷居が高くなりますが、知識・教養すっ飛ばして純粋に引き込まれました。時代も地理的、物理的距離も飛び越えながらロマン溢れるルソーを愛する人の物語。

    3
    投稿日: 2019.06.30
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    ルソーの世界観と溢れる情熱に心を揺さぶられた。 ルソーが報われてほしいというティムと織絵の想いが、最終的に「夢を見た」を守っただけでなく、二人の絆をより深めることとなる、素晴らしい展開だった。

    5
    投稿日: 2019.06.30
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    原田 マハ 著 構成が素晴らしかった 美術館の監視員から始まり キュレーターの世界 ルソー作品の真贋鑑定 なのに ミステリーとラブストーリーを史実に基づきながら フィクションの中で 見事に調和させている 絵は好きで、ピカソはあまりにも有名だが…ルソーの事はあまり知らなかった(絵は知っているが…)アンリ.ルソーを敬愛する 2人の主人公のティムと織絵が見せてくれた ルソーの世界観 作品に対する情熱が伝わってきて まるで そこにルソーが居たような臨場感さえ感じられた ルソーの人となりも ピカソの広い心も感じる事が出来た。 ストーリーは ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。 原田 マハさんの美術作品に対する情熱もさることながら、そこに 物語を(人の人生を)生み出してゆくあたりが 素晴らしいと思った。 あの 2人が読んだ古書の文面には 思わず 涙してしまった。ルソーの「夢をみた」に 全ての想いが集約されているような…素敵な作品でした。 山本周五郎賞受賞作。

    22
    投稿日: 2019.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんと、美しいのか。 最後のページを終えるとき、涙がこぼれてくるのを止めることができなかった。 私は芸術を全く知らない。それでも、この小説に存在する芸術に対する想いと、愛する者への情熱と、その溢れんばかりの情熱が行き着く先の「夢」に、夢中になっていた。 ルソーの作品「夢をみた」の真贋をめぐり、7日間をかけて、一冊の物語をすすめていく、その構成も面白い。 恵まれながらも厳しい生い立ちに許されざる恋、女性としての情熱と、それをも超える強いルソーへの想い。早川織絵が主人公だと思い物語を進めたが、この物語の主人公は紛れもなく、アンリ・ルソー本人であった。 絵を描き続け、女神を愛し、死を迎えるその寸前まで、カンヴァスに情熱を注ぎこんだ一人の画家。 決して恵まれた人生ではなかったのかもしれないが、その命を賭した画家としての生き様と、新たな時代を象徴する絵画に、多くの人が今も魅了されているのだろう。 ジョゼフ、ヤドヴィガ、ピカソ。 そして、幼少期からルソーに魅入られ、ルソーを深く研究し、誰よりも愛した男、ティム・ブラウン。 最後の織江とティムに、「夢をみた」の、ヤドヴィガとアンリが重なって見えたのが、とても美しかった。

    4
    投稿日: 2019.06.16
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    美術館でじっくり時間をかけて向き合う絵は自分の好みの絵であり、○○派や時代程度は説明を読んでもその描いた人物の背景まで考えることはありませんでした。当然ながらそれぞれの絵には描いた人の人生がギュッと込められていることにあらためて気づかされました。スマホでその絵の画像を見ながら、イメージも膨らみます。ルソーの生活、ピカソとの交流、女神ヤドヴィガ。真贋鑑定というミステリ的な要素に加え、恋愛要素もあって夢中になって読みました。ティムのラストの囁きが何とも優しく美しかったです。すごく楽しい読書タイムでした。

    1
    投稿日: 2019.06.14
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    初、原田マハ。 実在のルソーとその時代の空気感。 そんな美術史に魅入られた人たち。 また、その美術が生み出すマネー価値や名誉欲に魅入られた人たち。 色々なパッションが織りなす上質なミステリーで楽しめました。

    4
    投稿日: 2019.06.08
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    初めての原田マハさん2012山本周五郎賞受賞作「楽園のカンヴァス」日曜日画家と馬鹿にされていたルソーと天才ピカソをめぐる名作「夢」倉敷大原美術館、スイスバーゼル、NY MOMAを舞台にワクワクが止まりませんでした。美術とミステリーの相性は凄すぎです。

    5
    投稿日: 2019.06.05
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    ある方から二十歳のお祝いとしていただきました。 大切に読み進めておりましたが、途中からストーリーにのめり込みすぎてボロボロになってしまいました。 バイラーの正体が明かされた時の鳥肌が忘れられません。

    5
    投稿日: 2019.06.01
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    もっと早く読んでおけばよかった。丁寧でワクワクする。かつ、アートに興味がある人にとっては、美術館の裏でどんな仕事があるのか現場を知るきっかけになりとても良い。

    5
    投稿日: 2019.05.23
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    期待はずれにわざとらしいストーリーだった。リアルな名称を使用した文章なのに、入り込めず。わざとらしさが創作されたもの感呼び寄せる。ついていけない、というか。何でしょうね。一見、下手くそな文章。それもルソーを表してるのですかね。

    0
    投稿日: 2019.05.22
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    芸術分野は詳しくないけど、とても面白かったです フィクションと史実が混ざっていて、本当にあった話なのかな…と違和感がなかったです 原田マハさんの芸術分野の本は初めてだったので 違う本も読みたいと思いました_φ(・_・ ★4.5 2019/5/14

    2
    投稿日: 2019.05.14
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    作中の美術への描写とミステリーがとにかく魅惑的でぐんぐん引き込まれる。正直これまで芸術の知識も教養もなく作中の名作絵画も知らないものが多かったが、話を読み進めるうちにみるみる興味が出てきて、読み終わった今すぐにでも美術館に足を運びたくなっている。

    2
    投稿日: 2019.05.08
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    ルソーのまだ世の中に披露されていない作品が見つかった。それを2人のキュレーターが真贋を見極める7日間の話。最後にはこの2人の意見を聞いて、より良い答えを出せた方にこの絵を自由にしていいと、持ち主のオーナーが言う。手掛かりは、この絵が書かれた当時のものと思われる7章のお話。アンリルソーと親交のあったピカソなど友人達の実話に基づくエピソードがこの小説には描かれている。 7日間かけて読み解く2人の心理が、まるでサスペンスのようなシリアスなタッチで描かれている。

    3
    投稿日: 2019.05.08
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    小説だけど、フィクションと史実が渾然一体となって、読んでるうちにだんだんと「なんだかもしかしたらホントウにそんなことがあったのかも!」と思わせてくれるおはなしが個人的に好きです。 そのためには、史実にからめて語られる「新事実」の部分があまり壮大すぎるとなんだか嘘くさくなっちゃうし(わたし的にはダ・ヴィンチ・コードとか鹿男あをによしとかがそっち系)、それでいてその「新事実」は読書をワクワクさせるものでなくてはおはなしが面白くならない。 日本史ベースでそのあたりの塩梅がよい和田竜が好きですが、この楽園のカンヴァスは美術史ベースの和田竜系。と勝手にジャンル分けしたくなります。

    3
    投稿日: 2019.05.05
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    絵画が好きな人もそうでない人でも楽しめる一冊。ミステリー要素もさることながら、胸にそっと沁み込んでくるものにただただ浸る感じ...。 過去の話が織絵のモノローグだったらどうなっていたのだろうか...。

    10
    投稿日: 2019.05.03
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    母おすすめ。確かに、母が好きそうな作品だ。 中盤まではなかなか読むのに時間がかかったが、後半は急に速度を増して読み進んだ。 ルソーとジョゼフ夫婦に対してなんだか切ない気持ちになるのが後半不思議。前半は、なんとなく現代の話の方が主軸で、ルソーの物語が少し苦痛だったのだが、後半すっかりドキドキ切なくなる。 ラストは思った通りのラストで、落ち着いて読める作品ではある。が、現代の話はもっとエキサイティングに出来なくはなさそう。だが、あえてのこの感じか? ルソーの物語、辛そうだけど、もっと読みたいものだ。

    2
    投稿日: 2019.05.01
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    原田マハ2冊め。  アンリ・ルソーの謎の作品をめぐる物語。 著者のキュレーターとしての経歴から知的な美術ミステリーを期待したんですが、なにより美術作品を語る言葉が美しくもなく知的でもなくがっかり。  大原美術館の監視員、MoMAのキュレーター、バーゼルの大富豪が所有する美術コレクションなどなど、風呂敷の広げ方がテレビドラマの劇場版的な感じで、ストーリーの展開も派手な設定も安っぽく感じました。  最初の方に登場する新聞社の文化事業部部長のキャラクターに、美術展をめぐる金銭と権威が感じられて、むしろここだけリアリティがありました。  2001年開催のMoMA展に実際に来たのは『眠るジプシー女』で『夢』ではなかったな〜。  

    3
    投稿日: 2019.04.28
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    幻のコレクターが所蔵するアンリ・ルソーの「夢」とそっくりな絵画について、二人のキュレーターが、一つの物語を読むことでその真贋を鑑定するというストーリー。現代とルソーが活躍していた約100年前のパリを行ったり来たりしながら、画家の情熱や絵画を愛する人々の戦いをスリルたっぷりに描いている。ネタバレにならないよう詳細は書かないが、この本を読んでNYのMoMAに行ったら、全く違ったように「夢」を眺めたかもしれない。さすが原田マハさん。期待通りの内容。

    2
    投稿日: 2019.04.03
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    ひさしぶりに、読むのが止まらなくなるというくらいおもしろい本を読んだ。美術ミステリーという点ではダビンチコードの50倍くらいおもしろかった。画家、芸術、そしてそれを心から愛する人たちの情熱に涙。勧めてくれた先輩に感謝。 「あなたは、あのオリエ・ハヤカワなんじゃないですか?」 から始まり、次々といろんな人たちの思惑が絡み合うミステリーならではの展開。 そしてなによりも、ルソーが絵に込めた情熱、そしてそれに魅入られた人たちの愛情に涙。

    3
    投稿日: 2019.04.02
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    西洋美術に詳しくない自分ですら引き込まれずにはいられない素晴らしい作品でした。 ルソーという画家その人や作品もさることながら、彼に魅了された人々の心酔ぶりにとても興味を惹かれます。 近いうちに是非、美術館に本物を見に行こうと思いました。

    3
    投稿日: 2019.03.31
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    原田マハさんの作品は初めて。 面白い!早く読んでおけば良かった!ルソーやピカソの作品、今まで何気なく見たことがあるだけだったが、知識を取り入れた後に見に行くのも良いなぁと思った。 解説にもあるように、ミステリーのようで、最後はスカッと爽やかに終わるので読んだ後の充実感と余韻が気持ち良かった。 スピード感と、クライマックスの鮮やかな感じが本当に好き。一本取られました!再読もしたい。

    2
    投稿日: 2019.03.28
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    絵画には詳しいほうではないので、 読みながら物語に出てくる絵画を調べずにはいられません。 読み終わるとルソーの虜です。 これを読んだあとには、とても奥の深い絵に見えてくるから不思議です。

    2
    投稿日: 2019.03.10
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    アートは全然分からないし興味ないんだけど、 読み終わったら美術館に行きたくなった。 美術品×ミステリーって面白いなと思った。

    1
    投稿日: 2019.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読む「美術ミステリー」分野でした。ミステリーとしてもテンポ良く面白い伏線が張られてて最後まで飲み込まれました。それに加えて、美術作品を享受できたり、登場人物の繊細なストーリーがあって、とても面白かったです。アンリ・ルソーとピカソ作品を中心に作中に登場して、読み終わったあとにその作品を調べたりして楽しかった。 ちょっと設定が大げさなところもあったけど、小説だから仕方ないかなとも思います。

    1
    投稿日: 2019.02.25
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    アンリ・ルソーの「夢」という作品を中心に繰り広げられる美術ミステリー。 絵画についての知識や見識を持ち合わせていなくても、十分に楽しめる作品だった。それどころか、想像以上の面白さに、途中で読書が止められず一気に読めてしまう。読み終わってからは、ブクログに登録してある「自分のベスト3」に入れるかどうか迷ってしまうほど。(悩んだ末に、ベスト3の入れ替えは無し。惜しかった!) *(追記) 2020年、改めて自分のベスト3を更新した結果、この作品を入れることにしました。 それほどまでに気に入ったのは、そのストーリー展開にも理由がある。物語は、「現在」から始まり、その後「過去」に遡って、最後にまた「現在」に戻るというパターン。この展開が大好きだからだ。また、ハッピーエンドで終わることも、私的には絶対条件。これらをこの作品は全て満たしている。 今回、原田マハさんの著作をはじめて読んだが、他の作品にもあたりたいぐらいに気に入った作品だった。 最後に、この作品はよく「一万円選書」で選ばれているので手に取ったが、私には選書されなかった。こんなに気に入った作品だったのに、なぜ? カルテの書き方が十分ではなかったのかな?

    9
    投稿日: 2019.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    噂に違わぬ面白さ。 ルソーの「夢」、スイスのコレクターが所持していた「夢を見た」、2つの作品をめぐるおはなし。 ルソーとピカソ、ティムと織絵、それぞれの人生が交錯していく。 ルソーのパートがなんとも素敵でした。ヤドヴィカとの話、これが真実でいいんじゃないかな。

    4
    投稿日: 2019.02.14
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    面白い!ダンブラウンシリーズとは趣は異なるものの、絵に隠された謎(さらに言えばその絵の背景への強烈な妄想)を追いかける展開。読み進めるほどにのめり込むし、ラストの秘密もたまらん。良いですね!

    1
    投稿日: 2019.02.10
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    著者自身もキュレーターということで、さすがに知識や見解が奥深い。自分の好きなことについて話している人・書いている人って本当に魅力的だよね。この作品も愛に溢れていて、読んでいるこちらも嬉しくなる。美術やら絵画やら、私は好きだし見に行くけれど、そうでない人が読んでも楽しめそう。

    2
    投稿日: 2019.02.08
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    この本を読んでルソーやピカソが身近に感じられるようになった。ストーリーも良く出来ていて読んで楽しかった。

    1
    投稿日: 2019.02.02
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    暗幕のゲルニカを読んだ後に、本作を読みました。 ピカソの人柄をインプットした後に読むと、結構、 別の切り口で読めます。 最後も、そういうことか、と思わせる展開で、 最後の方は早く読んでしまいました。 登場時のオリエの職業、最後には友情なのか、情熱なのか、グッとくるものが... また、ピカソの言葉『I do not seek.I find.』が、 ルソーの絵画に対して、自で行っていると感じです。

    1
    投稿日: 2019.02.01
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    面白かった!ピカソやアンリルソー、キュレイターの仕事、詳しく知ることが出来る。美術館を訪れる際の認識が変わった。

    1
    投稿日: 2019.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    知られざるアンリ・ルソーの作品をめぐる人々のお話。 美術館の監視員である織絵はアンリ・ルソーの展覧会を開くための交渉窓口として呼び出される。呼び出したのはMoMAチーフ・キュレーターのティム・ブラウン。二人は過去に面識があった。 それは伝説のコレクター、バイラーからまだ公開されたことのないルソーの作品の真贋を鑑定するように依頼されたバーゼルでの七日間のことだった。 美術には興味がないというか、ただただ「観る」だけだったので、その作品に対する画家の思いとか、それに魅せられた研究者やコレクターたちの想いとか、考えたこともなく、そのせいかとっても新鮮でした。 自分では絶対に手にとらない作品だったろうと思われ、これを読んで ブクログの本棚に載せていた方に本当に感謝です。 その方々の書評がなかったら出会えなかった。 あっという間でしたが夢中になれる時間でした。 ありがとうございます。

    7
    投稿日: 2019.01.22
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    アンリルソーの隠された作品、夢を見たの真贋を巡るルソー研究者の闘い。 絵画に対する情熱、絵画への情熱のような熱い恋をしたキュレーター。 素晴らしい作品だった。

    2
    投稿日: 2019.01.20
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    ミステリー仕立てのアンリルソー「夢」にまつわる魅力的な物語。 最大の謎は解決しないままだが、そこがいいのかもしれない。「夢」をみながら見る側が夢を観れるから。

    11
    投稿日: 2019.01.14
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    新幹線のおともにとたまたま手に取ってからドはまりした本。 原田マハさんが描き出す画家達は、原田さんの愛に溢れてます。 ルソーって? ピカソって? という人にでも確実に楽しめる本。そして、少し作品を見てみたくなる本。 ミステリーですが、血みどろではないし、読みやすくておすすめです。 そして、ニューヨークのMOMAとともに舞台となった、現在絶賛復興中の、岡山県倉敷市の大原美術館に是非お越しください♡モネもピカソもルソーもまってます。

    4
    投稿日: 2019.01.13
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    オススメしやすい本。女性で普段あまり読書しない、という人におすすめ聞かれたらこれにしてる。 導入では主人公の女性が途中から客観視して書かれているのだけど、彼女の強さと弱さが魅力的に書かれていて、惹かれるってこういうことだなと思う。

    2
    投稿日: 2019.01.12
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    面白かった! 山本周五郎賞受賞作 絵画については、さっぱりわかりません(笑)。ピカソはまだしも、ルソーって誰?(笑) ときどき、ググって、絵を確認したりしましたが、その辺理解できなくても、ストーリとして楽しめました。 ストーリとしては、ニューヨーク近代美術館のキュレータ、ティムブラウンは、ある日、伝説の絵画コレクター、コンラート・バイラーからの招待状を受け取ります。 実際に訪ねていくと、そこで見たのはルソーの名作「夢」に酷似した「夢を見た」という作品。バイラーはその真贋を判定させます。 しかし、その場にはもう一人、日本人の研究者の織絵。 二人に、真贋判定させて、正しく判定した方に、その絵を譲る事を告げます。 その真贋判定方法は、絵を調べるのではなく、謎の古書を一日一章ずつ読むこと。7日間で全章を読むことで、絵の真贋を判定することになります。 その古書に書かれていた内容は? その古書を読み進むにつれて、ルソーの絵のモデルとなった女性ヤドヴィガへの想い、それを知りながらもルソーを応援するヤドヴィガの夫、ルソーの当時の苦しい生活、ルソーとピカソがカンヴァスにこめた想いが徐々に明らかになっていきます。 さらにティムと織絵の周りには、真贋判定にかかわる様々な不審な人物達の思惑。そんな中で下される「夢を見た」の真贋判定。「夢を見た」は本物なのか?そして、どちらにその絵が譲られることになるのか? といった展開です。 最後、明らかになった真実にびっくり! そうきたかってな感じでした。 もうちょっと絵画を知っていたらさらに楽しめたのかも.. お勧め!

    13
    投稿日: 2019.01.12
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    本や美術が好きな友人が、面白いよと勧めてくれた本。 2ヶ月ちょっと待って順番が回ってきました。 「アンリ・ルソー」は、初めて見た時から妙に惹きつけられた好きな画家・作品です。 「ダヴィンチコード」と同じような絵画ミステリーながら、本作品にはアクション場面はありません。 劇中劇のような『本の世界』は魅惑的で、それを読む主人公の内面の変化、行動が面白い。 最後まで先が見えないストーリーに惹きつけられながら、ぜひ 「アンリ・ルソー」を見に行かなくてはと、焦ります;; 冒頭に出てくる シャヴァンヌの「幻想」 ・ ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ - Wikipedia 2015/05/04 予約 7/14 借りる。 7/15 読み始める。7/30 一気に読み終わる。 内容 : ニューヨーク近代美術館の学芸員ティムは、スイスの大邸宅で巨匠アンリ・ルソーの大作「夢」とそっくりな絵を目にした。 ティムは絵の真贋をめぐって、日本人研究者の早川織絵と火花を散らす。 山本周五郎賞 第25回 著者 :原田 マハ

    0
    投稿日: 2019.01.12
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    昨年読んだ本で原田さんの本日は、お日柄もよくが一番印象に残っていたので 今年は原田マハ作品の読破をで目標。期待に違わず本当に文章力がすごい。 自分には縁のない美術の世界に引き込まれ、図書館に行ってルソーとピカソの 絵を見にいきました。今度美術館に行ってみよう!(^^)! 加納朋子、坂木司、また大好きな作家さんが増えました。

    2
    投稿日: 2019.01.09
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    読み終わった後、そのまま惰性で(失礼)解説を読み始め、そこで「美術ミステリー」だと言われて、自分は“恋愛小説”だと思っていた事に気がついた。 そのくらい、自分の感情に訴えてきていた作品だったんだと、実感。 正直「キネマの神様」ほど先を読みたくてウズウズする、「逸る気持ち」というものはなかったけれど、ジワジワとくるものは強かったんだと思う。 現実と“物語”の交差は少しまどろっこしくもあったけれど、最後にすーっとする結末があり、読んでよかったと思わされたり、ティムの謙虚でありながら時に大胆な行動をとる辺りに好感が持てた。 こうやって、美術史に触れると絵を見たくなる、単純な私にはとても世界が広がった気がした。歴史は実際であり、しかし実際のほんの一部である事が、より想像を掻き立てて、過去や遺物の魅力となっている、と改めて、歴史のロマンも感じた1冊だった。

    1
    投稿日: 2019.01.03
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    人に紹介されて読んだが、あまりの面白さに引き込まれ、隙間時間さえあれば本を開いて続きを読んだ。人に勧めたら、その人も病みつきになって時間さえあれば一気に読み進めていた。 読み終わった後は、ニューヨークやバーゼルに実際の作品を見に行きたくなります。 美術館で有名な企画展とか毎年するけれど、マハさんにそのアーティストについての小説書いてもらって、読んでから見に行きたい。絶対楽しめるはず。

    1
    投稿日: 2018.12.23
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    絵画を実際に目で見て純粋に楽しみたいという衝動に駆られた。 ルソーのエピソードもフィクションとはわかっていても、絵に込められた思いを知ればより一層絵画鑑賞を楽しめるものなんだろうと思った。 ティムの恋心についてはよくわからず…。

    1
    投稿日: 2018.12.18
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    企画展をやるときの海外との交渉の苦悩がすごくリアルで興味深い。 最後にたくさん謎が残ったままだったから消化不良。 ・ブルーピカソは結局どうなった?ルソーは上書きしたの?ヤドヴィガが上書きした?それともしていない? ・あんなにいろいろと脅迫してきた人たち(キーツ等)は何故黙ってる? ・途中ティムを脅した電話の人はどのようにしてティムが真贋調査をしているか掴み、トムではなくティムだと分かったのか ・夢を赤外線調査して明かされた修正痕は? ・ティムの織江に対する淡い気持ちの結果は? みんながルソーを愛しすぎていて、狂った世界観だとも感じた。愛もいきすぎると怖さを感じてしまう。 絵の表現が素晴らしい!ありありと想像できる。美術の入門書としてもいいと思う。美術鑑賞をしているかのような気分になれる。 でも最後のPASSIONは、そうであってほしいっていう気持ちだし、「夢を見たんだ、君に会う夢を」って言うなら、≪夢を見た≫の方に何か結論があってほしかったな。

    1
    投稿日: 2018.12.11
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    著者のアートに対する愛情や情熱が詰まったというか、溢れ出てくるような本書に圧倒されてしまいました。フィクションとノンフィクションを上手く融合させたドラマティックな展開も見事です。アートに毛ほどの知識も感性もない私ですが、今度本屋に行った時には西洋美術コーナーに立ち寄ってみたくなりました。

    1
    投稿日: 2018.12.08
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    詳しく調べたことはなかったが、アンリ・ルソーの「夢」、この絵はどこか気になっていた。 この「楽園のカンヴァス」を読むことになったのも、ジャケ買いだった。タイトルもよい! もちろん中身もいい!続きが気にになるミステリー仕立てであり、読者を絵画の世界に引き込む語り口も見事。 美術館に行きたくなる、、そんな一冊だ。

    1
    投稿日: 2018.12.08
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    面白い!!単純だけど、美術館に出かけたくなりました。本物の一つの絵を飽きるほど見て、この絵は見るたびに発見があるなぁ、なんて体験をしてみたい。大人になったんだからもう少し芸術に親しんで、私が好きな画家は、好きな絵は、という話をしてみたい。史実と創作が幾重にも重なり、興味が深まる物語でした。原田さんの書く、美術関係の本をもっと読もうと思います。

    2
    投稿日: 2018.12.07
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    今は美術館の監視員として働く織絵は複雑な事情のありそうなシングルマザー。そんな織絵に、MoMAが所有するアンリ・ルソーの『夢』という作品を貸し出すに当たっての交渉窓口になってほしい、との依頼が入る。なぜ一介の監視員にそんな大役が? というところから話は始まる。 その理由は織絵と、その依頼をしてきたMoMAのチーフキュレーターである、ティム・ブラウンの過去の出来事にあった。 話のメインは、その過去の出来事。アンリ・ルソーのとある絵画をめぐって、ある人物に呼び寄せられた織絵とティムは、ルソーその人や彼の絵、それにまつわる人々のエピソードが書かれた一冊の本を読むことになる。 ネタバレは嫌なのであまり書けないけれど、とても面白かった。 ルソーには全く詳しくないけれど、読み終わって改めてルソーの絵を観たくなった。美術館にも行きたい。

    2
    投稿日: 2018.12.02
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    アンリ・ルソーとその時代の芸術家の姿をその場にいたかのように描いた場面に引き込まれた。この場面にいたことになっているヤドヴィカは原田マハだったと思わせる見事な筆致だと思う。

    1
    投稿日: 2018.11.29
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    絵を観るのもアンリ・ルソーも好きなのでずっと気になっていた本。 職業としての画家ではなく「日曜画家」と評されるも「ピカソに高く評価された」ことが有名で、遠近法など絵画の技術は拙いながらも1枚1枚丁寧に描き込んだ葉っぱや一見して独特な雰囲気を持つ人物像などその絵に妙な魅力のあるアンリ・ルソーの謎の部分を膨らませたお話。 ルソーの評価に大きな差がある現在と十数年前、そしてルソーの生きた1900年代初頭の3つの時期が絶妙に絡まっています。 ただ、物語が面白い分、情景や心象風景がじっくりと書き込まれているせいか若干テンポが悪いように感じられました。 とはいえ、ルソーの絵だけではなく、美術館へ自分の大好きな絵を見つけに行きたくなるような、読み応えのあるいいお話だと思います。

    4
    投稿日: 2018.11.20
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    貧しい洗濯女とその夫が、やはり貧しい絵描きのルソーに出会い、パトロンになっていく・・・劇中劇のように語られるお話も楽しく、いろんな場面やいろんな人の出会いが重なって一つの世界を描き出す。 有名な美術館で多くの人に囲まれる名画には、本当にこんな話があるのかもと思わせる。 画集を手に読む進むのも吉。 一つだけ言うなら、あんた、そこまで心に残った女性なら、赤ちゃんが高校生になるような長い期間、音信不通はあかんって!

    2
    投稿日: 2018.11.09
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    「西洋美術って見方がよく分からない。 みんな裸だし。なにかっていうとキリストだし」と 思っていた私の考えを変えた本です。 どこまでが史実なんだろう! どきどきしながら読んで、ウィキペディアをつい見てしまう。 次は「暗幕のゲルニカ」を読もうと思います。 夢中で小説を読みたい! って人におすすめです

    1
    投稿日: 2018.11.08
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    ★3.5 なるほど。原田マハの美術ミステリーはつながっているんですね。読む順序は逆になってしまいましたが、『暗幕のゲルニカ』にも少し出てくるMoMAのティム・ブラウンが、こちらではガッツリと出てきています。 形式的には、同じですね。過去の話、今の話。メインはむしろ、過去の出来事なのかもね。 面白いです。この感じで、もっとシリーズが出るといいですね。

    0
    投稿日: 2018.11.06
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    原田マハ『楽園のカンヴァス』新潮文庫 読了。ルソーの絵画をめぐる美術ミステリ。ルソー研究者の二人が、謎の文献を七日かけて読み進め、《夢を見た》真贋判定の対決に挑む。招待者の正体が明らかになったとき、人物相関が吹っ飛んで再構築される。美術鑑賞の醍醐味を文字で味わうのも斬新で面白い。 2017/11/05

    0
    投稿日: 2018.11.06
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    私の祖父母の世代が使っていた様な岡山弁が出て来るので、明らかに著者は県外出身者かと思いきや、岡山で青春時代を過ごしているとの事……著者とは世代も同じで、通っていた高校も歩いて行けるくらい近くだったのだから、当時の言語圏も文化圏も同じだったはず… どの様な分野であれ、世界的に有名になる様な人が、どの様な事情であれその情熱を出さずにひっそりと子育てをしているというシチュエーションは自分の中ではあり得ないのだが… 設定が似ていることから、どうしてもダビンチコードを彷彿してしまう…… そこら辺が気にならなければ、とても楽しめる小説。そして次回ルソーの作品を観る際には、明らかに違った目で臨む事になると思う。

    3
    投稿日: 2018.11.04
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    惹き込まれた作品でした。絵画に詳しくないので作品を調べながら読み進めました!美術館に行きたくなるあたたかい作品でした。

    1
    投稿日: 2018.11.03
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    本当に本当に面白かった。絵画のことはよく知らなかったので、その都度調べながら読みました。絵画を目の前にしたら、風が吹いて、匂いがして、羽の音が聞こえたりするのかな?今すぐ確かめにMoMAに行きたいです。

    2
    投稿日: 2018.11.01
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    原田マハさんの『本日はお日柄もよろしく』と『生きるぼくら』がとても良かったので、これも図書館で借りてみたが、出だしは、なかなか進まなかったが、だんだんと興味深くなってきた。絵画のこと、アンリルソーの事に詳しくないが、美術品に対するコレクターの気持ちや、関係する人たちの情熱は想像することが出来た。面白い本だったと思うが、多少は飛ばし読みをしてしまった。何年か後に読んだら、またもっと面白く読めるような気がする。

    1
    投稿日: 2018.10.21
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    先日読んだ「暗幕のゲルニカ」が面白かったで、購入。 ルソーという画家についてはあまり知識は無かったのですが、観て見たくなりました。 美術館に行きたくなる作品です。

    1
    投稿日: 2018.10.20
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    とても面白くて一気に読んでしまった。 魅力的なキャラクターや、謎解きのような夢中になれるストーリー、そしてアートの歴史と世界。それら全てが、とても読みやすく落ち着いた原田マハの文筆力で展開される。それゃあ面白いに決まっている。 だけど更に、本作の通底には、僕たちはどう生きるのかというテーマがあるような気がしてならない。 単なる絵画の継承の話なら、娘の真奈の口からは「生きてるって感じ」という言葉は出なかったかもしれない。 情熱や夢、自分の信条に基づいて人々が選択を行ったからこそ、ルソーの名画のみならずその想いまでもが正しく現代に継承されたのではないかな。 本格的な美術小説とのことで敷居の高さを感じていたのだけど、全くの杞憂だった。本作は人間の持つ夢や情熱をど真ん中に据えた、あくまで王道のような小説だった。

    10
    投稿日: 2018.10.13
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    4.8 原田マハさんの本で評判が良かったので、他の本をいくつか読んでから満を持して読みました。 内容としては期待通り、あまり絵画には詳しくありませんでしたので、作中に登場する絵は全て調べながら読み進めました。 実際の絵を見ながらじゃないとせっかく書かれている絵の描写がわかりづらいですし、見ながらの方がより深く読める気がします。 しばらくしたらまた読み返したい本です。

    14
    投稿日: 2018.10.12
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    面白い 美術ミステリー トリックとかが素晴らしい て感じのミステリーは個人的にはそこまで好きじゃないど これは 話の展開を面白くするために ミステリーという形態をとっているって感じ 謎の多い芸術 という なんとなく神秘的なものを巡って 繰り広げられるストーリーで ワクワクする

    2
    投稿日: 2018.10.08
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    とても面白かった。 ルソーの作品が観たくなったので、ニューヨークも行きたいけどまずは世田谷美術館に行こう。 終わりも爽やかで、しばらく作品の世界に浸っていたい幸せ気分になりました。その後もどうなったのかなぁと思ったり。

    3
    投稿日: 2018.10.08
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    美術作品を巡るミステリー。 絵画を文章で表現するというのは決して容易いものではないと思う。けれど、その絵の色、質感、情景を自然と思い浮かべてしまう、ため息が出るほど美しい表現に感動した。 次の休日には、美術館へ足を向けてみようと思う。

    1
    投稿日: 2018.10.01
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    とにかく面白い。最後まで夢中で読んだ。 絵画のことは全然詳しくないけれど、この本に出て来た作品を美術館でみてみたいと思った。

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    投稿日: 2018.09.24
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    なかなか読み進められない。。。面白いけど、なんかスムーズに行かない。そして、離れてしまいそのまま放置。いつか読むかも知らないからまだ本棚に置いておこう。

    3
    投稿日: 2018.09.23
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    面白かったです。 大原美術館には、三年前に行きましたが、これを読んでから行けば良かったなぁ〜 また、他の絵や作者の人生なども知りたくなりました。 また美術館に行きたくなりました(^^;)

    2
    投稿日: 2018.09.13
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    作者が元MOMA勤務のキュレーターということを最大限に活かして、美術の知識に加えて企画展を開催する時の海外との交渉の苦悩をリアルに描いていて興味深く読んだ。知識人たちがいろんな知識を集結させて議論を戦わせるのが楽しい。七日間、あるストーリーを1日ごとに読むという制約を設けたのも、主人公が他の人間と取り違えられている懸念を持ったまま話が進むのも、十数年後の日本の暮らしを冒頭に持ってきたのも全部作品の深みを増す材料になっている。原田マハを語るなら絶対読むべき。

    3
    投稿日: 2018.09.09
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    ジヴェルニーの食卓に続き、原田マハさんのアート小説を読むのは2冊目! いやー、おもしろかった。夢中で読みました。 これを読むと、ルソーを愛さずにはいられなくなる。ルソーの絵に賭ける情熱に胸を打たれる。 あくまで史実に基づいたフィクションなのに、実際に「夢をみた」という作品があるのでは…と思わせられるし、小説の中で織絵とティムが読む物語ですら、これが事実なのではと思ってしまいました。 原田マハさんのアート小説をきっかけに、絵画に興味を持つようになりました。特に、モネが好き。 もっともっと絵画に詳しくなりたい。

    3
    投稿日: 2018.09.01
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    会社の方からお借りした一冊。原田先生の作品を読むのは3作目。 最初は、美術!?アート!?ルソー!?私には縁のないどこか遠くの御伽噺?と思っていたが、とんでもない。 物語への引き込まれ方が半端ない。グイグイ引き寄せられて物語の世界の住人になってしまう。 アートなんて全然わからない私が、スマホ片手にルソーやピカソを探してしまう。 こんな風に美術作品を見たことは無かった。 話の展開もとても上品でとにかく読んでいる間中心地よく感じた。 とても良い本に出会わせてくれた会社の方に感謝したい! 本当に素敵な作品だった。

    32
    投稿日: 2018.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    絵画には詳しくないが、著名な画家の絵が本物かどうかを巡って二人の専門家が対峙する、まるでミステリー小説のようなスリルを味わうことができた。二人の性格や、二人にその勝負をもちかけた人物の性格なども面白く、非常にわくわくしながら読めた。 がしかし、最後のほうはちょっと消化不良。なぜオリエはキーツのもとを勝手に去って隠居生活のような人生を歩んだのか、なぜそれまでいろいろと脅迫してきた人たちはまったく動かなかったのか、そのへんがあったからこそ緊張感があったはずなのに、結局は何もおきずにそれぞれが自分の人生を歩んでいる不思議。そこで何かあったからこそオリエは今の人生であり、そこをティムが救うといったストーリーがほしかった。オリエの娘が少し心を許すエピソードも強引な感じが否めない。ちょっと残念。

    0
    投稿日: 2018.08.29
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    ルソーって誰のことだろう。 画家のアンリルソーに焦点を当て、二人のキュレーターが密接にその作品を追い求める作品。 不遇にも、死の直前まで描き続けたルソー。 そして、いつの時代にもルソーを讃え、追い求める人々の変わらない姿が描かれてます。 とにかく、楽園のカンヴァスと暗幕のゲルニカを読めば原田マハにどっぷりハマってほかの本が読みにくくなるので、やめたほうがいいかもしれない。。。

    0
    投稿日: 2018.08.28
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    現代まで残る作品の裏にある、過去の人の人生。芸術は特に作者の生き様を知ると見える顔つきが変わるから面白い。 設定がおもしろく、芸術に明るくない人でも楽しんで読める一冊だと思う。

    1
    投稿日: 2018.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ルソーの知られざる名画、「夢」とほぼ同じモチーフを描いた未発表の大作、「夢をみた」は真作か贋作か、鑑定対決始まる!と、わくわくしていたら、鑑定の材料として一日に一章だけ明かされる七章から成る物語「夢を見た」の続きが気になって、ページをめくる手が止まらない。 そして、物語が一章ずつ明かされて行くうちに、アンリ・ルソーとピカソについて詳しくなれ、ルソーの晩年の不遇の日々と恋の行方にはらはらし、いつしかルソー推し、「楽園のカンヴァス」ファンになってしまっていました。 その絵を描いた画家、その絵が描かれた背景について十分な知識を持っていればいるほど、その作品を深く理解し楽しめるんですよね。 美術鑑賞には下調べが必須と気づかせてくれた本作品は、アートミステリーの傑作でありながら、同時に美術鑑賞の入門書としても秀逸でした。 この作品を読ませて頂けたことに感謝です。

    1
    投稿日: 2018.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【きっかけ】 古くは昔、 書店員をちょっとだけしてて、 その時の角川の担当さんがべたほめしてたのが、 楽園緒カンヴァスでした! 電車に乗ってて、 マンガな気分の時と、 活字な気分の時があって、 その時は活字な気分だったんです。 で、 なにを読もうか探してたら目についたってのがきっかけ。 あの時、 読んでればもっと仲良くなれかな? 【絵画】 最初はダリです! 天野喜孝さんも鉄板ですよねタロッターわ。 フェルメールも好きになってって、 波がありながら絵画を気にしてました。 もちろん、 ギャラリーフェイクも好きっす! そんな一面もあり、 色々観てて、 ルソーの「夢」も知ってましたよ! 【物語】 事実を知りません。 ゆえに、 この楽園のカンヴァスが事実です! もう、 陸奥な感じです! 修羅の刻な感じです! 【内容】 分かりやすく説明すると、 ティムと、 織絵が、 アンリ・ルソーの「夢」ではなく、 「夢をみた」のハンドリングライト、 つまり、 取り扱い権利を巡って、 コンラート・バイラーが用意した、 読み物を読んで、 実際、 目にするとこれは真作だ! と、 思えるできの絵がある。 それの、 真贋を判断せよ! と、 言う無理難題に挑戦する! なにしろ、 絵を鑑定するのに、 絵を見ず、 物語を読め! と、 言うのです! で、 勝負は7日後! ティムが、 織絵が出した鑑定は? と、 いう感じ。 【感想】 ラストはそうきたか! と、 いう感じだし、 ピカソなんですか?! つか、 真面目にピカソが、 ルソーの絵が好きで持っていたのは事実らしいよ! で、 このような物語を書いちゃうのか原田マハ! と、 いう感じ。 ちなみに、 ピカソの娘に「マハ」っていう娘がいる! 相当、 原田マハはピカソが好きなようだ! キュレーターよりも、 研究家よりも、 コレクターよりも、 美術館の監視員が1番、絵を見てる! これ、 絵はもちろんなんですが、 音楽もそうだと思う。 それに、 何時間かけたか? ルソーの夢を何時間みたか? バド・パウエルのクレオパトラの夢を何時間聞いたか? つまりそういうこと! それに自分の時間をどれだけかけたかが重要なんです! 確かに、 監視員がかなり時間かけてみてるよね! ちなみに、 その気がなければ、 何時間かけても天啓は降りてきません! 画家。 まずは絵の具代だね。 と、 モチーフと、 時間が重要でしょう。 ルソーは、 時間にもモチーフにも恵まれた。 ただ、 売れなかったんですね。 お金なかったんですね。 音楽も、 芸術も、 続けて、 例えば、 30歳までに、 25歳までに、 40歳までに、 って、 なぜか日本人は年齢で区切って見切りをつける。 まぁ、 30歳になっても売れない画家やミュージシャンや役者や芸人に未来は無い。 少なくとも、 普通に就職して家庭をもってっていう生活は難しくなるから、 年齢で区切る。 でも、 ルソーとか、 ゴッホは、 そんなの関係ないんですよね。 そういう本当の純粋な情熱を持った人ってステキ! まぁ、 とっとと売れて、 ピカソみたく描きまくれる方がいいのでしょうけどね! やっぱり、 生き方なんですよ! と、 改めて思いましたわ! とりま、 いつ、 「夢」と「夢をみた」をMoMAでみれるようになるんですか?

    3
    投稿日: 2018.08.13
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    読んだら美術館に行きたくなる。 アンリ・ルソーに会いたくなる。 アンリ・ルソーとピカソの絵が観たくなる。 絵や画家が身近に感じられる。 そして、一途にひたむきに一つのことを信じ愛し打ち込む人を愛おしくなる。

    6
    投稿日: 2018.08.11
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    もともと、絵を見ることが好きだった私はこのタイトルに惹かれて初めて原田マホさんの本を読んだ。 読み手の心を掴む非常に上手な作家だと思った。 次の展開が楽しみで、これからどうなるのだろうとワクワクしながら、また考えながら先へ先へと進み3日で読み終えた。表紙にあるルソーの絵は最初、なんて稚拙な絵なんだろうと思ったが、物語を読んでいくうちにこの絵がとても身近になり素晴らしいものだと感じるようになっていった。 知識として1つのものを深く掘り下げていくことも大切だが、それ以上に情熱傾けることの大切さが本物を作り出していくのだと感じた。

    2
    投稿日: 2018.08.10
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    西洋美術は印象派の有名どころの展覧会に行くくらい。 この本理解出来るのか?と思いつつ、原田さんでこれほどまで高評価の作品を読まないではいられない!と思い手をつけたが、さすが!元キュレーターの大作だ。 作中作品と交互に構成されているのも良い! 最後での交差が見事だった。 ただ織絵が世界的に著名な研究者、という設定でありながら、どうも感情に流され意見する印象を受け、そのわりに人間味が薄くて好きになれなかったかな。娘に対する愛情なども。その分ティム・ブラウンがとても良かった。 この大胆なお話を書いてくださった原田さん、あっぱれ!でした。

    3
    投稿日: 2018.08.09
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    美術に興味がなかった私が面白いと思えた! ルソーの絵が素敵で、本の中でも絵画を鑑賞した感じ。 歴史も勉強になっておもしろかった!

    1
    投稿日: 2018.08.06
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    美術の世界には疎く、学生の時から苦手意識があった。だから、はじめは、絵画の話かぁ。。。と、避けていたけれど、何度も書店で見て、表紙の絵になんだか心惹かれて購入。 物語の構成に、ちょっと心をつかまれて、昔何があったんだろう。。。と先を読もうとするけれど、やっぱり美術に対する苦手意識が強すぎて、なかなか進まない。 半分を過ぎたあたりから、1枚の絵を巡って、様々な人物の思惑が交錯し、水面下での動きがあり…だんだんとおもしろくなり、美術の世界に、入っていくことができた。 読了してみると、作中に出てきた絵が気になってしまって、検索してみた。いつか、実際に、見てみたいなぁ。とまで思うように。 素敵な夢を見せていただいたような気持ち。

    1
    投稿日: 2018.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ---- 内容紹介 ---- とうとう、みつけたわね。 ルソーの名画に酷似した一枚の絵。そこに秘められた真実の究明に、二人の男女が挑む。興奮と感動の傑作アート・ミステリ。山本周五郎賞受賞。 ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。 ---- 感想 ---- ティム・ブラウン、最初はなんて小さい男だと蔑んでいたのにだんだんと堂々と感じてきて最後にはとても良い人だった 笑 結局「夢を見た」の真相が分からなかったのは残念。 絵のことなんて全く興味なかったけど、出てきた絵はネットで調べてじっくり見てしまいました。絵画の世界も奥が深い。 [ネタバレ] バイラ―さんがジョゼフだったのには驚いて感動しました。

    1
    投稿日: 2018.07.25
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    芸術の中でもアートについての造詣はからっきしで、通知表はいつも2。 美術館に行けば、好きだなと思う絵はあるものの、たちまち眠くなってしまう。 そんな私に対して、アートへの興味を呼び起こすには十分すぎるくらいの小説だった。 そもそも小説の素晴らしさというのは、普段体験し得ない世界へ読者を誘うことができるということだと思う。さらに、あらゆる講評も意味を成さないほど惹きこまれるエネルギーがこの小説には宿っていた。読み終わったあとには、ルソーの人生に想いを馳せ、その絵をもっと見て感じたいと願う私がいた。 まるで、夢を見ていたみたいだった。

    3
    投稿日: 2018.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    画家アンリ・ルソーに魅せられた人間たちの愛と情熱の物語。面白すぎて一気に2ターン読んでしまった。史実とフィクションが絶妙に織り交ぜられていて、どこまでが創作なのか分からなくなる危うい感覚もスリリング。MoMAとテートのキュレーターのトップに、サザビーズ・クリスティーズの2大オークションハウス。はたまた伝説のコレクターにインターポールと話のスケールがでかい。主人公2人がそれぞれの思惑を抱えながら、互いの知識をぶつけ合い勝負に挑むシーンも最高。というよりも著者・原田マハさんの深い知識に感服。今作読み終える前に「暗幕のゲルニカ」買っちゃったくらいで。 でも何よりも良かったのはティムと織絵の心が触れ合っていく様で、それはとても優しい愛情に満ちていて、ラストはさらに数回読み返したりして。一方でルソーとヤドヴィガが想いを通わせ永遠を生きていくシーンにも心を鷲掴みにされました。人を虜にする作品が後世に残り続けるなんて素敵なこと。芸術をほんの少し齧っている身としては始終ウットリしてしまう作品でした。

    3
    投稿日: 2018.07.15
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    面白かった!!! 誰も悪くないミステリーって新鮮 美術の知識がなくとも、興味を持って読み進められるし勉強にもなる!知的好奇心を掻き立てられるところが好き。

    2
    投稿日: 2018.07.10
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    上野動物園に行った時、プーシキン美術館展のポスターを飾るルソーの絵を見て気になって仕方なくなり、その足で東京都美術館へ。全然知らなかったけど、なんか引き込まれて仕方ない、そんな絵で、調べてみたらこの画家について書かれた原田マハの小説がある!とのことで速攻手にとった本。絵に対する意識が変わった。旅をしているような本だったなぁ。

    3
    投稿日: 2018.07.09
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    美術、ミステリーとはどんなものかと思い読んでみましたが… 自分に美術の知識が無さすぎて、楽しめなかった。 ルソーや、ピカソが好きな人は面白い作品だとおもう。

    1
    投稿日: 2018.07.03
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    アンリ・ルソーの絵に惚れてしまった人たちの様々な思いが、心に染み入るような形で伝わってきた。素晴らしい物語。絵にまつわる謎が深まりそして解決されていくドキドキワクワク感と同時に、アンリ・ルソー本人の心や、関わる人たちの様々な思いが、熱く切なく描かれている。 図書館で借りた本だけど、買って何度も読もうかと思うほどのストーリー。 アニメでも実写でもいいので、映画化されて欲しいなぁ。多くの絵画とともにその時代を作った人たちの生々しい生活が映画として描かれる日が来るなら必ず見に行く。

    1
    投稿日: 2018.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アンリ・ルソーをめぐるアートミステリー。MoMAのキュレーターであるティム・ブラウンとルソーの新鋭研究者である早川織絵がバイラーのコレクションの一つであるアンリ・ルソー作とされる「夢をみた」の鑑定を依頼される。それは「夢」と酷似しているが、果たして真作か贋作か、二人は7日間というタイムリミットの中でそれを見極めることになる。そして調査をするうえでバイラーから読むように託される、ある物語。その物語はアンリ・ルソーの晩年を切り取ったもので、語り手は読んでいる間は全く分からない。7日間かけて物語を読み、調査を進めるティムと織絵、そして二人の周りで「夢をみた」を狙う他の登場人物。最後は痛快さ、というよりもすとんと腑に落ちる、温かい結末が待っている。 マハさん三冊目となる『楽園のカンヴァス』。おもしろすぎて一気に読み終わってしまった!いやぁおもしろい!読んでいる最中に高揚感で何度胸元がむずむずしていたか。個人的にティムの心労半端ないだろうなぁと(笑)しかしそれでも愛する画家にすべての情熱を捧げられたバーゼルでの7日間は人生で最も濃密で輝いている思い出なのだろう。そして、小説内に登場するもう一つの物語。ルソー、ピカソ、ヤドヴィガ、ジョセフ。ルソーという魔力に惹かれる彼らの熱が、読んでいるこちら側まで伝わってきた。そしてピカソの描かれ方がかっこいい。好き。

    3
    投稿日: 2018.06.28
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    アンリ・ルソーの名作「夢」を巡って繰り広げられる、美術ミステリー。 読めば読むほど、原田マハの絵画や画家に対する熱い愛情がビシビシ感じられ、丁寧な解説と共に作中に登場する名作群をその都度ネットで検索して眺めているだけで、まるで美術館を巡っているような気分になれる。 ルソーやピカソなど、誰もが知っているような画家の人間性がとても生き生きと描かれており、とても親近感を感じられるし、印象派の美術に対して持っていた「とっつきにくい」というイメージを綺麗に消し去ってくれた。 当然の事だが、名作絵画には作者がいて、その人生があり、絵が生まれたエピソードがある。それを知るだけで、絵を見た時の印象がガラッと変わり、自分の人生観や感情を揺さぶる唯一無二の場になるのだと感じた。

    4
    投稿日: 2018.06.25
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    自分はこれまでアートに全く興味なかったが、見る見る作品に引き込まれた。 絵には作者の情熱が込められていると思うと、見る目も変わってくるような気がした。

    2
    投稿日: 2018.06.23
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    美術ミステリーというジャンルは初読。ルソーの大作『夢』に類似した絵画の真贋を依頼されたティムと織絵、その絵に秘められた真実とは―。美術に関する知識はなくとも、絵に生涯を捧げた芸術家の生き様にはグッとくる。特に古書の第7章には引き込まれるものがあった。ただ、ルソーとピカソの存在感が大き過ぎて現代編に物足りなさを覚えてしまった。作品内の情報量が多過ぎるが故の弊害だろうか。個人的にラブストーリー展開はちょっと…。それでも自身のキャリアを活かし、原田さんだからこそ書ける作品ではあると感じた。

    1
    投稿日: 2018.06.20
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    何人かに進められて読書中。 ルソーの真贋鑑定対決や、ルソーの下に隠されたピカソを巡る攻防など、ストーリーや題材自体は面白い。でも残念なことに、主人公の織絵がどうも好きになれない。 美術研究者として博士まで取って、学界を騒がす風雲児とまで言われているのに、織絵の絵に対する感覚が主観的、感情的に過ぎて論理に欠けるから研究者としての彼女に敬意を抱けない…。 ピカソの鳥籠を鑑賞する際、 「ピカソが描いたのは籠の中の鳥ではなく、鳥がたまたま籠のところにやってきた絵なのではないか?なぜならそう解釈すれば自分や娘の未来がもう羽ばたけない鳥のようなものではないという天啓になるから!」 って考えているところとか、絵画の新しい解釈を思いつくとっかかりが身勝手な感情移入でしか無い点でアカデミズムから程遠いなあと。 コーヒーカップの底に残ったコーヒー豆の絵柄を判じるが如きノリで絵画を解釈するの、専門家の視点としてはナンセンスなのでは。 文系学問全般に言えることだけど、市井の好事家と研究者の違いは、自分の立てた仮説を事実と先行研究に基づいて立証できるかと、論理的に仮説を展開できるかだよね。織絵の絵画への視点には研究者を研究者足らしめるものが欠けている。 ここら辺以降は斜め読みであらすじだけ追ってしまったんだけれど、そんな彼女の研究者人生の頂点と引退が本編のメインになってるよね。 不倫の末できた子供を、男に黙って日本に帰って産みたいから美術界を退く(ここら辺の行動もかなり愚かに感じる)…というのなら、冒頭、飛べない鳥のごとく山陰の田舎に縛られたとしてもクサクサせずしっかり生きるべきだったのでは?娘に向き合うこともなく、イマジナリーフレンドとしての絵画への想いを断ち切ることもなく中途半端に生きてるから、周囲からは遠巻きにされ娘からは心を閉ざされてるんじゃないのか? とか考えてしまうと、どうにも織絵が好きになれない…。 私は自分の選択とそれが引き起こす結果に責任を持ち、良い人生を勝ち取るために一生懸命努力するようなキャラが好き…。 ルソーの絵を巡る論争でも、結局最後に織絵が主張したことは主観的、感情的な絵への想いだったしね。それで研究者として評価されてるって場違いにすぎるのでは…。 娘と向き合えてないことに対し、「あの子はエル・グレコの前でガムを噛むような子なんだ」って感じているところにも織絵の未熟さを感じる。自分と美術界の重鎮の遺伝子を掛け合わせてたって、美術に興味を持つとは限らないのにそんなことにも気づいてないよね。 日本を発つ前、娘と少し交流ができた描写もあるけど、あれも娘に歩み寄るというよりは、これから海外に出張するというイベントを通じて娘に歩み寄らせていたし。 織絵が美術界を退いてでも手に入れたかったのは、血の通った娘なんかじゃなく、同じような美術趣味を持つ理解者を所有すること、ないし、イマジナリーフレンドである絵画にかわる友達みたいなものだったのかもしれない。でもそんな風に接されたら娘としては迷惑だろうし、そりゃ心を閉ざすだろうなと。 斜め読みして読み飛ばしたところに、織絵が研究者として尊敬されるに値する人物であるって描写があるのかな?? 人から紹介された本だからこれからちゃんと読み直すけど…自分の好みには合わなかったように思う

    5
    投稿日: 2018.06.19
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    ストーリー展開のスリリングさもさることながら、作者の絵画作品に対する姿勢が興味深かった。 作中の主要人物は何百時間も一つの作品と対峙し、作家の意思、情熱を探り当てようとします。もちろん、原田さん自身も同様か、それ以上の熱意を持って対象作品に向かい合っているでしょう。1つの作品からこのような物語を紡ぎ出すほどなのですから。

    1
    投稿日: 2018.06.14
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    美術ミステリー。アンリ・ルソーの絵がどうやってミステリーに繋がるのかと思いましたが、終始ハラハラする展開でルソーのことを詳しく知らなくても楽しめました。 ティムと織絵は「夢を見た」をどう判断するのか?ルソーの晩年を描いた小説の作者は? 全てが解った時はゾクゾクしました。 そしてティムと織絵、再会していつか良きパートナーになるんじゃないかと思います。

    1
    投稿日: 2018.06.12
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    「たゆたえども沈まず」に続いて読んでみました。 絵画、画家への愛情の深さを感じるとともに、登場人物、構成、どれをとっても興味深く、一気に読んでしまう勢いでした。 原田マハさんの一連のアートを題材にした作品を読むと無性に美術館に行きたくなります。 絵画と向き合うという行為を私はしたことがない私ですら、そう感じてしまいます。 順番が逆かもしれませんが、このあとは「カフーを待ちわびて」を読んでみようと思います。

    1
    投稿日: 2018.06.09
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