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後宮小説(新潮文庫)
後宮小説(新潮文庫)
酒見賢一/新潮社
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総合評価

209件)
4.0
71
64
47
14
1
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     最初読んだ時は、読む前に想像していたほどのすごさはないような気がしたけど、再読してみてなんでそう思ったかわかった。この作者の語り口はうますぎる。うますぎるし、なめらかすぎて読んでいるとき盛り上がりに欠けると思っちゃたらしい。  銀河のとぼけた会話がなかなか笑える。   「もし本気であるなら、お前様は馬鹿じゃと言われよう」   「だれに?」   「わしに」  ハハハ、いいっすねえ。  後宮教育の場面とか、少女漫画の学園ものの雰囲気ありかな。  追記… 作者が亡くなっていたことを知る。大ベストセラーを書くような作家ではなかったけど、作者のSFとか、あとがきでのエロゲーへの言及とか物語へのこだわりに共感していたからめっちゃ残念。冥福をお祈りします。  この小説が「薬屋のひとりごと」に引き継がれたと思えば…。

    0
    投稿日: 2025.07.07
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    年明けに、アニメ「雲のように風のように」を視聴し、とても面白かったので原作も読んでみた。 後半の展開などアニメとはけっこう違っており、びっくりしつつも最後まで楽しめた。 とにもかくにも好奇心旺盛で物怖じしない銀河が魅力的。 イリューダと混沌の人となりは小説のほうが複雑で面白かった(一方でアニメで簡略化された理由もよくわかった)。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    「雲のように風のように」 年末年始、期間限定無料配信されていたものを観た。なぜか心に引っ掛かる、不思議な作品だった。原作を知り読んでみた。当時放送枠や演出の都合、またいちいち説明されないことから「名もなき人」だったキャラクターにも名前がともっていって、良い感覚でした。 2023年、酒見賢一さんが亡くなっていることも併せて知りました。この作品をうんでくださってありがとうございました。

    0
    投稿日: 2025.01.23
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    スタジオぴえろ45th記念期間限定で、こちらの映画が、YouTubeで放映中です。 作家の酒見さんは、23年に、まだお若くして亡くなられてしまったと聞きました。 中高生くらいに、映画の雲のように風のようにに出会って、こちらの原作も読んで、その世界観に惚れ込んでしまい、ビデオテープまで買ったほどでした。 私の中華ファンタジー好きが始まったのも、この作品がきっかけでした。素敵な出会いをありがとうございました。 鬼籍に入られたこと、本当に残念です。ご冥福をお祈りします。

    1
    投稿日: 2024.12.29
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    初めて出会ったのはアニメ。数年後、この本面白そうだなと手に取ったら「これ、見たことある!」という出会い。 銀河の生き様が清々しい。純粋で乱暴で一直線。 ファンタジーなのに歴史物読んでる気分になれる。

    0
    投稿日: 2024.10.25
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    時間ができたら酒見賢一はじっくりゆっくり読もうと思っていた。昨今の再販のかからなさにそんな悠長なこと考えていたら、手に入る書籍も手に入らなくなると思うところがあったが、こんな形で手に入れたくはなかった。とはいえ、後宮小説はよい。アニメ「雲のように風のように」もよいけれど原作ももっとよい。できればアニメを見てから読む方が世界観や人となりが把握しやすいかもしれない。アニメとは違う硬さとユーモアととっつきにくさがあって、それが癖になる。ファンタジーで、戦記もので、哲学書。何度でも読み返したくなる。

    1
    投稿日: 2024.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    平成元年に刊行された本で、著者逝去により本作の存在を知る。後宮ファンタジーの祖と云われる本作は田舎の少女銀河が後宮でのしあがり、破天荒な性格そのままに自由に生きていく物語。皆さんのレビューでは「面白い」というものが多かったから期待値は爆上がり笑。実際には良い意味でドタバタ劇が繰り広げられ、なかなか面白かった!作者が読者に直接語りかけてくる事もしばしばあり、終始物語を俯瞰して読む事ができた。それにしても本当にフィクションか?と思わせる内容でおもわず「素乾通監」って調べちゃった笑。素晴らしい物語に感謝。合掌

    1
    投稿日: 2024.09.18
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    252ページ 1200円 9月28日〜9月29日 ある国の跡継ぎを得るための後宮の物語。後宮に務める女としての心得を説く。 不思議な話だった。赤裸々で、どこかの国の本当の話なのかという書き方だった。

    0
    投稿日: 2024.03.25
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    追悼 酒見賢一さん 訃報ニュースから改めて手に取りました。 1989年受賞作品だったんですね。当時、アニメを見てから原作を手に取って、アニメで描かれていなかった部分を読んでびっくりした記憶があります。「17世紀初頭の中国を思わせる架空の国の王朝」という設定にすごく新鮮な感じがしました。 ご冥福をお祈りします。

    13
    投稿日: 2023.11.16
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    小田雅久仁さんのインタビューで載っていて気になって読んだ本。 なるほど、こうやって本は脈々と繋がって行くんだなあと思いました。 ユーモアでありながら、哲学も描き、軽やかな悲しみも小田雅久仁さんの筆致に受け継がれています。 渾沌が一つのテーマになっているのも面白かった。

    0
    投稿日: 2023.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好奇心が服を着て歩いているような素直な平民少女の銀河が後宮へ召し上げられ、前代未聞の活躍を遂げる話。 銀河がいかに真っ直ぐで破天荒な人間であるか、彼女が成した偉業がどのようなものであったか、ということが歴史小説風に記されている。 サッパリした性格の銀河が、彼女の周りのくせのあるルームメイトや女大学の師範といった魅力的な人物との丁々発止なやり取りや不思議な魅力のある双槐樹との関わりで少しずつ変わっていくところがじわじわ面白かった。銀河の偉業を語る上で欠かせない男、ここぞというときに命を張る博奕に勝ち続ける渾沌に関しても少なからぬ分量が割かれているが、一貫して気分屋であるという彼の在り方もなかなか面白かった。 これ、たぶん今似たようなものが世に出るとしたら、主人公の銀河と渾沌は絶対に転生者とか異世界人とかそういう設定が生えてるんだと思う。本作はそんなことはなくて、純然としたファンタジー(作者はあとがきで否定しているが)だと思った。歴史家という少しばかりメタっぽい視点こそあるけれど、「自分の時代の自分の国で自分の物語を生き抜いた、ちょっと変わった人たちの話」という点ではかなり筋が通っているなぁと感動してしまった。

    1
    投稿日: 2022.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすがファンタジーノベル大賞 ずっとど真面目にシモの話してるから人に勧められるかって言われたら違うけど個人的にはめちゃくちゃ好き 何よりそれぞれのキャラクターが良くて一切モヤモヤしなかったスッキリ読めて気持ちよかった これは物語の為に書かれた物語

    0
    投稿日: 2022.07.16
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    何年も前に読みましたが図書館でみつけて再読。ファンタジーノベル大賞受賞作。中国王朝を舞台とし、田舎者の少女が正妃となるシンデレラストーリーの要素も含むファンタジー。さらりと読め、架空の王朝にタイムスリップしたような気分になれる一冊です。

    1
    投稿日: 2021.10.02
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    ファンタジーノベル大賞を受賞した際に書名は知っていたのだが、読んだのは初めてだった。泣き虫弱虫諸葛孔明が結構面白いので、改めて読んでみたら、非常に面白かった。司馬遼太郎に通ずるような小説として登場人物が活写されるパートと、作者が説明的に挿入する叙実的なパートが絶妙なバランスで配分されている。しかも、過去の事実を述べているような記述部分も全くの虚構というあたりが面白い。非常によく構想された作品だという印象を得た。

    2
    投稿日: 2021.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    BSでアニメが放送されていたので懐かしくなり数十年ぶりに再読。こんなに読みづらかったかな。 後世の人間が歴史資料を読み解きながら書くという体裁なのだが、書き手の存在が頻繁に入り込むので物語に集中できない。 前半は後宮での房中術の勉強が続くのでちょっと飽きてくる。 けれど後半、銀河が正妃になったあたりから物語が一気に動き出すので面白い。 あの混乱期だからこそ銀河のキャラクターが生きてくる。 貴族の出であるセシャーミンは何故後宮を出た後に妓楼のおかみになったのだろう。 実家が没落していたのか、自分の力を発揮できる場所だと思ったのか。 銀河に初潮が訪れたのを本人が言うまでコリューンは知らなかったが、そういうのは周りの者が皇帝に伝えるのではないだろうか。 いろいろとひっかかるところはあるものの、勢いで読み切ることができた。 もっと銀河や他のキャラクターの活躍が見たかった。 あとアニメ版もやはり良い。

    2
    投稿日: 2020.11.07
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    後宮って、日本でいう大奥にあたるのかな。皇帝の子を授かる為、色んな技教えたり…まぁ、エロくはないけど、具体的な… その話ばっかりではないけど、つい目がいって…(~_~;) 史実に基づいてのような形式で語られているのか、途中で注釈とか多いので、私向きではなかった。 流れるような語り方(書き方?)の方が好きやなぁ。

    5
    投稿日: 2020.09.25
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    「素乾書」「乾史」「素乾通鑑」を紐解いて明かされる、後に素乾国の正妃となる少女銀河の物語。 正史二点と無官の歴史家の歴史通釈の書一点を丁寧に比較・考察し、時には新発表の論文にも触れ、時には異なる説を併記して想像力を掻き立て、描かれる銀河のいた素乾国が架空の国だとは… その丁寧な引用の仕方ときたら、読者を誑かすとんだ狸である。……楽しかった! 歴史書から引用考察するかたちで書かれるということは、キャラクターを客観的に遠くから眺めることになると思いきや、それぞれの人物のなんと面白いこと!愛おしいこと! 歴史の中で見るからこそ、人の子のか弱さが悲しく、懸命さが胸を熱くする。 これも作中で我々に語る"筆者"の巧妙さだろう。実に軽妙で、しかし傍観者としての抑制も効いていて、作中の人物を真っ直ぐに見つめる。 読み終わると、全てが夢の跡である。 素乾朝も素乾後宮も数々伝説を残した銀河もない。 でも不思議と充足している。大乱の中で躍動した彼女らの愛と友情とブッ飛び武勇伝が"歴史を前にした人の儚さ"なんて吹っ飛ばすほど、あまりにパワフルなのである。

    2
    投稿日: 2020.08.25
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    なかなか面白いが、ちょっと乗り切れないかな。思わず史実かと思ってしまったが、違うみたい。しかし、よくこれをアニメにしたな。

    1
    投稿日: 2020.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アニメの方を見てから読んだが、あまりに内容が振り切れているのでびっくり。よくこれを大賞に据えてアニメにしたな、と思う。玉遥樹の最後や「道女」になるシーン、馬小屋の二人は子供に分からないように映像を作っているのがなんとなく分かったが、相当苦心されたろうな、というのが伝わってくる。 歴史資料をもとに作者が想像交じりで小説風に語るという形式を取っており、普通の小説で見せ場になるような部分はあえて簡素にして切っている。もっと会話を聞きたくなるような魅力的な人物ばかりなのに、世界観にどっぷり浸るということはさせてくれない。その分読んでいる方はああでもない、こうでもない、と想像が膨らんで、そこに作者の飄々とした語りがだんだんはまってくる。不思議な感じ。 角先生の哲学、アニメでは「女とは子宮があること。子をはぐくむこと」というだけで終わっていたが、小説を読み進めていくと、先生の言う真理とは森羅万象(おそらくいのち)、という部分があり、国の真理とはすなわち皇帝、後宮とは子宮である、女の腹はすべての真理を生む、とつながっていき、ようやく全貌がわかるようになっている。 哲学の大先生がなぜ壮大な後宮の教育に生涯をかけたか、後宮とは何なのか、そこまで来てはっきり分かる仕組み。面白い。それなのに、終盤に渾沌がこの作品の屋台骨のような後宮哲学をくだらない(美しいけど)と一言で切ってしまうのがまた一層面白い。 渾沌の頭がいいのにその場の気分と思い付きでしか行動しない感じ、私の昔の親友に非常に似ており、なんだか懐かしくなってしまった。いつも信じられないほど突拍子もないことばかりしていて、10年近く親友だったのにどうでもいいことで喧嘩別れしてそれっきり、それも渾沌風に言えば縁というところか。他人と思えなくて、妙に彼の言うこともしみじみと心にしみた。 「人の心は太古は生命力の渾沌とした沼であった。生の欲求が時々ぼこっと浮かんできて泡になる。その泡が弾けて、泡の中に詰まっていた気を吸うことによって人は生命の欲求を知るのである。」 ここの部分がかなり好きだ。沼の上に建てられた人々の社会、その揺らぎ。そして建物を持たない危険人物が、渾沌であったということ。 江葉がクールで聡明でとてもかわいいので、後宮生活と戦いを経て銀河と親友になったらしいのは嬉しかった。故郷に連れ帰るほどだったとは!もっと二人の話を読みたかったな。この説は信用しないが、なんて言いながら最後に二人が欧州に渡った説をちらりと書くあたり、本当に分かってやってるんだなあ、と思いつつ作者の手のひらで踊り狂ってしまいそうだった。

    4
    投稿日: 2020.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。 軽快でときには生っぽい。 軽い感じの文章にさらりと読める。 主人公、脇役ともにキャラが立っていていい。 渾沌の立ち位置、行動がたまらない。 これは銀河目線もしくは次の王朝樹立までの続編が読みたくなる。 いつの日か書いてはくれないだろうか?

    1
    投稿日: 2020.06.14
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    単行本が発売された頃だから30年ぶりに読了。墨攻もそうだが、自分の中でもキャラクターがどんどん肉付けされていっており、こんなにあっさりかな?という感じ。読後に広がる心地よさ。やっぱり名作。

    1
    投稿日: 2020.06.07
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    中国史と思わせるような後宮をテーマにしたファンタジー小説。 史実だと思って読んでいたが、著者の創作だった。 田舎娘が正妃になり軍隊を組織するという突拍子もない話だが面白く読めた。 真理は子宮から生まれる。

    5
    投稿日: 2019.07.23
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     先帝は腹上死 であったと一応の「正史」にある記述を引用し、正史がどう言ふ風に書かれるかを描き、そんでもって、金瓶梅な世界へ行ったシンデレラな娘さんが三国志的なアレをバックにラストエンペラーと添ひ遂げるが、と言ふすごい世界が展開する。  うんうん。  宦官の人が(作中ではひらがなの)、宮女候補の人の、宮中用語を覚えるために奮闘する(女性っぽい体の娘さんを脱がせて体へ直接書く)と言ふのをメモすると言ふ設定は、なんか来る。

    1
    投稿日: 2019.05.09
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    タイトルは後宮がついてるが、中身は爽やか。 悲しい話でもあるんだけど、主人公の銀河が軽やかに生きていくので、悲壮感はなく、むしろ切ないジュブナイルとしても読める。

    1
    投稿日: 2019.05.07
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    素乾国の後宮に入ることとなった銀河の人生と国が滅ぶまでを、後世の筆者が資料を見ながら語るという設定で描く。はじめはファンタジーなのかよくわからなかったと作家さん自身もいっていたが、ファンタジーノベル大賞なので、一応ファンタジーか。 後世の人が書いたという設定なので、はしょれるところは堂々とはしょってあり、面白いやり方。架空の話であるのに、妙なリアリティ。銀河、江葉、玉遥樹、世沙明と後宮メンバーが個性的で面白い。

    1
    投稿日: 2019.03.16
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    日本ファンタジーノベル大賞、第1回大賞受賞作。 であるが、思わず中国史の辞書を引きそうになった。何から何まで、世界すべてが創作フィクションで、著者の構想力の凄さを知った。

    1
    投稿日: 2019.02.09
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    いや~~~、歴史小説?っていうのかな?? こんな風に書かれた小説読むの初めてで、新鮮だったな~~後宮ってそういうことなのね・・・。 面白かったな・・・銀河とコリューンのやりとりが・・・ラブコメすなあ・・・。 あと突然の近親相姦にはびっくらこいたよ。

    1
    投稿日: 2018.03.10
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    二十年以上前に読んでいるが、古本屋で再会し、再読。 今でも覚えているフレーズを見つけたりして、何とも懐かしかった。 それと同時に、ああ、デビュー作の頃から、酒見さんは酒見さんなんだなあ、とも思う。 架空の「素乾書」なのか、実在する「三国志」の違いはあれど、それにツッコミをいれながら、自在に物語を紡いでいく手法なんて、そのままだ。 一方で、昔はひたすら天衣無縫の銀河ばかり追っかけて、わくわくしながら読んでいたのが、今は混沌がとても気になったりする。 世沙明のことは覚えていたのに、玉遥樹のことは全く覚えていなかった。 あれ、この辺りあの事件を踏まえているのかなあ、なんて思うようになったのも、年をとったせいか? こちらの読みの変化にも気づかされた。

    1
    投稿日: 2018.01.27
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    「素乾書」「乾史」「素乾通鑑」の研究報告のように始まり、最初は歴史小説と思い込まされましたが、見事に架空の(そういう意味では立派なファンタジー)物語でした。 銀河のような元気のいい少女がどうも好きでして。。。その上に江葉などというニヒルで屈折した少女が相方で、更には気高い王遥樹なんて美女も出てきて。。。良いですね。 それで居て、歴史小説と間違えるくらいリアリティをい感じさせるのですから、著者の力量はたいしたものです。 面白く一気に読ませてもらえました あとで考えれば、多少キャラが漫画チックかと思ったら、ちゃんとアニメ化されていました。

    1
    投稿日: 2017.11.08
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    壮大な作り話。 まさにファンタジー。 終始エロに振り回されているような、、、 でも不快ではない。 下世話な猥談に走るでもなく、 恋だ愛だに囚われるでもなく、 人の営みとしての性を根底に 描こうとしているように思えるからかな。 語り口がやや回りくどく感じられるが、 登場人物たちそれぞれに個性があり、 生き生きと活字の世界で暴れ回っています。 いいぞ渾沌、もっとやれ。 アニメも昔々に観た気もするが、 もっと清々しい展開だったような。 ちょっと観返してみたくなったな。

    1
    投稿日: 2017.01.21
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    軽妙な語り口にノせられてついつい読み進めてしまう。ただ常に伝聞調(こうであったようである、とか、こう言っていたようであるがわからない、とか)で、誰かに感情移入するということはないし、なんだか読み疲れてしまう感じはある。

    1
    投稿日: 2017.01.03
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    あまりにも当たり前のごとく書かれていて、実際に歴史書から引用したごとき記載もあったりで、最初、史実に則った小説かと思いました。読み進めているうち、良い意味で胡散臭い部分とかも目に付くようになってきて、だんだん気付かされてくるんだけど、そうなると逆に、多少あざとく思える言い回しとかが気になってくるんで、騙されたまま読み続けた方が、良い感触が残ったものと思われます。それにしてもよくここまで妄想を膨らませたものだとか、感嘆させられることしきりでしたが。歴史小説としてもSFとしても、面白く読める作品だったことは間違いないです。

    0
    投稿日: 2016.10.18
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    『雲のように風のように』を見てから、ずっと原作を読んでみたかった作品。 アニメより銀河が少しだけ大人しい。それもそれで良い。 もちろん、アニメのスピード感と娯楽感も好き。

    1
    投稿日: 2016.09.26
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    【再読】不定期的に「雲のように風のように」か「後宮小説」を読み返したくなる。 小説の方は独特の体裁なので、そこが面白さでもあり読みにくさでもあるんだけど、アニメ版とは違ってちょっとエッチで(後宮だから)、でも銀河とコリューンが可愛らしい。 後日談がまたとてもいい。 あと江葉が好き。

    1
    投稿日: 2016.09.15
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    これは、壮大なるファンタジーだ。しっかりした構想と、大きな妄想が交錯して、本当にあった逸話であるように感じる。ただのスケベとも言えるが、歴史小説のような傘を借りて、それっぽく仕上がっているのがすごい。

    1
    投稿日: 2016.08.14
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    なんとも眩惑されたような…ぽわっとした気分で読み切ってしまった。 在らざる国の奇なりな、しかしそこはかとない哀しみを帯びた結末に、居るはずも無い主人公の最期はせめて穏やかなものであれ…と願ってしまった。

    1
    投稿日: 2016.07.16
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    腹上死した先帝のあとを継いだ新帝のために 新しく作られた「後宮」 ここに入ることになった田舎娘の銀河を中心に話がすすむ。 まさかの正妃を射止めたが、やがて後宮は反乱軍に襲われる・・ ファンタジー大賞なだけあって、すべて空想なのだけれど それらしい文献なども多数出てきて 「なにかモデルがあるのかも!」とまで感じさせる。 その腕前は御見事! サブキャラも魅力的です

    1
    投稿日: 2016.03.18
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    この本のタイトル通り後宮、日本版でいうと大奥と言ったらわかりやすいかと思うが 中国モノのファンタジー小説。 とはいえこれファンタジーじゃなくて実際あったのではないのか?というくらい 内容の濃さに天晴れと言いたい。 素乾国の後宮に入ることになった主人公の女の子 、銀河。 この名前がすでに私の中ではファンタジー! いい名前だ銀河。 で、すぐ入れるわけではなくふるい落とされていき まさかまさかの正妃になるわけだけど。 ここでいろんな個性豊かな登場人物が出てきて とても楽しく読めた。 個人的に好きなのは紅葉、角先生。 皇帝であるタミューンもまたなんか味があっていいなって。 アニメになってるそうだけど、私はこのドロドロしたのを小説の中だけで楽しみたい。 子宮という存在を改めて深く考えるそんな小説

    1
    投稿日: 2016.03.05
  • 壮大なるホラ話

    第一回日本ファンタジーノベル大賞にして酒見賢一氏のデビュー作となった小説ですが、受賞が1989年ですからもう四半世紀が経つのですね。いつかは読もうと思っていましたがようやく読みました。 氏の大作「陋巷に在り」などは史実が元になっていますが、この「後宮小説」は全てが作り話。正史「素乾書」にはこう記されているとか、歴史家が著した「素乾通鑑」という文献ではこう書かれているとか、もっともらしい作者の蘊蓄が入りながら歴史絵巻風に物語られますが、それらの文献も含め何もかもが作者の創作です。「素乾国」という国が「幻影達の乱(渾沌の役)」という内乱で滅亡するのですが、その最後の皇帝の正妃となる地方の庶民出身の娘の一代記という体裁で一国の存亡が語られます。小説が終わった後に作者が語る後日譚まで味があって面白いです。 新皇帝が皇太后に命を狙われているなど陰謀が渦巻いていますが、主人公「銀河」の性格からかなんとも爽やかな物語になっており、魅力的なキャラクターがたくさん登場するのでとても楽しく読めました。私の好きな登場人物ベスト3は、 1. 渾沌 - 反乱軍の参謀、冗談のような反乱が国を滅ぼすことになりましたが。 2. 角先生 - 女大学の講師、性を哲学として極めています。銀河の恩師ですね。 3. 江葉 - 銀河の同僚、後宮が解散した後は二人で市井を席巻したんだろうか。 ですかね。正妃さんをランキングに入れるのは恐れ多いのでこうしておきます。(^^)

    0
    投稿日: 2016.01.28
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    よく図書館で「本の書き出し1行目特集展示」の話を見かけますが、この小説の1行目は凄いです。どこかにこれを特集展示する勇気のある図書館はあるんでしょうか……。 旧蔵書を20数年ぶりに再読しました。中国っぽいどこかの国の架空の王朝が舞台なのですが、なんとなく、中国史にあまり詳しくない方が突っ込まず幸せに読めるのではないかと思います。当方は全く詳しくない側の者なので、とても楽しく読めました。個性的なキャラクターにより展開される下世話さと芯の通った筋書きとのバランスが面白いのです。 キャラクターについて。ヒロイン銀河の清廉な魅力は再読しても全く色褪せていませんでした。 悪役菊凶。あとがきによれば著者の方は、アニメ版『雲のように風のように』での彼の描写にはご不満でいらしたようですが、改めて小説を読むと「さもありなん」と思います。小者は小者なのですが、一応野心と権謀術数をたっぷり張り巡らしている美丈夫の悪党な筈なのに、アニメでは単にヒステリックなおネエキャラの印象が強かったので。 この歳になって、反乱軍の大将の片腕「渾沌」のキャラクターに若い頃は覚えなかった関心を抱きました。陰謀の渦中にあってもとことん自らの心の命ずるままに行動する、ある意味超マイペースな人物。彼が仲間を裏切った後の顛末について、バッドエンドとハッピーエンド、きちんと二通りの説が用意されているのが良いです。

    1
    投稿日: 2015.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    17世紀、中国らしき素乾朝を舞台にした歴史小説。 素乾朝?中国にそんな王朝あったっけ?と思ったらこの王朝からして著者の創作だったのね。架空の史料を引用してもっともらしくみせる工夫が面白いです。 皇帝の夜の相手ということすら理解せず、”三食昼寝つき”にただ魅かれ後宮に志願するあどけない主人公。しかし、宮廷内では重臣たちが陰謀を巡らし、外では反乱が起こり、彼女は歴史の波に飲み込まれます。クライマックスとなる後宮での攻防は熱く、一気に読み終えてしまいました。 国への不満のためというより退屈を紛らわすために蜂起した間の抜けた反乱軍。後宮の女と宦官だけで組織された後宮部隊。珍妙だけど、もしかしたらモデルとなった史実があるのではないかと説得力を感じて面白かったです。 好奇心のかたまりで行動的な主人公・銀河はもちろん、国を滅ぼす乱のきっかけともなれば、宮廷の重臣たちの陰謀を挫き、主人公の命を救う直感に導かれた行動原理をもつ渾沌は魅力的でした。 映画"墨攻"は面白くなかったけれどこの著者が原作ならば小説のほうは期待できそう。機会があれば読んでみたいです。

    2
    投稿日: 2015.09.23
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    『デルフィニア戦記』(茅田砂瑚)や『十二国記』(小野不由美)や『彩雲国物語』(雪乃紗衣 )が好きな人におすすめ、ということだったけれど、うーん、ちょっと違うような。 登場人物に焦点を当てた物語、というより、歴史に関する小話という印象。もちろん架空の国なので、ファンタジー小説に類するのは間違いないのだろうけど。

    1
    投稿日: 2015.09.13
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    古本で購入。 「腹上死であった、と記載されている」 あまりに有名な書き出しで始まる、王朝時代中国風の世界を舞台にしたファンタジー小説。 皇帝の死後、田舎娘の銀河が宮女狩りによって後宮に入って始まるこの小説は、架空の歴史、架空の文献によって綴られる偽史調の物語。 そこかしこにユーモアが仕込まれていて、中国史に多少詳しい読者であればくすりと笑ってしまう。そのあたりは多くの史書などに触れてきたであろう作者の本領発揮というところだろうか。 ところでこの『後宮小説』、見方を変えれば、美女・美少女たちの織り成すストーリーは「萌えアニメもかくや」という感がある。 無口系の江葉、気位の高い世沙明(セシャーミン)、新帝に肉親以上の愛情を抱く玉遥樹(タミューン)など、出版が1989年ということを考えれば、「先取り」と言えなくもない。

    1
    投稿日: 2015.08.01
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    痛快娯楽架空中国時代小説。なんか、いつ頃なのか、年代を示すような数字があったりしますが、ツッコまないことです。ファンタージーノベル大賞なんだから。 そう、これは、現実のある地域(の過去のどのあたりか)に、よく似た風合いを持つ世界の中で完結する、ハイファンタジーなのです。ハイファンタジーという言葉がそれにそぐわないとお考えなら、きっと、私と定義が違うんで、論争はふっかけないで下さい。 で、いやまあ、なぜか初潮を迎えていない少女が正妃になっちゃうのは、冗談だろといいながら、実はいろんな人の思惑の積み重なりの結果だったり、デビュー作のはずですが、よく練れています。面白い。とはいえ、このお話、やはり混沌なる人物が存在しないと成立しないのね。 で、こういうキャラって、御都合主義とか叩かれそうなんだけど、ぜんぜんそんな気がしない、むしろ、人間なんてそうであるべきなんだよ、とか言いたくなるのです。そこも、まあ、作品の魅力なんでしょう。だって、そうじゃなきゃ銀河が可哀想だもの。

    1
    投稿日: 2015.06.08
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    「墨攻」の酒見先生の処女作品。空想だけでここまで書けるか。中国(っぽい)国の後宮(所謂大奥)で成り上がる少女を生涯を、まるで歴史書(もちろん存在しない)を紐解くように描く。魅力的なサブキャラに関してやや不完全燃焼は否めないが、パワーがあり面白い。

    1
    投稿日: 2015.06.05
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    『墨攻』読み終わったテンションで20年ぶりくらいの再読。そ、そうだよこういう歴史を研究してる体裁の小説!歴史勉強してこういうのが書きたい!

    1
    投稿日: 2015.03.26
  • 著者のデビュー作にして、(今のところ)最高傑作

     第一回日本ファンタジーノベル大賞受賞作で、アニメ「雲のように風のように」の原作です。  正直、アニメは毒気が全くなくて(子供向けだからしょうがないか)、物足りないとお思いのあなた、ぜひこの本を読むべきです。アニメでの登場人物の造形は原作にかなり忠実と思われるので、違和感は無いと思われます。  ジャンルとしては、確かに東洋歴史ファンタジーとしか言いようがない作品ですが、リサーチは行き届いていて、魔法とか超自然的なものに逃げることなく、本格的な歴史小説のようなハードな部分も持っている小説です。  だからといって、取っつきにくい部分は全くなく、からっとした乾性の雰囲気の(その当時はまだ概念としてなかった)ライトノベルのような軽い、楽天的な小説です。でも、絶対ジュブナイル小説ではありません。(ジュブナイル向けではないシーンもいくつかあります。)  とにかく、物語世界と登場人物の造形がしっかりしているので、読んでいて引っかかりが全くありません。するすると納得して読めてしまいます。  西洋風のファンタジーに飽きた人、中国を舞台としたファンタジー小説が好きな人はもちろん、大体の読書好きなら読んで損はない万人向けの小説だと思います。  なお、個人的には、日本ファンタジーノベル大賞で最終選考以上に残ったなかで本として刊行された小説では畠中恵氏の「しゃばけ」がベスト、次点が「後宮小説」と思っています。

    1
    投稿日: 2014.12.23
  • 書き出しがぶっ飛んでる!

    「腹上死であった、と記載されている。」 この一文から始まる、今は休止された日本ファンタジーノベル大賞の第1回受賞作。 皇帝崩御によって後宮入れ替えの募集に応じた田舎娘・銀河が正妃になるというシンデレラストーリー。 「素乾」国の正史や歴史通釈書から後宮にまつわる話を小説として構成したという体裁を採っていて、所々にある書き下し文や引用文献名のもっともらしさに架空の国だとわかっていても「こんな国本当にあったんじゃないか?」と思ってしまう面白さです。 また、好奇心旺盛でイキイキとした銀河、個性的な銀河のルームメイト達や教師達、反乱軍のゴロツキどもも皆魅力的です。ラノベ小説バリにキャラクターが立っていて、お気に入りを見つけて読むのも楽しいかも。 ファンタジーノベル大賞の受賞記念に作製されたアニメ「雲のように風のように」を小学生の時に見て面白かった覚えがあり、中高生の頃にこの原作小説を初めて読んだ時には最初の一文にぶっ飛びました。さすがにアニメでは性的描写は割愛されているので子供の時にはわかってなかった。少しHなシーンもあるけれど、カラッとした描写で笑ってしまいます。

    5
    投稿日: 2014.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ファンタジーノベルの名に恥じない奔放な設定が目を引く良作。十代の頃はひじょうに難解に思えたので挫折してしまったが、なんとか読み終えた。 世界観の作りこみは凄いのだが、いささか、ひとの心の触れ合いの描き方にもの足りなさを感じて、星ひとつ減らす。ヒロイン銀河と皇帝の王道宮廷ロマンスを想定していたが、皇帝がまったく存在感がなさすぎて唖然とした(笑)。 もうすこし各人を掘り下げて書けば面白かっただろうが、応募作品という制約があったのだろう。銀河の後世や、人を喰ったような著者の後書きは面白かった。 歴史小説好きでも、江戸人情ものや西洋の悲恋が好き、という手合いには、あまり合わない物語だと思う。

    2
    投稿日: 2014.04.16
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    著者のは『墨攻』以来。 語り口が独特で面白かった。史書から小説を書くとこんな感じになるのかなと。著者の心理表現もあってそういうところも楽しめた。 あとがきに書いてあったことなんかもふんふんとうなずいてしまった。

    2
    投稿日: 2014.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後宮に入ることになった主人公が、後宮でのアレコレを学ぶための予備校に入ってからのいろんなできごとの物話。 ファンタジーノベル大賞受賞作品と聞いていなければ歴史小説かと思うような淡々とした文体でお語が進みます。 あまりにも淡々としているので、私としてはたいして主人公に感情移入することなく読み終わりました。 設定等はすごくいいと思うので、これならアニメ(私は見ていません)のほうが良かったのではないかなと推測されます。 後半、クーデター?が起こり、戦争っぽい展開になってからのほうが面白かったです。

    2
    投稿日: 2014.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    架空の舞台をさほど違和感無く表現できる力量は、 大したものだと思いますが、いかんせん登場してくる 人物の造形が、ありきたりでとても陳腐。 ネーミングセンスについても、歴史小説風を装って いるわりには、「銀河」とか「幻軍」など‥ かなりアニメチックで、真剣に読む気が失せます^^; さらっと読めるので、普段本を読まない方、歴史に詳しくない方にオススメです。

    2
    投稿日: 2014.03.10
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    墨攻を読んで第一回日本ファンタジー大賞を取ったとあったので図書館で借りて読んでみました。個人的にはあまり合わなかったなあ〜と言う感想です。 墨攻は箇条書きのようなお話展開でも戦争の話なので良かったのですが女の子が主人公の話だと殺伐としすぎな感じが。史実を元に書いているというスタイルもここはわからないとか主人公の気持ちを察するに、とかいちいち書かれると興ざめする感じがするのですが。 これがファンタジーかなあ?と言われると微妙な感じですがまあ自分の頭の中で作り上げた世界と言う意味ではファンタジーなのかなあ?だったら現実を舞台にしてたとえばチバと言う町でのお話でも実際の都市とは違う点があるのだからファンタジーだと言い張ればファンタジーなのかもしれない。難しいところです。

    2
    投稿日: 2014.02.04
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    アニメの「雲のように風のように」の原作。 後宮内で教わっているようなことを、主人公の目線で教わっているような気分になる。つまり興味のないことは、銀河と共に昼寝するが如く読みとばしてしまうようなところがある。 個人的には基本的に原作の方が好きなのだが、珍しくアニメの方が爽やかで好きな作品。

    3
    投稿日: 2014.01.15
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    時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に田舎娘の銀河が入宮することにあいなった。物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに……。さて、銀河の運命やいかに。

    2
    投稿日: 2013.12.30
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    中国風世界の後宮にまつわるファンタジーです。「女とは何ぞや」ということが話の中で問われますが、現代の性同一障害などの事柄にも関与していて、作者も面白いことを考えるなと感じたことを覚えています。 九州大学 ニックネーム:森 透

    2
    投稿日: 2013.10.29
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    ストーリー上に筆者が出てきて解説を加えながら進む、というのが苦手で挫折しそうになったけどなんとか読了。目で追っても頭に入らないところが多くて辛かったが、銀河の屈託のなさは好感を持てた。

    2
    投稿日: 2013.10.04
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    うわぁ、これすごい。 私はてっきり過去存在した国を使った創作なのかと思っていましたが、全部創作なのですね。 10年以上前の本ですが十分楽しめます。とくに少女文庫が好きな人には非常にオススメ。堅苦しく始まったり「なにやらいかにも難しい書物引用してるっぽいけど大丈夫…?」と戸惑いますが、恐らくそうした文章の表現も世界観を語る上で非常に役に立っています。 何より主人公の素直(悪く言えば愚直?)な性格に共感できます。まっすぐです。彼女には相手の立場を慮るとかいうことがありませんが、根がはっきりしているので、(高貴な人はともかく)人から好かれやすい性格ですね。 それほどたくさんセリフがあるわけでもページがさかれているわけでもないのに、「この人はこういう性格なのね」とわかりやすいです。およそファンタジーノベルを取ったとは思えない本の装丁ですが、面白いですよ。今風に挿絵を入れ替えたりすれば、もっと今の人が読めるきっかけとしていいんじゃないかなぁ。 さすがにこの表紙で手に取るのは厳しいのでは……。 私もネットの紹介文を見て探し当てたので。

    3
    投稿日: 2013.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本は、登場するキャラクター皆個性豊かです。 特に混沌の一言では言い表せない、名前通りの混沌とした人物像に圧倒させられました。 混沌は本能で動いているけど、その実「心」を持って周囲を見ているのかなと思います。幻想達が後宮を落とし、女性を犯そうとすることは野蛮ではあるけれど突き詰めて言えば雄の本能なのに対して、皇帝や銀河、その他混沌が心を動かされた人物たちは情に訴えるものがある気がします。(彼女らも結局は本能的に動いていると言えますが) 本の中でたびたび混沌は原初の思考を持つ狂人と言い表されていますが、まさにその通りの男だと思いました。

    2
    投稿日: 2013.09.28
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    処女作(とりわけ長編)の中には、その作家の資質、可能性、その後の方向性、まだ表面に表われていない要素も未分化細胞か種子のように胚胎している、という説があるようです。作者も肯定していますが、幾つか作品を読み、久し振りにこの作品を読んだ上で、僕もそう思っています。中国に興味があれば尚のこと、無くてもフワッと楽しめる感じがいいです。アニメ向きと思ったら、されてましたね。「雲のように風のように」という作品だそうです。

    1
    投稿日: 2013.09.18
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    本当に起こったかのように描かれていて登場人物が魅力的で面白かった。 さらっと急展開が起きたりしてびっくりしましたが(笑)

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    投稿日: 2013.09.09
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    読みにくい文章、持って回ったようなはぐらかすような表現が得意ではないけど、キャラクターの魅力で読めた。アニメをまた観たい。アレは名作!

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    投稿日: 2013.08.29
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    ドロドロなイメージの後宮だけれども、これはサラサラだった。ひとえに主人公銀河の性格のおかげかと。 あっちこっちいって、読みづらいと感じた部分もあったけど、面白かった。 ファンタジーだけど、ありそうなお話でした。。

    2
    投稿日: 2013.07.29
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    あとがきまで読んだ後、「やられたーー!!」 この一言につきます、これは本当におもしろい 「雲のように風のように」というタイトルでアニメーション化もされた作品です。 ぜひ。

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    投稿日: 2013.06.07
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    小説自体にも人をくったような表現が多く面白い。 何よりも「あとがき」が作者の一面を買いまみれて面白い。 ミステリ :☆ ストーリー :☆☆☆☆ 人物 :☆☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆

    2
    投稿日: 2013.05.23
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    中学生くらいに読み、抑えたエロスにノックアウトされたのでありました。 筆で体をまんべんなくなぞるといった描写は子どもには刺激的すぎて…。(記憶違いだったらすみません) しかし間違いなく大人への扉を開いてくれた1冊でした。 また、淡々とした文体も癖になります。 エロスだけでなく文体のために何回も読み返したのだと思います。 全体の雰囲気は、井上靖の「楊貴妃伝」とかに通じるものがある気がする。

    2
    投稿日: 2013.04.02
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    恥ずかしながら私最後の最後までこの小説が史実に基づいた実在の人物や事件のことを書いた小説だと思っていました。 解説を読んで始めてこの小説が作者の創作した全くのフィクションであることに気づきました。何故この小説がファンタジー大賞なんだろうと不思議に思っていたのですが、成る程素晴らしいファンタジーでした。

    3
    投稿日: 2013.03.28
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    普通の女の子が、ひょんな事で皇帝に見初められ、いつの間にか・・・ってのはファンタジーの定石ですが、定石だけにトキメキますよね。不思議遊戯然り、十二国記然り・・・って、十二国記はまた違うかwww 以前この本が原作のアニメにはまったことがあり、懐かしく読ませていただきました。ただ、アニメは子供向けやったので、アニメとはまた違った面白さ。壮大な歴史観と、骨太な設定と、真面目なエロスと・・。この年代になってから読めて良かったかな、と。 後半のワクワク感は、健在。銀河の生き方は格好良すぎます。 アニメの時から皇帝ラブでしたが、本書でもトキメキまくりでした。昔は万能なイメージのみでしたが、本書では(無意味な)善良さもまた可愛ゆし。 さて、またアニメ借りて見ようっと。

    2
    投稿日: 2013.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第一回の日本ファンタジーノベル大賞の受賞作であり、書評家の豊崎由美をもってして「こんなレベルの高い小説が第一回受賞作って時点で、ファンタジーノベル大賞の成功は決まったも同然だなとすら思いましたから、当時は」(大森望との共著『文学賞メッタ斬り!』より)と言わしめた傑作。確かに面白くて一気に読んでしまった。 中国をモチーフとした舞台をバックに、はちゃめちゃな偽史が展開される。書き出しが素晴らしい。

    2
    投稿日: 2013.02.17
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    アニメ「雲のように風のように」の原作。アニメが好きだったから読んだら、内容がけっこう大人向け。でも純粋な主人公に癒される。隠れた名作。

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    投稿日: 2013.01.15
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    アニメを先に見て原作の後宮小説を読んだんですがアニメではカットされたところとかアニメでよく再現されたとこなどの差が面白かったです。 それにしてもコリューンは不憫な男ですね。

    1
    投稿日: 2012.12.27
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    アニメ『雲のように風のように』の原作としてずっと以前から知ってはいたが、中々実際に手に取ることができないでいた本だった。 当時は、アニメと云えば子供が見るものだとする体勢が大半だったと思う。だから実際に初めて小説に触れてみて、結構生々しいと云うか、ともすれば下世話な話になりそうと云うか…で、吃驚した。 しかし、取り扱っているもの自体に比べ、作者の興味はそこにはないようで、何というか、その距離感が読んでいて面白かった。

    2
    投稿日: 2012.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中国歴史風小説。 皇帝の妃選定と、それにともない後宮で開かれる性教育 という何ともふざけた内容にも関わらず、歴史書風の漢文読み下し文を交えたいかにもな文体に、いつの間にか煙に巻かれてしまう。 良い意味で作者のドヤ顔が見えるような書きぶりが面白く、哲学的な性の探求という切り口が滑稽ながらも興味深い。 純粋な中国歴史物が好きな人間には物足りない内容ではあるものの、わりとニュートラルに楽しめる娯楽小説ではないかと思った

    2
    投稿日: 2012.11.10
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    演義とか時代小説的な。あるいは、にこりともせずぼそぼそ喋る講師がテキストにない虚実とりまぜた小ネタを喋ってる的な。中国古典の現代語訳みたいな地の文(と突然作者が表に出てくる時代小説にありがちな演出)が駄目な人には駄目だろうけど、私は面白かった。 中国古典の何が面白いって、空腹になれば鶏を手で割いて食うような豪傑が出てきたり、愛妻を狼の肉と偽って調理しちゃった老臣が「なんと忠義な」とほめそやされたりするところの「わかりあえなさ」だと思ってるので、要は偽書であっても面白ければいいと思う。 あと、角先生よかったね。

    2
    投稿日: 2012.09.19
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    中学生のとき以来の、再読。すごく真剣な民明書房(わかる人だけ、わかってください)的ファンタジー。歴史モノ小説入門にはちょうど良い作品かと思われます。個人的には、ちょっと背伸びしたい中学生・高校生の方にお勧めしたい一冊です。

    2
    投稿日: 2012.09.17
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    闇本【腹上死であった、と記載されている。】途中まではイケルかな?と思ったがダメだった。ファンタジーやラノベに慣れてないからだと思うけど、ちょいちょいでてくる「著者は~」の語り口にドン引き。

    2
    投稿日: 2012.09.03
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    ファンタジーノベル大賞受賞作品。どんなファンタジーなのだろうと思って読んだけど、期待していた内容とはだいぶ違ってがっかり。文章も引っかかるのでかなり飛ばし読みしちゃいました。 中国風の架空の国の設定だからファンタジーなのかな??いまいち主人公の銀河の魅力がわかりにくいしなぁ。あくまで「素乾書」などの文献から起こした小説の体裁をとっているせいか登場人物の魅力に欠ける気がした。 最後まで違和感が残る作品でした

    2
    投稿日: 2012.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    腹英三十四年皇帝崩御。すなわち後宮の解散、新皇帝即位につき新しい後宮づくりが始まる。後宮に仕える宦官どもは祖国に戻り新しく後宮に仕える宮女を捜し、新たなる権力を望む。緒陀地方・真野が連れてきた宮女候補・銀河は「三食昼寝付、いい服が着れて、天子様に見初めれられれば贅沢放題」のうわさに宮女候補になる。 「雲のように風のように」(スタジオぴえろ、1990)の原作です。かつ、第1回ファンタジーノベル大賞受賞作。ってこの原作からどうやったらあのファンタジーでお子様も楽しめるアニメに出来上がったのが不思議。というか、選定理由がいまいち納得できない。ってくらいエロいw 1990年の本放送をリアルタイムで見て、とても感動し、いい年した大人になった今に至り「素敵だったわ☆」と熱に浮かされて原作読んでみたのに・・・ええっ!って気分。 というより、私今更だけど漢字が多いのが駄目らしいw作品中時々漢文まじりで進むのですが、こうイメージで読み飛ばしたので入り込めませんでした。 ただ、ファンサイトに行ってみると、とても愛されている作品であることも事実。この先ちゃんと読み返して物語りに浸れたら印象は変わるのかもしれない。

    1
    投稿日: 2012.08.15
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    昔、我が家に「雲のように風のように」というアニメのフィルムコミックがあって、よく読んでいた(たぶんアニメ自体は観た事ないと思う)。 そのアニメの原作本という事で、なんだか懐かしい気持ちで読了。

    2
    投稿日: 2012.07.18
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    キャラが全員とても魅力的で、作者独特(?)の軽妙な地の文が読みやすく、ぜひともおすすめしたい一冊です。

    2
    投稿日: 2012.06.22
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    アニメは見ていたけど(大好き!)、小説ははじめて読んだ。 すごい面白かった。ファンタジーなのに史実ぽく書いてるのも。

    4
    投稿日: 2012.06.12
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    個人的にはあまり合わないというだけで★3つ。 この作家の煌めく才能は十二分に伝わってくるし、客観的に評価すれば少なくとも★4つは与えられるべきだろう。 ある作家が感じたそうだが「中島敦のような文体」という意見には同感。

    2
    投稿日: 2012.05.22
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    酒見賢一さんのデビュー作で、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 後宮に入った主人公が色々な人々と出会い、皇帝のお后になるが、ちょうどその頃反乱が起きて……という内容。デビュー作とは思えない文体と、生き生きとした登場人物、中国を舞台にした雰囲気のある作品で、これがファンタジーノベル大賞に選ばれるのも納得の作品だと思う。 文章はかなりかっちりとしていて、ファンタジーよりも歴史小説という趣のほうが強い。後日譚などのエピソードがけっこう好きで、主人公達がヨーロッパに渡っていたという話が本当なら~と考えたりする。 日本ファンタジーノベル大賞って受賞作がアニメ化される特典がついていたらしくて、この小説もアニメ化されている。でも、後宮という性的な世界を舞台にしているため、アニメ化も難しかっただろうなぁと推測。それでも、かなり面白かったという記憶があるけれど、結局、2回でアニメ化の話はなくなってしまったようだ。

    2
    投稿日: 2012.05.13
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    子どものころにアニメ化された「雲のように風のように」を見て、大きくなってから原作があると知り読みました。先にアニメから入ると、原作のセキララ具合に驚きはしましたが、すごくおもしろい話だと思います。しかも、この小説が日本ファンタジーノベル大賞の初代受賞作品であることによって、私に「ファンタジーの本質とは何か」を教えてくれました。想像上の生き物や、魔法などは一切出てこないけれども、この小説は紛れもなくファンタジーです。

    1
    投稿日: 2012.03.24
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    なんかすごいもん読んだ。 作者は変態だよね?(※褒めています なんかとんでもないものよんだとしか言葉が出てこない。 わけがわからないよ(※褒めています

    2
    投稿日: 2012.02.27
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    恩田陸かなんかの本の後ろに載っていたので買ってみた。こわいものが続いたので、ちょっとファンタジー系を。 結果まあまあ。読みにくいっていうのはおいておいても、なんかこう次々に頁をめくりたくなる感じではない。思ったほどのファンタジーでもないし、感情移入もあまりできないし。 と書いていると全くほめていないのだけど、面白くないわけではない、というかそれなりに面白い。表紙の絵の影響かもしれないけど、なんかこう全体的にサーモンピンクっぽい感じ。

    1
    投稿日: 2012.02.19
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    アニメ映画、『雲のように風のように』の原作として、たぶん初読は小学生の頃。全くなにもわからずよく最後まで読んだものだと思う。 卑猥な後宮事情を含むあれこれを大真面目に歴史小説風に仕立てたファンタジー。法螺話、といいたい軽さがある。下ネタ好きな人なら好ましいかも。どろどろはしていない。 なんと第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。選考委員の一人である井上ひさしによれば、『シンデレラと三国志とラストエンペラー』の魅力らしい。

    1
    投稿日: 2011.12.24
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    耽美な文章と飄々と生命力豊かに生きる銀河が好印象 彼女の周りにいる人物達も魅力的で生き生きとしていた

    1
    投稿日: 2011.12.14
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    誰にも感情移入できない謎の少女成長小説。 変な美少年も多し。 最後のあっさりいろいろ惨く死にすぎ。 理解不能なところがパンクロックのよう。 突然反乱軍の副将が憤慨して残虐小説書いたり、 突然正妃になったり、 1回で身籠ったり、なんなんだこの小説jは! 正しく物語に圧倒される

    1
    投稿日: 2011.12.05
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    SF大賞の本。酒見さんは「墨攻」の人。銀河という女の子が選ばれ、後宮(大奥みたいなとこ)に入り、朝廷の没落に戦い生きる話。故事に載ってましたみたいに書かれてるけど嘘です。

    1
    投稿日: 2011.08.29
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    中学1年の夏休みに読書感想文のために買いました。後宮の意味も分からずにw いろんな意味で衝撃的な一冊でした。私の歴史好きはこれが原因かもしれません。 以前Blogに書いた感想。 http://blog.livedoor.jp/froo/archives/50803679.html

    1
    投稿日: 2011.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第1回ファンタジーノベル大賞受賞作。 みんながすごいすごいと言ってた作品。 中華書く前に、とりあえず読んどかなきゃダメだろ~と思って。 これはすごいわー。 途中まで「どこがファンタジー?」とか思ってたけど、最後まで読んだら、これは間違いなくファンタジーだと思えた。世界観の構築が入念で、ハリポタ級な感じ。歴史書をひもとき、謎に迫るという歴史ミステリーのようでもあり、歴史小説好きのわたしには心くすぐられる感じ。 銀河や3人の同室の女の子や、角先生や、皇帝のキャラが立ってて、その後どうなるの~??と気になりどんどん読み進めていくことができました。ちょっと小難しくて読むのに時間かかったけど…… 読んでみてよかった、という作品。

    1
    投稿日: 2011.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先帝が服上死し、新たに結成される後宮に田舎娘の銀河が入宮することになる。銀河はみごと正妃の座を射止めた。ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに…。中華ファンタジーです。角先生の講義が気になります。

    1
    投稿日: 2011.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本物の史実を利用しているのかそうでないのか判断がつけられないようなお話(あの幸運すぎる乱は「さすがにこれはねぇだろ」と思ったけれど) 後宮をメインにしているとはいいつつ、あまりメインになっていなかった感がありますが、割と面白かったです。 ハッピーエンドとは言いがたく、悲しい結末を迎えた人も多くいます。 ただ、これを歴史書などの史実として読むならさらさら読める。 作者視点の話が割と多めなので、ストーリーはそれほど深くないように思えてしまう。 なのでときめきとかその辺欲しない人には丁度いいです。

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    投稿日: 2011.08.07
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    どたどた始まってどたどた終わった感覚。 もうちょっと… うーん。 伝聞というか、資料からの類推って書き方がちょっとなぁ…

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    投稿日: 2011.07.28
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    アニメ化もされた、中国が舞台と思われる王朝ファンタジー。主人公は銀河という女の子です。 1989年の第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。 調べてみると、翌年の1990年3月21日に、確か金曜ロードショーの枠で、 『雲のように風のように』というタイトルでアニメ化されていました。 ということは、小学6年生の終わりに観ていたんだなぁ。 内容はさして覚えていないのに、何故か心にきゅんとしたものが残った作品。 原作が『後宮小説』という名前のものだということを知って、 いつか読んでやろうと思い20年…、 ついに、そのオリジナルの世界に心を投じることに相なった次第であります。 予想以上にえっち。 というか、性に関する記述が多いのです。 そりゃ、「後宮」が舞台ですからね、当然といえば当然なのですが、 ほら、アニメ化されていたでしょう、だから、もっと軽いファンタジー なんじゃないかと高をくくってイメージしていました。 いやいや、ちゃんとした小説でしたねぇ。 中国を思わせる架空の国が舞台。 よって、漢文の書き下し文っていうのかな、 もう漢文は忘れてしまいましたが、 そういうのが出てきたり、 また語彙も豊富で、調べなきゃわからない言葉もけっこう出てきます。 じゃあ、イメージしていたのとは正反対に、堅い小説だったのかといえば、 そういうことでもなくて、主人公の銀河たちの話しっぷりは砕けているし、 やっていることもその記述も難しくはないです。 つまりは、硬軟織り交ぜたバランスの良い文体といえるでしょうか。 どうしてバランスが良くなるかわかりませんが、 読んでいてくどくないし、かといって質感が希薄なわけでもない。 ということは、現代的だということなのかな。 語り手の洒脱さも感じられます。 内容、とくに登場人物に関していえば、 記憶にある全てのキャラクターに、それが悪役だったとしても 過剰ないやらしさって無かったです。 良い意味で人間臭すぎないのでしょう。 悪く言えば、ちょっとみんな一面的すぎるきらいがあったかもしれません。 そうだとしても、だからこそ、主人公の銀河や脇役達に魅力を 感じるのでしょう。ときめきをもたらす魅力を持っています。 人間臭かったらこうはいくまい。 その場合は、徒労感や疲労感に付随する、ちょっとしたときめきっていう ものにとどまるんじゃないかなぁって想像しますがどうでしょう。 恋愛でもそうですよね。中学生とか高校生とか、女子に幻想を持っていたり、 持たせらるような人のほうがときめきますよねぇ。 いや、そうでもないかな。何をしても、女子っていうものには、 男子をときめかせるポテンシャルが備わっているような気もします。 どうなんだろ、ごく浅い私見ですが、時代は、ポテンシャル勝負の時期と、 幻想をまとうことでの勝負の時期とを交互に繰り返しませんか。 みんながみんなそうなるってわけじゃないですよ。 そういう強弱がついたりしていないかなぁという気がしただけです。 と、話が脱線気味になってきたので、このへんで。 面白い小説でした。

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    投稿日: 2011.07.19
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     読み始めは、なんだか小難しい語り口だったので、失敗したかな? と思いきや、予想を覆して非常に読みやすかった。  主人公のキャラクターが魅力的で後宮からイメージするドロドロ感は全くなく。むしろ清々しい感じ、内容は少女小説チックなファンタジーだが、古代中国史実の話と信じたくなるようほど背後の設定がしっかりしていた。 アニメのほうも見てみたいなあ。

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    投稿日: 2011.07.18
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    酒見賢一は主に古代の中国を舞台にした小説を書いています。この小説ではいきいきと行動する主人公が魅力的で楽しく読むことができました。少女マンガのような設定も面白くやはり現代の作家だなあと思います。ところで、この作家の「墨攻」という小説を読むと、なぜかシステム開発の一場面を連想してしまうのはどうしてだろうか?

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    投稿日: 2011.07.08
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    酒見賢一さんの本は「墨攻」から入って「陋巷に在り」「泣き虫弱虫諸葛孔明」と読み進んできた。 お気に入りの作家は、デビュー作から読んでいくのを習慣にしている僕にしては、ずいぶんと遅い読了となった。 結果は、やはり予想に違わず面白かった。 「ファンタジーやのに史実を元にしたん?」と思うような話の運びと語り口で、退屈せずにグングン引き込まれる。 かつて司馬遼太郎さんが描いた人物は、架空の者であっても、その真偽の確認に、学者ですら歴史資料を紐解いたというエピソードを聞いたことがある。 酒見さんの小説も似たようなことが言えそうだ。 一番のお気に入りの部分は、本編のクライマックスもさることながら、作者が蛇足とことわって書き綴った「縦横」の章、エピローグである。 ここが、物語自体やその登場するキャラクターたちとのお別れでもあり、またグッとそれらを忘れ難く印象付けもする、いい部分だと思う。

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    投稿日: 2011.05.29
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    十年以上前に読んだ。最初から最後までふつうに面白く読み進めて、とてもあっさりと終わった記憶が。いま再読したら、どんな感じに受け止めるだろうか。

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    投稿日: 2011.05.24