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さようなら、オレンジ
さようなら、オレンジ
岩城けい/筑摩書房
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総合評価

213件)
3.9
42
93
46
8
1
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    とてもきれいで心の洗われる物語でした。 サリマの視点と、ハリネズミの書簡でつづられるお話がだんだんはっきりとリンクしていって、二人の友情とか、抱えているものとか、そういうものが浮かび上がってくるのがおもしろかったです。 サリマの次男がサリマのもとに残ったところは思わずぐっときてしまいました。 終わり方もきれいでよかったなあ。

    12
    投稿日: 2025.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アフリカのナキチ(サリマ)と日本の伊藤さゆり(ハリネズミ)、パオラ(オリーブ)を中心にした、オーストラリアでの生活の話。ナキチは夫がフラフラしていて男の子の子どもが2人いる。さゆりは夫が大学の先生で、子どもは女の子1人だったが、もう1人女の子が生まれた。パオラは夫がいて、成人した子どもが3人いる。ナキチもパオラも様々な大切なものを失ってきたが、それと同時にかけがえのない大切なものを見出せた。恵まれない環境や人間関係の中にあっても、自分のすべきことを見つけ生き生きと変わっていく姿に勇気をもらえた。

    0
    投稿日: 2025.12.06
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    たぶんオーストラリアに、難民として移住したアフリカ人女性ナキチが肉や魚の加工場で働きながら第二言語の英語を獲得し、生きていく話。 2日で読んで初日はナキチ頑張れと肩入れして読んだのに翌日にはなんだか第二言語を異国で獲得していく大変さは私にはわからない、となってしまった…ただナキチだけでなくハリネズミ(日本人女性)やそのアパートに住む英語のわからない現地人など、奥行のある人物像でテーマを多角的に描いているとは思う。 先に選評を読んでしまったけれど、サユリ(ハリネズミ)のメタ構造について、小川さんの言うように必須だとも、三浦さんのように登場人物を駒に使うな、とも思えなかった。メタでなくても登場人物は作者のある意味駒で、でもそう見せず書くのが大事なのだと思う。

    0
    投稿日: 2025.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アフリカ難民の女性と日本人女性がオーストラリアで逆境を克服しながら、力強く成長していく物語。  出だしの文章が非常に暗い感じで数ページ読んで読むのを止めてしまった。 一日おいて再度読み始めたが、アフリカ難民の女性の逞しさを感じながら読み進むことが出来た。 アフリカ難民の女性の物語は普通に表されているが、日本人女性の事は恩師への手紙という形で表されているのが興味深かった。 ただ、日本人女性の1歳の子供が亡くなるというお話は、1歳の孫がいる私にはかなり辛い話だった。物語の中で、母親はかなり落ち込みはしたが、何とか立ち直りはしたけれど。 結果としては、ハッピーエンドだったので読んでよかったよかった!

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    話がわかりにくく、もっと深く書けそうな内容だと思った。オーストラリアで出会ったアフリカ、日本、イタリア出身の女性の交流を描く。オレンジ、太陽や子供のことかな

    50
    投稿日: 2025.05.02
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    人種差別だけでなく、女性差別もある世界をリアルに描いていると思いました。 サリマが息子の学校で故郷のことを話す場面が印象的でした。そんな世界が今も世界のどこかにあるということを意識すると、今の環境がいかに恵まれているか認識できます。今ある自分の世界で、出来ることを頑張ろうという気持ちになりました。 職場に外国からの出稼ぎの方がいるので、こういう気持ちなのかなぁと考えながら読みました。

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    読み始めは、話が飛び、訳わからなかったが、読み続け、面白くなってきました。人は見かけで判断してはいけません。友だち、子ども、援助、継続、生きていくうえで、大切なことですね。実直、信念、生き抜く力。

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    他の方の感想を読んで初めてオーストラリアに逃げてきた、と知った。読んでる天気予報がスカンジナビアンというので、北欧へ移民したのかと思っていた… アフリカへの勝手な偏見から、始まりの文章で血のついた作業着、という表現で最悪な仕事かと、これまた勘違い…日本人の移住者のさおりの手紙で段々と明かされていく。 何人かの女性の生き様を、第二言語に悩むことを、また教育を受けたことのない人とで会った日本人女性の反応を、国力の違いをありのまま表現しているのはとてもよかった。 短いながらに深い。 薄く、文字も大きい本なのだが、内容は深く読ませる。とてもよかった。小学生の推薦図書にしたい一冊だ。

    6
    投稿日: 2024.03.28
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    移民の国オーストラリアでも白人優位社会なんだろうか?アフリカ難民も日本人も差別を受けながら暮らしている。サリマは学ぶ機会がなく母語さえも不十分な状態で第二言語を学んでいる。その困難さがよくわかった。表現する言語を持たなくても感じることはたくさんある。少ない言葉、稚拙な表現でも伝わるものがある。日本に暮らす技能実習生や難民の人と接するとき、この本を思い出したい。

    0
    投稿日: 2024.02.13
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    サリマが難民になって異国に来て言葉の壁を克服する過程が感動的でした。ハリネズミこと日本人が子供を亡くすシーンは悲しかったです。サリマの仕事を覚えて行き英語学校での頑張りは読んでいて応援したくなりました。 異色の感動作もあなたもぜひ読んでみてください。

    5
    投稿日: 2023.12.04
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    感想 アイデンティティを凝縮した言語。手放すことがあまりにも容易な現代社会。それでもあえて固執する。ずっと消えない灯火を灯し続ける。

    0
    投稿日: 2023.05.01
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    生まれたばかりの女の子の母親であり、大学で働く夫を持ち、、自らも高等教育を受けてオーストラリアに暮らす日本人女性。アフリカで戦争に巻き込まれ命からがら逃げ出し、難民としてオーストラリアに移住。夫は蒸発し二人の子を男の子を育てる黒人女性。同じ英会話教室に通う全く異質な二人の女性が主人公の話です。 それぞれの生き様を描きながら、合間に書簡体を挟み込み、重層的に話が進みます。本音の話、最初は話の筋が見えずかなり苦戦したのですが、途中からはグイグイ引き込まれます。これが岩城さんのデビュー作のはずですが、そんなことを全く感じさせない見事な構成力です。わずか170頁。余白も大きな本ですが、充実度が高く、重たい長編小説を読んだような気がします。 岩城さんは長くオーストラリアで生活されている作家さんで、先日読んだ『サウンド・ポスト』でもこの作品でも、母語(日本語)と第二言語(英語)の葛藤が大きなテーマなのですが、どうも岩城さんの文体は、翻訳書を、あるいは英語で考え日本語で書た文章の様な感じがします。それも味なのでしょうが、私はちょっと苦手です。 全体を覆うどこか重苦しい雰囲気は岩城さんの持ち味なのでしょうね。それでも二人の女性がしっかりと前を向いて進んでいくエンディングは心地良く。

    0
    投稿日: 2023.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それでもイタンジたちは強く生きていく。 アフリカから難民として渡ってきたサリマ。夫と共に日本から渡ってきたサユリ。2人の女性を軸として、オーストラリアの田舎町で生きていこうとする異邦人の生き様を描いた小説。 第二言語という異国で生活するための言葉を獲得したサリマだが、彼女の底にある強さは今までの人生と息子への思いにあった。決して奪われないものがある。それは自分の人生を肯定するための尊厳。日が沈んでまた新しい日が来るたびに、新しい自分へと生まれ変わり、階段を登っていくのだという前向きな強さ。 サリマからハリネズミと呼ばれるサユリは、幼い娘を事故で亡くす。大学で学び、書くことを手放そうとした彼女に、サリマは「違う」と伝え続ける。結局彼女は書き続けることを選んだ。様々な事情に振り回される彼女も奪われないものを見つけた。それが母語で書くことだった。 言語は思考を形作る。コミュニケーションの手段となる。マイノリティつまり「イタンジ」である登場人物たちが、自分の中にある奪われないエネルギーを見つけ、立ち上がっていく姿は美しい。まるで鮮やかなオレンジの夕陽のように感じた。

    0
    投稿日: 2023.01.29
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    ダイバーシティは孤独な戦いだ。その辛い現実を描くだけでなく、希望を描ききっている秀逸な作品だと思う。特に92頁から94頁の溢れる言葉に強く胸を打たれた。違うことを諦めない力強い宣言がそこにあった。

    1
    投稿日: 2022.11.03
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    外国に限らず、慣れない土地で暮らす苦労や地元の人から滲み出る「よそ者」としての扱いが滲み出していました。 どんよりしていて、無気力な雰囲気で途中で読むのをやめようかと思いましたが 後半は光が差し込むような感じでじんわりと温かい気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2022.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2014本屋大賞4位と表紙に惹かれて手にしてみました。 この年の本屋大賞は「村上海賊の女」和田竜(未読)、第2位は木皿泉「昨日のカレー、明日のパン」(読了☆3)、第3位は辻村深月「島はぼくらと」(未読)... 本屋大賞受賞作には大好きな作品が多いのですが、この年の受賞作はあまり相性がよくないのかな。 本作の主人公はアフリカ出身の難民でオーストラリアに辿り着いたサリマ。 生きていく為にはお金が必要で、お金を稼ぐ為には働くのが普通の考え方。 しかし、母語の読み書きすらおぼつかない彼女は当然英語なんて話せる訳もない。 生きていく為に英語を学び、通い始めた学校、勤め始めた精肉作業場での出会いと彼女の成長の物語。 残念ながら私にはまだ本作を読み込む力が不足しているようです。 説明 内容紹介 第8回大江健三郎賞受賞 2014年本屋大賞4位 第150回芥川賞候補 第29回太宰治賞受賞 「私は生きるために、この異国にやってきた。 ここが今を生きる、自分のすべてなのだ。」 ■各所から絶賛の嵐! 「言葉とは何かという問いをたどってゆくと、その先に必ず物語が隠れている」 ―小川洋子 「読んでいて何度も強く心を揺さぶられ、こみあげるものがあった」 ―三浦しをん 出版社からのコメント 異郷で言葉が伝わること― それは生きる術を獲得すること。 人間としての尊厳を取り戻すこと。 オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の子どもを育てている。 母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。 そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。 内容(「BOOK」データベースより) オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の息子を育てている。母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。第29回太宰治賞受賞作。 著者について 岩城けい(いわき・けい):大学卒業後、単身渡豪。 SW TAFE ヴィジュアルアート科ディプロマ修了。 社内業務翻訳業経験ののち、結婚。 在豪二十年。 太宰治賞受賞時の「KSイワキ」から改名。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 岩城/けい 大阪生まれ。大学卒業後、単身渡豪。社内業務翻訳業経験ののち、結婚。在豪二十年。『さようなら、オレンジ』で第29回太宰治賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    18
    投稿日: 2022.01.14
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    アフリカからの難民としてオーストラリアにやってきたサリマは、1人でこどもを養い語学研修所で英語を習う。そこには赤ちゃんを抱いて参加している日本人「ハリネズミ」がいた。 本作はサリマの目線とハリネズミの恩師への手紙によって交互に書かれる。 サリマの話を追いながら何度も目頭があつくなった。祖国を失い異国で居場所を求める、その苦難や悲しみだけでなく勇気や幸福にも。 ハリネズミが書くジョーンズ先生への手紙は英語だろうか?だとしたら、これだけライティングができても異国では「言葉もわからず取り残される」気持ちでいるのだ。 異国で居場所を見つけられず、子どもを生み育てることの孤独が伝わる。 ハリネズミから終始伝わってくるのは強い焦り。したいことができない子育中の多くの女性が感じる焦りだ。 ハリネズミの手紙から、母語の意味についても考えさせられた。 ふたりは同じ語学研修所に通いながら境遇がまるで違う。相容れないと思っていたふたりが大切な友になっていく過程には、女性が知る哀しみの共感もあるのだろう。 「シャーロットのおくりもの」を読み聞かせてもらっていた文盲のトラッキーの「女ってすげえ」の一言は深い。

    14
    投稿日: 2021.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    外国から移住してきた3人の女性の話。言葉の壁、そして異国での孤独感‥‥読んでいて苦しかったです。初めは相容れなかった3人が最後には友情を感じ、お互い助け合っていく、現地の人たちからも受け入れられていく、そういうラストで良かった! 余韻に浸れる、良い作品でした。

    23
    投稿日: 2020.07.21
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    海外で暮らしたことがある人にはしみるのだろうな。 移民の受け入れとか外国人との共生とか言われるようになってきたタイミングで読めてよかった。 二つ目の言語は二つ目の人生を送るチャンスというフレーズにぐっと来た。そうだよなあ。移民でなくても同じ。もっと言えば、言語に限らず新しいことを始めるのは新しい人生をはじめるチャンス。

    0
    投稿日: 2020.03.05
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    母国以外の国で暮らすためにその言語を覚えることは絶対条件。これに人種の差別が絡むとどれだけ生きにくいことか。決してフィクションではなくきっとどこにでも同じような人達がいて戦っています。どんな状況でも子供を守るためだったら女は何でもします。どれだけ打たれても悲しいことがあっても強くなければならない。近い現実を知っていると簡単に共感したり感動したりできるものではなかったけれど、ちゃんと前向きに歩ける彼女たちと理解してくれる人達にほっとしました。この物語にオレンジを持ってきたのが印象的ですごく上手いと思います。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    舞台はオーストラリア 一人はアフリカ難民の女性 一人は夫の仕事でやってきた日本人女性 交互に語られるが、日本人側は恩師への手紙形式

    0
    投稿日: 2019.06.08
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    “私たちが自分の母語が一番美しい言葉だと信じきることができるのは、その表現がその国の文化や土壌から抽出されるからです。第一言語への絶対の信頼なしに、二番目の言語を養うことはできません。”(p.77)

    0
    投稿日: 2019.03.09
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    生後半年ほどのわが子が突然死したときの、大学に通う母親の罪悪感と後悔がひしひしと伝わってきて、そのシーンだけは読み進めるのがきつくていったん本を閉じてしまった。二度と読みたくない。心臓をわしづかみにされる。 新聞書評を読んで、興味がわいたので借りた本。 書評にも書いてあったが、どうしてこれを日本人が書くのか、日本語で書くのか、疑問だ。英語で書かれた外国人の作者の本を翻訳したものではない。れっきとした日本人が日本語で書いた本。でも主人公はアフリカの難民の女性。オーストラリアに避難してきて、子どもと生活している。 そう、舞台はオーストラリアなのだ。日本じゃない。 かろうじて、主人公の友人が日本人というだけ。この友人も、途中までアジア人としか書いてなかったので、私は中国人だと信じて疑わなかった。なぜなら、生後間もない赤ちゃんを英語教室に連れてきてまで学習するほどのガッツがある若い母親が、どちらかというとひ弱なイメージのある日本人だとは思えなかったから。なんとなくたくましいイメージのある大陸人(中国人)だと思い込んでしまった。 作者も在豪20年のバイリンガルらしい。 それだけ日本がグローバル化してきたということなのかなあ?

    0
    投稿日: 2018.12.09
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    心が震えた。 かたや難民、かたや夫の転勤という自分の意志とは関係ない理由によって、オーストラリアの片田舎にやってきた二人の女性。このアフリカ人と日本人が心を通わせつつ、自分が何者であるかを自覚して前へ進んでいく。母語ではない言語という意味での「言葉」の力、自分が母親であることを自覚させる「子ども」の力、そして人と共に学び、労働することで生まれる「交流」の力。こうした力を全身で受けながら、前へ前へと進んでいく。 わずか160ページのこの単行本には、とんでもない魂が込められていた。

    2
    投稿日: 2018.11.18
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    オーストラリアを舞台にした、女性が生きていくとはどういうことかを淡淡と描いた作品。 途中辛いだけに、最後はすこしだけ幸せになれます。

    0
    投稿日: 2018.11.12
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    母親の、女性の強さを教えてくれる作品。日々を普通に生きていく、そんな日常を過ごす事の素晴らしさを改めて教えてもらった。人の心の優しさ、善意の無垢な美しさに触れること、自分の生活でもそう言った一日一日の中の小さな喜びをしっかり噛みしめて生きていきたいと思った。

    2
    投稿日: 2018.10.31
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    戦乱のアフリカからオーストラリアにやってきたが、夫に逃げられ、英語の話せないアフリカ人女性ナキチ。日本から夫婦で来たもと大学生で体の弱い女性さゆり。イタリアから来た老夫婦。それぞれに理由と悩みを抱えながら、語学学校で交友を深める。そしてオーストラリアで新しい人生を力強く歩みだす。短い小説ですが、生きるとはなにか、死とはなにか、を考えさせてくれます。アフリカ女性ナキチ(サリマ)が息子の小学校で、アフリカで過ごした厳しい「生」を短く、たどたどしく語る場面は感動的です。息子は母の「話し」を聞いて、変わります。「ことば」が「心」を伝える術であることを教える本でもあります。

    0
    投稿日: 2018.10.25
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    ワタシには文句無しの星5つです♪皆さんの評価が平均点あまり高くないので少し気になっていたけどいきなりガツンと来た!何なんだ?凄い迫り方で参りました!テーマは言語の可能性と限界ですけど、限界なんて実は無いのだよ と言われてしまった! 舞台はオーストラリアでアフリカ難民で教育も受けられなかった女性と高い知的レベルだけど表情も会話も平板な日本人女性が英語教室で出会い無二の友になって行く。二人共に思わぬ辛苦が待ち受けていたが、徐々に徐々に克服していく。 韓国語学習10年以上になるけどもう少し真剣に勉強してきたら、もっと自在にかの国の皆さんと色んな意見や心情を交換できたんだろうなぁ‼️でもまだ遅くない ですよね♪

    9
    投稿日: 2018.10.23
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    同じ国、同じ言葉。同じであることに安心し、生きる私たち。今使っている言葉が、アイデンティティだなんて思いもしない。だってみんな“同じ”だから。その言葉の中で守られて生きているなんて、気付きもしないのだ。 そんな、自分を守ってくれる国を捨ててまで、異国に逃げなければいけなかったサリマ。今までの普通が、異質になる。不安。恐怖。それでも、生きるために、子供たちを守るために、立ち向かわなければならない壁。 どれだけ高い壁だったのだろう。簡単に飛び越えられるものではなかったことは確かだ。それでもひたむきに母国と自分自身、そして今置かれている環境に向き合い続けたサリマの強さ。国に関わらず、誰しもに響くものがあったはず。 自分の国を、日本の言葉を、日々大切にして生きていきたいと思った。

    0
    投稿日: 2018.05.18
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    オーストラリアに移り住んだアフリカ難民・サリマ。人種、肌の色、言葉、これらが違うことで異国で普通の生活が出来ないつらさが溢れた物語で占められているような感じだったが、読み進めるうちに希望に包まれていき、心が穏やかになるのが分かる作品だった。 特に、サリマが下の息子の授業でアフリカでの出来事を話すところから夫と離婚し2人の息子を連れて行く中、下の子がサリマのところに残った場面は涙と笑顔が込み上げてきました。 2014年の本屋大賞ノミネート作品ということで読みましたが出会えてとても良かった一冊です。

    0
    投稿日: 2018.03.10
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    2014.5/15 戦火に追われ母国ではない地で生きるしかない主人公の姿は、日々精神的な異邦人感とでも呼べばいいのか、そんなものを感じている自分と重なり、のめり込むように読まされた。

    0
    投稿日: 2018.01.08
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    最初、背景がよくわからず、半分くらいまでは読むのに苦労したけど、後半は一人一人のキャラクターも、彼女たちの力強さも加わってよかった。 タイトルと本の厚さからは想像できない内容ですが、なかなか良い本でした。 2017.12.24

    0
    投稿日: 2017.12.24
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    難民サリマの悲喜、厭世、矜持、希望を織り交ぜて、彼女が心理的葛藤の中で自分を見出し、成長していく姿を著す。新たな環境に放たれて、女性として自活することの困惑が自信へと変じていく様が心に響く。対して、サユリの手紙は何なんだろう。家庭生活の愚痴、夫への半端なわだかまり、そんなのを長々と記した手紙を頻繁に読ませられるジョーンズ先生は、真にお気の毒である。自己研鑽するに決して不幸な立場とは思えません。単純にサリマの物語で良かった。

    0
    投稿日: 2017.12.24
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    太宰治文学賞受賞作。 オーストラリに移住してきた難民のサリマと、サリマも通う語学学校の生徒たちの物語。 言語という壁の屈強さがすごい。縁もゆかりも無い土地にやってきて、その国の言葉が話せない、分からないというのは途方も無く孤独なことだと改めて思う。 そして話すことと、読み書きもまた違う。 結局は言葉なのだから、誰だってできるようになるっていうのは確かにその通りなんだけど、それがいかに大きな壁かということなんですよね。 そしてこの本では同時に母親としての強さも描かれていました。 異国で神経を尖らせながら子育てすることってどれだけの苦労があるんだろう。 赤ちゃんを亡くしてしまった日本人女性(ハリネズミ)が先生に宛てた手紙で述べた「深い悲しみのあとには、生きることへの強い願望と希望がその人の心のなかに必ず訪れる」という言葉には胸を打たれました。 深い悲しみを知っている人は強くなる。太陽が昇る限り生かされ、必ずまた立ち向かえる。 私も英語勉強しなきゃな…。

    0
    投稿日: 2017.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    異国の地オーストラリアで出逢った、二人の女性の友情の物語。 アフリカからの難民のシングルマザーの女性と、夫の仕事の都合で移住してきた日本人女性。 共に肌の色等による人種差別や言語が伝わらない不自由さに悩む。 様々な困難にぶつかるが、徐々に「知らない事への恐怖」が「知る事の歓び」へと変わっていく。 国籍や人種、自分の境遇を決して言い訳にしない、そんな強い彼女は素晴らしい! オレンジ色のおひさまに向かって、永遠の願いや祈り、希望を力強く誓う彼女から、未だ異国の地に住んだことのない私も、温かな勇気をもらったように思う。

    3
    投稿日: 2017.08.18
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    形式が面白かった。同じく在外の身で、色々と自分自身と重ねられるところもあった。今住んでいるカナダはシリアなどからの移民を多く受け入れているし、アジアの移民も多い。一人一人の物語を伝えてあげたい気持ちになる。

    0
    投稿日: 2017.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじ オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の子どもを育てている。 母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。 そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。 祖国と移住先の違いにとまどいながらも、淡々とできることをできうる限りこなしていく、自分というものをしっかり持った難民がオーストラリアの住民であると自覚するまでの話。 「○○を××で買う」のに夢中な同僚に違和感を抱き、「何か違う」と感じるサリマに共感する。自分も「○○を××で買う」に嫌気をさしながら、「○○を××で買う」に流されているのを感じているから、考えさせられた。

    0
    投稿日: 2017.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋さん大賞第4位、太宰治賞受賞。それだけの知識しかなかった。読みやすい系の純文学なんだろうなと、それだけで手に取る。 パーカーの「愛と名誉のために」系の、底まで堕ちた人間が「これじゃいかん」と這い上がっていく成長小説が大好きである。やり直しが効くということは、俺にとって一番夢を与えてくれる希望である。 この作品には、アフリカで底を見てきた女性と、英文学を志し挫折した女性を軸に話が進む。ステージこそ全く違うが、二人とも這い上がるために自分の手と足と頭脳を使って苦闘する。働くこと、英語を習得すること、家族や家庭のこと…それらに正面から対峙する二人の姿が俺に希望を与えてくれる。 後半、ご都合主義とも安易に流れるとも思えるくらいのスピードで物語が好転していく。 ちょっと粗いな、とも思ったが、現実だって何かをきっかけにとんとん拍子に事態が好転していくことがある。そういう時の幸福感を疑似体験させてくれているのではないかと思い直した。贔屓目かも知れんがそれくらい物語に肩入れできたということ。 予備知識なく手に取った作品だが、読んで良かった。

    0
    投稿日: 2017.02.11
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    読んでいる間中、オレンジの光がずっとわたしを照らしていた。それは穏やかな暖かい光のときもあれば、責め立てるような強い光の時もあって、その時々の主人公たちの心情をあらわしているようだった。正直難しいことはわからない。わたしは日本人として差別をされるような国に渡った経験はないし、わたしにとって母国語は日本語以外にないからだ。でも照らされてる光が平等だからと言って、差し出される環境までもが平等とは限らないのだ。これは実際に人生の多くを生まれた国とは違うところで過ごした著者だからかける物語だ。経験から生まれる希望は何よりも強くて暖かいものだと信じたい。

    0
    投稿日: 2017.01.18
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    アフリカから移民としてオーストラリアにやって来たサリマは、教育もなく夫に逃げられ子供の為に働き始める。そこで出会う日本人女性と次第に親しくなり自己に目覚めて行く

    0
    投稿日: 2016.12.27
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    アフリカからオーストラリアへ難民としてやってきた主人公。精肉場で働きながら、英語を学ぶため英会話教室へ通い始める。そこで恵まれた環境にあるように見える日本人女性と出会う・・。 大変な状況で頑張る主人公と、少なくとも金銭的に恵まれた環境にいるように見える日本人女性の対比が描かれ、当然最初はギクシャクしますが、実は日本人女性もいろいろ抱えていて次第に打ち解け・・というのはよくあるストーリーかもしれません。しかし、周りの登場人物も優しくて良いキャラで、静かに感動しました。

    0
    投稿日: 2016.08.29
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    (2014.06.21読了) 2014年本屋大賞4位! 内容が想像しにくいタイトルです(^_^;) 紛争によるアフリカ難民の女性が、言葉も通じないオーストラリアの田舎町で生きていくお話しです。 166ページと薄い小説ですが、深い感動を味わいました(*^_^*) ちなみにこの作品、太宰治賞と大江健三郎を受賞しています!

    0
    投稿日: 2016.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全く想像したこともない世界の話だった。 故郷を失うこと、母国語とは違う言語圏で暮らすことがどんなことなのか、考えたこともなかった。 外国から日本に来て働いている人は周囲にいるのに。 さらに、厳しい状態にあるほど、男は女を虐げるのか、とも思った。 サリマの夫、そして長男には腹立たしい思いだが次男の存在が希望かもしれない。

    0
    投稿日: 2016.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人種差別の問題よりも、努力することの美しさを主張しているという印象を受けました。 知らない国に来て、第二言語である英語を、生きる為に自在に使いこなせるよう努力する。 確かに地元の人には肌の色や喋り方で見下し蔑まれる描写がありますが、それでも登場人物達は環境に恵まれていると思うので、かなり差別されているという印象を持ちません。 日本でもビジネスで英語を必要とする人が増えているので、やはり今後の日本の未来を背負う人間は、本の中の彼らのように必死になり生きる為に英語を習得する必要があると思います。

    0
    投稿日: 2016.02.17
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    続編ありきの読書。 オーストラリア。 アフリカ難民のサリマ、 ESLで一緒のイタリア系のオリーブと日本人ハリネズミ。 細やかで美しい。 上手く言えずぐやじい。 素晴らしい。 追記:続編ありは勘違い!

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    投稿日: 2015.10.19
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    オーストラリアでアフリカ難民として暮らすサリマ。仕事を持つ夫や学校に通う息子たちはすぐ現地に馴染んで英語も話せるようになったが、専業主婦として家族を支えるサリマは英語を習得できず、息子たちからバカにされる。やがて夫はサリマの元を離れ、サリマ1人で息子二人を養わなくてはならなくなる。 英語圏で意思表示をしないのは、存在しないも同じ事。だから英語が話せないと無価値な人間のように扱われる。 英語という言語と戦うアフリカ人と日本人が出会い、互いの境遇を密かに羨みながら、それぞれに居場所を見出していく。 サリマと日本人「ハリネズミ」の視点で描かれる世界は最初は孤独で暗く、読むのが辛くなるほどだったけれど、次第に光を帯びて暖かくなるのが読んでいて嬉しい。 家に篭っていては何も変えられない。自分の世界を広げて居場所を作るのは、人との関わりなのだ。

    1
    投稿日: 2015.10.18
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    最近の純文学としては爽やかな後味。 アフリカからの難民のサリマは学校に行ったこともなく、文盲に近い。夫は出て行き、二人の息子を育てるため、スーパーのバックヤードで肉を捌く仕事をしている。 一方の日本人女性ハリネズミは、夫は大学の研究職だし、自分も大学院で学んでいた。この、普通は到底出会わない二人が出会い、大した会話も交わせないのに友情を育むには、孤独以外の何が必要か。 そう考えた 末の、子どもの死のような気がするのは、意地悪な見方なのだろうか。 ちょっとできすぎって気がするのだ。オリーブを含めたハッピーエンドも。 どんな人とも、わかり会える、それは真実。そして、どんな人とも完全にはわかり合えないのも真実。 もう少しわかり合えない苦さを残してほしかったと、個人的には思う。

    0
    投稿日: 2015.10.18
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    オススメ」ということで読んでみました。ここで表現されている孤独感やら疎外感に耐えられるような強い精神力を持ち合わせていないので、いまだに海外で生活をしたことがない。若い時にやればよかったって、若い時から思ってやり過ごしてきたので、苦難に打ち勝って成長を遂げてゆくヒロインたちが眩しすぎました。

    1
    投稿日: 2015.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは、面白かった。 おそらくはオーストラリアに難民として逃れたであろうアフリカの女性を主人公に物語は進んでいきます。 サリマというその女性には二人の息子がおり、夫は家族を捨ててどこかに行っています。 肉や魚の解体に真面目に従事する中、彼女は英語の教室に通い始めます。 そこで出会った日本人女性であろうハリネズミとの交流を主体に彼女の変容が描かれて行きます。 二人の息子は夫と同様に彼女を馬鹿にする。職場では真面目に働く彼女に好意的ではあるけれども、ふとした瞬間に見える薄い差別がある。 そんな中、ハリネズミは子供を亡くし、彼女の職場で一緒に働くようになり、そしてサリマは一つの転機を迎える。 それは下の息子の学校で彼女の国について話すことになったことです。 拙く、それゆえに強烈な彼女の話は子供たちに真摯に受け止められます。 その結果、都会で働くことにした夫が二人の子供を迎えに来ても、下の子は彼女のそばにいることを選ぶのです。 そして変わっていく環境。 彼女が暖かく受け入れられ、信頼できるパートナーさえも得られそうになってこの話は終わります。 時折挟まれるハリネズミからジョーンズ先生に宛てた手紙・・・その最後で、これが創作(きわめてドキュメントに近い)であることが明かされるのです。 人は、一生に一作だけならだれでも小説を書くことができる。 これが作者の体験なのかはわかりませんが、そういう力を持った作品です。 ただ、読む人を選ぶかな。

    0
    投稿日: 2015.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015.06.第29回太宰治賞受賞作品.サリマは,アフリカから難民としてオーストラリアに夫と息子二人と共にやって来た.すぐに夫は出ていき,上の息子も夫の元に行ってしまう.英語が話せないため,語学学校に通い出すが,そこで日本人のハリネズミ,イタリア人のパオラと出会う.サリマのスーパーでの仕事は順調でチーフにもなる.ハリネズミは子どもができ,パオラに子どもを預けて大学に復帰する.サリマの息子には,現地の友達もできて,サリマにも親同士の関係ができる.サリマは,ずっと好きだった職場の監督からドライブに誘われる.車体には,オレンジ色の夕陽が映っていた.サリマの物語とハリネズミの恩師への手紙とが交互に組み合わされている構成.山場はないがいい話だった.

    0
    投稿日: 2015.06.23
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    難しいというか、理解しづらいというか・・・。海外留学の経験もなく、外国人の知り合いもいない自分にとっては全く未知の世界。テレビのドキュメンタリーで見るような漠然とした言語の違いによる大変さや、その中で生活していく上の苦労みたいな物を感じてしまった。 これが『太宰治賞』受賞作なんだなぁ。

    0
    投稿日: 2015.06.04
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    人種、性別、家庭・家族・教育環境など…チクチク刺さる様々な差別。素朴かつ太い樹を持つサリマを、オレンジ色にあぶり出していくハリネズミの繊細さ。"生い立ち"、"言語"を克服する地道でひたむきの二人称。終盤にかけてジワッーと胸にくる、、道徳を感じる良い一冊♪。

    0
    投稿日: 2015.05.03
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    哲学的。 何も知らない土地で行き続ける強さ、子供を失った悲しみ、いろんなものを乗り越えて歩んでいく強さ。知らない間に馴染む新しい土地、離れる故郷。

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    投稿日: 2015.04.22
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    このお話はハリネズミがサリマとの日々をつづった創作ということになるのだろうか。限りなく事実に基づいた。

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    投稿日: 2015.04.16
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    タイトルに惹かれて、ずっと読みたくてやっと読破。異国の話で、初めは入り込めないだろうと思った。 しかし、読んで行くにつれて、どんどん引き込まれていった。何度も涙が出そうになって、素敵な本に出逢えたなと思った。英文の手紙にはビックリしたけれど、英語力もないけれど、涙が出た。 差別や移住、難民…。テーマが深く何度も考えさせられた。私は何も知らないのだと。 読んでほしいと思える本だった。登場人物に愛を感じた。私も生きようと思った。

    0
    投稿日: 2015.04.15
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    胸を打たれた。外国の話ってあまり得意ではないけれど、応援したくなるようなふと自分を重ねているような不思議な感覚だった。

    0
    投稿日: 2015.04.06
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    201503読了 昨年7月に図書館で予約していた本。半年以上すぎて順番が回ってきた。母国ではないところで生きていくこと、第二言語の習得。リアルな小説。●著者インタビューhttp://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/920/ 「過渡期の人間」だからこそ書ける物語だと思った。

    0
    投稿日: 2015.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰にでもどこかに居場所はあり、支えてくれる人がいる。 勇気をもって進めばいい。 そんな希望をのぞかせる物語です。

    0
    投稿日: 2015.03.26
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    賞を取っていたので、あらすじも確認せずになんとなく借りてみたがあまり合わなかった。 具体的な説明が少なく、途中まではストーリーにおいてけぼりになる。 (2人の主人公が何人で、舞台がどこなのか、手紙の主など) 後半は設定もわかり面白くなってくるが、そこまでが辛かった。 異国の地で暮らした経験があればまた違った感想になったのかも。 サリマ関係の話は特にほっこりする。

    0
    投稿日: 2015.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暗い始まりだったけど、読み進めて行くうちに希望が見えてくる。 舞台はオーストラリアに。主人公のアフリカ難民のサリマ。 夫に失踪され、息子二人を抱えながら、スーパーマーケットで働き始める。そしてもう1人の主人公は日本人妻サユリ。 語学学校で出会った二人は、言葉の壁や差別、多くの逆境を乗り越え、少しずつ前に進んで行く。 私の好きなシーンは、サリマが自分の生い立ちを、つたない言葉を組み立てて文章を作り、それを息子の学校でプレゼンするところ。それをきっかけに息子との距離が少しずつ近づいていくところも良い。自分と歳も近いサリマ。彼女はとても精神の強い女性。 切ないけれど、読後感は良い。

    0
    投稿日: 2015.03.17
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    去年の本屋大賞で知った本で、興味を持って、読んでみました。 ものすごく前向きになれるお話です。 新しく知り合いもいない、言葉も良く分からない土地で新しく生活をはじめた、また始めざるをえなかった二人の女性。 そういう経験は無いけれど、今しなければいけないことに、目の前の現実に一生懸命でいることの大切さみたいなものに気がつかされました。 これ、去年読んだ中で一番好きな作品かも知れません。

    0
    投稿日: 2015.03.13
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    構成人物の相関を理解するのに全ページの半分を費やし、小説の場所を特定するのにそこからの半分のページを費やし、最後の最後であれ?そういう展開だったのと少し戸惑った。

    0
    投稿日: 2015.03.11
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    22 言葉、難民、差別、成長。 読み終わったばかりのときはそうかーという感じだったけど、力強さは心の中にじんじんと響き続けてる感じがする。

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    投稿日: 2015.03.01
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    2014年本屋大賞4位、ということで・・・。 母は強し・・・いや、女は、かな。 ちょっと不思議な読み味の本でした。 こういうのは小説というより文学なのでしょうねー。 (日本語として変ですが、ニュアンスで受け止めてくださいw)

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    投稿日: 2015.02.22
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    最初読みづらさを感じたけれども、だんだん引き込まれていった。長くはないのに、サリマとハリネズミ二人の女性の置かれた状況、心境の変化が丁寧に描かれている。 大きな盛り上がりはないけど、絶妙な起伏に心が揺れるとても味わい深い作品。装幀のオレンジもキレイ。

    0
    投稿日: 2015.02.15
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    去年の夏頃からずっと読みたかった本。地元の図書館で見つけたので即手に取った。 日本人のハリネズミとアフリカ難民のサリマ。二人の物語が描かれ、最後はああそういうことだったのか、とうまくまとめられている。太陽のオレンジ色の光の中でそれぞれが思う人生の悲しみはせつない。希望の持てる終わり方で良かったです。

    1
    投稿日: 2015.01.17
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    異郷で言葉が伝わること――それは生きる術を獲得すること。人間としての尊厳を取り戻すこと。 オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の子どもを育てている。母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。 いつも面白い本を発掘している人が絶賛していたので、ちょっと期待値が跳ね上がった状態で読んだせいか、そうでもなかったなという印象。決して悪くはないし、文章がなかなか堅実で読み応えあるなとも思う。逆に言えば少し読みづらいかも。途中まで設定が分からず混乱したけど、2人の主人公が分かってからは結構面白かった。どんな状態でも、女の人の方が強いと思わされる描写があって、なんていうか、強く生きる「母」の姿がひたすら前面に出ていた。著者はタイトルにもあるオレンジの使い方が絶妙ですね。ラストシーンではふっと笑顔になれる。

    0
    投稿日: 2015.01.13
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    アフリカで生まれ育った女性が、夫の事情で自分の意思とは関係なく外国暮しをすることになり… という話です。 文化の違い、言葉の違いに戸惑い、自分の殻の中に閉じこもりそうになるものの、英語を習ったり仕事を見つけたり友達を見つけたりして、少しずつ自分の手で自分の生き方を掴み取っていく様子は「強いなぁ」と感じました。 旦那も子供も英語を話せない彼女を鼻で笑うんです! そんな状況、私には耐えられなーい。 それでも息子の小学校で行った母国のことについての発表を通して、息子がお母さんのことを理解しようと歩み寄ってくれたあたりが私にとっては泣けました。 そしてこの本の中のもう1人の登場人物は日本人でした。 まっすぐで真っ黒な髪のハリネズミというあだ名をつけられた女性。 彼女の周りにも不幸なことが起こりますが、最終的には前を向いて歩いて行こうとする様子も、まさに「強い!!」 そしてこの本の素敵なところは文が美しい!! 一つの芸術作品のようでした。 初めて読む作家さんでしたが、今後も要チェック

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    投稿日: 2015.01.03
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    第29回太宰治賞を受賞作品。 初めて読む作家さんということもあり 最初は手探り状態で読み始めました。 舞台がどこなのかとか ハリネズミとは何人なのかとか 解き明かされる事なく物語が進む為 中盤まではいまいちよく分からず 『これは失敗だったかな』と思いましたが 後半からは、サリマの強く生きる姿や ハリネズミの手紙によって少しずつ視界が広がっていくような展開に ページをめくる手が止まらず、一気に読み終えました。 途中まで、舞台はずーっとアメリカだと思い込んでた私。 まさか自分が1年滞在したオーストラリアだったとは! ハリネズミの手紙の文章が、とにかく繊細で 表現方法が多彩で、心情が胸に響きました。 中でも「心という土壌に言葉の森を育てる」という表現が素敵でした。 サリマ?ナチキ?どっちだ? という疑問も、最後にスッキリできて良かった。

    0
    投稿日: 2015.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性の強さ、そしてマイノリティとしての生き方やそこに感じる共同体意識、言葉にならない生のすばらしさが伝わってくる本である。全体的に、避けられがち・無視されがちなテーマに焦点が当たっているように見える。 また読みやすいのに情報量が多い。(若干鼻に付くが。) 文体があまり好きになれなかった・展開が(わざと)読みづらくしてあったのもあって序盤で心が折れかかったこともあったが、終わってみたらとても良い本であった。 パッと見てわからない展開があったら先が気になってしまうような人に合った小説かもしれない。

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    投稿日: 2014.12.25
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    アフリカの難民・サリマは、夫と息子たちとたどり着いた 言葉もわからない異国の地で、働き、子供を育て、言葉を学び、その中で友を得て、生きていきます。 サリマは仕事をがんばります。そして評価されていき責任ある立場になっていきます。 働き、自分一人で子供を育て、学校に通って英語を学んでいく。 たくましいなと思いました。 普通の生活を何気なく送るということは、生きるということです。 命をかける場面も大きな病気をする場面がなくても、 ありきたりの日常だったとしても、それは生きているってことだなと考えたりしました。 「あたりまえを欲しがっていたのに、全然幸せそうにみえないじゃないか」という一文が出てきます。 だったら、周りの人や自分自身でさえも「そんなの無理でしょ」って 思うような、諦めてしまった夢や目標があるなら、 諦めなくていいんじゃないか、と勇気をもらえた気もします。

    0
    投稿日: 2014.12.19
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    言語とは人々の思考そのものなのかも知れない。その土地の言語を学び、その言語で物事を考えることで、多くのことを感じることができるのであろう。 道具として学ぶ外国語が身につかないのは、その言語の思考や背景を知ろうとしていないからでは・・・と思った。

    0
    投稿日: 2014.12.11
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    メモ 祖国 言語 文化.... マジョリティの中のマイノリティの葛藤 自然描写が美しい本。 地球が小さくなる、他民族、他文化が近くなるなかで、アイデンティティを無くさずに、共存することの難しさ。

    0
    投稿日: 2014.11.23
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    アフリカの難民として国を追われたサリマという女性の物語。構成として少しミステリっぽい要素もありながら、主人公たちの、人生に真っ直ぐ向き合う姿に胸を打たれます。映画化しても良いかも。 人間ドラマだけじゃなく、社会的マイノリティに対する問題が随所に織り込まれていて読み応えがありました。

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    投稿日: 2014.11.21
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    主人公がどういう人かわからなくて最初は混乱するのだけど、だんだんわかってくると、もう一度最初から読みたくなるスルメ的本。

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    投稿日: 2014.11.08
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    異国で暮らすと一口に言っても、暮らす場所や自国の情勢や歴史などによってかなり変わってくるという、当たり前のことを認識した。 日本人に対する差別も、そういった場面をフィクションですらまともに見聞きした覚えがなく、ショックであった。 異国人同士が異国で堅い友情や信頼で結ばれ得ることを考えて、胸が熱くなった。外見や生活環境の違いを超えることは難しいことのはずだが、あり得るということを考えるだけでも胸が熱くなる。

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    投稿日: 2014.11.04
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    ★2014SIST読書マラソン推薦図書★ 所在:展示架 資料ID:11330385 本を読んで読書マラソンに参加しよう! 開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/12)

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    投稿日: 2014.10.21
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    翻訳物のような文体が自国の言葉ではない言葉を学びながら必死に生きていくヒロイン達の表現にとてもマッチしていた。

    0
    投稿日: 2014.10.20
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    ずいぶん前に書評で見かけて気になりながら読まずにいたもの。 アフリカ・欧州・日本から、オーストラリアの田舎に移り住んだ登場人物たちにとって、英語で暮らすというのは単純にコミュニケーションの道具なだけでなくその人の人格にまで影響を及ぼす。 辛いことも多いなかでしずかに希望も見えてくるところ、滋味深い小説でした。

    1
    投稿日: 2014.10.14
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    はじめは単調な語り口。 でも、次第に饒舌。 そして納得の最後。 言語を習得することは新たな人生を始めることである。 悲しく苦しい女性たちは、こんなにも強く自分の人生を得るために、前に進んでいく。 色彩のなんと鮮やかなことか。 読むべき。 そしてオーストラリアに行きたい。

    0
    投稿日: 2014.10.11
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    途中まで理解不能な文章が並んでいた。しかし、終盤になってこの本はまたいつか読み直さないといけない本だと思った。

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    投稿日: 2014.10.09
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    ハリネズミは筆者の経歴とにているからある程度実話が含まれた作品なんだろう。主人公サリマ(ナキチ)のまっすぐでシンプルな強さが周囲に波及してプラス方向に流れていくお話は心地よかった。生きることに対しての強さってまさしくこういうことかなと思う。 私自身の心に引っかかる言葉も多かった。 ただハリネズミの「悪魔」に対する執着はちょっと私にはわからない感じはあったな。 言語ってその人の生き方を大きくかえるものなのか母国語を母国語で話す自分には麻痺しているので新鮮。 物語の地での差別なども割りと驚きであった。 その後の登場人物たちの生活を想像することは読み手によって解釈が異なると思うがおもしろい。 久々に評価の高い本であった。

    0
    投稿日: 2014.10.05
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    外国はせいぜい10日くらいしか滞在したことがないから、言語がおぼつかない足元の頼りなさとか、異邦人である所在なさを痛切に感じたことはない。 言葉ってアイデンティティの要なのかも。 今でも、夢中になったり怒ったりしたら10代の頃住んでいた町の言葉に戻ってしまうのは、私の骨があそこでできたからかも。

    0
    投稿日: 2014.10.01
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    「オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の子どもを育てている。母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。 そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。 」どきどきわくわくが好みなのだけど、こういう滋味深い文章も心に刺さる。

    0
    投稿日: 2014.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私小説なんかな。脆さと強さを感じた。脆さがわかるで、優しくなれる。強さが人を惹きつけて、優しさをもらえる。じっくりと読みたい本。

    0
    投稿日: 2014.09.25
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    1人の難民の女性を中心に、異国で生きる人たちを描いた物語。教育もなく、夫にも捨てられたサリマの、力強く前に進む姿が、ただのきれいごとではない真っ直ぐさを持って、物語を貫いている印象。ほんとに日常を切り取っただけの話だけど、貧しい国の大変な様子をこれでもかと映像で見せるよりも、強く心に迫る力を持った話だと思う。

    0
    投稿日: 2014.09.20
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    太宰治賞受賞作。好きな作品ではなかった。 異国の地で英語を学び生き抜いていく。 朴訥な言葉で語りかけるシーン、子どもに伝えるシーン。 良いシーンだとわかる。 ただ素直に感動しなかった。 心に響く前に理屈で理解させる感じだった。 さらっと読んでしまったからかな。 さらっと読まず噛み締めながら読む作品なのでしょう。

    2
    投稿日: 2014.09.13
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    とても実感がこもってると感じた。 著者は翻訳の仕事をしていたという。母国語以外の言葉と格闘した経験がなければ書けない小説だと思った。言語を習得する事は、生きる武器を得ることでもあるかのよう。

    2
    投稿日: 2014.09.11
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    なんくか不思議な雰囲気を持った話でした。 難民の女性が子育てしながら働き、自立していく。語り手は、そこそこ裕福な日本人で英語を高度なレベルで学んでいる。 厳しい生い立ちの中で、孤立しつつも生きるために奮闘する主人公。 全体に流れるのはさめたムード。難民の孤独な境遇を、伝えていくのだが、主人公の内面の生きるエネルギーは最後まで内側でグツグツしたまま表には出てこない。 読んでて半分くらいでようやくおもしろくなってきた。良さがじわりときました。 終盤、事態が好転していく様はほんわかとしました。

    1
    投稿日: 2014.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーストラリアに移住した女性の物語。 アフリカ出身のサリマのパートと日本人サユリからのジョーンズ先生に宛てた手紙のパートが交互に繰り返されます。 ちょっとミステリー風味で、手紙の差出人が中盤に差し掛かるころにわかる仕掛けになっていたり、サリマとナキチが同一人物なのにあえてパートで名前を変えていたり、と凝った構成になっていました。 物語の本質は、移民と女性問題をストレートに近く描き、訴えていると思います。

    0
    投稿日: 2014.09.07
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    オーストラリアの田舎町に住む、女性の物語。 難民として流れ着いたアフリカ系の女性、夫の仕事について住むことになる日系の女性。 アフリカ系女性は、英語を学び世界を押し拡げていく。 日系女性もその学校で学ぶ。 そして、未来に向かって生きていく。

    0
    投稿日: 2014.08.29
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    言語が人格をつくる。 外国語を学ぶことで、人と人とのつながりが生まれ、成長する。 それは、子供が言葉を覚えるとともに社会性を獲得していくこととの相似形だ。 第2外国語の学習と海外での生活は、もとの人格の破壊と新たな人格の形成を意味する。 難民と日本人留学生という外国人が支えあいながら成長する姿は、故郷を離れた人間の、淋しさから力強さを獲得していく過程である。 大きな困難は、大きな成長を与えるということを綺麗に描き出す、とても力強い作品

    0
    投稿日: 2014.08.29
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    さらりと読めてもグッとくる読後感は本物。久々の小説感が心地よい。これはオススメですね〜。でも、太宰治賞受賞作が本屋大賞では4位の意味がわからん。本屋大賞はあてになりません。

    0
    投稿日: 2014.08.28
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    幾つかの賞を受賞した本のようなので買ってみました。 読みにくい本でした。 単語は難しくないです。 文書がわかりにくいです。 背景説明も足りないです。

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    投稿日: 2014.08.24
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    難解な作品ですね。 文章は読みやすいけれど何を描きたいのか、伝わってくるようで、伝わってこないような不思議な感覚が消えずに終わってしまいました。 良くも悪くも「文学作品」という感じです。

    0
    投稿日: 2014.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二人の女性の視点から語られる異国での生活。さリマとハリネズミの境遇はそれぞれ違うのに、最後には生きる意志を持って進んで行く。胸か熱くなった。タイトルのオレンジ、あれはあたしを生かしておく火、消えることのない希望、永遠の願い。

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    投稿日: 2014.08.09
  • 遠く離れた異国のサリマを身近に感じる

    この物語には2人の女性が登場します。 故国の紛争から逃れてオーストラリアに流れ着いたサリマ。 同じく夫の仕事のために夢をあきらめて渡豪してきたサユリ。 生まれも育ちも、背景にある文化も全く異なる2人の人生が、英語教室での出会いをきっかけに交差します。 全く馴染みのない世界に最初は戸惑い、読みづらさを感じましたが、逃げ場のない生活の中で力強くひたむきに生きる彼女たちに、次第に感情移入していきました。 特にサリマの息子が母親に対する態度を変えていく場面には、胸に迫るものがありました。 最初は遠かったサリマの存在が、読後は身近に感じられるはず。

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    投稿日: 2014.08.02
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    オーストラリアに流れ着いたアフリカ難民の黒人女性、 夫の仕事に従って渡豪した日本人女性 オーストラリア人の夫に頼り切って長年暮らすイタリア人女性 英語に不自由する3人が語学学校で出会うところから話は展開する。 最初は胸がヒリヒリするような痛みを覚えながら読みましたが 現状を受け入れ 前に進むしかない!という思いに最後は救われ 読後すっきりした気分になりました。

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    投稿日: 2014.07.27
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    サリマとハリネズミの幸せの感じ方が興味深かった。選択肢のあるハリネズミ、選択肢の無いサリマ。結果、どちらが幸せだったのか。何が幸せなのか。さようならオレンジ。消えること無い希望。 まだ私には早かったかも。

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    投稿日: 2014.07.20
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     オーストラリアを舞台にアフリカ難民サリマと日本人ハリネズミ、2人の女性の日常で綴られる物語。  職場・語学学校・家・・そのぐらいの限られた空間で淡々と展開される決して明るくない日常。なのに、こんなにも温かく深く広がっていくんだ、ということに静かに感動。  帯に『異郷で言葉が伝わることーそれは生きる術を獲得すること。人間としての尊厳を取り戻すこと。』とあった。オーストラリア在住の岩城けいさんだからこその世界観なのかな・・・。  

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    投稿日: 2014.07.09