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時砂の王
時砂の王
小川一水/早川書房
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総合評価

126件)
3.9
34
47
26
7
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時間遡行による永遠にも思える途方なさや、死別とも違う永遠の別れが印象的でした。 オーヴィルがサヤカの言った人間の意味を人類史を遡り戦いながら段々と理解していく様子に感動しました。

    0
    投稿日: 2025.06.26
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    時間樹や時間枝というアイディアが面白いし、時間を遡行して機械群が各時代に進行するのを人型人工知性体が追跡する……などと書くと小難しいイメージが浮かぶかもしれないが、不思議とこれがスルスル入ってくる文章に化けているから面白い。 人の世の儚さと虚しい運命、それでも、いやだからこそ生きる人々の姿が脳裏に焼き付く。SFではあるが「ひとり」の生きた人間が時代と歴史という足跡になる、そんな風に語りかけられた気がした。

    0
    投稿日: 2025.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中時系列が分からなくなる瞬間があったがすんなり読めた。卑弥呼の時代は守れたけど、ETとの戦いは続くということ…だよね?

    0
    投稿日: 2024.12.04
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    タイムトラベルもののSFでは通常タブーとされがちな過去干渉によるパラドックス上等の構築が新鮮味あった。卑弥呼が魅力的過ぎる

    0
    投稿日: 2024.08.25
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    邪馬台国の卑弥呼の時代に現れた謎の地球外生命体。それらと2300年後の未来から来た使者が共に戦う時間遡行SF。 しかしながら、”邪馬台国の卑弥呼”というのは、どうも腑に落ちないですね。おそらく、『渡部昇一の少年日本史』に書かれている事が、真実かなと思うのですが… 以下、『渡部昇一の少年日本史』P19抜粋- (前略)  邪馬台の「台」は「と」と読めますから、「やまと」に「邪馬台」という漢字を当てて書いたのでしょう。しかも相手には野蛮国という先入観がありますから、「邪」という悪い漢字を使っているわけです。  そこの支配者は卑弥呼という女王であるというのも、どこかで耳にしたことなのでしょう。日本人から見れば卑弥呼は「日の御子(みこ)」です。日本人は昔から天皇のことを日の御子と呼んでいたのです。だから卑弥呼とは天皇のことなのではないでしょうか。 (中略)  しかし「魏志倭人伝」の作者は野蛮人の国の日の御子だから「卑」という字を使って卑弥呼としたのでしょう。 (後略) 以上、抜粋終わり- 結局、白髪三千丈の国の言う事なので、嘘偽りが混ざっているのは仕方ないところ(李白は好きなので、誤解なきよう)。ちなみに本作の著者は、作中で畿内説をベースに本作を書いています。前置きが長くなりましたが『時砂の王』のあらすじと感想。 巨大で不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王・卑弥呼は、”使いの王”を名乗る者によって救われました。彼は、地球壊滅から62年後の2598年、海王星の衛星トリトンで目覚めた、強健な身体を与えられた人型人工知性体。敵対する謎の増殖型戦闘機械群を追って絶望的な時間遡行戦を行う中、西暦248年の邪馬台国に降り立たったのでした。彼は卑弥呼と協力し、その時代の人々を巻き込んで人類存亡をかけた最終決戦が始まります。 多分岐する時間枝を遡って戦い、時に第二次世界大戦、時に猿人の時代まで遡ったりと、タイムパラドックスもなんのその。ただ「地球人類の生存に奉仕する」という第一任務の遂行のために敵との戦闘に明け暮れます。そんな自分たちの行動が、後の時間枝にどのような影響がでるかを、当人たちでもわからなくなっているのがなんともメチャクチャで可笑しかった。あとは、時間遡行した先の大戦時の人類が、利権や愛憎などで協力し合えないという構図が、人類の特徴をよく現しており、卑弥呼の時代の人々が、ロクな武器もないのに団結して戦う姿がとても印象的で良かったです。そのあたりが、”使いの者”のセリフ(P255)に表れていて、感慨深いエンディングにも繋がっていたのだなと思いました。

    21
    投稿日: 2024.05.09
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    久々につくりもので泣きそうになっちゃったよ 深夜テンションのしわざです 小川一水はコロロギ岳に続き2冊目、時間遡行ものの人という認識だけどやはり上手いな〜と思いました

    0
    投稿日: 2024.03.07
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    初小川一水。ずっと積んでいたがこの度読了。 250頁ちょっとの中にいろいろな要素が盛り込まれているが、キレイにまとめられている。 今年に入ってから三体三部作を読んでバチバチにSFにハマった身としては(前々からSFに興味はあったのでネット上で「おすすめのSF」と調べれば名が挙がるこの本を買ったのはそれよりずっと前だったが)、もう少し詳細な描写で長~く読んでいたかったが、これはこれでサクッと読めて非常に面白かった。 小川一水の大長編「天冥の標」も読みたくなった。

    2
    投稿日: 2023.06.07
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    タイムトラベル×卑弥呼という舞台設定だけでも好奇心をくすぐられるSF。更にこの舞台設定に時空を超える愛が練り込まれてる。時間軍の設定も構成も工夫されているし、邪馬台国の民衆と「物の怪」の戦闘もなかなか面白かった。もっと細かく書こうと思えばいくらでもできそうなところをスッと終わる潔さ。

    1
    投稿日: 2023.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分を自分たらしめるものは何か?十万年の戦争に耐え抜き、任務を達成させるような強いものとは何か?オーヴィルにとっては愛であるーーサヤカとの儚い夢のような。あらゆるものが時の風に吹かれ、時の砂に埋もれ、遥か遠くの時間枝に別れてしまっても、胸に残る愛の残像。これらが本作の根底に流れており、知性体としてのオーヴィルをぶれることなく描いている。 叙情的な描写の繊細さもさながら、時間遡行と歴史改変をテーマにしたSFとしても秀逸である。未来からの援軍が来ないので、この時間枝が滅びることが分かってしまう辛さ。カッティ・サークの冷徹なまでの理屈は分かるのだが、どうしても情緒の部分で受け容れることのできないもどかしさもあった。それらがオーヴィルの目を通して何度も繰り返されるのだ。一人一人の人生に触れ、共に戦う仲間であるのに殆どを救うことができない。オーヴィルだけではなく、滅びる時間枝の人間を描写することで、この戦争の虚しさが身に染みるのである。 そして卑弥呼が登場する。ちょっととんでもない展開だな、と思ったが、これが違ったのだ。日本史上、最古の統治者の一人である卑弥呼である必要性が大いにあった。また、その神がかり的な伝説にも必要性があった。人類存続の為に手段を選ばない時間軍に対し、今を生きる人間として、ただ生き抜こうとする強さが美しい。10万年の間誰もやらなかったことーーカッティ・サークに「疾く失せろ」と言い捨てることーーで新しい時間枝を生み出し、オーヴィルの心を繋ぐことができたのだ。全てが無情に消える筈だったオーヴィルを最後にただ一人救う存在だった。陳腐な言い方たが、オーヴィルに救済があって本当によかった。 また、敵の機械群・ETの動機がとても面白い。許し難いことだが理に適っているようにも思えるのだ。ET達の視点でこの話を読んでみたいと思うくらいに。

    1
    投稿日: 2023.05.31
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    アレクサンドルは凍結から目覚めたのか。釈然としない?知性対サンドロコットスのサブユニット 因果効果、時間枝、ハイブリッド、カッティサーク 奪われた人類の 釈然としない部分はあるけど数万年単位の大きな人類の戦い、壮大だった。時間遡及し歴史改変した時間枝がパラドックスで消えるのでなく「滅亡する」という選択肢が絶望的。

    0
    投稿日: 2023.05.30
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    邪馬台国の王室を抜け出した彌与こと卑弥呼と幹。山中で出会ったのは、片腕が鋭い鎌になった、熊ほどの巨大な生物だった。隣国から逃げ惑う民衆とともに、怪物に立ち向かう王ことO。Oは実は26世紀から怪物ETを倒し、その時間軸の中で人類を守るために派遣されたメッセンジャーと呼ばれる人間兵器だった…。 卑弥呼の時代に人類を滅ぼす宇宙からの知的生命体が飛来するが、無限にある時間軸の中で人類が滅亡しないように守る時間跳躍者たちという設定はよく考えられていると思う。卑弥呼の時代、第二次大戦、また10万年前という人類(日本?)の転機を題材にするというアイデアは良い。 また、過去の時代への過剰なまでの干渉と、史実とはまた異なる様々な事件など、SFとして読める部分が多い作品であり、第二次大戦時に共通の敵がいるにも関わらず国同士でいがみ合うというシミュレーションは面白かった。そこだけ引っ張れば良いと思ったのだが。 一方で、卑弥呼の部分を頑張りたかったのはわからぬではないが、中途半端に古典語を使おうとしすぎて、少々どころか多少読みにくい。「兵」は「へい」で良いと思うのだが、必死に「つわもの」と読ませようとしたり、漢文的に当て字をしたりするため、何が何をしたのか、筆者の独りよがりで読者に理解させようとしていないと感じる部分が多かった。 なぜか奈良から秩父へ移動してピンチに陥る邪馬台国軍なのだが、描写がうわついていて「うさぎ」はボーパルバニーと言いたいんだろうな的なことは、読者が先回りして理解してあげないと行けないのは、かなり困る。 かと言って難しいわけではなく、描かれていることは非常に浅いし、言葉がわからなくても知ったかぶりで読めるという話でもある。 中二的な言葉選びというところなのだろう。大人にはちょっと…というところ。 また、宇宙を渡って地球まで来た上、太陽光をエネルギーに種族を増やして時間の跳躍もできる敵が、鉄も持ってなければゴムも知らないというのも不思議だなあ。

    0
    投稿日: 2023.04.06
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    未来の人型人口知生体と卑弥呼、敵は古代神話に出てくるような物の怪。 この取り合わせが、作者の発明。 きわめて“ひと”に近い人口知生体が、二度と自分の過ごした時代には戻れない宿命を帯びて、人類の滅亡を救うべく、歴史をさかのぼる。 時間SFとしては定石のストーリーであるが、滅亡させようとする勢力の理由と、滅亡してしまう理由が、現代の我々への警鐘であることにポイントがある。 敵である「増殖型戦闘機械」群との戦闘がその時代ごとに違ってきて、ついに決戦となった邪馬台国の地の戦いの描写はとても迫力があった。 短いページ数のなかで、壮大なスケールを感じることができた。

    1
    投稿日: 2022.11.19
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    初一水。『卑弥呼』と聞いて相当期待したんだけど…思ってた程ではなかった。結局ETとはなんだったのだ?私は別の人類が造ったものだと思う…。オーヴィル(人工生命体)のサヤカへの想いは、紛れもなく愛だった。目の前の人を救うのか——はたまたそれらを見捨て、人類の未来を選ぶのか——よくある疑問だが、わたしは名もわからぬ人類より、目の前の大切なひとを救うことこそ未来を救うことに他ならないと思う。それにしてもオーヴィルの時空を越えた、長い長い闘いには言葉もないよ…。星三つ半。

    4
    投稿日: 2022.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    敵が過去を遡ってまで人類を滅ぼそうとするので、未来の人間は同じように過去を遡る。結果的に人間が勝つんだけど、それまでどう勝っていくのか気になって一気に読みました。

    0
    投稿日: 2022.10.02
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    AD2598年に生を受けたメッセンジャー、ETに攻められ破滅間近な世界から、時を遡りその時点の人類に、未来を守るために闘えと伝える。滅びる時間枝から更に遡行を続け、248年卑弥呼女王の時代、女王とともに闘う。 無限の時間枝、生き残る枝には未来から援軍が来る。来ないということは、滅びるということ。タイムマシンがあると、そうなるのかぁ。

    0
    投稿日: 2022.07.24
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    久々にSFっぽいSFで満足。面白かったが最後の2010だけはもう少し夢がある感じにして欲しかったかな。

    1
    投稿日: 2022.05.13
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    2回目だった.... けと、内容覚えてなかった。SFのオススメで頻出していたので、期待したのだけれど、それほどでもの印象。2回目だからか。 設定が大きい割には薄い本で、もっとボリュームがあると良かった。 最後の落ちどうするのかと思ったら、まぁそうなるのか、うん、そうね。だけどあっさりな気がする。

    0
    投稿日: 2022.04.27
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    時間を自由に動いて敵を殲滅する戦士 おもしろい。その無限のアイデアといい、パラドクスを超越した次々と過去に戻る戦術といい、その間のロマンスといい、一級品だね。エンディングがあっけないのぎ少し期待外れだったものの、あっという間に読破できる楽しいエンターテインメントだ。

    0
    投稿日: 2022.03.05
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    文学ラジオ空飛び猫たち第58回紹介本。 3世紀の邪馬台国の卑弥呼と26世紀の未来から来たメッセンジャーが人類の存亡をかけて戦う時間SF。壮大なスケールの小説ですが、300ページ足らずで、読みやすく、忙しい日々の気分転換になる一冊です。 未来社会で人類はETと呼ばれる地球外生命体から狙われて滅亡の危機に陥るのですが、なぜ人類が狙わるのかという理由がおもしろい。ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/58-e18iurj

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    これは私には合わなかったというしかない。他のレビューでは結構評価が高いようだが、面白くないものは面白くないというしかない。未来で生み出された知性体が、ETの侵略を防ぐため、過去に遡っていき、現地の人々を指導するというもの。邪馬台国が最後になるが、歴史の分岐というあたりの理屈はなかなか分かりづらい。

    35
    投稿日: 2021.12.06
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    壮大なタイムパラドックス、タイムリープSF小説。宇宙規模の戦いの歴史をコンパクトにまとめて居るけれど内容はかなり重め。でも文章は非常にこなれていて非常に読みやすいです。人類を救うために作られたクローン?人造人間?のメッセンジャーと言われる人々が、奮闘して人類を滅亡から救おうとするのですが、敵も味方も時代を超越して戦うので26世紀頃と卑弥呼の時代と紀元前10万年を入り乱れてで壮大極まりありません。 パラレルワールドの何処か一つでも人類が生き残る未来があれば、そこを死守するという人類の大義と、今この時に愛着を持ってしまったメッセンジャーオーヴィルの奮闘が次第に目的がずれて行く所がとても美しい。 結末迄美しい名作です。

    2
    投稿日: 2021.11.26
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    あまり海外文学に詳しくないので、海外の作品をよく紹介してくれるラジオ「空飛び猫たち」を参考に選書しています。 https://www.instagram.com/radiocatwings/ たまーに日本の作品の紹介があり、こちらはそのうちの一つ。小川一水さんは、以前読んだアリスマ王の作品が本当によかったので、選びました。 SFの真骨頂という感じの、ヒストリカルイフ、タイムトラベル、ターミネーター、クロノ・トリガー、シュタゲを凝縮(最高)。 3世紀、邪馬台国の女王卑弥呼を襲う謎の増殖型戦闘機械軍、ET。ETは未来26世紀の世界を滅ぼしただけでなく、人類の完全殲滅を目論んで過去にまで出現するのであった。それを阻止すべく作られたのは、人形AIのメッセンジャー。メッセンジャーは絶望的とも言える充満年の時間遡行の旅へ。そして卑弥呼(彌与)とメッセンジャーのオーヴィルは出会う。 歴史のイメージだと、御簾の中からは出たことがなさそうな卑弥呼さまも、この世界線では前線に出て戦うかっこいい女王です。そしてメッセンジャーオーヴィルの心にずっといるのは、26世紀においての恋人サヤカ。彼は何百との戦いを経て、疲弊しきっているが、決して諦めていない。そういう話ではないけど、影のあるイケメンに弱いもんですよね…。 迫力のあるバトルと、そのアイデア力に感服する一作です。

    11
    投稿日: 2021.11.11
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    26世紀から何度も過去へ渡るメッセンジャーと、卑弥呼の出会い。そして、共闘の記録。 2つの視点が交互に語られる中で、過去へ遡行しているけど、いずれも未来への希望が感じられ、追い詰められていくのも不安にはならない。不思議な時間感覚を体験できた。 足掻いて、足掻いて、足掻いた先に、動かした心が、未来を開く。

    0
    投稿日: 2021.09.25
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    時間SF。 卑弥呼が主人公として活躍するSF。斬新。 読みやすく、面白いが、なかなか悲しい。 未来の人類が過去に行けるようになったが…、過去の世界で戦争をするとなると、技術力・資源・情報など問題は山積。想像力が試されて楽しい。 個人的に、面白いだけに、もう少しボリュームがあっても良かった。 ET側の立場からの視点も1章くらい観たかった気もする。

    1
    投稿日: 2021.09.25
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    時間を遡りながらの長い戦いのはなし。映像的な文章ですごくよかった。戦士としての矜持や自負のためではなく、愛した女のために何万年も戦い続ける知性体。そして、その感情を受けとった人間が自らの力で立ちあがる瞬間に目頭が熱くなった。

    0
    投稿日: 2021.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    卑弥呼は出てくるけど知ってる卑弥呼とその時代ではないのが面白かった。 歴史改変SF。小川さんの小説は読みやすい。長編SFは設定や世界観を頭に入れるのがだるくなってきてので短編ばかり読んでたけど、また長編読もうかなと思った。小川さんの作品をもっと読みたい。 卑弥呼とオーヴィルが恋仲になるのはなんかなって思った。命の恩人だけど。そこはオーヴィルにはサヤカ一筋でいて欲しいような、しかし10万年かけて守ってきたしなあとも思う。体感だと何年位なんだろう?何百年くらい? カッティ・サークの元ネタはあるのか調べたけどわからなかった。船の名前が出てきた。あとウィスキー。でもほんとの元ネタは詩?の出来事? なぜそれを人類を救うための知性体の名前にしたんだろうな……。魔女か~~。 最終的にカッティ・サーク自身が死ぬ時間枝の計算が出来ない=可能性が残されるというのに賭けて自爆するのが良かったな。 またオーヴィルが死ぬことで卑弥呼が奮い立ち、歴史が変わってOがやってきて、さらにOが沙夜と出会う。めちゃくちゃ好きな流れ。 バトルは予想より多かったし、人間同士の駆け引きや、カッティ・サークという人工知能との駆け引きも良かった。また、ドイツでハルトマンに乗せてもらうのも良かった。史実の人間がちょっと変わって出てくるのが良いな。 あと最初にオーヴィルと卑弥呼が出会う時に、Oを王と聞きとって使令の王として扱うのも良かった。これオーヴィルじゃなかったらややこしいけど。 敵のETの正体や仕掛けてくる理由も良かった。生存を賭けての戦いだから引けない。機械が襲ってくるのももとは細菌だからかな。肉体という概念が乏しいゆえスーツの延長で襲ってきてるのかなあと想像した。

    0
    投稿日: 2021.06.10
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    たった270ページに、紀元前10万年から西暦26世紀の時間と、2000億人の死を詰め込むなんて、小川一水以外にできるでしょうかあ! 人類殲滅に襲いくる異星機械群と、究極知性…UIだな…を中心とした軍人ベースの知性体サブユニットたちが、時間を遡行して当時の人類の資源と科学を駆使しつつ闘い続ける。そのギリギリの砦、邪馬台国での舞台作りもお見事。ロマンスも詰め込んで…これ『天冥の標』くらい長くすることもできたろうなー。それを1冊に、しかも書き下ろすってすっごいなー。 主人公オーヴィルは、ジャンプラでやってる『Heart Gear』のアンドロイド戦士と重ねて読みました

    0
    投稿日: 2020.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    西暦248年、不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王・卑弥呼(彌与)とその従者の幹であったが、突如現れた「使いの王」オーヴィルと人語を発する剣カッティに命を救われる。 彼らは2600年後の未来から来た人工知性体で、太陽系奪回軍の参謀総長である知性体サンドロコットスのサブユニットとして創られた有体知性であるメッセンジャー・O(オリジナル、個体名はオーヴィルを選択)と、遡行軍統括の時間戦略知性体カッティ・サーク(女性の声で本体は別の場所にある)であり、彌与が襲われた物の怪は「ET」と呼ばれていた。 オーヴィルは西暦2598年に、人類の第一拠点である太陽系中枢府で生まれた。彼は人類が知識化したほとんどの情報をすでに保持していたが、人と関わることで、データでは得られない人間的な感性を育む期間が設けられていた。そこで出会ったのが補給廠の窓口で、受領者の頭にコーヒーをかけていたサヤカ・カヤニスキアであった。オーヴィルはいかにも人間的な行動を取るサヤカに興味を持ち、惹かれ合い、2人は付き合い始めた。彼女と関わることで愛を知り、そして別れを知った。 オーヴィルの根底にあるものは、メッセンジャーとして与えられた最優先命令としての「人間への忠誠」ではなく、救えなかったサヤカとの記憶、その彼女が望んでいた言葉。「人に忠実であれ…」 オーヴィルたちが創られた目的であり、サヤカと別れなければならなかった理由でもある、人類の敵ETとは、何者か(ETクリエーター)によって創り出された増殖型戦闘機械で、様々な形態のものが存在する。そしてその目的は人類の根絶であり、既に地球は壊滅させられていた。だが、その後の宇宙戦争において劣勢を悟ったETは、今よりはるかに弱小の過去の人類を掃討するため、時間遡行を行った。 一方、人類の存続を目的とするオーヴィルたち知性体も時間遡行を行うが、ETに先を越され、再遡行が必要になる。カッティは、ETが通過する時間枝を見捨て、一気に十万年前に遡行するという無機質な作戦を提示するが、人と触れ合い、感情を獲得しているオーヴィルたち一部の知性体はそれに反発した。結果的に、十万年前に定住してETを迎撃し続ける部隊と、時間枝の分岐点を守りながら遡行を繰り返して十万年前に向かう部隊とに分かれた。 後者のオーヴィルたちは、四百回以上の戦いの末にようやく本隊との合流を果たす。 そこでカッティから、クリエーターの正体が一億二千万年後、化学合成細菌から進化を遂げた生命体であることを知らされた。 クリエーターは時間遡行理論を手にして過去を調査し、地球人の無人観測基地の設置により、自分たちの先祖である細菌類とその母星が一度壊滅しかけていたことを突き止め、その復讐のためにETが送り込まれたという。 その途方もない事実と遡行戦の疲労により、オーヴィルは極東の小さな島(後の邪馬台国)で、ステーションを築いて凍結に入った。そして千二百三十年後、ETの出現により眠りから目覚め、邪馬台国の女王を助ける。 その時代は、十万年前から勝ち続けてきた人類側の遡行軍と、未来を喰い荒らしてきたETとの、時間戦略的な拮抗点であり、決戦の時であった。 彌与は「使いの王」に従い、ETとの戦いに身を投じた。その中で倭国(日本)を知り、世界を知り、「使いの王」の苦しみを知った。そして、彌与はオーヴィルを苦しみから救いたいと願った。たとえサヤカの身代わりだとしても。それから二人は閨を共にするようになった。 しかし戦況は圧倒的に不利となり、彌与は味方である高日子根の愚行により負傷、カッティは自爆、オーヴィルは深傷を負い死亡。人の軍は希望を失ったかに見えたが、彌与が立ち上がり、声を張り上げ宣言した「人類は負けない、海を渡ってでも生き残る」と。 その時、空に超巨大戦艦が現れ、オーヴィルによく似た男の姿があった。彼は二十一世紀時間軍パスファインダーのオメガと名乗った。彼の時間枝は、彌与の決意によりたった今産まれ、そして未来からの援軍はつまり、人類の勝利を意味していた。 オメガの時代に、オーヴィルたちメッセンジャーの戦いは、魏志倭人伝の御伽噺として伝えられていたが、オメガはオーヴィルの亡骸に触れて記憶を引き継ぎ、全てを理解した。メッセンジャー・Oであり、「使いの王」であったオーヴィルの意思は、同じ頭文字を持つオメガに引き継がれた。 オメガはETとの戦争を終結させた後、元いた時間枝で大勢の人々に歓迎されていた。その中で、不思議な格好をした沙夜という名の娘に出会い、胸の高鳴りを不思議に思いながら声をかける。あの日のオーヴィルのように。 270ページと少なめの長編小説だったが、上記の要約できていない要約以外にも、オーヴィルの同僚のアレクサンドルが恋人シュミナに向けて書いていた児童文学の話、高日子根の彌与に対する思惑や、オーヴィル亡き後、おそらく従者の幹と彌与が結ばれ、その子孫の沙夜と、Oの意思を受け継いだオメガが出会ったであろうことなど、魅力的な内容を含んでいる。また、1963年に優秀なパイロットとして少しだけ登場したハルトマンは、史上最多の撃墜記録を持つ、実在したパイロットのエーリヒ・ハルトマンであり、オーヴィルが史実を利用して人選するという話のつくりには、卑弥呼に関しても言えることだが、歴史的興味を掻き立てられた。 未来の知性体であるオーヴィル視点の記述では、本のことを「私製書籍ー脆くてハンドリングの悪い、恐ろしく低密度なデータベースだ。」というように 書かれていたことも印象的だった。 あえて苦言を呈するならば、カッティとオーヴィルの死後、彌与たち人の軍が海を渡り漢土に逃げ切ったとしても、それからETに滅ぼされずにどうやって生き延びたのかと言うこと。オメガのいる二十一世紀には超巨大戦艦が造られるほどに発展していることにも疑問が残る。 とはいえ、そこまで考えさせられた本作は、史実を基に時間遡行や宇宙戦争を絡めた壮大な物語であり、その広大なスケールを見事に書き上げた「時間SF小説」の傑作だった。

    3
    投稿日: 2020.05.10
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    #日本SF読者クラブ 人類はETが造りだした「バーサーカー」に敗れ去り、もはや滅亡は避けられない。人類は最後の望みを託し、人型人工知性体メッセンジャー達を戦略支援知性体「カッティ・サーク」とともに過去へと送りこむ。「人類滅亡」の未来を変えるというか、時間軸を分岐させるにために。ちょうど「ターミネーター」とは逆の設定となる。メッセンジャーの一人オーヴィルのハードで切ない物語にシビれる。しかしながら、最後は唐突ともいえるハッピーエンドを持ってこなくても良かったのではないか。どこかの分岐された時間軸で、ハッピーエンドの世界がきっとあるはずだから。何度も読んだお気に入りの作品。

    8
    投稿日: 2020.01.18
  • 映画向きの作品かも

     西暦248年、邪馬台国の女王卑弥呼は、突然おぞましい「物の怪」に襲われるのだが、「使いの王」と呼ばれる未知の人物に助けられる。実は「使いの王」とは、遥かな未来から時空を超えてやって来たメッセンジャーと呼ばれる人工生命体であり、オーヴィルの頭文字Oを王と聞き違えて、この時代では「使いの王」と呼ばれることになったのである。  邪馬台国の時代より遥か2300年後の未来においては、謎の増殖型戦闘機械群により地球は壊滅してしまい、さらに人類の完全殱滅を防ごうとその機械群を追って来たのがメッセンジャーたちであった。またその邪悪な機械軍が、邪馬台国の時代には物の怪と呼ばれる存在であった。  邪馬台国の時代を中核に描きながらも、オーヴィルたちが戦い続けてきた別の時代やパラレルワールドを交錯させながら、この壮大なストーリーは紡がれてゆく。この大作を僅か300ページ足らずの文章にまとめた技巧は実に見事である。ただそのためか、状況説明的な文章が多くなり過ぎて、登場人物の背景や心理描写などが希薄になってしまった感が否めない。  このあたりが最近のSF小説の特徴で、データー量の多さや精密な論理については申し分ないのだが、ジンジンと心に響き渡ってくるような熱い感情が湧かないのだ。ただこれが小説ではなく、映画やアニメやゲームの原作となると、小説では見えなかった映像や音源などとの融合により、迫力ある素晴らしい作品となるのだろう。事実この作品もハリウッドで映画化されることが決定されたようである。  もし若者たちから、「それが現代SFなんだよ、おっさん!」と叱られれば、「さようでございますか、勉強不足で申し訳ございませんでした。」と応えるしかないだろう。ただ良い悪いは別にして、星新一や小松左京たちが活躍していた頃のSFと比べると、もう全く別ものと言って良いほど、近年のSF小説が変わってしまったことは間違いない。またSF小説だけではなく、マンガもアニメ風の絵柄に変化しSF同様の道を辿っているような気がしてならない。

    0
    投稿日: 2020.01.04
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    壮大な話が読みやすい文章で書かれている。 翻訳本にはない日本らしい言葉遣いが美しく、清々しい気持ちになった。

    1
    投稿日: 2019.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    邪馬台国の時代にて、卑弥呼が1人のメッセンジャーと出会うところから物語は始まる。 卑弥呼の人間臭さとか、理解力の高さも含めて、物語にすんなりと引き込まれた。 メッセンジャーというのは人造知性体であり、ETと戦うために存在している。 そしてETというのは人類に大損害を与えるために送り込まれた敵性勢力である。 ということは割と冒頭の、26世紀の描写で明かされる。こういう分かりやすくてシンプルな構成は好ましい。 物語の主軸はあくまで邪馬台国でのETとの戦いなのだけど、随時、未来の話が挿入される。 未来の話は決して明るい話ではなく、敗走に次ぐ敗走。 ETとの戦いで劣勢に立たされたメッセンジャーは、その時間軸を捨てて過去に遡る、ということを繰り返していた。 そんな背景が徐々に明らかになっていくので、卑弥呼の時代での戦いの意味が、自分の中でどんどん重みを増していくのが分かった。 時間軸が枝分かれした結果、未来から見知らぬ仲間が参戦してくる展開は本当に熱かった。 これぞ時間戦争の妙!と言ったところ。 そして全メッセンジャーを統括するカッティを通じて、地球の各地での戦況が伝わってくるのも良かった。 時間という縦軸だけではなく、地域という横軸でも物語に広がりが生まれて楽しめた。 文句なしに傑作だった。時間戦争を扱ったSF小説として、自分の中で必読本入り。

    4
    投稿日: 2019.07.10
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    人類を滅亡させた謎の生命体を滅ぼすべく、特殊な兵士たちが何度も過去へ遡るタイムリープものSF。この手のジャンルではタイムパラドックスにどう説明をつけるかが肝になってくるが、本作では過去に遡った時点で未来に影響を与える行為をすると即座に現世に反映されるシステムを採用しているため(タイムリープ小説の時系列を説明する時の時制のややこしさは異常)過去に遡った兵士たちは、もう二度と自分達の生まれた現世に戻ることはできない。 22世紀初頭や第二次世界大戦期など様々な時代に飛んだ兵士たちは一進一退の攻防を繰り広げるが、最後には敗れてしまいその都度過去の時代に飛んでいく。物語が始まるのはまだ日本に邪馬台国が存在していた遥か昔にまで遡る。「旅のラゴス」もそうだが、引っ張ろうと思えばいくらでも引っ張って重厚さを醸し出せるテーマなのに潔いページ量で綺麗に締めくくったのが高ポイント。

    0
    投稿日: 2019.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうしてもターミネーターを連想せずにはいられないけど、過去の人間が圧倒的不利の中で懸命に戦う姿を想像するのはまさにSFならではと思う。大変な長編にもなったであろう話を、最小限にとどめるすことで、わずかに出てくる別れの悲しさが際立っていると思うし、オーヴィルの記憶というラストに繋がっていると思う。 最後に明らかになるカッティが自爆することや魏志倭人伝やアレクサンドルの物語が受け継がれることで、時間軍が作られるというバタフライ効果的なストーリーは成程と思うし、切ないながらラストはロマンがある。

    0
    投稿日: 2019.03.03
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    この話をこの作者が書いて1冊に収まるのが驚き キャラノベル色が薄まればと思うのは好みの問題か SF的仕掛けは文句なしに見事

    0
    投稿日: 2019.01.12
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    時間軸も地球もそれぞれ変えながらETと戦い続ける人工知性体オーヴィル.サヤカとの思い出を胸に,人間を守ると誓う.卑弥呼と出会い新しい局面が開いて行く.錯綜する物語,書き換えられ改変されて行く歴史に登場人物はもちろん読み手もこんがらがりながら,突然現れた正史にそうきたかと納得.うまくまとめたと思った

    0
    投稿日: 2018.06.12
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    タイムトラベルもの。 突如、潜伏していた宇宙生命体から攻撃を受け木星圏にまで追い込まれる人類。人類は過去へ行く手段を手に入れ、宇宙生命体を過去の時点で滅ぼそうと試みる。 昔の「ターミネーター」を彷彿とさせる。過去の時代が古代の邪馬台国というだけで似たストーリー。

    0
    投稿日: 2018.02.24
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    人類の存亡をかけで未来から過去に遡り、過去の人々と共にETと戦う話。他の人の感想で上手いなと思ったのが以下! 例えると、ナウシカの所にターミネーターがやって来て、風の谷の人達やペジテの人達と協力して悪意を持っているオーム達に絶望的な戦いを挑むといった話。

    0
    投稿日: 2018.02.23
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    宇宙からの侵略者「ET」と人類の、時を跨いだ永い闘い。高度知性体、タイムワープ、歴史改変とSFの面白さを堪能。やっぱり硬派なSFは面白い。 AIが取りざたされる昨今なので、高度知性体などはあながち夢物語ではないかも?と感じながら読んだ。

    0
    投稿日: 2017.12.05
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    邪馬台国に未来の戦士が降り立ち機械群と戦う! 例えると、ナウシカの所にターミネーターがやって来て風の谷の人達やペジテの人達と協力して悪意を持ってるオーム達に絶望的な戦いを挑むといった話! タイムパラドックスは置いといてアイディアが面白い!SFってやっぱりアイディアだよねと思わされる一冊!

    2
    投稿日: 2017.09.30
  • 歴史に「もしも」があったら

    子どもの頃,今,自分が実際にとったのとは違う選択肢を選んだら,別の未来につながっているのだろうかと考えたことがある。自分個人の選択なんて,大したバリエーションはないのだけど,人類の存亡に関わるような大きな選択肢だったらどうだろう。 最初に読み始めたとき,古代日本が舞台だったので,荻原規子さんの歴史ファンタジーのような印象を受けた。読み進めると,タイムトラベルもののSFで,過去の改変によるタイムパラドックスが非常に効果的に使われている。 なお,「フリーランチの時代」に収録されている「アルワラの潮の音」がこの話のスピンオフなので,もし両方とも未読であれば,先に「時砂の王」から読むことがお薦め。(私は先にフリーランチの時代を読んでしまったのだけど)

    4
    投稿日: 2017.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地球を侵略するETに対抗するためメッセンジャー知性体を過去に送り対抗するという筋は某ハリウッド大作映画のよう。もちろん2番煎じではなく、時間枝やETの正体など魅力的なアイデアが物語を彩り、夢中になって読み進めた。しかし最後の最後でヒロインが人類の未来に対し決定的な役割を担うのは、やっぱり某ハリウッド大作と同じで、少し興冷め。個人的にはいろいろと惜しい作品。

    0
    投稿日: 2016.09.11
  • 人類と地球外生命体との時空を超えた戦い

    最初は、異なった時間軸の世界の物語が同時進行している設定に戸惑いました。 しかし、読み進めるうちに、どちらの生命体も、高い科学技術を取得した時代では、その科学技術力が勝敗を分けてしまう、という 絶望的な状況に対して、人類が生き残る道はないのか、という壮絶な戦いの物語だと、理解できました。 最終的には、科学技術に頼らない、ほとんど裸の生命体としての戦いにおいて、いかに強い精神力と知恵や生命力をもって 打ち勝つか、それが卑弥呼の時代だった。 常に希望を捨てず、強い精神力と意志で生き抜こうとした卑弥呼を通じて、自分も勇気づけられた作品でした。 少し難解かもしれないけれど、読んでみることをお勧めしたい作品です。

    5
    投稿日: 2016.07.24
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    大変おもしろかった。SFではあるがラノベとしても読めるように思った。サイエンスよりもヒューマンドラマが根底にあるからかな。 途中までの伏線の動かし方もよく、読んでいて爽快感がある。ただラストだけはいまいち。ちょっとさすがにご都合主義すぎじゃないですかねー。これまで頑張って戦ってきたの何だったのってなっちゃったし、SF的にも簡単に矛盾を思いつけるからなー。でも面白い。くやしい。

    0
    投稿日: 2016.07.12
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    10万年に及ぶ壮大なストーリーをコンパクトにまとめている。悪く言えば粗筋のよう。細かい事は考えない方がよい。

    1
    投稿日: 2016.02.17
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    大好きな一冊です。再読、何度目だろう? 強い人が見せる弱さや、その弱さに対する救いの存在が好きなのかもしれません。

    0
    投稿日: 2016.01.10
  • 時間遡行SF

    二十六世紀。地球を追われ冥王星まで後退している人類が、時間を遡行し、人類を滅ぼさんとするETとの戦いの為、過去へと送り込んだ知性体メッセンジャー。そのうちの一人・オーヴィルは遡った時代、邪馬台国で卑弥呼と出会う。時間SF。過去に飛び、敵を倒せば未来は変わる。幾つもの枝分かれした世界。展開や、卑弥呼との関係等々は面白い…のだが、性格も感情もある知性体であるオーヴィルの旅した10万年に、酷く寂寥感を覚えた。そしてラストは、どうにも力技だった気がする。個人的にはちょっと…コロロギのようなスッキリとした読了感は感じられなかった。

    7
    投稿日: 2015.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイムパラドックスとか平行世界とか出てくるような作品が読みたくて購入。 期待通りな感じで、ETの正体も少しだけ読めたとは言え、とても楽しめた。 一応ハッピーエンド?な感じでよかった。

    0
    投稿日: 2015.08.01
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    「一人のすべての可能性と、人類という種の可能性は、一体どちらが大切なのかー。」 文中の引用ですが、深く考えさせられるフレーズです。 人類を根絶させるために跳梁跋扈する増殖型戦闘機械群、ETにより二十六世紀の地球は壊滅。さらにETは人類の抹殺をより効果的に行うため、過去の世界でも殺戮を行う。残された人類は人型人工知性体を産み出し、ETを阻止するため時間遡行作戦を展開する。知性体の一人オーヴィルは、過去の様々な世界で幾度となく戦う。時にその時代の人類を救えないままさらに過去へ旅立ったり、時に勝利するがそこで歴史と時間技が変わり未来に存在しなくなる人間たちが出てきたりなど、苦悩を重ねる。 歴史が変わることで消滅を避けられない、オーヴィルのいた二十六世紀世界。足かけ十万年にも渡る戦いの中、彼の脳裏には絶えずひとりの女性の姿があった。

    0
    投稿日: 2015.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    未来からやってきた使者が歴史を変えるべく過去世界で戦う どっかで聞いたようなよくある話だけどこの小説はそれを時空の撤退戦という大規模かつ過酷な戦いの話に昇華して描ききってるのが素直にスゴイなーと。2~3巻になってもおかしくないくらいのボリュームなのに。 歴史を変えたことによる変化をそれまでには無い形(他にもあるのかもしれないけど)で表現してある点も面白い。 タイムトラベルによる多元宇宙やら、遠未来のオーバーテクノロジーに身を包んだ戦士が鉄器も登場してない過去時代の戦士とが一緒に戦うなんて胸が熱くなりますなぁ SF的要素や恋慕やら嫉妬やらやたらにてんこ盛りな かなり贅沢な小説。映像化希望w

    0
    投稿日: 2015.02.14
  • ハラハラ、どきどき

    時空を越え、外的から人類を守る人造知的生命体の死闘。 戦闘シーンが圧巻。 邪馬台国時代を軸に様々な時代の戦闘を描いていき、壮大さを見せる。 結末をどうするのか、気になって一気読みさせられる時間SF小説。

    4
    投稿日: 2015.01.30
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    【読了メモ】(141103 16:30) 小川一水『時砂の王』/ハヤカワ文庫/2007 Oct 25th/正パパからお借りしました。/切ない…。あとカッティがイマイチ立ち位置不明で、まさに魔女。

    0
    投稿日: 2014.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイムパラドックスの理論に納得できない。 まずは前提として、私はタイムパラドックスもので世界軸が一本出ない場合には世界軸は無限になければならないと思っている。(世界軸が収束する系もあるけど自分の知ってる限り、結局そのどれも世界軸が有限に収まるのもは見たことがない。) だから現在の世界軸から分岐した世界軸も無限にあるはずで、そんな中で未来や過去の影響を受けて現在が改変されるとすると、たえず影響を受け続けることになるので時間の最小単位ごとに現在が改変され続けることになる。 だから現在が影響を受ける系のタイムパラドックス物は自分は全く受け付けない。 SFは仮定の世界設定で話を展開するものだけど、特にタイムパラドックス物は慎重に設定しないとそもそもその仮定そのものがあり得えない。ストーリーの矛盾はしょうがないとしても舞台そのものが矛盾しちゃダメでしょ。 こういうのは自分はSFではないと思ってる。

    0
    投稿日: 2014.08.16
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    ETの侵略から人類を救うために造られた戦士と、邪馬台国の女王卑弥呼の物語を軸に、タイムトラベル、パラレルワールド、戦闘シーンなど、手に汗握る展開で一気読みした作品。 SFというよりもラノベに近い文章なので読みやすく、でもしっかりと造られた世界観とキャラも魅力的で久しぶりにワクワクした!ぎりぎりまで追い詰められて、え~~もうだめ!ってところでのまきかえしは、ハリウッド映画でよくある感じのハラハラ感。欲を言えば、もう少しストーリーにオーヴィルと卑弥呼のやりとりがほしかったかな。

    0
    投稿日: 2014.08.05
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    ジリ貧の戦いを書かせたら日本一の作家 他のジリ貧戦を描いた作品としては天冥の標、導きの星など 常に相手はこちらの予想の上をいきジリジリ追い詰められていく時間的、空間的に ストーリーの殆どが負け戦で占められている だけどそこがいい

    0
    投稿日: 2014.06.26
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    人類が滅亡しない未来を創るため、過去に遡る戦士と、邪馬台国の卑弥呼とが協力して地球を救う話。地球外生物との戦いに敗れる度に、勝てる見込みのある過去に遡っていく。自分のいた未来は敵に敗れ既に消滅してしまったため、二度と戻ることが出来ない。敗戦の中過去に遡る切なさは何たるや…SF小説だが、紛れもなくヒューマンドラマでもある。 ハリウッドが実写映画化の制作権を手にしたようだが、この小説の良さに邪馬台国を舞台にしている部分がある。文明の利器から離れ、独特な土着的文化の中で見せる人間らしさ、猛々しさが物語に切なさを与えている。スケールの大きい設定にもかかわらず270ページ位なのに驚愕!無駄もなければ取零しもない見事な展開。SFを敬遠している人も読みやすく、SF自体を好きになってもらえるような作品。SFジャンルを開拓したい人におススメ!

    0
    投稿日: 2014.06.24
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    ネタバレせずには何もかけない。 キャラはいい。わりとオーソドックスな造形だけど、かっこいいものはかっこいい。 タイムパラドックスにかなり正面から向き合っている。でもやっぱり、今平和なのはこれから俺たちが救けに行くから、ってへんだよね。どうやって過去の戦禍を知るのか。平時ではないから開発される道具は、平時には開発されないんだよね。

    1
    投稿日: 2014.06.10
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     タイムパラドックスに並行世界に宇宙生物に人工知性に「邪馬台国」とてんこ盛りの内容だが、緻密な設定と骨太のストーリーが緊密に結びついていて、アイデア倒れでない一級の「小説」になっている。ただしラストの方の展開が個人的に気に入らなかった(実体としての「くに」「故郷」を否定する一方で、「想像の共同体」としての国家意識にすがるナショナリズムと、敵を殲滅してめでたしめでたしというマッチョイズム)。

    1
    投稿日: 2014.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイムスリップもので、時間を縦軸に世界線を横軸に世界観が見事なまでに紡がれている 卑弥呼や知性体、タイタン、ETという要素も突飛なのに、交互に綴られているからか違和感がない 過酷な今の戦いにヒヤヒヤしつつ、途方も無い時間と想いを感じながら、一気に読んでしまった

    0
    投稿日: 2014.05.05
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    実際、世界各地の神話にはある程度近似した型のようなものがあることが知られているけれど、そういう事実をSF的に解釈して練られた話なのかな、と思った。比較神話学っぽい視点を意識しながら読むとかなりワクワクできる。 それと、実際の古代習俗や上代語なんかを踏まえた表現がところどころに散りばめられていて、個人的にはそのあたりもニヤニヤできた。もちろん、そんなこと知らずともSFとして極めておもしろい。

    0
    投稿日: 2014.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハリウッドで映画化されると聞いて久々にSFを読む。でもこれこてこての和風SFじゃないか、これをどうハリウッド映画にするのだ。物語は地球を襲うETを防ぐべく時間軸を遡って戦うメッセンジャーオーヴィルの話だが、テーマは時間を遡るたびに時間枝が変わってしまい二度と同じ時間軸に帰れないというやっかいなタイムパラドックス、最近のSFならパラレルワールドさえ渡り歩くというのに。それとサヤカ、彌与といった女性とのロマンス、最後にオーヴィルの記憶を引き継いだオメガが彌与の子孫とも思える沙夜に巡り会うという落ち。

    0
    投稿日: 2014.03.04
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    そこまで分厚いわけでもないのに、密度が非常に濃い。無駄がない。26世紀のメッセンジャーと呼ばれる男と、邪馬台国の卑弥呼の話が交互に語られる構成。

    0
    投稿日: 2014.01.05
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    久しぶりのSF。 そして、やっぱりSFはやめられない! 疲れてくると軽いミステリーとかエッセイばかり手に取りがちだけど、私に強い力を注入してくれるのはやっぱりSFなんだよな、と再認識。

    0
    投稿日: 2013.12.01
  • 時間SFの傑作

    長編とは言いながらもそれほどのページ数はないので、集中して読めばすぐに読めてしまう。ただよくこの内容をこの中に盛り込んだと思う。設定は、昔からある有機生命体を殲滅すべく送り込まれてきた自動機械との戦闘が話のメインで地球の生命体を根絶やしにする為、時間軸をさかのぼり先祖を滅ぼそうとする戦闘機械と人類に生み出された人型人工知性体との戦いを描いている。かなり壮大な物語であり、その為にはもう少しページがあったほうが良かったのではと思う。ただ何故、耶馬台国が最終防衛線になるのかがやはりよくわからなかった。 本作ならスピンアウト物がつくれるなあと思っていたところ、「フリーランチの時代」という作者の短編集の中に「アルワラの潮の音」という物語が書き下ろされており本書の主人公が登場しています。本作が気に入ったのであれは、ぜひこちらも読んでみては。。

    13
    投稿日: 2013.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初の小川一水作品。 H師推薦の一冊。 最初の数ページは『?』がずっと拭えなかったが、答えはすぐに出た。これは今まで想像していたSFとは一線を画す。 たった270ページ強ではあるが、描かれる世界は遠大かつ広大、とても多くの世界を旅し、たくさんの縁を結ぶ。その中で交錯する思いと想い、そして壮絶なる戦いの連続。 初にして予想以上の面白さだった小川作品。今後読み進めていく上でとても大きな起爆剤となった。 「俺は彼女にすべてを与えられた。十万年の旅に耐えられるだけの心を」

    0
    投稿日: 2013.06.27
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    時間遡行とは、恐ろしい技術だ。 限りある時間だからこそ、愛おしく懸命に生きられるのに… 他者との戦いに時間を費やすのかと思うと… 王の「空白」はどれほど深かったのだろうか。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2013.06.24
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    26世紀の地球は、未知の増殖型戦闘機械軍による攻撃で壊滅的な被害を受けていた。時間遡行技術を手に入れ人類を壊滅しようとする彼らを殲滅するために、人工知性体「メッセンジャー」たちもまた過去へと遡り攻防戦を繰り広げる。長い旅の果てに、メッセンジャーであるオーヴィルは邪馬台国の女王・卑弥呼こと彌与とともに最後の戦いに挑む。 高度な知性を持つがゆえに、『一人のすべての可能性と人類という種の可能性は、一体どちらが大切なのか』と自問するオーヴィル。 普段SF小説を止むことはないが、これほど細部の設定がしっかりしていて壮大なストーリーが文庫で手頃な長さに詰め込まれていることに驚いた。気が遠くなるような長い時の中、終わりのみえない戦いを繰り返す彼の心を支えたサヤカと彌与の二人の女性がこれまた逞しくて格好いい。歴史に介入する度に増えた膨大な時間枝のなかに、愛した人々が暮らす“未来”は埋もれてわからないという切なさが作品全体に漂っている。読んで損はなし。

    0
    投稿日: 2013.04.24
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    天冥の標の絶賛を多数聞いたものの、本屋でそろわずこちらを購入。確かにスピード感があるエンターテイメント。ただ、舞台の奥行きがあるので、短くまとめられた感あり。ますます長編に期待。

    0
    投稿日: 2013.04.21
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    小川一水は本当に面白いですね。 今までSFという分野をわかってなかったなと、(今でもちゃんとは理解してないかもしれないけど)他の作品も読んでみようと思います。

    0
    投稿日: 2013.04.14
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    正体不明の増殖型戦闘機械群によって、人類は近い将来全滅させられると予見された2598年。そんな未来を変えるために派遣される戦士たちと過去を生きる人のお話。 歴史が書き換えられ、絶えず時間の枝が分かれていく中、人類を救う未来を作れるのか?戦士たち同様時間を遡ってくる機械群は何者なのか?そもそも人類を滅ぼそうとする動機はなんなのか?そんな謎を追いかけながら、戦士たちの苦悩や過去の人々の交流を描いてゆくのですが、一番驚いたのは、この本の厚さでした。 …薄いんです。また、文字も大きめ。設定やあらすじを聞くと、この倍くらいはあっても良さそうなのに…。 ただ、それでも中身が薄いということではないです。無駄なく状況をまとめているせいか、テンポよく物語は進んで行きます。過去の人々の言葉遣いが慣れないものなので、ちょっと読み辛い点はありますが、これもテンポを悪くするほどはないですね。 時間を扱うSFは色々あると思います。 正直なところ、驚かされる結末でもないし、ちょっと腕組みをしてしまう部分もあるんですけど、決して面白くないわけではないですし、なによりコンパクトなので、普段小説を読まない方などには特にお勧めします。逆に小説好きな方にとっては、登場人物たちの描写に物足りなさを感じてしまうかもしれませんね。やっぱりどうしても文章量が少ないので。

    0
    投稿日: 2013.03.30
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    エイリアンの攻撃を時間を逆行しながら防いでいく戦士の物語。女王が治める古代日本での切ない思いと、明かされる事実。 語り継がれる伝承はは現実だったのか、神話だったのか。 そして、歴史は一回転するのであった。

    0
    投稿日: 2013.01.27
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    ーーー西暦248年、不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王•卑弥呼を救った"使いの王"は、彼女の想像を絶する物語を語る。  2300年後の未来において、謎の増殖型戦闘機械群により地球は壊滅 さらに人類の完全殲滅を狙う機械群を追って、彼ら人型人工知性体たちは絶望的な時間遡行戦を開始した。 ごちゃごちゃ言う前に結論を先取りするなら この本は「買い」だ。 過去から未来にわたる、果てしない時空間を 一本の大樹にみたて、「時間枝」を飛び渡りながら 人類のために戦い続ける人型人工知性体の物語 まず、物語の密度がすごい。270ページの文庫によくこんな濃い物語を込められたなと思う。 本格SFではあるけれど、誰もが楽しめる上質な エンターテイメントに仕上がってる。 時間遡行によって絡み合う過去と未来の事象 亡国の将のように、"良く敗ける"ことを、幾度となく強いられるオーヴィルの使命感とその原動力が切ない 時の風はすべてを吹き散らし、時の砂はすべてを埋め尽くす。

    0
    投稿日: 2012.12.30
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    レビューとあらすじを読んで、ページ数を確認せずにネットで購入。 届いて薄さにビックリしました!このボリュームでこの内容? 失敗したかなと思いましたが、結果一気読みでした! 読みやすく、物語もコンパクトに纏まっていて、 この作家さんは文章力が本当に高いのだと思いました。 ラストはちょっとラノベっぽいかなと思いましたが、 無駄にこねくり回すよりも美しいキレの良さが爽快でした。

    0
    投稿日: 2012.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    未来における謎の増殖型戦闘機械群と人類との闘争、機械群ETがとった時間遡行戦略に対抗し、絶望的な闘いに臨むことになった人型人工知性体メッセンジャーたちの最終防衛線は3世紀、その一人メッセンジャー・Oの戦場は邪馬台国だった。 タイムパラドックス、並行世界、といった要素が満載のSF長編。 闘争の長い旅路を経てきた人工知性体Oと邪馬台国女王卑弥呼のやり取りや時間改変の波及効果、特に改変結果としての未来からの援軍といったアイデアが面白かった。

    0
    投稿日: 2012.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時間遡行系SF。 膨大なる時間を渡り、人類の“歴史の可能性”を救うために尽力を続けてきたメッセンジャーは、“喪失と幾分かの成功”の旅の果てに、独りの傀儡巫王と出会う。 「私たちは、何のために奉仕すべき(生きるべき)か?」 そんなことを考えさせてくれる、熱い作品。 短いなかでとても良くまとまっていますが、キャラクタの造形が浅い気がして、個人的にそこまで感情移入はできなかった。 邪馬台国が舞台となるのが面白い。

    0
    投稿日: 2012.11.10
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    ETから人類を救うため、時間を遡行し続ける人工知性体戦士の物語。 数え切れぬ勝利、それを上回る惨めな潰走。 時は降り積もり、渇いて砂粒のようになり、一足一足を重くする。 主軸となるのはこの戦士であり“王”と呼ばれる人工知性体だが、彼に救われた卑弥呼が徐々に本物の王になってゆく過程も面白かった。 歴史の変わる瞬間が一番の見所。

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    投稿日: 2012.09.27
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    小川 一水『時砂の王』 (2007年10月・ハヤカワ文庫) 西暦248年、不気味な物の怪に襲われた耶馬台国の女王・卑弥呼を救った“使いの王”は、彼女の想像を絶する物語を語る。 2300年後の未来において、謎の増殖型戦闘機械群により地球は壊滅、さらに人類の完全殱滅を狙う機械群を追って、彼ら人型人工知性体たちは絶望的な時間遡行戦を開始した。 そして3世紀の耶馬台国こそが、全人類史の存亡を懸けた最終防衛線であると―。 期待の作家が満を持して挑む、初の時間SF長篇。        (セブンアンドワイHPより) 思い浮かぶのはやはりターミネーターとバーサーカー。 根底にあるのは如何ともしがたい絶望感。 オリジナリティーを出すのは難しい題材ながら、その構成の妙にうならされました。 「行間を読む」なんてよく言われるが、この物語は「章間」が読める。 この物語の全てを書き留めたなら、壮大なクロニクルができあがるはずなのに、それを書かずに必要最小限の章で伝える書き方もあるのだね。 オーヴィルが経験してきた幾百の敗北とそこで感じた辛苦や絶望が(どこにも書かれていないのに)脳裏に浮かんでくる、読んだ気になってくる、そんな不思議な小説。 時間遡行、過去への干渉によって生じる新たな時間枝、並行世界、タイムパラドックスなどの説明も意外とすっきりまとまっていて、非常に好きな一篇である。 100点(100点満点)。

    1
    投稿日: 2012.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時間枝の先にいる人類を守る、という壮大なテーマには痺れましたが、 もっと壮大な話になった気がするし、もっとドラマティックになった気がする。 主人公の「動機」を説得力あるものにするためにはサヤカの魅力をもっとたっぷり書いて欲しかったし、 物語に入り込むのに、あと一歩、かゆい所に手が届かない、といったところがありました。

    0
    投稿日: 2012.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人類を滅亡の危機から救うために、遠未来(26世紀)から過去(最も古くはBC98579!)に送り込まれるメッセンジャーたちの歴史への介入により、時間枝は次々に分岐し、未来が変容する(=かつてあった未来の消滅)、という壮大な設定をたてながら、主たる舞台を邪馬台国に絞ることにより、美しい物語としてまとまった。 8月15日前後に読んでいたせいか、殆ど勝ち目のない絶望的な戦いとか、カッティ・サークの「ありがとう、彌与。それは私の最期に相応しい言葉のようです。死にすら意味があると言われるのは。」という言葉にぐっときてしまう自分自身に複雑な気持ちになり、次いで、黄幢を立てて、故郷を捨てても生き延びると宣言する彌与=卑弥呼にさらに心震わせるとともにほっとした。

    1
    投稿日: 2012.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    レベル高い. 時間改変タイムトラベルもの. その中でも時間改変をある閾値を越えさせて,時間軍の設立を狙う,というのが面白い. 人間ドラマは,もう少し厚く読みたいけど,そこはメインじゃないからか ETの正体は別に触れなくてもよかったけど.

    0
    投稿日: 2012.08.05
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    2536年、太陽系外の増殖型戦闘機械ETによって地球は壊滅させられた。 2598年、宇宙に移った人類は反撃に成功し、十年以内に太陽系内からETを一掃できるところまで来た。が、対するETは時間遡行によって過去の人類に対して攻撃を加え始める。そこでメッセンジャー知性体のオーヴィルに与えられた任務は同じく過去に遡り、人類に危機を伝えること。 248年、オーヴィルは邪馬台国の女王、卑弥呼と出会う。全ての人類と時間を守るために―― 小川一水さんのタイムスリップSF。面白かった、かな。あまり考えずに読んでた。2350年にもおよぶ壮大な時間小説なのにきちんとまとまってるのが好き。

    0
    投稿日: 2012.07.23
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    拮抗点である邪馬台国の時代と、それまでの時間遡行戦争の過程が交互に語られていく。 構成も登場人物の描き方も良くまとまっている。

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    投稿日: 2012.06.20
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    時間ものと知って読んでみた。小川一水の世界にはほんと感心する。歴史を追う感じが堪らない。が、どうしても女の趣味が合わない。アレクサンドルが好き。

    0
    投稿日: 2012.06.19
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    ハリウッド映画化と聞いて読んだ。 人類を救うために時間遡行を繰り返すオーヴィル。時間遡行を繰り返す程に元の時間枝に残して来た恋人との繋がりは消えていくという葛藤やら哀しさを抱えながら恋人から受け継いだ思いと使命を全うしようとする姿にどうしようもなく惹かれてしまう。 欲を言えば長編で読みたかったです。卑弥呼側の感情的な視点はとても丁寧に描けていると思う。オーヴィル側の視点で、積み重ねて来た400以上の戦いの記録と重み、宿敵ETの習性、容姿、因果について、そして何よりオーヴィルその人の葛藤と開放の瞬間のことをより詳細に描いて欲しかった。それを知ることでもっともっと世界観に浸りたかった。 二時間の実写映画では、小説の世界観すら描くにはリソースが不足してしまうんじゃないかと思ってしまう。 どういう切り口で映画化されるのか、、楽しみです。

    1
    投稿日: 2012.06.18
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    26世紀、謎の戦闘機械によって地球は壊滅的な被害を受け、人類滅亡へのカウントダウンが刻一刻と進む中、それに抗おうと人類は自ら作り出した人工知性体を過去へ送り込む。目的は敵が現れる前に地球を抑え、出現時に壊滅させることである。それに対して敵も時間を遡るようになり、戦闘機械と人工知性体による際限り無い時間遡行戦争が始まった。幾度も過去への遡行を繰り返すうちに人工知性体のオーヴィルがたどり着いたのは3世紀の邪馬台国。そここそがが未来の全人類の存亡を懸けた最終防衛線であった! 幾度も戦闘機械と対戦して勝ったり敗れたりしながら邪馬台国にやって来て卑弥呼に出会う。話の舞台はいいと思うし、オーバーテクノロジーはそうなんだけど、それでも制限をつけることでその時代にあった戦い方をしているのは面白いですね。 紀元前98579年から紀元2598年までの超長期に渡る壮大な物語で、時間枝が幾重にも生まれる中で何が正しくて何が正しくないのかといった葛藤も書かれています。1つの世界を守ることで他に生まれたいくつもの世界を見捨てるのは良いのか?みたいな。 ただやっぱりキャラクターが薄いというか感情移入しにくいというか感銘を受けないというか・・・主人公が魅力に欠けるのかな。なんだろうこの消化不良感は? ふーん、ふーん、ふーんって感じで読み終わってしまいました。 SFは現実には存在しない架空の未来の技術を使い、それでどういう話を仕立てあげるかっていう作者の想像力がメインだとは思いますが、それでもやっぱり小説としてキャラクターといったものや、文学的なテーマとかも必要だと思うんですよね。 それがちょっと感じられないかなーって。 そんな批判めいたことを書きましたが、手離しでオススメはしませんけどそこそこ面白かったですよ。 SFものとしては比較的読みやすいと思います。

    2
    投稿日: 2012.05.26
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    読みやすい。ページ数もちょうど。 なんというか女の人が書いた話みたい。 そして、卑弥呼が言った、カティサークが魔女というのはおそらく当たっている。 宇宙人なら、スーパー科学だけじゃなくて、スーパー復讐心を持っているってスタージョンが言ってたのを思い出した。 宇宙人、地球人ともにアホだね。

    0
    投稿日: 2012.05.23
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    時間移動を繰り返し、人類を絶滅させようとする敵に対し、同じく時間移動で対抗し、邪馬台国を舞台に未来から来た戦士が戦うという設定が面白い。古代日本を描いた作品が好きなので、大満足。

    0
    投稿日: 2012.03.29
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    時間もの。謎の異星人に壊滅されそうだから、そいつらが攻撃し始める前の時間に行ってやっつけちゃおーぜー。 卑彌呼の時代で戦う章と過去の(未来のw)記憶の章が交互に語られて進んでいく内になんでこんな事になったんだ?ってのが分かってくる。 最後は、うん。まぁ、必要だったんだよ。うん。

    0
    投稿日: 2012.02.03
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    謎の侵略者によって地球が滅ぼされた未来、冥王星に逃れた僅かな人類は、侵略者に対抗するため、時間遡行作戦を敢行した。タイムパラドックスの処理が素晴らしく、それゆえ戦士達のおかれた境遇の無常さがより胸に迫ってくる。ラストシーン、いのちの繋がりに涙が溢れた。

    0
    投稿日: 2012.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    邪馬台国に突如現れた物の怪及びそれを蹴散らした戦士。戦士は26世紀の未来から来ており、物の怪=エイリアンによる人類滅亡を防ぐため過去へのタイムトラベルを繰り返していた…という号泣SF。

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    投稿日: 2011.12.17
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    ページ数はそんな多くないのに、しっかり読ませるし、 泣けちゃう。小川作品の導入としてこの本はアリだと思います。

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    投稿日: 2011.10.16
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    26世紀に謎の増殖型戦闘機械群によって地球は壊滅、太陽系をほぼ蹂躙され冥王星まで避難した人類は人工知性体を作り、タイムワープして人類の完全壊滅を狙う機械群の時間遡行戦を開始する。 しかし過去はなすすべもなく食い尽くされていき、3世紀の邪馬台国こそが全人類氏の存亡を懸けた最終防衛線であった… と、今まで見てきた小説の中でもダントツに絶望的な状況から始まるSFです。 読みどころとしては、機械群がどのように人類に攻撃してきたかという方法です。 金星軌道上に作られた直系五十万kmの太陽遮蔽円盤とか恒星反射鏡など、よくまぁ考えつくなぁと小川一水の発想力に驚くばかり。 タイムリープして卑弥呼と合流するというあらすじを見て 「未来の技術で弥生時代の人々を驚かしていくんだろうな」 とドラえもん的な期待感がありました。 でも、実際は敵の文明が圧倒的に先に行っていて弥生時代の人々とどう 立ち向かうんだいいんだムリゲだろという絶望感しかなかった。 ゆえに、最後の結末は唖然でしたね。なるほど、これがバタフライエフェクトかと。 圧倒的な衝撃と読後感を味わいたいのなら非常にオススメ。ただし精神ポイントはごりごり削られます。

    1
    投稿日: 2011.10.14
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    久しぶりに新刊を見つけました!嬉々として読みましたよ!! 相変わらずの正統派SF、と言う感じです。 タイムパラドックス、時間枝、感情、歴史そして恋愛まで。全て詰め込んであります。すごいなあ~ 彼女の意思、彼女の最後の一言。 これで歴史が変わる。 勝て、そして生き延びろ。 かっこいいなあ~ 途中ではなきませんでしたが読み終わって何故か泣けてきました。ヒトの強さはこんな原始のレベルで生まれるといいなあ。

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    投稿日: 2011.07.27
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    コンパクトにまとまった佳作。 人類と人工知性体対ETの時間遡行戦そのものよりも、“使いの王”と人との関わり方や、人と知性体とのやりとりそのものが魅力的に映った。 人工知性体たちは人間ではないけれど、記憶も感情も持った“人”だと思った。

    0
    投稿日: 2011.05.07
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    若干納得いかないところもあるけど、タイムパラドックスの処理が潔くてなかなか新鮮だった。ハードSFではないけど、ともすれば複雑になりすぎる要素が上手く文学的に活かされてて、主人公の苦悩がありありと伝わってきた。いやはや、O良い男ですね…そりゃ惚れるわ。そしてこの長さでこの重量感、というのはやっぱりすごい。勿論足りないと思うところはいくつかあったけど、それをもってあまりある文章の勢い。よいSFでした。

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    投稿日: 2011.03.14
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    人類の絶滅してしまう未来から、それを変える為に過去へ過去へと遡り歴史を改変し続ける。 歴史は変化した瞬間に今までいた歴史の枝葉も変わり、関わった人々とは2度と会えない。 その事実を抱えつつ、戦い続ける知的生命体オーヴィン。 彼を作った人間も送り出した枝葉の歴史ももう無いのに。 短いながら見事に展開していく様は逆に冗長にならずよかったと思います。映画になりそう。

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    投稿日: 2011.02.12
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    「果てしのない時間遡行戦争」という題材も良いが、ヒロインも魅力的であった。 「妾につかえ、決して死なぬと誓うか!」 「対馬の海を泳いででも渡り、漢土までも従うか!」 この台詞に、胸が熱くなった。

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    投稿日: 2011.01.14
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    面白かった。時間SFとしてのテクニックやら理論武装やら云々よりも、各シーンでの人々の描写が良かった。サヤカとOが付き合い始める時のあのセリフ…あれでオちない女の人はいないんじゃないかというニクさだった。…多少カッティについては最後まで掴みあぐねていたりもするけど、ハッピーエンドかどうかもなんか微妙だけど、希望のある読後感。

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    投稿日: 2011.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    未知なるETの攻撃により地球は壊滅し、人類が海王星を拠点として抵抗を続けている未来。メッセンジャーと呼ばれる強化された人間の身体を持つ知性体達は、人類を救うため時間遡行して敵戦闘機械群を地球にて迎え撃つ。だがしかし、ETも更に時間を遡り執拗なまでに人類を追い詰める。人類の生存を賭けて過去へ過去へと後退していく戦線。ついに最終的な決戦の舞台は古代へ移り、メッセンジャーOと時間戦略知性体カッティは女王卑弥呼と出会う。 正体と目的が分からないETっていうのは、SF的に熱いね。それに「未来からの増援がない」=「人類に未来が無い」と言う残酷な事実に思わず息を詰めてストーリーを見守ってしまう。 多少のご都合主義を気にさせず、骨太のSFバックボーンをラノベっぽい切り口で魅せる、読みやすい作品だった。

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    投稿日: 2010.12.19
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    これぞSF!久々に一気読みした本。どこまでも追い詰められていくこの絶望感といったら。時間モノ&パラレルワールドモノが好きなら何をおいても必読。

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    投稿日: 2010.11.04