
総合評価
(22件)| 7 | ||
| 11 | ||
| 3 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログ前作の前日譚.ウフコックがボイルドと組んでいた頃の,退廃世界が描かれる.軍の研究所により生み出された生体兵器達が,09政策によりその存在意義を取り戻す.しかし,それは世界にとって平和裏な方向性なのだろうか.第三者たる読者が,ディストピアの中で生体兵器の存在意義とは何なのかを突き付けられ,戦争と平和の定義,あるいは境界を考えてしまう.
0投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログスクランブルにおける圧倒的ラスボス、ボイルドが虚無に呑み込まれていない頃。心に潜む巨大な闇と対峙しながら、己を律し、仲間を気にかけ、ウフコックを大切に扱う姿に胸が締めつけられる。眠ら(れ)ない身体、フラッシュバックするビジョン。小さな金色のネズミが救いであり、全てを見透かされる故に恐怖でもあったのだなあ。自分の傷を突きつけられる鏡は恐ろしく、また好きな相手に恥じている部分は見せたくないよね…。 ウフコックはめちゃくちゃキュート。人間の感情や社会構造についてスポンジのように学習する、まさに成長期という感じ。パートナーとしてのボイルドへの信頼と、周りに「必要とされたい」という欲求が純粋で、幼くて、なんともいじらしい。 スクランブルでは、バロットという不安定な主人公を支え・導く役割を担う頼りがいのあるネズミだったから、可愛い1000%な姿を見れるヴェロシティは素晴らしいでしかない。この先を考えると少し辛いけど…09の仲間たちは最後どうなるのか… 特殊能力持ちがバンバン出てくる楽しさがあり、全員に悲惨なトラウマがあるにはあるがスクランブルより陰鬱な雰囲気は薄めで(そうか?)、とっても面白いです。仲間と連携する貴重なボイルドが見れて興奮するし、気弱なドクターがこれからどう変わっていくのかも気になる。 また、ボイルド視点だからか文体が箇条書き(?)のようになっている。ト書きのような。独特で最初はびっくりしたけど、慣れると頭の中で映像が紙芝居のごとくパッパッと切り替わり、それが地続きになって面白い。臨場感があってバトルシーンに向いてる。 ボイルドとウフコックの過去が濃密に読めるヴェロシティ。スクランブルが好きだった方は必読だと思います。
0投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルドゥック・スクランブルの続編です。 ボイルド推しなのでずっと気になってはいたのですが、死んじゃったのに過去とかみても辛いだけじゃないか……となかなか読めずにいました。 ……さっさと読んでればよかった! すごい面白いです!! ボイルドに合わせてか文体が独特なのでちょっと読みづらいですが。 マルドゥック・スクランブルのボイルドは感情の起伏もほぼなくターミネーターみたいでしたが、まだ虚無に支配される前ということで人間みがあって素敵。 几帳面で真面目、仲間思いのいい人です。 恋人いたんだ……そりゃいるよね。 ウフコックをこんなに大事にしているのに……この後を考えるとつらい。 戦争や薬物は人を狂わせますよね。 覚醒剤でハイになって仲間の上に爆弾を落とした快感が忘れられず苦しむボイルドがつらい。 ウフコックに素直に話してたら変わってたのかもしれないけど性格的に絶対話さないだろうなぁ。 とにかく2が楽しみです!
5投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログマルドゥックスクランブルにも登場したボイルドというキャラクターの過去の物語。 ボイルドとウフコックの関係を見ている笑っちゃうけど、じりじりと悲しさも湧いてくるのが辛いね。 ボイルドの一人称視点の文体はスプライトシュピーゲル感あってエモい。
0投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルドゥックスクランブルより前の話。 ボイルドが戦地において友軍への誤爆という罪を犯したのちに研究所に収容されていた。そこで出会った知能を持つ万能兵器であるウフコック。研究所は戦後の影響で三つのグループに分かれることに。 ボイルドが、このあと、どう虚無の世界へ向かっていくかの導入部だった。
1投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作で命を落とした男、ボイルドが主人公です。 なので時系列は前作の前。 彼は味方を殺したがために 研究所に入れられました。 そして致命的なヤク中でした… 「かつてウフコックのパートナーだった」 前作のあの恐ろしさとは違った パートナーを悪辣な実験から救うその行動は まさに信頼していた者同士の行動です。 そしてところどころに前作の伏線が出てきます。 この時系列からもあのヤバイ野郎は 暗躍していたわけです。 そこの描写はグロなのでまじめに注意。
0投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ再読。 なんだろ初めて読んだときの方がドキドキした気がする。 この巻では異能バトルが本格的に始まらないからだろうか。 終盤になるにつれて戦いが壮絶になっていくので、まあ仕方ないのかもしれない。 とはいえウフコックの悩む姿はとても愛くるしく、ボイルドの静かな狂気も不穏でよい。 久々にみんなに再開した感じ。
0投稿日: 2020.03.07
powered by ブクログ文体はボイルドの客観的かつ冷酷な視点を表現しているのかと思ったが、他の方のレビューを読んでクランチ文体というものだと知る。なるほど。しかし作品にマッチしている。 映像的に目まぐるしく展開していく疾走感あるアクションが楽しい楽しい。ボイルドのチート能力っぷりは『スクランブル』でよく知っているが、彼の鉄壁のメンタルがまだ築かれていないあたりが不安を醸す。限りなく強いはずがどこか危うく、一歩間違えばすぐに誰かが死んでいきそうな雰囲気。先が楽しみ。
0投稿日: 2016.03.18書体に面食らいました。
今まで見たことが無い書き方だったので、最初は耐えられるか心配だったけど、案外読みやすかったです。むしろリズム感、スピード感が有って作品を盛り上げています。 内容は、前作を凌ぐグロさ(-_-;)。でも主人公が哀しいですね。前作では執着心に辟易したのに、今回は誠実さや優しさを感じるのは私だけ?
0投稿日: 2014.09.11「スクランブル」のあとに読んでほしい前日譚
「マルドゥック・スクランブル」のボイルドを主人公とした前日譚。時代設定や人物設定などは読者は知っていることとして省略されている部分が多いので、「スクランブル」を読んでからこちらにトライするのが吉。 「ヴェロシティ」の名の通り、後半になるほど加速するストーリーの疾走感が気持ちいい。だからといって決して明るい話ではなく、「スクランブル」でボイルドがあんな人物に設定されてしまっている理由が重く語られています。 個人的には、敵味方として登場する異能者たちの「能力」が見物だと思っています。これらは、冲方氏でなければ思いもつかないような奇妙奇天烈なものばかり。ハードSFファンとしては、実現可能性としてどうよ、というところもありますが、敵味方一人一人の冒険談だけでそれぞれ短編が書けそうなくらい生き生きしているのは冲方氏ならではという部分もあるように思えます。 「スクランブル」を読んで気に入っていただけた読者なら、文句なく楽しめる作品だと思います。
0投稿日: 2014.07.12
powered by ブクログ冲方的クランチ文体初体験。素地があったおかげか意外と馴染みやすい。字コンテ的な?感じか。テンポがとても良くなるが、想像力が追いつかない時もある。
0投稿日: 2014.05.22とても面白いけど、前作の方が読みやすかった
前作を読んでいる事が前提で、人物の描写説明や世界観を若干省略している風がある。 ストーリーは前作とは独立しており、物語内の時系列的にはこちらが先で、前作が後にあたる。 前作を先に読んで世界観とキャラクターについて予備知識を得てからこちらを読んだ方がいいと思う。 ただし、前作とは作風が結構変わっているため、続けて読むと初めは少し取っつき難いかもしれない。
0投稿日: 2014.01.23
powered by ブクログマルドゥック・スクランブル以前の話。ボイルドが主人公の一大絵巻。 展開の速さがいいテンポで進む。なかなかの序盤ですよ。
0投稿日: 2014.01.04STAR WARSは何作目から観ますか?
スターウォーズは公開順にエピソード4から観るのがよいのか、時代順にエピソード1から観るのか・・・。個人の好みでしょうが、私的にはエピソード4(公開順)からが面白いと思います。「スクランブル」はエピソード4、当作「ヴェロシティ」はエピソード1。というわけで??「スクランブル」からがおすすめです。 あっ、でもゴッドファーザーは3から(時代順)のが面白いとおもうんですよねぇ。 「スクランブル」→「ヴェロシティ」少し時間をおいて→「スクランブル」読み直し・・・なんてどうでしょう。
1投稿日: 2013.12.28哀しき男の終焉
文句なく面白い。「スクランブル」では敵だったボイルドの話を中心にマルドゥックという都市そのものの歴史と成長が渾然一体となって語られる。最終巻は数々の謎を回収しながらボイルドのグラウンド・ゼロに向かって物語りは加速度的に収斂していく。これを読んでから「スクランブル」読んだらかなり違った読み方になっただろうなあ。ディム、やすらかに!
5投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログマルドゥック・スクランブルの前日譚。なぜボイルドはあのように変わってしまったのか、ウフコックとの間にかつてあった絆は何だったのかが語られる。色んな能力者が出てくる、少しSF的なジョジョのように読める一方、ストーリーはかなり残酷で暗い。そして前日譚であるために、救いがないことも分かっている。
0投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ■マルドゥック・ヴェロシティ1 ★★★★☆ 星は衛星を束ねながら回転し進む。 美しく、煌々と輝きながら。 (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋) ○お前は不確定要素に心を砕きすぎる。 二分後のことに集中して、二分前のことを忘れろ。(P.229) ○「俺も、だんだんと人間の機微について理解が深まってきたと思わないか?」 「ああ。ひやっとする。」(P.276)
0投稿日: 2013.03.02
powered by ブクログマル・スクのあの戦いを終えたボイルドの一人語りから始まるマル・ヴェロ。 ウフコックとの出会いから紡ぎだされる。切り刻まれる文章はボイルドの切り刻まれたあるいは切り刻んだ記憶なのか。人なのに、どこかロボット的な無機質な感じが雰囲気を出している。 ボイルドたちの有用性の証明がメインテーマではあるものの、ゴッドファーザーのような血族のゴタゴタさが絡み、きな臭さと生臭さが入り混じった奇妙なにおいがする。
0投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログ完全版ではなく、単なる新装版ではあったが、すっかり忘れていたので再読。スクランブルの完全版の時にも記載したが、やはり圧倒的にカトルカールの異形ぶりが際立つシリーズであり、それに対比する同じ生まれであるはずのO9のメンバーの健全ぶりと、特に主人公たるラスティポンプの人格が余りにスクランブルとかい離しており、序章のスクランブルの最後のシーンに至るまでの徘徊者とユニバーサルアイテムとの2マンワンセルから別離までが描かれる。再読ではあり、また結末が最初に用意されている以上、先が読めているが、フラグメンツで示された鼠の最後を推し量るためには、もう一度、復習して臨むことが望ましいだろう、何しろフラグメンツではO9と同じ技術で製造されたと思しき敵の出現が予告されているからだ
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ「虎よ、虎よ」のような暴力と廃退と虚無、そして疾走感。 SFに限らず、ハードボイルドやダークヒーローものが好きな人にはお薦めできるなぁ。 独特の「クランチ」文体に慣れる頃にはもう世界に浸ってました。
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログ新装版、読了。 表紙が若干、派手になったね。 相変わらず、スクランブルとは別人のようなボイルド。 そしてウフコックやイースター。 この頃のボイルド、ホンマにええヤツでなー… そんなボイルドが、最期の一瞬に見た走馬灯が この3冊に及ぶ物語。最高に悲しい物語。
0投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログ『マルドゥック・スクランブル』では、ひたすらに恐怖の対象で でもどこか気になってしまうウフコックの“元”相棒、ボイルドが主人公。 彼がどうしてあぁいう結末になったのか、がわかる1冊。 久しぶりに半分徹夜をして、読みふけった。 ものすごいストーリーだった。 文体が独特だったけれど、それもすぐに慣れて苦にならなくなった。 ともかく、おもしろかった。 『マルドゥック・スクランブル』よりも、もっとSFのにおいが強くなっていたと思う。 これは、ともかく一気に、一息に読むのがオススメ。 ウフコックとのかけあい、仲間たちの様子などなど、 1巻から刻々と、グラデーションのように変化していく様子や 3巻での畳み掛けるようなラストへの波が、 よく感じられると思うから。 これを読んだら『マルドゥック・スクランブル』から見えてくる景色も変わるのだろうな、と思うと そちらを読み返すのも楽しみだ。
0投稿日: 2012.08.30
