
総合評価
(538件)| 133 | ||
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自己批評し続ける主人公の半生。 主人公の自己批評は、全編を通して冗談に感じるほど厳しい。自分と他人の関係性、行動、内面を深く分析し続け、多くのことに気がついていく。 しかし、自分を暗く卑怯な人間だと思いこんでいる主人公は、いくら自己批評をしても自分の良い部分に全く気が付かない。他人を笑わせていることは、他人から見ればとっても素晴らしい魅力的な特技なのだけど、主人公にとっては、他人を騙し見下す自分の欠点に見えている。 本の冒頭はしがきにて、3枚の写真に写った人物の描写はとても印象的だった。「どんな狂人?おばけ?の話だろう」と思ったが、そんな表面的な恐ろしさの話ではなく、人間自身の鈍く重く恐ろしい部分を深く見つめ、それを味わう話だった。 自分の悪い面ばかり見つめ、それを味わうなんてこと精神的に良くないことは客観的にみればすぐにわかる。本の外から主人公を見て、視野が狭くて馬鹿な人だと思う。けれど、悩み続ける主人公は憎めないし、馬鹿にしたいとも思わない。
1投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログ小説というよりは、遺書。 酒・ヤク・女に溺れ、一見どうしようもない屑野郎のようにしか見えないが、ここまで徹底して自己批判できる人物ってなかなかいないのではないでしょうか。 共感できる部分もあり、読んでいる自分ですらも陰鬱で暗い感情に引き込まれていく。
0投稿日: 2019.04.07
powered by ブクログこんなに何度も駄目になっても拾ってくれたり気にかけてくれる人がいるのは羨ましい、性質だね。駄目になり方が女心をくすぐり放っておけなくさせるのがよくわかる。わたしもどうせ駄目になるならこんな風に駄目になりたいよ。
0投稿日: 2018.12.13
powered by ブクログ人間失格。太宰治先生の著書。文字通り自分勝手で自由気ままに放蕩の限りを尽くしてきた人間失格者が薬物中毒になって脳病院、今で言うところの精神病院へ入院させられるまでの過程がテンポよく描かれています。人間の見栄や欲望、欲深さ、心の弱さ、精神的苦痛などが描かれた名作。太宰治先生は知っていても、太宰治先生の作品は読んだことがない人は意外と多いと思う。人間失格を読むだけで太宰治先生の偉大さと太宰治先生の作品の魅力が感じられるはずです。
1投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログ学生の頃は大嫌いだったし、何を言いたいのか理解出来なかった。ちょっとだけ分かったような気になれたのだけれど、年と共に何を得たんだろう。
1投稿日: 2018.09.02
powered by ブクログ最近***に食傷気味で、水を欲するように純文学を手に取った。 太宰治の自伝小説とも言われる本作。内面を口に出さない葛藤を仮面で隠して振る舞う不器用さが心に響く。酒にクスリに溺れ、行き着いた先が精神病棟。狂人・癈人、人間、失格と自分で刻印を打つ。 太宰の年譜を見るに「人間失格」に当たらずも遠からずの人生を歩んでいるわけだが、自分を客観視してこの小説を書いている。狂っているように見えつつ冷静でもある二面性が心を打つ。 集英社文庫版だけなのかもしれないが鑑賞を太宰の実の娘が筆を取り、"『人間失格』は、決して暗い小説ではありませんでした。"、"太宰治の『人間失格』は、何よりも私に「父性」について教えてくれた作品です。"と書いている。 久しぶりに現実世界を忘れさせてくれる約200頁でした。
2投稿日: 2018.03.30
powered by ブクログ内容は自伝ないしは遺書でしょうか。「人間失格」、タイトルのインパクトがすごいと思います。人間の合格、失格に思いを馳せれば、「合格」を自認すればするほど「失格」の匂いがし、「失格」と反省する度合いの強さこそ「合格」へのプロセスではないかと思うこのごろです(^-^)著者太宰治が合格か失格かは知る由もありませんが、本著を大宮は氷川神社の近くの家の二階で執筆したとか、大宮に長く住んでる私には親近感を抱かせてくれます。なお、仕事から解放され、自然や動植物に接する機会が増えるにつけ、「人間らしさ」に疑問を感じてます
1投稿日: 2018.01.02
powered by ブクログ会社の先輩と青空文庫のことについて話しているとき、「太宰治の話も読んでみたいのですが、暗そうなので元気なときにチャレンジしようと思ってるんです。」と話していると、向かいの席の別の先輩が唐突に「はい。」と文庫本を差し出してきました。開いてみると、それは太宰治の代表作「人間失格」。私が特に暗いという印象の元になっている作品でした。(その先輩は偶然、その日の朝に読み終わったところだったようです。) 南極。というくだらなさ満載の本を読んでいるところで、元気は元気なモチベーションだったので早速読んでみました。 想像と違いました。 暗いというより、主人公の心がとてもきれいな、きれいすぎるくらいの人の物語でした。嫌悪感は全くなく、むしろ好感を持ちました。共感できるところもありましたが、それより何より、ああ、良い人だなと思いました。(暗さや陰鬱さなら、京極堂シリーズの関口君のほうが断然上でした。) <以下引用> 日陰者、という言葉があります。人間の世において、みじめな、敗者、悪徳者を指差していう言葉のようですが、自分は自分を生まれたときから日陰者のような気がしていて、世間からあれは日陰者だと指差されているほどのひとと逢うと、自分は、必ず優しい心になるのです。(p.55~p.56) この一文はとても印象に残りました。自分にも覚えがある感情だからかもしれません。 でもそんな自分でも私は好きだよ。
1投稿日: 2017.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
はじめは人間を思い切れず、人間であることを諦めていないのに、最後はその希望のようなものが全く失われていて心がギュっとなる。 生まれた時からの日陰者という感覚は消し去りようがない。みんながごく普通に出来る人間的なことが出来ないのは苦しみでしかない。 葉蔵が内に思っていることを少しでも外に出してみたら、また状況は変わったかもしれないと思う。逃げることしかできず幸せに立ち向かえない人間で、自分が幸せになることが分からない。でも幸せの存在を信じない者にそれは訪れない。 あとがき、を読んだら本当にドキドキした。マダムの言葉に胸が締め付けられる。自分から見た自分は人間失格でしかなかったのだろう。でも周りの人から見たらどうだったのだろうと、もう一度読み直したくなった。
1投稿日: 2017.08.05
powered by ブクログ21歳の誕生日、今日2017年6月4日に「人間失格」を読む私である。そういう人生なのである。 人の目を欺いて生きているところは私にも自覚しかなくて、でも最後の「葉ちゃんは神様みたいな子でした」ってセリフが、その対称性を表してると思う。 人からはそう言われるくらい好かれていい印象を持たれていても、葉ちゃん自身は生涯を通じてこんなにこんなに辛い。現代でいうメンヘラだろう。 葉ちゃんもそうなんだろうけど、人から愛されることだけを生きる目標としていると同時に辛くてでも愛されなくなりたくなくてでも自分を偽りたくなくて…ってそういう人が不幸に生きているんだとおもう でも、最後の方で、廃人になってからが喜劇というのは、人間の社会「世間」の息苦しさを描いているようだった。 私が葉ちゃんの環境で生まれてきていたら、無理してでも世間に溶け込むよう自分を変えていただろうけど、苦しくても自分の気持ちに向き合うことを辞めなかった彼は、人を欺き続けてたなんて言っていても、立派だと思う。 心に残る小説で、太宰のことを少しでも知れたようでした
2投稿日: 2017.06.04
powered by ブクログ何度も読むうちに核心を理解できているような気がしますが、それでもまだまだ奥が深いなあと感じさせらます。
1投稿日: 2017.05.03
powered by ブクログカール・マルクス曰く「一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」。『人間失格』は度々鬱本の代表格として挙げられるが、改めて読了すると『人間失格』は喜劇であると思う。 主人公が道化と卑下し母性に押し流される裏側に強すぎる自己愛を感じさせ、常に責任転嫁を正当化し、自己陶酔する様が文章から滲み出る。そこには太宰治自身が抱える脆さや繊細さが文体に反映される。第一の手記までが悲劇とすれば、作中で堀木との喜劇悲劇ゲームが興じる如く、悲劇過ぎる悲劇は転じて喜劇になるのであろう。 太宰は脱稿直後に入水自殺を遂げたが、ひとつの文学作品として捉えると『斜陽』は悲劇だが『人間失格』は純文学的喜劇作品なのである。
3投稿日: 2017.04.13
powered by ブクログ子ども(高1)の課題図書だったので、読んでみた。 名作とはいわれてるけど、高1にはちょっと読みづらい内容だと思った。。。
0投稿日: 2017.03.01
powered by ブクログ彼が死ぬ年に書いた話であり、自分の生を見つめ直す自伝のようでありながら自分の死ぬ理由をまとめ、自分を納得させる遺書のような作品でした。
0投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きかどうか言ったら好きじゃない 人間味の無さすぎた葉蔵が、世間から見捨てられたわけでもないのに息苦しさをひたすら感じて自滅してゆく。 酒や薬に依存し、それでも女は関わってくる美形の悪魔、、他者をも滅ぼしうるヘタレ、、不完全な永遠の子供。それが主人公であり、太宰の自己評価なのかもしれない。 その狂気、異常性の中にも、世の中に対する怯え、不適合であることの救われなさ、そういうものが常にある。 苦しくても逃れられないその人間性を自ら人として失格だと評したのであろう作者の心境を思うと、客観的で的確であるがゆえにうら悲しさが増す。
0投稿日: 2016.10.14
powered by ブクログなんとか完読。 この作品の魅力は人間を信じない愛さない葉蔵。しかし、いろいろな人から信じられない愛される。実は人間を信じない愛したかった時分に気づかず生涯を終える切なさがこの小説の魅力。 あぁ、難しかった。
0投稿日: 2016.08.27
powered by ブクログ繊細な主人公が堕落していく過程が描かれている。 小さい頃から人とは少し違うと感じていて、それを悟られるのをおそれて道化に走る。中学の同級生に見破られるシーンがぐさっとくる。 主人公の気持ちがわかる部分もある。ある程度折り合いをつけるよりほかないんだけど、主人公にはそれが耐えられなかったんだろうなあ。
1投稿日: 2016.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
掲載直前に太宰が自殺したことから、本作は「遺書」のような小説と考えられてきた。 作中で大庭葉蔵の手記とされる 「はしがき」 「第一の手記」 「第二の手記」 「第三の手記」 「あとがき」 太宰治 昭和 4年 階級に悩み カルモチン自殺未遂 昭和 5年 田部シメ子 腰越入水 昭和10年 都新聞に入社出来ず自殺未遂 昭和12年 小川初代 カルモチン自殺未遂 昭和23年 山崎富栄 玉川上水入水
0投稿日: 2016.06.08
powered by ブクログ今日は晴れている。太宰も同じ白日の下で生きていたのだろうか。日が一日一日と過ぎてゆく、ただいっさいは過ぎてゆく。この太陽からしてみれば我々は皆、宇宙の虫だろう。それでも我々は生きている。はあ、つらたん。
0投稿日: 2016.05.15
powered by ブクログ有名な作品なだけあって、読みごたえがあった。 一度は、読んでみたかった。 主人公の内面がよく書かれていておもしろかった。
0投稿日: 2016.05.03
powered by ブクログ「人間失格」 相手に何かを隠して、ただ、自分でも どうしてそうなっているかわからない、 主人公のように道化をし、孤独を味わって 生きている人は沢山いるような気がする。 自己愛が強いだけかもしれないけど、 そんな言葉だけじゃ伝えられない 苦悩やつらさを味わっている気がした 不朽の名作だと思う。
0投稿日: 2016.03.29
powered by ブクログ『走れメロス』を国語の教科書で読んだだけで、この超有名な作家の作品は読んだことがなかった。 読んでみると……なんと憂鬱な気分になる本(;^_^A ほんとに、この主人公は女性のいないところでは生きていけないだろうな。 弱い男性に尽くすのが好きな女性がいるからこそ、生きていけるんだ。 とにかく辛いことから逃げて、逃げ続けての今なのに、昔からそうだったからもう仕方がない、どうしようもなくなったら死ぬしかない、とどこまでも自分勝手で周りの人に迷惑ばかりかける、とんでもない男。 いろんなことを小難しく考えているように見せて、しょーもないことに無駄に時間をかけているだけだ。 ほんとにダメ人間。
0投稿日: 2016.03.07
powered by ブクログもっと暗い話だと思ってた。 人間はみんな演技をしていて、他人に本心を見せることはなく、自分でも本心を分かっていない。 みんな同じなんだとほっとした。
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログ人間の本能というものの恐ろしさと儚さが詰まっているように感じる。腹の底にある何とも言語化できない気持ちや思いが表現されているものである。
0投稿日: 2016.01.27
powered by ブクログ読んだら暗くなるよと言われていたけど、意外にも共感するところがままあった。太宰を調べながら読むのが、またおもしろかった。
0投稿日: 2016.01.03
powered by ブクログ徹底した自己破壊、人間に対する絶望…。内面の真実を探究し現代人の孤独を浮き彫りにする、最後の自伝的作品。
0投稿日: 2015.08.30
powered by ブクログダメで弱くて卑屈で、そのくせして何故か女にはモテモテで何の葛藤も苦労もなしにセックスできたり、挙げ句の果てにいっしに死んでくれる女があらわれたり、そのうえ「恥が多い人生でした」とか言っちゃう。自分を自虐しながらもそんな自分が大好きな自己愛の塊みたいなものを主人公に感じてしまい萎縮した
0投稿日: 2015.08.24
powered by ブクログ主人公に感情移入できず、ただひたすらイライラしながら完読しました。まさに題名通り。ただ自分にはそれを感じ取った上で何を得たのかと言われると特に何も…としか言えない作品でした。特に苦労しているわけでもなく(むしろかなり恵まれている方)それなのに人を愛せない・自分を愛せない人は虚しいものだな、と強く思い知りました。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログ私の持っている人間失格は、表紙がDEATH NOTEのライトみたいなやつ。小畑先生が描いた装丁のバージョンです。ライトに見えたせいで、ついつい購入してしまった。 よく「太宰は共感の天才」なんて言われるみたいだけれども、私ははっきり言って共感なんぞできなかった。繊細な性格(だと、自分で思い込んでいた)のせいで社会に適合できなかったイイトコの坊ちゃんの懺悔録、ってのが率直な印象。いつの時代も、どんな環境にあっても「生きているのが息苦しい」と感じる人は多いと思う。だから彼だけをわざわざ取り上げて苦しんでたんだな、と思うことはできない。彼の苦しみなんぞ、結局はただの “坊ちゃんの世迷言” にしか思えないからだ。 むしろ周りの女性たちが可哀想だと思った。いや、まぁ、自業自得なんだけれども。 著者の気持ちも、彼に惹かれる女性たちの気持ちもわからないわけじゃないけど、何だかねぇ・・・。苦笑
0投稿日: 2015.08.07
powered by ブクログ罪の対義語は何だろう? 許し? それも、対義語は裁き。 愛でもない。 罪のシノニムは、恐れ。 恐れのアントは? 安心。 煩悩、我欲だとどうか。 アントは悟り。そのアントは迷い。 やっぱり、罪には反対語はないのかも。 限りなく近いものはあれど。 簡単なようでいて、実は鈍感になることでごまかしているに過ぎない。 で、答えの出ないまま、やり過ごすしかない。 そして、この問いかけが、罪からの解放を求めつつも、 生きている文脈の中に決して答えはないことを
0投稿日: 2015.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芥川賞作家の又吉氏が太宰のファンと言う事で今まで敷居が高くて読むに至らなかったけど今回初めて読みました。 正直に面白かったです。たぶんこの年になったからなのかもしれないけど。誰でも主人公のような気持ちになったりしたことは一度や二度はあるはず。それでも普通は人生の途中でこう言うものだと自分と世界の感覚の落としどころを見つけて生きて行くものだと思う。あくまでも自分に対して真摯に生きてそれゆえに廃人になっていく主人公。すごく小さな男の子に感じました。
0投稿日: 2015.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古い小説を読んでみようシリーズ。 前々から太宰治先生の小説は読んでみたいと思っていたのですが、ようやく読みました。 「人間失格」は太宰治の自伝的小説、とも言われるような話だったんですが、なんというか……わかるようなわからないような……で、なんとも言えない気持ちになりました。 なんというか、彼の悲哀はわからないこともないんですが、それでも、それでも女の人を転々としてしまうところとか、いろいろにちょっと共感できないところも多すぎて、モニョる……。 「人を好きになれない」なんて言ってしまうのは簡単だけれど、それと「人を利用してもいい」っていうのはちょっと違うんだろうなあ……って思っちゃって、残念ながら、私は楽しめなかったです。 もうちょっと面白く読めたらよかったんですけど、残念ながらそうはならなかったなあ……。 他に面白い本をいっぱい知ってしまったからなあ……。 残念でした。
0投稿日: 2015.05.01
powered by ブクログ◆この世の価値にどうしてもなじめない…◆ 太宰治の「人間失格」は、2010年に映画が公開されています。監督は、荒戸源次郎、主演の葉蔵役は生田斗真です。 原作は、第一から第三の手記で構成されていますが、映画では、主として第二の手記の内容が映像化されています。この世の価値にどうしてもなじめない魂のこの世での有り方が長い文章で描かれています。原作には登場しない中原中也が映画には登場するなど、比較も面白いですよ。
0投稿日: 2015.01.06
powered by ブクログ夏目漱石の「こころ」を読んだときにも思ったけれど、時間が経っても名作として名を成している本には、力がある。本物の宝石のような力に輝き。それに求心力。 太宰治の人間失格の場合は、その力が負に傾きやすいのかもしれないと思った。これを書いたあとに自殺してしまったのは有名すぎる話だけれども、その前情報でさえも、この作品の持つ不可解な磁力のせいなのかもしれない、と思う。 決して、太宰治の力や才能を甘くみているわけではない。でも、こうした「本物」の創作に携わる作り手は、どこか「創らされている」と思うのは私だけでしょうか。なにか、作り手本人でさえもコントロール、把握できない大きなうねりに巻き込まれて、望むと望まないとに関わらず、宝石の虜になっていく。そうして出来上がった作品は、受け手である読者にとっては魅力的だけれども、作り手にとっては諸刃の刃に成りうる可能性もある。 読んでいた最中は、理由もなく、どんどんと心が沈んでいき、明確な悩みの言葉も浮かばないまま、ため息や顔が暗くなるのを止められませんでした。しまいには、その当時ハウスシェアしていた友人たちに、心配されるほど。 正直、あのときの気持ちは得体がしれなくて、次に読んだときはどういった症状が表れるのかと思うと、怖くて二度と読めませんが、でも、この作品が本物であることは紛うことなき事実だと思います。 今でも、空に大勢の鳥を見たりすると、女という字を描いていないだろうか、とぼんやり不安になります。
1投稿日: 2015.01.03
powered by ブクログSun, 20 Sep 2009 太宰治の著. 最近,青空文庫というので,著作権フリーになった昔の名作がただで読めるのでそこらで読んでみた. 人の顔色ばかりうかがって生きていく,端正な顔立ちの男が人生を転がり落ちていく様. 太宰治の知り合いのカフェのマダムの知り合いで,店によくきていた客の実話?という 形になっているが,どうなのやら. 自分がなくて,フワフワしてて,人生に現実感がないんだな. でも,なんとなく,共感する人は多いのかもしれない. 自分が無くて,質問には,自分の答えたい事じゃなくて,相手の答えて欲しいと思っているだろうことを答えてしまう. そんな時ありませんか? そんな人いませんか? ある意味,ノリだけで生きていく間に,社会主義運動に何のポリシーも無いままに参加するようになり, 言われるから活動や行動をおこす. そうこうしている間に,酒,女遊びを覚え,金を浪費していく. この浪費でも,現実感がない. そのうちに,ヒモみたいになっていって,アル中,薬物と・・・・. んでもって廃人・ そんな感じの本です . だいたいストーリーを言ってしまった・・・ #でも,まぁ,古典だからご存じですよね-. 感心したのは,なんというか,文筆の迫力でしょうか? 最近,文学は軽いミステリー小説などと,他は,専門書やビジネス書みたいなもんばかり読んでるので,文章のパワーってもんに,圧倒されることは殆どなかったと思うのだが. さすがという感じです.力づよい! 別に,読み終わった後, ド凹みしたりする本ではないので,恐れず読んでいただいて結構でございます.
0投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログ10年前くらいに読んだ時よりも面白く感じた。自分は主人公のようにお調子者ではないけども、竹一みたいなみんなが盛り上がっている場所で陰気な人の顔色を伺ってしまう主人公の気持ちはよく分かる。
0投稿日: 2014.11.24
powered by ブクログ太宰治が自殺する1週間前に書いた作品。 作者本人と言われる、苦悩に満ちる若者が描かれている。傷つかないために人前でひょうきんな自分を演じてしまい、自己嫌悪に陥る。また女や酒や薬物にのめりこみ、抜け出せなくなる。 彼の「自分は人間失格なのではないか」という悩みは、自分の存在意義をひたすら考えてしまう、若者特有のものだろう。自分も若いときに読んだら、深く共感したはずである。 中年になると、人生に失望する気力すらなくなる。そんなに深く考え込まなくてもいいんだよ、と若者に言ってあげたくなる。 巻末の解説、プロの分析はさすがだなと思った。
1投稿日: 2014.11.10
powered by ブクログ「恥の多い生涯を送ってきました。」 この言葉に心惹かれ読み始めました。 太宰治の遺書のようなものというのは聞いたことがあったのですが、読んでみて本当にそうだと思いました。 日記とかではないんです、ただ淡々と自分の事を語っているんです。 第三者目線のような文章で、少し不気味に感じる作品でした。
1投稿日: 2014.10.29
powered by ブクログ全然、「人間失格」じゃないじゃん~って思うんですよね。主人公、人間してるじゃん。かなり頑張ってるじゃん。だけど人間ってなんだろう? って考えると、よくわからない。 私達は当たり前に人間しているような気でいるけど、それに疑問を持ってしまうとこの主人公みたいに泥沼になっちゃうのかもね。人間であることに気づかなきゃ人間合格を目指さなくてもよかったのに。自分が知らぬ間に「人間」を演技していることに気づくのは、カミュの「異邦人」にも似た感じかも。
3投稿日: 2014.10.06
powered by ブクログ第三者から見た主人公の人生を綴ってあるが、太宰本人のエッセイと言えるほど、よく似た作品である。自分の人生をこんなにもわかっているのなら、更正すればよかったのに・・・。
0投稿日: 2014.09.04
powered by ブクログずっと気になっていて、やっと読む勇気が出たので読んでみた。すごく鬱になるかんじなのに途中で読むのをやめたくないという気持ちもあって、すごく不思議な気持ちで読んでた。読み返したくはないけど決して嫌いじゃない、むしろ好きな作品。
0投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「僕はクズだ!クズなんだ!!」 と言いながら自分に酔っている男の告白。 天下のナルシスト、太宰治の面目躍如。 主人公のような男が身近にいたら絶対に友人になれない。 何が、「恥の多い人生を送ってきました」だ。 何処までも絵になる、スタイリッシュな恥ばかり。 十字架背負いたい症候群とでも言えばよいのか。 本当に恥の多い人生というのは、例えば森見登美『太陽の塔』のイカ臭い男どもの青春の中にこそ見出だせる。 モテたい。ヤりたい。できそーもない。 失敗しまくりで、夜な夜な枕に顔を埋めて、足をばたつかせながら、自分はなんて恥の多い人生を送ってきたのだ!と絶望する。そんなものだ。 けれど、この物語の"共感力"は凄まじい。 どんな男でもやっぱりカッコつけたい部分はあるわけで、そのポイントを的確についてくるから、共鳴してしまう。 太宰治はとことん、そのカッコ良さに殉じた人。 男にとって灯台のような作品だと思います。
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログ2014/8/16 有名だけどなんとなく避けていた作品。 もっともっとドロドロしたのだとおもっていたけど、意外とさくっとよめた。まだこの作品の凄さはわからないので年をとったらまた読もう。
0投稿日: 2014.08.16
powered by ブクログ凄まじい作品でした 主人公の精神描写を生み出せるということは 太宰治は常軌を逸していたとしか考えられませんでした 多少の脚色があれど、もしこれが太宰治の自伝であり遺書であるなら、 彼の人生は、地獄としか思えない もちろん、それは彼の性格故だったのでしょうけど
0投稿日: 2014.04.03
powered by ブクログ主人公がタイトル通りというか、世間知らずで何かにつけて世の中が悪いといったような言い訳を繰り返して自堕落な生活を送る人間のクズなので読んでいていい気分がしなかった。 たまに入る喜劇的文章は楽しめたしそこは良かったと思えるが、主人公に共感を持てなかったのであまり物語を楽しめなかった。 陰鬱な気分になりたい時にもってこいの小説だと思う。
0投稿日: 2014.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
しかしなんで作家の自叙伝みたいなのは、ダメ人間なんだろう。そして女にモテモテ、ってこれじゃ村上春樹の小説そのまんまじゃないか。でも何かにつけてすぐ、キスしようとか言っちゃう主人公は素敵だ。イケメンに限るというやつか。そして何故表紙がデスノートなのか。
0投稿日: 2014.01.25
powered by ブクログ「恥の多い生涯を送って来ました。」 人間失格は太宰治の生涯を書いたものだと言われ、作者である太宰治も、作中の主人公も、4度の自殺未遂と心中未遂を起こす。末尾には「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます。」と締められる 発表の約1ヶ月後に5度目にして心中した太宰治。その為、人間失格は太宰治の遺書とも呼ばれており、奇しくも、遺体が発見された日は太宰治39歳の誕生日と言われている 語る理想も誇る信念も持たぬなら 何にすがって生きれば良いのか 忍ぶことがあるとすれば 他人の主観に騙られず 耐えず懐疑の念を抱くのみ 得てして私には耐え難く 日々の暮らしをつづってみては 取るに足らぬと蔑むばかり 嗚呼、私は、何故、何故、 「生きるという事は、たいへんな事だ。あちこちから鎖がからまっていて、少しでも動くと、血が噴き出す。」しかし、私にはまだ、血は見えない。 一度読めば満足なので、星3つ
0投稿日: 2013.11.19
powered by ブクログ太宰治という人が難しすぎてわからない。子供らしい笑顔で写っている写真の内面ではとても冷めた違った自分を表現している。いつも道化て本当の自分を人に見せることを恐れている。ただ、実を言えば、子供の頃の私を振り返ると、それが全くわからないでもない。私もほんの少しそれに似た面があったから。 彼の本のファンは、彼を自分に重ね合わせているのかもしれない。でも誰も理解できないのかもしれない。もちろん私にも。
1投稿日: 2013.11.07
powered by ブクログ何となくの内容は知っていたけど初読み。 いやー・・・感想の書きにくい本だなぁ。 その男の、写真を見た人の感想に始まり、手記が挟まって マダムの「神様みたいないい子でした」という言葉で終わる。 周囲に合わせて道化を演じる自分。 でも常に見透かされることに怯えている。
0投稿日: 2013.11.04
powered by ブクログ社会のダニの葉ちゃん。自殺やむなし。他人巻き込む弱虫さ。 シズ親子の前から去ったのだけが救い。淫売婦を白痴と決めつける傲慢さ。私に酷似。我が子には読ませたくない本第一位決定。
0投稿日: 2013.10.10
powered by ブクログ思春期の時に読むと、すごく共感できる作品。中高生に是非読んでもらいたい作品。 もっと若い時に読んで見たかったなー
0投稿日: 2013.09.18
powered by ブクログ重たいし、読んだあとはしばらく鬱状態に陥る。でも気づくとまた読んでる。漫画もなかなかおもしろかった。
0投稿日: 2013.09.11
powered by ブクログ初読。新潮100冊イベントで、久々の太宰治。 イベントの為じっくり読めなかったので、じっくりと再読したい。 ■ワタシの1行「世間というのは、君じゃないか」(109頁)
0投稿日: 2013.07.18
powered by ブクログ国語の教科書に「人間失格」の感想みたいなのが書かれていて、それを読んだら読みたくなった。 今までで読んだことないジャンルで面白かった。よく分からないところもあったけど(( 個人的に終わり方が好きだと思った。
1投稿日: 2013.07.16
powered by ブクログ率直な感想は面白い。 これは、単純に書き方が面白いと感じた。 ある人物を説明するかっこ()内が極端に長かったり 嫌味なく、嫌味なアダ名を付けてみたり。 あくまでも小説としての読み応えを損なわないまま ボケている。 太宰治はハマる人はハマる、 といった言葉が納得できた、良作。
0投稿日: 2013.07.16
powered by ブクログ文豪太宰治の代表作。 中学生だった私には、強烈すぎるほどであった。 是非とも若い人に読んで欲しい。
0投稿日: 2013.06.29
powered by ブクログいろいろな生き方があるよねって見方で言えば、暗いとか哀しいとかいう感じもせず、素直に読めた。 世の中、無意識にうまく生きている人もいれば、うまく生きられない人もいて、偶然うまく行ってる人もいれば、うまくいかない人もいる。葉蔵は運が悪いのかもしれないけど、でもそういう生き方もあるよねって。失格しちゃってるかもしれないけど、最期に自分が納得出来ればそれでいいんじゃねって気がするな。決めるのは本人しかいないけど。 「道化」を演じてるから厭らしくて嫌いだというけど、みんな素の自分をさらけ出してる人なんていない。そういう意味で、みんな道化を演じてるんだ。ただ、その現実を受け入れられない、ある種潔癖な人にとっては、それが耐え難いのかなと思ったりする。人間なんて、素を出して生きてたら、恥ずかしくて死ななきゃなんないという。それが「恥の多い人生を…」の行なのかな。 そんな葉蔵の赤裸々なノートを読んでいると、 人間の厭らしさも含めて、暗いというより人間味に溢れた感じを受けた。 徒然だけれども。
0投稿日: 2013.06.27
powered by ブクログ堺雅人が声優をしてた映画を観た。原作は読んでたものの、こんな話だったっけ?と新しい視線で見られてよかった。
0投稿日: 2013.06.19
powered by ブクログ中二病末期患者がテライケメンやった話って書いたら怒られそうだけど、そうとも言える作品と思います。 高校の先生が、文学作品は読むたびに感想が変わる、と仰っていました。 次は自分が家庭を持った時に読み返してみたいです。
0投稿日: 2013.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いままで読んだことなかったので読んでみました。 太宰の自伝的小説なんでしたっけ? 心が敏感で、いろんなものが見えてしまうゆえに、この世の中は行き辛い、というテーマの本は数知れずあると思いますけど、この作品がとてつもなくリアルなのは、作者のありのままだからなのかと思います。 こういうのは、マネしても書けない類のモノなんじゃないでしょうか。 だから名作。 この主人公のような繊細さに憧れることはあるし、太宰に心惹かれてしまう人が多いのも頷けます。 でも、僕はひとまず、まだ人間でいいや、なんて思ってしまいました。 鈍感でいい、という意味ではなくて、 太宰が感じる世間の怖さ、恐ろしさ含めて大切にしたいです。
0投稿日: 2013.05.21
powered by ブクログ大人となり生きてきて、改めて読んだ。 これは素晴らしいのか? 赤裸々に綴ればなんでも良いのか? 太宰にはもっと生きて書き続けて欲しかった。 やはり死を選ぶ事を肯定したくない。
0投稿日: 2013.05.01
powered by ブクログ何故こんなにも捻くれて世間を見るのかと思ったけれど、ひたすら純粋だったのかもしれない。病んで死へと死へと向かっていくのに、最後には救いを求めているようにも思われる。太宰はよく知らないけど小説の主人公と作者を重ねずにはいられない。
0投稿日: 2013.04.29
powered by ブクログ読むたびに心が抉られる気がしていましたが、高校を出た今となってはなんとなく落ち着いた目で物語を追えます。先日、悪の教典を読んでいたときは、人間失格の序盤のことを思い出しました。
0投稿日: 2013.04.28
powered by ブクログ普段多くの人が、考えても仕方ないと思っていることや、目を背けてしまいがちな事実や真実を、手記調の物語にし、ありとあらゆる日本語を捻り出しそれらを表現した様な作品。主観ですけど。 この小説で何かを感じとることが出来るか否かははっきり分かれそう。 人間失格つまらなかったと一蹴出来る様な価値観を持てる人生は幸せだろうなーと感じました。 文章の可能性を再確認出来た作品でもありました。
1投稿日: 2013.04.24
powered by ブクログ共感したと言うならば、きっと他人へ誤解を生むことになるだろうが、それでも本書への簡潔な感想はそれである。 自分だけが抱えていたと思い込んでいたものを、吐き出したような感覚だった。
0投稿日: 2013.04.12
powered by ブクログ太宰の遺作にして名作。2005年版なので持っているものと表紙が違う。 周囲の人間との違和感を感じ続ける主人公の苦しみ、悩みの告白。そして、人間として失格の烙印を押された絶望。だが、太宰は生を悲劇では終わらせなかった。悲しみぬいた果てに、救いはある。幸福が去りしものなら、その対にある悲しさもまた去りしもの。悲しみは幸福のアントではなくシノニムだったのだ。 太宰の魂の叫びがこの本の中に在る。
0投稿日: 2013.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
解説にもありましたが、これは太宰治氏が死に向かうための本なのでしょう。 読み終わって、結局主人公は人間っぽい感情も多く持った人なんだなと思いました。自分のことを道化といった彼ですが、みんながみんな正直に生きているわけではないのにと思いました。
0投稿日: 2013.03.28
powered by ブクログ小畑さんキャラデザのコミック以来。重い…「不意に虻を叩き殺す牛のしっぽ」、わたしもこわい。「科学の幽霊」。共感の箇所もあるけど、やはり異世界のことと思う
0投稿日: 2013.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本を読んだ感想として、すごいとか感動したとかこれが太宰だとかたくさんのものがありますが、私は、ああ。という一言でした。 最後まで救われない主人公葉蔵に、太宰を投影してなんだかぼんやりした気分になります。 葉蔵の人生における重大な苦悩、人を騙してお道化をし続けること、信じられないこと、これって、考えなくてもなんとなく、あるある。って思うんですよね。 案外誰でも感じているのに深くは考えないことを、葉蔵は深く考え続けた。それだけ。 彼はとてつもなく子供だったのではないでしょうか。私も女だからか、彼がなんだか愛おしく感じていました。
0投稿日: 2013.03.20
powered by ブクログとにかく暗い。裕福な家庭から墜ちていく様は愉しい。 人間失格とのタイトルだが、とても人間らしい、人間の欲のままに生きるとこうなってしまうのかと思わせる作品
0投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ難しそうだと思って避けていたけど、面白くて、暇があれば手に取って読んですぐ読み終わった。共感できる部分があって、複雑な気分になった。こうはなりたくない、けど、こんなふうになってしまうのかなと怖く思った。
0投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログ(1998.08.12読了)(1998.08.11購入) (「BOOK」データベースより) 「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。 ☆太宰治さんの本(既読) 「晩年」太宰治著、新潮文庫、1947.12.10 「斜陽」太宰治著、新潮文庫、1950.11.20 「ヴィヨンの妻」太宰治著、新潮文庫、1950.12.20 「津軽」太宰治著、新潮文庫、1951.08.31 「人間失格」太宰治著、新潮文庫、1952.10.30 「走れメロス」太宰治著、新潮文庫、1967.07.10
0投稿日: 2013.02.25
powered by ブクログどんな人でも一度は本に書かれているように口にだせないような黒くて闇みたいな感情を抱いたことがあるんじゃないか、って思った。「道化を演じる」事、きっと誰にでもあると思う。
0投稿日: 2013.01.12
powered by ブクログ最初は全然平気だったんですけど、どんどん読むにつれて感情に引きずられていって、最後には「読み終わった」っていう達成感よりも暗い気持に襲われました…。 …でも、また改めて読みかえそうと思います。
0投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログ初大宰。予想以上に救いが無くて衝撃。誰でも考えるようなことを大袈裟に描いた、そんな印象。小説家?の男がある睡眠薬中毒者の写真と手記を手に入れる、ていう構成は面白かった。後半に展開というか堕落速度が集中しているような。
0投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログ1回読もうとして無理だったので 半年後にもう1度読んでみると、 頁を捲る手が止まらなくなった。 ピースの又吉さんが、 太宰は自分の思っていることを 言葉にしてくれる と言っていたが、納得。
0投稿日: 2012.12.27
powered by ブクログ自分の中でもやもやしていた言語化できなかった気持ちを気持のよいほどすっきりした厳選された言葉で表されていて感動しました。これが太宰の他の作品を読むきっかけにもなりました。
0投稿日: 2012.12.24
powered by ブクログ人間失格 太宰治 この小説を執筆した約一ヶ月後、著者 太宰治は、自ら命を断つこととなる。 「人間、失格」 心に重くのしかかるこの言葉は、どのようにして生まれたのか。 道化を演じて周囲を欺くことを身につけた幼少期。 世の中、他人、そして自分自身にすら絶望し、何度も繰り返された自殺未遂。 太宰自身が投影されているであろう主人公「葉蔵」が物語る、彼の生涯は 始まりから終わりまで、どのような場面においても、常に暗い影を落としている。 これが決してファンタジーなどではなく、ノンフィクション(例え多少誇張されているとしても)であるという事実は、読み手にある種の説得力を与える。 「だからこんなにも生々しいのだ」と。 小説を書くために、私生活の内情を晒して作品に落とし込む者がいる一方で、 この場合彼は、自己を見つめ直すための単なる媒体として、むしろ小説を利用している。 結果的にこの作品は遺作となったけれど、 これは、小説というよりも彼の人生における記録、あるいは遺書として捉える方がしっくりと来る。 小説家というのは、不思議な生き物だなぁと思う。 一切ごまかしのない厳しい自己批評を自らに課した著者。 とてもこんな風には生きられないし、生きたくもないけれど 率直に、「すごい」と思わずにはいられなかった。 人は、少なからず自分自身を欺きながら生きてゆく。 時には逃げたり、あるいは目を逸らしたりしなければ、とても正気ではいられない。 けれど、彼のことを、安直に「不器用な人」と片付けてしまうことは出来ないと思った。
0投稿日: 2012.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自己像と他己像の相違。 人と違うことが恐ろしい。同じものを見て、同じことを感じられないことが恐ろしい。勘違いをして、幻想を見て、尊敬されるくらいなら、いっそのこと、現実を知って幻滅して、離れていってほしい。堕ちていくのはいつだって簡単で、這い上がるのはいつだって困難だ。だけど、入水する歪な勇気も、相手もいない。幸せの意味すらわからない。わかりたいのに、世界はいつだってガラスの向こう側にしかない。
0投稿日: 2012.12.17
powered by ブクログ太宰は本当に孤独な人だった。 しかし、その孤独からこの作品は生まれた。 もし彼の心の支えになるような人がいたならば、この作品は生まれていないだろう。 『人間とはなにか』というある意味究極的な命題に対して 深く考えさせられる作品。 1回読んだだけじゃ、この作品は決して読み解くことは出来ない。 何回も読んで、大場葉蔵、太宰治、 そして自分自身と向き合わなければ…と思える作品。 人間失格かもしれないけれど、 自分の弱さや脆さを赤裸々に告白する太宰に、 やたらと人間味を感じた。 ただし、内容自体は暗いから、 興味ない人は読まないほうがいい。 生きることへの不安や恐怖などの、 心の闇と対峙したい人にはお勧めします。
0投稿日: 2012.11.23
powered by ブクログ罪を忘れることが強さなのかと思いもしたけど、なにが書きたかったのか、太宰治というひとがどういう人だったかがよくわからない。不思議なまま。
0投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログ購入を迷っていた際、後のあらすじを読んで鳥肌。 『人間失格はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。』 彼はこの作品完成の一ヶ月後、自ら命を断ちます。 読み切った感想は一言では言い尽くせません。 悲しくも滑稽で、切なくもあり、笑さえありました。 あまりに切ない余韻を残して終わるだけに、後の『解説』と太宰治の娘さんによる『鑑賞』で、救われる思いがしました。 古い作品に興味が湧くきっかけになった作品です。感謝。
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログ破壊力が違う。多くの人があれ?これオレじゃんと思い、心をえぐられたと思う。ナルシストな太宰が好きやで
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログなぜ「人間失格」ではなく「人間、失格」なのか。ラスト1行のその意味がわかった。「、」でしか表現できないものがあるって学んだ。
0投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログこれは気がめいる!! 昔の作品だが意外と読みやすかった。精神病なのか? 最後がすごいかなしく、滅びていく感じがしてなんともいえない感じがした。
0投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログ私はこの本を読みながら「太宰治先生は俺のことをよく知っているな」と思った。 子供のころ、欲しいものがなかったこと、道化のように振舞っていたこと、周囲の人間に気に入られようと演技していたこと、歳を重ねるに従い道化のふりをすること自体、面倒になりやめてしまったこと、などに共感した。それ故に自己嫌悪に陥いり、読後感は最悪であった。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
太宰治の本は「走れメロス」を教科書でしか読んだことがなかったので、今回買って読んでみました。 人間として生きること、愛とはなにか、自分とはなにかを追及している内容のように感じました。 この話の中で、「人間、失格。 もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました。」という文が出てきます。もともと人ではなかったみたいに、それでいて愛されたいと思っているような文も出てきて、すっかり翻弄される本でした。 「ある1人の人間の悲劇を面白く喜劇のように書いてある。」という解説の文を見て本当にその通りだと思いました。 面白かったです。読んで良かった。
1投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログKoboを買ったので青空文庫からダウンロード;08/06からぼちぼち読み始めた。 通して読んだのは始めてだが,やっぱり作者が人間失格なだけあって,主人公も人間失格で,作品自体も星1つ。なぜこれが名作なのか理解できない。
0投稿日: 2012.08.06
powered by ブクログホントは、このカバーじゃないけど。 まぁ、ナツイチ、ツギコレなんで。これで登録。 初めて読んだ「人間失格」。 読めた。 面白いって言ったら「おいっ!」て言われるかもしれんけど、主人公が意外と馬鹿な感じと思ってしまった。
1投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログやっぱり一回は読まないとね、と思って。 結論から言うと、よくわからない。 人間が怖くて、それでも愛されたくて道化を演じ続け、結局は酒と女とドラッグに溺れてしまう主人公・・救いようもない話ですね。 人間が怖くて、道化を演じてしまうっていうのは、誰だって持っている一面のひとつであって、彼だけが特別なわけじゃない。 人間の怖さに気付いても、人間の愛とか優しさとかを信じて生きていくしかない。 そんなこともしないでお酒とか女とかドラッグに逃げちゃう主人公は、単に弱かっただけだと思う。 しかも、「そうだよ、どうせ人間失格なんだよ」って開き直ってるし。 これはただのダメ人間の一生を描いただけじゃないか?と思ってしまった。 あと、人間て生きていくためには必要な鈍感さがあるんだなぁと思った。 これを読んで一緒に堕ちていってしまわないくらいの鈍感さが。
0投稿日: 2012.07.27
powered by ブクログ数年前に読んで、難しかったので放置してた→今になって再読 重いんだけど、どこか共感できてしまうあたりがすごい。 なんだか「確かに…」って思えてしまうところがいくつかありました。 …でも悲惨だあああ!
0投稿日: 2012.07.11
powered by ブクログ主人公のことが理解できるので、考えながらじっくり読んだら引きずり込まれてしまいそうだった。 読んだ内容を思い出したくないし、読んでいるときに何も考えないようにして読んだため評価なしです。
0投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログ27だったのね。。 同世代になって再読したけど、理解出来ず。 最後の娘のあとがきのほうが良かったかな。
0投稿日: 2012.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3枚の写真から始まり、まさに著者本人の人生を描いたような作品だった。 人を騙し、見えないものに恐怖して、自分を責めるように生きる主人公。 薬中毒になったり、様々な女性と関わったり、 あまり気持ちのいい内容ではなかったが、 人間誰でもそういう気持ちになることはあると思った。 最後の「――神様みたいないい子でした」は、著者の自分自身に対する 最後の優しさだったのかもしれない。 こんなに何度も繰り返し読みた作品はない。引き込まれる文章だった。
0投稿日: 2012.06.28
powered by ブクログ自伝にして、転げ落ちていく人を体感出来る本。 内容が暗いので、読み進めていくうちにもやもやしていきますが、最後までこの調子です。
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログ優しくされると苦しい。自分でそれを装いながら、実際いい人だねと言われると内心抱えてるものとのギャップに潰されそうになるとか。やるせない気持ち。これを読んだ人のほとんどが葉蔵に自己投影するとは本当でしょうか。
0投稿日: 2012.06.03
powered by ブクログ過去に一度読んで必要が生じたので再読。 やっぱり読んでてしんどいなー。 気持ちはただただ落ち込みますね。 ただ、昔はよくわからんなーって感想だったのが今回はふってはいってくる部分もありました。 読書はその時の経験や精神状態によっていろいろ変わるんだよなーってことを改めて認識しました。
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログ純文学が苦手で、「どうせ太宰治も…」と思って今まで読まなかったのですが、読んでびっくり。難しい感じや文章がなく、自分でも思う自身の「恥」が書かれていて感情移入してしまう箇所がいくつかありました。
0投稿日: 2012.05.18
powered by ブクログ自分にとって恐ろしい人間に対して道化で誤魔化し続ける葉蔵。 滑稽な美少年が面白くて面白くて自分にしてははやいスピートで読めました。
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ誰もが経験するごく平凡な人生をまさかこんな捉え方をし、生き抜く人間が居るとは思わなかった。非常に卑屈でありながら尊大―そんな人間の頭の中が少し覗く事が出来、中々面白かった。
0投稿日: 2012.05.05
