Reader Store
グレート・ギャツビー
グレート・ギャツビー
フィツジェラルド、野崎孝/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

208件)
3.6
42
55
71
13
4
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20年くらい前に、「グレート・ギャツビー」と「老人と海」はどっちがより沁みるか、友人と議論したことがある 結論は「老人と海(以下RU)」となった 「グレート・ギャツビー(以下GG)」は、まずフィッツジェラルドっていう名前がカッコ良いし、社交界が舞台で華やかだし、若い女がたくさん出てくるし、主人公は何だか影あるし、過去に引きずられがちな文章は含みを持たせるし、文庫本持ってるだけで様になるから、ハンチング被った学生がベンチで横になって読んだりしてた 一方のRUは、まず題名がダサいし、舞台は海だから誰もいないし、ヘミングウェイも無骨な佇まいだし、教科書にも載っちゃってるから真面目な印象だし、そんくらいしか言うことないし、文庫本持ってベンチで読んでたらたぶん「家で読みなさい」って言われるし でも、どちらも素晴らしいんだ。若い頃、本当に憧れていたのはどんな生活だったか。本当に嫌っていたのはどんな奴らだったか。ギャツビーだって、海に出て1人でお魚さんと格闘したかったはずだぜ そんな凄みを全く感じさせないRUの勝ちってことにした。それと、俺たち親が大学行ってないからよく知らないことを良いことに勝手に生きて金のかかるコストジェネレーションだね、ってことにもした

    0
    投稿日: 2025.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    当時みんなが憧れていた理想を掴み、生まれた環境関係なく上流階級へ成り上がる、希望溢れるアメリカンドリームが題材となっている。お金持ちの煌びやかで視覚聴覚共に刺激を受ける豪華な生活などの描写が多く散りばめられている反面、呆気なく淡々と展開される現実や登場人物の強欲さ、汚い人間らしさ含めたギャップが面白いと思う。私は各々が都合よく相手を解釈していないか、相手の「本質」を捉えられているのかどうか、という著者の問いを見出した。人間って怖い

    0
    投稿日: 2025.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ロストジェネレーションを代表する作家のひとりであるフィッツジェラルドの代表作。派手な社交界で孤独に悩む大金持ちの苦悩。作家本人の悩み多き人生を映したような小説の気もする。映画が美しい映像で再現されておりこれもいい。

    0
    投稿日: 2025.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    底辺から成り上がったギャツビー。ある目的のために毎晩のようにパーティを開く。1920年代のアメリカが舞台。アメリカが、かつて懐かしいような西部と華やかな成功者達の東部が対比で描かれている気がする(正直歴史は全く詳しくない)。書かれた当時はわからないが、現代の今読むと、当時の時代背景も勉強して読みたいなとも思う。

    0
    投稿日: 2025.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    250607読了 最高だった。 大昔、高速バスのアナログテレビで見た記憶があり、なんとなく面白かった気がしたので本で読んでみた。 身を滅ぼすほどの自己破壊的な愛情と、確実に破滅に向かうことがわかっているにもかかわらず愛に生きる刹那的な切なさがたまらなかった。 翻訳が直訳的で、読むのは疲れたが、その代わり読了感は大きかった。

    0
    投稿日: 2025.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    数年前に出会っていた男にずっと恋してました!数十年ぶりに出会えたので浮気します! 数年前から好きだった貴族に憧れ続け、貴族っぽくなれました!寝取ります! でも彼女が人を轢いてしまった……僕が何とか死ます! ⬆️なんだこれ

    0
    投稿日: 2025.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    世田谷の駒澤にある「snow shoveling」のblind book「美しき、光と影」というキャッチコピーに惹かれ、手に取った。 ギャッツビーの夢、見かけ上の栄光と、それと対局にある彼自身の精神の闇、不安定さを感じさせられ、まさに「美しき、光と影」を感じた。 生前は、多くの人を家に招き盛大なパーティをしていたギャッツビー、しかし彼の死後、葬式には、彼の父と語り手のキャラウェイ、そして書斎にいた男しか来なかった。 愛するデイジーすら訪れなかったのである。 見かけ上の煌びやかさ、華やかさにはなんの意味もない。周りに人がいることが、必ずしも、人望があるということではないのだと気付かされた。 良い時に寄ってくる人ではなく、自分自身が困難な時、辛い時にもそばに居てくれる人を大切にしたいと思ったし、思いもよらぬ人が自分を大切に思ってくれていることもあるんだなと思った。 彼は、彼の夢であるデイジーを手に入れることができないまま、悲劇的に人生の終わりを遂げた。それでも彼は、もしもう一度機会があったとしたら、この結末をわかっていたとしても 同じ道を歩むような気がする。 そんな彼の情熱は少しばかり羨ましい気持ちにもなる。

    0
    投稿日: 2024.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    成り上がったピュアな田舎者が見た夢。1920年代のアメリカの時代背景や東部、西部の関係への理解があればもっと面白く読めたんだろうなあ 。 ところで2章の最後はどういうことなんだろうか

    0
    投稿日: 2024.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分の勉強不足を痛感した! まず、今回読んだ野崎孝さん訳の本書は古典文学調のため、慣れてなさすぎて難しかった…。 また当時の時代背景やアメリカンドリームについての知識が薄すぎて、情景が想像できない…。 もうちょい経験値増やして、再読させていただきたい。

    20
    投稿日: 2024.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    喧騒と狂乱の20年代のアメリカを等身大に描いた作品。 ギャツビーの一途な愛の夢は幻想に包まれ、空虚な人の心に溶けてしまう。 20世紀最高の小説と称される理由が分かります。

    0
    投稿日: 2024.05.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幻想に生き続けたギャッツビー。 1920年代のバブルじみた狂乱と空虚に包まれるアメリカ。 幻想に生きた彼の悲運な運命こそがアメリカンドリームの終着する先に比喩されるのだろうけれど、 アメリカという国が与える可能性は、今もきっと変わっていない、というところにこの作品の意味を感じる。

    0
    投稿日: 2024.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    始:ぼくがまだ年若く、いまよりもっと傷つきやすい心を持っていた時分に、父がある忠告を与えてくれたけど、爾来ぼくは、その忠告を、心の中でくりかえし反芻してきた。 終:こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように、力のかぎり漕ぎ進んでゆく。

    0
    投稿日: 2024.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    序盤はギャツビーの不思議な存在感に興味を抱き、後半は登場人物の人間関係が入り乱れる様を見ていく感じになったが、正直テーマを理解しきれなかった感じがある。アメリカのことをもっとよく知っておけば、色々と入ってくるのかもしれないと思った。少し学んで、もう一度読んでみたいとは思う。

    0
    投稿日: 2023.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文体むずいっす、、 忠実に訳したからなのか、翻訳文章特有の回りくどい表現とかが多くていまいち情景や心情を掴みきれなかった。言葉遣いも古かったのでそれも要因で。 文章を心地よく感じるよりも、内容を頑張って理解する作業の気持ちが先行しちゃった 内容としては、華やかに見える世界の軽薄さがしっかりと伝わる的確な描写が多く、きらびやかな社交界の生活を覗いている気分でした。

    0
    投稿日: 2023.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    98/100点 著者フィッツジェラルドのミネソタで培われた「冬の夢」、狂騒的な生への渇望と、去ってしまった夢、あるいは近すぎて手から溢れてしまったかりそめの夢。 遍くが28歳のフィッツジェラルドの骨髄から出る珠玉の文言で完成させられています。 これを傑作と呼ばずして何が傑作でしょうか。 歴史に残る名著。

    0
    投稿日: 2023.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     大学時代、米文学史の授業で習ったのがきっかけ。その後じわじわと再読する度好きになっていく。授業中に観た映画の(ディカプリオ主演ではない)目の看板がとても印象的で、再読の度に映像が蘇る。  パーティーに来ていた人達は享楽的に集まっていただけとはいえ、誰一人として葬儀に出席しなかったのは恨みでも買っていたのかと勘繰りたくなるほど切ない。ニックと出逢えたことだけがギャツビーにとって救われたのだろうか。  映像でかなり補完されたところがあるので、そろそろ新訳が出ても良い頃かと思う。

    1
    投稿日: 2023.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    言葉の扱いが魅力的だと思った人の愛読書だと知り購入 今まで海外文学はシェイクスピアしか読み切れたことがなく、他の小説は読む度に挫折していたが、時間をかけてでも読み切れた。モチベーションが違ったのだろう。 読む前は翻訳独特な言葉選びを期待していたが、読み始めるとドンドンその世界に魅せられて、言葉選びの面白さに注目できなかった。次に読むときはしっかり注目して読みたい。 読んでいるだけでまるでその場にいるように思えた。季節の空気感、雨の冷たさ、現代よりは優しいけれどやはり暑い夏、それが終わるのに妙に寂しく思える秋の始まり。 そこで生きて、近くに生きる他人のような気持ちで読むことができました。 この本による感情の起伏は激しくなかったけれど、確かに心が揺れる、寂しさを強く感じる本でした。

    0
    投稿日: 2023.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近所の成金が毎晩パーティーをしてるバブリーな世界観。 その成金が実は一途な人物で、一人の女性のために金と名誉を手に入れる。 村上春樹一押しの作品で世界的な評価が高い作品なのかも知れないが、個人的にはあまり好みじゃなかったかな。 アメリカ東海岸特有の上から目線の高飛車な雰囲気がそもそも肌に合わない感じがした。 自意識過剰なエリートの好みには合うかも知れないが、一般庶民の私が共感するのは少し難しいと感じた。

    1
    投稿日: 2023.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「グレート」ギャッツビーと題されたその意味を考えさせられる。当時のアメリカの文化的背景をちゃんと理解して読めばもっと楽しめたんだろうなと思う…

    0
    投稿日: 2023.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    作品の最初と最後は名文だった。 なぜギャッツビーがグレートなのか(あるいはグレートであったのか)は分からなかったし、作品の主題に大きく関わるだろう。 イースト・エッグとウェスト・エッグ、東部と西部のように東と西の対立が意識されていたように感じた、都会と地方という対立に言い換えることもできるかもしれない。

    0
    投稿日: 2023.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一度は読んでみたい!と思って購入。翻訳物はやっぱり読みづらいけど、それでも読み進めちゃうような面白さがあった。華やかさの中にギャツビーの切なさ悲しさを感じて良かった。映画とか宝塚も見てみたい!

    0
    投稿日: 2023.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いつか英語が読めるようになったら、本家を読んでみたい。英語で読むと美しい表見がたくさんあるのだと思う。

    0
    投稿日: 2023.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    わたしの大好きな書籍の一つです。 ギャツビーは失った愛を、好きな女性を取り戻すために人生の全てを賭けました。そしてその夢を、彼の命が消えるまで追い続けていました。 その女性が本当はそこまで彼に追わせる価値のある女性でなかったとしても…彼は追い続けていました、 幸せだったのかどうかは、彼にしかわかりません。 でも、彼の中には打算ばかりのわたしたちが無くしてしまったなにががあります。 今でもこの小説の一節一節を読むたびに胸が痛くなります。 本当の傑作です。

    0
    投稿日: 2023.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アメリカ文学の金字塔として度々その名を目にしてきた作品。詩的過ぎる比喩表現や終始口調の定まらない登場人物たちに苦戦しつつも、狂乱の1920年代を舞台に描き出される生々しい人間模様に圧倒された。享楽的なパーティー三昧の前半戦と対を成す終盤の圧倒的な物悲しさやギャツビーとの交流を通してニックが徐々に自分自身を取り戻す様子も非常に劇的。思惑や欲望が渦巻く現世において、良かれ悪しかれ誰よりも純粋だったギャツビーの刹那的生涯は確かに<偉大>だったのかもしれない。巻末の解説があってこそ本書をより深く理解出来たと思う。

    0
    投稿日: 2022.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    愛情に身を焦がし破滅した男の生き様に圧倒される。 ディズィを巡る2人の男の一触即発の緊張感がたまらず、ページをめくる手が止まらなかった。

    0
    投稿日: 2022.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ニックはニューヨークの証券会社に就職してイーストエッグに家を借りた。隣には豪邸があり、夜な夜な派手なパーティーを開いていた。ある日ニックは館の主、ギャッツビーからパーティーへの招待を受ける。ギャッツビーはニックの従姉妹ディズィのかつての恋人で、既に結婚している彼女を取り戻そうとパーティーを開いていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 学生の頃読んでいるはずなのに…全然覚えていなくて…先日レオ様の映画を見たので原作に再度挑戦してみました。 これは『ライ麦畑でつかまえて』と並んでアメリカの青春小説の金字塔らしいのですが…ライ麦畑には夢中になれたけど、こちらには同調出来なかった。たぶん若い時に読めば共感出来る所もあったのでしょうが…でも忘れちゃってる位だから私とは相性が合わなかったのでしょう。 ギャッツビー個人に関しては 「お前はアホか!」 とハリセンチョップで頭を叩いてあげたいけど、ストーリーは意外と面白かった。 ディズィの夫のトムには愛人がいる。愛人にも夫がいる。そしてディズィはギャッツビーに再会してときめいている。とは言ってもトムもディズィも離婚する気などない。だけどギャッツビーにはそれがわからない。 失ったものは取り戻せない、ニックが諭しても解せない。夫婦は愛情だけで繋がってわけじゃない。ギャッツビーのディズィへの思いも愛情というよりも執着のようで共感は出来ない。 この話は表向きは恋愛がテーマのようだけど、それ以上にギャッツビーの経済的コンプレックスが大きくフューチャーされている。金持ちになれば彼女が戻ってくる…なんて考えること自体…あまいな

    3
    投稿日: 2022.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    100ページくらいまではよくわからず苦痛。役者が揃って物語が動き始めてからは引き込まれたが、終盤の人物の動きがピンと来なかった。 30歳で「歳を取りすぎた」というのはつらい

    0
    投稿日: 2022.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    英語読めないからダメだけど きっと流れるように美しい文書で 書かれてるんじゃないかなと思った 当時のアメリカの世相の知識とか そういうものがあれば もっとイメージしやすかったかもしれない 海外の作品はそういう意味でも難しい 主人公の立ち位置や雰囲気が 村上春樹の小説に出てくるタイプに 似てる気がする 村上春樹の翻訳バージョンの グレートギャツビーもいつか読んでみたい 2022年新潮文庫の100冊のうちの1冊

    2
    投稿日: 2022.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹が激推ししている一冊ということで手に取った。 英語の小説を日本語に訳したものなので、世界観がそのまま伝わってきたわけではないが… 前半は正直誰が誰?どういう展開? とついていけない部分が多くて読むことを放棄しそうになったけれど、後半は怒涛の展開で面白かった。

    1
    投稿日: 2022.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第一次世界大戦後の頃の狂騒な時代のアメリカがよくわかる。 成り上がり者。金持ちと貧乏。西部のモラルと東部のモラルと言う違う意識の存在。アメリカンドリーム。。。 全ては主人公ニックの言葉にこの物語は集約されている気がする。 『ー今にして思えば、この話は、けっきょく、西部の物語であったートムもギャツビーも、デイズィもジョーダンも、それからぼくも、みんな西部人である。そしてぼくたちはたぶん、ぼくたちを東部の生活になんとなく適合できなくさせる、何か共通の欠陥を持っていたのだろうと思うー…ギャツビーは、その緑色の光を信じ、ぼくらの進む前を先へ先へと後退してゆく狂躁的な未来を演じていたー…こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように、力のかぎり漕ぎ進んでいく。』 デイズィの罪を被って殺されたギャツビーの死後、その真実は埋もれたままで時が過ぎている。デイズィがどういう気持ちで生きているのかわからないまま物語は終わっているが、歪んだ富裕層に対する著者の批判も込められているのでは、とも思う。

    1
    投稿日: 2022.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1922年第一次世界大戦後 狂騒の20年代アメリカ 絢爛豪華な邸宅で夜ごと盛大なパーティを開く謎めいた男、それがギャッツビー。彼の資金力の影には 黒い噂が流れていた。 若かりし頃、全くストーリーに入れきれず挫折。 たぶん、グレートの意味を間違えていた事と、翻訳の流れが掴めなかった事が敗因。 村上春樹氏が人生で巡り合った重要な一冊とし 宝塚月組で、この夏上演決定してるし オリラジのperfect human のMVはオマージュらしいし 何回か映画化もされてるし 英語で書かれた20世紀最高の小説 第二位らしい やっぱり 読めないとちょっと悔しい。 幼児期から自身の成功を夢見ていたギャッツビー。 家出、戦争、失恋。資金調達の為這い上がる。 過去の恋を手に入れる為だけの、虚栄だらけの邸宅、パーティ。元恋人さえも彼の虚構の一部。 過去を取り戻せない現実を受け入れない。 華やかなパーティの片隅に佇む哀愁。元恋人の家を見つめる寂寥感。それらと狂乱めいたパーティとの対比。そして全ての喪失。 アメリカは世界恐慌の時代となり ギャッツビーの栄華と共に狂騒は終焉する。 おーっ、なんか掴めた気がしてきた。 映画見ちゃお。

    26
    投稿日: 2022.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・「ひとを批判したい気持ちが起きた場合には、この世の中の人がみんなお前と同じように恵まれているわけではないということを、ちょっと思い出してみるのだ。」

    1
    投稿日: 2022.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20数ページ読んで、状況把握出来なかったので読むことを諦めました。 筋肉隆々の男が登場したことだけは、確かだと思う。 村上春樹著「ノルウェイの森」からdigったから理解したいけど、まだそのタイミングでは無いと思い、本棚の奥の奥の奥にしまって熟成させよう

    0
    投稿日: 2022.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    小川高義訳を読んでから読むと、小川訳がアメリカ人にしかわからないであろう例えを省いていたり、会話者の意図を示そうとしていたりなどの工夫をしていることがわかる。野崎訳は言葉使いがいいな、とも思ったけれど、ニックとギャッビーが最後に言葉を交わすシーンの「あいつらはくだらんやつらですよ」「あんたには、あいつらをみんないっしょにしただけの値打ちがある」という部分は、小川訳の方が好き。

    0
    投稿日: 2021.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    フィツジェラルドの印象派ような文章が日本語でも感じられました。特に、物語初めの偶像的印象からどんどん具体化し、最後にニックの目が覚めて西部に帰るという一連の流れが美しかったです。とはいえ冒頭の境界をなくしたような表現は凄いです。 ニックから見たギャツピーの儚さとそれを抜けて成長するニック。不倫後のトムの態度とウィルスンの態度の差が悲劇を生んだかどうかの境目なのか?こちらもデイジーの告白を受けて次へ進むトムと、疑心暗鬼から進めないウィルスンの姿がありました。 不倫に関しては私の人生経験が少ないし、描写もあっさりしているので分かりづらかったけれど、アンナカレーニナの不倫で似たような場面があるのでそっちを参考にすると感情移入しやすくなりました。 デイジーと、デイジーになれなかったマートル。この関係も儚い。デイジーはこれを経て、不倫相手であるギャッピーを捨ててトムについて行くことを決めた…? とかとかいろいろありますが、 読んだのは3回目。 1回目は、なんの話かよく分からない状態から読了後感動でいっぱいになり、その勢いのまま2周目に。 何度読んでも面白く、いろいろな発見があります。 ギャツピーはハリウッドスターよろしく、ゴシップ文化などもこんな風に接しているのかとアメリカっぽさも参考になります。人生の成長が詰まっているのでないのでしょうか。

    0
    投稿日: 2021.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    【感想】 いわゆる男性チックな考え方の方であると、登場するニックとギャッツビーに深く共感でき彼らの中に自分を見出すことができる点に、作品の素晴らしさがあるように思った。そのうえで、特に本編の最後の締めくくり方が美しく、名作たる所以であるように思われた。私は野崎孝訳で読んだのだが、解説の洞察に非常に読み応えがあり、本書の半分ぐらいの価値はそこにあるように思えた。 【おすすめの鑑賞の仕方】 個人的なおすすめの楽しみ方は、この小説を読んだ後にレオナルドディカプリオ主演の映画、『華麗なるギャッツビー』を鑑賞することである。この本を読んでいると、自分が集中して読めているのかどうか不安に思う事があると思う。(少なくとも私にはよくあった。)これには、フィッツジェラルドの表現もあるが1920年代のアメリカで書かれたということ、あまりにも非日常な状況が描かれていることが由来していると思う。そのために、文字に書いてあることを信頼し、ストレートにそれらを受け入れ、頭の中で映像化することが難しいように思われる。 ただ、全て読み終えたあとに映画を観てみることで、本当にその文字に書いてあったような異常な世界感が映像として登場するために、『グレート・ギャッツビー』という作品がこの世に存在しているということを、噛みしめることができると思う。 【本編】:フィッツジェラルド 〇以下好きなシーン 108p ギャッツビーという人間が、その無意味な栄華の雲につつまれた神秘から急に抜け出して、一個の生きた人間としてぼくの眼に映ってきた。 (主人公ニックの、謎に包まれた紳士ギャッツビーに対する印象が変わった描写。) →身近な人であるかそうでないかを問わず、ある特定の人に抱いていた神秘性が消える時は、往々にしてその人の行動原理に超合理性が存在するという事に自分自身が気づいた時のように感じる。 212p 町を去る彼の胸には、もっと熱心に探したら彼女がみつかったかもしれぬような感じが去来し、なんだか彼女をあとに残して去って行くような気がしてならなかった。 →ただただ表現が気に入り、かつ共感もできる箇所。 253p こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように、力のかぎり漕ぎ進んでゆく。 →私の感じていることが、割りと普遍的なことであるということを、この分を持って理解できた。勿論人によるが、人間の頑張る原動力には多かれ少なかれ、この側面があると思う。 【解説】:野崎孝(訳者) 〇以下心に残っている解説文 258p こうして作者が、分裂しながら互いに牽引し競合し反応し合う内面の二要素を、それぞれ二人の分身に仮託し、一方を語り手として設定したところにこの小説の成功の要因があることは、多くの評者が一様に言っている通りである。これによって作者は、ギャッツビーの生涯を一つ屈折した視点から描く自由を獲得できたばかりでなく、ギャッツビーのドラマに参加するニック自身の行動や、そのときどきの感じ方や考え方、要するにニックという存在全体を通して、この作品に複雑で微妙な陰影を与え、重層的な意味を盛り込むことに成功した。 259p ニックが、東部社会での経験を重ねるにつれて、ビュキャナン夫妻の生活やギャッツビーのパーティーに典型的に表れているような、絢爛豪奢に見える外面の、その裏にひそむ空虚なソフィスティケーションや腐敗に気づくようになり、同時にそれらと対照的な西部の社会が反射的に思い浮かんで、その価値を次第に確認してゆくわけだ。 260p 都会的ソフィスティケーションと文化と腐敗を代表する東部、それに素朴な道徳を代表する中西部、この二つを対比した一種の悲劇的パストラル 【所信表明】 私が今まさに田舎から都会の煌びやかな世界に漕ぎ出し、一旗揚げてやろうと思っている中で、仮に揚げたところで、ニック・キャラウェイとギャッツビー、そして著者フィッツジェラルドが経験したことと似た感情を抱くかもしれないことは、本書を読む中で理解できるが。ただ、分かっていても、確かめてみたい気持ちは尚強い。

    0
    投稿日: 2021.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    以下ネタバレ。 この作品を理解するカギは最後の数段落にある。ここで作品の要点が作者自身の手でまとめられている。 この作品の主要登場人物たちは西部(田舎)から東部(都会)に出てきた者たちである。作品のラストでは、語り手ニックは、アメリカ建国の父祖たちに思いを馳せる。アメリカ建国はヨーロッパという過去から離れて新しい社会アメリカを作る試みだった。つまり東部-都会-未来/西部-田舎-過去という対照が明らかに見てとれる。 アメリカの夢は都会の夢・資本主義の夢だと言える。作者フィッツジェラルド本人も一時期そういう雰囲気の中で生きた。「つねに過去に押し戻されながら、未来の夢をつかもうとして、前へ前へと進んでいく」のはアメリカン・ドリームに象徴されるアメリカ人の典型的イメージである。新大陸に新国家を創設しようとした建国の父祖たちもおそらくそういう思いだっただろう。 しかしこの作品の本当の主役である、ギャッツビーという奇人の場合は、これが屈折しているのだ。彼は過去の恋愛を成就させるために巨万の富を築いた。彼にとっては、富はロマンチシズム(いわば西部の夢)のための手段にすぎない。彼が盛大なパーティを開くのも、富をひけらかすためではなく、ひとりの女性を誘い出すため。彼にとっては未来は過去の夢を実現するための手段なのである。多くの人が彼を誤解する。彼は誰にも(東部の人間にも西部の人間にも)理解されずに死んでいく。偉大で滑稽なギャッツビーだが、彼を唯一理解したのはこの物語の語り手ニックだけだった。 最後の幕引きも、単純にアメリカン・ドリームを肯定したものというよりは、作者のアンビヴァレントな思いが表れているとみるべきだろう。

    0
    投稿日: 2021.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一人の女に全てを捧げた男の栄華と破滅の物語。ギャツビーという男はアメリカを体現する人物であり、そこに優雅さと儚さを感じる。非常に美しい文章と表現で、実際に20世紀前半のアメリカにいるような、そんな気分にさせられた。

    0
    投稿日: 2021.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #英語 The Great Gatsby by Francis Scott Key Fitzgerald ディカプリオ主演の #映画 もよかったが、小説もよい 小説の展開のほうが救いがあると思いました

    0
    投稿日: 2021.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ギャッツビーの一途さと純粋さ、周りの人間の薄情さが対比されていると感じた。 「正直者が馬鹿を見る」という諺を体現したような作品。 生々しいリアルな人間観が、描写されている点がとても魅力的で引き込まれるものだった。 読み終わると、少し切ないような、寂しくなるような感じがした。 個人的に少し読みづらいと感じ、読み終わるのに時間がかかってしまった。 しかし、先に映画を見ていたこともあり、ストーリーはすんなりと理解出来た。

    0
    投稿日: 2021.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から最後まで、夏の終わりの夜というイメージ。 開放的で、寂しくて、終わりがくることがわかっている。 解説に書かれているような、西部と東部の違い…都市部の富裕層と地方との対立、価値観の差みたいなものは、現代でも日本でも無縁ではないな、と思い切なくなった。

    0
    投稿日: 2021.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1925年 F・スコット・フィッツジェラルド (野崎孝 訳) 久しぶりに文学作品を読んだ。アメリカ文学界でも「20世紀最高の小説」とまで言われている今作品。 読む前にデカプリオ版の映画を観たのでストーリーは何となく覚えてる(何となくってとこがミソ!) 余りにも有名なお話。主人公ギャッツビーが大好きなデイジーと一緒になるためにとにかくお金が必要で汚い仕事をして成金となり、お金を手には入れたけど一足遅くデイジーは他のお金持ちトムと一緒になってしまう。 ギャッツビー曲線ともいわれるくらいにアメリカはアメリカンドリームと言いながらどんなにお金持ちになっても出自を問われる。 なかなか幸せにはなれない。 とは言え、とにかくギャッツビーは一途で健気でそして、涙の最後。 そんなギャッツビーにフィッツジェラルドは自信を投影してニックの目線で冷静に描いたのでしょうか? 翻訳は村上春樹もしてたのでそちらを読もうかと思ったのだけど、少しググっみると野崎孝版の方がお勧めって複数の方のレビューがあったので野崎孝版を読みました。 家の本棚にあったのだけど、一体いつのんやって思うくらいに黄ばんでた。 言い回しとかも古くて、そして難しくて意味が分からない部分とかがあり、その部分を調べるとやはり、同じように同じ部分で躓いてる方々がいてほっとした(なんでや!!) ギャッツビーがニックやトムに「親友」って呼びかけるところが、、ううううん、オリジナルにはなんて書いてたんだろう?見てもわかんないと思うけど(笑

    1
    投稿日: 2021.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    学生時代に初めて読んだ時は全く良さが分からず途中で挫折したんですが、社会に出てしばらくしてから読んだらまぁ、どハマりまして。解説本とかまで読みました。訳は村上春樹よりこの野崎孝訳が私は好きです。 初読では冗長に感じた比喩比喩比喩のオンパレードも、経験を積んで想像力にも幅が出たのか、再読時は、なんと豊かな情景や心情を詩的に描くのだフィッツジェラルドは!表現力やば!となりました。私が比喩表現で感動したのは三島由紀夫とフィッツジェラルドです。 ギャツビーのある意味無垢で純粋な思いの行く末、人生のままならなさ、そして絢爛豪華なひと時の無常さ。米文学の中では一番好きな小説です。 映画もロバートレッドフォード版、ディカプリオ版両方見ました!映画はフラッパー時代の可愛いビジュアルも堪能できるのでオシャレムービーとしてもおすすめ。

    0
    投稿日: 2021.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    冒頭のニックの語りと、夏の日の(初夏のイメージ)気怠く爽やかな部屋、その部屋での魅惑的なデイズィの叙述に、胸が躍った。私は主観的な感覚描写が好きなんだな。 前半はふわふわと心地良く読んでいたけれど、後半スピードを増して読み進めてしまった。 ギャツビーが哀しく愛しく哀しい。読後感は爽やか。 村上春樹が好きでこの本を探したけれど本屋に野崎訳しかなくてとりあえず購入したのだが、とても良かった。村上訳も続けて読みたい。 ニックとギャツビーと同世代ということもあり、過去がある程度の重層感を帯びてきたこと、鮮やかな記憶のように若くはないこと、でも確たる未来を進めているわけでもないこと等に思いを巡らされた。 もやもやも増したがそれでも前へ進まなければという思いも生まれた。 緑の光の描写が好き。 次はじっくりと読みたい。

    0
    投稿日: 2021.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    外国文学は苦手な私でも割と読みやすかったです。 訳(特に女性のセリフ)は「何で?!」と感じる箇所がチラホラ。 村上春樹訳のも読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2021.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    野崎訳…語り手ニック含めた誰にも感情移入させず淡々としつつも行間に凄まじい力、読者を惹き付けて話さない物語の力が込められているように思えて、進むにつれページを捲る手が止まらず。豪華絢爛であると同時に空虚さに満ち満ちた二律背反的な世界観が絶妙に描かれていたと思う。 個人的には(これが正しい読み方なのか否かは知らないが)最後の最後にトム・ビュキャナンにある種同情にも近い気持ちを抱いてしまった。ニックの影を借りギャツビー自身が嫌悪の対象として描く、先祖代々の資産に胡座をかいた資産家のトム。ギャツビーのディズィに対する一途な愛情は勿論この物語の見所であり『偉大なるギャツビー』という題材が示す通りの掛け替えのないファクターであるのだが、同じ女性を巡って真っ向から対立する(そして婚姻関係という世間的にも正当な側にある)彼の「夫」としての愛情・寵愛も決して軽視してはいけないと強く感じさせる。尊大で愚かな男で、そして浅薄なディズィもそんな彼を捨てきれない様子に胸が痛くなる。「言えないわギャッツ、あの人を愛してないなんて言ったら嘘になっちまう」…ただ妻とギャツビーの関係に分かりやすく嫉妬しておきながら、自分も友人を裏切り情婦を抱えている、という状況には困惑したけど。 一度彼に注目してしまうと、最後に求める握手にもどことなく悲壮感が漂っているように思える。宝石商のショーウィンドーを覗く「野暮な清潔感」から永遠に遠ざかってしまった背中も何とも言えず辛い気持ちにさせる。 ただトムに限らず、全員がそんな悲壮感と絶望と罪悪感と何よりすべての中心に位置する「愛」に溢れているのがこの文学を世界文学たらしめる要因の一つなのかなとも思う。読了直後の熱で文章が破綻しているのは百も承知だが、これほど自信を持って星5をつけられる文学は早々見当たらないかもしれない。 あと細かい所で言えば、野崎訳独自(?)の、女性の喋り方が好き。特にジョーダンとかマートルとかに多く見られる「〜っちまった」「〜すりゃいいだろ!」というのが結構気に入っている。

    0
    投稿日: 2021.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    決して大統領選のただなかだからってわけじゃあないんですが、どうにもその感じと気分が似ているというかなんというか、祭りの後? その空虚さといったら……。 というか読み切れんのですよぉ、アメリカ文学史上の傑作ってマジですか? どこらへんが? が、なぁ『ホテル・ニューハンプシャー』の核にいるんですよこのギャッツビーが。アメリカ人も好きなんでしょう? 夢、ですかね? かの黄金時代=狂想の1920年代に想いを馳せているんでしょうか? だいたいデイズィって誰なん? ギャッツビー、なんでそんなに惹かれたん? 謎すぎる。エドモン・ダンテスを袖にしたメルセデスですか? このお話ってフィツジェラルド版『モンテクリスト伯』なんじゃないですか!?  とかいって作者スコット・フィツジェラルドと妻のお話らしいですね。どんなに富や名声を築いても彼女を我が物にできなかった虚しさ、か。うーむ、読み切れん。なにか読み落としてんのかなぁ。映画からやりなおします!

    1
    投稿日: 2020.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1925年発表 第一次世界戦後の狂乱狂騒20年代米国。 証券会社勤務でNYにやってきたニック。 週末に盛大なパーティーを催す隣人 ギャツビー邸。対岸には伝統的富裕層の邸宅 悲しきアメリカンドリーム。 米国人のお気に入りの一冊らしい。

    1
    投稿日: 2020.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ノルウェーの森からある登場人物の会話の中に本書が登場したことから興味を持ち読んでみた。しかし、情景描写を説明する言葉の列を理解することに苦しみイメージすることが困難であった。また登場人物の心情理解にも苦しみ、全体として小説の世界に深く入り込むことができなかった。時間をあけてもう一度読むか、映画化もされているので鑑賞してみようと思う。

    0
    投稿日: 2020.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アメリカらしい大味で豪快な登場人物や出来事を繊細に描写している、というような感じか。最後の場面描写は原文を確認したくなる。他の訳者のものも機会があれば読みたい。

    0
    投稿日: 2020.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    好きとか嫌いとかではなく、文学的に素晴らしい作品。創意工夫がこれほどまでに施されている小説に出会ったことはない。設定とかも全てが意味のあるもので最後に強烈な皮肉となるのがまたいいね。

    0
    投稿日: 2020.02.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    豪奢なパーティーを毎晩のように催し、そこには著名人らが多数出席しているが、主催者であるギャッツビーは純粋で一途に1人の女性を思い続ける好青年である。 男が女に振り回されるのはいつの時代も変わらない。また、一見華やかに見える世界であっても、そこにはそれぞれの苦悩や闇があるということを感じさせる作品でもあった。

    0
    投稿日: 2020.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     20世紀初頭、第二次大戦前のアメリカ好景気を背景に、もともとの富裕層たちと、なんらかの方法で富裕層に成り上がった人々の物語です。  豪奢で華やかな描写が多いですが幸せな物語ではなく、どちらかというとノルウェーの森のように、一種の救いの無さが特に後半に現れています。村上作品の場合、そのネガティブな部分を含めて全体的にはどことなく解決策を模索しているようなところがあり、それが一種の優しさのように感じられるのに対し、もっと苦しい印象が残る作品です。

    0
    投稿日: 2019.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画『華麗なるギャツビー』を先に観ていたので 案外読みやすかった。けど、映画のが華やかさが伝わりやすかったので好きです。 ニューヨーク旅行前に。

    2
    投稿日: 2019.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アメリカの当時の世相を理解するには格好の小説だと思う。しかし、この作品が評価されるポイントの一つである言葉の美しさは、翻訳によって味わうことができないので、翻訳版には評価されているほどの価値はないと思う。

    0
    投稿日: 2019.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     村上春樹の「ノルウェイの森」の主人公が一番好きな本として紹介されていたので、以前挑戦したが、野崎訳は最初の方で挫折してしまった。その後村上春樹訳で読み(多分10年ほど前)、その時は読了したのだけれど、ああ面白かったなという印象だけで、ストーリーをよく覚えていなかった。そして、今回野崎訳を再トライしてみたが、こんなに素晴らしい話だったのかと感動してしまった。  以前野崎訳を挫折したのは、じっくりと本に向き合うという気持ちがなかったため(ストーリーを追うことに主眼を置いていた)、この小説における詩的な表現が、どこか甘ったるい上にまどろっこしく感じたのだった。しかし、今回再読をしてみて、その文章一つ一つが洗練されていることに気づき、心の奥底の泉に石が投げられ、その波紋が体中に広がっていくように感じた。  ストーリーとしてはバッドエンドと呼べる部類なのだけれど、どうしてもギャツビーの悲惨な運命について考えると涙を禁じ得ない。この話を最初に読んだ時、自分はまだ20代で、未来にはまだまだ希望があり、世界には素晴らしいものが満ち溢れていると信じていた。しかし、語り手であるキャラウェイの年齢を超えてしまえば、それは幻想だったというか、若者特有の熱に浮かされていた状態だったのだとも気づいてしまう。もちろん、まだまだ世界の素晴らしいものを目にしたいし、手に入れたいとも思っているが、ギャツビーが海峡の先の緑の光に感じていたことが、デイズィと出会ってから失ってしまったように、熱に浮かされていて、手に入らないものを渇望しているときの気持ちというのは、手に入らないからこそのものなのだと思う。つまり、やはり齢を経て現実を知るとともに失われる、あるいは変わってしまうものなのだ。そして、その熱に浮かされている状態は、その時には気づくことができず、後から気がつくものではないだろうか。昔の自分はギャツビーの悲惨さについては心を動かされるというよりも、なんでこんな結果になってしまったのだろう、ある意味自業自得ではないかと、冷めた視線で眺めてしまったのだけれど、人生経験をある程度積み、今この歳になって、こんなに真っすぐに人を愛すること、つまりは人生を過ごすことの素晴らしさについて、そておそらく自分も持っていたその熱について、心が動かされるようになった。  村上春樹訳ももう一度読んでみたいと思う。何度でも読み返したい、生涯の一冊と思える小説。 追記: 文庫版解説を読んで。この物語においてギャツビーが求めたもの、それは「虚栄」としかい言いようがなく、東部に存在したものは、結局のところ何もなく、トムやデイズィは空っぽと言っても良いのだろう。ギャツビーの破滅はある意味で必然であったのだ。

    0
    投稿日: 2019.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分も歳か青春のやわらかな景色をほほえましく思う一方で徒そこへたゆたうに苛立たしくもなる どんな時代も文化も主義も宗教もそれが人間のものである以上暮れて移って変わっていくのに気付くときは 諦めと周知である前途への安堵でもある

    0
    投稿日: 2018.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     フィッツジェラルドの代表作。アメリカ文学の有名な作品。少し古い本なので、書き言葉的に少し読みにくい。でも繰り返し読むとわかってくる。  映画でもあるので、どのメディアでもいいのですが、おすすめする作品です。少し前の成り上がっているアメリカの内情がそのまま書かれているのでその点でも面白いですし、ギャッツビーの爽やかな生き方を読み解くのも面白いです。  本を書く人の技量が現れる点であると思うのですが、風景描写や人々の行動の描写であったりするところが、とても深みがあり、映画化もうなずける一品

    0
    投稿日: 2018.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    きらびやかな世界で繰り広げられる甘い夢。 人気と孤独。 過去の世界に浸りながら今を生きることは果たして幸福なのだろうか?

    0
    投稿日: 2018.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はじめは文章の言い回しに苦戦したけれど、最終的にはたたみかけるように読めてしまった。 実現しかけた夢が一瞬で崩れ去る虚しさや脆さを感じた。 財だけでは人は判断できないが、財がないとその女性に近づけなかったギャツビー。それにかけた彼の人生は、彼にとってどうだったのだろう。

    4
    投稿日: 2018.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    30歳をまたぐ主人公たちのの青臭さが絶妙。 最後の数ページの余韻が残っているうちに、最初に戻って読んでみるのを勧めます。

    0
    投稿日: 2017.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    アメリカの富豪の生活やニューヨークのきらびやかさの裏に潜む空虚,偽善がテーマ.人生における幸せとは一体何だろう,ということを描いた話といえよう. 狂言回し的役割のトムとデイジィの世界(=当然読者からはかけ離れており理解不能),実はそこに近づこうとしていただけだったギャッツビー(=冒頭ではトムとデイジィ以上に浮世離れしているように描かれるが,徐々に背景が明らかになる),そこに巻き込まれて俯瞰的な立場から眺めるニック(作者や読者の分身)の3種類のキャラクターがバランス良く対比して書かれているところが,この小説が支持され続け何時までも輝きを失わない理由だろう.

    1
    投稿日: 2017.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いつか読まねばと思っていたのでようやく読めたとひと安心。わざとなのかもしれないが「その人」というのが誰を指しているのか分かりにくい部分が多いのがしんどかった。 純愛ではあるが、過去や手に入らないものは美化される、幻想は幻想のままが一番よいのかもしれない。トムは自己愛の強い嫌なやつだが、ディズィのしたたかさの方が鼻につく。

    0
    投稿日: 2017.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の頃、宝塚の舞台放送を観たことで原作が気になったので読みました。 宝塚だからまぁ美化されているだろうと思ってはいましたが、原作のギャツビーの執念深さ執拗さは想像以上で読みながらかなり引きました… 少し大人になった今読んだらまた違った受け取り方になるだろう思います。 村上春樹訳も気になることだし、また読みたい。

    0
    投稿日: 2017.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正直難しく感じた。ふんわり理解した程度でしか読めなかったが、初めて触れられたアメリカ文学がこれで良かった。 なぜギャツビーは偉大なのだろうか。彼の偉業なのか、執念なのか、クレバーさなのか。もやもやしてしいるので、しばらく時間を空けてもう一度読みたい。

    0
    投稿日: 2016.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「三十歳―――今後に予想される孤独の十年間。独身の友の数はほそり、感激を蔵した袋もほそり、髪の毛もまたほそってゆくことだろう。」(pp.225) フィッツジェラルドの文章は読みにくくて最後までなかなかすっと物語が入ってこなかったが、(物語の本筋とは全く関係ないが)「感激を蔵した袋もほそり」という表現がいい、凄くいいなと思った 30代を間近に控えた微妙な感情を救い上げるこれ以上ない表現だなと思った

    0
    投稿日: 2016.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹さんのエッセイを読んで、気になり古本屋で購入。 その後、村上春樹さん訳の本も購入。 映画も観てみたい。

    0
    投稿日: 2016.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    二度目です。 一度目は、読み終えることに集中してしまい、内容をあまり楽しめなかった印象がありました。今回は、内容を楽しめたのでよかった。 前半はニューヨークに住む上流階級の華やかな生活ぶりが描かれている。後半は劇のようだ。すべてが劇的に描かれていて、うっとなる。 主人公の人物設定が成功していると思う。主人公から見たニューヨーク、主人公からみたギャッツビー、冷静に、距離をとって見ている。 いろいろな楽しみ方がある本だと思う。

    0
    投稿日: 2016.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015年12月の課題本でした。 (リバイバル読書会) 開催レポート http://www.nekomachi-club.com/report/29168 ***************************** ニューヨーク郊外の豪壮な邸宅で夜毎開かれる絢爛たるパーティ。シャンパンの泡がきらめき、楽団の演奏に合わせて、着飾った紳士淑女が歌い踊る。主催者のギャツビーは経歴も謎の大富豪で、その心底には失った恋人への焦がれるような思いがあった…。第一次大戦後の繁栄と喧騒の20年代を、時代の寵児として駆け抜けたフィッツジェラルドが、美しくも破滅的な青春を流麗な文体で描いた代表作。 (「BOOK」データベースより)

    0
    投稿日: 2016.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    数年の想いが夏のひとときで弾けとぶ、狂想的な恋の物語。ミステリアスで、きらびやか。その印象だけで終われたらどんなに良かっただろう。 身の丈が釣り合わないものは、どんなに情熱的でもいつかは破滅してしまう。当時の成金と名門の対立みたいなものが見えてくる。 それでもタイミングが良ければハッピーエンドの道もあったわけで、辿れたかもしれない、でも実際には叶わなかったもしもの光景を夢見ている彼が悲しい。

    0
    投稿日: 2015.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画では見たことがあったのですが、原作を読むのは初めて。しかしなんと美しい文章なんでしょう。映画の何倍もデイジーが魅力的に思われます。そしてそれを得ようとしたギャツビーの人生は一瞬の光のようです。取り巻く人々もそれに輝きと影を与えています。自分にないものをあまりにも強く求めて、疾走してしまったような悲しくも美しい物語。訳がすばらしくて、フィッツジェラルド×野崎コンビのファンになりました

    0
    投稿日: 2015.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昔の恋人を取り戻そうとして、執念で大金持ちになって帰ってきた男の話? 「わたしはきちんと内容を把握出来てるんだろうか?」と最後まで首をひねりながら読んでおりましたが… 大金持ちになるまでしてカムバックしたくせに、当の恋人に対して押しが弱くね?コイツ… と思いましたが… ロマンがあるのかもしれないですね、「アメリカンドリーム」の裏側に潜んだ愛の物語…みたいなかんじで…いや、わからんけど…

    0
    投稿日: 2015.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    翻訳が読みづらい・・・・・ 「セレブになりたい」「セレブなんてくそくらえ」という羨望と僻み、それとギャツビーと、ウィルスンの、一途な愛を描いたお話かなと。

    0
    投稿日: 2015.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これが名作なの?まあ古典としてはそうかも知れないが、あらゆる悲劇を毎日見聞きする21世紀に生きる人間からすると、あくびが出るような内容だ。

    0
    投稿日: 2015.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    男性の視点だとすごくロマンがある話なんだと思う。一世代で成り上がり初恋の人を迎えに行く。しかし報われずに死んでしまう。女性からするとどうしてもギャッツビーの不甲斐なさが目についてしまうけどね。 田舎ものの純情さ、都会ものの冷酷さという対比が面白かった。ギャッツビーの笑顔の魅力はその純情さに根ざすものに思える。

    0
    投稿日: 2014.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。大学生の頃よりは話に入れた気がする。 今年のスピーチコンテストのお題だけど、高校生にはちょっと話が重いし、難しくないですかね!? コンテストに出る子にあらすじ説明してあげたら、(´・д・`)って顔になって 「なんでこんな話が選ばれたんですか?」って言われました… 確かにあらすじ説明だけじゃ、ギャツビーのグレートさは伝わんないよな~

    0
    投稿日: 2014.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ギャツビーという人間に対して、驕りと虚栄心の塊(もしくはただのストーカー)として軽蔑するか、それとも不当な手段で名声を得ても一人の女性に愛を注ぎ続けた純真無垢な男として同情するのかは、人によって持つ印象がかなり違うのではないかと思う。 前半ははっきり言って何を言いたい小説なのか理解ができなかった。文体も読みづらく、入り込めない。 後半の劇的な展開を経て、初めてこの男の持つ感性に共感を抱くことができたね。狂気に歪んだ愛を心に刻んでしまった人間として。 解説を読んでみると、この小説がアメリカ社会が持っている(あるいはかつて持っていた)断絶と矛盾を見事に悲劇的に描いた小説だと分かった。 そういう文脈で読むこともできるし、僕がそうしたように純粋すぎた愛の物語として読むこともできるだろう。 いずれにせよ、複雑な小説だった。

    0
    投稿日: 2014.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いつもは原作を読んでから映画を見ることが多いのですが、ディカプリオの映画を見て興味を持ったので原作を読みました。 正直、このあたりの名作と呼ばれる作品は訳が古い(分かりづらい)なと思いました。 作品の面白さは映画の方が伝わるなと、個人的には思います。

    0
    投稿日: 2014.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     昨年レオナルド・ディカプリオ主演で「華麗なるギャツビー」のタイトルで映画化された。WOWOWで放送され録画はあるが、まず原作を読んでからと思いまだ見ていない。  ストーリーはそれなりに面白かったが、小説そのものは私には読みにくかった。ところどころにある誇張した表現が読みづらさの原因ではないだろうか。 『地球が太陽から傾き離れて行くにつれて、灯は輝きを増し、…』 のような文章が出てくるが、どういうことなのか考えていると前に進まなくなる。雰囲気で流すことにした。  また、オビには「アメリカ文学史上最高の恋愛小説!」と唱っている。ギャツビーはただ恋を成就させるために巨万の富を築いた男とされるが、そこのところも読んでいてあまりピンとこなかった。時代が1920年代の設定なのが問題だとは思わない。翻訳の影響でもないだろう。もしかしたらアメリカ文学に慣れていないからかもしれない。さらに別のアメリカの作家の作品を読んでみたいと思う。

    0
    投稿日: 2014.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    超特急の列車の外壁に腕一本でしがみついているような感覚で、少しでも集中を欠こうものなら物語から振り落とされ、字面だけを目で追い、遥か先に去ってしまった電車の小さくなる姿を茫然自失と見送る羽目になる。しかも、自分が電車から振り落とされたのに気付くのに結構な時間を要するので、たちが悪い。振り落とされないための唯一の方法は、映像化することだと心得た。常にバックグラウンドまでクリアに映し出す一枚の鮮明な絵をパラパラと見せられているようで、特に行間の持つ力が凄まじいと個人的見解。ただ、物語の世界観に共感出来なかった。ギャツビーのデイジーに対する狂想的な愛も、トムの執心と不倫の齟齬も、そして何より主人公ニックの感受性にも。やっぱり古典作品は疲れる。

    0
    投稿日: 2014.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    [配架場所]2F展示 [請求記号]908/S-1 [資料番号]2004108216、2004131596

    0
    投稿日: 2014.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    1920代に書かれた小説なんですね。 はじめは登場人物の誰かに自身の感情を重ねあわそうと しましたが、時代のせいか全くの無駄でした(笑) そこでストーリーよりも主人公達の行動原理や、1920年代のアメリカ 社会ならではのもの、あるいは今でも変わらぬ普遍的なものについて、 それぞれに興味が沸いてきました。 まずギャツビーが愛した、あるいは求めていたデイズィーとは彼に とって何を意味していたのか。 …一面ではそう見えますが、とても純愛といった類ではないように 私には感じられました。 相手を想いいたわることよりも、自身の信念・欲望を優先 させている辺りに、非常に人間臭さを感じてしまいました。 目の前にいるデイズィーを見ているようで、違うものを見て いたような気がします。 久し振りの再会時のカチカチぶりは女性にとって微笑ましい かとは思いますが(笑) デイズィーという女性の描かれ方も、表面的なところ以外、 あまり魅力的には思えませんので、意図してそうなっている のか、あるいは当時の上流階級の方達を反映してそうなって いるのかは分かりませんが… 上流階級といえば、この作品からは当時の社交場での華やかで 退廃的な雰囲気がとても良く伝わってきて、想像するだけで とても面白かったです。 またその他として、当時から所謂「ガラスの天井」といったようなもの が、厳然とアメリカ社会に存在していたのも興味深い発見でした。 映画の方は未見ですが、いつか観てみたいと思いました。

    0
    投稿日: 2014.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹の翻訳で2回、ロバート・レッドフォード主演の映画を見てよみたくなり、レオナルド・ディカプリオ主演の映画を見て再読。ギャツビーの抱える狂気的なまでのまっすぐな愛、デイジーの魅惑的な小悪魔さ。野崎訳は登場人物の名前が原典の発音により忠実に訳されているのでそこが少し読みにくい。2013/402

    0
    投稿日: 2013.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画を観た機会に読んでみたが、翻訳は読みづらくてしっくりこない。映画を観てなかったら、もっと理解出来なかったかも。

    0
    投稿日: 2013.12.08
  • 過去を取り戻そうとする男の物語

    毎晩豪勢なパーティーを開く謎の隣人。 収入源は?対岸には何が?その野望とは? ミステリアスでロマンチストでセンチメンタル。そしてGreat。 一度は失った愛するひとを取り戻すことはできるのか。 夢見る男とそれを見守った男の物語でもあります。

    0
    投稿日: 2013.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画で見て、とても印象に残った作品だったので原作を読んでみた。 映画を思い出しながら読んだ。 人って薄情だなと思える。切ない。

    0
    投稿日: 2013.10.14
  • 村上春樹もイチ押し

    面白かった。ある時期非常に新しかった小説で、その新しさが今なお匂い立っているようだ。モダンな骨董品というか。自動車事故が出てくるのもそうした「新しさ」の一つ。ただしラストについては、前世紀の教訓小説のようでちょっと嫌。今書くならば、永遠に生き続けるギャツビーをこそ書くべきだろう。

    1
    投稿日: 2013.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    映画(つい最近のほうの)を見て読みたくなったので。 映画はかなり細部まで再現してるのですね。 初めてデイジーがギャツビーの家を案内されたときの、寝室でたくさんのシャツに埋もれて泣き出すシーンとか、トムとギャツビーの言い争うあの日の、5人が顔を合わせてからすべてが崩壊するまでの一連のシーンとか、映画ではけっこう忘れられない感じの美しさ、その裏の憂愁、絶望感・・って感じだったけど、もともとこういう雰囲気の文章なんだな、なるほど・・と思いました。

    0
    投稿日: 2013.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    フィッツジェラルド二冊目。英語の授業でこれの映画のインド人俳優を取り上げたので。ちなみに1974年のものなので表紙は違う。 アメリカの風土がひとに与える影響について、よくわからないけれど、フィッツジェラルドは本当にアメリカという場所を愛おしく思っているのだと思う。 フィッツジェラルドを擬した主人公ニック・キャラウェイが引っ越し先の東部で出会ったひととの間で織りなされる日常・愛憎劇。明かされていく隣人ギャツビーの過去。彼は失ってしまったものを懸命につかもうとして生きるも、横たわった時間はあまりにも長く、願った夢はあっけなく崩れ落ちた。うだるような暑さだけが肌にまとわりつく。 人間観もさながら風景描写もとてもきれいでフィッツジェラルドの観察力の高さがうかがえる。 文学的象徴の読み取りや、文の持つ美しさ・華麗さが全然くみ取れなかったので、必ず再読したい。

    0
    投稿日: 2013.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画の原本。比喩を多用した文章が特徴的で、アメリカの文学作品の代表的な作品のひとつとなっているらしい。しかし、正直なところ、読みづらい。 ストーリーはなかなか面白かったので、映画で再度内容を楽しみたい。

    0
    投稿日: 2013.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たった1人の女のために文字通り人生の全てを捧げた男、ギャツビー氏の物語。 と、世間一般には言うのだろうが、ある意味でデイジーという女の物語でもあると思った。 ギャツビー、夫、そして語り手さえも魅了する、ファムファタールの物語であると。

    0
    投稿日: 2013.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは西部から東部への話。 人間の一生もそういった、単なる移動あるいは一過性のものといった話。 また、人の夢も単なるその一瞬の閃きでありながらその人にとっては、命をかける程のものという話。

    0
    投稿日: 2013.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何度となく映画化され、レオナルド・ディカプリオ主演の映画も記憶に新しいF・スコット・フィッツジェラルドの"グレート・ギャツビー"の原作です。中西部出身の主人公のニック・キャラウェイが夢を求め、ニューヨークの高級住宅街へ引っ越してきた時に出会った、謎の隣人ジェイ・ギャツビーとの交流とその騒動が描かれます。作品に登場するキャラクターも魅力的で話自体もとても面白いのですが、本作の魅力は、第一次世界大戦後の1920年代のニューヨークにおける社交界の様子や富裕層の生活の描写だと思いました。ラストは切ないです。

    0
    投稿日: 2013.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ※2013年公開の映画の感想もちょっと入っています 長かったー! 一年くらいかかったような。 購入のきっかけは、ウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』を観たことです。 フィッツジェラルドの作品を何かよんで慣れようと思って 「冬の夢」をさっと読みまして、 よし、用意はできた、読むぞと思って買ったものの、 つまんねー!!! どうしてもどうしても お金持ちがパーティーしてるだけの話にしか感じられず 停滞し放題だったころに、映画が公開され、 ちょうど映画を観た頃に読んでた部分を乗り越えると なんだ、やっぱり文学作品なんだ! と感じました。 ぼくらは、後ろに後ろに懸命に前進していく だったかな。 いざ自分がそうなったときに、自分で気付いて、方向を転換できるか? それまでのものを捨てられるか? たぶん、ニックみたいな位置取りをしておれば、それはもともと発生しないで済む問題なんでしょう。 だから、ニックみたいな生き方をしたいなと。 映画、必要な部分がギュッと詰まってていいですね。 トビー・マグワイヤのニックが気に入りました。 間に挟まれて自分が消滅しかかってるかんじ 村上春樹の訳も出ているようなので、 「君だけが価値がある」 がどうなっているのか気になります。 でも、この作品が自分の好みか否かで言うと、好みではありませんでした。 時間が経ったら、もう一度読みたい。絶対!

    0
    投稿日: 2013.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いつどのページを開いても何かを感じることがてきるマスターピース。デイジーの浅はかさに、ギャツビーの繊細さに、トムの俗悪さ無骨さに、ジョーダンの無責任さに、ニックの絶望に、身を浸す幸せ。

    2
    投稿日: 2013.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    色とりどりだが、淡くて、どこか空虚な感じが終始漂っている印象。 富裕で軽薄な人々がきらびやかなパーティーに明け暮れ、乱痴気騒ぎを起こす様が本書の中核か。 ギャツビーが、一人の女性を求め、どんな手段だろうが、なりふり構わず成り上がり、彼女を手に入れようとする、宿命的な一代記は、少々力強さに欠ける感じがした。 とにかく、金、軽薄、淡い陽光を受ける島嶼部の街並み、繊細ですぐに人生の暗部に落ち込む人々、それを皮肉に眺める主役の落ち着き、こういったことが読後に残った印象である。

    1
    投稿日: 2013.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    野崎孝訳・新潮文庫・平成2年2月25日発行・42版を読んだ. ニック・キャラウェイの語りで綴られるジェイ・ギャツビーの波乱に満ちた物語だが、1920年代のアメリカ東部では列車が主要な交通手段であり、勿論車はあるが、いわゆるアメ車ででかい感じがする.フィッツジェラルドの生涯の一部を暗示するような内容だが、彼の死後西部から訪ねてきた父親の言動が物悲しい.ギャツビーといろいろあったビュキャナン夫人・デイズィがこの物語の主人公のような気がしている.したたかな女だ.

    1
    投稿日: 2013.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    以前に春樹訳で読んでさっぱりだった。映画を観て新潮版読み直したら、意外と原作に忠実な映画だったんだと驚く。ギャツビーの登場シーンもなるほどと思った。とはいえ誰の訳にしても、映画観てなければイメージつかめなかったと思う。今度レッドフォード版の映画も観てみよう。

    0
    投稿日: 2013.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    劇場映画がなかったのでこちらにレビュー。 スコット・フィッツジェラルド原作「グレート・ギャツビー」の映画。 まだ原作は途中までしか読んでいないんだけど、配役に全然違和感がなく、とてもすんなり世界に入ることができました。 ただ、トムが途中からどうしても世界のナベアツにしか見えなくて・・・orz 衣装を有名ブランドが手がけたことで話題になっていたようですが、音楽もすごく良かった。パーティーのシーンの音楽は、馬鹿げたパーティーだと分かっているけど、それでも仲間に入れてほしくなるような、素敵なものだった。 でも、ニックにとってなぜギャツビーがそれほど特別な存在になったのかが、よく分からなかった。 トムとデイジーには思慮がないと言っていたけど、ギャツビーとの違いは何だったんだろう? 誰もいないお葬式は寒々しくて、あのパーティーに参加してみたいと思った気持ちが一気に萎えた。 最後に、"The Great"を付け加えるシーンはぞくっとした。 デイジーがトムの元に帰ったときは何でだよ!と思ったけど、ギャツビーの家で一緒に過ごしている時の、つかの間の時間しか許されていない感じ、あの甘美な感じはきっと、もしギャツビーと一緒になってたら失われたんだろう。 ギャツビーが、緑色の光を失ったように。 これから原作を読み終えようと思います。 ディカプリオは、32歳に無理があるとも言われてたようだけど、すごく良かったと思う。タイタニックの頃のキラキラした感じはないけど、いい感じに熟してるなーという印象でした。

    0
    投稿日: 2013.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても良かった。翻訳か、私の心境ゆえなのかは不明ですがニックにかなり感情移入。映画の影響もありニックは語り部としか認識していなかったのが勿体ない。建国から200年も満たない時代でも既に大きな階級差があることも驚き。尤も階級なんて僅か1日あればできるものだけど。娘を「きれいで馬鹿な子に育てる」と言っていたディズィは、ご本人こそ!でしたが、その世界に生まれ育ったのは彼女の責任ではないしね。それらを含め 、人それぞれが内面に持つ、自力ではどうにもならない苦悩とその処理方法に共感したり嫌悪したりでした。

    0
    投稿日: 2013.07.07