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絶叫城殺人事件
絶叫城殺人事件
有栖川有栖/新潮社
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総合評価

132件)
3.8
22
51
41
5
0
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    作家アリスシリーズ。 ・有栖と火村の同級生天農の家に死体が現れた話。天農の娘と20の扉をする有栖、その謎に思わずのめり込む実は私も分かったんよそっちは。この結末を彼らは伝えるのかどうするのか。 ・壺のような部屋で壺を被って亡くなった事件の話。 ・ホームレスが建てた月宮殿を有栖と火村が見に行く話。有栖のポテンシャルというか行動力強い。浜さんの気持ち分かってしまうのがしんどい。 ・空きテナントで奇妙な同居生活をしていた3人のうち1人が死ぬ話。有栖の突飛な発想面白い。偶然、だから偶然なんだ。 ・映画にも使われた屋敷を持つ主人が亡くなった話。虚しくなる。 ・絶叫城というホラーゲームを準えたような事件が起こる話。ホテル缶詰で仕事をしていた有栖が事件を知ってゲームをプレイするの笑う。有栖がナイスアシストをしてて、そこから真相に辿り着くんやと舌を巻く。空っぽの心には何でも入ってしまう恐怖

    3
    投稿日: 2025.06.27
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    短編集。タイトルから綾辻行人ばりの奇怪な館を想像していたらまったくちがった。どの作品もきれいに終わっている。

    0
    投稿日: 2025.05.21
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    作家アリスシリーズの短編集。2016年1月から放映されていたドラマの第1話原作らしい(帯に書いていた) あとがきによると、〇〇殺人事件×館×夜に起こる事件縛りの短編集。 個人的にはアリスと火村や森下刑事や片桐さんなど好きなキャラがたくさん出ていて良 好きなお話は「月宮殿殺人事件」で、好きなタイトルは「雪華楼殺人事件」 全体的にラストが悲しい感じになるのは現代国内ミステリならではかな。 「黒鳥亭」なんかはなんとも……つらいだろ……。 「絶叫城」はゲーム好きにはなかなか楽しめる感じ。ホラゲー好きなら一読の価値あり。ゲーム画面を→ 文章化したらこんな感じになるのかーと面白く読んだ。 あと、建築コンサルタントの竹島清氏の解説が良い。これが読めるの、贅沢じゃない?(笑) 有栖川有栖氏はあとがきが豊富なのもいいよねー。著者のあとがき好きとしては嬉しい。

    3
    投稿日: 2025.03.11
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    2001年。 館の名前と殺人事件。後味悪めシリーズ、かな。夜。 「黒鳥亭殺人事件」井戸の中で死んだ男は、昔死んでいたはずだった。 「壺中庵殺人事件」館をイメージするのが難しかった。 「月宮殿殺人事件」月夜の晩に銀閣寺に行きたくなった。 「雪華楼殺人事件」薬漬けの10代カップルの男が死んだ。寒そう。 「紅雨荘殺人事件」映画に出た館。 「絶叫城殺人事件」ゲームになぞらえた殺人。

    0
    投稿日: 2025.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【いわゆるレビューとは違う、個人的な記録】 今年、読書を習慣にしようと思い立ち、積ん読だったこちらの本を手に取ってみた。 ミステリー+短編集という事もあり、久しぶりの読書にはちょうど良い難易度だったと思う。 内容的には「すごいハマる!」というわけではないけど、普通に楽しめたのも、読了できた要因だった。 読書習慣の良いきっかけになったと思う。 「黒鳥亭殺人事件」は、この後、火村と有栖川はどうしたんだろう…というのが気になった。

    0
    投稿日: 2025.01.30
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    火村×アリス。表題作のほか「黒鳥亭」「壷中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」の6話作品。表題作が一番面白かった。

    0
    投稿日: 2023.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    火村シリーズ。 特にこのシリーズが好きとかではないですが、 シリーズものは主要人物キャラの性格をイチから把握する必要がないところが良いです。 好みの話が多い短編集でした。 壺中庵殺人事件だけは「大密室」で読了済。    ----------以下ネタバレありの細かい感想----- ⚫︎黒鳥亭殺人事件 私の好きな「Yの悲劇」(エラリー・クイーン)に似ている感じで良かったです。 小道具に使われている「20の扉」は知りませんでした。 面白そうだけど、5歳には無理かな。 真樹はかなりしっかりした5歳児です。 ⚫︎月宮殿殺人事件 あんまり謎解きっぽくなかった。 火村とアリスが出てくるただのお話。って感じ。 ⚫︎雪華楼殺人事件 あれだな。 この短編集は少年少女がたくさん出てくるな。 ⚫︎紅雨 最初の映画のシーンがちょっとチープでしたが、 仕掛けはよく出来ているな〜って感じ。 真広についてのアリスの推測が無駄に抒情的で、 あまり好きでは無い。 ⚫︎絶叫城殺人事件 本のタイトルにしただけあって一番気合いが入っている。 登場人物が少ないのに、手がかりからでは犯人が分からず、 最後はちゃんとびっくりした。 言われてみるとなるほど!となる、 すごく理解しやすい動機だった。 本筋以外の要素として、 残虐な内容のゲームが犯罪に与える影響についての考察なんかも、興味深い。 「男から女への通り魔犯罪は時代や国を問わず起こる。 でも逆は起こらない。 俺が女だったら、その事実だけで男を信じない」(要約) というアリスのセリフは、全く同感です。 あとラストの英児のセリフに対して、 アリスが「ジョーク」だとしたのはいいとして、 火村のコメントが聞きたかったかな。 英児自身の本当の動機も。

    0
    投稿日: 2023.10.24
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    短編集。 どれが一番面白いか決めれないほど全部面白かった。 ただ建物の構造をイメージするのが難しい建物があってちょっと混乱した。 後味悪めの話ばかりだけど、そこがまたよかった。

    5
    投稿日: 2023.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あくまで好みとしての話だけども、いいなと思えるものとちょっとなと思えるものがはっきりわかれた。 壺中庵とか紅雨亭とか絶叫城はトリックとかしっかり納得のいくものだったけども、その他の短編にはトリックのためのトリックという感じがして見世物感が強く出る気がした。 とはいえ、20Qなど随所にらしさもでていて、全体としては氏の作風はしっかり味わえると思う。

    1
    投稿日: 2023.08.05
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    有栖川有栖さん読むの2作品目です。 殺人事件を題材に6篇の短編集ですがどれも大変おもしろい作品でした。特に本のタイトルにもなっている「絶叫城殺人事件」は最後は虚しいですが非常に良かった。有栖川有栖さんに嵌ってしまいました3作目を読む気満々です。

    1
    投稿日: 2023.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やるせない話が多かった。どれも事件そのものというよりも、結末が悲しすぎる。素直な子供が気がついたとき、どう思ってしまうのだろうか(黒鳥邸)。 壺中庵は犯人がバカすぎるし、月宮殿は、もういいじゃん、あいつらが罰せられればいいよって思った。雪花楼は、偶然の範囲について考えた。かわいそう、とは言えないかもしれないけども。紅雨荘は、とても悲しい。裏切ったことは悪いのかもしれないけども、それだけが縋るものだったっていうのが、少し同情。表題作はもう、事件がどうこうよりも、結末が悲しい。犯人も、最後の被害者も。

    0
    投稿日: 2022.10.02
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    社会派な ところが垣間見えてよかった。事件に対するワイドショーやコメンテーターなどポピュリズムの本質も分かる作品

    0
    投稿日: 2022.08.30
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    短編でこんなに凝縮されたミステリーが楽しめるなんて、タイトルに劣らない内容でした。やっぱり著者、有栖川有栖の文学的な表現がとても好き。

    2
    投稿日: 2022.08.22
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    6編の短編集。 黒鳥亭殺人事件では、二人の大学時代の友人とその子供が登場。 娘さんが可愛くて、アリスとの会話では癒された。 だけど事件の真相には何とも残酷な現実が… 彼らはあの後どうしたのか気になる。 表題の絶叫城殺人事件も面白かった。 ゲームをモチーフにした連続殺人事件はなかなか手がかりも少なくどうやって犯人を見つけ出すのかと思っていたら… あんなヒントとも言えない事実から犯人を見つけ出したのは驚き。 ただ、あの結末には虚しい気持ちも。 世間の評論家への皮肉がきいた終わり方だった。

    9
    投稿日: 2022.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ好きです~~~!! あまりにも好みの話ばっかりで、外出するときも片時も離したくなくて結果的にボロボロになってしまった。それもまた味。 特に一番最初の黒鳥亭殺人事件が好きすぎて好きすぎて…。 アリスってやっぱし推理小説書いてるんだからひらめき力はあるのね。トンチキ推理って言ってごめんね。 あとは表題作の絶叫城殺人事件は、アリスが最後に犯人に思う言葉がとても印象的。犯人はこの後どうなるんでしょうか。

    1
    投稿日: 2022.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どこに行っても見つからないので、諦めて図書館で借りて読了です。『〇〇殺人事件』ってタイトルがつくお話を集めた6編の短編集です。 面白かった!面白かったけど、すごく悲しい…。 1編1編終わる度にやるせない気持ちでいっぱいになりました。 私は『黒鳥亭殺人事件』と表題作の『絶叫城殺人事件』が印象に残りました。特にやるせない気持ちになるのは『月宮殿殺人事件』と『紅雨荘殺人事件』と表題作の『絶叫城殺人事件』です。 最後の終わりがすごく悲しい。

    1
    投稿日: 2022.04.25
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    火村&アリスシリーズの6篇からなる短編集。マジかっ!?と思うようなネタもありますが、気軽に本格推理が楽しめました。

    0
    投稿日: 2022.04.07
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    この5つの短編推理小説は、ミステリー事件の捜査に犯罪社会学者と犯罪事件等の推理小説家が謎を解いていく。それぞれの観点が違い、そこからの推理はなかなか面白い。「絶叫城殺人事件」通り魔事件での証拠が少ない推察はかなり難しいが連続殺人の繋がり、想定など謎解きプロセスは面白い。

    3
    投稿日: 2021.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (短編)火村&有栖シリーズ11 黒鳥亭(こくちょうてい)殺人事件 壺中庵(こちゅうあん)殺人事件 月宮殿(げつきゅうでん)殺人事件 雪華楼(せつかろう)殺人事件 紅雨荘(べにさめそう)殺人事件 絶叫城(ぜっきょうじょう)殺人事件 あとがき 〜殺人事件というタイトルをつけないようにしていた作者がなぜこのシリーズを書くことになったかについて。 建物の名前+殺人事件と殺人が行われるのは夜という縛りがあったという話など。 文庫版あとがき 「ゴールドベルグ変奏曲」で演奏者と楽器の違いが、アリスと火村のキャラクター対比になってるという話が、なかなかおもしろいなと思ったり。何気にシリーズで、アリスはよくクラシック聞いてたり、ヘビメタバンド詳しかったりするよなぁと。火村先生はよく運転しながらだとか、ご機嫌だと、鼻歌歌ってたりするなぁと。「46番目の密室」も同じクラシックきいてたよね。 絶叫城のタイトルは今はなき、スペースワールドで絶叫マシン全制覇したときに生まれたタイトルだとか。 解説 竹島 清(建築コンサルタント)   建物からの物語解説と、自身が手がけた建築物?に関する秘密のお話が面白かったです。病院長は隠し部屋をつくりたがる話とか、事実は小説より奇なりって感じで。建築の仕事をしていると秘密を知りやすいとうのも面白かったです。「紅雨荘殺人事件」実写の折には、竹島さんの引っ越し先のお宅を、事件現場の舞台にして、もらって欲しいかもしれない。(笑) 好み的には、月宮殿→絶叫城→黒鳥亭かな。 絶叫城は、東京のホテルに缶詰めのアリス先生と片桐さんのやり取りがみられて楽しかった。

    0
    投稿日: 2021.11.21
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    様々な建物やお城を舞台にした事件。題名からどんな事件が起こるのかを想像し、わくわくしながら読み進めました。 個人的には映像化された際の人物に当てはめてスラスラ読めました(ドラマの内容は知らずです)

    1
    投稿日: 2021.08.04
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    何度目かの再読。作家アリスシリーズ短編集。今作は陰惨というか憂鬱というかそういう負の感情に支配された話が多い。一番面白かったのはやはり表題作でもある「絶叫城殺人事件」。犯人の意外さもさることながら動機の点については作家アリスシリーズでは珍しい部類ではないだろうか。

    0
    投稿日: 2021.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ――  再読。  家にいる時間が長くなると、気付かなかったことにも気付くようになるもので。  多分近所から逃げ出したインコが家の裏で鳴いてたり、  いまとても綺麗にカッコウが鳴いてたり。  調布飛行場の空便は案外真上飛ぶんだなぁとか。  裏のお家は紫陽花育ててて、いい季節。紫陽花ってちゃんと育てると長生きするのねぇ。  そんなわけで短編集、『絶叫城』です。  有栖川作品の中でも結構好きで度々手に取るのだけれど、どれも非常にらしくて良いのです。  黒鳥邸は全体の、静かに謎に浸る感覚と真相のやりきれなさと。  壺中庵の密室トリックはいかにも有栖川、って感じ。  月宮殿はそのタイトルと、実際に登場してくる人物たちのギャップ。そこに有栖川さんの独特な視線を感じるところ。  雪華楼ではミステリの、有り得なさとの戦いが垣間見えるけれど、あとがきを読むとそれこそ事実は小説よりも奇なり。  紅雨荘は骨太な真相と、本筋とは関係ないところでアリスがロマンチストなのがにやり。  そして表題の絶叫城。これは実は短編集の筋からは外れているんだけれど、作家アリスの真髄なんじゃないかと思っている。導入から事件の様相、解決までの流れと、何より火村先生との関係性がよく出ている。その上で事件の真相を暴くときの、ひどくぞっとする闇の深さ。それに対面するアリスと火村先生の描かれかたは、他の作品すべてに通じている核みたいなものが明確で、とても読み応えがある。  レヴュ書いてなかったので改めて。  これもまた、気付かなかったことに気付いてる、ということなのかしら。  しかしいろいろ読むもの沢山あるんだけどなぁ…はふう。

    0
    投稿日: 2021.06.02
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    作家アリスシリーズ、短編集。基本的に短編は嫌いだが、これは全体的にどれも高評価で甲乙つけがたい…。良かった点は「黒鳥亭」のアリスと少女のやり取り。「月宮殿」のタイトルの意外性+幻想的な建築美。「雪華楼」の犯行?の意外性。表題作の「絶叫城」はドラマ化もされました。大分前に観ましたが犯人などの細かい点は忘れ、初読のように楽しめました!連続殺人のあの結末にはなんとも言えない悲しい気持ちになりました…。星四つ半。

    2
    投稿日: 2021.01.25
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    爆発的面白さはなく、評価はいつも星3つ。 っていうのは読む前からわかってるんやけど、火村もアリスも相変わらずでよかったよかったと生存確認的な楽しみ方をしているシリーズ。

    0
    投稿日: 2021.01.25
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    作家アリスシリーズの6編からなる短編集。 テーマは「夜」と「建物」。 殺人事件じゃないのも多い。 1番のお気に入りは表題にもなっている絶叫城殺人事件ですかね。 ハラハラして楽しめました。

    8
    投稿日: 2020.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    黒鳥亭殺人事件 過去に夫が妻を殺し崖で身投げした夫婦が住んでいた家 画家の男と娘が住んでいる 井戸の中に死んだと思われていた男が発見された 遺体で 頭に殴られた跡があった 家に隠した金貨を取りに来た 1人で留守番をしていた娘の物音に驚き、逃げる 井戸に落ちてしまった 音に気づき井戸の中が気になる娘 石を入れて水位を上げ、中身を知るお話を思い出した 壺中庵殺人事件 壺内当麻が殺された。壺中庵の中で。壺をかぶり。 跳ね上げ式の扉 梯子を降りる 部屋 閂 借金をしていた息子が殺した 閂はかけずに、父親の重さで扉を開けないようにし、 ピアノ線でつないだ 壺は、父親の体重だけでは足りないかもしれないと心配したため 月宮殿殺人事件 ホームレスの男 ゴミで作った建築 少年が放火した 少年は男の外出を確認してから放火したと供述 月宮殿を守ろうと中へ入り死亡 サボテン 妻が大事にしていたサボテンだった 雪華楼殺人事件 駆け落ちしていた男女の男が死んだ 屋上から飛び降りた うつぶせだが後頭部に殴打された跡がある 残された女は精神的に参っていて状況がわからない クスリをしていた男女 お金とクスリが切れはじめた 別れ話 絶望し、屋上から飛び降りた 女が腹を立てて、お酒の瓶を窓から投げた 落ちてきた男の頭に当たり、部屋のなかへと跳ね返った 偶然 紅雨荘殺人事件 箕面 化粧品会社の社長だった女性が自殺した 梁に首を吊っていた 不審な点があった 32年前に夫と別れていた おばさんは元夫を愛していた 女性の子どもである三兄弟が遺体とテーブルと絨毯を別の建物へ移動させた 不動産としての資産価値の低下を恐れて 絶叫城殺人事件 夜、若い女性をナイフで刺し殺す連続殺人が起きた 口の中には NIGHIT PROWLER と書かれた千切れた紙が残された 絶叫城というゲームになぞらえている 城の謎を解く4人の女性の背中をナイフで刺すゲーム 夜しかNIGHT PROWLERは活動しない 謎を解くと、城を、ナイトプローラーを継ぐストーリー 4件目の殺人は、ライターの女性 警察に茶色い髪の通り魔に襲われたと通報するも絶命 捜査網を張るも、だれも引っかからなかった 口内に残された紙には、GAME OVER と書かれていた ライターの女性の弟は、少し前にトラックにはねられ脊髄付随になっていた 3人は生活圏内で通り魔的に殺されたのに対し、ライターの女性は暗くて倉庫が並んでいる場所で生活圏なではなかった ライターの女性は入院した弟の着替えを取りに部屋へ入ると 連続殺人犯である証拠を見つける 弟の容疑者からはずすこと、 事件を終わりとすること、 罪を知って生きる苦しみからの自らの解放、 断罪 として自分の背中を自分で刺した 弟に話を聞く ヴァーチャルな世界と、リアルな世界。その境目が判らなくなるっていうのがどんな感じかと この事件はヴァーチャルな世界と現実の境界が見えなくなってしまった若者の犯行だ、とぬかしたのは誰だっけ? お前の創った物語がこいつを生んだんだってよ。空っぽの心には、何でも入るらしいぞ。 まぁまぁおもしろかった 心理描写がある割には人物像や関係性がよく見えてこなくて もっとほかのものから読んだりすれば違ったかも ちょうど関西に行くときに 本を持って行ったら 関西の地名がたくさん出てきてたのしかった すきなフレーズ 建築とは、形を得て、むっくりと立ち上がった観念そのものなのかもしれない。 憑きものと言うのが大袈裟ならば、病と呼ぼうか。時に哀しく、時に甘美な建築という名の病。 お前の創った物語がこいつを生んだんだってよ。

    0
    投稿日: 2020.09.23
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    表題作と一番最初の話が面白かった。 表題作は、夜中に読んでたらちょっと怖くなって、続きは昼間に読みました 2020.7.13 64

    4
    投稿日: 2020.07.13
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    火村英生シリーズ。短編集。 黒鳥亭殺人事件···友人の画家の家。前の住人は亡くなったと思われていたが、井戸から発見される。 壺中庵殺人事件···地下の個室の事件。入り口はマンホールのような扉。密室? 月宮殿殺人事件···河川敷のホームレス。立派な小屋を建てていたが、別名月宮殿。しかし地元の不良達に放火され、男性も亡くなる。 雪華楼殺人事件···建設途中で放置された京都山奥の旅館。若いカップルが住み着いていたが、喧嘩の後で男性は飛び降りたらしい。しかし、後頭部には打撲のあともあった。飛び降りた雪には、男性の足跡のみ。薬物でハイになった少女の犯行だったのか。 紅雨荘殺人事件···映画のロケにもなった、高槻と箕面の邸宅。女性社長が殺害される。当初は首吊り自殺だと思われていた。 絶叫城殺害事件···連続3件の女性通り魔事件が起こる。犯人が残したメモから、絶叫城というゲームに似ていることがわかる。そして第4の事件。これまでの被害者とはタイプが違うが、最後の犯行を示すメモはあった。しかも被害者には、事故に遭ったばかりの弟もいた。 安定の作品。再読のような気もする。20年前の作品なのか。今でも充分楽しめる。中でも表題作は、面白かった。

    1
    投稿日: 2020.04.14
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    火村先生とアリスの二人の距離感が好きです。6つの殺人事件ですが、どれもやり場のない悲しみや切なさを感じます。同じ事件で同じトリックだとしても火村先生とアリスのやりとりがあるからこそ読者に見えてくる景色が変わる気がします。どっぷり夜の世界に浸かりました。黒鳥亭と月宮殿の悲しい余韻の残る話も好みですが、今回心に刺さったのが表題作です。ラストがとても苦いです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当は、私は作家アリスシリーズの長編が読みたいのだ。 だけど、作家アリスシリーズの短編は本当にどれもレベルが高くて、長編と同じくらいの満足感が得られる。本作品もそういった短編集の一冊。 多分、キャラが良く書けてることが成功に繋がってる。 作家アリスの有栖川は学生アリスシリーズの作者で、学生アリスの有栖川は作家アリスシリーズを書いてる、という設定らしいが、作家としては学生アリスの有栖川の方が上な気がしてる。 どれも建物に関係する事件だけど、亭、庵、殿、荘、城、と建物を表す漢字をダブらせずにタイトルにしてる。(まだあるな、堂、家、邸、館、屋…有栖川さん続編行けるんと違いますか?) 本作品でも火村とアリスはイイ感じにいちゃいちゃしてる。 ・黒鳥亭殺人事件…出だしが長編感満載。これだけの重厚感を短編に捧げるなんて贅沢だ。 殺人を憎んでる火村が、無垢な少女が結果的に起こしてしまった殺人に対した時の配慮に感銘を受けた。探偵にはどんな事件でも真実を暴かないと気が済まない人種がいるけど、火村には人情がある。まともだ。 「女嫌いだが、子供は嫌いではない火村が言う。」、って火村先生やっぱり女は嫌いなのねーそうなのねー、と腐女子的思考回路が刺激されました。本作品の個人的ポイント。 ・壺中庵殺人事件…こういう場合最初に部屋に入った人がアヤシイから、犯人は分かってしまった。地下の書斎、なかなか使いにくそう。 ・月宮殿殺人事件…『双頭の悪魔』を読んだばかりで、シュヴァルの理想宮ネタまた来た、って印象。しかし結末は建物関係なかった。こういう目眩ましの設定をとても詳細に詰めるところが有栖川さんらしい。見事につられた。 ・雪華楼殺人事件…建物からたまたま外に投げた瓶が落下してきた人の頭に当たったとか、有栖川さんにしては珍しく「そんなバカな!」的趣向。たまにはイイ。 ・紅雨荘殺人事件…二つの似通った建造物を利用して殺人現場を移動させるネタ。手の込んだ事件で面白かった。ただ、紅雨荘を舞台にした映画はあまり面白そうに思えなかった…。 ・絶叫城殺人事件…中編と言っていいくらい長めの話。愉快犯(?)の犯行動機は現代にはびこる問題とリンクする。もし身内が連続殺人犯だと知ってしまったら、自分はどうするだろう。 火村の勧善懲悪を堪能できる話でした。

    0
    投稿日: 2018.09.30
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    火村とアリスの名コンビシリーズ! 六つの短編集!ミステリアスな難解に、名コンビが挑んでいく。犯人探しをしてしまう展開に、非常に読みごたえがあった!とくに、NIGHT PROWLERの連続殺人は、どんでん返しが待ち受けていて、印象に残った!

    0
    投稿日: 2018.08.26
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    受験無事に終わりました! わーい!!! というわけで、5ヶ月ぶりの読書。 まずは軽いの、と思って選びました。 有栖川有栖は、こっちじゃなくて学生アリスシリーズが好きなのですが、短編も面白かった(o^^o) 大学生になっても読書は続けようと思います!

    1
    投稿日: 2018.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「黒鳥亭殺人事件」 画家の天農仁と娘ちゃん登場。お噂は以前に、の火村とアリスの同級生で共通の友達という人物。叔母?から譲りうけた家に住んでいたところ、庭の井戸から変死体が発見されて、一体どういうことなのか、その謎を解いてほしい、と言われ、件の家に赴く二人。 お客さんがいて眠くないと粘る娘の真樹ちゃんの相手をするアリスとか!かわいいかよ!っていう。その間に火村にことの起こりを話す天農。耳の聴こえない九官鳥、二十の質問、童話の読み聞かせ、などいろんなヒントが散りばめられていて、最後に綺麗に回収していくんですけど、結末がなんとも後味が悪くて、思わずこれ、そういうことであってる?と答え探しをしてしまいました。 真樹はどうなったんだろうな…。これは事実を知っていても、知らなくても、どうにもならないモヤモヤが残るんだろうな、と思ったのでした。 「壺中庵殺人事件」 資産家が地下に作った自分だけの空間の中で殺される密室殺人。当初は自殺かとも見られたけど、死体の具合もおかしいし、もしや関係者の中に犯人が、という展開。容疑者はお手伝いさん、資産家の囲碁?仲間、隣に住む実の息子の三人で、さあだれだ、というとても王道中な王道のお話。異様なのは死体が地下室への扉にぶら下げられた上で、頭の上からツボをかぶっていたというその姿で、火村先生が犯人に詰め寄る最後のところが割とこう…なんというか軽蔑している感じが満載でしたね。あれ?変な感想。 「月宮殿殺人事件」 アリスがたまたま通りがかった川原で見かけた、端材やガラクタで作られた立派な小屋(家?)に、火村と再び通りかかったら、どうも火事にあって宮殿は焼失してしまい、建設者兼住人が火事に巻き込まれてなくなってしまう。その住人のホームレス仲間がそこにはいて、以前もアリスは話をしたことがあったことから、何があったのか聞いてみると、その人は近所の悪ガキがいたずらで火をつけたところ、その火事に巻き込まれたというんだけど、警察の聞き込みとどうも話が食い違うようで…。 月宮殿というネーミングからのミスリードで謎が作られているのでした。 最後に火村センセが大量のファックスをアリスあてに送るところが、なかなか茶目っ気があっていいと思います。 それにしても二人はどこへ行った帰りだったんだろう…(多分フィールドワークですけど)。 「雪華楼殺人事件」 建設が中断された、六角形の雪の結晶を模したと思われる旅館で起こった事件の調査に向かう二人。柵も何もない屋上に残された一組だけの足跡と、転落してうつ伏せに倒れている男の後頭部の裂傷の謎を解く話。自殺なのか、事件なのか、事故なのかを検証していくんですけど、事件だとしたら容疑者は電気もガスも通っていないこの旅館で、男と同棲していた女の子と、たまたま先に住み着いていた無職のおじさんの二人。だけど事件にしては状況がおかしい、というところから検討を重ねた結果、すごい偶然の結果、おかしな状況になってしまった、という結論になるんですよね。 死んだ男と同棲していた女の子が、たまたま腹いせまぎれに投げたボトルが、自殺をしようと屋上から飛び降りた男の頭に当たって、後頭部に裂傷のある、死体が出来上がってしまった、と。 淡々とした火村せんせに対して、やけにセンチメンタル全開なアリスでしたね。いやもともとアリスは割とロマンチストでセンチメンタルなやつだとは思っていますけれども。 あとがきで、このトリックととても似通った偶然が現実に起きてたらしいことにも触れられてましたね。映画『マグノリア』の冒頭で紹介されてるらしんですけど、それも気になる。ご本人はその偶然は知らなかったようで、参考にしたんじゃないかと思われるかもしれないと、ちょっと悔しかったとありましたね。 「紅雨荘殺人事件」 これはまた美しい情景をテーマにした作品かなと。 映画にも使われた、紅葉をモチーフにしたお屋敷で、その女主人の死体が見つかって、容疑者として上がったのは、女主人の三人の子供と従妹の計四人。自殺かとも疑われたんだけれども、どうも状況がおかしくて…という話なんですけど、トリックが、ある意味大胆だなという。 女主人を殺したのは従妹だったんだけれども、家の資産価値を守ろうとした子供達が、見つけた自分の母親の死体を別の場所に移してしまったために、話が難しくなった、というのがオチで。子供達の自己中心的な考え方がなかなか狂気だな…などと思ったのでした。この死体移動のトリックを実現するために、死体発見場所のリビングの絨毯を全部取り替えるっていうところに大胆さがありますよね。 従妹はビスクドール作りの先生で、犯行動機は自分の糧となっている綺麗な思い出を穢されてついカッとなってしまった、というもの。その部分の話を見ると、女主人もなかなかの人物で、誰にも慕われなくても仕方ないよなあ、などと思ってしまうのでした。 「絶叫城殺人事件」 これはドラマでやってたのを見ましたね!ので、割と覚えてました。 人気のホラーゲームを模したかのような連続殺人事件が起こり、ただ、最後の犠牲者だけが他とちょっと様子が違うところから、犯人に行き着く話。 これはなんとも切ない結末なんですよね…。犯人は事故にあったことで、ゲームの模写としての事件は完成させられなかった。しかも事故自体は結構大きな事故だったから、これから先、体は思うように動かなくなるんじゃなかったかな。最後の事件の日、犯人はアリバイがないわけだけども、その犯人の実の姉が、この犯人に行き着いていて、弟の犯行を隠すために、猟奇殺人犯に殺されたかのように装って、一世一代の大芝居を打つんですよね。しかも命がけで。まあ、結果的にはその違和感から、火村せんせは犯人にたどり着くわけですけども。 アリスが最後に犯人に、なんでこんなことをしたんだ、と尋ねた時の犯人の答えが、「現実とヴァーチャルの境界が分からなくなるというのがどういう感じが知りたかった」という答えで、これはなかなか風刺がきいている…。と思ったのでした。 あとがきはこのシリーズが初めての「○○殺人事件」というタイトルをまとめたものであり、せっかくだからもう一捻りと「館」シリーズにしたそうで。言われてみると、作家アリスシリーズは国名シリーズの印象が強くて、それはどれも国名+○○の謎、タイトルになってるんですよね。そういうことも考えて創作できるのすごいな…と思うなど。 あと、火村とアリスの音楽の好みの話が出てくるんですけど、クラシックの『ゴールドベルク変奏曲』のグレン・グールドじゃなくて、スコット・ロスの方が私の好みで、などということをさらっと入れてくるあたりがとてもおしゃれであり、知識の幅の広さに感服させられます。。ちなみに、グレン・グールドはステージを拒絶して、スタジオ録音が残っているのに対して、スコット・ロスはライブ演奏を収録した盤があるそうで。それがそれぞれの好みに合っているというところに、人柄の違いを出してくるとかそういうのにくい演出ですよね。機会があったら聞いてみよう。

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    投稿日: 2017.12.18
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    学生アリスは全部読んでいるのだけれど、作家アリスはなぜかあまり手を出していない。「黒鳥亭」と「絶叫城」が好きだったかな。

    0
    投稿日: 2017.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何となく物足りない感じ。面白かったし、決して中途半端な感じはしないんだけど、「面白くなってきたぞー」と感じ始めたところで結末が降ってきて、スパンっと打ち切られちゃう感じがして乗り切れなかったのが残念でした。 「月宮殿殺人事件」が好みだったかな。 浜さんの高さんへの思いや、サボテンを命の次に大切だと思うような高さんの亡くなった奥様への純粋な愛情とか、そーいうベタなものに感動してしまいました。 そして、やっぱり「絶叫城殺人事件」...ドラマの時も思ったけど、やっぱり、この結末はやりきれないなー。

    0
    投稿日: 2017.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。作家アリスシリーズ12作目。 「絶叫城殺人事件」 女性ばかりが襲われ殺害される事件が続いた。 被害者は口の中に何かが記された紙片を押し込まれていた。 書かれていた文字は「NIGHT PROWLER」…夜、うろつく者。 ゲーム・ソフト「絶叫城」に登場する怪物の名称である。 「絶叫城」とは、昼間は絶叫城の秘密を探るために手がかりを求めて城内を調べ回る。 夜になると、ナイト・プローラーからただひたすら逃げ回るゲーム。 すべての手がかりを手に入れ絶叫城の謎を解くと、ナイト・プローラーは消滅する。 次の瞬間、謎を解きナイト・プローラーを倒したプレーヤー自身が妄想と狂気の城を引き継ぎ、自らがナイト・プローラーとなるのだ。 最後の犠牲者である大和田雪枝の部屋を警察とともに訪れる火村とアリス。 かすかに残っていた鳥の匂いに気がついたアリスは、雪枝が鳥を飼っていたのでは?と考える。 それをきっかけに、事件はまったく別の様相をみせ始める。 なぜ雪枝は死ななくてはならなかったのか。 そもそも、雪枝は殺されたのか。それとも…。 犯人の動機が理解できない。 アリスが言うように、空っぽの心には何でも入ってしまうのだろうか。 善悪の区別も、命の尊さも、罪の意識も、何もない。 何もわかっていない。わかろうともしない。 かつて火村は「人を殺したい」と渇望したことがある。 すべてをわかったうえで、それでも願望を抱いた火村。 何もわからずに次々と人を殺していった犯人。 火村と犯人の違いを考えると、尚いっそう火村の中が抱えている危うさに気持ちが向かってしまう。 犯人の動機や犯人を取り巻く状況を考えると、けっして良い後味は残さない。 それでも、読みごたえのある物語だった。

    0
    投稿日: 2017.04.20
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    この人のは初。短編であったかな? ドラマを見てしまった分、各ストーリーに物足りなさを感じてしまった。でも、文章とかは好きだし、気になる箇所もあったので、他の作品も読んでみよう。

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    投稿日: 2016.08.24
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    有栖川さん2作目ですが、平凡に見えてちょっとスパイスがきいている・・・といった感じでしょうか。月宮殿殺人事件が一番良かったです。

    0
    投稿日: 2016.04.24
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    お気に入りは黒鳥亭殺人事件と月宮殿殺人事件。黒鳥亭は女の子との会話のやりとりが、月宮殿は建物の描写がとても綺麗で印象的。

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    投稿日: 2016.02.28
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    【臨床犯罪学者 火村英生の推理】がドラマ化されたそうで 第一話が、絶叫城殺人事件とのこと。 キャストがイメージと全く違うので、ドラマは見ないけど 本は積んであったので、読んでみることにした(^◇^;) 「黒鳥亭殺人事件」「壷中庵殺人事件」「月宮殿殺人事件」 「雪華楼殺人事件」「紅雨荘殺人事件」「絶叫城殺人事件」表題作の 六篇の短編集です。この短編集は結構気に入りました。 が、一番驚いたのは火村の携帯の着メロだったかもしれない。

    0
    投稿日: 2016.02.11
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    【図書館本】表題作「絶叫城」と「紅雨荘」が好み、かな。全体的にヒムアリ率低くて寂しかった。けど、(結末は置いといて)事件内容は引き込まれるものが多く、読んでて楽しかった。ほとんどが大阪の事件で船曳警部やら森下くんがいっぱい拝めたし、片桐さんも出てきたし。お気に入りキャラが多く登場してくれたのは嬉しかった。アリスの黒い一面が見れたのもね! やっぱり作家シリーズ好きだっ!

    0
    投稿日: 2016.01.17
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    有栖川さん初の「◯◯殺人事件」タイトル。 6篇収録の短編集で、◯◯の部分には全て印象的な建造物の名称を冠しています。 「黒鳥亭殺人事件」 「壺中庵殺人事件」 「月宮殿殺人事件」 「雪華楼殺人事件」 「紅雨荘殺人事件」 そして、表題作の「絶叫城殺人事件」 内容もバラエティ豊かで、 友人から聞いた話を基に真相を導き出す安楽椅子探偵風(現場に赴いているので正確には違いますが)、密室殺人事件、フーダニット、ハウダニット、etc… 名前とともに共通しているのが“夜”のイメージ。 それと真実が明らかになってもスッキリするというより切なく哀しい事実が明るみにでたりやりきれない気持ちになる作品が多いこと。 表題作の絶叫城殺人事件は、衝撃的且つやりきれない真相が待っていますが、視覚効果が強そうな内容で映像化に選ばれたのも納得な気がします。 どんな風にドラマで再現されるのか、見るのが楽しみです。

    0
    投稿日: 2016.01.17
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    ドラマ一話目が表題作らしいので。有栖川さんには珍しく、題名に「殺人事件」が入った作品ばかり。印象深かったのは黒鳥亭、二十の扉の答えが事件の犯人(?)と良く重なっていてうまいなぁと感激。そして表題作。「NIGHT PROWLER」と書かれた紙片を口に押し込まれた遺体が発見、その裏に絶叫城というひらーゲームの陰。そして、なんと皮肉な動機。後味が悪いです、もちろん良い意味で。「らしい」とか「らしくない」とか言う話をしてしまえば「らしくない」という評価が下りそうですが、そんなのは関係なく面白いです。

    0
    投稿日: 2016.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特徴的な建物が登場する6編の短編集。各編、色彩が鮮やかに思い浮かぶものの事件のせいでどれも薄暗い(紅雨荘は除く)。真樹たそとアリスのやりとりとラストが良い黒鳥亭が一番好み。絶叫城は真相が早々と掴めたけどこれも嫌な気分になるので好き

    0
    投稿日: 2015.12.13
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    6つの作品から構成される短編集。表題作の「絶叫城殺人事件」のラストが皮肉めいていてとても面白かった。

    0
    投稿日: 2015.12.11
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    作家アリスシリーズの短編集。表題の「絶叫城殺人事件」以外には、五つ収録されています。 ■黒鳥亭殺人事件 ■壺中庵殺人事件 ■月宮殿殺人事件 ■雪華楼殺人事件 ■紅雨荘殺人事件 作家さん曰く、タイトルに殺人事件とつけるのをデビュー以来避けて来たけど、本作でそれを解禁してみたとのこと。 この作家さんの作品では、短編を読む事が多く、長編が好きな私としては、毎回少々物足りない感があるのですが、タイトルからミステリよりもサスペンス・ホラー的なものを想像してまして、いつもより楽しみにしていました。建物が舞台のようですし、クローズドなものへの期待もありましたね。 ただ、読んでみると、それほどサスペンスもホラーもありませんでした。壺中庵、雪華楼なんかは密室、準密室の類いなんですが、その他は殺人事件を扱ったお話というところでしょうか。月宮殿だけは異色かも。 「好きなお話は?」と問われた時、腕を組んでしまいます。 どの作品もつまらないということはないんですけど、突出したものがないんです。作品全体は叙情的とでもいうのか、ドラマ的とでもいうのか、情景や心情が詩的だったりもするのですけど、もう一つ印象に残りませんでした。 トリックが緩い、というのも要因なのかもしれません。 トリックについて確かにそういうこともあるだろう、と思いますし、物語中、告発されてそれらしく終幕するのですけど、学生アリスシリーズを読んでいる人間からすると、申し訳ないけど残念だったりします。 そんなわけで。 ミステリ、サスペンス、ホラーを期待する方にはあまりお薦めしません。反面、叙情的な作品、どことなく切ないお話が好きな方にはお薦めですね。そういう意味では、ミステリ初心者にはお薦めなのかも。

    0
    投稿日: 2015.10.18
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    内容(「BOOK」データベースより) 「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が―。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壷中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。 平成27年9月18日~26日

    0
    投稿日: 2015.09.26
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    【気分転換シリーズ】 火村英生の短編シリーズ。 ①黒鳥亭殺人事件 小さい子供が出てくる殺人事件はちょっと悲しい。ミステリとしてはいい出来。 ②壺中案殺人事件 トリックがそんなに面白くなかった。 ③月宮殿殺人事件 この話は好き。ホームレスのおっちゃんが建てた建物の描写がきれい。 ④雪華楼殺人事件 この話はいまいち。あんな謎解きはないだろう。偶然じゃん。 ⑤紅雨荘殺人事件 物語に入れず、建物のきれいなイメージも持てず。 ⑥絶叫城殺人事件 この短編集の中で一番派手な事件。警察の大規模な捜査や事件の魅力、「安易なゲーム批判」への批判、見ていて面白かった。ただ、本当の連続殺人犯への細かい描写がもっとほしかった。

    1
    投稿日: 2015.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まえから気になってた有栖川有栖。6つの建物で起きた殺人事件を火村と有栖が解決するミステリ。 ホラー要素もあってこわいとこもあったけど短編なので読みやすかった。個人的に紅雨荘の話が好き。

    1
    投稿日: 2015.07.24
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    有栖川有栖独特の描写がとても美しいミステリー ミステリーのトリックに意外性は薄いけれども、 気づくと有栖川ワールドに引き込まれている小説

    0
    投稿日: 2015.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有栖川有栖による、作家アリスシリーズの短編集。 本作は珍しく収録作品全てに「〜殺人事件」と冠してあり、それぞれの物語が殺人を扱うことだけは確実に提示されている。そのバリエーションは様々で、その舞台となる建物もまた様々である。 表題作の「絶叫城」はホラーゲームの舞台であり、このゲームを模した殺人が展開されているように物語が進行していく。ホラーゲームも理不尽なストーリーだが、これを模した犯人も相当理不尽だ。さらに、現実でもよく展開される論理、「ホラーゲームをやるからこんな事件を起こすやつが出てくる」「規制を強くしろ」といった攻撃に対する作家アリスの思いを、本人が口にしたかろう言葉で反論するくだりもあり、興味深い。作者にその意図があったか、たまたまだったかは知る由もないが、表現・言論の自由についても考えさせられる佳作である。 他の作品も秀逸で、「月宮殿殺人事件」も、まさかこんなこととは、という展開を見せる。作者の知識の懐の深さを垣間見ることができる作品だ。

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    投稿日: 2015.05.26
  • 有栖川有栖による、作家アリスシリーズの短編集!

    本作は珍しく収録作品全てに「〜殺人事件」と冠してあり、それぞれの物語が殺人を扱うことだけは確実に提示されている。そのバリエーションは様々で、その舞台となる建物もまた様々である。 表題作の「絶叫城」はホラーゲームの舞台であり、このゲームを模した殺人が展開されているように物語が進行していく。ホラーゲームも理不尽なストーリーだが、これを模した犯人も相当理不尽だ。さらに、現実でもよく展開される論理、「ホラーゲームをやるからこんな事件を起こすやつが出てくる」「規制を強くしろ」といった攻撃に対する作家アリスの思いを、本人が口にしたかろう言葉で反論するくだりもあり、興味深い。作者にその意図があったか、たまたまだったかは知る由もないが、表現・言論の自由についても考えさせられる佳作である。 他の作品も秀逸で、「月宮殿殺人事件」も、まさかこんなこととは、という展開を見せる。作者の知識の懐の深さを垣間見ることができる作品だ。

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    投稿日: 2015.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    book-offで購入 ショートカットで丸顔の女性ばかりが狙われる、連続殺人事件が発生した。 3人目の被害者の口の中には「NIGHT PROWLER」と書かれた紙片が押し込まれていた。実は1人目と2人目の被害者にも、文字は判別できないが同じような紙片があった。 この事件は、残酷なバーチャルホラーゲームになぞらえてあり、犯罪社会学者の火村とアリスのコンビが事件の謎を解く。 他に、5編収録。

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    投稿日: 2015.03.14
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    殺人事件の前にくる言葉は建物の名称でそろえること、作中の殺人は必ず夜に起こること、が縛りの〈建物シリーズ〉と呼んでも差し支えのない、建物が立派な主役になっている短編集。アリスのアシストを火村がゴールにねじ込む二人の息の合い加減が見事。もしかしたら船曳警部はアリスの雑談・雑考力?こそを森下刑事が学ぶとよいと思っているのかも? ◆黒鳥亭殺人事件 主な現場:丹後半島の奥の天農仁宅、黒鳥亭 警察サイド:具体的人物は登場なし、京都府警管轄? 時期:春? 大学の同級生、天農仁とその娘・真樹ちゃんが登場。外壁な黒一色に塗られている洋館、屋根裏部屋、少女の手のひらのうえにのっているもの。 ゴチック調の暗く低音の響く調べの合間に挟まれる、無邪気なピアノのメロディのような真樹ちゃんの存在と〈二十の扉〉のやり取りが可愛い。名短編。 ◆壺中庵殺人事件 主な現場:新町の一軒家の地下室「壺中庵」 警察サイド:狭苦しいところが苦手そうな京都府警 柳井警部 時期:? いわゆる「密室」殺人事件。密室に続き、頭の上にかぶされた壺など珍奇な状況に目を奪われがちななかで、火村の地に足がついた推理が冴えている。 ◆月宮殿殺人事件 主な現場:とある県境近くの小さな町の川原 警察サイド:四十過ぎくらいの受け口の刑事ほか地元所轄の捜査官 時期:5月 とある事件のフィールドワークの帰りにたまたま立ち寄ることになった火災現場での事件。 川原の「豪邸」が夜に聳え立ち光を弾くイメージと、アリスの部屋に流れてくる綺麗な単語たちが秀逸。どこか哀しい事件のあと、さりげない温もりで締められるところも好き。 ◆雪華楼殺人事件 主な現場:鞍馬山の懐深くの鉄筋コンクリート「雪華楼」 警察サイド:高所恐怖症気味の京都府警 柳井警部 冷静な梅津警部補 時期:2月10日~ 一面の雪に本人の足跡しか残っていない雪華楼屋上。その謎だけでなく、アリスが辿る刹那に生きる若い男女ふたりの想いが胸に強く残る。 ◆紅雨荘殺人事件 主な現場&舞台:箕面の本家紅雨荘、高槻の映画版紅雨荘 警察サイド:大阪府警船曳班 時期:9月18日~ アリスの青い鳥は車検、火村のベンツは調子が悪く、森下刑事の車で移動。ほかにセドリックやフェアレディ等車が多数登場。 華麗な洋館や立派な和風建築を舞台に、長きにわたる切ない恋愛を描いた映画や精巧で美しい人形たちが彩るイメージ豊かな短編。 映画の1シーンとアリスの想いが混ざり合う語りだしが不思議で好き。 ◆絶叫城殺人事件 主な現場: 警察サイド:大阪府警船曳班 時期:6月 あるゲームを彷彿とさせる、女性ばかりを襲う連続殺人事件。 降りしきる強い雨と大阪府警の大きな動きを主旋律、宇多田ヒカルの『ファースト・ラブ』を副旋律に、ゲームを素材にしながらそのゲームをはるかに超え、その社会的問題の喉元に刃を当てさえする名短編。

    0
    投稿日: 2015.02.01
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    「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が―。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壷中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。 一風変わった建物が舞台の短編集。 「絶叫城殺人事件」が一番好き。

    0
    投稿日: 2015.02.01
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    有栖川有栖の『絶叫城殺人事件』を読了。様々な建物での殺人事件が描かれる(『絶叫城殺人事件』は建物という訳ではない)。 読む前に「おや?」と思ったのが、短篇すべてのタイトルが『~殺人事件』となっている。これは有栖川作品にとって、初の試みではないだろうか。それもその筈、読んでみると『〜殺人事件』というタイトルは好きではないのだという。しかしそれは作中の登場人物「有栖川有栖」のことで、作品自体の生みの親である「有栖川有栖」本人はむしろ好きであるという。これは知らなかったが、なかなか新鮮だったと思う。 本作の舞台となる建物だが、ゴミでつくられたものや映画の撮影に使われたものなど、実にバリエーションに富んでいる。 一番印象的だったのは表題作。通り魔の可能性があり、今までとは違うタイプの犯人が相手になる。『絶叫城殺人事件』は建物ではなくゲームの名前から来ている。ゲーム内容は、NIGHTPROWLERと呼ばれる怪物に若い女性が次々に殺されていく、というもの。殺される理由やストーリーは特にない。 ちなみに、この『絶叫城殺人事件』が、すべてに説明をつけて謎を解くことが出来た初の作品になった(記憶が正しければだが)。伏線が多かったり、消去法を使ったのが効果的だったのかもしれない。 ゲームに影響されたのか、そうではないのか。ゲームやマンガに影響されたような事件が現実で起きると、マスコミは規制だ何だとすぐに騒ぎ立てるが、そういう問題も含んだ一篇となっている。 作家アリスシリーズは実に色々なアイディア作品があるが、本作もいい出来だったと思う。

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    投稿日: 2014.12.31
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    火村アリスシリーズ。 今回は「黒鳥亭、壷中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘、絶叫城」の奇妙な・・というか独特な建物での殺人のお話。短編集です。 なんというか、これくらいが肩の力を抜いて楽しめるいいサイズな感じ。建物って縦軸で短編もまとまりがいいし、読んでいてちょうどいい面白さ。ちょっとした時間に気軽に・・・という。「人生を変えた一冊!」とはならないでしょうが、ふとした時にまた読み返したくなる一冊。

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    投稿日: 2014.11.18
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    「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壺中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。 琴線に触れたセリフはこちら。 「――。どこで何が待っているか判らない。生きるということは、目を瞑って地雷原を走り抜けるみたいなもんです」―絶叫城殺人事件 「人生はどこに落とし穴が口を開いているか知れたもんじゃありません」―絶叫城殺人事件

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    投稿日: 2014.06.19
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    久々に火村&アリスコンビに会いました。それも、私の大~好きな「館」もの。 あらすじに館の名前が出ていますが、読んだだけで怪しくていい雰囲気でしょ! しつこいですけど、私はあまり短編が好きではありません。どっちかというとじ~っくり読みたいタイプ。 だけど・・・今回は違うんですよん。 今まで読んできた有栖川作品の中で1番好きかもしれません。 どの作品も甲乙つけれないくらい短編なのに成熟しているといいますか、私のツボを押しています。 どの作品も味があります。そして切ないんですね~。 そしてこのコンビがピリっとほどよいスパイスを効かせているんです。 短編でこれだけいい!と思ったのは超~久しぶりかも。 有栖川氏、なんだか油がのった!っていう感じがしますです。

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    投稿日: 2014.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。作家アリスシリーズ11作目。 タイトルを「○○殺人事件」で揃えた6編。 「月宮殿」と「壺中庵」が印象深いです。 前者はグロテスクな美を感じさせる月宮殿の描かれ方が非常に魅力的でツボ。 月宮殿=鶴亀を先ず頭に思い浮かべてしまう能好きなので、サボテンの名前とは思いもよらず。 後者は壺を遺体の頭部に被せた真の意味のおぞましさに衝撃を受ける。 表題作は、アリスの言葉に作者の思いが乗せられているようで、痛烈な皮肉が込められているように感じる。 本編とは関係無いけれど、建築家の竹島氏の解説で語られる"秘密の部屋"が興味深い。 【メモ】殺人事件と付くタイトル解禁。夜の館の物語。火村の見抜くもの。

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    投稿日: 2013.12.20
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    ○○○殺人事件 という題名で揃った短編集。 綺麗に並んでいる目次は壮観。 後書き曰く、建物の名前でそろえたとのこと。 六篇の中でも 「黒鳥亭殺人事件」と「絶叫城殺人事件」がお気に入り。 前者は後味の悪いおとぎ話のようなお話。 後者は殺人という衝動に対するアリスの憤りの部分が良かった。 敢えて美しく描かず、動機の部分にあまり共感できないような作風の理由がかいま見えた。

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    投稿日: 2013.11.30
  • 暗めの館モノ

    館をモチーフにした作品を集めた火村&アリスシリーズの短編集です。 本書のタイトルもおどろおどろしい感じですが、基本的にどの作品も暗めで、読後にやりきれないような感じが残ったりもします。そんな「国名シリーズ」とは違った雰囲気も、本書の魅力といえるでしょう。 そんな中、表題作「絶叫城殺人事件」ではなんと火村がゲーム(テレビゲーム)をプレイします。本書の中でも特に暗い作品だというのに、その場面を想像してつい笑ってしまいました……。

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    投稿日: 2013.10.26
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    再読です。トリック覚えているのに犯人覚えてなかったり逆もしかり。面白かった!ロジカルなものが好きらしいです。しかし著作リスト見てると手元に無いのが多くて集めたくなる。オタク残念!(笑)

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    投稿日: 2013.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集です。 タイトルの『絶叫城殺人事件』 最近テレビや新聞で犯罪の言い訳を『心の闇』という言葉で取り繕っている気がする。

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    投稿日: 2013.10.10
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    『黒鳥亭殺人事件』と『絶叫城殺人事件』のために星五つ。 有栖川作品の特徴である寂寥感が色濃い短編集だと思う。 『黒鳥亭殺人事件』では、終盤、真樹ちゃんの天使のように無垢な振る舞いと笑顔が胸を打つ。 なんの自覚もないままに行ってしまったことだけど、将来成長して過去の自分の行いに気づいたとき、彼女はどうなるんだろう。子どもの無垢さというのは、雪のように綺麗で儚いものだなと思った。 『絶叫城殺人事件』は有栖川作品の中でも一、二を争うほど好きな作品。 まずは作中のゲーム『絶叫城』がすごく面白そう。久しぶりにゲームがしたいなと思ってしまった。 この作品で印象的なのは、後半のアリスの激昂。火村のためにフィールドワークに同行し、静かな語り部に徹するアリスが、ここまで感情を荒ぶらせるのは珍しいことで、すごく印象的。 『雪華楼殺人事件』は「こりゃないだろー」っていう仕掛けだけど、涼とみずえの若くも悲しい生活を描写する筆力に呑まれて、まんまと切ない気持ちになってしまった。

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    投稿日: 2013.09.04
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    発想さえ変えれば解けるという類の短編集。【壺中庵殺人事件】【紅雨荘殺人事件】はなかなかの出来だと思います。 どの作品も薄暗い影があって良い雰囲気でしたが、ミステリーとしてはありがちなパターンでイマイチでした。

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    投稿日: 2013.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    島田荘司『写楽 閉じた国の幻』(新潮文庫)巻末の文庫紹介を見て購入。実は、有栖川作品をちゃんと読むのは初めてだったりする。 とりあえず、文体は嫌いじゃなかった。犯罪社会学者火村英生もわりと好みのキャラだった。まずは幸せな出会いを果たせたと言ってよさそうだ。次は長編を読んでみることにしよう。 六話の中では「月宮殿」と「絶叫城」がよかった。特に「月宮殿」の仕掛け。こういうの好きだなあ。

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    投稿日: 2013.04.21
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    どの作品も切ない余韻が残って何とも言えない読後感。 このシリーズはそこにこそ良さがあると思っているので世界観に酔いしれました。 それが一番顕著に現れてるのが「黒鳥亭殺人事件」。 「紅雨荘」と「絶叫城」も後半のカタルシスが堪らない。

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    投稿日: 2013.04.16
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    読了 短編集 どれも感慨深い作品でした。 内容も濃く、満足です。 全体的に切なくなるお話でしたが、私は有栖川先生のああいう言葉まわしが大好きです。 もっとこんな雰囲気の話書いて頂けないかな。 一度読んで見てはいかがでしょうか。

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    投稿日: 2013.03.05
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    読んでて切なくなる話が多かったです。殺すつもりはなかったのに不幸な偶然が重なって悲しい結末に……。映画「マグノリア」が観たくなりました。

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    投稿日: 2013.02.01
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    うーん…やっぱり短編は物足りないなぁ…なんか尻切れとんぼっぽい気がして。 でも紅雨荘と絶叫城はなかなか面白かったと思う。

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    投稿日: 2013.01.28
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     珍しく、文庫本を衝動買い。や、ハードカバーで出てたのは知ってたんだけど、文庫落ちしてるのは知らなかった。  これ、作家アリスシリーズだったのね。読むまで知らんかった。  「○○殺人事件」っていうタイトルの短編が六つ。高柳としてはやっぱり表題作の「絶叫城殺人事件」が一番面白かった。  有栖川らしくどの短編もラストがなんだかしんみりっていうか、やりきれないっていうか。 「雪華楼殺人事件」に関しては「そんな馬鹿なことあるのか」って思ったが、あとがきからするとどうやらあるらしい。  久しぶりに本格を楽しんだって感じで。(まあこの人、「日本のエラリー・クイーン」らしいしね。)  受けた一文。「月宮殿殺人事件」より。 「拙者が推理作家と知っての狼藉か?」  私は馬鹿なことを呟いた。  ……まったくな。 04.04.17

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    投稿日: 2013.01.01
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    館がテーマの短編集。 有栖川さんの短編集は、統一されながらもバラエティーがあって、さくさく読めるなあ。黒鳥亭よかったです。

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    投稿日: 2012.11.23
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    火村さんシリーズの短編集 黒鳥亭と月宮殿が特に好みだった。 真実を暴いた所で、どうしようもないやりきれなさが漂う感じがいい。

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    投稿日: 2012.07.25
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    ミステリー作家・有栖川有栖と臨床犯罪学者・火村英生が活躍する、「作家アリス」シリーズ第11弾。 建物名+殺人事件のタイトルの6つの短編集。「絶叫城」「黒鳥亭」「壷中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」という奇妙な建物が登場し、何か底知れない恐怖を感じさせる。密室やアリバイのトリックもさることながら、人物や風景の描写が本当に上手く、ストーリーに厚みを増している。そこが有栖川有栖の素晴らしいところ。

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    投稿日: 2012.05.26
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    作家アリス&火村先生シリーズ第11弾、シリーズで現在のところ唯一「殺人事件」とタイトルの並ぶ、建物を主体とした短編集。火村先生の内面が少し滲み出てきていてより魅力的。

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    投稿日: 2012.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私の中で有栖川有栖のターンがやってきた(笑) ミステリーは嫌いではないですが、読みたいときとそうでないときがありまして、久々に有栖川有栖の未読文庫本をざっくり買いました。 これは短編集で、通勤時間が読書の私には読みやすい。 ちなみに作家アリスのシリーズが好きなのだ。 黒鳥亭殺人事件が、ちょっとほのぼのしていて好きかな。 表題の絶叫城殺人事件はやるせない感じです。現在の社会的に。

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    投稿日: 2012.05.19
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    黒鳥亭殺人事件 壺中庵殺人事件 月宮殿殺人事件 雪華楼殺人事件 紅雨荘殺人事件 絶叫城殺人事件

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    投稿日: 2012.04.23
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    ミステリはいままであまり読んでこなかったが、 著者と同じ名前の人物が作中に登場すること、 王道と呼ばれる仕掛けがあることは初めて知った。 すべてが「~殺人事件」と通しタイトルになっているが、 やはり、表題作がいちばん面白いし、意外性に富んでいる。 いずれも人が死ぬが・・・

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    投稿日: 2012.04.12
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    なんだか、消化不良のような。 短編も悪くないけど、やっぱりこの作者は長編の方がはるかに面白い。 長編のそれに比べると、短編のトリックや謎はチープな気がする。

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    投稿日: 2012.03.30
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    作家アリスシリーズ短編集。久しぶりの有栖川さんでしたが、有栖川さんてこういう感じだったな~ていうのが感じられる作品でした。ただガチガチのミステリを期待すると物足りなさを感じそうです。個人的には雪花楼殺人事件はまれに見るひどさと思ってしまったけれど、それもミステリとしての期待値が高かったからなのかも。

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    投稿日: 2012.02.24
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    タイトルのインパクトに比べて 事件は確かに凄愴なんだけど、ヒューマニズムにあふれた 作品。有栖川さん大好き。 密室だったり一見不可能犯罪であったりするけれど きちんと納得できる謎解きはあるし 犯罪を憎む火村先生キャラも、とぼけた推理をしてしまう アリスキャラも秀逸^^ 有栖川作品の中でも大好きな短編集です。

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    投稿日: 2012.02.22
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    かっこいい漢字好きにはたまらないラインナップでした。 長編の本格推理小説とは一線を画したような、短編集。事実は小説より奇なり、みたいな?のが多かったような。有栖川さん助教授大好きすぎっしょ、と突っ込みたい場面も多数見受けられた。仲良きことは美しきかな。

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    投稿日: 2011.09.01
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    黒鳥亭が一番好き。あの純真無垢な筈なのに、雪みたいに真っ白な筈なのに、どこか信じきれない感じが忘れられない

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    投稿日: 2011.07.06
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    有栖川有栖短編集。 相変わらず楽しめた。 前に一度読んでいるのですが、犯人全部覚えてるのに見事に決定打を忘れてるという。 私は黒鳥亭殺人事件と絶叫城殺人事件が好きですねー。 ありとキリギリスの感想?見解?がアリスと一致してて笑ったけかな笑

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    投稿日: 2011.06.15
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    「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が―。 暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壷中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。

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    投稿日: 2011.06.08
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    どの短編もぜいたくなトリックが仕掛けられていて、しかも叙情的。 作中の映画はシーンがありありと浮かんだ。

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    投稿日: 2011.05.12
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    「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壷中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。

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    投稿日: 2011.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『黒鳥亭殺人事件』 大学時代の友人・天農仁からの依頼。庭先の井戸で発見された遺体。2年前に妻を刺殺し逃亡の果て自殺したはずの銀行支店長・並木将人の死体。頭部の傷の謎。アリスの二十の扉ゲーム 『壺内庵殺人事件』 密室で首をつって死んでいた被害者。被害者である壺内刀麻の頭にかぶさられた壺の謎。発見者は息子である宗也、囲碁敵・熊沢。 『月宮殿殺人事件』 1年前に出会ったホームレスの老人・浜さんとの再会。一年前のホームレス・高さんの作った家。高校生による放火と焼死した高さん。「月宮殿」の名前に隠された秘密。高校生の証言と浜さんの証言の食い違い。火村からのFAX。 『雪華楼殺人事件』 誰も住まないビルに侵入し生活する2人の若者・最上涼、倉田みずえ。みずえとの喧嘩後に屋上から転落死した最上涼。頭部についた殴打の跡。外に投げられた瓶に隠された秘密。 『紅雨荘殺人事件』 殺害された飯島粧子。映画の撮影に使用された「紅雨荘」の持ち主であった被害者。3人の子供たちと従兄弟の関係。 『絶叫城殺人事件』 「ナイトプローラー」と名乗る連続殺人鬼の登場。最後の被害者・大和田雪枝の下で発見された「ゲーム・オーバー」の文字。交通事故にあった雪枝の弟に隠された秘密。  2011年2月8日読了

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    投稿日: 2011.02.08
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    全編のタイトルに「~殺人事件」がつく短編集。 【黒鳥亭殺人事件】陰鬱な雰囲気の漂う妖しい家に住む、画家の父とかわいい娘、というこの設定だけでまず楽しいです。 娘と父親のささやかな幸せの中に、殺人という不釣合い な出来事が投げ込まれているギャップが恐ろしくていいです。 【壷中庵殺人事件】密室物。現場の異様さがおもしろい。 【月宮殿殺人事件】雑学ネタ程度の真相でした。月宮殿という建物はとてもおもしろい。 【雪華楼殺人事件】これは登場人物の若い男女に全く感じるものがなく、真相に至っても楽しめませんでした。 【紅雨荘殺人事件】真相にはなるほどなぁ~と思いました。美しい映画の舞台に渦巻く人間の欲望がサスペンスっぽくていいです。 【絶叫城殺人事件】火村が無差別殺人に挑む、というのがまず新鮮。真相はわかりやすいですが、物語全体が暗く、社会と人間と、そして火村の闇を覗くような展開でおもしろかったです。

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    投稿日: 2010.12.21
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    何年振りかの再読。火村英生シリーズの短編集。題名が『〜殺人事件』で統一された6本の短編が入っています。 ・黒鳥亭殺人事件 火村シリーズ短編のお気に入りのひとつです。アリスと真樹ちゃんのやりとりは和みます。「二十の扉」はアリスと一緒に悩んでしまいました(笑)黒の中の純白。結末はかなり切ないです。 ・壺中庵殺人事件 密室もの。部屋の特徴を上手く利用した巧妙なトリックでした。でも実際住むには不便な部屋だと思います(笑) ・月宮殿殺人事件 アリスが偶然見つけた、ホームレスが建てたがらくた屋敷の話。「拙者が推理作家と知っての狼藉か?」は名(迷?)言。『月宮殿』の真相には驚きました。 ・雪華楼殺人事件 短編だから出来る、ありえなさそうでありえるケース。全体的に寒々とした物語です。 ・紅雨荘殺人事件 冒頭、アリスが泣いちゃった(笑)映画に出てきた建物が舞台。色の描写がちりばめられています。これもラストは切ないです。 ・絶叫城殺人事件 表題作。火村先生の着メロが判明(笑)ホラーゲームが軸になっている、現代ならではの事件です。犯行動機は背筋が震えるもので、実際にありえそうで怖いです。この本で一番読みごたえがありました。

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    投稿日: 2010.12.16
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    奇妙な影を落とす黒鳥亭、壺中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘、絶叫城の6つの館。独特なアウラをまとう建物で、殺人が続く。そして、無差別的連続殺人事件が起きた…。事件の鍵はどの部屋に? 火村とアリスが謎の迷宮に挑む。 -紹介文より ひとつひとつの話があっさり。 でも最後の絶叫城は ちょっと推理小説らしい。

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    投稿日: 2010.11.22
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    夜の館で起こる殺人事件がテーマの短編集。全体的にシリアスな印象が強いです。 一番好きだったのは『絶叫城殺人事件』シリアルキラーと火村・アリスコンビの対決は読みごたえがあったと同時にゾッとしました。

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    投稿日: 2010.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有栖川先生と綾辻先生のミステリージョッキーの2巻に収録されている黒鳥亭殺人事件の原録短編集。 いずれも、魅力的な短編が揃っています。 ちょっと、ミステリの枠からはみ出ている感が無くはないですが、月宮殿殺人事件が一番好きです。

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    投稿日: 2010.09.20
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    短編六つで建物名+殺人事件のタイトルで揃えてある。 ロジックより動機や話の雰囲気の方に目が行くお話ばかり。 全編通してシリアスな印象が強い。 しかし、その中で「黒鳥亭殺人事件」では真樹ちゃんとアリスのやり取りに癒されました。 火村センセは本領発揮ですね(笑) 表題作である「絶叫城殺人事件」は読後に苦味を感じる。 作者の思いがいくつも埋め込まれていて何とも考えさせられた。 この作では他の作以上に強さと脆さを持つ火村センセに強く惹かれた。 そしてそれ以上に見守るアリスの独白に目が行った。 二人の関係というのがまたこの作品の見所の一つであると思う。

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    投稿日: 2010.08.18
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    「黒鳥亭殺人事件」「壺中庵殺人事件」「月宮殿殺人事件」「雪華楼殺人事件」「紅雨荘殺人事件」「絶叫城殺人事件」全六篇。 目次だけでわくわくする。なかなか面白かった。お屋敷+殺人事件はやっぱりミステリの鉄板。 トリックやロジックに関しては「紅雨荘」「絶叫城」が好き。「黒鳥亭」の真樹ちゃんとアリスのやりとりに癒される。 ちなみにゴルトベルク変奏曲は自分もグールドよりロス派。

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    投稿日: 2010.07.17
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    表題作の「絶叫城殺人事件」が良い。終止犯行もきっかけも夜で、火村がゲームプレイまでしてみる大変なフィールドワーク。話の中のホラーゲームはしてみたくもないか、現実はもっと嫌だ。その現実と虚構と狭間の病院にいた少年の反応が一番話を薄ら寒くしてくれる。

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    投稿日: 2010.05.25
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    再読。 有栖川氏は時々後味悪い話書くのよねー、と、思い出した。 一篇、雪華楼殺人事件を作中の日付と同じ2/12に読めた偶然と自分の気紛れに感謝してみる。 2010.02.13読了

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    投稿日: 2010.05.09
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    有栖川先生の火村シリーズは読破済み。 その中でもゲームという題材がとっつきやすいのかなんなのか、何度も繰り返し読んでるのが絶叫城だったり。 他の長編ではダリと海のある奈良が好き。

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    投稿日: 2010.04.30
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    間違いなく以前読んだことがあったのにどれも犯人もトリックも忘れてて自分にびっくりした。 でもすごく面白かった。 特に表題作がおすすめ! トリックも動機も幕切れも面白かった!

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    投稿日: 2010.04.01