
総合評価
(1449件)| 582 | ||
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powered by ブクログ100年以上前の書籍とは思えない程読み易い作品でした。人間の醜い面や美しい面を多角的に捉えた文章が、とても為になりました。
4投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログこれが書かれた頃というのは今とは文化や生活に大きな違いがあるのになんとなく心当たりがある描写がある。どんなものにふれてどんな風に考えてこれを書いていらしたのか、ぼんやり考えてちょっと嫌な気分になる。でもつい読みたくなる。
0投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ高校生の頃、教科書に一部が載っていたのを読んだことはありましたが、通しでは初めて読みました。 当時は正直暗くて重い作品というイメージが強かったですが、今回読んでみてその印象はあまりなく、構成の巧妙さを感じたのと、あからさまな内面描写がそこまで多くないにも関わらず登場人物(主に私と先生)の内面がしっかり伝わってくる感じがしました。 読み始めてすぐの頃は、文体や知らない単語、言葉遣いが出てきて、昔の文学作品を読んでる感みたいなものが強かったですが、文章に慣れてくると、ここ最近の作品と同じように、作品の世界に集中することができて、そこまで敷居を感じる必要はなかったなと思いました。
0投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初に総括的にこの本を講評する。不朽の名作と言われるだけあって、「また10年後に再読したいが、また違った感想を持つだろうか?」とも思わせてくれたし、人間の負なる感情や姿の機微を巧みに描いていたように思われる。 具体的にどんな負なる感情や姿を感じ取ったかというと、kの理想と現実のギャップに思い悩む姿であったり、先生のエゴイズムだったり、先生の自責思考であったり、孤独であることの苦悩などが描かれていたような気がした。 また、先生は昔は素直で死の直前より実直であったが、kとの恋愛のいざこざなどを経験していくうちに、猜疑心や自責思考に苛まれておかしな方向へ進んでいったような気もした。これは自分の今昔の性格の差と同じであり、先生に同情の念を抱いたり、先生に自分の性格の変遷を投影してみたりした。 最後になるが、私たち人間は楽しさや喜びなどポジティブな感情ばかり味わいたいと思う愚かな生き物であると私は思う(もちろん私もそうだが)。 だが、漱石はこうした人間の愚かな部分を叱責するが如く、あえてネガティブな感情を盛り込んだ作品を世に出し、私たちに人間の感情の陰なる部分について一考を促す機会を提供し、自省を促してくれたのかもしれない
2投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ夏目漱石のこころを読了。100年前の作品とは思えない。厭世的な考え方の先生の過去が明かされる後半部分。先生の心情の揺れ動きに共感しかない。人間の感情は100年前も今も同じなのだ。友人Kに対する嫉妬、同居する大屋の娘への感情を自認できない先生のプライド、友人に対するまっすぐな奉仕の感情、大家さんの親切に対する猜疑心。どれもこれも首がもげるほど共感する。題名にある通り、先生のこころの描写が本著の主題である。日常生活で自分が感じる感情は、人間として至極一般的なものなのかもしれん。自尊心、他責思考、顕示欲、承認欲求などなど。人間みな、自分の心とうまく折り合いをつけて社会生活を営んでいる。悩んでるのはお前だけじゃないんやで、それが夏目漱石の言いたいことではなかろうか。本の中では、先生が自身の感情にどう対処すれば良かったのかは描かれておらず、正解は分からない。少なくとも大家さんの助言に従い、友人Kとの同居はするべきではなかったと思う。
2投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログ再読。 Kは、己の”道”に反する恋愛をしたことを容認せず、自死という選択をする。 先生もまた、自らのエゴイズムのためにKを自死に追いやったのだという自責の念にかられ自死を選択する。 エゴイズムを追求する”こころ”、自省する”こころ”、自己と他者の間ですれ違う”こころ”。 もっと幸せな終わり方はなかったものかと思うが、明治の精神に生きたKと先生にとってはこれが最善だったのだろうか。 過去への後悔を伴った『門』と似て、抑制された文体に切なさが増す。
16投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログ高校の時に授業で断片を読んだ。 とくにこれといった感想はなかった。 それから十数年が経って通しで読んでみたくなった。 まいった。面白い。 小説はおろか、活字を追う機会が年々減っていた。 スマホの中で溢れかえる情報の断片を無作為に拾い集め、捨てる。 表層だけを味見し、深く物事を考えることがなくなっていた。 読むスピードはおそい。 わからぬ言葉遣いに四苦八苦しながら、スマホ片手にページをめくる。 読み終えたのは表紙をめくってから一週間後だった。 最後の一行を読み終え、本を閉じた。 慣れないことをしたあとにくる疲れがあった。 しかしそれを凌ぐ充実があった。 気がつけばスマホを手に取り次の一冊を探していた。 出会いだった。 本当の意味で小説に出会った一冊だったのだと思う。 つぎはどんな「こころ」と出会えるのか。 ページをめくるわくわくが止まらない。
0投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ再読。 以前読んでから時を経て、先生もKも私より若い。 今回は、Kが可哀想で仕方がなかった。 歳の近い息子を重ねてしまうからだろう。 また今回は、Kの主な自殺理由が失恋ではないことに気づいた。 先生はKからかつて言われた言葉を、そのままKに返してKを突き落とした。 「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」。 一徹のKは、自身の矛盾に苦しみ抜き、 澄みきった精神ゆえに死すことになった。 先生は、Kという鏡に自身を映し出し、それが叔父と同じように忌むべき人間であることに気づいてしまった。 まっとうで善良なふたりの人間が、死神のいたずらにまんまとひっかかってしまったかのようなやるせなさ、取り返しのつかなさをひしひしと感じた。 先生がお嬢さんと結婚することにならなければ死は避けられただろうか。先生がKの恋の手助けをしたらどうなっていただろうか。お嬢さんはKに秋波を送っていたのではないか、好きだったのは先生だったのか。 渦に引き込まれるようにifを考えてしまう。 そして「私」は先生からなにを学んだのだろう。 先生からの手紙を読み終わり、それを畳んだ「私」は泣いただろうか。
11投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログやっぱり夏目漱石が好き。どうしてこうも染み渡るんだろう。私のこころ、先生のこころ。妻君のこころ、Kのこころ。自分の家族、先生の家族、妻君の家族、Kの家族。それぞれが揺れ動く。本の半分で先生から手紙が来た。先生のこころは悲しくて泣いていた。私だけにこころを許してくれた。許してくれた時にはもう死んでしまっていた。生と死。先生は父の死が親族と疎遠の要因となり、私は父が正に死の床に伏せている。Kも先生も死ななければならなかったのか。
1投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ今更ながらちゃんと読んでよかったと思えた一冊 恋愛の挙げ句拗らせた話かと誤解していた 人間が生きる上で絶え間なく繰り返される懺悔や 死にきれず日常に留まるあたりの描写が凄い
16投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログ2回目読んだがやっぱり最後の遺書のところが最高 脳髄よりも、私の過去が私を圧迫する結果こんな矛盾な人間に 私の心臓をたち割って、暖かく流れる血潮をすすろうとしたから 私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴びせかけようとしているのです。私の鼓動が止まったとき、あなたの胸に新しい命が宿ることができるなら満足です。 私は冷ややかな頭で新しいことを口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べるほうが生きていると信じています。血の力で体が動くからです。言葉が空気に波動を伝えるばかりでなく、もっと強いものに強く働きかけることができるからです。 本当の愛は宗教心とそう違ったものでないということを堅く信じているのです。 そうして人間の胸の中に装置された複雑な器械が、時計の針のように、明瞭に偽りなく、盤上の数字をさしうるものだろうかとと考えました。 鉛のような飯 気分がすぐれず、ご飯の味が分からなかったことのたとえ あたかもガラスで作った義眼のように、動く力を失いました もう取り返しがつかないという黒い光が、私の未来を貫いて、一瞬間に私の前に横たわる全生涯をものすごく照らしました。
2投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ恥ずかしながら30代にして、初めてちゃんと読みました。今も昔も人間の根本的な悩みは、同じなんだなと思った。身近な人間に罪悪感を抱きながら生きている自分と主人公が少し重なった。 また、妻さん、親友のK、主人公それぞれの『こころ』について考えさせられた。早く僕も好きなんですってKに言いなさいよ、と読みながら、何度思ったことか…。年頃の奥手な男子と、知識人であるがためにまどろっこしい考ばかり…イライラもしたけど、細やかな描写がなんとも親近感が湧いて、100年前にかかれた本だと思えなく、面白かった。
2投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校のころ、三部構成のうち、授業では先生と遺書だけ取り扱われたが、この歳まで読むことはなく今回無職になり暇になったこともあり手をつけた。 解説によれば、この小説はいくつかの短編をあわせて総題を「心」とする予定だったそうだ。最初に先生の遺書から書かれたそうだが、最終的に「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の三部構成にし、「こころ」と改題されたそうである。この三部(正確にはもっと違う構想があったのかもしれないが)を作り終わるまでにすでに心という題名を考えていたことにまず驚いた。(小説家にとっては普通なのか?)読み終わって「こころ」という題が相応しすぎると思った。人の感情の機微の表現や、人が無意識に感じてしまっている感情が徹底的に描かれている。特に先生と遺書は、学生の時には感じなかったが、読んでいて苦しくなりなかなかページが進まなかった。
3投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログおよそ35年ぶりに再読。中学3年生の時に読んだ以来でした。 当時の私、わかったのかな?? 細やかな描写が自分の胸にじわっとしみわたるような文章だった。 明治時代にあっても令和の時代にあっても、若者の儚い、脆い感覚は変わらずにあって、発表から100年以上経った今でもとても瑞々しく感じられる作品だった。 プレミアムカバーということで、真っ白なカバーに銀の文字で「こころ」と記してあったのも素敵なカバーでした。 再読できてよかった。 漱石最高!
7投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ先生の御嬢さんに対する恋心や、Kも同じく御嬢さんに恋心をいだいているとわかった時の先生の気持ちの動揺と焦り、Kが亡くなってからの先生が抱く罪悪感どの感情もひしひしと文字から伝わってきてまるで自分がまさにその状況にいるような気分だった。 私が手紙を読んだ後、私はどんな思いでどんな行動をするのか、取り残された奥さんはどのような気持ちで何をしているのか、私は父の最期を見届けることが出来るのか、書いてないことによって読者の物語のその後の想像力を掻き立てるほんとに面白い本だと思った。
4投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ授業でやったから読んだけど前から読みたかった本! 友情か恋愛かっていうのは面白かったけど、1章2章欲しかった?笑 私にはあんまり面白さ分からないかも〜 あと、主人公の私、最低じゃない??
0投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ学生だった私が鎌倉で出会った”先生”。 “先生"はなかなか私に心を開いてくれず、謎のような言葉ばかりで私を惑わせます。 それでも行き来が続いていきます。 大学を卒業し、帰省中の私のもとに”先生”から届いた分厚い手紙。 そこには先生の罪悪感、焦燥が記されていました。 高校生の時に読んで以来の再読です。 先生の寂寞感、孤独な内面。 改めて、すごい作品です。
1投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログ高校の現代文以来のこころ。 高校時代は、Kから姑息な手で好きな人を奪い、Kを精神的に追い詰めた先生は酷い人だと思っていた。 よかれと思ってやったことが自分の首を絞め、以前からずっと好きだった人を親友に取られる不安。私が先生の立場だったらどうするだろう。先生と同じようにKにお嬢さんへの好意を伝えられなかったとしたら、私もなんらかの手段でお嬢さんを手に入れようとしてしまうかもしれない。親友だからこそ、とられたくないという気持ちが強いかもしれない。罪悪感を抱えて生きていくのはしんどいと思う。 お嬢さんへの純粋な恋心が、妻への罪悪感からくる優しさに変わっているところが皮肉。
0投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校2年生ぶり!久しぶりに「向上心のない者は馬鹿だ」を拝見した笑 当時こころの授業のお陰で現代文が好きになったのを思い出した。高校生の時では下『先生と遺書』の一部しか教科書に載ってなかったから知らなかったけど、先生を慕う私が先生の手紙が届いた瞬間危篤状態の父を国元に置いて、家族にも黙って、汽車に乗ったのに驚いた。 その後彼は家族から勘当を受けたりしてないだろうか。父親が亡くなる時は見送れたのだろうか。この先生からの秘密をどう消化したのだろうか、恋愛しようと思えたのだろうか、と色々な疑問に思いを馳せた。先生は自分の考えを自分の中だけで反芻し凝り固めて、許してくれるであろうと思っていた妻にも打ち明けずにそのまま自ら死を選んだけど、その先生をどう感じたのか、何を学び取ったのか。そういった遺書を読んだ私の思いを一切触れず、遺書で重たい余韻を残していたのが印象的だった。 わかるのは、先生の願い通り私は先生の妻にKの自殺の経緯を打ち明けないこと。他の誰にも先生の遺書のことを打ち明けず、自分の教訓として大事に持っておくんだろうなということ。
2投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ中1の時に、高橋留美子さんの漫画「めぞん一刻」の中で出てきて読んだ。 人間のエゴイズムや一人称形式の代表的な作品だとか、そんな予備知識無しに読み始め、 「おいおい、そりゃずるいやろ!」 「えっ!?死ぬんかーい!」 などと感想を持ち、「教科書に出てくる近代小説も面白いんだなぁ」と思わせてくれた作品。 ブックリストに登録する為に感想と評価を入力するが、自分の読書の歴史を語るには外せず、敬意を評して、星5でv
24投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ知らない人のいない名作を読んでみた。 読後の感想を書くのが難しすぎる… 一つ言えるのは、夏目漱石さんが百年以上前にこんなにも詳細な心情描写をしていたことに、とにかく驚いた。Kが御嬢さんへの気持ちを打ち明けた時に、先生が「精神的な向上心のない奴は馬鹿だ」といつものKの常套句を用いて皮肉るかのような場面は、凄くずるいなと思いつつ人間だなぁと… 昔から人のこころはとにかく難しく、本当のこころは誰にもわからないんだなと汗…トホホ… 題名がぴったりだなと思いました。
17投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半部分の盛り上がりが大きいだけに前半部分がダラダラと感じてしまったが、父の死や明治天皇の死の主人公の捉え方と先生の捉え方が対比されて後々の伏線になったというかんじなのかな。 そして心情描写がすさまじい。人間の細かで繊細な感情を物質的に、視覚的、感覚的に表現するときの正確さと読者に伝わるように伝えられる表現力。 この物語のおもしろさは人間の心情描写だと思うけれど、その中でも特に自分の気持ちについて登場人物が述べるだけでなく他人の気持ちを推測ったり想像して行動したりする、という感情に対する思考を取り入れているのが面白いと思った。 人のずるさとか醜さを鮮烈に描写し訴えかけるすばらしい作品だが、個人的にはどうしても先生の自白のなかに利己的な考えがみえすいているように感じて腹が立ってしまう。 本当に自分の行動に悪いと思っているのならせめて奥さんを精神的に幸せにして欲しかった。結局自分が犯したことを悔いたり嘆いたりするだけでまわりのひとに迷惑しかかけていない。奥さんの純潔さを汚したくないから過ちを打ち明けないのだというけれど、主人公にも自分の過去の過ちをはっきりという勇気がなかったところからみてもやはり保身のことばかりしか考えていないように映った。 最後に手紙を受け取った後の主人公の反応も気になったところだけれど、そういった描写がないのはむしろ逆に先生が手紙で述べた、“自身の過ちを地肉として経験に活かしてほしい”という願いを投げかけられているような気がした。 腹が立ったり不条理だと感じた展開もあったけどこれこど人間の利己的なずるさや現実逃避してしまう精神そのものなのだと気づいた。逃げたくなることも、嘘をつきたくなることもある。でもそれで自分のことも他人のことも苦しめなくて済むようにもっと実直でまっすぐな人間でありたい
0投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログ「恋は罪悪ですよ」「あなたは本当に真面目なんですか」「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」・・・。語りかけてくるこれらの言葉を考えながら数日間を過ごしてしまった。先生は自死せずに「私」を待っているのではないか?という希望を抱いてしまう。しかし、それは先生にとって本望なのか?
0投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログ自分が発端の問題であるからこその罪悪感と、それでも自分を優先したいという欲望のなか、盲目となった先生が印象的で、自分と重ねた
1投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログ最近古典の小説にハマり手に取った一冊。 過去読んだような気もするが改めて大人になり、有名なこの本と向き合ってみたいと感じた。 個人的には、話の内容はもちろんだが話の構成に改めて感銘した。話の主軸になる部分を半ばまでは、多くは触れず徐々に展開していく流れは引き込まれていた。 内容については、生と死というテーマも考えさせられつつ、生きること、自体について深く考えさせられた。 生きることが多様になった現代であるが、むしろ生きづらさには共感を感じる部分が多い。
0投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログある青年と「先生」と呼ばれる壮年の男性の関わりと、その先生の独白を綴った小説 夏目漱石がこの小説のタイトルを「こころ」としたのは、人が自身の心に振り回される様を描いた為ではないかと思いました。こういう繊細すぎて自滅していく人が出てくる話は苦手ですが、文体がシンプルで美しく、それだけでも読んだ価値がありました。特に前半の雰囲気はとても好きで、クライマックスの後半よりも楽しめました。
4投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごく読みやすかった ずっと暗く、読んでいて息苦しい 全部最初の方に後にこれはこのようなことに繋がるとか書いてあるから死の理由がわかった時も驚きというのはなかった ただ恋愛だけでそこまでになるか?というのはあったきっと恋愛だけが理由で2人は命を絶ったのではなく、ずっと死んでも生きてもどっちでもいい。できれば死んでしまいたい そんな思いで生活してきたのだろう 読み終わったあとは心が空っぽになりながらもスッキリする、空元気のような気分になった
0投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログたまには現代小説以外も読もうと思って手に取った本作。高校の国語の時間に読んでなんとなくあらすじは知っていたけど、読み返してみると当時とは違った感想が浮かんだ作品でした。 あらすじについては、言わずもがなの内容ですので、本作の感想のみ記入いたします。 なんとなく高校生の時は、先生が追い込まれてる理由が分からなくて、親友に悪いことしなければ良かったやんくらいにしか思ってませんでした。 しかし今読むと、嫉妬に駆られ親友を追い詰めてしまう気持ちが分かるなぁって思いましたし、先生が自殺を選んだ理由も理解できた気がします。叔父に裏切られて、自分は正しく清く生きるという志があった中での、親友を追い詰めてしまう悪行は心に深く残ってしまううえ、原因となった人が妻として近くにいるっていうのはなかなか辛い苦行だなと共感しました。 学生の頃に感じなかったことを感じることができるようになったという点で、自分が社会に出て改めて成長?したのかなと思いました。
72投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログ情景描写だけでなく登場人物それぞれの心理描写が凄い。そして想像以上に読みやすく重厚な物語だった。ちょっと一周読んだぐらいで、語れないそんな小説。じっくりゆっくりもう一回味わいたい。バッドエンドだけど、読後感がそんなに悪くないのも不思議な感じ。
1投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二回目 前半の上中が面白く感じた。先生の描写と主人公の純粋な好奇心が感じられる。 先生は反省してるからと言って、許すわけにはいかないくらいな罪を犯した。彼自身もそれを知って自ら命を絶った。この自殺は事情を知った先生と主人公と天国にいるK(そして私たち読者)の間だけなら正当化されるのだろうか。償いとしての死を止める手立てがないように感じる。
0投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログようやく、夏目漱石を読むことができた! 普段読んでいる現代小説とはやはり違って、 「文学」っていう感じがしました。 でもストーリーがしっかりしてて、やっぱり『小説』でした。 読み進めるにつれ、"先生"のことが知りたくて知りたくて仕方がなくなる!まったく主人公である"わたし"と同じ。こうやって読むこちら側が、主人公と同じ気持ちになっていのが、夏目漱石なんだろうか?また他の作品も読んで、感じてみようと思います。
4投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ人間は後悔や嫉妬などを持ちながら生きていて、それを誰かに分かってもらいたいと思いながらも、誰にも知られたくないという"こころ"の動きが描かれていて、人間らしさを感じられる作品だと思いました。
0投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なぜKが自殺したのかはKが唯一、世の中で信頼していた人の裏切り(恋心を教えてくれなかったこと、自分に言わずに縁談を持ち掛けた事)だと思った。 真面目で凝り固まった考えのKだからこそ、受け止められなかったのではないか。 ただ時代の背景もあるのでこれが正解とは言えないがこれも理由にあると思う。
0投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ主要人物の間でもっとコミュニケーションがあればこのような結末にはならなかっただろう。心の内をさらさないのが美徳と捉えられていた時代なのだろうか?
2投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「私」が先生の遺書を受け取るところまでが最高にスリリングで、遺書めっちゃつまんなかった。結末でいえばぜんぜん「それから」のほうが好き。
0投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ難しかったけどまあ、面白い… 名作みを感じた わたしがもっと頭が良くて理解力があれば☆5なのかもしれない… てか、先生の遺書ばり長い……… これを筆とって書くとか気合すぎる
3投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ眺めると気持ちよくなるような上質な文章ってあるんだなあ。中学生の時読んだ印象とは全く違う感想を持った。登場人物の心の動きの繊細な描かれ方が、読んでいて気持ち良い。丁寧に暮らしたい、と結局自分への反省ばかり返ってくる。
0投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子供のころ読んだ時は、先生の意図が分からなかったな……今なら、なんか、ぼんやりとわかる……神経症だったという漱石、芥川の「漠然とした不安」も、先生の死に際して理解できる気がするな。人間はかくも、あやふやで不自然で、ぼんやりしたものである——大人になって理解できた、気がする。ぼんやりと。「記憶してください」ああ、わかるなぁ……
0投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ先生、メンタルよわよわすぎやん。これはさすがに生きるの難しすぎる。おまえがいちばん精神的に向上心ないやん。そりゃ生きづらいわなって思った。 "私"がつかめんすぎた。先生のことやらお父ちゃんのことをうけて、これからどう生きていくんやろ。
0投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログ自分と恋愛対象の女性あるいは友人との間にどのようにして「バウンダリー」を引くか。相手が自分の複製・分身ではなく1個の尊重すべき他者であることをどう認めるか。先生という人物はその線引ができずそれゆえに苦悶しているようにしか読めない。だがそれを「未熟」「発達障害的」と呼ぶのはもちろん浅はかというもので、ことによるとぼくもそんなふうに先生が苦しめられてしまった、「自己の認識とそれが持つ偏見(もしくは認知の歪み)ゆえに生み出す牢獄」から抜け出せない地獄をこそ生きなければならないとも思う。その意味で実に「現代的」だ
0投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔、国語の教科書では本書から抜粋された文章を用い、私とKがどうのこうの問題を解かされ解説されたが、改めて本書を読んでみるとなかなかKが登場しない。 現在の読書習慣が身につく以前にも本書読了にチャレンジしたことがあったが、なかなかKが出てこないので断念した記憶がある。笑 Kの「精神的に向上心のない者はばかだ」という一文が、座右の銘にしたいくらい好きだなと当時感じていたが、今読んでみれば、Kの強情な性格から出ている台詞であり、先生から同じ台詞が吐かれる時は、Kに対する仕返しのようなものだった。 前半は私から見た先生と父、 後半は先生の最後の手紙。 やはり先生の最後の手紙こそ本編であり、前半の前置きで先生がどのような人物が描かれていたので、その人の知られざる内面ということで面白く感じる。 Kは我が道を行く強情なところがあるのに、恋となると友人に相談して悩んでいる。 先生はKなら恋敵になどならない男だろうと住まいに引き入れたものの、いざお嬢さんに恋していると告げられるとこれまた悩みつつ、結局先に奥さんにお嬢さんが欲しいと伝えて承諾を得て先を越し、Kには二三日報告せず、気づけばKは先生宛の遺書を残して自殺。遺書にはお嬢さんのことは一切書かれていないのが尚更態とらしい。 それから誰にも打ち明けず(結婚する身として奥さんに自分の価値を下げたくないし、お嬢さんにもそうゆう黒い穢れを少しでも与えたくない)、1人で毎月Kの墓参りをするほど引き摺る。 先生も若さゆえの過ちだなと今の私なら思う。 今の闇のある先生は好きだが、過去の先生は奥さんでもお嬢さんでもKでも、心の内で悩んでいないでさっさと話してしまえばいいのにと思ってしまうが、そこら辺の言えないのが若さ。 主人公が先生に惹かれるのもなんとなく分かる。 そしてそんな懐く主人公にだけKの真実を手紙で告げる先生がなんだか可愛い。自殺してしまって、奥さんが可哀想で仕方ないが。でも奥さんが冗談でも殉死の話をしたのがきっかけらしいしな… 私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴びせかけようとしているのです。私の鼓動が停った時、あなたの胸に新らしい命が宿る事が出来るなら満足です。p173
19投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ高校の時の教科書で読んで以来もう一度読んでみた。 人生を考えさせられる作品であり、読んでいると多少鬱気味になる気がした笑 また、文学作品の代名詞ということもあり人の感情や心情に共感できる部分が多く、現実味のある作品の一つだと感じた。
1投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ高校生の頃読んだ時は、先生が最悪でKが可哀想…。なんか重く暗い話だなあ。位にしか理解できなかったけど、大人になった今読むと、先生や私の感情、心理が痛いほど伝わってきてすごく惹き込まれた。面白い。 先生がすごく人間らしくて、自分も同じ行動をとりかねないし、その結果取り返しのつかないことになってしまった時の絶望感もわかりすぎて辛かった。大人になって先生にこんな共感するとは…。 どうしたらみんな幸せになったんだろうか。
6投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ色々な小説を読み始めたが 名作と言われるようなものを 全編読んだことがなかったので改めて 先生と私 の関係性や時代背景あれど 人の死への向かい方は今も昔も変わらないと思った ネタバレについてはネットで検索したときに 不意に見てしまったため、 結末はわかってしまったが そこに至り着くまでの背景を読むことができた
7投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ印象的な先生の言葉 「そんな鋳型に入れたような善人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人です。少なくとも普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わる変わるんだから恐ろしいのです。」 「君の気分だって、私の返事一つですぐ変るじゃないか。」 「私の過去が私を圧迫する結果こんな矛盾な人間に私を変化させるのかも知れません。」 先生の宅での卒業のお祝いの帰り、 「ご馳走を詰めた胃袋にくつろぎを与える必要もあったので、」 の表現が好きだった わたしの言い訳 「若い美しい人に恐ろしいものを見せると、せっかくの美しさが、そのために破壊されてしまいそうで私は怖かったのです。」
11投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログ高校生の時に授業で習って以来、 たまにふと読みたくなり何度か読み返している。 初めて読んだ時も心にズシンときた。 先生、K、御嬢さん誰の気持ちになってみても辛い。 Kが死んでしまうのが分かってるから、なんで早くKに言わないんだよ…!この段階でKとちゃんと話していればなにか違ったかも!とか思ってしまうよ。 焦ってお嬢さんを手に入れようとする様子やお嬢さんとの結婚が決まったことをKになかなか言わない気持ち、Kが自分宛に遺した手紙に奥さんや御嬢さんが軽蔑するような内容が書かれていないことに安心する様子などは、うわーずるい人…と思いつつもとても人間らしい。 時間が経つにつれてどんどん苦しくなっていく先生を感じるのがしんどい。死んだ積もりで生きるなんて人生なんて…。 手紙ではなく、『私』と直接会ってこの話をしたら私はどんな反応をしたのだろう。時間が経ったらまた読みたいと思う。
11投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログ題名「こころ」のとおり、思いやりや葛藤や汚さ、諸々含んだ繊細で複雑な人間の心を、これほどまでに緻密に描写した作品は他に読んだことがない。 登場人物の揺れ動く心情に、一部軽蔑を感じるも、思わず「自分でもこうしてしまうかもしれないな…」「わかるわかる…」と深く首肯しながら読んでしまう。
0投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お嬢さんと結ばれた時が1番辛かった 表現が辛かった プライドって自分も人も殺しかねない 2章もお父さんが病気になって死にそうな空気の重さ家族の雰囲気、めちゃくちゃ表現力すごいー
1投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私が文学作品に興味を持ったきっかけの本。Kとの恋の駆け引きの際に1歩前に歩を踏み出したシーン、私とKに隔たれた障子の役割、そして夏目漱石が実際に経験したという「卒業論文」が導入された時代背景等々、読めば読むほど、また知れば知るほど、まるでスルメのようによりその物語のよさを味わえる作品だと考える。 近々また読み直す予定である。
3投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読むの3回目くらいだけど全然印象になかった先生と私、私と両親もかなりおもしろくて驚いた こんなに気になるところで終わっておいて、最後まで"私"がもう二度と登場しないのは逆に意外 K、(乃木大将、)先生と、もっと早く死ぬべきなのになぜ生きてきてしまったのかの反復と継承を感じるが"私"はそれを断ち切っていると思いたい
1投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ昔の文章が自分に合わんのか、続きを読む気にあんまならんかった。良くも悪くもないって感じた。 小中学生くらいに読んどけばもっと感じ方も変わったんやと思うけど、高校生のころに読んだけなんかどーしても、、うーんってところが多くあって。
0投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログNHK BSで放送していた『舟を編む』にて“長すぎる遺書”との言及がありまして、読んでみようと手に取りました。本に関する話題なら、何でも読書の手掛かりにしようと心がけています。昨夜、このドラマの最終回でした。さきほど録画を観終えました。辞書の編集、出版、言葉、言葉…言葉。 言葉とは受け継がれるもの、何百年も前の、それ以上の昔からでも、絶え間なく連綿と繋がってきました。それだけではなく、これから先へも果てしなく“言葉”は続いてゆくわけです。 今回、夏目漱石の著書を読んで強く感じたことが、まさしく“言葉”について、でした。著者の文章を読むこと自体は初めてではなく、その都度思うことは、時代背景などを考えてみるのだけれど、言葉そのものには決して古さを感じない、ということなのです。無論、現代向けに改訂されていることは存じています。とはいえ、込められた意味や思いまで変わってしまうことはないでしょう。その言葉を通して人々の思いや悩みなどは、昔も今も、何も変わらない、人というのは、皆同じようなことで悩んだり躓いたりするものだと教えてくれる。物語の時代を生きた人々の言葉を読んで、いまを生きる僕が共感できる、それを伝える“言葉”の偉大さ。『こころ』に記された数々の言葉に、いちいち感動しながら読み進めました。 僕が敬愛する俳優の松岡茉優さんの文章を思い出したので引用させていただきます。問題があれば削除します。 「あなたが紡いだ言葉たちが、また誰かの目に届いて、共感した人が、その言葉を使う。私やあなたの文章そのものは、100年後、残っていないと思うけれど、私やあなたの使った言葉は、きっと残っている」(Numero.jp 【連載】松岡茉優の「考えても 考えても」vol.6 あなたへ)より 初めてこの文章を読んだとき、いかにも読書家らしい彼女の考察だなあ、と感心しました。僕の言葉ですら、残るのかな。言葉に込めた思いもまた、残ってゆくのかな。期待してもいいのかな。僕は、そう思いたい。
9投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良かれと思ってやった事も、本質的には自分の利の為だったりするのは自分でもあった事だった。 普段他人を傷つけたくないし、傷つきたくないから波風起こさずの関わり合いを心掛けているけど、自分の無意識で目の前の人を傷つけてしまったと間違いなく感じた事があって、読みながら思い出していた。 先生が抱えていたこころを託された私は、何を思うのだろうか、先生のこれまでの言動に納得いくのかな。 個人的には、自分に対してブチギレていて欲しいなと思った。自分では先生がこの世で生きるに足り得る存在になれなかった事を。
1投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログ何度目かわからない再読。 「いやそうはならんやろ!」と思わずに、自分の価値観をいれずに、登場人物たちに寄り添って、彼らの人となりや価値観を偏見を持たずに理解するようにして読みたいと思う。
0投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログどす黒くてどうしようもないこの心は、 自分だけが持っているものじゃないんだってことを教えてくれた。 明るい内容じゃないのに、心が救われる。 人間みんな、そんなもの そう割り切って生きていこうって 諦めとはまた違う勇気を貰える物語。 この小説に出逢えて本当に良かった。
4投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読むのに3ヶ月かかった。 ”私”といる時の先生は厭世的なのに Kといる時の先生は俗っぽくて感情が剥き出しなのが面白い。Kの死後とその前で気持ちが変わったのもあるけど。人によって性格が違うように見える先生の本当の性格がわかるのは”私”の手紙の上だけなのかもしれない。 お嬢さんが見た目も中身も綺麗なままでいて欲しいと思って自分の最期までも死体を見せようとしないのも、わかるなあと思ってしまった。綺麗な人には綺麗なものしか見てほしくないなと思った。Kの死体の描写がついさっきまで生きていたものであることがわかるような書き方で気分が悪くなりそうになった。襖に散った鮮血を想像してしまった。 女性の描き方が前時代的と言われているが、実際前時代の作品だし仕方ないなあ。”私”や先生の語り口は女性をものとして扱っているように見えるがKの死後の奥さんの段取りの良さや全てを見透かしていそうな妻の様子はどの登場人物より頼り甲斐があるように感じた。 好きなところ:「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」 「ある時私は突然彼の襟頸を後ろからぐいと攫みました。こうして海の中へ突き落したらどうするといってKに聞きました。Kは動きませんでした。後ろ向きのまま、ちょうど好い、やってくれと答えました。私はすぐ首筋を抑えた手を放しました。」 「自殺する人はみんな不自然な暴力を使うんでしょう」
4投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ国語の教科書で出会って以来やっと読めました。 おそらくまた読む日が来るだろうと思います。 恥ずかしながら、私は漢字や慣用句など苦手でございまして、漢字を調べ、注解を読みながらやっと読めたレベルです。 しかしながら、もう読み終えた、もう理解した、などと思わせず、またいつの日か読んだ時の自分がどう感じるのか期待させてくれるものでした。
4投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このストーリーの核になるふたり『私』と『先生』は、ふとしたことがきっかけで出会って以降、似た者同士で波長が合うことからお互いにシンパシーを感じ合っていて『私』側からは敬意『先生』側からはノスタルジーの入り混じった感情で結びついていたように思います。 彼らは、学びが『アウトプットのためのインプット』でなく『インプットのためのインプット』を繰り返しているだけで、おたがい、なまじ手元の資産があるだけに当面の生活費を稼ぐ必要性にかられていないため、表面上で他人とおなじように学校に通って勉強をなんとなくしていても、そこで学んだプロセスを社会貢献のためにうまく活かすことができない、という病理を抱えています。 良く言えば人の影響を受けない・流されない、悪く言えば空気が読めないふたりは、人間として当たり前の姿をして人間のことばを使ってても、社会に適応できない障がいという『こころ』の病を患って生きています。 『先生』は、直感的に『私』が自分の二の轍を踏むことを危惧して、それまで隠していた自らの過去を手紙にしたためてカミングアウトし、そして、自分たちとおなじように心の病を抱えていたであろう、この話のもうひとりの重要人物である『K』について語り始め、ここからストーリーが本格的な核心に迫っていきます。 自分が思うに『先生』は、幼少期の頃の家庭環境の変化で心に消えない傷を負わされたのが災いして、自らと同じ様な立場に置かれている人に『必要以上に優しくしすぎる』きらいがあったのかもしれません。そして、更にはこの話の中で彼は後に、その優しさを天地がひっくり返るような形で意趣返しに用い、残酷な仕打ちをしますが、それも目に見えない『こころ』に対する配慮を欠いた無邪気ゆえの過ちと映ります。 ここではあくまでも先生の捉えたKの行動しか描かれていないので、Kそのものが本当に先生の言っている通りの人物であるかどうかは事実か幻想かで割れると思いますが、書かれているそのままを信じるなら、Kのこころは感情より理性へのリソースがほぼ全振りされているような状態で、自分の感情が自分でわかりかねるこころの病を患っているんだと思います。そうであるなら、勉学に勤しむ集中力がある一方での、彼の住まいや色恋に対する意識の低さも証明されるはずで、全てに納得がいきます。 そして彼らふたりは、生きた時間に差はあれど結果は同じように自らを殺めることを選ぶのですが、Kは感情と理性の大きな揺れ動きで自らの精神を保てなくなった衝動的な死、先生は年輪を重ねた先にとうとう良心の呵責にたえられなくなった末の死、と、あたかも、かたやストレートパンチで場外K・O、かたや何十年もつづく緩いジャブを受け続けてのダウン、のようなタイプの違うこころのダメージの結果が描きだされていると思います。 この手紙を汽車に乗りながら読んだ『私』がその後どういう道を進んだのかは具体的に明示されてはいませんが、『先生』が『私』に投げかけたのは、要約すれば、弱い心では自身を自立させることも他者を思いやることすらもできず、どんなに能力があってもだめなんだよ。というシンプルな事で、それが伝わったか、伝わらなかったかでその後の未来は真っ二つに割れるということを著者である夏目漱石は暗示したかったのかな、と、読み終わって落ち着いたいま、勝手に感じたところです。 いろいろと個人的にも考えさせられる内容でした。 また夏目漱石先生の他作品を読みたいですね。
13投稿日: 2024.03.18
powered by ブクログ2024年 鑑賞作品 No.6 《感想》 小説の中で真の人間というものに初めて出会った気がする。 一般的に小説の主人公は勇敢で果断に富んでいて明瞭だ。仮に優柔不断で人に流されやすい主人公も最後には自らの意思を貫徹し、あるいは徹底的に周りに振り回されて終わる。 一方、本作において、先生と私は意志と行動に常に矛盾を孕んでいる。なぜそこでその行動をとってしまうのだ…と客観的に見ればもやもやしてしまう場面が多々ある。 しかし人間とはそういうものではないだろうか。すくなくとも私はそうである。なぜあの時その行動を取ってしまったのか、疑問でしかないが、その行動を取った事実は間違いない。 ときには自尊心や虚栄心、ときには孤独感や不信感など、人間の心は理解し難い。 それでも私たちは生きているのであり、他人をそして自分自身を信じたいと思う。 まさに「こころ」ここにあり。 《印象に残ったシーン》 ▼ 私と先生が鎌倉て出会うシーン 未回収の謎が多い 私がなぜ先生の顔に見覚えがあったのか、先生がなぜ外国人の人と一緒にいたのか等、謎を多く残すことになる出会いのシーン これから二人の間に生まれる絆と残り続ける壁を暗示している意味深な出会いに感じた。 《MVPキャラクター》 ▼ 先生の妻 献身的に先生を支えて先生と共に生きながらも、自分が先生から嫌われているのではないかという不安を抱えながら、全くの他者として私と先生の間に立つ存在。 作中、妻の感情や心情はほとんど表現されない。 まるで蚊帳の外に放り出されたような印象を抱くが、しかし先生の過去や私の中においては常に中心にいる存在。 だからこそその妻の存在がくっきりとぼんやりと浮かび上がっている。
2投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログ先生のKに対する、複雑な、そして根源的な、嫉妬や信用や不信といった、こころの揺れ動き、そしてその残酷な結果を十字架に、行きつづける業の深さの描写が、まさに名作。
2投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログ明治から大正に変わるにつれて、人々の心が個人主義・個性主義になっていく。その中で、夏目漱石がコミュニティと密に繋がる明治の人々の心を照らしている。 若い頃の先生はまさに明治の人間、そしてその後心を閉ざした先生は個人主義故の孤独に苦しむ大正の人々の未来を暗示しているのでは? 今再び、世間はコミュニティを求めている。この振り子のように止まることのない人間関係の在り方は、これからも人々がこころを手に取る理由となる気がする。
3投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ表現がとても巧妙で、美しさを感じさせる。 物語としては、罪の意識、激しい悔恨、そして嫉妬と愛情のみならず、まだまだたくさんの感情を取り扱うものだが基本的には重しが始終かけられている。それでも尚、儚さや美しさを常に纏わせる。こころに響く。 ただ、完結をみない作品。 先生の遺書と、前半の物語は起承であって、転結に至っていない。 漱石の体調のこともあるのだろうけど、残念。
1投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ12,3歳の頃 年上のきょうだいの教科書で初めて読み、 その後初めて手にした純文学小説。 ライトノベルも純文学も、 いろんな本を 買って読んで売って としている中 この本だけはいつもどうしてだか手元に残る。 他の本も読み返すこともあるけれど それ以上に この本は何度となく読み返してしまってる。 10代 10代半ば 20代前後… その時々の読み返す時点で みえるものも 読める部分も 感じることも ぐるっと変わって 毎度微妙に違う物語を読んでいるような心地になる。 友情 恋愛 .. 大きく見えやすいテーマはその2点のはずなのに それらよりもずっと底深い何かが息を潜めて居る気がする。 きっとこの先も この本を手離せずに 何度となく 折りに触れて 読み返してしまうのだと思う。
1投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ月が綺麗だったから夏目漱石を読みたくなった稚拙なわたしを許して。 こころに描かれる世界線は決して大物語ではなくて「あるある」だと思うので読むたび胃が痛い。誰だって出し抜いてやろうとか利己心ってあるじやない、わたしが先生の立場でもKに嘘をつくと思うし、わたしがKの立場ならまあ間違いなく自殺するね、全員に共感して忙しい疲れた。利己心を持っていることは悪いことじゃないはずなのに、と、この作品のメッセージを正面から受け取れないでいる。結局自らの利己心で自らの命を絶つところまで追い込まれた先生を見ると、じゃあKの恋心を応援して奥さんにアプローチしなければ今頃幸せに暮らしたのかと想像していや絶対行動できなかった悔しさで彼もまた自殺するやろ...と思うのです。えーもうじゃあ三角関係になった瞬間Aを選んでもBを選んでも即ち死じゃん。と思って、国語のテストでこの作品の主題を問われた高校生当時「三角関係ダメ絶対」みたいなこと書いたら、ちゃんとバツされたの思い出してムカついてきた。国語のテストに丸バツつけるな!!!(無茶)
4投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ学生の頃には読んだのでしょうか、あまり記憶はありませんが… 今読んだみて感銘です。 人は人の心の中を覗くことはできず、例え肉親でも、相方でも、親友でも。でも、読みきれないからこそ幸福でもあり、不幸でもあり、人間関係が楽しくもあり、苦しくもあり、人としていられるのでしょうか。 〈明暗〉に続き、人の自己(エゴ)について考えさせれ、漱石に尚一層、関心が深まりました。
2投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログ国語の時間に少しはふれてはいたのだろうが、初めて今回きっちり向き合って読んでみる。なるほど、美しい文章と染み入る言葉の数々にうっとりと夏目漱石の世界に没入。 先生は有罪なのか無罪なのか…。読み終わっても終わらない色々な想像でしばしこころの世界に。
2投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
10年?久しぶりに読み返してみた 文書が読みやすくて一気に読めてしまった 前半は主人公と先生の出会いからやりとり、主人公家族のお話 後半は先生の過去の打ち明けのお話 先生の過去のお話 先生の自分のせいでKが自殺してしまったと罪悪感を感じ 生きていた 最終的には同じ選択をして死んでしまう 個人的に思うところで、 それまでのKの生い立ちから精神的に病んでいたかもしれない そこに親友や居候先のご家族からの好意をうける はじめての恋に対して、それまで生きていた思想や信念との矛盾が生じた どうすればいいか分からない苦しみ 親友に打ち明けるも Kが1番聞きたくなかったことを言われてしまい、 さらに実は、親友が好きになったお嬢さんと結婚することになっていた 親友とお嬢様さんが家族になろうとしている 大きな打撃を受けたことは容易に想像できる ご家族から絶縁、親友の裏切り、初めての恋、思想や信念との矛盾など 前前から精神的に苦しかったところに、 これ以上は耐えられない 誰にも理解してもらえない孤独 耐え難い孤独がために自殺をしたのではないかと思う すべてが先生のせいではないとも感じる だけど、先生はどうしても自分がしてしまったことを自分自身が許せなかった 自分がそのきっかけを与えてしまった 先生も本当に不器用で歯がゆい 客観的にみたら、奥さんもお嬢さんも早くから先生のことを気に入っていたと思うが、、 お嬢様と先生がしあわせになれなかったことがとても残念 一言素直な気持ちを伝えられたなら、、と思わずにいられない そこがこの小説の教訓でもあるのだが 素直になること 正直に生きること 周りの人を大事にすること 余談だが、 今の若いものは、、と主人公のお父さんが言っている描写があり、 どんな時代でも親世代から見ると、 ついそのセリフを言ってしまいたくなる行動を、 若者はするものなんだなと思ってしまった
1投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家族(故郷) 道 失恋 裏切り Kと先生の圧倒的な孤独による自殺 精神的に向上心のないものはバカだ
1投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ高校の時読書感想文の課題図書で読んだことのある1冊。 以前ラジオで「こころは何歳の時に読むかで感じ方が変わってくる」と聴いたので。 正直高校生の自分がどう感じたかは覚えてないけど、とりあえずわかったのは、夏目漱石が生きた時代も、たぶんいつの時代も「恋愛」と「嫉妬」は切り離せなくて、人間関係とか下手したら人生が狂うってこと。
2投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ自分の胸の内を、人に明かすこと。その大切さ、難しさ、恐怖。言いたくてたまらないのに、言えたらどんなに良かったか。 手紙を読んだ後、何が起きたかを想像してみる。
2投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あえて外側の意味での人物を細かく描写してないからか、自分でふわふわした景色を見ながら読んでいるようなそういう想像する楽しさがありました。 ただ、長かったです。 たぶんその想像するのが大変なこともあると思いますが、結構な時間かかりました。 最後の方、興味が加速していきましたが、そこまでが結構しんどかった。 教科書とかでなんとなく結末を知ってたので、そこに行き着きたくて読めましたが、そうでない場合この文章を楽しむ情緒的なものをまだ自分は持ち合わせていない気がしました。 また歳をとってから読めたら読みたいです。
3投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ「先生」と称する人物が、親友を自殺に追いやった罪悪感に苛まれながら苦悩し続けた自らの人生について、「私」と称する青年に手紙を通して告白する物語。 心を、つまり、様々な感情を持つ人間の脆さ、愚かさ、そして孤独、絶望に抵抗できない命の儚さを、作者の丁寧、緻密な文体によって表現されている。 個人の主張ばかりが強調され、他人との繋がりが薄い現代とは違い、人と人が直接的に接し合い、己の感情や様々な情景に思いを馳せる世の中だったからこそ、ここまで人間の心の有り様を文学に落とせたのだと思う。
7投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半の私と先生の章では、先生という人物が物静かで神秘的がゆえに、物凄く高尚な人物に見える。それが私を通して見た先生だったんだろうけど。先生のことを深く理解したいと思う私の心理と、なかなか心の奥底を見せてくれない先生との関係にヤキモキしてしまう。私の一方的な片想い(?)かなと思いきや、先生の側も私のことを理解者だと認識して遺書を託してるのもエモい。 先生と遺書の章は、先生の告白になっている。Kと先生、お嬢さんの三角関係にまつわる先生の内面が赤裸々に綴られていて、この章で先生が途端に人間臭くなる。嫉妬や裏切り、人生や信念、恥についてぐるぐるぐるぐる考えているのが、本当に先生もKも面倒くさい笑 私の最後とかについては少し宙ぶらりんな感じがしたけど、それはそれで良いのかな。昔の文体だから言い回しとかがよく理解できない部分はあったけど、なんとか読破できた。本の最後らへんに注釈がついてたからありがたかった。
4投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半は主人公と先生の物語 後半は手紙を通じての先生の学生時代の話。 先生と親友のKと静という女の子と三角関係 先生の謎が手紙を読んでいくと同時に解けていき読んでいて気持ちがいい。 人間の不器用な"こころ"のもどかしさが読み手を惹きつける。
1投稿日: 2024.01.05
powered by ブクログ高校生ぶりに読んだ。出会いの瞬間からBLの匂いがするよね。穿った見方をすると、 心境が読めない先生の気持ちが、遺書を介して説明される構成はやっぱりすごいなって感じる
1投稿日: 2023.12.27
powered by ブクログ私、先生、奥さん(=お嬢さん)、Kの人間模様。金銭と恋愛をめぐるエゴイズムや葛藤が生々しく描かれている。
1投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ本人の実体験かと思わせるような現実味のある物語だった。先生という高尚に思える人の弱いこころを描いてあることで、こころの不完全性をより強く感じた。また、こころというのはいいことも悪いことも全て受け継いでおり、自分の心というものが、その流れの一部分を成していることを実感した。大人になってまた読み返したい。
6投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログ漱石の文章は他の人のに比べて「あるあるある、そういうときある!」って思うことが多い気がする。というか「この感覚はすっと入ってこないな?」と思うことがかなり少ない。長年の友人の自殺現場を発見したことなんてないのにすごい共感しちゃったもんな。他にも日常の何気ないシーンの心理描写が細かくて、小説ってそうやって細部まで丁寧に書くことで長くなるんだなという学びがあった。これは長すぎる遺書に対する皮肉も込めて言ってます。 巻末の解説の、物語中で自殺をしている3人には共通して「もっと早く死ぬべきだのに」という思いがあったという指摘が面白いと思った。
2投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
みんな結局自分をいちばん犠牲にすることなんでできへんけど、そんな自分が辛いんよな ローランドも人間やから、こんなことたまには思ったりするんやろな
1投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログ中学の夏休みに一度 大学の夏休みに一度 社会人になって一度 結婚して一度 子供が生まれて一度 夫が亡くなって一度 読書習慣が全くない私なのに、この本だけは折に触れ読んできた。なぜだろう。
2投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ『坊っちゃん』に続き、漱石作品二作目。執筆当時どんな想いを抱いていたんだろう——。先生の友人であるK(金之助の頭文字)は恐らく著者自身であろう。文豪の死因には自殺が多いなぁと感じるが、漱石も晩年ということで"死"を念頭に置いて執筆していたのかな…。星四つ。
8投稿日: 2023.12.01
powered by ブクログうん、言わずと知れた名作ですね。この「こころ」という作品には日本人が持つ「恥の文化」の極限を見た気がします。多くの日本人が共感するからこれだけ読まれているし、評価されているのだと思います。天邪鬼な自分をよく読んだな褒めてやりたいです。
45投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく長かった。 Kの恋心を前にした先生の心情が非常に人間味が現れていてよかった。それゆえKの自殺後の先生の生き方は悲しいような、後味が悪いようなものを感じた。
2投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログ面白かった。 夏目漱石は有名だけど、 どんな本を書いたのか気になって読んだ。 別の作品も読んでみたい。
1投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログ高校時代の延長で購読。この時代特有の言い回しで苦労するところもあったが、比較的楽に読めた。まさか高校時代に読んだ話が先生についてのことだとは思ってもいなかった。
1投稿日: 2023.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰かを愛して、その恋のために 嫉妬をする。 Kを死に追いやったのは 本当に先生なのかな。 先生はずっと秘密にしていたのは 奥さんが本当はまだKのことを 好きだからと思っていたからじゃないかな。 いつの時代になっても、 愛が絡むいざこざは変わらない。 私と奥さんのその後が気になる。 だって奥さんは大切な人を 2人失ったんだから。
1投稿日: 2023.10.25
powered by ブクログ古典に一度触れてみたいと思い手に取ってみたが、読んで良かったと思える作品。 時代背景が令和と明治で異なる背景が要因だと思うが、読者側が持っているとされる現代日本の個人主義的な個々の思想と、作品内の思想が先生とKを通して比較できる点に面白さを感じる。 Kが真っ直ぐな心を持っているように先生のフィルターを通じて描かれているが、令和の日本人からすると先生も綺麗な心の持ち主だと思う。
1投稿日: 2023.10.24
powered by ブクログ夏目漱石は読んでいて灰色の石みたいな印象を受ける。禅のような、殺伐としたような、線の薄い美しさのような。
7投稿日: 2023.10.21
powered by ブクログ高校で少し触れて以来、初めて全体を通して読んだ。 人の薄暗い感情がとてもよく描かれていて、学生の時とは違った感性で読むことが出来た。
2投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログついに読みました、誰もが耳にしたことのある夏目漱石のタイトル。 読み始めた事を30代の長男に話したら、どこまで読んだ?Kは出て来た?と聞かれたのは、Kが出てくる事で先生の背景や闇は忘れえぬ過去を知ることになる肝だから、おいそれとネタバレをするわけには行かなかったのでしょう。 最初は語り部による先生への印象が語られるのだけど、読み始めの私は語り部の青年が先生にストーカー気味ではないかと不審に思っていたけれど、ストーカー気味くらいに大事な語りだったのですね。 この彼による印象から、先生の手紙を読んでいくにつれ知る先生の逃れられない過去。 この後の事も想像したくなるくらい、無駄のない表現力の嵐。 私もここまでではないが過去の自分の言動の過ちが変えようもないのに心を苦しめたりする。誰もがそんな苦しみを抱えていると想像すると胸が苦しくなるけど、読んで良かった。 学生時代に既に読んでいる子供達は大人になっても、時折、夏目漱石談義をして盛り上がっていたけど、納得。これで私も参加できる。 誰かと話したくなる一冊だった。
15投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校の現代文で、一部を教科書で読んで以来で、通読するのは初めて。読み応えがあった。序盤は冗長に感じた。 終盤、結末がわかってても読んでてヒリヒリする描写が続いた。。 正直、私の読解力と感受性では、「やはり名作や。。感動した!!」とはならなかった。 でも、普段の生活でも読書体験でも、言語化されないまま無意識の底に沈んでいくような些細な心の機微が随所で掬い上げられていてるなぁとは思った。 なんて美しい文章表現なんだ〜と思う文章はたくさんあった。マークしておけばよかった。またゆっくり読み直してみようと思う。 病の末に待ち受ける死と争う主人公の父親と、自殺するKと私の対比があるなと思った。 明治時代って大昔やん、と思うけど、人の感性や苦悩の種は普遍的なものなのかなーと思った。 お嬢さんはいかに魅力的な女性だったのだろうと思った。 あーKを下宿に連れてくることさえなければ、こんな悲劇は起こり得ずにハッピーエンドだったろうに。。 作者の夏目漱石についての理解が深まれば、また違った視点での感想が生まれるかも。まだ巻末の解説も読んでないし読んでみよう。
2投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログはじめて夏目漱石チャレンジ! 息子の課題図書だったようで『面白いから読んでみて』と勧められました! 確かに読みながら私の感情かなり動かされました この本は評価できないので星はつけません
8投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログ何故か急に読みたくなり、高校生の時以来に読んだ。 平易な文章で人間の内面に迫る、漱石後期の文体がとても好きだ。 また整理できてから感想を書こうと思う。
5投稿日: 2023.09.14
powered by ブクログ存在はもちろん知っていたけれど読んだのははじめて。一言で言えそうなことを5行くらいかけて言っているような気がした…笑。漏れがなく表現するためにはそうなってしまうものなのかなあ、、、むずかしかった。 心理描写がまどろっこしいけれど言い得て妙で、練られた文章なのだろうな…と思った。登場人物の行動だけを見ると、なんで!?!?!?というものだらけだけど、許してくれる人やわかってくれる人はいるだろうにひとりで自責の念にかられた経験は私もあるので、人間の心の天邪鬼さ(?)みたいなものも表れているのかなと思った。 でも100年以上前の小説なのにこれだけ衝撃を与えられるのはやっぱり作品の力がすごいのだろうなーと。読み継がれるのはわかる。夏目漱石の他の作品も一生に一度は読んでみようかなと思わされました…笑 でもやっぱり先生も「私」も定職に着いた方がいい気がする(余計なお世話)
28投稿日: 2023.09.05
powered by ブクログ教科書で読んで以来、久々に読んだ。 正直、3章しか覚えていないくらい先生の手紙の内容が濃かった。 素直な心と、妬ましく感じてしまう心は表裏一体なのかなと感じた。
2投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログ夏休みの課題として読んだ。 あまり期待はしてなかったけど、最初の先生と私の章が思ったより面白くて2章まではスムーズに進んだ。 でも最後の先生と遺書の章は、まさに長い長い先の見えないトンネルを進んでいるみたいだった。読んでも読んでも終わらない。面白くない同じ内容を違う言い回しで表していて長いだけ、でも独特の表現の仕方とか、分かるようで分からない、でもなんとなく理解できるような文章は綺麗だなって思った。正直、考察したり何かを感じ取るのは無理だったな。また読んでみてもいいかも
7投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログミチクサ先生を読んで、読みたくなった。 内容よりも、田舎の人間の描写の正確なことにびっくり。都会っ子なのにすごい。
2投稿日: 2023.08.19
powered by ブクログ先生は恋のすばらしさや、善い人間もふとしたタイミングで悪人に変わってしまうこと、自分の過去を私に隠さずに伝えたという意味で、私からみたら先生だったのかな? 一人ですべて抱え込んで引きずって、私に遺書で打ち明けて死んでしまったし、遺書の最後に「誰にも言わないで」みたいなことが書かれていた。それを私は誰にも言わないで生きていけるんだろうか。若いのにずいぶん重たい荷物を背負ってしまった私のその後も気になる。。 しかし妻の立場に立つと辛い。 ずっと一緒にいる人がある日をきっかけに暗くなり、理由を聞いても何も教えてくれないのだから。 そばにいるのに話してくれないのはとても淋しい。 先生が死んだ後、どう折り合いをつけて生きていくんだろう。 Kは失恋で自殺したとは考えにくい。。 お寺の息子で、もとからの頑固な性格、理想の高さ、その理想にたどり着けない自分の未熟さ、恋に翻弄されてしまう自分の弱さ、先生に裏切られたこと、諸々が絡み合っていたんじゃないか?と。
2投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログふとした瞬間に眺めては読みたくなる小説。文章に惹き付けられて無我夢中で読んでしまう。もはや意思を失ったゾンビ。読み終わったあと、一週間は引きずるね。先生の孤独が刺さってしまうのは、人間が生きる大変さを痛感するからなのかな。
3投稿日: 2023.08.07
powered by ブクログ子どもの頃から時々読み返している本です。 ネット化社会ですし、今は読まずとも大まかな内容は知る機会があるでしょうが、私は子どものときに読んだ時にはまっさらな状態でしたので、かなり衝撃でした。 同性愛的な要素は私には汲み取れなかったですが、心ってこんなふうに壊れていくんだと。 どうしてこんなに自分に厳しく当たるのだと。 時代小説も好きでよく読みますが、昔の人って一人一人がおしゃべりじゃないんですよね。(小説の中しか知らないですが) 余計な事も言わないけれど、言いたい事も言わないんです。自己防衛や虚栄心もあるかと思いますが、いい意味で「言葉」というものを重く受け止め、大切にしている のだと感じます。 その少ない言葉の中から勇気をもらったり、逆に自死を覚悟してしまったり… 今の時代だと、さらっと言えばいいのに!って思う事象でも心の中で煩悶しちゃうんでしょうね。 誰かとしゃべる、相談する、共感してもらえる、そういったところで自殺というものは抑制されるのかもしれないけれど、それが出来ないとどうしても自分の心としか向き合えずに苦しんでしまう。 周りはわかってあげたくても、その人が頑なであれば難しいですよね。 そういった人がいたとしたら、私はどうしてあげたらいいのかと考えます。 それから、こころを読んでいるといつも、言葉の使い方が面白いなと感じます。 風邪…ふうじゃ 逆回す…ぶりかえす あて字も色々あるそうだけれど、ついついメモしてしまう漱石流の使い方。 学者じゃないからそこまで詳しく知らないけれど、純粋に面白いと感じます。
2投稿日: 2023.08.06
