Reader Store

総合評価

1431件)
4.2
574
442
242
27
7
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中まで やっぱり難しいなーと思ってたけど 途中からすっと読みやすくなって入り込めた。 こーいう話だったのか。 鉛のような飯を食べた、の一節だけどっかの問題でやったのなんとなく覚えてた 殉死というテーマがあって 裏切りと嘘付きと罪悪感。 明治天皇の崩御とか乃木大将とか 時代背景ふまえて読むべきはなし。 あっちゃんがこれは日本人の感覚の変遷に警鐘を鳴らす作品だって言ってた、 明治、大正、、そんなにめっちゃ昔じゃないけど いまではもう殉死なんて価値観みんな持ってないもんね それでもこの本が売れ続けていることがすごいし。 令和になってもっと価値観変わっていくなぁ 教養として押さえておくべき名著だと思ってたけど ストーリーとしても楽しめた。

    3
    投稿日: 2020.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    平成から令和に変わった今、恥ずかしながら明治の終わりの時代の頃のお話「こころ」を初めて読みました。 まずこのお話が終わった瞬間の率直な感想は、衝撃的な最後という訳では決してないのに事実衝撃を受けて全身に鳥肌がたつほどのものでした。いきなり切り捨てられたかのような気持ちになったというか。 このお話は誰もが知っているという前提でネタバレ扱いしていません。もし内容を知らない方は以下ネタバレです。 「なんなんこいつ」とか「独りよがりが酷い」「こんなん送られて「私」気の毒、奥さんかわいそう」など、先生に対して生じる気持ちは「こいつ有り得ない」といった到底理解し難い気持ちでした。しかしその「私」も死にかけてるおっさんおいて先生に会いに電車に乗ってるのもびっくりなんだけど、という理解し難いことばかり。 Kに対しても、いやいや、それごときでそこで死ぬ?いや辛いけれども。復讐?そこでそんな死に方って。などと直後には思ったけれども、遺書に書き加えられていた言葉から、Kの心の中の様々なパターンが浮かびました。 ストレートには、「私」に裏切られて悲しい。死のう。 または「2人は結婚するほど好意を寄せ合っていたのに気づかずあんな相談して死ぬほど恥ずかしい、いやもう死のう。今まで何回も死にたかったけど今がその時だ」 または「そもそもここまで生きてなかったらあかんと思ってた恋とかしなくて済んだのに尚且つ友達に裏切られてこんな気持ちになるくらいなら今がその時っていうかもう何もかも遅い死のう」かもしれないしもっと単純に、究極に自分を恥じて堪らなくなったとか、、理由になるようなことは沢山ありすぎて結局はわからないんですよね。 そこでここのレビューで多くの方が言及されていた中田敦彦のYouTube大学、見ました。 ちょっと彼のトークしんどめだけど「こころ」に対する理解がものすごく深まりました。 個々の悩みも道徳も正義も時代と共に移り変わる、読者はその証人である、そこに気がつけるすごい本。 そうだったのか、とものすごく腑に落ちました。

    5
    投稿日: 2020.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今より人との繋がりを大事にし、裏切ることに深く傷つく時代があったことを知りました。まず明治時代の背景を考えて読むと面白さが増すと思います。読み終わった時は共感できないことが多く登場人物の動向に理解できない点がありましたが、オリラジの中田さんのYouTubeで解説を見て面白いと思いました。一度の失敗で自分を責め続ける人生を送ることや、明治から大正になった影響をモロに受ける人々がいたことなど、この時代について興味を持つきっかけとなりました。他の漱石の本も読んでみようと思いました。

    1
    投稿日: 2020.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公目線で咀嚼すると深く共感できるが、俯瞰してみると冷罵に値する。 最後まで利己的な先生。 軽蔑しちゃう。酔狂でじゃなくこんなこと書いてるなんて頭おかしい。だめだよ先生そんなのじゃ。気持ちわかるけどね。でも現実を受け止めて新たに他の人を傷つけないように生きなくちゃいけないよ。もっと違う形で妻を愛して。 時代ってものもあるけど、女や妻が軽視されすぎてる。自分のことで精一杯、余裕がないと怖い。善良な故に畢竟負の連鎖が止まらない。 人間らしい。

    2
    投稿日: 2020.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    純文学はあまり好んで読まないものの 流石に、夏目漱石は外してない 笑 中でも「こころ」は 漱石作品でも一番好きなので 若い頃に2回ほど拝読しとりますが… あっちゃんの解説を観て 「えっ? そんな感じだったっけ??」 となったので、再々読してみた 夏の日、鎌倉の海で出逢った先生に惹かれ 幾度となく、東京の自宅に遊びに行く なかなか心を開いてくれない先生に もどかしさを感じる私 父親の容態が悪化したため 田舎に帰省中、待ち望んでいた先生からの手紙は あまりにも分厚かった 人間不信に陥った挙句 人との関わりを断ち、妻と二人 僧侶のような日々を過ごしていた先生 昔は、明るく面倒見の良かった先生が なぜ故に、人間不信になった理由が書かれた手紙は 遺書だった… ざっくり過ぎか…σ(^_^;) 信頼していた、叔父に 財産を奪われたコト 親友と同じ人を好きになり フライングしたことによって 親友が自殺したコト この2つの出来事が 先生の人生に影を落としていた 若い頃(20代だった)に読んだときは 親友Kが、恋に敗れて自殺したコトに衝撃を受けて その印象しか残ってなかった YouTube大学で、あっちゃんも言ってましたが 現代人の感覚で読むと、理解に苦しむ 確かにその通りで その時の時代背景を、しっかり踏まえていないと 特に、文学作品と呼ばれるモノは 全く面白くなくなる 「明治天皇崩御からの、乃木大将の殉死」が 時代の流れによる、価値観の大きな相違を表してる というポイントを 若い時には、全く分からず読んでたなぁ 40代に入って、御多分に洩れず 私も歴史に興味を持ちはじめて あれこれと、歴史小説とか、記録小説を読み漁ってきたので 20代の時とは、全く違う感慨深さに浸れたかな 夏目漱石の偉大な功績は 古い文体を、誰もが読める現代的な文章で書いたところだ と、何かで読んだことがあったけど 谷崎潤一郎の華やかで、耽美な美しさとは異なる 清く滑らかな文章だなぁーと 再発見したものの 我輩は猫である、でもそうだったように 「えっ! ここで終わるの?」という 唐突な終わり方 これだから、純文学は油断がならない #夏目漱石 #こころ #読書 #近代文学 #よござんす

    2
    投稿日: 2020.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私がある時先生と出会い、不思議さに惹かれついて行き、先生の過去を遺書を通じて知るという物語。先生は両親のうまくいかないことから大学時代Kという人物と同じ下宿先に住むこととなる。そこに住んでいたお母さんとお嬢さんと仲良くなり、お嬢さんに自分は惹かれて行く。しかしKもそのうちの1人であり、直接的に対抗したわけではないが奪い合いとなる。そこで先生は今しかないと思いお嬢を妻としたいと母に告げる、母は承諾したがお嬢とKには言っていない。Kにそれを告げると次の日には自殺してしまった。 とても切ないこの内容を誰にも伝えることができず、私に遺書を通じて伝えた。先生は悪いことをしたわけではなく、Kとの恋の摩擦によりKをなくしてしまう。心の底からしみじみと伝わってくるお互いの感情がこの本の読みがいを感じさせた。

    2
    投稿日: 2020.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    Kが自死した下りにすごく思い当たる気持ちになる。遺書の内容を見て安心し、元のように戻したり、恐怖の中で悲しみが自分を救う気持ちになったりするところについて、それが先生が最後まで嫌って、憎んだ人間の汚いところそのものだろうと思った。罪の意識があるのに、自分の醜い部分がせかせかと働いてやけに冷静になっている気持ち、それを眺めて軽蔑する善の心の葛藤みたいな、今作に描かれたものが今まで私の中で言語化されていなかったので、すごく心に残った。

    2
    投稿日: 2020.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何十年、何百年経っても学校の教科書で引用されていたりする理由が分かる。誰もが抱えているような人間らしい感情が、こころがギュッとつまってる。

    2
    投稿日: 2020.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一度はしっかり読みたいと思っていました。 今では、あまり使わない言葉や表現が多く、辞書引きながら読みました。 一文も長く難解な表現もある為、読了に時間が掛かりましたが、心のうちの表現、感情の揺れ等とても読みごたえがありました。

    2
    投稿日: 2020.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★★★★☆ 4.0 高校の教科書に載ってて授業で受けたときはよく分からなかった。全文が掲載されてないにもかかわらず、授業ではかなりの工数を費やして内容の読解をやった覚えがあり印象深い。 大学に入って改めて読んだときは衝撃だった。 教科書は小説の中盤から終盤にかけてを取ってきたもので、教科書の印象で作品を批判する危険性を身にしみて感じた。 どこか共感できて共感できない素晴らしい名作だと思う

    6
    投稿日: 2020.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の頃に教科書に入っていて読んだ本。当時は死について全く考えたこともなかったからすごく衝撃的だった。

    6
    投稿日: 2020.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生きるとは、幸せとは、こころとは何か。 読みながらも読んだ後も 頭の中をグルグルしていたこと。 若かりし頃の過ちにより 罪悪感とともに死んだように日々を過ごす先生。 卑怯、嫉妬、憎しみ、 そんな感情、汚いこころを持ち 友人を自殺にまで追い込んだ自分を 最後まで許すことができなかった。 『精神的に向上心のないものは、馬鹿だ』 本書の中で3回も出てきた言葉。 どんなに汚いこころを持ってしまったとしても どんな過ちを犯してしまったとしても 人間は弱い生き物だと受け入れて 許せ、精神を強くし乗り越え生きていけ、 それができなかった先生のような人は馬鹿だ、 こんな生き方をしてはいけない、と 本書は後世を生きる人たちに対して そんなメッセージを贈りたかったのではないかと思う。

    1
    投稿日: 2020.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    昔、教科書に載っていて、全文読んでみたくなったので読んだ。少し前の時代に書かれたものだけれど、とても面白く読めた。 「私」が先生に惹かれる様子は、海水浴場で付き纏ったり、まるで恋のよう。 「両親と私」の章では、聞きにくいのも分かるが、はやく父親に財産分与はどうするのか聞け!と思っていたし、「先生と遺書」では、先生はKとお嬢さんにヤキモキするくらいならさっさと告白しろ!と思っていた。まあその逡巡している様が面白い本なのだけど。 「私は何千万といる日本人のうちで、ただあなただけに、私の過去を物語りたいのです。あなたは真面目だから。あなたは真面目に人生そのものから生きた教訓を得たいと言ったから。 〜中略〜 だからこれから発達しようというあなたには幾分参考になるだろうと思うのです。」 Kと先生のお嬢さんをめぐる話は、まあ物語の核心なのだろうけど、私は上記のこの箇所はとてもこころに響いた。作中の「私」に宛てられた言葉なのだけど、まるで後世を生きる読者の私たちに向けられた言葉のようだと思ったから。

    4
    投稿日: 2020.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    名作って機会がなければなかなか手に取らないけど、最近の表紙の可愛い柄に惹かれて読んでみた。思っていたより読みやすく、入り込めた。結構苦しい物語だけどとても考えさせられる物語だった。

    2
    投稿日: 2020.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作品は学生の頃にも読んだ記憶があります。今読むのとはまったく違った感想だったと思います。 作品は3つに別れていて、かつ、途中で一人称というか、物語を進めていく人物が変わります。(私→先生) 学生の頃は・・・「先生」の思惑通りなのに失恋のような感じと、友人との別れと「私」のこれからどうするのかということが興味深かった記憶があります。 今回、再度読んで見ると・・・胸が苦しいしく、さまざまな感情が飛び交い熱い感じがしました。 人は強欲、嫉妬、後悔などさまざまな心の動きを持ちながら生きていて、誰かに分かってもらいたいと思いながらも、誰にも見せたくないという部分があると改めて思いました。読む年齢、読む時期によって思うことが変わる作品だと思います。また、この本を読み終わり、本を閉じたとき「こころ」という題名の意味を感じることができるのかもしれないとも思いました。

    16
    投稿日: 2020.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    教科書に載ってたなーと思ってなんとなく読み始めたら、これは確かに名作。 本の半分が手紙の内容。重い内容だよね、自分のせいで友達が死んじゃうなんて。独占欲と嫉妬と自己嫌悪と変な意地が拗れてすごく複雑な気持ちになる。 昔の本って身構えちゃうけど読みやすかった!

    2
    投稿日: 2020.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    国語の授業で読んだこころを、軽い気持ちで全文読みたくなって読んだ。Kに対する罪悪感や妻に対する希望の持ち方は、今の自分にも起こり得る些細な出来事がきっかけだが、意地をはってしまった為にどんどんと拗れてしまったんだと感じた。 複雑な心の機微が自分の中にスッと入ってきて、凄く読みやすい。

    1
    投稿日: 2020.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2020/07/01〜2020/07/02 【感想】 生き辛そう…というのが何も考えていない(言ってしまえば精神的に向上心のない)わたしの読後最初に浮かんだ感想 思った事(伝えた方がいいと判断した事)を躊躇なく口に出せる自分からすると、何を躊躇うのだろうか?と感じてしまった 話の構成が面白いと思った 最初に主人公にあたる先生の見え方、中編に主人公にまつわる話、最後に先生からの手紙による先生の過去編 奥さんに娘さんくださいって言っちゃったけど、Kにまだ知らせてないよ、お嬢さんの信頼失うの勘弁…っていう心理描写は入り込めた 田舎の両親に嫌悪感 外聞を気にしたり、子供を親の手駒に思っているあたりが(実際は違うのかもしれないし、時代もあるのかもしれない、それでもこう受け取ってしまった) 301ページ 【好きな言葉・表現】 君は人間らしいのだ。或は人間らしすぎるかも知れないのだ。けれども口の先だけでは人間らしくないような事を云うのだ。又人間らしくないように振舞おうとするのだ。(P253) 精神的に向上心のないものは馬鹿だ(P253)

    1
    投稿日: 2020.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    Kindleで青空文庫も読めると知って。 名作を再読。 恋にもがく様子が苦しい。先生も、Kも。 先生が嫉妬に駆られて、些細なことに不安になって、というのが本当にリアル。渦中にいるときは自分じゃどうしようもないですよね… Kはどこか影があってすごく魅力的に感じてドキドキしてしまった。

    1
    投稿日: 2020.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい!この重量感。 「先生と遺書」のボリュームと精緻な文章に圧倒される。 Kが部屋で死んでいる場面を何度想像し、悲しい気持ちになったことだろう。 漱石の作品が、彼の死後も読まれ続けている理由がよくわかる。 (2007年8月) ----- 夏になると「こころ」が読みたくなる。 僕にとって「こころ」は夏の代名詞といえる小説である。 新潮文庫の夏の100冊で取り上げられるためでもあるし、物語の中で先生と私の出会う場所が海であるということにも起因する。 「人間を愛し得る人、愛せずにはいられない人、それでいて自分の懐に入ろうとするものを、手をひろげて抱き締めることのできない人――これが先生であった」 学生の時分に家の財産の問題で叔父に裏切られ、恋愛沙汰で友人を裏切り自殺に追い込んでしまった先生。 そうした出来事から人間全体を信用できなくなり、厭世的な生活にはまってしまった先生。 遺書の中で長々と述べられる先生の言葉には「これが人間の真理だ」と感じられるものがいっぱい詰まっている。 美しい日本語にたくさん出会えることも「こころ」の魅力の1つである。 「じゃ随分御機嫌よう」(105ページ)という言葉、好きだなあ。 読むたびにKの自殺の場面がイメージされてすごく切なくなる。 よっぽど人間をよく観察していなければこんな小説は書けないと思う。 漱石は天才である。 (2008年8月)

    2
    投稿日: 2020.05.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    友情と恋、罪と罰、生と死は、どの時代においても考えなければならない問いなのだろう。これが、こころというタイトルに集約され、100年以上に渡って愛されてきた理由の一つだと思った。

    0
    投稿日: 2020.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2020/5/27読了。 三読目、何が多くの読者に読み継がれているのか? じっくりと読み、楽しみたい。時代背景、登場人物、主人公の性格、先生の人物像などなど。この手の小説は、一回読んで本棚にはちょっともったいない。意外な面白さに改めて楽しめました。

    1
    投稿日: 2020.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    先生は信頼していた大人に裏切られた。しかしその後、親友に対してとんでもない裏切りをしてしまう。裏切った大人たちを批判しながら、自分はそれ以上のことをしてしまったという矛盾が描かれている。そして、その矛盾をより複雑にしているのがのが奥さんの存在だ。最終的に、とてつもない矛盾や葛藤を抱えた先生は沈黙に入るのである。

    1
    投稿日: 2020.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    (個人的)漱石再読月間の13。あと2。 「もう取り返しが付かないという黒い光が、私の未来を貫いて、一瞬間に私の前に横たわる全生涯を物凄く照らしました。」 凄い。 海外に翻訳されているものは腐読みになっているらしいとか、奥さんの犯行説とか、流石大メジャー作品だけにいろんな解釈を目にしてしまい真摯に向き合えるかしらと危惧したが、杞憂に終わった。 (奥さんのお母さんの犯行はありかも。いや、やっぱり奥さんかな。そうすると米澤穂信作品みたいに読めてしまうということに…)

    2
    投稿日: 2020.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3日で読み終えた。予想していなかった精神的葛藤の激しい、良い作品でした。これは現代人の感覚に汚れてしまう前に、中高生くらいに読んでおきたかった作品です。最後は自分がどうだったかも含め号泣した。

    1
    投稿日: 2020.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私の「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」という言葉が引金になったようだが、Kの自殺の理由は最後まで分からない。 Kを出し抜いてしまい、妻に打ち明けられなかったことから自殺に至る私の心の葛藤は読み応えがあった。Kも私も過去の苦い経験から逃れられない因果があったのかも。 私と妻とKの三角関係?をここまで厚みを持たせてストーリー化しているのが名作と言われる所以なのかもしれない。

    1
    投稿日: 2020.05.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    他人を信用できないのはわかるけど、自分を信用できなくなるのは確かに辛いかもしれないですね。 Kのお嬢さんへの気持ちにマイナスのアドバイスしといて、先に奥さんにお嬢さんとの結婚を申し込んで出し抜いた先生ですけれど、そこにお嬢さんの気持ちが少しも関わっていないことに時代を感じました。 お嬢さんがKなのか先生なのかどっちに好意があるのかが重要で、そうすれば先生もKもここまで苦しまずに済んだのにと思います。 「私」がなぜここまで「先生」に惹かれたのかちょっとわかりません。先生は謙遜で言っているのかと思ったら、Kと比べても神経質で卑怯で心弱いと思いました。 先生の遺書ではその心の揺れ動き方が緻密に表現されていてすごく面白かったです。

    2
    投稿日: 2020.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めはとてもつまらなかったがだんだんと次が気になるようになるので初めはこらえよう、 人間の色々な感情が分かりやすく表現されていた

    1
    投稿日: 2020.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3/17〜3/31 読了。大半があなたに向けた私の回想、暴露話だった。喜怒哀楽が目まぐるしく移り変わっていく様子や、罪に潰されそうになる自分との葛藤。だった1人の登場人物だけで、ストーリーが完結している。 こんな作品を手にしたのは初めてで、正直難しいなと感じた。1度では納得や共感することはできなさそう。 先生が死を決意する瞬間がシンプルで驚いた。

    1
    投稿日: 2020.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先生の遺書だけでも若干の施しをすれば一物語として成り立ちそうだが、入れ子形式にすることで遺書までの先生の言動を根拠に話に入りやすくなっている。初めて読んだときは結末を知らない為、あちこちにある伏線を逃していたが時間をおいて2回目、3回目と読むとなんとわかりやすい伏線だったのだと気付かされる。一般的に学校の授業で扱われることがあるかもしれないが、その後も読んでみることで新たな面白みを発見できる。

    1
    投稿日: 2020.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    内容といえば、ただ慕っていた先生が、痴情のもつれが原因で自殺してしまう、ただそれだけですが、心理描写がとにかくすごい。 実の父の死を目前にして、死んだように生きている先生から頭を殴るような自殺の報告。死にたいけれど死ねなかった先生の葛藤を、死期を間近にした実の父を前に主人公は何を思うのか、想像の余白がある小説。

    1
    投稿日: 2020.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現代にもよくある話だと思った 所有欲。人間の欲の汚さ、そこから自殺してしまうK 後悔と苦しさが一生つきまとう

    1
    投稿日: 2020.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    おそらく、もっと歳をとったときにもう一度読みたくなる本だと思う 人の心のもどかしさ、葛藤、悲観等を文章でここまでうまく表現できるのはまさに感服であった まさに純文学といった作品であり、内容だけで言えば「ただ先生が遺書を書き、命をたっただけ」 と言えるが、内容が云々よりも心中についてを事細かく、かと言って単なる感想や事実ではなく、喩えや状況などの描写により人の心の動きやら、感情、悩みなどをうまく織り混ぜて表現している これを読んだら大抵の小説が陳腐なものになってしまった

    1
    投稿日: 2020.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上中下の三部で構成されている。 上は、先生と私 中は、両親と私 下は、先生の遺書 恋心から、友人を殺してしまい、罪に苛まれた男の物語。 上では、私と先生の出会い、私に対する先生の不思議な言動などが語られている。 下の先生の遺書がこの話のメインとなっており、上での先生の言動の訳が語られている。 Kが遺書でお嬢さんのことについて語らなかったことや、先生が妻に真実を打ち明けなかったことについては、2人とも本当にお嬢さんを愛していたからだと感じた。 ただ、何も知らずにたった1人残されたお嬢さんはとても気の毒だと思う。 遺書が長く、読み終わってからは、上中の語り手の(私)についてはどうでも良くなってしまった。

    1
    投稿日: 2020.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    昔、国語の授業で一部抜粋した部分だけを読まされた記憶はあったが、内容を全く覚えていなかったので、今回ようやく全部を読んでみた。 端的に言うと、好きな作品だった。結末を知って、また最初から読み返したいと思わされる。 最後まで読んでみて、最初の先生のつかみどころのない態度の理由がよく分かる。死んだつもりで生きていたからだ。もう他者のことはどうでもいいのだ。妻を除いては。 「私」のことも、どちらかと言えばどうでもいい側の人間だったのだと思う。実質、利害関係のない人間だから。遺書と言う名の罪の告白を、少なくとも妻にだけは漏らさないと思えるだけの信用があった、というか、ただその純粋さを買っただけなのかもしれない。不器用なKの気持ちを利用したように。 先生は遺書に、一応正直な気持ちを書いたのだろう。でも常にどこか自己弁護のようなずるさも感じる。自分がいかに卑怯に立ち回ってきたかを書きつつも、自身が真っ当な心持ちだったが故にそれに悩んでこうして苛まれてしまったのだ、という正当化したい気持ちが見える。でもそれは私自身がそうだからなのかもしれない。 そして、先生は自分が抱えてきた希死念慮に「殉死」という意味を持たせられると知り、ついに背中を押されたのだと思った。世間やそれ以上に自分に対しての正当なきっかけを待っていたのだ。妻宛の遺書も書いたのだろうか。 最後にものすごくどうでもいいが、働かずとも食うには困らない程の身分になってみたいものだと思った。

    1
    投稿日: 2020.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さすが文豪!! 語彙が豊富で、描写や表現も豊か、会話文の一言一句を丁寧に著者独特の世界観で物語が構成されています。 文庫本の年間売上、人間失格と1位、2位を争うだけありますね。 しかし、この物語の本質をよく理解し自分の中で消化するには、時代背景と漱石の生い立ちを学ばなければなりません。そうでなければ、ただ、語り手のわたしが興味を持った先生の話、恋愛に伴う三角関係の話、遺産相続での身内話に終わってしまいます。 明治から大正への時代の変化、それは明治のものは必然的に捨てられていくということを意味していました。近代化をいち早くイギリスで体感していた漱石は、それ自体を好ましく思っていなかったわけです。坪内逍遥を先頭に近代化の流れに沿った小説が描かれていくのに対し、漱石は時代の波に乗らず、むしろ明治の精神を評価していた。だからこそ後世に小説の中で残しておきたかったのでしょう。 いわゆる乃木大佐の「殉死」は事実であり、明治の精神そのものです。それを小説の中で事件として表し、先生も感化され、長年の申し訳なさから死を選ぶという選択をすることに、漱石なりの明治の精神を評価を残した作品と言えます。(もし結末で、先生が死を選ばなければ、近代の流れに沿った殉死なんて時代遅れといった作品と言えるでしょう。) 令和を生きるわたちからしたら殉死なんてありえないでしょう。しかし、つい200年前、それを行う精神が日本にあったのです。それが私たちの先祖です。そういったことを踏まえ、明治の精神を探ると、もう一歩この作品を深く味わうことができるのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2020.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素晴らしい。 人間関係や人の感情については、読んで表面上分かった気になる自己啓発本でお金を無駄にするより、夏目漱石の本を読めば間違いないと思う。 注釈がやや多い方ではあるけど、文章自体は読みやすいので、 さくっと読める作品。

    2
    投稿日: 2020.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーはシンプルですが、上で伏線を張って、下で解決する流れもあり面白い。先生にしろ、叔父さんにしろ、誰にでもありそうな「心の姿」が描かれています。 (上)では未来のために今我慢するという寂しさ、疑い、罪悪といいきる恋、人間の性善説、性悪説などを教えられ、(下)では先生のKへの裏切り、自殺、明治とういう時代をとらえて書かれています。 先生の自殺という大きな変化球で話は転換するのですが、最後の明治天皇、乃木大将というキーワードは、今の価値観では理解し難いもののように思えます。 「時代」とともに自分を重ねている姿は、武士道の精神、道徳観を考えればわからないでもないです。しかし、一番重要なのは先生が「良い人」であったからこその自殺だったのではないかと思います。 大人になって読んでみるからこそわかる人間の心があります。

    0
    投稿日: 2020.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    青空文庫でタブレット 読みをしました。 純文学は、言い回しなども含めて、読みづらいという、抵抗があるが、時間はかかりはしたが、なんとか読み切った。 明治時代の背景や考え方などが学べて良かったが、 現代と生き方が違うため、自分に照らし合わせられるかどうか。 でも、人の性格などは共感できる部分もある。 今後もこんな、純文学も読むようにしよう

    0
    投稿日: 2019.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    純文学を読み慣れていないからかなかなか進まず…… 先生は「人間らしくない、或いは人間らしすぎる」人だなぁと。やりきれないよなぁ。自分が原因で友人を亡くし、それをずっと自分の中で負い続け、人生を縛られるんだから。

    1
    投稿日: 2019.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たまに明治の東京の街角が描写されていて、明治天皇崩御のシーンもその時代の匂いが感じられる。 先生の長い長い手紙がまさにこの小説そのものでした。 自分の思いをいかにして伝えるか。難しい。 村上春樹の作品にもたびたび手紙のシーンがある。 漱石が影響を与えたのが分かる気がした。

    9
    投稿日: 2019.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先生の手紙の終盤、面白くて面白くて、夢中でページをめくった。 生きるとは一体、を考えたくなるが、私はそんなことを考えても仕方がないと思ってしまう質であるので考えない。 人生は語るより生きた方が楽しい、そう信じるからだ。 “私”を通して描かれた先生と、先生の告白を照らし合わせると、人の魅力と感じるものの正体は、実は人の苦しみであるのかと感じる。 不思議な魅力、その理由を知りたい、そういう気持ちが人を惹き付けるのか。 苦しみを抱えていることが生の務めのようにも思えた。 “私”に苦しみを余すことなく文字で表現し、もう要求はないと自分で判断した結果自殺を選んだので 苦しみを吐露することが、=死であったのかと思う。

    1
    投稿日: 2019.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本近代文学で、最も有名な著者の作品。この物語に出て来る先生と、主人公の前半のやりとり、そして、後編の遺書。この作品が、明治の終わりを書いているようで、恋、お金、そして生き方をこの作品から学ばせて貰った。

    0
    投稿日: 2019.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    うわあ~~~病みそうだった~~~ 寂しさゆえの自殺。先生の子供の頃の環境のせいもあるだろうけどかわいそうだなあって思う。とにかく奥さんがかわいそうだ。高校の頃に読んだ印象と全然違った。こんなお話やとは思わなかった。なんにせ遺書ながすぎわろた、、、あと日本語の表現の仕方が凄まじい。面白いって思うまで文学を知らなすぎたなあ。またしばらくして読み返そうと思う。

    1
    投稿日: 2019.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    名作。私はすごい好きです。何度も読み返したい。人間のエゴが1つのテーマかと思います。 最後は自分の中では衝撃で、久しぶりに読んだときはこんな内容だったっけってビックリしたくらいで。 なんでこんなに繊細なのかと (二人とも)胸が痛くなりました。 「精神的に向上心のないものはばかだ」 この言葉が本当になんとも言えない、、

    0
    投稿日: 2019.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校の教科書に乗るくらい有名で、高校生でこの内容を学ばせることに驚いた。 しかし、繰り返し読んでいくうちに、人間のこころをこれほどリアルに描写している作品があるのだろうかと思った。

    3
    投稿日: 2019.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先生と呼ぶことで自分が尊敬していることを示す 先生のどこに惹かれたか 西洋人とその時だけ一緒にいたのは運命か 先生の冷めたところに快感を覚えている? 自分に関心を持たない人にこそ関心を覚える 主人公は男色?先生との繋がりで何を得るか(本人は理解してない) 幸福な人間ではないと思いたいけど思えない(現状の不満) 妻の幸福を自分の命より優先する? 他人の幸せを祝福するべき の割に自分に恐ろしさを理解してる 親友の死は先生の人生を変えた? 財産と父の病の関係性 なぜ財産にそこまでこだわるのか? 先生は自らの死期が近いことを理解している? 父の死期が近いけれど、それに対する価値観の先生と自分の違い(ここがわからない) 先生が手紙を返さない、助言はしたから自分で考えろ 人の死期が近くなると人は変わる 早く死んでほしいと思ってる? 自由が来たから話す但しその自由は永遠に失わなければならない 先生は自殺?不器用な性格 その時の感情を大切に、もう一生会えないかもしれないから。 先生の両親の死がどのように後世に影響しているか、財産の話 人は普通と違うことを隠したがる 辛い時何かに縋りたい 成熟してない自分善がりの考え(人間不信) 価値観によって感じ方は変わる Kと主人公の生き方が似てる、そこに先生は惹かれた 精神的に向上心のないものは馬鹿ものだ 恋人を奪われた事に反論するのでなく自分(K)が死ぬ 全てを理解した時に生きる気力を失う 自分がKによって受けた影響を主人公に与えたくない

    5
    投稿日: 2019.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恋愛や金にまつわる人間のエゴイズムへの批判を描いた名著。人間は誰でもエゴを持ち、悪人になりうるものであるという先生の思想が、先生自身の体験を通じて描かれている。 かつて叔父に騙された経験から、人間全体を信用できなくなっていた先生であったが、お嬢さんをめぐる三角関係から同居していた友人のKを自殺に追い込んでしまい、実は自分自身も叔父と同じ穴の狢だったことに悟り、絶望する。 現実にこのような三角関係に置かれることはまれであろうが、いざとなれば親友でさえも欺いてしまう人間の醜さというのは、誰もが持ちうる心なのだと思う。

    0
    投稿日: 2019.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「教養をつけたい」というような浅ましい気持ちを抜きにして古典を味わうことができるようになったら、本当の大人である。というフレーズを今思い付きました。 これまでも、夏目漱石の主作品は読んだことがあったけれど、それは本当に面白いというよりは「教養をつけたい」というのが主な動機だったと思う。

    0
    投稿日: 2019.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先生が奥さんに対する気持ち、奥さんには汚れて欲しくない、という気持ち。これは、愛情なのだろうか?あるいはエゴなのだろうか?その点が、とてもひっかかった。

    1
    投稿日: 2019.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20年ぶりぐらいに読んだ。大人となって、同じ文面を読むと当時感じなかった、死について、また先生の心の葛藤と向き合った人生。私へ残した遺書の意味を考えるようになる。

    0
    投稿日: 2019.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    懐かしかった。細かいところは忘れていたが、友人の死のあとに自分の人生をものすごく照らした、とか、こんな書き方されていたというのを覚えているのが所々あって、その覚えさせる文豪の筆に圧倒された。 人によって見方がまったくちがうし、時期によっても話の核だと感じるところがちがってくるだろう。 私は子どもの頃には、周りを出し抜きたいという気持ちを見抜かれたような気がしてどきどきした嫌な作品だったように記憶しているが、今はあまりエゴイズムとか、恋愛とか、そういうことには主題を見いだせなかった。 単純に物語の構成がきちんとしていて、その展開に心をうばわれておもしろく読めた。特に、主人公の父親の死の盛り上がりと、先生の告白の足音が同調するクライマックスにかけてのシーンが、緊迫を演出していてすごいなと思った。 暗い、思想が注目をあびがちだが、そもそもテーマを読ませるためのおもしろさがやっぱり長く読まれている理由じゃないかなと思う。また何年か、何十年かしたら読み返そうと思う。

    0
    投稿日: 2019.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自身の中にある「エゴイズム」について、深く直視せざるを得ない寂寥感に襲われた。 今まで、自分のエゴを押し通そうとする他人に対して、どこか冷ややかな目で見ていることは多かった。利己的に人を利用しようとする気持ちなんて、到底自分にあるはずがないんだ。いや、あってはならないことなんだ、と硬く心を縄のようなもので縛り付けてしまっていたような気がする。 それは、人と深く繋がるということをどちらかというと避けてしまう自分自身にある一種の「エゴ」でもあるのだろうか。 主人公は親友のKを裏切ってしまうことを通して、自身に潜在するエゴイズムを痛感する訳だが、結局、人は人のために無償で何かを与えるということが本質的に不可能なのだろうかという疑念が残った、 読了後の後味の悪さもあったが、この先はどういった展開になるのだろう、という怖いもの見たさのようなものに惹きつけられ、一気に読むことができた。

    2
    投稿日: 2019.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめて「こころ」にふれたのは、高校時代。 教科書で学びましたが、当時はよく理解できず。 先日、高校で国語の教員をされている方から「高校時代、Kの死んだ理由についてどういう結論に落とし所を持っていったか覚えていますか?」と聞かれたことがきっかけで、もう一度読み返してみようと思いました。 高校時代、どこに落とし所を持っていったかは覚えていませんが、自分なりにKの死について解釈をもつことができました。 Kは、先生にお嬢さんのことを相談し、「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」といわれ、その後「覚悟、ー覚悟ならないこともない」と言ったこの時点で、死を決意していたのではないかと思います。「君の心でそれを止めるだけの覚悟がなければ」を、Kは死によって止めることを考えたのではないか。そうすれば、お嬢さんへの思いと、平生の主張、その両方を持ち合わせたままKは生涯を閉じることができたのです。 でもそれは、先生がお嬢さんとの結婚を申し入れ、そしてそのことをKに打ち明けなかったことによって実現することはなかった。 Kは、結局、お嬢さんへの思いを強制的に断ち切られ、唯一無二だと思っていた親友の先生からは相談どころか結婚の報告すらなく、ただ孤独だけが残り、そしてもう、彼にはその孤独に耐え得るだけの平生の主張、思想すら残されてはいなかったのではないでしょうか。 すべて持ち合わせたまま死を迎えようとしていたKは、すべて失って死ぬしかなかった。それが、Kの手紙の最後の「もっと早く死ぬべきだのに何故今まで生きていたのだろう」という意味の文句に、込められた思いだったのではないかと、考えました。 色々な解釈があり、また、今でも数多く議論されている中で、改めて自分なりに考えて読むことができて、とても楽しかったです。 読むきっかけをくださった先生に、感謝します。

    0
    投稿日: 2019.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    学校で学ぶために支給されました。 登場人物に人物名が出てこないため最初は読みにくかったですが、とても複雑な物語でした。 高校生の私には当時難しく、大学生になって改めて読むとまた違う視点で読めました。

    1
    投稿日: 2019.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夏目漱石を読んでみよう!と思い、なんとなく「坊ちゃん」でも「吾輩は猫である」でもなく「こころ」にしてみました。私のもっていた夏目漱石の勝手なイメージとは違い、なかなか重いものでしたが、物語に引き込まれました。今度は短編をいくつか読んでみようと思っています(^^)

    0
    投稿日: 2019.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    改めて読むと、漱石の表現力には驚嘆させられた。内容に関しても申し分なく、彼が文豪として現代まで読み継がれている理由がわかった。とりわけ心を動かされたシーンはお嬢さんとKの距離が近く感じるところだ。このシーンでは、先生の焦燥感がこちらにまでひしひしと伝わってきてもどかしさを覚えた。しかし疑問点もいくつかある。 ・お嬢さんが先生からの結婚の申し出を奥さんから聞いたときどう思ったか ・お嬢さんは結局どちらが好きだったのか 奥さんはおそらく先生の方がお嬢さんに相応しいと思っていて、それをお嬢さんが斟酌して結婚に至ったのか、それとも単に先生しか恋愛対象として見てなかったのかがきになるところだ。Kのこのを恋愛対象として見てなかったとしたら、作中でしばしば見られた仲睦まじいシーンはなにを意味するのか、やきもきさせられるところである。

    0
    投稿日: 2019.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいて苦しくなるような文章、学生の時に授業で習ったのとは違う感じを持った。 こんなに人の気持ちにくる話だったんだと驚き。 まさにこころ だなぁと思う。

    1
    投稿日: 2019.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の頃に読んだね、考えさせられました 今の私にはもう読めないだろう漱石先生 (新潮文庫で読んだのかなぁ。さっぱり分からんが表紙の好みでこれに決定)

    0
    投稿日: 2019.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今更ながら夏目漱石を手に取ってみた。 もっと早く読んでおけばよかったと思う次第。 発表は1914年。フロイト、ユングが同時代に活躍しており、少なからずその影響を受けているように感じられる。 物語の主体が、当初の『私』から『先生』に主が移っていく。 私は鎌倉で先生と初めて会う。それが切欠で先生の内面に興味を持ち徐々にその距離を縮めていく。 後の妻になる恋人を友人Kから出し抜き、それが一つのきっかけとなり友人Kが自殺。その内面の闇を最後まで伏せたまま、自ら命を絶っていく様子を手紙に綴る。 自分自身の内面を弱さと見事にシンクロしてしまう。 『香をかぎ得るのは、香を焚き出した瞬間に限る如く、酒を味わうのは、酒を飲み始めた刹那にある如く、恋の衝動にもこういう際どい一点が、時間の上に存在しているとしか思われないのです。』下 先生と遺書(六) 新かなづかいへの変換の効果もあってか、意外にも全く古さを感じず読むことができた。

    12
    投稿日: 2019.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ものすごく好きな作品。もっと堂々とせんかい!と思う部分もあるけど笑、先生の計り知れない葛藤とか繊細さ、人間がみんな持ってるであろう狡さがこれでもか、と伝わってくる文章。現代でこういう状況って結構あるけど、当時は何かと深刻だったんですかね。。お嬢さんも悲しいよなあ。これを読んで以来、たまに「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」と自分を戒めがち。

    0
    投稿日: 2019.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の頃、夏休みの課題で読書感想文を書いた。 先生の独白が続くシーンにイラついたり、退屈を感じたあの頃。 それから幾多の年月を経て、多くのことを経験したり考えたりしてきた今、先生の生き方にさほど嫌悪感を抱かなかった自分がいた。 つい何の気なしにやってしまったことに責任を感じ、一生を罪悪感のみに費やすなんてことは今の時代では希薄であろうとは思うが(人間にそこまでの根性がない)、こういうことは、新旧を問わずいつの時代でも起こりうること。 高校生の頃にこれを読むことを勧められた意味が分かった気がした。 昨今のニュースなどで、加害者をのべつくまなく責め立て喚き立てる被害者の姿を目の当たりにすると眉をひそめたくなることもあるのだけれど、実際はその方がやってしまった方にしてみれば気が楽なことなのかもしれない、などとふと思ってしまった。 誰にも言わず、誰からも責められない分、自分で責めるしかなかった先生を滑稽だと笑う気にはなれなかった。

    0
    投稿日: 2019.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話の後半で、主人公が慕う先生に感じられる“陰”の理由が明かされるが、 明治の人だからか、先生も、自殺したその友人も、恋愛に対して真面目すぎる。 モヤモヤ感しか残らなかった。

    0
    投稿日: 2019.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人間の重苦しい内面がたくさん描かれていた。葛藤とか嫉妬とか偽りとかマイナスっぽいものがズラリと。でも人間らしいというか、共感できる所がたくさんあってどんどん読み進めていくことができた。 結局口に出さなきゃこころに抱える思いなんて伝わらないしかえって誤解される事の方が多いんだなとつくづく感じた。やっぱり他人と真にわかり合うって難しいんなんだな、、

    0
    投稿日: 2019.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一番好きな本!!高校の国語の教科書に載ってて衝撃を受けて、その衝撃がずっと忘れられない。 ”私は先ず『精神的に向上心のないものは馬鹿だ』と言い放ちました”(p282) の一文が衝撃的すぎる。 高校生の時はただその一文が気に入っただけやったけど、 大人になってから読んだら、Kにこんなひどいことをして自己嫌悪で厭世的になって、悲劇のヒーローみたいに思ってる先生がが馬鹿馬鹿しくて面白いなと思った。 それから何年も経った今再読してみると、人間の心には善い自分と悪い自分が隣り合わせに住んでて、何かの拍子に先生みたいに恐ろしい自分が出てくることが誰にでもあるのかもしれないと思った。 読んでいると、先生の気持ちが自分の中にあるものと共鳴してくる感じがする。 他に好きな部分は、恋してる先生の描写と、先生を「格好いい!!」と思ってる私。 そして名台詞。 「天罰だからさ。」(p29) 「……然し君、恋は罪悪ですよ。解っていますか。」(p41) 「とにかく恋は罪悪ですよ、よござんすか。そうして神聖なものですよ。」(P44) 「『覚悟、―――覚悟ならない事もない』」(P286)

    1
    投稿日: 2019.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    重たい。 時代背景には詳しくないので、1人の人間の生涯としてこの本を読んだ。 人が日々取り繕い、忘却していくような感情を、先生は自らの経験上見過ごすことができないのだ。 高校生か中学生の頃、教科書で一部分を読んだが、Kの性格や、私の家庭環境などはその時わからなかった。 Kの死は様々な事が重なって起きてしまった事だと感じた。 しかし先生はKの死から死んだように生きている。 私は先生の人として見過ごす事が出来ない闇を感じ取ったのかもしれない。

    1
    投稿日: 2019.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先生自分の気持ちばっかりですやん。 周りの人めっちゃ苦しめてますけど。 最後も全部背負わせてバイバイとか。

    0
    投稿日: 2019.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     上、中で小説の謎が提示され、下で謎が解かれていきます。文体は、とても読みやすいです。語り手(上、中の「私」)は、先生(下の「私」)から遺書で、「私が死んだ後でも、妻が生きている以上は、あなた限りに打ち明けられた私の秘密として、凡てを腹の中にしまって置いて下さい」と書かれます。けれど上の書き出しで、語り手は聞き手に向かって文章を書いている事が分かります。おそらく語り手は先生を尊敬していますが、先生の辿った人生はあまり肯定していないのだと思います。「余所々々しい頭文字などはとても使う気にならない。」上の冒頭で出てくる一文です。語り手が先生を批判しています。「今」の語り手は先生の遺書を、批評的、俯瞰的に解釈していると思います。Kの辿った人生(死)を、何十年後に先生も辿ります。しかし語り手は、Kや先生の様な人生は辿らずに、明治以後の社会を生きていったのだと思います。  妻=お嬢さんの気持ちが描かれません。語り手と先生の「語り」を通しての妻=お嬢さんの気持ちが描かれます。この手法で語られる人は、謎めいて見せる事ができます。僕は妻=お嬢さんは、あまり性格が良いと思えませんでした。女性が同じ家で暮らしている男性の好意に気づかないのはまずありえないと思います。お嬢さんがKを好いている様に見せたのは、先生のお嬢さんへの好意を知った上でやっていると思います。    余談ですが、夏目漱石と村上春樹について。両者とも、明治維新と敗戦から三十何年たった頃、経済が安定して、社会、文化が洗練されていく時代に作品を書いています。夏目漱石は「こころ」で乃木の「死」を作中に取り入れています。村上春樹は「羊をめぐる冒険」で三島の「死」を作中に取り入れています。乃木が明治45年(大正元年?)に、三島が昭和45年に「死」を選んでいます。

    0
    投稿日: 2019.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    非常に日本語が分かりやすい。表現と構成の素晴らしさに感動した。 大学の舞台が自分の行動範囲内なので、場所を想像してより楽しかった。 倫理とエゴ、自分と他人、卑怯とは何かを考えながら読んだ。 主人公が実は「先生」だということを知らなかった。

    0
    投稿日: 2019.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夏目漱石「こころ」 みなさんは 中学生の頃に読んだのではないでしょうか? わたしは この手の名作は 読む気になれず 今に至っていました ^_^; でも やっぱり 歳をとったのでしょう なんとなく 読みたくなり 出張先に明石の書店で見つけ買ってきました 読みはじめて 言葉の難しさに 何度も読むのを辞めようと思いながらも読みすすめた 読みすすめるにしたがい 2人の男子学生の恋心の描写に 行方が気になり そこからは 一気読みしてしまいました ^_^ やっぱり名作なんでしょう 面白いと思います もう一度読んでみよう ^_^ わたしが中学生の頃には 読んでも 何も解らずで ただ 面白くないと思ったでしょう 歳をとった今だから 面白いと思いますよ ^_^v

    0
    投稿日: 2019.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすかった。高校の教科書に載っていたこともあって内容は知っていたはずなのに、あまり覚えていなかった・・・。「先生」の妻がお嬢さんだったこととか。学生時代の「先生」と今の「先生」は印象が違う感じがしました。

    0
    投稿日: 2019.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    くまちゃんリコメンド。 実は教科書に載っていたという理由で一部分読んだことがあるだけなんだよね。 で、読み終わったけど高校の時に読んだはずの「一部」がどこだったかはわからなかった。。。(^^; (K が出てきていたのは確かなので後半の遺書パートだとは思うんだけど) 作品自体については星の数ほどレビューがあるだろうから、一か所、本筋からははずれて(www)グッと来たところを引用。 「私は冷かな頭で新らしい事を口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べる方が生きていると信じています。地の力で体(たい)が動くからです。言葉が空気に波動を伝えるばかりでなく、もっと強い物にもっと強く働き掛ける事が出来るからです。」

    0
    投稿日: 2019.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はじめて、ちゃんとした近代文学の本を読んだが、今と通ずるものを感じた。いくら人間について客観的視点から深く考えていると思われる先生も結局は人間であって、好きな人に振り向いてもらうためには手段を選ばない人間のエゴイズムが垣間見えた。この本を読んで、1番に感じたことは、人間である以上は理性から外れる瞬間、感情に支配される瞬間があるということだ。でも、それがあるからこそ人間らしい美しさがあるのだと言えるのだと思った。 全て推測に過ぎないが、Kと御嬢さんと先生の関係性はわりかしありがちに感じた。こころという作品を重宝しているということは、昔はこのような関係を思いつくこと自体が珍しいと考えると、最近の映画やドラマなどの作品は隠されてる感がないというか、感性で共感を求めるものが多くなってるいるのかとも思った。 父の病気がどうなったのか、なぜ最後のタイミングがその時だったからは未だに気になる。

    1
    投稿日: 2019.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こころの描写がこんなに精緻に書かれた作品、他にはない。心に刺さる表現やフレーズを書き留めているが、作品に出てくる文章全て印象深く、結局特定のフレーズを書き留めることができなかった。

    0
    投稿日: 2018.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夏目漱石の作品の中で「こころ」が一番好きと言う友人の頭の中がよく分からなくなった。それと同時にやはりその友人のことが好きだとも思った。 これほどまでに本文とタイトルがぴったり合っている作品がほかにあるだろうか。それくらい「先生」の心に焦点が当てられ、読みながら自分の心も揺り動かされる作品。 自分のことを愚かと思いながらも、妻の思い出だけは真っ白なまま大切にしてあげたいと思う「先生」の愛。なんとも自分勝手で傲慢なのか。ただ一方で愛って、相手のことを思いやることから始まるものだとも思うし、相手のことなんて相手にしか分からないことを考えると、自分勝手で傲慢なもので当然かもしれない。 自殺したKの心持ちが誰にも分からないように、他人の心なんて分からないし、自分の心も分かってもらうことなんてできない。 人間って、心があるから厄介だし、心があるから素晴らしいとも思った。

    1
    投稿日: 2018.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    題材は今読んでも新しいと感じ、非常に考えさせられる作品。当時の生活の様子も知ることが出来、その点でも興味深い。

    1
    投稿日: 2018.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    物語の序盤から「先生」が自殺してしまうことが結論として語られている。 昔、教科書で読んだことがある経験からあらかたの筋道は見えているものの「先生」からの手紙の終盤では鳥肌が止まらなかった。 金 恋愛 は場合によって特にここぞという時に人を悪くする 最も嫌っていたものが自分も例外でなかったことに失望した 罪滅ぼしの為に人に善いことをしようとした、人間を嫌った先生が エゴ(我執)生と死 明治の精神

    2
    投稿日: 2018.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    筆者に物申せる立場ではないけれど、夏目漱石が天才であると感じずにはいられない内容でした。 他に類を見ない表現、先生の感情の機微の書き方には、圧倒されるという言葉では表しきれない凄みがありました。 聞き慣れない言葉だらけなのに、なぜこんなに先生の感情に入り込めるのか不思議でなりません。 恋の衝動を、香を焚きだした瞬間や酒を飲み始めた刹那に例える。言葉に表しにくい感情を巧みに、それもいくつも再現してくれる。鉛のような飯など普通の人ならまず考えつかない言葉を選んでくる。天才としか考えられません。 びっくりしました。こんな凄い小説が、100年以上も前に書かれてたなんて。

    1
    投稿日: 2018.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すばらしい。と俺が言うのもおこがましいが。やはり「下」の先生の遺書が圧巻。久しぶりに魂をわしづかみにされたような感じ。お嬢さんのちょっとしたしぐさに一喜一憂するあたりもたまらない。文章の密度が濃いというのか、すらすらと飛ばして読むことができず、日本語の美しさをじっくり堪能。20030929

    1
    投稿日: 2018.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正直すごいところを突いてくるなと思った。人間の内面の醜さを文字にすると迫力がある。手紙の長さにも感動した。

    1
    投稿日: 2018.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    いや別に、告白せずに墓場まで持ってったらいいのにと思った、けど、きっと主人公に愛着が湧いてしまって、この青年になら打ち明けたい、打ち明けて自分は綺麗さっぱりこの世からいなくなりたいと思ったんだろうなぁ。 それくらい、気を許すことのできる人間ってなかなかいない。 女を取られたくない、そのためには敵を追い詰めるしかない、追い詰めた結果として敵は自殺してしまった。それは結果であって、自分を責める必要なんてないんじゃん?って思うけど、先生は律儀で友達想いだから、死ぬ直前、遺書を書くまで自分を責め続けたんだろうな。 こころって分からないな。自分しか分からない。

    3
    投稿日: 2018.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校教師です。2年生を持つと必ず扱う定番教材。授業で扱う前には必ず生徒に全部読むことを課題にしています。 人の心は脆弱で悲しいことを、人は知っています。それなのになぜ人は人を信じてしまうのか。人を出し抜いてしまうのか。心とは一体何なのか。私たちの心はどうあるべきなのかを考えさせてくれます。

    3
    投稿日: 2018.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いわゆる純文学と呼ばれる作品を今までちゃんと読んだことがなくて、初めてしっかり読んだのがこの作品。 言葉や文字表記も現在とは異なるため、現代の言葉に慣れ親しんだ私にはやはり読みにくさを感じた。 恋か友情か、それを巡る裏切りってのはいつの時代も変わらずあるんだなーと思った。恋は先に言ったもん勝ちみたいな所あるから、あいつはもう言ったのか?今言うべきなのか?っていうジリジリ感を感じた。 遺書で最後を締めくくられてしまったけれど、その後先生と「私」はどうなってしまったのだろうか

    0
    投稿日: 2018.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすいとは言えないが、後半になるにつれてどんどん読み進んでしまった。 高校の時の教科書で読んで依頼、10年近く経ってから改めて文庫本を購入しました。 恋愛は時に人間を恐ろしくするものであることや、大切な人に嘘をつき続けることがどれほど辛いことであるかが綺麗な言葉で綴られており、読んでいてゾッとしました。

    0
    投稿日: 2018.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の時、授業で少し読んで気になったから読んでみた。 俺もKで好きな子がいたから、Kに感情移入してしまい、小説の登場人物で一番好きなキャラクター。 でも小説をほとんど読んでなかった高校生の俺にとっては結構長かった記憶がある。 もう一度読んで理解できるくらいになったら読み直したい。

    0
    投稿日: 2018.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夏目漱石の繊細な人物描写が秀逸で、物語に入り込める。 感情が揺さぶられて、読み終わりの歯切りの悪さが最高。 めちゃめちゃ読みやすい。

    0
    投稿日: 2018.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちゃんと夏目漱石を読むのは初めて。 かなり人間の内面、感情を細かく描写されている。 途中で眠くなることもあり、読むのに時間がかかったが、またじっくりと読んでみたい。

    0
    投稿日: 2018.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校の教科書ぶりに読んだ、という人が多そうな本作。 授業で「読まされた」私には、この話を理解する力は持ち合わせていなかったように思います。 一人の女性をめぐった争いで、より狡猾な方が女性を妻とし、より純粋な方が自殺してしまう。 高校生の私の認識はせいぜいこんな程度で、誤読といってもよいレベルでした。 10数年して再読し、一番私の心に訴えかけてきたことは、先生の「焦燥」でした。 恋に関して、いや、人としても「自分より下」だと思っていた相手には優しくできるのに、その相手に自分の立ち位置が脅かされると容赦ないマウンティングを仕掛けてしまう焦燥。 とりわけ、Kとの二人旅やそれ以降の場面の緊張感は明治から平成までの時代を軽く越えてしまうほど身に迫るものでした。 自己愛とは、思いやりとは、信念とは、プライドとは、、、読み手の現在(いま)に合わせてテーマも変化していくような作品だと思います。 また10年したら手に取りたい不朽の名作です。

    2
    投稿日: 2018.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中学か高校のときに読んだはずですが、そのときにこの作品の魅力を十分に味わえたようには思えません。 内向的な男たちの扶助や裏切りが展開される、わけのわからない陰鬱な話、という風にしか感じられなかったように思います。 年齢を重ねて、彼らのように学び、考え、感じ、悩み、経験してきたことの蓄積によって、やっと物語の真価を確かめられるようになりました。(いまの子どもたちが、この作品に若くして触れ、敬遠するようになってしまうのはもったいない) 決して行動的でも生産的ともいえない彼らですが、その内面が彼らの魅力であり、弱さでもあります。

    0
    投稿日: 2018.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一番好きな文学作品。この作品のテーマ恋愛でも友情でもなく"孤独"であると感じました。孤独を突き詰めて突き詰た。ここまで人間の心の底まで入り込む作品には出会ったことはありません。

    0
    投稿日: 2018.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「先生はいつも、奥さんのうしろにKの亡霊を見ていた」。ある方のこの言葉を思い出すたび、あたまが震える。当時、私はまだ中学生だった。『こころ』を読んだ理由はひどく受動的なもので、難しい小説なのだろう、と肩にいっぱい力を入れて読んだものの空回りしてしまい、「先生は悪い」だとか、「Kとお嬢さんはかわいそう」だとか、結局そういう感想だけを持って読み終えてしまっていた。だから上の言葉を聞いた時も、「なるほど」と思っただけで、「先生」に寄り添ってこの作品を顧みようだなんて、少しも考えられなかった。 Kが自殺してしまったその時に、先生は、独りよがりであることをやめる機会を永遠に逃してしまった。彼はエゴイストであって当然の人間である。人に裏切られてばかりだった半生が、彼の厭世的な性格をつくった。自分を騙す人間たちから身を守るため、誰よりも自分をまず大事にするようになったのだ。

    0
    投稿日: 2018.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古典をじっくり読むのは、かなり久々のこと。 こんなにも、次を読みたくなる感覚も久々。 こころ機微を細やかに表現する言葉の数々に圧倒されました。 卑怯なこころを人間は誰しも何処かに持ち合わせていると思う。 独白という形式でこんなにもハラハラドキドキさせられるとは!圧巻でした。

    0
    投稿日: 2018.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     いつ読んでも素晴らしい文章だと思います。難しい言葉を使っていても何も理解できないことはないし、心の揺れ動くさまがきちんと書かれているので、書かれた時代など関係なしにこころという作品が描こうとした恋を間にして揺れる友情などの心の動きがまざまざと掴んで読むことが出来ます。  あらすじや有名な科白は説明不要で、純文学がなんたるかを示してくれる名作です。  

    0
    投稿日: 2018.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    高校の教科書か参考書か問題集だったか とにかくそのくらいの年齢の時に、 「下 先生と遺書」のかなり物語の根幹に関わる部分 (今思えば壮絶なネタバレ部分)を読み、 その内容に衝撃を受けた私。 いつか読んでみたい本として、記憶の中に残った一冊でした …があまりにインパクトが強い内容で 教科書で一部を読んだだけでは、 単に「先生という人のドラマチックな過去暴露の述懐を描いているのか?」と思いがちでした。 実際は「先生の理想と友情に対する殉死、そこから得られる生きた教訓」の物語として書かれてるんですね。 「下」の語り手である先生は、 過去への後悔・懺悔の気持ちがあまりに強くって、 自分の行動や発言に卑屈になり、 自己否定的な言い方をしてる箇所も多いのですが (これは太宰治の「人間失格」にも言えることなんですが)、 人を疑ったり、観察したり、騙されたり、自衛心・利己心が沸き上がったり、競争で蹴落としたり まあ、大人にはよくある事だと思うんですよね… 私は、これは2人の青年が「成長の過程で理想とする自己像を脱却できず、地に足のつかない亡霊となった」物語なのだなと思いました。 Kも先生も、その頭の中に高い知性があり、胸には強く理想を抱いていました。 そのために、心の中に初めて滾る熱い欲望・思いとの抗い難い矛盾に向き合えず、煩悶したのでしょう。 「精神的に向上心が無いものは馬鹿だ」とは、肉体よりも精神的な精進を重んじ、より向学たれ、より高尚たれと努めたKの言葉で (受験生時代の私の標語にもなったものです笑)、 「人間らしく生きろ」とは、この言葉を打ち消すために、またKを導くために発せられた、若き先生の言葉。 しかし、人は残酷なまでに、正直に「心」が求めるものに突き進んでいくもの。 結局、2人とも自分の理想としていた自分像に近づく事が出来なかった。 そんな自分はなんて悲しいほど、滑稽で愚かで、凡庸なのか。まるで心が汚れてしまったようだ。歪んでしまったようだ。 …青年達があまりに高潔で純粋過ぎるが故の悲劇なのでしょうね。 これからを生きる若い「私(上・中)」に、己の「人生から生きた教訓を得」させ、その教訓に殉じた先生。 その殉死行為もまた、他者からすれば愚かしいのかも知れませんね。 しかし、先生の中で永く眠っていた志高い若い青年は、自分自身と矛盾する自分の「こころ」を憎み、汚れてしまった自分を許せないあまりに、自死したのでした。 人にとって何が些末で何が重大かなんて、その時その「心」のありようによって異なるのにね。 人間の「心」の憐れさを書いた一冊でした。

    0
    投稿日: 2018.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2018.6.6再読 やっぱ心理描写が的確なところがすごく好き。「あーその気持ちわかる」ってなる。表現が繊細かつピタッとはまってる。

    1
    投稿日: 2018.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日常に見える人のマイナス感情。それをコントロールできることなど、一生ないのであろう。学生時代の課題図書だったけど、鮮烈な印象で、今でも大切な一冊。

    0
    投稿日: 2018.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の男は、ある夏、海水浴場で“先生”と出会う。厭世的でありながら、不思議な魅力の“先生”に魅かれる主人公。“先生”は主人公が病に伏せた父親のために実家に帰っているときに、彼に長い手紙をよこす。“先生”はかつて自分の親友Kを死に追いやってしまった暗い影を背負って生きていたのだ。 乃木大将の死、彼は三十五年間、死ぬ機会を待っていた。その三十五年間と、刀を腹に突きたてた一刹那と、どちらが苦しいだろうと“先生”は考える。 この先生の手紙っていうのは、一体全体どんだけ長いんだ、いつ読み終わるんだ、と、そっと最後の方のページを見たら、まだ先生が喋っていたので驚いたのは内緒。

    0
    投稿日: 2018.03.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本の書籍で一番好きな小説です。 おくゆかしき文章とゆったりとしたリズム。まるで和のこころを詠んでいるかのようでした。

    0
    投稿日: 2017.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校時代に研究した本。(させられた?)笑 3人の関係、繊細な心理描写が面白い。 時々読みたくなってしまう。

    0
    投稿日: 2017.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私が慕っている先生についての物語です。高校生の頃教科書で読んだことがあったため、内容は知っていました。先生は過去に、親友Kを裏切り、御嬢さんと結婚したのです。 それを知っていても、「先生と遺書」を読んでいると、心が苦しくなりました。幸福であるべきなのに、幸福になるため御嬢さんをとったはずなのに、それによって絶対に幸福になれなくなってしまったようで、本当に苦しいです。

    1
    投稿日: 2017.10.19
1
...
456
...
15