
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
蓮&楓の兄妹と、辰也&圭介の兄弟とその継母・里江さんの2組の家族とも、どうか幸せになってほしい。 蓮&楓の継父の睦男さん、仕事を探していたことをちゃんと子どもたちに話してくれれば良かったのに! 「家族のことだけは、どんなことがあっても信じなきゃいけない。」 蓮のこの言葉が圭介に響いたし、きっと辰也にも響いたと信じている。 文庫の解説が良かった。 考察が鋭すぎる! バーの常連客同士で解説を頼み、頼まれる関係。 おもしろいなー。 ハブのニュースとか、電話線が切断されたニュースとか、救いを残してくれる結末で安心した。
12投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雨が続くなか、様々な不幸の連鎖が起こってしまう物語。 途中までは辰也が怪しいと思わせておいてからのどんでん返しに騙されました。 伏線の回収も見事です。 一点、辰也の机の中の体操服だけはネタばらしが無かったですか、これはやはり辰也が…?
0投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ「想像は、人を喰らう」文中のこの言葉が、全てを言い得てる。悪い想像ほどどんどん膨らんで、手に負えないくらい肥大化する。 想像の産物である「龍神」様と、周りを見えなくして真実を覆い隠す「雨」から取ったタイトルが見事! 降りしきる雨の中で蠢く2組の兄弟の思惑や鬱々とした空気が伝わってくる描写で、物語の世界にどっぷりと浸かってしまいました。 子供が周囲の大人に助けを求めることは大人が思う以上にハードルが高いということを子供時代に遡って思い出しました。いつかこの兄弟達の上に青空が広がる日がくることを願わずにいられない。
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ実の両親を亡くし、義理の親の元で暮らす2組の兄弟の物語です。 雨が4人の少年少女の運命を狂わせる。 常に背景が雨であることが物語の不穏さを一層引き立てているように感じました。 物語が方向をガラッと変え始めてからはページを捲る手を止められないほどにのめり込みました。 雨は人々に被害をもたらすものであると同時に恵みをもたらすもの。 雨雲が途切れ、光が差したように思えるラストが良かった
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログこういう救いのない話が大好物、そして道尾秀介は本当に文章が面白くて没入感がすごい〜!! 胸糞あり、ハラハラありで最後までノンストップ。 ええぇ!まさかそんな展開!となったけど、見事に色んな伏線が回収された〜。 評価は☆5弱というくらいかな。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ没入感よ〜!龍神の手汗。 訳ありな家庭に暮らす兄弟と、近しい境遇の兄妹との2重螺旋で進む物語。 もちろん部分的に接点が生まれ、関係性や謎が深みに、、 もう途中から止まりませんでしたよ。深夜3時過ぎましたけど!(自業自得) ちょいちょい太字になっている謎なフレーズなども、後書きで橋本満輝氏が予測回収していて2度美味しい。 次のを買います。
15投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログずっと雨が降ってた。 救いがあった結末だなって、傾向的に(?)最悪を想定しつつ最悪になって欲しくないと願いつつだったから、ほっとした。 最後のラジオ、解説と同じ読み方をしてたから、そうあってほしいなって。
0投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ2組の兄弟の物語が思わぬ形で交差する。 終始暗い雰囲気な反面、作品としてはすごく読みやすい。 さすがのどんでん返しも、道尾秀介だけに最後の最後でもう一捻りがあるのではと期待してしまった自分もいた。
0投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログタイトルの通り、ずっと雨が降っている。内容も血のつながらない2つの家族が主体となり、虐待、継母への不信感など重いテーマが続きます。ですがミステリーとしては伏線が張り巡らされており、引き込まれる魅力があります。
0投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
嘘をついている人は誰か。そういったロジックが多い道尾秀介作品。物語野中でだまされる登場人物だけでなく読み手側を裏切る手法は、今回もびっくりさせてくれました。 こういうギャップはリアルでも魅力的な部分として伝わるけれども、ギャップこそがよりキャラクター性を高め、人間らしくするのかもしれない。兄弟愛、兄妹愛がすてきです。 以下は気になった文の引用です。 「この死体を殺す」 「いまの自分は、とにかく「普段どおり」でいなければならない。」 「どこまで行けば、自分は最悪にたどり着けるのだろう。」 「家族のことだけは、どんなことがあっても信じなきゃいけない。たとえ血が繋がっていても、いなくても。」
0投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ道尾秀介の中でも好き。ずーっと暗い。暗さがちょうどよかった。若干救いようがあるラストだった気がする。
1投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ道尾秀介らしいそれ嘘だったんかいっていうストーリー。終わりが想像させる感じで、珍しく中盤あたりが止まらなかった。主人公が闇に染まるか染まらないかの瀬戸際を責めてハラハラさせる感じが最高。
0投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ血のつながらない家族の2組が殺人事件に巻き込まれていく。 思い違いによるミスリードは最後まで真実が分からなくて面白かった。 解説にもあったが、ところどころのラジオの意味がわかると、あーっ、てなる。
0投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ些細なほつれが次第に大きくなり事件性を帯びてしまう。似た境遇の二組の兄弟。互いに秘密を抱えある日を境にそれを共有していく。雨というのがテーマであり、物語全体を何処か不穏な状態にさせている。結末を終え彼らがどんな選択をするのか読み手に委ねる形になっている。読み応えのある一冊でした。
0投稿日: 2025.05.17
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きたきた道尾秀介って感じ。 モヤモヤと気持ち悪い感じ。 お兄ちゃんの蓮が良い子で良かったー!楓は何で蓮に嘘をついたんだろう。 半沢が気持ち悪かったな。辰也も楓を狙った、嫌なやつかと思ったけど、そうじゃなかった。でも‥なんで体操着持っていたんだろう?圭介も良い子だった。 解説がすごくわかりやすくて、なるほど!なるほど!と感心した。 龍は亡くなったお母さんたちなのかもね。お母さんは永遠に子供の味方!
2投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ雨が降らなかったら、物語はどういう風に変わっていただろう。雨というキーワードに人生を振り回された人々。そして、最後の最後に雨が選択をあたえる物語。 どんでん返しっぽさはあるものの、最後のラジオと雨というキーワード以外には個人的にはあまり面白さを感じなかった一作。ただ、逆にいえばそこだけはとても面白かった。
0投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半は子供たちが抱く負の感情の連続で重い。 そして降り続く雨が気分をさらに重くさせる。 それも主人公が子供たち… 子供たちが不幸になる話は嫌だなぁ、失敗だったか もしれないと思いながら読み進めた。 辰也が里江を拒絶した理由は理解できるし、大人で もそういう感情はなかなか他人とは共有しない。 楓が真実を蓮に話さなかった理由も理解できる。 でも!そのおかげで圭介が変な誤解と想像をしてし まったし、蓮があんなことを… でもそういう事をはじめ、他の何気ない、無関係の ように見えてた小さなピースも一緒に繋がって、大 きな絵になる様は読んでいて楽しかった。 あとがきの橋本さんのような解釈は私には思いもつ かなかったけど、面白かった。 楓と蓮に関しては、胸を張って生きて幸せになって 欲しいので、ちゃんと向き合って欲しい。
0投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ「向日葵の咲かない夏」以来どっぷり道尾秀介さんにハマった時期があったなぁ〜 本書もその時期に一度読了。 本書含む「神シリーズ」が3冊ほど出版されていることを知り、神シリーズ読了の為本書から復習! そうだった、そうだった! 道尾さん、読んでると必ず迷子になる(笑) 「ん?あれ?」って…頭の中迷う! これ、これ、この感覚だったよー!と思いながら堪能しました。 決して気持ちの良い内容ではないけれど、読んでいて惑わされる感じはさすが道尾ワールド! また久しぶりに道尾さん読みたくなった!
15投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ道尾ワールド炸裂って感じ。 内容は暗く読みながら浮かぶ情景もどんよりとしたものだが、文章が読み易いので感情移入しやすい。 黒幕の存在は結構早い段階で検討が付いたが、後半の伏線回収がとても素晴らしい。 そして、他の方々のレビューでもあったように解説文を読んで鳥肌! これが正解なら作者の才能に驚愕する。(でもきっとそうなんだろう) あと、風と雷も楽しみ! 内容は☆3だが解説文も含めて☆4! 解説文を読むために本作を読むべし!
2投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ再読。19歳の兄と中学生の妹、中学生の兄と小学生の弟という二組の境遇の似た兄弟と、その周りの大人たちが織りなす悲しい物語。 道尾さんの作品の中でもベスト3に好きな作品です。私の中で道尾さんは、ミステリ作家というよりも純文学作家さんなので、少年少女の心情の機微を丁寧に捉えたこちらの作品は真骨頂。子供達のヒリヒリするような苦しみ。何者かになりたいのに何者にもなれない無力さ、頼りなさ、心細さ。思春期の臨場感がすごい。
6投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ切ない2組のきょうだいの話 雨やまないかなぁってずっと思ってた でも雨がやんでもやまなくても、 かわらなかったんだろうな
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ血の繋がりのない親と人生を歩む事になってしまった2組の兄弟(妹)の物語。作中ずーっと雨が降り続いている様子が、すれ違う思いと意外な結末へと導く展開を、しとしとと、ジメジメと、切なさを倍増させていきます!! 感動とハラハラが楽しめる珠玉の作品!!
0投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログすごく良かったです。 道尾秀介先生の作品はどれも好きなんですが、 ドラマチックで、切なくて。 あっと驚くところもあって。 かなりおすすめです!
0投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログラストの怒涛の展開に、読み進める手が止まらなかった。2作続けて道尾秀介作品を読んだけど、やっぱり『御仏の殺人』も道尾さんらしさが出てるんだなと思った。最後まで明かされなかった体操服の謎が気になる。
0投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ2024/9/26読了。 とても重い話。 実の父親と母親を亡くした2組の兄弟(兄妹)の「運命」が交わるが、やるせない事件も起こり、最後はこの後、この2組はどうなるのだろうか?と、胸が痛くなる。 本の最初から最後まで、話の中ではずっと雨が降っていることもあり、読後感は暗くじめじめしたままで、 本を閉じた後、思わず「ふー」とため息が出てしまった。 解説まで読むすすめると、少しだけ気持ちが晴れてきて、ほっとした。 文の書き方、話のもっていき方、「ラジオニュース」のはさみ方、そして見出しの付け方は秀逸で、やはりすごいと思うが、今回は設定と内容が重すぎて暗すぎて、私の心には余る気がする。
7投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ常時雨が降っているかのようなどんよりした雰囲気が漂っている。ミスリードが上手く展開がどうなるのか読めなくて面白かったです。 この兄妹あまりにも辛いことが多くて可哀想な気もしました。
1投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「まぁ、俺そのうち痩せてカッコよくなるけどね」 逆裁DL6号事件のあの一言の時の「…は?」と同じ恐怖と戸惑いと鳥肌を味わった。 「オイオイオイ何が起きてるんやちょっと待ってくれ」てなってひとまず本置いてトイレ行って落ち着こうとした思い出。 トイレ出てまたすぐ続き読み始めてそこから一気に読んだ思い出。 全部分かったうえでもう1回読みたいな。
0投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ救い用の無いとまでは言わないが、閉塞感のある状況設定である。それがゆえに暗い雰囲気で物語は進んでいく。 物語の最後で一組の兄弟には少し明るさが差してくる。 一方の兄弟は、「そうなるよな、、」とあまり良くない結末を推測をして物語は終わる。 自分はあまり解説や後書きは読まない方だが、終わり方にモヤモヤした感じがあったので、何か答えを見出せないかと思い今回は解説を読んでみた。 答えは解説にあった。この解説は必読だと思う。
4投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中盤まで辰也が中学生のわりに気味の悪い感じだった 結局疑いは晴れたけど、好きな子の体操着持ってきちゃったの忘れてないからな
1投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ2024.6.30 読了 道尾さんは容赦がないな。 中盤までは何でそんな風に考えるのか何でそんな行動に出るのか蓮と楓、辰也と圭介それぞれの選択が全て悪い方へ悪い方へと流されていき 辛いな~しんどいな~とその連鎖する不幸から半ば目を逸らしながら駆け抜けるように読み進めて行ったら見事にミスリードされてました(笑) 文庫のあとがきの橋本満輝さんの考察も面白く読みました。 自分はいつもぼんやり読んでるんだなと感心しきり。 最後に与えられた彼らの選択 私は橋本さんの考察とは違い全てを背負って前に進むなんじゃないかなと思います。 私ならそうするかな。
0投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ母を亡くし、継父と暮らす添木田蓮、楓の兄妹。 父母を亡くし、継母と暮らす溝田辰也、圭介の兄弟。 "家族"がテーマのかなり重めの作品。 複数視点で物語は進んでいく。 タイトルにもある通り、"雨"がキーワードになってくる。台風により雨が降り続くが、終始薄暗く不穏な雰囲気が漂っている。 雨が降っていたから、こんなことになってしまった…?雨が降っていなければ…? 登場人物の心理、降り続く雨、そして龍の描写が良かった。 「想像は人を喰らう」という表現が出てくるが、添木田兄妹も溝田兄弟も、そして読者の自分も、想像と思い込みで決めつけてしまっていた部分があった。 道尾秀介さんはどの作品もそうだけど、鮮やかな伏線回収が素晴らしい。そうだったのか!と気づいた瞬間が気持ち良い。 一読では全て気づけないくらい伏線が散りばめられているので、読み終わってすぐ再読するのがおすすめ。
5投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ家族って血の繋がりだけではなく信頼の道筋の方向が同じってことだと思います。 蓮と楓。辰也と圭介と里江さん。 物語の続きは読者に委ねられたのだろうけど、きっと哀しいけど潔い行動を2人はとったでしょうね。 再読だけど途中まですっかり忘れていた。 なので再度楽しめてお得でした(笑) 道尾秀介さんは本当に好きです。 いつも楽しませてもらっています。
0投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログ添木田さん家の蓮と楓は継父と三人暮らし。溝田さん家の辰也と圭介は継母と三人暮らし。 九月にやってきた台風に付いた名は「龍の王」。自然界が荒れ狂う中、人間の世界で起きたことに龍の影響があったのかもしれない。
1投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ道尾秀介のこの手の話が好きだーーー 風神雷神読んでいて、龍神があったことにこの間初めて気がついた。即購入。 嫌な予感とそれでも読み進めたい興味で一気読み。途中から読むのがもったいなくなった。 巡らされた伏線と人間関係、一人一人の背景。気づかずにいたミスリード。一つ一つに意味のある描写。 読みながら興奮してしまう。 そして解説がよかった。道尾秀介作品は私が隠された意図を読み込めていない(という自覚はある)ので、解説読んですごくすっきりした。ありがたい。 2人はどんな選択をするのか。 そこが描かれてないの、またよい。
0投稿日: 2024.06.15
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同じような境遇の2組の兄弟の話。雨によって人生を狂わされた切なく悲しい人生。 最初はイヤミスかと思ったが、途中からホラーにもなった。終わり方も「こんなんでいいの?」とびっくり。話の継続はないが、次は「風神の手」を読みたい。、
0投稿日: 2024.06.04
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道尾秀介6作目 やっぱり読みやすいし引き込まれる 後半はいつものごとく一気読みだった 終始陰鬱で重めな雰囲気だけど 雨の日に是非 ■兄妹(兄弟) 兄弟って大体は、血が繋がっていて幼い頃から一緒に育った年の近い人間 両親と同じく唯一無二の関係性だなぁ 喧嘩をすることもあるが二組ともお互いのことをよく見ていて、気づかれていないと思っている心の内も読まれていた 心の奥では互いを気遣って心配しあっている、いい関係性だ。 ■あとがき 解釈は色々とあるんだろうけどあとがき見るとより楽しめる 本編が気になって章の間のニュースは流しぎみに読んでしまった… 地理の知識もガバガバだし… 二組の兄妹(兄弟)はその後がどうなった?睦男の本当の死因は?溝田兄弟の母の死の真相は? 色々なパターンが考えられる余白があるが、どうか残された人達は幸せに暮らしてほしい。 溝田家は光が見える終わりだったが添木田兄妹も幸せに暮らせるようになったと信じてる 安定クオリティの道尾作品は定期的に読んでいきたい カエルの小指は積んであるけどその次は何を読もうかなぁ
11投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ二組の兄弟のお話。終始雨が降り続いているような陰鬱な雰囲気で、話にのめり込んでいた。様々な謎が出てくるが、それが終盤に怒涛の勢いで回収されるのは圧巻だった。雨が降らなければ…と登場人物はもちろん、読者である自分も哀しくなってしまうほど感情移入してしまい、それも相まって結末は少し涙も出てしまうほど切なかった。最後の解説も秀逸なので、ぜひ読んでほしい。
0投稿日: 2024.05.26
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【2024年110冊目】 雨が彼らの運命を変えてしまったのか――雨の日に母親を交通事故で亡くした兄妹と、海で母親を亡くした兄弟。運命を呪いながらも懸命に生きる彼らの前に止むことのない雨が降り注ぐ。あの男を殺す、妹のために。 ミステリーだと思ってハラハラしながら読んでたら途中でホラーの要素を濃く押し出してくるの止めてもらえます…?苦笑 めっちゃ怖くてひょえー!ってなりましたし、もちろん最後までハラハラしながら読みました。 途中完全に「私の心が薄汚れてたばっかりに…」とは思いましたが、それでもあの体操服については説明なかったですよね?教えてくれよ、真相を…。 そして終わり方に関しては物議を醸しそうな感じ。これで良かったのか、いやいや良くないだろ、なのか。あいつが最後に言った言葉は本当だったのか、とか。 久々に「ちょっと読み進めたくないですねぇ(先を知るのが怖くて)」と思うお話でした。イヤミスではないですけど、ミステリーだと思って読んだらパンチを食らうかもしれません。
0投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログ★4はイヤミス好きであればの点ですか、文章的にもミステリとしても複雑さや違和感が少ないので、サラッと読みたい方や読書しなれない方にもおすすめです。またグロい描写はなくイヤミスの割にはそこまで読後感も悪くありません。 飛び抜けて良い点は無い代わりに、全てが平均以上という感じで、どんでん返しや絶妙に含みを残すラストなど満足感は高いです。逆に言えばクセのある作品が好きな方には物足りないかもしれません。
0投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
救いのないストーリー。完全にバイプレイヤーのはずの監禁されてる女子高生にもその救いのなさを強制し、ラストも微妙で正直作品自体には好感が持てない。ただ、この本の評価を押し上げたの後書き部分。筆者の友人が書いてるのだが、「推測」という枠組みながら、作品の行間を見事に埋め、読み手に「伏線回収」という快感をもたらす。ある意味禁じ手というアプローチが斬新で、伊坂のようなモヤモヤが多い道尾作品に、珍しいくらいのスッキリ感を生み出した。素人な意見で申し訳ないが、それが気持ち良くてこの評価です 笑
0投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024/4/6 暗いのにサクサク読める。 最後の寸止めが遠いやつ。 まあ多分、真っ当な道を選んだのだろうと思っとく。
0投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログあとがきを読んでずっと選択できないことを余儀なくされた登場人物が最後には選択できるというテーマは理解できた。 作家としてはさすがで途中読ませる技術も優れていた。 ただ、ミステリーとしては少し驚きが少ないと個人的には感じてしまった。 でも全体的には楽しんで読めたので星3評価としました。
0投稿日: 2024.04.02
powered by ブクログ今回もまんまとミスリードに乗ってしまった( ꒪Д꒪)途中からページを捲る手が止まらなくなる。おもろい、。
0投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
境遇の似た2組の兄弟(兄妹)、どんな風に物語が進んでいくのかと思って読み進めていったら、徐々に接点が出来ていき、、、最後の黒幕があの人だとは思いもしなかった。解説にもあったけれど、八岐大蛇と素戔嗚尊の末裔同士の戦いというのがとてもしっくりきた。なるほどなと。 読者に考えさせられる場面もあり、実際に陸夫を殺したのは?蓮と楓のその後は、、、? 道尾秀介の独特な物語運びは「向日葵の咲かない夏」で学んでいたから気を抜かないで読んでいたけど今回も想像を超えてきた。
2投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログ何と言っていいか分からない。重なり合った不幸な運命に翻弄される兄妹の様が本当に切なかった。どこか一ヶ所でとボタンを掛け違えていなかったら、こうはならなかったのだろう。そう思うと、本当に悲しい物語だと思った。
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログミステリーにハマったきっかけの本です。家にあった兄の小説で、なんとなく読み始めたのですが、思いのほか面白くて徹夜して読んだものです。(次の日が学校なのでしんどかった…) こういったミステリーは、人間の闇をどす黒く表現するのが本当に上手だなと思いました。私の知らないダークな世界が案外身近にもあるのかも…と思いました。 展開がグワングワンと変わる感じがハラハラしてとても面白かったです。 道尾秀介さんの本は一気読みに向いている気がしました。流れでスラーーーっと読めちゃう感じ… 当時、寝る前に読んで、途中でやめて寝ようと思ったのですが、続きが気になりすぎて寝れなくて、結局徹夜して読んだくらい面白いです。
0投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ道尾秀介4作品目。重たい内容であるのに、読みやすく、一気に惹きこまれてしまった。 悲しすぎる同じような運命を辿る二組の兄弟。彼らに希望は必ずあると私は思った。一緒に暮らしてきた兄弟がいる。孤独ではない。 解説が面白い。読むことをお勧めしたい。
12投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログもう6年ほど前に道尾秀介の作品を読み漁っていたとき、これとカラスの親指は面白かった印象。この気持ち悪い表現は道尾秀介にしか出来ない。もちろんいい意味
0投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どうしようもなく暗い話が続き、不幸な人しか出てこない。だが展開が変わると一気にページをめくる手が早くなり、やがて幾筋もの光が見えた。 龍の使い方、上手いなあ。 人生をやり直すチャンスを龍がくれた…と、私は思いました。
0投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ「龍神の雨」というタイトルが似合う作品の内容でした。「向日葵の咲かない夏」を読んだ時に、この方の世界観は私には合わないなと感じたのですが、これもやはり合わなかった 決して駄作ではないと思うしよく作り込まれてて考えられてて雰囲気もあって、なのですがやっぱりそんなに興味が湧かず、、、残念でした。
7投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログ序盤は重苦しい雰囲気を醸す雨、龍神、親の死、義理の父と母。共通項のある二組の兄弟における葛藤、そして事件。何となく想像できる流れだなぁと思いつつ読み進めていくと後半から瞬く間に展開が変化していく驚き。物事はある一面からだけ見ると偏ってしまう事がある。実はちゃんと想われていた事がわかったのはある意味救われたが、逆に深い後悔の念に苛まれるであろう蓮と楓を思うと辛いものがある。
0投稿日: 2023.12.27
powered by ブクログ降りっぱなしの雨が余計に物語を重く暗く感じさせる。それでも引き込まれてあっという間に読んでしまった。 解説を読んで少し救われた。そこまで思い付かなかった。2人が心傷む選択をしたとしても、降り続いた雨が良い方向へ持っていってくれないかな… 目次のタイトルが波打っていて、龍みたいだなって思った。
12投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夜、寝る前にちょっとずつ読んでたんだけども、そういう読み方をすると、極端に何も疑わず読み続けるか、忘れちゃって前に戻って読んでるうちに早いタイミングでなにかに気付く、というどちらかになることが多い。今回は前者だった。 10代に狂気に惑わされてはいけない、というほど大げさではないけども、このレベルでの感情の揺らぎってのはどの程度リアリティがあるんだろうか?ただ、それがなければこの物語は成立しない。どこか大げさな気もするが、10代の世界はやはりそうなのかもしれない。 どちらかというとイヤミスな分類だろうか。最後のは救いなのかどうか悩むところ。もう少し別の作品を読んでみないといかんかなぁ。
1投稿日: 2023.10.14
powered by ブクログ恐怖や不安に囚われて、何か大事なことを見落としていないか?ぎりぎりまで追い詰められた主人公の蓮が、まだ19歳の少年でありながらその思いに至り、行動できているところに胸が熱くなりました。この状況に置かれて自らの認知バイアスに気付けるのは素晴らしい。
1投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
千と千尋の神隠しのハクが河の神様だってオチはおまけみたいなもんで、龍神の雨の龍神と雨はおまけのおまけ位にしか感じられなかった。 若い女の役に立たなさ加減はどうにかならんもんか。 性別年齢関係なく役に立たない奴が小説にも現実にもいるのは分かる。分かるが、こういう若い女が出てくると、またお前か‥となる。 何故そう思うのか、実際そういう若い女が多いのかはもう知らん。 死体を移動するという謎の閃きはいいとしても、なんで嘘ついたん?なんでそこで嘘混ぜるん? 謎の閃きとその嘘、相反してるやん。 スカーフで首を締める前に死んでたんだし、そのスカーフが拾われたお陰で最後生き残れたのかもしれんが、結果、運が良かっただけとしか。 「何で、こんなことになっちゃったのかな」 里江一家の最後はウルウルきました。
1投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「想像は人を喰らう」とあるように、いくつもの掛け違えでこの結末になってしまったところに面白さ、恐ろしさ、やるせなさを感じた。 道尾さんの本はいつも小説ならではのトリックがあり読み応えがある。本作も伏線が散りばめられ、読み返すと合点がいくのが気持ち良い。
0投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログ「Story Seller」の「光の箱」がまあまあ好きで道尾さんの作品をいくつか読んだが、どれも今一つ好みではなかったかな。 皆の心情を細やかに描写しているが、どうも共感できない。そもそも異常事態の中だから共感できるものではないのかも知れないが、それにしても無理があると言うか、わざとらしい感じが否めないと言うか…いずれにしても読んでいていちいち醒めてしまう。 トリックが張り巡らされているストーリーが評価されている所以なのだろうが、個人的好みで言うともう少しリアリティーが欲しいのかも知れない。
0投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログずっと雨、ずっと暗い。嫌な感じが漂ってるはずなのに、意外とさくっと読めてしまうのは道尾秀介作品ならではかもしれない。主要人物の視点を細かく変えつつ話を進めて行くのが読み易いし、嫌なものが積み重なっていくのは上手い。そして突然崩す。しっかり真相は描いてくれるのでモヤモヤはしなかった。最後は少しわかり難かったが、解説に書いてあった解釈で納得。
9投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログしかし奇跡は必ずしも幸運をもたらすとは限らない・・・ 「雨」を大きなテーマとして掲げ、家族に不安を抱える二組の兄弟の心の闇の訪れを描いたミステリー。終始陰惨な雰囲気を漂わせながらも読者を離さない文章の展開力が素晴らしい。それでも設定が設定なんで放り出してしまう人も多いでしょうね。 間違いなく人を選ぶ暗い展開、推理小説といえるかは微妙でしっかり謎解きしたい人には不向きかな、しかしこの独特なつばを飲み込む雰囲気・・・「向日葵」が楽しめた方なら是非。
1投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログ道尾さんの作品を開くのは、これが初めて。 題名にあるとおり、舞台はずっと雨の中、2組の兄弟、兄妹が置かれた環境や彼らの身の上に起こったであろう陰湿な事案を想像し、暗く重いイメージに心が重い。しかし、犯人が突然明かされて謎解きが始まると、複雑に絡み合った伏線が解かれ、彼らの身の上に起こったと思っていた事案が思い過ごしであってホッとすると同時に、ひょっとすると彼らは罪に問われないかも・・・と思うと、最後の最後に心が晴れ渡った。
0投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログものすごく良かった。 ここまで本に集中したのは久しぶりだ。 今回道尾秀介さんの作品を初めて読んだ。今までも読んでみたいとは思っていたのだが何となくこれまで読めていなかった。今回空いた時間が見つかったので軽い気持ちで読書開始。心地よいテンポと読みやすい文章、かっこいい表現で次々と読み進められる。これだけで既に星4か5かを悩んでいた。そこに畳み掛ける衝撃の展開。すこぶるテンションが上がり伏線に気づきまたテンション上がりで終章。運命とは、そして因果とは。 「想像は人を喰らう」
1投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ道尾秀介作品の子供が主体となってよからぬ出来事に巻き込まれて行く話が大好きで、これも期待を裏切らないミステリーでした。 道尾さんと呑み仲間だという橋本満輝さんの解説もなるほどと思えるもので作品の理解を深める事ができました。
0投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ構成が本当に上手い。各章のタイトルも興味をそそられ、伏線の仕掛けかたもやっぱり上手。龍神の雨のタイトルが示す通り、本書を読んでいる間、何かずっと雨が降っているような、そんな鬱屈した雰囲気も丁寧に表現されている。
0投稿日: 2023.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「雨が降らなければ…」 「だからどうしたというのだ。いくつもの場面場面で、自らの行動を決めてきたのは自分自身だった。」 この場面が刺さりました。 いかに後悔して、どんな理由をつけられようとも、自分が選んだことばかり。 一つ一つの選択を大切にしようと思える作品です。 道尾秀介さんの「神シリーズ」はどれもそうですね。
1投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ道尾秀介の描く情景描写が好きで、これはそれが存分に出ている一冊。読んでいて、ずっと雨音に囲まれているようなそんな感覚になる。何度も読んだし、忘れた頃にまた読みたい。
1投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
★3.5 ラストのどんでん返し堪らなかった。 道尾さんいろいろ読んでみようかなぁ。 思い込みってこわい
1投稿日: 2023.01.21
powered by ブクログ久しぶりの悲しみのミステリー作品だった。流石道尾秀介さん‼︎読み応えのあるいい作品でした。人は追い込まれると考えが偏ってしまう。思い込んで間違った判断を自分にとって悪い方向に向かわせてしまう。あー悲しい どうか幸せになって欲しい。最後はそれぞれに良い方向に向かっているんじゃないかと祈るような気持ちになった。
2投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログ重い話ながら読みやすい文章で引き込まれました。 まんまとミスリードされ、終盤は深夜に一気読みしてしまいました! また解説が秀逸で、こういうことだったのか!と2重でサプライズでした。
1投稿日: 2022.11.16
powered by ブクログ題名だけ見てなんとなく買った一冊。 なんの話?兄弟兄妹の話かな? 似たような境遇のある兄妹とある兄弟がある事件で絡みあっていくような内容だった。 いろんな視線で話が進んで行くが、その先どうなる?って感じがずっと続いて最後まで楽しめた。 でも最後がかんかモヤモヤが残る。と言うかその後どうした?どうなった?があり気になる. 解説を読みあーそう言う事なんだと思う所がいくつかあったが、自分の頭じゃそんなに深読み出来なかった。 その後はどうなったか 気になる所がいくつかありスッキリ終われなかった小説でした。
6投稿日: 2022.11.04
powered by ブクログ「道尾秀介」の長篇ミステリ作品『龍神の雨』を読みました。 『鬼の跫音』に続き「道尾秀介」作品です。 -----story------------- 自分を責めながら弟は生きてきた。 妹の告白を聞き、兄は犯罪計画を立てた。 「道尾秀介」は、決してあなたを裏切らない!! 第12回(2010年) 大藪春彦賞受賞 「添木田蓮」と「楓」は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。 「溝田辰也」と「圭介」の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。 「蓮」は継父の殺害計画を立てた。 あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。 ―そして、死は訪れた。 降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。 彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか? あなたの胸に永劫に刻まれるミステリ。 ----------------------- 久しぶりに「道尾秀介」の長篇、、、 大藪春彦賞受賞作ということで、期待して読みましたが… 期待以上のクオリティで、序盤から終盤まで緊張感が途切れず、愉しく読めました。 ■第一章 (一)雨のせいで、彼らは罪を犯す (二)雨のせいで、彼は家族を殺す (三)雨により、彼らの川は勢いを増す (四)雨により、彼女の殺意は生まれた (五)雨のなか、彼らは家を出る (六)雨のなか、死体は移動する (七)雨は龍に罪の証を届ける (八)雨は彼らを失敗へと導く ■第二章 (一)龍の右手は赤く染まる (二)彼は龍の悪意と対峙する (三)彼女を恨み、龍は生まれた (四)彼女を求め、龍は動き出す (五)誰が彼女を龍に変えたのか? ■第三章 (一)龍の棲み処を彼は知らない (二)龍の目的を彼は知らない (三)彼は龍の正体に近づき (四)彼女は牙にかかる ■第四章 (一)墓は真実を語り (二)龍は捕らわれる (三)彼は男の顔を知り (四)龍は鬼の顔を見る (五)龍を捕らえたのは (六)二つの首を持つ鬼で (七)首の一つは策略を練り (八)彼は鬼の城の在処を探り (九)鬼は彼女との契約を交わし (十)龍は鬼の城で無言の叫びを上げ (十一)すべての流れは城の頂で一つになる ■終章 (一)川の終り (二)龍神の雨 ■解説 橋本満輝 血のつながりのない親の再婚相手と暮らす二組のきょうだい(兄妹と兄弟)と酒屋の経営者を軸に物語は展開、、、 実母が事故で亡くなったことから経済的な理由で大学進学を諦め、「半沢」が経営する酒屋レッド・タンに勤めて家計を支えている「添木田(旧姓:須佐)蓮」と、その妹で中学3年生の「楓」は、継父で無職の「睦夫」と生活しているが、最近、様子がおかしいことに気づいた「蓮」は、その原因が「睦夫」にあることを疑い、それが確信に変わったときから殺意が芽生えてくる… 小学5年生の「溝田圭介」は、中学2年生で兄の「辰也」と継母の「里江」と生活しているが、「辰也」は「里江」に反抗的な態度を取り続けており、「辰也」の強要により「辰也」・「圭介」兄弟が「蓮」が勤める酒屋レッド・タンに万引き目的で入店するところから、二組のきょうだいは様々な場面で交錯することになり、物語は大きく動き出します。 序盤で、 ○「睦夫」は、母の死後、仕事をやめ、「蓮」と「楓」に暴力を振るい、さらに「楓」を性的な対象としてみている ⇒悪い奴 ○「辰也」は、継母「里江」とはほとんど口をきかず、学校をさぼったり、万引きをしたりして反抗的な態度をとっている ⇒悪い 奴 ○「半沢」は、「蓮」に慕われており、何でも相談できる家族のような存在 ⇒良い人 という人物像が植え付けられるた状況で、 「楓」を襲おうとした「睦夫」が、「楓」の激しい抵抗により死亡… それを知った「蓮」は「楓」とともに遺体を秩父の山中に埋めるが、自宅アパートから遺体を持ち出すところを「辰也」が目撃しており、「辰也」が、それをネタに「楓」を脅迫、、、 と展開するのですが… これがうまーくミスリードさせられる仕掛けが埋め込んであって、ある事実が判明することにより物語(人物)の見方が一 瞬に大きく変わります。 まさか、「半沢」が狂気の人物だったとは… 序盤から緊迫感のある展開が続くのですが、終盤、「楓」と「辰也」が建設中のビルに監禁され、「蓮」と「圭介」が二人を救出に向かう場面で、緊迫感はピークに、、、 二組のきょうだいが、どうなったかは明示されておらず、読者の想像に任されている部分なのですが… 「睦夫」の遺体は大雨で川に流れ だして事故死の扱いとなり、「蓮」が犯行を自供しようとして110にかけた電話はつながらず(この2点は本文中に出てくる報道文で示唆 …)、兄妹で新しい人生を踏み出したと信じたいですね。 もちろん、「辰也」と「圭介」は、継母「里江」との関係を修復したんだと思いますしね… そう考えると、私としては納得感があるなぁ。 テンポが良かったし、緊張感が途切れず、愉しめる作品でした。
0投稿日: 2022.10.19
powered by ブクログ過去の真実ははっきりしないままだったが、それをどう捉えるかが大切だと思った。うまくミスリードさせられたが、ラストの物語のピークが期待ほどではなかった。
0投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログ道尾秀介さんの作品はどれを読んでも面白い! この「龍神の雨」もとても面白いです。しかも解説がとても秀逸なので是非読んで欲しいです。 こんな読み取り方もできるのかと… 読解力が羨ましい。 ひとつ謎なのが辰也が盗んだ体操服はそう言うことだったのか??笑
0投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログ“なぜあの時こうしなかったのか…”と、後悔ばかりが先に立つ切ないお話です。 蓮と楓の母、圭介と辰也の父、子供連れて再婚したなら長生きしなさいよ! 残された家族が不幸じゃないか!!
0投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログ晴れているシーンも雨の降っている家の外から窓の中を覗いてるような感覚だった。人と人の繋がりがこんなにも難しい状況があるのか。事件の中で浮かび上がる人々の心情や後悔が素晴らしいと思う。
0投稿日: 2022.08.17
powered by ブクログ降りしきる雨の中、両親を亡くした二組の兄弟が接点を持つ。 ひたすら陰鬱。登場人物が少ないので、結末にそれほど意外性はない。
0投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログ継父と暮らす兄妹、継母と暮らす兄弟。あの日、雨が降らなければ。 読んでいる間ずっと、重たい灰黒色が脳裏につきまとう。どうかどうか、と半ば祈るように、ページをめくってしまった。 ほんのわずかでいいから、暖かな陽の光が彼らに注がれますように。 どうかどうか。
0投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々の道尾秀介作品、これで通算8冊目です。 読み終えた直後の評価としては☆4つ。 巻末の橋下満輝さんの解説(「龍人の雨」ーーもう一つの姿)を読み終えた瞬間に、評価は☆5つに格上げとなりました。 ここまで読み取れる力が欲しい... 代表作である「向日葵の咲かない夏」、個人的に好きな「カラスの親指」に「背の眼」等、好きな作品もあり、積読もまだ何冊かありますが、きっと本作を機に道尾作品を今までとは違ったレベル感で追い求めることになると思います。 解説を読み、ブクログに足跡を残しながら、もう一度最初から読み返してみたいと心が揺れる。 そんな作品でした。 ※敢えて内容には触れず 説明 内容紹介 添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に合わせたから。――そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか? あなたの胸に永劫に刻まれるミステリ。大藪春彦賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより) 添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。―そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?大藪春彦賞受賞作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 道尾/秀介 1975(昭和50)年、東京都生れ。2004(平成16)年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビューする。独特の世界観を持つ作家として、大きな注目を集めている。’07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、’09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を受賞。’10年『龍神の雨』で大藪春彦賞を、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞する。’11年『月と蟹』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
24投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ"雨が降らなければ"なのか"たまたま雨が降っていた"なのか 2つの家庭と雨にまつわる物語 読者に判断を委ねる部分の多い作品という印象 読後、解説者の部分は読んだ方がいい 色々な考察、考え方が記載されて驚かされる 作中でも書かれていた"想像は人を喰らう" 本当その通りだと思った 物語自体は暗め ラストも陰と陽に分かれている感じ
0投稿日: 2022.06.16
powered by ブクログ雨が4人の少年少女の運命を狂わせる。 中盤を過ぎたあたりから方向がガラッと変わり、ページを捲る手が止まりませんでした。
0投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ久しぶりに道尾秀介の小説を読んだ。初めて読んだ、向日葵の咲かない夏より、考える余地が与えられている気がして面白かった
0投稿日: 2022.05.11
powered by ブクログごりごりと抉られる。刺さるなどといった生易しいものではなく、悲鳴を上げる痛みの中心部を、深く掘り上げられるように。 降り続く昏い雨音が、読み終わった後も消えない余韻。 掛け違え、生まれる誤解、思い込み。守ろうとすればする程、更なる闇に呑み込まれていく二人が辛い。 雷神もそうなのですが、道尾先生の書かれる親子やきょうだいの姿は尊く、けれど深い痛みと悲しみと苦味もあって、その展開に唸ってしまう。 あの時気づけばよかった、聞いておけばよかった、もっと知ろうとすればよかった、それは自分にも当てはまる身近な心情であり、だからこそ読んでいて苦しくなる部分。 読み手に投げかけられたように感じたラストに、ぐるぐると思考を巡らせた。ただ、あの兄妹に「どうか」と龍神に願い祈りたい。 そして完全にミスリードされまくり、またも驚愕真相にひっくり返りました。目次のタイトルとか真相わかってくると凄い。神ですか、と呟いた。
0投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この著者は、以前『ラットマン』というのを読んで面白かったのを覚えている。 読んだ後、著者の、全力で読者のミスリードを誘おうとする努力が感じられたのはわたしだけだろうか。体操服は結局、そのことに使われただけ???思春期の男の子の、ちょっと行き過ぎた行為。こういうのってよくある話なのだろうか。 空気階段やかまいたちの、好きな女子の笛を誰もいない教室でこっそり吹く男子のコントは見たことがあるけど。 龍にまつわる話はなかなか興味深かった。 愛する人に忍んで逢いに行く舟に、それが沈むよう継母に細工をされた娘が、死ぬ瞬間に恨んだのは果たして誰だったのか。 穴をあけた継母か、それとも、そんな危険を犯して毎回逢いに来させることを何とも思わなかった恋人か。わたしだったら恋人を恨む。 だって。 彼はわたしが死んだことを知って、後悔の念に駆られ、いたく悲しむだろう。でも必ずいつか他の女性を愛し、わたしのことを忘れて幸せになるに違いないのだから。
1投稿日: 2021.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
解説まで読んで、初めて理解できたような気がする 大きな意味はないと思いよったラジオニュースと 物語が繋がった時は感動した ドキドキする展開ですらすら読めた 迷子になる前に 手遅れになる前に ちゃんと自分の目で真実を確かめていかないけんと思った。 雨が彼らに不運をもたらしよるように見えて 自分の行動を決めよるのは いつも自分自身。 雨は災害も起こせるし恵にもなる。
1投稿日: 2021.09.18
powered by ブクログまさかこんなオチにはしないだろうというオチになってしまい、ミステリーとしては残念でした。非現実的過ぎるし、伏線も見抜き易かったので残念でした。 ただ、特殊な家族の関係性が見事で感動(?)しましたし、読後感は良かったです。
0投稿日: 2021.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
道尾さん作品、マジで外れません。 物語は静かに淡々と進んでいくのですが、情景描写が細かく、そして怖い…!気づいたら涼しいはずなのに1人じっとり汗かいてました笑 交互に進んでいく、境遇の似たきょうだい2組のストーリー。 最後はバイト先の店長である半沢の悪事が明るみになり、うまくいったように思えたが、 最後の最後で半沢が、本当はあの時もう継父は死んでいた。殺したのはお前だ、と… それを聞かされた蓮は、そして殺害を依頼した楓は。これからどうなってしまうのだろう。 なんというか、殺人者と普通の人の違いなんて、もしかしたら大きな違いはなく、殺人者になってしまう危険性を誰でもはらんでいるのかもしれない。 例えばそのきっかけが、雨、かもしれない。 もう一方の兄弟は、継母と兄の確執も弟が思っていたものとは違っていたし、未来を感じさせるおわりかたで安心しました。 どんよりした雨の日、私にも龍が見えたりして… 雨の日には思い出してしまう作品になりそうです。
3投稿日: 2021.09.06
powered by ブクログちぐはぐだった物語の繋がり方はそんなに感動的ではなかったけれど、曇天の空を見るとたまにこの物語を思い出します。
0投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログ久しぶりの道尾さん。1番好きかも。 全体的に悲しい話なんだけど、複数の伏線があちこちに散らばってて物語として本当によくできてる。 さらに、解説を読むと、本文では気づかなかったネタバレも書いてて、そういうことなのか!って感心して、ホント道尾秀介さんすごいです。 ほかに家にある道尾秀介探してみよ(笑)
1投稿日: 2021.07.21
powered by ブクログ面白かった〜! ちょうど激しい雨が降る中、読了。 作中も雨の描写が多く、終始暗ーくてじめじめした雰囲気がつきまとう感じだった。 でもこういう雰囲気好きだな〜。 境遇がよく似てる二組の兄弟の話が絡み合いながら進む。 先が気になって仕方ない。 アレ?ナニカガオカシイ、、 終盤、自分が思ってたのとは全然違う展開に! 派手に騙されたー!とかどんでん返し!って感じじゃないけど、気がつけば作者さんの思惑に見事にハマってしまってた。 最後のひと言の真相はどっちだったんだろう、、 光が見える一方でやるせなさも残る終わり方だった。 道尾さん、他の作品も読みたくなった♡
10投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログとにかく、内容が暗くて重たい。 昔買った本を、引っ張り出して、やっと読めた。 不運すぎる兄妹と兄弟のミステリー。 なんと、犯人があの人だということが読めてしまった。 悲しすぎるストーリー。 気持ちどんより滅入ってしまうので、オススメはしません。
1投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ第12回大藪春彦賞を受賞した作品。そうでなくても多分読んでしまう道尾秀介作品。 添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。 溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。 蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。。。 上記は背表紙のあらすじそのまま。ちょっと手を抜いてみた。 道尾秀介の作品といえば、「伏線の回収」と「ミスディレクション」。 今作も当然のように両方とも存在している。 道尾作品を読み始めの頃はその鮮やかな話のまとまり具合に驚き、 ある程度慣れてくると「引っ掛かるものか」と肩肘張って読んでいたように思う。 そして今、変に気を回さずにフラットな読み方を出来るようになった。 予想出来る所は予想し、ミスディレクションに引っ掛かったら それはそれで驚いて読み進める感じである。 一番心の健康に良い読み方だと自負している。 で、面倒なので相変わらずネタバレだらけで書くと、 店長の半沢がガラッと変わってしまうとは、全く思わなかった。 後半、蓮が半沢の家に入ってそれが判明する場面は、結構ゾッとしたものである。 最後の工事中のビルでの対決(?)シーンはちょっと出来すぎかなぁ、とも思ったが。 ラストで少なくとも溝田家には明るい日差しが見えてきている。 一方で添木田家はどうか。1回目の自首は恐らく電話が繋がらず、出来なかったであろう。 それでも蓮ならば再度自首するのではないか。 しかし死体は事故という事で処理されているので、もしかするとお咎め無しなのかもしれない。 そうなった事を願いたくなる。 ところで、辰也は途中から良い奴風になったけれども、 結局体操服は盗んだんだよね? 2段ベッドの上から聞こえる小刻みな音は「首を振っていた」事になったけど。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今作でも、叙述トリックが光っている道尾秀介氏。 ただ今回は完全に騙された訳ではなく、 予想出来た部分もあり、期待しつつ読んでいた。 特に、「辰也が脅迫文の主ではない」という点を 最も期待しながら読んでいたため 半沢の登場で、深く安堵した。 まさか半沢が真犯人だとは思わなかったけれど。 それに、妻や子のことも。 しっかり女子高生誘拐の伏線も回収されスッキリ。 半沢が恐ろしい程の悪人で良かったけれど そう考えると継父には同情する…。 継父に全く非が無い訳では無いけれど (家庭内暴力や深酒等)、真実を知った後では どうしてもやるせない気持ちになった。 楓や蓮の立場を考えると各々がどうして そのような行動をすることになったのか 理解出来てしまうのが更に。 メインストーリーは蓮と楓になると思うが 個人的には辰也と圭介がお気に入り。 里江と今後どうなっていくかが気がかりだったが 辰也が里江への態度の悪さを改める兆しを ラストで読むことが出来てよかった。
0投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログ著者必殺のあのスキルは発動控えめな印象ではありますが、秋の夜長に一気読み可能な一冊となっております^_^
0投稿日: 2020.09.30
powered by ブクログ雨の季節ってことで本作をチョイス。期待していたどんでん返しも見事だし、それを抜きにして、一つの物語としても良かった。二つの視点で展開していくんだけど、共通するのは、実の父母を亡くしている点。継父・継母との些細なすれ違いが、知らないうちにどんどん膨らんでしまって、最悪な結末に至ってしまうという結構。でもそこは、ただ悲惨なだけでなく、読者にも思考を促す内容になっていたりして、ただのミステリに堕していないのが流石。
0投稿日: 2020.06.16
powered by ブクログ不運な兄妹の境遇に、さらに振りかかる災難。まるで負のスパイラルに引き込まれて行く感覚は、絶望としか言いようがなかった。災のように降りしきる雨が物語を陰鬱な雰囲気にしていた。伏線あり、逆転ありで、最後までドキドキして読めた。
0投稿日: 2020.05.06
powered by ブクログ勘違い、すれ違いのオンパレード。 境遇のよく似た兄妹と兄弟。 しかし内容が重すぎた。読む時期を間違えたとしか言えません。 何回も苦しくなって本を閉じました。 もう少し世の中が明るくなってから読みたいです。
0投稿日: 2020.04.12
powered by ブクログ一気読みでした。 血が繋がってない家族でも、縁があって家族になったのなら、大事にしないといけない。ということを言いたかったのではないかと思います。 登場人物の誰かが、相手に対する思いを打ち明けていれは、また違ったのかなぁと、思ったりしました。
1投稿日: 2020.01.31
powered by ブクログ9月、大型の台風が関東地方を吹き荒れていた。 渦巻く風だけでなく、風がやんでも小さな雨粒が地表を覆い部屋のなかまで湿ってしまったような、一歩外に出ると体中が濡れそぼるような日だった。 そんな、まるで一面に立ち込めた霧に覆われたような不幸の中で暮らしている、二組の兄弟がいた。 兄の辰也と圭介。もう一組は兄の蓮と妹の楓。 それぞれは不幸なだけでなく、大型の低気圧とともにやって来た、不運・悲運に襲われる。 蓮と楓は二人を連れて再婚した母と、継父という家庭だったが、母が突然交通事故で死に、血のつながらない継父は、中学生の楓に不審な様子を見せる。蓮は昼間は留守勝ちの父を疑っていた。 辰也と圭介は幸せだった海水浴で、心臓病の母が突然死に、父もしばらくしてすい臓がんで死んだ。 こうした環境が偶然二組を結びつける。 蓮のバイト先の酒屋で、辰也と圭介は万引きをする。雨はひどく吹き付けていたし、蓮は見逃すことにする。 蓮がアパートに帰ると父が死んでいた。楓が殺したという。床下収納庫を上げて地面に死体を寝かせ、凶器になった魔法瓶とともに隠した。 夜、父が乗っていた車で、秩父の山に穴を掘って埋めた。 雨は容赦なく降り続いていた。 中学で楓と顔見知りの辰也は、蓮のアパートに行き偶然二人が何か重いものを車に乗せるのを見た。 その荷物から風でスカーフが飛んできたが、それは真っ赤な色に染まっていた。彼はそれをポケットに入れた。 渦を巻いて窓に吹き付ける雨は、小学生の圭介には、禍々しく暴れる竜神の姿に見えた。 蓮のアルバイト先のオーナーがビルを建てかけで放置してあった。 そこで、吹き付ける暴風雨になって竜神が暴れ、二組の兄弟はいわれない悲運を招いてしまう。 あらすじはそういう話だが、竜神の雨というには竜神の造形が生きてない。 幻夢のようにわずかにそれと思わせるように現れはするが、全ては竜神が象徴するようなものではなく、遭遇した台風の日に起きてしまった不幸な出来事だということ。 「向日葵の咲かない夏」でも少しつめの甘さが気になった。 人生が始まったばかりの若者(子ども)たちが引き起こさなくてはならなかった事件、悲しみとともに胸が詰まる。 思いがけない結末は納得、やはり次の作品も読んでみたくなる。
0投稿日: 2019.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
叙述トリックというものを意識して読んだのだけど、なるほど面白い。点と点が繋がった瞬間、おおっ、てなる。構成にかなり力が入っている。2つの伝説を2組の兄弟にそれぞれ重ね、物語に上手く組み込んだのも面白かった。 だが、肝腎要のメインストーリーがつまらない。結構ありきたり。あと読み落としたのだろうが、半沢が辰也のことをなぜ知ったのか、いつ楓を脅して写真を手に入れたのかが分からなかった。蓮の結末もそれで良いのか?と思う。 追記 解説が結構面白い。地理と日本史に疎いので近江だの何だのと言われてもサッパリなのだが、やはり自分の教養のなさで作品を読み取れないのは不覚の致すところ。物語のつまらなさに変わりはないのだけど。
1投稿日: 2019.11.28
powered by ブクログミスリードを誘い、最後にひっくり返す、巧みな展開だが 全体に暗いイメージのため爽快感という感じはない 重苦しいストーリーだが、軽やかな文体ですいすい読めるし、どこか雨の後の日差しを連想させる最後は余韻がある 一方でミステリーというより家族の再生もしくは気づきの物語として読むと何でもないと思っていた比喩や挿入部分が別の意味を帯びる そういう意味でも余韻の残る作品
1投稿日: 2019.11.19
powered by ブクログ亡くなった母親の再婚相手で血の繋がってない父、兄、妹の三人暮らし。 母親の死後、日々呑んだくれて引きこもり、妹にちょっかいをかけようとする父親を疎ましく思ってた兄は出来心から、給湯器のスイッチを入れっぱなしでアルバイトへ。 そこから起きる更なる不幸が二人を襲う。 道尾秀介が面白いと前の会社の上司が言っていて、実家にあったので、初読。丁度、天気の子っぽいタイトルも気になって、このタイミングしかないなと思って読み始めた。 東野圭吾さんをはじめとして、この同情を誘う感じの境遇の人を主人公に置いて、センセーショナルに読者を惹きつける手法は個人的に好きではないなぁ。 一方で、ヤマトタケルノミコトのヤマタノオロチ殺しのモチーフは割と好き。 むしろ呑み仲間で偶然解説を依頼された橋本満輝の読解が凄いなぁと。 こんな風に小説読めたら楽しいんだろうなーと素直に羨望。
1投稿日: 2019.09.17
