
総合評価
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powered by ブクログ高校に入学し、古典部という今年進入部員が入らなければ潰れてしまうという弱勝部に姉のお達しにより入った折木くん。 彼は、ある目的があって同じく古典部に入部した千反田エルに半ば引きずられるようにして身近に起こった謎を解明することになる。 氷菓は連作短編集。古典部に集まった4人、中々味があって面白いです。
0投稿日: 2006.09.18
powered by ブクログミステリーの面白さってどこにあるんだろうか。溜飲を下げる見事なトリックや探偵たちの華麗な活躍に目を瞠る人も多いだろうが、僕はそのトリックの裏に隠れた心情や背景に注目してしまう。 そこを見ると、これは本当に面白かった。全てが不思議だった文集に隠された当事者の思い。悲劇の英雄、欺瞞に満ちた英雄譚。そして英雄から伝説へ。人々は讃え、後の人々は知らず知らずのうちに語り継ぐ……。 「氷菓」という言葉は、その賞賛と喝采に飲み込まれてしまいそうだった思いを代弁する。 角川スニーカー文庫出身のこの物語、トリックを取り上げればそれはやはり子供っぽい。しかし、その裏に隠された思いはとても心に染みる。まだこの人の本は2冊未読のものが手元にある。楽しみだ。
0投稿日: 2006.09.11
powered by ブクログ“犬はどこだ”が面白かったので、期待しながら手にとってはみたものの、ちょっと、物足りなかったかな、、というのが本音です。再読してみよっかな、、。
0投稿日: 2006.09.08
powered by ブクログ28日初見。 I scream. 何ちゅーか、えるが小山内さんに思える。でも、えるは背が高くって、逆に摩耶花が童顔なんだって。 若干登場人物が『季限定甘味事件』シリーズに被っちゃってます。残念。
0投稿日: 2006.09.06
powered by ブクログ古典部シリーズ。なんだか私にとっては、ラストのオチが怖かったです。人によるのでしょうが、人間って怖いなと、そう思いました。
0投稿日: 2006.08.28
powered by ブクログ「氷菓」という甘そうなタイトルが付いてますが、内容は「ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ」となっております。主人公のホータローくんは「高校生活は薔薇色だ」と定義し、その逆もまた真だと考えています。薔薇色という単語を辞書でひけば「高校生活」と出てくると。ホータローくんの例に倣い、「ほろ苦い」を辞書で調べれば「青春ミステリ」と出て来るのでは?と思ったりもします。
0投稿日: 2006.08.16
powered by ブクログならべく無駄な行動せずに生活したい省エネな高校1年生の「ホータロー」。礼儀ただしく好奇心旺盛すぎる清楚系お嬢様、「千反田」。30年以上の歴史を誇る部員ゼロ古典部に、2人はそれぞれの理由で入部。 日常を取り巻く謎をイヤイヤながらに解く羽目になるホータロー。そんな彼に千反田は33年前の謎を依頼する。 謎が全て解けたとき、ほろ苦い青春が見える。 とても面白い作品です。もともとはライトノベルとして発刊されたため、読みやすいです。おすすめ!
0投稿日: 2006.08.09
powered by ブクログ省エネ少年奉太郎は姉の手紙により古典部に入ることに。千反田えるの伯父との思い出を思い出したいという頼みやもろもろの理由から古典部の「氷菓」という文集の題名の真実を4人で調べることに。 古典部に入ったことで奉太郎はちょっとずつ変わっていっているのが感じ取れました。カンヤ祭の由来も実は関わってたのは驚きました。奉太郎が日常のちょっとした謎を解きつつ、過去の真実に迫っていく話です。
0投稿日: 2006.07.24
powered by ブクログ古典部シリーズ。ミステリー作品になるのかな・・・やるせないような、もどかしいような、切ないような。そんな読後感が欲しい人には読んでみて欲しいです。
0投稿日: 2006.06.21
powered by ブクログ何事にも積極的には関わらず、省エネで生きていこうとする高校生・折木奉太郎。しかし、ひょんなことから、入部するはめになった古典部で知り合った少女・千反田えるのペースにのせられて「日常の謎」の真相を暴く探偵役に。旧友・福部里志と福部に想いを寄せる伊原摩耶花も加わり、己の信条とは微妙に異なる生活の中、古典部の過去の謎に迫っていく・・・。「氷菓」というタイトルが何を意味するのか?その最後のオチは僕にはもうひとつ。でも、軽妙な会話や個性的なキャラは楽しめる。
0投稿日: 2006.06.19
powered by ブクログ何事にも積極的に関わらない「省エネ」の奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。「氷菓」という題名の文集に秘められた三十三年前の真実とは?日常の何気ない謎を解いてしまう少年と好奇心旺盛な少女など、個性豊かな古典部の面々が、それぞれ独自の考えで謎に解決を求めようと頑張る、日常ミステリーと学園モノをプラスしたような古典部シリーズの第1弾作品。登場人物の会話が高校生らしくなかったりなど、若干リアリティがないですが、ラストへのきれいな事件解決の流れが、とても気に入っている作品です。〈次作 愚者のエンドロール〉
0投稿日: 2006.06.18
powered by ブクログ古典部シリーズ第一弾。 青春ミステリー小説w ほのかに切ない。主人公が淡々としてるけど(笑)
0投稿日: 2006.06.01
powered by ブクログ絶対的な姉の命令で,古典部に入部した折木奉太郎。省エネを主義とする彼だったが,好奇心が異常に旺盛な千反田えるに振り回されて,様々な謎に向き合っていくことになる。 まとまっていて,読みやすいです。
0投稿日: 2006.03.13
powered by ブクログ灰色もばら色も思春期の色。青春の色。 「氷菓」にどこにも読み仮名が振ってないから不思議に思っていたら(ヒョウカだろうけど、コオリガシ、って読ますのかもしれないし、コオリガ、とかかも?本のタイトル読めないってどうよー、と)最後のあたりでルビが…どうでもいいことなんですが、その演出はニクイですね。 途中までは中途半端な話だなあと思っていたら、最後で中途半端なままに急加速。話のノリは相変わらずダラダラなまま、展開は坂を転がるよう。その差が気持ち良い。 これから先は、灰色の少年ホータローの思春期脱出物語になるのかな?もっと物語に加速度つけてくれたら好みどんぴしゃ。
0投稿日: 2006.01.11
powered by ブクログ米澤穂信は文章の雰囲気が好きだ。一般に思春期と呼ばれる時代の香りを感じさせる、初々しさと小粋な会話がいい。人の死なないミステリというジャンルがまたいい。死なないからこそ、通り一遍の悲劇では通用しないから、設定や謎を魅力的にするしかないわけで。米澤穂信の作る雰囲気は、ちゃんとドキドキさせてくれる。/主人公は省エネで生きることをモットーとする高校生。冷めたところがあるのだけれど、周囲に振り回されているうちにいくつかの小事件を推理し、仲間内で名探偵として認識される。33年前の学校祭の謎。別だと思っていた事件がやがて一つになるなど、伏線もキレイに張り巡らされ、終盤になるにしたがってパズルが収まる心地よさを体感できる。最後の切なさも物語のスパイスとして収められ、清々しく好奇心を刺激される好ましい作品だ。
0投稿日: 2005.12.28
powered by ブクログこの作者のこの「古典部」シリーズは三作ほど出ていますが、1作目のこれが一番好きです。 最近新装版で出たので、入手しやすくなったと思います。
0投稿日: 2005.11.11
powered by ブクログ省エネがモットーの主人公と、その仲間達が集う古典部の話。日常ミステリ。ラストではやられた! と思いました。
0投稿日: 2005.10.14
powered by ブクログ「春季限定いちごタルト事件」が良かったため、まとめて買ってしまった米澤穂信作品のニつ目。 省エネ至上主義な主人公が主義に反する謎解きをするお話。 軽いミステリー+学園モノといった感じ。 登場人物達の会話がウェットに富んでいて非常に面白かったです。 次は愚者のエンドロールを読もうっと。
0投稿日: 2005.08.04
powered by ブクログ青春ミステリ。学園もの。 あまりソレらしくありませんが、一応ライトノベルです。でも後に角川文庫で出版されたので、やっぱりライトノベルじゃないかもです。 昔はよくあったらしい、日常の謎を解き明かすミステリ。死人は出ません。主人公やる気ありません。凄い共感。いい奴。
0投稿日: 2005.07.28
powered by ブクログ古典部シリーズ第一弾。ごく日常に潜む何気ない謎を解いてしまう少年、省エネ主義の奉太郎に千反田えるは、1つの文集の謎の解明を依頼するが……。成り行きで入った伝統ある古典部は、次から次に謎が起こる?ちょっとほろ苦くさわやかな青春ミステリーの王道。(第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞)
0投稿日: 2005.07.28
powered by ブクログ主要登場人物は全員高校一年生。主人公は「省エネ」主義の少年。曰く「自分がやらなくていいことはやらない、やらなければならないことはスマートに」、だったかな。この妙に冷めた性格が割と笑いを誘います。電車の中で読んでいたのですが何箇所か素で吹き出しそうになるシーンがありました。一応シリアス系です。謎解きがいっぱいあります。 何となく盛り上がりに欠けるお話だといえばそうなんですが、でもこのキャラクターと雰囲気、文体はとても好きですし、それほど否定的な観点で見なければあっさりさっくりと普通に楽しめる作品だと思います。当方は非常に好きです。第2章あたりが特に好きでした。 割と気に入ったのでひとまずこの方の他の作品も読んでみることにします。お兄さんが勧めるんだから他の作品にはずれがあるということはないと信じたい。
0投稿日: 2005.07.02
powered by ブクログ最初の「ベナレスからの手紙」に笑った。マニアックな所ついてくるねー。ミステリとしては弱いんだけど、学園ミステリとして純粋に物語を楽しめた。特に一番の謎ということになっている古典部部誌「氷菓」の謎解きは読みながら背筋がゾクっとなった。叫びが聞こえてきそうなほどのめり込んでしまった。
0投稿日: 2005.02.05
powered by ブクログ正直言って、「さよなら妖精」はあまり楽しめなかった作品だったが・・・だってミステリだと思って読んだから(^^;・・・青春物、と割り切って読めば、この作者の本はおもしろいです。
0投稿日: 2004.12.25
powered by ブクログ気づかないうちに部室が密室になってしまった! 5週続けて返却された学校の50年史! 古典部の文集を隠し続ける壁新聞部長! 神山高校でおこる数々の謎を解くのは薔薇色ならぬ灰色の青春を過ごす省エネ人間・折木奉太郎。そして、文集作りの中、ついに封印された33年前の真実に・・・ 第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞した米澤穂信さんのデビュー作。雰囲気だけならコテコテのミステリというより、ミステリの形式にのっとった青春小説といったところでしょうか。突拍子もないような飛躍的な推理ではなく、前述のような日常の謎ものなので、高校の文化部や高校生活の雰囲気がよく出ているからだと思います。
0投稿日: 2004.11.06
powered by ブクログ「灰色の青春」を愉しむ折木奉太郎は、しなければならない事は手短に、しなくても良い事は出来るだけしない、と省エネをモットーとしていた。 そんな時、逆らえない姉のすすめにより古典部に入部することになった奉太郎は、千反田えるという好奇心の塊のような女子生徒と出会い、様々な謎に巻き込まれていく。 お話は古典部員達が「氷菓」という古典部伝統の文集の謎を解いていく事を主軸としています。 最初は小さな謎の解決から始まり、あっと驚く事実が白昼にさらされていくカタルシスは、やはりミステリの醍醐味です。 ライトノベル(中高生をターゲットとした小説)らしからぬ謎の中核に含まれたテーマ、硬質な文章、それに乗っかる小気味良いキャラクタ達のやりとりは、全てが相まって味わい深いものとなっています。 「日常の謎」としてみると、いまいちパンチが弱い気もしますが(これは「さよなら妖精」にも言えますが)一つ世界観を作り出すためには絶対必要な要素だと思うんです。 最初で放り出さず、読み通して頂きたい。 著者曰く、コーヒー一杯分の値段である本書は、どれだけ味わいの深いコーヒーよりも、美味しい一冊でございます。 一冊目が読み過ぎてぼろぼろになったので、最近二杯目を頂きました。
1投稿日: 2004.10.07
