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総合評価

392件)
3.9
81
171
96
5
1
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    話の流れが最高。折木含む古典部員がマラソン大会全体を通して大日向の素性を暴いていく流れが良かった。内容もいいが要所要所のキャラとキャラの関係性も氷菓でしか味わえんものが得られて満足。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    大日向の真意への伏線が各所に散りばめられていて面白かった。普通に読んでいたら気づかないけど、言われてみればと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    少し不穏な空気で終わる。今までが懐かしい爽やかな青春だったから、この巻の雰囲気が最初から最後まで馴染めなかった。残念。次に期待しよう。

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    人と人との距離感は双方で近くなるまでには時間がかかります。自分が思っている以上に他人は違うものです。

    8
    投稿日: 2025.10.03
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    "誤解によるすれ違い”がテーマになる、もどかしいお話だった。省エネ主義から踏み出して千反田と新入生の間のすれ違いを解こうとする奉太郎の姿には、奉太郎と千反田の “距離” の縮まりも感じて心が和らぐ。物理的距離と心理的距離。「ふたりの距離の概算」というタイトル回収が見事だった。切ないラストにはなるけれど、こんな青春を過ごす高校生、ちょっと羨ましい。

    1
    投稿日: 2025.09.29
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    解決はしたけれど真相はホータロー(と読者)しか知らないし、どこかモヤモヤ感の残る結末。すれ違いがもどかしい!そして千反田さんが傷ついたままなのが悲しい。 それにしても高校生のマラソン大会でこんな距離走るんだってのにビックリ。

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズの5冊目。 高校2年生となった古典部の面々、そこに1年生の大日向が仮入部してくる。大日向は古典部に馴染んだかに見えたが、仮入部最後の日、古典部には入部しないと告げる。 それはなぜなのか――主人公奉太郎はマラソン大会を走りながら考え始め…… 日常の謎、青春ミステリだが、米澤穂信らしいビターな結末。謎を解いてもめでたしめでたしとはならないところが良かったし、奉太郎自身がこれまで信条としてきた「省エネ主義」に疑問を抱くラストも良かった。 ただ謎解きとしての爽快感はあまりないかな? 次巻以降に期待。

    1
    投稿日: 2025.09.13
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    何度目か分からないが再読。マラソン中に推理して解決まで持っていくという話がそもそも面白い。巻末に記載のあった影響を受けた作品は読んだことないけどよく思いついたなと思う。まず折木が走って(歩いて)推理するのも良いし、後ろから重要参考人達が走って来るのも良い。更に良いのはマラソン中という制約上手短に済ますための折木の言葉選び。ピンポイントな質問やあえて結論だけをぶつけたりと多彩で見ごたえがある。古典部シリーズの登場人物って割りと常識人が多いと思うんだけど大日向の友人だけぶっ飛び過ぎてて何回読んでもそこは違和感あった。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思春期の子たちが、これだけお互いを傷つけまいとして行動できるのがすごい。折木くんを筆頭に。 千反田さんの洞察力がときに人を誤解させるというお話だったと思うんだけど、長いマラソン大会の間にそれを解決しようとする折木くんがかっこよかった。彼を囲む友人たちも。 完全なハピエンではないけど、心が伝わったから潜在的ハピエンでしょう。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    <目次> 略 <内容> 新入生が古典部への仮入期間が終ったとき、入部をしなかった話。その間に先輩と多くの時間を費やしたのに…。海外作のオマージュらしいが、原作を読んでいないのでわからない。けど、細心の注意を払って読んでないと伏線がわからない…。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マラソン大会中に走りながら謎を解くという設定がおもしろかった!! あまり関係ないですが、夜のピクニックを思い出しました。 今回は少し深く、むずかしい結末でした。 奉太郎の優しさや、説教じみたことを言わないところ、好きです。 やっぱりこのシリーズ好きです!!! でも、しかーし!!! 千反田との恋愛展開を期待しまくってたので、勝手に残念です笑 タイトルも意味深なので、てっきりそっちと思い 間違った推理をしておりました。 次回作で最終巻ということで。 とても寂しいです。 読みたいけど、読みたくない!!!

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「古典部シリーズ」の第5巻。高校入学から1年が経ち、先輩として新入生を迎える4人と、古典部の雰囲気を気に入った朗らかな後輩にまつわるエピソード。彼女が仮入部してから入部せずに去ってしまうまでの顛末が、マラソン中の回顧譚として描かれる。 結果的に新入生の彼女は些細な誤解から入部を諦めるのだが、もし誤解がなかったら彼女は入部していたのだろうか。タイトルの通り、彼女と古典部メンバーとの間には何とも言えない距離感を感じなくもない。高校の部活というのは、外から見ればそういうものかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.07.15
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    古典部シリーズ⑤ 今回もホータローが見事に推理し、出来事を 言い当てたのであるが、 大日向の『友達』という考え方は、 私もそんな感じのニュアンスで『親友』 という単語を使っているためか、 非常に共感ができた。 大日向の、思い込みが強い、という 性格には、読んでいて結構イライラ したけど笑。。 今作は、新入部員の性格上か わからないですけど、相手の 発言から、この人は今どんな考えをしていて この発言をしているのだろうとか、 取った行動からそれを読み取るとか、 相手の発言の裏を取るじゃないけど、 頭の内を読み取るような描写が多かった気がする。 それでもって、読むのが楽しかったです。 5作目になって気づくのも遅いですけど、 ホータローが頭の中でボソッとつぶやいている 発言がおもろい。 ちなみに、私はマラソンが趣味なのですが、 学校のイベント(星ヶ谷杯)でハーフを 一般生徒にも走らせるのは、えげつないと思う。

    3
    投稿日: 2025.06.27
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    古典部シリーズ。 相変わらず日常の中の違和感をあっさりと解く話が素晴らしい。人間関係における距離感と会話の中に込められた真意を考えさせられる。

    31
    投稿日: 2025.06.08
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    奉太郎が古典部で積み重ねてきた時間が、彼の心情の変化に繋がっていた。物語の中でちゃんと時間が流れてる。

    0
    投稿日: 2025.05.18
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    主人公の偶のセリフにクスリと笑いつつ、大部分は眉間に皺を寄せて読んだと思う。すごく苦くて美化されない青春を味わったと同時に、自分自身の高校生活を思い出した。取り巻く環境や交友関係に強いこだわりを持つ人は周りにも何人かいたな…と。 狭い世界だからこそ依存心が強い人はその中でも手の届くものに縋るのだろうね。私も友人と少し不穏な空気になっただけで世界が終わった気になった経験はある。大人になれば、その感情も忘れてしまうのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.05.09
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    古典部員、進級。と同時に、仮入部したいという新入生がやってくる。が、正式な入部を前にやはり辞めると言い出す。20kmの長距離走の間に、その答えを推理していく。 長距離走で20km、なかなかだな……あと、神山高校の体育着、女子はスパッツらしい。……身体のラインがはっきり見えそうで……現実ではそういう見方をされかねないということで、ハーフパンツが採用されているけど。 さて、本題。結論から言えば、すれ違い……というか、新入生・大日向ちゃんの思い込みの激しさによるもの、と言ったところ。しかし学外の問題となると、学生にはなかなか手を出しづらいよなあ…… 今回は珍しく奉太郎が真剣。えるのため、というのが大きいように感じる。前作で変わってきた二人の関係性が影響していそう。えるへの信頼が垣間見える。

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    奉太郎が入っている(笑) さすが氷菓シリーズなんだけど、人との距離感とか、事象とか、本当に小さなすれ違いの積み重ねなんだろうなぁ

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    彼女を知ったのは四月。 新入生歓迎週間でのことだった──。     米澤穂信〈古典部〉シリーズ第5弾。すっかりのめり込んでしまってますね。 あの〈古典部〉の面々も進級し2年生となった。そしてある1人の新入生【大日向友子】が〈古典部〉への入部の関心を示す。 だがそんなある日の部活で、千反田えると大日向友子が会話を交わしていたのちに、部室を飛び出す大日向。そして、大日向は入部の意はまさかの入部しないと話す事態に。 入部申し込みの締切日は神山高校のマラソン大会。 何故新入生は心変わりをしたのか。千反田と大日向の間で何があったのか。折木奉太郎はマラソン大会の最中、その謎に迫る…って感じの『学園日常の謎ミステリー』です。 やはり、〈古典部〉シリーズは沼りますね。メンツもキャラ立ちしてますし、盟友・福部里志から【探偵役】呼ばれることを、徐々に受け入れつつある折木奉太郎のキャラクター性にやられてますね。 あと一作で現在既刊作品は全て読み終わるのか。読むの楽しみだけど、その反面なんか寂しいな。 ・ ・ ・ ・ ・ 奉太郎たちの古典部に新入生・大日向が仮入部する。だが彼女は本入部直前、辞めると告げる。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は走りながら心変わりの真相を推理する! 〈古典部〉シリーズ第5弾。図書室

    1
    投稿日: 2025.04.24
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    古典部シリーズ、連続で読破。 マラソン大会がスタートしてゴールまでの 間に、ホータロー達の古典部に新入生が入 部するが、数ヶ月で退部することに。 新入生の大日向と千反田の間に何があった かを、過去のエピソードと現在パートの、 マラソンを織り交ぜながら、少しずつ二 人の確執は何だったかをホータローが考察 していく。 高校生のマラソン大会が舞台であり、夜の ピクニックの小説を思い出した。 それにしても、ハーフマラソンは、高校生 には辛すぎだなーーというのが率直な感想。

    13
    投稿日: 2025.03.08
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    古典部シリーズ第五弾。 マラソン大会というイベントを前に、古典部に入部希望の新入生を交えた事件が発生。 またまた、新しい展開と新しい登場人物にドキドキさせられました。 マラソン大会の参加中に事件の謎を解く、という斬新な設定もすごく面白かったです。 主人公が少しずつ情報を手に入れて、それを器用に繋げていく描写も読んでいて気持ちが良いです。 まさに「日常の謎」系の面白さが詰まっている作品だな、と思いました。 特別、大きな展開が待っているわけではないけれど、綺麗に伏線回収されていく様は圧巻でした。 ストレートな物語構成と文章の作り方に、読み心地もすごく良いです。

    1
    投稿日: 2025.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろい!序章からもうおもしろい! 奉太郎たちも2年生になって、ベッタリした関係ではないけれど信頼関係が垣間見えるのが読んでいて安心できる。 それにこのシリーズは部活動を経験できなかった私には、憧れの部活動生活を追体験できて嬉しい。 仮入部生の大日向さんは結局入部しなかったけど、2年生になる頃にはいい友達ができているといいな。 子供の世界ってほぼ学校だから、友達=全ての人間関係なんだよね。 だから雁字搦めになってしまうこともあるけど、奉太郎たちみたいに自分の成長にとって良い刺激になることもある。 そもそも大日向さんの家族は娘がコンサートとかスキーとか出処のわからないお金で遊んでいて不思議に思わないのかな?(バイトは禁止、親は高級車なんて家なのに) まぁ、その辺からも親にはいろいろ相談できないお家感がヒシヒシと感じるけど。 そう!気付いたら次が既刊では最後なんだね。 早く読みたいような、もったいないような…

    2
    投稿日: 2025.02.12
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    省エネモードからちょっと変わったようにも感じ、あのホータローも古典部活動の中で刺激を受けてるのだなあと、しみじみ。一つのことで一冊なんだからすごいよね。 あと里志と麻耶花の件については、もっと詳しく!

    1
    投稿日: 2025.02.11
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    今年の一冊目でした。古典部シリーズを読んでると、自分が高校生の時ってガキだったなと思い知らされます。

    1
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2年目に入った古典部部員。新一年生を勧誘し、大日向という新入生を仮入部に漕ぎ着けたまではいいものの、些細なすれ違いから千反田と大日向が距離を置いてしまうことに。その些細なすれ違いを、奉太郎が走りながら、記憶を掘り起こしながら、解いていくお話だった。 千反田と1年間一緒に居て人となりを知ったからこそ、大日向の誤解を解きたいと思った奉太郎。今作は彼のモットーである「やらなくていい事ならやらない、やるべき事なら手短に」の文章は一切出てこず、またそのモットーが脳裏に浮かばない程誰かの為に行動出来る人間に変化(成長とも言うのか)したのだと、本5作目を読み終えて感じる事が出来た。

    2
    投稿日: 2025.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    奉太郎が古典部のみんなと過ごした1年ちょっとの間に培われたものを感じた。 中学生の大日向さんに、相談できる大人がいたら良かったのにと思う。 里志と摩耶花の件がさらっと触れられていて「ええー、そこもうちょっと詳しく」と思った。 「きっとなんとかするから」 リフレインしてしまいそう。 そんなセリフが言えるようになるなんてねー。

    0
    投稿日: 2024.11.13
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    大日向はあんまり好きになれなかった。 1日の出来事で走ってるだけなのに、すごい。 思考で過去に戻り、推論する。 奉太郎さすが。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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     春。古典部の面々、二年生になっており、なんと一丁前に新入生勧誘なんぞしております。部室に行って、本を読んで、お菓子を食べて、年に一度文集を作る部活。交わされる会話の端々から、文学作品への造詣の深さも窺われる。最高ですね。ただの仲良し四人組だったら仲間に入れてもらうのは難しいけど、新入生なら堂々とここに入っていけるどころか、歓迎されるわけです。いいなあ。  そんな素敵な古典部に仮入部してくれたただ一人の一年生の大日向さん。ふた月弱を共に過ごした後、「入部しない」と申告してきたのは五月のマラソン大会の前日だった。千反田えるは、彼女が入部をやめた原因は自分にあると、どうも思っているらしい。これに気づいた奉太郎は、考えないわけにはいかない、大日向が入部をやめた本当の理由を。二十キロメートルは、ただ走るには長すぎる。  ということでこれは、二十キロを走っている間に奉太郎がひとり考えたり思い出したり、そして時折誰かと話したりするだけという、ワンシチュエーション構成の小説になっている。あとがきによるとスティーヴン・キング『死のロングウォーク』とやらが意識されているようだが、なんだかとても怖そうなので今のところ私は読むつもりはない。  奉太郎がこの謎を解きたがる動機や、マラソン中に考える「ふたりの距離の概算」、計算ずくで千反田を待っていたはずなのに、いつの間にか追いかける羽目になって、距離の詰め方にも戸惑う様など、甘酸っぱさと理屈っぽさと小説としての辻褄合わせとのバランスが絶妙過ぎて、ため息が出るほどだった。一方、笑わせるシーンではきちんと笑わせてくれる軽妙さ、これはなんだかパワーアップしているように感じた(楽しい)。ちょっと前作から間を開けて読んだからそう感じたのかな?  大日向さんの抱えていた物語も、なかなかビターで胸に迫るものがあった。これを抱えながら、あんな会話をしたら、そんなことにもなるだろう……。  友達って。仲が良いって。いろんな意味で、十代の頃を思い出してしみじみする読書だった。

    8
    投稿日: 2024.10.05
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     いやはや何ともデリケートな物語だなと感じて、それはこのシリーズの一つの醍醐味でもあるのだが、ここまで他人の事を思う高校生って、大人でも中々いないというか、寧ろそこを狙って大人が読んでも何か思うところを残す意図もあるのかもしれないと思わせながら、やはり現役の高校生に考えて欲しいものも感じさせる、そんな米澤穂信さんのメッセージは、何よりも安易な結末にしていない点によく表れているのだと思う。  古典部シリーズ第五弾は、二年生に上がった折木奉太郎(ホータロー)、千反田える、福部里志、伊原摩耶花、四人だけのメンバーだった古典部についに仮入部した、一年生の「大日向友子」が本入部直前になって突然辞退した理由を、五月末の入部締切日に開催される星ヶ谷杯(20キロのマラソン大会)で推理するといった、時間制限付き謎解きの面白さがありながら、そこで推理するホータローにとって、どうしても彼女に入部してほしいことよりも彼女の内に秘めた思いを何とかしたい、その気持ちが先に立っていることに私は心を打たれながら改めて感じたことは、ホータローって周りが言うほど、そんなに悪い奴ではないのではということであった。  その最初のきっかけは摩耶花のひと言、『あんた、人を見ないもんね』だったが、そんなこと言われたら怒る人もいると思われる中で(まして多感な高校生だったら、尚更)、割とホータローは素直に受け入れながら冷静に自分を分析し、そんな姿勢はマラソン大会中にすれ違った元クラスメイトから記憶に無い罵声を浴びせられても、そんなこともあるのかもしれないと様々な可能性に思いを巡らせてと、それは元々面倒なことには関わらない省エネ主義の彼ならではの考え方なのかもしれないが、一作目の『氷菓』から順番に読んできた私からしたら、そうした主義が間違いなく変わりつつあると感じられて、しかもそれが先程の摩耶花の言葉も含めた、周りの人達から影響されたものであることに、改めて人は人と関わることで良い方向に変わることもあるのだという、そんな素晴らしさを実感させてくれるのである。 『目の前の人間をまともに見てこなかったツケを、走りながら考えることで取り返そうとする。間の抜けたことだ』  洋題の「It walks by past」が表しているように、大日向はどんな考え方や感じ方をする人なのかということを、数少ない貴重な過去のエピソードを事細かく思い返すことで知ろうとするホータローを見ていると、その人のことを知るための努力って、することができるんだなということを改めて教えてくれて、それは終盤に於ける『そうしようと思う意志があるかどうか』の問題なのだということに集約しており、それを現在進行形のマラソン大会の中で過去に寄り添って歩きながら、その先の未来に待つゴールに思いを馳せるといった、物語としてのまとまりの良さにも繋がっている一方で、この年代特有の友達についてのリアルな視点も感じられた。  それは章タイトルの、『友達は祝われなきゃいけない』や『離した方が楽』からも感じられるものがあった、「友達って何なのだろう?」ということなのだと思い、例えば、友達だから何を言っても何をしてもいいのかということや、友達であるが故に特別な気持ちに駆られることが、時にその本人自身に思わぬ影響を与えたりといった、そうしたことについて大日向は、ホータローと里志であったり、ホータローと千反田であったりと、それぞれの友情と照らし合わせながら、いったい何を考えていたのだろうと思うと、何とも切なくさせるものがあって、そこにきて初めて『仲のいいひと見てるのが一番幸せ』という言葉が、彼女にとっては決して軽いものでは無かったのだということを思い知るのである。  そして、タイトルの『ふたりの距離の概算』にはホータロー自身が教えてくれた、『つまり「お前はこういうやつだ」と言い続ける』ことで、『俺は偉いのかと疑問が湧いて足が止まってしまう』といった、相手の中にある『個』を認める敬意の姿勢がそのまま心の距離感に繋がるような、それはたとえ一度誤ってしまったのだとしても取り戻せるかもしれない、そんな素敵な可能性を感じられて、それは物語の中に巧みに含ませた数々の伏線が殺人ミステリの真相とは違い、その人が本当はどのような人なのかという過程を知っていく繊細なものであるが故に、初読では実感しづらくとも再読することでより強く感じられた、そこにはまるで米澤さんがホータローの行動に託したような、人を知るということはそんなに生易しいものではないというメッセージが含まれていたのではないかと、私には思われたのである。

    57
    投稿日: 2024.10.02
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    古典部シリーズを読むと、学校が懐かしくなる。思い出は美化されて、なんだかんだで楽しかったなと思うけど、古典部を読んでいると、なんだかあの頃の苦い気持ちも蘇ってくる。 まずタイトルがいいよね。「ふたりの距離の概算」 マラソン大会で走ってるだけで話が終わってしまった、勿論過去回想と謎解きもあるんだけど、ミステリどころか読書初心者のわたしからしたら、こんなんでも成立するんだ…ってびっくりしてしまう。 古典部に出てくるキャラはみんな達観してるなあと思うけど、その掛け合いがまた面白くて。でも最後に導き出した結論は、やっぱり切なさと苦しさが混じるなあ…。 あと1冊で既刊を読み終えてしまうのが寂しい。読み終わりたくないよ〜。

    0
    投稿日: 2024.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    折木奉太郎、名探偵! 今回も素晴らしい推理。楽しませてもらった〜! 人間関係にあるのは、言葉の綾。 思い込みや疑いが、真実を作ってしまう。 作り出したが最後、どんどん深みにハマっていく。 こんなところでしょうか、、 ちなみに、大日向さんと折木くんの会話のテンポ感、先輩後輩としての関係性なかなか好きだった笑 入部してほしいなあ

    1
    投稿日: 2024.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズ5作目。 今回は作品全体を通してひとつの謎を奉太郎視点で追っていくという構成で、奉太郎の思考を追体験できているようで面白かったです。 大日向の人間関係が辛すぎる…どうにか救われてほしいです…。

    0
    投稿日: 2024.07.30
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    大好きな古典服シリーズ ホータローは省エネで生きているはずなのに 周りで起こるさまざまな出来事を放っておけず、 丁寧に考えながら、問題を解いていく。 マラソン大会で走りながら 話したい相手のことを考えてスピード調整し、 相手を傷つけることなく話を聞く。 日常で起こるちょっとした誤解や諍いも こんなふうに丁寧にほぐしていけば 解決出来るのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友達との関係で、相手の間違っていることを自分が正さなければいけないけどそれがなかなか勇気がいることってあるよなあ。自分の学生時代では確かに友人との関係に悩むことが1番多かったような気がする。 大人になると今回の話の結末が予想もできなかったように、見えなくなるものも多い。 なんだか切ない気持ちと応援したい気持ちになる青春物語。ホータローの推理力…あっぱれ!

    12
    投稿日: 2024.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズ第5弾。 タイトルのふたりの距離って、恋の進展かな?と期待してたら見事にスルーで、マラソンになぞらえた新キャラ後輩との距離でした。 このシリーズも5作目ということもあり、古典部員間のお互いをわかりあえてる様子が微笑ましい。 友だちとかとささいなことですれ違ってしまった時に奉太郎のように絡み合った誤解をやさしくほどいてくれる人がそばにいたらいいのになとうらやましく読んだ。

    13
    投稿日: 2024.05.27
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    構成といい、心理的な葛藤といい、とても繊細に作っているように感じた。ぼくは好き。途中から、ホータローの目的が大日向への引き留めだけではなく、千反田への誤解を解くことにスライドしているのがいいよね。 ひとは、他人の人生にどのように関われるのか。友だちであるということは、どこまで相手にコミットしなければならないのか。大人になると、そういうことをあまり考えなくなる。この作品を読んで、疎遠になった友だちに会いたくなったよ。

    1
    投稿日: 2024.05.12
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    古典シリーズ第5弾! 珍しく短編じゃなかったですね。マラソン大会って私はした事ないですが、他の学校はあるんでしょうか? 古典部シリーズはすごく好きでこちらも楽しく読みましたが、新入生のキャラがあまり好きなキャラではなくて。。。お話はすごく面白かったです!

    0
    投稿日: 2024.05.04
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    大きな事件が起こらなくても日常に謎は溢れていて、どこに着目するのか、どうやって観察するのかによって他者との距離が縮まったり、遠のいたりするのかなと思った。 言葉をたくさん持っていて、使いこなしている高校生たち、すてき!

    0
    投稿日: 2024.03.18
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    恋愛をメインでは書いていないのに、たまに出る感じがなんともいえず良い。個人的には主人公が千反田さんが家に来たことがあることを隠すシーンがすごくよかった。

    0
    投稿日: 2024.03.03
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    途中はアニメで。今までの本と違い、描写や言動で小難しく遠回しな表現が多い。本を読み慣れない人には読みにくそう。でも話は先が読めないし、推理の組み立てが圧巻。すごく面白い!

    1
    投稿日: 2024.02.12
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    これは弱かったなぁ。タイトルは好きだし、一冊の間ずっとマラソンしてるってのも好きだけど。 パンチがなかったなぁ。

    1
    投稿日: 2024.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マラソンが進んで、様々な人とすれ違ううちに奉太郎の考えも少しずつ進んで、少しずつ真実に辿り着いていく構図がわかりやすく、臨場感が溢れていた。話の中に少しずつ隠されたヒントを探すのも楽しかった。

    1
    投稿日: 2024.02.06
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    いろいろな「ふたり」の距離が暗に明に張り巡らされている感じがする。その上でホータローが築き上げる解は、結構意外だった。 仲のいい人を見ているとこちらまで幸せな気持ちになるって言う大日方の台詞 (p.78) はよく解かる。

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    古典部シリーズ第5弾! 300ページも無いので今までで1番あっという間。 たった1日、マラソン大会中のお話です。 「走る」=自分の頭を整理する時間で、 小説では走る作品が多いようにも感じるし、 単に私が走る作品が好きなのかも。 そこに古典部ミステリ。好きな要素しかない!!! 2年生になった奉太郎たち、 後輩の登場で古典部4人の仲の良さが 浮き彫りになる話、とても良かった。 何よりふくちゃんと摩耶花の関係性が こうやって明るみになるとは…品があって良かった。 この作品の中で1番好きな言葉を記しておきます。 『千反田との距離の概算は、もうすっかり狂ってしまった。』 余りにもオシャレだしここで初めて出てくる “距離の概算”、タイトル回収。 物理的?心理的?読者にドキドキを与えてくれる一文。 米澤穂信さん、何から何まで最高ですよ、、、

    0
    投稿日: 2023.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

     進級に相応しい話だと思う。友達との距離感に悩むことは少ない人生経験の中でも幾度となくある。幼稚園からの幼馴染みとの距離が永遠に同じ長さではないと実感したとき、親友だと思っていた友達と喧嘩し踏み込みすぎたと感じたとき、初めてできた彼女の心が離れ始めているなと確信したとき、大学の友達と明確に距離を開けようとしているなと気づいたとき。きっとこれからも悩み続けるのだろう。居心地の良い距離感を見極めるということはとても難しい。大日向もそのことに気付き故に苦悩した。大日向は自分をバカだと言ったがそんなことはない。皆多かれ少なかれそういうことを経験しているものだ。皆傷つきながらふたりの距離を概算しているんだよ。  今回読んで改めて気がついたのは今作のテーマの「距離」は友達との距離以外にどこまでも届くはずの手の距離でもあったんだなということ。その気になればどこまでも手が届くかもしれない。どこまでもとは言わずとも自分の周りくらいには手が届くかもしれない。省エネ、無関心、そういった主義のもとでは手が届くことは少ない。奉太郎は今回それを自覚した。その気付きが「いまさら」にも影響しているんだろうな。

    0
    投稿日: 2023.10.31
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    古典部に仮入部中だった大日向友子は、何故急に入部を辞めたのか。 奉太郎はこれまでの彼女の言動からその理由を推理するが、今回もなかなか苦味を伴うストーリーだった。 でもマラソンしながら頭使うなんて、省エネの彼はどこにいったのだろう。 あと、途中で予想外の事実が発覚したことで少しの間本編に集中できなくなった。 個人的にそこの詳細も読みたいんですけど。

    2
    投稿日: 2023.10.26
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    よく出来てるなーとは思ったけど話にアップダウンがなくて他の作品に比べたら微妙だった。 売春かとおもってたけどただ爺さんから金貰っただけなのね

    0
    投稿日: 2023.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〈古典部〉シリーズ第5弾読破です。実は5冊目が最新作だと思っていたらもう6冊目がある事に気付き、慌ててAmazonでポチリました( ̄▽ ̄;) 今作は短編集ではなく長編でした。 だというのに、今作の中で1番驚いたことと言えばポロッと数行でてきただけの、「伊原さんと里志くんがいつの間にか遂に付き合っていた」という事実でした(笑)。 今回奉太郎たち4人が2年に進学したあとの話ということで、新入生枠で新たに大日向さんが登場しました。個人的にその子結構好きだったので、古典部に結局入らなそうなのが少し残念です(´・ ・`) 1番警戒すべきだったのは千反田さんではなく、折木奉太郎だったというのは激しく同感です。観察力と推理力は今回もあっぱれでした。

    8
    投稿日: 2023.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ----------最初から完全なネタバレ---------- 大日向がいいキャラしてたので、 最終的に入部しなかったのはとても残念。 謎解きまで同じだとしても、 少しアレンジすれば入部する流れにも出来たんじゃないのかなあ。 いやいや、 これ以上正ヒロインを脅かす存在が増えるのは厄介か… しかし「そのこ」という名前じゃないか、という推理。 言われてみるとちょっと流れが不自然だったかなぁ。 そんな細かいことよく覚えてるわ。 このシリーズの伏線類は、 「やらなければならないことなら手短に」がモットーなら、 普段からそんな細かいとこまでアンテナ張ってるのは逆におかしい。というくらい細かい。 ということは、やはりそれがホータローの本性というわけではないということなのかな。

    0
    投稿日: 2023.08.10
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    読了。古典部シリーズ第5弾。古典部に新入生が仮入部するも……。今回も伏線が素晴らしいです。喫茶店の名前が素敵すぎです。

    1
    投稿日: 2023.08.09
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    古典部シリーズ5作目。古典部に新入生がやって来たけど辞めるらしい。理由を突き止める奉太郎の推理力や観察力が凄い。さり気無い伏線に感服。にしても古典部仲良くなったというか雰囲気良くなったなぁ。

    0
    投稿日: 2023.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズははっきりとした結論を出さずとも、読んだ後にじんわりとした余韻が残ることが多かったが、今作に関しては以前よりもそれが感じられなかった。たしかに期待が高すぎるという見方もできるが… 20キロに及ぶ学校行事の持久走において、「ふたりの距離の概算」というタイトルは、奉太郎とえる、奉太郎と大日向がどの辺りを走っているかという物理的な距離を表している。ただそれよりも、上記3人に加えて、大日向と彼女の「友達」についての意味合いが大きい。 中学生や高校生では特に、友達を作りたいと思うほど距離の詰め方を誤ってしまうこともあるだろう。また、何かの勘違いや思い違いが重なって、大きな問題を生み出してしまうこともある。それらがうまく表現されていて、リアリティを感じた。しかし個人的には前作までのような、「ハッピーエンドだけではないけど読んだ後に読者に考えさせ、ある意味でスッキリさせる」感覚があまりなかった。 ただ、第5弾を迎えた古典部シリーズにおいて主人公たちは2年生を迎えている。前作は短編集であり、1年生の4月から3月を通して距離感が変わってきたことがわかった。今作は、それを踏まえて信頼関係が構築されたために、奉太郎の推理で問題を解決できたのだと思う。 シリーズを通しての意味で「ふたりの距離の概算」だと思う。 好きなフレーズ抜粋 「回避は好きだし省略は大好きだ。しかし先延ばしは好きではない。厄介ごとを見て見ぬふりをしても、いずれやらねばならない。処理がより厄介になるだけだ。」 自分はもしかすると奉太郎よりもだらけているのかもと感じた。

    2
    投稿日: 2023.07.01
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    『ふたりの距離の概算』 2023年6月16日読了 初めての古典部シリーズ! といっても、それまでの作品はアニメで見ており、概要は知っているのだが。 これは折木らが進級し、2年生となった後のお話し。 新歓祭が終わり新たに一人の新入部員を迎えようとしていたある日。 新入部員は「とあること」がきっかけで入部をやめてしまう。 その場に居合わせたにも関わらず、肝心な「とあること」がわからない折木は、 マラソン大会の最中、部員の福部・伊原・千反田、そして新入部員の大日向に接触を試みるのだった。 なんといってもタイトルがいい! 物語を読み進めていく上でわかっていく、ダブル…トリプルミーニング。 マラソン大会を舞台に時間差で出発する各部員と折木との物理的な距離 新入部員・大日向と2年生たちの心の距離 そして、物語の最後に明かされる真実とそれに付随した”ふたり”の距離 わかってしまえば「なんだそんなことだったのか」と思うほど、 日常にありふれた出来事だったのかもしれない。 しかし、各所に散りばめられた伏線を一つ残らずみごとに回収し、 折木を、そして読者を真実へと導くのは、「さすが」の一言に尽きる。

    1
    投稿日: 2023.06.29
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    二年生になった奉太郎たち〈古典部〉の4人。 摩耶花は兼部していた漫画研究会を退部。 そして、仮入部していた一年の大日向友子が入部しないと言ってきた。 5月の末の「マラソン大会」の日、奉太郎は走りながら考え、過去を思い出し、事の真相を突き止めようとする。 前作で舞台となった「文化祭」と同様に、「マラソン大会」も高校生らしいイベントだけれど、奉太郎が走りながら推理するという物語の構成が、斬新で面白かった。 走るという単純作業の様子に加えて、「マラソン大会」の数か月前、奉太郎の誕生日に、大日向を含めた古典部の4人が奉太郎の家を訪ねてきたり、大日向の親戚が新しく開いた喫茶店に、モニター客として呼ばれたり、そこからの発展する奉太郎の推理が実にみごとだった。 大日向が退部したのは自分のせいだと思っている千反田のことを、奉太郎がどことなくかばって真相を突き止めているという空気が伝わってくるし、省エネ主義と言いつつ、奉太郎を中心に古典部の4人の絆が深まっているような感じがして、いいなぁ、青春だなぁと思ってしまう。 真相がわかったところで、人の気持ちにどこまで踏み込んでよいものか、このシリーズを読むと、やはりせつなくほろ苦さが残ってしまうけれど、甘さで終わらせないところがまたいいのかもしれない。

    40
    投稿日: 2023.06.11
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    古典部シリーズ五作目。 ホータロー達も2年生になり、古典部に1年生を迎える立場だ。 不思議なもので、一昨年までは滅びゆく「古典部」だったが、今では四人の在籍者がおり、活動している(活動している?) 今回は勧誘期間に仮入部してきた大日向という女子学生を巡る物語を、マラソン大会と並行して組み立てられている。(20キロはかなりハードだなぁ。) 仮入部期間、千反田とコミュニケーションがあったあと、入部しませんと去って行った大日向。千反田は自分のせいだと悲しむが、どうやらその間には何かしらの勘違いが発生し、その謎について、仮入部期間が終了してしまうマラソン大会の間に解き明かすという流れだ。  合間に短いながらも数間の古典部メンバーの日常のやりとりが語られ、いつの間にか里志と伊原は進展しており、物語のなかで月日と彼らの成長を感じられた。  相変わらずホータローの推理はピカイチで、なぜそんな事がわかるのだろうかと思う反面、ここの推理はこうなるかなぁと苦笑いしてしまう場面もあった(喫茶店の名前、携帯電話の呼び出し)まあ、それもホータローたり得る所以なのかもしれない。  謎は古典部シリーズの中では久しぶりに重厚感のある内容だったが、知らない期間の部分において、キャラクターのバックボーンをいかに違和感なく組み立てていくかについてはあらゆる作家の課題だと思う。(中学時代の話は中学時代の作品が無ければ難しいなぁ)  

    2
    投稿日: 2023.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルがかっこいい。 「ふたり」とは果たして誰を指すのか。大日向ちゃんにいつか戻ってきてほしい気もするけど、まあそれはないんだよな…。離れた方が好きでいられることはある。 馬鹿だな、と言いたくなるほどのえるの真面目さ、正直さ、ひたむきさ。そこに惹かれるのは人として悪くない感性の気がする。眩しすぎることもあるけど。

    1
    投稿日: 2023.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    身近な人の悩みについて「なんとかしてあげたいけど、外様のことで自分にはどうせ手が届かないから」などと諦めることが人生には多々ありますが、本当にそうなんだろうか。それは自分がめんどくさいと感じているだけではないのだろうか。 ってな感じの内容の本でした。 損得勘定関係なく、本当に悩んでいる友人には手を伸ばして差し伸べてあげようって再度思えるようになったと思いました。知らんけど。

    0
    投稿日: 2023.06.05
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    些細なことでも起こる悲しいすれ違い。人間関係の難しさ。 それを推測していくのもまたミステリーか…と思いながら読んでました。 余談ですが、走ったり歩いたりしているシーンは普段運動をしないからか、なぜか自分が息苦しくてしんどくなりました(笑)あんなに冷静でいられる折木はすごい。

    0
    投稿日: 2023.05.04
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    古典部に仮入部した後輩が何故急に退部したのか、学校行事の長距離走中に奉太郎が推理する一冊。後輩の早とちりと思い込みはどうなのかしらと思うけど、日常のヒントから手繰り寄せてパズルピースを嵌めるように推理していく手法が読んでいて楽しかった。

    0
    投稿日: 2023.05.02
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    悲しいすれ違いってこういう事なんだなと読み終わって第一に思った。面白かった。 今までの時系列を順になぞっていく形じゃなくて、エンディング1歩手前から始まって、エンディングにたどり着くまでの道中で過去に起こった一連の出来事を振り返って、物語に決着をつける。という話の構成が一風変わっていて新鮮で面白かった。 今思うと既にそこまで進んでしまっているからこそ、もうどうにもならない話だよ。という意図もあるのかなと思った。 奉太郎本当にえるちゃんのこと好きね……( ◜ω◝ )

    0
    投稿日: 2023.05.02
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    ミステリとしては、もしかしたらシリーズで一番好きかもしれない。 作中に散りばめられたヒントに気づけるかどうか、という作りになっていた。 本格ミステリ好きとして、この作風は、楽しい。 また内容も、青春だな〜、って思えるような物語だった。 誰かを傷つけたり、誰かに傷つけられたり。 例えそれが当人たちの思惑ではなかったとしても、傷つけたり傷つけられたりしたほうは、自分が何かしてしまったんだろうか、何かされるようなことをしてしまったんだろうか、と悩むことになる。 大人になっても、もちろん人間関係の悩みはあるが、優先順位が仕事のほうが上である以上、仕事に対する悩みのほうがウェイトが大きくなる気がする。 友達との関係で悩めるのも学生時代の特権。 大いに悩め、若者よ。

    6
    投稿日: 2023.04.29
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    アニメの氷菓は見ていたのですが、原作が気になってまず手に取ったのがこの「ふたりの距離の概算」でした。 アニメをすごく気に入ってたこともあり、原作って面白いのかなと不安になりながら購入しましたが杞憂でした。面白すぎて何度か声に出して笑ってしまいました。 タイトルから難しそうという先入観がありましたが、奉太郎の適度にてきとうな所が程よくて読みやすかったです。大満足! 試しに買った原作でしたが、読みやすい上に面白いので全巻揃えたいという気持ちにすらなりました。

    0
    投稿日: 2023.04.22
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    2人の距離の概算という題名、概算って、人の距離はきっちりした数字で表すのは困難なので、ほぼ概算だろう。それを題名に持ってくるということは、「私気になります」 2人の距離はおそらく対人距離のことなのだろうと、正座をしたまま本書を手に取った。 4人とも2年になった古典部に新入生が入る。この新入生もひと癖ある。この新入生は大日向友子という名前だが、名前からして友だちの概念が一味違う。こんな時期もあったと懐かしさを感じる。 マラソン大会で千反田と大日向の間で何があったかを推理しながら走る奉太郎。後から来る古典部のメンバーを待つ体で話を聞いていく。時速7kmくらいで20kmは一般的にはジョギング程度だが、私はヘロヘロになる速さと時間だ。さすが高校生。 この物理的距離も意味を持つのか? 菩薩と夜叉の件はミスリードではないかと勘繰ってしまう。新規オーブンの喫茶店の名前を推理する場面は面白かった。 最後に題名の意味がわかった。

    8
    投稿日: 2023.01.19
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    長編。安楽椅子探偵ならぬ長距離走探偵。マラソンしながら高校生主人公が推理を進めていくのだ。新情報を得るのは、、、学年別に時間差スタートするというありがちな状況をうまく使っている。この設定だけで十分楽しめる。

    2
    投稿日: 2023.01.02
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    古典部シリーズ第5弾「ふたりの距離の概算」気づけば6作品あるうちの5作品目まで読破した。 これまで高校1年生だった主人公はじめ4人も2年生となって間もない頃、恒例の学校行事である「マラソン大会」が舞台。マラソン大会前に新たに古典部に入部したある女子高生が辞める?その謎をマラソン大会中に解き明かす…という物語。 これまでと違ってなにか起きた事件を解明するのではなく、一人の人間の心の移り変わり、本当の気持ちを明らかにするというちょっと変わったテイストの作品だった。 テイストとしては面白かったが、その解き明かされた心というか気持ちが正直私には良くわからなかった。まぁアラフォーのおじさんに女子高生の繊細な気持ちを理解しろというのが無理な話なのかもしれないが… ここまできたら第6弾にして最新作「いまさら翼といわれても」も近いうちに読もうと思う。

    2
    投稿日: 2022.12.25
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    ほろ苦い青春ミステリー小説。 人の細やかな心情に謎を解くヒントが散りばめられていて、とても面白い小説でした。

    1
    投稿日: 2022.12.13
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    2年生になった古典部。 マラソン大会の前日に急に古典部への入部を取りやめた新入生について、どうしてやめてしまったのかマラソン大会中に主人公のホータローが推理するお話。 過去の回想を交えながら、推理が進んでいくのと並行的にマラソン大会もゴールに近づいていく。

    0
    投稿日: 2022.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズ第5作。 1年が経ち新入部員を迎えることとなった古典部。そして1人の新入部員が入部するはずだったのだが、急に入るのをやめるといった。やめることになったのは何が原因なのかを突き止めるために、マラソン大会中にホータローは回想を始める。短編集のような感じで話が進み、スラスラと読み進めることができた。最後はなんとも切ない。

    0
    投稿日: 2022.10.16
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    2ヶ月という短い付き合いでは、思い込みやタイミングの違いで人の印象はガラッと変わる。奉太郎の神がかった推理によって、その誤解を解いていくという話だった。推理力はもちろんだが、今回は特に記憶力に驚かされた。おそらくだが、彼の頭の中に資料室があって必要な会話を読み返しているのだろう。

    0
    投稿日: 2022.09.14
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    大人気古典部シリーズの第5巻ということで、ゆっくりとではあるが時間は進み、高校2年生になった奉太郎たち古典部部員。今回はマラソン大会で省エネ奉太郎がまたしても推理する。古典部の魅力はミステリ×青春という絶対に面白い掛け合わせと、高校生たちの心理描写だ。謎が解けたとき、その人の本当の気持ちや意図に気づくわけだが、そこに嬉しさや悔しさ、恨みなどがあって若者の心を離さないシリーズになっている。

    2
    投稿日: 2022.09.09
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    人は周りの様子、周りからの発言で態度や姿勢が変わることは多々ある。ましてや自分しか知らない事をスバリ言われた時には逃避したくなるのは誰でも同じだ。自分だけの秘密は自分だけしか知らないはずなのに、それと「友達」の事、何故他人が知っているのか、悩み苦しむ。いくら親友でも「秘め事」って言う事はバレる事を覚悟しておかなくてはならない。

    1
    投稿日: 2022.09.08
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    マラソンという一方通行の舞台で時間軸が変わる話をやっているのが対照的で面白かった。 構成や伏線の散らせ方は好きだったが千反田が他人の携帯を覗いたり大日向の言動の癖が強かったりと共感し辛い要素があり没入できない部分があった。

    0
    投稿日: 2022.08.22
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    1つの大きな謎を軸に据えながら、章ごとに小さな謎を盛り込む構成が見事!省エネ主義のホータローがここまでするなんて…という感動。笑

    0
    投稿日: 2022.08.17
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    アニメの続きと小説の文体が知りたくて一気に読み終えた。マラソンを走りながら、追い付いてくる人に限られた時間と回数の質問をするという臨場感の作り方が斬新!

    0
    投稿日: 2022.08.17
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    高校生活の中にこれほどミステリーの題材をうまく持ってくることができるものだろうか、とただただ感心してしまう。そして回を増すごとにそれぞれのキャラクターが際立ってくるのが面白い

    1
    投稿日: 2022.08.04
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    ようやくアニメ化されてない話を読めた。 伏線とは思えないさらっとした描写が伏線になってて感心する。ただ今までよりもさらに展開が地味。 古典部4人の距離感がまた変化しててその辺も良かった、早く新刊出して。

    0
    投稿日: 2022.05.28
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    正確に書くと星3.9かな。 動く安楽椅子探偵みたいで、興味深かった。 この本はマラソン大会が舞台になっていて、またしても高校生気分を味わえる。良い。 クドリャフカの順番の方が好きだったかも。推理要素は本作の方があるが。

    1
    投稿日: 2022.05.25
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    【引用】千反田先輩は菩薩みたいに見えますよね(p.83) 【感想】いくつかの「ふたりの距離」の見積もりかた。うーん、なかなか凝った題名かも? 【内容】奉太郎んちのリビングには笑っているようにも見える招き猫があり小判には「吉」と書いてあり目からビームを放つ。 ▼古典部についての簡単なメモ 【一行目】雨は降らなかった。あれほど祈ったのに。 【アカペラ部】実力派。 【阿川佐知/あがわ・さち】一年下の下級生。大日向友子が気にしていた。 【アニメ】アニメの「氷菓」は全部観ていてよくできてたなあと思ったがじつはほとんど覚えていない。覚えているのは最初の回で窓際の千反田えるが振り返るシーン、先輩(女性)と奉太郎が喫茶店らしき場所で話しているシーン、ヘリコプターが立山連峰っぽい山を背景に飛んでいるシーン。運動会かなにかのイベントのさなか料理をつくっているシーン。えるが祭りかなんかでお雛様みたいなかっこうをしてるシーン。それだけ。ストーリーはまったく記憶にないなあ。録画はしてるのでもいちど観ようかなあ。ま、シリーズ全部読んでからね。 【雨乞い】《折木奉太郎は今日、雨乞いはやらなくてもいいことだと悟ったのだ。》概算p.5 【生き雛】水梨神社の祭事。奉太郎は千反田えるが扮する雛に傘をさしかける役で参加させられるが皆から「似合わない」と言われる。こういう役は地味なタイプでないと似合わないのでおそらく奉太郎の外見はけっこうよくて、主役タイプなのだと思われる。本人や周囲の評価はともかくとして。 【糸魚川養子/いといがわ・ようこ】司書教諭。 【伊原摩耶花/いばら・まやか】→摩耶花 【入須冬美/いりす・ふゆみ】冷厳さをかもしだす美貌の先輩。あだ名は「女帝」。「桁上がり」の四名家に並ぶ名家、恋合病院の経営者一族。「エンプレス」と言ったら「絶チル」の紫穂を思い出した。他者を操るタイプ。「必要な技術のない人間にはいい仕事はできない」愚者p.103。そらそうや。どうやら奉太郎の能力をそこそこ高く評価しているようだ。《誰でも自分を自覚するべきだ。でないと。》愚者p.183。生き雛の祭事では内裏役をこなす。 【印地中学/いんじちゅうがく】千反田えるの母校。 【映画】二年F組の体育会系部員が自分たちも文化祭に参加したいとつくった映画。仮称「ミステリー」。登場人物は海藤武雄、杉村二郎、山西みどり、瀬之内真美子、勝田竹男、鴻巣友里の六人と、名前は出ていないが撮影している誰かの計七人。 【える】千反田える。ヒロインの扱いだろう。最初の時点で隣クラス(一年A組と思われる)の生徒。外見は「楚々」とか「清楚」とかいう言葉を体現し観察力と記憶力にすぐれており家がとてつもない名家であり時折好奇心の申し子となり「わたし、気になります」が決め文句で大きな目のチカラが半端ではない普通の女子高生だ。背はけっこう高い。暑さに対する耐性が非人間的なほど高く日焼けもしないらしい。《パーツではなくシステムを知りたいんです》氷菓p.87。彼女の好奇心をクリアするために奉太郎は省エネを捨てねばならないが逃げようとするともっと多大なエネルギー消費が必要になってしまう。パーソナルスペースが狭いのでいつの間にかかなり近くに顔があったりして奉太郎はギクッとしたりする。 【江波倉子/えば・くらこ】入須冬美が寄越した案内役。 【大出/おおいで】古典部の顧問。 【大日向友子/おおひなた・ともこ】奉太郎たちの一年下。古典部に入る予定だったが…。奉太郎と同じ鏑矢中学出身。やりかけたことは終わらせるが信条。友だちを引き合いに出すのがクセ? えると奉太郎が新歓祭で製菓研の大きいカボチャのことを話していたのに興味を引かれた。《あたし、仲のいいひと見てるのが一番幸せなんです》概算p.78 【尾道/おみち】厳格で鳴らす数学教師。竹の棒を指示棒のように振り回す。 【折木供恵/おれき・ともえ】奉太郎の姉。海外にいる。古典部のOGで奉太郎に古典部救済のため入部を命じた。特技は合気道と逮捕術。痛くするのは得意。なんでもわかってるように見える。リナ・インバースの姉みたいな絶対的な存在? 休日の朝《姉貴がどうしているかはわからない。家にいるかもしれないし、日本にいないかもしれない。》概算p.87 【折木奉太郎/おれき・ほうたろう】→奉太郎 【買いかぶり】《安く見られることは笑ってながせても、高く買われることは聞き捨てならない。》雛p.148 【勝てる気がしない】奉太郎にとってはまず姉の供恵。そして結果的に千反田えるかと。里志にとっては十文字かほ。田名部治朗。 【鏑矢中学】奉太郎たちが卒業した中学校。 【神山高校】奉太郎が入った高校で、主要な舞台となる。多彩な部活動を誇る。アニメでは立山連峰っぽい姿が描かれていたことがあるから富山県か岐阜県。祭事のときの町並みが高山っぽい感じやったんで場所的にはその辺かなと思う。生徒数は一千人。ウチは二千人弱やったんでこぢんまりしたイメージ。 【神山高校五十年の歩み】書籍。革張りで細密な装飾が施されており黒ぎりぎりの濃紺という色合いが重厚さを醸し出している校史。五人の二年生女子生徒が金曜日の昼休みに借り、その日の放課後に返却している。重しにでも使う必要があるのだろうか? 【カンヤ祭】神山高校の文化祭、通称「カンヤ祭」は有名でこの地域では若者文化の華といえるほど盛大。えるの発案で古典部はそれに向けて文集を出すことになった。教師は「カンヤ祭」とは呼ばない。 【期待】里志いわく《期待ってのは、諦めから出る言葉なんだよ》《時間的にとか資力的にとか、能力的にとか、及ばない諦めが期待になるんだよ。》p.347 【クイズ研究会】文化祭でかなりの集客をした部活。 【陸山宗芳/くがやま・むねよし】生徒会長。 【桁上がりの四名家】荒楠神社の十文字家、書肆百日紅家、豪農千反田家、山持ちの万人橋家。ちなみにえるは千反田家の一族。それに並ぶのは病院長入須家、教育界の重鎮遠垣内(とおがいと)家。ちなみに「桁上がり」というのは里志の造語。 【工作部】古典部のライバル。なんの? 【河内亜也子/こうち・あやこ】漫研の一年先輩。 【巧文堂】駅前にある小さな文房具屋。 【郡山養子/こおりやま・ようこ】「氷菓」第二号で関谷先輩のことを書いていた、おそらくこの時点での古典部部長。養子という名は司書の糸魚川先生と同じなので同一人物だろう。えるの疑問は彼女に聞けばほぼ解決すると思われるが、たどり着けるか? まあ、ストーリー上たどり着くのだろう。 【こだわり】《こだわることをやめた。いや、違うな。こだわらないことにだけこだわるようになったんだ。》雛p.338 【古典部】新入部員がなく廃部のピンチだったが姉の命で奉太郎が籍を置くことになった。部室は地学講義室で特別棟四階、神山高校最辺境の地にある。何をする部活かよくわからないがとりあえず文集はつくっていたもよう。 【古典部員】奉太郎、える、里志、摩耶花が一年生のときに入部。なんとか存続。里志は手芸部と総務部と、摩耶花は漫研とかけもち。 【財前村】登山口と温泉で知られている。伊原摩耶花の親戚が民宿を営んでいる。どうやらモデルは平湯温泉だそうだ。小学生のとき乗鞍(ついでに上高地)へ登りに行くとき通ったような気がする。生まれて初めてそしてたった一度の車酔いをした記憶がある。奉太郎のように。 【里志/さとし】福部里志。最初の時点で一年D組。古典部、手芸部、総務委員をかけもちしている。概算では二年で総務部副委員長になっている。奉太郎の旧友にして仇敵。いつも微笑みを浮かべ背が低く遠目には女の子に見まがうルックスで、なんでも出てくる巾着袋をぶら下げ口が減らず不要な知識をいっぱい持っているデータベースと言える普通の男子高校生だ。奉太郎いわく似非粋人。楽しげなことを追求する。モットーは「ジョークは即興に限る、禍根を残せば嘘になる」氷菓p.24。興味を抱いたことは追求し、必要なことを二の次にできる肝のすわったヤツ。手芸部と掛け持ちで古典部に入った。スポーツはサイクリング一本。意外にも文章を書くのが苦手なようだ。シャーロキアンではなくホームジストに憧れているらしい。 【沢木口美崎】二年F組の映画の広報。撮影にはタッチしていない? 部活は天文部。「別にいいじゃない、鍵ぐらい」愚者p.168。ミステリ好きすべての敵という考え方。犯人はめちゃくちゃ脚が速かったとか、立ったまま十メートルジャンプできるとか、いたらすべてが無効になってしまう。というようなことをぼくもよく考える。このシリーズすごく細かいけど特殊能力持ってるヤツがいたら意味ないなーとか。 【柴崎】教頭のひとり。え!? いまは教頭って複数人いるの? 【清水紀子/しみず・のりこ】文化祭クイズ研究会のイベントで優勝した。 【十文字かほ】荒楠神社の娘。えると親しい。里志いわく「図書館の新しいヌシ」で一目置いている。クラスメートのようだ。碩学。占い部唯一の部員でもある。いずれ重要な役割になるかもね? 【手芸部】カンヤ祭では曼荼羅絨毯を縫う。なんか、凄いぞ。 【ショッキングピンク】里志の基本属性らしい。他の色に染まることはない。 【女帝】→入須冬美 【女郎蜘蛛の会】神山高校にあるかもしれない秘密の部活動。実体は不明。 【新歓祭】新入生歓迎週間のこと。生徒会や各部活の勧誘オリエンテーションが行われラストに校庭で大勧誘合戦が行われる。 【信条】奉太郎の信条は「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」。 【新聞部】神山高校には新聞が三つある。隔月発行で各教室に配られる「清流」が新聞部。不定期刊行の「神高生徒会新聞」が生徒会。八月と十二月を除く毎月昇降口前に貼られる「神高月報」が壁新聞部。壁新聞部には四十年の歴史がある。 【シンボル】入須冬美のあだ名が「女帝」だったのにつられて里志が考えた古典部メンバーのシンボルは、摩耶花が「正義」、里志が「魔術師」、えるが「愚者」、奉太郎は、里志は「力」だと言い、えるは「星」だと言う。うーん、星のほうが近い気はするけど? 【青山荘】伊原摩耶花の親戚が営んでいる民宿。財前村にある。 【制服】神山高校の制服は、女子はセーラー服、男子は詰襟。 【関谷純/せきたに・じゅん】千反田えるの伯父。母の兄。十年前マレーシアに渡航し七年前から行方不明。三十三年前「コテンブ」にいた。 【善名嘉代/ぜんな・かよ】青山荘の娘。伊原摩耶花の従姉妹? の妹の方。小学六年生。おどおどしている。 【善名梨枝/ぜんな・りえ】青山荘の娘。伊原摩耶花の従姉妹? の姉の方。中学生。外向的な性格のようだ。 【惣多/そうだ】奉太郎の中学時代の友人。ぼぉっとしていてサッカーが上手かった。 【田名辺治朗/たなべ・じろう】総務委員長。奉太郎たちが一年生のとき三年生。里志も一目置いている。 【谷惟之/たに・これゆき】クラスメート。囲碁部。なぜか里志をライバル視してる? 【頼みごと】女帝によると頼みごとには見返りがある頼みごとと見返りのない頼みごとがある。頼みごとがある場合は相手を信用せず余裕と予備が必要で、見返りのない頼みごとには精神的満足感を与える必要がある。 【多丸潤子/たまる・じゅんこ】ピアノ部唯一の部員。奉太郎一年のとき三年生。突き指でしばらくピアノを弾けなくなった。 【千反田える/ちたんだ・える】→える 【千反田庄之助】えるの祖父。農地改革で土地は手放したが近代化をすすめ収益で買い戻していった。 【チャットルーム】愚者では最初と最後にチャットがある。そこに登場するのは入須冬美、本郷真由、奉太郎の姉(たぶん)、千反田える、奉太郎。 【遠垣内/とおがいと】先輩。壁新聞部の部長。教育界の重鎮、遠垣内一族。部室は特別棟三階の生物講義室で数年前の古典部部室。 【得意】《俺は白いトレンチコートを羽織り、ストーブの前で生ける彫像と化す。俺が最も得意とする行動の一つだ。》雛p.362 【トラブル】里志いわく《乗り越えるべきトラブルがあるなんて、なんて素敵なことだろう!》クドリャフカp.17 【中城順哉】二年F組の映画の助監督。 【灰色】里志いわく奉太郎の基本属性らしい。他の色には染まらない。貶めて言っているのではない。 【パイナップルサンド】喫茶店。焦げ茶を基調とした色合いの静かな店内と酸味を利かせたキリマンジャロが奉太郎のお気に入り。ぼくは酸味のあるコーヒーはちょっと苦手、苦味の強いほうがいい。概算では移転して近所ではなくなってしまった。 【羽場智博/はば・ともひろ】二年F組の映画の小道具班のひとり。でしゃばりらしい。ミステリ好き。 【氷菓】古典部の文集の名前。作品名になっているくらいだから当然なんらかの意味が含まれているのだろう。カンヤ祭に向けて発行していたようだ。新たな氷菓の内容は、摩耶花がミューとかナンバーズとかが出てくる古典的マンガについて。おそらく「地球へ…」のことだろう。サトシはいるけどポケモンではないと思う。里志はゼノンのパラドックスについてのジョーク。まあ、それ自体ジョークみたいなもんで言った本人も茶化すつもりやったんやと思うし。。奉太郎は今回たどり着いたことについて書いたようだ。えるが何を書いたのかは不明。 【フロルベリチェリ・フロル】摩耶花が文化祭でコスプレしたキャラクタ。言われないとコスプレとわからんやろなあ。 【文化祭】→カンヤ祭 【ベナレス】葬式の街でひっきりなしに葬式が行われている。ここで死ぬと仙人と同格になれる。土地の言葉ではバナーラシーという感じなんだとか。 【福部里志/ふくべ・さとし】→里志 【福部里志の妹】一年下の下級生になった。奉太郎によるとちょっと変わったヤツらしい。 【奉太郎/ほうたろう】主人公で語り手。折木奉太郎。スタート時点で神山高校一年B組と思われる。姉の命で古典部員に。省エネを信条とし動くよりはまず考えようとしやらなくていいことはやらずにすませたい普通の男子高校生だ。ただし《回避は好きだし省略は大好きだ。しかし先延ばしは好きではない。》概算p.24。 【奉太郎のわらしべ長者】文化祭で奉太郎が交換したもの。姉からの壊れた万年筆→被服研の演し物の招待券(ワッペン)についていた安全ピン→園芸部の焼き芋の火を消す用の水鉄砲→製菓研の訪販からビスケット二袋と薄力粉→摩耶花がコスプレで使ったハート型のブローチ→姉に戻って『夕べには骸を』。 【星ヶ谷杯】神山高校の、はやいはなしがマラソン大会。かつて活躍した選手にちなんだ名称らしい。だいたい二十キロほど走る。運動部としては普段のトレーニングよりすこし増える程度だろうが一般生徒にとっては気の遠くなるような距離かも。記録では一度も雨が降ったことはない。《きっと星ヶ谷選手の加護があるのだろう。/ろくなやつじゃないに違いない。》概算p.8 【ボディトーク】摩耶花の推す二作品のひとつ。僅差で『夕べには骸を』が勝る。二頭身の猫が随所に登場する。タイプ的にはスラップスティック。 【本郷真由】二年F組の映画の脚本を書いたが途中で倒れてしまい結末がわからなくなった。 【招き猫】奉太郎んちのリビングには笑っているようにも見える招き猫があり小判には「吉」と書いてあり目からビームを放つ。 【摩耶花/まやか】伊原摩耶花。奉太郎とは小学校以来九年間同じクラスになった。つまりずっと同じクラスだった。が、交渉はない。ルックスはよく七色の毒舌も爽やかな普通の女子高生だ。「あれ、折木じゃない。久し振りね、会いたくなかったわ」p.49。ちなみに里志に求愛しつづけている奇特な女性でもある。漫画研究会所属だが里志を追っかけて古典部にも掛け持ちで入部。図書委員もやってるようだ。チーズが苦手。 【摩耶花のコスプレ】一年生の文化祭の漫研のイベントで摩耶花のしたコスプレは初日が「11人いる」、二日目が「エスパー魔美」、普通の服でコスプレと言い張れるタイプ、三日目が…ちょっとわからない。これまでのからするとけっこうメジャーなんやろうと思うけど? 【漫画研究会】摩耶花が古典部とともに入っている。河内先輩の周囲に集まる派閥は人数は多くないが発言力はある。摩耶花の周囲には河内先輩に違和感を感じている者たちが集まる。そして少数派の人畜無害な男子部員たちがいる。 【万年筆】奉太郎が姉からもらったおまもり? ペン先が割れて使えなくなっている。 【ミステリの原則】十戒とか九命題とか二十則とかあるらしい。 【水梨神社】生き雛が練り歩く祭はけっこう有名。奉太郎は知らなかったが。 【森下】声が大きく竹刀を藻ったら似合いそうな教師。 【夕べには骸に】摩耶花が絶賛する漫画短編集。主人公たち入学の前年に文化祭でひっそりと売られていた。 【幽霊】《むしろ幽霊を幽霊のままにしておく方が、俺たちにとっては難しいかもしれない。》雛p.103 【湯浅尚子/ゆあさ・しょうこ】漫研部長。猫と縁側が似合うような人。おっとりしてるように見えてなかなかやるー。でも実作はできない。 【吉野康邦/よしの・やすくに】放送部部長。

    0
    投稿日: 2022.04.09
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    古典部シリーズを1-5まで読んだが、キャラが馴染んでくるに従い、どんどん愛着がわいてくる。 ちょっとした事件解決はシャーロック・ホームズに似た雰囲気があり小気味良い。

    1
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部は4人で安定していたので、読む前は「新キャラ登場か…」と少し複雑な気持ちだったが、後輩の大日向友子がすごくいいキャラをしていて古典部にも馴染んでいたのでよかった。 入部してくれないかなぁ… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけるような性格ではない―。奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、心変わりの真相を推理する!“古典部”シリーズ第5弾。

    0
    投稿日: 2022.03.29
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     タイトルが好きな作品。一つ難を言うとすれば、情報量が多くて整理が難しかったので、もう一度読む機会があればそうしたいと思う。

    1
    投稿日: 2022.03.09
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    安楽椅子探偵のドラマや映画は好き。 ミステリーは大好き。 京アニのアニメは見たことがあるので、勧められた。 正直、アニメもちょっとかったるかった。やっぱりちょっと、かったるかった。 何がと言われると難しいんだけど、あるあるだし、着眼点は面白いはずなんだけど、なんかちょっと。 苦手みたい。 ラノベの主人公らしく持って回った話し方が苦手なのかな? キャラクターの個性や、意外と子供に見えてもこれくらい大人だよね、とかは納得なんだけど。 距離の制限時間が面白い表現だった。

    0
    投稿日: 2022.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の距離感の話をマラソン大会と合わせるというのが妙手 道を外れてしまった なんてセリフが出てくるのが青春っぽくてよかったです。 話の上で仕方ないことですが千反田さんがちょっと嫌な子に見えてしまうのが少しもやっとする部分でした。

    0
    投稿日: 2022.02.28
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    測り間違えたのはマラソンの距離か、心の距離か。 謎が複雑で重たい内容だったけど、解決というよりかは暴いたって感じ。大日向の言葉が結構好きだったから、古典部に残ってほしい。

    2
    投稿日: 2022.02.25
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    己の目線だけで、周りの人を判断すると行き違いになるさあね。過ぎてみれば、キラキラと。青春ってそんなもんか。

    1
    投稿日: 2022.01.28
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    古典部シリーズ第5弾。日常の謎系で安定のおもしろさでしたが、最後の種明かしのところはちょっと無理あるなあって感じがしました。

    0
    投稿日: 2022.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズ五作目。 各話で小さな謎解きがありつつ、一冊の中で繋がった主軸の謎がある。 相変わらず謎解きのスケールは小さいが、マラソン大会が進むにつれ、主軸の謎について少しずつヒントが出てくる展開にとてもドキドキした。 でも一番びっくりしたのは、摩耶花と里志が付き合い始めた、らしいこと。

    0
    投稿日: 2022.01.22
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    久々の長編。タイトル「ふたりの距離の概算」がうまいと感心。奉太郎が謎を解いていくという基本パターンに変わりはないが、構成・進行パターンは毎回異なり、作者の引き出しの多さにも感心した。

    1
    投稿日: 2022.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったあとに切ない気持ちになった。(このシリーズそういう話多いな)タイトルの意味が…自分の過去にも少し通じるところがあったからかも。人間関係の距離って難しい。人間関係も省エネ風味な折木さんが羨ましい。

    4
    投稿日: 2021.09.25
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    古典部シリーズ第5作。折木たちが2年生になって、古典部に大日向友子が仮入部してくるのだが、突然入部できないと部室を飛び出していってしまう。折木は、マラソン大会で走っている間に、4月からの数か月を振り返ってみて、何故そういうことになったのかを考えてみる。相手の性格まで踏み込んでしまう、折木の観察力と洞察力は凄いけど、ある意味怖いというか、折木にとっても結構やっかいなものなのかもしれないなあと思う。ただ、人にどう思われようとあんまり気にならない性格は羨ましい。大日向友子さん、思い込みが強すぎる。今回は入部しなかったけど、いつか入部できるといいと思う。が、難しいだろうなあ。

    93
    投稿日: 2021.09.21
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    米澤穂信著『ふたりの距離の概算』#読了 古典部シリーズ5 奉太郎達は2年に進級。古典部に1年生友子が仮入部 しかし20㎞マラソン大会前日友子が入部辞退。えるは自分のせいだと悩む 大会当日先行出発した奉太郎は走りながら友子の退部理由を推理。通過するえる達から話を聞き、最後に友子を迎える

    0
    投稿日: 2021.08.24
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    古典部の新入部員である大日向が退部すると言い出したが、その裏には何かが隠されていた。 奉太郎はその真相を見出すべく、千反田えるから話を聞き出した後、全校生徒参加のマラソン大会で大日向と対面するのだが……。 勘違いによる行き違いが齟齬を生み、それが後ろめたさとなる、という話。

    1
    投稿日: 2021.08.11
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    古典部シリーズ第5弾。今回のタイトルは二人の距離の概算ですが、マラソンでの距離やお互いの心情の距離、二つの意味をかけている所に面白さを感じました。他のシリーズと違い、内容が心情が大きく関わっているため、謎解きは難しいところがありましたが、またそこが惹かれるところです。

    0
    投稿日: 2021.08.08
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    ホータローのポテンシャルの高さを感じつつ、だからこその日頃の省エネ感。 大日向さんというキャラクターと並ぶと古典部4人はほんとデキた子たちだなーとしみじみ思うし、4人は互いの人となりを良く理解している。 もっと彼らを読みたいけどもつあと短編の1冊で終わりかー

    2
    投稿日: 2021.07.26
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    再読。古典部シリーズ第五弾。今回はマラソン大会が舞台。マラソン大会中に謎を解き明かすというのはなかなか見ない話だと思う。今作の奉太郎は今までとは違い自ら謎に挑んでいく。その姿勢はやはり奉太郎も成長したという事なのか、それとも…。ちょっとした事が積み重なることで決定的な亀裂になるという自体は珍しいものではないだろう。そういう意味では今作は古典部シリーズの中でもかなりリアル感が強い話だと思えた。

    2
    投稿日: 2021.07.19
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    前作までアニメで観てからのこちらを読みました。 アニメのおかげで脳内でキャラがスムーズに動きますね‥笑 千反田に対する誤解を解きたい、ということを主軸に展開していきます。終盤でホータローが見せる謎解きは相変わらず素晴らしいですが、度々見える「あいつはそんな奴じゃない」という"あくまでホータローの主観要素"が良かったです。古典部での1年、特に千反田との関わりでホータローもいろいろと変わってきてるのだなぁとニコニコ(?) 伏線は綺麗に回収されていきますし面白かったです。が、大日向の掘り下げがもう少し欲しかったというか、「友達」の話をもう少し踏み込んでほしかったかも〜!って気持ちも少しあったので星4で! あの‥ お湯を沸かすシーンが好きです‥。 アニメで観たい‥‥

    0
    投稿日: 2021.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズ第5弾。主人公達古典部も2年生に進級してからの5月末、新1年生の新入部員が本入部届提出直前となって入部を辞退する事件が起きていた。きっかけは大きな瞳を輝かせて好奇心旺盛なヒロインとの部室でのやりとり。何故だ、何故彼女をきっかけに新入部員は辞退しないといけないのか?それは… 感想は別の所に書いているので、気になった方はご自由にお読みください。 この下の概要のリンクをクリック     ↓↓↓ https://twitter.com/futonneko_/status/1416281510483742723?s=20

    0
    投稿日: 2021.05.26
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    古典部シリーズ第5弾。 既刊分はこれで終わり。 タイトルから勝手に、ホータローくんとえるちゃんが本格的に!?とか想像してたんだけど、妄想はハズレ、新入部員が辞めた理由を推理するお話。 大日向さんの心境、想像し理解することはできるものの共感はできなくなってしまったのは、きっと年の功。 地味に里志の進展にびっくりした。

    0
    投稿日: 2021.05.25
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    書店の店員に薦められて古典部シリーズとかそういったことを全く知らずに読みました なんだかのんびりした賢い若者たちの話だなぁと思って読んでましたが、 最終盤でいきなり推理小説のような解き明かしがあってビックリしました なんの気なしと思っていた会話が全部伏線回収されていってすごいプロットだと思いましたが、 テーマとしている友達とは?に対するあまり深い示唆が感じられず、★3にしました

    0
    投稿日: 2021.05.22
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    春、古典部にも新入部員が仮入部してきます。すっかりなじみ、入部するものと思われたのですが、マラソン大会の前に突然入部をやめることとなりました。原因は部長の千反田のせいだと思われ、何か言ってしまったのかと千反田は悩みます。そこで折木が本当の理由の解明に乗り出します。マラソン大会が始まり、折木は徐々に後退しながら、後ろからくる部員から情報を集め真相に近づいていきます。大会運営の福部、伊原、そして千反田。部員と友子が一緒に過ごした時間を思いだしながら…。マラソン大会が終わるまで折木は真相に到達できるのか?そして、そんなに遅れて折木はゴールできるのか?限られた時間の中で進む展開が素晴らしい。また、日常に起こる出来事でミステリーは描くことができるという証明をしてくれます。できればシリーズ順に読まれることをお勧めします。

    0
    投稿日: 2021.04.26