
総合評価
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powered by ブクログぼくのメジャースプーンよまなきゃいけなかったのね! みんなであすなを送り届けるところは感動的ですね。 2012/11/29読了。
0投稿日: 2012.11.29
powered by ブクログお話としては良かったのだけど、やっぱり少し無理あり…かな? 演技上手すぎ。 椿ちゃんが気になった。
0投稿日: 2012.11.28
powered by ブクログ期待のラストでしたが、ちょっと残念でした。 この作家さんらしからぬ不自然な伏線の張り方で、読めてしまった。 スロウハイツには負けますな。 しかも、青春群像すぎて、おじさんには厳しかった。もっと若ければ、感想も違ったかも。
0投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先に読んでおいた方がいい本を読んでなかったので、そのエピローグ読んで味わったがっかり感に-1 凍りのくじらの松永君達家族に会えたのが嬉しかった。
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログ一気に読んだ。びっくりした。それは、話の筋にももちろんなのだけど、それ以上に、心の奥に刺さった。辻村作品では、マイベストの一二を争う作品になった。(もう一つは「凍りのくじら」) なんでこんなに刺さったんだろう… ひとつは、坂崎あすなの負けず嫌いで完璧主義で、クラスの中心になるような派手な人の世界には入れないと思っているようなところ、そういう変なところで自信がないところ、それが自分と似たように感じて、共感を持ったから。だけどあすなは一度負けた場所で戦った、それに、自分の考えを、周りになびいて変えたりしない。私と似ているところがありながら、私には出来ていない、そうなりたいと思いながら逃げていることに立ち向かえる、そんなあすなが主人公だから、この物語が身体中に浸みたんだと思う。 はぁ…読んで良かった。
1投稿日: 2012.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まんまと騙されました。みんなすごいです。 あすなはいつかがついてるから、今後も大丈夫ですね。 メジャースプーンのその後のお話と聞いていたのですが、まさか「僕」とふみちゃんにこんな風に会えるなんて驚きでした。 そして凍りのクジラの理帆子さんも登場して嬉しくなりました。 辻村さんの作品は、途中で残した違和感を最後にしっかり回収して、二重にも三重にも騙されてしまう爽快さが気持ち良いですね! また読み返したくなりました。
1投稿日: 2012.11.01
powered by ブクログえぇ~そこ引っ掛け⁈笑 そりゃW進行だと思ったし違和感もバリあったけど、それにしたって演技派すぎだろそこの二人w まあラスト5Pの嬉しいネタばらしで許せたけど。また作者お得意の紛らわしい苗字と呼び名トリックw それにうっかりな二人のキャラけっこー好きだしね。 そして、郁也が高校生なんだからそりゃそうかとか、よかったねぇ椿ちゃんとか、タカシは出番少ない割に将来性ありそうなヤツだと思ってたよとか、ハルの呪いはどうなった?一緒にいるところは出てこなかったかなとか、いろいろ確認したいので、続けて2回読む事になりそうです。 大分つながってきたねぇ~。将来つながるキャラもいるだろうから、それ予想するのも楽しいね。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホントすごいな辻村さん 読んでて、「ん?」と思った箇所には、 絶対に意味があって、 後々、その意味がわかる 以下、ガッツリネタバレなんで注意 今回の真相がわかった瞬間、 すごくビックリしました 「いつかは、基が自殺者だと本気で思ってた」 と言える描写がたくさんあったように思っていました 再読してみると、 基が自殺者であるという描写は、 皆の会話と、あすなの心理描写にしかありませんでした そりゃそうですが、やっぱすごい 完全に騙された 基の演技が上手すぎるような気もしますが(笑) 高校生の「僕」が見れたのもよかった 椿に対する表現だが、 二人に共通する描写 「歪んで歪んで行きついた最終形態である正方形」 この表現がすごく印象に残った
1投稿日: 2012.10.29
powered by ブクログ★ネタバレ注意★ ぼくのメジャースプーンを読んだ後での感想になります。 これはぼくの~にリンクしていて、最後の最後に「ふみ」って名前が出てきましたね。言われてみれば性格とか外見とかふみちゃんだったなって思いました。そしてぼくの~で明かされなかった「ぼく」の名前が秀人だったという事も知った。 肝心の名前探しの放課後は最後の最後にやられましたね。まさか全部芝居だったなんて………本当に驚かされました。そして、一人の女の子の自殺を止めるために、皆こんなにも必死になってくれて、あすなは幸せだなって思いました。途中まで友春最悪!!って思ってたんですけど、最後の最後で好きになりました(笑)もう辻村さん最高です!
1投稿日: 2012.10.28
powered by ブクログすごくよかった 辻村さんの作品はデビュー作から発表順に読んでいるので尚更 ラストのジェットコースターのような展開の早さ、伏線回収はやっぱり気持ちがいいです
1投稿日: 2012.10.26
powered by ブクログ辻村さんの作品が初めてだったので、ラストで???な部分はあったけれど、すっかりファンになりました。これからいろいろ読んでいきたいです。
1投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読の醍醐味を充分楽しめた。 最初に読んだ時とは違い、それぞれの場面に隠された謎を理解している分注意深く読めて、さらに物語に入っていけた。 おじいちゃんとあすなの絆。いつかのあすなへの好意。みどころとなる場面はありすぎて、ここに書ききれない。 必死になれば、未来はかわる。 そう感じるとともに、だから主役の二人の名前はあすなといつかなのか、とまたもトリックに気づく。 辻村深月さんの頭はどうなっているのか、知りたい。 爽やかで、泣ける話。大好き。
2投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
章の名前や序盤の展開から、もっと「本」が重要な役目を負うのかと思ってわくわくしたんですが…そこは深く突っ込まないのかー。と思ってしまったのは私の趣味です。 終盤やってきたどんでん返し。 ほんとは「やられた!」と思うべき部分なんだろうけれど、「これは…ちょっと…興醒め…泣」と思ってしまった。 以下ネタバレ。 このまま一筋縄ではいかないだろうと思ってはいたが 本当のことが暴露されたとき、感情の持って行き場所がよく分からなくなってしまった。 これって要するに…それまでの色々はでっち上げだったってことだもんな…。んー。 辻村深月という作家はこういう作家だと、分かってはいる。だから仕方がないのだけれど、別にこのまま普通に終わったって私は好きなんだよ。。 「最後」のために「それまで」があるような構造は、うまくしないと両刃のヤイバだ。 ただ その大がかりな嘘に対して、登場人物それぞれのしっかりした決意や思いがあるということ。それは物語全体を通して書き込まれていたし、内容も爽やかだった。 だから嫌な感じではなく、むしろすがすがしく読み終えられた。 ふぅ、青春だな、まぶしいぜ。と思った。 真実を知った上でもう1度読み返したくなったし、秀人の出した条件の巧みさを考えて唸らされた。 そしてその秀人と言えばメジャースプーンの「僕」なわけですが。。 「人物のリンク」。これはこの作者の作品を読む上での楽しみの一つだし、確かに世間って意外と狭いものです。 しかしここまで色々と彼女の作品を読んできて思うのは(あくまで私が読んだ範囲での話ですが)、せっかく別々の作品なのに、これによってどうしても辻村作品全体を少し閉じた世界に感じてしまうということ。 これも両刃なのかも知れない。 というのはこの本の感想と言うよりは、同じ作家の作品を続けて読んでいる事による弊害ですね。 この話はいっそメジャースプーンの続編くらいの気持ちで読んだ方が良いのかな。。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ真実にたどり着いた時、彼らの絆の強さを、より実感。彼らひとりひとりが、本当に生き生きとしていて、キラキラとしていて。辻村深月さんは、なんてキレイなお話を書くのだろう…
1投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログ辻村作品最高傑作!…と思う。 辻村作品特有の仕掛けと人物リンク、どれも素直に素敵だった。 うまく行き過ぎとかそういうの、ボクは全く気にしない。 いーじゃん、小説なんだもん。それくらいが面白いのだ。 仲間っていいね。青春っていいね。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログネタバレになるので多くは書きませんが、辻村作品はどの作品も読み終わった後の「やられたぁ!」っていう驚きとほっこり感が好きです。例外なくこの作品もそう。「スロウハイツ」と同様「上巻は微妙かなぁ…?」なんですが、下巻後半の人間模様とかそんなのに毎回泣きそうになります。今回もやられました。
1投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログ描写が繊細で、布石が綿密で、設定が秀逸。 辻村さんの統一された世界観の中でまた彼らも活躍しているのがこれまでの作品も知っている読者としては嬉しいところです。 あんまり色々書いて先入観とか与えたくないけども、この作品の感動は私の中では一番でした。情ってものは愛情友情人情いろいろと…本当に色々とあるんだと思います。それでも、ただのクラスメイトだったある一人に対してここまでの人を動かし、ものを組み立て、タイミングを測り、ここまで毎日を捧げて動ける仲間がいるってこと、そのすべてが美しくて尊いものなんだと感じました。 人によっては、なーんだ。と思う作品かもしれません。 けれでもぜひ、私は多くの人に読んでほしいと思います。
1投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログおもしろかった。 ちょっとやりすぎな所もあるかなとおもいますが、 最後まで読み終わった感想はまーよかったのかなと感じました。 作品全体としては良い作品であると思います。
0投稿日: 2012.10.07
powered by ブクログ辻村深月の作品は冷たい校舎、ぼくのメジャースプーン、スロウハイツの神様に引き続き4作品目となりました。なにも考えずこの順番で読んだのですが、ふみちゃんとぼく、あーちゃんやトモくんなど、様々は伏線がぐっときました。お話としては最後の最後は無理があったなぁと思うけども、読んでいて楽しく、気持ちがいい物語でした。愛がありました。
0投稿日: 2012.10.05
powered by ブクログ無限ループで読めるな… ネタバレOKな私は、『ぼくのメジャースプーン』を読むのが楽しみになってきた|ω・`) やっぱり秀人… なんかあると思ったんだ
1投稿日: 2012.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつかくんのあすみを想う気持ちに感動した。号泣したし。家で読んでたから良かったけど、外出先だったらヤバイね。 あと、途中で秀人の正体に気づいたけど、どんなカラクリになってるのかが気づかなかった。エピローグでは「そうゆうこと!!」って唸ったね。 「ぼくのメジャースプーン」を先に読んでおいて大正解。ブクログレビューに感謝。
1投稿日: 2012.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
完全にしてやられました!!もう…この子たちってば!大人に心配かけて! スピンオフ構造分かってたのにダミーにまんまと騙され、秀人の正体に気づいても見逃していた私のおたんちん! あんなにちっちゃかったあの子がね、ぽろぽろと涙をこぼしていたあの子が、立派に大きゅうなって! 見事に立ち直ってしっかりと前に進んでいたんだなぁ…なんだか親戚のおばさんのようですが思わず涙ぐみそうになります。 河野基が知り合いの話し方に似すぎていて、本当このタイプは感じが悪い、ように見えて思ったよりかなり感じがいい(笑) 男に二言はない。の台詞にはしびれました。鉄男くん、いいじゃないか。何より…演技力ありすぎやろ~! もう少しでお友達ぱんちをお見舞いするところでした。そしていつかくん…惚れてまうやろ~! 母にも読んでもらい、同じ驚きを共有しました。 「凍りのくじら」も早く読みたいなぁ。直木賞なんて獲ってしまったから尚更図書館では予約待ちだけど… ネタバレになりますが、今回感じたのは加害者・被害者役を役割として与えた場合、人はそれを鵜呑みにしてしまうということ。大津市のいじめ連想しながら読みましたもの…ハルくんごめんよ~。 真相のあたたかさに救われました。また読み返したくなる作品。
8投稿日: 2012.10.02
powered by ブクログこういう真相は少しの驚きを与える分、今までのストーリーが全部無駄になるという危うさを含んでいる。この作品もその一例。確かに河野のくだりは随分単純な話で、この作者にしては捻りがないがないなとは思った。ただやはりごく普通の高校生があれだけの演技をするというのは無理がある。特に河野。あの狂態が全部演技だったとなると興醒めもいいとこ。それはそれで一個のストーリーとして読めばいいのかもしれないが、それだけでは単なるベタな話になるし、最後のトリックを合わせて考えるとそのトリックが全過程をぶち壊してしまっていると思わざるをえない。そういったバランスがとれておらず、なんとも微妙な読後感を味わった作品。 ただタイムスリップの真相に関しては感心した。他作品の登場人物名は忘れていたので最初はよくわからなかったが。
1投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログ何ともやられる最終章。ただのミステリじゃない、青春小説。ぐっと引き込まれて、うっかり泣きそうになりました。
1投稿日: 2012.09.22
powered by ブクログ本当に裏切られたー!!良い意味で! ラストは号泣です。 あぁ、もう何て素敵な仲間なんだ。 他の作品の人物がちらほら出てきますが、 『ぼくのメジャースプーン』は、絶対に読んでおくべきですね。 感動が2倍になります。
2投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
またしてもやられた、と思った. 最後のページ、涙目で、でもほっとしたような気持ちで読み終えた. この人の書くお話は、ミステリーというジャンルに振り分けられるんだろうけど、スロウハイツを読んだときと同じ、正義の台詞「あらゆる物語のテーマは結局愛だよね」ということだと思う. お話自体は文句なしで面白かったんだけど、ひとつ失敗したな、と思ったことがある. 「ぼくのメジャースプーン」を随分前に飼っていたのだけれど、なんとなく入り込めなくて読まずにそのままにしておいてしまったこと.(でもあらすじは何となく知っていたこと) あの子たちはここに出てくるのか・・・先に読めばよかった.ほんとにくやしい. でも松永郁也と、「その姉らしき女性」にはすぐ気づけた.幸せそうでよかったな.
1投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログ辻村深月さんの作品を読むときは、いつも「今度こそは、負けまい。」と、騙されまい、見切ってやろう、と意気込んで読むわけですが… 今回も、完敗です。
1投稿日: 2012.09.15
powered by ブクログ147頁目 突然、『スロウハイツの神様』と地続きの世界観なんだと気付かされ、驚いた。なんだろこれ、わけもなく嬉しいな。知らなければ別にどうってことない場面なんだけど、知ってる人にだけわかる、というか、伝わる、感じ入るものがある。 359頁目 《「お前、きちんとかっこいいよ」》 ほら、ほらね。こういう何気ないセリフのタイミングと使いどころの巧さ。これがあるからやめられない。うまいこと言えないからすっと出てきたという感じが、いいんだよな。 408頁目 《これは義務感でも驕りでも、哀れみでもない。だからこそ、放課後の全てをそれにつぎこんだ。》 この文章を帯にドーンと載せて平積みしてくれたら、もう一冊買ってもいい。初見のインパクトと、読んだらわかる感慨深さ。 読了 中盤で物語の真相に気付いて、結果的にその通りだった。なのに、この感動と晴れがましい気持ちはなんだろう。わかっているのに引き込まれるラスト数十頁。そしてまさかの他作品とのリンク。この、たたみかけるような相乗効果にやられてしまった。
1投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログ細書から怪しいと睨んでいた子がビンゴ。 ぼくのメジャースプーンを読んでから読めばよかったなあと後悔。 主人公の女の子が自分そっくりで読んでいてつらかった。体育の時間ひたすら見学してましたよ。喘息って言い訳して。 ただ彼女はちゃんと逃げなくてうらやましかった。 逃げるってのは自己防衛上必須なんだけど、その分リスクも高い。というか、大人になって、跳ね返ってくる。 友人が支えてくれる状況で損失を補填できるのなら、幸せなことであるなあと思った。
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
きれいにまとまってました。 原チャの免許といい、時計といい明らかに河野がゴールじゃないって示唆してたけどまぁ、そうだよね。 いじめのシーンが嘘っぽいとは思っていたけど。 上巻であすなが死ぬのでは?と思ったが正解でしたか。 椿と秀人と天木。彼らは一体何なのか。 きっと他の作品を読めばわかるんだろうな。 『チヨダコーキ』もでてきたんだしね。 辻村さんの作品を3冊読んだところで思ったのは、『こども』が主人公であること。 年齢の問題じゃなくて、精神的に純粋で自己の世界が色濃い人間という意味。 その人に何かを求めているのだろうか? それとも、そうありたいと考えているのだろうか? 作者の意図というのも探すのも本を読む上で大事な要素ですが、私にはまだまだ修行が足りんようです。
1投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
河野じゃなくてあすなかよってわかった最後の方はなんじゃそりゃと思ってちょっと下がりましたが、最終的にはいい作品だったかなと思います。最後のふみちゃんで全部許すみたいな。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログ読む順番間違えたらしい(´・ω・`) これ読む前に『ぼくのメジャースプーン』を。 ↑読んでない人にはエピローグの意味など分からないと思う。 ネタバレトピック見て、自分の考えを照らし合わせるのだけど、それでも無理だよ。 読む順番は大事だわ! やっぱり想像すらしなかった結末で。 ただ最初に疑問に思った点は、やはり違ったみたいで嬉しかった。 (そもそも読みながら疑問に思うことなどない) (何か疑問に感じろよ、的に読んでたから気付いただけだろう)
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ☆4.5 前も読んだけど、オチを忘れてたからもう一回楽しめた! 「あー、そういうことだったのか!てかそういうことだったっけ!」って感じ。
2投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログそうきたか…そうつながるか… ミスリードの種やヒントがちりばめられていたのに後で気づく。うまいなぁ。
0投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログやはり一筋縄ではいかなかった! 伏線は色んな所に散りばめられていて、こういう仕掛けは読むということの楽しさを、パズルが完成するような快感を味あわせてくれる。これだから読書はやめられない。まさに病みつき。 今回の作品は、感情移入という面では入り込めなかったけど、何かのために、必死に一丸となって取り組むキャラクターたちが、なんだかいいなぁ、と。みんな、いい子なんだよね。青春、いいよね! 何かのために必死になって、失敗しても、絶望しても、次の一歩を踏み出す勇気。みっともなくても構わない。それでも乗り越えていこうという気持ちが持てる。...若いよなぁ。羨ましい。 本当にこの作品を理解しようとするなら、辻村さんの『ぼくのメジャースプーン』を読む必要アリ。本作より先に読むことを強く推奨。きっと衝撃の度合いが変わってくる。辻村さんのこういうとこ好きだわ。
1投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログいや、これ、凄いですね。 実は、上巻を読み終わったときに「ああ、この作家さんは僕には合わないなぁ」と完全に思っちゃいました。 それが下巻を読んで、最後の最後の大どんでん返しのお陰で、心の奥に残るわだかまりもキレイに吹き飛びました! 「僕のメジャースプーン」と登場人物同じことが最後に明かされるのもいいですね。
2投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ続きが気になって、下巻はほぼ1日で読んじゃいました。 そのぐらい夢中になった作品。 あと、読んでてなんだか泣きそうになりました。 切なさとか驚きとか、とにかく感情移入しやすかった。 たぶんこのままじゃ終わらないだろう、とは予想していたものの 最後の展開には驚かされました。 伏線がたくさん散りばめられていて、ちゃんと疑問に思うんだけど、上手く流させているなと思いました。 結末を知った上で、もう一度読み返したくなりました。 今回初めて辻村深月さんの作品を読んだのですが、 ほかの作品ともリンクしているようなので、そちらも読んでみたいと思いました。
2投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログ最後のどんでん返し、そして根底にあるのは愛―――辻村深月さんらしい作品。 今回もさりげない他作品の登場人物の活躍に嬉しくなる。あぁまた成長したんだなって。 ただストーリーは個人的にあまりしっくり来ないところもあり、ちょっと消化不良かな。 サイドばかり厚く書かれてて、肝心のどんでん返した後の話が薄い気がする。話は分かるんだけど、感情移入出来ずに読み終わった感じ。 もう少し、どんでん返した後の話を丁寧に読みたかったな。 ☆あらすじ☆ 坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。ある日、あすなは自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。「俺がいた未来すごく暗かったんだ」二人はXデーを回避できるのか。
1投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自殺してしまう「誰か」を、2組のいじめを受けている鉄男、河野基にあたりをつけ、いじめをやめさせるために奔走するいつかとあすな。気づけば、いつか、あすな、基の時間は、自殺を阻止するためだけでなく、友と過ごすような時間となっていくのだが、本当の目的、そしてゴールは、基の自殺を止めることではなかった・・・。 一生を左右する怪我に見舞われたいつかを、正義感や自己陶酔のために慰めることなどしない、すきな女の子を守るための壮大な芝居。ただとめるだけでなく、一緒に時間をすごし同じ思いを共有しなければ、きっと届かなかった思い。 高校生にここまで思いつくかねーとは少し思いますが、相変わらずよくできてるなぁと。そしてそんな純粋な思い、許しちゃうでしょう。そりゃ。高校時代の危うさ、迷い、葛藤、仲間との何かをすることの楽しさ、恋愛の強く純粋な思い。見守ってくれる優しい大人。そういう懐かしくもいとおしいものがつまった青春小説です。
0投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログTwitterで「ぼくのメジャースプーンを読んだ」と言ったら、別の方に「名前探しの放課後も読んでみてください」と言われたので読んだ本。 「依田いつか」はふと気が付けば3ヶ月前に戻っていた。 元の世界で自殺した誰かを救うために、「坂崎あすな」や仲間たちと、いろんなことを乗り越えていくお話。 最後の最後まで、『ぼくのメジャースプーン』の後に何故これを勧められたのかわかりませんでした。(頭悪い) わかった瞬間はひどく感動しました。 こちらも超おすすめ。
1投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログ上巻に続き、自殺者は本当に彼なの??と疑いなら読んでいたけど、 最後に、やられました!!けど清々しいやられ感でした。面白かった!! いろんな伏線が最後にきれいに回収されているのは さすが辻村さんです。 誰かのために必死になるっていうのは素敵だし、仲間っていいよな~と思わせてくれます。「あすな」と「いつか」の微妙な距離感も良かったし、「あすな」のおじいちゃんが素敵です!! 「ぼくのメジャースプーン」「凍りのくじら」を読んでいたので、彼らにまた出会えたのがうれしかった。(途中まで気付かなかったけど・・・) スプーンのキーホルダーも出てきてうれしかった。
7投稿日: 2012.07.31
powered by ブクログ一気に伏線が回収される気持ちよさ。辻村さんファンとしては、彼のその後に出会えて単純に嬉しかった。タイムスリップというものに最後まで懐疑的だった私としては、かえってスッキリしたオチ。
0投稿日: 2012.07.24
powered by ブクログこのまま普通に終わるのだろうなと、普通に青春小説を読んだ気分になっていた……が、著者が著者だということを忘れていた。オチが最後に用意されていて嬉しかった。 クラスにいる人気者やグループから距離を置いて、それはそれで良いのに、やっぱり孤独で、“普通”に少し憧れてしまう。そんなヒロインの描写が緻密で、地味だけど真面目に学生生活を送った人なら多くの人が感情移入してしまう気がする。
1投稿日: 2012.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱいいわー。最高の場面は秀人がぼくで椿がふみちゃんだと分かるときだと思っていたけど、違ったね。 終盤全部だ。いつかが水泳に戻るシーンは臭い気もするけど、全然悪くないし、志緒があすなとの出会いを語るシーンは、電車の中でも涙が出そうになった。中学時代のいつかの彼女へあすなが語りかけるシーンと一緒に、何度か戻って読み直した。すべていつかに感情移入して、ありがたい、と思った。 けれど、あれはどういう意図なんだろうね? 『人の痛みを、不幸をイベントにして楽しむな』というあすなの金言と、『人生にはイベントが必要だ』という天木の至言は並ぶほど近い位置にある。まぁ状況も意味も全然違うのだけれど。 『ぼくのメジャースプーン』の途中まで、歯を食いしばるほど怒りを感じた人間としては、トモがまっすぐ育ってくれて嬉しく、ぼくやふみちゃんの後日が見れて嬉しかったり、微妙な気持ちになったりしたけれど、郁也や多恵さんが出てくる喜びも相当だ。それにしても、やっぱりリンクはいいものだ。辻村深月が、一人一人を大好きにさせてくれたからだろう。
1投稿日: 2012.07.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごい!すごい! 本当にすごい! 実は上巻の途中からこの小説の結末が見えていたんです。 いや、見えたつもりになっていたんです。 でもそれでは不十分でした! 椿が「ふみちゃん」だったなんて! 良かった。ずっと気になってたから元気になっていて安心した。 それに「僕のメジャースプーン」を読んで大好きになった「僕」が秀人だったなんて。 「郁也」が大きくなってたから、「ふみちゃんや僕も大きくなってるのかなぁ」なんて考えてたのに、気付かなかった。 他にも大好きな登場人物がいっぱい出てきて嬉しかった。 読めて良かった。 辻村さんに感謝。
5投稿日: 2012.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
また名前トリックだった・・・! 本当好きですね、このネタ。 「冷たい校舎の~」と雰囲気が似ています。 最後のネタバラシは少しありえないかなーと思いつつも、 おじいちゃんがいいキャラクターすぎて泣きそうになった。 相変わらずぐいぐい読ませますねー。
2投稿日: 2012.06.28
powered by ブクログわたしが唯一、文庫化されるのを心待ちにして新刊がでているのを本屋で見つけるたび即買いする作家、辻村深月の「名前探しの放課後」読了しました。 今回も、面白かった。 辻村作品にももう慣れているはずなのに、やっぱり最後のどんでん返し、その怒濤の種明かしには悔しいくらいしてやられる。(きっとわたしの騙されやすさも起因している。"騙される才覚"があるのです!プラネタリウムのあれで言うところの) とは言え、このどんでん返しがなくても十二分に、きっとわたしはあぁ、読んでよかったと、思ったのだと思う。考えたし、何度泣いたか。 わたしの辻村好きはたぶん仕掛けによるものではないしね。そうじゃなくて、文章が肌に合ってる、とかもあるけどやっぱり、彼女が描く人間が好きなんだ。人物そのものより描写が、というか。彼女が書く登場人物の心の、中。その交わり。表れ。 もう1回読みたいね!全部知った上でもう1回! しかも今回以前の辻村作品の登場人物も絡んでるから(読まなきゃ絶対わかんない楽しめないってわけじゃないけど、読んでたほうが楽しめるし、スッキリするって話。興味がある方は是非、別作品から。)、わたしのこの頼りない記憶力を呪いながらもう一度全作品読み直したいところ。 ああ、すごいなぁ しかし__うますぎだろ高校生!
4投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻村深月さんの作品は「凍りのくじら」「ぼくのメジャースプーン」に続き3作品目。 相変わらず、高校生ぐらいの年代の微妙な空気感を出すのがうまい。 自殺する同級生が誰なのかという冒頭に提示される謎の部分が、早い段階で河野のいじめが出てきたこともあり、これは最後にどんでん返しがあるんだろうなと予感させる。いかにもそれらしい伏線がいくつも出てきてどう回収するんやろと思いながらもクライマックスにもっていく感じは読ませます。あすなとおじいちゃんの話はどのエピソードも、なんか背筋がしゃんとするし、ちょっとホロリとくる。 一方、もうこれはこの人の癖なのか作風なのか意図的なのか分かりませんが、文章の視点(主語)が誰なのか非常にわかりにくい時が多々あって、本の中の世界から急に現実に戻されてしまいガッカリ。 <以下ネタバレあり> 素晴らしい物語とはいえ、ミステリ的な部分でいえば、本当のしかけが「ぼくメジャ」を先に読んでおかないと、まったく意味が伝わらない。エピローグで「まさかあれがかかってしまうとは思わなかった」と言われても未読の人にはワケワカリマセン。これは賛否両論ありそうだけど、ちょい裏ワザですな。 それと、最後にすべてが明らかになって、やっぱりしっくりこないのは、①みんな芝居がうますぎやろ(特に河野と友春) ②「自分が本当に気になっている女の子」があすなというのは、3か月前の時点では、ほんまかいな、との2点。 (2012/6/25読了)
1投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻はわりと淡々と進んで、特にスリルも何もなく、下巻で一気に加速化と思いきや、やっぱり淡々と進んでいく話に、いくらなんでも静か過ぎやしないかと思いながら読み進めていたんですが、10章から先が凄かった! 上下巻合わせて900ページ近い本なのに、その1/10の、最後の90ページで、この本に対する評価がガラッと変わる。最後の90ページが本当に面白かった! 自殺者はあすなだろうという予測は正しかったけれど、すべてが大掛かりな芝居だというのは思いつかなかったなぁ。いつか達と関わったことで自殺の原因が変わるだけだと思っていたのに。 毎度のごとく、「スロウハイツ」のチヨダ・コーキを筆頭に、「メジャースプーン」や「凍りのくじら」の登場人物がさりげな~く関わっているところも良かったです。 辻村作品は、この同一時間軸で起こっている感じがとても好き。 どの作品も大作過ぎて、立て続けに読めていないから、あまり前の登場人物をちゃんと覚えていられないのが難点だけど(笑) やっぱり辻村深月は最高!
4投稿日: 2012.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伏線の回収が急すぎる感あり。河野の大怪我辺りでモヤモヤしてきたけど。なにはともあれ、ふみちゃん、元気になって良かったね!
0投稿日: 2012.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻を読むともう一度上巻を読み返したくなります。 あの時、少し不思議に感じていたのはこのことだったのか。 冒頭でクラスメイトが自殺してって…描写があるのに違うクラスの河野がその対象となっていた不思議。 巧妙に張られた複線。 そして、いつかがタイムトラベルした理由。 青春を感じつつ、今まで「コイツ、嫌い」って思ってた人物に 180度変わって好感を持てることでしょう。 そして、「凍りのくじら」の人達。 実は最初からガッツリかかわっていた「ぼくのメジャースプーン」の登場人物。 色々な楽しみ方ができると思います。 何よりも一番オイシイ所を秀人がかっさらっている気がする。。 だからこそ、一番好きなキャラクターです。
2投稿日: 2012.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タグにもあったけど、とんだどんでん返しだった。主人公は記憶を覚えていて自殺するといわれていた河野といじめていた友春も主人公の仲間で実際に死ぬあすなを助けるために全ては仕組まれていたという展開で結局死なないで主人公と仲良くなってというところで終わった。読み終わると話が衝撃的すぎて力が抜けるような感じがした
1投稿日: 2012.06.21
powered by ブクログ3ヶ月後に自殺してしまう「誰か」を救う放課後の名前探し。 迫る「その日」に備える依田いつか。 死んでしまう「あの人」を救うことができるのか。 守るための、生かすための必死の嘘。 その結末は。
1投稿日: 2012.06.12
powered by ブクログ『彼女は深追いをしない代わりに、翌日も繰り返す。進展しない問題に、まるで継続することで意味と価値を与えようとしているみたいに。』 『あすなたちが着いた時、外はもう夜に片足を突っ込んでいた。』 『どうしたらいい? 天木くん』 『どうもこうもないだろう。今までだって、それに向けて動いてきた。目標がより明確になっただけだ』 『止められるかな?』 『できないと思う奴には、多分無理だ』 『男に二言はないわけ』 『言えるわけないじゃないか。あんなにいい気持ちで泳いだのに、抜け出せなかったなんて、何も変わらなかったなんて、言えるわけないじゃないか。意味がないって僕が言って、意味はあるって、師匠や坂崎あすなが言った。だけど、それ、本当に意味がなかったなんて、いまさら言えるわけないじゃないか』 『蹴った、今蹴った。すっごい。こんな明確にもうわかるもんなの? お姉さん、これもう、家庭内暴力だよ。始まってる。やっべえ、DVだよ、DV』 『家庭内暴力っていうか、胎内暴力っていうかさぁ』 『何を祈ったんですか』 『何も ー 祈らず、感謝していました。去年は、とてもいい年だったので』 『他人の痛みを、自分のイベントにして盛り上がらないで ー 依田くんの痛みを共有していいのは ー きちんと、これからも彼と生きていこうとしてる、依田くんの家族だけだよ。盛り上がったり、痛みに酔ったり。そういうことしないで、きちんと依田くんのために涙を流す人たち。その人たちと、自分を一緒にしないで』
1投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ辻村さんの作品を多く読んだからか、今回は読み進めているウチに、イロイロと気づいた。 上巻読み始めで、「なんだい、タイムスリップのお話しかい」と、期待してなかったんだけど・・・ それでも、最後まで読んで、やっぱり彼女の作品はいいなーと思った。
1投稿日: 2012.05.31
powered by ブクログ名前探し(下) 裏切り者ー!!!!笑 完璧に裏切られた。やられた。 そのくらい鮮やかに、すぱっと投げられた。 もうすごすぎる。 伏線がきれいに回収してあって、そして作品ごとに繋がる人物。 余談だけど、ある人物が、あの作品のあいつなんだ。 あいつなんですよー!!みなさん!! 読み終わった時、別の作品ももう一度手にとりたくなる。 策士だなあ、辻村さん。 快哉を叫びたくなるような読後感。 大好きな一作に成りました。
4投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログびっくりした!!! 疑いもなく小瀬友春が嫌だったし、河野基がきちんと殴られてきたよと、いつかを師匠ってもう一度呼んでくれたことに感動して泣いたし、色々感情移入ができたのに。 でもなぜかたまに違和感があったなーと。 なんで秀人は彼女を名前ではなくあの子と呼ぶのか、なんであすなは椿ちゃんではなく椿さんと呼ぶのか、なんで友春はいじめ相手の河野を基って下の名前で呼ぶのか、なんでなんで?って。 その謎が最後にぜーんぶ解けて今までの伏線が見事に一致した。 そりゃ、椿は松永郁也とも知り合いだし、頭もいいし、優しいしピアノも弾けるはずだー。 途中出てきたキーホルダーでふみちゃんに似てるなーなんて思いはしたけど、まさか!すっかり騙されました。 相変わらず登場人物みーんな好きな作品でした!これは、もう一度読み直したい。なんなら「ぼくのメジャースプーン」から読み直して、名前の無かったぼくを、しっかり名前を付けて読み直したい。
1投稿日: 2012.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻読了後、いろんな展開を予想しましたが、それらを遥かに超える驚きの展開に唖然とさせられました。多分、今まで読んだ本の中で最も驚かされたと思いますし、今後本作以上のインパクトがある本に出会える気がしません。 中盤「究極の予防策」のエピソードや、終業式の日あたりまでを読んだ段階で、とてもよく出来た青春ストーリーという印象を受けました。おそらくこのタイミングで“終劇”していても「良い話だなー」と高評価していたと思います。 しかしその後の大ドンデン返し、なにより登場人物数名の“正体”が分かったときの驚きは…言葉にできません。部屋で一人、年甲斐もなく「うぉーっ、マジか!?」「そういうことか!」と唸ってしまいました。 そして最期のセリフが小説的に最高にカッコ良く、また“オシャレ”で“粋”ですばらしいです。本作が発表される以前に刊行された辻村作品を全部読んできましたが、それらの集大成にして(今まで私が読んだ中では)最高傑作だと思います。 辻村作品は期待を絶対に裏切らず、予想を超える展開と最高に幸せな気持ちになれるエピローグがあるところが良いですね。また本屋で何を買おうか迷ったときはこの人の本を選ぼうと思います。
4投稿日: 2012.05.19
powered by ブクログ上巻からゆっくりと丁寧に伏線が張られていて、最後にすごい迫力で急展開する。とても考えられてて面白い。
1投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ【背表紙】 坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。ある日、あすなは自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。「俺がいた未来すごく暗かったんだ」二人はXデーを回避できるのか。 ---------------------------------------------------------------------------------- 「誰か」を、きっとこの人だろうなーと私が思ったのは、 上巻の半ば過ぎの第五章辺りからでした。 まーそういう風に、わかる様に書かれているんでしょうねw そう思うけど、、、でも、どうなんだろう?と思ったりもしたので 良い感じのストーリー展開ではないでしょうか^^ 下巻を読む勢いは、上巻よりもかなりのハイペースになったと思いますw 登場人物も、それぞれ魅力的ですし、私は好きですね^^v きっと、この本は3重くらいの楽しみが盛り込まれてるんだろうなーと思います。 私は、残念ながら2重でしたが^^; 、、というのも、きっと何かある!と思いつつも終わったかーという思いを持ちながら、エピソードを読んだのですが エピソードを読んで、その何か!が書かれていて、、、 でも私は...辻村深月さんの本は、これが初めてで そこは、わからなかったのです。 シリーズものとされてはいないけど、 彼女が書かれているお話は、色々と繋がってる部分があるみたいですねw 登場人物が被ってたりとか、、、 今回のこの本に限っては、ストーリー的にも繋がる部分があった様です。 やられたーーーと思いつつも、 単体でも充分楽しめるとは思います。 3重のうちの1つですからねw でも! 私は、その前の本が読みたくなりましたw かなーり素直にはまってる?(自爆) どうせなら~と、辻村深月さんの書籍を4冊、新たに追加購入致しました(自爆) 【子ども達は夜と遊ぶ】上下巻 ↓ 【凍りのくじら】 ↓ 【ぼくのメジャースプーン】 もし、、これから【名前探しの放課後】を読もうかなーと思う方がいらっしゃいましたら、 上に記述した順に読んだ後、読むのが更に楽しめるらしいです(笑) 確実に、、ぼくのメジャースプーンとは繋がってますw
1投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
またしてやられた感を味わいました。さすが、辻村さん!今までの流れを良い意味で裏切ってくれました!でも、今回はあの子が自殺するのかもってちょっと予想できたので私も成長したのかもしれません。意味のない挑戦かもしれない、失敗するかもしれない、でもそれでも一歩踏み出すことの良さをいつかやあすな(あと、河野?)に教えてもらいました。名前探しの放課後というタイトルにかけて、自殺者を探す意味とあと、途中でおじいさんが言ってたところと最後のシーンとあったかなと思います。あとがきの人生で残り少ないのはおこづかいではなくて時間であり、それを増やす方法は物語の中に入ることという発想がいいなと思いました。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょうど友達に何か面白い本はないかと聞いた所、この本を勧められた。 読む前にはもう誰が「自殺者」の当人なのかは知っていたけど、それでもとても楽しめた作品でした。 最終的にはあすなを助けるために集まった人たちだったけど、それを差し引いても登場人物達がお互いに交流していく過程で「私はどんな風に友達を作ってきたっけな」と昔のことを思い出したりした。 最後、タイムトラレベルが起こった理由って秀人がなんかしらの力を持ってて、無意識の内にその魔法の力(?)がかかってしまったってことで合ってるのか??
0投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログ3か月前の過去にタイムスリップした「いつか」という高校生の男の子が、クラスメートの自殺を止めるために、頑張るお話です。 ただ、誰が自殺したのかは分からない。 だから、その自殺者の名前探しの放課後という訳です。 「自殺するのはあの子で、いつか君を過去にタイムスリップさせたのはあの人なんだろうな」と思いながら読んでいたのですが・・・そうか。 いろんな意味で騙されました。 あの子のために、皆が必死になってやったこと。 ああいうのを、「優しい嘘」っていうのでしょうか。 いや、もう嘘というレベルではありませんでした。 もっともっと、深くて、温かい、そんな思いから作り出されたものだったと思います。 人って分からないものですね。 ついさっきまでそう思っていたことが、何かの拍子で違うものになる。 そういった確かな「瞬間」を体験すると、今までの考えが一変する。 誰かにとっては何でもないことでも、誰かにとっては凶器になる。 誰かにとっては何でもないことでも、誰かにとっては宝物になる。 自分にとって嬉しいことは、相手にとっても嬉しいこととは限らない。 そんな風に、変わりゆく生き物だから、読み辛い生き物だから、人は思いやるのでしょうか。 今回は物語の中で、人の「格好悪い一面」を見ました。 「諦めること」と「逃げること」、それは悪いことだとは、思いません。 「格好悪い」とか、そんな一言で済ませられることじゃないことだってある。 そんなこと、本人が一番良く分かっている。 それでも、欲を言うのなら、立ち向かってほしい。 それは、誰かに対してもそうだし、自分に対してもそうです。 出来ることなら、踏み出してしまいたい。 あの子たちは、踏み出しました。 俺は、踏み出す瞬間を見ることができました。 そんな瞬間に立ち会えたことを、嬉しく思います。 踏み出して、強くなった人間は、とても強いもの。 でも、何か起こると、すぐに弱気になってしまう。 それでも立っていられるのは、誰かに支えられているから。 あの子たちを見て、支えてくれている誰かに、改めて感謝をしたくなりました。 それから、この「名前探しの放課後」には、「ぼくのメジャースプーン」で登場した「ぼく」と「ふみちゃん」が、主要登場人物になってます。 辻村深月さんの作品には、よく別の小説の登場人物が出てくるので、それも何だか嬉しくなります。 最後、エピローグで秀人くん(=「ぼく」)が言った意味深な発言は、たぶん「ぼくのメジャースプーン」を読んでないと分からないですね。 気になった人は、ぜひ「ぼくのメジャースプーン」を読んでみてください。 別の視点から、この「名前探しの放課後」に感動すると思います。
4投稿日: 2012.04.23
powered by ブクログ辻村深月さんとの作品の出会いは先月3月25日。 日曜日、習慣であるティップネスの帰りにららぽ横浜の紀伊国屋書店文庫本コーナーにて、ふと手を伸ばしとったのが“凍りのくじら”表紙の絵は暗い夜の海に月明かりで照らされているくじら。正直楽しめそうな本ではないと思ったが、その日は昼食も軽く済ませておりハードな運動後でお腹がすき過ぎて、普段なら棚に戻していたであろう“凍りのくじら”をレジに持っていき購入した。 これが辻村深月との始まりであった。 本にはまりだしたのは昨年の12月。そこから平均月に10冊くらいは読了するようになり作家さんの特徴や展開などそれなりに見てきたがその中でも辻村深月は独特の世界観が垣間見えた。“凍りのくじら”を読了しストーリー・展開も好きだが著者の作風が気になり、次にチョイスしたのは“スロウハイツの神様”。実は辻村深月さんに本格的にはまったのはこの作品だった。辻村作品での登場人物リンクや伏線にトリック、まさに辻村ワールド全開、これは次に読む“ぼくのメジャースプーン”にも繋がった。 そして今回の“名前探しの放課後”では辻村深月のここまでの集大成というか著者の魅力をこれでもかと出された作品。“凍りのくじら”“スロウハイツの神様”“ぼくのメジャースプーン”いづれも作品として素晴らしく読後感もいい。しかし本当は“名前探しの放課後”までを1本のストーリーに仕上げていることに気づいたときには感動という言葉だけでは表現できない高揚感となった。 辻村深月さんがドラえもん好きで藤子・F・不二雄先生を尊敬しているので例えるなら“名前探しの放課後”のラストはドラえもんの映画にパーマンやオバケのQ太郎が登場するような、ウルトラマンで言えばウルトラ兄弟が全員集合するような子供も大人も心躍らせるような気分になる。 一つの作品評価としては凍りのくじらとぼくのメジャースプーンは☆4つだったが、これらは名前探しの放課後の伏線であったことで考えると1つの作品としてみなし☆5つに変更します。 辻村深月さんとの作品の出会いは偶然であったが、惹きつけ合う巡り会わせだったのかもしれない。読みたい本を探すのに今やレビューや評価や書店のPRなど色々あるが、作品の感じ方や思いは人それぞれ、これまで生きてきた環境や生活、家族、恋人の存在により様々なのでこれからも本選びは直感を大事にしていきたい。他の人の評価がいいものや、レビューを見て購入するのは簡単だが、それでは面白みに欠けると思う、もし僕が事前に辻村深月さんの作品のレビュー等見ていたら、ここまでの感動は得られなかったと感じた。
2投稿日: 2012.04.13
powered by ブクログ他のレビュー見て 氷のくじらの智也君だと知ったときは あーやられたと思った。 最後のどんでん返しもやられ それまでの伏線に なんだかおかしいなとは思っていたんだけどなぁ・・・ 河野基と小瀬がね芝居だなんて むちゃですよ こわいよ 笑
0投稿日: 2012.04.02
powered by ブクログタイムスリップしてしまった主人公が同級生の自殺を食い止める物語の下巻。最後に明らかになる真相が、ちょっと無理がある気がしてがっかり間があった。
0投稿日: 2012.04.01
powered by ブクログ坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。ある日、あすなは自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。「俺がいた未来すごく暗かったんだ」二人はXデーを回避できるのか。
0投稿日: 2012.03.31
powered by ブクログ「いつか」書こうと、ずっと思っていた。 「あすな」ら、書けるのではないかと思った。 この本は───何度読み返しても、幸せな気持ちになれる感動の物語。 ひたすら「素晴らしい青春群像劇」だというしか、他に評価する表現手段を私は持ち得ない。 タイムトラベル、タイムスリップ。 三ヶ月先に起こる同じ高校の生徒の自殺を突然知ってしまった主人公、依田いつか。 彼は多くの友人の助けを借りて、奔走する。 その“誰か”を、絶対に守るために。何とか死なせないために。 いったい誰が自殺するのか。 絶望と暗闇の深淵の中に飛び込んでしまうのは誰なのか。 “いつか”は、自殺する人間を見つけ出すために、放課後に名前探しの旅を始める。 残された期間はわずか三ヶ月。 その間に“誰か”を探し出し、なんとしても自殺を食い止めなければならない。 それが、三ヵ月後の未来を図らずも知ってしまった自らの使命だと頑なに信じて。 その真剣な思いを感じ取ったからこそ、友たちも“いつか”に手を貸し、それぞれの役割を担い、“誰か”を探し、助けようとする。 はたして自殺は食い止められるのか? 高校生たちの絆は未来を変えることができるのか? 友たちのつながりは、ある意味非常にドライのように見える。 固い友情で結ばれたというような、ありきたりの関係ではない。 ギブアンドテイク。 “いつか”を手伝うから、その代わりに何かしろよ、というような代償を求める者もいる。 でも、それは一種の照れ隠し。 本音では彼らも、その”誰か”の自殺を思い止めさせるため、自分だけにできることで、必死に助けようとしているのだ。 甘ったるい友情や言葉の発露がないからこそ、彼らの結び付きに心が打たれる。 彼らの絆は、心の奥底で深く結び付いてるように思えるから、信じることができる。 幾度読み返して、幾度、感動の涙が頬を伝ったことか。 単なるミステリーとして語れない、天才“辻村深月”の世界観がこの作品にあります。 是非みなさん、ご一読願いたい。 『無人島に持っていくならこの本』と自信を持って言えるお薦めの一冊です。 最後の最後で、見事な伏線回収の、素晴らしき『辻村深月ワールド』を体験してください。 註:皆さんが書かれているように「ぼくのメジャースプーン」を先に読んだほうが、エピローグでの秀人の言葉の意味が分かることは確かです。 ただ、私はさほど気にせずに読み流しました。 その言葉の意味が分からなくても感動したので。
11投稿日: 2012.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本当のところは誰なのか……というのは、薄々感じてはいました。 だけどあっちが「演技」だったとは! すごい嫌な気分になる彼が、本当はいいやつだったのは ホッとしたけど、奇しくも河野が言っていたではないか、 「監視していたのか」と。 それと同じことを、あすなは思わなかったのかな、と ちょっと残念だった。 まあ、仕方ないんだけどさ。 ところどころに出てきた違和感「消防車? バイト? バイク?」 が、最後に「こういうことだったのね」とわかったのは、 いつもながらスッキリ。 松永君があの本の「彼」だったことは、しばらく気がつかなかった! そして秀人と椿ちゃん…。 よかったよかった、幸せそうだね。 確かに、5割増しで楽しめました。
0投稿日: 2012.03.28
powered by ブクログ2012-25 予想外のどんでん返し。 一気に伏線が回収されていくのもすごい。 いろんな人の行動はすべてこの日のためだったんだね。 メジャースプーンの2人にまた会えたのが嬉しい。
0投稿日: 2012.03.17
powered by ブクログ本当にミステリーかな、とか思いなから読んでいたのですが、最後にどんでん返しがありました。やっぱりミステリーだったんだ、と思いました。最後まで読むと、今までのいろいろな場面が意外な意味を持っていたことがわかります。 主人公たちが、泳ぎなどの出来なかったことに挑戦したりするところなんかも良かったと思います。 タイムスリップした理由だけは結局良くわかりませんでしたけど。作者の他の本も読んでみないとわからないのですかね。
0投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログすごく主人公の愛を感じてよかった。 ただ、河野くんと友春のが全部芝居だったてのはちょっと無理があるような気がしなくもない… 読み終わってから他の作品との繋がりを知り、 まだ読んでない作品はもちろん、もう読んだ作品も読みかえしたくなりました
1投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログ自殺を知った1人の男子生徒が、 タイムスリップして仲間たちと阻止するというお話。 上巻は、正直あんまりおもしろくなかったです。 ころころ語り手が変わるので読みづらいし、 どこに向かってるのかあまり「軸」がはっきりしないイメージでした。 それが・・・ わああああ!そういうことか! という、大どんでん返し! 見事に騙されました(笑) ところどころにでてくる伏線も、 とってもキレイに回収されてます。 さすが辻村さん! 「力」に関しては、 すでに読了していたのに全く気づかず(笑) 悔しさ半分、久々の再会に嬉しさ半分、 の複雑な心境です。 元気そうな2人にほっこりしました★
1投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は読み気じゃなかったんだけど 辻村作品(チヨダコーキ作を含)4作目 辻村作品の登場人物まとめが欲しいとおもった 凍りのくじらの、郁也が出てるとわかったのが、 ここでレビュー漁って気づきました あと椿がふみちゃんってことも 椿と秀人はメジャースプーンって作品にでてるそうなので、借りてきます 作中でチヨダコーキが出たときはテンションあがったなあ こう、他の作品と平行してるってとこが好きです 最後のどんでん返しは面白かったけど、 いつかがあすなを好きになる経緯がいまいち掴めなかったのですこし・ふまん、なあんてね
0投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログやられちゃった。どんでん返し。そして、それでよかったとホッとした。過去を変えることができたなら・・・・。誰でも一度は思ったことがあるかもしれない。
1投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログまんまとだまされた。「ぼくらのメジャースプーン」を先に読んでてよかったなぁ。辻村作品はミステリが苦手でも、気持ちよくだまされるので楽しい。そして登場する人物たちにはすごく人間味を感じられる。
1投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログ時間を忘れて読んでしまった。 最後は特にページをめくる手がとまらないとまらない。やられたよー辻村深月! いつかもあすなも、この本に出てくる子たちは格好良い。好きだ 辻村さんの小説を読んでると、何でか分からないけど涙が出てるんだよなー あと、ぼくのメジャースプーンを読んでて良かった。うん、そうかそうかー!ってにやけがとまらなかった(笑) 誰かに貸したい一冊です。
1投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログタイムスリップで同級生が自殺することを知ってしまった高校生が、友達を巻き込み真剣になって阻止しようとする。10代の少年少女たちのいろいろな思いが絡まったミステリー。 結構厚い上下巻の物語だけれど、続きが気になってあれよあれよという間に読了。 色々な出来事を経験して進んで行く登場人物達に感情移入して読みながらも、きっとあるであろう「どんでん返し」を色々予測して読んでました……が、まさかこう来るとは!…そして、それが、またさらにドンデン返されるとは!!!!! 最後の最後、ほんと、ヤラレタ!…という気持ちになりました。 清々しいヤラレタ感。面白かった。 どんでん返しも良かったけれど、少年少女達の心の動きが面白かった。
1投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログラストの衝撃は はんぱないっ!!! すべてはこの為だったのか... とにかく読んで欲しい 作品です!!
1投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログ秀人の能力のことをすっかり忘れて読んでしまい、見事に気持ちよく騙されてしまった。あ~面白かった!でも、この本から読んだ人は意味がわからなかったかもね。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ上下巻と一気読みしました。 最後まで読んで「あぁ、騙された」と思いました。 読んでる途中にいくつか気になるポイントがあって それがだんだん「そういうことか」って。 いつかくんのまわりの友達は協力的で 頼もしい人ばかりでいいなぁ。 交換条件で動いていたにしても やっぱり頼もしいと思う。
1投稿日: 2012.02.25
powered by ブクログお見事のドンデン返しだった、と思う。 11章は不覚にも泣きそうになってしまった。電車で読んでは危険。 ただ、一部消化不良の伏線めいたモノあり。 これは他の作品への伏線なのかな? それにしても、ご立派な高校生だ。
1投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログ(現在友達に貸してるため、今度書きなおします) 初めて読んだ辻村さんの作品でした。 図書館で借りるか迷ったけど、書店で見て即購入しました。 読み進めるうちにどんどん辻村ワールドに引きこまれ、 上下巻すぐに読み終わりました。 特に最後の疾走感(?)はたまらなく気持ちよかったです。 どこか金城一紀さんのSPEEDに似た感じがしました。 (私だけでしょうか笑?) 本の内容に関する感想は、後ほど書きます。
1投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログ甘くほろ苦い青春ファンタジー と、思いきや意外すぎる結末。 どうやら同著書の別作品を読まないと 本当の完結にはならないらしい。 ってなわけで、読んでないアタシは ちょっぴり消化不良。 でも、十分楽しめる作品。 まんまと騙され、心温かくなる。 そして、田舎の若者特有の 都会へのコンプレックス。 その描写がすばらしい。 どんなに田舎でも自分の故郷って やっぱり大事。
1投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ2012/2/3 8章以降、度々瞼が熱くなった。 10代って、こんなに脆くて柔らかくて、壊れやすいんだっけ?と、自分の心が硬くなってることを思い知らされました。もっといろんな事体験して、感じないとだね~ 二人を探す為に読み始めたけど、他にも見つかって、得した気分になります。 そして、当初の目的より物語に引き込まれてる自分に気づきました。 え~っ、そんな展開⁈って後は、花の蕾が開くのを見るような、気持ちになりました。 青春てズルい…(笑)
2投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
若干無理やり収拾した感がありますが、楽しんで読めたかな。 今までの辻村作品のキャラが大集合でした。キャラ当てをしながら読むのも面白いかもしれません。 出演キャラクター 「僕のメジャースプーン」 「凍りのくじら」 「スロウハイツ」(作家名のみ)
0投稿日: 2012.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やはり来た! どんでん返し!! 途中から、実は死ぬのは河野ではなく 他の誰かなのではと思い始めていたが・・・ まさか彼女だったとは。 でもやはり辻村作品。 そつないハッピーエンディングとなった。 他の物語とのリンクに気づくと興奮を覚える! 松永くん、あの天才ピアニストの子か! 「多恵」と「美人の『お姉さん』」もあのときの・・。 椿って「メジャースプーン」の「ふみちゃん」だったのか! 椿なのにふみちゃんって、、そういうことか〜。 しかも最後の最後に明らかになる。 他にも覚えてなくて実はリンクしてることがあったかも。 あと、DVDの貸し回しとか、何気ないことも全て繋がっている。 全て意味を持っていたんだということが分かって感激する。
1投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログまさに、どんでんがえし。途中からストーリーの方向性が段々と怪しく感じてはくるけど、それでも予想していなかった結末に。ハッピーエンド、という一言では片付けられないけど、辻村作品は出来る限りハッピーエンドになっていると思う。小説は後味がスッキリしないと嫌なので、私は辻村作品のそこがすき。
2投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラスト2、3章で一気に泣かせにかかってくるところ、さすが辻村先生!ってかんじでした。 過去作要素の乱用には泣かされました!郁也んとこやばかった!だけど椿…元ネタの作品まだ未読…くそぅ。 もうとにかく泣ける本でした!ますます辻村先生に惹かれた!
1投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログ冬になり、(上)の途中から一気に読んだ。はっとしてへえっ!そして読んだあとから辻村深月にぐいぐいやられた。深い… もう一度脳内で整理
1投稿日: 2012.01.10
powered by ブクログ上巻は星4つ。 下巻は…大団円過ぎることと(結局おじいちゃん無事とか)、トリックがあまり好きになれなかったのと、ちょっとどころか(匂わす〜くらいのは大好きです)大きなトリックの1つに他作品を絡めてきたことで、星3つにしました。あぁでも2つに近いです、特に他作品の協力仰ぐところが。あと長過ぎて中弛み… 他が高評価なことから、単に私が辻村さん作と合わないのだと思います。
0投稿日: 2012.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中までの感動の一部を返せって感じ。 良い意味で裏切られた。 最後の秀人の独白は販促、じゃない、反則だ。 「ぼくのメジャースプーン」をこれの前に読みましょう。 良かったら「凍りのくじら」、「スロウハイツの神様」も読みましょう。 この作品、オチがわかった上でもう一度読み返したら違和感ありそう。 突っ込みどころはある気がするけど 登場人物が満足してそうなので良かった良かった。
1投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログ辻村さんの作品を初めて読みました。伏線はもちろんすごかったけど、登場人物がみんなリアルです。適度に落とされてるというか悪いところもあるってとこに人間味とか親しさを感じました。他の作品とリンクしてるというようなレビューを見たら、辻村さんの作品を読破するしかない!と思いました。
1投稿日: 2011.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あすなのおじいさんが生死をさまようとこ、思わず泣いちゃったよ。 あすなは間に合い。おじいさんは死ななかった。 それにしても、いつか、秀人、天木って、いちいちカッコよすぎるわ。上巻の流れでは終わらないと思ってたけど、えーそういうこと? で、椿ちゃんたら名字なのね。「ぼくのメジャースプーン」のふみちゃん。いい感じに成長したんだね。天木くんは「タカシ」、サッカー部の子は「トモ」。「ぼくのメジャースプーン」の後日談だ。 ピアニストの松永くんも、「凍りのくじら」。 可愛そうな姫と有能な王子たち。
1投稿日: 2011.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半に入って展開も早くなりサクサク読み進める事ができました。 そしてラスト。 その急展開、急降下、伏線の回収には舌を巻きました。 すごかった。 実は椿ちゃんが誰かを早い段階で気が付いてしまって、松永くんが出てきた時点で確証に変わっていたのもあって秀人もきっと「あの子」だな、と思ってました。 でもまさかのオチにちょっとだけ「それは無いよ~」と思ってしまったのも本音です。笑 結局タイムスリップは無かった、って事ですもんね。 結果オーライだったのも事実ですが。 でもそれ全部許せるくらい面白かった。 辻村流SFミステリーですからね。
1投稿日: 2011.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつか、あすな、秀人、椿、天木の高校生が活躍する物語。 主人公のいつかは3ヶ月前から現在にタイムスリップしてくる。 『同級生の誰かが終業式の日に自殺する』 それを食い止める為に動き出す。 『ネタバレ』 河野が友春からイジメを受けていることが解り河野が自殺すると めぼしをつけ、河野に自信をつけさせる為に水泳をさせることに なる。 あすかといつかもそれぞれの悩みを共有し距離がが近づいていく。 自殺するその日をあすかの祖父がやっているレストランで過ごし 河野の自殺を阻止する事ができた! が、これは本当に自殺する人「あすか」を救う為の作戦であることが 最後に明かされる! いつかは最初からあすかが自殺することがわかっており あすか以外の人間に相談し、あすかに自信をつけさせ、自殺するその日 を過ぎても2度と自殺する事などを考えないようにしてもらう為 河野が友春からイジメを受けているシナリオを作り、それを通して あすかに自信を付けさせるのが目的であった。 あすかは祖父の死に目に会えなかったことが引き金になり 自殺することになってしまったので、祖父の倒れ亡くなってしまう その時に仲間達は万全をつくしあすかを祖父の元へ送り届ける。 最後にいつかとあすかの心が通じ合う場面がハッピーエンドに 一段と花を添えることになる。
0投稿日: 2011.12.24
powered by ブクログSF青春ミステリ。青春にイベントはつきものだと思わせてくれた。 真相、物語の落ちは予想通りで別段驚きはしなかった。 が、ラストの疾走感と青春全開なストーリーは展開が読めていても面白かった。 そしてずっと感じていた違和感。最初から完全に成長しきった二人。この物語の前にすでに何かがあったと思わせる台詞。 なんてことはない、前作と繋がっていたのだ。 が、今作しか読んでいないので非常にもったいないことをした気分。 おそらくラストの数ページ、彼らの名前がわかった時、前作を読んでいればさらに楽しめたのではないか。 それを楽しめなかったのが非常に残念だが、それでも面白い作品だった。
1投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさかこんな展開では終わらないだろうとは思ってましたが、最後のどんでん返しにぶわぁぁぁっと来ました。 伏線が一気に回収されて、なんていうかもう青春!って感じで。 ていうか基と一緒に行ったのお前かいwみたいなwww 最後は涙が止まりませんでした。 そして椿と秀人が私の中で一番謎な人でしたww
1投稿日: 2011.12.14
powered by ブクログ辻村作品の過去の登場人物がちょこちょこ出てくるのは辻村ファンとしては嬉しいですね。 ただ、最後のアレはちょっとずるいですな。
0投稿日: 2011.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
メジャースプーンの「ぼく」と「ふみちゃん」がこういう形で出てくるとは。 メジャースプーン読んだ時は結構なダメージをくらったから、 ふたりがちゃんと成長しててくれて嬉しくなった。 っていう、そっち(別作品)の感想の方が正直大きい! もう一回、それぞれのリンク作品を読み返したくなる一冊。
1投稿日: 2011.12.06
