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新世界より(上)
新世界より(上)
貴志祐介/講談社
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総合評価

772件)
4.0
248
264
160
28
9
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    見直してる最中! 主人公が、やむを得ず3巻までにした。と言っていたが、この本自体ももっと描きたかったのではないか、と思ってしまう上巻だった。固有名詞が書かれている辺りとかそうかんじるし、もっと詳しく書いて欲しいなと思った。 世界観はとても好き。この進化しすぎたけど現代のじぶんたちにも把握できるかんじ。色々ミックスしたかんじ。 この本に出てくる生物たちは一体どう言う意味合いを込めて作られたのか、作者から詳しく聴きたくなる。

    1
    投稿日: 2021.07.03
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    世界観が独特すぎて 中盤あたりまで読むのが苦痛だったけど、 終盤になってようやくって感覚だった。 中巻、下巻まで読めるかな...

    1
    投稿日: 2021.05.28
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    ファンタジーの皮を被った圧倒的世界観のSF小説! 呪力という超能力を持つ人たちが住む町の平和な物語かと思いきや…。 ラストで明かされる人間の本質に触れるような衝撃の真実も鳥肌モノです。 個人的には貴志祐介さんの最高傑作だと思います。

    0
    投稿日: 2021.05.21
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    スーザン・コリンズやヴェロニカ・ロスより断然面白い。どちらかと言えばテリ・テリーとか欧系に近いかな。「その時はまだ知る由も…」みたいな回想文はもう少し減らしてほしかった。

    0
    投稿日: 2021.05.03
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    SFで面白そうなのを検索して行き着いた本 魔法使いが出てくるファンタジーかと思いきや人間のあらゆる感情に迫る描写がすごい。思わず続きを購入してしまった。

    0
    投稿日: 2021.05.02
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    めちゃくちゃおもしろい!! 続きが気になる! 今まであまりSFを読んだことがなかったが、イメージがガラッと変わった とてもSFがおもしろいものだと教えてくれた 先がわからないドキドキがよい

    0
    投稿日: 2021.04.16
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    1000年後の日本が舞台 人は呪力を使えるようになっていた 主人公の女性が子供のころの事の顛末を書き残すということでその物語でした 上中下と3巻ものの上 上巻では子供たちだけのキャンプという授業の一環の出来事が中心 言葉がわかりしゃべるネズミなどもでてきて・・・ 展開は早くてどんどん読み進みました 思ったよりも早く読了でした 続きが気になります

    5
    投稿日: 2021.04.10
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    全人学級に進むまでは読み進めるのが大変だったが、ミノシロモドキやバケネズミが本格的に出てきてからは今までにないドキドキハラハラでサクサクと読めた。 まだまだ伏線は多いので中下も読み進めていきたい

    0
    投稿日: 2021.03.23
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    貴志裕介が書くSF長編。 時は古代文明(=現実の現代)が滅びてから千年以上経過した時代。 “呪力”と呼ばれる力を使用しながら、人々は一見平和に生活していた。 しかし、その生活は、全ての人間が幼少の頃から完全に管理された結果だった。 主人公・早季は友人の覚、瞬、真理亜、守らとともに行動するうちに、 その隠された真実に近づいて行く。。。 という感じで、大人になった早季の手記という形で物語が進んでいく。 冒頭から「最終的にとんでもない事になった」感満載で引き込まれる。 呪力は要するに超能力だろう。 町の長よりも教育委員、倫理委員、図書館司書が権力を持ち、 古代文明が何らかの原因でダメになってから、どんな風にして呪力中心(?)の世の中にしたのか。 そういう裏設定にワクワクしてしまう。 業魔とか悪鬼の存在、ミノシロモドキ、バケネズミ、不浄猫など どこか秘密がありそうな奇妙な生物の存在。 そういったものが、全て繋がっていそうで面白い。 上巻では、早季ら5人が夏休みの研究でキャンプをした際、 ひょんな事からミノシロモドキから世界の真実と思わしき内容を聞き、 その後バケネズミの闘争に巻き込まれてしまう。 途中からはピンチの連続であり、若い(幼い)彼女達が拙い呪力を使いつつ ギリギリで乗り越えていく訳だが、久々に夢中になった。 この小説はいわゆる「ジュブナイル物のSF」に分類されると思うが、 どうもこの手の小説も大好きらしい。 グロい行為を平気で行う子供の存在や ボノボを絡ませる為に描写したであろう、性的な内容を嫌う人もいるかもしれないが、 個人的にはお勧め。どうなるのか楽しみでしょうがない。

    0
    投稿日: 2021.03.14
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    こんなに面白い本もっと早くに読んでいればよかった。1000年後、呪力が与えられ神の力を使うのが当たり前の世界。感じが多いが何故かスっと情景をイメージできる豊かな文章。

    0
    投稿日: 2021.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は1000年後の穏やかな日常を描かれており、少々退屈な内容が述べられていたが、生徒が消え始めてから「あれあれ?」と思うようになり、ミノシロモドキを見つけた瞬間に、この昔懐かしい穏やかな日常という先入観を一気にぶち破られたかのような衝撃を感じた。その後のバケネズミとの戦闘のシーンからは緊張感が伝わり、あっという間に上巻を読み終えてしまった。

    0
    投稿日: 2021.02.23
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    ファンタジー好きにはたまらないオススメの本です! 読み始めは少し重いですが、ある時点から、どんどん先を読みたくなり、一気に展開していきます。

    0
    投稿日: 2021.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻の途中までは世界観の説明が多くて挫折しそうになったが、ミノシロモドキがでてきたあたりから面白すぎて止まらなくなった。ちょっとエログロ要素あるけど、先が気になるし読みやすい。悪鬼を倒す方法はなるほど!と思ったし、最後の裁判のところはほんとに驚いた。アニメも見てみたい。

    0
    投稿日: 2021.02.12
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    序盤までよかったのに、中盤でリタイア。もう一回、書き直してくれたらまた読みたい。世界観は凄い。でも根気無いと読了できん。ドストエフスキーの本より根気いる。個人的な意見。

    1
    投稿日: 2021.01.27
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    貴志祐介先生の本は『青の炎』から入ったので、ストーリー設定からなんか毛並みが違って最初は面白いかどうか分かってなかったが、いつの間にかハマってて下巻まで一気読みした。

    2
    投稿日: 2021.01.20
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    貴志祐介先生ならではの、すごく読みやすい描写。 1000年後の世界。呪力という超能力を使える人間、人の真似事をするハダカデバネズミ。 幼少期の人間達をキツく縛る禁忌。 とにかく未知の世界観、想像の斜め上をいく物語に終始圧倒される。自分の想像力が試される。豊かであれば、小説を。乏しければ、アニメを観てほしい。 私の大好きなアニメ、小説の内の1つなのは間違いない。

    6
    投稿日: 2021.01.06
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    上の半分くらいまでは、私の好みではないなと思い、やめてしまいそうになった。 何とか堪えてたら、Panasonic製のミノシロモドキが出てきて、は?ってなって、はっ?てなってそこからはスイスイ読み進んでる。 中も頑張って読む。 貴志祐介さんは2つ目の作品なんだけど、やっぱり描写が中々気持ち悪い。

    5
    投稿日: 2020.12.29
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    特に200ページ以降がめちゃくちゃ面白い、世界にのめり込む。。静かな草原を駆け巡る若者をイメージしてたら、その裏で上手く統治されてる社会が徐々に見えてくるのがヤバい。

    2
    投稿日: 2020.12.29
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    ポストアポカリポスの作品。一種のカルト的文化とその原因たる科学的な根拠が融合して世界観が作られている。ネアンデルタールとホモサピエンスの歴史など、知のある生物は共存できないというメッセージ性も感じ取れるかも知れない。

    2
    投稿日: 2020.12.27
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    著者の索引を読むのは久しぶりだが10年以上前の作品らしい。 冒頭はすぐに引き込まれる書き出しだが途中から訳のわからないカタカナ名の怪物が大量に登場してきてついていけなくなった。 ただし大変面白かった。

    2
    投稿日: 2020.12.23
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    とにかく面白い。 緻密な計算と研究を重ねて描かれた話だとわかる。今回で読むのは4~5回目だが、何度読んでも、自分自身が歳を重ねてわかることや、新たな気付きを与えてくれる。 万人に薦められる一冊だ。

    2
    投稿日: 2020.12.15
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    この手のSF小説にはよくあるのですが、「その情報いるの?」と疑問に思うような説明が多くて、読み進めるのがしんどかったです。架空の物体を文章で説明されても、自分の想像力との戦いになり、次第に集中力が切れて挫折したくなります。でも、騙されたと思って読み進めてほしい... ちなみに、子供には向かないストーリーです。ボノボという霊長類について、予備知識がない人は、先に調べておくことをお勧めします。

    0
    投稿日: 2020.11.23
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    超有名作品ということでとりあえず読んでみた。 上下巻で分かれている作品すら読んだことないのに いきなり上中下のやつ読んで大丈夫なのか… という猜疑心も簡単に取り払われた。 余りにも想像し難い場面の描写等が度々見受けられ 限界値を超えた時、それは読むことを放棄させることとなった。 結果、スラスラ読むことが出来るのであった。 なお、後半の危なっかしい場面からはハラハラドキドキと読めた模様。

    0
    投稿日: 2020.11.22
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    私が小説を読んできた中での最高傑作の一つ。確かに、上巻を読み進めるのは、しんどい。しかしながら、読み進めることによって、この世界観がだんだんとわかってくる。だけど、投げ出さずに読み進めてほしい。 じわり、じわりと世界観がわかり、気づけばこの新世界に入り込んでいくから。中巻、下巻は、あっという間に読めます。いや、読まずにいられません。 私自身再読書の一つとなっています。

    1
    投稿日: 2020.11.06
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    中盤から、どんどん引き込まれていく展開で あっさり読み終えました 続きが気になりますが、次の休みに読もうと思います

    0
    投稿日: 2020.10.24
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    1000年後の日本が舞台のSF小説。 自然豊かな神栖66町に暮らす人々は、「呪力」と呼ばれる念動力を手に入れ、平和に暮らしていた。この町の子供たちは自分の呪力を磨くため、勉学に励んでいるが、少年少女5人は禁断の知識である先史文明の崩壊理由とその歴史を知ってしまう。本書は、このことがきっかけとなり、彼らに襲いかかる苦難を描いており、主人公の渡辺早季の手記として物語が進められる。 本書を読んで、複雑な設定であるにも関わらず、独特な世界観にどんどんと引き込まれていきました。 まだ謎な部分もあり、続きが気になります。

    0
    投稿日: 2020.10.15
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    貴志祐介というとホラーの印象が強かったけど、この本は良い意味で期待を裏切られました。 ハリーポッターとわたしを離さないで(もしくは永遠のネバーランド)を合わせたような不思議な世界観。 最初から主人公達が育った世界がまやかしであることを匂わせているものの、上巻では真実が明らかにならないので、非常に続きが気になります。 また、ハラハラするような展開が続き、改めて作者の作品作りの上手さに感心しました。 早く中巻が読みたい!

    1
    投稿日: 2020.09.08
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    志祐介さんといえば「雀蜂」を思い浮かべるのだけれど、今回も上巻ラストで出てきて。。。私の中での彼は、すっかり蜂作者さんになってしまった!(笑) それはさておき、Ⅰ章若葉の季節では時代考証はもとより、彼女たちの世界が全く理解不能だったんだけど、Ⅱ章になり八丁標の外の世界に出たとたん、ぐんと世界に引き込まれた。果たして、一番危険な場所で眠りに落ちてしまう覚と早希の運命は。。早希はまた呪術を復活させることができるのか。。。(回顧録的な物語で、スタートで生きてるから、きっと大丈夫なんだろうけどね。。) 中巻へ続く!

    0
    投稿日: 2020.09.04
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    面白い、、、のだと思う。 ただ上巻途中までは読んでると疲れる印象。 説明が多いのがその理由かもしれないが。 上巻途中からは読み進めるのは苦痛ではなかった。

    4
    投稿日: 2020.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現在の人類とは、大きく異なる価値観を持つ未来の人類を描く作品。 ちょっとホラー要素もあり、唐突に性描写もある。 いきなりの性描写には戸惑ったが、改めてこの世界の価値観は、今とは別物であるという設定には強く惹かれた。 人間が人間を殺すなんて有り得ない...... 子供たちは厳しく抑制された世界に生きているが、決して不幸には見受けられない。 呪力という不思議な力を得ている人間社会は一見して平和だが、子供たちが行動できる世界は限られていた。 人間の感情を抑制していることに映画『リベリオン』の世界観が頭に浮かんだ。 主人公たちは冒険心からルールを破り、外の世界へ歩み出る。そこで意思を持った機械から、人類にとって重要な情報を知ることになる。事実さえも否定してしまうほどのショックが彼らを襲う。それは禁断の知識だった。 業魔、悪鬼とは病気のようなものなのだろうか。 しかし、その場をある僧に発見され、厳しく処罰を受けることになる。 バケネズミと呼ばれる生き物は、人間に仕える醜い生き物だが、物語はこのバケネズミと人間の関係の危うさを描きながら進んでゆく。 続きも楽しみ。

    23
    投稿日: 2020.08.12
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    上中下巻の上巻。 普通に面白い。 説明が長いけど、この世界を知るには必要なのか。 無条件に信じていた世界に少しずつ綻びが見え始める。

    4
    投稿日: 2020.08.03
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    「おすすめ小説」と検索すると必ずと言っていいほど紹介されているSF大作。やはり面白い。 緻密な設定、壮大な世界観、張り巡らされた伏線。牧歌的な中に潜むなんとも言えない不気味さがクセになる。この世界の真実が明かされた辺りから一気に読むスピードが加速していく。 これは続きも一気に読み進めないと。

    2
    投稿日: 2020.04.20
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    これから何が起こるのだろう?と思いながら読み進めた。 この世界はどうやって出来たのか?先史文明には何が隠されているのか?子供たちの行く末は? 気になることが多すぎて続きが早く読みたい。 ファンタジーって理解するのに時間がかかるものもあるけど、この物語はそんなことない。最初は乗り気じゃなかったけど、だんだん引き込まれていく。

    2
    投稿日: 2020.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ヘビーなSFファンタジーだった。世界観が練られていて、最後が皮肉でいいなあと思った。生物工学を考えさせられる。

    2
    投稿日: 2020.04.05
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    読み進めるうちにどんどん引き込まれていく。 すごいワクワクドキドキするお話、臨場感とか言葉の表現が丁寧で細かいから伝わってきて面白い。 神の力。魔法とか現実と非現実が混ざっているようなものが好きな人はこの本は好きだと思う。 続きを読もう。

    3
    投稿日: 2020.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筑波山の麓でミノシロモドキと会ったところからサクサク読み進めらた。 それまではこの世界についての説明主だったのに対して、ようやく物語が進み始めた印象。 やはり生死がかかる場面が多くなるとハラハラして続きがとても気になる。 和気園や全人類学校、また来栖66町の風習や風習の裏で行われていることが、現実世界での昔の慣しと通ずるものがあるなと思った。人柱や御供物や、排他的かつ異形に対する恐れなど民族史にありそうな慣し。 例外を認めず、排除することで秩序を保つ社会は今後もあり得るし、今も行われているんだろうな。 漫画1巻を読んだけど、細かい部分が異なっていて面白かった。覚がとても頼もしかったので、中巻も楽しみ。

    2
    投稿日: 2020.03.21
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    最初は設定が変わっているな、なんとなく不気味だなくらいで退屈に感じ、なかなか読み進められなかった。が、外の世界に出てからの話は、どんどんどんどん引き込まれ、読み進めずにはいられなくなるほどだった。 この唯一無二の世界観、小説だけだとイメージしづらい生物もいたので、アニメを見る機会があれば見てみたいなと思った。

    2
    投稿日: 2020.03.04
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    ビブリオバトルで高校生がおすすめしてた本。 読んでみたら引き込まれる感半端なかった。 あの子、上手にプレゼンしたなあ・・・。 「1000年後の」新世界にいる「わたし」から、もっと先の未来の「あなた」へ宛てた壮大な手紙という体をとってお話が始まる。 リアルファンタジーとでもいうべき?

    1
    投稿日: 2020.03.01
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    ファンタジー、SF、ホラー、ミステリー等の要素が混ざりあった非常に独創的な作品です。 貴志さんは大好きな作家で、実力は理解していたつもりでしたが、これほどのストーリーテラーとは…。

    1
    投稿日: 2020.02.19
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    平和な1000年後の世界から始まるが、 読み進める内に微細な違和感を感じ始める。 違和感に気づかないようにしていても…次第に違和感が疑念へと変わっていき、主人公たちも少しずつ変化し始める。 真実を何もかも知ることが幸せではないのか? 多少は規制があった方が幸せなのか? 読んでいる間にいろんな気持ちが沸き起こり消えていく。 気付いた時にはどっぷり世界観に入り込んでしまう作品。 上巻一気読み。 夜更かし注意です‼︎

    1
    投稿日: 2020.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    会話よりも描写が多めで、少し読むのに時間がかかったけど面白かった。 バケネズミがもしかして人間?ってのはうすうす感じてしまったけど、常識とされていることから抜け出して考えるのは、例え残虐な行為だと分かっていても難しいのだと感じた。主人公はその常識を疑って考えることの出来る人物だったからこそ、指導者にふさわしかったのかな。 ファンタジーとしても十分楽しめるし、自分の今ある常識についても考えさせられる作品だった。

    1
    投稿日: 2020.01.29
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    ボリューム満点のファンタジー小説。 独自の世界観、独自の用語、急に変わる場面、 などから最初はわからないところだらけですが、 読み進めていくうちに段々謎が解けていくので 一気読みをおすすめします。 生き物の生態、漢字の深い意味みたいな貴志祐介節も満載。 アニメも放映されてましたが… 小説の方が好きです。 私としてはジブリみたいな作画にして 間を存分に使って平和に潜む狂気を出して欲しかったな… 尺的に無理なんだろうけど けどアニメ後半は少し面白くなっていった

    1
    投稿日: 2020.01.27
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    最後の一文で、夜中に発狂した。 「中巻に続く」 上下しか借りてねぇーー!! まさかの三部作、皆さんお気をつけてください 笑

    3
    投稿日: 2019.12.21
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    まだ上しか読んでませんが、導入としてはすごいいい作品だと思います。とりあえず引き込まないと中下と続けて読んでくれないので... 日常と非日常、現実と非現実が交差するような本は山ほどありますが、大体主人公は最初現実を過ごしていて、ふとした瞬間に非現実に落下するような形のストーリー構成がほとんどだと思います。それは、非現実を描きすぎるとストーリー序盤で遠ざけてしまう人がいたり、突飛すぎて現実、すなわち自分の身近な世界と結びつけることができないからではないかな、と思います。 この本はそういう形式ではないのですが、それでもなお読者を納得させて引き込むような理屈、論理を立てたのはすごい事だと思います。かといって難しい説明に終始するのではなく、きちんと物語として盛り上がりをつけたのは、まさしく作者の力作ではないかなと感じました。 よく考えてみれば、主人公にとっては読者の世界が、非現実になるのでしょうか。そういった構成は読んだことがなかったので、非常に新鮮で面白かったです。

    2
    投稿日: 2019.11.12
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    1000年後の日本。呪力と呼ばれる超能力を使う人々。主人公の早季、覚たち同級生5人は、キャンプに出かけた先で偶然出会ったミノシロモドキ(移動型自動国会図書館)から、文明の崩壊が呪力によるものだという事を知り・・・。導入部はかなり長かったが、多分必要。ミノシロモドキに出会うあたりから、物語は急速に展開していく。うん面白い。バケネズミたちが妙に愛おしくなる。

    4
    投稿日: 2019.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【感想】 面白い小説を探すにあたり、人に聞いてもネットで検索しても、必ず一度は耳にする「新世界より」。 上中下3巻という中々のボリュームでしたが、どのような内容か一切わからないままチャレンジしました。 本作品を一言で表すならば、「和製ハリーポッター」という感じでしょうか。構成のクセがスゴイ!! サイコキネシスを操る人類と、その文明の中に存在する色々な変わった生物たち。 やはり世界観についての説明はMUSTで、やや蛇足多め、ファンタジーを文章化するとこうなるのかといった感想。 正直上巻の最初の方では、本作品のファンタジーに満ちた世界観を理解するのに骨が折れました・・・・・ 言い換えれば、この本の構想はそれほど奥が深く、作者への畏敬の念を感じざるを得ませんでしたね。 さて、上記の通り、世界観を理解したり読み進めるの難儀はしたものの、物語序盤から読者の関心を惹きつけて離さないオーラが本書にはあります。 最初の最初である上巻9ページ目で、 「多くのものが灰燼に帰した、あの日から、十年の月日が経過した。」 「この間、時間を見つけては、過去の歴史をひもといてみたのだが、再認識させられたのは、人間というのはどれほど多くの涙とともに飲み下した教訓であっても、喉元を過ぎた途端に忘れてしまう生き物であるということだ。」 こんな記述があったのだから、一体なにがあったの?!って気になって仕方がない(笑) 上巻の途中までは、本当に「和製ハリーポッター」で、主人公の早季たちの成長の過程が全人学級の授業を通して緩やかに描かれていくだけなのだが、野外学習で「ミノシロモドキ」に出会ってから展開は一変する。 この世界が、如何にして現代を迎えたのか。 「ミノシロモドキ」を介して「旧世界から」の通達、知ってはいけない過去を早季たちは受けてしまう。 知ってはならない「パンドラの箱」を開けてしまった早季たちの運命は? とまぁ、こんな具合で上巻は幕を閉じる。 個人的に、ミノシロモドキが言っていた内容の中でも特に、「混乱を収拾するために、それまでは歴史の傍観者に徹してきた科学文明の継承者たちが、ついに立ち上がったのです」の伏線が気になりますね。 「科学文明の継承者たち」は、一体なにをしたのでしょう?そうやって歴史は大きく動いたのか? あと、全体を通して、「もし〇〇だったなら、結果的に〇〇にならなかったのに・・・」や、「この時は、〇〇のようなことを想像もしていなかった」など、期待を煽る記述が多すぎるのも気になったが、結果的に面白いのだから良しとしよう。 中巻、下巻の続きがとても気になります。 【あらすじ】 ここは汚れなき理想郷のはずだった。 1000年後の日本。伝説。消える子供たち。 著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説! 子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。 いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる! 【引用】 1.多くのものが灰燼に帰した、あの日から、十年の月日が経過した。 この間、時間を見つけては、過去の歴史をひもといてみたのだが、再認識させられたのは、人間というのはどれほど多くの涙とともに飲み下した教訓であっても、喉元を過ぎた途端に忘れてしまう生き物であるということだ。 2.「早季は、面従腹背って言葉を知っているか?表面は従っているが、腹のなかでは違う事を考えているっていう事だよ」 3.「僕らの社会は、どうやって生まれたんだ?知りたいのは、それだけだ」 五百年間の暗黒時代は、奴隷王朝の終焉によって幕が引かれました。 日本列島を支配していたすべての王朝は、世代間の厳しい淘汰によって、ついにPK能力者の血統が絶えてしまったのです。 重しの取れた国々は、わずか数十年の戦乱により、過去五百年の間にPKによって虐殺された死者をはるかに超える犠牲が生じました。 この混乱を収拾するために、それまでは歴史の傍観者に徹してきた科学文明の継承者たちが、ついに立ち上がったのです。 「その後、現在に至る歴史について、信頼の置ける文献はきわめて少数です。そのため、残念ながら、ご質問の点に関しては不明です」 【メモ】 p9 多くのものが灰燼に帰した、あの日から、十年の月日が経過した。 この間、時間を見つけては、過去の歴史をひもといてみたのだが、再認識させられたのは、人間というのはどれほど多くの涙とともに飲み下した教訓であっても、喉元を過ぎた途端に忘れてしまう生き物であるということだ。 p14 初めてこの話を聞いたときには、私は自分が間接的に親友の命を救ったことに大きな喜びを覚えたものだが、今はその事を思い出すたびに複雑な思いにかられる。 もし、真里亜がこの世に生まれてこなかったとしたら、結果的にあれほど大勢の人が命を落とすこともなかったはずだから… p17 「早季は、面従腹背って言葉を知っているか?表面は従っているが、腹のなかでは違う事を考えているっていう事だよ」 p230 わたしたち五人は、魅入られたようにミノシロモドキの語る長い話に聞き入っていた。話の内容は1%も理解できなかったが、わたしたちの耳から脳に流入した言葉は、乾いた地面を潤す雨水のようにスムーズに吸収されていった。 それまでのわたしたちの世界に関する知識は、最も重要なピースが欠けているジクソーパズルのようなものだった。 だが、ミノシロモドキの言葉によって欠落を埋め好奇心の渇きを癒してくれるものの、それにより浮かび上がってくるのは、身の毛もよだつような地獄絵図であることは、想像もしていなかった。 p244 わたしは身震いした。わたし自身、呪力を使うのによく似たイメージを用いたことがあり、闇を飛翔する巨大な猛禽の姿が、はっきりと脳裏に浮かんだのだ。 「・・・王朝末期になると、王を後継者が殺害して王位を簒奪するのが通例になりました。後継者が思春期になり、PKが発動した瞬間から、先王の命は風前の灯火となったのです。そのため、王子たちは常に厳しく監視され、叛心(はんしん)ありと見なされれば、先手を打って殺害されたり、両目を潰されて地下牢に幽閉されたりということも、日常茶飯事でした。。。。」 p246 「僕らの社会は、どうやって生まれたんだ?知りたいのは、それだけだ」 「五百年間の暗黒時代は、奴隷王朝の終焉によって幕が引かれました。日本列島を支配していたすべての王朝は、世代間の厳しい淘汰によって、ついにPK能力者の血統が絶えてしまったのです。重しの取れた国々は、わずか数十年の戦乱により、過去五百年の間にPKによって虐殺された死者をはるかに超える犠牲が生じました。この混乱を収拾するために、それまでは歴史の傍観者に徹してきた科学文明の継承者たちが、ついに立ち上がったのです」 「その後、現在に至る歴史について、信頼の置ける文献はきわめて少数です。そのため、残念ながら、ご質問の点に関しては不明です」 p465 「一番、人間に忠実だからこそ、注意が肝要なんだよ」 覚は、大儀そうに眉をしかめた。 「なぁ。昨日から僕らは、生きるか死ぬかという場面が続いてきただろう?だけど、賭けてもいいよ。今現在が、多分、これまでで一番危険な状態だ」

    19
    投稿日: 2019.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んで考えたことが山程ある。 アニメで見ていたので大筋は知っているのだけど、その時はなぜこんな行動を取ったのか、何を考えていたのかが分からなかったし、現実には存在しない道具や生物についても詳しくは分からないままだったので、原作を読んで納得した。 知らなかった言葉が沢山。特に生物の名前が大量に出てくるし、実際に存在するものの中に架空の生物を当然のように混ぜ込んであるので調べないと判別ができない。 他にも知らない漢字や語句を調べながら読んでいたので、調べている時間の方が長かったかも……。 原作は早希の回想という形で書かれているため、お茶を濁すと言うか、答えをはっきり言わずに話が進んでいくこともあり、粗筋は知っていても謎が積もっていく。 本編からは脱線するけど気になった言葉が二つ。 「土蜘蛛」はこの作品に出会う前から何となく知っていた言葉だけど、実際に古代日本でそう呼ばれる人達がいたことは全く知らなかったし、そもそも私は日本史で習ったレベルでしか古代日本、更に歴史全体を知らないことに気付かされた。日本人だけど、そのルーツは知らないも同然。すごく知りたくなった。 「黥面文身」は全く知らなかった言葉で、まずアイヌや琉球で刺青の文化があったことも最近知ったし、(言葉が正しいかは不明だけど)本土でも広まっていた風習で、しかも中国の書物に証拠として残っているなんて。ますます興味深い……。 アニメと印象が違ったことと言えば、早希が覚に対してかなり厳しく当たること。対して覚は原作の方が早希のことをよく見ているし、いざという時に守ってあげるし、かなり頼りになる。土蜘蛛の兵士に追われてバラバラに逃げている時、早希のことを見つけたのも偶然ではなさそう。 バケネズミの考えもより伝わってきて、知能の高さが感じ取れた。 著者の頭の中の、超能力が存在する1000年後の未来が面白すぎる。身分証は紙切れと化し、図書館は自走型アーカイブへ。文明は非常に進んでいるのに人間社会はなぜか原始的な生活に。まるでナウシカのような世界。 今、全人類が突然PKを持つようになったらどうなるか。恐らく短時間で地球のほとんどの地域は最悪の結果になると思われる。それは極端な例えかもしれないが、皆が強力な武器や核兵器を持ったと考えれば同じことが起きる可能性が高いだろう。 結局、「ヒトという生き物を社会性を持った哺乳類にすぎないと捉え直す」「ようやく人類は神の力を手に入れたのに、あまりにも強力すぎる力を制御するため、自らを、人から猿、猿からただの哺乳類へと、貶めていかなければならなかった」ということになるのかもしれない。 早希が手記を書いた動機が深い。 「人間というのは、どれほど多くの涙とともに飲み下した教訓であっても、喉元を過ぎたとたんに忘れてしまう生き物であるということだった。」 人間は過去を忘れたら終わりなのだと思う。過去から学ばなければ人類自らを滅ぼすことになる。だから、この作品で起こることや早希達がそこから得る教訓は、現実世界への風刺になり得るのでは。 無瞋上人の言葉で納得できないことがひとつ。「他人の痛みを、わがこととして感じられる」ことが「人と獣を分かつもの」だと言っているけれど、獣だって自分の子供や飼い主を守ったり助けようとしたりする。 痛みを感じるから人間、感じないなら人間ではない=獣、ということではなく、人間だって動物の一種であるし、痛みを感じないのは単に病気だから、精神疾患を患っているから、ただその違いだけだと思う。だから人間だろうが犯罪は犯すしいじめるし、そこに生物として優位なことは全く無いと考える。 まぁ無瞋上人は早希に印象付ける為に例えで言ったのかも知れないけれど……。 私の調べ学習は続く。 20190917

    3
    投稿日: 2019.09.17
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    人間が超能力を持つようになった遠い未来の話。 上巻では先の展開が全く読めないのですが、引き込まれているのは間違いない。

    3
    投稿日: 2019.09.15
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    60 面白い、徹夜本と聞いていた新世界より。 SFだから世界観や用語説明などがあって、冒頭200ページ読むのに二週間かかった。苦手なの。 最初から不穏な話だし、怖い~と思いながら読み進めてた。 でも、サマーキャンプのときから、止まらなくなって一気読み! 疑問に思いながらも巧妙に隠蔽されていた事実が明らかになり、残虐な過去を知ったときから面白さフルスロットル!! 一気に上巻を読みました。 貴志祐介のグロさ好きなんだよね、何回も読みたくなる。 そのままの勢いで中巻に行きました。 20190825

    3
    投稿日: 2019.08.27
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    1000年後の話!? サイキッカーが住む世界で現代の文明の何らかを継承しているような世界!? バケネズミや風船牛など謎の生物!? 五人の少年少女達がヒョンなことから知ってしまった世界の秘密!?物語は急転直下で進んでいく。 ・前半の学園生活はハリーポッターのようにほんのりしてました ・世界観はナウシカやブルータワーのように近代文明が滅んだ後の世界のような感じです ・世界の秘密に触れている時ワンピースのオハラの人々の研究が頭をよぎりました 何れにしても中巻が楽しみです!

    4
    投稿日: 2019.08.27
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    まだ上巻。中巻と下巻が控えていることを承知で、上巻を読んだ感想を。 前半では、能力を持つ前の子どもたちが育てられる途上を描く。 子ども時代を振り返るという形式での記述が上手く、淡い懐古を感じさせる読み味。 まだ世界の全容を知らない子どもたちが大事に育てられるのだけど、それでもどこか不穏な雰囲気が漂う。 それはカズオイシグロの「わたしを離さないで」を想起させた。 そして後半からは夏合宿と称して、子どもたちは旅に出る。 子どもたちは世界の真相を知り、そして身を持って外界の恐ろしさをも知っていく。 未だ危機の真ん中にいるままで上巻は幕を閉じるので、すぐに中巻を購入した。これは続きが楽しみ。 あらすじを読んで、SF好きの自分にはハマりそうな内容であることは分かっていたけど、実際に読んでみるとSFとファンタジーの中間と言ったところ。 そしてテイストはジュブナイル小説の色が濃く、子どもの頃に読んでおきたかったと思わなくもない。

    3
    投稿日: 2019.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    未知の世界についていくのが楽しくて、前のめりに読んでしまった。想像力と好奇心がフル活動して頭の中に景色を広げていく。‬ ‪人は神になり得るのか。思い浮かんだのはそんな問いだった。‬ 価値観が異なる時代に生きていれば考えも変わる。‬でも現状、口に出さずとも神みたいな振る舞いをしているではないかとも思った。自らのやっていることを省みたりもした。‬ 奪い合うことの先に何があるのか誰も知らない。‬

    1
    投稿日: 2019.07.02
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    誰が購入したのがわからないけれど、お家にある本を読もうシリーズ。 能力者系か… と色んな予想と想像を巡らせて読み始める。 人類が、進化してキタロウが増えねずみ男のインテリ化バージョンの出現する世界なのかな? とフザケタ印象で読み進めていたけれど、どうも様子が違う。 中巻の帯に 「プラチラ本 OF THE YEAR 2008 ダ・ヴィンチ」 とある。 どうやら心して読まなければいけなさそうだ。 続き、続き

    1
    投稿日: 2019.06.19
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    1000年後の日本。呪力という神の力にも等しい力を持った人間の世界、神栖66町。この完全に管理された町の中で、呪力の訓練をし制御を学ぶ子供たち…。実はこの世界観に入り込めず挫折した過去があるので、恐る恐るの再トライでしたが、今回は思いがけずにこの世界に早く入り込めました。前半はとにかくたくさんの気になる点(伏線?)が埋まっています。そして後半は好奇心で管理下から踏み出してしまった少年少女達の冒険譚へ。危険を何とか潜り抜けようとする彼らを夢中になって追いかけ、一気に読み切ってしまいました。

    1
    投稿日: 2019.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ついに下巻をブックオフ100円コーナーで見つけ、上巻から読み始める事ができるようになった。 上巻 いつもの貴志祐介らしくない(?)ファンタジー路線のSFだが、やたら漢字が多く出てきたり、千年後の時代設定なのにどこか歴史小説ぽい所があるものの、この作品はエンタメ性が突き抜けていて、久しぶりに読書スピードが上がった。 ジャンルは違えど、高野和明のジェノサイドに匹敵する面白さがある。 また、いつものエロさがない貴志祐介だな〜と思っていたら、案の定ちょっとだけエロいシーンがあったが、規制の為なのかほんの少しだけだった。

    1
    投稿日: 2019.06.05
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    とても面白かった。ライトノベルのようなファンタジーでとても読みやすいけれど、細かい設定がしっかりしていて、初めからこの巻の終わりまで飽きることなく読み進められた。 まるで自分が体験しているかのように錯覚させられるスリルとスピード感は流石だった。途中で本を置くことが躊躇われた。 早く中巻が読みたい。

    1
    投稿日: 2019.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文庫本、上、中、下、全て読み終えてからの感想です。 全て読み終えてからの感想ですが、自分としては、全ての場面を通しての面白さのピークは、この上巻で、ミノシロモドキが「わたしは図書館です」って言いだした、あの場面ですね。あの場面が、この作品を通しての、全ての時点での、自分の受けた、興奮と驚きのピークでした。生き物が図書館!?なんじゃそら!!?ブッ飛び過ぎだろう!!?貴志祐介さん!あんた、トンでもねえ事考え付くなあ!最高にパネえ。マジすげえ。こっからどういう風に話が進んでくのよ!マジスゲエ。やっぱスゲエよ貴志祐介。素敵。 って、思いました。あの場面は。あの場面は、本当に好きでしたね。読書の愉悦を感じましたね。あの場面では。 主人公ポジション?の早紀と、準主人公ポジション?の、覚(さとる)は、なんだか、こいつら、あんま好きになれねえなあ~って思いながら、読み進めましたね。なんだか、この二人の言葉のはしばしが、なんだか、好きになれなかったですね。こすズルい感じが、して。なんかなあ、こいつら、なんか、嫌だなあ、って思いながら、読み進めてました。適切でない例えだと思うのですが、早紀は、「信頼できない語り手」っぽいなあ、とかね、思いながら、この上巻、読み進めてましたね。桐野夏生の小説「グロテスク」の、語り手、みたいな印象を感じながら、読んでました。 あと、ざっくりした感じでは、カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」と、諌山創の漫画「進撃の巨人」みたいだなあ、とか思いながら、読んでましたね。主人公たちを取り巻く、限定された囲われた環境には、圧倒的な秘密が隠されている、みたいな感じ。ユートピアなのかディストピアなのか?とか思いながら、まあ、ドキドキしながら読み進めてましたね。この上巻は。

    1
    投稿日: 2019.05.30
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    1000年後の日本が舞台のディストピアSF。1000年後といってもサイバーパンクのような機械仕掛けの世界ではなく、H・G・ウェルズの『タイムマシン』のような、自然と調和の取れた郷愁を誘うユートピアのような世界観で描かれている。田舎の田園風景のような穏やかな世界の裏に、日本の民俗学を元にしたおぞましい背景が見え隠れしていて、ページを繰る手が止まらない。とにかく世界観の作り込みが濃密かつ、謎の多い話なので、上巻を終えた後にはすぐに中巻へと手を伸ばしたくなるだろう。

    1
    投稿日: 2019.05.25
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    1000年後の日本。 「念動力」が日常となっている世界観。 聞いたことも見たこともない生物がいっぱいなのに、すんなり入っていける。 子供たちの知らないところでは、きっととんでもない社会があるのだろう。

    1
    投稿日: 2019.03.25
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    ※全巻まとめての感想 ・構成 人間とバケネズミの支配・被支配関係を転覆すべく、バケネズミの反乱が起きるという展開はダイナミックで引き込まれた。 なお、あくまで早季の視点から書かれている以上、書かれた内容は必ずしも(客観的)真実ではないようだ。 ・ディストピア小説として 前半は、ネコダマシなどの影がチラつき、徹底した管理社会の恐ろしさを感じた。政府に生殺与奪の権を握られている点で、『1984年』と似ている。 社会秩序維持と自由保障のバランスの取り方は興味深い。思想、言論や学問の自由はあまりなく、教育や倫理が秩序維持に重要な役割を果たしているようだ。 ただ、結局無垢の面の意義がわからない。 ・バケネズミとの戦争 本作の目玉はバケネズミとの戦争だ。 「攻撃抑制」や「愧死機構」が機能しない「悪鬼」の話など、前半で張った伏線が良く回収されていた。 バケネズミを率いるスクィーラが唱える民主主義の理念は印象的。最後に、バケネズミは呪力を持たない人間がネズミと掛け合わされた生物だと判明したときには、世界観が根底から揺らぐ。 本作は小説である以上、メッセージを伝える目的で書かれたものではないが、階級対立や人種差別、植民地支配、民主主義や人権の理念、科学技術の危険性などの問題を想起させる。また、作中における性・愛の在り方は風変わりで面白い。 ・その他 『新世界より』という題名は、現在我々が住む世界、いわば旧世界が滅んだ後の「新世界」の話である、という趣旨だろう。 呪力は、それが孕む危険や危険防止策が必要な点で、科学技術ないし核兵器に似ている。 呪力を背景に人間がバケネズミを支配する制度は、奴隷制や植民地支配を連想させる。 最後にスクィーラを裁く審判は極東軍事裁判のようだ。 「ヤモリも四つ足、我らも四つ足、ヤモリが越す坂ならば、我らに越えられぬ道理はない」という奇狼丸の発言の元ネタは、義経の名言(鵯越の逆落とし)に違いない。

    1
    投稿日: 2019.03.21
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    独特な世界観になかなか付いてゆけず、でも何とか途中で投げ出さず読んだ。 これがいつかドキドキハラハラな展開へ繋がると信じて。 そして、やっと最後に近くなってから、先が読みたくてウズウズする感じになり…中巻へ!

    1
    投稿日: 2019.03.08
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    遠未来を舞台にしているものの、どこか懐かしく民俗学的な薫りのする世界観。読む前はボノボの生活を基にした社会形成がなされている世界の話ということだけ知っていたのだが、それは一部分の要素で、もっとスリルとサスペンスに満ちた話であった。次巻を読むのが楽しみ。

    1
    投稿日: 2019.03.08
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    アニメから入ったのですが、より細かな設定に感服し、これからどうなるのかわかっているのに期待が溢れます。 どうやったらこういう世界を創造できるんだろ

    1
    投稿日: 2019.01.28
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    主人公の子供の頃の、ある出来事に関する物語。たくさんの登場人物や、現在とは全く異なる自然、掟、教育、生物、能力の世界観がとても面白いです。情景を想像しながら読むのは少し難しいですが、ここまで異なった世界観だとそれもまた楽しく感じます。 ある地点から物語の進行速度が一気に加速するように感じました。そして、それまでの伏線の貼り方がすごい。 私は、初版当時の分厚い上下巻で読みました。子供の頃分厚い本に憧れて購入しましたが、長い間読まずに棚の奥に。というのも、読書が苦手だった私には耐えられないくらい長い物語の序盤。世界観が全く違うので、初めは何が言いたいのか全くわからず少し退屈に感じてしまいました。 上下2巻の上巻の終わり(文庫版だと中巻の真ん中くらいかな?)に、やっと物語の幕開けという感じでお話に動きがあります。 それからは、早かったです。続きが知りたくてどんどん読み進めてしまう。退屈しながら読み進めた上巻は全て物語の伏線になっていて。最後まで読むと「この作品すごく面白い!また読みたい!」とハマってしまいました。面白いマンガって何度も読み返しますよね?それと同じ感じ。また読みたくなってしまいます。 伏線を張りつつ、こんなに世界観を広げていくお話を私は初めて読みました。(そんなに本読んでいないので、あくまで個人的感想ですが。) 現実を忘れて読みたい本です。 この本をお勧めしたい方↓ ・壮大な物語が読みたい方 ・常識に囚われないSFが読みたい方 ・時間をかけてゆっくりと進む物語が読みたい方 逆に、短期間でサラッと読みたい方や長い話が嫌いな方にはあまりお勧めしません。 この作品はアニメにもなったそうで。アニメは見たことないのですが、このお話だったらアニメになるほどの躍動感があるね、と感心しました。

    3
    投稿日: 2019.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長編3部作…とは知らずに上下巻揃えて満足だった私。これから中巻を買いに行きます。 特殊な世界で産まれ育った子供たちを取り巻く独特なストーリー。前半は世界観の説明、後半はバケネズミとの戦いという構成。途中途中にある生態系の説明には若干飽きる部分もあるが、適度な緊張感と恐怖感が続き、どこに着地していくのかがどんどん気になっていく。次巻に期待。

    1
    投稿日: 2018.12.07
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    二周目に入ります。本作を読み込んでからアニメを見たら、ほぼ頭で浮かべた通りの景色で驚きました。情景の描写がとても細かいです。でもバケネズミのコロニーでしばらく過ごすシーンは読んでいて終わりが見えなくて辛いです。

    1
    投稿日: 2018.11.26
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    1000年後の日本。 注連縄で囲まれた村で育ち、サイコキネシスを持ち、下等な生き物を従え、村から出ることを許されない。 それが当たり前だった子どもたちが、歴史を知ってしまったことで世界に疑問を抱き始める。 この世界を異様だと感じるのは、自分の当たり前と異なるからで、1000年も未来なのにむしろ古く感じるのは、歴史は繰り返すということなのでしょうか。 成長過程にあり、何でも吸収できる子どもだからこその純粋さや真っ直ぐさが恐ろしく感じました。 伏線と思われる箇所が多く、まだまだ展開が読めない。

    1
    投稿日: 2018.11.20
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    今日は貴志祐介からもう一冊。この本は山形駅にあるくまざわ書店で買った記憶があるから、これもきっと2012年、大学4年になる年の冬に買ったのだろう。 病的に美しい日本。そこには争いも憎しみもない。人々はボノボのように、愛情表現の一環としてフリーセックスする。この設定、当時の私には刺激が強すぎた。 主人公たちは、この世界で少年少女から大人に向かって成長していくのだが、その中で徐々に隠された過去の秘密に気づいていく。 日本であって日本ではないその世界観に戸惑ううちに、次々とテンポよくこの世界の秘密が少しずつ断片的に紐解かれていく。わたしはアニメーションは見ていなかったので、純粋に次の展開をハラハラしながら追いかけた。 そんなスリリングな読書体験はこの本以降なかなかできていない。それくらい、濃密な読書体験ができる一冊。部屋に閉じこもってコーヒーを沸かして、さぁ一気に下巻まで読もう。

    1
    投稿日: 2018.11.15
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    読み始めて何となく世界観が見え始めたところで「まさか和製ハリーポッター的 な!?」と思い読むのを止めようかと思った。別にハリーポッターが嫌いってわけで はない(読んだことはない)けど、今はホグワーツでのファンタスティックなスクー ルライフを読む気分ではないから。 とは思いつつ勿体無いので読み進めてみたら・・・おもろいではないか。 特に中巻(文庫版)に入ってからはスピード感もなかなか、下巻の東京遠征と決戦は ハリーポッターにはない血生臭さもあって熱中できた。 東京の地下での探索や決戦の際に、実際の場所がわかるような遺跡(駅看板や銅像や そこそこ有名なオブジェ等)の記載があれば臨場感もアップしたかも。今は見附から 四ツ谷に向っているんだな?とか。

    0
    投稿日: 2018.11.11
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    めちゃくちゃドキドキします!気味の悪さとミステリー(?)とが混ざり合って最高ですね。 アニメから入りましたけど、結構忠実にアニメ化されてたんだと気付きました。ユートピアが実はディストピアだったって(ディストピアとは違うか?)最高にドキドキさせてくれます!

    2
    投稿日: 2018.09.26
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    読み始めから引き込まれました。 現実的で本当にありえそうなことと、 ありえないはずなのにあってほしいことと、 あって欲しくないことと、 そういったことが入り混じり、複雑な世界感を作り出しているのだと思いました。 アニメやラノベが好きな人も楽しめます。

    0
    投稿日: 2018.09.01
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    間違えて買ってしまった。。。評価を星ひとつにしたが、ゼロな気分。 昔々にAmazonの欲しいものリストになぜか登録したらしく、先日あまり確認もせずに買ったようで間違えてしまった。 上巻しか読んでいないが、最初の3ページくらいから違和感を感じたものの、好転するかと読み続けたが、途中から真面目に読む気もなくなってしまい、最後は斜め読み。この本は・・・中学生くらい向きかな。おませな小学生も読めるかな。 なぜみんないい評価をしているのだろう。。。読書のフィールドが違うからだな。間違って踏み込んでしまったんだ。好みの問題であり、私には合わなかったというだけだ。

    0
    投稿日: 2018.08.31
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    いっそ面倒になりそうなくらい徹底された世界観なのに、読んでると一瞬で引き込まれる。 怖いくらい。 アニメをみればこの世界の視覚情報は一瞬でつかめるんだろうけど、文字だけを必死に追って町の情景や早季たちの駆ける姿を想像するのが楽しくてしかたなかった。 明日も仕事なのにやばいなーと思いながら徹夜で読んで、やっぱりやめときゃよかったって思いながら眠い目こすって通勤して、でも上巻読んだら中巻が待ってる、中巻読んだら下巻…… って、読んでるあいだずっと寝不足。おもしろい本読んで寝不足って人生これ以上の幸せあるかいな。

    1
    投稿日: 2018.08.27
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    1000年後の日本。人々は超能力(呪力)を有しており、原野には異形の生物が跳梁跋扈していた。 歴史は隠匿され、過去が分断された謎多き世界、子供たちがその秘密を探るべく旅に出る。 盛り上がり、面白くなるのは中盤から。そこまでが鈍重なのが残念。

    1
    投稿日: 2018.06.15
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    夜中の2時に読み始めて、5時間寝て、朝の10時には読み終わってた。厚いのに、あっというま、おもしろい

    1
    投稿日: 2018.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    舞台は、1000年後の日本。 人々は念動力(サイコキネシス)を使えるようになっていた。 人ひとりが簡単に世界を滅ぼせる強大な力を持ちながら、 争いのない平和な世界を築き歴史を重ねていくためには、、、。 新たな足枷を必要とした新世界の話は、 何もかもが想像を絶していて面白かったです。

    1
    投稿日: 2018.02.25
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    日本人にしか書けない懐かしい未来絵図。娯楽でもどこか2040年の日本を議論する糧になればと手に取ったけれど、そんな次元の世界観ではなかったな。久々に主人公に感情移入したのは、彼女が平凡だからか、彼女が少女だからか。

    1
    投稿日: 2018.02.23
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    去年文庫版の上巻だけ読んで、改めて上下通読。 日本の要素の強いファンタジー… と思いきやこれはSFかなあ。 文章は主人公の一人称で綴られて、主人公が書き残した文書、という前提のせいか思い入れ込めすぎたレポートみたいな文体。 そこに違和感覚えつつも次第に見えてくる話と世界観とに引き込まれてしまう。 面白いと思うのは、これがあくまで主人公の住まう郷の話 ということで、知らないところでもっともっと色んな危機があってもおかしくないよなあ と思わせてくれるところ…

    1
    投稿日: 2018.02.10
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    まだ上巻のみの感想ですが、単純にかなり面白い! ファンタジーものは久しぶりなのもありワクワクしながら読みました。 ストーリーて思ったのは現代版ハリーポッターのような印象。学校に通いながら勉強や冒険で成長していく学園ものの側面と、教師を含め上層部に秘密を徐々に暴いていく点などが共通点でしょうか。 にしても、独自のこの世界を直接ストーリーに関係なさそうなところまで詳細まで作り込んでいる事に関心します。 続きを早く読みたい!

    2
    投稿日: 2018.01.24
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    コンセプトはとても面白いのだけれども、不必要な情報が多すぎて無駄に長いと感じた。ジェノサイドと同じ時期に読んだので、比べてしてまうとどうしても劣る感じで物足りなさを感じた…

    0
    投稿日: 2017.12.22
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    半分くらいから面白くなってきた。不思議な話で引き込まれる。読み終えたらアニメも見たい。それにしても分厚い。軽い腕のトレーニングになるレベル

    1
    投稿日: 2017.12.22
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    今から1000年後の日本、「呪力」と呼ばれる超能力を得た人類は、小さな集落を形成しバケネズミと言われる種を使役しながら、つましくも平穏な生活を送っていた。神栖66町で育つ主人公早希は、同級生達と共に呪力の研鑽に勤しむ日々だったが、ある日彼らと共に先史時代の人間が遺したと思われる情報端末機器を見つけてしまう。明かされる文明崩壊の理由、そして神栖66町の歪み。そんな彼らを、更に抗い得ない運命が襲う。中学時代『黒い家』を読んで死ぬ程恐い思いをしてから、大好きな筆者の作品。矢張り話に疾走感があって面白い!全く新しい世界が緻密に描かれていて、読んでいる方としては、まるでどこか異国を観光している様な気分。中盤あまり興味が無かったバケネズミの抗争にほとんど話が割かれていた点も後々合点がいく。ちなみにアニメも原作に忠実で絵柄も綺麗なのでオススメです。

    1
    投稿日: 2017.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者:貴志 祐介 発行日: 2008/1/24 評価:★★★★★  (所要時間:2.5時間) 読破冊数: 26/100冊 ■こんな人におすすめ ・怖い思いをしたい人 ・不気味なものを見たい人 ■概要 受賞歴 第29回(2008年) 日本SF大賞受賞 内容紹介 ここは汚れなき理想郷のはずだった。 1000年後の日本。伝説。消える子供たち。 著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説! 子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。 いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!(amazonより) ■この本から学んだこと ・知人に薦めで読むことになった本。 「とにかく気持ち悪さに浸りたい。重松清の疾走みたいなのが理想なんだが、何か知らないか」 という私のリクエストに知人が 「不気味さが後を引くよ」と薦めてくれたのである。 内容だが、確かに不気味である。 (重松清みがあるかは不明) まだ上巻。 更なる恐怖が待ち構えている伏線がすでにあるし、読み進めるしかなさそうだ。 ・中でも興味深かったのは「ボノボ(ヒト科チンパンジー属に分類されるサル)」についての記述だ(ここはノンフィクション)。 ボノボは、ストレスが高まり、他の霊長類であれば暴力的になってしまう場面で、平和的に事態を解決する動物である。 その解決の仕方が、なんと「性交」だ。 普通チンパンジーは、繁殖目的でしか性行動をしない。 だが、ボノボは違う。 力で事態を解決する場面を、性交で解決するのだ。 しかも、おとなの雄同士や雌同士、おとなと子ども、子ども同士など幅広い組み合わせで。 びっくり。 だからと言って人間も試してみたらどうでしょう?とはいかない。 だが、この物語の世界では、登場人物たちもそれをする。 主人公の早季、優等生の瞬のことが好きなのに、いつも皮肉屋だが本当は優しい、覚とする。 その事実だけ記述すると、結構文春な事態だ。 確かに文中だとその流れが唐突なのだが、何と言うか、いやらしさがなくナチュラルだったのだ。 それくらい、この世界では普通の出来事だからそう書かれていたんだろう。 本来、繁殖や性的興奮どうこうのみでなく、 お互いを落ち着けたり、スキンシップの意味でのそういうことが もしかしたら大切なのかもしれない・・・ 人間に足りていないのはそこ、なのかも? そんな風に思った。

    5
    投稿日: 2017.10.18
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    圧倒的異世界感。この設定を思いつくことがすごい。この世界の中を自由に泳ぎ回ることが出来るのが、読書の一番のすごさかも。

    1
    投稿日: 2017.10.12
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    SFファンタジーと思って読んでいると、いつの間にかホラーやサスペンスを読んでいるような感覚に。 かと思えば少年少女たちの恋愛や冒険スペクタクルになったり、得体の知れない怪物や人間同士のバトルもあったり、と1つのジャンルではくくれない作品。 刺激的で、残酷で、過激な3部作になってます。 冒頭にある悪鬼と業魔の説明を最後まで忘れてはいけません。

    2
    投稿日: 2017.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1000年後の世界。 人間の中で特殊な能力を持った人たちが、戦争を起こし、世界を支配してしまった。そのとき、支配する側と支配される側の人たちはどのようになったのか。 はじめは、何を言っているのか分からなかったけど、読み進むにつれて、だんだんとのめりこんでいくような話だ。 全3巻

    2
    投稿日: 2017.09.17
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    貴志祐介氏がなんと30年もかけて構想を練ったという、超大作ファンタジー。舞台は1000年後の日本で、そこに住む人々は皆超能力を持っている。というより、超能力を持った者だけが、核戦争を生き延びたという設定。 未来が舞台とはいえ、その世界は極めて原始的である。主人公の少女は、クラスメイト達と協力して、邪悪な敵(動物たち)と闘う、というRPGゲームのようなストーリーである。 次々に困難が襲い掛かり、最初から最後まで緊張感が途絶えないのはすごい。上巻は世界観の説明に費やされて、読んでいる途中に飽きてしまう人もいるだろう。 個人的には、主人公の少女に感情移入できなかった。ファンタジーとはいえ、あまりにもリアリティに欠ける設定に入り込めなかったのが残念。貴志祐介は大好きな作家で、本書も長年楽しみにしていたのだが、肌に合わなかった。

    0
    投稿日: 2017.09.06
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    面白し。さすが貴志佑介の人気作品。もっとハイテクな世界観を勝手に想像してたけど、超能力的進化はあるものの、住世界は寧ろちょっと古めかしい感じ。イメージとしては、恒川光太郎の諸作品とか、最近読んだ中だと”二千七百年の~”とか。漫画だと”ランド”みたいな。正直こういう世界観って、特に目新しい部分は殆どない気がするけど、書き手の解釈とかによって、いかようにも面白く味付けが出来てしまうんですね。禁を破ったせいでネズミ軍団に追い掛け回されてみたいなドタバタ劇が繰り広げられてるけど、世界そのものがひっくり返るような秘密も隠されていそうな予感も満載で、まだまだ前巻が終わったところだけど、ここからの展開に期待が膨らみます。面白し。

    1
    投稿日: 2017.08.21
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    上巻を読み終えるのに二ヶ月もかかってしまった。何度ももう読むのをやめようかと思ったけど3冊かってしまったし。(図書館利用ばかりなので珍しい) 後半はなかなか面白くなってきたので残り2冊に期待したい。

    1
    投稿日: 2017.07.15
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    上・中・下巻全て読み終えました。これだけのボリュームなのにほとんど一気読みでした。内容に関しても世界観が細部まで作りこまれていて、圧倒されっぱなしでした。呪術が確立された世界、独自の進化をとげた生物たち、その理由、外界と隔離された町、前半を読み進めながら友人との交流の中にも漂う不穏な空気感にこれから何が起こるのかドキドキしながら読み進めることができました。正直生物などの細かい描写は軽く流したところもありますが、内容の理解には大きな影響はなく、十分に楽しむことができました。 この物語では1000年後の未来が描かれているのですが、呪術抜きにしてもあり得る可能性だと感じました。結局全ての元凶は人間であり、私利私欲のために世界すら滅ぼしてしまうことは遠い未来十分に考えられます。過去の文明が滅んだ歴史やバケネズミの成り立ちなど、人間の怖い部分が存分に描かれており、フィクションではあるが妙なリアリティを感じさせられる部分もありました。読み終わってからの余韻も深く、直後に前半から読み直した作品は久しぶりです。グロい描写は得意ではないのですが、もう少しこの作者さんの作品を読んでみたいと思ったので、何か違うものに挑戦してみようと思います。

    0
    投稿日: 2017.07.10
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    人間が呪力を使えたり鬼が出てきたり不思議な生物が跋扈する街の生活を、子供たちの目線から描いている。 早季という子の回想として書かれているのだけれど、まずは生活の基本的なおさらいから登場人物の紹介、そして初めての冒険まで。 穏やかな中にも平和な生活だったのが、だんだん謎が増えてきて、危険な目にも遭って、今まで疑っていなかった世界に疑問を持ち始める様子にほっとするやら恐ろしいやら。

    0
    投稿日: 2017.05.22
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    ミノシロモドキが過去の歴史をあぶり出すところから、にわかに物語が面白くなる。緊迫する。様々な学問が合わさっていたのだな。物理学の所だけ、怪しいが。

    0
    投稿日: 2017.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不思議すぎる。が、早くどうなっているのか先を知りたくなって読んでしまう。 魔術や、忍術が出てくると一気につまらないと感じる自分だが、この本はおもしろく読めている。 どうしてこんな世界になってしまったのか、早く知りたい。

    0
    投稿日: 2017.03.05
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     『新世界より』の文庫本をBOFF100円で手にいれた。本書は2008年発行で2011年文庫化、そしてついに2017年に100円で読めるって凄い! 9年も待たされたけどね(笑 追記:なんと全3巻各100円で入手 レビューは次巻にて

    0
    投稿日: 2017.03.03
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    読み始めは宗教色の強い話かと思っていたら全く違いました。人間が呪力という力を手にし、日々の生活に利用しながら過ごしている未来の話。噂から主人公達が、一歩踏み出した事により、世界の歴史、自分達がどのような存在かを知ってしまうとそこから急展開なサバイバルに落とされ、どんどんストーリーに引き込まれていきます。火のないところに煙は立たぬと言わんばかりに噂が立証されていくので、嫌な予感しか常にしません。しかし続きはとても気になるので読むしかないという八方塞がり感で、作者の思う壺です。

    0
    投稿日: 2017.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どこかのブログで絶賛されてたので読んでみた。 SF読むの久しぶりな気がする。 後半になって展開が面白くなってくるので、中・下巻が楽しみ。 「あなたは、他人の痛みを、我がこととして感じられる人です。そして、よくよく肝に銘じてください。その痛みこそが、人と獣とを分かつものだということを。」

    2
    投稿日: 2017.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

     世界観や地球歴・人類歴自体を開陳するのに紙数を要した感はあるが、人間心理(悪鬼や業魔が表象するモノ)の深層の一部を主題とするには、この世界観描術は、必要な分量であったと思う。  また、何気に、生物学のトリビア(社会性哺乳類としてのハダカデバネズミや、ボノボの「ホカホカ」。もちろん蟻などの社会性昆虫)を加味して構成された世界観は興味深い。  呪力を悪用する学らが突然失踪する件から、牧歌的でない謎に満ちた世界であることを上手に暗示していると感じる。ただ、上手くいえないが、展開は既読感を感じてしまう点も。まぁ十分面白いのだが…。

    0
    投稿日: 2017.01.20
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    h28.12  内容を全く知らなくて、読み始める。 ??? なんの話だこれは。。。 上を読み切るもイマイチ入っていけないが、この文明の未来の話で、人間とその他の動物がいろいろと進化しているようだ。 細かい話はついつい流し読みしてしまったが、ここから中、下と続くなかで何やらいろいろなことが起こりそうな予感がする。 しかし、これから違う本を読まないといけないため、内容を忘れないようにしないとな。 最後は、瞬がね。

    0
    投稿日: 2016.12.15
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    貴志祐介先生のファンなので買いました。 今までの貴志先生の作品とは一線を画するファンタジー作品でありつつ、独特の怖さを醸し出す作品でした。 一回目はバーっと読み、二回目はじっくりと読み込み、新たな発見を楽しみました。 ファンタジー好きのみならずホラー好きにもお薦めしたい珠玉の作品です

    0
    投稿日: 2016.11.11
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    20160903 職場の先輩に勧められて読みました!「現代文学の中で一番好き」「ファンタジーだし、好きだと思う」と猛プッシュでした。(笑) ハリーポッターは大好きですが、実はファンタジーってあんまり得意じゃなく…久しぶりにファンタジーを読みましたが、おもしろかった!! 今から1000年後の日本とか、徳川家康について教科書では川をどうにかしたことしか記されてないとか、今があって成り立つファンタジーというか、そういう設定すごく好きです。基本的に通勤中しか本は読みませんが、家でも本を開きたくなるおもしろさでした。 続きが気になります。アニメも見よっと。

    2
    投稿日: 2016.09.07