
総合評価
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powered by ブクログお仕事系エンタメ小説という軽い言葉で表現してはいけないほど、深みのある小説です。 もちろん物語の主人公は通称ぐー子25歳のトッカン付新米国税徴収官。そして彼女の成長物語なんですが、彼女を取り巻く様々なキャラクターの登場、やり取り、それらの設定が繊細かつダイナミック、それでいて見事なまでに張り巡らされた伏線が素晴らしくイッキに読み終えてしまいました。ぐー子の直属の上司である鏡トッカン、彼の部下ぐー子に対する深い愛情をひしひしと感じながら、あからさまではないその愛情のムチをしっかり理解して成長していくぐー子の姿も感動的でした。小説終盤の大橋夫妻のところへ向かったぐー子の一連の行動や言動、大橋夫妻とのやり取りはエンタメ小説なのに読んでいて涙がとまりませんでした。 この小説のテーマは仕事に向き合う、或いは人生に対して迷いながらも、必死に生きている人たちに対する「応援」なんだと思いました。 続編を読みたいと思いました!
0投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ図書館本。税金滞納者を取り立てる国税徴収官は国民の嫌われ者で、中でも特に悪質な案件を扱うのが特別国税徴収官、略してトッカン。この本はそんなトッカン付きになった新米徴収官が、鬼上司のもとで仕事に奮闘する話。税金についてはもちろん、仕事とは何か、何のために誰が為に働くのか、色々なことを改めて考えさせられる内容だった。これからの深樹の成長とあわよくばの恋愛展開にも期待。
1投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ世間には道理が合わない事、事実が多分にある。それは権力、金、コネなどによって捻じ曲げられ一部のものだけが徳をする世の流れだ。現実でも多くの政治家の闇金、裏金、帳簿に載せない献金・横流し現金など権力を振える上に行けば行くほど隠されたものが多く、暴露、露見しても知らんふりを通す輩が増えた。道徳観が薄くなり始めた日本は「今がよければそれで良し」「世間が知らなければどこまでも悪を続ける」「悪を悪とも思わない、罪を罪とも思わない」「見て見ぬ振りして自分が徳(無害であれば)をすれば良しとする」本書の魅力は新米の滞納者への税金徴収する徴収官と上司とのやりとりから始まる税務署の見方、捉え方、考え方、納税者を救う相談など参考になる、一番「犯罪」が多いものはなんと「脱税」だという。 初耳、税務署では「滞納処分停止」から「徴収の緩和制度」と言うものがある、生活に困窮している人々への相談にも乗ると言う事らしい。
3投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログ細かい設定は、たまにあれ?と思う矛盾もあったりしましたが、ストーリーは読みやすい、且つ納税をそれぞれの立場からみることができておもしろかったです。 続きも読もうかな。
0投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ登場人物がどれもイメージがしやすく、ストーリーも特別国税徴収官という役職のリアルな徴収活動の中で見えてくる人間模様が面白かった。 ストーリーの展開もテンポ良くて一気に楽しめました。
1投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
国税特別徴収官、馴染のないお硬い職業と思っていたのですが意外にも庶民の味方? 一冊目だけ〜と思って手に取ったけど、これはつづきも気になります。
7投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ浸みる言葉って、ある。 弱っている心に、じんわりと砂糖の甘さのように広がる言葉が、ときどきある。 この表現いいな。とても共感できる。主人公が打ちのめされる描写がしっかりあるからこそ、鏡教官の最後の言葉に説得力がある。 続きが読みたい作品。
1投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ税務署の仕事は全く知らなかったので、興味深く読むことが出来ました。 サクッと気楽に読める作品。 主人公の性格はクセがあるので、初めは受け入れ難かったのですが、この主人公だからこそのストーリー展開で面白かったです。 続きもあるということなので続きも読みたいと思います。
0投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログお仕事小説として楽しく読める。 ただ、各キャラクターの描き方がやや大袈裟すぎる(キャラがたちすぎている)のが気になってしまって読みにくいのが残念。レッテル貼りをしておいて、実は見た目通りの人物ではない、というのがやりたいのかなとは思うが、最初のレッテルを貼りすぎなきらいがある。 そのせいもあり、主人公二人をはじめとしたキャラクターがどうにも好きになれず、ストーリーは好きなのにページをめくる手がとまりがち。次作はもう少し慣れて読みやすくなるだろうか…
0投稿日: 2024.03.07
powered by ブクログ国税徴収官という仕事は知らなかったので、仕事内容や、業界用語?の部分など、楽しく読んだ。ただ、主人公の性格がちょっと… 今後の2人の関係がどうなるのかは気になるところ。
0投稿日: 2023.12.21
powered by ブクログ税務署を舞台にした小説ではあるが、良くも悪くも細かい仕事内容にはあまりフォーカスしておらず、割と想像の範疇にある。だから、税務署の仕事の世界を知りたいという欲求はあまり満たせないかもしれない。 しかし、滞納者には滞納者の人生があるというところを重視しているようで、それが物語に奥行きを持たせている。ただの勧善懲悪ではなくて、滞納者にはこんな悲劇が…みたいな単純なお涙頂戴でもない。 滞納者にもこれまで生きてきた人生の厚みがあるし、一方で人間なのだから衝動的に変化が起こることもある。 深樹が滞納者を前にお役所対応をしたことを恥じたのと同じようにハッとさせられた。 どんな仕事でもそうなんだよな。 客というのはただお金を持ってくるカモではなくて、その人にも生活があるということを理解してあげないと、いい取引相手にはなれない。
5投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログ専門分野のおしごと系エンタメは別世界にトリップできるようで楽しい。 税金ネタなので身近だし大切!とは思っても、ニコニコ源泉徴収の身では、節税の葛藤とは縁が薄い。せいぜい節約といえば国民年金かNHKくらい(クズ) 本作は法律コテッコテではないものの、あとがきになってマルサの女は法人相手、トッカンは個人相手という違いをやっと理解するようなハードさ。そこに貧困や自殺、詐欺といった問題が存在するということも知らなかった。お金に殺されないで、という主人公の叫びは悲痛だし、異世界だ。 またクセ強キャラ(Audibleナレーターさんのアニメ声もあって)であるずぼら系主人公のドタバタ感もすごい。セフィロスのようなパーフェクト上司も相まって、いかに共感できるかと格闘しながら読んだ。 自分の票田や天下り先に税金をつぎこむセンセたち。その怒りだけが共通項かも。市民側であるにもかかわらず、国家の大義との板挟みになる徴収官は大変な仕事だ。 きっとそれは、公務員全般にも言えるんだろうなと思った。民間なら淘汰されそうな変な職員もいるし。 あらゆる方面から挟まれがちな、日々まじめにがんばってみえる公務員のみなさんに頭が下がる思いがした。 シリーズがあるようなので全クリ目指そ!
8投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ世間では、公務員は安定していて、楽している…と言われがちだけど、逆に公務員という看板を背負っているからこその、プレッシャーも多いと思った。 一言で、誰かの人生を壊してしまう可能性がある…というのは、公務員以外の仕事でもあり得ることと感じ、身につまされる思い。 仕事に真摯に向き合おうと思えた作品。
0投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ特別国税徴収官、所轄のマルサのような仕事。映画のマルサは法人専門だが、こちらは個人の方の仕事。国税庁の仕事のことが楽しくわかる。人生の保険のために安泰な公務員の仕事に就いたが、むしろ憎んでいた国税庁で働くことの意義を学んでいく。
5投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一応小説仕立てなのでカテゴリは、ビジネス以外、としましたが、税金はコンサルティングの中で重要な位置を占めます。 現実の国税(税務署)も良く知っています。 小説の中の話なので滞納者のために奔走するトッカンがでてきますが… 税金の回収がなぜ冷酷か。「最大の犯罪は脱税、なぜならその影響は全国民に及ぶから」というのはうなずける。
0投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログテーマは面白かった。 国税庁の調査官が主人公。徴税というテーマで、物語が作られている。 法人部門をさんずい、個人部門をにんべんと呼ぶらしい。などなど。全く知らなかった専門用語に心躍る。 主人公らが対峙するのは脱税をした人々。 どこに、どのように現金をかくしているのか、というのはさながらミステリー要素。 答えが分かった時、なるほどそう来るか!と膝を打つ想い。 ただ、良かったのはそれくらいかなぁ。 キャラクターはよくある感じ。 ちょっと抜けてるんだけど暗い過去を持つ、若い女性が主人公。 そして、主人公の上司。一見、人の心を持たない、徴税が大好きなスーパーエリート。 それから、ライバルの意地悪な同年代女性。そして、ちょっと妖艶な謎多き女先輩など…。 ちょっとテンプレが過ぎる感じ…笑 ストーリーに関しても、割りとよくある展開かなぁ。 小説としては星3つくらいな感じ。 続編が出てるらしいけど、読むかは微妙なライン。 若い小説初心者向けの一冊かな。
7投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ図書館本。税務徴収の仕事の大変さにビックリ。 本当にこんな事が有るのかな? ぐー子頑張れ、こんな上司嫌だ。
0投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログおもしろすぎた。やはり、高殿円さんの小説はおもしろい。 ぐー子のキャラが秀逸。性格に賛否あると思うけど、私は嫌いじゃない。 税務署勤務の知人が、いつだったか「あまり好かれる仕事じゃないから、外では職種をあまり言いたくない」と言っていた。それを聞いた時は、そうなのかなー、くらいにしか思ってなかったけれど、この本を読んで「なるほどな」と思わされた。 ぐー子や鏡特官の言葉、2人が対する人たちの言葉から、はっとさせられることも多かった。 ドラマは観てなかったけど、この本の後半の怒涛の展開から、映像化されたらきっとおもしろいんだろうなと思った。 続編読むのも楽しみ。
2投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログお仕事系小説。舞台は税務署。特別国税徴収官(略してトッカン)とその部下の新米女性徴収官の話。優秀な上司とダメ部下、よくある展開だが、『マルサの女』みたいなシーンがあり、結構面白かった。
6投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログ国税局の徴収官のお話。 そっか、税金滞納すると差し押さえされるって聞いたことあったけど、そういう仕事の人がいるのねー、と読み始めたけど、面白い。 どうやって売り上げをごまかし、どうやって集めたカネを隠すのか、滞納者と徴収官の攻防は面白い(人の仕事だからそんなこと言ってられるんだろうけど)
0投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ特別国税調査官=トッカン 井上真央主演ドラマになった原作 見たけど覚えていないw お仕事小説は読むのが進んでいいな 家も失い死ぬ状況で税金未納がある そんな貴方に「滞納処分の停止」を 教えます・・・うまくいけば税金を 消滅できます(´・ω・`)でもダメよ
0投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログ'22年10月9日、Amazon audibleで、聴き終えました。高殿円さんの作品、初体験。 コミカルで、楽しくて、少しホンワカ…と、とても面白く聴きました。 しかし…「グー子」って!最高に可愛くて、笑ってしまいました!アハハ!しかも、相手は「ハスキー犬」です!笑うって、幸せですね! テーマも背景も、全然違いますが…思わず「元彼の遺言状」を思い出しました。あれも、楽しい小説だったなぁ、と。 唯一、僕にはちょっと甘くて…というところは、いわゆる「お涙頂戴」な点。少し、ベタかなぁ。まあ、そこもこの小説の魅力、だとは思います。あくまでも、僕の好み、です。 あとがきで、作者の言葉として紹介されていた言葉で…「縁、は…欲張って、両手いっぱいに何かを持っていると、掴めない」というようなことがありました。少し、背筋がのびる思いがしました。 感謝…次の作品も、もちろん聴きます!
6投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログトッカンこと特別国税徴収官のお話。鏡特官とぐー子、なかなか良いタッグを組んでストーリーも面白い(^^) ただ鏡特官、ぐー子に対してそれは言い過ぎなんじゃというところがあって今でいうパワハラ?セクハラ?発言なのでは??
4投稿日: 2022.06.29
powered by ブクログ最期までぐー子のことはあまり好きになれなかった。 お話としては面白かったけど。 その中で白川燿子のセリフがいい。 「この世にどんな極悪非道な悪人がいたとしても、一番多くの人間を殺しているのは紛れもなく国よ。死刑という法で、あるいは弱者の救済がおろそかで、予算の無駄遣いで、国は多くの人を見殺しにしている。」 今声を大にして叫びたい気持ちです。
3投稿日: 2022.02.21
powered by ブクログ著者30代の作品は、TVドラマの原作本となった。スゴイ! 東京国税局の出先機関である税務署を舞台に、鏡トッカンの元で手強い滞納者に対する滞納処分を経験するぐー子こと鈴宮深樹の成長物語。相手の言葉に言い返せず「ぐ」と詰まってしまう彼女だったが、だんだん思ったことを言えるようになっていくのも、読んでいて楽しい。『マルサの女』とは違う、税務署職員の知られざるお仕事の姿がそこにあった。
0投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
トッカン 特別国税徴収官 (ハヤカワ文庫JA) 2012/5/24 徴収官奮闘記 2013年12月10日記述 高殿円さんによる国税に関しての小説。 高殿さんはライトノベルを中心に40冊以上も作品を出しているらしい。 普段読まないライトノベルの出版の早さに驚いた・・ 本作はライトとか関係なく完成度の高い作品として仕上がっている。 鏡特管の元に鈴宮深樹(新人3年目)の奮闘ぶりが伝わってくる。 脱税したお金をどこに隠しているのか分からない喫茶店。 手強い銀座のママ・・ 滞納を続けざる得ない工場の夫婦・・ 後半になぜこの仕事で必死になって頑張るのか・・ 公務員だから安定しているからというありきたり以外の働く理由を取り戻し成長する主人公の姿に感動できる。 主人公の心の声に共感し感情移入出来るからこそこれだけ面白く本書は読めるのだろう。 日本の労働者の大半はサラリーマンで税金は天引きが中心になる。 だからちょっと税務署と言っても縁遠いものかもしれない。 しかし、徴収官といういわゆるマルサとは違うけれども地味だけど重要な仕事をこなしている人達がいることを忘れてはならないだろう。 唯一気になった点は登場人物の名前で一見なんと読むのか分からない事が多かった気がしたこと。 そのまま読めない名前ならよみがなを全てにつけておいて 欲しかった。最初だけしか読みがついてないと後々読み返したりしなくてはならないので面倒だ。
0投稿日: 2021.12.19
powered by ブクログあの手この手で税金誤魔化しているのを取り立てる、そんな話かと思ったら、税金滞納が隠れ蓑だったりして二転三転。納税は国民の義務、その大切さを教えるのも税務署職員の大事な仕事ですね。まあまあ面白かったけど、読み続けるかは微妙。二人の個人的背景はいるのか?と思った。
0投稿日: 2021.10.30
powered by ブクログ特別国税徴収官という職業を初めて知った。 税金を納められない人の各々の人生のストーリーと、なんとか説得して納めてもらおうとする徴収官のやりとりが、物語となっているのでわかりやすかった。 主人公の女の子が、身近にいそうなくらいフランクな性格でより物語にのめり込みやすかった。
2投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログお堅いカンジなのかなーと思って読み始めたけど、予想に反してとてもコミカルで読みやすかった。主人公の葛藤がなかなか共感できる。だからなおさら、彼女のめげなさがまぶしい。世の中理不尽なことだらけで、一部のお偉いさんたちのおこぼれで生活させていただいてるんだなーとかごちゃっとした気持ちにもなった。税金が全部真っ当に使われてるなんて思ってないし、それでも恩恵だって山ほどうけてるんだけど。問題が大きくて深すぎて、どうしたらよくなるかなんて見当もつかない。まぁ大して税金納めてないけど。
0投稿日: 2021.05.28
powered by ブクログドラマの脚本みたいだなーと思ったら、ドラマ化されてた笑 良い意味で頭使うことなくざーっと読める。1個1個のエピソードにもっと深みがあっても良い気がするなぁ
0投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ懐かしい感じのノリだなーと思ったら10年以上前の小説だった。 さすがに古さは感じる……けど、そこが今読むと良さだったりする。 ドラマ版のぐー子、井上真央かー。そのキャスティングすら懐かしい。 最初は主人公の考え方にイライラする場面が多かったからこそ、後半の成長が印象的に映る。 ここからラストで急ぎ足で恋愛に繋げるのはちょっと無理やり感あるし、シリーズが続くならそこはもっと続刊でじっくり描いてほしかったなー。
3投稿日: 2021.04.22
powered by ブクログAudibleにて。男性と女性の2人の声優による朗読だが、主人公グー子の口調がアニメのキャラのような声色。 ストーリーは京橋税務署を舞台とした2000年前後の話。滞納税額500万円以上の滞納者からの取り立てをする特別国税徴収官のアシスタントが主人公のお仕事成長物語。 男性と女性の仕事の切り分けや、中年男性のために若い女性がおつかいに行く設定など、そこかしこに現在の日本の職場で行われたら大問題になりそうなイシューが散りばめられていて、ここもと約20年ぐらいの世の中の変化を実感。
0投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ税の徴収官、というのは設定として面白かった。 話としては今ではもう珍しくないまっすぐな新人女性と嫌な感じだけど実は主人公のことを気にいっている嫌味っぽい上司…というドタバタお仕事小説。 プロとして職務を全うするということについて考えさせられます。
2投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログトッカン(特別国税徴収官)付き徴収官のグー子の物語。税金徴収の裏にある物語やグー子の成長、なかなか面白い。シリーズを読むのが今から楽しみである。年末年始は読書三昧かな。
0投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログAudibleで読了。声優が男女で、どちらも上手なので、まるでドラマのようで楽しめた。ストーリーも謎解きあり、成長劇あり、税務署の仕事を学べたりと、まったく飽きることなく先を聴くのにワクワクした。
2投稿日: 2020.11.11
powered by ブクログトッカンを舞台にしたライトノベルな人間劇 ●感想 Audibleには池井戸潤をはじめサラリーマン小説が多くある。そんな仕事の酸いも甘いも知る本を期待して手に取ったが、かなりライトな内容。本書はあくまで、トッカンの仕事を題材に、主人公ヒロインの周りで起こるドタバタ人間劇がメイン。サラリーマン小説というより、ヤングアダルト。ヒロインの悩み方もちょっと20代半ばのモラトリアムな感じ。 じゃあ、人間劇として面白がれるかというと、今の自分にはノリが若かったかも。登場人物の精神年齢が幼すぎるのである。日本のテレビドラマみたいな過度にキャラ付けされている人物が多く、感情の起伏が皆激しい。そして他人いちいち口をだす。「上司が部下の女子の化粧や服装に文句をつける」「女の同僚は主人公の実家の商店が脱税した事実を職場で言いふらす」「整形していて、化粧がうまい同僚が気に入らない」「公務員は安定していてムカつく。こっちは必至で働いても稼ぎも無いのに」...など、文句のつけ方が若い。皆他人に興味ありすぎ。そんなつまらないことで争い、悩まれても、感情移入できない...。せっかく「トッカン」という面白い職業にフォーカスしているが、上記のような人間劇が物語を推進するため、仕事本というよりヤングアダルトな印象を受けた(そもそも私が本書のターゲティングから外れているのだろうが)。
0投稿日: 2020.10.18
powered by ブクログ2020.6.7 自分も若い時のツケがたまりにたまって何度か給料差し押さえの過去があるので、あの頃の感覚を思い出して吐きそうだった笑 主人公もその周りも滞納者側の目線で悩んでくれるタイプの人でまだ救われました。どうか、その気持ちを忘れない人しか徴収官になりませんように… そしてどうかこれ以上税金が、特権階級の私腹の肥やしになりませんように… ドタバタポップなお仕事小説と思いきや直面する問題が重過ぎて、中盤からは色々考えさせられ、目が離せませんでした。 鏡のキャラを考えても恋愛は絡めない方がよかったと思うが、面白かったです。
0投稿日: 2020.06.08
powered by ブクログ税金滞納者を取り立てる皆の嫌われ者、国税徴収官。 実に因果な商売である。 査察は、税金を納めるように暴いて行くが、 徴収官は、とにかく税金を徴収する。 税が確定しておれば、あとは、取り立てるだけ。 内容的には、査察に近いこともしている。 毛皮、シャネルのセーター、愛犬までも、差し押さえする。 なるほど。なるほど。 そんな 国税徴収官に、紛れ込んだ ぐー子。鈴宮深樹。 学生のリクルートスーツを、社会人になっても着て、葬式女と言われる。 まるで、不思議の国のアリスに迷い込んだようだ。 上司は、怒った顔したハスキー犬のようなカガミ。 情け容赦なく、税金を徴収する。 カガミの ぐー子に対する 発言は 明らかに パワハラ、モラハラ。 それでも、ぐー子は、着実に成長していく。 最後に、ぐー子が、カガミに、感謝してしまうのが面白い。 「質問検査権」を振り回さないところが良い。 それにしても、カガミが、コーヒー好きで、 コーヒー店のコーヒーの品質を見破り、 それでカガミが秘密に告発するってあるのかよ。 店主の夫の浮気さえも、妻に告発する。 ちょっと、やりすぎで、暴走気味。
0投稿日: 2020.01.09
powered by ブクログ最近徳井事件で話題の脱税問題。『トッカン』の存在自体は知っていたため、今回手に取った。 知らない世界のお仕事小説というワクワク以上に、ミステリ(警察)小説さながらの事件調査と展開、そして鈴宮の精神的な成長という盛りだくさんな内容に非常に満足感がある。特に主人公の鈴宮の成長が良い。プライドが高いのにそれを自覚していない性格に対する嫌悪感が途中までは大きかったが、職務に対する向き合い方を見つけたと同時に、周囲に対する視野の拡張、寛容さが出ていき、その変わり様が気持ち良い。 税金の話で言うと、滞納者と徴収官の関係よりも、その徴収した税金の使い道という点に非常に考えさせられた。作中にもある通り、払いたくても払えない場合もある。身を削って払っている人もいる。にもかかわらず、税金の無駄遣い、政治家の保身や快楽のために使われるケースもある。そして(ワイドショーで話題となるまで)それを日常的に問題視していない我々の責任にも見直しをかけなければならないのではないだろうか。
0投稿日: 2019.11.22
powered by ブクログ普段税金の申請と言ったら医療費の控除申請くらいしかしたことがないので、何もかもが新鮮でした。読み始めはどうもぐー子に対していい印象を持てなかったので読みにくかったのですが、徐々に彼女の気に障る部分が誰でも持っているもので、触れられたくない部分だからこそ好きになれないのだと気づきました。だからぐー子がきちんと成長していくのが嬉しかったですね。鏡さんはとても魅力的。愛情のある口の悪さも好きです。最後の章では思いがけない表情も見せ、続きが是非読んでみたくなりました。
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログ『トッカン―特別国税徴収官』/高殿円 アクションやクライムサスペンスものが好きな自分の中でこの書籍はストーリーもジャンルも全くの異質なものでした。きっかけは、前職に関係したこともあって、読んだことでした。 そもそも、税務署や国税の徴収官を取り上げたもの自体が珍しい。 税金、とりわけお金が絡むことになると、やはり、とてもシビアな現実がそこにはあります。中小零細に限らず、個人事業主においても、みんな必死にわが道を歩いてる中で正直、きれいごとだけではないことも沢山あります。 そんな状況の中、主人公は泥沼の中に咲く睡蓮のように、汚れを知りません。汚れを知らない真っ白なキャンバスにどんな人間模様が描き出されるのか・・・ つまるところ、お金は人の隅々まで映し出す鏡なのだと思う。だからこそ、本質的な人間の部分がよく描写された作品です。
0投稿日: 2019.04.08
powered by ブクログ少し変化球のエンタメ小説。面白かったです。ぐー子は自己嫌悪に陥りますが、誰しも無神経さとかは持ってますよね。もうちょっと開き直っても良いような気もします。税金滞納者からはバシバシ徴収してくれ。
0投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログ国税徴収官という職業がよくわかる。 「脱税は、この世でもっとも被害者の多い犯罪である」と言うのは確かにね。 移動中で軽く読める
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ税金滞納者を取り立てる皆の嫌われ者、徴収官。なかでも特に悪質な事案を扱うのが特別国税徴収官(略してトッカン)である。東京国税局京橋地区税務署に所属する新米徴収官ぐー子は、鬼上司・鏡特官の下、今日も滞納者の取り立てに奔走中。カフェの二重帳簿疑惑や銀座クラブの罠に立ち向かいつつ、人間の生活と欲望に直結した税金について学んでいく。
0投稿日: 2018.06.14
powered by ブクログドラマ予告で興味が湧いていた。 本屋に寄ったらドラマ予告動画付きでイチオシされていた。 映像化されたものを見る前に原作を読む派の私は即購入。 積読が多すぎてやっと手に取れた…。 (だから録画したドラマもまだおあずけ状態。) このトッカンの主人公でもあるトッカン付きの新米徴収官・ぐー子は、 暑苦しいほどまっすぐで、そういうキャラに限ってお決まりの天然要素も 内臓されていて、どこか生理的に受けつけない。 それは私が誰かと感情をぶつけ合うことを恐れている人間だから、 なのかもしれないなあと思わされた。 多種多様、個性溢れる税金滞納者たちがほとんど霞んでしまうほど、 ぐー子こと鈴宮深樹の成長ぶりが眩しかった。 不満を腹に貯めない。すべてを吐き出せる。 それも人の強さなのだとも思った。 終始テンポが良くて登場人物同士の言葉の投げ合いが面白かったです。 ドラマも楽しみだな♪
0投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログお仕事小説。 それなりに楽しめた。 全体的としては非常に惜しい作品という印象。 登場人物がそこまで魅力的とは言えないし、文章も読みやすいが少し軽すぎて物足りない。 ストーリーも悪くない(特に終盤)がもうちょっと何か欲しい。 ドラマ化されてたということだけどそれには納得。 読んでてドラマ向きだと思った。 たぶん続編は読んでみると思う。
0投稿日: 2017.12.08
powered by ブクログ税務署のお仕事って何? まさにそこから知識スタートの人でも読める税務署ストーリー。 特別徴収官の付き人になった主人公の女の子が、 あたふたしながらも少しずつ成長していく様が見られる。 特に、税務署の内部事情や仕組みが丁寧に描写されているのが特徴。 濃いキャラクターたちと、鏡特官の大胆な行動でエンタメ要素もありつつも 国税官としての仕事への焦点はブレずに綴られている。
0投稿日: 2017.07.12
powered by ブクログ国税、税金、脱税と聞くと、やはり伊丹十三監督の『マルサの女』を思い出しがちだが、あちらは対法人。 この物語は対個人、中でも滞納金額五百万円以上の案件担当。 知らなかった世界を垣間見るのは、非常に面白い。公務員に対し、ある種の悪感情を抱く人もいるのは常。 税金がどう使われているのか、身近では、役場や確定申告の窓口の人間の対応の横柄さ、諸々あるだろう。 主人公が25歳の新米の成長物語。キャラの立て方も非常に巧い。 何より本作を通して、税に対して興味が持てる一冊でした。 シリーズ化してるようなので、次回作も読んでみようとおもう。 どことなく、池井戸潤に近いかな。
0投稿日: 2017.06.10
powered by ブクログ女版の池井戸潤(著者の性別的な意味ではなく、小説の作風的な意味で)。こちらは国税徴収官、相手は納税滞納者。シンプルに向こうは法を犯していて、こちらは法にのっとって、という勧善懲悪的な構図なのだが、正義の味方でございます、とはいかない。嫌われ者だし、感謝もされない。なんでこんなことをという葛藤。 キャラも立っているけれど、ドラマ化するにはクサすぎるかな。
1投稿日: 2017.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評価は4。 内容(BOOKデーターベース) 税金滞納者から問答無用で取り立てを行なう、みんなの嫌われ者——徴収官。そのなかでも、特に悪質な事案を担当するのが特別国税徴収官(略してトッカン)だ。東京国税局京橋地区税務署に所属する、言いたいことを言えず、すぐに「ぐ」と詰まってしまう鈴宮深樹(通称ぐー子)は、冷血無比なトッカン・鏡雅愛の補佐として、今日も滞納者の取り立てに奔走中。 納税を拒む資産家マダムの外車やシャネルのセーター、果ては高級ペットまでS(差し押さえ)したり、貧しい工場に取り立てに行ってすげなく追い返されたり、カフェの二重帳簿を暴くために潜入捜査をしたり、銀座の高級クラブのママと闘ったり。 税金を払いたくても払えない者、払えるのに払わない者……鬼上司・鏡の下、ぐー子は、人間の生活と欲望に直結した、“税金”について学んでいく。 仕事人たちに明日への希望の火を灯す、今一番熱い税務署エンターテインメント第1弾! ニヒルな鏡さんが魅力的で4点。 今まで知らなかった税務署の話に納税者の人生が絡んでとても面白かった。ただ、主人公の深樹が自分を見つめすぎで少しくどい。
0投稿日: 2017.03.02
powered by ブクログ面白かったけど続きを買うほど好みではないかな……?職業観がちょっと気になったというか……悪く書く意図は全然ないだろうけど、個人の性格によるもの、もちろん職業の特徴により抱きがちなのかなとは思う感情、それが、この職業の人はそうですと言われているようで。もしわたしが公務員だったらあんまり良い気持ちはしないかな、と思ってしまいました。業種としては興味深くはある。
0投稿日: 2016.10.18
powered by ブクログ2.5くらい 古本屋で見つけました。 税務署の徴収官が主役の職業小説ということで関心を持ち、半ば衝動的に買いました。 キャラクター設定も、台詞回しも、なんだかコメディタッチのテレビドラマみたいだな…、って思ってたらホントにドラマ化してましたね。 最初からドラマ化を前提に書いているような感覚の作品なので、読みやすいっていえば読みやすいのですが、それ以上でもないのですこし退屈してしまいます。(特に序盤は) もうちょっと章立てに工夫してくれれば良かったのに。 「プロローグ」編 「カフェ」編 「スナック澪」編 「プラスチック京橋」編 それぞれオムニバス形式で完結させながら、クライマックスに向かって描き出してもらえたら退屈せずに読めたのに。
0投稿日: 2016.09.20
powered by ブクログよく小説やドラマで取り上げられる国税査察官や国税調査官ではなく、国税徴収官に焦点を当てた小説。主人公は、エリートである特別国税徴収官(トッカン)付きの新米徴収官鈴宮深樹(ぐー子)。国税徴収官がどんな仕事をしているのかがわかり知的好奇心が満たされるのに加え、ストーリーもミステリーの要素もあり、面白く読めた。 ぐー子が仲良くなったと思った同年代の女性に裏切られ、罵倒される場面がかなり読み応えあった。国税徴収官だけでなく、公務員の仕事は、電話一本、紙切れ一枚で人一人の人生を大きく左右してしまうものなのだという認識を改めて持った。また、「ホントはアピールしたいのに、できないから、周りでそうしている人間を密かに攻撃する。明らかに上から目線で」という主人公に対する酷評は、自分に対して言われているようでもあり、考えさせられるところがあった。
0投稿日: 2016.09.03
powered by ブクログ徴収官としての仕事を通して、ぐー子が成長していくところが魅力。仕事で行き詰まったときにまた読んでみたいと思います。最後の仕事とは、どういうものかをぐー子が気づくところでは、私自身も将来仕事をする上でぐー子のようにひたむきにお客様と向き合いたいと思いました。 上司鏡との今後の関係もすごく気になってしまいました。
0投稿日: 2016.08.13
powered by ブクログ面白かったよー。 徴収官の悩める心情が非常にリアルに描かれていたかな。 そんなに深い考察ではない気もするけれども、でも等身大で知らない世界が詳しく書かれていたのは、やっぱり興味深かったかな。 文章がそんなにうまいとは思わなかったけど、でもそれでも、引き込まれ、ぶっ続けで読むことになり、また、涙することにもなりました。 主人公とそのボス鏡氏の微妙なやりとりが、甘酸っぱかったーー!
0投稿日: 2016.07.24
powered by ブクログ税務署を舞台にしたお仕事小説。主に鈴宮深樹(ぐー子)の仕事に対する成長譚が話の中心。税務署の徴収って税金を払わない人間に強制的に差押えができたり、調査範囲の捜査権も警察より強いなど始めて知ることばかり。最後はラブコメチックになっていたがぐー子と鏡特官が恋仲?になるのはどうかなあ。まあ何にせよ面白かった。続きも探して読んでいきたい。
0投稿日: 2016.07.08
powered by ブクログ東京国税局に勤める新人徴収官・深樹(通称:ぐー子)が国税の徴収事務に奮闘する物語。 市民たちに毎度忌み嫌われ、暴言を吐かれ続け、自らも父親が脱税の罪で税務署に追われ続けた過去を持つぐー子は、自分のアイデンティティに悩み苦しむ。彼の上司である特別国税徴収官(通称:トッカン)の鏡は口が悪く厳しく、容赦がない。 脱税は罪だけど、何故か世間に冷たい目で見られる自分の仕事。そんなぐー子を支えるドSの鏡。二人のコンビネーションは最高。リズム感が心地よく、全体は重いテーマなんだけど、二人のやりとりは思わずクスッとしてしまう。 税金のシステムって難しそうだ。フリーの人々は確定申告などつくづく大変だろうな、と思う。 自分もいつかは必要な知識だろうな、とも思い借りてみた一冊。 そこまで難しくなく、スッと物語に入って行けた。良本です。 実写でドラマ化されてるみたいだが、私の中では完全にぐー子は榮倉奈々ちゃん。鏡はオダギリジョー氏だなぁ。 続編あるみたい。早速読んでみよう。
0投稿日: 2016.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!! 仕事について考えさせられた。 相手の立場に立てているか、仕事だからと上から目線で対応していないか。 無意識に社会的弱者を見下していなかったか。 税の徴収官という仕事について知ることができたのもよかった。 身近な内容のはずだけどほとんど意識していなかった自分に気付く。 鏡トッカンのツンデレ具合は中々のものだ。 最後は久し振りにキュンキュンしてしまった。 ドラマが井上真央ちゃん主演でやってたのは知ってたけど、その時に見なかったことを後悔。 ☆☆☆ 被害者の数は、一億五千万人。 犯罪の名前は『脱税』です。 脱税は、この世でもっとも被害者の多い、重い罪なのです。 今はまだ早い。 けれどもう少ししたら、お父ちゃんにも話せるだろう。 いま、自分がどんな仕事をしているのか。 なんのために、仕事を続けていくのか。 だれのために、必要な仕事なのか。 仕事だからできることなのか。
1投稿日: 2016.05.14
powered by ブクログ東京国税局京橋地区税務署に勤務する新米徴収官の鈴宮深樹。 気難しい上司の鏡の元で、滞納者の取り立てに走り回る。 色々な人を相手にしたり、トラブルに巻き込まれたりする中、自分の仕事のやり方や考え方に向き合い、考えるようになる。 2016.4.24
0投稿日: 2016.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2016/2/12 いやー不覚にもちょっとときめいちゃったよ。 最後。 続編読もうってなったもの。 それはともかく、このタイプの主人公に嫌われ者…って言うほどではないけど…逆恨みではなく納得のできる理由で嫌われてると読者にハッキリ言うのは新鮮。 欲がない風で地味。贅沢しません。 権力欲旺盛な同期に目の敵にされてる。 直接の上司は鬼上司。 どっちかっていったら健気に頑張ってるという流れに持って行きがちなところをガツンと。 新鮮でよかった。確かに仰るとおりだし。 私もはじめから興味ないフリして諦めてることいっぱいあるわ。 そのくせこっそり優越感に浸ってることもあるわ。 気をつけよう。 続き読みたい。
0投稿日: 2016.02.14
powered by ブクログ税務署に務める新米と、本店から派遣されてきたエリートとの、ちょっとほのぼの短編集 でも、なんだか公務員である以上、必要以上に人に親切で親身でなければいけないみたいなのが根底に有るようで、私はところどころ?だった
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
国税滞納の中でも特に金額の大きかったり、悪質な滞納を管轄するトッカン。その下で働く徴収官「ぐー子」の成長を描くお話です。 税金の回収は大変であろう仕事であり、その大変さも良く記述されていますが、それだけでなく、信念をもって仕事することの大切さも、ぐー子の成長と共に感じさせられ、後半はぐっとくる内容でした。
0投稿日: 2016.02.07
powered by ブクログ職場の上司に薦められて読みました。 著者がライトノベル出身だからか、よみやすい筆致が好印象(賛否両論あるようですが)。 登場人物たちのコミカルなやりとりも好きですし、経済関連のトピックがとりあげられているのも、面白いところ。 ただマニュアルに沿った仕事をしていた「ぐー子」が、自らの意思と感情の赴くままに、必死で滞納者の元へ駆けつけ、思いの丈をぶつけるシーンは、涙が止まりませんでした。 「仕事って、尊いものかもしれないなあ。」という気持ちを思い出させてくれた、大切な小説です。 推薦してくれたあの人に感謝。
0投稿日: 2016.01.25
powered by ブクログ納税についてかなり無知な自分には、とても勉強になり面白かった。内容は難しいけど、主人公2人のキャラクターが面白く、すんなりストーリーに入れた。 後半主人公が自分と向き合う部分は辛かったけど、最後はいい終わり方でスッキリ。
0投稿日: 2015.11.30
powered by ブクログ税の取立てを舞台とするエンタメ系お仕事小説。 多くの人のためになるすばらしい施策も、一部の利権者が潤うだけの施策も、ねっこにあるのは税金。 続編が、その題名からして、楽しみ。
0投稿日: 2015.11.06
powered by ブクログうーん。 エンタメ小説の場合、どうしても謎解き要素みたいなものを組み入れてしまうのだけれど、その場合、税務なら手っ取り早くは調査側で、徴収ってのは確定した債権を(強制)執行するだけだから、ちょっと馴染みがたいよね。とは言いながら、「実はこうだったんや~」ってのがない訳じゃない、と。 国税徴収法は最強の法律です、というのは確かにそうかもなぁ。行政であるにも関わらず(租税債権に限定とはいえ)裁判所の決定抜きに他人の財産権に手をつけられるわ住居侵入もできるわ、腹さえ括れれば相当にエグイことができます。できるとは、その行為が合法であるということであって、合法である根拠が国税徴収法ってこってす。あなたがヤフオクで見かけたあのバーキンやあのベンツも、この法律があってのことですね、関係ないか。いや、関係があるんです。強力だからこそ、その影響は絶大、いろんな人にいろんな影響があって、そこに物語があるちうことですね。
0投稿日: 2015.08.18
powered by ブクログこの作者の他の作品がなかなかだったので別の物をトライしてみようと手にした作品。 ドラマになってたんですねぇ。 なかなか楽しめました。 税金納めない気持ちもわかるし、税務局の正義もわかる。絶対揺るがない物を持つ上司と、グラグラな主人公が、どっちの立場も見せてくれます。 グラグラ主人公、金ないのはわかる。 でも25で結婚あきらめるなんてマジないから!!!
0投稿日: 2015.08.06
powered by ブクログ図書館で。 税務署とか国税徴収官という言葉だけで何か悪いことしたかしらとドキドキしてしまうような活字の羅列ですが彼らだって好きで取り立てている訳ではなく滞納する人や脱税する人が居るから強硬措置を取らざる負えないんだろうなあと思ったり。とは言え血税の使い方にはどうなの?と思うことはありますがそれは税務署の所為じゃないしなあ。 国が間違っているから税金を払いたくない、という人はじゃあその国から出て行けばいいと思うんですけどねえ。それか政治を変えるしかない。そう思う人は少なそうですけどね。 話しは少し違いますが建設業をちょっと知るようになって驚いたのは国の補助に群がる企業の多いこと!太陽光発電とかクリーンエネルギー推進で補助が出ると聞いた途端、ワラワラと名乗りを上げる法人にはびっくりしました。理想も理念もない企業は補助がなくなった途端、その事業から撤退するんだろうなあ…。国のプロジェクトで方向性を決めても結局上の方がお金を取ってしまい現場や末端に届くお金は必要最低限、というこの悲しさ。金持ちが得するようになってる世の中…というか国からカネをせびり取ろうとするセコイ会社の多さに唖然とはします。それ、まわりまわった自分の税金なんだぜ?とか思わないんでしょうねえ…。ああ、やだやだ。 という訳で知らない世界で面白かったです。ちょっと登場人物たちはウェットすぎる気がするけれども。続きも楽しみ。
0投稿日: 2015.07.13
powered by ブクログ自分は税金についてあまり知らなかったので、税について考えるよいきっかけを与えてくれました。また、仕事で打ちのめされ、悩み、苦しむぐー子を見て、自分も社会に出たらこんな風になって、それでも前に進まなければいけないんだなぁと思った。そしてこの本はゆるい大学生活を送って腑抜けた自分を少し引き締めてくれた。
0投稿日: 2015.03.26
powered by ブクログお仕事小説。 ドラマを先に見ていたので、ほぼ原作に忠実だったんだなぁと実感。 税理士について、少しは興味を持つことができた。 ぐー子可愛い。 ドラマは正解だったと思う。
0投稿日: 2015.02.06
powered by ブクログ2.5。お仕事小説としては面白いが、主人公成長物語にするのは流れが安易というか、主人公に甘い気がし、また主人公が抱く結論というかカタルシスも甘くてヌルくてご都合な気がし、どうも納得がゆかず。コッチはいらんかったんじゃ?続きのシリーズ読んでもいいかも?てぐらいだけどさ。
0投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログ余りお近づきになりたくない税務署を舞台としたエンタメ小説。もっと軽いかと思っていたら、意外と濃厚で考えさせられるところも多かった。 このままドラマか、映画にできそう。とても面白かったです。続編を早く読みたい。
0投稿日: 2014.12.07
powered by ブクログあっ この作品おもしろい!! 楽しいだけの作品かと思ってたのだけれど・・・・・・ 税金の滞納者の取り立てを行う公的機関 国税局内にある徴収部門 そこに在籍する新米国税徴収官の成長を描いたお仕事物語 勝因はこの職業を題材にしたということでしょう 憎まれることも多々あるこの職業 取り立てる側も取り立てられる側も曲者揃い 大激闘!間違いなし!! ただ、この物語は面白おかしいだけでは終わらない 人が生きていくために大切なお金を通して、誰もが感じている将来への希望、不安、悩みを描き出す 読者と共にお仕事、そして、人生について考えていく 主人公の新米徴収官である『ぐー子』が感じる心模様のくだりはとっても 熱い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!・・・・・・・・・・・・そして・・・・・・・・長い・・・・・・・・・・・ リアルタイムで感じることの出来る若手社会人のみなさんや学生さんにも最適な物語だと思います びっくりするような、そして、様々な人生を歩む日本国民が登場 が、社会に出るとこれがフィクションではないことに気づくことでしょう
0投稿日: 2014.11.10
powered by ブクログ面白かった。テレビでもやっていたけど、あまり見たことなかったから、もう一度ちゃんと見たいと思った。 「どうか、だれももう、お金に殺されないで」 ちょっと、ぐっときた。 税金のことというか、仕事への取り組み方とか、人の本音とか、ちょっとだけ恋愛っぽいところもあって、面白かった。
0投稿日: 2014.11.03
powered by ブクログ半沢直樹のような硬派なものを想像していたら全く違った。会話のテンションが高く「図書館戦争」を思い出した。初めは大嫌いだった上司に心を開いていく…という流れも似ている。
0投稿日: 2014.09.06
powered by ブクログ最初は軽快な感じの出だしで読んでみるとかなり感動モノです。脱税の裏にあるいろいろな人生にあっという間に読んでしまいました。
0投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログよかった。全然知らない仕事ですが、分かりやすく楽しめました。とてつもない巨悪やものすごい正義でなく、ありえる日常なのでしょうが、引きこまれました。今後が楽しみです。
0投稿日: 2014.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマ好きだったので読んでみました。 もうちょっとラノベっぽいかなと思って避けてましたが、仕事が固いからかな、面白かった! 確かに、払いたくても払えない事情ありの人から徴収するのは本当につらい。。ぐー子がそんな人の気持ちの分かる主人公で良かった。鏡特官とのやりとりはマンガチックだけど、こんな仕事もあるんだと知ることができた良かった。シリーズ全部読みたい。 ドラマのキャスティング、井上真央でぴったりだなあ。満足の1冊ではあったけど、ハヤカワ文庫のちょっとしたサイズ違いで手持ちのブックカバーに上手く収まらず。。。苦情はそれだけかな笑
0投稿日: 2014.07.09
powered by ブクログいやぁ、気分爽快、徴収官。面白かった。ぐー子の歴史、ここにあり。終盤、私も泣けちゃったよ。続編も楽しもう。
0投稿日: 2014.04.01
powered by ブクログ税務署国税徴収官の仕事story。嫌われる仕事ではあるが、嫌われ方がある。新人女性徴収官のそんな仕事に対する成長ぶりが面白い。 上司との関係、女性ライバルとの関係も楽しめた。
0投稿日: 2014.03.28
powered by ブクログとにかく鏡特官かっこいいですーーーーーーー!!!!!!!!!!! ドラマはちょこちょこ見てた(よりによって初めて見た回が鏡特官がぐー子を抱き寄せる回でギュンギュンしてそれ以降は見ていないという(笑))けど、もっとちゃんと見とけばよかった!!!キャスティングぴったりだと思います。 表現は砕けてて稚拙といっちゃあそれまでなんですけど、読みやすくてライトノベルよりはお堅い感じでわたしにはピッタリでした!まぁお仕事小説なんで表現云々はいいです、読みやすさ優先です。専門用語のはいりかたもカッコいい~感じで。 精神的にぼろぼろだったら読みながら泣いちゃってたな~と感じるところもちょこちょこ。主人公が痛いところを突かれるシーンではぐうの音もでないです。ストーリーテンポ良くて最高です。 キャラクターは鏡特官がかわいすぎです。黒髪スーツでちょっと意地悪でヤな上司ぃ、でもぶっきらぼうで分かりづらい優しさがあったり悲しい過去があったり、なんだかんだ言って後輩を大切にしてたり。基本無愛想キャラなのでたまーーに、ぐー子の天然っぷりに狼狽えてデレがでたり!!!!そう!!!本書の最後のデレたまらんです!!!!!特官かわいいよ~~~ シリーズみたいなんで次のもよんでみたいと思います。鏡特官のデレください。。。
0投稿日: 2014.03.23
powered by ブクログめちゃめちゃ面白かった。 警察もそうだけど、国税局という特殊な世界が垣間見れるのが楽しい。 ドジな主人公とクールでできる上司の関係もよい。
0投稿日: 2014.03.19
powered by ブクログお仕事ものとしてはキャラクターの生い立ちを書き込むタイプ。何回も読み直すかというと、ちょっとだが気が晴れる。
0投稿日: 2014.03.19
powered by ブクログ国税徴収官を主人公とした事件解決型のお仕事小説。 エリート特官・鏡の助手となった新米徴収官が主人公である。 http://www.horizon-t.net/?p=1214
0投稿日: 2014.03.09
powered by ブクログ予想通りのテンポのよさ。 決して上手な文章ではないけれど ちゃんとしている話の世界で 満足感
0投稿日: 2014.03.07
powered by ブクログ特別国税徴収官の仕事をしているぐー子の活躍を描くシリーズ第1弾。 上司・同僚と対立しながらも、徐々に成長を遂げ、 自分の仕事への生き甲斐を見つけていく。 随所に張り巡らされた伏線も最後に集約。 読者の期待通りの終わり方になり、良い気持ちで読了できる。 ボリュームも手頃な良作小説になっている。 相手の立場に立って物事を考える必要性を、改めて感じた。
0投稿日: 2014.02.22
powered by ブクログ高殿さんはライトノベルで初めて読んだ。 漫画チックなキャラでノリで書いたという感じだが、魅力的だった。 物語の構成がしっかりしているからだろう。 そのしっかり感と文章の漫画っぽさにギャップがあり、読みにくいといえば読みにくい。 モチーフのユニークさや構成力や資料集めの丁寧さなんかは本当にすばらしいと思います。 登場人物の複雑な気持ちや孤独感の表現も読んでいて共感できます。
0投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログ共感できる点もあったが、主人公が女性なので女性向けに書かれた本という印象。やはり愚直に自分をさらけ出せる人には魅力がある。
0投稿日: 2013.11.23
powered by ブクログ何度も読み返すこともないだろうし、特に好きな分野の話でもないけれど、面白いことには間違いない。 続編もあるようなので読みたいけれど、でも、自分で買うほどではないかな。 ドラマも見てみたくなった。キャスティングもなかなかぴったり。
0投稿日: 2013.11.18
powered by ブクログ久しぶりに、読んで元気の出る小説にめぐりあった。普段なじみのない、税務所の仕事をテーマに。 新人税務官の新鮮な奮闘!! 九州大学:Φ
0投稿日: 2013.11.18微妙かな
仕事小説というよりキャラ小説。その為、感心するような脱税のトリックだのエピソードはないので肩透かしにあった気分。主人公のキャラ盛りすぎのせいで共感できず、本人が感情むき出して物語るので冗長な部分が多かった。もう少しコンパクトにまとめてもらえれば読みやすかったと思う。まあよくも悪くもラノベらしい作品。ハヤカワ文庫JAぽくない。
0投稿日: 2013.09.29やや長いけど
ドラマは見たこともないのですが、何となく買ってみた。 やや長め(400頁強)だけど、軽く読めるし、ストーリーもなかなか考えられていて面白かった。
0投稿日: 2013.09.27
powered by ブクログドラマは観ていないし、ブームに乗り遅れたような感じだが、読んでみた。 面白い。お仕事エンターテインメントの秀作。
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログ主人公が国税徴収官という一風変わった話。専門的に深く突っ込んだ話ではないので、読み易い。男に好かれ女に目の敵にされるぐー子。現実でもありそうだ
0投稿日: 2013.07.03
powered by ブクログ自営業の自分は、毎年確定申告をする。その相手は、税務署さん。 その税務署さんの、税の取立て係の人のお話・・・とはいえ、取り立てるほうも取り立てられるほうも、特別ケース。 税金を納めない人には理由がある。それを考えてくれる人がいるなら、ちゃんと税金を納めに行く甲斐はあると思った本。
0投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まーまーかな。 ドラマのイメージが強くてどうしても井上真央ちゃんを意識してしまうので、あまりのめり込めなかった。 言い訳をしないで強く生きる女性って、素敵だな。
0投稿日: 2013.06.04
powered by ブクログ主人公は税務署で働く女性公務員。安定を求め辿り着いた職場で繰り広げられる人間ドラマ。家族、結婚、財産、貯金、見栄、出世、嫉妬、建前、本音、男女、破産、などなど特別なようで当たり前、いつでも誰にでも起こるやもしれない変化が主人公・深樹を通して描かれる。鏡のような男になって深樹みたいな女性と働いてみたいな。
0投稿日: 2013.05.30
powered by ブクログテレビドラマになった小説。 読書友達にすすめられて読んでみた。 25歳の女の子が仕事を通して成長する話はたくさんあるが、その仕事が税金滞納者からの徴収ってところが変わってる。 ライトノベルで有名な作者さんだそうで、文体軽やかですいすい読めるし、読後感も爽やかだった。
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログ今頃やっと読んだ。 税金を払うようになって、久しいけども、税務署の部門とかそういうことはよく知らなかったけれども。 色々言わない。 人それぞれ事情アリ、どちら側の人間もだけれども。 ぐー子の仕事をみていて、なんのことにでも、通じることではあるよな、と思った。 だし、世間は公務員をバカにしすぎだ。
0投稿日: 2013.05.22
powered by ブクログトッカン。特別国税徴収官。マルサはなんだっけ?違いはよくわからない。税金納めるって大事なことなんだー、とは思うんだけどね、やっぱり払いたくないよ。でも滞納する勇気も知恵もないしなー。
0投稿日: 2013.05.05
