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理由あって冬に出る
理由あって冬に出る
似鳥鶏/東京創元社
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総合評価

163件)
3.4
8
50
79
9
1
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    学校の離れの文化系の部室の集まった芸術棟。そこで夜中に首のない壁男といういう幽霊が出ること、吹奏楽部の立花先輩がその幽霊に捕まって、行方不明となり、本人も幽霊になって夜な夜なフルートを吹くという噂が広まっていた。美術部の葉山は、文芸部の同級生に付き合って、幽霊の謎を解明する。 似鳥鶏らしい、サブカル知識を詰め込んでくるタイプの、ちょっと斜に構えたミステリ。突然、ネッシーの死骸のネタがでてきたり、チームNACSが出てきたりと面白いといえば面白いのだが、そのたびにストーリから俯瞰する読者目線に引き戻されるので、なかなか集中できない。 また、プロローグで出てきた人が葉山くんなの?というなんだかよくわからない状況が引っかかってしまったり、文章も主語がわからない状況説明みたいな話が多いので、集中できない。 中盤に差し込まれる間奏的な2ページあたりになると、もうどっちの話だったかどうでもいいなと思い始めるし、なんか違うなと感じ始めるあたりで頭が完全に切り替わる。 後半にはそれまでの話の種明かし、トリックの解明などが次々とあっさりされていく。トリックの詳細などの描写はあんまり重要視はされていなかったということなのだろうな。 あとがきも含め、斜に構えたのがこの人の持ち味といえばそうなんだけど、筒井康隆的や小松左京的なドンと追い込まれる作風もあるので、別作品のほうがおすすめかも。 表紙は同様にアニメっぽい絵だけど、サムネイルとは違う。2010年版。

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    私に本を読むという文化がなく、10年ぶりくらいに読みましたが、非常に面白く、読みやすかったです。 高校を舞台にした推理小説で、高校生ならではの青春を感じられてとても気持ちが良い作品でした。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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     学園ミステリ。舞台は放課後の、芸術棟と呼ばれる、文化系の部活や同好会の部室が並ぶ四階建て。主人公は美術部の少年。ある事件が起こり、吹奏楽部や演劇部、文芸部の少年少女が次々と登場して、事件を解決しようとする。学園ものが好きだ。特に文化系の連中がわちゃわちゃするものが好きだ。それは、自分がそうであったからでもある。もっとも、自分が学生の頃は、フィクションの中の連中がやたら眩しくみえ、それに比べて現実のなんと味気ないこと、と思いながら読んでいた。いまは、そうでもない。あの頃の自分たちも、それなりに眩しく振り返ることができる。自分たちはとっくの昔に大人になったが、あの頃読んだフィクションの中の連中は、閉じられたページの隙間でわちゃわちゃやり続けているだろう。永遠に。

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    学校の別館にある怪談話が怪奇現象となって現れる。この現象の謎を解き明かす為に右往左往する高校生の話。怪奇現象の裏には色々な人間模様があり最後はスッキリする。

    0
    投稿日: 2025.04.09
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    ミステリ特有の情報量多い文章がいまのわたしにはちょっときつかったけど、終盤の謎解きとそれに絡んだどんでん返しは素直に楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    何故冬の学校に幽霊話が? 学校にはイロイロと噂があるよねぇ。 幽霊の姿見たり枯れ尾花…とは言うものの、なるほどねぇ。

    0
    投稿日: 2024.10.20
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     幽霊騒ぎを高校生の素人探偵団が解決していく話で、全体的にコミカルな雰囲気や変人の探偵にワトソン役の主人公といったかんじで『小市民』シリーズや『マツリカ』シリーズが好きな人(僕みたいな)にお勧めしたい作品だった。

    2
    投稿日: 2024.08.03
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    葉山くんのツッコミが面白いミステリー。というより青春モノと言ったほうがしっくりきます。 現時点で全8冊出てるシリーズ。手軽に読めるし、読書に疲れたら読むのにいいかも。

    1
    投稿日: 2024.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学園モノって個人的に好きな部類。巻き込まれ体質な主人公と空気読めない系の探偵役と個性的な文化系部活の面々。すごい王道な枠組みなんだけども、ついつい読んでしまう。 ただ、ミステリーとしてはちょっと弱いだろうか。助けた人が実が善人ではなかったとか、その人の物語でミスリードを狙ったとか、全体としての展開はあるんだけども、1つ1つの謎が少しばかり弱いのかなぁ。ちょっとずつ盛り上がっていくところなんだけども、ホップ・ステップ・ジャンプになりきらず、もったいない感じ。特に首なしの遺体がでてきた部分が蛇足に見えてしまう。伏線としての埋め込みがもちっと欲しかったなぁ。

    1
    投稿日: 2023.10.30
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    「市立高校シリーズ」というらしい。 確かに「冬」に「出た」。 高校で人ならざらぬ者が出るという噂。芸術棟で、行方不明になった先輩が出る?そんな噂が吹奏楽部をはじめひそかに広がった。そこに妖怪の話が絡んでややこしいことに。 伊神先輩は、我関せずというか周りに踊らされることなく、飄々と謎解き。

    4
    投稿日: 2023.09.13
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    はじめて読むし、デビュー作を…と手に取った本。 描写を(事件に関するものも、その舞台である学校の部活棟についても、キャラクターも、会話も)盛りだくさんに書き込む作家さんだという印象。「語りたい」人だ!サービス精神がすごい。

    1
    投稿日: 2023.08.04
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    コミカルなミステリーでした。 舞台が学校ということもあり、なかなか楽しめました。 トリックは最後でやっとわかりましたし、最後の一波乱もなるほどここにつながっていたのかと満足しました。 内容 某市立高校の芸術棟にはフルートを吹く幽霊が出るらしい――。吹奏楽部は来る送別演奏会のための練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。かくなる上は幽霊など出ないことを立証するため、部長は部員の秋野麻衣とともに夜の芸術棟を見張ることを決意。しかし自分たちだけでは信憑性に欠ける、正しいことを証明するには第三者の立ち合いが必要だ。……かくして第三者として白羽の矢を立てられた葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた! にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは? 第16回鮎川哲也賞に佳作入選したコミカルなミステリ。

    2
    投稿日: 2023.06.18
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    第16回鮎川哲也賞佳作入選デビュー作。連作短編のような体であるが、実は一つ一つは本当には完結しておらず、最後まで読んで初めて完結するうまい構成の作品だった。 相前後して読んだ相沢沙呼と類似点が多く、鮎川賞デビュー作、学園もの、ワトソン役は平凡な男子高校生、日常の謎、とかなり共通しているのだが、語り口がこちらの方が好みである。語り手にも美術部員というキャラ設定がちゃんとあり、それを反映した地の文になっているのが読みやすいのだと思われる。冬に「出る」ものの正体が二転三転する終盤は見事。 でも実はあとがきが一番面白かった。ということでこれはホクホクと続編を読むことにしました。

    2
    投稿日: 2023.01.30
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    似鳥鶏さんといえばこの青春ミステリだよなという思い込みはあるものの、数多くの探偵を描く作家さんだ。都市伝説からの犯罪、さらにどんでん返しという現代ミステリの定型でくる。デビュー作にして賞もとったみんな大好き青春×ミステリ。 最近この手のもの読み過ぎだ。

    1
    投稿日: 2022.09.29
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    長編好きだけどちょっと長がったなぁ。 トリック解明にページをさきすぎた感がわたしにはしてしまった。 でもラストはうわ!というか、びっくり。 そっちの事件の方が気になる

    0
    投稿日: 2022.01.08
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    ’21年10月5日、読了。KindleUnlimitedで。似鳥鶏さん、2冊目。 うーん…正直、僕にはイマイチでした。なんだか、「長編小説」である必要を感じません。むしろ「短編」の方が良かったのでは? 「あとがき」も、「何これ…?」となってしまいました。 でも、シリーズで続いているみたいですね。人気がある、という事なんだろうなぁ…。 いわゆる「日常の謎」を扱った、ライトなミステリーですが…そういうのが嫌いな訳ではないんだけどなぁ。僕には合わない、という事ですね。

    4
    投稿日: 2021.10.06
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    少し分かりにくい所はあったがテンポ良く進み読みやすかったのでよかった。一番最後ご少し悲しい終わり方ではあったが一番雰囲気などの描写が魅力的だったのでよかった。

    0
    投稿日: 2021.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    各キャラの個性が強く、把握する前にどんどん話が進んでいってしまう印象。 ただの都市伝説、幽霊騒ぎがまさか犯罪絡みの事件に発展するとは… 犯人が捕まり一安心、事件も一件落着。 となった次の瞬間、またもやどんでん返しが起こると言う展開。 終わりは少し物悲しい感じがしたけど、都市伝説が完全な都市伝説じゃなかったと言うオチが面白かった。

    0
    投稿日: 2021.06.21
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    幽霊騒ぎの真相を追う主人公葉山くんと変人伊神さんの学園ミステリー。バタバタと新キャラが登場するのでイマイチ把握しきれなかった。こっちにキャラの位置付けが伝わる前に次々進んでしまうカンジで。でも話全体の流れはテンポもよくて結構おもしろかった。

    0
    投稿日: 2021.05.25
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    【感想】 ・ミステリとしてよりも高校生の青春モノとして読んだ感じ。続編あるなら彼らとまた出会いたくはある。 ・表紙カバーのイラストぼくが読んだのは古いバージョンのようです。前のはちょっと不気味な感じで、今のは軽い感じ。全体の印象がけっこうイラストに引きずられそう。 【一行目】  物語だとしたら、最初の一ページはどのシーンから始めるべきでしょうか。 【内容】 ・市立高校で噂される怪談。 ・フルートで「シランクス」を奏でる美人幽霊。 ・壁に埋め込まれた首なし死体の「壁男」が襲ってくるらしい。 ▼芸術棟についての簡単なメモ 【秋野麻衣/あきの・まい】吹奏楽部。 【東雅彦/あずま・まさひこ】吹奏楽部員。秋野の彼氏。185センチの長身。チャラい格好だがなぜかさわやかに見える。 【アツシ】柳瀬さんちの犬。足と首のまわりだけ黒であとは象牙色というカラーリング。とてもひとなつっこそうだ。アイヌ語の命令しか聞かない。 【伊神】文芸部部長。物識り。探偵役。 【壁男】芸術棟に出るらしい幽霊。首を斬られ壁に埋められている。顔がないので手当たり次第に襲い壁の中に連れ込もうとするが人間を連れ込むことは難しくつぶれてしまう。 【芸術棟】古く芸術性などカケラもなく愛想のない建物に文科系の部を全部放り込んで芸術棟と称している余り物の建物。音楽系の部のせいで常にやかましく全体の半分はガラクタが詰まっている。 【シランクス】立花の幽霊がフルートで吹いているらしい曲。 【高島ひかる】吹奏楽部部長。「吹奏楽部のがんばりママ」と呼ばれる。 【立花久美子】吹奏楽部。フルート。美人。行方不明。 【田村】生物科教諭。芸術棟地下の実験室で改造人間を作っている。 【百目鬼悟】美術部顧問。仕事のためではなく創作のために学校に来ているフシがある。自分のアトリエ欲しさに芸術棟にアトリエを作り美術部とした。 【豊中浩一】自殺したと思われる男。 【豊中正子】浩一の妻。 【梨本】体育科教諭。田村教諭の作った改造人間で冷蔵庫型でしゃべらず無表情。 【葉山】主人公の「僕」。美術部員。 【美術部】芸術棟三階にある。 【マヤ】邦楽部員。 【三野小次郎】演劇部。他人の内緒話に出くわす男。葉山とは中学時代から親しい。 【柳瀬】たぶんさおりという名前。演劇部長。どうやら葉山に気があるらしい。

    0
    投稿日: 2021.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021/3/8 名前が!名前が覚えられません! 特に女の子。 いやぁ老いた。戻って確認しようとさえしないのが老いた。 文芸部先輩が好きなタイプなんだろうけどちょっと物足りぬ。 みんなかわいいけど若い子区別つかないよ~っていうオッサンオバハンの心境。 いやオバハンやから仕方ないのか…

    0
    投稿日: 2021.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小峰元先生のシリーズ好きだったな 学生が妙に薀蓄を廻すなか、自分では経験できなかった青春謳歌を楽しむが、本作もそれを期待して図書館で借りました 7冊全部ww(作者がニトリさんに見えた北海道人) 土曜日に3冊読み、現在4冊目です(面白い) キャラづくりの饒舌セリフと軽く読んでいたらしっかり叙述トリックめいたひっかけが心地よい 文科系活動棟を舞台に学生生活で起こるアルアルから予想外の死体発見まで、怠惰な部活生活を送ったアタクシには想像もできないワクワク学生生活 「キケン」や「映像研には手をだすな」も楽しかったな(遠い目)幽霊ネタも学生らしい(主人公の美術部にも幽霊部員が4人いるが別の話)古い芸術棟を舞台のミステリだが図面も今思うとそんなに見ないケド面白い 主人公葉山君(一人称)はおとなしく便利屋体質が故に、多くの顔見知りが出来ているし、万能探偵(3年)も、意外な展開も、少しどんでん返しもあり、最後に嘘から出た誠もあったりする

    0
    投稿日: 2020.12.13
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    本の感想には作品を読んだ順番も関係するということを常々実感している。 学園物ミステリというとどうしても米澤穂信の古典部シリーズが頭に浮かんで比較対象にしてしまっていた。 本作は文章が好きではないくらいで、あとは普通に面白い、けどだからこそ人物造形などについては「もっとこうだったら」という欲が出てしまうところが多かった。 似鳥鶏は以前アンソロジーの収録作を読んでいまいちだったのは何となく記憶していたのだが、本作のあとがきをまず読んでみて、「ああ、文章がくどかったからだ」というのを思い出した。 味のある文章というのは難しい。 森見登美彦のように話が脇道に逸れながらもそれが作品の世界観を表現していてかつおもしろいというような文章は個人的には一つの理想だが、一歩間違えれば読みづらくなるだけの無駄だ。 似鳥鶏は不必要な話の逸れ方をするのと、注釈でメタ視点的なボケをかますので物語への没入感が弱かった。 物語は高校を舞台にしたミステリだが、連日夜中に複数の不良でもない生徒が市立高校に集まったりしていて、昼間の主人公たちの高校生活も見えない。 高校で事件が起こるというよりは、ミステリのための舞台として高校がある感じ。 もう少し高校生らしい感情とか人間味が見えるとよかった。 主人公たちの生活が見えないのと同様に、登場人物が多いせいでキャラの内面があまり見えないのももったいない。 しかもこの一巻に限れば、一番いらないキャラクターは探偵の助手役である主人公だ。 ミステリでは探偵役が目立つし、本作の探偵である伊神はキャラが立っていてかっこいいのでどうしても隠れてしまう。 奇抜で個性的な探偵にはできない人間的なつながりで解決策を見出すとか、優秀な探偵にはない凡人の発想で謎を解くとか、助手にしかできない役割がもっとあるとよかった。 キャラでいえば、学園モノだしもう少しわかりやすいヒロインがいてもいい。 事件を持ち掛けてきた女生徒がヒロインかと思えばそうではないし、主人公に対して同じような関係性のラインに吹奏楽部の部長と演劇部の部長もいる。 本作はシリーズものなので、この先特定の人物に焦点があって内面が描かれていくのだろうか。 ミステリとしては、建物の平面図もあり、そこに無理がないようなトリックになっていてよくできていると思う。 推理の方法も、犯人がこれを実行するにはその前にこうするしかない、という風に論理的に順序立っていてわかりやすい。 ただ、物珍しさがなかったのが惜しい。 それと、最後に超常現象のまま解決せず投げ出している出来事があって残念だった。 こういうのは物語に不思議な余韻を残すのにはいい効果を示すが、一方ですべての超常現象を人間の仕業として論理的に解明することを期待して読んでいる読者が離れるきっかけにもなってしまう。 多くの作品に触れていくと、あの作品のいいところ、この作品のいいところ、という風に頭の中に比較対象が蓄積していってどんどんわがままになっていくなあ。

    0
    投稿日: 2020.10.25
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    学校怪談ミステリー。 「壁男」と「フルートの少女」 学校で当然噂がひろがった、芸術棟でおこる怪談。 美術部男子・葉山くんは、先輩や同級生、友だちたちと幽霊騒ぎに巻き込まれていく。 犯人と対峙する怖さと怪談の怖さがあいまって、緊張感を高めていた。 2013年12刷のイラスト表紙は、人気の無い校舎が描かれていて、もう一つ仄暗い怖さを演出していた。

    0
    投稿日: 2020.09.20
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    母校が舞台と聞いて手に取ってみた。若者受けしそうな冗長な文章は正直好きではなかったが、話は面白いかったし母校のあるあるがたくさん出てきて懐かしかったので、長いシリーズになると嬉しい。ただ実際はそんな物騒な学校ではない。

    0
    投稿日: 2020.05.07
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    鮎川哲也賞に佳作入選した、似鳥鶏さんのデビュー作です。 タイトルの響きが良いですね。 上手く表現出来ないけれど、惹かれるものがありました。 高校を舞台にした、日常の謎系のミステリなので、コミカルな作風が合っています。 もちろん、ただ楽しいだけではなく、真相には苦さや切なさもあるのですが、全体的には穏やかでほのぼのとした雰囲気が感じられました。 登場人物も数が多いながら、それぞれ魅力的なのが良いですね。続編への期待が高まります。 楽しみなシリーズが、また一つ増えました。

    0
    投稿日: 2019.10.12
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    前にこの作者の事をオススメしてもらった事があって、どれ読もうかと思ってた時に自分が一番好きな学園ミステリから選んで読んでみたんだが、なかなかに面白かった!トリックはわりとわかったのだけれどそれが他とどう繋がっていくのかまでの細部はわからなかったなぁ。人物の描写とかも魅力的だったしこの作者の他の作品も読もうと思う。

    0
    投稿日: 2019.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学園ミステリの佳作。自分の学生時代を思いだして、にやりとしながら読了。 学校の怪談的な怪異の正体が、二つとも似通っていたのは残念だった。特に二つ目の怪異については、別の系統の答えを期待していたのだが…。 それでも物語の雰囲気がよかったので楽しく読むことが出来た。

    1
    投稿日: 2019.09.29
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    この方の作品を読むのは2回目。しかもこちらはデビュー作なのですね。文章は濃くて少し読みにくく、キャラも誰だっけ?とかあったりしましたが、楽しく読めました。それはさておき、後書きの機械オンチのくだりは全部ネタなのか、事実なのか。

    0
    投稿日: 2019.03.05
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    似鳥鶏さんの何ともとぼけた味わいのユーモアで読ませる学園ミステリーのデビュー作。本書のメインの謎は2つで、フルートを吹く女高生の幽霊は横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」を思わせますし、壁男は大分古いですが怪奇大作戦の「壁ぬけ男」を思い出しましたね。どちらも機械トリックなのが致し方ないとは言え少し残念でした。やはり一番気になったのは有栖川有栖さんの名探偵・江神とアリスの関係性と本書の伊神先輩と葉山との類似で「神」の字の共通は偶然ではなく著者が意識されての事でしょうね。最後の意外なオチもショッキングでしたね。

    0
    投稿日: 2019.02.15
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    記念すべき市立高校シリーズの始まりと、似鳥鶏さんのデビュー作。 10年以上前に読んでから、何度も読み返す一冊。 登場人物がちょっと変わっているのに、どこかにいるような気にさせてくれるのがこの作家さんのいちばんの強みだと思う。

    0
    投稿日: 2018.12.16
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    いまいち全体のストーリーの承転が曖昧で、トリックもそれほど難しくないが、キャラクターがおもしろく、サクサク読める。

    0
    投稿日: 2018.12.14
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    だいぶ前に読んだのに、感想書くの忘れてた。 とある高校の文化部棟の怪談めいた噂から始まる謎解き物。主人公は美術部の男子生徒。 主人公はワトソン役(+少しの探偵)。ハラハラ感があって面白かったけれど、解かれた謎にはあんまりインパクトはなかったかな。あと、生徒たちがたくさん出てくるのだけれど、キャラの描写が少なかったのか、なんとなく区別がつかないまま終わっちゃった感が…。 シリーズ物として展開しているみたいだけど、登場人物たちに思い入れができないまま読み終わっちゃったので、続巻を手にする気持ちに、今のところなってない、ってとこ。

    0
    投稿日: 2018.10.21
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    学園もの日常の謎系連作短編風。 登場人物の魅力というより学校生活の魅力が表に立っている印象。 オチも想定外のところに話が転んで良かったです。 後日談もちょっと好み。

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    投稿日: 2018.03.19
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    ライトな学生ミステリーの様相から、結末とプロローグで裏切ってくる。トリックも結構凝ってるし、キャラも悪くない。

    0
    投稿日: 2018.01.01
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    ふと思い立って読み返し始める。著者のデビュー作。芸術棟に文化系部がごちゃごちゃして,わちゃわちゃしている感じが楽しい。

    0
    投稿日: 2017.09.11
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    学園の日常ミステリというのは、提示される謎がささやかすぎて少し退屈だけど、フリーダムな伊神さんと振り回される葉山君のやり取りは楽しかった。壁男の幽霊についての謎解きには、果たしてそんな大掛かりなトリックを弄する必要あったか…??という疑問が残った。 読み終わった後「理由あって冬に出る」というタイトルの意味を考えて(あとがきに「特に理由はない」って書いてあるけど…)理由あって冬に出たのは壁男の幽霊ではなく、謎解きに一役買った例の黒いアレのことだったんじゃないかと気づいて、勝手に納得した。 旧表紙版の表紙には葉山君らしき男の子とメガネの女の子が描かれているのですが、誰だろう。(新表紙の方は台本らしきものを持っているので、柳瀬さんかな?)

    0
    投稿日: 2017.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〇 概要  丘の上にある某私立高校には,文化部が集まる「芸術棟」と呼ばれる校舎がある。その校舎には,フルートを吹く幽霊が出るらしい。幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまったので,幽霊を否定する必要に迫られた吹奏楽部部長に協力を求められ,主人公,美術部の葉山は演劇部の三野とともに,芸術棟に足を運ぶ。予想に反して,幽霊が本当に現れてしまい…文芸部の伊神は真相を究明するために捜査を始める。にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは? 〇 総合評価 ★★★☆☆  青春ミステリ。殺人は起こらず,芸術棟という文化部が集まっている校舎での幽霊騒ぎが中心。そこに「立花」という学生の失踪と,消費者金融からお金を借り,自殺を偽装しているという「豊中浩一」という男を絡ませ,ほどよく読者をだます構成になっている。  学校を舞台とした青春ミステリといえば,「文化祭オクロック」や「体育館の殺人」など,いくつか読んでいるが,その肌触りに近い。社会人になって10年以上経ってから,学校を舞台にしたミステリを読むと,もはやファンタジーというか,リアリティを感じない。なんとなく,懐かしい感じはある。  ミステリとしては,幽霊騒動のトリックが物理トリックで,「ふーん」としか感じられないのがマイナス。立花さんがちょい役と思っていた美術部講師の百目鬼と結婚するというくだりや,三野が幽霊騒ぎまで起こして匿っていた豊中浩一が,実は犯罪者だったというオチはなかなか驚ける。しかし,伏線がそれほど張られていないので,やられたとまでは思わない。  全体の雰囲気と読みやすさは評価できるので,佳作という感じ。似鳥鶏の作品らしい作品といえると思う。 〇 サプライズ ★★★☆☆  幽霊騒ぎは,影絵とプロジェクターという物理トリック。サプライズといえば,美術部顧問の百目鬼と妊娠して学校を辞めていた立花との恋と,三野がかくまっていた豊中浩一が,いい人ではなく犯罪者だったという部分。いずれも,それなりのサプライズはあるが,そもそもサプライズを狙った作品ではないし,伏線も,それほどない。★3かな。   〇 熱中度 ★★★☆☆  デビュー作らしい無駄のない作りで,中だるみはない。ただし,出てくる事件が幽霊騒ぎで,謎にそれほど魅力がない。熱中度も普通か。 〇 インパクト ★★☆☆☆  とって付けたような,豊中浩一の存在くらいしかインパクトに残らない。幽霊騒ぎのトリックが物理トリックなのもマイナス。登場人物も,学園ミステリではありがちなキャラばかり。ということでインパクトは薄い。 〇 読後感 ★★☆☆☆  ややビター。三野は豊中に騙されていたわけだし,秋野も東に遊ばれていた感じ。死体が発見されて芸術棟は使えなくなっている。立花も,百目鬼と結婚する予定とはいえ,実の父ではないわけで…。作品全体の雰囲気は軽めの文体なのだが,あらすじはビターという感じ。 〇 キャラクター ★★☆☆☆  主人公は,ありがちな等身大で特に才能はないけど,妙に女性に好かれる文化部(美術部)員。探偵役は物知りの先輩。友達役のややひょうきんな演劇部員が,幽霊騒動の黒幕で,おとなしい同級生の女性,そのカレシのちょっと悪い先輩と,どこにでもありそうな青春モノ・学園モノのキャラクターがてんこもり。それなりに個性はあるが,まさに,ステレオタイプ。入り込みやすくはあるが,この作品ならではの魅力的なキャラクターとはいいがたい。   〇 希少価値  「戦力外捜査官」がテレビドラマ化されるなど,著者の似鳥鶏が割と人気作家になったので,希少価値はあまりない。仮に,似鳥鶏の人気が落ち着いても,創元推理文庫なので,手に入らなくなる可能性は低そう。 〇 メモ 〇 プロローグ  消費者金融から金を借り,返せなくなって自殺を考えている男の手記 〇 一日目の幽霊  「壁男」と立花さんの幽霊が出るという噂により,練習ができなくなった吹奏楽部のために,高島(吹奏楽部長),秋野(吹奏楽部),葉山(美術部),三野(演劇部)の四人は,夜,芸術棟に忍び込む。実際に幽霊のような存在を目撃する。 〇 二日目の幽霊  一日目の幽霊を,伊神(文芸部長)と葉山が捜査する。邦楽部の捜査,演劇部の捜査,吹奏楽部の捜査を経て,伊神は謎をとき,一日目の幽霊が「影絵」のトリックであったことを見抜く。しかし,トリックを見抜いたのもつかの間,裏方として幽霊のトリックをしこんでいた三野が,別の幽霊を目撃したという。 〇 三日目の幽霊  三野がCAI室で幽霊を目撃したので,そのトリックを暴くために,伊神,高島,東,秋野,葉山は,CAI室に忍び込む。この日はCAI室ではなく,芸術棟に「壁男」の幽霊が出る。伊神,葉山が芸術棟に行くと,そこには演劇部の柳瀬がいた。芸術棟には何もなかった。その日は,警備員に見つかるが,柳瀬の演技により,警備員をごまかし,六人は無事帰宅する。 〇 幕間  「豊中浩一」という男が入水自殺をしたという情報 〇 四日目の幽霊  伊神は「ウイリアム・ジェームズの法則」を引き合いにだし,前日の幽霊もトリックだと主張する。葉山は柳瀬のお見舞いにいく(このとき,伊神は葉山に花束を持たせる。花はアネモネ(=君を愛す),リンゴ(=誘惑),キンギョソウ(=欲望),アイリス(=私は燃えている),折れているアザリア(自制心)というもの。柳瀬は,偽のメール(送り主が葉山だと思った)により,芸術棟に呼び出されていた。 〇 五日目の幽霊  東が幽霊騒ぎの犯人の1人だと推理した伊神は,東を呼び出し,自白を迫る。東は壁男の幽霊の共犯者だった。東は立花が好きだったので,急に行方不明になったことを疑問に思い,居場所を知るために「立花が壁男に殺されて幽霊になった」との噂を広めていた。  立花が登場する。立花は妊娠し,学校を辞めていた。立花は美術部の顧問の百目鬼と結婚するという(立花の子どもの父親は百目鬼ではない。)。  伊神は壁男の幽霊のトリックを解く。これはプロジェクターの映像だった。プロジェクターの映像を,スモークマシンの煙に映していたのだ。煙はエアコンで排気した(エアコンが急に作動し,死亡したゴキブリの脚から推理)。  三野が見た幽霊はトリックではない。ここから三野は嘘をついており,真犯人は三野だということが分かる。  三野は,消費者金融から身を隠すために自殺したことになっていた男に寝る場所として芸術棟を貸していた。そしてそのことがばれないように,幽霊の噂を流していた。  伊神は,人を遠ざけるには怪談にとどめておくべきで,怪奇現象にしてしまったのが間違いだったと指摘する。  芸術棟にいたのは「豊中浩一」だった。しかし,豊中は嘘をついていた。豊中は業務上横領及び詐欺未遂の容疑で逮捕される。  プロローグや幕間を使ったミスディレクションで,三野だけでなく読者までだますトリック  エピローグでは,芸術棟から白骨死体が発見され,芸術棟が使えなくなるというオチ

    0
    投稿日: 2017.06.11
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    とある高校を舞台に、「学校の怪談」を軸に 「放課後探偵」の活躍を描く軽めの作品。 プロローグと「本編の話」との間に 何の関連もないなぁ...と思いつつ読んでいたら、 最後で意外な展開を見せる(^ ^; さらに最後の最後、え、まさかというような展開(^ ^; 最後の方はドトーのどんでん返しラッシュ(^ ^; 何というか「反則」な気がしないでもないが、 面白いからエンタテインメントとしてはありかな(^ ^ 登場人物のほとんどがフツーの高校生で、 今ひとつキャラが立ってなくてやや読みづらし。 逆に探偵役の先輩が、尻上がりに超人過ぎて(^ ^; マンガっぽい現実味の無さ(^ ^; 登場人物は多いんだから、もっと他のみんなが 活躍した方が「青春っぽくて」良いのでは... と思いましたとさ(^ ^;

    0
    投稿日: 2017.01.12
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    友人から勧られ読みました。 最後のとあるキャラの心理には❓となる部分はありましたが、全体的にはキャラクターが個性的でとても楽しく読むことができました。

    0
    投稿日: 2016.12.29
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    鮎川哲也賞佳作入選、デビュー作。 市立高校の芸術棟 (文化系クラブ)を舞台とした幽霊騒ぎの話。 幽霊を解明するトリックものであるが、キャラで読ませるタイプ。 主人公である美術部の葉山、探偵役であり文芸部の伊神、その他吹奏楽部、演劇部の面々とのやりとりが楽しかった。 (図書館)

    0
    投稿日: 2016.07.10
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    キャラクターは好感が持てるものの、ストーリーと謎等々が雑で、もったいない。 文章がとりとめもなく長く、妙な擬音が多いので更に読み辛い。

    2
    投稿日: 2016.05.29
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    高校の怖い噂話!! 高校生探偵団がその謎を解く?? 個性的な学生ばかりで面白い。あーでもないこーでもないと色々考えるのが楽しいんだよね。探偵長さんは頭は切れるけど‥‥女性陣が元気なのは嬉しい。

    0
    投稿日: 2016.05.12
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    何ともまぁ、色々盛りだくさんで面白く読めました。 最新刊が出る直前にシリーズまとめ買いしたけど、まぁ大丈夫そう。

    0
    投稿日: 2016.05.11
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    芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい。吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来られなくなってしまった。幽霊を否定する必要に迫られた部長に協力を求められた葉山は、夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた!? 市立高校シリーズ一作目?似鳥さんのデビュー作。初めましてのはずなのにこれ既刊あったっけ?っていうテンションで人物同士の関係とか設定とかはほとんどないまま進んでいたけれど、わりとするっとラストまで読めてしまった。最大の動機がちょっと無理がある気がしたけれど、テンポよく、キャラ同士の掛け合いも楽しく、文体はなるほどデビュー作。という風情。探偵役の伊神くんも、わりと従順な主人公の葉山くんもかわいい。機会があったら続刊も読もう。

    0
    投稿日: 2016.04.17
  • 軽いが中身は重い

    伊神さん(シャーロック・ホームズ)と葉山君(ワトソンと言うには振り回されまくり)の学園ミステリです。 文体は軽いので読みやすい方だと思います。ストーリーは重めではありますが。注釈も解りやすくて私は好きでしたが好みが別れるでしょう。 個人的に自分本意な天才とフォロー役コンビの探偵ものが好きなのでとても楽しく読ませて頂きました。伊神さんが受け入れられれば続刊も面白いと思います。シリーズが進むごとに柳瀬さんが可愛いです。

    0
    投稿日: 2016.03.15
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    中盤まではそれなりに楽しめましたが、トリックや真相がとても雑なので ミステリと呼べるかどうかは読者次第という感じがしました。 少しズッコケたテンポは創元推理文庫らしくてよかったです。 ちなみに葉山君と一緒に表紙を飾る女の子が誰なのか、まったくわからず、 人に聞いて「そうなのか」とようやく納得できました。

    0
    投稿日: 2016.03.10
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    出ないはずの幽霊、いないはずのお化け。 にわか高校生探偵団シリーズ第1弾。 デビュー作なんですね。 よくまとまってるしうまいけど、もう少し欲しいかなあ…。 今後に期待。 ---------------- ひさびさに再読。

    0
    投稿日: 2015.09.22
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    2006年、第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、本作でデビューのコミカルミステリ。 にわか高校生探偵団シリーズ第1弾です。 自分は日常の謎が好きで、古典部シーリズ、小市民シリーズ、ハルチカシリーズを読んできて、コチラも面白いよ!とオススメがあったので読み始めてみました。 葉山くん、伊神さんの絶妙のコンビは良いですね。 ミステリ部分は荒いところがありますがキャラがたっているので次回に期待したいです。 タイトルとあとがきが面白いのは楽しみのひとつです。

    0
    投稿日: 2015.07.26
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    似鳥鶏の、デビュー青春ミステリ。 元々気にはなっていたシリーズ初作を、動物園シリーズを楽しめたのを契機に物色した。 良くも悪くも、現代的な青春小説の典型であった。 どの作家、どの作品もある程度そうであるが、ミステリ要素を抜きにしてもキャラクター小説、青春ものとしてそれなりに成立しており、かつミステリ的にも一定のものを読ませてくれる。 しかし、その中で特に印象に残る要素は、特になかった。 時間をかけて、続編も読んでいく所存。 3

    0
    投稿日: 2015.07.16
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    にわか高校生探偵団の事件簿シリーズ第一弾。 このシリーズ名称どうなんだ。 一作目ということで、まだキャラクターに愛着が持てず。いまいちキャラがつかめん。 特に柳瀬さん。 葉山くんはかわいい。 伊神さんがどうも江神さんがチラついてしまってなんだかな。 お話はわりと直球の学園ミステリーで読みやすく無難に楽しめました。たまに話がどこに向かうのかハラハラさせられる点もまた良い。 柳瀬さんがどうにも気になるので次も読もうかな?

    0
    投稿日: 2015.05.07
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    表紙からしてラノベか、と身構えたが、さすが鮎川哲也賞佳作、文章はちゃんとしてるし、お話もひねりがきいている。他の作品も読みたい。あとがきが面白くないが、それは瑣末なこと。

    0
    投稿日: 2015.02.18
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    お勧めされた本。 キャラが立っていて読み易かったです。 コミカルで、後半は展開も早かったかなと。ミステリーとしては、トリックや犯人の動機などが浅いというのか、あんまりでした。 たださくっと読めたのでそれなりに楽しめました。 最後は意外な結末。 取り敢えずタイトルがなんかお洒落。笑

    0
    投稿日: 2015.02.18
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    良くまとまっているが突き抜けてこない、鮎川哲也賞の佳作と言われると、なるほど、という気になる。デビュー作ならではのふわっと感でキャラの足が地に着いてない感じ。ラストは蛇足。シリーズ化して伸びるか、全く別の方向性が良いか。6.0

    0
    投稿日: 2015.01.05
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    とても楽しく読んだものの、 ミステリーとしてどう評価するべきかと考えると なかなか難しい作品。 学園青春ものとしては、キャラクターもいいし、 読んでいて楽しいのだけど、 トリックが小粒な上にやり方が被ってたりして もう少し捻りが欲しいし、物足りなく感じた。 とはいえ、本作は習作に近いものみたいだし 今後のシリーズ作に期待したい。

    0
    投稿日: 2014.09.17
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    ある高校の芸術棟で幽霊が出るという噂が広まった。 真相を確かめようと夜の学校に侵入したにわか高校生探偵団の前に、本物の幽霊が出たが・・・。 ひとつの幽霊事件を解決すると次々に新たな幽霊が出現する。 謎を解いていくとより大きな謎の正体に迫っていく、という形式のお話で、ライトだけれども楽しく読めました。 学校ならではのトリックの小道具の使い方もうまかったし、個性的な文化系部の面々の掛け合いも素敵。 純朴な子どもたちとずるい大人を対比させるというほろ苦さの残る終盤も、青春ミステリらしくて良かったです。 ただ、最後の数ページがちょっと唐突過ぎて興醒めでした。 あの部分は蛇足じゃないかな・・・。

    0
    投稿日: 2014.06.29
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    うーん。 とりあえず、そのパソコンはウイルス感染してるからと言っておく。 探偵役が変人というのが最近続いていて、この現代において、かつての名探偵たちが生きていけないことの裏返しのような気がしてならないなぁ。

    0
    投稿日: 2014.05.26
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    推理小説としては今一つですが、青春を思い出すには良いと思います。こんな刺激的な高校生活がしたかったなぁ。

    0
    投稿日: 2014.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本シリーズの最新刊が読みたくって、手をつけた1冊 デビュー作らしく、文章やトリックの解説などにぎこちないところが散見されるが、これはだんだんとこなれていくのだろう・・・と期待したい。 正直凡百の日常ミステリーだけど、シリーズになっているということは、この作品の舞台なりキャラクターなりが活躍していくのだろう、かなり気になるキャラ(ミノ君と高島さん)がいるので今後の活躍に大いに期待したい。 以降はちょっとネタバレになるのかな? ラストが非常に残念、ドンデン返しの最後はいらないと思う。 あれもデビュー作ならではの蛇足的なものなんだろうか? せっかく炊き上がったご飯を熱いからと氷ぶっかけたみたいな、迷走感があるのだが・・・。

    0
    投稿日: 2014.05.01
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    「冬」に出る、とあるけれどもあまり季節感を感じなかったのがやや残念。 物語が動き出してからはちょくちょく冬の描写があるが、物語導入部でそういった風景描写が少ないのですこし世界観をつかむのに時間がかかった。

    0
    投稿日: 2014.04.20
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    図書館で。表紙のゴタゴタっぷりが大学時代のサークル会館の廊下にそっくり。どこも学生に任せるとああなるのか、みたいなところが懐かしかったです。 それにしても、冬に出る理由は説明が無かった気がするんですけどね~ 主人公の一人称語りなので彼の名前、学年がわからずこいつは誰なんだろうと思いながら読まなくてはならなかったところと、登場人物との関係、性別、学年がわからずその辺り読みにくいなあと思いました。吹奏楽部の秋野さん?でしたっけ?彼女はなんで仲良しなのかもわからないし。(仲良しって書いてあるだけだし、ぶっちゃけ) 謎解きも謎もそれほど興味をひかれませんでしたが終わってみるとそうなんだ、だから、というような感じでした。

    0
    投稿日: 2014.04.07
  • 面白いけど

    葉山くん自体がいい人なのでその辺は読んでいても面白かった。ただ、登場人物は少ないけど、年頃の高校生の男女五・六人でてきただけで、誰が誰という感じがするところはあった。 推理しているところで教室の挿絵が入りますが、イラストが小さすぎてみずらいのが残念。 あざとい部分はあったけど、全体的には悪くなかったかな。 柳瀬さんがかわいいかった。

    0
    投稿日: 2014.04.07
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    高校が舞台の青春ミステリー。 学園物として面白いです。キャラが良かったです。 お話にはそれほどのめり込める感じではなかったですが・・・ でもコミカルな文体と、キャラでサクサク読めました。 伊神さんと、振り回される葉山君の構図が面白かったです。伊神さんの変人ぶりがいいです。そして葉山君の素朴な感じや一人突っ込みにはウケてました。 軽い学園物かと思いきや、最後で色々出て来てビックリ。私はこの最後好きでした。

    0
    投稿日: 2014.04.04
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    第16回鮎川哲也賞佳作入選作。 市立高校の文化系部活が活動する芸術棟を舞台にした学園ミステリー。そこでは幽霊が出るとうわさに。主人公を含めた数人でその正体を解明するお話し。 率直にいって面白かったです。ミステリー好きな人にとっては、トリックにもう一ひねりしてもらいたいところかも。 しかしトリックとは関係ない伏線が、全て拾われていたのは好印象。 あと、エピローグのどんでん返しに「マジか」と驚愕させられました。ただ、別にそこはなくても……。 主人公が助手、主人公の先輩が探偵、というミステリーではありがちな構図だが、さらりと読める一品でした。 二巻もとっくに発売しているようなので、そちらも読んでいきたいと思います。

    2
    投稿日: 2014.03.27
  • 学校の怪談を解決していくお話。

    文芸部の伊神さんと美術部(兼雑用係)の葉山くんが、学校の怪談を解決していくお話。 似鶏さんは初読みのためか、文体に慣れるまで難しい!と思いましたが、慣れちゃえばワクワクしながら読めました。 散りばめられた要素を回収していく鮮やかさに感心です。

    1
    投稿日: 2014.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白く読んだ。 ただ、高校生ものだと、キャラの個性のこういう突飛さ加減がちょっと白々しく感じられてしまう。 別の作品でもそうだったんだが、、思わぬところでこの作者の優しいまなざしが感じられて、ホロっとさせられた。計算かもしれないけど、そこは上手く生かされてるし魅力だと思う。 という最後の部分だった。やられた、。

    0
    投稿日: 2014.03.01
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    創元だけにきっちり謎解きもされてて面白かったです 部室に現れる生徒を見境なく勧誘するほど深刻な部員不足に悩む文化部の面々が生き生きしてて爽やかな感じ 伊神さんと葉山くんのコンビも味があってよかったです

    0
    投稿日: 2014.02.04
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    学園モノは結構好きだけど、 話が現実離れしすぎていて、 そこまでやる?というところもあったりして 元々ホラーがあんまり・・・ってこともあって ちょっと、しんどかったかな。 伊神くんと葉山くんのコンビは絶妙でよかった。 このキャラ設定に救われた感はあるかな。

    0
    投稿日: 2014.01.30
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    300307592  B913.6-ニタ 市立高校の学生である葉山君が巻き込まれた事件を文芸部部長(のちに卒業して大学生)である伊神さんが解く、というのが主な内容です。 愉快な登場人物が多いコミカルな学園物のミステリーなので読みやすく、生臭い話が嫌いな方でも楽しめる内容となっています。

    0
    投稿日: 2014.01.28
  • うらやましい!

    学校でこれだけ事件が起きると、充実して楽しいだろうな 何てうらやましい!

    0
    投稿日: 2013.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デビュー作からすでに光るコミカルな文体と、嫌味なく散りばめられた伏線が魅力。あとがきの飾らなさと良い、推理小説にありがちな白々しさの薄さと良い、個人的にはすごく好印象な作家さんです。キャラクターも、伊神さん以外は特別濃いキャラ付けをしていないにも関わらず、それぞれが印象に残って良い仕事してます。ラスト、怖いのはずに切ないあのシーンがすごく心に残ったので、最後の「というわけで」以下が蛇足だったかな~、とも思ったりしました。

    0
    投稿日: 2013.10.28
  • 青春はコミカルだけでなく、空回りで自分も人も傷つける

    「理由あって冬に出る」。何が?むろん幽霊が、です。では、その理由は? ラストに名探偵の種明かしで犯人の動機が解かれ、冬に幽霊が出る理由が明かになります。その理由が全ての始まり。実にうまいタイトルを付けたモノだな、と感心しました。 物語の舞台は、某市立高校。 芸術棟に出るというフルートを吹く幽霊の噂の真偽を確かめるために吹奏楽部部長と部員が夜の芸術棟に赴く。当事者だけでは公平性に欠けるということで、立ち会うことになった美術部たった一人の部員、葉山君。そして本当に現れ、密室状況下で姿を消す幽霊。 いかにも名探偵といった端迷惑な性格と言動の伊神先輩の推理によって幽霊の謎は氷解するが、今度は首無し壁男が現れ、密室状況下で姿を消す事件が起きる。首無し壁男はどうやって姿を消したのか。そもそも、なぜ冬に幽霊がでるのか? コミカルでライト感覚の青春本格ミステリ、と思って読むと戸惑うことになると思います。 その理由は、ライトノベルのように文章にテンポやリズムがあまり無く、また一部を除いてキャラが立っていない、というかそれ以前に性別さえもわかりにくい場合があることに起因するのではないでしょうか。 主人公、葉山君の一人称で物語は進みますが、地の文にも○○先輩と書く必要もなかったのでは、と思います。 またコミカルとはいうものの90ページあたりまでコミカルさはほとんど無く、探偵役の伊神先輩と喫茶店のウェイトレスのやりとりあたりからコミカルな場面が出て来て、最初に比べれば読みやすくなってきます。 壁男消失の謎は長編ミステリとしては少しやや弱く感じられ、むしろ本作品は150ページくらいの中編にしたほうがより面白くなったのではないでしょうか。 (青春学園ミステリでトリック云々を語るのはヤボかも知れませんが) とはいえ、意外な犯人の設定にミステリとしては十分楽しめることができます。 そして最後に純粋な思いを裏切る真相は、学校という揺りかごの中の住人である登場人物たちに大人の社会という外の世界の現実をつきつけるスパイスにもなっており、青春とは滑稽なまでに空回りをして自分も人も傷つけてしまい、それでも許し許され、繰り返す日々のことなのではないかと感じました。 ラストのラストで名探偵伊神先輩さえも見抜くことのできなかった壁男の真相は、純粋なミステリとしてみるならば不要な部分かもしれません。しかし、この小説は当初、事件から十年ほど年を経て校舎が取り壊されると聞いた主人公が立ち寄って回想を始めるという構成になっていたことから、取り壊される際に明らかになった真相だったと思われ、主人公が涙するシーンも納得がいきます。 構成が変わったために浮いたように感じるかたもいるかもしれませんが、綾辻行人氏や二階堂黎人氏のミステリ作品に見られる、ラストにホラーの味付けをする手法は、余韻を残すことはあっても、決して不要ではないと思います。 ともあれ、やや最初が取っつきにくいものの、学園ミステリとして水準以上の作品だと思います。

    0
    投稿日: 2013.10.06
  • 冬なのに怪談話?

    某市立高校の文化部部室棟には幽霊が出るらしい。 ウワサの真偽を確める為、人のいい美術部員・葉山くんが駆り出される事に‥。 学園ミステリとして定番のストーリー展開ですが、出てくるキャラたちが個性的なうえ、所々でクスリと笑える小ネタや脚注がたくさんあって楽しく読めます。 でも、物語の最後の出来事は実際にあったらトラウマになりそう。主人公・葉山くんの事件男と呼ばれる日々がここから始まる‥。 「にわか高校生探偵団」シリーズ一冊目。シリーズのどの作品もタイトルに「?」と思うのですが、読んでいくと「!」に変わります。

    2
    投稿日: 2013.10.01
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    学校に幽霊が出るらしい-葉山くんが主人公で伊神先輩にこき使われてますね。面白く読みました!あとがきが長い〜

    0
    投稿日: 2013.09.21
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    表紙絵やコミカルな会話など、最初はライトノベルかと思いましたが、実際はなかなか骨太な本格ミステリーでした。一見無関係に見えるプロローグと幽霊騒動が最後にきっちりと結びつきましたし、意外性もあって読み応えがありました。歯切れの悪い文章と冗長さが気になりましたが、独特な世界観が心地良かったです。

    0
    投稿日: 2013.09.18
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    トリックの種明かしは振り返って検証するのが面倒なので、その辺はサラッとそういうものだと思って読み流しましたが、真相の一つである立花さんの件は意外性も笑いもあって面白かったです。 もう一つの真相はズルイ大人の汚さが純な高校生と対照的に際立ってました。 似たような学園ミステリーは他にもありますが、これはこれで良かったです。(理由あって冬に出るものってGですか^^;?)

    0
    投稿日: 2013.09.17
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    ミステリでお馴染みの「実は本物」オチですが、あんまりすきではないです。 それをやられると「幽霊などいない」から捜査をしている探偵が浮かばれないからです(死んだわけでは無いが 同様にAIが暴走したオチや幻覚オチも勘弁して欲しいですね。 内容については面白いライトミステリでした。 すこし冗長的であり、一つ目の幽霊騒動の解決まで時間が掛かりすぎかな?と もうちょっとテンポ良くして欲しかったかも あと、Kindle版を購入したのですが、図の画質が低くて見づらいという…

    0
    投稿日: 2013.07.23
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    面白かったです!日常系のゆるい青春ストーリー、なのですが、それだけではありません。庇護される存在としての高校生と、彼らが将来出て行く社会(の荒波)が対比され、物語世界が高校の中で閉じていないのがよかった、と思います。

    0
    投稿日: 2013.06.20
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    幽霊騒ぎの解明に乗り出す高校生たちのお話。舞台が文化部がごっちゃに詰め込まれた建物で、様々な文化部の生徒が登場するのが楽しい。 探偵役の伊神先輩とこき使われてるワトソン役の葉山くんのコンピや、他の部の人々も個性的で軽快に進んでいきます。 ちょっと冗長なので短編か中編でもよかったんじゃないかと思いますが、ストーリーが後半捻られていてなんとか長編に耐えうるといった感じです。 動機に共感出来なかった為、感動やほろ苦い青春を感じられなかったのが残念。しかしそこは伊神先輩や秋野さんが上手く締めてくれてよかったです。 最後のオチは、これまでの幽霊騒ぎのドタバタを静かに綺麗におとしていています。 気軽に読みやすい良質なミステリーでした。 それとタイトルには意味はないとあとがきでありましたが、語呂がよくて印象に残るタイトルです。 登場人物たちはおもしろいですし、本作はデビュー作でもあるので、今後のシリーズも期待を持って追いかけたいと思います。

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    投稿日: 2013.04.24
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    主人公の通う高校には芸術棟があり日々部活動にはげんでいた。 しかし、幽霊がでると噂がたち、行方不明者の幽霊 壁男などなど話がひろがりどんでん、どんでんどんでん返しで楽しく最後まで読めた。

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    投稿日: 2013.03.30
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    東川篤哉の『館島』っぽい雰囲気。バカミスみたいで面白れぇ~と気を抜いてたら、最後に変身したぞ! ちょっと気まずくなった。やっぱり本は一冊一冊違った味がする。これこそが本の醍醐味。 あらすじはある高校の部室棟に幽霊が出る→解決ということでした。密室事件‼ ここで主人公に負けない登場率で"ホームズ"よろしく事件を解く伊神先輩。おぉまさにホームズとワトソン君じゃないか。いや、エノさんと関口君かも。でも、私は柳瀬先輩がお気に入り。 いつも通り私は作者のトリックにかかり、犯人が分からないまま、探偵の推理劇を見るのです…。 物理トリック物はあまり読んでこなかったので、よく分かりませんが面白そう。あとがきも面白い。

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    投稿日: 2013.03.06
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    文化系の部活が活発な学校ってうらやましいです。幽霊の正体をつかむために夜の学校に忍び込んだり、いろんな部活の人に聞き込みしたりするのがわくわくしました。 幽霊の正体から意外な真相にたどり着くのにはびっくりでした 伊神さんが素敵 続編も読みたいです。

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    投稿日: 2013.01.10
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    言葉数が多いせいか、キレがなく間延びした印象の作品だった。 デビュー作ながら学園ミステリーとしていい雰囲気を出しているので、もう何作か読んでみようと思う。

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    投稿日: 2013.01.02
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    ミステリーとしての完成度がいかほどかは分からないが、謎解きを考えるのが楽しかった。文体も読みやすいだけでなく表現が面白い。 2012/12/20

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    投稿日: 2012.12.22
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    市立高校に流れる「壁男」の噂と、それをなぞるように起こる怪現象をめぐるミステリ。エピソードは盛りだくさんだけれど、長さのわりに盛りすぎているような気も。

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    投稿日: 2012.12.20
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    丘の上にある市立高校が舞台。 幽霊騒ぎの真相は? 真相解明の為に振り回される葉山くんが 頑張ってるすがたが良い。

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    投稿日: 2012.12.10
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    3+ → 3+ 第一章冒頭から延々と慎重とも取れるような丁寧さで舞台説明がなされる。ちょっとクドいかなと思われたところに、会話文が織り込まれるとコミカルな調子が出てきて、ようやく地の文とのバランスも良くなってくる。主人公1人称の地の文も終止穏やかな語り口で心地良い。物語の謎そのもより、やはり登場人物のやり取りが面白い。地の文での極短いツッコミにセンスが光る。少し物足りないか、と思わせる本編終了後のエピローグで、また一波乱ある構成も良い。読む前に抱いていた漠然とした印象としてはあまり期待していなかったが、なかなか面白かった。で、表紙の女の子は誰ですか? ――――― 2019.2.25-3.1 再読 評価変更なし

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    投稿日: 2012.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    騙された! 高校にフルートを吹く幽霊が出るとの噂が広まり、その謎を高校生たちが解いていく話。 謎を解くのは幽霊を見た当事者たちではなく、ちょっと高校生らしくない頭のいい子だが、やはり探偵役はぴしっとしている方が好みだなあ。 面白くて、いい話だと思ったけど、最後はちょっと切なかった。

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    投稿日: 2012.11.14
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    面白かった。 ただ、ミノがメールアドレスを元に戻し忘れていたのが証拠となっていたけど、それだとミノをメールで呼び出すことが出来ないよね。

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    投稿日: 2012.11.11
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    学校のお化け騒動。その真相は? 冒頭と最後のオチがうまく絡められている。 探偵役の先輩は何でも分かっていてちょっと出来すぎな感じ。

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    投稿日: 2012.11.04
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    似鳥鶏の別作品を読み、この作家に興味を持ちデビュー作であるという事から読み始めた。 高校1年生の葉山君は芸術棟に出るという幽霊の噂を否定するために、夜の芸術棟に残って何事もない事を実証するはずが…幽霊が本当に出た。 プロローグを読んで一気にこれは面白くなりそうだと感じていたのでが、本編に入ると何かいまいち入り込めずに最後まで読み切ってしまった。 どこかストーリーが平坦で、登場人物も多く出てきてそれぞれキャラ立ちはしているのだが、魅力的なキャラがいない。 最後は急展開になって少し引き込まれたが、どこか駆け足だった。 このシリーズは人気もあるみたいなので、機会があれば次作も読んで見極めたい。

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    投稿日: 2012.10.07
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    似鳥 鶏 『理由(わけ)あって冬に出る』 (2007年10月・創元推理文庫) 芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい――吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。 幽霊を否定する必要に迫られた部長に協力を求められ、葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、 予想に反して幽霊は本当に現れた! にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは? 第16回鮎川哲也賞に佳作入選したコミカルなミステリ。 (裏表紙と東京創元社HPより) う~む、可もなく不可もなく、ってとこだろうか。 1作目ということを加味して評価すれば、ミステリとしても青春小説としても十分合格点だとは思うが、いかんせん気になるところも多々見受けられ・・・。 その軽妙かつユーモラスな文章能力は高く評価できる。 まず読みやすいっていうのは大切で、そのへんを軽くクリアしているあたりに将来性を感じた。 人物造形も伊神さんを始めとして演劇部長の柳瀬さんなど、良い味を出していたと思う。 ミステリ部分は確かに弱いのだが、学園モノだけに大仰なトリックは期待していないしねぇ・・・。 その一方で気になったのはプロローグのそぐわなさ。中盤にも同じような挿入があり、幽霊事件の真相にも関係してくるのだが、どう考えてもこのエピソードだけ浮いている気がしてしょうがなかった。 どうしても関連づける必要性があるとは思えなかったので、ここはもったいない気がした。 あとは登場人物たちの、いわゆる「学生らしさ」にモヤモヤと違和感が残った点。 恋愛や勉強に対するスタンスに少しばかりズレを感じたのだが、このカテゴリの小説にはそのへんの皮膚感覚は必須だと考えているので、結果として私の好みではない作品となってしまった。 まぁ実際イマドキの高校生はこんなものかも知れないけど。 読み終えても高校生っぽい初々しさがなかったのは事実。 あと2~3作書いてもらえば、上に挙げたような伸びしろを活かして、ヒットする作家さんになると思うんだけどなぁ。 60点(100点満点)。

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    投稿日: 2012.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このシリーズの新しいものをまだ読んでなかったので、どうせならと思い再読。 第一作は、この作品。なんとなくくっきりした色がないような、ぼんやりした段階。 キャラが濃いようで、いまいちつかめない。でもなんだかこれから面白くなるかも、という予感。 長編のわりにはトリックもぱっとしないし、展開に違和感あるし。 と、なんだかぼろくそなように書いてしまったけれど、シリーズとしてこの後につながるとだんだん面白くなるので。 この作品だけ読んでたまたま私のレビューを読んでしまった人。 続きから面白くなるから。私もこれから続きに突入します。

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    投稿日: 2012.09.14
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    二巻読み終わってから書くことではないのだけれど、伊神さんを女の子だと思って読み進めてしまった。自分だけじゃない様で少し安心したけれど。

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    投稿日: 2012.09.02
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    第16回鮎川哲也賞佳作入選したデビュー作。 自らの母校がモデルだそうです。 高校の文化部が集まっている古い建物・芸術棟を舞台のミステリ。 意外に改行が少なくて、説明が多い文章。 葉山君の一人称で、難しい内容というわけではないけど。 建物内部の図面はややこしいけど~謎解きに挑戦するも由、しなくてもかまわない? 美術部の葉山は、今日も一人でカンヴァスに向かう。 部員は5名いるのだが、毎日来るのは一人なのだ。 他のクラブの面々がよく顔を出すので、べつに孤独ではない。 吹奏楽部の練習を廊下でやられると、ちょっとうるさいが。 幽霊が出ると評判になり、吹奏楽部のメンバーが怖がって練習に来なくなってしまったという。 その幽霊は、行方不明の立花先輩だという噂なのだ。 噂が嘘だと証明するため、吹奏楽部の高島部長と秋本麻衣が、夜も芸術棟の中に留まるというので、証人として葉山が駆り出される。 秋本に気のある演劇部の三野も、いさんで参加することに。 ところが、本当に幽霊が現れた! なぜ…? 葉山君も調べ回るうちに、文芸部の伊神先輩がトリックを解き明かします。 「まもなく電車が出現します」から先に読んだため、柳瀬さんや伊神先輩についての説明があってわかりやすいだろうと思ったら、あまり無かった… 柳瀬さんは演劇部で、いつも美術部に顔を出しては勧誘し、演劇部へ用事があって行けばまた勧誘という明るい女の子だってことはわかったけど。 外見の描写はないような… 表紙の彼女としか思えないけどね。 どうやらお互いに何も口にしてはいないけど~何となく通じ合っている仲らしくて。 葉山君のテレがあって~描写出来ない?みたいな。 日常の謎というには、事件はやや重いかな? いつも顔を合わせている仲間達の掛け合いが楽しく、すいすい読めます。 著者は1981年、千葉県生まれ。 2006年、この作品でデビュー。

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    投稿日: 2012.08.09
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    伊神さんがいい性格してます 葉山くんのつっこみも軽妙なのに、 スルーされまくりで楽しいです 人の死なないミステリーかと思いきや 本筋ではないところで緊迫していたりします おもしろかった 吹奏楽部をゴキみたいにいわないであげてください(笑 部活してる横で個人練習されると 煩くてかなわないかったなー って思い出が蘇ってきて共感できました

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    投稿日: 2012.07.25
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    【この本を提供してくれた人】 佐藤翔 【この本を読んでくれる人へ】 コミカルな表紙につられて開くと事件の舞台の見取り図がある。 挿絵も全部図面なミステリーです、 本気で謎に挑むも良し、文化部のノリと変人で頭が良い先輩はじめ登場キャラのかけあいを楽しむも良し。冬のうちに読んでしまえばなお良しです。

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    投稿日: 2012.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文体に一目惚れしてシリーズ一気買いしました。邪道だけど、あとがきから読むのもお薦め。ミステリーとしての評価はよくわからないけど、自分の高校生時代がこんな感じだったなーと、非常に懐かしい気分になる。

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    投稿日: 2012.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日常ミステリ。デビュー作。第16回鮎川哲也賞佳作入選。 本作探偵役、伊神さんの登場が途轍もなく唐突に感じた。 第一章 一日目の幽霊 葉山、秋野、三野、高島先輩の4人で立花先輩の幽霊探し。 第二章 二日目の幽霊 放課後探偵団結成。伊神先輩の推理、葉山の捜索。 そして、三野と壁男の遭遇。 第三章 三日目の幽霊 伊神先輩、葉山、東、高島先輩で壁男探し。柳瀬さんとの邂逅。 第四章 四日目の幽霊 柳瀬さんのお見舞い。素晴らしい母娘。 花束…アネモネ『君を愛す』リンゴ『誘惑』キンギョソウ『欲望』アイリス『私は燃えている』アザレア『自制心』 第五章 五日目の幽霊 全ての謎、解明。立花先輩と百目鬼先生。 エピローグ

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    投稿日: 2012.04.12
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     学校の怪談話を、ワトソン役の主人公とホームズ役の上級生が解決してゆくミステリー。冒頭の主人公の語りがちょっと鼻について抵抗があったけど、いざ読み始めるとスイスイよめて楽しめた。  ストーリーよりは登場人物が特徴的で、それだけに各々のキャラクタにもっと分量を割いて欲しいなぁと思った。もともとページ数が少なく、その上推理に分量を費やさなければならないのだから、仕方が無いのかもしれないが。  正直なところストーリーはあまり楽しめなかったが、コミカルな登場人物と彼らの会話のやりとりは面白かったと思う。次に続くっぽい終わり方だったので、次巻も楽しみにしている。

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    投稿日: 2012.04.07