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火の鳥(1)
火の鳥(1)
手塚治虫/手塚プロダクション
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総合評価

17件)
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  • 永遠の幻想

    人間はこの宇宙の物理法則にしたがう以上死ななければなりません。 火の鳥の世界では盛者必衰の哲学が軽快なタッチで描かれています。漫画ならではの表現です。永遠というものは人間にとってにがよもぎのようなもので、始皇帝ですらそれを追い求めたが故にせっかく統一した国を失いました。ナギと猿田彦の絆、卑弥呼の嘆きとヒステリー、天の弓彦が持つ放浪騎士の態度。見どころは様々です。名作なので、全巻一日がかりで読むと日本の伝統と現代表現の漫画の融合に賛辞を送りたくなるかもしれませんね。

    0
    投稿日: 2017.07.17
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    「ブッダ」に続いて「火の鳥」全16巻を読みました。 子供の頃に読んだ内容がかなり正確に頭に残っていたのが印象的。 きっとそれだけ心に残る作品だったんでしょうね。 時間や空間を超えた壮大なスケールには今更ながら手塚治虫の凄さに感嘆します。

    1
    投稿日: 2016.09.23
  • 人生のところどころに、「火の鳥」が

    最初に読んだのはいつだったか、よく憶えてない。でも、これまでに何度も読んでいて、今回は(新しいタブレットを買った勢いで)16巻まとめて、全てカラーで読ませてもらった。 自己相似形とか、輪廻(時間の相似)とか、ほんと「わかっているつもり」のテーマなんだけど。読むたびに感動がある。大人になってしまってからは、悲しみや辛さも、読むたびに感じるようになった。今回も、16巻にある「宗教が権力と結びつけば、人間は必ず殺し合いをはじめる」という言葉は、なんなんだろう。中東やフランスのテロ、その報復攻撃など、嘆かざるを得ない現実がある。 でも、ね。立ち止まらず、前に進めっていうのが、この作品のメッセージだと思うよ。どうせ繰り返しなんだから、気軽にやれば良いんだよ。繰り返しだから簡単に避けられないのかも知れないけど、来るべき「悪」を排して、ひたすらに前へ。気軽であるためには、欲を捨てることも大切かもね。 まるで、この作品のように。これまでの人生の中で、たびたび。僕は「火の鳥」を、読んできた。今回は、火の鳥は何を僕にもたらしたんだろう。明日からが、楽しみである。

    0
    投稿日: 2015.11.29
  • マンガ史に輝く地球規模の傑作

    日本を始め、ヨーロッパや宇宙までを舞台に、 時代も場所も縦横無尽に語られる、生命の本質や人間の業。 邪馬台国の“黎明編”から、物語は徐々に未来のできごとへ。 悩み、苦しみ、それでも生きる人間たちの姿。 これほど深く人間の苦悩や本質、生命や地球とのリンクを描いたマンガは、 2011年になった今でも『火の鳥』以外になさそうだ。 手塚治虫が26歳の時から描き始め、30年以上に渡りライフワークとして描き続けた。 それは手塚の思想の変遷を反映した、手塚治虫そのもののような作品になった。 大きな物語りを創造しながら、小さな命である昆虫を愛し、医学部にも通った手塚は、 小さな書ころから世界や人のあり方に思いを巡らせていたのかもしれない。 永遠の命の象徴であり、体現である“火の鳥”は、手塚にとって憧れでありながら、 永遠に生き続けることの恐怖をも表しているようだ。

    1
    投稿日: 2014.04.29
  • 名作です。とても楽しめる内容でした。

    本のタイトルや著者名は知っていたのですが、初めて読んで、人気と評価の高さ通り、とても面白いと感じました。

    1
    投稿日: 2013.10.20
  • 壮大な世界観。全巻ぶっ通しで読みました。

    手塚治虫の名作。 とにかく、壮大な世界観で描写されています。 色々考えさせられますが、堅苦しい表現ではないのでスラスラと読めます。 噛めば噛むほど味が出るガムのように 読めば読むほど味が出てくる漫画。 ストーリー展開がとにかく素晴らしい。 おすすめです。

    3
    投稿日: 2013.09.30
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    読むたびに新たな気づきがあり、まだ全然理解できてないことに驚かされる。きっと、いまわの際に読むと、まったく違う側面を見せてくれるのかもしれない。

    1
    投稿日: 2011.12.30
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    クマソの少年・ナギは火の鳥の力をもとめるヒミコの軍に村を滅ばされるが、そのヤマタイ国の将軍・猿田彦のはからいで命をながらえる。猿田彦を恨むナギだったがヤマタイ国で一つ屋根の下で暮らすうちに心を開いていく。 ナギは女王ヒミコの命を狙うが失敗し、謀反の疑いをかけられた猿田彦は蜂の穴倉に入れられる。重傷を負った猿田彦を助け出しナギは故郷に戻る。 しかし、不老不死の力を欲するヒミコは自ら軍を率いてクマソの地へ… 卑弥呼=天照大神をはじめ、男弟・スサノオなど記紀神話と魏志倭人伝を重ね合わせたと思われる部分がかなりあります。ニニギはヒミコの子孫ではなく高天原族を名乗る騎馬民族の長としてあらわれています。

    1
    投稿日: 2011.11.06
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    とても有名な作品ですが、今読んでもキャラクター、世界観、設定など文句のつけようがないです。かといって「命」をテーマにしたとても深い内容を難しく語るのではなくマンガらしく取っつきやすく描いています。 作者がマンガの神様と呼ばれるのもこのマンガを読めば納得です。 第1巻は「黎明編」舞台は太古の日本「邪馬台国」が舞台です。 タイトル通り「火の鳥」を中心とした物語なのですが、火の鳥は命の象徴みたいな存在になっています。 血を飲めば永遠の命を得るという火の鳥をめぐって人間の「生」に対する欲望を描いています。 そして「幸せとは何?」と火の鳥は私たちに問いかけているのです。永遠の命を持てば幸せなのか?私はそうではないと思うし、そんなことはありえないんです。今ある限りある命でいかに幸せを見つけるかということがこのマンガにはたくさん描かれています。 このマンガが30年以上前に描かれたとは思えない位の面白さ。名作はいつの時代も、どんな国の人が読んでも面白いんですね!! 黎明編は次巻に続きます。どんな結末を迎えるのか気になります。 何度読んでも深いです。

    0
    投稿日: 2011.11.04
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    説明不要のヒューマンストーリー。僕は特に異形編、比丘尼の話が好きです。手塚先生の過去未来・地球宇宙をドバーっと行き来する壮大さがステキ。現代漫画への礎の構築、実験手法、テーマへの取材など、「マンガの神様」の名は伊達じゃない。

    0
    投稿日: 2011.05.09
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    鳳凰編・太陽編・未来編。 それらを読んでなんとも思わないなら、漫画はあなたの人生に要らないものです。 箱詰めして、BOOK-OFFへ向かって下さい。

    0
    投稿日: 2010.06.29
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    初めて読んだ手塚作品。 話のスケールの大きさにびっくり。 周りの評価というか、 日本の偉人レベルのひとですから、 なんとなく想像していたけれど、 読むとまた違うね。 上手く言えないけど。 えんえん続く殺戮がちょっとこたえる。 幼いときに読んでいたら、だいぶ影響される気がする。

    0
    投稿日: 2010.05.15
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    輪廻転生をここまで読み手に分かりやすく そして心に訴える作品を描ける手塚治虫は改めて神様だなぁ、と。 何度読んでも心にズシンとくる。

    0
    投稿日: 2009.04.19
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    手塚先生は傑作ぞろいですけど、一つ選ぶならこれ。僕の評価はありきたりかもしれないけど、内容はありきたりじゃない。

    0
    投稿日: 2008.11.24
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    昔、まだ幼かった頃、アニメで見て怖いなぁって印象しかなかった。 今初めて読んでみると、面白い&深い! 手塚治虫が教養のある人だってこともよくわかる。

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    投稿日: 2008.11.11
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    名作は名作なのだと思います。 どのストーリーもよいですが、ロビタの出てくる未来編とか復活編が好きです。

    0
    投稿日: 2008.09.16
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    僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。 日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。 1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。

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    投稿日: 2008.05.20