
総合評価
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powered by ブクログ下巻は吉村貫一郎の息子、嘉一郎の話でもある。つまり創作の人物の話ではあるが、吉村の家族への想いと同様に吉村の子供たちといい大野の息子といいなんて親孝行な子供たちなのだろう。これこそが義なのだろう。
24投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ壬生義士伝 後編 最後はやはり侍のケジメとして腹を切った吉村貫一郎が余りにも切なすぎる。次郎右衛門が握った握り飯にも手を付けなかった……可哀想過ぎて泣けた。貫一郎の亡骸を抱き起こし、語りかける『大野次郎右衛門』の吉村貫一郎愛を感じた時はまた泣けてしまった。また、大好きな父上に容姿、考え方もそっくりな嘉一郎が蝦夷地において最後を迎えたクライマックスは感動ものでした。そして17歳の最後の言葉が『母上様』で終わるところは、この時代だからなのかなとも感じました。浅田文学の沼にハマりそうです。
2投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログ泣いてしまった、、空いっぱいに広がった吉村の人生が風になって吹き抜けていったような、壮大さと一抹の寂しさとが綯い交ぜになった心持ち。
2投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ義って今で言うとなんなんだろう。良い人はたくさんいるけど、それとは全然違うような気がする。 家族でもないが、この人だけは死なせてはいけない、と思わせるって今ではあまり考えられなくて、江戸時代の武士道?の根づき方を感じた。 それぞれの人の語りが、ずっと吉村の話ばかりじゃなかったことで背景が見えてきて読みやすかった。自分の話も多くあったため、人となりも感じられた。 吉村の息子の語り含め、主観での話という設定をリアルに映し出していて、そうじゃないのに!というもどかしさもあった。 また、血生臭い世界を知らないで育った子供と、若い頃から両親が満足に面倒を見てくれず、世の中のごたごたの中生きてきた子供は別物だった。 嘉一郎の本音が最後に明らかになった。ずっと大人のような志での行動だったが、ちゃんと少しは子供らしい理由で胸が苦しくなった。20歳にもならない子供が大人にならないといけない世の中は、今の私たちには生きていけないかもしれない。22〜24歳くらいまで学生で、親の支援を受けながら育っていく人が多いこの時代では、青年期が長期化しているという見解もある。それが果たして良いことなのか、悪いことなのかはわからないが、経験が浅くても知識が足りていなくても、自分で考えて自分の意思で動くということは見習わなければと思った。
2投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
壬生義士伝上下巻。下巻では吉村貫一郎の息子喜一郎の最期が印象的だが、それ以上に貫一郎と大野次郎右衛門の関係性に感動した。上巻では冷血漢に感じた次郎右衛門の貫一郎に対する絆が最後の手紙に凝縮されており、感無量でした。
3投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログゆきさんのpostに惹かれて、audibleにて♪ 愛する者のために人を斬る― 激動の幕末の時代に “人斬り貫一"と言われ恐れられた男がいた。 新撰組 吉村貫一郎、その人である。 彼はなぜ新撰組に入隊したのか?何のために人を斬るのか? "義"を貫いた、貫一郎とその息子である嘉一郎の生き様を描いた物語。 久々の時代小説だったけど、やっぱり時代物はどっぷりハマる〜 泣けた〜(T^T) 形式としては 以前読んだ「木挽町のあだ討ち」の様な感じ。 貫一郎の死後 時を経て、誰かがいろんな人に貫一郎とはどんな人物だったか聞き歩く、といったのもの。 1人聞き終わる毎に貫一郎の人物像が浮かび上がってくる構成。 実在した人物だったみたいだけど、吉村貫一郎という人の名前すら知らなかった。 生とお金に異様に執着した貫一郎だったが、実は家族を心から愛した誰よりも強くて優しい男だった。 そしてその血を受け継いだ嘉一郎もまた 優しい誠実な男だった。 少し語りが長いな〜と思うところもあったけど、幕末の動乱の時代、悲しくも武士として生きた貫一郎と嘉一郎の生き様に涙した。 そして大野次郎右衛門の手紙に泣いた。。 この時代があってこそ 今に繋がるのだなぁ。 貫一郎の娘と末息子が その後幸せに暮らせて良かった。 ただ、この聞き手は誰なんだろうと思いながら読んでいたのに、そこは最後まで分からずじまいで 肩透かし!笑( ºΔº ) 浅田さんとしては 物語の主旨はそこではなかったんだろうけど なんだかちょっとモヤモヤ〜笑(°○°...)
92投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ南部藩を脱藩し壬生狼=新選組に入隊した吉村貫一郎を中心に語られる、激動の時代における隊士の非業の生涯を描く時代小説の下巻です。 斎藤一の証言の続きから物語が再開します。 吉村貫一郎は本当に切腹させられたのか、どこかへ落ち延びたのではないか、と読者は様々な想像を巡らせていることでしょう。 しかし元新選組隊士や五稜郭での戦闘参加者などへの聞き込みで、徐々に紐解かれていく彼のその後。 多くの藩士たちから慕われていた吉村ですが、脱藩に加えて朝敵となり戻ってきたことは許されることではありませんでした。 新撰組隊士として戊辰戦争にて討死すべきであり、生きているなら切腹をしなくては南部藩全体が朝敵の嫌疑でお取り潰しになる可能性もあるのです。 吉村貫一郎は御一新の後に生きていてはいけない人間になっていたのでした。 武士としての生き方に縛られる人間、御一新の後に訪れる明治時代の新しい風に乗る人間、その新風に乗れず心が江戸時代に生きている人間、それぞれの潔さと辛さを兼ねる生き様が描かれています。 巻末には吉村の友人である大野次郎右衛門による全漢文の書状があり…感動しました。
14投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
電車の中で涙を堪えながら読み終えた。これ以上読んだら泣いてしまう、そんな瞬間が何度もあった。それほどまでに魂を揺さぶられる物語だった。 吉村貫一郎は、家族を飢えさせぬために脱藩し、命を削って生きた男だった。 本来なら生きて家族の元に帰ることが、彼にとっての“誠”だったはず。 それでも最後は、武士としての“義”に殉じて命を絶つ。 「武士道って、なんなんだろうね」 佐助の問いが、今も胸に刺さる。 嘉一郎、中島三郎助、南部藩の武士たち 短くも筋を通して生きた彼らの姿に、心の声と真っ直ぐ向き合うことの尊さを教えられた。 今の時代、自分さえ良ければいいという風潮があるけれど、そんな自分勝手を無理に肯定するかのような個人主義にどこか違和感を覚える人にこそ、この物語は刺さると思う。自分の心の声と真っ直ぐ向き合い、誰かのために命を使い切った男たちの生き様は、“つながり”の中でこそ人は本当の幸せを感じられるのだと、静かに、でも確かに教えてくれる。
3投稿日: 2025.04.25
powered by ブクログ(備忘)個人的に初めての時代小説だったはず。主人公の吉村貫一郎は名前すら聞いたことなかったし、上巻の読み始めは読みにくくて、中々ページが進まなかったんだけど、どんどん世界に入り込んで、いつのまにか下巻で号泣しまくって読んでました。思い出深い一作です。
1投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森岡藩士、新選組隊士吉村寛一郎を題材にした小説の下巻。 壬生義士「伝」というタイトルからわかる通り、かつての仲間が吉村寛一郎について語ることで物語は進む。 身分の差を超えた友情、友の死を止めることができない立場・くやしさ、それでもできるだけ苦しみを減らしてあげたいと想う心。 現代では考えられない当時の常識・社会概念で人が死んでいた事実は考えさせられる。 現代も性差別や格差社会が人に不幸をもたらすことはあるにせよ、けじめで死ぬことを強要される世界ではなくなった時点で、世の中は少しは良い方向に進んではいるのではないだろうか。。
1投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログとても良い話だった。 若いうちに読んでおいた方が良かったという気持ちもあるが、今だからこそわかるものもある。 時代小説ではあるが、現代に生きる人こそ読んで欲しい話だった。
1投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログ感動作 より多面的に新撰組が深掘りされていく 蛇足的な部分なのかもしれないが 函館五稜郭での生活のリアリティは圧巻であった 全ては夢なのではないだろうか? もう自分たちは死んでいるのではかなろうか? そう思いながら束の間の平和な時間が過ぎていく さても,情報を集めていた聞き手は一体誰なんだろうか
0投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ会社の同僚からの紹介で購入。 この本から学んだことは、人にはそれぞれの天分があり、それを全うすることが人生だということ。 何のためなら死を恐れないか。 武士や侍と現代のサラリーマンを比べてしまった。ブラック企業の新選組、組織力が欠如した大企業の徳川幕府、時代の流れを掴んだ薩長雄藩。でも、それぞれに偉人はいる。それは仁や義を極めた人。そんな人はどの組織でもトップに立つ。サラリーマン社会も同じ。自分の役割を果たし切ろう。そして家族を大切にしよう。
1投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ感想 色々な他人から話を聞く方が客観性が増すし、様々な視点から人物を見れるから評価された作品なのかな。 どれにも共通するのは貫一郎は、真面目で筋が通った優しい男であったということか。 あらすじ 斎藤一によって吉村貫一郎の相当な腕前と谷三十郎を屠ったことが語られる。その後、会津の戦で自身が落ち延びるまで。 その後、吉村の主筋の大野次郎右衛門の千秋が、貫一郎およびその息子の嘉一郎について語る。 大野の中間だった佐助が、貫一郎が東京で食い詰めている時に会い、新撰組入りを進めたことを明かす。その後、貫一郎が伏見の戦いから命からガラ南部藩の屋敷に戻り、次郎右衛門に命乞いしたことが語られる。 次郎右衛門が切腹を言い渡し、次の日に貫一郎は南部藩屋敷で切腹して果てる。その後、次郎右衛門が官軍に立ち向かった罪で打ち首になる。 居酒屋の主人が語る新撰組最後の戦いである五稜郭の戦い。そこに南部訛りの若者が参戦したいと駆けつける。嘉一郎だった。嘉一郎は五稜郭の戦いで果てる。 その後、貫一郎の末息子の同じ名前の貫一郎が帝大を退職して、盛岡農学校に赴任する際に自分が父や兄について覚えていることについて語る。
11投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ新選組には興味ありましたが、吉村貫一郎はこれを読むまで知らなかったです。義の世界に生きるといいますが、吉村貫一郎にとっての義は家族を守ることであったと知りました。
0投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログ吉村貫一郎の生き様は本当に感銘を受ける。 その一方で、息子嘉一郎の生き様は私には理解し難かった。 かっこいいじゃないの、誰になんと言われようと大切な者を守るために生きる姿は。 他者の評価じゃない。 自分の信念に従い、真っ直ぐ生きる。決して他者の評価で自分軸を崩さない心の強さ。 周囲の目を気にしてしまう私には貫一郎の生き方に憧れてしまう。
0投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログ見事な展開で飽きさせず、最後が素晴らしいエンディングだった。これまでの武士のイメージとは少し違う描かれ方であったが、これも一面と感じた。
0投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログこれは、浅田次郎先生の作品の中でも、最も好きな作品になりそう。 新撰組というより、吉村貫一郎という南部武士を描いたものです。愛する家族を養うため、脱藩して金を作り故郷に残した家族に送金するためだけに、自分の人生を使い切る貫一郎。身分社会の中で、自分の努力ではどうしようもない理不尽や絶望を抱えながらも、決して信念を曲げることなく、武士として行きた貫一郎。そして、貫一郎を取り巻く唯一の親友である大野、長男の嘉一郎、大野の中間の佐助等々と出てくる登場人物がまた泣けるのです。 そして、浅田先生の巧いなぁと思うのは、最終章で登場する貫一郎の次男である同じ名前の貫一郎のエピソード。新潟の豪農に貰われて育ててもらうのですが、米の学者になって、冷害や旱害に強い品種を作り上げて、それをお土産に盛岡に帰るのです。貧しいお百姓を救うために。かつて、父の貫一郎は、貧しい家族のためにお金を送りましたが、息子は貧しい農家を救うために米の種を盛岡に持ち帰る。よくできています。 是非、お手に取って読んでいただきたい作品です。 星5では足りないです。
2投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログ下巻読み終わりました、遂に読破、ずーっと読みたい作品でした、壬生義士伝はアタシは映画から入りました、もともと京都に良く行くので映画の影響で壬生寺や八木亭も覗きましたが小説は初めてです、時代背景からも壮大な物語となる本作を美味い描写で描いた評判通りの不朽の名作でした。
8投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ吉村先生、守銭奴、人斬り貫一、と呼ばれ、時に蔑まれ、時に恐れられ、そして慕われ、尊敬された吉村貫一郎とは果たしてどんな人だったのか、その生涯の壮絶な物語。 この長い物語、後半から徐々に徐々に感動が一気に押し寄せる。 気が付けば涙と鳥肌が止まらなくなる。 久々に凄く良い物語に出会えました。 ああ、なんたるええ物語にてごあんすか。 ああ、なんたるええ物語にてごあんすかー。
3投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログ佐幕派、というより、義にこだわった「武士というもの」のお話。弱い者がいつもしんどい目に遭い、それでも美しい、となるのですが、これが哀しい。ちょっと食傷気味になるくらい。それで、結局、この「聴き手」とは誰だったのか?末の息子だと思っていたのが、最後に外されてしまいました。
2投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログ次郎衛が吉村に握り飯食わすとこは泣いた。だって食べられないし。泣くとは思わなかった。 様々な視点で形づくられていく壬生の義士。義を貫くことに、身分など関係ないと思った本でした。
1投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やるせ無さと切なさを感じて、泣く事は出来なかったけど読んでよかった。 はじめは吉村貫一郎と長男に惹かれたが、二人があまりの人格者、無双すぎて、むしろ大野次郎右衛門の方に惹かれた。吉村貫一郎とは違う、如何ともしがたい立場が悲しくて、切ない。。
1投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ人生のマスターピースになった。 文章に泣かされたのは本当に初めて、もう言葉が出ない。新選組の予備知識があったおかげで感動もひとしお、でも新選組を取り扱ったというよりは吉村貫一郎が新選組にいたから生まれた話のように感じた。 人生のバイブル、再読必至、誰かにお薦めしたい。
1投稿日: 2024.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻。 五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない“まさか"が起こった―義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り"で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が見事に結実する壮大なクライマックス。(あらすじより引用) うーわーーーん(´;ω;`) なんてこと。なんてことなの。 「死ぬな吉村」 だし、 「死ぬな嘉一郎」 だし、 なんで二人とも生きる道を選んでくれなかったんやー!病身で寝たきりのところを、帰還したと聞いて起きて迎えた母の気持ちを思うとね…つらすぎです。あたら若い命を。 死に方を考えるのは、生き方を考えることだ。 彼らはただ、義のために生きる、誠の武士だった…。 たった一人で、切腹をした吉村貫一郎。 そして家臣らからも惨いと思うような切腹を命じたのがかつての親友、大野次郎右衛門。 普段料理なんて絶対にしない立場の次郎右衛門が握った握り飯。 切腹のために渡した名刀。 しかし握り飯にも刀にも手をつけず、なまくら刀で苦しんで亡くなった貫一郎に激しいショックを受ける。 そして、斬首となる前、次郎右衛門が貫一郎の息子のために認めた、貫一郎への思いが迸る書状。。 最初はなんて奴、次郎右衛門…酷すぎる…と思ったのに、二人の関係性や次郎右衛門の不自由な立場、脱藩のときの覚悟を知るにつれ、最後のシーンで胸がいっぱいになって涙が止まらない。 さらには長男嘉一郎の無謀な出陣、そして大立ち回りからの最期…という出来事が続き、また涙。 最後、のんびりした先生の「吉村貫一郎」が登場し、彼が父の愛してやまなかった南部盛岡の美しい地に踏み入れる。 彼は父のことはをあまり知らない。でも父の生きたかったように民草のために生きている。 ただ家族を守りたかった、父の思いが道を作っていた。 いやもう、浅田次郎、天才じゃない?? 今更だけどほんま天才じゃない?? まだまだ読んでないのがたくさんあるのよー! 素晴らしいナレーションで物語を引っ張った平川正三さんにも拍手です。(最後の書状は、本では読みづらそうだったので、朗読してもらえて良かったー)
2投稿日: 2024.03.07
powered by ブクログ「上」からの一気読み。 インタビュー形式にしてあるので解りやすく気持ちも揺さぶられてゆく。 男として父として、またはひとりの人間としての 誇りや尊厳、『義』の精神に涙が止まらない。
3投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ武士道っていったいなんなのだろう。 なぜ、こうまで馬鹿らしいと思いながらも、惹かれてしまうのだろう。 殿様ではない、家族という真の主のために義を通した、 吉村貫一郎という本当の武士の生き様に触れ、胸を打たれました。 武士として、大切な家族のために、貧乏に抗い、懸命に生き抜いた吉村貫一郎。 憎い憎いと言いながら、「死ぬな、吉村」と死地に飛び出そうとした斎藤一。 自分たちが憧れた眩い姿を見せる吉村に羨望の眼差しを向け、なんとか生き延びさせようと奮闘した新撰組の面々。 身分の違いというどうしようもない壁がありながら、それでも友情のために尽力した大野次郎右衛門。 花嫁入りの際、足元を提灯で照らす貫一郎が見えたとこぼしたみつ。 脱藩者の家族と百姓の身分という苦しみに悩みながらも、それでも大好きな父のために戦った嘉一郎。 各キャラクターの心情に触れながら物語を追い、 吉村貫一郎という男を知るたびに涙涙だったのですが、特にラスト、 盛岡の地に次男が帰った時のあの風景、言葉を見たとき、もうダメです。 感情がぐちゃぐちゃになって大号泣しながら読了しました。 こんなに面白い小説に出会えて幸せです。 浅田次郎さん、ありがとうございました。
10投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ最後まで南部侍の志に胸を打たれる作品でした。 そして、きっと誰も思い付かなかったであろう新選組の描き方をここまで広げられる浅田氏の筆力に恐れ入りました。 この読後感が残っている今年のうちに、絶対に東北地方を旅行してみよう。
2投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ読み終えるのがもったいないと思うくらい、話に引き込まれていきました。通勤電車の中で読んでたので、涙が出そうになるのをこらえた事もありました。良い時代小説に出会えたと思います。
2投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ武士がいた時代の本を読むといつも感じるが、短い人生の中で、若いうちから人として自立し精一杯生きていると感じる。 まあ、小説の題材だからと言う部分はあるだろうけど、自分の人生との差が…笑
3投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ新撰組を題材にした物語で泣けた唯一の小説 吉村は言うまでもなく 他のメンバーの人生も重い 重すぎるものを背負った男たち お疲れさまでした ゆっくり休んでくださいと ありきたりな言葉しか出てきません 浅田次郎の作品の中でも一際素晴らしい時代小説でした
2投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログ壬生義士伝(上・下)を読んで 新選組の隊士として戦い続けた吉村貫一郎の体はもうぼろぼろだった。命の灯が消えそうな時、最後の場所は故郷である南部藩。その蔵屋敷だと決意し、頼み込んで中に入れてもらう。もちろん切腹の覚悟である。 蔵屋敷で、彼は回想にふける。過去の様々な出来事と対面する。さらに、彼を知る人々がその人物像について、過去の記憶をたどりながら語る。回想と語りが繰り返され、吉村貫一郎の人物像が明らかとなっていく。物語の流れが読者を飽きさせない。 幕末の武士は、その出自(生まれた家柄)で人生が決まってしまう。例え武術、学問に才があっても出自を受け入れるしかない。実に理不尽な世の中であった。彼は飢餓で苦しむ妻子を養う為に落藩し、人を斬ることでお金を稼いでいた。大きな賭けをしなければ、家族は食べていけないと判断した結果であった。 侍としての生き方、家族を幸せにすることの真意を深く考えさせられた。 父親が登場する回想のシーンが一番心に響いた。優しく誠実な彼は、自分の様々な決断に葛藤し、苦しんだ経緯を正直に話していった。親に話を聞いてもらえることが何よりも救いだったと思う。 「脱藩は武士としての罪。だけど、家族を飢えて死なせるのは人としての罪。楽な道より辛い道を選んだおまえは偉い」という父からのメッセージは温かさに満ちていた。貫一郎は「人を斬ることが辛くて辛くて仕方がなかった」と涙を流して父に話した。父もその心を分かっていた。心通う親子愛が美しすぎて泣きたくなった。 彼の生き様に触れ、気づいた事がある。本物の優しさは多くの犠牲を伴うものだと思った。犠牲は悲しみの連続である。覚悟を決めて犠牲を払うからこそ、優しさが生まれるのだと思えた。
6投稿日: 2023.08.17
powered by ブクログ義の人、仁の人、誠の人。ただただ守るべき人のために生きる。心からその生き方を美しいと感じる。自身もそうありたい
3投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログ【感想】 自分が想定していた感動のレベルを、大幅に超えてきた。物語の後半からは、感動する感情が十重二十重と幾重にも重なり、身動きが出来ず苦しくなるほど感動した。本気で家族を愛することを、体感を持って教えてくれる本当に素晴らしい本だった。実は小説を読んでも、ほぼ涙をこぼさないこの僕が、かなり珍しく涙をこぼしてしまった。涙を止めようとしても、直に心に訴えかけてくる。感情を抑えようとしても、抗えず感情がとめど無く溢れてくる。この「壬生義士伝」は、人間の奥底にある感情を、揺り動かし続ける傑作だと感じた。 ネタバレになってしまうので、内容は書けないが、下巻の264ページを読んで、感情を揺り動かされない日本人は、果たしているのだろうか?そう感じてしまうほど、心が激しく揺り動かされるシーンだ。またこの264ページ以降は、エンディングに至るまで、ほぼノンストップで新たな真相が明らかにされ、新鮮な感動が途切れることなく続く。最後の約200ページは、涙もろい人であれば、恐らく最後までずっと泣き続けるほどの感動の波が、途切れることなく押し寄せてくる。 あらすじは以下となる。 小雪舞う一月夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪(みぶろ)と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一“と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えたものには握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯を描く。 浅田次郎氏は、物語の構成が巧みだなぁと心の底から感じた。基本的な物語の構成は、記者が吉村貫一郎の人物像を知るべく、昔新選組隊士だった人物をインタビューして訪ねていく構成だ。色々な人物に話を聞くが、実は最初の頃は、あまり良い話は出てこない。それどころか、出稼ぎ浪人や守銭奴と罵られ、最低な人物像からスタートする。そう、最初が最低のラインからスタートするのが巧いなぁと感じた。なぜなら後は、評価が上昇することしか出来ないのだから。二人、三人と元新選組隊士から話を聞けば聞くほど、良い話が徐々に浮かび上がってくる。そして、なぜ脱藩までしないといなかったのかの真相に辿り着いたときには、感動と共に深く納得も出来た。 浅田次郎氏は、あくまでも徐々に主人公の評価を上げていくのが、とても自然でわざとらしくなく、そこが非常に技巧派のテクニックを感じさせてくれた。おそらく、今村翔吾氏が教科書と表現し、手本にすべきと思ったのも、物語の構成の部分なんじゃないかなと、僕は勝手に感じた。 人を心から愛するとは、まさしくこの吉村貫一郎の生き様のことをことを言うんだろうと思った。今回浅田次郎氏から色々と学ばせて貰ったのと同時に、愛について少し思考してみたくなった。今ある積読本をある程度消化出来れば、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」を、思考しながら読んでみたくなった。 本当の小説の名作って、読了した際に感動するだけではなく、そのあと時間が経っても、そのテーマについて深く思考できる小説が、本当の名作だよなぁと思う。そういう意味でいうと、その小説をトリガーにして、哲学本を読もうと思わせてくれる小説は、僕はかなり貴重だと思うし、名作だと思う。 僕が生涯でもっとも感銘を受けた小説は、間違いなくドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」だ。それは今でも変わらない。だが、現役の日本人作家で、最も感銘を受けた小説は本書である。それほど本書は、僕にとって素晴らしい作品であった。今村翔吾氏が、小説を書く際の教科書にしているというエピソードは、誇張ではなく本当なんだというのが、本書を読んで肌感覚として納得できた。 【雑感】 次は同じ新選組繋がりで、司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」を読みます。この本もなんだかんだで、半年ほど積読本になっていた本です。読むタイミングとしては、「壬生義士伝」を読み終わった、このタイミング以外に良いタイミングもないだろうと思ったので、ここで一気に読んでしまいます。まぁ、読む前から名作であることは知っているのですが、なぜか積読本になってました。
69投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
吉村貫一郎に関わりのあった人に取材していく構成で徐々に吉村貫一郎やその周囲の解像度が上がっていく作りがホントにすごい。時代劇ものは当時の単語がわかりづらいというのがあるけど、取材という形を使って現代語訳してくれてるのも読みやすい。ただ、物語が進むわけじゃないから盛り上がりどころがなくて、先が気になって読み進めたくなるようなことはなかったかな。 話は斎藤一の語りがすごく良かった。でも、沖田や斎藤以上の剣の腕というのは盛り過ぎかなと思った。中盤までは吉村貫一郎の生き方格好良い!って思ってたけど、嘉一郎含めてヨイショがしつこく感じて尻すぼみだった。
2投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログ斎藤一の語りは本気で泣いた。ふだん電車の中で読んでるのにガチ泣きしたので恥 でした いちばん近かった人がいちばん最後に、この形で来るのか、、! 展開のしかたがうまいなと思う、綺麗な構成だった。歴史小説初めてだったんですけど、読んでよかったです。
6投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログ現代の平和な世界で安穏と育った者にとって、まだ死が身近にあった江戸末期とはいえ、命を賭して義を貫く貫一郎、嘉一郎親子の士魂に心を強く揺さぶられた。 母を、子を、妻を、そして友を愛し、彼らが互いを慈しむ合う浅田さんの表現に涙腺を激しく刺激されて止まない。 浅田さんは泣かせるのが上手すぎる。 もちろん、壬生義士伝は再読本に入れる。
4投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
263ページから、269ページまで。 息が詰まる思いで読んだ。 死ぬほど会いたかった妻と子供たちに食べさせるために、薄汚い貧乏臭いケチ臭くても、とにかくお金を得て、意を決した脱藩、戦、なんでもした優しい侍。 武士の建前って本当に面倒臭いし大変だったんだなぁと思いつつ、現世にも残ってるような雰囲気あるなあと思った。 特に心にキタ部分↓↓ 311 武士道は死ぬることではなぐ、生きることじゃ 382〜384 死を目前にした、嘉一郎の本音、泣いてしもうた
2投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公は可哀想で凄い人だ、といろんな人がひたすら讚美する形式なので私の好みではないかな。 でも方言のわりに読みやすいし、話も巧い。 いろんな人の話が所々リンクしていたり、あとから繋がりが分かってきたりとなかなか楽しい。 そして好みでないと言いつつちょっと泣いちゃった。
1投稿日: 2023.03.08
powered by ブクログ主人公の"吉村貫一郎"がやたらと格好良い、その格好良さに泣けてくる。 時代背景もしっかりしていてとても勉強にもなった。 そして浅田次郎さんの手法が巧い! 私が幕末に興味を持つきっかけになった本です。
0投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ泣けた… 斎藤一の逃げろ吉村のシーン、大野次郎右衛門の涙を流すシーン、最後の手紙で吉村の息子を頼むシーン。 まじで泣けた。 吉村については実は切腹してないんじゃないかと希望を持ってたけど派手に切腹してた… 嘉一郎もいい奴すぎて最期が悲しい。こんな時代が悲しい。 読むまでは土方とか主だったメンバーの新撰組奇譚かと思ってたけど、むしろ脇役みたいな配置だった笑
8投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログふとしたことから会社の同僚に勧められた本。幕末好き、更に新選組好きの私にとっては興味をそそられる内容で、勧められてすぐに読んでみた。 結論、素晴らしい本でした。今年100冊近く読んだ本の中でも、少なくとも5本の指には入る作品。 特に私のように幕末という時代が好きな方、特に基礎知識として新選組に関する知識があれば尚の事、読むことを強くお勧めします。 この時代の作品というと、大河でもあるように坂本龍馬や西郷隆盛、新選組で言うと近藤勇や土方歳三等がポピュラーと言えるが、この作品はそうした有名所ではなく、新選組の一隊士・吉村貫一郎が主人公。 生き様ではなく、”死に様”がクローズアップされるこの時代において、無様でも格好悪くても家族のために生きることを第一に考え行動した男。本物の「義」とは何か、本物の侍、武士道とは何であるかということを深く考えさせられる作品だった。 上巻の冒頭から既に涙腺が崩壊しそうになる程、泣ける部分が多すぎて…お勧めするとは言いましたが、あまり電車等公共の場で読むことはお勧めしません。。 幕末と言ってもたかが150年程前のこと。長い歴史からすればつい最近まで武士の時代だったということはにわかに信じ難いが、改めて今の時代は恵まれているなと感じる。白いご飯が食べられること、寝ることができることを当たり前と思わず、日々の生活において感謝の気持ちを忘れずにいたいものである。 こちらも映像化されている作品ということで早速見てみようと思う。
11投稿日: 2022.11.23
powered by ブクログ飛行機で読んだ。あんま飛行機で読むな。涙が出るから。最初と最後で吉村への思いが全然違う。すげえぜ文章。
1投稿日: 2022.09.14
powered by ブクログ南部之桜ハ巌スラ扌崔(くだ)キ咲クコト うわ〜結局聞き手は分からずじまいだった〜 恥ずかし〜w でもぐわわわわ〜んってなりました なるよそりゃ すごい面白かった! みんみん勧めてくれてありがとう! それにしても構成が神です めちゃくちゃ考えられてる 小説ってこういうことだよな〜って思いました そして浅田次郎さんは吉村貫一郎の背中に何を背負わせたかったんでしょうかね? 捉え方は自由です でも自分はこう考えました 男の生き方ではないでしょうか 今の時代にはちょっとそぐわないかもしれません 男子たるものかく生きるべし 自らの主君は妻であり子であると ふふふふ、それなら大丈夫だ うちのは絶対君主だもん
44投稿日: 2022.09.12
powered by ブクログ大政奉還から始まる戊辰戦争の動乱の中、新撰組は幕府側からも冷遇されるが己れの武士道を全うするために戦地に身を投じていく。吉村貫一郎親子も例外ではなかった。 吉村貫一郎死後の箱館戦争まで話が進んでいきますが、少し余分なエピソードではないかと思ってしまいました。新撰組の最後を描くなら土方歳三の最期を語らなくてはならないのはよくわかるのですが、吉村貫一郎の人生だと蛇足感が否めません。吉村貫一郎自体があまり知られていない人だというのはわかるのですが。そして、息子の人生も物悲しすぎました。
0投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ上下巻とも一気読みしちゃいました(Audible)。誰よりも強く誰よりも優しかった壬生義士、いや南部武士。色んな人を通じ回想としているのが、また素晴らしい。そんな吉村貫一郎もついに刀を置き、何よりも大事だった家族の話も。胸にぐっとくる、いい作品でした!
2投稿日: 2022.05.17
powered by ブクログ幕末の動乱の中にあっても義を貫く下級武士の生き様、涙なしには読めない名著でした。 南部訛りの優しい言い回しがストーリーによく合っていた。
0投稿日: 2022.05.13
powered by ブクログ本当におもしろい。 家族のために生きる。いつの時代も簡単なようで簡単ではない。いや、簡単にできる人もいればできない人もいるのだ。運か環境か実力か性格か。 一生懸命に家族のために生きる姿は美しい。 実話かどうかなど関係ない。 この作家の才能と執念を感じる素晴らしい小説。 娘が成人したタイミングででも読み返そう。 ただマイナスをあげるとすればもう少し短くできたよね。連載のためだろうが蛇足部分が多い。
5投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022-2 斉藤一の語りの続きから始まる。 斉藤さん最初はすごく嫌いだったはずだけど最後、生きろと言ったこと吉村さんを護ろうとしたところ、吉村さんが立ち向かっていくところで涙止まらなかった。 大野次郎右衛門はやっぱり切腹以外の何か出来なかったのかなと思ってしまう。最後に一目家族に会わせてほしかった。 嘉一郎の最期もまた泣ける吉村を1人三途の川渡らせたくないという理由なんて。 末の子吉村貫一郎はもう貧しくなってお米に困らないように研究して盛岡に歓迎吉村貫一郎先生って迎えられてるのも涙。 吉村さんの最期はものすごく酷くて苦しかったものだけどやっぱり世の中はそうなってるのかなと思った。 幕末の時代は武士のプライドと貧困とで生きること自体すごく大変で今ご飯に困らないことがとてもありがたいと思った。 土方のおかげで侍というものが後世の笑い種にならないと信じている。 武士道は死ぬことではなく生きることだと知るだろう。
2投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新撰組の斎藤一と吉村の関係 嫌いだと言いながら、心から信頼していたと思う 吉村と別れて、敗戦後盛岡を通るのですが、 そこで温かい言葉をもらう ぐっときました 吉村、大野の父親同士、息子同士の友情 大きな親子愛に涙です 嘉一郎の話も泣けました そしてラストに行くわけですが、何か大きな力に導かれてる感じがします 取材の人はわからなかったけど、これは私 (読者)になるんでしょうか・・ 読み始めてどんどん引き込まれました 映画は見ていましたが、これはこれで良いものです 読んで良かった! 面白かった!
1投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
末の子が、米馬鹿博士になっていたことにジーンときました。 剣と学問、持つものは違っても、世の中をよりよく、家族の為に働いている姿に心打たれました。
0投稿日: 2022.02.15
powered by ブクログ2022年2月11日読了。 妻子を食わせるために脱藩し新選組に身を投じた吉村貫一郎の生き様と死、そして父の意を継いだ息子、吉村嘉一郎の生き様と死。 そして末っ子吉村貫一郎の成功、輪廻を感じさせるお話でした。
0投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログ盛岡に、帰りたい!!! 行ったこともないのに、 この作品を読んでいると、盛岡に帰りたくて帰りたくてたまらなくなります。 知らず知らずのうちに、 盛岡の雪を抱く美しい山と川、 澄み渡った冷たい空気と、 そこに生きる人々に思いを馳せています。 なんといっても吉村の盛岡弁が、いい。 江戸っ子たちのちゃきちゃきとした語り口の中に 吉村の家族や故郷を想う言葉や素朴で飾らない盛岡弁がなんとも優しくじんわりと沁み渡ります。 号泣しながら読み終えると 盛岡が恋しくて恋しくて。 故郷を離れて働くあなたに読んでみてほしい 一冊です。
5投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログ「南部盛岡は日本一の美しい国でござんす。西に岩手山がそびえ、東には早池峰。北には姫神山。城下を流れる中津川は北上川に合わさって豊かな流れになり申す。春には花が咲き乱れ、夏は緑、秋には紅葉。冬ともなりゃあ、真綿のごとき雪こに、すっぽりとくるまれるのでござんす。」 行ってみたいなぁ、早春の盛岡。
1投稿日: 2021.09.01
powered by ブクログ大の人間嫌いで上巻を読んだ時はサイコパスとしか思えなかった斎藤一の人間くさい人情にジーンとした。 途中吉村貫一郎の独白が長くて少し疲れた。 なんといっても吉村貫一郎と大野次郎衛、その息子達である嘉一郎と千秋の別れが切なく美しく涙なしには読めない。 特に大野次郎衛は上巻と印象が180℃変わった。 非業の死を遂げた吉村貫一郎、みんなから愛されていたんだなあ。 結局吉村貫一郎のことを調べていたインタビュアーは誰だったんだろう?
1投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログ1.2021.8.10インスタ 「壬生義士伝」(下)読了、3回目。 下巻の聞き取りは斎藤一からを筆頭に、ひたすら浅田次郎に泣かされちゃう。 斎藤、土方、永倉も皆が生かそうとした義士、吉村貫一郎の話。 #新撰組 #壬生義士伝 #浅田次郎 ※2004.4.17購入 2004.5.4読了(1回目) 2021.8.10電子版hontと合わせて読了(3回目)
1投稿日: 2021.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
嘉一郎の、母へ語りかけるシーンが本当泣けた。だんだんと切れ切れに文字が書かれるようになるのが切なすぎた…
0投稿日: 2021.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
親子2代、南部魂の話しだった。吉村貫一郎と親友・大野次郎右衛門の熱き友情、貫一郎の最期の場面はあっぱれな朽ち果て姿に感動しかない。また、貫一郎の息子・吉村嘉一郎が箱館戦争で父親譲りの南部魂を見せつけた。父に捨てられ、母、妹、弟を捨てても、父親の弔い合戦に参加し、見事に箱館で散った勇敢な姿に何度涙したことか。上下巻を通じて、「義」とは何か?家族を助けるために家族を捨てることがあること、「義」は親子同士、親友同士で深め合うことができることを理解した。飢饉による貧しさ故の悲しさだけではなく強さが見てとれた。
23投稿日: 2021.07.03
powered by ブクログそれぞれの視点から語られる吉村貫一郎の姿。 上下巻とあり、ぶっちゃけ長かった。長かったけど、下巻は、貫一郎と、貫一郎により近しい人による語りとなり徐々に核心に近づいていく。後半は泣いてまうよこんなん。。 しかしこの時代は本当に転換期だったんだね。 切った張ったの命をかける侍から、市民としての生活を送るようになった人達。ひと人生のうちに、これだけの激動の時代があったと思うとただただすごい。過去の人たちの積み重ねで、今の日本がある、私達がいるんだなあ。 (その時代の流れを生きて体感した人達が思い出す過去の記憶(思い出)というのは、あたしが「あー高校の頃はああだったなあー懐かしいー」とかいう濃さの比じゃないんだろうな。。) いまは平和で、命が脅かされることはない。食や住もそれなりで、良くも悪くも心を動されることは少なく、、ただ、なんだか難しい現代。 心の豊かさを求めていきたい今日この頃。
9投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログ新撰組目付・吉村貫一郎とその子・嘉一郎を主人公に、人間にとっての「義」とは何か、「道」を違えず生きるとはどういうことかを追求した長篇小説。時代の転形期、ある体制の「終わり」に立ち会うことになった人間の生きざまに注目する視線は中国近代史ものと同様で、作者の一貫したテーマであることを確認できた。 集英社から『コレクション 戦争×文学』が刊行された記念企画で、社会文学会が主催したシンポジウムの際、浅田氏は百田尚樹が自分のサイン会によく顔を見せていた、「自分も『壬生義士伝』みたいな本が書きたいんです」と話していた、というエピソードを紹介していた。本作を読んで、浅田氏が何を言いたかったか、ようやく理解できた。百田はこのテクストの構造をそっくり『永遠の0』に転用している。周囲から馬鹿にされ、蔑まれていた「男」の真実を、周囲の人物の証言によって浮上させていく――。新撰組を特攻隊に置き換えれば、吉村貫一郎はそのまま宮部久蔵にシフトする。百田の創意は、『壬生義士伝』ではついぞ明らかにされなかった聞き手役に、「孫」という設定を与えたことぐらいでしかない。 作中の吉村が南部盛岡の美しさを語るくだりは、何度読んでもぐっと来る。「南部の武士ならば、見事石ば割って咲げ。盛岡の子だれば、北さ向いて咲げ」。いいセリフである。
6投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログ吉村貫一郎のひたむきな生き方を、本人や関わった人々の言葉を紡いで浮かび上がらせていく。 一人の話が終わるたびに、貫一郎の人間像が少しずつ明らかになったいく。彼に対し様々な思いを持った人がいるが、そのまっすぐな人間性を皆愛していたのだろう。 激動の時代に翻弄されつつ、自らの思いを強く持ち、大切な人を守るための強いエネルギーに心を動かされた。
4投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログ章立ての意味が分かってなかったので最初入り込むのに時間がかかったが、話が繋がってくると引き込まれた。新撰組の様々な話を繋げながら、よくぞここまでの話にしたな。
1投稿日: 2021.03.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【ネタバレ有り】 下巻。 幕末の時代、己の義を貫いて散って行った男たちの生き様に涙した。 ここまで命を懸けて貫き通す志が自分にあるだろうか。いや絶対ないわ。 吉村寛一郎と娘みつとの別れ際の場面 嘉一郎と千秋が水盃を交わす場面 斬首前の次郎衛が実母と会う場面 ここ、自分的三大泣きポイントでした。 江戸時代の士農工商の身分制度は知っていたけど、武士の中にも越えられない身分の違いがあるなんて知らなかった。その身分の違いで引き裂かれた吉村と大野、親子2代の友情が切ない。嘉一郎と千秋が水盃を交わす場面、一瞬だけ友達同士の嘉一郎と千秋に戻るところがとても印象的で、好きだ。 吉村寛一郎の話を聞いて回っている人物については何も明かされなかったのが意外だった。北海道出身といっていたから、てっきり嘉一郎が北海道で生き残ってその息子か何かが寛一郎のことを聞いて回っているのかと思ったんだけど。 吉村寛一郎の脱藩後に生まれ、父と同じ名を授かった末の息子が、盛岡に戻ってきたところで物語の幕が下りる。いつか盛岡へ行って、吉村寛一郎の愛した南部の風を感じてみたいと思った。 幕末の歴史って面白いな。新撰組関連の小説はたくさんあるので、これから色々読んでみようかな。(大昔に「燃えよ剣」「人斬り以蔵」あたりは読んだ記憶があるけどさっぱり忘れている…)
6投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログこの物語に真に感動するにはまだ経験値が足りなすぎる。 生きるとはどういうことか。 人はみんな生きて生かされているんだと思った。
2投稿日: 2020.11.26
powered by ブクログ佐幕側から歴史を振り返ることができるのが良かった。ストーリーの組み立て方も上手。しかし、上手すぎて、あぁ今、作者に乗せられてるんだなぁと思ってしまい、素直に感情移入しづらいところもあります。
1投稿日: 2020.11.23
powered by ブクログみつの嫁入り行列後の言葉に涙、嘉一郎の独白で涙、最後の大野次郎右衛門の手紙で号泣…。 凄いですね浅田次郎。構成が神がかってる。 体面とかお役目とか、そういうもので自分の意思を曲げて言い聞かせないといけない時代ではなくて良かった、と思わざる得ない。 ひとりの親としては、嘉一郎の行動は悲しい。
4投稿日: 2020.11.09
powered by ブクログお申さげなござんす。 お許しえって下んせ。 下巻、読むのがきつくてきつくて、 読んでいる間電車でも泣いてしまった。 浅田次郎は間違い無いなあ。 新撰組、いいなあ。
1投稿日: 2020.10.09
powered by ブクログ令和2年9月22日 読了。 改めて夫婦においての夫のあり方について考えさせられ、男は1番惚れた女に弱い生き物だというのがとても印象に残りました。 本作品は上巻よりもより親しかった人物が語り手なので、吉村貫一郎という人柄についての想像が膨らみます。 ぜひ読んで見てください!
1投稿日: 2020.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなに背筋の伸びる本はない。 身体をひんやりと清々しい風が通り抜ける感じがする。 深呼吸でもしたくなるような…。 久世さんの解説にもありましたが、「巧い」です。演出が憎たらしいほど巧い…。 大正時代と幕末の対比、関係者の話(客観)と独白(主観)のタイミング・バランスのよさ…。 当時を振り返る関係者の視線はさまざまで、だけど親しみが籠っていて、その機微や人間味が堪らない。 人が人を想う気持ちと筋の通った生き方に、静かにスッと、背筋を正される。 「思念」という言葉が思い出されます。 関係者に聞いて回る人物の正体…、最初は誰かな〜なんて思いながら読んでいたけど、 段々と作者自身かな…いやもう私(読者)自身でいいんじゃないかなと思ったり。ミステリーじゃないんだし。 というのも、序文以外は一人称の語り口調で野暮な解説ナレーションなど一切挟まない。いつの間にやら「聞き手」になっている。 また、語り手が違えば「人物像」も変わる。受け取り手が違えば印象は変わる。 本人にしか本当のところはわからない。 そういうことをひしひしと感じて、「この人はこうだ」と思い込んだり、みんなに好かれようとするなんて無理なことだとハッとさせられました。 強さってなんだろうと考えさせられる。 いや、いい話を聴かせていただきました。
5投稿日: 2020.09.10
powered by ブクログ下巻は涙涙でした。 戦争とか政治とかって、それぞれの立場で正義が違うから難しい。 それぞれが自分の信じた正義のために命をかける、てすごい時代だったんだなと思う。 なんか自分ももっと一生懸命生きなきゃな、と思った。
1投稿日: 2020.08.24
powered by ブクログ・結局記者の招待は結局わかりませんが、そこは重要ではありません。 ・盛岡に行きたくなる気持ちにさせてくれます。(実際に行ってしまいました。) ・10年ぶりに読みましたが、やはり何度も泣いてしまいました。活字で泣いたのは、この作品以外に覚えがありません。 ・新撰組ということは置いといて、ある男の真っ直ぐな生き方が描かれています。新撰組嫌いの方も楽しめる作品です。 ・大義名分と言いながら、実際にはお金がほしいからということで尊皇攘夷をしていた人たちもいたそうです。どんな世の中も、綺麗な思いで動いていた人たちだけではないのです。そんな中で、ただただ家族を思って行動した親子の話であります。尊敬できます。
2投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ[再読] 涙無しに読むことはできない。 自分を犠牲にしてでも、家族を助ける。 並の決意ではできない。 これぞ、日本男児。 不朽の名作。
0投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログこりゃあ 凄いものを読んでしまった! もう その一言に尽きてしまう いつの時代でも どこの国でも 人が人らしく生きようとして そのために 誤解をされてしまたり そのために 不運を背負ってしまったり そのために 命を奪われてしまったり そのために … おそらく これまでも これからも 読み継がれる物語に 出遭ってしまいました それにしても 最後に読み上げられる(勝手にそう思わせられてしまう) 「候文」の格調の高さはどうだろう
4投稿日: 2020.06.08
powered by ブクログ涙が溢れて止まらない。本当に良い作品。浅田次郎の文章構成の巧さを痛感した。異なる語り手が語る吉村貫一郎と、貫一郎自身が語る想いが巧く重なり合っている。
0投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普段歴史小説を読むことは少ないため(もしかしたら初めてかもしれない)、単語の意味がわからず時折調べながら、そして雰囲気で意味を感じ取りながらもページをめくるのがとまらない小説だった。 吉村貫一郎という男について後々に生きた人々が新聞記者に対して語る。パズルのピースが埋まっていくような感覚で、主人公の人となり、その時代に共に生きた人々の人となりがわかっていく様に感動で涙することが多かった。 特に、斎藤一のような寡黙に生きる人は本人の語りと周りの印象との差が強く、その分吉村貫一郎との強い絆のようなものを感じる。特に好きな語りであった。 吉村貫一郎のように、変わりゆく時代の中で自分自身が何のために生きているのか、本質を見抜きブレずに生きることができる姿勢でい続けることはなんて難しいことだろうか。だからこそ、彼をよく知る人は彼に自分が持ち得なかった理想や気高さを託し、死なせてはいけないと周りが生かそうとしたのだろう。 また、吉村貫一郎も、偽物の侍の集まりだからこそ真の侍として生きようとした新撰組隊士に、士道とは何か疑問を呈していたものの、鳥羽伏見の戦いでは彼らを置いて逃げることが出来なかったシーンには心が締め付けられた。 彼こそ南国武士だ。と大野さんは最後の手紙で言うけれど、本人の語りでは、武士道を掲げる前に、義を重んじ、士を重んじ何のために自分が生きるかの本質を見極めて生きる基本的な事ができてこそ人の生きる道だろうと言われていたのが印象深く、この小説の伝えたかったテーマではないかと思う。
1投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログ長いが、心にズッシリ響く、切ない物語 架空の人物を新撰組の中に描いたかたちだけど、自然にハマっている 二刀流、かっこいい 映画は全くダメだったけど、小説は素晴らしい
0投稿日: 2020.03.30
powered by ブクログ前編以上に外で読まなくてよかったと思うくらいには泣いた。それぞれの人の独白で進むから、ある言動をどうとるかなんてそれぞれだし、どの考えも間違いではなくて、あり得ないことなんだけどみんなの願いが叶えばいいのにと思ってしまう。身分制度がなかったら飢饉がなかったら…と思わずにはいられない
5投稿日: 2020.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こらあ、大したもんですね。浅田次郎、恐るべし、という感じでございますね。徹頭徹尾の大作にして、問答無用の大傑作、と言いましょうか。 吉村貫一郎、という人物を、なんとしても世に伝えたい。浅田次郎が、これぞ人の生き様よ、と思う人としてのありかたを、なんとしても書いておきたい。それがもう、抜群に伝わってきますね。 しかし、やはり凄いのは、「わたしは何としても、わたしが心底好きな、コレコレを誰かに伝えたい!」という熱い思いは、誰しもが持っているものだとは思うのですが、その「伝えたい!」という思いを、きちんと作品として、素晴らしい完成度で伝えることのできる、その技量よ。って思うんですよ。この作品は「熱い思い」と、それを適切に伝えるための「作者の技量」とが、ガッチリとかみ合っておる気がします。そらもう、大傑作というしかないレベルで。いやあ、凄い。思いは空回りせず。技量は無駄遣いされず。いやはや、幸福な作品ですね。 父としての吉村貫一郎は、大阪の南部藩蔵屋敷で、切腹してその命果てる訳ですが、最後の最後の今わの際で、胸いっぺえに感じた、盛岡の風。何たるうめえ風にてごあんすか。この時に感じた風は、これは間違いなく、死に臨んでの錯覚、なのですが、 その父の名前を継いだ、吉村家三男の方の、貫一郎。この、子の貫一郎が、米馬鹿博士こと、子の貫一郎が、物語の最終盤に、盛岡高等農林学校に着任するやないですか。長い汽車の旅を終え、盛岡に着いた子の貫一郎が、胸いっぱいに感じた、何たるうめえ盛岡の風。この、時代を超えた親子の感じた風の優しさよ。って思うとね、もう泣けますねえ、、、浅田次郎、見事そう持っていったなあ!って。 それにしても、この、吉村貫一郎の話を、とにかく色んな人に聞き倒した新聞記者の正体。この人、だれなんだろう?北海道出身、という事だけは、明らかにされているっぽいのですが、この人は、一体、誰だったんだろうか?明らかにはされていないですよねえ?最初、実は自分は、この新聞記者の正体は、父吉村貫一郎の、子供の誰かだと思ったんですよ。子どもの誰かが、実の父親の本当の人となりを、知りたくて、色んな人に聞いて回っている、と思ったのですが、そうではなかった。うむむ、この新聞記者、誰だったのだろうか、、、 あと、歴史的には、後の内閣総理大臣となる「原 敬(たかし)」氏が、幼少だったころに、一瞬だけ斎藤 一 と出会う、という描写もあるのですが、、、これは流石に創作?でしょうかね?でも、ああした演出、くう、、、ニクいなあ~浅田先生、とかね、思っちゃいましたね。 いやしかし、間違いなく、大名作だと思います。どんなに苦しい状況でも、自分の信じるもの、愛するもの、正しいと思うもののために、正しく思いを貫くこと。くう、、、いやもう、これはまごうかたなき、ちゃんとした小説です。いやもう、お見事でした。
5投稿日: 2020.02.18
powered by ブクログ浅田次郎節満載です。 主人公の生き様とその後の刹那的な風景というか物語というか、もう最後は大泣きしました。 新撰組の歴史について、知識があればより楽しめると思います。
5投稿日: 2020.01.21
powered by ブクログ新選組をあまり有名では無い隊士の視線から描いたものと思っていたら、全然違うものでした。細かく感想を書こうかとしたけどやめました。とてもとても感動した作品でした。
6投稿日: 2020.01.01
powered by ブクログ主人公の貫き通した義とは何だったのか。上巻からの問いかけがいよいよ結実していく。その結論に強く打たれる。テーマをストレートに出すために、もう少しエピソードをはっしょっても良かったような気もする。若干長く感じたのが惜しい。
2投稿日: 2019.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
斎藤さん土方さん、居酒屋の店主にご隠居、みーんな吉村のこと大好きである。 吉村と二郎右衛門、嘉一郎に千秋、いや皆さん胸熱すぎてやってけません、何度泣きそうになったか。 後半、そうか、きっと実際に子孫いるんだよなぁ、と鼻梁の整った役者のような造りに違いないと信じてます。 あと、土方は生き延びてゴールデンカムイの世界に、と信じてます。 映画も観てみよう。 しかしこれを読んでしまうと、風光るのその後が辛すぎて読めませんわ。
1投稿日: 2019.09.22
powered by ブクログ守銭奴と呼ばれた新選組隊士吉村貫一郎。困窮に苦しむ家族を思い、日本人としての美学もあった。本を読んで泣き、映画を観て泣いた。
0投稿日: 2019.07.20
powered by ブクログ浅田次郎は新撰組を描くにあたり主人公にマイナーで異色の吉村貫一郎を据えたが、「誰も知らなかった新撰組」とかそっち方面を狙ったわけではなく、吉村を通じて新撰組の本質を描いている。 幕末は国の仕組みが形骸化し、侍も自身のアイデンティティを失った一方で、侍のありように憧れた者たちもいた。近藤勇ら新撰組が会津という、当時唯一「侍」らしさを失わなかった藩と出会い、「剣をもって殿に仕え、殿に尽くす」ことがリアルになってしまった。間もなく侍らしくない薩長が、形骸化していた国をいちから変えてしまい、最後の侍・新撰組は会津藩とともに退場させられる。昔は新撰組って格好良いしクールだし、みたいなイメージだったけど、今は時代に遅れて出てきた新撰組のドン・キホーテのような哀しさ滑稽さに惹かれてならない。 「壬生義士伝」も、多くの人々による聞き語りという体で吉村貫一郎の人となりが露わになっていくが、実は吉村を通じて新撰組そのものを描いてるんだなと感じた。吉村が忠義を尽くしたのは自分の妻子だったが、何にそしてどうやって忠義を尽くすかは人それぞれで、忠義を尽くすことそのものが武士道であり、あんな時代の中で武士道精神を全うしようとした新撰組の本質であり、その意味で吉村貫一郎は新撰組そのものである。 吉村の友、大野次郎右衛門、息子の嘉一郎、次郎右衛門の息子千秋、佐助、新撰組ではない人たちも、それぞれの義を尽くして死んでいく。次郎右衛門が死ぬ間際に実母と会う場面で号泣する。そして吉村が会うことがなかった末の息子、貫一郎が故郷盛岡に帰ってくる場面も哀しいけれどあたたかな気持ちになる。 ★ まっさらの状態でお芝居観るのが基本的に好きだけど、周辺情報仕入れた後の観劇もまた味わいが変わるので、原作はムラと東宝の間に読むのが一番(複数回観るときに限られます)。ちなみに本作は映画は観たけど埃っぽい中に中井貴一が座ってる映像しか覚えてなく。
5投稿日: 2019.07.15
powered by ブクログ新選組吉村貫一郎の生涯。人生の価値観を考えさせれる。幕府特に会津側に思い入れがある人にはさらに感情移入できる。最後はすこし惰性で読んでしまった
0投稿日: 2019.06.09
powered by ブクログ宝塚でミュージカル化されるということで、予習の意味で読んだ。 やりきれない話だけれど、とても心に響く話だった。人としての在り方や生き方、日本という国や文化…色々なことを考えながら読み、この先もしばらく考えることになるだろうと思った。
4投稿日: 2019.04.27
powered by ブクログ言葉にならない。何のために生きるのか、生きるとは、義とは、仁とは何か。 新選組隊士、吉村貫一郎の生き様と、彼に関わった方々の語り口で物語が進行する。物語の所々に伏線が散りばめられ、進行するにつれてそれが収束していく様は見事。しかしやはり、本当にすごいのは、風景や情景を難なく想起させ、またリズムの良い語り口調で読ませる文章力と、読み手の心を掴み冒頭のようなことを考えさせる構成力でしょうか。
1投稿日: 2019.04.07
powered by ブクログ上巻の広げた風呂敷が全て回収される大円団。創作ならではの出来過ぎの展開とはわかっているが、涙が出てくる。 大正時代のじいさん達といえば、我々の3〜4世代前の祖先たち。彼らは幕末の動乱期から明治・大正と、世の中が一変するなかで生きたんだということを想像した。 なお、吉村貫一郎は実在する人物だが、大野次郎右衛門なる人物は架空の人物とのこと。吉村は足軽ではなく実際は二百石という高禄の侍の倅だったらしい。 京都に向かう新幹線で読み始め、嵐山の宿で読了。
1投稿日: 2019.03.17
powered by ブクログ読み応えあり。でも、個人的に好きな話には結局ならなかった。まあ、最後まで読み切ったけど。私はやはり生きる方が大変だし、生きる道を選んで欲しかったと思う
0投稿日: 2019.02.10
powered by ブクログ土方歳三の強さに魅力を感じて新撰組に興味を持ち本作を読んでみた。良い意味での期待外れ。幕末の激しい動乱を期待していたが、主人公の物静かさが激しいはずの幕末を冷静に魅せてくれた。『強さ』の意味がまた一つ増えた気がする。映画も観よう。
1投稿日: 2018.11.11
powered by ブクログ浅田次郎『壬生義士伝』文春文庫 読了。南部藩脱藩し新選組隊士となる吉村貫一郎。知人らに語り聞く断片的な回想を重ねながら、南部訛の独白と相俟って、人柄が顕わとなりゆく構成が巧い。義とは何か、彼なりの答えがその生き様にある。切腹を命じた旧友大野次郎右衛門の最後の手紙でふっと胸がすく。 2016/10/15
0投稿日: 2018.11.06
powered by ブクログこれは…下巻は涙なしには読めなかった。物語の糸がクライマックスに向けてひとつに束ねられていくのが本当に気持ちいい。今、改めて注目されてほしい物語かもしれない。映画も観てみよう。
0投稿日: 2018.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったんだけど、読み終わるまで思いの外時間が掛かってしまった…。p392の冒頭の一文にはびっくりドンキーでしたw 「あんた、生きてたのかいっ!?」と。この人が出てきてから、このインタビュアーは一体誰なんだ?と思ってたら、最後まで明かされることはありませんでした—— 。これはミステリィ読みの性かなぁ(^^; ・・でも、読者自身なのかなぁと、ふと思いました。星四つ。
1投稿日: 2018.08.18
powered by ブクログ敵からは人斬り貫一郎と呼ばれ、味方からは守銭奴侍と言われた吉村貫一郎の物語。 最初に鳥羽伏見の戦いで敗れ南部藩の屋敷で腹を切る場面から始まり、彼の人となりが語られていく。 その中で彼の信念とその信念が息子に伝わり幕末に殉じようとする侍魂に涙した。 時代の狭間の峻烈な生き方、考え方が 勝ち組によって作られた教科書だけでは 知ることのできない歴史を教えてくれて 意識を持って行動することでどんな人でも輝けるのだと考えさせられた。
1投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログついに読んでしまった下巻… こんなに読み進めるのが惜しいなと思うのは坂の上の雲だったんだけど 最後に進むにつれ辛いというか、悲しさ倍増というか。 ただ、吉村の後世の子孫たちが生きてるっていうだけで 個人的にはすごい救われた感がある 貧しさと飢えと教育ってそのご時世それぞれあるけど にしてもだよ、吉村。 あまりにも辛いというか悲しいというか 色んな人が関わった人が 淡々と語る中で幕末の凄まじさが伝わってくる感じ。 今ちょうど大河で西郷どんやってるけど その裏にはこんななんとも言えない 人間ドラマもあったのかな〜と、そう思ってしまった。
1投稿日: 2018.02.16
powered by ブクログ昨年(2017年)よく読まれたんだか、今年(2018年)よむべき本の一番なんだか、をお正月の新聞やらでみて、手にとりました。 読むべき書と思いました。 「鳶が鷹を生むでのうて、鷹が鷲を生んだ」・・・泣けました、朝の電車のなかで。 いつの時代時代も いろいろと失ってしまったと、いわれる日本人 このような書は そんな忘れてしまったなにかを思い出させるべき名著だと思います。 展開にあわせるのがちょっとつかれてきてしまう歳に私もなっちまったなぁと思いますが それでも、 憲法改正だ、戦争だ といっている今こそ、いにしえのひとの重い思い、刻まれた歴史をきちんと振り返り次の世代に禍根を残さぬことを考えるべきなのだなと 勉強させられる内容です。 誠には誠を以て応えねばならぬ、仁とはそういうものであろう・・・ く~ また泣けてきた・・・。
4投稿日: 2018.02.01
powered by ブクログそれなりに楽しめた。 個人的な好みだけど貫一郎の視点は一切なくてよいので記者の視点がほしかった。(無いからこそ良いという意見はあると思うけど) 淡々としてる内容のものは嫌いじゃないけどもう少しページ数は少なくても良かったかな。
1投稿日: 2017.09.26
powered by ブクログ上巻から引き続き斎藤一の語り。読み進むうちに斎藤は吉村が好きだったという表現になってきて、悪印象が薄らいだ。龍馬暗殺の告白ともとれる部分があったが、見廻組説も有力な中でどうだろうと思わないでもない。吉村が切腹しようとする場面の独白が最も切なかった。武士道に基づく思想で、あたら流されなくともよい血が流れた維新前後。南部訛が柔らかく頭の中に響き残っている。史実と創作を巧く組み合わせた作品。
1投稿日: 2017.08.16
powered by ブクログ「福山ロス」「タモリさんロス」「五代ロス(D・フジオカ)」色んなロスが流行った昨今ですが、今日からしばらく私は“吉村ロス”状態に入ります。 一文字目から最終文まで本当に心を振るわされる傑作でした。 我が人生一の英雄(ヒーローまたは男前)がこの物語の中に生きたのです。
5投稿日: 2017.06.05
powered by ブクログ時代小説は読んだことがなく、上巻は時間がかかったが次第に慣れたのか下巻は一気に読み通せた。 親から子、子から親、友、主従、同志、恋人・伴侶と、人をとりまくすべての関係に対する作者の理想が描かれているように感じた。浅田次郎さんを全く以て知らないのに申し訳ないけれども。 すべて素晴らしかった。読んで良かった。 死に際の貫一郎の願いが子達にちゃんと伝わっていることが分かったところが一番嬉しく、伏線とそれが解決するところが好きなのだと改めて思った。
1投稿日: 2017.02.12
