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妊娠カレンダー
妊娠カレンダー
小川洋子/文藝春秋
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総合評価

345件)
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    妊娠カレンダーのみ読了。 上手く表現出来ない感情を抱いた。言うなれば、ゾクゾクするような感じ。 妹の心理が崩壊していく様を簡素な文章で表現していることが、さらにその感情を煽った。

    0
    投稿日: 2012.12.09
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    『妊娠カレンダー』 出産を控えた姉に、農薬付けにされたグレープフルーツのジャムを作って食べさせる妹。 姉と妹の心理をつづったお話。 うーん。正直言って、「え?これだけ?」って程の短いストーリー。 私も妊娠したことあるけどさ、もっと奥底に潜む妊婦の心理とか、その傍らにいる妹の葛藤とかを描写してもいいんじゃなかな~。って思ったわ。 なんか、私としては『中途半端』な出来だと思うんだけど。。。 これで芥川賞?みたいな。。。 『ドミトリィ』 昔、自分が住んでた寮にいとこが入ることになった。 しかし、その管理人は両手、右足がなくて、しかも肋骨がくね曲がってる。 自分はいとこを度々訪れるがいつも会えない。いったい、何か寮にはあるのか??? ちょっと不気味なストーリーになってるけど、 やっぱりね、最後の部分があやふやなの。推理小説として書かれてないためだからなんだろうけど、もっと実際に何があったのかはっきり書いてもらいたい。 『夕暮れの給食室と雨のプール』 給食室に魅せられた見知らぬ親子と、主人公&飼い犬の交流を描いたもの。 うーん。これもイマイチ、言いたいことが分からない。。。 全体的に作者が何を訴えたいか、言いたいのか掴めなかった。。。 『博士の~』は良い作品だったのに。 まぁ、これはそれ以前に書かれたからなんだろうけど、 人気のある作家さんだから、これからもいくつか読んでいきたいと思います。

    0
    投稿日: 2012.11.26
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    小川さんの書く文章はとても美しく、絹のようにさらさらとしなやかな感じがする。作品については、正直まだ読み取れるものが少ない…どうにか作品にこめられたメッセージが自分にもわかるようになりたいなー

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    投稿日: 2012.11.19
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    裏表紙に書かれた「透きとおった悪夢」という言葉が非常にしっくり来る。芥川賞受賞作品である「妊娠カレンダー」も良かったけど、個人的に残り二つの「ドミトリイ」と「夕暮れの給食室と雨のプール」がとても好きです。

    0
    投稿日: 2012.09.28
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    表題作の『妊娠カレンダー』 なんだろう、ちょっとした恐怖を感じましたね。 『ドミトリイ』もなんだか最後が少しホラー(ミステリー)チックで良かった。 全体的にどことなく”静”な印象を受けました。

    0
    投稿日: 2012.09.18
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    自分は女性でもないし、妻がいて子供がいるわけでもないので、妊娠というものを体験したことがない。 妊娠すると太るとか、つわりは辛いとか、出産への恐怖心等、伝え聞くところからいろいろと類推することはできるが、実体験でないものは不確かなので自分の中には存在しない概念であるといえる。 小川洋子という作家は博士の愛した数式という本を通じて知った。 あの本は雑念が色々とあって個人的に楽しむことができなかったが、妊娠カレンダーという作品は非常に心揺さぶられる作品だった。 さすが芥川賞というべきか。 タイトル通り妊娠した姉と生活を共にする妹が淡々とその様子を日記形式で語っていくというだけのシンプルなスタイルで、日記の1日毎に場面が変わっていて小気味よい。 姉夫婦の人間味あふれる人間性と、それを戸惑いつつも第3者的視点で眺め続ける妹、妊娠という特殊な状態に身を置かれた時に一番変化するのは何か? もしくは水面下にある自分が表面化することとはどのようなことなのか。 そんなことを冷ややかなスタイルと枝葉の多い感性で、様々なことにリンクさせながら描いた作品だと私は感じた。 理不尽な局面に遭遇した時、妙に頭が冴える時がある。 目の前の事象を冷ややかに見据え、周りの状況がクリアに頭に入ってくる。 そんな時に選択肢に上るものがたまに恐ろしい時がある。 なんだろう。そう感じた。

    0
    投稿日: 2012.09.11
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    同居する姉が妊娠した。一般的な妊婦が持つ甘い雰囲気からは程遠く、あっさりとした姉。赤ん坊のことなど話題にもしない姉夫婦を見、“わたし”も赤ん坊を染色体としてしか捉えられない。そして“わたし”は人間の染色体を破壊すると聞いた防かび剤PWHが塗布されていることを意識しながら、姉のためにグレープフルーツジャムを作り続ける。 一読して、タイトルから想像するような温かさと対極にあるストーリーにぞくっとさせられる。でもよく考えてみたら、実感もなくあるとすれば変化に対する戸惑いだけ、というのが素直な反応じゃないかな、とも。妊娠、出産、育児に関する雑誌やHPなどを見ると、必要以上に甘い雰囲気を作り上げているから、実際の私たちは何だか妊娠したら本人も家族もそうならなくてはいけない!と追い込まれてしまっている気がする。 表題作の他「ドミトリイ」「夕暮れの給食室と雨のプール」の二編を収める。

    0
    投稿日: 2012.08.17
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    小川洋子の不思議で不気味なでも綺麗な世界観と言葉選びが感じられる短篇集でした。ドミトリィが特にすき。

    0
    投稿日: 2012.08.11
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    「妊娠カレンダー」では神経症か何かであることが仄めかされる姉に対して、ひどく平坦で淡泊にも思える妹のもつ毒が恐ろしい。 寂しい学生寮、四肢が欠損した先生、中々会えないいとこ、蜜蜂、美しい左指と消えた学生、肋骨…要素と要素が絡まった静謐な雰囲気と、終盤のミステリのような展開がとてもよかった。 「ドミトリイ」、小川洋子作品の中ではかなり好きかもしれない。

    3
    投稿日: 2012.08.10
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    何のひっかかりもない平坦な毎日も小川洋子の筆にかかると、毒を帯び歪み暗く爛れた世界に一変する。静かな緊張感が背筋を撫でる。不思議な空気に浸れた。ドミトリイの世界も徹底的に静かで寂しい。不思議な世界に酔わせてもらった。

    0
    投稿日: 2012.07.24
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    歪んでるような、歪んでなくて素直な様な、、、。 難しいなぁ(ー”ー) でも、案外嫌いじゃない、この仄暗さ。 ☆妊娠カレンダー ☆ドミトリイ ☆夕暮れの給食室と雨のプール

    0
    投稿日: 2012.07.15
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    『妊娠カレンダー』『ドミトリィ』 『夕暮れの給食室と雨のプール』の三編。 『妊娠カレンダー』は妊娠した姉に対しては 皆気を使って大事にするのに、胎児のコトに関しては ミンナ淡泊でちょっとゾッとします。 姉自身も胎児のコトに関しては何だか淡泊。 最後の最後までゾッとさを感じさせてくれる作品です。 個人的には『ドミトリィ』が一番好きでした。 居なくなってしまった寮生と いつまでも会うコトの出来ないイトコと 病気に侵され日に日に弱っていく先生。 何だか最後はミステリー臭を感じつつ・・・

    0
    投稿日: 2012.07.02
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    「妊娠カレンダー」は小川洋子の芥川賞受賞作収録。 多義的な解釈が出来そうだけれど、主人公の「わたし」は姉に、農薬をたっぷり浴びたであろうグレープフルーツのジャムを食べさせることによって胎児を自分の手で「破壊しようとした」。個人的には、破壊することによって、破壊しようとすることによって姉の胎児は「わたし」から切り離せないものとなったのだろうと感じた。 収録されている3作品全てが、「食べる」ことが重要なメタファーとなっている点が印象的。 作品解説は「ピピネラ」の松村栄子。「けっこう死ぬための道具は身近にあることに気づいて心が安らかになったりするから不思議だ」(p195)との言葉に深く頷いた。

    2
    投稿日: 2012.07.01
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    妊娠カレンダー ドミトリイ 夕暮れの給食室と雨のプール 3つの短編集。 夕暮れの〜がなんか一番好きだった。 どれもふわふわしてて、もやっとするんだけど、でも読んだ後に何故かほっとする。

    0
    投稿日: 2012.05.27
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    2012.5.14.mon 【経路】 本会でNさんに借りて。 食べ物の生々しさの描写がよいとの推薦図書。 【感想】 •有名な「博士の愛した数式」をまだ読んでないんだけど、ありのままを見つめる描写の鋭さに、ギクリ。 食べることの生々しさ。 におい、音、感触、口の粘膜。 妊娠に至る行為を仄めかす、ヨーグルトやオムレツ、キウイにバターの描写が肉感をもって描かれている。 そう、食べるって原始的でいやらしいんだ。 •「妊娠」と「赤ん坊」を別物に認識している登場人物たち。だから「おめでとう」に結びつかなくてただその過程と「染色体」を客観視している。 準備も無いままこどもがこどもを産もうとするとこうなるのかなとも思うし、準備があるつもりでも「妊娠」に女体が支配されるとそれは「母性」も凌駕されてしまうのかしら恐ろしい!とも思った。 •妹のジャムの件は、白雪姫の継母の行動みたい。 •その後赤ん坊はきっと五体満足で生まれるであろう。けど、それが育っていく中で妹は自己嫌悪で人間歪まないのか、姉はこどもおばちゃんにならないのか、という懸念。。 【内容メモ】 ■妊娠カレンダー •M病院 •二年分のグラフ •ヨーグルト •M病院思い出 •妊娠 •おめでとう、辞書 •夫婦、はかない気体 •オムレツ、キウイ、バター •兄の偽善的悪癖の嫌気 •つわり、におい •グラタン、内臓の消化液 •写真、夜空に降る雨 •食欲減、兄も •におい、ベーコンエッグ •妊娠と赤ん坊は無関係のよう。染色体 •バイト、食べ物を探す目的の集団の怖さ •つわり終、食欲に飲み込まれる •歯医者、噛みたい •グレープフルーツ、農薬、ジャム •腫瘍のような身体 •肥満、痛さ、会う怖さ •姉さん、食べて •どんな赤ん坊が生まれてくるか、楽しみね •破壊された赤ん坊に会うために歩き出した ■ドミトリィ •学生寮 •右足だけ •人減、左指、数式、蒸発、噂 •蜂の巣、引き止めたくて ■夕暮れの給食室と雨のプール •新居、ジョジョ •男と少年 •エビフライ •ノスタルジー •プール、通過儀礼、雨の寒々しい恐怖 •クリームシチュー、シャベル •マッシュポテト、ながぐつ •拒食、登校拒否 •お酒、おじいさん、工場、チョコレート •お酒を買って

    2
    投稿日: 2012.05.15
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    表題作の「妊娠カレンダー」 姉夫婦と一緒に暮らす妹の視点で日記のように淡々と綴られている。 話は姉の妊娠をきっかけに始まり、膨らんでいくお腹とともに傍観している妹の心もひっそりと変化していく。 ーそこで、あるきっかけにより意志を持って妹が起こした行動。 最後の一瞬まで目が離せない。 そして、最後の一文に、背筋が凍りついた。 ゾッ・・・と。 ひんやりと佇む空気のなかで、強烈に生々しい「生」を感じさせる。 言葉を尽くしても表現に欠けてしまう一瞬を、ぜひ読んで感じて欲しいと思います。 ※他、2篇収録。

    0
    投稿日: 2012.05.10
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    妊娠した姉に毒が入っているであろうジャムを食べさせる妹というのがメインストーリーである。生を授かるということの本質を静謐な文体がするどくえぐり出しているように感じられた。収録されている三篇はどれも細部が精密にえがかれていて悪夢を見て目覚めた朝の感覚とほんのちょっぴり似ている。

    2
    投稿日: 2012.05.05
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    博士の愛した から2冊目。博士を読み始めたとき芥川賞作家とは知らなかった。で、受賞作を読もう。 三作の短編だが、どの作品も博士の愛した数式とはだいぶ雰囲気がちがうな。ほのぼのした心温まるものを期待したがホラーとは言わないが読了感はうっすらひやっとした感じがした。妊娠カレンダーは俺が男なので完全にこの感覚は理解出来ないが説得力は感じられた。 小川洋子の作品に興味を持ってしまった。

    0
    投稿日: 2012.04.17
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    穏やかに、ゆるやかに、生臭い。 小川洋子の作品は、腐りはじめと腐りきるちょうど真ん中、見てはいけないなにかを見てしまった瞬間でできている気がする。 ジャムとグレープフルーツのつぶつぶ。 産まれてくる子はきっと生暖かい。 ドミトリイは怖かった。

    0
    投稿日: 2012.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本著の著者の「博士の愛した数式」が結構面白かったので、他の作品も読んでみたいと思っていた。 小生にしては、珍しく三編の短編集。 表題になっている作品は,、夫婦と同居する主人公が、姉の妊娠中の変化を記す形で、進められている。 有害かもしれない農薬が入っていると思われるグレープフルーツを、よく食べるからとせっせと食べさせる。 そして生まれてきたのは……。 ミステリーは、犯人がわかればそれが結論なので、最後まで読めば一件落着するが、ここまでしか書いていないので、結局どうしたんだよと言いたくなる本著のような終わり方は、苦手だ。

    0
    投稿日: 2012.03.28
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    妊娠した姉。どんどんわがままになる姉。発がん性のある防カビ剤使用のグレープフルーツのジャムを姉に食べさせる妹。どうして?

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    投稿日: 2012.03.17
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    表題作は芥川賞受賞作。 姉夫婦と同居する主人公が、 妊娠した姉の変化を淡々と綴る。 何度か読んでも、この作品に漂う冷たくてさっぱりしている悪意がいい。 残り2作は初読みで『ドミトリイ』はホラーテイスト。 『夕暮れの給食室と夏のプール』は雰囲気は好きだったけど物語としての着地がよくわからず。 小川洋子の作品に漂う生暖かい空気が好き。 どの話も出てくる人々は少しおかしくて世界も少しずれている。 登場人物や起こった出来事についてあまり語りすぎないのがいい。 すべて説明されない、あやふやなまま残している部分があるから、 物語は終わっても登場人物たちの日々が続いていくような感覚が残っている。 別に感動したり前向きになるような話ではないけれど、 たまーに無性に読みたくなる、小川洋子の魔力。

    2
    投稿日: 2012.03.11
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    ミステリーとかホラーとまでは行かない、だけど、ドロリと不気味な短編集でした。 小川さんの心の闇みたいなものを垣間見た気がします。

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    投稿日: 2012.03.05
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    共感することはなかったですが、登場人物の心理描写がとても丁寧なところが、小川洋子さんらしい作品です。

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    投稿日: 2012.03.04
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    「博士の愛した数式」が面白く、先日読んだ「余白の愛」は不気味でこのギャップが不思議で直木賞を取ったこの小説を読んでみたくなった。 そうしたら、「余白の愛」に近い不気味さの漂う作品だった。静で透明感があって独特の雰囲気を出す綺麗な描写は、作者の力を感じさせられるが、ただただ内容が、精神病的、宗教的、不健康で健全じゃない。小川洋子ファンはこういう繊細な精神を美しく描く文章に酔うのだろう。病的過ぎて、ファンになりたくないと更に思う。

    0
    投稿日: 2012.02.08
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    個人的に、全体の雰囲気は好き。小川洋子さんの本は初めて読んだ。文章はすごく読みやすいしすんなり読めたが特に何か残るわけでもなかった…かな。

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    投稿日: 2012.02.07
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    素直に楽しめなくて残念、いろいろ忘れたころに読み返そうとおもう。 敢えて語らない感じが、村上春樹っぽいってのはちょっと納得。

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    投稿日: 2012.01.25
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    2012/01/19読了 演習課題本。解らない気もしないことも無いんだよな。というか、私もいつかこうなるかもしれないしね。妹の「悪意」云々までは行かなくても、胎児とは一種の異物とも捉えることは可能だし、気分が悪くなるのかもしれないし。なんだか、独特な雰囲気を纏った小説でした。(表題作) 「ドミトリィ」は良く分からなかった。ハチミツといとこは何だったのか。比喩として、自分の中に一案あるけれども、グロテスクすぎてそれはそれで違うのではないかと思いたい。 「夕暮れの給食室と雨のプール」これは読みやすかったし、食らい作品ばかりのこの本の中で、一種の灯りのようなものでした。救いになった。 給食室の光景は、私の母の姿を思い出す。 宗教勧誘の二人とわたしにとってのその場所の意味も、何となく解ってみたり。 これからレポートかきます。

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    投稿日: 2012.01.19
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    これ、本当に小川洋子さんの作品?と思うような、それこそ『博士の愛した数式』とは全く違ったテイストの短編集。3つのお話が収録されているんだけど、どれも結末がきちんと着地してるかわからないから読了後は文字通り不思議な浮遊感がのこるかんじ。でもひとつめの毒のある作品なんか全然好きです。2つめはなんとも村上春樹っぽい。3つめは映画にしたらいいだろなぁというかんじ。ですかな

    0
    投稿日: 2012.01.16
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    わたしはこの現代日本の女性作家のわたしの言葉の選び方、すてきでしょ?と言わんばかりの文章がやはり苦手だとおもった。みずみずしい感性、とか、お洒落、とか、そんな言葉でごまかしてはいけない。わたしはもっとストレートで飾らずに本当に伝えたいことを語る文章がすきだ。 表題作がとてもアンバランスで、こういうある種の悪さ、というものは、えてして人間を虜にするものだと感じた。

    0
    投稿日: 2012.01.05
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    心の機微を感じさせるような、細かい…細かいと言うか、生々しいと言うか、そういった描写が面白い。内部に抱えたもの、どういったものに関心を示すのかが人それぞれで、色んな価値観を見たような気分になる。

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    投稿日: 2011.12.20
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    ・妊娠カレンダー ・ドミトリィ ・夕暮れの給食室と雨のプール 平凡な日常のなかに潜む狂気。 ゾッとする。。。 3つめは「六角形の小部屋」に似てた。 なんだか安心した。

    0
    投稿日: 2011.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2人姉妹と姉の夫が一つの家で暮らしている 姉が妊娠してから子どもが生まれるまでの日々を カレンダーをめくる形で綴られる 姉はわがままで気分屋 その機嫌を伺う、弱々しく「つまらない」夫 妹は姉のわがままに対し優しく対応する そこには確かに感情はあるものの どこか客観的に物事をみている そこが夫の優しさとは違うところで そういう微妙な距離感をもって人と付き合っているのだ 姉のつわりに振り回され きっと辛かったろう 情けない夫に嫌悪感があっただろう しかし微妙な距離感がそれを表に出させない つわりが終わってからしばらくしたとき 妹は「毒入り」のグレープフルーツジャムをつくる おいしそうに食べる姉 さらに求める姉 妹は姉のために「毒入り」のジャムをつくり続ける あくまで姉が欲しがってるのであり 姉のためにしているのだ たとえお腹の赤ちゃんが壊れてしまっても 喜ぶ姉が見たいのか 悲しむ姉が見たいのか いや違う 妹が見たいのは壊れた赤ちゃんなのだ 正当化される行為の中で生まれる「悪」 自分の中の負の感情をこめて作られたもの 人との微妙な距離感が生み出す 人間の中にひそむ心理が描かれている

    0
    投稿日: 2011.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やはり村上春樹の世界観に似ているなぁ、というのが変わらない印象。 自分と他者との距離、自分と世界との回路。それぞれがちょっとした違和感を抱くことで、そのずれが拡大し、どうしようも回復しようがなくなるまでいくのだが、それはあくまで自分と世界との問題であって、他者や他者の住まう世界には何の影響も及ぼさない。 この本の三つの短編には、温かい物語と、世界と自分との絶望的なまでの隔たりが、見事なまでに調和している。

    0
    投稿日: 2011.11.04
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    個人的には表題にもなっている「妊娠カレンダー」よりも、「夕暮れの給食室と雨のプール」が好みでした。 それにしても犬のしぐさの描写がうまいです、小川先生! 読んでいるだけで思わずにやけてしまいますね。愛が伝わります。

    0
    投稿日: 2011.11.01
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    グレープフルーツの皮で姉の胎児を破壊していく妹。 妹の姉に対する妙に客観視した描写や、 胎児に対する気持ちが直接的には書かれていなくて 淡白に読めてしまうけど実は物凄く怖いお話なのでは… 子供を抱えて病んでいく姉の姿が なんともいえない不安をあおります。 母性なんて自然に生まれるものではないのかな? 子供ってなんなのだろう・・・。

    0
    投稿日: 2011.10.20
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    小川洋子さん独特の、すこし異常な人々の生活の、その異常さは、長編よりも短編によく描かれると思った。「妊娠カレンダー」の姉も、「ドミトリィ」の先生も、「夕暮れの給食室と雨のプール」のおじさんも、それぞれの言葉でとてもよくしゃべった。そんなによどみなくしゃべる人いるの、と思ってしまいそうなほどだが、小説の中の世界では、それが自然に、当たり前に感じられる。そこがすごいと思った。

    0
    投稿日: 2011.10.16
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    毒入りのジャム、ていう本の裏にある簡易説明に載ってた言葉一つで購入決定。 なんだか、ひどくそそられたのです

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    投稿日: 2011.09.30
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    この話から比喩表現を全部取っ払うとどういうことになるんだろうか、とふと思った。 粘膜に保護された皮膚。 その皮膚感覚だけで語る世界は層を異にして見る世界。 腐敗した題材からは消毒液の臭いがする。

    0
    投稿日: 2011.09.26
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    博士の愛した数式とは全く違うので、あの感じを期待して読むと失敗する。すごい盛り上がりがある訳ではないですが、この方らしい作品だと思いました。

    0
    投稿日: 2011.09.18
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    二度目の読破。妊娠は新しい生命の育み、喜ばしいこと。でもそれとは別な感情、不思議と冷めた感情を持つのもわからなくない。その描写が眈々とえがかれ、興味深い。

    0
    投稿日: 2011.08.17
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    神経質で不安定な弱い炎のように揺れる姉と、それを無感動に見つめる静か過ぎる湖のような妹。何かが欠落しているのは一体どちらの方か。しかもその中心にあるのが「妊娠」という神秘的でありながらも考えようによっては一種グロテスクな状況。何とも言えずゾッとしました。

    0
    投稿日: 2011.08.04
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    8/3読破。 芥川賞というから読んでみたんたわけど、、妊娠カレンダー、なんとも気持ち悪い読み終わり。 不気味なお話だった。 他のお話も同様に感じた。 出てくる男の人がなんか薄気味悪い。 妊娠カレンダーに関しては男女問わず気持ち悪い。 全く好きじゃないタイプのお話。

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    投稿日: 2011.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小川洋子さんの作品はかなりの数読んだけど、私はこの作品だけがしっくりきました。表題作の『妊娠カレンダー』と3つめの『夕暮れの給食室と雨のプール』。 母が『博士の~』より前に読んでいて、借りました。彼女の中ではほんわかしたものを期待していたらしく、私には合わないわ~なんてことを言っていましたが、私にはどんぴしゃだったんです。 ハッピーエンドじゃない。バッドエンドでもない。淡々と物事は進んでいく。ただ、一言で言うなれば「静謐」だと思います。洋画、ミニシアター系です。 表紙は古って感じだけど、中身はものすごくおしゃれでした。

    0
    投稿日: 2011.07.31
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    小川洋子さんの作品に出てくる男の人はみんな同じ雰囲気をまとってる。静かで明らかにされることがない過去があって、若くはなくて、深い目をしている。 3つの短篇に共通するのは、じっとする体験。かたちを留めてはいないし、いずれは喪失にのみこまれるものとの濃い濃い体験。 じっとグレープフルーツを煮詰める。 じっと天井のしみを見つめる。 じっと朝霧を見つめる。 じっと大切(かもしれない)人の帰りを待つ。 じっと、が印象的だった。 『妊娠カレンダー』は、それぞれのかたまりの最後の一行がとても素敵。的確で、他には言いようもない一行が、しっとりと置かれていく。ひとつひとつ小さな石を置いて行くように道ができていく。そこだけ読んでも、また違う楽しみ方ができる。 唯一残念なのは、他の作家さんの解説。かたちなき想像に無理やり型を押し当てるような文章。ないほうがよかった。

    0
    投稿日: 2011.06.14
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    今やすっかり有名になった感じのある小川洋子氏の芥川賞受賞作。なんというか、この人の書く文章って、体温二十五度って感じなんだよなぁ、なぜか。

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    投稿日: 2011.06.01
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     妊婦の姉に農薬にまみれていると思われるグレープフルーツでジャムを作り食べさせる妹。昔住んでいた学生寮に入寮した従兄弟を訪ねるが、いつも会えずにいる女性。給食室をながめる勧誘員と、引っ越してきたばかりの女性。  そんな、日常に潜むひっそりとした非日常を描いた短編集。  小川さんは日常をシュールに描くのが上手だなあと思う。  ありえない日常。ありえない人々。みんなひそやかな狂気を抱えて生きている。

    0
    投稿日: 2011.05.08
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    3編からなる作品集。表題である「妊娠カレンダー」を筆頭に、正直、どれも読まなきゃ良かったと思った作品。何も印象に残らないし、すべてにおいて物足りなさを感じた。 芥川賞ってこんなものなん? ・「妊娠カレンダー」…妊娠をした姉の精神的なバランスが崩れ、それに苛立ち毒薬を盛る妹 ・「ドミトリイ」…昔住んでいた学生寮で体調が悪化する管理人を見舞う 「夕暮れの給食室と雨のプール」…小学校の裏門から給食室を眺める趣味を熱っぽく語る男

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    投稿日: 2011.03.25
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    芥川賞受賞作。 表題作を含めて3作品が掲載されている。 『妊娠カレンダー』『ドミトリイ』 『夕暮れの給食室と雨のプール』 どれも時代から隔絶した場所が舞台となる。 時間が止まったような産婦人科医院。 古い学生寮。給食室。 そして、作者はそれぞれの場所で ある種の事件に遭遇していく。 『妊娠カレンダー』は同居する姉の妊娠を 日記のようにつけていく妹の物語。 姉の夫と3人の同居。 姉は精神バランスをやや欠いている。 妊娠を通して、姉への愛憎が うっすらと描かれている。 姉が通う産婦人科は 子どものころ 姉妹で裏庭に侵入した場所。 そのなかに入りたいと憧れていたのに そこに姉が入っていく。 そのことへの嫉妬。 たんたんと描かれるなかで 妊娠という出来事がもたらす事件がおもしろい。 姉があらゆるにおいがダメになって 妹は庭に炊飯器や電磁調理器やコーヒーミルを持ち出し、 地面にござをひいて食べる。 映像が浮かぶ秀逸なシーンだ。 姉の妊娠という事件に影響されながら 生まれてくる命へのある種の驚愕が そこには描かれている。 『ドミトリイ』は 主人公の主婦が 自分が学生時代に住んだ学生寮に 甥っ子を紹介するところから始まる。 旦那は海外赴任で一人暮らし。 主人公は次第に学生寮に通い詰めるようになる。 そして、サスペンスじみた展開を得て 物語は主人公の心に潜む 一瞬の狂気を暴いていく。 ドラマは心のなかにある。 『夕暮れの給食室と雨のプール』は 給食室への思いがテーマだ。 現代の近代的な工場のような給食室。 しかし、主人公が出会った男性は 以前大量の食糧を給食のおばさんが 作るシーンを見てしまい、 そのあまりの凄さに食べる気を失う。 ここにもかつてのドラマがある。 作者は心のなかに巣食う古い映像に潜む 心のトラウマを描き出す。 そこにはドラマは各自の心にあるという 真実が浮き彫りになってくる。 僕にも、あなたにも 心の中に潜むドラマとトラウマ。 それは映像に想起されてやってくる。

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    投稿日: 2011.03.04
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    どろっとした雰囲気が小川洋子の色で描かれた、気持ち悪いのにひかれる物語。小川洋子の世界観が好きなら絶対好きになれる1冊。 追記:「夕暮れの給食室と雨のプール」の主人公の家が、私の頭の中では、トトロのサツキたちが引っ越した家そっくりに描かれて、なんとなくジブリの世界に入った感じがした。

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    投稿日: 2011.02.28
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    んー難しい… でもやっぱり描写が好きだなぁ 空気感の描写 充分楽しめました ドミトリイが 一番面白かったかな ずぶずぶ沈んでいくのに どこまでも透明… どうでもいいけど 小川さんの小説読んでると People In The Boxが 聴きたくなる

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    投稿日: 2011.02.15
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    全体を通して不気味なのに汚らしさを感じない。清浄な香りが漂っているくせに不気味。 面白い。 特に好きなのは「ドミトリイ」。

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    投稿日: 2011.02.05
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    グロテスクなのにすごく健やかな小説たち。ドミトリイの描写がとても美しくて胸がいっぱいになった。自分の肉体を、背骨を意識した。

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    投稿日: 2011.01.31
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    好きすぎて延べ三回は読み返しました。 そしてまた再読します。 この作品は、ボクにとって書くための教科書です。 芥川賞の中で、最も好きな作品です。

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    投稿日: 2011.01.25
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    「でも誰も本当のことを聞くことなんてできない。両手と片足を切断した理由が、哀しくないわけないから。」(p97) ドミトリイの1フレーズ。世の中にたくさんある聞きづらいこと、の聞きづらい理由のひとつって、これだよね!と妙に納得。 妙に納得。することが多い小説だった。 理由は、解説にもあるように、作者の生理感覚の精緻な描写を通して、自分や現代社会が抱えている、ちょっと負の部分がにょっきり顔を出してしまうからだろう。

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    投稿日: 2011.01.05
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     一言でまとめたい。  妊婦になる時が来たとしたら、私は絶対グレープフルーツのジャムは喰わない!!!

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    投稿日: 2010.12.26
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    小川洋子さんの文章は大好きだ。 これもだから、好き。 だけど、これまた女性の微妙な感情の本質をついてくる 作品。 友達が、妊娠していた時期だったからか なんとも複雑な印象を残して終わる。

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    投稿日: 2010.12.07
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    表題作の「妊娠カレンダー」は良かったです。 妊娠して変わってゆく姉と、かいがいしく世話をやく姉の夫を 時に動物でも観察するかのように冷ややかに見つめる妹がコワい。 姉夫婦と同居、というアンバランスなかんじが 最初からもう何か起こりそうな予感。

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    投稿日: 2010.09.28
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    短編3作。 表題作の姉と妹、両方の気持ちが、分かる。 頭で理解していることと心で感じることは必ずしも一致しない。 発がん性たっぷりのアメリカ産グレープフルーツで作った、ジャム。 食べてみたくなる。 3作ともに、いつもそこにあるのに見ないふりしてる負の感情が横たわっている。

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    投稿日: 2010.09.21
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    『妊娠カレンダー』・・・姉の妊娠。不安、つわりの苦しさ、その後の食欲。それにつられたかのように妹は農薬汚染のグレープフルーツジャムを作り続け、姉に食べさせる。 『ドミトリイ』・・・学生時代に住んでいた懐かしい寮。左指が美しい学生は失踪した。右腕しかない寮の先生は余命少ない。天井裏から落ちてくる粘り気を帯びた何かの液体。 『夕暮れの給食室と雨のプール』・・・引越し先で出会った不思議な父子。片づけ終わった給食室は雨の日のプールのようだと言う。 どれもふわぁ~とした不思議な話。前2話は結果は見えないまま終わってしまう。でも3話目は少しキレイ。婚約者からの「オヤスミ」という一言だけの電報とか。

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    投稿日: 2010.08.15
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    この本がきっかけで、私は小川洋子の世界にどっぷりつかってしまった。 姉に迫りくる妹の悪意。理由はないが、何となくわかる気がした。 この本の中では「ドミトリイ」がいちばん好き。巨大な蜂の巣・・・。想像がかきたてられる。

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    投稿日: 2010.07.18
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    表題作「妊娠カレンダー」は小川洋子さんの作品の中で一番最初に読みました。個人的には、第1回本屋大賞を受賞した「博士の愛した数式」のようなほのぼのした作品よりこちらの方が好きです。繊細な文章が静かな怖さを引き立てます。

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    投稿日: 2010.07.15
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     3つの短編すべてに流れる物悲しさ。湖面をほんの少し波打たせる程度の感情が、最後には嵐になりそうな予感がする小説だった。このほんの少し波打たせかたが非常に上手い。3編とも嵐の前の静けさで、物語はとうとつに終わるのだが、最後にどのような結末がまっているのか知りたくなった。  話の舞台が小さくて、みじかにある風景なのだ。凡人には気づかない、このあたりは角田光代に似ている。女性だから書ける小説なのだろう。男性作家にはまねできない。

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    投稿日: 2010.07.07
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    不思議な文章。期待して読んだだけにオチの無さに愕然。次の作品も・・・そして次も。えっ、そこで終わり?って。アレはどうなったの?コレは?って。なんか自分には合わない。

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    投稿日: 2010.06.15
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    綺麗すぎるぐらいの文章、文章 ちょっとした不協和音もあるけれど、透明なガラスを引っ掻いているかんじ。 初めて、小川洋子さんの小説を読んだのだけれど、なるほど文学部出身の方の小説って印象を受けた。 独自の傷つきやすい繊細な世界観を持ってらっしゃるのかな。 休日のカフェとか、余裕のあるときに読むと合う気がする。

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    投稿日: 2010.06.10
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    もっと毒々しい内容を想像していた。背表紙のあらすじから見ると、うわっ毒を盛るのかとドキドキさせながら読んだら、なんだ実際添加物じゃないかと。も

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    投稿日: 2010.05.29
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    ドミトリイがいちばんおもしろかった 小川洋子の印象が少し変わった本 こんなちょっと低温な感じの話も書くんだなぁ

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    投稿日: 2010.05.17
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    大好きな小川洋子さんの作品。タイトルでちょっと敬遠しちゃってましたが、読むとやっぱり凄い!の一言。はっきりした殺意とか明確な悪意とかそういうものではなくて、じめっとした怖さ。主人公の「わたし」が妊娠している姉に尽くしながらも、最後まで傍観者な視線でいるところもぞくっとします。 表題作の「妊娠カレンダー」も面白かったけど、「ドミトリイ」もいい。一気に読みました。

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    投稿日: 2010.05.16
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    小川洋子らしい作品 繊細で、不気味で、魅惑的で、どこか物悲しさもある。雰囲気のある小説が好きな人におすすめ

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    投稿日: 2010.05.13
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    小川洋子の描く世界はいつもひんやりしている。わたしは毎晩、これを寝る前に読んでいました。不思議とこころが落ち着くのです。

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    投稿日: 2010.05.06
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    結婚している姉夫婦と同居している妹から見た、妊娠した姉の観察日記(?)「妊娠カレンダー」、ふしぎな空間、学生寮のお話「ドリトミイ」、ある一人の男性の思い出話「夕暮れの給食室と雨のプール」の3つの短編です。 初の小川洋子さんです。「博士の愛した数式」が、今すごく気になっているんですけど、「博士の愛した数式」を読む前に、何作か小川さんの作品を読みたいなあと思って、この本を手に取りました。 なんというか、深いお話でした。一つ一つのお話は、すごく短いし、さくさく読み終わるんだけど、読み終わった後に何か引っかかる・・・というような。何か余韻があるような、文章に、すごく魅力を感じました。 私は、不思議な空気の漂う「ドミトリイ」が、よかったです。これからも、小川さん、どんどん読んでいきたいです!! (古本屋さんで200円でした。)

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    投稿日: 2010.05.05
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    ******引用****** 「彼女が気分が悪いと、僕もつられてしまうんだ」  義兄は言い訳をするようにそう言って、ため息をついた。  義兄のそういう不調を、姉は優しさだと思っているようだ。無理矢理クロワッサンを飲み込んでいる姉の背中を撫でながら、義兄は青ざめた表情で自分の胸を押さえている。二人は傷ついた小鳥のように寄り添い、早くから寝室に入って朝まで出てこない。  わたしには義兄がとても惨めに見える。彼には、気分が悪くなる理由なんて一つもないからだ。弱弱しい彼のため息を思い出すと、苛立たしい気持ちさえする。  つわりでげっそりしているわたしのそばで、フランス料理のフルコースを残さず平らげるような人を自分は好きになりたいと、ふと考える。 ―― 『妊娠カレンダー』 p30-31

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    投稿日: 2010.05.04
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    芥川賞受賞作。 妊娠した姉はつわりがひどい。 異様な様子に驚く妹の視点から。 この頃の毒気は独特…

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    投稿日: 2010.04.26
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    このひとはこういう文章を平気で書いてそれで普通のことばもつづれるんだから、やっぱりどこかすこし狂っているのだとおもう。

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    投稿日: 2010.04.12
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    妊娠した姉と、同居する妹。 つわりに苦しむ姉、何かを食べたくてしょうがない姉、気分が不安定な姉。妊婦さんってこんななのかと、感心する反面で、なんか空恐ろしく感じてしまうのはなぜ。 そんな姉を淡々と見つめる妹。グレープフルーツが遺伝子を傷つける可能性がある危険な食品と紹介されているのを知り、それを知りながら、姉のためにせっせとグレープフルーツのジャムを作り続ける妹。それを食べる姉を観察する妹。 淡々としてるけど、姉妹どっちもちょっと怖い。病んでる。じんわり怖い。でも、一つの命を生み出すってそれくらいすごいことなのかも。んんんー。 もう一作の「ドミトリイ」。こっちもなんか怖かった。セピア色に寒々しく怖い。結局のところ、「いとこはどこにいっちゃったの?」

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    投稿日: 2010.04.08
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    三回目。 何度読んでも、読み進めるうちにざわざわしてくる感じが好き。 読み終わった後の余韻に浸りたくなる。 「妊娠カレンダー」「ドミトリイ」「夕暮れの給食室と雨のプール」

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    投稿日: 2010.02.20
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    やっぱり小川女史、何回読んでも大丈夫。みたいな感じです。ふふ。彼女の文章は何回読んでもすきだなー…創造的で想像的で。

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    投稿日: 2010.02.11
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    やっぱダメみたい、小川洋子。 な~んか、村上節を感じてしまうんだよね、気持ち悪いところとか。 村上氏のは、気持ち悪い描写を包み込む物語性があるし、同じように感情移入できなくても(何しろ主語が「僕」だし)、テーマが私の興味と近いので惹かれるんだけど。 でも、村上氏を読むとどうしても女性の作品を読みたくなって、それでせっかく読んだのに、この人の話の作り方はただ技巧的に感じられちゃう。 私が「姉」だからなのかな?「姉」のいる人には、もう少し入り込めるお話なのかな? でも、「夕暮れの給食室と~」は少し良かったけど、それでも・・・ん~、(英語で読んだ)友人Alysonも、もう読まないと言っていたけど、日本語版には解説もあるしそんなに意味不明ではなかったけど、でもやっぱり、私にとっても読み続けたい作家ではないかもしれない。ごめんなさい。

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    投稿日: 2010.01.23
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    小川洋子の短編。 妊娠した姉の変化する日々と、その姉に毒入りグレープフルーツジャムを食べさせる妹。 小川洋子はいつもそうだけれど、解説として言葉にすると過激になる。 小説はなんとなく読んでしまえば、なんてことないのに。 空気の重さやにおいを敏感に感じる事の出来る文体は、『薬指の標本』と同じ。

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    投稿日: 2010.01.08
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    主人公が妊娠するのではなく、主人公の姉が妊娠するお話。 妊娠って不思議だね。 ある時に発生した命が、どんどん大きくなって、この世に存在していないのに存在している不思議。 どんどん妊婦が意思とは無関係におなかが大きくなり、食べ物の好みがかわり、母になっていく過程の不思議。 赤ん坊を赤ん坊として受け入れらない主人公の感情もすごく共感できた。

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    投稿日: 2010.01.03
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    小川洋子さんの湿った感じがじんわりと漂う短編集。 表題作の「妊娠カレンダー」の姉の静かなヒステリーにやられ、 「ドミトリー」ではちょっとミステリっぽい話の展開にどきどきしつつ(更に、管理人さんの肉体美への価値観に押されつつ)、 「夕暮れの教室と雨のプール」で落ち着いた。この話の給食室に対する味方が素敵だな。衛生的かつ、全てが決められたように調理されていく過程がいい。

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    投稿日: 2009.12.12
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    12月8日読了。ナゼか読み忘れてた一冊。あまりにも有名作すぎて読んだ気になってたのか?A^-^; キライじゃないです。むしろ好きです。三作ともどれも小川さんらしいし。でも小川さんについてはもっともっと好きな作品がいっぱいあるので、これはフツウぐらいに好きってことで★4つ。

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    投稿日: 2009.12.08
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    (2004.01.23読了)(2003.12.27購入) ●妊娠カレンダー 精神を病みがちな姉の妊娠から出産までを同居する妹が日記としてつづったという体裁の作品。義兄は、歯科技工士。父母がもう死去してしまったので、姉夫婦と妹が同居している。姉のつわりが始まったらにおいに敏感になり、妹が食事のために料理しても嫌がるので、庭にござを敷いて料理・食事をおままごとみたいに取らざるを得なかったりする。 つわりが治まったら今度は、四六時中何か食べているという状態になってしまう。 まあ、なんともすごい。妹は、グレープフルーツが危険な輸入食品と報じられているのを知りながら、毎日ジャムを作り姉に食べさせたりするのだけど、今の日常なんてそんなものかもしれない。 以下、引用を幾つか 姉の神経の弱さについて 「行きつけの美容院が店じまいしたとか、隣の猫が老衰で死んだとか、水道工事で一日断水したとか、そんなささやかな出来事にひどく動揺し、神経を乱されて、すぐ二階堂先生のところへ駆け込む・・・」 キイウイについて 「わたしはあの黒い種子の粒々が、小さな虫の巣のように見えて、どうしてもキイウイを好きになれない。」 小さな虫って、キイウイの種子に入ってしまうほどのは、なかなかないんじゃない? 親戚の人の呼び方について 「義兄の両親が、重箱に詰めたお節料理を持って訪ねてきた。彼らが来るとわたしは、どんな言葉遣いをしたらいいのか、彼らを何と呼んだらいいのか分からなくて、おろおろしてしまう。」 そうだよね!何の苦も無くできる人がうらやましい。 超音波装置を使用するときに塗るものについて 「歯磨き粉よりもずっと大きいチューブから、ゲル状の透明な薬を絞り出してお腹に塗ってくれるの。その時の感触がとても好き。ゼラチンみたいに澄みきって滑らかな物質が、肌を撫でてくれるの。不思議な気持ちになれるわ。」 人様々だなあ、と思います。人間ドックのとき、経験しましたが、僕はあまり好きじゃない。 精神科で治療を受けている時の気持ちについて 「美容院で髪を洗ってもらっている時の感じに似ているわ。自分の身体のために人が何かをしてくれる時って、たまらなく気持ちいいものよ。」 そんなものなのでしょうか?作者の小川さんはどこから仕入れたのでしょうか?(医大勤務の時でしょうけど。) 夜に庭で食事を摂る様子について 「わたしは大きな口をあけてシチューと一緒に夜の闇を飲み込む。」 闇は食べた分少し減ったかな? ●ドミトリイ かつて、自分が過ごした、学生寮にいとこが入ることになり、久しぶりに訪ねたら、あるうわさのために最近入寮者がずいぶん減っているという。量の持ち主は、両手と片足が無い。無いほうの片足には義足がはめてある。お茶などを注ぐときは、足を使う。そのほか手の代わりには、あごと胸で挟んで・・・とか。なんとも大変だ。 うわさの原因は、学生の1人が突然行方不明になったことだ。数学の得意な学生ということなので、「博士の愛した数式」へと繋がってゆく芽がこの作品にあるのか? 主人公が、寮の持ち主が日に日に弱って行くのを見かねて、看病しているうちに死亡してしまうのだが・・・。その部屋の天井のしみが少しずつ大きくなっていっていたのだが、寮の持ち主が死亡した日に、何かポタリと落ちてくる。どんどん落ちてくる。 ☆関連図書(既読) 「博士の愛した数式」小川洋子著、新潮社、2003.08.30 著者 小川 洋子 1962年 岡山市生まれ。 早稲田大学第一文学部文芸科卒業。 医大秘書室に勤め、1986年、退職。 1988年 「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞を受賞。 1991年 「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞 (「BOOK」データベースより)amazon 出産を控えた姉に毒薬の染まったジャムを食べさせる妹…。妊娠をきっかけとした心理と生理のゆらぎを描く芥川賞受賞作「妊娠カレンダー」。謎に包まれた寂しい学生寮の物語「ジミトリイ」、小学校の給食室に魅せられた男の告白「夕暮れの給食室と雨のプール」。透きとおった悪夢のようにあざやかな三篇の小説。

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    投稿日: 2009.11.14
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    発がん性たっぷりのグレープフルーツで作った、ジャム。 妊娠した姉のために毎日それを作り続ける「私」の奇妙な日々。 小川さんの小説は、何故だか怖い。

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    投稿日: 2009.10.14
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    ……うーん…… まず、あらすじ。 これは 短編というより、中篇かな。 ・妊娠カレンダー  精神的に不安定な姉が妊娠することで  振り回される(?)妹の話。  なんだろう。。。なにが言いたいのだ?これは。。。  農薬が含まれていることを承知で  皮入りのグレープフルーツジャムを作る妹。  破壊された子供はお姉ちゃんのためなのかな。。? ・ドミトリィ  主人公が学生時代をすごした寮を、  年のはなれた従兄弟に紹介する。  寮の管理人は、両手と片手がない。  そのことによる、肉体に対する羨望と興味?が切々と語られる。  なんだ。これも抽象的すぎて分からんw ・夕暮れの教室と雨のプール  これも。。。。難しいお話。  感覚的な部分はすごく理解できるのだけど  もやもやが残るような。  ただ  「犬の気持ちにお構いなく、雨が降るみたいに」  っていうセリフは好き。 基本的に、この短編に描かれる人たちの姿や、背景 そのあたりは好きだし、 小川洋子らしい世界観も大好きなんだけど もう少しえぐって欲しかったというか。。。 なんかすごく宙ぶらりんな読後感。。。。 読んだタイミングの問題かもしれないけど 私には今、この小説をまるごと受け入れられる準備ができていない感じがした。 私はやっぱり芥川賞とは相性が悪い。。

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    投稿日: 2009.10.12
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    妊婦さんの生理的変化が垣間見れて面白い。 題名から、もっとどろどろした小説かと思いきや、 そうでもなかった。 しかしどの話も全体的に湿気った孤独な雰囲気。 最後まで書かないのね。 2009年夏休み.実家にて.

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    投稿日: 2009.09.11
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    短編集です。最後の寮の話が、一番しっくりしっとりきました。はちみつのくだりはちょっとシュールすぎるけど。

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    投稿日: 2009.07.03
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    妊娠した姉に毒を盛る妹。 小川洋子の作品はとにかくキャラクターが狂っている。 だけどそのキャラクターの気持ちが少しわかる。 自分も狂っているのかもしれない。と思う。 そういう微かなところで私は揺れ動かされる。

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    投稿日: 2009.06.14
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    短編小説集。 「妊娠カレンダー」 芥川賞受賞 相変わらず描写がおっかねえ。 わくわく読み進めたが、 個人的には納得いかないオチ。 「ドミトリィ」 これが一番おもしい。 「夕暮れの給食室と雨のプール」 ・・・なんか寂しくなった。

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    投稿日: 2009.05.19
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    こわい! ブラックだね! 妹が姉の妊娠中にジャムを作って食べさせるんだけれど、そのジャムが輸入物のグレープフルーツで作ってある。 妹は姉の胎児に影響が出るように、とワザワザ農薬が使われているグレープフルーツを買ってどんどん作る。 その他何篇か短編が収められていて、わりと面白い本だと思う。 分かりやすいし。

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    投稿日: 2009.04.12
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    小説の魅力はストーリーだけでなく、文章自体も魅力なんだとつくづく再認識させられました。妖しく艶のある文章表現にうっとりと身を浸しつつ読み進めましたよ。妊娠し食べることに過敏になる姉と、農薬の使われたグレープフルーツでジャムを作り姉に与える妹。古い学生寮を経営する両手と左足を喪った先生。給食室を眺める父子。静かにじわっと何かが沁み込んできます。益々小川洋子という作家が好きになりました。

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    投稿日: 2009.04.08
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    韓国出張のお供。芥川受賞作、らしい。 まあ小川洋子らしいけど、賞とまでは・・。まあ当時は新鮮だったのかしら、この小川節。

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    投稿日: 2009.03.21
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    表題の「妊娠カレンダー」は、好きなタイプの小川洋子さんの作品。 義兄みたいなタイプの男性は、私も嫌いで、興味深かった。 グレープフルーツについても全く同じことを思いつつ、料理をしている。ただけっして皮は使わないけど、ましてや妊娠中には。 「ドミトリイ」の”日常的で興味深い数式”は実際に存在するのだろうか。 でも一番印象深かったのは解説中の作者に小さいお子さんがいらっしゃるって事実についてだったりして。

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    投稿日: 2009.03.18
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    小川さんて食べ物の描写つーか 食べたくなくなる感じがすごいです ドミートリィの最後の場面が 映像にして頭に浮かぶ

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    投稿日: 2008.12.26
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    こんなに殺伐とした姉妹関係は見たことない・・・ 妹の無意識の悪意の方よりも、妊娠することの方に軽い恐怖が湧いてきます。 小川さんのサラッとした文章が読みやすくていいけどね。

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    投稿日: 2008.11.24
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    色色を単なる事実として捉える術をしっている。んだとおもう でもどこか、にんげんてきじゃない、 距離をおいてしまった。

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    投稿日: 2008.11.20
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    妹が向けた悪意の矛先は誰にあったのだろう 変わっていく姉に? 姉を妊娠させた義兄に? 姉を変えた妊娠に? 変わった姉と引き換えに生まれてくる赤ん坊に? 生まれてきた赤ん坊は赤ん坊と呼べたのだろうか もし呼べたとしたら妹はどうしたのだろう

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    投稿日: 2008.10.27
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    妊娠した姉に作る、妹の手作りジャム…… タイトルとは裏腹の、白い病室の壁のような形のない不安感を残す短編集。

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    投稿日: 2008.09.20
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    えみゆいから勧められて読んだ。 この人はよく「え!続きは!」って切り方するけど、表題作の終わり方は郡を抜いて秀逸。

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    投稿日: 2008.09.13
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    給食室の話が、おもしろかった。 結構前に読んだので、忘れてしまった。 あまり記憶に残っていない。

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    投稿日: 2008.09.11