
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
確かに犯人の驚きはあるけれど、それだけだよね。としか言いようがない。 だって、密室のトリックだって殺人の動機だって酷いもんじゃないか。なんじゃそりゃ。とか言いたくなって当然じゃないか。逆に、そう思わない方が不思議だろ。つか、最後のあれは必要あるのか。 大体、黒猫がデルタの必要あるのか。なんか、小難しいことを言ってみた。って雰囲気を出そうとしているようにしか感じられないのだ。 少なくとも、私にはそうとしか見えなかったのだ。
0投稿日: 2015.07.11
powered by ブクログ森博嗣のVシリーズ第1弾。 S&Mシリーズから四季4部作を経て、どうしても読んでおきたかったシリーズです。 相変わらずの森ワールド・・・ミステリとしてより、ちょっと理系(ってか数学的)過ぎて一瞬「??」な部分もありますが(^_^;)読み始めたら一気読みでした! ちなみに、Vシリーズの「V」は主人公?瀬在丸紅子のファーストネームのイニシャルだそうで・・・ 「Beniko」ではなく「Venico」で「V」(^_^;) 他の登場人物も・・・ 保呂草潤平 小鳥遊練無 香具山紫子 根来機千瑛 名前覚えるだけで、大変なシリーズです・・・
0投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログVシリーズの1作目。少し前にドラマ化された(見てはいないが)ということで読んでみたけど、S&Mシリーズと比べるとやはり数段落ちるな。 必要以上にあざといキャラ立てにはちょっと辟易してしまうし、ミステリとしても微妙。まあサプライズはあるけど、メインのトリックは強引さが否めないし、どうとでもこじつけられるような言葉遊びにもあまり意味が感じられなかった。 自分が感じられないだけで何か深い意味があるのかもしれないけど。
0投稿日: 2015.03.19
powered by ブクログVシリーズを読み返そう祭り。 いつの間にか紅子さんの年齢追い越してた。がーん。 先日この作品をシリーズ初映像化ということで、檀れい主演の特別ドラマをやっていたけど、なかなかよかった♪
1投稿日: 2015.03.08
powered by ブクログ2015.2.14 読始 2015.3.10読了 途中でRPGゲームにハマってしまい読み終わるのに1ヶ月近くかかってしまった。 それにしても面白かった…犯人の予想が全くできていなかったわけではないのだが、途中で掻き消してしまった。またも森先生の人物入れ替わりに騙されてしまった。これに何度騙されたことか…しかしながら騙されるからこそ、幸せなのだ。 最初の読み始めた頃は、犀川先生と西之園萌絵のコンビが好きすぎて新しいシリーズを好きになれるか不安だった。正直、半分以上読んでも登場人物たちがあまり好きにはなれなかった。それが1ヶ月弱かかった理由の一つでもある。ただ、後半の方で瀬在丸紅子が犀川先生と同じような解釈をし、紫子や練無に話している場面がある。人が人を殺してはいけないとしている理由についてだ。そこで彼女は結局のところ自分が殺されたくないから、社会全体の常識としているだけのことと言っていた。そこでもう瀬在丸紅子が大好きになってしまった。いや、あの乾杯の音頭で少し好意は持っていたかもしれない。終盤での保呂草と紅子との会話は森先生ならではの天才と天才のやりとりで、すごく引き寄せられた。これを待っていたと言っても過言ではない。 文庫本解説であった、登場人物が事件とは関係のないところで嘘をついているというのがある…これはいろいろとネットで調べても、誰も答えを出せていないが、紫子が思っていたことではないのだろうか。保呂草のことを好きなはずはないと考えていた紫子なのに、後半では前々から好きでアタックしているのにうまくいかないというような記述がある…しかし嘘をついているのとはまた違う。セリフとしではなく、紫子の思っていることだったので嘘というよりは紫子がそう自分に言い聞かせているというのが適当である。だから確信が持てないのだが… 兎にも角にも、S&Mシリーズを読み終えて元気をなくしてしまっていた自分ではあるが、Vシリーズという新たな楽しみができたのである。早速、人形式モナリザを読み進めるとしよう。
0投稿日: 2015.02.16
powered by ブクログ毎年ゾロ目の日にゾロ目の年齢の人間を殺す、連続ゾロ目殺人事件。 稚気としか思えない動機。 嘘としか思えない密室。 巧みに仕組まれたトラップ。 シンプルでシャープでスパイシィな瀬在丸紅子のVシリーズ1作目。
0投稿日: 2015.02.08
powered by ブクログ森博嗣の『黒猫の三角』を読了。Vシリーズ一作目。 S&Mシリーズとはまた違った趣のあるシリーズ。私立探偵をしている保呂草は警護の依頼を受ける。だが依頼者は衆人監視の中、密室で殺害されてしまう、という内容。事件の不可能性はかなり高いが、真相は単純といえば単純だった。鍵となる『あること』に気づく読者は決して多くはないだろう。 少し話は変わるが、登場人物の会話や思考も面白い。むしろそちらこそが真髄かもしれない。S&Mシリーズにも言えることだが、これらは森作品にとって大きな魅力であり、Vシリーズでも十分に見受けられる。ところがドラマはあまり高い評価を得られなかったようだ。このことからも、映像では表せないところに森作品の真の魅力があるのだろう。 それと、トリックには意表をつかれた。純粋にミステリとして見た場合でも、一筋縄とはいかないようだ。心理的な思い込みで足をすくわれた形となった。 S&Mシリーズの一作目『すべてがFになる』程のインパクトは無かったものの、登場人物の個性的なキャラクタや独特な思考は健在。残りのVシリーズ作品にも期待したい。
0投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログVシリーズ第1弾。三度目の再読。 一度目の時はすんなり騙されてしまった程。やられました。 シリーズ10冊読了後にも、必ず再読したくなる。 森先生、伏線を張るのが異常ですよ。
1投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログマイケル・サンデル著「これからの正義の話をしよう」よりも古い作品ですが、よっぽど正義ってなんぞや、と考えられると思います。 贔屓込みで。 正直、途中で理屈ったらしい犯人の正当化に半ばうんざりしてたけれども、最後は思わずニンマリしてました(人*′Д`*) めっちゃ面白いです!!
0投稿日: 2014.10.15
powered by ブクログVシリーズ一作目。S&Mシリーズのすぐ後に読んだのでなかなか馴染めない濃いキャラクターばかりだったけれど、次第に個性が馴染んで読めた。キャラクターの名前がいちいち難しい!w そんなどんでん返しが…という内容ではあったが、途中冒頭の文を何度も戻ってみては疑問に思っていた部分があったので、その点では納得。 次回にもつながるわけだと… 紅子の秘めている力がこれからのシリーズ内でも発揮されていくのかと思うとたのしみ♫
0投稿日: 2014.09.01
powered by ブクログVシリーズ一作目。ここからキャラがたっていくのかな? 解説読んだら、読み流してるところにいろいろ謎が残ってることに気づかされたので、またじっくり読んでみたい。
0投稿日: 2014.08.03
powered by ブクログS&Mシリーズを読了し、しばらくてやっとVシリーズを読み始めた。瀬在丸紅子の言葉の持つ魅力が、森博嗣の作品の魅力とニアイコールだと思う。 人を殺すことが美しい。 科学的?観念的?哲学的? まだそれを語りうる言葉を僕はもってないけれど、美しい言葉が思考がこの人の作品にはあると思う。昼は
0投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログ最後で一気に、おおお、と。意外とふつーかと思いきや、さすがでした。今のところS&Mシリーズのほうが好きだけれど、次のも気になってしまったので買おうと思ぃます♪
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログすらすら読める。人物はとても魅力的。トリックはそこまで巧妙なものではなく、途中で気づいてしまった。それでもラストのストーリーの加速には驚いた。
0投稿日: 2014.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【橋の端、箸の橋、端の箸】 思わず、唸る猟奇というより、妙竹林。 正直、今まで読んだ森作品中で一番読みづらかった。「全てがFになる」同様、森博嗣のキャラクターとの相性が悪い。逆にSFのスカイクロラシリーズだとすんなり読めるので私自身が作られ過ぎのキャラクターが苦手なだけだと思うが。結局すんなり物語に入って行けず、最後まで片手間で映画を観ているようで楽しめなかった。森博嗣の特徴でもあるが、悪い点でもあると確信した。
1投稿日: 2014.03.19
powered by ブクログそこそこ面白かった。 謎解きよりも、真犯人と対峙して初めて見せた瀬在丸紅子の真の人格が。 S&Mシリーズとは異なる魅力、S&Mシリーズの底流にあるものと同じ冷静な哲学が、ここにもある。 これもまた、森博嗣。やめらんないな。
1投稿日: 2014.02.28
powered by ブクログVシリーズ一作目、S&Mに続く長編シリーズ物の記念すべき第一巻ですね。 だいぶ前にS&Mを読み終えた後、すぐにVを読み漁ってしまいたい気持ちといつまでも楽しみにしていたい気持ちがせめぎ合った結果ついに読み始めてしまいました。 出てくるキャラクタがみんな濃い!そして名前が難しい!けれど不思議とどんどん物語に吸い込まれます。そして吸い込まれた結果として騙された感がものすごい作品でした。 そして気になるのは巻末解説。二回三回読んでも完全に理解できる気がしない作品でした。 誰かが人を殺す理由を、理解したいと思いますか?
0投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エピローグに書かれた保呂草潤平の言葉が、森博嗣のS&Mシリーズから続く一貫した態度を端的に表現していて面白い。また、主人公格の登場人物が犯人という展開も、緻密な設定で大胆な物語を描く森博嗣ならではのミステリだ。S&Mシリーズが終わって寂しいいまの気持ちを、阿漕荘の面々はどう癒してくれるのか、楽しみである。
0投稿日: 2014.01.17
powered by ブクログうわー、森博嗣にやられたー(ちょっと嬉しい)。しっかり読めば分かったのでは?! S&Mシリーズ同様、読み手のスキルが高くなれば、それだけさらに面白く読めるんやろうなあ。
0投稿日: 2014.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Vシリーズ、らしい。 ぱっと見、探偵の保呂草が主人公っぽいのに 瀬在丸紅子のVシリーズ、って書いてあったので あれ??と思ったら、やっぱそういう展開なのかと。 一年に一度、ゾロ目の日にゾロ目の歳の女性(女子)が殺される事件。 今年もまた、密室の中で同じ犯人による殺人が行われる。 女の子の格好をするれんちゃんが好き。
0投稿日: 2013.12.24
powered by ブクログ森博嗣さんのVシリーズ1作目です。 S&Mシリーズにはすごくハマっちゃったので、Vシリーズも楽しみにしてました。 地球儀のスライスを読んだばかりだったんですが、練無は僕っこの女の子だと思ってました。そしたら逆で最初からびっくりしました。 それにしてもみんな名前がすごい! 事件の真相は、やられた!って感じでした。 まさか!いいの!?って思ったんですが、最後まで読むと、そういうことだったんですね。 ゾロ目殺人とか密室とか事件はおもしろかったんですが、動機がな…。 納得のいく動機っていうのも嫌ですけど。 登場人物はS&Mシリーズほど魅力を感じられなかったのが残念です。 4人のなかでは練無が1番好きです。かわいい。 このシリーズの他の話も楽しみです。
0投稿日: 2013.11.28
powered by ブクログVシリーズ1作目。 3年前から続く、ゾロ目の月日にゾロ目の年齢の人が殺される連続殺人。 S&Mシリーズほどには、1作目からキャラクターに魅力を感じられませんでした。 S&Mシリーズと四季シリーズとで食傷気味なのかもしれません、萌絵ちゃんが好きだったから。 シリーズ単体はさることながら、他シリーズとの繋がりが楽しみです。
0投稿日: 2013.11.12Vシリーズ1作目!
瀬在丸紅子が主人公だと思っていたけど、作品紹介にはないですね。 Vシリーズ?紅子ならBシリーズじゃないの?って思ったものです。 ヴぇにこらしいですよ。ヴぇにこ。
2投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログこれ、最初でなくて途中にもってきたらもっと面白いことになったのかなーでもそしたらむりか、最初だから通用するのをやったんですね、感嘆しました でも、Fの時の死体発見のシーンのようなゾクゾク感、自分の思考の全部を飛びこえていくようなありえないだろうっていう感じは、あまり受けなかった
0投稿日: 2013.09.22
powered by ブクログ登場人物の会話がおもしろい。森博嗣の本に登場する人は皆、自分自身で考える。だからおもしろい。それぞれが考えた上で、どこまで思考を凝らせるかでもあるし、そこまで考えた上であえてそうやる。というのもおもしろい。とにかく、登場人物一人一人に独自の哲学があり、そこから生まれる会話の面白さが際立った小説だった。紅子さんがすごく良い。
1投稿日: 2013.09.21
powered by ブクログ『いうまでもなく、すべてのものに終わりは必ず訪れる。終わったのだ、と人々が感じるよりも多少早く、あるいは、皆がすっかり忘れてしまうよりも多少遅く…』 『この歳頃のご婦人というものは、とにかく、ユニークでオリジナリティ豊かな(しかし、一般にごく狭い範囲に分布している)価値観を形成するや、後生大事にそれを守り抜くケースが多い。だから、彼女の身の周りで起こる本当に些細な問題であっても、国際会議でディスカッションされる地球規模でかつ歴史的な人類の最重要課題と充分に比較が可能な、完全に同列な緊急度を持ったテーマとして取り扱う必要がある。』 「どうして、そんな格好をしているの?」 「僕ですか?」 「ええ、そう、その、服装とか…」 「その質問を、もうどれくらい受けたか、数え切れないくらいです ー それで、僕なりに考えてはみたんですけど、やっぱり答は、まだ見つかっていません。だから、今のところいつも、こうきき返すことにしているんですよ。貴女は、どうして、そんな格好をしているんですか?」 「美容とか健康とかなら、何も食べないで点滴をうっているのが一番良いのだよ。消化は無駄。そうだ、味覚ほど不思議なものはないな。どうして、食べ過ぎたり飲み過ぎたり、自分の躰に悪い塩分や脂肪を美味しい美味しいと取り過ぎてしまうんだろう? 間違いなく、生きるための障害になっている。不思議だな…。これ、そもそも味覚が麻痺しているのだろうか?」 「おそらく、子供の頃には必要だったのでしょう」 「ああ、そうか…、そうだな ー その名残だというわけか。成長期の栄光を躰が忘れられないってことだね。一度刷り込んだものがキャンセルできない、というのが、地球上の生物に共通する欠点といえる」 「そもそも生き過ぎている、ということですな」 「遊びで殺すのが一番健全だぞ ー 仕事で殺すとか、勉強のために殺すとか、病気を直すためだとか、腹が減っていたからとか、そういう理由よりは、ずっと普通だ」 「お嬢様、それはお言葉が過ぎます」 「では何か? 宗教的な儀式だとか、復讐に燃えるといった恨み辛みがあれば、それで正義だとでもいうのか? 復讐ならば正義か?理由さえしっかりしていれば、殺人を犯しても良いのか? もしそうならば、殺人の許可証を区役所で発行してはどうだ?」 「少なくとも、人道的には理解できます」 「馬鹿馬鹿しい! 理解などして何になる ー 殺人者の心境を理解して何が嬉しいのだ。何が得られる?」 「嬉しいのではなく、我々一般人の想像の範囲内であった、ということで、まあ、一応は納得ができる、と申しますか、安心するわけですな」 「何をそんな馬鹿なことを…。殺人者の心境が想像の範囲内であるこもの方が不健全ではないか。それでは、自分もいつか人を殺したくなるかもしれない、と思って落ち着けるというのか? それよりは、遊びで殺した、全然理解できない、で済ませる方が私は安心だ。」 「これはビジネス、一晩でいくらになるのか、というビジネスなんだ。言われたとおりのことをすれば、それで良い。UFOが襲ってくるかもしれないから一晩ボディガードしてくれ、と依頼されれば、もちろん、喜んで僕は引き受ける。値段さえ妥当ならね。そうだな、やくざが襲ってくるというケースの半額でも請け負うと思うな。まあ、期待値の問題だ。UFOよりは、やくざの存在を信じているからね。」 「いいから、いらんことに頭を使うなよ。ここはバイトに徹するんだ。お金をもらうんだぞ。相手の心証さえ良ければ、それですべて。自分の満足を犠牲にして、その代償として賃金を得る。これが原則だ。わかった?」 「それで? そうやって正義の心をめらめらと燃やすわけですか? そうしないと仕事に意義が見出せないの?」 「違うよ ー しかし、少なくとも、しばらくの間は眠気が覚める」 「正義って、煙草と同じね」 「それはこの世の法則」 「法則って?」 「理由は必ずある ー ただし、その理由が、言語として他人に伝達可能かどうか、あるいは、たとえ伝達可能であっても、他人の共感を得られるなどうか、という問題が残るだけなの」 「他人に認識してもらうことが、そんなに嬉しい? 道路標識じゃないんだからさ」 「皆さん、よろしくて? 誰のためでもなく、何のためでもなく、誰にも願わず、何も祈らず、乾杯!」 『一般的? おかしな言葉だ。 平均的? 日常的? 健康的? 道徳的? まあ、何でもいい。』 「テレビの時代劇なんか、主人公が悪者を切り捨てるけれど、あれも殺人だよ。あれは、正義かな? 大衆は、良い殺人と悪い殺人なある、なんていう作りものの価値観を見せられて、それを信じている。完全な妄想。完全な洗脳。とても大きな間違いだと私は思うな。危険な思想だとさえいって良い」 「人間だけが思考し、言葉を話し、子孫に歴史情報を伝達し、哲学を構築し、科学を築いた。あらゆる芸術を生み、それを美しいと感じ、美しいものを愛した。もし、これが人間性だとしたら、意味もなく他の生命を奪う行為は、これと同じ部類に入るものだ、と私は確信している。だから、より人間的で、より高尚で、より芸術的で、より純粋な動機といって良いでしょうね。ただし、その実行を認めるわけにはいきません。それは、忘れないでね。」 「答は簡単よ ー 私は、自分が殺されたくないからです。それ以外に理由はないわ。私は、もう少しやりたいことがあって、もう少し生きていたい、という極めて個人的な希望を持っているの。勝手で我儘だけど、そうなんだからしかたがないわ。つまり、それだけ。それだけなのよ。だから、その、美しいかもしれない殺人を、私は認めるわけにはいかないの。それは、私のエゴです。私が殺されたくないなら、みんなも殺さないで、という自分に都合の良いことを主張しているわけ。そのエゴが集まって、社会のルールを作っているだけのことなんだ。これは、正義でもなんでもないわ」 『「今から、私の全快祝いで、飲みにいくところだったんですよ。しかも、私の奢りで。皆さん貧乏だから」 「悔しいけど、そのとおり」練無が言う。 「悔しくはありませんけど、そのとおりよ」紅子が言った。』 「日本だけで一年に何万人もの人が自殺しています。事業に失敗して、受験に失敗して、恋愛に失敗して、人は自殺する。それはつまり、誰かが成功したからではありませんか? 人は人を蹴落として這い上がろうとする。良い成績を取り、良い業績を上げ、人より得をし、人よりも幸せになろうとする。それで、敗れた者のうち何人かは、死んでいく。そうじゃありませんか? だとしたら、僕らは誰だって、知らず知らずのうちに、間接的に他人を殺していることになる。誰も殺さないでいたいなら、勉強をしたり、仕事をしてはいけない。お金を儲けたり、得をしてはいけない。幸せになってはいけないことになる。戦争みたいな単純でわかりやすい人殺し以外にも、同じような殺し合いは、日常的に行われている。そうじゃありませんか?」 「人類という種族が繁栄するために、仲間どうしの直接的な殺生を慎むようなルールを決めた。それはそれで合理的な考え方、つまりは、省エネルギィの一環として評価できます。モラルとか、そういう馬鹿みたいな価値観で論じようとは思いませんけどね」 「沢山の固定観念が作られる。どんどんどんどん、その固定観念で人間は鈍化していく、それが、歳を取るってことだ。何故か? それが一番安全で、楽ちんだからです。人を殺すことは道徳的でない。年寄りはいたわるべきだ。友情は美しい。努力は報われる。こういうのって、いったい何でしょう? どこの誰が、こんな陳腐な法則を考え出したんでしょうね? 」 「世の中には、テンプレートが必要なんです。定規がないと、線も引けない連中が多い。何かないと不安なんです。自由な思考、自由な価値を持つことが恐い。そんな連中で溢れているですよ」 「僕は猫を殺した。それが現象であり、現実です。つまり、それがすべてなんです。そのとき、どんな気持ちで僕がそれをしたのか、それは僕の体内の、非常に局所的な一瞬の状況にしか過ぎません。いうなれば、そのとき、僕の髪の毛が立っていたかどうか、僕の唾液はどのくらい出ていたかってことくらいの意味しかないんです」 「でも、それは重要なことじゃないかしら?」 「いいえ、それは錯覚ですね」 「貴方が、いたずらに猫を殺したのか、それとも、可哀想で見ていられない、苦しむのは短い方が良い、と判断して殺したのか。そのどちらなのかを聞くことは、少なくとも、私には重要なことです」 「そう…、他人には、そして社会には、そんな理由が、何故か重要なんです。だけど、そんなもの、すべて偽善ですよね。作りものじゃありませんか? まったくナンセンスだ。僕には無関係です。僕には、影響しない。僕の精神、僕の思考は、そんな不確かなものの影響を受けたくない」 「私にも、作って下さらない? 少し濃い目のが飲みたいわ。もうちょっと酔わないと駄目なの」 「どうしてです?」 「だって、これから、五人もの人間を殺したお話を、伺わなくちゃいけないんですもの」 「人を殺した話? 誰からです?」 「貴方からよ、保呂草さん」 「そう、理由なんてありません。動機なんてないんです。だからこそ人間だ。僕は人間だ。違いますか? こんなことができる、それが、人間の証ではありませんか?」 「その、人間の証に、何の価値がありますか?」 「人を殺すには、それなりの理由がある、我慢ができない欲求なのだ、という幻想を社会は勝手に作り上げています。これは、とても興味深いシステムです。なんだって、そんな不思議なルールを考えついたのでしょうね?」 「理由もなく殺されたら、困るからだわ」 「でも、たとえ理由があっても、殺されたら、困るでしょう?」 「固定観念で鈍化し麻痺すること、それが、僕の唯一恐れる対象です」 「友情というのは、信頼できる友人がいる幸せな自分、それを思い描くための小道具に過ぎません。意図的にそう思い込ませている。うーん、つまりは、ドレスみたいなものですよ。それを着ると綺麗に見える、という思い込みです。共通認識、あるいは約束、といっても同じかな。他人に支配されたい人間、思考を停止したい人間たちの持つ馬鹿馬鹿しい価値観の一つです」 「僕のことが、嫌いですか?」 「ええ、残念ながら。私、貴方が大嫌い」 「理屈を求めることが、あるときは、思考を狭めるのよ ー 最先端の自由な発想とは、理由も、言葉も、理論も、まだないところへ飛ぶことなの。そこへ飛躍できた人だけが、そのインスピレーションを掴むことができる。」 『誰もが、その事件の不思議さに頭を悩ますことになるのだが、瀬在丸紅子だけは、きっと澄ました仕草で、世界中で彼女にしかできない笑顔を僅かに傾け、こう言うにきまっている。 「あら、簡単なことよ」』
0投稿日: 2013.08.28
powered by ブクログ密室のトリックは良い悪いは別にして、古典的な手法なのでバレ易いかなと思いました。ミッシング・リンクに関しては曖昧な動機だったので、あまり納得出来ませんでした。 ただ、登場人物は魅力的だったので今後の展開が楽しみです。
0投稿日: 2013.08.06
powered by ブクログクロネッカーデルタ。知ってる人は知っている。 へっくんのお母様、瀬在丸紅子様と愉快な仲間たちのお話です。
0投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログ1年に1度決まったルールのもとで起こるゾロ目殺人事件。 探偵・保呂草のもとへ舞い込む奇妙な依頼。 6月6日、44歳になる女性が衆人環視の密室で殺された。 テストでわざと答えを間違う嘘。 殺人のマトリクス。 黒猫のデルタが導くアンフェアな結末──。 「地球儀のスライス」で登場した小鳥遊練無、香具山紫子と自称科学者・瀬在丸紅子が不可思議な殺人の謎に挑むVシリーズ第1作。 ある意味無法地帯の阿漕荘。男の子なのにひらひらふわふわスカートが似合うれんちゃん……いいなー…いや、複雑だ(・・。)ゞ
0投稿日: 2013.07.20
powered by ブクログ探偵が殺人事件を解決して行くストーリー。 登場人物達の会話のテンポが良いのと、キャラがたっている。 最初は登場人物の名前が奇抜過ぎて覚えられなかったところがマイナス。
0投稿日: 2013.07.10
powered by ブクログ5 本書を読むずっと前に既に漫画版を読んでいた。面白かったので話の内容もほとんど覚えていた。『F』のときも漫画版を先に読んでいたが、ネタが割れても面白く感じるなんてこともあるんだなというのが新鮮だった。しかし、さすがに本書の場合、内容的に真相がわかっていてはそれほど楽しめないのではないかと思っていた。杞憂だった。新たな発見や巧妙な記述、漫画版との相違など、むしろ先に漫画版を読んでおいて良かったなと思えるほど楽しかった。とりわけ個性的なキャラクターたちが漫画版のビジュアル・イメージで再現されるのは非常に助かった。漫画版の出来の良さを改めて感じる。この著者は自作のコミカライズにとても恵まれている。 これまでほぼ刊行順に読んできたが(本作以降の作品は未読)、本作は森作品としては至極まっとうで、極めて堅実で、割とオーソドックスな推理小説らしい推理小説だと感じる。魅力態な謎、真相にいたるまでの過程、論理的な推理、といった必須項目に加えて、それらを彩る個性的過ぎるキャラクターたち、言葉の遊び・思考の遊び、などが絶妙なバランスで結びついて森作品らしさを形作っている。(先行短編もあったが)新シリーズの幕開けに相応しい傑作と言える。 作中の“動機論”は興味深い。本作の縦軸の一つとも言えるテーマだが、常日頃ミステリ(ィ)について考えていたことを、序盤で紅子がほぼ代弁してくれた。素敵だ。 明かされない謎や、投げっぱなしのエピソードもあるが、それもまた良し。今後のネタ振りかもしれないし、何もないのかもしれない。しかしだ。この作品(シリーズ?)に登場するほにゃららは、ふにゃららなのではないか、と思われる描写があるのだがどうだろう。時代背景も微妙にあれだし。今後明かされる? 思い過ごし? 気になって仕方がない。
0投稿日: 2013.07.09
powered by ブクログやられました!!! Vシリーズをすでに何作か読んだ後に、 この第一作を読んだせいか、犯人が出てきたときはかなり混乱しました。 まさか!どういうこと??? って思ったら、そういうわけだったのね。 森さん、すごいよ・・・すごすぎる。 見事にやられました。 そう言われたら、読んでる途中、 なんかいつものホロクサさんと気持ち雰囲気違うなー、って思ってたら。。。 最後のホロクサさんになりきっていた理由が、 ホロクサさんの名前だったとは、、、森さんもよく考えますな。
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログある二人が群を抜いて強すぎて、こんな人いたら怖すぎる。謎かけもどちらかというと文系なので最後くらいしかわからなかった。。ただ最後の問いと会話は考えさせられます。正常な状態で理由なくひとを殺すひとが近くにいたら怖いし、存在だけでも脅威ですね。いや、実際いるんだろうけども、自覚はしたくないです。
0投稿日: 2013.04.30
powered by ブクログ桜鳴六画邸で起きた密室殺人事件。キーワードはゾロ目。Vシリーズ1作め。 好み。評判と違う印象をうけた。黒猫のデルタ、かわいい。
0投稿日: 2013.04.29
powered by ブクログ再読。 漫画版は何度読み返したかわからないくらい読んでいたが、小説版は多分3回め。 小説版を読むと、漫画版では省略されていた部分の会話がスリリングで格好良いと思った。ただ、漫画版ではその中のエッセンスを取り出してポッと配置されていて、むしろこの最小限の会話で全てが成り立っているのが恐ろしく感じた。
0投稿日: 2013.04.27
powered by ブクログ犀川先生のシリーズでも同じだったが、森氏の作品は世界観に馴染むのに時間がかかる。そのためなのか、本作ではなかなか本題が進まずにダラダラした印象を受けた。 このまま終わってしまうかと思いきや、最後に反則ともいえる真相が。シリーズ作品と知っていたので、まさかこんな結末とは... 次作以降が本番のはずなので、今後に期待しよう。
0投稿日: 2013.04.21
powered by ブクログ新シリーズなため 登場人物の把握に手間取った。 1作目にしてそうくるかい。 ゾロ目ってなんか好き。
0投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ついに読み始めた森先生のVシリーズの一作目。 この前はSMシリーズをずっと読んでいたから、犀川先生たちのような今までのキャラが出てこないのは寂しい。 が、しかし格好いいです紅子さん。この人四季シリーズに出てきた気がしたけど、黒猫の三角を読ん見終えても答え合わせはしなかった。 もっとVシリーズを読み進めてからにしたかった。 なんで人を殺してはいけないの?牛や虫は殺しても良いのに。意味もなく殺しても罪にならない。(まぁ最近はニュースで野良猫とか虐待、殺傷した人つかまってた気がするけど。執筆時携帯もないみたいだしね。2002年って小6くらいか) 殺されたくないから、殺してはいけない。傷つけられたくないから、傷つけてはいけない。 また読み直さなきゃ。(2013.1.9)
0投稿日: 2013.02.20
powered by ブクログ友達に薦められて。 はじめての森博嗣作品。 本当は違うシリーズから読みたかったのだけれど、 こっちを先に読んじゃいました。 理系ミステリーとは聞いてたけど、まあ最後まで読めてよかった。 シリーズ読み進めるのは私には難儀かも、、。
0投稿日: 2013.02.06
powered by ブクログS&Mシリーズを読み終わったので次はこのVシリーズ。主役は紅子なんだけど、まだキャラが薄いかな?紫子や練無のほうがキャラがはっきりしてて印象に残った。内容的にはそれほどインパクトがあるってことでもないので次に期待。
0投稿日: 2012.12.10
powered by ブクログ若干のもやもや感は残るものの、展開が面白く、一気に読めました。 よく思うのですが、登場人物の名前が凝っているのは、 読者に印象付けるため?それとも作者の「考えましたよ」アピールなので しょうか?少女漫画とかに多いような気がしますが(笑) この本でも、小鳥遊 練無→たかなし ねりな という人が出てきますが、うーんパッと読めないねwwww
0投稿日: 2012.12.02
powered by ブクログいやもう、まんまと見事に騙されました。 よくよく考えればそりゃ…っていうところなんだろうけど、完全に作者のしてやったり状態です。やられた、あー面白かった! 謎のままの謎や、よくわからないエピソードもありつつ、ストーリーや言葉やキャラが不思議な魅力を放っていて、最高。 ていうか「へっ君」ってすごい愛称だし…(笑)
0投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Vシリーズ第一作。読者はその「シリーズ第一作である」ことを前提に読むために、「え? そんなバカな?」という衝撃を受け、どうひっくり返してくれるのか、はたまたひっくり返らないのかと、まんまと手玉に取られる。よもやの発刊形態を絡めるというメタ表現の手法に仕上がっている。それゆえに作中のミステリ部分が引き立て役になっていて、この手法を含めてミステリと呼べるかどうかで評価は大きくブレる用に思える。
0投稿日: 2012.11.16
powered by ブクログ久しぶりに読んだものの、メインの4人はやはり魅力的。森さんの書くキャラクタはみなほんとにカッコよくてキザで意味不明でステキ。とりあえずまだ全部読み終わっていないVシリーズ読破に向けて上々の滑り出し。 「きっと、昔の日本にはなかった言葉なんよ、自由って。だから、使い方がようわからんうちに、広まってしもうたん」
0投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ登場人物があんまり魅力的でない。 あれか、へっ君ぐらいか? と言っても殆ど出てこないし。 善とか悪とか、共同体の中の犯罪とかに関する考察は気に入った。 途中まではおもんないわ、と思っていたが、 終わってみると、次巻も読んでみたくなっていた。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログ最近読書がマンネリ化している・・・ということで森博嗣さんを再読. 一冊目はやっぱりこれでしょう,Vシリーズ一作目「黒猫の三角」. やっぱり森作品は2巡目以降に読むほうが味がでる. 事件の謎や真相よりも,そこで描かれる人間模様がとても面白い. 今回のシリーズの主人公4人組も,個性豊かで魅力的. 実はこの本もう5回くらい読んでるのだが,まだ誰かが付いている「嘘」や「二重の仕掛け」がはっきり分からない。不思議な点はいくつかあるのだけれど…w
0投稿日: 2012.09.25
powered by ブクログ図書館にて借りる。9月23日読了。Vシリーズ第1作目。保呂草さんにはびっくり。まさかああなっていたとは!予測出来ないよう。紫子ちゃんと練無くんのコンビも面白いから引き続きシリーズを読み進めていこう。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まるで漫画みたいだった。 コミカルな登場人物にコミカルな物語。 素敵な叙述トリックでした。 花の24年組の漫画を見ている感覚。 紅子さん可愛いです。 れんちゃんも好きです。
0投稿日: 2012.07.17
powered by ブクログVシリーズ1作目。先に地球儀のスライスを読んでいたのですこし和らいだけど、キャラが濃すぎて最初は違和感。あと犀川分の不足感。しかし読み進めていくうちに台詞にいつもの森節を感じてきて安心した。口調はどうなんだと思う場面はいくつかあるが…。S&Mシリーズに比べると、密室や犯人追求に対してちゃんとアプローチしている気がした。著者が好きな往年の「ミステリ的」にまとまっていた印象を受けた(タイトルが駄洒落なのもいつも通りだけど)。多分狙ってやってるんだろうなぁ。
0投稿日: 2012.06.28
powered by ブクログテレビで殺人事件が起こると、マスコミは動機を視聴者に伝えようとし、私たちはそれに納得してしまう。 でもそんなの後付されたものだし、犯人の心情なんて理解できるわけがない。 殺人することははじめから意味などない。 だから動機というものがないとことばで説明出来ない… 言葉や数字ってすごく不思議なものだと思いました。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ本書は森さんのVシリーズ、第1巻目です。 まだシリーズ1巻目しか読んでいませんが、以前読んでいた森さんのS&Mシリーズでは大学教員と女子大生の2人が主人公だった所、本シリーズではこれがしがない何でも屋と没落名家のバツイチ元ご令嬢になっている感じです。 では早速粗筋をご紹介。 しがない何でも屋(探偵?)の保呂草(ほろくさ)は、住んでいるアパートの大家の女性から「脅迫状が届いたので念のため、護衛してほしい」と依頼を受けます。 実は、警察は世間に伏せていたものの、近所では3年前の7月7日に11歳、2年前の7月7日には22歳、昨年の6月6日には33歳と言った感じでゾロ目の日にゾロ目の年齢の女性が被害者になる連続殺人事件が発生しており、もうすぐ44歳になる大家の女性はその犯人と思わしき人物からの脅迫状を受け取ったと言う次第。 まだ半信半疑の大家から護衛依頼を浮けた保呂草。 同じアパートの住民(どちらも学生)をアルバイトとして雇って護衛にあたるも、大家は連続殺人の新たな犠牲者になってしまいます。 しかも、状況は密室殺人。 この大家が住んでいた邸宅の離れに居候しているバツイチ元ご令嬢・瀬在丸紅子(居候先は元は自分の家)。 定職に付かず、何かの実験に没頭している彼女ですが、事件の現場に居合わせたと言う事もあってか、事件捜査の指揮をとる元夫の林刑事(彼女の方は相手に未練がある様子)等から話を聞き出したりして独自に推理を始めます。 彼女の他に事件に巻き込まれたアルバイトの学生たちや保呂草等も真相を探り始め・・・ ネタばれになるので余り書きませんが・・・ 巻末に近づくにつれ、あれ?と言った感じになって来て、最後はこう来たか!と言った感じで締めている本書。 この調子だとシリーズの続刊も中々期待できそうです。
0投稿日: 2012.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間は社会に生かされている 社会の共通認識 互いにそういうものだと思い込ませる 人間は行動に理由をつけたがる けれど,本当に高尚な部分はインスピレーションだ そのインスピレーションこそが犯行動機 犯行動機がいつだって論理だってるとは限らない 偽物保呂草
0投稿日: 2012.05.14
powered by ブクログひとクセもふたクセもありそうな、個性的なキャラクターが魅力的。 これから先面白くなりそうな気ムンムンです。早く次を読みたいなあ。
0投稿日: 2012.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Vシリーズ1冊目。シリーズ1冊目だからこそ騙される。物語の性質上この人は犯人じゃないって、勝手に決め付けていた自分の価値観が面白い。まだまだ自由な思考はできていない、3を7で割ることはない、と思い込んでいるということですね。 S&M同様、キャラクターたちがすごく魅力的。 紅子の「遊びで人を殺すことは健全」のくだりとか面白いです。この思考は、S&Mのどこかで出てたような気も・・・? 解説まで読むと今すぐ再読したくなりますが、とりあえず一通り読んでからですね。
0投稿日: 2012.05.11
powered by ブクログVシリーズ1作目。 シリーズ物だとわかっていたから余計騙された感がある。 解説を読んだらもう何回か読み直さないとだなーって思った。 作品とは関係ないがこのVシリーズの時のカバーの指触りが好き。講談社文庫の作品を全部この材質にしてくないかなぁ。
0投稿日: 2012.05.08
powered by ブクログいつもほどは熱っぽく読まなかったけど、最後までいってから、やっぱり2周目が必要かもー!って思っちゃった。ミステリィ部分に注目するなら、2周目以降の細部チェックが楽しいのかも。私はそれよりかは人物像をもうちょい振り返りたいかな。
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ初めて森さんの本を読んだのがこれでした。 理系な文章、、とでも言いますか、人物達は素晴らしく個性豊かで、魅力的で、すぐ好きになれたのですが、言葉の表現とかが今までに出会ったことのない複雑さで、読むのに苦労しました。 読み終える頃にはそれにも慣れて、物語の佳境ではえーそうなのー!と叫びました笑。面白い展開でした。 自分で推理しながら小説を楽しむ人にはお勧め出来ませんが、私のように特に考えず観客感覚で読む人にはお勧めです。
0投稿日: 2012.04.25
powered by ブクログVシリーズ1作目。S&Mとは雰囲気がだいぶ違う。森博嗣らしい登場人物の設定は魅力的。事件とかトリックとかは、まあ普通。
0投稿日: 2012.04.23
powered by ブクログVシリーズ一作目。 S&Mシリーズとは雰囲気が違うけれど、独特の…というか森作品らしい登場人物の性格設定は健在。 一作目で、まだまだ主要人物の紹介といった感じがする。 次回からが楽しみ。
0投稿日: 2012.04.12
powered by ブクログ登場人物の名前が慣れにくく最初は読めるか不安だったけれど読み進めると面白く人物名もなんちゃなく楽しかったです。初の森博嗣でしたがこのシリーズをもっと読みたくなりました。理系ですかね。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログS&Mシリーズに比べるとちょっと物足りない感じがした。(意味なしジョークがないからだろうか?)まあこの先も読むけどさ。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログ再読了。ミステリーは犯人分かってからの2順目で別の楽しみがあるよね。一粒で二度美味しい。現在本棚の森博嗣を読み返し中。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログVシリーズ第一作目!! S&Mシリーズに続き、読み始めた。 …なんなの、シリーズ一作目は度肝を抜きに行くことにでもしているの。まさか語り手が"保呂草さん"とは。 S&Mに比べて、登場人物に人間臭さがあるなと思った。 好みは分かれそうだけど、森作品なのでトーゼン面白いッス! 事件そのもののトリックや言葉遊びはもちろんすてきなんだけど、 これ、完全に「殺人と動機」をキーワードにして現代社会を斬りにいってる。もう、そういうところが本当に好きです、素敵だと思うし、きっとこれが森さんのやり方なのだろうと最近思っています。 どうして、人を殺しちゃいけないの?みたいな、道徳っていうのかしら、そういう問いに対する一つの答えになってると思う。ただ単に、ミステリー小説として登場人物のキャラやトリックを見たら、森さんの中では"ダントツです!"とは言えないかもしれないけれど、そういう目線で読むと最高だと思います。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログザ・理系ミステリィ。 余計な言葉が削ぎ落とされていて、文章に全然無駄がない。 犯人らしい人は早いうちにわかるのに、 トリックの切り札は最後までひっくり返らない。 そしてやっぱりトリックも完璧にロジカル。 個人的にはもうちょっと情緒というか雰囲気というか そんなものが感じられるのが好きですが、 理系の人の頭の中を知るという意味ではとても効果的。
0投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログVシリーズ1冊目。時系列2作目。 2週目で、犯人が誰かというのは覚えていたけど、マトリックスとかゾロ目の話は忘れてた。 秋野がラストに語る、殺人の意義や目的は、若干無理やりひねくりだした理屈なきもするけど、それも含めての複雑さなのか。 家政婦が「幽霊を見た」っていうくだりのトリックは、もう少しはっきり説明してほしかった。というより、無理がある気も・・・
0投稿日: 2012.01.21
powered by ブクログVシリーズ第一作品目。 相変わらず凄い。 理由とか動機っていうのは、時には必要、時には不必要。 言動に対する正当性の証明とか、 保障の確保のとか。 でも、全て「~だから」では済まないこともありますね。 理解はできるが、受け入れられないことも世の中あるんじゃないかな。
0投稿日: 2011.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とうとう手を出してしまった、森博嗣Vシリーズ1作目。 この人のシリーズものにはどっぷりはまって連続読みしてしまい生活に支障がでる傾向があるので時期を見極めていたのですが、我慢できずについ…。 いやー、やっぱりいい! こ難しい講釈や気持ちいいくらいに裏切ってくれるトリック、これぞ森博嗣。 後半のある場面では驚く準備はできていたはずなのに意外な事実発覚で 「え~!!??」 と、思わず独り言をもらしたくらい。 満足、満足☆
0投稿日: 2011.12.13
powered by ブクログS&MシリーズからのVシリーズ一作目。この流れで読んで、よかったという感じ。 まだ一作目だけど、Vシリーズの方が面白そう。ストーリーにミーハーな部分がなくなったというか、恋愛要素が薄い分、哲学や数学の話が思う存分、多少無理やり気味に、語られていて、森博嗣さんの作風が好きな人にはたまらないんじゃないかな。オチが最高なのはもちろん、本筋と関係ない?やりとりが個人的には楽しかった。 早く二冊目を読みたい。
0投稿日: 2011.10.30
powered by ブクログ面白かった。S&Mシリーズを読み終えて、本シリーズに同様(もしくはそれ以上)の期待を持ちながら読み始めたが、心配無用だった。次作にも期待する。
0投稿日: 2011.10.25
powered by ブクログ美人さんなのにどこか残念な紅子さんの珍妙な行動と容姿とのギャップがツボでした。 あと、登場人物が個性的かつスタイリッシュですごく良い! 殺人トリックにS&Mシリーズほどの斬新さや特殊性はない気がします。
0投稿日: 2011.10.14
powered by ブクログびっくりした。ただ個人的には間延びしたかんがある。理系なのでトリックは理解できるがいまいちスッキリしない。s&mシリーズからvシリーズにはいってまたシリーズが読めるという嬉しさもあり今後に期待!
0投稿日: 2011.10.09
powered by ブクログ犯人が意外だった! 推理小説としてはちょっとすっきりしないものだけど騙されたのでなかなか面白かった!
0投稿日: 2011.09.28
powered by ブクログVシリーズ第一弾。S&Mシリーズが読み終わってから、こちらに手を出した。 登場人物はまた個性的な人達ばかり。 でもやはり頭のキレる人がいて、謎解きを進める。 まだしっくり来ないけど、森ワールドは楽しめた。 犀川先生が、懐かしい。
0投稿日: 2011.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょっと言葉遊びが過ぎて蛇足な印象。見た目は光ってるんだけど、切れない西洋剣のような感じ。 ネタはありがちだけど、最初の伏線が最後まで処理できず、やられてしまった。ただ密室の要はちょっとないかなあ。 あと理系でも行列とは無縁の学科もありますよ・・・勉強不足と切って捨てられそうだけど。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんでん返し それにしても、主人公達の名前がなぜ揃いも揃って、読みにくい&覚えにくい名前を揃えたのか...。
0投稿日: 2011.09.18
powered by ブクログVシリーズ第一作目。S&Mシリーズとテイストが結構違って、馴染むまでにちょっと時間がかかった。主要登場人物の名前が難しくなるのは、なんか親近感がわきづらいので、普通の名前にしてほしかった。 トリックは、相変わらず密室殺人の謎系と思っていて、そこはあまり変わらないのかと思っていたけれど、見事にハメられた。 前半の、世界観がまだわからない段階では、ちょっと退屈な感じだったけれど、謎解き段階は、かなり面白かった。やはり、さすがに、期待を裏切らない作り込み方。 ただ、作品に含まれるテーマの部分では、ちょっと共感出来なかった。 人が人を殺すのに理由なんか重要ではない、というような部分。 このシリーズでも「天才」系の人物は登場するけれど、それはエキセントリックな面白さで、会話が面白いというのとはちょっと違うので、犀川先生のような、言葉の魅力があまりないところが残念。 先に、「四季」シリーズを読んでしまっているので、紅子の息子のことなど、事前にわかってしまっているところもあるのだけれど、それはそれで、作者の構想のスケールの大きさがあらためて理解出来るところもあり、面白かった。 「邪魔なものを排除する、という場合は、自明だと思うけれど、では、食べるために殺す、というのが正常かしら?」紅子は少し口調を和らげた。「ええ、つまり、それを食べないと自分が餓死してしまう、という正当防衛で鳥を撃つわけ。その種のハンティングは許される、神も許してくれる、という思想は、歴史的に見ても根強いな。確かにそれはある。人間は、牛や豚を殺して食べているし、他人の利益を搾取して、自分の生活を守る。それは、日常にとても近い行為だよね。それに比較して、趣味のハンティングは、人間だけがする行為だわ。だから、それは、より人間的な行為といわざるをえません。とにかく他の動物には真似ができないんだもの。人間だけが思考し、言葉を話し、子孫に歴史情報を伝達し、哲学を構築し、科学を築いた。あらゆる芸術を生み、それを美しいと感じ、美しいものを愛した。もし、これが人間性だとしたら、意味もなく他の生命を奪う行為は、これと同じ部類に入るものだ、と私は確信している。だから、より人間的で、より高尚で、より芸術的で、より純粋な動機といって良いでしょうね。ただし、その実行を認めるわけにはいきません。私は、自分が殺されたくないからです。それ以外に理由はないわ。だから、その、美しいかもしれない殺人を、私は認めるわけにはいかないの。それは、私のエゴです。私が殺されたくないから、みんなも殺さないで、という自分に都合の良いことを主張しているわけ。そのエゴが集まって社会のルールを作っているというだけのことなんだ。これは、正義でもなんでもないわ。」(p.352) 「普通に計算してしまったり、普通に覚えているままに書くと、いつも百点になります」紅子は無表情で淡々と話した。「最初のうちは褒められる。でも、だんだん、友達は私のことを怪物みたいに言うようになる。もっと酷いときは、何か不正をしている、と思われたこともあるわ。そういうことまで全部計算できるようになって、ああ、力を出してはいけないんだ、ということを知りました。きっと、足の速い人は、本当はもっと速いのに、化け物扱いされないように、セーブして走っているんだわ。マラソンの選手だって、わざと苦しそうに演技をして、みんなに褒めてもらおうとしているんだわ。私、子供の頃、ずっとそう思っていました。今でも、半分は、そう信じています」(p.377)
0投稿日: 2011.09.15
powered by ブクログ読んでる途中の違和感が最終的に解消されてスッキリ。 キャラクターが個性的すぎて、魅力的とも言えるけど馴染みにくい。
0投稿日: 2011.09.06
powered by ブクログ先に他のVシリーズを二冊読んでからこれを読み始めたため、かなり混乱。Vシリーズ一作目でありながら時系列的には最後なのではないか、などと下手に勘繰ったりしたね、うん。この話はもうちょっと後に持ってくれば良かったのに。保呂草さんのこと何もわからないまま終わっちゃったじゃん。 ゾロ目の話は面白いなー。最高や。 てかへっくん名推理回とかあったらアツいな、紅子と林の子供なわけだし。
0投稿日: 2011.09.03
powered by ブクログVシリーズ(紅子シリーズってことか!)第一弾。 オープニングにまんまと騙された。 読み返してみれば、ああそうか、と。 おもしろかった。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Vシリーズか、なるほど。 さすがにミステリ慣れしてきたと思ってたけど、やはり固定観念があるらしいな!! しかし、「黒猫の三角」というタイトルが好き。
0投稿日: 2011.08.21
powered by ブクログ初めての森博嗣さんの作品。少し期待して読んだんだけどトリックもそれありなのかよと思うものだった。でもトリック以外は面白く個性的なキャラが良かった。
0投稿日: 2011.08.08
powered by ブクログ面白かったんだが、黒猫のデルタが難しくてよくわからず。あとは途中の死生観の会話あたりは必要あるのか?そこが無理やり挿入されてる感じがしてイマイチ。
0投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うわ~、やられた。 2作目の作品紹介を読まなきゃよかった。 でも、それしかないよね・・・ほろくさ。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログS&Mシリーズの印象が強く、個人的にまだのめりこめない印象。 ある意味、大どんでん返しとも言える結末. あくまでも、Vシリーズの序章的な扱いなのかなと思った
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログS&Mシリーズを終え、Vシリーズに突入です。 正直、難しい。 すべて真実が語られているわけではない。 すべてが結論に通じているわけではない。 一読では読みきれない。 でも面白い。 これから読み進めるにあたって自分の脳みそがついていけるかどうか不安になる一冊でした(笑)
0投稿日: 2011.07.04
powered by ブクログ一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、六月六日、四十四歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静子は殺されてしまう。森博嗣の新境地を拓くVシリーズ第一作、待望の文庫化。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログついにVシリーズ! 紅子さんの口調には最初驚いたけども。まあそれは良いとして。 他の人のレビューでも書いてあったけども、改めて私の言葉でいえば、人の思い込みだとか偏見、そういったものの根強さというか狭い価値観というか。それらを自分が確かに持ってるということを再認識できた。 そういう事実を突き付けられて、それが良いのか悪いのかはまた別の議論であるとしても、もう少しくらい、柔らかい頭・心を持っていたいな、と。 そんなことを考えさせられました。 S&Mシリーズも実はまだ途中なので、並行してどんどん読んでいきやす。
0投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログついにVシリーズに突入しました!前半は登場人物の多さや森博嗣特有の登場人物の名前の読み方に戸惑いながら読み進めていたのですが、後半に入ると動機と意味の必要性や意外な展開に魅了されてしまい、気づいたら読み終えていた。固定概念による対象への鈍感さは恐れるべきものでると再確認。前シリーズに引き続き魅力的なキャラクターが多く楽しめそうです。
0投稿日: 2011.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読です。 まず、初めて読んだときは、主要な登場人物の多さと特殊な名前たちのせいで物語りに入りにくく感じていました。 しかし、今回は再読のおかげですんなりと内容を吟味できたし、この物語の見せ場というか、最大の驚きも知っているのであちら側の視点からも見ることができて楽しかったです。 人が持つ思い込みや刷り込みを、巧く利用していると思う。 へっ君こと、犀川創平君がチラチラと出てくるところに思わず注目してしまいます。 小さい頃の彼は、コーンフレークが何より好きだったようですね 笑 そして、紅子さんの口の悪さがやけに目だっていたように思います。 確か、後半になるほど落ち着いていたような・・・。 そしても、たぶんに散りばめられているヒント(この物語の内容に限らず)に、なるほどという感じです。 紅子さんの発言では、そもそも最初にキライと言っていたり。 林警部の名前にしても、変わっている。とい言っています。 そうすると、やっぱり、犀川林なのかなと。 林選弱桑のパーツや、保呂草のゼロ。 発想がしゃれてるなぁ。 とにかく、後半にとてつもなく驚かされるお話です。
0投稿日: 2011.05.30
powered by ブクログ本当に面白かったです。 何を言っても多少のネタバレになると思うのでやめておきますが、終盤の疾走感はクセになりました。
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログスタンダードなミステリらしい事件。しかし真相が語られるシーンで、意外さのショックと理解できない思考に、戦慄した。
0投稿日: 2011.05.12
powered by ブクログ四季シリーズから流れてきた。 保呂草さんが出てきて、はっ!となったものの最後には急展開で‥。 続編が気になる。
0投稿日: 2011.04.28
powered by ブクログVシリーズの1作目。このシリーズは文庫のカバーがとてもオシャレで並べてみるだけで楽しい。これからS&Mとのつながりを見つけていくのが楽しみ。
0投稿日: 2011.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「一年に一度決まったルールの元で起こる殺人」のフレーズに魅せられて読み始めた作品。あと表紙。 正直、それってアリ?と思わせるトリックや犯人だと感じてしまった。 あと登場人物が色々とんでも設定すぎる。
0投稿日: 2011.04.14
powered by ブクログもう何度も読んでるから話の内容は頭に入ってるけどおもしろい。 やっぱり練無が好き。他の本を読んで気になった部分を、これはあの時言ってたことか!って重い長屋読むのが楽しかった
0投稿日: 2011.03.26
powered by ブクログ1年に1度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、六月六日、44歳になる小田原静江に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け、「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六角邸を監視するが、衆人環視の密室で静江は殺されてしまう。森博嗣の新境地を拓くVシリーズ第一作、待望の文庫化。(紹介文参照) -----------------------------
0投稿日: 2011.03.22
powered by ブクログ創作の中の登場人物は、「これは嘘である」ということが何らかの形で読者に示されたもの以外は、「本当のこと」を話しているのだ、と何の根拠もなく信じ切っていた。
0投稿日: 2011.03.17
powered by ブクログ登場人物の名前がラノベっぽくて最初読み辛かったが、話が煮詰まってくる中盤から、一気に読ませた。密室トリックのネタが、ええっ〜って感じで、肩すかしを食らいますた。
0投稿日: 2011.03.10
powered by ブクログどんな動機なら殺人に相応しいのか。 どんな動機なら納得・理解できるのか。 会話文の中で動機や殺人について丁寧に描いている印象。 動機なんて理解出来ないほうが良い。 動機なんて人それぞれでどんな動機であってもその動機はその当人にとっては殺人に値しうるものなんだろうと思ってる。 そんな動機で人を殺すの?と動機に理解を得られないものと、 その動機なら気持ちは理解できる、情状酌量の余地があると一定の理解を得られるもの。 一定の理解を得られる動機とは、同じ立場に立ったとき殺人をしてもそれは一定の理解を得られるということ。 それって少し怖くないですか?
0投稿日: 2011.03.03
powered by ブクログ森博嗣さんの作品はS&Mシリーズは読みましたが、Vシリーズにも手をつけてしまいました。 とりあえず、私は犀川先生が好きなのでまだVシリーズの登場人物になれませんが、やっぱ森博嗣んさんのミステリーは好きです。 まさか、最後ああやって終わるとはww
0投稿日: 2011.01.07
