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総合評価

387件)
3.6
56
154
128
26
3
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    昭和30年代の日本を舞台に、汚職事件と心中に見せかけた殺人を軸に展開する社会派推理小説。鉄道の時刻表を駆使した緻密なトリックと、東京駅ホームの「4分間」が鍵となるアリバイ崩しが最大の見どころ。事件の背後に潜む権力の腐敗や人間の欲望を鋭く描き、単なる謎解きを超えた社会批評性を備える。簡潔な文体とスピーディーな展開で、今なお色褪せない名作

    0
    投稿日: 2025.11.20
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    ページ数も300ページ足らずとそこまで多くない上、序盤から犯人にほぼ目星がついているのにかなり濃い内容。水上勉「飢餓海峡」ぶりにビビッときた社会派&アリバイ崩しミステリ。最高でした。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    当時でないと書くことができない推理小説。 当時これを読んで東京駅に行き、あの時間に列車が見通せるのを確認した人もいるのでは。それと、時刻表に興味を持った人もいたかもしれない。 今ではなんでもデジタルになり、履歴や裏付けとなるデータが残り、調べられるだけにトリックになり得ない。けれど、その不便さか゚逆によかったのだなぁと思う。 汚職に関する部分は、今も昔も変わらないところが何ともなんとも。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    人生松本清張一作目。スッキリとした文章と昔ながらの熟語で好感の持てる文体であり、非常に読みやすい。 事件を追う三原なる者は優秀な地位にいるはずの人物なのに、えらい失念が多く、そういえばと何かを思いつくくだりが多過ぎて、なんだか読んでいて新喜劇でも見てるのかって気分になる。あまりにも滑稽。 ラストも予想外だけど、期待も裏切られた気分になってちょっとがっかりした。

    2
    投稿日: 2025.08.28
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    派手ではないが、確かに推理小説の画期の一つとなったことを納得させるだけの格式の高さがある。 特に印象に残るのは作中人物による習作の「数字のある風景」という随筆。     "私がこうして床の上に自分の細い指を見ている一瞬の間に、全国のさまざまな土地で、汽車がいっせいに停っている。そこにはたいそうな人が、それぞれの人生を追って降りたり乗ったりしている。私は目を閉じて、その情景を想像する。(略)汽車の交差は時間的に必然だが、乗っている人びとの空間の行動の交差は偶然である。私は、今の瞬間に、展がっているさまざまな土地の、行きずりの人生をはてしなく空想することができる。" 時刻表を扱ったミステリや旅を伴うミステリの魅力を端的に表している。自らの社会に共にある無数の他者の存在を、捜査の過程と共に改めて確認すること、これが社会派ミステリと呼ばれる所以ではないだろうか。

    6
    投稿日: 2025.08.10
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    4.0/5.0 電車や飛行機など乗り物を使ったトリックや、時間を使ったトリックなどが多く、結構頭を使って読んだ。 安田の緻密で精密なアリバイをなんとか刑事たちが一つ一つ暴いていく展開がスリリングだった。 汚職事件の更に細かい詳細や、汚さ、姑息さみたいなものがもっと描かれているとより物語に入り込めたと感じた。

    0
    投稿日: 2025.07.08
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    読書会の課題本だったので読了 なんというか時代が名作にさせたなあと思う。今ならああいう思い込みってただの異性愛規範なので… デジタルが発達してでえきなくなったトリックよりも、こういう規範が幅を利かせなくなって成立しないほうがおもしろいですね なんかミステリーで当時は成立していたけど、多様な人がこの世の中には存在するし、それはただの偏見や規範では?ということでストーリー自体が成り立ちにくくなった本を集めたりした特集とかあればおもしろいと思うのだけど どっかでやってくれない?

    0
    投稿日: 2025.06.19
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    昭和33年発表 情死事件のアリバイ崩しもので、省庁汚職事件がからんでいる。 九州と東京の刑事の捜査小説で、列車、青函連絡船、飛行機などの時刻表が問題になる。体重を貫でいっている。

    2
    投稿日: 2025.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    海岸で見つかった男女の遺体。どうやら青酸カリをあおった心中らしい。二人の身元は、男のほうは省庁に勤める佐山で、女のほうは料亭の女中お時だと判明。福岡県警の鳥飼刑事は、二人で乗った鉄道の食堂車に佐山しか行かなかったことを不審に思う。女性はたとえ空腹でなかったとしても、連れが食堂車に行くなら自分もついていくのではないか、と考えたのだ。さらに、福岡に着いてからも二人がともに行動していなかったという事実から、実は女のほうは途中どこかの駅で下車して、後から福岡にやってきたのではと推理する。 鳥飼の推理に興味を抱いた警視庁捜査二課の三原刑事は、心中した二人が東京を経つところを目撃した証言が、あまりにもできすぎているということに気が付く。目撃を証言した安田という男が死んだ佐山の省庁とかかわりのある男だったことも、疑惑を強める一因だった。だが、当の安田は二人が福岡で服毒自殺をしたとき北海道に出張していたという鉄壁のアリバイがあった。そこで三原は鉄道の時刻表を駆使して、福岡で二人を殺害した後北海道へと行く方法を模索する。 この方法はどうだ?→ダメ→ならばこれはどうだ?→ダメ…といった具合に、そう簡単には真相に辿り着けない。それでも諦めずに海の便、空の便と食らいつき、ついにその執念が結実する。 東と西、タイプの違う二人の刑事の書簡がよかった。

    1
    投稿日: 2025.05.15
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    二桁年振りの松本清張、再読。 清張作品を読むきっかけになった「点と線」。 東京駅での空白の4分間のみの記憶でしかなく、ストーリーにどっぷりハマりました。

    1
    投稿日: 2025.05.09
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    とても面白かった。作中の刑事と自分が一体化した様な一進一退感、重厚な文章。トリックが解けたか?と思ったら新たな障壁が出て来るしんどさを、読み手も味わえた感じがする。 トリックそのものは現代社会とは合わない部分があるが、それは仕方ない。むしろ、当時読んだらどうだったんだろうという想像したりして楽しかった。

    10
    投稿日: 2025.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    約4時間で読了。 「一年半待て」のドラマを観て展開に衝撃を受けたので、同じような面白さがあるかと思ったけど…それほどでもなかった。やっぱり女は怖いなと思った。

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    点と線読み終わりました。 スマホはもちろん携帯もない時代。 移動時間も半端なくかかる時代。 情報量も今と比べると少ない時代。 そのような時代背景でのアリバイトリック、恐れ入ります。凄いの一言。 読了後、流石だな、清張は、と思い解説を読む。 めっちゃトリック批判、トリックミスがあると厳しいお言葉、凄い時代やな。 解説にこんな厳しい言い方、令和の時代あります?そこが、この本最大の驚きです。

    0
    投稿日: 2025.04.17
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    松本清張と聞いて気合いを入れて読み始めましたが、文章が思っていたよりも読みやすくて、他のシリーズも読んでみたいなと思いました。アリバイ崩しのストーリーがドキドキして面白かったです。トリック自体は現代だと通用しなさそうだけど、当時なら出来たのかなぁ?とか、色々想像して、その時間も楽しめました。

    3
    投稿日: 2025.04.05
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    推理小説ブームの秀作と言われているそうですが… イヤ〜面白いです、読みやすいのと260頁ていう、割と短いストーリーでサクっと読めましたー 著者の作品も実は初なので他の作品への興味も湧きましたよ!

    8
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松本清張先生が推理小説界に社会派という旋風を巻き起こした名作。 当然ながら清張先生の時代にはスマートフォンどころか携帯電話すらない時代。電報でやりとりしているシーンは時代を感じる。 そして、この作品は「アリバイ破り」というジャンルに属する。あらすじさえ読んでいれば犯人は安田辰郎だとすぐわかる。鳥飼刑事と三原警部補が懸命に安田のアリバイを崩そうとする作品。 ポイントは、東京駅の十三番ホームから十五番ホームを見渡せるのは1日に4分しかない事実。この事実に着目した清張先生もすごい発見だ。 もう一度読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.03.24
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    これぞ松本清張の社会派推理小説という感じ。 昔この本を読んでいるけど、今、再度読んでも仲々おもしろい。刑事さんのちょっとした違和感と執念と閃きが事件解決に結び付く。 最後の謎解きが唐突に手紙というエンディングは「?」がつきそうだが、これを書いた時は新しい手法だったのだろう。兎に角おもしろかった。

    0
    投稿日: 2025.03.19
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    点と線 #読了 博多の海岸で発生した役人と料亭女中の心中事件。 自決と判断が下されたが、汚職に絡んだ複雑な背景を機に見直される事に。 容疑者は殺害時刻に北海道にいたというアリバイが。 列車の時刻表を巧みに使用したと思われる目撃情報から捜査が振り出しに、、。

    0
    投稿日: 2025.03.08
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    推理が面白かった。 松本清張の作品を読むのは初めてだったが、なかなか面白かったので、また読みたいと思った。

    14
    投稿日: 2025.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて松本清張作品を読んだ。古い本だからと敬遠していたが、非常に読みやすかった。 犯行自体のトリックを暴くというよりは、アリバイ崩しをしていく話。犯人が犯人であるという確証無しに、違和感だけをもとに捜査とアリバイ崩しを進めていくことに少し違和感があったが……。 不可解な点が表れては解き明かされる、という展開がテンポよく続くので、するすると読み進めることができた。 解説にもある通り、わずかに疑義や穴が残るが、それはそれで想像の余地があって面白い。

    0
    投稿日: 2025.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人の目星は最初から付いているものの、九州から北海道までを縦横無尽に飛び回ってアリバイを少しずつ崩していくのは、面白かった。三原警部補の推理の域を出ないが、安田夫妻の顛末には女性の怨みの恐ろしさを感じた。

    0
    投稿日: 2025.02.04
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    古い小説でトリックはシンプルだけど、怖い…。最近の凝ったトリックの小説とは違うなという印象。人間の恐ろしさがテーマか。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    東京の料亭「小雪」の女中、お時と、その料亭の客で官僚の佐山の情死体が福岡市香椎海岸で発見された。東京駅のプラットフォームで2人が乗り込むところを、お時の同僚の女中2人と同じ料亭の客である安田が目撃していたことが、情死の裏付けとなった。しかし、博多のベテラン刑事である鳥飼重太郎は、佐山の持っていた社内食堂の伝票から、2人の情死説に疑問を持つ。女は好きな男とならたとえ腹が空いていなくてもコーヒー一杯くらい食堂に付き合うはずだが、この男は1人で食堂で飯を食っているのである。2人の関係は恋人同士ではないのではないか…? 東京駅で13番線プラットフォームから15番線プラットフォームが見えるのは、1日の中で17時57分から18時01分のわずか4分間しかない。東京の本庁の刑事・三原紀一と鳥飼は、この4分間を利用して女中を重要な目撃者に仕立てた安田が怪しいと考えるが、安田には完璧なアリバイがあった。 時刻表を使った4分間のトリック。 今の時代ではあり得ない設定だが、今読んでも本当に面白い! この鳥飼という田舎のくたびれたベテラン刑事が味があってとてもいいんですよねぇ…。 また、伝票から2人の恋人が一緒に食堂に行かないのはおかしい=2人は恋人でないと推理するところも目の付け所がすごい。 まさに、点が線になっていく。 不朽の名作です。

    2
    投稿日: 2025.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと読んでみたかった。「不在の証明」とかかっこいい。この不在の証明、まだ旅客機が無い時代??と思ってたら三原が思い付いてて、ちょっとした呆気なさを感じた。 今月に入って読み始めて、絶対年内に読み終えようと思い滑り込み読了!読み納め

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    国内ミステリ作家として避けては通れない松本清張に触れてみよう、ということで手に取った一冊。 松本清張といえばドラマ「黒革の手帖」の印象が強く(見ていたわけではありませんが)、そして社会派ミステリを確立させた一人として、大好きな宮部みゆきさんに通ずるところがあるのでお手並み拝見の気持ちで読みました。 登場するのは、”ザ・靴底を減らして歩く刑事”。 そして昭和32年の発表ということで、東京から福岡まで一日がかりの移動が描かれており、改めて現在の交通網がいかに発展したものかとしみじみ。 ……でも、飛行機の可能性を考えないのはいかがなものなのか?! 当時の交通事情に詳しくないので、(ああ飛行機は登場しないのね)と勝手に納得して読み進めていたもので、アッサリ日航機が登場した時はついツッコミたくなってしまいました(⁠^⁠^⁠; それにしても、このアリバイを作るために犯人は東奔西走大変だっただろうなぁ……。 そんなわけで、蓋を開けてみれば単純な工作(のわりに労力がすごい)だったのですが、サラッと描かれた”犯人”には背筋が寒くなるものがありました。そこは完全に疑ってなかった……。 手元には、宮部みゆきさんが選んだ松本清張短編集もありますので、そちらも味わってみようと思います。

    24
    投稿日: 2024.12.30
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    1957年の作品。 なんともミステリ小説の気分になったので、初めて松本清張を読んだ。 あっという間に読み終えてしまう面白さ。 時代を感じさせる場面はたびたびあるが、それも魅力となっていて読み進める足枷には全くなっていない。 ミステリ小説の完成された形はおよそ70年前には出来上がっていたのかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.12.23
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    完璧だけど、作為的で不自然なアリバイを、パズルのピースをひとつひとつはめて行くような推理で、最後ピタっとあうところが気持ちいい

    1
    投稿日: 2024.12.02
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    これは面白い…言葉遣いとかが古い小説なのでレトロさを感じますが、時刻表を駆使した秀逸なトリック…人の思い込みや先入観を利用した思考の誘導…そして意外すぎる共犯者… ページ数が少ないのも有りますが、一気に読み切ってしまいました。 (図書館利用)

    1
    投稿日: 2024.11.10
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    昔の作品であり、これを参考に作られた作品も多くあると思われるため、トリックなどは比較的思い浮かびやすい。時間や場所のトリックなどもとても丁寧に説明されており、文章のわかりやすさも相まってすぐに読み終えることができた。

    8
    投稿日: 2024.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく文章が綺麗。 倒叙ミステリで、一つ一つの障害を丁寧に取り払っていく過程が素晴らしい。 また古典推理小説でもあり、特に電報を使ったトリックは新鮮さと興味を惹かれる。 時刻表トリックは私の苦手とするものだったが、なんの苦労もなく読むことができた。 内容がキャラクターよりもミステリに重点を置いて書かれているのも良かった。 純粋な推理小説だったと思う。

    2
    投稿日: 2024.10.11
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    疑問を一つひとつ潰していき、答えに辿り着く過程が丁寧で面白い。 あと当たり前なんだけど、あまりにも文章が上手い。特に「手紙」の日本語の美しさよ…

    2
    投稿日: 2024.09.27
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    昔の小説ですが引きを取らない面白さだと感じました。アリバイ崩しの小説ということで時刻表を巧みに用いて推理を組みたてていく様は読み応え抜群でした。 物語の途中で犯人が確定されている状態ですが、事件の真相とそこに至るまでのひらめきも含め良かったです。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半から中盤にかけての緻密な物語の積み重ね、重厚な筆致、これぞ長編ミステリの歴史的傑作!と叫びたくなるような威厳に溢れている。『空白の4分』という発想の美しさ。そして本作が旅行雑誌『旅』に掲載されたというよく出来た構図。当時の読者が夢中になる気持ちがよく分かる。 が……。 「飛行機あるやーーーん」って何? いくら当時旅客機は一般的では無いと言っても、天下の捜査機関が飛行機の存在を失念するなんてうっかりが、物語の根幹に関わってくるそのちゃぶ台返しっぷりには唖然とするしかない。

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    随分前に読んだことがあるはずなのだが、一切覚えていなかったという事もあり、ページ数も多い訳ではないのでそれ程時間を掛けずに読み終えた。 殺人事件の容疑者を所謂謎解き、アリバイ崩ししながら追い込んでいくが、東京から福岡、北海道と移動に電車が使われており、何故飛行機を使わないんだろうと、妙な所で現在とは違う違和感があったが、この本が世に出たのは生まれる前、昭和30年前半なのでこれでは仕方がないと納得した。 まあ結局飛行機はトリックの材料に使われた訳ではないので重要ではないが、物語は面白いが、この時代の違和感が妙に頭から離れなかったからか、物語に入り込めなかったかな。 あと今の政治も昔も相変わらず汚職が横行しているのには変わらないんだなって感じで、健全な計画や法案が出てくるのか疑問だ。 これからは裏金なんか出来ない様に収支をハッキリさせた方がいいよね。 でもそうしたらこの様な社会派小説は出て来ないか。

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    ドラマ化、映画化もされている有名な作品。な割には、どんなあらすじだったか思いだせない…と思い、手に取った。 怪しいと睨んだら、とことん矛盾がないか考察、検証していく様は面白かった。 なるほど、結局のところ状況証拠のみで、時刻表を使ったアリバイ崩し。怪しい点と点が一本の線になった時、事件の全容が明らかになるのだが、最後の手紙でも憶測でしか真実?であろうもの(きっとそれが真相なんだろうが)を語れないのが、モヤモヤ… 今で言う、「それって貴方の感想ですよね?」的な感じで、本人じゃないのになんで解るんだよ!とツッコミを入れてしまった。

    40
    投稿日: 2024.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    続きが気になりすぎて一気に読んでしまった。動機が生々しくリアリティがあるなと感じた。「作為は、つねに本人が自身の利益のためにするのだ」という一文がなぜかとても印象に残っている。トリックよりも何故その事件が引き起こされてしまったのか、という理由が納得できないと嫌なので、一個人の感情のみならず社会集団の中での人々が描かれているからこそ動機に納得ができるのかなと考えた。ラストの妙な後味の悪さもリアリティがあってとても好きだなと思う。

    6
    投稿日: 2024.06.25
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    リアルタイムで読んでいたらもっと驚いていたと思う。おそらく70年近く前の作品。刑事の勘と執念で真相に迫っていく。こんな感覚的なものにこれだけの労力を割くかなぁ?と今風に考えてしまう自分はいた。社会派、という触れ込みで読んだがしっかり真相はびっくりするもので、短いながらも読みごたえがあった。

    1
    投稿日: 2024.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった 昭和33年の作品とのことで、東京から博多や札幌に行くのに今の3倍時間がかかっていたり、警察間の問い合わせが電報だったりと、その意味でも興味深い 技術の進歩はすごい トリックは想像がついたが、それも現代だからだろう

    10
    投稿日: 2024.05.12
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    初松本清張でした。時代背景があるので色々仕方ない。え?飛行機使えばいいじゃん。って言っちゃいけないんだよね笑 ストーリーが主でキャラクターに魅力が少ないのが惜しいかな。1人だけいるけど。魅力的なキャラクター。

    9
    投稿日: 2024.05.09
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    これ以上に読んでいて鳥肌が立つ本は無いと思うくらいに熱中して読みました。 松本清張さんのことをもっと好きになった本。 あまり分厚くないし、トリックの凄さを共有したいからみんなにオススメしたいです✌

    0
    投稿日: 2024.04.01
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    やっぱり、面白いなー。 ドキドキしながら読みました。 最近、電車の遅延が多いから。 もしそえなっていたら…? なんてなことも考えてしまいました。 余計なこと。

    0
    投稿日: 2024.03.03
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    名作なんだろうけど、どんでん返しミステリーばっかり読んでいるせいで眠かった 時刻表とか路線図が次々と出てきて、余計な所で頭を使わされるのが自分には合わなかったなあ トリックも言われてみれば浅いし 平日の昼にやっている刑事ミステリーを、本にしたイメージ 解説でも触れられていたけど、たった4分しかないのに、自分側と相手側両方の姿をホームで向かい合わせるなんて出来るのかな?と思った あとはお時が、初対面のはずの佐川にのこのこ着いて言った理由 「点と線」 名前はめちゃくちゃかっこいい 名前関連で「ゼロの焦点」も読もうかと思っていたけど、おっさんになってから読んでみようかな

    0
    投稿日: 2024.03.03
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    ミステリーのトリックとしては浅い感じはするけれど、突き止めたと思っては犯人に上回られるという展開は素直に面白い。殺しの動機とかも含めて、時代を感じる。

    5
    投稿日: 2024.01.21
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    「頭を働かせても働かせなくても読める」 以前から読みたいと思い続けていた本 遅咲きながら初めての松本精張の本 数字に支配されているようで頭を使いそうだが、不思議とあまり理解してくても読める気が なぜか、それはきっとあらゆる場面を文章から 推測でき、数字にとらわれていないからかも つまり楽しみ方が様々な印象 ミステリーというだけあって感嘆もするが、 それよりも描写が繊細という点が印象深い

    3
    投稿日: 2024.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松本清張。遅まきながら初読みです。 ドラマや映画ではいろいろ観てますが。 推理小説の名作「点と線」。九州で起こった男女の心中事件。ある老刑事がとあるものからこの心中に疑問を持ち、それをそれを東京から来た刑事が引き継ぐ形で捜査を進める。アリバイ崩しは中々の面白さ。昭和30年代の足で稼ぐ捜査方法と東京から九州、東京から北海道までの列車でかかる時間はノスタルジックな感じがした。 にしても、アリバイ崩しに列車ばかりを考える刑事にはちょっとイライラ。飛行機は反則なの? と思ってしまった。後、北海道行きの名簿に犯人と親密な仕事関係者が乗っていながら共犯を疑わないのは何故?私はピンときましたが。 まぁ、でも面白かったです。昔の列車や環境、老刑事の手紙の文章(今では使わないような言葉など)ノスタルジーに浸れました。

    0
    投稿日: 2023.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰もが知っている社会派推理小説。無駄を省いた文章は読み易く、展開も面白く、オチの切れも良い。今なお読み継がれるのも納得する。しかし、これがリアリスティックな小説かといえば、首を傾げざるを得ない。探偵役の刑事の推理はまるで天啓で、本格の探偵のほうがよほど地道な推理をしているだろう。 ねじくれた深読みをすれば、社会的問題点を指摘した推理小説とすると、刑事の見込み捜査の恐ろしさを描いたものとも考えられる。物的証拠のない人物を疑い続けて精神的圧力によって自殺に追いやる、冤罪事件の風刺画として読むことも出来てしまう。

    0
    投稿日: 2023.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった!! 現場刑事の勘と執念 現実の幾多の事件解決にもこういうのが実際にあるのだろう ゼロの焦点=人間ドラマ 点と線=時刻表トリック と思ってたがこういうところにやはり「人」を感じる 鳥飼からの手紙もそうだった 手紙=ものすごく昔の言葉遣い 逆に新鮮 こういうのを使えるようになりたいかも 博多から北海道までの移動のトリックについては、フェリー?(でも鉄道も夜行だから変わらないか) だとしたら飛行機? と途中で気がついてしまったが そこからのアリバイ崩しの過程はさすが ゼロの焦点 点と線 どちらも青酸カリ入りウイスキー 昭和っぽい 最近は聞かなくなった? 最後の三原の手紙がぐいぐい盛り上げた 予想を超えた展開 安田の病気妻が なるほど! さらにお時との関係まで! こりゃー単なる時刻表トリックだけじゃないわ すげー 最後におおお! という展開(すみません舐めてました)

    3
    投稿日: 2023.11.24
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    松本清張『点と線』新潮文庫 読了。列車時刻表から考え抜かれた「四分の間隙」が主題である(いわばそのために書かれた)推理小説。登場人物は事件のトリックをなかなか見破れず、その手があったか!とようやく閃くので、なぜそれに気が付かないのだとツッコみたくなる。しかもそんな場面がいくつか。

    0
    投稿日: 2023.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どこからどう見ても完璧なアリバイ工作である。 これを「御一人様」の列車食堂伝票が気にかかるからと言う理由だけで犯人を追い詰められるものだろうか。こんなにアリバイが成立している人間をどんだけ疑うのか?!とデスノートの月に対して必要以上に疑いを見せるLを思い出した。 安田の堂々とした態度は清々しく逆に好感が持てた。

    1
    投稿日: 2023.11.02
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    設定が古いものの、緻密なパズルを解くようなミステリーに引き込まれて一気に呼んでしまった。意外な展開が続き、驚きのエンディングを迎えた。リアルで哀しみも漂う物語で、心に残った

    0
    投稿日: 2023.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

     福岡県の海岸で、男女の心中事件が発生。単なる心中と思われていた事件も、鳥飼刑事は男が持っていた一枚の領収書から、心中への疑念を抱く。男は、警視庁が捜査している汚職事件の重要人物だった。鳥飼は、警視庁から派遣された三原刑事とともに事件の真相を探る。  立ちはだかる容疑者のアリバイ。各地に点在するアリバイを崩しにかかる二人は、東京駅15番線ホームに辿り着く。  「駅のホームでの”空白の4分間”」、日本全土を股にかけた「時刻表トリック」は、一世を風靡したとも。官庁が舞台の汚職事件を背景とした「社会派ミステリー」の先駆けとしても評されております。  わたしは、「日本推理小説のターニングポイント」と呼べる一冊ではないかと思っています。  この頁数でも、しっかりとどっしりと深く刻み込まれる重厚な一冊でした。  最近のミステリは、本筋に対しどれだけ肉付けをして、いかに本の厚みを増すかに重点が置かれているかのようにも思っています。それが王道だという強迫観念すら覚えます。ま、それでも楽しく読んでしまっていますが。  本作は、いかに無駄な文章を削ぎ落とすか、余計な蘊蓄はほぼゼロ。まさに真逆。清張先生としては、意図的に削ぎ落としているわけでは無いのでしょうが、「やたら滅多に長くすればいいのではないのだよ」と、かの文豪は問いかけているように思えてなりません。

    0
    投稿日: 2023.09.22
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    文春文庫版との比較対象として借りたが、解説の後半締め括りに唖然とした。本作と全く関係無いやんか。こちらが、締め括るで。

    1
    投稿日: 2023.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長距離夜行列車や電報などが頻出し、昭和32年当時の交通網や通信手段を知ることができる作品でした。 ただ、アリバイ破りのトリックのチープさ、これだけは読んでいて耐えられなかった。いくら時代が違うからといって、既に実在していた飛行機を見逃すなんてのはあり得ない。当時は民間旅客機が発達していなかったのかなぁ、なんて想像しながら読み進めて、普通に博多にも札幌にも飛行機が飛んでると出てきたとき(しかもそれに気づいた主人公があたかも世紀の大発見かのように喜んでいるシーン)は、完全に白けた。まさに肩透かし。 巧みな情景描写や程良いテンポ感、読んでいて楽しい小慣れた日本語表現など良い所がたくさんあるのだけど、それらを補って余りあるトリックのチープさ。世間の評価というのは不思議なものです。

    0
    投稿日: 2023.07.26
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    有名な松本清張さんの作品です。 ただ、私は読んだことがなかったので初でした。 さて、この作品は古く、昭和32年(1957年)が舞台となっています。 当時は電話は一般的ではなく、新幹線は構想すらありません。 今から60年前はこんなに不便だったのかと、時の流れや技術の発展を学ぶのにも、小説はいい資料ですね。

    0
    投稿日: 2023.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今読むと、電話と電報、列車と飛行機などの取り扱いが当時どうなっていたのかよくわからない。 電話の方が圧倒的に便利で情報量も多いのに、刑事の情報交換に電報や手紙を使う。呼び出しには電話を使う? 東京から九州までは丸一日、深夜寝ながら移動する。飛行機も新幹線もないんか?すごく高価なのか?時代背景に混乱。 謎解きのシーンで、時刻表大好きで、青酸カリを飲ませて中毒症状で苦しむか意識がない成人男性を、岩の多いゴツゴツした海岸まで夜に運ぶ結核病人の妻が登場してしまった。(鎌倉在住) 無理だろ…!そんなん無理だろ! 文書は読みやすいし、福岡が舞台なのは楽しめた。

    0
    投稿日: 2023.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今の時代の感覚からすると、トリックは本当にチープ。飛行機って、、、。当時はこれが真新しかったのだろうなとは思います(犯人の様々な工作は多少は面白かった)。 寧ろ、トリックよりも事件を巡る動機の記述が良かった。それと、"人間の感情"の部分ですね。出世したい佐山、✕✕省に食い込みたい安田と病気がちの妻、第二夫人のお時の関係性が書見と言う形ながらも引き込まれます。 これが松本清張初挑戦ですが、色々と消化してみようと思いました。

    2
    投稿日: 2023.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松本清張、初めて読みました いやー、面白かった 解説によると「社会派だ、リアル志向だ、と言われながらトリックに穴がある」なんて声もあるらしいのだけど、なんかそこは自分的には別にいいじゃんてポイントだったので楽しく読めました 逆に、解説でも触れられてないけどこのネタはちょっと苦手だなー、って部分もいくつかあったんだけど(石田部長の指示で佐々木が安田になりすまして船に乗る……だけでなく、飛行機のチケット購入をさらに替え玉三人に頼むとか、潜在的な共犯者が増えすぎな点とかはさすがにどうかと思ってしまったり)、それを含めてもなお面白かった じわじわと真実に迫っていく過程ってのはいいもんです あと、古い本を読んだ時のお楽しみの一つ、現代との違いを楽しむ、これも良かった 電車がダメなら飛行機、みたいな発想にすぐに辿り着かなかったのも時代のせいなんだろうなー 他にも日常的な描写なんかにも時代を感じるものがたくさん、いいね 以前読んだ『江神二郎の洞察/有栖川有栖』内にあった、「点と線のネタバレがあるので未読の方はこの先を読まないで」ってシーンをようやっと読めるのでそれも楽しみです(笑

    3
    投稿日: 2023.04.13
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    時刻表のダイヤル設定が、綿密に周到されていたが、自分にはややこしかった。 お時が、ただただ可哀想だと思った。

    2
    投稿日: 2023.04.13
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    「清張」と書いて「せいちょう」と読ませるから難解な本だと勝手に偏見を持っていた。ごめんなさい。 分かりやすい伏線、図説もしてくれる 要点を何度も整理してくれて、一緒に推理しながら読み進められる。今と時代が異なるから「そこ見落とす!?」みたいなのはあったが。

    1
    投稿日: 2023.04.02
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    松本清張(1909~92年)氏は、広島市又は福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)生まれの、戦後日本を代表する小説家。1953年に『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞し、その後しばらく、歴史・現代小説の短編を多く執筆したが、1958年に『点と線』を発表して社会派推理小説ブームを起こすと、以後、『ゼロの焦点』、『砂の器』などもベストセラーとなった。その他、日本古代史、近現代史を扱った作品やノンフィクションなど、広い領域での創作活動を行った。 私は基本的に新書や(単行本・文庫でも)ノンフィクションものを好むのだが、最近は新古書店で目にした有名小説を読むことが増え、本書もその中の一冊である。 本作品は、1957~58年に雑誌「旅」に連載、1958年に出版(1971年文庫化)された、所謂「時刻表トリック」を扱った古典といえる作品で、英語やフランス語をはじめ世界10ヶ国語以上に翻訳され、日本を代表するミステリーとなった。尚、時刻表トリックは、日本の鉄道の正確な時刻表・運行時間を前提とした独特なもので、同じ鉄道ミステリーでも、英国等海外のものは、鉄道の密室空間を利用したトリックなどが多い。(アガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』等)。 読み終えて、なるほど日本の社会派ミステリーの古典と言われるだけあって、当時の世相をよく表し、かつ緻密に計算された作品で、60年前の作品であることを前提に読むには十分に楽しめる。ただ、肝心の移動手段について、警察側がなかなか発想の転換ができないことなど、今読むと違和感を覚える部分もあり(当時は日本全国どこへ移動するにも鉄道が大半だったのだろう)、純粋に面白さという点では、移動手段でも通信手段でもその他のテクノロジーでも、最も現在に近いものを取り入れた、新しい作品の方が上なのではないかという気もする。(例えば、ハードボイルド・ミステリーの古典中の古典といわれるギャビン・ライアル『深夜プラス1』(1965年)なども、やはり古さを拭えない) 日本の高度成長期に社会派ミステリーというジャンルを作った古典として、一読しておいていい作品と言えるだろうか。 (2023年3月了)

    3
    投稿日: 2023.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今の時代にはDNAなど鑑定があるが無い時代であるからこそ別々の場所で殺されていたなどの推理が光ると思った

    0
    投稿日: 2023.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北海道が関係するアリバイものミステリー、さすがに内容は古いが、今読んでもトリックの妙は感嘆する。 ただ、手紙かい! です。

    1
    投稿日: 2023.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    #読了 2023.1.26 「時刻表トリック」系を読んだことなかったのでオススメを聞いて。 超有名作品ってことで期待値上がりまくってたけど、それを大満足させる秀作。 昭和32年に書かれたということで、ケータイはもちろん新幹線も出てこないのが乙なところ。 この文庫ももっと早くに買ってれば200円くらいだったろうなぁw( 300ページ弱だが大満足の読み応え。 最近は気付くと10ページくらいサラサラ読めちゃうような文章も多いから、それに比べると叙情的な表現があったり、古き良きなんともご丁寧な文章もあったりするので、人によっては読みづらい人もいるかもだけど。 私もそこまで文章読むのが得意じゃなくて、安部公房みたいなのは面白いけど読むのしんど〜ってなるんだけど、本作は私の中ではジャストな「読み応え」でした◎ この文体で、見事に「読み応え」とされる作品にしたのは、こまかな設定と構成にあると思う。 連載物だったらしいが、アリバイ崩しの実地検証や推理の書き方を、単純な行動描写だけでなく、会話の中で明らかになったり、書簡の形式で事後報告的な書き方だったり、飽きない作りになっていた。 はじめこそ、無骨で真っ直ぐで無駄のない文体だなぁと思っていたが、読み進めるうちに丁寧さがあるなぁと感じ、構成のうまさに飽きさせない工夫があるなぁと感じ、この事件の終わり方に繊細さを感じた。 解説を読むと、先に犯人を確信しててそのアリバイを崩していく構成や、人物の行動心理の丁寧さ、犯行動機が組織悪であることなどは、松本清張の真新しさだったと知り、今ではひとつのジャンルになるような構成を作ったのかと思うと、当時のインパクトはすごかっただろうなと思う。そりゃ松本清張ファンがたくさんいるわけだ。 ちなみに解説の中で平野謙さんが「推理小説としての破綻ポイントを指摘するのが好き」とはっきり書いてて、本作のあるポイントも指摘している。(いい趣味してますなぁ( ̄▽ ̄;) 一読者として心の中でここおかしくない?とかあくまで個人の行動範囲内で語るのはわかるけど、こうして解説者として影響力のある人が直接本作の解説に記載すること、それをOKとする出版社。ペンの力を主張した時代というかね。善し悪しともかく、ここもまた時代を感じて良かった笑 ---以下、明確なネタバレとなる--- 解説で指摘のあった「佐山とお時をどうやって安田が15番線でいっしょにさせたのか」という点について。 (読後もひと盛り上がりあるようにと平野謙さんが解説に書いたとしたらカッコイイんだけど笑) 私は特に疑問には思わなかった。明記されてないのは確かだが想像に難くない。 例えば、佐山はとりあえず博多に身を隠すことになっていて、安田がなんとかしてくれると聞いている。安田から連絡があるまで博多の宿に閉じこもる予定。博多の宿にいる時の様子からして、とても不安に思っていると思う。 一方、お時自身は自分が安田夫妻とグルになってると思ってるから、例えばたまたま出くわした風にすると計画立てていて、文中の推理にある通り、事前に安田・佐山・お時の3人で事前に会ってるとしたら、「あれ?お時さん!」って不安な旅のスタートで安田の仲間とも思えるお時という存在は、偶然だったとしても熱海までだったとしても、佐山の中で少し心を穏やかにする材料になったと思うから、ホームでにこやかに会話をしながら乗車するという点には特段無理は生じていないように思う。 それから。 本作の終わり方について。 基本的に犯人が死んで終わるのはあまり好みでは無いが、少し捻りがあってうまいなぁ、ともすれば繊細だなぁと感じた。 佐山殺しがビジネスとしてという動機がある反面、関係のあるお時を煩わしいと感じた安田が、嫉妬する亮子が、前向きにお時も殺害したんじゃないかと推察する中で、安田夫妻の自殺となる。遺書は安田にはなく亮子のみ。時刻表に詳しかったのは亮子。男女2人で死ねば情死と判断される…。どうしてなかなか!

    4
    投稿日: 2023.01.28
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    終盤に手紙を通して事件の全容が明かされる。容疑者として疑惑を持たれた男の妻が事件に関わっているとは思わなかった。

    1
    投稿日: 2023.01.22
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    今とは違う昭和30年代の世界が手に取るような描写が面白い。 電話ではなく電報・手紙。 移動手段は長距離鉄道が王道で空路など選択肢になかった時代。 不便だからこそモノをいう手がかりの数々。 推理小説を重厚なものにするのにもってこいの時代背景と松本清張の細かな考証がうまく合わさって面白い読み物になっている。

    0
    投稿日: 2023.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松本清張の名作ということで読んでみました。が何しろ書かれたのが昭和33年。新幹線はまだ開通しておらず、東京-博多間の移動は特急列車、青函連絡船。通信手段は電話と電報。犯人の奥様は不治の病、肺結核で療養中。 本を読む前から「時刻表を使ったトリック」というのは知っていたが、大したトリックではなかった。 昭和33年に読めば旅情を誘い、博多や札幌に行ってみたいと思ったんだろうな。

    0
    投稿日: 2022.12.25
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    巧妙な時刻表のトリックと動機の自然さ、それを解決する地道な捜査と刑事の執念がなるほど所謂「凡人」が探偵役の社会派だなあと思いました。 これまで俗に言う安楽椅子探偵や超人的な探偵をメインに据えた古典よりの本格派ばかりを読んでいたので、探偵役と感情を共有しやすく、順を追って事件を解決していく様子を理解出来る社会派推理小説というのはドラマにもしやすいのだと分かりました。

    1
    投稿日: 2022.12.07
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    社会派推理小説、時刻表トリックの元祖と評される作品。 なぜ二人の男女は死んだのか、事件の真相が気になってグイグイ引き込まれてページをめくる手が止まりませんでした。 アリバイ崩しの瞬間は「その手があったかぁ!」と衝撃でした。 事件の主な舞台は福岡。 国鉄(JR)香椎駅から西鉄香椎駅まで歩いたことがあるので、より実感を持って読むことができました。 地方を舞台にした作品で、地元以外の人も大絶賛する作品というのは本当に理想的だなと思います。 最近では『ゾンビランドサガ』という作品がそれですね。 (参考) 駅のホームから見える光景の描写からバレーの時間差攻撃を思いつくという発想力が凄いし、現実が創作に影響を与え、創作がまた現実に影響を与えるという循環が面白いですね。 「点と線」が生んだ金メダル - はまのおと http://hama-1987.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-b641.html

    1
    投稿日: 2022.11.07
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    松本清張を初めて読みました。 ゴリゴリの社会派推理小説でした。 1950年代とは思えないほど読みやす買ったけど、やはり時代背景がしっかり落とし込まれてて、今じゃ死後になったものもウジャウジャ出てくるので、取っ付きにくく感じる人もいるんじゃないかな。(自分は楽しめました) 飛行機ってトリックは正直、えっ…そんなの誰でもわかるでしょ…ってなったけど、時代が時代なだけに、特急がポピュラーなんですね。 正直動機があっさりというか…あ、そんなもんか、、と肩透かしを食らった感はあったけど、時刻表のアリバイは凄い綿密に練り込まれてて読み応えはありました。 他の作品も読んでみようかな。

    2
    投稿日: 2022.10.26
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    いわゆる推理小説。 ゼロの焦点と同じく昭和の空気感が感じられる。個人的にはより重厚で灰色がかった雰囲気のあるゼロの焦点の方がおもしろかった。

    0
    投稿日: 2022.10.22
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    読んでいる間から「きっとコイツが犯人だ」と分かるのに、どうにも崩れないアリバイ・・・。 時間的なアリバイさえ崩せれば犯行現場に「いなかった証明にはならない」ことから地道に検証を行う刑事の描写が巧みで一気に読み進めてしまう。 時代の違いから飛行機ではなく汽車、メールでなく電報を使っている点にもどかしさを感じないといったら嘘になるけれど、人間を描写する技術、今も尚起きている汚職をポイントにしている点などは今読んでも優れていると評価できる名作。

    4
    投稿日: 2022.10.22
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    『点と線』と言えばタイトルだけなら誰もが松本清張の代表作と知る作品だと思いますが、初めて読みました。タイトルの『点と線』、最後の方で事件の真相がわかる時に「なるほど!だから『点と線』か!」とうんうんと一人でうなづきました。 これだけ時間が経っても色褪せない面白さに感嘆です。

    1
    投稿日: 2022.10.08
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    九州の香椎浜で、××省課長補佐・佐山憲一と料亭『小雪』のお時の死体が発見された。 状況から情死とされるが… 佐山が持っていた、特急『あさかぜ』の列車食堂の『お一人様』の受取証から事件が動き出す。 裏には××省をめぐる汚職事件が見え隠れする… 容疑者と思われる人物は、事件当時は北海道への移動中であり、完璧なアリバイが… 列車の時刻表を巧みに使ったアリバイ工作。 飛行機を使えば… ここにも見事なアリバイ工作が… 汽車、電報… 昭和30年代前半の時代背景を感じる。 なかなか真相にたどり着かない… 今の時代なら… ひとつづつ、地道にアリバイを崩していく。 点がつながる…

    2
    投稿日: 2022.09.11
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    元祖アリバイトリックのミステリー小説。 飛行機と新幹線の時刻表を駆使したミステリーだけど、あまりにも時代背景が違い過ぎて、入り込めなかった。 松本清張の代表作なら、断然「ゼロの焦点」の方が面白かった。

    0
    投稿日: 2022.07.29
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    長編推理小説。松本清張作品は初読。非の打ち所ない完全なるアリバイ。それを一つ一つ辿り、地道に矛盾を突いていく。刑事たちの鋭い嗅覚と執念。物語は非常に複雑で巧妙なトリックが施されている。二転三転する展開、点々とする疑惑を暴き、事件を真実へと導く。読み継がれる名作。

    1
    投稿日: 2022.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中でなんとなくアリバイ工作の方法が分かってしまった。例えば、飛行機に関しては直ぐに思いついたし、乗車券や乗員名簿も偽造では?と最初に疑問に思った。 香椎で安田とお時、佐山と安田の妻が別々に来たのも安田の妻が出てきたあたりでなんとなく分かったし、佐山とお時が恋仲でないのも割と最初の方で読み取れた。ただ、それだと安田の妻がお時の存在を知っていることになるのでそこだけは合点が行かなかったが、そこのところの真実に捻りがなかったのは残念でした。 とにかく、日付や時間が沢山出てきて混乱するという印象です。

    4
    投稿日: 2022.06.13
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    初読みの松本清張。 読みにくいかなと思ったが、とても読みやすかった。 有名な時刻表トリックと、人間の固定概念を使ったトリックが面白かった。

    0
    投稿日: 2022.06.13
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    九州博多付近の海岸で赤坂の割烹料亭「小雪」の女中・お時さんと 課長補佐の佐山憲一の情死体が発見される。 読んでいて犯人が大体、予想出来ました。 犯人が誰かということではなく、犯人の完璧なアリバイをどう崩していくのかに注目。 犯人のアリバイが完璧すぎて、三原刑事が細かく少しずつアリバイを崩そうと調べていくけど逆にアリバイを証明することになってしまう。思うようにアリバイを破ることができないのもハラハラドキドキして面白かったです。 事件の鍵となる、13番線ホームから15番線ホームを見通せる 4分間。 日本は列車の時刻とかが正確だからこそ出来た事だと思いました。 最後の結末は、犯人は死んでしまうし、状況証拠ばかりで物的証拠が全くないため何もできないまま終わる。 なんとなく、すっきりしない終わりかたでしたが、トリックも少しずつアリバイを崩していくのも面白かったです。 九州博多付近の海岸で発生した、一見完璧に近い動機のある、役人と料亭の女との心中事件。その裏にひそむ恐るべき好計。汚職にからんだ複雑な背景と、殺害時刻に容疑者は北海道にいたという鉄壁のアリバイの前に立ちすくむ捜査陣……。 列車時刻表を駆使したリアリスティックな状況設定で、推理小説界に「社会派ミステリー」の新風を吹き込み、史上空前の推理小説ブームをまきおこした名作。

    3
    投稿日: 2022.06.07
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    松本清張の代表作。元福岡県民として読んでおきたかった。香椎浜の死体。完璧なアリバイ。崩す鍵は時刻表。今読んでも面白い。

    3
    投稿日: 2022.06.04
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    刑事と一緒に事件を解決している気分になった。 事象を点で見るのと線で見るのでは全く違って見えるのが面白かった。

    0
    投稿日: 2022.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上質なミステリー もはや古典と言われるような作品でも古臭さはなく、のめり込んで楽しめました。 地道な警察モノは、人並み外れた推理力で解決する探偵モノとは違う、ジワジワと真相に近づいていくスリリングさがあります。 他の松本清張作品も読みたい!

    4
    投稿日: 2022.05.06
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    「松本清張」の最初の長篇推理小説で代表作でもある『点と線』を読みました。 「松本清張」作品を読むのは、先日読了した『失踪 ―松本清張初文庫化作品集〈1〉』以来、今月2冊目ですね。 -----story------------- 料亭「小雪」の女中2人と、東京駅の13番線プラットフォームで見送られていた機械工具商会を経営する「安田辰郎」。 この3人は、向かいの15番線プラットフォームに、同じく「小雪」で働く「お時」が男性と夜行特急列車「あさかぜ」に乗り込むところを見つける。 だが数日後、「お時」とその男「佐山」は、香椎の海岸で情死体となって発見された。 一見ありふれた情死に見えたが、博多のベテラン刑事「鳥飼重太郎」は、「佐山」が持っていた車内食堂の伝票から事件の裏の真相を探るため、一人、捜査をすることにする。 一方、「佐山」は現在社会をにぎわしている××省の汚職事件の関係者であった。 この事件を追っていた本庁の刑事「三原紀一」は、心中事件を追って九州へ向かい、「鳥飼」と出会う。 捜査の結果、二人は、東京駅で13番線プラットフォームから15番線プラットフォームが見えるのは、1日の中でわずか4分間しかないことを突き止め、「安田」を容疑者として追及しようとする。 だが、「安田」には完璧なアリバイがあった。 ----------------------- 1年前に映画化された作品を観ていたので、大まかなトリックはわかっていたのですが、、、 飲みながら観たせいで、トリックの細かなところが理解できていなかったので、原作を読んでアリバイ崩しの部分がキチンと理解できました。 そして、『点』であった「お時」と「佐山」の関係を『線』に見せるためのトリックもキチンと理解できましたね。 でも、刑事「三原紀一」の執念は凄いなぁ… と感じつつも、、、 情況証拠や感覚だけで、完璧なアリバイを持つ「安田辰郎」を犯人と信じて追い詰めて行く行動には、ちょっと疑問が湧きましたねぇ。 刑事という職業は特殊な仕事なので一般市民の感覚とは違うのかもしれませんが、完璧なアリバイがあれば、それが逆に疑わしいとは感じたとしても、ここまで信念を持って、一人の容疑者を追えるものなんだろうか… というのが素直な感想です。 まぁ、ベテラン刑事「鳥飼重太郎」が「三原」宛に送った手紙に「この男の犯行に間違いないと信じたら、二押しも三押しもすることでございます」とあるように、根拠が薄弱でも、勘というか感覚を大事にすることが刑事には大切な要素なのかもしれません。 「安田辰郎」のトリック(実際は妻「亮子」のトリック)は、緻密な計算ができていて、本当に感心しましたが、、、 エピローグを読んで、トリックやアリバイ崩し以上に、女の嫉妬と執念の怖さが印象に残る作品でした。

    0
    投稿日: 2022.04.15
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    なんとなく結末はこういう感じになるんだろうな、という予感は初めからしていたけど、そこに至るまでの描写が臨場感があり、かつ途中途中であれ、その捜査の線は無くなったのか!え、じゃあ何が残るの??と見事に引き込まれて、最後まで面白く読めました。

    0
    投稿日: 2022.04.05
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    1957〜1958 雑誌「旅」掲載 久しぶり再読  新潮文庫のロングベストセラーに18位で残っている。ゼロの焦点とストーリーが混在してきているので気になって。私の中では、松本清張のベストは「砂の器」だけれども。 福岡の海岸で、男女の情死が発見される。ありふれた情死と思われたが、男が汚職事件の関係者とわかり、疑念を持ったベテラン刑事が、犯人のアリバイを崩していく。 昭和32年です。連絡手段は電報。インターネット無し。防犯カメラ無し。聞き込みオンリーからの考察。今のようなハイスペックなトリックは無いが、当時の時刻表を駆使して丁重に時間を紐解く。 「旅」雑誌らしく、九州と北海道を作中に盛り込む。幾つかの特急電車や、寝台特急も登場します。当時、こんな娯楽小説はさぞかし盛り上がった事でしょう。 男子バレーの時間差攻撃は、この小説で思いついたらしいですよ。昭和恐るべし。

    29
    投稿日: 2022.03.26
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    ミステリが読みたいと思い、そんな時は松本清張!と手に取った。 時間の魔術師という言葉がしっくりくる。 あまりにも有名な作品で、ちょっと盲点だったが読みやすさは然ることながら内容も良かった。 警察の調査に調査という地味な内容だったが、こういうのも好き。 砂の器、黒革の手帖が好きな私としては満足感は劣るけれど、確かに面白かった。

    1
    投稿日: 2022.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

     一般的に言う「アリバイ破り」の小説を読むのは本作が初めてであるが、なるほどとうなる魅力が詰まっていると感じた。強固な壁であるかのようなアリバイを糸をほどくかの如く瓦解させる様は心地よかった。  しかし、個人的には、刑事の一喜一憂しているところが見てて好きだったため最後の後日談形式には少々気落ちした。

    0
    投稿日: 2022.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原点回帰。種明かししちゃえば何てことないし、今ではそんなに解決に時間がかかるとかちょっと考えられないけど、当時はこうして地道に捜査したんだろうなぁ...と。 真相に近づいたかと思えば肩透かしを食らったりの繰り返しでちょっと中弛みしてる気もしたけど、読みやすい文書にグイグイと引き込まれてあっという間に読めてしまいました。 松本清張作品は2サスでほぼ観てるけど、原作をちゃんと読んだことないので、他の作品もぜひチェックしたい。

    1
    投稿日: 2022.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時刻表に浮かぶ「数字のある風景」。 同時刻の別地点を空想することから生まれた精緻な犯罪計画。 九州の香椎潟で男女の情死体が発見された1月21日、北へ飛んだ男に思いを馳せる。彼が小樽で急行《まりも》を迎えたときの高揚を想像するとぞくぞくする。

    1
    投稿日: 2022.01.21
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    読みやすい文章。書かれたのが昔だから新幹線なかったり時代について行くの大変。 でも地元の福岡出てきたから幾分かイメージしやすかった

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    投稿日: 2022.01.19
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    最後のエンディング以外はなんて事の無い昭和の古典的な推理小説と言う印象。 推理も何だか回りくどいし何でそこ気付かないのっていうのも結構あった。 結局自白が無ければ逮捕されなかたのではと思ってしまう。 レビューからしてどんな内容かとても興味深く読んだが正直最後まで期待外れ。 書かれた時代のギャップのせいか。

    0
    投稿日: 2022.01.18
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    短い小説であることもあり残念ながら物足りなさを感じてしまった。発表当時は目新しい一冊だったのだろうが、推理小説の溢れる今となっては、という感じ

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    投稿日: 2021.12.29
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    東京駅と香椎浜、知った場所が鍵になる名作ミステリ。舞台は昭和32年で生活様式も今と全然違うけど、読みやすい文章で一気に読めた。

    0
    投稿日: 2021.12.21
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    時刻表を駆使したトリックがおもしろい。 いかにアリバイを崩していくか、先が気になりました。 女性の情念がなし得た犯罪か。

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    投稿日: 2021.11.26
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    点と線(新潮文庫) 著作者:松本清張 発行者:新潮社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 日本のミステリ界の金字塔で著者処女長編にして代表作の一冊。

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    投稿日: 2021.11.13
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    予想できない事件の裏側は、読者にも想像ができないところまで脱しているところにオリジナリティを感じました。 ただ、哀しさや切なさを感じる場面はあまりなく、淡々とした感じで終わってしまいました。

    0
    投稿日: 2021.10.03
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    現代ではつくることができない作品。序盤~中盤は、三原警部の推理を聞いて、自分なりに事件を想像したりミスリードされないようにと気をつけていたのですが、思わぬところで不意を突かれました(最後の手紙のところです)。トリック自体は驚きがなく、想像できるものでしたが、結末が想像できていなかったです。

    0
    投稿日: 2021.09.16
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    松本清張さんの記念館にお邪魔したのがきっかけで手に取った一冊。 今はない時刻表、東京から福岡までの長い乗車時間。現代と全然違う時代背景で書かれているものを読む機会があまりなかったので状況を理解するのが大変でした。 女の嫉妬、政治の理不尽な世界、人間の先入観の恐ろしさ。全て現代と変わらないなと思いました。 現代小説はあまり辞書で言葉を調べなくても読めるものが多いですが、この小説では私の知らない言葉があり勉強になりました。(知識不足です

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    投稿日: 2021.08.28
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     ちょっと前に横溝正史さんのエッセイを読んでいて、その中に松本清張さんの名前が登場していたので、久しぶりに本棚から取り出してきました。読むのは3~4回目かもしれません。改めて読み通してみても印象的な作品ですね。  プロットやトリックに注目すべき新規性があるわけではありませんが、「読み物」として読者を惹きつける筆力は流石だと思います。

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    投稿日: 2021.07.25
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    うっかり三原刑事がいとおしい。 トリックは想像を越えることはないけど、これがいろいろな小説に沢山の影響を与えたのだと思う。 想像を書き立てる場面や人物の描写が素晴らしい。 そして、終わり方がやっぱり潔い。

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    投稿日: 2021.07.12
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    日本のミステリーって、松本清張前と後に分かれると思う。 現代にも通じる、緻密な展開とか人の心の動きはさすがだと思う。

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    投稿日: 2021.05.20