
総合評価
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powered by ブクログ妻「昭和を感じるミステリー。昭和30年代に書かれたんだね。今じゃありえないなって事もあるけど、逆に今読んでも面白いね」 夫「確かに時代の流れを感じるね。実は飛行機を使っていたっていう展開には現代人は度肝を抜かれます。が、それを鬼の首でもとったかのように批判するのも大人げない」 妻「きっと当時飛行機っていったら滅多に乗らなかったんだろうね。食堂車の一人分のレシートから、犯人の完璧なアリバイ作りを嗅ぎ取ったーーこれが説得力ある!同じ「捜査の撹乱」でも『砂の器』で和賀がしかけた羽後亀田は、突飛だったけど」 夫「現代の推理小説にも影響を与えてるんだろうね。あと個人的には登場人物の心理描写も好き」 妻「最後、三原刑事が犯人の妻の心情にまで迫ってるのが良かった。といってもその犯人夫妻も死んで、謎は謎のまま・・・。究極のミステリーですね」
0投稿日: 2010.08.09
powered by ブクログ言わずと知れた、社会派ミステリの代表作。 舞台は東京を中心に九州、北海道へと移り、仕組んだ犯人と刑事とのアリバイ破りが展開される。 連載されたのは昭和32年から33年ということで、当時としては画期的な鉄道、航空機の時間トリックだったのかも知れない。しかし、今読んでみると何とも前時代的な印象を拭えない。物語中盤になって現れる航空機の利用など、「あれ、ひょっとしてこの時代はまだ飛行機が飛んでいなかったのか」と思いながら読み進めてきたのに、あっさりと「そりゃそうだよなあ」と思わされてしまった。 とはいえ、高度に練り込まれた数々の仕掛けはやはり圧巻ものだ。願わくば、結末がもう少しセンセーショナルだったら、読後感もまた違った感じになるかと思う。
0投稿日: 2010.07.19
powered by ブクログ病身の夫人が、伏せがちな生活の中で書物をひもとき… という登場人物の想像が印象的だった。 ありえるありえる。
0投稿日: 2010.07.17
powered by ブクログ本屋さんの松本清張の棚から、薄めの一冊を選んだのが、点と線。 松本清張の初期の作品だと事ですが、それも知らずに読み始めたら、アリバイ崩しにはまってしまって、止まらなくなりました。昨夜は体調がすぐれずに、早めに布団に入ったのに、結局12時前までかかって、読みきってしまいました。 点が線になって繋がらないもどかしさと、繋がった時の晴々とした気持ちが、入り混じって、複雑な思いをしました。 情死に見せかけた殺人を、計画実行した夫婦の病弱な奥さんの心の動きは、読者が想像するしかない設定ですが、もう少し詳しく描写して欲しかった気もします。
0投稿日: 2010.06.16
powered by ブクログ初出:光文社より昭和33年2月刊行 初刷:新潮社より昭和46年5月25日発行 印刷:錦明印刷株式会社 製本:錦明印刷株式会社 カバー装画:西口司郎 カバー装幀:多田和博
0投稿日: 2010.06.13
powered by ブクログ松本清張氏の作品は実は今まで読んだことがありませんでした。 何となく森村誠一氏の「人間の証明」は松本清張作品だと今まで思ってました。 なんでだろう…? 母が昔読んだことがあるとかで横須賀線ホームから北九州に発車するホームが4分間だけ見通すことが出来る、と言う話をしていたのでどんな話だろう?と読んでみました。 なるほど。どうにもこうにも怪しい、と思う人物にはアリバイがある。このアリバイをどのように崩すのか。 読みだすと引き込まれて一日で読み終えてしまいました。 今では日本の西や北への移動は飛行機の方が手軽ですぐに思いつきそうですがまずは電車を考える辺り時代だなあ、と思いました。 それにしてもお役所の腐敗や不透明さは今も昔も変わらない書かれ方ですね。 それにしても昔の方の書かれる手紙は丁寧で素敵です。 鳥飼さんが送られた手紙を読んでこれぐらいきちんとした手紙が書けるようになりたいな、などと思いました。 面白かったです。
0投稿日: 2010.05.20
powered by ブクログ浦野所有。 ◆ネタバレ注意◆ 中央省庁の汚職事件の絡みから、保身のために引き起こされた殺人事件。このため、本書は「社会派推理小説のさきがけ」といわれるのですね。ぜんぜん知りませんでした。 犯人の安田がはりめぐらせた、いくつもの鉄壁のアリバイ。それを一つずつ丹念に崩していく刑事・三原の執念が最大の読みどころでしょうね。それにしても読みごたえがありました。 ところで、巻末の「解説」にもありましたが、殺された佐山とお時が一緒に行動し得た理由が最後まで書かれていなかったのは、違和感となって残りましたね。お時が途中下車し、静岡の地に留め置かれたというのも、「そんな無茶な要望を飲むやつ、いないだろ」と突っ込みたくなります。
0投稿日: 2010.05.10
powered by ブクログドラマを見ていたので大まかなストーリーは頭に入ってました。 ドラマとストーリーが違うところがありますが、私はこっちのほうが好きかな。
0投稿日: 2010.05.02
powered by ブクログ初めて読んだ松本清張。 やっぱこの人の推理小説はすごい! 一気に読んじゃうけど、どうしても読了後に悲しい思い気分になってしまいます・・・。でも今まで読んだ中では、このお話が一番好きかな。 ところで、きいが読んだ「点と線」の装丁はこんなんじゃなかった気がします。グレーっぽい表紙に、横書きに「点と線」だった気が・・・。思い違いかなあ。それが好きだった気がするのに。
0投稿日: 2010.04.30
powered by ブクログ一度は読んでおきたい推理小説です。秀逸です。読者を置き去りにすることなく一緒に悩んで読み進めることができます。気になるのがこの表紙の凄い(笑)顔の人は誰なのか。三原さんではないと思うのですが。。
0投稿日: 2010.04.16
powered by ブクログとんとんと話が進むので読みやすかったです。 計算された推理小説、という感じかな 時刻表からはいろいろなことがわかるものですね
0投稿日: 2010.04.11
powered by ブクログなんとなく話はしっていたが、小説で読んでみることに。 40年も前の小説とは思えないほど自然に読めた、ただ地味かなぁ…。
0投稿日: 2010.03.30
powered by ブクログとても緻密な設定にもとづいた推理小説で、パズルのように組み上げられた、見事な構成だった。 推理小説といっても、一般の小説とは、連立方程式の中で変数になっている部分と定数になっている部分が、ちょっと違う。 犯人を推理するタイプではなく、「古畑任三郎」シリーズのように、犯人はだいたい見当がついているところに、その犯行をどう証明するか、というロジックを完成させることに焦点があてられている。 この作品が書かれてから、50年前という隔たりがあるので、リアルタイムに読んだ場合とどのような印象の違いがあるかわからないのだけれど、この、犯行が成立させる条件を解くという構成や、時刻表を駆使したというのは、当時、やはり相当センセーショナルな内容だったのだろうと思う。 東京から福岡まで、電車で13時間以上かけて移動し、電話の代わりに電報を打って連絡するような時代のことだし、現代であれば、トリックの内容は全然違うものになっていたことだろうと思う。 それでも、古びた感じがしないのは、この小説のメインにあるのはトリックよりも、その背景にある人間模様の部分だからだろう。そこは、時代が変わっても通用するような普遍性がある。 札幌、東京の二つの駅でおこなわれた安田の作為の行末は、交差の点を九州博多の近郊香椎に結んでいる。すべて彼がそこにいなかった、という結像である。(p.173)
0投稿日: 2010.03.25
powered by ブクログ女って怖いな、が正直な感想です。 時刻表ミステリ―かと思いきや、人情派ミステリーなっだような気もします。 ていうか、以前に読んだ「ゼロの焦点」に引き続き、犯人の退場が「え、そうなの?」な印象でした。あっさりしすぎというか。 松本清張をほとんど読んだことがなくても良さがわかるあたり、入門書といってもいいのかもしれません。
0投稿日: 2010.03.21
powered by ブクログミステリーだけど、ジャンルは『アリバイ崩し』 テンポよく進むし、結構薄い本なので、あっという間に読み終わる。 アリバイを地道に崩していく快感を読者は得ることができる。松本清張入門書としてはかなりいいのではないか。 旅好きというか、鉄道好きにもおすすめ。 時代背景がわからなくても楽しめるが、交通事情などの知識があれば、もっと楽しめそうだ。 清張をもっと読みたい
0投稿日: 2010.03.19
powered by ブクログ松本清張の代表作。ミステリー史の中では「探偵小説」の奇想天外さから脱却した「社会派ミステリー」を形成したと位置付けられるという。 短い小説であるが、アリバイ崩し、執念を燃やす警察官、社会的路線、現実感路線など様々な要素を凝縮していて、当時としては斬新な推理小説物であったことをうかがわせる。 物語の背景には時代を感じさせるが、プロットも少し時代を感じさせる。話の論理概要を振り返ってみると論理は流れているようにみえるが、全体として空想的か。 物語のスケールはダイナミックであるが流れるように進むため、安心かつ興味を共有しながら読み進めることができた。
9投稿日: 2010.02.28
powered by ブクログテレビの効果とはすごいもので、原作は即座に店頭に並びます。 九州で発見された心中事件。その裏にひそむ汚職事件。 事件の第一容疑者は当日北海道に。 "ひとり分の食堂車のレシート"から生まれた小さな疑念が事件を大きく動かす事になる。 さすが大御所の有名小説だけあり、グイグイ物語りに引き込まれる。 構成はシンプルで余計な贅肉がなく推理小説の教科書のような内容。 今から30年以上も前の小説なので、盲点の捉え方などが現代とはズレているのは仕方のない事でしょう。 例えば、誰でも気が付くような「飛行機の可能性」や、本人の筆跡の証拠など。 気になったのは巻末の解説。 些細な点で、説明の付かないところがあると指摘している。 そこが惜しいと言っているのだが、これはあくまで娯楽小説であり、理化学の論文ではない。 求めるのは面白さであり、精密性ではない。 あまりに非現実的な物語やトリックは問題あるが、重箱の隅をつつくような指摘は的外れではないだろうか。 現実の事件だってそれほど抜かりのないものなどないのだから。
0投稿日: 2010.02.11
powered by ブクログでもトリック自体にさほど奥行きはなくて、なんとなく想像のたやすい結末だった。私自身は推理しながら読むより、最後に「あッ」と度肝をぬく・こちらの盲点をつくサスペンスが好きだったので、個人的には物足りなさが残る。 ただ文章やストーリー展開が読みやすく、引き込まれる面白さがあった。時代の違いをあまり気にせず読める昭和文学。
0投稿日: 2010.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
有名すぎて、ある程度トリックは知ってたわけですが、それでも、十分に楽しめました。 リアリティを追求した小説と言われていますが、文章は綺麗で、「数字のある風景」なんて、それだけで短編が一本かけそうな素晴らしいフレーズです。 解説では、トリックの論理的な穴について書かれていましたが、説明をつけることは可能だと思います(ネタばれになるので書きませんが)。
0投稿日: 2010.01.11
powered by ブクログ初めて読んだ清張作品。これが、面白かった。ガッチガチに古典的な(当り前か)、アリバイ崩しミステリーだけど、やっぱり緻密に推理・思索を重ねて、検証していく流れはすごくスリリング。最近のひねったミステリーに食傷気味の人には、(ある意味)爽快な作品だろうなぁ。よし、これからは、ちょこちょこ松本清張を読もう。
0投稿日: 2010.01.01
powered by ブクログ引込まれるようにして読んだ記憶があります。「点と線」素晴らしい題名どおり、社会派推理小説の傑作です。
0投稿日: 2009.12.21
powered by ブクログ実は推理小説を初めて読みました。 筆おろしデビュー。 松本清張の代表作で、先に犯人を特定させて、アリバイを紐解いていく展開の作品。 先入観の脆弱さが鮮明に映し出され、無意識のうちに、先入観に行動や考えを左右される愚かさを恥じてしまう。
0投稿日: 2009.12.06
powered by ブクログ九州福岡の海岸で見つかった心中と思しき 男女の死体。いったんは心中と片付けられた この事件の謎を追う警視庁の刑事三原と 福岡県警の鳥飼。 福岡、東京、北海道、鎌倉・・・。 いろんな場所が点が線で結ばれて、絡まりながら、 謎が解けていく。 社会派ミステリーの推理小説。 ヨメが福岡出身なので、香椎だとか行ったことがある 場所が舞台となっているので、多少イメージしながら 読めました。 だけど、時代背景が昭和30年代なので、ちょっと ピンとこないところのないわけでもない。 青函連絡船も廃され、鉄道も高速化、飛行機も 普通に乗れるようになった今では、この話の 前提も変わってくるでしょうね。 松本清張は以前、「日本の黒い霧」を読んだけど、 ひとつの事件の裏に、何か大きな黒い陰謀が隠されている っていうところに、その共通性もありながら、 それが昭和30年代だったんだなと痛感してみたり。 ある意味、今の中国にも通じるところがあるんだろうけど。 謎解きを終えた後、男の、そして女の執念の恐ろしさを 感じました。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2008-05-12-1
0投稿日: 2009.11.30
powered by ブクログ松本清張の代表的作品。 あまりにも有名な時刻表トリックの着眼点が素晴らしい。 ただ、やはり昭和の作品ということで、鉄道事情などの背景のイメージが湧きづらかった。
0投稿日: 2009.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある官庁の汚職事件の捜査が進む中官庁にパイプを持つ安田辰郎が東京駅でお気に入りのホステス2人と目撃したホステスのお時と男。福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。遺体のポケットのレシートの人数から疑問を持った鳥飼刑事の捜査。東京の三原刑事が事件を引き継ぎ捜査に当たる。汚職事件渦中の某省課長補佐・佐山と愛人・お時の心中と誰もが思ったが・・・。安田のアリバイ。身体が弱く鎌倉で静養する安田の妻。北海道での安田のアリバイと電報に隠された秘密。
0投稿日: 2009.11.15
powered by ブクログたまたま夏に、清張展に行ったが、お恥ずかしいことながら、読んだことが無かった。 大学の図書館で新潮社の文庫が新しくなっていたので、思わず借りた。 二日足らずで読めるという、読みやすさに加え、図を使った謎解きや、小さっぱりとした文体のお陰で、すらすら読めた。 何より、彼はやはり悪女を描きたがるのですね。 少しひっかかる部分があったが、あとがきでも、それについて指摘があった。 「よく出来た推理小説のキズを指摘することほど、読者の虚栄心を満足させることはないのである。」
0投稿日: 2009.11.12
powered by ブクログまず、この点と線は推理小説界に「社会派ミステリー」という空前の推理小説ブームを巻きあらしたという秀作です。この本は親の勧めで読んでみたのですがとても面白く意味が深いと考えさせる作品でした。この話はまず九州の博多付近の海岸で発生した心中事件を警察が捜査するのですがその容疑者が事件の時に北海道にいたという完璧なアリバイを持っており、さらにその事件には汚職が絡んでいたという大捜査に発展するほどの大事件だったのです。しかもその事件の犯人は列車時刻表を駆使して事件を起こしており警察の捜査をかく乱させるなどリアスティックな設定で読者をミステリアスな世界引き込み飽きさせません、傑作本です。
0投稿日: 2009.11.12
powered by ブクログこの時代を知らないからこそ、時刻表をモチーフにした物語に憧れた。 終始気味が悪かったのは、松本清張氏の文才なのだろうと思った。
0投稿日: 2009.10.28
powered by ブクログ【ネタバレあり】 9月18日に東野圭吾作品作「新参者」が発売されるので、その前の一週間で読める分量の作品ということで本作を手にとりました。 松本清張作品は初めてで、大御所ということもあり、硬質な文章、難しいストーリーを予想していたのですが、予想は裏切られ、とても平易な文章に分かりやすいストーリー展開でした。 トリックを如何に暴いていくかがストーリーの肝ですが、簡単に一筋縄でいかないところが良かったですね。結局は何かをきかっけに担当刑事がヒントを見つけ一つ一つの謎を解き明かしていく訳ですが、最後は単なる謎解きで終わらず、真犯人の影が垣間見えたところなどはとてもゾクっとくるものがありました。 時代背景の古さは如何ともしがたいですが、それを差し引いても一級品のミステリーと思います。 松本清張: 初読 読書期間: 2009.9.14~9.17
0投稿日: 2009.10.17
powered by ブクログ緻密にストーリーが組み立てられているんだけど 現代だったら乗換案内でサックリ解決しちゃうのかな、 と味気ないこと考えた。
0投稿日: 2009.10.08
powered by ブクログ言うまでもなく元祖時刻表推理小説。 しかも追う側が時刻表を駆使するのはともかく、追われる側が一枚も二枚も上というのが素敵です。 時刻表を無限の可能性を秘めた読み物として世間に紹介した希有な傑作。 第一号は内田百間でしょうから、第二号かな。
0投稿日: 2009.08.26
powered by ブクログ初・松本清張。 なになに、本の裏側に「列車時刻表を駆使した、リアリスティックな状況設定により、推理小説会に”社会派ミステリー”の新風を吹き込み、空前の推理小説ブームを巻き起こした秀作」だって!? ちなみに、ミステリーの中の分類でいうと「アリバイ破り」ということになるそうです。ミステリーの中にもそんなふうに分類があるなんて知りませんでした。 そんなにすごいならミステリーでも読んでみるかってことで読んでみました。 普通におもしろかったです。 ちょっと疲れましたが。 途中からは犯人が誰かわかっていて、そのアリバイを破るのに主人公が帆走するような流れです。 現代と違って(昭和32年)携帯とか電話とかもないみたいで連絡の手段といえば電報しかないみたいです、時代を感じさせます。 手紙を使ってやりとりしてるのはおもしろいなって思ったけど、あまりに説明的すぎるような気もした。 とはいえ、ミステリー慣れしていない僕にとっては十分すぎるくらいおもしろかったです。 話の流れとは別に、P.146からの「数字のある風景」という犯人の妻である安田亮子のエッセイが気に入った。 P.121 作為がある以上、目的がなければならない。 作為の必然性を追求していくと、その目的もわかる。 P.146 「数字のある風景」 ある日、主人が帰って汽車の時刻表を忘れて行った。退屈まぎれに手に取ってみた。寝たきりの私には旅行などとても縁のないものだが、意外にこれが面白かった。下手な小説よりずっと面白い。主人も、仕事の上で出張が多いから、時刻表をよく買っている。実際によく見慣れているらしいが、それは実用からで、病床の私には非実用のおもしろさであった。 この時刻表には、各線のどの駅で記者がすれ違っているかということまで発見するのだ。たいへんに愉しい。汽車の交差は時間的に必然だが、乗っている人々の空間の行動の交差は偶然である。私は、今の瞬間に、広がっている様々な土地の、行きずりの人生を果てしなく空想することができる。他人の想像力で作った小説よりも、自分のこの空想に、ずっと興味があった。孤独な、夢の浮遊する愉しさである。 P.173 作為が加わっている以上、その結像は虚像であるはずなのだ。実像は反対に転倒している。
0投稿日: 2009.05.31
powered by ブクログここからすべてが始まったのね、40年以上も前の作品とは思えない。あらためて感服。そして松本清張の描く悪人って、他人事のような感じがしなくて、感情移入してしまうんですよね。人間もれなく心のそこに持つ悪の素性を、文章として具体化されているからと考えるのがよいのでしょうか。 ところでなんで今読む気になったのだろう?という感じですがこういうのは思い立ったときに読んでおかないと、一生読み逃すことも考えられ。
0投稿日: 2009.05.06
powered by ブクログTVでスペシャルドラマのような作品を先に観ました。 たけしさんが非常にいい演技をされていた記憶があります。 原作は映像よりも奥深く、登場人物の個性が光っておりました。 昔の作品とは思えず、今初めて読んでも楽しめます。 *2009'4 読了*
0投稿日: 2009.05.01
powered by ブクログ時刻表を使ったアリバイ崩しの、ミステリーの王道の作品です。 が、やっぱりちょっと、時代を感じましたね。時代背景や描写がどうこうというのではなく、それはむしろすごく好みだったのですが、トリックがね〜(笑)。今の時代の感覚でいうと、サラッと思いつきそうなことに、中々気づきませんからね(笑)。 言葉遣いが昭和で素敵でした。
0投稿日: 2009.05.01
powered by ブクログ初松本清張。 難しいでも面白い。でも難しくて進まない。 一気読みしたいんだけどなかなか進まない。 でもなんか空気感が好き。 かおりちゃんに借りた本。
0投稿日: 2009.03.25
powered by ブクログ最初は小さな点だった。 それを繋げてどこに繋がるのか──。 松本清張先生の本は、色んなメディアで取り上げられて、 この作品もドラマになったりしましたね。 あたしは、この本が松本清張シリーズの出発点でした。 書いた時代背景は、あたしが想像するには少し古臭い(当たり前)んだけれど、 一本の薄い線が、点を結んで進んでいく、一つ一つが一々引き込まれて、 あっという間に読み終わっていました。 でも、☆4つにしたのは・・・。 あたし的に最後がなんだかやっぱりもやもやしたものだったから。 すごく面白いんだけど、最後がなぁ。 白黒はっきりが好きな私には最高に面白いけどやっぱり☆4つでアンサーです。
0投稿日: 2009.03.19
powered by ブクログ福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中の某省課長補佐と愛人の心中と誰もが思ったが…。 2009.02.16
0投稿日: 2009.02.18
powered by ブクログ「作為」―― 作為の裏側に真実がある。 真実の解明まで突っ走る。 ただ、航空機を使用したことを発想するまでに時間がかかりすぎの印象を受けた。 本書、発売当初はインパクトがあったかもしれないが、 現在はそれほどのものはないように思われる。
0投稿日: 2009.01.30
powered by ブクログ母親が松本清張作品をほとんど集めてたのですが。 松本清張は砂の器しか読んだことがなかったので。 小中学生の頃は難しすぎて読めませんでしたが。 生誕100周年ということで読んでみました。 太宰治と同じ年に生まれているらしいのですが。 デビュー時に太宰治は亡くなっていたというのも興味深いですね。 太宰治は戦前というイメージがありますが。 松本清張は戦後の昭和というイメージなので、変な感じです。 この作品では新幹線がなかったり、青函連絡船が登場したり。 寝台特急がほぼなくなってしまった現在とは違いますが。 推理小説としては松本清張の処女長編と思えません。 昭和30年代に書かれたとは思えないほど、リアルです。 純粋な推理小説としては少し物足りないかもしれませんが。 その背景にある、権力、金、色情などが複雑に絡まっていて。 ただのアリバイ崩しとして読むには非常にもったいないです。 映像化もされているらしいので、そちらも見てみたいです。
0投稿日: 2009.01.25
powered by ブクログ松本清張の代表作(1958年;昭和33年)。 クロフツの流れを汲むリアリティを追求した作家で、その作品は社会派推理小説とも呼ばれる。それまで主流だった、乱歩のようなゴシック調ミステリの流れから脱したという意味で、本邦ミステリ史上メルクマールとなる作品である。時刻表トリックを駆使したトラベルミステリの草分けでもある。 九州の海岸で一組の男女の死体が発見される。心中と思われたが、男は某省庁の官僚で、ある汚職事件の中心人物だった。事件性を疑った刑事達の捜査線上に、一人の男が参考人として浮かび上がる。しかし彼は死亡推定時刻には北海道に出張していた…。 アリバイ崩しを核とした名作だが、正当に評価するためには時代背景への理解が必須(交通網が未整備な時代の話)。ただしプラットフォームの4分間の空白など独創性の高いトリックもあり、それだけで一読の価値ありとも思う。
2投稿日: 2008.12.30
powered by ブクログ作者の処女長編推理小説。 時刻表が大きな役割を果たす。 社会派推理小説の名作である。 登場人物の描写はさほど詳しくないが、その分簡潔で、すらすら読める。 時刻表が好きな人にはより面白いかも。
0投稿日: 2008.12.16
powered by ブクログ元祖時刻表型サスペンス。 一見完全なアリバイがありそうな重要参考人について、時刻表を用いて解決していくもの。 2時間サスペンスにありそうな話し。 今となっては「よくある話し」だが、当時は画期的だったのだろう。
0投稿日: 2008.11.08
powered by ブクログ謎解きが気になってどんどん読んでしまったような記憶があります。 それと、昔の東京が描写されていて、本当に古い小説であることを感じました。 でも面白かった!
0投稿日: 2008.10.06
powered by ブクログ点と点を結ぶ線を間違えていただけだった。その線の引き方が難しいからミステリーが楽しいんだろう。犯人は最初でわかったと思ってた。ある意味正解である意味間違いだったけど。正統派推理小説で、ちょっと時代を感じるけど面白かった。 2008/9/27
0投稿日: 2008.09.27
powered by ブクログインターネットの普及していない時代ならではの時刻表ミステリー。 まさかの隙を突く犯罪、その原因。 古さはあるものの、決して古くさくならない珠玉のミステリー。
0投稿日: 2008.09.13
powered by ブクログ初・松本清張本を買ってみました。 難しい言葉とかが出てくるけれど、面白い!! 人間の本当は見えない影の部分みたいなのがたくさん出てきて面白かったです。
0投稿日: 2008.08.24
powered by ブクログ初出1958年(光文社) 推理小説。時刻表トリック、情死、政界汚職、警部補三原紀一のアリバイ破り。
0投稿日: 2008.08.24
powered by ブクログ社会派推理小説・・・ 堪能しました。 鉄壁のアリバイをいかに破るか、そこなんだけど、そこから見えてくる複雑な感情の入り混じった人間関係が浮き出てくる。 人間社会とは常にそういうものだけれど、 社会派ということで個人悪と組織悪がテーマ、状況設定までもがリアルです。 いや楽しませてもらいました。
0投稿日: 2008.08.23
powered by ブクログ今まで「堅苦しい」と思い込んでいた松本清張の作品でしたが、非常に読みやすかったです。 次が知りたくて、知りたくて、なかなか読むのをとめられないくらい、すらすら読めました。 文体が古くないので、ストーリーも分かりやすかったです。 事件に関しての先入観から来る思いこみを利用したトリックとアリバイ作りや、 ささいな事から捜査を展開して行くストーリーの構成がリアルで面白かったです。 面白い作品というものは、時間がたっても、色あせず、 常に斬新な感じを持ち合わせているのだなぁっと改めて思いました。 松本清張を読むなら『点と線』から入ってみるのもいいかもしれません。
3投稿日: 2008.06.16
powered by ブクログ当時は面白かったのかもしれない。 だから名前だけは知っていた。 でも、今はこれらを知ってる作家の もっとすごいミステリーを読んでしまっていて これの凄さが、全くわからなかった。 普通の小説。
0投稿日: 2008.06.15
powered by ブクログ録画しておいたテレビドラマ(ビートたけし主演)を観た。で、遠い遠い昔、たぶん中学生の時に読んだ気がするけどこんな話だったっけなー、と気になって購入。ほぼ原作どおりと言ってよいのか、一番肝心なところが違うじゃねーか、と言うべきなのか。まあ、ドラマってのはそういうものだということでしょう。
0投稿日: 2008.06.08
powered by ブクログ古本で買ったのですが、平成五年で74刷ってすごいなー。松本清張の中でも有名な小説ですもんねー。 F先生絶賛の松本清張。私は今までデビュー作の短編「西郷札」しか読んだことがありませんでした。 ミステリーはあんまり好きじゃなくて、松本清張も読んだことがなかった。面白いミステリーを読んだことがないからなのかもしれないけど。 読んだ後「だから何?」って思うことが多いし、本の流れに沿って読者も推理をしていく面白さは分かるのだけど、それまで書かれてきた情報のみを元に読者は推理するわけで、馬鹿らしくなるときがある。 この小説でも、博多で人を殺したであろう安田が北海道にいたことで、わずかな時間で汽車では北海道に行けないというアリバイがあるけど、「飛行機で行ったら間に合うんじゃないの?」と考えつくんだけど、「この時代にはまだ飛行機がなかったのかも」と思い直して、読み進めていたのに。。。 「翼でもないかぎり、安田はその時刻に北海道に行けないが」三原は口の中で思わずつぶやいたが、そのとたんに階段の最後を二段すべった。 ・・・って何それ?こっちこそ椅子からこけそうになるよ!今まで読んできた167ページは一体何なの?などと思うのは私だけなのでしょうか?? さすがF先生のお薦めだけあって、松本清張は文章もいいし、伏線がほうぼうにしかれてあって、それなりに面白かった。それでもミステリーは好きにはなれなかった。 松本清張は、ミステリー以外の小説や歴史モノもあるようなので、そちらを堪能したいと思います。
0投稿日: 2008.06.01
powered by ブクログ王道。政界汚職、情死、時刻表トリック、日本縦断する捜査、アリバイくずしと、とにかく王道。S30年代の時代小説としても興味深かった。平野謙氏の解説も。
0投稿日: 2008.05.30
powered by ブクログ小説自体もさることながら、昭和32年当時の風俗が興味深い。新幹線もまだない時代、東京から博多ってえらい時間がかかったのねぇ。札幌−福岡だって今は直行便があるんでしょう?電報(テレックスもファックスもないってことだ!)でやり取りしたり、モンペ姿で掃除してたり。極楽寺の「駅」じゃなくて「停留所」と言っているのもなんか不思議。夫人も今なら「鉄子」と呼ばれたのかしらん。
0投稿日: 2008.05.23
powered by ブクログ言わずと知れた 松本清張の代表作「点と線」。 ミステリー小説の古典、 いや、金字塔とも言うべきものなのだろうか。 東京駅の空白の4分間の謎はあまりにも有名。 時刻表を使ったトリックだけに 各駅が点で、沿線が線 登場人物が点、人間関係が線と絡めているらしいが そこまで、読み取れなかった・・・orz 犯人は、列車の中で過ごしたはずの長い時間を、 飛行機に乗って短縮していたっていうオチ。 あれは、すぐにわかりましたよ(汚名挽回) けど、んなのはトリックでも何でもなく 新幹線もない時代の作品だったんだなあと。 電報による照会といい、青函連絡船、 東京から博多まで何で20時間もかかんだよ! ・・・時代を感じますね。 官僚の汚職とかはいつの時代も変わらず。 全体的に、トリックは単純でしたけど、 当時としては斬新だったのでしょう。 表紙も硬派な感じがして良い。
0投稿日: 2008.05.05
powered by ブクログおばあちゃんの本棚から拝借してきた松本清張。 そりゃ、飛行機だろ! 何だ、普通の推理小説やなー。 と思ってしまうのは、私が現代っ子だからであって、この作品が連載されたころ、つまり両親が生まれたころには、画期的な要素がいっぱい、だったらしい。 アリバイ破り・時刻表もの・社会問題もの などなど。 今の「普通」を作った作家ということか。 じゃあ、松本清張に感謝しなければ。 『あんがい、お時を殺すほうに興味があったかもしれません。』 これは怖い。
0投稿日: 2008.04.30
powered by ブクログ松本清張や司馬遼太郎の本を読んで、いつも思うのは日本語の美しさの心地よさだ。一文一文がとてもシンプルで、そこに感情はない。トランスクリプとの部分は、登場人物の置かれた状況によって、感情は打ち出されるが、それも最小限に抑えられている。状況の記述や話をおし進めていくところなどは、くどさがなく、変にシーンを作り上げるような言葉遊びはない。言葉で場を盛り上げているのではなく、淡々としたトーンでクリアにシンプルにストーリーの展開を解説しながら広げていくのだ。要するには、プロットがすばらしいからなせる技である。 日本の美しさ、とは表には簡素で無駄のない、そして裏には表に見せない配慮だったり気遣いだったり、というものであった気がする。時代も変われば、文化も変わる。文化が変われば、言葉も変わっているのは、当然の流れではあるだろう。それにしても、日本人はいつから擬音語を好み、それに頼るようになってしまったのか。最近、日本の小説を読むと、文章で表現するのではなく、擬音語や単語の羅列で描写していることが多いように見受けられる。あるいは、ストーリー展開が7−8割がた、とランスクリプトによって展開するものもある。これは、きっとマンガの影響が大きいのかもしれない。最近の小説をまったく否定しているわけではなく、中には話がおもしろいものがあるので、楽しんで読んでいる。でも、その合間に松本清張や司馬遼太郎による本を読むと、そこにけたたましいものがなく、凛とした美しさを感じて、とてもほっとするのである。 松本清張の本を楽しむ、と言いながら、彼の代表作である「点と線」をこのほどやっと読んだ。ストーリー展開に関しては、より複雑に展開し、最後まで展開が読めないようにおもしろく作っているような現代のサスペンス小説に比べてしまうと、読み応えはないかもしれない。それでもやはり、容疑者の精巧に作っているアリバイを、苦悩しながらひとつひとつ切り崩していく経過など、読み始めると引き込まれてしまう。 ストーリー展開もさることながら、登場人物がうるさくないのも、引き込まれてしまう原因ではないかと思う。冷静なトーンで無駄なく精巧に描かれているために、作者が読者に情報を押し付けるのではなく、作者が丁寧にガイドしてくれながら、読者が状況であったり、景色、そして登場人物を読み取って自然と思い描いてしまうのだ。つまりは、文章を読んで、読者が読み取り、感じ取れる余裕を与えてくれているわけだ。 「点と線」の小説そのものを楽しみながら、日本語や日本小説の美しさを堪能することができた。
0投稿日: 2008.03.06
powered by ブクログ母親に紹介してもらった本。 この本ではじめて松本清張と出会った。時刻表を用いたトリックもさることながら、話の構成全体に興味を持つことができた。初めて読んだ時でもおぼろげながらトリックを推察できてしまったのは少々残念であったが、それを差し引いても松本清張と言う作家の偉大さを思い知らされる一冊であった。
0投稿日: 2008.03.05
powered by ブクログ飲み始めのころの焼酎。 においもきついし、味もよくわからない。 けど、おいしい気がした。
0投稿日: 2008.02.20
powered by ブクログ松本清張 初読。当時としては斬新で以降の推理小説に大きな影響を与えた作品らしい。当時といってもぼくの生まれる前のこと。連絡にいちいち電報を使ったりとか、時代を感じる部分は多々ある。推理自体のおもしろさも今となっては想定範囲ではある。ただし、ハードボイルドで抑制的な文調は格好良い。
0投稿日: 2008.02.04
powered by ブクログ随分と力を入れて制作した最近のテレビドラマも観たので読んでみたが、小説に特有な“密度感”が素晴らしく、列車の移動の際に一気に読了してしまった…
0投稿日: 2008.01.05
powered by ブクログこの前、ドラマであってたみたいなんで2年ぶりくらいに読み返してみた。 これ、実はご当地もので、高校時代この電車で通学してましたねぇ。 内容自体は、大きな岩を少しずつ崩すような緻密さは、ほんとに読み込まれていきます。 ただ、「飛行機」の選択肢を後半になって気づくのは少し時代差を感じるけど、それも「味」として観るならアリでしょう。 とにかく面白いのは確か!
0投稿日: 2007.12.30
powered by ブクログ10月16日読了。ミステリの古典。昭和のかおりが漂い(老刑事の手紙の文章が、最高!)、また完璧と思われたアリバイトリックが現場操作、理詰めの推理で一つ一つ崩されていくさまがとても面白い。凝りに凝ったトリック、というよりも捜査側の先入観・思い込みのため勝手にアリバイを強固と思い込んでいたことが判明していく、という展開。現代に生きる我々としては「そんなのもっと早くに気づくだろ」と思わないでもないが、これも味だと判断する。
0投稿日: 2007.10.17
powered by ブクログ初・松本清張作品。ミステリ小説の原点ということで、いつか読んでみたいと思って購入していた本。図書館から借りていた本たちをすべて読み終わったので読み始めてみました。昭和(それも大分前)の作品ということで、内容的にもすごく時代を感じるというか、昭和のかほり(笑)がしました。さすが「原点」というか、早々からトリックを見破ってしまいました。「御一人様」がちょっとしつこかったかなー(^_^;)
0投稿日: 2007.09.22
powered by ブクログ砂の器等の作品で知られる松本清張の著書。 この人の特色である推理小説の一つ。 ページ数が少ないのと内容がわかりやすく書かれているため、読み易い。日本的な推理小説が好きな人にはおススメ。
0投稿日: 2007.08.25
powered by ブクログ時刻表と人の心理を巧みに利用した 鮮やかな犯人に感服。 題名の通り 初めは点だったものたちがやがて 一本の線で結ばれていく・・・。 9月にテレビでやるそうなので そちらもぜひ。
0投稿日: 2007.08.23
powered by ブクログ結構早くにトリックを見破ってしまいました。何できづかへんにゃろ、って思ってしまうことが多々あって。そら今の時代の小説を読んでるからいえることなんだろうな。この本が出た時から考えると、すごい小説。 そして三原さんの上司の人、すごい理解あるなぁ。うちが良く読む刑事物はあんなに和やかな課長さんとか出てこないし。ちょっとびっくりした。 出てくる女の人の話し方とかかわいくて。昔ってほんとにあんなしゃべりかたしてたのかしら? もっと松本清張さんの本を読みたくなりました。
0投稿日: 2007.08.10
powered by ブクログ~内容(「MARC」データベースより)~ 福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中の某省課長補佐と愛人の心中と誰もが思ったが…。清張推理の原点が、風間完の美しい挿画でよみがえる。没後10年記念版。78年刊「松本清張全集第1巻」を底本とする。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 時刻表を使ったトリックは初めて読んだのでなるほどと思えたが、やはり時代を感じてしまった。この作品が書かれた当時に読むことができなかったコトが悔やまれる。
0投稿日: 2007.07.11
powered by ブクログ有名ですよねこの本。松本清張の作品のなかでも代表作の部類なのでは。時刻表を使ったトリックの先駆け的作品だったようですね。でもどうやら、読むのが遅すぎたかなぁ。時刻表トリックも、手紙形式で謎解きが明かされるようなスタイルも、これが先駆だったのかもしれないけれど、今やあまり新鮮でないというか。緻密なトリックのようでいて、2つ向こうのホームにいる人間を目撃させるってのは、東京駅の混雑からすると、かなり運と偶然に頼らないと成功しないのではないかなー。当時はもっと人が少なかったのかな。でも こういった、ほんのすこしの悪意ある「作為」が警察の捜査の目を先入観で曇らせて、暴かれずにいる犯罪ってのも今もたくさんあるんだろうな。そして、女って怖いよねってとこも今も昔も真理ですね。倒錯愛の果てに、、、あ、犯人ばれちゃうからやめとこう。 松本作品、お勧めをリサーチしてまた他のも読んでみようっと。
0投稿日: 2007.06.29
powered by ブクログまぁまぁ・・・でした。 清張をはじめて読むのであれば面白かったと思うんだけど・・・。 なんか似たようなやつ読んでたので・・・。
0投稿日: 2007.06.08
powered by ブクログ2007/01/23 あまりこういった類の本は読まないが、次から次へとテンポよく読めた。先入主観は頭を鈍らせる。その通りだと思う。
0投稿日: 2007.01.23
powered by ブクログ昭和中期の日本なので描写は古いが、主人公のトリックを解こうとする姿勢は西村京太郎作品より積極的に感じた。
0投稿日: 2007.01.07
powered by ブクログ松本清張の「点と線」。あまりにも有名だったので読んでみました。現代版に置き換えることは可能なのかな?
0投稿日: 2006.11.04
powered by ブクログめっちゃ面白い☆★ 松本清張始めて読むので、どれにしようか迷い、本屋さんであれこれ悩んでいた時、「秀作」とあったので、これにした。 これからは松本清張のファンになりそうです!! 絶対崩せないと思えたアリバイが崩れていくシーンがたまらない!!
0投稿日: 2006.10.28
powered by ブクログ社会派ミステリーの御大、松本清張をまだ一度も読んだ事が無かったので読んでみた。 トリックや動機などは非常にオーソドックスで普通のミステリだという印象を受けた。時刻表使ったトリックにしても、西村京太郎という御大がいるので、 それ程すごいという印象を受けなかったが、これが刊行された昭和33年はとても斬新なものに映ったのだろうなと思った。 他の長編も読んでみようと思う。
0投稿日: 2006.09.17
powered by ブクログ事件の動機から、成立過程、その事件の解体はとても巧妙に考えられており、その解体作業も探偵役の私生活のふとしたきっかけから始まる。ある意味お手本的な作品だなぁ、と感じました。 昨今の探偵小説を読みなれた人からすると、何故これが分からんのだろうと思うところもあるかもしれないけど、それは作者がそこまで考えてかきあげた結果と言うこともできる。非常に好感をもって読み終えることが出来ました。
0投稿日: 2006.08.03
powered by ブクログ時刻表を駆使したトリックにゾクゾクする。交通網が発達した現在では作りえないミステリーであり、時代を見事に反映している部分が、今読んでも逆に新鮮味を与えてくれる。トリックも見事だが、推理小説にしては短い尺ながら、冒頭から結末まで緻密に構成されていて、無駄が完全に排除されているのも驚く。長尺で伏線を組み立てて行くより、簡素ながら緊張感を切らさないことの方が難しいだろう。素直に「すげぇ面白い」と感じられる一篇だった。
2投稿日: 2006.07.27
powered by ブクログマイミクに薦められて読んでみた。 まさにあれだね、探偵小説の元というか、オーソドックスな探偵小説みたいな感じだね。紛らわしいトリックとかなく、正統派のトリックみたいな(意味プ しかも、探り当てるのが「密室殺人」とかではなくて「情死かどうか」という、殺人かどうかもわからないところから始まるところが、古典的っぽいw悪い意味ではなく。 松本さん、これを東京駅で思いついたらしいね。40年近く昔のダイヤを元に書いてるから今はもうこのトリックは使えないだろうけど、面白かったです。
0投稿日: 2006.06.22
powered by ブクログ内容はというと、実はそれほど大したものではないような気がするのが正直な感想で、文体が面白いわけでもなく、ストーリーが有り余るほど面白いわけではない。昔の映画を見ているかのようといったところでしょうか。当時ならば、当然面白く読んでいたでしょうし、今となっても、推理小説界の流れを知ったうえでの方の読み方だったら、また違う感慨があるような気もします。個人的には、今となっては古臭い時代背景が好きだったりします。
0投稿日: 2006.06.13
powered by ブクログうーん・・・。思ったほどおもしろくなかったです(すごく期待して読んだからかもしれませんが)。 トリック重視で、技巧に走るあまり人物にリアリティがありません。文章はとても読みやすいのですが、内容はちょっと古い気がします。
0投稿日: 2006.03.24
powered by ブクログ松本清張の作品てこんなに読ませるものだったのね…。もっと早く出会えていれば(この作品と) ぜひほかの清張作品も読んでみたい。
0投稿日: 2006.03.19
powered by ブクログ松本清張の代表作を読んでみた。 私は推理小説は疲れるのであまり読まないのだが、やはり今回も疲れた(笑) しかし面白かった。 苦しみつつ、だが確実に真実に近づいていく三原刑事。 練り込まれた犯行計画。 もしかしたら既に古い部類のトリックなのかもしれないが、推理小説素人の私としては、とても楽しめた作品だった。
0投稿日: 2006.03.06
powered by ブクログ清張さんにハマルきっかけになった本☆どんどん読めちゃいます!そして、最後にはすごーぃと思ってしまいます☆まさに清張マジック!!ww
0投稿日: 2006.03.01
powered by ブクログ名作です。 親の薦めで読みました。 普通におもしろかったです。 地元の本屋が生まれ故郷という噂が・・・ でも、出身地は九州だとか・・・
0投稿日: 2005.12.15
powered by ブクログ私が生まれた時に書かれた作品で、トリックに使う内容はさすがに今ならありえない話が多いですけど、社会派ミステリーの原点と言う作品であることには違いがないです。一番の違和感はよく出てくる電報、、今ならFAXや携帯電話でしょう。アリバイが作りにくくなった現代かもしれないです(笑)。一度読んだ作品でも内容は記憶になく、今回新鮮に読めたけど、トリックは新鮮でもなんでもなかったです。それよりも最大の驚きは、この時代から官僚の汚職があって、最後に甘い汁を吸う高級官僚とその犠牲となる下っ端役人、、、トリックの古さを感じるのに、官僚の話は45年経っても新鮮って言うのが大いに笑えます。2002.7.29
0投稿日: 2004.12.21
powered by ブクログこれは驚き ありがちな時刻表トリックではない!! 連載誌が『旅』というのも納得(←wikiによると)
0投稿日: 2004.08.06
