
総合評価
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powered by ブクログ「伊坂幸太郎」作品の『オーデュポンの祈り』を読みました。 「伊坂幸太郎」作品は2009年10月に読んだ『ラッシュライフ』以来ですね。 -----story------------- コンビニ強盗に失敗し逃走していた「伊藤」は、気付くと見知らぬ島にいた。 江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。 嘘しか言わない画家「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。 次の日カカシが殺される。 無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。 未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? 「オーデュボンの話を聞きなさい」という「優午」からの最後のメッセージを手掛かりに、「伊藤」は、その死の真相に迫っていく。 卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる! 第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化 ----------------------- 「伊坂幸太郎」 のデビュー作品… 既に独特の世界観が創られていたようですねぇ。 主人公「伊藤」は、100年以上も外界から遮断されている“荻島”へ連れてこられる。 “荻島”には、、、 未来を知り話すことのできるカカシ「優午」や、 島民から殺人を許された男「桜」や、 嘘しか言わない前衛画家の「園山」等々、、、 奇妙な島民が住んでおり… という興味を惹かれる設定で、如何にも「伊坂」ワールド的な作品なのですが、今ひとつ感情移入できないまま読了してしまいました。 あまりにも現実離れしていて、リアリティが感じられないからかなぁ、、、 SFやファンタジーとして割り切って読むことができれば愉しめたのかもしれませんが、それができず本との関わりが中途半端になってしまった感じですね。 魅力は感じるのですが、その世界観に入り切れない… 「伊坂幸太郎」作品との距離感を上手くつかめないんですよねぇ。 エンディングでの、謎解きができて物語が繋がる気持ち良さは好きなんですけどね。 全体的には、ちょっと消化不良って感じかな。
0投稿日: 2022.04.24
powered by ブクログオーデュボンの祈り。それは「誰かを待つ物語」であった。人は誰かに覚えていてほしいんだ。じゃなければこの世に存在していたのかすら怪しくなる。 狂気と受容。狂うことと受け入れることは似ている。まさしく、この狂気で溢れた物語を我々は受容してしまう。 読了後にロジックが噛み合う瞬間があり、もう一度読み直したいと思える作品でした。 花を育てるのは、詩を読むことに似ている。 なんで美しい言葉なんだろう。
10投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ死が導く不可解なファンタジーの波に乗る。 存在しない島に、喋ることができて未来が見えるカカシ。 大きく現実離れしているのに感覚は現実に近い。 そのズレが大きなひずみとなって面白さの波を生む。 "死"というものに深くフォーカスしたこの本は、色んな人の死を通して無意識のうちに読む人に自分の生き方を考えさせている。 死があるからこそ生が輝くのだと。 自分の世界に足りないものは何かと。 自分がもし主人公の立場だったら何を信じ何を疑うのか、そして未来が見えることが必ずしも幸せではないということ。 気付けば入り込んだ架空の世界で、心の核を針でゆっくりと押し刺されるような微妙な感情に悶える。 未来を知る"名探偵"の深く暗い心の闇に腕を掴まれ自分も沈み込むと同時に真逆にある驚異的な美しさのクライマックス。 この波に乗って初めて体感する振動は、これがデビュー作である伊坂幸太郎の才能の初期微動であり主要動だと思わせる。
0投稿日: 2022.04.15
powered by ブクログ【SFもの。ずっと遮断されている島に住むことになった主人公がカカシと出会う。そのカカシがある日殺されてしまい、その犯人を探す物語】伊坂幸太郎さんのデビュー作。ひょんなことから、江戸以来遮断されている島で住むことになった。そこには喋るカカシがいた。そんな島とカカシを取り巻く物語。デビュー作から、個性豊かな登場人物、綺麗な伏線回収をされるのかと驚いた。物語が終わる頃には1文1文に意味があることを感じる。ねずみ色の表現が好きだった。【1人1人には役割が与えられている】というメッセージ、田中は自分のコンプレックスをコンプレックスと感じない強さを感じた。
0投稿日: 2022.04.11
powered by ブクログ伊坂幸太郎の原点。ミステリーとファンタジーのほどよい融合、よく練られた伏線の回収。難しいことは考えずに読み浸りたい。
1投稿日: 2022.04.11
powered by ブクログ伊坂幸太郎デビュー作、この独特な世界観は決して嫌いではないのだが、なかなか親近感を感じられず近付けない。 もう一度読み直してみようと思う。
7投稿日: 2022.04.09
powered by ブクログ知られていない島と不思議な住人という一見メルヘンなのに、すごく救われない人が出てきて、なんだかアンバランスな話。
2投稿日: 2022.04.05
powered by ブクログ主人公と同じように、当たり前が当たり前ではない独自のルールを持つ世界に投げ出され、「いや、ちょっとまって、え、なに」と背中を押されて進み、この世界に慣れた頃に突如現実に戻って「これがデビュー作…だと…?」と唸ってました。 雰囲気や心情、状況を表現する言葉選びが絶妙で、知らない世界なのにいつのまにか頭の中に風景が浮かんでいる。昔あった出来事の挟み方も、本編を中断し切らなくて、好き。 伏線回収も気持ちがよかったです。
22投稿日: 2022.04.04
powered by ブクログファンタジーのような設定だったが150年も日本の歴史から阻害されてる島だったらあり得るのではないかと思えた。ある意味でリアリティーを感じられたし、全て伏線回収されるのが気持ち良くすらすら読めた。
2投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログ今現在、年数十冊の読書をするきっかけになった僕の中での衝撃作『死神の精度』を読んでからほとんどの伊坂作品を読んできたが、何故かデビュー作は読んでなかった。(裏表紙の解説があまり興味を注がなかったからかもしれない) 満を持して読んでみたが意外な結果に。 全く面白くない! 伊坂作品には僕の中では評価が真っ二つに分かれるがこの作品は黒伊坂の中でも合う合わないではなく単純に面白くない。 作者独特のドライブ感も無く印象とすれば村上作品の劣化版という感想。 終盤は一気読みしたがどちらかと言うと速く終わりたい感じだった。 又、他の作品でもそうだが何故暴力的・性的描写を描くのだろうか。 ファッション的に感じるしそれを描く意味・覚悟が感じられない。 面白い作品は本当に面白いのに。 僕にとっては残念な作品だった。
0投稿日: 2022.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!! 喋るカカシが全てを操って、 誰も悪いことせず、命を奪う。 しっかりと計算されていたなと感じた。 小説ならではの設定もいいね。 伊坂幸太郎ハマりそう。笑
19投稿日: 2022.03.22
powered by ブクログカカシが喋るとか、春とか、地面の音を聞く女の子とか、どうやったらそんなアイデアが出てくるのか知りたい と言うか伊坂幸太郎の世界に住みたい
1投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ読むのに半年くらいかかってしまった 喋るカカシと島の人々や暮らしがわけわからなくて不気味だし途中から出てくるヤバイ悪役が警察官だしでこわかった これが初めて読む伊坂幸太郎作品だったら投げてたかもしれない…ちゃんとどんでん返しがあってうまく終わるはずと思って読めそうなときにちょびちょび読んでた 最後にこれまでのことが繋がって島の人たちとも通い合えた感じがして終わったのは良かった
0投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログ正直最初に読んだ時は意味も繋がりもよく分からなくて途中で挫折してしまった作品。 それから何年か経ってやっともう一度チャレンジしてみようと思って読んでみたら面白くて最初の時が嘘のようにあっという間に読み終わってしまった。 これは個人的な感想なのだけれど、もしかしたら2回目の方がすんなりこの世界観を受け入れることが出来るのかもしれない、と思う。 なのでもし世界観などについていけず読むのを諦めてしまった人がいたら、自分のタイミングでいいので2回目のチャレンジをして欲しい。 本当に面白い作品なので。
6投稿日: 2022.03.10
powered by ブクログ28歳で会社を辞め、コンビニ強盗に失敗した伊藤は、外界から隔絶している島、荻島に逃げてくる。 パトカーから逃げ出した伊藤を運んでくれたのは、熊みたいな轟という男だった。 案内してくれた日比野や、噓しか言わない園山という画家、郵便局員の草薙…、そして喋るカカシ優午。 小さな島の話だと高を括っていたら、思いのほかたくさんの人たちが出てきて、それら島中のありったけの人たちが見事に繋がっていた。 1855年、開国と荻島が閉鎖された時代に瞬間移動して、優午の誕生秘話が明かされていたが、侍のいた時代から、日本には田圃やカカシはすでに存在していたし、空には鳥も飛んでいたし、もちろん悪人もいたのだろう。 そのあたりの物語の作り方に違和感もなく、二十億の群れで飛ぶリョコウバトを想像するのは、壮大で気持ちがよかった。 会話のセンスや伏線回収その他見どころ満載で、記念すべき伊坂作品第一作目を堪能することができて、気分爽快です。
40投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログミステリーでありファンタジーなお話。 設定がかなり突飛で最後までついていけるか不安でしたが、この世界観をきっちり成立させてしまう伊坂さん…流石としか言いようが無いです! 伊坂さん作品の魅力の一つである見事な伏線回収もしっかりありますが、「ゴールデンスランバー」や「陽気なギャングが地球を回す」などの方がスカッと度が高いかも。
0投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログ伊坂ワールドの原点。 このカカシを知らなければ、他の本は読めないだろうって、、! そんなことはないんだけど、 実際、オーデュボンを読んでおくと、他の伊坂幸太郎さんの作品を、数倍楽しめるようになる。 伊坂幸太郎さんを始める方はまずここからスタートです。
1投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
地図にもない、誰も知らない島があり案山子が話せて未来の事が分かる。 そんなとんでもない設定にも関わらずストーリーを成立させてしまう伊坂幸太郎さんはやっぱり凄いと思う。 最後の何百年も島に足りないものが音楽という一見、最後の答えだけを聞けばありそうな設定だかそこに辿り着くまでストーリーや伏線回収がしっかりしているので答えを聞いた時でもなるほどその答えがあったかと思わせてしまう。
0投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログパトカーから逃げた伊藤は、気付くと見知らぬ島、荻島にいた。 反対の答えしか言わない画家、島の法律、殺人が許される桜など、変人ばかり住んでいる。 未来が分かるカカシは何故自分の死を止められなかったか? 島に欠けている大切なものとは何か? 楽しく一気読み。
16投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログ今まで読んできた伊坂幸太郎の作品よりかなり現実離れしたストーリーでありながら、ファンタジーでもなく絶妙な世界観が心地よい。 はじめからずっと問われ続けていた、『この島に足りないもの』とは何なのか? いよいよそれが分かるラストはその瞬間やその後こそ描かれることはないが、その「何か」の存在を今まで知らずに生きてきた島の住人達がはたしてそれに初めて触れた瞬間、一体どれほどに心が揺さぶられるのか。 それを想像してぐっときて泣きそうになる。 そんな想像を掻き立てる終わり方が素晴らしかった。
1投稿日: 2022.02.22
powered by ブクログ外界と遮断され忘れ去られた荻島に迷い込み、そこで起こる様々な出来事を描いた物語。 なんとも言い難い、というのが正直な感想。伊坂幸太郎の作品ということで期待感はあったが中盤の伏線部分があまりにも間延びしすぎて…という感じ。 ただ、作中に日比野に向けられる哀れな視線や淡々としたものの考え方はすごく現実的なところを捉えていると感心した。 リョコウバトに対しても「人間ってのは失わないと、ことの大きさに気がつかない」というセリフが出ていたがまさにその通りである。
0投稿日: 2022.02.13
powered by ブクログ伊坂さんの作品がすきで読んでいたけど 今更ながらデビュー作。面白かった。 未来を知ることは幸せな事だけではないのだと感じた。
2投稿日: 2022.02.06
powered by ブクログ常識とは何だろう。エスカレーターの右側を開けるのは何の常識なのか?大阪は左を開けるが。 閉鎖された荻島、なぜ外界と遮断され、カカシはなぜ作られ、誰がいつ作ったのか。序盤にあるいくつかの疑問が、回収されていく。カカシはまるでオーデュボンの書いた鳥の絵のように見えてきた。 伊坂幸太郎氏の作品の中では異作である。ミステリーの要素もあるが、それ以上に秀逸な物語小説だ。
8投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログオーデュボンの祈り アメリカ人。ジョン、ジェームズ、オーデュボン。アメリカの鳥という自分の描いた鳥の図鑑を出版。 リュウコウバト 20億匹の群れで移動。絶滅している。 未来を知っているのは辛いし、面白くないと思った。
0投稿日: 2022.02.03
powered by ブクログ昔から読んでいた伊坂作品を古い順に読んでみたいと思って、デビュー作を初読了。前半は不思議でありえない世界観全開で、いろいろな人物が出てきて、混乱しながら戻ってはまた進める、と言う作業の繰り返しだったけど、後半から一気に全方向から渦を巻いて水が一点に吸い込まれていく様は、デビュー作から圧巻。こことここがつながって、と言う伏線が一気に回収されていく。 ただ、主人公の仙台時代の描写が少し大雑把に感じたのは、やはりデビュー作だからだろうか。全部を読み通しても、所々にまだモヤがかかった感じになっている気がした。 絶対的なサイコパスはこの作品にも登場。最後はスッキリ。
1投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ読後感が爽やかなデビュー作。「この島に足りないもの」の謎も解け、スッキリ綺麗に終着する。未来に起きることがわかるカカシ・優午や片足が不自由な田中、島で唯一殺人が許されている桜など魅力的なキャラクターが多数登場する。20億以上もの群れで飛ぶリョコウバトの絶滅など、事実でも伊坂作品に出てくるとフィクションに感じてしまう。 今作の残虐キャラ・城山の所行も胸糞悪いが、ここまで残虐である必要性は何なのか。残酷描写と読後の爽やかさがミスマッチ過ぎて、不思議な感覚に陥る。伊坂さんの脳内どうなっているんだろう。 新潮文庫の三谷龍二さん装画作品が好き。伊坂さんといえば三谷龍二さんのイメージ。モリミーに中村佑介さん、青山美智子さんにミニチュアの田中達也さんというようにイメージ統一されているのが堪らなく好き。
2投稿日: 2022.01.25
powered by ブクログおもしろかった!これが伊坂幸太郎のデビュー作。最新のやつより、もっと不思議さが強いというか、現実味がないというか、ファンタジーに近いでも現実っぽさ…が大きかった気がする。伊坂幸太郎って、このありえない世界とかありえない事象の根拠とかはあんまり説明せず、そこはこういうものなので種明かしとかないです!感が堂々としている。そこがいい。 解説読んで、これミステリーだったんか〜ってなった笑 主人公の伊藤がコンビニ強盗に失敗して、気づけば轟のおじさんに連れられて不思議な島、荻島に来ていた。未来が分かる喋るカカシ、人を殺す詩人、反対言葉しか言えない人、たくさんの変な人が登場する。カカシの優午が殺されてからちょっとミステリーっぽくなって、島の人たちと会話を重ねる中で真相に近づいていく伊藤。島民との会話はどれも不思議でかっこよくて、重力ピエロを初めて読んだ時、伊坂幸太郎の言葉選びが好きだと感じたことを思い出した。やっぱり好きだなあ。 最後はちょっと悲しい真相に辿り着くんだけど、終わり方がすーごい好きでした。この島には何かが欠けている、という問いを序盤から問い続けて伏線にしていた分、スッキリした。しかも100年以上島の人たちが待っていたナニカとして申し分ないものでしたね。丘の上で渡してくれるんだよね。 伊坂幸太郎の作品は、不思議で、急に残酷で、でも最後はやっぱり優しい、ミステリーもドラマもファンタジーも盛り込まれた欲張りな作品だと思った!これがデビュー作で、なんだか嬉しい!これが伊坂幸太郎だ!って思えた。オーデュボンの祈り、おもしろかったです!
1投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログサクサク読めて面白かったです。なんだか世の中のしがらみを少し忘れて読めました。ファンタジー3現実7の比率の世界観。
0投稿日: 2022.01.19
powered by ブクログ不思議な世界に迷い込んだ、 初めはファンタジーの気持ちで読み進めました。 ずっと何かソワソワした気分で 誰にも知られてない島、喋るカカシ、『桜』の存在とか 現実味のないストーリーでうかがいながらも どうやって話が収束していくのか 最後まで気になって気になって仕方がなかった! 伊藤と桜の会話、 食べるものと食べないものの線引き、 頭にこびりつく…。 伊坂さんのデビュー作、やっと読みました。 伊坂さんの描く悪役、心底慄きそうになる。
0投稿日: 2022.01.19
powered by ブクログミステリーであり、ファンタジーのようでもある、しかしまた現実的でもある不思議な世界観の作品。 その不思議な世界に、主人公の伊藤とともになぜか引き込まれてしまう。 様々な登場人物が出てきて様々な話をしたり行動をとったり、また様々な出来事があるが、ちゃんと最後に回収してくれる。 それぞれに役割があって、すべてが関連している。
1投稿日: 2022.01.16
powered by ブクログp.97 "彼の背後に夜がある。" 文章がいちいち全部素敵で美しい。全部。全部綺麗。 今後案山子を見かける度に優午を思い出して涙が込み上げそう。 他人の品性を気にする真面目な強盗未遂犯。
1投稿日: 2022.01.15
powered by ブクログおもしろい作品だと思うのですが、最後まで物語の中に入り込めませんでした。読むのに時間がかかり、もう少し読み進めれば、と思いながら読んでいましたが・・・私の感性不足です。
0投稿日: 2022.01.11
powered by ブクログこれがはじめての小説? 信じられない。 丁寧で繊細な人物描写と関係性。 出てくる人たちに必ず何かの意味がある。 相関図を書きながら読みましたが どのキャラもどこか何かを拗らせてしまった 切なかったり憎たらしかったり でも愛おしく感じる。 私は特に桜が好き。 美しく、恐ろしく、まっすぐで。 桜のようなブレない正義を貫きたい。
0投稿日: 2021.12.16
powered by ブクログ初めての伊坂幸太郎作品だった。 自分の人生で、根っからの極悪人には出会いたくない。 けど、そういう奴がいることは知っておいたほうがいい。 伊坂幸太郎の作品に出てくる悪い奴は、本当に冷や汗が出るリアルな怖さがある。悪いと言うより、危険。 読んでから20年近く経ってる気がする。内容を全然覚えていないけど、好きだったことと、怖かったことを覚えている。
0投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログファンタジーと現実の間に連れて行かれました… しゃべるカカシが出てくると聞いて、ファンタジー要素の強い内容なのかと思いきや、その他の島民らは皆、普通の人間。しかし、皆どこかズレていて、全体的にフワフワした心地の小説なんだけど、“支倉常長”や“リョコウバト”など、史実に基づいた話が出てくるので、しっかり足元を押さえられた感じがします。 伊坂さんのデビュー作なんですね〜 凄い! 他の作品も読んで見たくなりました。
0投稿日: 2021.12.03
powered by ブクログデビュー作なだけあって、島田荘司の影響をかなり受けていることが分かる作品です。 奇想天外な着想にも関わらずすんなりと受け入れることが出来る、まさに伊坂幸太郎らしい世界観でした。 桜を是非殺し屋シリーズに…
0投稿日: 2021.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これがデビュー作なのかー!めちゃくちゃ伊坂幸太郎って感じだった! 登場人物のキャラが濃い。未来が見えるかかし 嘘しか言わない画家、300キロ越えの女性、殺人専門の人、エグい警察官、ばーちゃん 等 人生はエスカレーターみたいなもの。 どこで降りようがそう変わりはしないさ。 伊坂幸太郎の文章は、所々グサっとくるフレーズがあって、その部分に遭遇すると痺れる〜
1投稿日: 2021.11.18
powered by ブクログ本の話ができる貴重な友人?にオススメされて読み始めた一冊。 未来が見えるカカシ。嘘しか言わない画家。殺人を許されている男、、、などなど。多くの不思議な登場人物だけでお腹いっぱいになりそう。それぞれの「不思議」が話を繰り広げていってくれる。 未来が見えるのに殺されてしまうカカシ。カカシの言葉は、話が進むにつれて明確になっていく爽快感。ファンタジーのようなミステリーのようなパズルを楽しめた一冊。 ゆっくりとした時間の中で、噛み締めるように味わって読みたい本だと思う。 とてもお気に入りの本が、また一冊増えました。 オススメしてくれた友人にとても感謝しています。
2投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログずっと不思議で、ずっとそわそわしてて、だけど穏やかだった。 生きているだけで色んなことが起こる。 この島に足りないものを見つけた瞬間は、物語の終わりなのに始まりな気がした
1投稿日: 2021.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
言葉の表現もわかりやすく、なおかつ『この島に欠けているものはなにか。』と一貫した疑問を投げかけられたので、答えが気になり読みたいという気にさせられた。 城山が出てくる場面の描写が、キツかった。残酷すぎてなかなか読み進められなかった。こんなに残酷な人は現実世界にいないって思うあたしはノー天気なのかな。 最終的に答えは出たものの、あたしにとってはなんだかふわっとしてて物足りない。 島は、伊藤はどうなるの? どうしてそれが欠けているものなの? カカシが作られるシーンがものそい好き。何かを残す、何かを起こす、その時の人の勢いって凄いよね。 あと伊藤が好き。
1投稿日: 2021.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コンビニ強盗を測った主人公が目が覚めたら孤島である荻島でさまざまな人に出会う物語。 しゃべるカカシ、桜というルール、最初は世界観についていけず何がなんだかよくわからなかったが最後にはすっかり荻島の魅力にハマり込んでしまいました。。。 確かに音楽の描写がなかったなぁって後から気づき、確かに!って最後に思いました笑 いやー桜が城山をうったときの嬉しさがたまりませんでした笑笑
0投稿日: 2021.11.07
powered by ブクログこの島に欠けているのは音楽というのが良い 伊坂幸太郎のデビュー作である「オーデュボンの祈り」。原点にして伊坂幸太郎ワールドを存分に味わえる。 少し変わった登場新人物たち。そして、彼らの繋がり。また、彼らが放つ、心を打つような言葉の数々。 「この島には欠けているものがある。」と物語中に何度も出てくるのだが予想はつかない。最後に明らかになるが、この答えがいかにも伊坂幸太郎らしい
2投稿日: 2021.11.02
powered by ブクログ未来を知っていて喋るカカシ、人殺しを認められている人間、市場から動けない異常に太った女の人、嘘しか言わないという嘘をついている画家、そもそも外界から孤立している島(のくせしてちょこちょこ交流はしている)っていう風に、異常な世界感すぎて理解するのに一苦労。 で何か意味を読み取ろうってしてるうちに、人が殺されカカシが殺され…。結局はなんだったんだろう?って思うけど、まあ未来を知ろうとするなってことかな。今その時に起こっている事象の意味を考えて行動しろってことかなぁ…。 わかんない!!笑けど内容は頭に残るほどに突拍子もなかった!苦笑
0投稿日: 2021.10.27
powered by ブクログ不思議な世界で浮遊させてくれるような作品でした。 仕事を辞めてしまった主人公の伊藤(28歳)。 「人生をリセットしよう」と、こともあろうにコンビニ強盗を試みます。 この試みで、彼は二人の人物に出会います。 ひとりは、因縁の元同級生で刑事になっていた 城山。 もうひとりは、轟という謎の男。 轟に連れて行かれたのは “誰も知らない小さな島”。 ここからファンタジーが炸裂します。 この島の中心的存在がぶっ飛んでいるのです。 それは、150年立ち続けている優午という名のカカシでした。 優午は未来を見ることができ、喋ることもできます。 島の特別なルールに、伊藤青年は徐々に慣れていきます。 島の人たちの不可解な言葉や行動が散在し 一方で、城山が執念を燃やして伊藤を追いかけ続けます。 収拾がつかなくなり、読んでいて迷路に入ったような気分に。 ところが、最後の十数ページで 一気に景色が変わります。 部屋中にばらまかれたジグソーパズルのピースが 一瞬でシューッと一枚の絵になるように。 まるで、優午の魔法にかかった かのようでした。 伊坂幸太郎さんを読んだことがなかったので お勧めをいただいて、まずデビュー作から読み始めました。 小説でしか味わえない不思議な世界。 アリスのウサギの穴に落ちたような。 少し前に読んだ「彼岸花に咲く花」もふと頭をよぎりました。 これから少しずつ、伊坂さんの作品にも触れていきたいと思います。
27投稿日: 2021.10.23
powered by ブクログこ、、これがデビュー作ですか。さすがです伊坂幸太郎。デビュー作からガンっガンに伊坂幸太郎色が出ててちょっと感動。 ミステリーなんだけどファンタジー。あり得ないはずなんだけど全て腑に落ちる。 現実にはあり得ないような個性的なキャラクター達が現実にはあり得ない設定で自由気ままにわちゃわちゃ動き回るのがかわいいし憎たらしいし、すごく現実離れしてるのにどこか親近感を感じたり。散りばめられた伏線が終盤にかけてどんどん回収されていくのがすごく気持ちよかった。バラバラで絶対埋まらなさそうな形のパズルのピースたちが気付いたらぴったりハマって綺麗な絵が描かれてるような感覚。 本当に不思議な雰囲気なんだけどその不思議さがとてもいい作品でした。
1投稿日: 2021.10.21
powered by ブクログ伊坂幸太郎のデビュー作を読んでここから始まったのか、と納得のいく面白さだった。非現実な設定が多いのに、登場人物達の軽快な会話やキャラクター、読者を惹き込む謎の多さに違和感なく楽しめた。未来がわかり過ぎるのは、たしかに面白くないかも…。
1投稿日: 2021.10.14
powered by ブクログ独特な世界観を持った作品でした。非現実的であまり他の小説にはないストーリーですが、少しだけ退屈に感じてしまいました。ファンタジー要素が好きな人はハマると思います。 優午は「遠い未来のことはわからない」と言っていましたが、この島に欠けているものを生まれた時から見抜いていたと思いました。自分が死ぬことによって、その欠けていたものが島へとやってくることも考えていたのではないかと感じます。しかし、それを伝えなかったことは何なのかを考えたらまた話が長くなりそうです。
0投稿日: 2021.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
しゃべる上に未来が見えるカカシ、銃を持ち殺しが許された男、地面に耳をつけて自分の心臓の音を聞く少女、体重がいつの間にか300kgになってしまい市場で身動きが取れ無くなってしまった女性、妻がなくなり嘘しかつけなくなった画家、天気を当てる猫。 これを聞いただけも面白い。 さらに、これら個性豊かな登場人物は小さな島で暮らしている。その島は、江戸時代の頃から外部との交流を断ちいわば鎖国状態であるという設定にも驚いた。普通では考えられないしゃべるカカシや殺人男もこの島では普通であるのだ。 この島では何かが足りないという話が冒頭から登場し続ける。その足りないものはなんだったのか。最後に明かされたその足りないものは果たして本当にこの島に足りないものであるのか。物語の答えとして正しいはずがそれが足りないものだったのかと納得できない自分もいてどこかもどかしい。完全にこの作品の虜になった1人の男です。
0投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログ改めて、伊坂さんが好きだと、再確認させられた。 不思議な世界観とユーモアたっぷりの言葉や、展開。 本当に読んでて心地良いなあと感じます。 「この島には何かが欠けている」 そして島と同じく、島の住人も何かが欠けている、変わっている。 でも、だからこそなのか、人間味があって愛おしいなあ、と思いました。 人にはもちろん、良い面もあれば、悪い面もある。 そんな矛盾も全て含めてその人だよな、人間って面白いよな、愛おしいよなあって私は勝手に感じてました。 足りないものだらけのわたしも、それはそれでいいのかなって思える、自分までも肯定してくれるような、そんな気がしました。
0投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログ2008・9・3 "あ~……がっくり…… 今の今まで「オーデュボン」を「オーデュポン」だと思っていました… 「O-DEXYUPONN」と変換していた!ということです。がっくり… 本を読んでいる時もずーーーーっと「PONN」で読んでいて、今!まさに今!投稿しようと思ってじっくり表紙を見たれば…「BONN」でしたの… 「ぼんおどり」を「PONNおどり」とずーーーっと思っていたのと同じかと思うと… 思い込みって…こわいわ!! 気を取り直してまいります。 この作品で「新潮ミステリー?楽部賞」を受賞しました!! 伊坂さんがミステリー作家の仲間入りをした最初の作品だったんですね♪ 『ミステリーの新時代を告げる前代未聞の怪作!』 とありますように、確かに設定が前代未聞でした。 まず、現代の日本の中で、江戸時代以来鎖国を続けている孤島が存在するということ。 そして、そこには、未来の預言者のカカシがいるということ。 ちょっと難しい設定かな?無理があるんじゃないかな?と最初は思いました。けれども、いや、最後には現代の人間である犯人出てきて、その犯人がすべて計画した完全犯罪なんだ!!と思いながら読み進めましたが、結局、カカシは預言者のままで、鎖国を続ける孤島も、仙台からほど遠くないところに存在して…ファンタジーといえば、そうなんですけれど、わたしはもっとひねったものを期待してしまいました(汗; 選者の方の中には、これこそ小説!!と言っていらっしゃる方もいて、なるほどな~!などと思いました。「これは一体何なんだろう?」と思わせるものこそ最も理想の小説に近いといえるということで、そういわれてみればそうかもしれないなぁ…と、ばんびは実にふらふらとしております。 主人公、伊藤…困難に衝き当たった時、逃げ出すタイプ…仙台の街から、ある事件をおこして、いつの間にかこの孤島に連れて来られます。最終的には、いろいろな出来事から逃げずに立ち向かっていきます。伊藤がいた仙台の職場には、たった一度しか人生を経験したことがないくせに説教を垂れて、さも自分は修行を終えたような態度でいるような上司しかいませんでした。どうやら、この島は違うようです。 伊藤と同じような生い立ちを持つ日比野…悪気はないようだが、悪気がないのと人の気持ちをわかるというのは別の話、のような人物。(伊藤は人のことをいえないと日比野を見て思っている)この方、伊藤に言わせれば、(後、彼女の静香も同意するが)ゴールデンレトリーバーにとっても似ている。伊坂さん、どこかでも、このゴールデンレトリーバーを作品で登場させてますよね♪ 伊坂さんらしいといえば、最後にカカシがすべての島民を動かしていたということがわかるところ。作品の半分以上前から伏線が張られていることに読者はあとから気づかされます。 カカシである優午(カカシの名前)は未来をいくら予測できても、世界は何も変わらないことを知っています。それで苦しむのです。オーデュボンがリョコウバトの絶滅をどうすることもできなかったように、自分も祈ることしかできないのだと思っています。 「一人の人間が生きていくのに、いったい何匹の、何頭の動物が死ぬんだ」などという疑問を持ち続け、「生きている価値のある人間はいるのか?」と桜という名前の島民はカカシの優午にしばしば疑問をぶつけます。それに対する優午の言葉『たんぽぽの花が咲くのに価値がないとしても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません』と答えます。とても印象的な言葉です。 桜の言葉「西の空で朝に虹が見える時、しばらくすると雨になる」(この言葉はチロさんのブログで記事を読んだばかりだったので、ちょっと嬉しくなりました。(http://blogs.yahoo.co.jp/swdchiro/54839490.html) 最後に、「この島に欠けているのは音楽だ」となるんですけれど、ここが今一よくわからなかったんですが…でも、伏線があるといえばあるんだけれども…静香のサックスとか、轟の地下室とか… でもちょっと突飛だったかな??と思うんですけれど… 未来の出来事を預言できるカカシにも人間と同じようにできないことがありました。自分の姿を自分の目で直接見ることです。そして、人間よりももっとできないこと、それは動くことができない、そして、死ぬことができなかった。ここら辺が、面白いところなんですが。 こうして考え直してみると、やっぱり100年も前から、このカカシ、優午はそこに立って、世の中をながめていたのかもしれないと、思えてきちゃうので不思議です♪カカシは生きていたんですね。"
0投稿日: 2021.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本の最初から3/4程度は、閉ざされた島の島民達の個性的なキャラクターややりとりから仄暗さや脆さ、田舎独特の空気を感じて全体的に物語が暗め。また現実世界である仙台の方も城山がとにかく残酷で、描写は読むのが耐えられないほど。 ただ、最後まで読んでよかった!! 最初の仄暗い気分は伏線を回収していく中で徐々に晴れてゆき、最後の数ページの勢いは凄まじく一気にハッピー!!って言いたくなるほど温かくて前向きな気持ちになった。 個性的な島民それぞれの人生の目的が分かってくると人って愛おしいものだということに気付かされ、 「荻島に足りないものは何か」の答えが予想を完全に裏切りながらも、納得感があり幸せな気持ちにさせてくれた。轟がひたすらに隠していたかった理由も頷ける。 たくさんの伏線が張ってあるのでそれを考察するのも面白かった。 音楽は素晴らしい!
0投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログ独特の世界観と個性的な登場人物。完成図の分からないパズルを見るような思いで読み進める。読み終えて自分の思う完成図が正しいのか自信はないけど、妙な清々しさが心に残る。どこかの死神を思い浮かべて。
1投稿日: 2021.09.26
powered by ブクログフィクションとノンフィクションの間を行ったり来たりできる作品。 それぞれの人物の特徴やユーゴの話の伏線回収が秀逸で、全ての事象が結末に繋がっていおり、一気に読んでしまった。 話す案山子に一気に物語に引き込まれる。 広島にいるときに半分くらいは読んだだろうか。
0投稿日: 2021.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終盤向かって話が加速していく感じが爽快だった。バラバラだった伏線が回収されていくのが気持ちよい。2回目読んでみると、主人公の伊藤が「音楽」に何度か言及していることに気がついた。まさか、「足りないもの」が「音楽」だったとは、1回目には思いもしなかった。
0投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログ1回では理解しにくい部分もあったが大まかな内容は掴めていたので面白かった。ある登場人物にすごい腹が立ちその結末が特に気になり手が止まらなかった。まさかあれがあんな形で生かされるなんてすごいスカッとした。またそれぞれのキャラの個性がとても好き。
2投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
★3.5 状況が飲み込めないまま進む、 ここどこ?って、伊藤と同じ気持ち。 ずっと、これどんな話なんだろって、 島でモヤモヤ何が起きてるのか知りたい状況。 いきなり桜の家に、城山行ったのは爽快。 欠けていたのは音楽だったのね。
1投稿日: 2021.09.05
powered by ブクログ【感想】 伊坂作品に特徴的な序盤に伏線を張り、後半に一気に回収していくというスタイル 各登場人物が生きているかのように細かく描写されているのに加え、江戸時代と現代、島と街、「伊藤と城山」と「ロクとトク」等様々なところに対比構図があり読んでいて飽きない 【響いた点】 ・ジャングルを這う蟻よりも価値のある人間は何人だ? ・悪気がないのと、人の気持ちがわかるということは別の話だ。 ・全部知っていなくてはいけないのと、楽しく暮らすというのは次元の違う話だろ。 ・正しいことが人を幸せにするとは限らない。 ・自分の投げた矢が絶対当たると思っていたのに、点で外れた地面に突き刺さっていた時は、落ちた場所に自分で的を書けばいいんだよ。
1投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログ独特な荻島の世界観に引き込まれた。変な人とか変な事が出てくる物語は読んでいてわくわくする。 色々な出来事が重なりひとつの事が起こる。出来事の連鎖、例えば私がこの本を読んだことで何かが変わったのかもしれないな。
1投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
10数年ぶりに読んだ。かかしが出てくる話で、島での話ということは覚えていたが、それ以外は覚えてなかった。 シュールな話で、井坂作品の中では、特に気に入っている作品ではないが、デビュー作で、その才能がビシバシ感じられる作品である。
0投稿日: 2021.08.12
powered by ブクログ古い本が続く。今度は本棚を始める前に読んでいた伊坂幸太郎だが、再読とは言ってもカカシが喋ったことくらいしか覚えていないので初読みたいなもの。 しかし、オリンピックが始まって、感染拡大は気になりつつも、競技に見入ってしまって本を読むのが進まない。 江戸時代以来外界から鎖国をしているという島に、人の言葉を喋るカカシ、嘘しか言わない画家、島の法律として殺人を許された男、地面に耳をつけて音を聴く少女、愛妻家の郵便局員、動けなるほどに太った女店主、鳥とともに暮らす足の悪い男等々の登場人物。 なかなか興を惹く設定だし、その場その場の会話や出来事は楽しめるなのだが、チマチマ読んでいることも相まって物語がどこに進むのか見えずに、いささか焦れた。 真相が明らかになった見張り台の場面以降の展開に余情溢れるところはあり。 それにしても、あまり本筋とは関係ないように思えた城山の存在だが、既にこの時からこのような得体の知れない悪意との戦いが始まっていたのだな。 今回は桜が居てくれて良かったよ。
3投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログ「この島に欠けているものは何だ?」 一行目からすん、と惹き込まれるのに読んでも読んでもよく分からない。 判然としないままストーリーは進み、且つ、カカシ、祖母、徳之助(禄二郎?)、警察、とアイコンが変わる度に時系列やその舞台すら怪しくなり、しかし不思議と読み手は混乱することなくどんどん夢中にさせられる。 現実世界のお話のようでファンタジーのようでもある。強い個性を持つキャラクターたちが、まるで別々の考えで、悪意なく(すごい悪意あるのも居る笑)それぞれが好き勝手しているようで、誰もが変で怪しい。 不穏で、暴力的で、途中まで気持ちがやや重い。 ところがある時点からストーリーはじわじわと加速し始め、読み手はどんどん思いもよらない方へ連れて行かれる。ひとつひとつの疑問符が丁寧に回収され、そして最後には「ああ、」と温かいため息が漏れてしまう。 「この島に欠けているもの」は、はっきりと判っても尚、読み手は想像する以外にない。優午と同様に。 それは、それぞれの読み手にとって一番温かい「それ」としてきっと胸に響く。 まるで偶然のように用意された、緻密な(一見して把握や予見が不可能であるように思われるが、それでも方程式に直すなどして理論的に究明することが可能であるという)カオスによって。 私自身が極度の怖がりの為、周囲から本書を読むことは勧めない、と言われずっと避けてきた。 暴力的な描写やキツいシーンを含む本作を読み進めるのは、或いは私にとってチャレンジングではあったが、無事読み終え、この感動に出会えて良かった。 【「誰かに覚えていてもらいたい」と彼女は言い、そのたびに「僕が覚えている」と答えた】
15投稿日: 2021.07.21
powered by ブクログまぁ、何というか独特の世界やな。 案山子が喋ってもええけど、作ってるとことかが何か知らんけど、気持ち悪かった。脳みその代わり、それでええの?って。 私が法律や!反対しか言わん!とか、おもろい人ばっかりの世界。 それには、馴染めんかったけど、しっかりしたミステリーではあるな。 はじめの方、多少、ペースが遅い感があるけど、色々な伏線が最後に回収されていくのは、なかなかでした。 でも、全部理解したか?と言われれば微妙な… 城山とか何しに来たか分からん…
47投稿日: 2021.07.18
powered by ブクログ20年も前の作品にも関わらず、古さを全く感じない。むしろ巻末の解説の方が、時代を感じさせられた。「近年流行の若者言葉」が「チョー(超)」だとか。 これまで、いくつも伊坂作品を読んできたが、なぜかこのデビュー作だけは読んだ事がなく、読了後、もっと早く読んでおけば、と強く後悔。 滅茶苦茶に歪な形をしたピースが、気づくと真四角形に完成するパズルみたいな感覚はやはり流石だな。 読後に、祖母を回顧するシーンを読み直したが、「ああ、なるほど」と、寧ろ2周目の方が面白いんじゃないかとも思った。1年後くらいにもう一度読みたい。 小説の名探偵は、未然に殺人を防げない。 食べる肉と食べない肉はどこで線が引かれる?
6投稿日: 2021.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なにかが欠けているといわれている鎖国状態の島。 その島の人々は百年以上前から、その欠けている何かが外の世界から持ち込まれることを待ち望んでいる。 コンビニ強盗に失敗した伊藤はその島に逃れ、個性的な島民たち、未来を知る喋るカカシと出会い、そこで起こる殺人事件を通してその島の謎を明らかにする。 いたるところに張り巡らされた伏線が、終盤にかけて気持ち良いほど一気に回収されていく。 およそ10年ほど読書から離れてしまい、久しぶりの小説読了。 久しぶりの読書を伊坂先生のデビュー作にして正解だった。 途中でやめられず、夜更かしして読んでしまった。 ストーリー自体とは別だが、個人的には以下2点がすき。ぐさぐさきた。 ・峯「楽しくないとか、悲しいことがあったから、なんて言って、やり直せねえんだ」「一回しか生きられないんだから、全部を受け入れるしかねえんだ」 ・園山「私は、すっかり気狂い扱いで、家内と二人きりになってしまった。でも、これも、幸せな人生だな」
8投稿日: 2021.07.12
powered by ブクログ良かった。 良かったのだけど、消化しきれない。 本で読んだことなのか、 昼寝の夢の中で見ただけなのか、 分からなくなる。 現実離れしているのに、 潜在的にあるような奇妙な感覚に陥った。
5投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ伊坂さんデビュー作。社会人成り立てのころ同僚の勧めで読んで以来。あの頃は本を読む習慣などなく、カカシの優吾がしゃべる摩訶不思議な設定に想像力がついていけず途中放棄した。今は読書習慣が身につき、別の作品で伊坂ワールドの面白さを知り、ようやく今回20年ぶりに読了。面白かった、、ここまで長かったなぁ。当時僕に足りなかったものが、この6年間でゆっくり培えたんだろう。読書の楽しさを知ったこと、読書メーターに出会えたこと、間違いなく自分にとってかけがえのない財産である。
1投稿日: 2021.06.24
powered by ブクログ伊坂さんのデビュー作。現実味がない設定の物語だが、意外と馴染むことができて、読みやすく、飽きない。怖くて暗い物語だが、読み終わった時には不思議と爽やかな気持ちになる。デビュー作でこんな面白い作品を書けるのは凄い。そして、ファンタジーとミステリーの絶妙な混ざりで、伊坂さんらしい世界観が出来ていると思う。個人的にはこの前読んだ砂漠の方が少し良かった気がするが、この作品もかなり楽しめた。最初にこれを読んだ方が良かったかもしれない。 コンビニ強盗をしてしまい、外との関わりが一切ない島に逃れた主人公の伊藤。この島で未来を見ることができる優午と出会う。この島には何かが欠けている。島の独特な感じも良く、登場人物のそれぞれバラバラなとても個性的な性格も良かったと思う。異世界に行ったようなとても不思議で面白い作品だった。
78投稿日: 2021.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
彼独特のファンタジックなのに現実味のある世界観が好き。デビュー作からこの雰囲気なんだ……。ストーリーとか言葉の綺麗さが、デビュー作とは信じられない。言葉はほんとに気取っていないのに詩的ではっとさせられる、本当に独特。 孤独感に溢れた作品だった。カカシも人間も、別に敵対しているわけではないけれど、ずっとすれ違って、本質では分かり合えていない感じがひたすらに続く。綺麗な物語だけれど、すごく寂しかった。この雰囲気はすごく好き。 城山の最期はすごく釈然としない。桜の「生きている価値のある人間なんてゼロだ」って価値観に共感できないからだと思う。それだから人を殺す"理由になってない"し、だから私にとってあのシーンは気分が良くない。勧善懲悪ではないし、私にとってどちらも悪だから。スッとするシーンじゃなかった。その直後に日比野の「手紙をもらって嬉しくない人はいないだろ」って言葉が来る。人を喜ばせる事ができる人がいるのなら、それが価値なのかなあって考えた。変なこと書かないかな、とか嫌われないかな、とか物怖じしないで、人を喜ばせる事を当然のようにできるのはとってもかっこいいし、あれは日比野だからこそ言えた言葉。方向を間違えたらストーカーとか、すごく怖い人になりそうだけど。でも、そんなふうに良いことを物怖じせずにできる人間になりたい。
4投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱり伊坂幸太郎面白い。最後にバーッと回収。謎の行動全てに意味があった。しゃべるカカシなんてセンスある。城山に罰が下って安心。桜のキャラがすき。
1投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログNo music,No future すでに足りているモノ、というか、 必要以上のモノは存在してはいけないという事。 なるほど カカシの心理と名探偵の真理ね。 始まったときから終わりが見えてたんやね。 全部読み終えてから、安政二年の出来事に遡って読み返すと さらに泣きそうになる♪ 「案山子が島を救う!! 案山子はこの島を見捨てない!! 私の案山子がこの島を時代遅れにさせない!!」 その後の展開で、 伊藤と静香の成り行きで、島は開かれることになったんやろか?? 禄二郎の100年以上の想いは、未来に繋がったんかな?? 最期に、静香が丘の上からアルトサックスの演奏を島中に響かせるシーンを書いてほしかったなぁ なにげに、「星のラブレター」って曲がピッタリの作品やなぁと気付いた♪ 2010年01月04日
0投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログ小説何が好きっていわれたら迷わずコレ とても変わってるように見えて、蓋を開けてみたらみんな自分を取り巻く環境の中で、自分を生きるのに必死だっただけなのかもな 未来は神様のレシピ
0投稿日: 2021.06.05
powered by ブクログ伊坂幸太郎のデビュー作。 少し展開が遅くてちょっと中弛みしかけたけど、最後にぶわーっと集束していくところはさすが。 おもしろかったなー
0投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ作者は世の中には折り合いがつかないことがあることを知っていて、自分なりにそれをやり過ごす方法を教えてくれる。
0投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログミステリーでありファンタジー。 よくこんな設定を考えつくなぁ。 現実的ではない設定なのに、ありそうな気がして自分の想像が追いつくようなそんな感覚。 読みながら物語がどのように帰結するのかドキドキする面もあったけど、とてもよい終わりだったように思う。
0投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログ伊坂幸太郎さんの原点で私が読書好きになったきっかけの作品。 未来がわかるカカシの死の真相と『島に欠けているもの』を追い求める主人公。 クセのあるキャラクターと洒落た言い回しの虜になり、伊坂幸太郎作品にハマりました! 伏線回収からのオチは見事かつオシャレに締められています。
0投稿日: 2021.05.21
powered by ブクログ伊坂幸太郎の原点。 やっぱり会話が渋い、かっこいい。 特に名探偵のくだりはめちゃくちゃいい。 桜と百合のキャラも好きだなーー。 なんか日比野は響野に似てる気がする笑
0投稿日: 2021.05.10
powered by ブクログ伊坂幸太郎の作品としては、珍しく中盤までテンポがゆっくりで中弛みしそうでした。しかし伏線を拾い終えてからストーリーにどんどん引き込まれ、いつものように一気に読了。 優午の「鳥贔屓」は鳥好きな私と重なる場面も多く、カカシでありながら共感できました笑。作中の「島に足りないもの」が〇〇だったのは、優午が鳥以外の音色を聞いてみたかったのが理由なのかなと思いました。 オーデュボンの鳥図鑑・リョーコバトの事を知るきっかけにもなって、伊坂幸太郎先生には感謝です♬︎
0投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ知り合いに教えてもらい、完読。伊坂作品は初読のグラスホッパー以来である。話の最初は主人公の伊藤と同じく、「???」状態だった。伊藤の置かれている状況もわからず話が始まり、本当に「なにこれ?」状態。しかし、読んでいくうちにどんどんと作品にのめり込んでいき、話の流れも分かってきて気づけば完読。読みやすいのに話はありきたりな、単純なものじゃない。伊坂作品、まだ二つ目だけど奥が深い…。良作だった!!
0投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログシュールな内容だったが、案山子の思いが最後に繋がっていくところは、さすが伊坂幸太郎という感じだった。
0投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログ自然に起こる色々な事件や環境で人格形成されるので色々な人物が島には居た。 でも人々が島から出ず、優午がこの島の指標であったからなのか独特な鎖国状態でガラパゴスな世界。 恐らく伊藤が来たことで優午も影響を受け、あの結末を選んだと思う。そうすることで島全体が発展?成長?分からないがバージョンアップしていく感じも良かった。変わらないところは変わらないし、種の保存もあったというか。 伊藤も仙台では強盗を仕掛けるが、現実のストレスから来るものもあっただろう。轟はそんな伊藤を救い、静香もこの島に来れて本当に良かったなと思う。全て優午の操作なのかもしれないが、自分が居なくても大丈夫と考えたのかな? 優午みたいな空想がファンタジーでミステリーなんだが、ちょっとロマンチックにも思えた。 初めての伊坂作品なのでこれからも順番に追いたい。
0投稿日: 2021.04.28
powered by ブクログ伊坂さんの作品の中でも好きな作品。だいぶ前に読んだことがあるけど、読みたくなったので再読した。 はじめて読む時とまた違った印象があって面白い。特に「島に欠けた何か」を知ってから読むと、所々にヒントが散りばめられていることがわかり、また読んでよかったと思った。
0投稿日: 2021.04.28
powered by ブクログ嫌なことがあったら「未来は神様のレシピ」って言葉をいつも心の中で唱えています。この言葉に日々救われてます。
1投稿日: 2021.04.26
powered by ブクログカカシは未来が見えるはずなのになぜ殺されたのかという謎を探しながら読んでいましたが、結末を知ったときには目から鱗が落ちました。おすすめです。
1投稿日: 2021.04.26
powered by ブクログ誰も知らない、喋るカカシを中心に回る島にやってきたコンビニ強盗未遂犯が謎を解いていく物語 この島に足りない”リアリティ”とは 伊坂幸太郎らしさではあるが、伏線を張りまくって最後に怒涛の回収をするため、途中で登場人物がわからなくなる時があった
0投稿日: 2021.04.23
powered by ブクログこれって伊坂さんの作品の中でも最高傑作に近いんじゃないかなぁ、なんて個人的感想。 っていうか、それくらい好き。 そりゃ若干はたるいとこもありますよ、でもトータルでいえば素晴らしい作品だと胸を張って言えます。 事実、伊坂さんをおすすめする際はこの作品からおすすめしてます。 城山や桜、かかしの優午は言うに及ばす禄二郎… 出てくるキャラもあんぐりするくらい良いです。
0投稿日: 2021.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・あらすじ 主人公の伊藤は気がついたら見知らぬ島で目覚め不思議な島人やルールを目にしていく。嘘しか言わない画家、秩序として殺人を許された男、何故か地面の音を聞く女の子、そして未来を知り口がきける案山子。 ある時案山子は殺されるが、なぜ自分の未来を見て死を回避できなかったのか? ・読了後の疑問点 結末で案山子は自殺やリョコウバトのために様々な手を回していたが、いったいいつからその意思を固め手を回し出していたのか?江戸時代のお雅との話で既に丘に行く決意がみられ、そこから準備してたとなると案山子の全ての行為を見返してみたくなった。 城山登場の意味はどういった意図やメッセージがあるのだろうか?
0投稿日: 2021.04.19
powered by ブクログ中学生の時に読み漁った伊坂さんを読み返そうキャンペーン中。 当時、初めて手に取った伊坂幸太郎さんの本がこれだった。読む手が止まらず、夜更かしして一気に読んだ記憶がある。 他のミステリー小説とは一線を置いて、群を抜いて面白かった。現実世界と非現実の世界が織り混ざり、いかにも自分にも同じ世界が降りかかる日が来るのでないかと思わせる巧みな表現技法と描写に惹き込まれる。 なんといっても伊坂さんの描くキャラクターの、何気ないセリフが意外にも深く突き刺さったりする所が好きな理由のひとつ。 「人間ってのは失わないと、ことの大きさに気がつかない」 「家族が殺されても、死にたいほど悲しくても、奇形で生まれてこようと、それでも、それでも生きていくしかないんだ。なぜならそれが一度しかねえ大事な人生だからだ」 「一回しか生きられないんだから、全部を受け入れるしかねえんだ」 「夜を楽しむのが夜景を楽しむことだ。星と夜と、真っ暗な海、だな。だって、夜の景色と書くじゃないか、と。」
18投稿日: 2021.04.16
powered by ブクログ「この島には大切な何かが欠けている」 主人公が島に来てからいろいろと事件が続くんだけど、この島は何故か時間がゆっくり動いているような不思議な世界観でした。 読者を置き去りにしない、ちゃんと伏線回収してくれて読んでて心地よい。 園山さんよかったね。 「私は、すっかり気狂い扱いで、家内と二人きりになってしまった。でも、これも、幸せな人生だな」
0投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログ物語前半は話が動かないのと書き方があまり好みでないのとで少し退屈だったけど、後半話が進み始めてからは続きが気になってぐんぐん読んでしまった。 最後のあたりでは登場人物それぞれの個性に愛着が湧いており、結末もすごく好きだった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
0投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログ世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの世界の終わりの世界観が好きな人間からしたらとてもはまる設定だった。城山の章のオチは早々に読めたけど案山子殺しの方はわからなかった。伊坂幸太郎の伏線回収の見事さはデビュー作から凄かったんだなと思った。 今後「桜」を見るたび拳銃がちらついてしまうのだけしんどいかもしれない
0投稿日: 2021.04.07
powered by ブクログ現代ファンタジー。日本だけど、何故か鎖国状態の島で未来が見えるカカシを軸に話が進んでいく。少しづつおかしな人々の行動を見事に伏線回収していく展開が気持ち良い。 ラスト、「この島に欠けているもの」という謎解きもお見事。
1投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログ荻島の人々は日本語を話し、生活水準も高く、一見して日本でないようには見えない。 主人公伊藤も目覚めて島を案内されるが、信じるまでは時間がかかっていた。 でもこの島の住人は何か変。根本的に何かが違う。 この違和感が終始つきまとっている感覚があった。 なのに伊藤とともに住人と関わっていくうちに、未来を予知するカカシがいることや、人殺しを許された男がいることをすんなり受け入れている自分がいて、あれ、まてまて、おかしいぞって現実に戻る。 そして、カカシの優午が殺されて、その真相が明らかになる。 ネタバレになっちゃうからラストの展開はここでは書かないけど、長く生きるということや、未来がわかるということはそれもそれで辛いのかと思った。 優午は、未来の見え方について、いろんな道があるから先すぎることについてはぼんやりしているけど、近づくにつれて糸を手繰り寄せるように鮮明になってくると言っていた。 予知能力なんて欲しい才能なのに、それ故に頼られすぎることが負担になるなんて。 たしかにうちのおばあちゃんも、悔いがあって死んだ人は可哀想だけど、残されたほうはもっと可哀想だよね、と言っていた。長生きをするということは、それだけ何人もの人生を見送ってきたということだ。 優午は絶対に未来を教えなかった。わかりすぎる未来なんてつまらないから。 だけど、伝えなかったことで生まれる後悔や、伝えるだけで会いには行けない自分に対するやりきれない気持ちがあった。そんな悩みを誰に話したところで理解されないし、これは避けられない死だったかも、と考えてしまう。 島のルールとして、人殺しを許された桜という男の言葉も印象的だった。 「この世に本当に生きる価値のある人間なんていない」 何千という生物を犠牲にして、ひとりの人間が生きている世界の縮図。 桜は独自の判断で罪ある人を殺す。時には、殺すほどの罪とは思えないほど軽いものもあったが、考えてみると、人間の命も、植物の命も、等価だと考えていれば腑に落ちるものばかりだった。そもそも生きているのではなく、生かされていると思った。 伊藤が来た現代日本との対比をしながら物語は進むので、この島の異様さは所々気付かされるのだが、最終的に伊藤が来たことによってもたらされた「この島にとって欠けているもの」は、かなり意外。 物語の中で、ちょこちょこ伏線はあるが、え、今までのストーリーの核とは全然関係なくない?笑 みたいな。ここまでの事件にも何も関係なさすぎて笑った。個人的には壮大なオチだった。
1投稿日: 2021.04.02
powered by ブクログこんな世界、あり得ない。なのに読んでいるうちに引き込まれていく。デビュー作から、客観的で冷静な主人公、人の本質、ミュージック、という伊坂さんの作品らしさがよく出ていると思った。
1投稿日: 2021.04.01
powered by ブクログかなりシュールで奇妙な作品。日比野がかなり面白いキャラだった。伊藤と日比野の会話だけで楽しめる。城山が最後股間撃たれてせいせいしたな。轟さん静香の危機を何気に救った。冗談で言っていた「音楽を楽しむ心」がまさか島に欠けていることとは。読み始めたら止まらない作品だった。
1投稿日: 2021.03.25
powered by ブクログ不思議な世界観をちゃんと成り立たせてるのはもうほんとさすが伊坂さんって感じ いろいろな登場人物たくさんいて、誰だっけってなることもあったけど、ちゃんとみんな荻島の人なんだなぁって、使命があるんだなぁって読み終わって感じた 桜が殺す人の定義?があまりわからなかったなぁ ちょうど今の時期は桜が咲いてるなぁって思いながら読んだ
1投稿日: 2021.03.24
powered by ブクログ今まで読んだことないタイプのミステリー。すごい穏やかだけど心臓はドキドキしてて、すごい楽しかった。登場人物のそれぞれのキャラもなんかすてき。
1投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ若手実力派、伊坂幸太郎のデビュー作。 主人公・伊藤は気が付くと、今まで聞いた事のない島(荻島)のとあるアパートで寝ていた。 その島の住民は皆変わっている。 主人公に馴れ馴れしく接し、島を案内してくれる男・日比野。 嘘しか言わない画家・園山。悪人を殺す権利を持つ男・桜。地面に耳を当てて何かを聞いている少女・若葉。 …その他の登場人物も、皆一癖二癖ある人ばかり。 そして極めつけは「喋るカカシ」・優午である。 このカカシ、人語を解し人語を喋るだけでなく、未来が見えるという。 さらにこの荻島は日本が鎖国を解いた時から百数年、「鎖国」をしてしまっている。 よって島の外にいる人は誰もこの島の存在を知らないのである。 そんな現実感のきわめて薄い島になぜか来てしまった主人公だが、困惑しながらも島民との交流を続けていく。 ある日、島民みんなが頼りにしていたカカシの優午が殺されて(?)しまい。。。 設定だけ読むと、極めてリアリティのない、ファンタジーやSFに分類されてしまいそうな内容である。 確かにこの小説は探偵小説でもなければ社会派ミステリーでもない。 が、 読めばわかるが決してファンタジーでも何でもない。 色々な謎が最終的に一つに収斂していく様子はまさにミステリー小説のそれである。 何より、伏線のほとんど全てがキレイにまとまっているのである。 人物の会話・行動に様々な意味と理由がつけられており、読後感は非常に良い。スッキリする。 しかも、何となくハッピーだ。 優午が人語を解して人語を話す理由も、ちゃんと書かれている。 (可能か不可能かは別にして) 以前に読んだ『ラッシュライフ』でも感じたのだが、 この作者は張り巡らせた伏線をまとめるのが本当に上手いのだと思う。 そして物語のテンポも良い。 主人公の伊藤がなんで島に来たのか。桜はどうして悪人を見つけられるのか。 全ては優午のお陰?とも思えるご都合主義もあるが、これはオススメの一冊である。 題名も良い。読み終わって理解出来る。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
案山子が喋ったり、嘘しかつかない人間などの奇妙な人間が住む不思議な島でのお話。 優午は自分の手で未来を変えることが出来なく、存在自体が要らないのではと思い詰めて亡くなってしまった。自分の死と引き換えではなく、リョコウバトを救うことができなかったのか、そうせざるを得なかったのか、それは優午にしか分からない。
1投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログありえない世界の話なんだけど、現実世界の私たちにも通じるものがあった。 自分が今まで問題として感じてたことが取り上げられていて、私には沁みた。 初めての伊坂幸太郎だったけど、心情描写が的確で読みやすくて好きだった!
10投稿日: 2021.03.04
powered by ブクログ前半は摩訶不思議な島と島の人たちを楽しむ感じ、後半は伏線回収を楽しむ感じ。10年前に読んだので初読の新鮮さで読めて面白かった。
6投稿日: 2021.02.23
